翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

コードギアス 反逆のルルーシュ/コードギアス反逆のルルーシュ R2

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 FINAL TURN「Re;」感想5


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01

 何だか久々に、「最終回が待ち遠しい」「でもこれで終わりかと思うとその日が少しでも遅く来て欲しい」という相反する気持ちになった気がします。そんな「コードギアス」の最終回、その感想です。最終回なのでいつも以上に長くなりつつも、それでもまだ何か書き洩らしているような気もするのですが……。

 

 元より説明不足・尺不足は覚悟していたので、細かいつっこみどころをスルーすれば、ほぼ満足できる最終回だったかなぁと思います。少なくとも、ルルーシュとスザクの二人に関しては完全に決着がついたかなぁという感じを受けましたし。ただ、“ほぼ”満足になってしまうのが、C.C.に関しては判断し辛いからで。ラストのC.C.を見る限り、彼女自身はそれなりに幸せそうに見えるのですが、楽しみにしていたルルーシュとC.C.のイベントがばっさりとなかったのがどうにも心残りなのですよね。C.C.の本当の名前、結局不明のままで終わってしまいましたし……(←これについてはちょっと後述してます)。

とはいえ、本編中に入れる場所があったかというと、考えられるとすれば、C.C.がコードをルルーシュに移行していた場合なら、ラストで入ったかなぁという程度しか思い浮かばないのですけどね。というか、正直なところ、最後にC.C.がルルーシュに呼びかけたことで、ED明けにルルーシュからの返事があるのを期待してしまいましたよ(苦笑)。ただ、それはそれで物語の締めとしては綺麗だけど、不死の苦しみを知っているC.C.が渡すかどうかがまた微妙になってしまうわけで……。結局、誰もルルーシュたちの真意を見抜けなかった時点で、これが最善になってしまったのですかねぇ……。

 

 そういえば、今回またアイキャッチの色が反転していましたが……最後までこれがどういう意図で変更されているのかは分からずじまいでした。

 あと、余談ですが、EDクレジットを見ていたら、原画のところに櫻井さんの名前が。見間違い? 同姓同名? それとも、何かやっていたりしたのでしょうか?

 

 (※9/30追記) 

 

◇ルルーシュvsナナリー

結局、最後まで嘘をついた兄と、嘘の真意を知ろうともしなかった妹のまま、二人のわずかな邂逅は終わってしまいました。「ルルーシュはナナリー相手にはギアスは使わないのでは」「ナナリーは相対すればルルーシュの真意を見抜くのでは」等々、「R2」ではようやく顔を合わせることのできた二人の行方については、私自身の期待としても、他の感想サイトやコメント欄を見ても、そうしたポジティブな展開を予想するものが多かったように感じましたが、そんな期待はあっさりと裏切られ、ルルーシュはナナリーにギアスを掛け、ダモクレスの鍵を手に入れてしまいました。

 

ルルーシュが何故ギアスを使うことを選んだのか(というより、決意したか、かな?)、彼の思考の変遷は詳しくは語られませんでしたが、二人の言葉と独白から推察するなら、ルルーシュはナナリーの言葉を聞くことで、彼女が既に守られるだけのお姫様ではなく、自分自身の考えをはっきりと持っていることを改めて悟り、そして、その今のナナリーの持つ考えが自分と同じであることに気づいたから、ではないでしょうか。憎悪の集う先を「ダモクレス」という“物”にするか、「皇帝」という“個人”にするかが違うだけで(……ただ、この違いはけっこう大きいのですけどね。後でカレンが述懐しているように)。

目指す先が同じなら、ギアスという強制力を推奨はできないけど、大きく彼女の自由意志を捻じ曲げることにはならないから、自分は計画どおり悪に徹して退場し、彼女に後を託すことにして、ギアス使用に踏み切ったのかな、と。で、ナナリーが多少は抵抗したものの最後にはルルーシュのギアスに掛かってしまったのは、前述の違い―責任の所在を自分に置くか他に置くか―が覚悟(想い)の強さに直結し、そこで負けてしまったからかな、と。

 

 ところで、何故ナナリーは相対して尚、ルルーシュの真意を見抜くことが出来なかったのか、ということを考えていてふと思ったのですが。ダモクレスでルルーシュと再会してからのナナリーに関しては、ひょっとしたら“視覚”が仇になったのではないでしょうか。ゼロ・レクイエムのとき、ルルーシュの手を取ったことでナナリーがその真意を看破したことから考えていたわけですが(ちなみにあのシーン、映像だけ見るとナナリーが心とか記憶を読み取るギアスを使って悟ったっぽくも見えてしまったのですが、ゼロ・レクイエムと、ナナリー自身がギアスという力を嫌悪していたことを考えると、おそらくそれはないかと)、これまでナナリーが嘘発見能力を発揮していたのは、手を握るという行為、つまりは“触覚”を頼りにしていたわけで。おそらく、汗の掻き方とか温度とか震えとかを手掛かりにしていたものと思うわけですが、とにかくナナリーはそうした“視覚”以外のもの(一番は触覚)で判断していた。

しかし、ルルーシュと再会したときの彼女は“視覚”を取り戻しており、その“視覚”は普通に考えるなら(目の見えなかったナナリなら尚のことだったかもしれませんが)一番多くて確実な情報を得られる器官であり、だからこそか、彼女は“視覚”のみで判断してしまった。そして、長い間“視覚”を失っていた彼女は、人が嘘をつくときの顔を知らない。ひょっとしたら人が嘘をつくとき仮面を被ることすら知らないかもしれない。それはつまり、“視覚”による嘘の看破方法を知らないということ。だから、“視覚”で得た情報が、逆に彼女の判断を曇らせてしまった(ルルーシュが偽悪の仮面しか見せず、それを偽悪と見破れなかったことで、逆に考えが固定されてしまった)のではないかと。

 ゼロ・レクイエムのとき、彼女がルルーシュの真意を見抜くことが出来たのは、ダモクレスで会ったときには被っていた仮面をルルーシュが被っておらず、状況にそぐわない、微笑みながら死んでいく兄の姿に疑念を抱き、そこで初めて、表情もまた偽ることができることに気づいたのではないでしょうか。だから、自分にとって一番信頼できる、手を取るという確認方法を使った。そしてそのことで、今の兄は何の嘘もついていないことを悟った。独裁皇帝だったはずの兄がゼロ(敵)に刺されて満足そうに死んでいく姿のほうに嘘がないのなら、嘘があるのはこれまでの兄の姿ということになる。そこから、ナナリーはこれまでの兄とスザクの行動を思い返し、真実に辿り着いたのではないでしょうか(なので、あのときの映像はあくまでナナリーが、おそらくそんなことがあっただろうことを悟ったよ、という暗示ではないかと)。

 

ダモクレスでの再会以降のことは前述のように考えてみたわけですが、それ以前のナナリーに関しては説明不足で、彼女が具体的にどういう情報を得てどういう思考の変遷の果てに今の結論に辿り着いたのかが分からず消化不良で気になるので、できればどこかで補完して欲しい気がします。最後まで見た後だと、ナナリーが敵対したのはシャルルが頑なに嘘を拒んだように、ギアスという力とか自分たちの未来を理由に殺人を犯した兄が許せなかったのかなぁなんて推測はできるのですが(でもこれだけじゃ足りない気がする……)、実際のところは分からないし、そこがきちんと描かれていたのなら、辿り着いた結論は同じだったとしても、終盤の彼女に対する見方は随分違っただろうと思うので。ナナリーに関してはそこが凄く残念で、彼女の評価を分けたところだと思うのですよね。なので、ここは、お値段的にも心理描写に向いているという点でも、小説あたりでやってくれたらありがたいかなぁ、と。

 

 あと、最後まで見たからこそ分かるのが、このときが本当の本当にラストチャンスだったんだよなぁ、ということ。もしもここでナナリーがルルーシュの真意に気づいていたら、ゼロ・レクイエムは破綻し、ナナリーは一番大切なものを喪わずに済んだのかもしれない。誰も泣かずに済む世界への道が開いたのかもしれない。……少なくとも、取り返しがつかなくなってから泣くことだけはなかったはず。しかもたぶん、その分岐はほんのちょっとしたことだったはずで……。上で書いた私の考えが間違っていないのなら、ナナリーはあのとき、ちょっと手を伸ばして兄の手を取る(触れ合う)だけで、最悪の場合でも兄と和解する、という未来だけは摑み取れたはずだし、そこから更に、兄もスザクもいる世界へ進むこともできたかもしれないのだから……。

 

◇スザクvsカレン

ここの戦闘は、ナイトメア同士の戦闘というよりも、二人の叫びを聞いているのが面白いところでした(何気に一人称が「俺」に戻っているスザクとかも含めて)。二人の戦闘と平行して、ルルーシュとナナリーもまた言葉を交わしていたわけですが、立場的にはナナリー&カレン、ルルーシュ&スザクなのに、吐露する想いはルルーシュとカレン、スザクとナナリーのほうが近いというか、ルルーシュとカレンはほとんど同じことを叫んでいたんじゃないかな、と。……個人的にはこれ、カレンが本当にあと一歩のところまでルルーシュに近づいていた証じゃないかなぁ、とか思いたいところ。少なくとも、出発点は同じ。そして、カレンの叫びは、そのままナナリーに対する断罪にもなっていたのかなぁ、とか。スザクとナナリーは近く見えるけどルルーシュとカレンほど相似じゃなくて、そこが、お兄様と二人の世界を望んだナナリーと、世界を変えることを望んだスザクの違いかなぁ、という感じですが。

 

 想いの面でスザクが優勢かと思っていましたが、いざ戦闘が始まってみれば互角。誤解したままとはいえカレンも腹を決めたことで、マシンスペックの差で補える程度には実力が伯仲した、ということでしょうか。とはいえ、ルルーシュ側の決着がついてからの、カレンからスザクへの叫びは聞いていて切なくなりましたね。カレンがこうあれば良かったのにと思ったことは、彼女が気づいていないだけでもう叶っているのに……!と。もっとも、彼女の思う正義の形とは違うかもしれないですが。でも少なくとも、権力欲なんかのための力では始めからないのに、と。

 

 二人の決着は、表向きにはカレンの勝利、でしょうか(スザクは戦死報告されてましたし)。紅蓮は戦闘不能になりながらも離脱し、ランスロット・アルビオンは爆散したわけですから。とはいえ、紅蓮の腕がランスロットを貫いてはいたものの、スザク自身が負傷した描写はなかったので、あれで死亡と言われても胡散臭かったわけですが。実際、彼は生きていたわけですしね。なので、ナイトメア戦では引き分け、思想戦ではスザクの勝利、ですかね(ここでは一見引き分けだけど、これはたぶん枢木スザクが表舞台から消えるための作戦通りで、そして表向き死亡したスザクは最後まで自分の想いを貫いて遂げたわけですから)。

 

◇ゼロ・レクイエム

 ゼロが現れた瞬間は、中身はC.C.かと思ってしまいました(汗)。これまで彼女は何度か身代わりを務めていますし、スザクは死亡となっていたので。とはいえ、ランスロットが爆破して終わりのスザク死亡には前述のとおり疑念もあったので、すぐさま二人のうちどっちだろう?と考えたわけですが、動き出した瞬間に分かりました。いやまあ……あの動きはどう考えてもスザクですからね(笑)。むしろスザク以外の誰かだったらびっくりですよ。あの世界で生身で走って銃弾を潜り抜けられるのなんて、スザクを除いたらマリアンヌくらいしか浮かびませんから。

 

 最後の最後で明かされた「ゼロ・レクイエム」は、大方の予想どおり、最後の最後に手を組んだ共犯者たちが世界から消えるための仕掛けでした。正確に言うなら、復活したゼロが正義の味方として悪(独裁皇帝)を討つというものですが、討たれた皇帝としてルルーシュは死亡し、スザクも枢木スザクという存在は既に死亡し、残ったのはゼロという仮面のみ。二人ほど表には出ていませんでしたが、C.C.もまた表舞台からは姿を消しているわけで。概念としては、世界全ての憎しみをルルーシュに集約し、皇帝を討つ=憎しみを消す、といったもの。この、憎悪の集約先をどこにするかは、上でも少し書いたように小さいけれど大きい違いで。カレンが述懐したように、「何か」に責任を求めるよりも、「誰か」に求めたほうが楽だし、分かりやすい。押し付けるものに意志があれば、はっきりとそいつが悪いと言えるわけですから。

 

 まあ、それはそれとして。ゼロが皇帝を刺し、ルルーシュが死亡するまで、そして彼の死亡後の後日談の一連の流れは、「R2」を見始めてからは初めて泣きながら見ていました(ルルーシュ死亡までは各キャラの動きやナナリーの慟哭、後日談では挿入歌効果で……「O.S.T.供彷磴辰督阿い討い泙靴燭、やはりこの手の曲はこうして挿入歌として流れこそ真価を発揮しますね……)。これまでは泣きそうな話はあっても涙腺決壊するところまではいくところはなかったのですが、「コードギアス」という物語の集大成として主人公の悲願達成と退場は、やはり込み上げてくるものが段違いのようです(むしろ今まで泣きそびれた分も泣いていたような……)。

 ……いや、たぶん、それだけじゃなくて、というかそれ以上に、ここまで来てようやく、誤解したままここまで来てしまったカレンやナナリーが、ようやくルルーシュの真意に気づいたのが大きかった気がします(直接的な描写はなかったと思うけど、神楽耶・リヴァル・ミレイは気づいたと信じたい……というか、ここで気づいた面々を見て思うのは、彼らは本当にあと一歩の人だったんじゃないかな、と。カレンもナナリーも、真実に辿り着くには一つ重要なピースが欠けていて、だから辿り着けなくて……でも、ここでそれが手に入ったからようやく気づけた。だから、彼女たち以上に絶対的にピースの足りない扇たちは気づかないし、逆にスザクというピースを持っていた藤堂はゼロ=スザクだけは気づくことができたのかな、と)。世界のほとんどの人は誤解したままで、だけど、ルルーシュという人間に触れた人たちだけが、最後の最後、ルルーシュがやり遂げてしまった後で、やり遂げて退場する間際で、ようやく理解した。最後の最後に、わずかな時間だけ、すれ違ってしまっていたものが繋がった。そして、そのわずかな時間だけを残して、取り残された者たちは、もう取り返しがつかないことに気づかされる。…………うぅ、書いててまた涙が出てきてしまった……。何かもう、本当にこのシーン、ようやく理解された喜びとかそれが遅過ぎた哀しみとか、そんないろんなものがごちゃ混ぜになって全部涙になっちゃう感じです……。

 

 ようやく兄の真実に気づいたナナリー、というのが印象強くてそっちに持っていかれそうにもなるのですが、その前の、ルルーシュとスザクが、最後にルルーシュとスザクとして言葉を交わすシーンも良かったです。最後まで、始まりとは形が違ってしまったけど親友で在り続けた二人がそれぞれの役割を果たし、受け入れるところも。それに、スザクが呪いと言いつつもギアスの力も利用して戦い始めたときから描かれていたと思われるギアスの肯定も。自由意志を捻じ曲げる場合は、ギアスは否定される力だけど、もしも願う方向が同じなら、それは願いの後押しとなる(なので、そういう意味では、ナナリーに掛けたギアスは、後者の意図が強いものではないかと思います。勿論、前者の側面も、最後にスザクに掛けたものに比べればずっと強いのですけど)。そして、最後まで自分の信条(「まず王が動かなければいけない」「撃っていいのは撃たれる覚悟がある者だけ」)を貫いたルルーシュにはもう言葉にできないものが込み上げてきました。ホントに、ここら辺からのシーンは何度見ても暫くは涙が枯れることがない気がします……。

 

 ところで、ふと思ったのですけど、ユフィ、シャーリー、ロロ、そして、ルルーシュ。どれか一部の側面に惑わされるのでなく、自力で全ての側面をひっくるめてその人だ、ということに気づけた人(つまりは、物語の作中是テーマに到達した人? ルルーシュだけはそのテーマ以外もありそうだけど)って、全員退場END……でしょうか? な、何か哀しい……ような……。

(※追記)でも逆に考えれば、もしも「コードギアス」の世界に死後の世界というものがあるなら(Cの世界とかあるのでありそうな気がしますが)、そうして先に退場した彼女たちなので、ルルーシュを「よく頑張ったね」と笑顔で出迎えてくれるのかもしれません。ああでも、シャーリー辺りは同時に、「ナナちゃんを泣かすようなことしちゃ駄目でしょ」とか「ルル自身も幸せにならなきゃ」なんて叱ってくれそうな気もしますが。

 

◇新世界

 後日談としての、新しく創られた世界の語り部はカレン。最後の最後にルルーシュの想いを受け取った彼女が語り部というのは相応しいのかもしれません。もともと、ルルーシュたちが消える以上、明日を担うのはカレンだろうという予想はありましたし。で、そんな彼女はアッシュフォード学園の制服を身に纏い、だけど髪型は紅月カレンのもので、元気に登校していく。アッシュフォード学園の位置づけが不明なので予想というか希望になってしまいますが、ここに来てカレンは、日本人かブリタニア人かのどちらかではなく、両方の側面を統合したカレンになったのかな、と。尺不足でぐだぐだだったので祝福し辛いですが(結局、「ヴィレッタ」と呼ぶことは一度もありませんでしたし、未だに扇はルルーシュの真意を知らないままっぽいですし)、扇とヴィレッタの結婚も、世界が一つになったことの象徴と考えて良いのかなーと思いつつ。もっとも、よりそれが明確に見られたのは、日本の首相となったらしい扇と、おそらくブリタニアの次代皇帝(帝政が残っているのかは不明ですが)ナナリーが会うシーンかと。

 

前回、私はスルーしていたのですが、他の感想サイトで指摘されているのを見て気になっていた、シュナイゼルに掛けられたギアス「ゼロに仕えよ」は、シュナイゼルの政治能力は買っていたルルーシュが、自分が去った後の世界の希望となるゼロの補佐をさせるためで、シュナイゼルの政治能力と、希望としてのゼロを補佐として、ナナリーはルルーシュの本当に望んだ世界のために動いているのかなー、と。でも、世界がルルーシュの望んだ方向に進んでいるのは嬉しいけど、ナナリーを見ると少し悲しくなります。黒の騎士団組やカレンやその他は何とか幸せにやっているようだけど、ナナリーはあれから何かを得られたのかな、と。ゼロは隣にいるけれど、それはもうルルーシュでもスザクでもないわけで……。世界のための装置となった者を除いては、この後日談でナナリーだけが幸せなその後を描かれていないと思いましたので。それとも、私が見逃しただけで、彼女にもまた何か幸いがあったのでしょうか……?

 

 最後の最後までかっこいいところを見せてくれたジェレミア卿。まさに忠臣という役割を演じ切り、

ゼロ・レクイエム含めて全てにおいてやり遂げて満足そうに見えたのが彼なのですが……後日談ではちょっと困りました。な、何故に本当にオレンジ畑で働いてるんですかー!?(汗)、と。泣けばいいのか笑えばいいのか分からないじゃないですかっ! 本人は相変わらず幸せそうなので良かったなぁと思うべきなのでしょうけど、ゼロ・レクイエムの余韻が残っているこの場面では笑うに笑えないですから。……うーん……でも、オレンジという名すら誇りとした彼にとっては、オレンジに関わり続けることが、ルルーシュを偲ぶことであり、彼に仕えたことの誇りでもあるのでしょうか。だから、幸せそうなのかなぁ。

 アーニャは戦闘時の描写からおそらくそうだろうと思っていましたが、キャンセラーでギアスを解除してもらったようですね。で、その後一緒にオレンジ畑にいるのは、そのときの縁か、あるいはジェレミアが養子として引き取ったとか……? 何にしても、彼女が幸せに暮らせているようなのは、一つの救いです。ナナリーやC.C.が、完全無欠のハッピーエンドとは見えないから余計に、ね……。

 

 そして、この物語の最後を締めるのは、おそらく未だ悠久の時を旅する少女、C.C.。彼女の本名が結局明かされないまま終わったのは、彼女が最後まで不死者の座から降りることがなかったからかなぁと、ふと思いました。もしも、どこかの段階で誰かがルルーシュたちの真意に気づき、皇帝ルルーシュが全ての悪をその身に背負って消えるのではなく、彼が生き残る道が開かれていたのなら。そのときこそ、C.C.は不死者の座から降り(どうやってかは置いておくとして)、一人の人間の少女として、ルルーシュの隣にいたのかな、と。そしてそこで初めて(というより改めて?)、ルルーシュはC.C.の本当の名前を呼んだのかなぁ……。…………夢でいいから見てみたいなぁ、それ(涙)。

 悠久の時を生きるとしても、経験を重ねるのではなく人生を生きることにした。ルルーシュとの出会いが、彼と過ごした日々が、そんなふうにC.C.を変えた。だから、こうしてまた一人で生き続けることになってしまっても、それでも、C.C.はルルーシュを想い、笑顔を浮かべることができるようになったのでしょうかね……。全てが終わって、より良い方向に進み始めた世界を生きるC.C.の隣にルルーシュがいないのは淋しいですが……それでも彼女が笑っていられるのなら、それだけでも救われたような気がします。

 

◇総評

 最終クールに入った辺りからの、尺不足という言葉がどうしても脳裏を過ぎる、駆け足どころか全力疾走な展開が返す返すも残念ではありますが、それでも最終評価としては星五つを付けたいかなぁ、と思います。全てのフォローが不可能と分かった時点で、最終回までに主要キャラ(カレン辺りまで)を描き切ってくれればいいかなぁ、と自分の中のハードルを下げたのもありますが(で、それはちゃんと、一応満足できる程度にはクリアされました……手を出しやすい媒体(小説)で補完があるなら歓迎しますけどね)、やはり何よりも、このアニメを見て自分はとても楽しんでいた、という点を評価したいかなぁと思いまして。物語途中の登場キャラたちが迷走している辺りなんかは、痛々しくて一回しか見られない、なんてこともありましたが、最終回を迎えてしまえば、全体としてはやっぱり楽しんで観ていた印象のほうが強いので。

それに、アニメ本編以上に、放送が終わって自分の感想を書き上げてから、他の感想サイトを覗きにいくのが楽しかったのですよね。特に考察系のサイトさんは、自分では気づかなかった点(テーマとか、演出意図とか、忘れていた伏線とか(笑))を補強してくれてより楽しめるようになりましたし、更にその中でもコメント欄が賑わっているところは、管理者さんと訪問者さんたちのやりとりで更に深い意見を見ることもできましたし。それは凄く参考になったし、自分では考えつかない意見に驚かされたり、同じ意見・感想を見つけて嬉しくなったりと、次の放送日までに過ごすそんな時間も凄く好きでした。だから、そういうのもひっくるめて、最後まで見終わって思うのが、『楽しかった』、ってこと。だから、人によっては甘いと思われるかもしれないけど、それくらい評価したいな、と。……まあ、基本的に私の場合、初回と最終回はよっぽど悪い出来でない限り、評価は割と甘いですし(笑)。

 

最終回を見ると、最終巻のDVDだけでも欲しくなってきそうですが(笑)、まあそれは保留にしておくとして、ここまで「コードギアス」という作品を見せてくれたスタッフの方々には、お疲れ様とありがとうの言葉を贈りたいと思います。半年間(一期の頃も合わせると二年間)、楽しませてもらいました。

 


コードギアス 反逆のルルーシュR2 O.S.T.2 [Soundtrack]

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.24「ダモクレス の 空」感想5


コードギアス 反逆のルルーシュR2 O.S.T.2

その行く先に感じるものが破滅でも、何となく、ラストにはルルーシュの思惑も黒の騎士団の人たちにも明かされて……な展開を予想していたのですが、今回の流れを見ると、ルルーシュは最後まで悪逆の皇帝だったということで終わりそうな予感が……。うーむ……大多数の人がそのままでも、扇とカレン・ジノくらいは真相を知る立場になって欲しいなぁとか思うのですが(最後まで知らないまま今の戦いが終わったら、全てが終わった後に知って後悔しろー、みたいな感じで。……いや、何というか、他の人は誤解したままでもいいけど、この三人は知らないまま終わっちゃいけないような気がしてしまうので)。今回のラストで再会したことから、ナナリーは何らかの形で知ることになるか、全てを知って次代の皇帝を引き受けるとかって流れになりそうな気がしないでもないですが……。

 

 ところで、CMを見ていたら、「O.S.T.2」が欲しくなってきてしまいました。今週の展開で、あれらの映像と収録曲を流しながらのあのCMは反則のような気がします……(笑)。

 

◇ニーナ

ニーナはここにきて、全キャラの中でも破格のキャラになったなぁと思います。中盤までの時点では、何とか立ち直って欲しいと思いつつも、救いがないまま終わっても仕方が無いとも思えてしまうようなキャラだったのに……。最底辺まで堕ちたからこそ、最高到達点まで来られたような感じでしょうか。

前回までで、彼女がゼロへの恨みでなく、自身の贖罪あるいは為すべきことのために動く、たぶんスザクと同じと考えてもいい位置まで昇ってきたことは、視聴者には察せられたわけですが、今回ではきちんと彼女自身の言葉でそれを語るシーンまで入ってくるという厚遇ぶり。ゼロであったルルーシュを見据えながらしっかりとそれを伝えた彼女の姿は、それだけの待遇を受けるだけのキャラに成長した証のようにも見えました。人質解放組の中には入っていなかった彼女ですが、このまま無事戦場を後にして、ミレイやリヴァルと合流して欲しいなと思います。

 

◇二人だからできること

 今回一番燃えるシーンはどこだったかと聞かれたら、迷うことなくフレイヤを無効化したシーンを挙げます。ラストのナナリー開眼も熱くなるところではありますが、あちらは次回に続いているので、今回はやはりこちらでしょう。何せ、今まで散々言われてきた、「ルルーシュとスザク、二人が力を合わせてできないことはない」を最高の形で見せられたわけですから。フレイヤの実物を見てからしか最終調整ができない&そのための時間も少ししかないこと、効果を現すのはその調整が終わってからわずかな間しかないこと。その細い細い綱渡りを成功させたのは、まさにルルーシュとスザクだったから。しかも、ルルーシュがわずかな時間でプログラムを完成させたのも、スザクがそれをしっかり受け取ってフレイヤを無効化させたのも、今までの二人を見ていれば十分納得できるものですし。更に、よく見ればスザク、ギアスが発動中なわけで。ルルーシュがC.C.をギアスのことも含めて肯定したように、強制意志のギアスすら己の力としてしまっているスザクと、何だか二重に熱いシーンだったような気がしてきました(笑)。……いや、ルルーシュとニーナとの語りでユフィの存在が示唆されていたことを考えると、二重どころか三重に、四重に熱いシーンだったのかもしれません。

一ヶ月前の、二人が手を組んだときのことは未だ語られずじまいなので、嬉しくはあっても微妙に消化不良感もあるわけですが、今回のこれは今まさに見せられたものですから、画面の前で「よっしゃ、来たー!」と(心の中で)叫んでも無理のないものですよ(笑)。

 

◇ルルーシュとC.C.

 前回から、C.C.を見ているのが嬉しいです。特にルルーシュといるとき。ルルーシュが皇帝として即位したときからの憂い顔が消えて笑顔を見せるようになったから……というのもありますが、それよりもたぶん、カレン相手に言っていたように、「経験の積み重ね」をやめたから。前回では自分を「神ではない」と言い、今回のルルーシュとの何気ないやりとりも、以前の魔王魔女とは少し違っているのを見ると(やりとりの軽快さはそのままな感じですが)、彼女の言葉どおり、彼女が神の座から降りて、一人の人間の少女となったからかなぁと思います。魔女C.C.ではなく、私たちはまだ名前を知らない少女に。より正確に言うのなら、魔女として生きてきた自分も内包して、C.C.ではないただの少女に。今回ルルーシュは、ギアスを与えた魔女ごとC.C.という存在を同定したと思うので、そして、一時とはいえ記憶を失くしたC.C.と過ごしたことで、奴隷だった少女もそこには含まれていると思うので。

こうなると、ここまで来たらこれをやらなきゃいかんでしょうと思ってしまう、一期の頃から引っ張り続けているC.C.の本当の名前を呼ぶイベント、是非とも最終回でやってもらわないと、ですね。それが実現したら、世界からは悪と見なされたままだったとしても、“ルルーシュとC.C.は”ハッピーエンドを迎えられそうな気がしてきました。

 

◇その他の人々

 前回見せ場があり、今回もスザクに向かっていくという無茶を見せた玉城。……生きているといいんだけどなぁ……と思うのですが、藤堂やC.C.ほど明確な脱出描写があったかどうか……(あったようにも思うけど、ちょっと自信がない)。クーデターから黒の騎士団メンバーの(自分の中の)評価が軒並み下がっていく中、一人だけむしろ上がりそうだったのが玉城ですので(今までの彼のキャラからすると騙されても仕方ないと思えるのと、それでもゼロを親友として涙する男でしたから……)、生き延びて欲しいところなのですが。

 

 特に死亡描写がなかったので半々の確率で生きているかなぁ、と思っていたコーネリア。やはり銃殺した(と思った)瞬間に興味を失くしていたのか、ちゃんと治療されて生存していた模様。あの場に後から誰かが駆けつけた、というのでもない限りは、カノンかな? 今回も、ナナリーを見捨てることに抵抗を見せていましたし。…………えー……何の前触れもなくギルフォードが出てきたことにはつっこみたいところですが、もう終盤ですし、コーネリアにもそれくらいの救いが残されていてもいいだろうと思うので、ここは二人でお幸せにと思っておきます。ギルフォードはナナリーのように助かるからくりは何も思いつかないけど。というか、思いっきり巻き込まれていたとしか思えないけど。

 

 カレンがアヴァロンに乗り込んでくるのは前回の予告で分かっていましたが、そこからまさかのカレンvsC.C.になったのには驚きました。ついでに、ああいう局面でルルーシュとC.C.のラブラブっぷり(笑)をカレンが見せ付けられることになるのも。でも逆にいえば、それが二人の今の立場の違いだよ、というのを示しているようにも見えなくもなかったり……。ルルーシュの複数の顔に惑わされず、確固としてルルーシュという存在を同定できていれば、カレンもまた同じ側にいたかもしれないのになぁ、とか。

 ナイトメア戦では、機体の性能は同じか紅蓮のほうが上かと思われるので、パイロットの腕もあり、やはりカレンの勝利。見ようによっては女の戦いに見えなくもなかったわけですが(紅蓮がアヴァロンに乗り込んだところも、見ようによってはルルーシュとC.C.がこれ以上良い仲になるのを阻止しに来たようにも見えなくも無い(笑))、仮にその側面があったとしたらそちらではカレンは負けているわけで、そうすると結局のところ二人の勝敗は一勝一敗でとんとんかなぁという気もしますが。カレン自身は、勝ち負けは関係ないようなことを言っていましたが、画面の前で見ているこちらとしては、やはりそこには何らかの勝敗があって、カレンはパイロットとしては勝ったけど、本質的なところでは勝てていないように見えてしまったので。……というより、まだ彼女自身の戦いは始まってすらいないのかも。だから、そんなふうに見えてしまっただけで。となると、そこがどうなるかは、次回の対スザク戦に期待でしょうか?

 

 因縁のある者同士としては、藤堂・ジノがスザクと対戦。ギアスで操られた傀儡でないスザクに敵うはずもなく、藤堂は敗北(スザクを誤解したままの藤堂を見ていると、話し合いって大事だなぁ、そういうすれ違いから戦争は起こるんだなぁというのが妙に納得できてしまいましたが)。とはいえ、ちゃんと脱出していたので、彼にはまだ何かあるのかもですが。

ジノも及ばずでしたが(余談ですが、離脱時にしっかりジノの攻撃に当たっているルルーシュには笑ってしまいました。さすがルルーシュ(笑))、彼の場合はカレンにバトンタッチで。トリスタンは戦闘不能っぽいのでこの後の共闘はなさそうなのが少し残念でしょうか?(それともまだ何かある?) スザク対カレン&ジノで語り合いつつナイトメア戦をやって、互いの想いを吐露した果てにすれ違ってしまったものを埋める展開になったら熱いなぁとか思ったのですけど。ほとんどのナイトメア戦には今回で決着がついてしまったと思われるので、次回のナイトメア戦におけるメインはここでしょうし。とはいえ、因縁の対決という意味では一番因縁のあるスザク対カレン(カレン、ルルーシュの騎士役取られちゃったしね……(笑))は楽しみです。想いの面ではスザクが一段上にいるように思えますが、果たして……?

 

 人質救出に来た星刻の前には、咲世子さんたちによって救出された人々が。ルルーシュが彼らに最後に指示したのは、脅された協力者として星刻たちに保護されること、ということですかね。その信用を得るために人質救出の役目を与えて。自分が彼らの未来を保証できないから……。

 個人的にまだ期待したいのは、ロイドさんたちの言い分を完全には信用していないっぽく見えた神楽耶だったり。単に、ここに来て「実は脅されていました」なんて言ってきたことを疑っているだけなのかもしれませんが、できれば彼女にはルルーシュの真実に辿り着いて欲しいなぁ、と……。

 

 ジェレミア卿vsモルドレッド(アーニャ)は、ナナリーのほうで自力のギアス破りイベントが発生した以上、こちらはキャンセラーの出番かなぁという期待が高まるところ。「“今の”ルルーシュは嫌い」と言ったアーニャが、シャルルギアスで失われた記憶を取り戻したときに何を想うのか。その取り戻す記憶の中に、マリアンヌ憑依時のものも含まれたら、それこそ多くのルルーシュについての情報を手に入れることになりそうですが。何にしても、この対戦カードも期待。

 

 vsシュナイゼルは、最後の最後にルルーシュが読み勝って、まさかのシュナイゼルにギアスの展開に。どう決着をつけるのかはあまり考えていませんでしたが、これを見てしまうと、これが一番しっくりくる勝利だったかな、と思えてしまうもの。拘束→幽閉とか殺して終わりだと、シュナイゼルがよっぽど失意の底でそれらを受けない限り、ルルーシュの勝利とは思えなかったような気がしたので。今回までのシュナイゼルを見ていて感じるのは仮面の下に広がる巨大な空洞で、「みんながそう望んでいる」とその虚無を他人の望みを叶えるための装置で満たしてきた彼が、最後にはギアスによって奴隷と成り果てる。彼の最期としても、ルルーシュの勝利の形としても、これ以上のものはなかったような気がします。

 そして、シュナイゼルの最期以上に意外だったのが、ディートハルト。真実シュナイゼルの味方だろうと、実はルルーシュのスパイだろうと、どちらにしても、彼は何となく生き残るのではないか、と思っていたので。「報道担当」という彼の役割も含めてそう思っていたのですが……「ガンダム00」のことも思い出すと、最近ではそれすらも生存フラグにはなり得ないのかも。黒の騎士団主要メンバーで真っ先に退場したのが彼だったのは本当に意外でしたが、案外彼がこうして真っ先に退場したことで、他のメンバーは生き残るのではないかというような気がしてきました。何だかんだで今回までで、死んでもおかしくない状況で生き残っている人多いですし。

 

◇ナナリー

 やはりラスボスはナナリーか、ってな感じで迎えたラスト。もしもこのナナリーが前回までの……というより、今回の途中までのナナリーなら役不足になってしまったかもしれませんが、ラストのナナリー開眼=自力でのギアス破りによって、ラストを飾る相手としては相応しくなったかな?といったところ。

ギアス破りをするに至ったのは、前回と今回の話から考えて、スイッチ一つで大勢の命が失われていくのを、そのスイッチを押しているのが自分自身だというのを、そして、それを引き起こしたのがルルーシュ(とナナリーは思っているはず)だというのを、自分の目でしっかりと見据えなければいけない、と思ったからでしょうか。ナナリー開眼の前、閉じたままの目でフレイヤの発射スイッチを探しているとき、彼女が何かに気づいたような、そのときの自分の感覚では誰かの来訪に気づいたような(ルルーシュがダモクレスに乗り込んだ後なので、彼が辿り着くのを期待していたせいかもしれませんが)描写があったことが気になるのもありますが……。あれは本当に誰かが来たのか(未だ姿を見せないままのノネットさん?)、それともそのときナナリーは自分の目が開くことに気づいたのか。前者なら、あの場にはまだ他に誰かがいることになるのでその動向が気になってしまいますが……。でも、見直してみたら、後者かなという気もしてきました。強い想いを持って探していたら、目が開いている自分に気づいた、みたいな。ナナリー、まっすぐにスイッチに手を伸ばしていますし。

 

 何にしても、ここでルルーシュとナナリーが顔を合わせる展開となったのは楽しみなところです。「R2」になってからはゼロの仮面なしで対面するのは初めてのはずですし、何より、互いに仮面なしでこの兄妹が対峙するというのは見所がいろいろありそうですし。何だかんだでこの二人、アニメにおいては、互いを「優しい兄」「優しい妹」という顔でしか、直接的には知らない気がしますので。ここで、兄と妹ではなく、ルルーシュとナナリーとして話すことは、ひょっとしたら必要なことだったのかも、とか。そして、「ルルーシュ」と「ナナリー」で話すことで分かり合えることを信じたいです。

 

◇次回「Re;」

 予告映像はこれまでのもの……というより、この「コードギアス」という物語の起点を表すもの、でしょうか。何にしても、次回は最終回ですし、内容を予測させない作りは良いかと思います。今回の展開だと、下手なネタバレ映像を目にすると楽しみが半減してしまうかもしれませんし。

 次回タイトルは、繰り返しややり直しを連想してしまうものですが、これはルルーシュたちの目的が叶って新しい明日が始まることを意味するのか、それともこれまですれ違い続けてきた人間関係が修復されることを意味するのか。さすがに物語そのものがリセットされるなんて展開はないと思いますが……。

 スザク対カレン、ルルーシュ対ナナリー、その他いろいろ気になるところを残しつつ、次回いよいよ最終回。楽しみにしたいと思います。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.23「シュナイゼル の 仮面」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03

 案の定日曜日は放送時間までに帰ることが叶わず、視聴&感想は予告どおり遅れることになりました。疲れたとはいえ体力的には何とかやれそうでも、精神的には、今の状態で見ても最大限に楽しむことはできないだろう(いつもなら拾えるかもしれない伏線であっても見落とすだろうな)という感じだったので。

というわけで、二日遅れですが「コードギアス」の感想です。

 

 残り話数わずかとなり、物語の加速具合に磨きが掛かっていた二十三話。遂にはBGMのみで映像が流れていくまでに……。そこのところを詳しくやって欲しいとか思う場面もあったわけですが(推定セシルさん作のホットドッグとか(笑))……まあ、現在のような陣営になっていると、多少気にはなっても黒の騎士団サイドとかはまあいいかとか思ってしまうわけなのですが。

でも、ニーナが仲間になる経緯は見たかったかなぁ。たぶん、それをやっちゃうと今ニーナがやろうとしていることまで明らかになっちゃうから省かれたのかと思いますが。個人的に期待していたジノとカレンのシーンもあっさりと終わってしまって少し拍子抜けでしたが、そのシーンがあったことで何かが変わったわけでもないので(せいぜい、ジノとカレンの距離が縮まったくらい?)、まあこのくらいかなぁ、と。

 

◇変わらぬ決意

 取り敢えず、ナナリーの出現に動揺したものの、その場で仮面を被り直し(手は震えていたけど)、スザクの活の助けを借りてとはいえ、自力で持ち直した点に関しては、ルルーシュはよくやったなぁと。前回の予告でスザクに胸倉摑まれているのを見たときには、フレイヤでナナリー死亡と思われたときまではいかなくとも、それに近い状態でへたれるのではないかと思いましたので。両親をばっさりと一刀両断したときに見せた成長は、ちゃんと彼の中に根付いていたようです。ナナリーだけに囚われず、更に広い世界を見ていることが確認できたので、その点に関してはちょっと安心しました。そして、そんなルルーシュを見て、ルルーシュが皇帝となってからはおそらく初めて心から笑っていたのではないかと思われるC.C.の姿に更にほっとしました。ずっと暗い顔をしているC.C.がルルーシュたちの未来を余計に暗いものに見せていたので、これで少しはそこに明るいものを見てもいいのかなぁ、と。単純に、シャーリーが死んだときのように失望させられることなく、自力で立ち直ったルルーシュを見て嬉しそうなC.C.を見てこっちも嬉しくなった、というのもあるわけですけど。

ルルーシュとスザク、スザクとC.C.、C.C.とルルーシュのシーンは、個人的には今回のベストシーンだったかなぁ、と。いやまあ、互いの騎士道を確認し合うジェレミア卿と咲世子さんのシーンも良かったですけど(笑)。

 

◇ルルーシュとシュナイゼル

両者の陣営の様子を見ていると、その違い(というか対比?)が面白いです。

大多数の兵士はギアスで操っているものの、側近(幹部)クラスの人間に関しては真意を話し、彼らの自由意志での協力を取り付けているルルーシュ。詳しいことは省かれたものの、ルルーシュの台詞から考えると、ニーナも「ゼロ=ルルーシュ」と「ゼロ・レクイエム」の情報を得た上で協力してくれているようですし。

対して、各々の自由意志で協力関係を築いているものの、側近中の側近であるカノン以外には仮面を被って誘導しているシュナイゼル。ディートハルトもカノン側ではありますが、彼の場合の基準は「カオス度」なので、真実の味方とするのは微妙なところ。星刻もシュナイゼルの仮面の下を垣間見ているような気はしますが、彼の中ではルルーシュのほうが悪のようで利害関係の一致による協力関係でしかありません。他のメンバーに関しては完全に彼の誘導に嵌っていますし、ナナリーも肝心な情報を伏せられての協力者。アーニャも記憶を餌に仲間に引き入れただけのようですし(これは、ジェレミア卿のキャンセラーをきっかけにアーニャの記憶復活→離反してルルーシュ陣営に、を期待しても良いのですかね?(笑))。

 

今回、シュナイゼルが「もっと完璧に仮面を被らないと私には勝てないよ?」みたいなことをルルーシュに対して独白していましたが、そんなことを言われては、両者の仮面が剥がれる瞬間が楽しみになってしまいます(笑)。その結果がどうなるかは既に明示済み。全てを知って協力者となったロイドたちと、邪魔者として排除されたコーネリア。……というか、ルルーシュの仮面の被り方が甘いというのなら、それが剥がれ落ちてしまうのはそう遠くないということになってしまいますが、そのときはどうするのでしょうね、シュナイゼルは(笑)。まあ、彼自身の仮面が剥がれなければ何とでもしそうな人ではありますけど。個人的には、せっかくルルーシュ陣営に捕らわれの身となっている神楽耶が、今の状況から何とかしてルルーシュの真意に辿り着いたらけっこう燃えると思うのですが。何にしても、もしそのイベントが起きるのなら、そのときが最後の転換点になるのかも?

 

 対比と言えばもう一つ。ギアスで操られた兵士に対して、その様子を哀れんでいた藤堂。その台詞を聞いた瞬間に「ブーメランフラグですか?(笑)」とか内心思ってしまったのは置いておくとしても(笑)、視聴者の目から見れば実はどっちも大差ないのが可笑しいところで(ついでに、そんなふうにギアスを掛けられた者を目の前にしても、ゼロがいたときの自分たちの自由意志に気づかない藤堂自身は更に滑稽なのですが)。ギアスという超常の力を使うルルーシュと、自身の巧みな言葉で誘導するシュナイゼル。両者の違いは結局そこにしかないようにしか見えないわけで。……うーむ、これはやはり、両陣営のトップの仮面が剥がれる瞬間が楽しみです。

 

◇ナナリー

 前回と今回の話からすると、前回シュナイゼル陣営で出た脱走者というのは、咲世子さんのこと、ですかね。助けられたときまではナナリーと一緒にいたけど、シュナイゼルのやろうとしていることを知り、又、ナナリーがそちら側についてしまったこともあり、自分だけでもルルーシュのところへ戻ることにした、と。ナナリーが真実生存していたことを伝える役割もあったでしょうし。

 

 さて、ナナリー。二十二話を見た直後には、期待をしたいとは思いつつも今のナナリーにルルーシュたちの真意を見抜くほどの力はあるかなぁと懐疑的だったものの、感想サイトを見ているうちに、ナナリーは二人の真意を見抜いた上で、二人が果たそうとしている役割を代わりにやろうとし、それを知ったルルーシュたちがナナリーを救うために、どちらにも犠牲を出さずにハッピーエンドを迎えられる方法を見つけ出す、という流れだと綺麗かなぁ、とか思い始めていたのですが、そういう裏はなさそうです。やはり、都合の良いように捻じ曲げられた情報しか与えられず、それで判断を下したのみだったようで。通信画面越しではルルーシュの嘘に気づくこともなく、だからこそ嘘をつく理由に思いを馳せることもありませんでしたし。以前、カレンに対してサンタルルの話をしていたナナリーなら、嘘の理由を考える頭はあると思うのですが……とはいえ、今のナナリーに対してはどこまで期待してよいのか微妙なところなのですが。何か今のナナリーは、これまで積み上げてきた全てを悪意に取っているようにも見えてしまいますし。うーむ……ここまで作中是の象徴として描かれてきたキャラなので、こんな利用されたままの状態で終わることはないと思うのですが……ここから一体どうひっくり返すつもりなのか。そこまで描くとなると、次回以降が更に加速した展開になりそうで、ちょっと不安になってしまうのですが……。

 

◇次回「ダモクレス の 空」

 どうにも劣勢なルルーシュと優勢なシュナイゼルを見ると、ここからルルーシュの反撃が始まるのかなぁという期待を持ってしまうのですが(←何せ、順調なときほどコケるシャルル遺伝子の持ち主たちなので(笑))、まだまだ予断を許さないのがこの番組。個人的にはルルーシュの前に現れた紅蓮とか、笑顔を見せたC.C.とかに期待してしまうところなのですが……。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.22「皇帝 ルルーシュ」感想5


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN―2― (角川スニーカー文庫 201-12)

 昨日、バイトが終わって本屋に寄ったところ、「R2」小説版の2巻が置いてあるのを見つけて手に取ってみたところ、ついつい読みふけってしまいました(笑)。九時間近く立ち仕事した後に何で一時間近くも立ち読みしてんだって感じではありますが、まあそれくらい面白かったということで。アニメが基本的にルルーシュ視点で進むので、アニメと同じ事件を扱っていてもそれが別人物の視点(特にブリタニア側)で語られるのが面白かったし、小説版オリジナルの部分も面白かったですし。ハイスピードで進むアニメなので、違う見せ方をするのに文章媒体を使うのは何気に相性が良いのかもしれません。

 ……で、そんなふうに小説版を読んだせいか、今回のラストの展開は、「そう来るかー」と驚いたは驚いたものの、何となく納得するものもあったり。ナナリー視点で進んでいた部分を読むと、こんなふうに描かれているキャラが「フレイヤに巻き込まれて死亡しました」で終了はちょっとあり得ないかなぁ、と(これが現実世界なら、そういうあっけなさもあるでしょうけど)。なので、ナナリー生存はむしろやっぱりそうかといったところ。敵として登場したところは……まあ、何というか。ネタバレもOKな人のブログを見ていたら、詳しくは分からなくても、何かナナリーを使ってとんでもないことになりそうな気配は察せてしまったので……(汗)。

 

 そういえば、OPラストのルルーシュの左手が上がるところ、今回からまた背景が青空に戻っておりました。一度だけ色が反転したアイキャッチといい、どういう意図で変更されているのか気になります。

 

◇三陣営

一週間が過ぎる間に、空白の一ヶ月が描かれるかどうかは半々だなぁと思い始めていたら、案の定そこのところのフォローはナシでした。まあ、感想サイトを見ていて30秒予告を見た人の話を見て二人の和解の出発点がどこにあるかは分かりましたし、その後の詳しいこと(何をやろうとしているか)はこれからの動きを見ていけば分かるってことかなぁ……と思いつつ。とはいえ、気になることは気になるのでフォローが欲しいなぁとは思うものの、金の掛かる別媒体(DVDとかドラマCDとか)でフォローという展開だけは、追いきれないのでやめて欲しいなぁと思いますが。

 

 それはそれとして。前回のラストから今回にかけて、大まかに新たな陣営が見えたので、取り敢えずはまとめてみようかと。……もっとも、今回の一話でまた変わったような気もしますけど。

 

 取り敢えず、ルルーシュ陣営としては、先週の時点で判明していたスザク、C.C.に加え、ジェレミア卿も既に合流していたことが明らかに。これが今回一番嬉しかったかも(笑)。ルルーシュがどこまで話したのかは分からないけど(ロイドたちが知っていたので、やろうとしていることは知っているはずと思いますが)、変わらずルルーシュの側にいてくれて良かったです(……実はマリアンヌ関連のことを話してなくて後で知って離反、という流れはやめて下さいね、監督? ジェレミア卿は既に作中是で決着がついているような気がするので、おそらくないとは思いますが)。あと、ロイド&セシルの二人(+アーサー)もここに。これも地味に嬉しいところです。行き場がなくてこっちにいたら、二人の事情を知ってほだされちゃったっぽい感じではありましたが、それでも二人が自分の意志でルルーシュ側にいることは変わらないと思うので、ポジティブな要素の一つと受け取りたいところです。(どうでもいいかもしれませんが、個人的にはアーサーがこの陣営にいる、というのが気になります。ただの猫のはずなのにやたら存在感のあるこの猫、その大仰な名前も含めて、実は何か隠された正体があるのか、そう思わせておいて何もないのか、妙に気になってしまいます

あとは、ここにニーナが合流ですかね? 単に、もっと安全な場所に匿うため(あるいはシュナイゼルに渡さないため)に確保したという可能性もありますが、この一月の間に何があったのかすっかり憑き物が落ちた様子なので、ミレイと和解し(たぶん)、リヴァルにも友達だとはっきり言ってもらえましたし、ここで彼女もまた自分の意志でルルーシュについたらそれはそれで面白いと思うのですけど。……ただまあ、迎えに来たロイドが「お〜め〜で〜と〜」と言っていたので、この陣営に加わることが彼女にとって幸せかどうかは分かりませんけど。

 

 黒の騎士団……というか、この場合は超合集国でしょうか。こちらは大きな変動はなし。ディートハルトが抜けたくらいで、後はお馴染みの面子。先週の時点でも当たり前の顔をしてそこにいる扇たちには「あれ?」と思ったものですが、やはりゼロ追放を公にするわけにはいかないのと、人手不足があるからですかね。

まあ、それはそれとして。今回の彼らの動きには注目しつつも、幹部陣の様子を見ているとあっさりルルーシュと組む可能性低そうだなぁと思っていたら、そもそもルルーシュのほうにも組む気は全くないようで(むしろ突き放しているような(汗))。カレンも手放してしまいましたしね。……たぶん、ルルーシュ的には前回もあった「本当に大切なものは……」ということだとは思いますが、そこでそんなルルーシュの真意に気づいてしがみついていけないのが、カレンがこれまで退場していったヒロインの位置まで昇格できないところかなぁ、と。……まあ、物語のキャラ配置的には、最後にナナリーが登場したことで、カレン捕虜時に囁かれていたナナリーの騎士役がここで回ってくるのかなー、なんてことも思うわけですが(そしてナナリーとの再会がカレンの一段階上のヒロインへの昇格フラグだったらそれはそれで燃えるかも)。

 

 シュナイゼル側も大体先週出たとおりのメンバーで、トロモ機関とやらもそこに含まれるようですが、個人的に意外だったのはアーニャがそこにいたこと。てっきりルルーシュたちがあの後拾っていったのかなぁ、もしくはラウンズと一緒にいるのかなぁと思っていましたが、まさかシュナイゼルのところとは。ただまあ、彼女がそこにいるのが、シュナイゼルについたのではなく、ナナリーについたのなら、(小説版を読んだ後だと)何となく納得してしまうものがありますが。むしろ、シュナイゼルについているほうが、言いくるめられた以外の理由がさっぱり分からないかも?

 

 ラウンズ組もメンバーは先週のとおり。ここがシュナイゼルと繋がっていたのかどうかがちょっと気になるところですが(シャルル敗北時、ビスマルクはシュナイゼルと一緒にいたので)、そのほとんどが今回退場してしまったので、事実上壊滅したも同然の陣営ですが。一応、ジノ一人が生き残ったわけですが……彼の今後については後述で。

 

◇皇帝ルルーシュ

どうでもいい相手にはギアスを使用して大改革中のルルーシュ。相当急激な改革を行っているようで、九十九代皇帝は暴君だとか雑誌に書かれていたらしいのも納得かも。後に歴史書を記すのがブリタニア貴族だとしたら、貴族じゃなくてもこの改革を快く思っていなかった人だったら当然そう書くことになるでしょうし。いや、後半でやったことを考えると、最初は改革を支持していた人も分からないですけど。もっとも、フレイヤを持ち出してきたシュナイゼルがいるので、何も知らない人々にとってはもう何が何だかかもしれませんけどね。何処を見ても脅威しかない感じで。

ブリタニアの既得権益を貪っていた人(と慎重に様子を窺っている人)以外からは賞賛の嵐のこの改革。またもや小説版の話で申し訳ないですが、ちょうどその中に急激な改革のもたらす弊害についての話もあったこともあって、見ていて面白かったです。何というか、これを断行するということは、ルルーシュは側にいる仲間−スザクやジェレミア卿−を心から信頼しているということかなぁ、と。少なくとも自分の目的が達成されるまでは、彼らが全力でそのための道を守ってくれると、そしてそのための力も持っていると信じているのかな、と。……ただ同時に、これを断行するということは、彼らがなりふり構わず、それこそ目的が達成された瞬間に自分たちは処刑されてもいいくらいに思っていることも見えてしまうようで、その破滅が怖いところでもあるのですけど。

 

 ランスロット・アルビオンのお披露目も兼ねた(?)ラウンズとの戦闘。やはり最大の敵はシュナイゼルということか、あっさりと退場に。ビスマルクのギアスもとうとう披露されましたが、ここまで引っ張った割には既出のギアス(参照:「ナイトメア・オブ・ナナリー」)でした。とはいえ、その効果は強力なギアス。ジェレミア卿がルルーシュ側にいることが明らかになっていたので、ここで久しぶりにギアスキャンセラーの出番かと思いましたが、そんなものに頼らずに自力で何とかするスザク。どうやら、彼に掛けられたままの「生きろ」ギアスを活用したようで。

 取り敢えず「まだ掛かったままかい」と内心つっこみを入れつつ(笑)、ここでそれを利用して逆転というのは面白いところです。スザクの場合、「生きろ」ギアスが生きる意志を放棄しなければ抑え込むことが可能らしいのは前々回で分かったことなので、今回のスザクがやったのは、それを利用して、逆に命の危機を感じることで何がどう危険なのかを見抜いて、つまりはある意味「未来を読むギアス」と同じことをしたか、あるいは、いくら未来が見えてもそれに対応できる力がなければ意味がないように、「生きなければならない」という強迫観念を強めることで火事場の馬鹿力を引き出したのかのどちらかかなぁと推測してみましたが。……スザクの台詞からすると、後者っぽいかな? ギアスの力も上回る動きをすればいい、みたいな。

 

ところで、このシーンを見ていて思ったことが。前回、強制意志で自由意志を願うという部分に引っ掛かりを覚えたのですが、ひょっとしたらこのアニメ、今まで徹底的に作中否として描かれてきたギアスについてもひっくり返すつもりだったりするのかなぁ、と。勿論今までどおり、相手の意志を無視して使われるギアスは否定されるものだけど、ギアスを掛ける者と掛けられた者の思いが一致している場合は、強制意志でなく願いと呼ぶものに昇華されるのかな、と(そしてそのときこそギアスは真価を発揮する……本来のギアスとはそういうものだったんだ!なんて展開も、それはそれで面白そうな気がしないでもないですが(笑))。

まあ、未だにルルーシュがギアスを持ち続けているので(無論これは皇帝となったときに必要だったのもあるでしょうが)、このアニメだとそこにも意味があるのかな、とか、前回と今回の演出を見て思ってしまっただけなのですが。他のアニメだったら、遅くとも(?)シャーリーが死んだ辺りでもうギアスの力には頼らない!みたいな感じで、とっくに手放しているかなと思いますので。

 

◇ナナリー

  予告映像によれば、咲世子さんも生存のようで。この二人だけなら、咲世子さんがとっさにナナリーを助け出したということに(もしそうなら咲世子さんが凄すぎですけど(笑))、もしも他にも生存者がいるのなら以前唱えてみた「フレイヤの効果は空間転移」説が当たっていたことになりますが……まあ、前者ですかね。既に二次災害で多くの被害者が出ていることを考えると。

 

 それはそれとして。ここでナナリー。

やはり一番気になるのは、彼女がどういう意図でルルーシュたちの敵となることを決めたかでしょうか。考えられるのは二つ。シュナイゼルに言いくるめられたか、彼女自身何か思うところがあったのか(あと二つ、咲世子さんが人質に取られて従っている、実は偽者、なんて説も考えられますが、前者はシュナイゼルが取る手段としてはあり得ないと思いますし、後者は今ここで偽者を出す意味が分からないので、これらはどちらもないかな、と。……いやでも、どうしても言いくるめられなかった場合は、人質説もあり得る、のかな……?)。

ナナリーがこれまで作中是のキャラだったことを考えると後者の可能性が高そうな気はしますが、だからといってもしも偏った情報だけを与えられてもそう在り続けられるかといえば疑問なわけで。結局はどちらの可能性もあるのかなぁ、と。個人的には後者を希望したいところではあるのですけどね。それも、ただ今のルルーシュたちを悪と断じたのではなく、今の彼らのやり方では二人が報われないから、私ならそんなやり方じゃなくてお兄様たちも含めて幸せになる方法を選びます、みたいな感じを(笑)。だって、上でも少し書きましたけど、今回のルルーシュたちを見ていると、みんなが幸せになれれば自分たちはどうでもいいという感じが改めてするものですから。

ただ、一つ気になるのが、ナナリーが「自分は敵」だと言ったこと。シュナイゼルによっぽど言いくるめられたら分からないですけど、今までのナナリーなら、ルルーシュたちのやり方が間違っているとか悪いことだとか思ったとしても、いきなり敵宣言するよりは、まずはルルーシュたちに話を聞くか、あるいは諫めそうな気がするので……(だから偽者説が浮かんだんですけど)。次回タイトルからするとシュナイゼル側の思惑も少しは明かされるかなぁという感じなので、今はそれを待つしかないですかね。さすがに判断材料が少なすぎますし。

 

 ナナリーの思惑は別として、ここでシュナイゼルがナナリーを出してきたことで、ラウンズ陣営が壊滅したこともあり、ここで新たに陣営シャッフルが起こりそうです。

真っ先に考えたのがジノで、彼は今回スザクに負けたことで(それも戦闘だけでなく想いの面でも)、自分がどうしていいか分からない状態に陥ったわけですよ。そこへ、シュナイゼルが正当な次代皇帝としてナナリーを担ぎ出してきたとすると、彼にとっては戦う理由になるんじゃないかな、と。今回のジノを見る限り、ブリタニアの騎士でありながらブリタニアに剣を向けるという矛盾に押し潰されそうになっているように見えたもので。そこに理由を用意されたら、飛びついてしまいかねないのでは、と。まあ、クーデター発言で不審を抱かれているシュナイゼルの擁立である点がネックではあるのですが。

 

 それから、黒の騎士団。ルルーシュが今回彼らを思いっきり突き放したことで、彼らがシュナイゼル側につく可能性が出てきたかな、と(前述のカレンのことも含めて)。また新たにフレイヤを投下した相手につくのかどうかは微妙なところですが、シュナイゼルならそれを自分以外の誰かのせいにするなり(既にニーナがスケープゴートにされているっぽいですし……いや、開発した張本人という意味では間違ってないですけど)、それっぽい理由をつけて言いくるめるなりできてしまいそうな……(でも神楽耶や星刻がいるので難しいかな?)。あるいは、そんなのなくても、今のルルーシュが危険だと判断されれば、一時的に手を組むことを選択する可能性もありますし。敵の敵は味方、ということで。

 ……もしそうなった場合は、神楽耶に期待したくなってしまいますけどね。あの場で、何かの報告を受けて急に引き上げたルルーシュを見ていた人なので。あとは、貴族制度を廃止しつつも自身は皇帝の椅子に座り続けることの、独裁以外の理由に星刻(別に他の人でもいいけど)が気づいたら……。まあ、逆に独裁が目的だと信じているのなら、首都にフレイヤが投下されたことが不自然になって、(犯人がシュナイゼルだと知らない場合は)何かしらフレイヤを切り札とした勢力があることに気づくことになるかもしれませんが。

 

 あるいは、黒の騎士団は第三勢力のままで、そこにジノだけ加入、というのもあるかも? 次回予告でカレンといたっぽいので(……個人的には、ここで会話することで、カレンもジノも今の状態から一皮剥けてくれたらなぁ、とか思うのですが……)、黒の騎士団がシュナイゼルと組まないのなら、その可能性もありそうです。というか、上記のような理由で動くにはナナリーが表舞台に出てくる必要があるので、それがない場合はこの可能性のほうが高くなりますかね。いや、そうなったとしても、シュナイゼルの動き次第ではこの可能性が一番高いのかもしれませんが。

 

◇次回「シュナイゼル の 仮面」

シュナイゼルがどう動いてくるかによって、次回の展開がガラリと変わってきそうですが……。取り敢えず、ルルーシュにはさすがにこの局面に来てもナナリー一人が出てくるだけでどうにかなっちゃうようなことにはならないことを願いたいところ……なのですが、予告映像を見た限りだとスザクに叱られているっぽいのでやっぱり一度は凹みそうですかね。……むしろここは、今こそスザクが引っ張り挙げるところだ!と期待するところでしょうか(笑)? しかしまあ、残り話数わずかになってもやっぱり着地点が読めないどころか、まだまだ新たなパンチを繰り出してくる辺り、最後まで気が抜けない番組です。

 

 あと、次回は感想が遅れるかもしれません。バイト先で安売りをやるので、前回の安売り時と同じようだと、十中八九放送時間に帰って来られないですし、感想書く気力と体力と時間が残っているかも怪しいので。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.21「ラグナレク の 接続」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュR2 Sound Episode3

 一期の今の話数のラストが確か、ユフィの特区宣言だったでしょうか? そう考えると、今回の話もまた、一期の同じ話数に重ね合わせた構成になっているとすると何だか納得してしまいます。何というか、これまでの話から大よそこんな感じに進むだろう、と予測を立てていた全てをぶち壊して、とんでもない方向に舵を切ったように見える辺りが。ルルーシュのギアスが両目になる、皇帝の企みを阻止する、皇帝をルルーシュが倒す、ルルーシュが皇帝になる、ルルーシュとスザクが共闘する……これら一つ一つなら、どこかで起こることは予測の範囲内ですが、まさかそれが一話の中で、しかもこんな形で起こるとは。

 

マリアンヌ暗殺の真実とか皇帝の真意とかが明かされる種明かし回でもあったはずなのに、その後に起こったことのほうが衝撃過ぎて吹っ飛んでしまったような……。こんな展開になってあと数話で終わるのか!?と思う反面、こういう急角度な舵の切り方する物語なので何だかんだで終わりそうな気もしますが……どっちにしても、ルルーシュとスザクの未来に見えるのが「破滅」のほうが大きい気がするのが困るところです。C.C.も暗い顔しているし。何だか、みんなを守れれば最後に自分たちは悪として倒されても構わないとか思っていそうで。……そのためにはシュナイゼルが最大の障害になりそうっぽいけど、シュナイゼルはシュナイゼルで、これから今までのしっぺ返しがくるだろうと予想しているので、ホントにどうなるのか分からなくなってきました。

 

そういえば、前回だけアイキャッチの色が反転していたけど、あれは何だったんだろう……。全てを失ったと思ったことでルルーシュの気持ちが変わったからそれで……かと思ったけど、今回また戻っていたのを見ると……前回はスザク&シュナイゼルの白コンビのターンだったから、とか???

 

◇アーカーシャの剣にて

冒頭はスザクを助ける(というかマジックで顔に落書きしようとしていた)マリアンヌinアーニャからスタート。前回、「助けるべきかな?」とか言っていた「彼」とは、スザクのことだった、と考えて良さそうですかね(その後の展開を見るに、皇帝の手伝いをするのは確定事項だし、ルルーシュはそもそも助ける必要性を考えてもいないっぽいので)。感想サイトを見ていても、ルルーシュと皇帝で意見が分かれていましたが、個人的にはコメント欄で見かけた「スザクじゃない?」という意見とそう考えた理由が一番納得できるような気がしたので、この展開は割とすんなり入ってきました。というか、後の展開を考えるに、彼女たちがここでスザクを助けるのは展開上必要なことだったっぽいですし。アーニャの説明をするにはスザクのほうが適任だし(ルルーシュはアーニャと接触少ないので)、スザクが物語に介入するにはあそこで拾って連れて行く必要がありましたし。

 

 で、異空間に二人きりになった皇帝とルルーシュのところへマリアンヌが現れたところから、この二人に関する今までの謎に対する解答編がスタート。

取り敢えず、マリアンヌ暗殺がV.V.の暴走であったことには安心しました。彼女の様子を見ると、実は自作自演でした、なんて可能性もありそうだったので(汗)。まあ、後の彼女たちを見るとどっちにしても大して変わらなかったような気もしますが、せめてそこだけは予期せぬ別れであって欲しかったな、と。じゃないと、ルルーシュとナナリーがあまりに哀れ過ぎるというか。……ただ、ひとつ気になるのが、どうもこのときのV.V.には皇帝以外の協力者がいたっぽいことなのですが。あの電話の相手……まさか、シュナイゼル? それとも、他に皇族で関与している人が? 実はビスマルクが……というのはなさそうですけど、あと、大穴でオデュッセウス……もないか。シュナイゼルだとしたら、今後その辺も明かされるのでしょうか?

 

アーニャは行儀見習いの子で、彼女こそがマリアンヌ暗殺の真の目撃者であった、と。ナナリーは偽りの目撃者に仕立て上げるために、アーニャはマリアンヌが潜り込んだことをV.V.に隠すため、でしょうか? とにかくそんな感じで、二人は記憶を改竄された、と。……アーニャとナナリーについては実は逆なのでは、なんて意見もありましたが、ナナリーが真実の妹で良かったようです。で、マリアンヌのギアスはこのとき初めて発動したそうですが……とすると、C.C.と契約してもそのときまではギアスが発現しなかったということですかね。……ということは、「どういうことよ、C.C.? 何も起こらないじゃない?」なんて会話があったりしたのでしょうか……そ、それはそれで見てみたいような気も……(笑)。それとも、ただ発現しなかっただけで、どんなギアスなのかは分かっていたのでしょうか?

 

続いて語られた兄妹の日本送りは、まさに先々週ルルーシュがカレンにしたのと同じ、ということで。本当に守りたいものだからこそ、自分の下から遠ざけた。というか、一期の頃からC.C.の台詞として仕込んでいた辺りは脱帽なんですけど(笑)。まあ、これまでの皇帝の態度から、その可能性は十分あり得るものではありましたが。

……とはいえ、結局のところは、ルルーシュが言ったとおりなんですけどね。二人を助けるため、なんて綺麗事を並べても、その後状況が悪化しても助けることもせず放っておいたのだから。彼らの目的が明かされた今なら、ルルーシュの言うとおり、二人の生死なんてどうでもよかったことが分かるわけですし。彼らの目的が達成されれば生死に関係なく再会できると分かっていたわけで、ならむしろ死んでいてくれたほうがいっそ彼らにとっては都合が良かったのかもしれませんし。そしてそれは、彼らの語る理想の世界に共感出来ない者にとっては、今の世界で生き抜くために必死に足掻いている者にとっては、彼らにとっては自分の命の価値が無になっているも同然で。それはつまり、「捨てた」と同じこと、と。日本へ送ったときまでは親子の愛情があったかもしれないけど、開戦した時点で既にそれは自分を正当化するための方便になってしまっていた。

感想サイトを見ていたとき、前回マリアンヌがアーニャの中にいたことが明かされたことで、マリアンヌがナナリーを助けていたなんて可能性を挙げている人を見かけてちょっと期待したところもあったのですが……今回の彼女を見る限り、その可能性は皆無のようです。彼女にとって、子供たちの生死はどちらでも良いものだったわけですから。

 

◇ラグナレクの接続

皇帝がしようとしていたことは、全ての人の意識を集合させて人と人との垣根を取り払い、全ての偽りを失くし、全ての人を一つに統合することで理解とするという、彼らの思い描く優しい世界の構築(ということで良い、ですよね?)。マリアンヌ、C.C.はそれを承知済みで協力者でもあった、と。

 

マリアンヌ暗殺や皇帝の真実も含め、ルルーシュにしてみればショックな種明かしが続いたわけですが(ナナリーが失われた今、母親暗殺が最後に残されたルルーシュの原動力だったと思うので)、そのショックに飲み込まれず、彼らの計画の意味を把握し反論してみせたところは、彼の成長したところが見られたかな、というところ。今までのルルーシュなら取り乱して暴走してもおかしくなかったと思いますし。それに、その反論の内容も、これまでのルルーシュがあってこそのものだったのも良かったかと。嘘は誰かを傷つけるだけのものではなく、使い方によっては誰かを守るものにもなるし、時には真実にもなる。又、他者と付き合う上で、嘘(話を合わせる、とか)で意識をすり合わせることは円滑な関係を築くためには必要、と。この辺りは、学生・黒の騎士団の指導者・ブリタニアの捨てられた皇子の三つの顔を使い分けてきて、そしてそれぞれで他者との関係を築いてきたルルーシュならではの言葉。そこまで極端なものでなくても、現実においても凄く納得できるものかと思います。……だから、それが下手だと人間関係の構築もまたうまくいかないわけで……(遠い目)。でもたぶん、だからこそ必要なことだし、そのすり合わせがうまくできるのなら、好きになった誰かを少しずつ理解していくってのは楽しいことなのかなぁ、と思います。そもそも、マリアンヌ暗殺時のV.V.が言っていますしね、「シャルルはキミと出会って互いを理解していくのが楽しくなってきたみたいだ」と。

皇帝たちの目指す世界がどんなものかを指摘して否定する辺りは、C.C.が不老不死は人生ではなくただの経験の積み重ねと言ったことに対する回答も含んでいるのかな、とも思ったり。だから、皇帝の世界を選ぶことはおまえの望むものとは違うだろう、と暗にC.C.に言っているのかなぁ、とか。C.C.を自分側に取り込むとかじゃなくて、単純に伝えたい想いとして(ただ、ルルーシュ本人も無意識のような気がしないでもない)。

又、ナナリーについても、社会的な弱者だったからこそ、人と人との繋がりの大切さに気づけたというのは、皇帝やマリアンヌに対しては痛烈なカウンターになっていたなぁ、と。しかも、遥か高みから自分以外の全てを見下ろして、全ての意志を統合させようなんて考えていた人たちが、その目的のために奪ったことこそが、彼らを糾弾するものとなったわけですから。そして、そんなナナリーの側にいて、その優しさに触れてきたルルーシュだからこそ、ナナリーの望む世界はそんなものじゃなかったと断言できる、と。

 

 そうして対話の時間が終わり、彼らの目的を潰すために使われたのが、ここまで手放さず残してきたルルーシュのギアス。しかも、いつか来るだろうと思われていた両目ギアスがここで発現。今回、ここのシーンと後にもう一回出てくるシーン、ルルーシュがギアスを使う場面が二回あるわけですが、解釈が難しいところです。作中是は他者との繋がりを否定しないルルーシュたちのほうと思うので、皇帝たちの目的を阻止するためのこの一連の流れは、燃えシーンと思うのですよ(初めてルルーシュが父親を超えるところでもありますし)。ただ、そのために使われるのが作中否のギアス。……このやり方じゃまだ駄目だよ、という暗示? あるいは……もしも、ここでルルーシュのギアスに掛かった集合意志もまた皇帝たちとは意見を異にしていたとすると、命じる側と命じられる側の気持ちが同じで、だけどそれだけでは反逆するのに力が足りないから、ギアスで底上げした、とか? ……仮にそうだとしても、やっぱり完全に是とされるシーンであることはないような気がします。そもそも、解決法として何が一番かと考えたら、二人に他者との繋がりは大事なものだと考えを改めさせることでしょうし。となれば、強引に事を進めようとする皇帝の前ではああするしか今すぐ止める方法はなかったとはいえ、否定して消しただけというのは解決法としてはやはりどこか間違っていることになるわけで。……だからギアスだった、のかなぁ?

 

 スザクに関しては相変わらずコメントし辛いところです。心理描写が少ない上に、行動からも内面が読みにくいので、やること為すことが突拍子も無く見えてしまうわけで。前回一気に悪い方向に針が振れたのもそうですし、今回もそんな状態から一転してルルーシュ側についたのも(二人きりになった後、C.C.からどこまで聞かされたのかも不明ですし)、端から見ていると彼の中でどういった思考経路を経てそうなったのかがさっぱりです(多少の予想はできても理解よりもつっこみが先に入りそうというか)。……この辺、小説版とかで詳しく書かれているのなら読んでみるのもいいかと思うところですが。

ただまあ、前回ではこのまま堕ちるしかないのかとさえ思えてしまいそうだったスザクが、少なくともその状態から脱せたように見えるのは良かったのかなぁ、と思いますが。ここにきて初めて、ユフィの想いを正しく受け取ることができたのかな、と思いますし。

 

◇皇帝ルルーシュ  ナイトオブゼロ・スザク

 まさかの時間経過にびっくりしましたが、それ以上にその後の展開がびっくりだったかも。一気に一月ほど時間が飛んでしまったことで、神楽耶と星刻による黒の騎士団幹部の糾弾やら何やらがすっ飛ばされてしまったのが残念だったりもしますが(笑)、それはさておいてもどうなるか分からなくなってきたぞ〜、な展開に。ここまでぶっ飛んだ展開になると、不安と同時に妙にわくわくしてしまうものがあります(笑)。

 

 で、一月の沈黙を経て、ルルーシュは皇帝として、スザクはラウンズを超える騎士として姿を見せたわけですが、果たしてこれからどうなるのか。というより、二人は何をしようとしているのか、でしょうか。皇帝の目指す世界を否定した二人が、その代わりの救済策を持って動いているのは間違いないと思うのですが、冒頭でも書いたとおり、C.C.の暗い顔が、二人の目指すその先が、二人にとって優しいものではないことを暗示させるのですよね。それこそ、自身の破滅と引き換えにみんなを救うのが俺たちの贖罪だ、と言わんばかりに。

……まあ、この辺の詳しいところは次回以降で明かされるのを待つとしても、今回明らかになっているところだけでも気にかかることが。その中でも一番は、皇帝とその騎士として現れた二人が身に纏っているのがアッシュフォード学園の制服ということ。リヴァルがまだ残っているのと、各々に何かしら救済策が残されていそうなことから(主にニーナとか)、形が変わったとしても生徒会が回帰点というのは完全になくなってはいないと思うので、このアッシュフォード学園の制服というのは、是の象徴の一つと思うわけですよ。でも、そのアッシュフォード学園の制服を身に纏った状態で、ルルーシュはギアスを掛けるんですよね。又、その前に、ルルーシュは全世界へ向けて、それまでひた隠しにしてきた「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」をオープンにするという、それだけ見れば作中是と思われる行動を取っているわけで。この、是と否の混合した状態が、前述の皇帝を倒したときと同じでどう解釈したものか悩むところ。何というか、正しいことを間違ったやり方で成し遂げようとしているような感じというか……。二人して、敢えてカレンを突き放したときのように、偽悪的に振る舞っているように見えてしまうのは……好意的解釈過ぎるのでしょうか? 取り敢えず、二人に思いついた方法がこれしかなかったのだろうことは察せられますけど。

 あと、ちょっと気になるのが、今のルルーシュ陣営にジェレミア卿はいるのかな、ということ。彼が味方かそうでないかで、今回のギアスもちょっと意味が変わってくるかなぁと思うので。まあ、解除が前提かそうでないか、ってことですけど。もしもルルーシュが全ての真実を話した上で協力を求めたのなら、ジェレミア卿は協力してくれると思うし、それがどう考えても間違いと思うなら諫めてくれると思うわけですが……。

 

それと、あのギアス、どれだけの人に効果を現したのでしょう? シュナイゼルが何ともなさそうだったので、掛かったのはあの場にいた人だけ?と思われますが(単にシュナイゼルが映像でなく音声だけで聞いていたのかもしれませんが……でもテレビ見ているっぽい?)、もしもモニター越しでも効果を現すのなら、黒の騎士団幹部に対しては痛烈な踏み絵になったかなぁ、と(笑)。だって、もし彼らがこのギアスに掛かったのならば、それまでのゼロはギアスなんか使っていなかったという証明になってしまうわけですから。もっとも、彼らがルルーシュのギアスについて正確に把握していなければ意味がないですし(たぶんしてないと思うけど)、カレンに対してはギアスを掛けたことがあるという証明になってしまいますが。

 

 皇帝がいなくなった今、ラストの描写からしてシュナイゼルがラスボスなのか?とか、ルルーシュが皇帝になったことでこれまで予測されていた陣営シャッフルがまた分からないことになったとか(ビスマルクが消息不明っぽかったので、一緒にいたラウンズも独立で動いている?)、そもそも空白の一月の間に何があったのかとか、まだまだ先が分からないことになってきました。

 

◇次回「皇帝 ルルーシュ」

予告映像で気になったのは、カレンが顔を隠した(?)人物と会っているところ。服装からするとルルーシュっぽいので、カレンの今後の動きも含めて、何を話してどうするのかな、と。ラストのルルーシュが驚いたような映像も、その中の一カットだとするとますます気になってしまいますし。

今回ラストでまた凄いことになってしまったので、空白の一ヶ月間のことも含めて、次回明かされると期待したいルルーシュたちの思惑など、楽しみにしたいところです。……幸せになる方向でいってくれることを願いつつ……取り敢えずは、「また見てギアス」のように、スザクとジノが友達として笑い合えることかなぁ……スザクはむっつりしてるけど。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.20「皇帝 失格」感想4


わが臈たし悪の華

 ひたすら奈落の底に落ちていくような展開も前回で一区切りついたということで、今回の放送は久々に楽しみにしておりました。……いや、別に前回までが楽しみじゃなかったわけではないのですが、展開が展開だけに見た直後に陥るであろう鬱々とした気持ちを思うと気が重い部分もあったわけで……。で、そんな感じの第二十話、目まぐるしく移り変わる展開と予想外の方向へ走り出すキャラたちに、そういえばこの番組は予想の斜め上へとかっとんで行く番組だということを思い出しました。いや、別に前回までが……(以下略)。

 

 しかしまあ、一区切りついたとはいえ、ここで急に明るい未来に転進なんてことはなく、ルルーシュもスザクも相変わらず奈落のほうへと向かって驀進しているわけですが。違うのは、今までは何者かに誘導されて進んでいたその道を、今度はそれとは違った、でも辿り着く先は同じに見える道を自分の意志で進んでいることくらいでしょうか(スザクはまだ微妙に誘導されているというか、進んで誘導されているような気もしないでもないですが)。それに、今度は悪意ある誘導者だけでなく、味方(になるかもしれない人)の姿も見られると。一度どん底まで落ちたことですし、この混沌とした状況と錯綜する想いの果てに、今度こそ光が見られることを期待したいところですが……。

 

◇会談のその後

前回の黒の騎士団幹部の丸め込まれぶりに、シュナイゼルとの会談内容を知ったジェレミア卿や星刻らがどんな呆れ果てた反応を見せるかと楽しみにしていたのですが(酷)、彼らが知らされたのは「ゼロ死亡」だったため、そういった展開は起こらず(ラクシャータはどうでもいいっぽい?)。とはいえ、神楽耶や星刻に対しては、神根島にて事が起こったこともあり、時間稼ぎにしかならなかったような気も。むしろ黒の騎士団にとっては、彼らの不審を余計に招くことになったのかも? ジェレミア卿はその後の行方が描かれずに終わったのでどうしたのか分かりませんが、ブリタニアも黒の騎士団も神根島に集結しそうなので、彼も来ることになるのでしょうかね。彼の動きにはまだまだ期待したいところですが……この局面から彼がどう動くことになるのか。とうとうマリアンヌが出てきたこともあって、彼女次第で大きく変わることにもなるかもしれません。

 

◇クーデター

前回の黒の騎士団幹部によるゼロ放逐劇は、第三者から見ればクーデターだという意見を、感想サイトを見ていて見かけたわけですが、今回は何とそのクーデターを誘発したシュナイゼル自身がクーデターを起こすことを決意するという展開に(笑)。これにはさすがのロイドも唖然とし、そして、前回の予告映像でのジノは、これが原因だったようで。ジノの離反フラグが着々と立っていると見ていいのでしょうかね。というか、これによって特派組がどう動くのかも気になるところ。ニーナは今回現場に足を運んで、悪い方向に吹っ切れてしまったスザクに追い討ちを掛けられるし(でもこれで逆に彼女は大丈夫そうな気もするのですけど)、スザクは今回の件でロイドにまで匙を投げられてしまったように見えなくもないわけで。

ゼロ追放で黒の騎士団がもうバラバラかなぁとか思っていましたが、ブリタニア側も空中分解がちらついてきたのかも。シュナイゼルの皇帝になる宣言と重なるように転がり落ちた2の数字の書かれた玉が意味するものが、この状況だとシュナイゼルの破滅にも見えてしまうのが何とも……。シュナイゼル自身の腹の内が見えるような見えないようなの状況なので胡散臭いですけど、為政者としては皇帝よりもよっぽど良い王様になりそうだとは思うんですけどね。犠牲者側にカウントされなければですけど(あと、彼が最後まで今の仮面を被り続ければ)。とはいえ、ギアスや不死者の存在する世界においては何とも微妙なところですし、やったことのしっぺ返しが必ず返ってくるこの物語においては(今回も、一期で扇を見捨てたことによる南の不審が噴出しましたし)、物語のテーマ的には「悪」側にあるシュナイゼルはどこかでそのツケを払うことになると予想されますし、やっぱりあれは破滅の示唆なのかも。

 

◇アーニャ≠マリアンヌ

斑鳩に残されたC.C.の安否が気遣われるところでしたが、何とここでアーニャ……というかマリアンヌが登場。どうやら自身の内に引きこもっていたらしいC.C.を引っ張り出して連れ出してくれてしまいました(いきなりいなくなっているのでカレンが混乱しそうですけど)。確かに残り話数を考えるとそろそろ登場してもらわないと、といったところでしたし、適役といえば適役……なのかな? 少なくとも、ここでこうして出てきてくれたことで、彼女関連のあれこれがちゃんと「R2」で片付く目処が立ったとは言えそうですけど。マリアンヌとC.C.のコンビなら、異空間に閉じ込められることになった皇帝とルルーシュにも介入できそうですし。何より、魔女C.C.の復活は嬉しいところですし(チーズ君どんだけお気に入りなんだ、って感じですが、それでこそC.C.という気も(笑))。

あと今回、「閃光のマリアンヌ」についてC.C.が揶揄していましたが、今まではナイトメアの操縦技術を指しての二つ名かと思っていましたが、彼女の持つ知略を指してのものだったのかも。だとしたら、ルルーシュは正にそんな母親の才能を受け継いでいることになるわけですかね。

 

で、そのマリアンヌの現在の憑代のような存在になっているのがアーニャ、といったところでしょうか。マリアンヌが表に出ている間、彼女の目の縁が赤く染まっていたことを考えるとギアスが関係しているのでしょうが、誰のどんなギアスがどういうことになっているのかはまだ分からないまま。というより、アーニャに関してはもう分からないところだらけでしょうか。こんな形でマリアンヌが出てきてしまったとなると、そもそもアーニャという人間がいたのかどうかさえも疑わしくなってくるような気も(記憶喪失時のC.C.のような感じの可能性もあるのかな、とか?)。逆に、アーニャは確かに存在し、マリアンヌがその存在に割り込んでいるだけならば、そうした干渉から解き放たれて自分自身を取り戻すのがアーニャの物語になるのでしょうか。

そして、ギアスといえば、そろそろ解禁されるとでも言わんばかりに、赤い光の洩れていたビスマルクの縫い閉じられた左目。ギアスのことは予め知っており、こうした状況になっても皇帝に変わらぬ忠誠を誓っている彼。となれば、その瞼の下にあるのは、浮かぶギアスの紋章か、何者かに掛けられたギアス発動の証か。赤い光が洩れているとなると後者っぽい気もしますが、どちらにしてもそのギアスがどんなものなのか、明かされるときが楽しみです。ギアスだけでなく、彼が何を思って今の立ち位置にいるのかも含めて。

 

◇ルルーシュ

なりふり構わない人間が己の破滅も省みず動いたときの強さ(怖さ?)を見せられた気がします。ルルーシュと皇帝、前回の予期せぬ再会からはすっかり立場が逆転しているような。あの世界のことにそれほど詳しいわけではないルルーシュが、出口を封じただけで勝ったと思っているのが不安ではありますが、少なくとも今回、臆することなく堂々と正面から皇帝と対峙しているのは感慨深いところ。今までは腰が引けているところばっかりだった印象がありますからね。……こうなると、ルルーシュが一人で立つには、ナナリーさえも(こそが?)足枷になっていたというのが窺えてしまって何だか悲しいものもありますが、ようやくここで皇帝と対等になっての対峙となったので、良い方向に動いて欲しいところです。本当に出口がなくなったのだとしたら、二人きりのあの空間は、話をするには邪魔の入らない格好の場所ということになりますし。スザクともそうだけど、皇帝とも腹を割って話すべきだと思いますしね……似たもの同士なだけに。もっとも、そんなことが易々と実現するかは微妙なところですけど。ルルーシュの心情的にも、物語の状況的にも。

ただまあ……「俺に残された道は皇帝と心中することだけだ!」な感じで突き進んでいるルルーシュには、「いや、おまえにはまだC.C.との約束を守るという、そんなことより大事なことが残っているから!」と全力でつっこみたくなるところはあるわけですけど。……C.C.本人と、二人の確執の元となったマリアンヌが神根島に来ているので、そういう意味でもルルーシュの計画は崩れそうな気がしますが。

 

◇スザク

 前回クレーターでひたすら佇み、最後には壊れたように笑っていたスザク。案の定、悪い方向に針が振れました(汗)。フレイヤの使用をギアス(ルルーシュ)のせいだけとしなかったのは良かったと思ったのですが、憎む対象を外に作らなかったことで逆にその矛を自身に向けてしまったようで、彼にとっては良かったのか悪かったのか……。少なくとも今までの思考経路から抜け出せたのは彼にとって変われるチャンスと思いたいところですが、その代わりに選択したものが何とも……。過程を捨てて結果を取る姿は一期のルルーシュのようで、そのルルーシュはその結果破滅したわけで……。又、ビスマルクにも、今のスザクは自身の長所を捨てて実は以前より弱くなってしまっていることを指摘されたわけで。そして、スザクがそうしてまずい方向に振れたところで、それに便乗するようにシュナイゼルがまたスザクを焚きつけるような行動に出るものだから、ますます深みに嵌っていっているような。間違った方向に突き進んでも一周して正しいところに出るなんてことはないんだぞー、と言いたくなるところですが、今のスザクには最早誰の言葉も届かない気もするし。あのビリヤードのとき、シュナイゼルに邪魔されずにジノが話を出来ていれば、また違ったことになったのかなぁと思わなくもないですが。スザクが今後どうなるかは、神根島で彼が次に誰と出会うかでまた変わるのかなぁと期待したいところ。それがアーニャinマリアンヌ&C.C.だったりしたら、それはそれで面白そうですけど。何にしても、陣営シャッフルでは済まなそうなくらい混沌とした状況になってきているので、これがスザク、そしてルルーシュにとって良いものになるのを願いたいところです。

 

◇次回「ラグナレク の 接続」

予告ナレーションを聞いていると、次回がルルーシュの今後を決める話になるのかなぁといったところ。取り敢えずあの空間に皇帝と二人きりということで、上でも書いたように、腹を割って話すなり何なりして欲しいところ。絶対的に会話が足りない親子ですし。皇帝が話すかどうかは別としても、マリアンヌに関する辺りもそろそろ明らかになるかも? C.C.がようやく魔女に戻ったのもありますし、伏線を回収しては新たにばら撒いていく番組なので、そろそろその辺が回収されるのを期待ですかね。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.19「裏切り」感想3


コードギアス 反逆のルルーシュR2 O.S.T.

 一日遅れになってしまいましたが、「コードギアス」の感想です。昨日は久々に放送時間に間に合うように帰れず、お盆の忙しさと、今年の夏はその合間に初めて夏コミに参加してきたのとの諸々の疲れがあり、そんなときにただでさえ頭使う上に現在鬱展開の真っ最中な「コードギアス」を視聴する気力もなく、こんな時間になってしまいました。今日も何だかんだで忙しかったですしね。

 予想通り、今回も鬱展開が続いていたわけですが(なので今回は一回視聴のみ)、それもようやく今回でピリオドのようで、次回からはそろそろ逆転劇が始まることを期待できそうです。

 (※8/19 ロロの項目に追記)

 

◇ニーナ

前回の感想でも書いたとおり、この子の反応がどうかは気になるところでした。予想としては、「何でゼロに向けて撃たなかったのよ!」とスザクを責める可能性が勝っていたのですが、そんな予想を裏切って、ちゃんと自分が何を作ったのかを理解してくれました。しかも、撃ったスザクのせいとするのでなく、作った自分の責任もきちんと自覚してくれたわけで、これでニーナは良い方向に行くことを期待できそうです。ようやくロイドの言葉にも耳を傾けることができましたし。おそらくニーナにとってのキーキャラと思われるミレイもちゃんと生存が確認されましたし。

 

……でも、今回のって、かなり皮肉な脚本という気も(汗)。ニーナとロロ、登場キャラの中で更生が最も難しいと考えていた二人が、この悪魔の脚本(←監督&脚本担当にしてもシュナイゼルにしても)の中で目に見えてプラスへ動いたのですから。

 

◇シュナイゼル

 ある意味予想どおりの行動を取ってくる殿下、その羊の皮を被った悪魔っぷりが実に素晴らしいです、ええ(笑)。もう、見ていて画面の前で嗤ってしまうくらい、盤上の駒を手のひらの上で転がしておられます。

 

コーネリアがあっさりシュナイゼル側についたのは、彼がもともと味方側というのもあるでしょうが、ルルーシュに対する不審があったところへ、証言の録音というとどめの一撃をもらったからでしょうね。彼女にとっての何よりの目的はユフィの汚名を晴らすことなわけですから、真犯人とその目的のための手段を与えてやれば、そりゃあ尻尾振ってついてくるだろうなぁ、と。ひょっとしたら(というかシュナイゼルなのでほぼ確実に?)、ギルフォードの件も知らされたのもあるかもですし。

 

しかしまあ、黒の騎士団側は、第三者の立場で見ていると、ホント鼻で嗤いたくなってしまいますね(苦笑)。何、この被告に不利なように編集された証拠の羅列は、って感じで。そして、その明らかに偏った証拠だけで真実を断定してしまう愚直さは、と(ディートハルトが最終的に敵に回っていたのは、多数決の結果仕方なかったとは思いますが)。

まあこれは、シュナイゼルが最初にゼロの正体がブリタニアの皇子という最大の不審フラグを投げ込んでいるので、仕方ないといえば仕方ないのかもしれないですけど。それに、藤堂が朝比奈から虐殺について聞かされていたのと、撤退直前のゼロの態度で不審を限界まで募らせていましたし、扇がヴィレッタからギアスについて聞いたからかあっさりとマイナス方向へ思考を振ってしまっていたので。特に後者が黒の騎士団の今後を決める強力な推進剤になっちゃったんでしょうね。扇はせめて自分でゼロに問い質すくらいはしてくれると思ったんだけどなぁ……(まあ、今のルルーシュだとシュナイゼルの望むように答えちゃったでしょうけど)。

ゼロが素顔を晒さずに彼らと接してきたのが一番の原因ではありますけど、それにしても結局のところ、黒の騎士団なんて砂上の楼閣だったんだなぁ、と何だかがっかりです。逆にいえば、本心を洩らしたカレンだけはおそらく繋がりは残っただろうことから、仮面を外して言葉を交わすことがいかに大事かってことですけど。

 

 この辺のシーン、いかにも「シュナイゼル劇場」という予定調和を見ているようで苦笑するしかなかったのですが、一つ見ていて腹の立ったことが。シュナイゼル自身もどこまで把握しているか分からないので本気でそう信じているのかもしれませんが、自分の意志で味方になったジェレミア卿や、自身が被害者だと知っていてもルルーシュを許したシャーリーまで単なるギアス被害者に貶めたのがそれで、一面としてはそれも正しいとしても、何だか許せませんでした。何となく、強制意志さえ跳ね除けた自由意志を、更に踏み躙られたように思えてしまったので。ギアスでなく自分の意志で、という点では、「R2」開始後早々に散った卜部なんかも。シュナイゼルの言い方だと、自分の意志で選んでそれに殉じた人全ての想いを侮辱しているようにも取れてしまいましたし(だからこそ、そんな詭弁をあっさり信じて同じようにそうした想いを踏み躙ったも同然の黒の騎士団の人たちに腹が立つわけですけど…………って、こう書いて気づいたけど、やたらとこの項目については攻撃的な文章になっている気がしたのは、そこにムカついていたからか、私(汗)。いろいろ思うところはありながらも、今回の話の中ではロロの最期のシーンが良く思えたのは、逆にルルーシュがロロの想いを汲み取って最期くらいは優しい兄の顔で看取ったからかなぁ……)。

……やっぱシュナイゼルってこの物語のテーマ的には一番の作中悪なのかも。

 

◇ルルーシュ

 思ったとおり、今回の冒頭では大荒れに荒れておりました。いつかこれはロロに言わなきゃあかんだろう、と思っていたことも、勢いでぶちまけてくれちゃっていましたし。荒れた後は抜け殻でしたしね。

 でも、そんなルルーシュを立ち直らせるきっかけになっていくのが、彼がゼロの仮面でなくルルーシュとしての素顔で話した相手というのが興味深いところです。抜け殻状態から少し回復させてくれたのがC.C.であり、それによって少し普段のルルーシュを取り戻せたのがカレンとの会話で、完全に立ち直らせてくれたのがロロなわけですから。

 

 黒の騎士団が敵に回り、カレンの進退が決まるあの場面は、シュナイゼルの姿を認めたことで、ルルーシュがカレンを助けるために嘘を吐くだろうなぁということは予想済みだったのですが、最後の最後にカレンに対してだけは本心を洩らしてくれたところは安心しました。でないと、カレンまで敵に回ってしまいますからね。……いや、敵云々というより、カレンまで誤解してしまうのが悲しかったからですけど(軒並みルルーシュの嘘を信じる人ばっかりなので、素顔の彼と接した人くらいはそれを見破って欲しいのですよ)。でも、これでカレンとの糸はまだ繋がっていますし、彼女が残ったことでC.C.に対するフォローが入ると思うので、これがあの場での最善手ではあったのかな、と。次回以降のカレンがどう動くのかは未知数ですが、どこかでルルーシュと合流してくれることを期待したいですかね。

 

 既にアッシュフォード学園という居場所を手放し、前回ではナナリーを失い、今回では黒の騎士団も失って、文字通り裸一貫となったルルーシュ(ジェレミア卿は割とすぐ合流しそうだけど)。ここまで追い詰めるかー、という感じはあるものの、逆にこれはこれで良かったと思えるところも無きにしも非ず。ルルーシュの原点は母親の死の原因とナナリーの暮らせる世界で、彼の世界が少し広がったとしても、その根っこの部分は変わっていないはず。なのに、ゼロの仮面を付けていると、それがどんどん埋まってしまって、下手したら彼自身の一番の望みを切り捨てなければいけないようになるように思えて(実際、ナナリーに関する指揮放棄や暴走は、そういう弊害が生み出したものかと)、ルルーシュがゼロに侵食されてなくなってしまうような危惧があったのですよね。ナナリーに関しても、最初は純粋だった思いが、どんどん枷に変わってしまっているようにも見えましたし。だから、そういう意味では、一度何もかも失くして再出発となるのは、ルルーシュにとっては悪くないのではないかと(原点に返るにしても、新たな何かを得るにしても)。ここに至るまでで、ルルーシュがもう一杯一杯だったのも見てきているわけですし。

ルルーシュの物語として始まっていたものが、いつの間にかゼロの物語に変質していたので、ここにきてそれらを全部脱ぎ捨ててルルーシュの物語に戻ってきた、とそんな感じ。そもそも、ナナリーが総督になってしまった時点で、黒の騎士団とは見ている方向が既に大きくズレてしまっていたわけですし。それでも壊れずにいたのなら、ゼロとしての責任を果たすべきとは思いますが、こうして壊されてしまったのなら、ブリタニアとの戦争なんてやりたい人たちに任せて、ルルーシュはルルーシュの物語を進めばいいんじゃないかな、と。

 

◇ロロ

 おそらく今回でルルーシュから「おまえなんかがナナリーの代わりになるか!」というような罵倒が来ると思っていたので、それを聞いた彼がどうするのか……いや、そこですぐルルーシュから離れる可能性は低いと思っていたので、そこからどう彼が変化していくのかが注目点だったのですが、けっこう予想外な終わりを迎えることになりました。正直、いろいろと複雑です。自分が駒だったことを知っても、それでも確かにあった時間だけは本物と昇華し、ロロ・ランペルージの存在を残していったのは、偽りだったランペルージ兄弟を本物へと裏返していったという点では良い終わり方とは思うのですよ。ルルーシュとの最期のやりとりも良かったですし、結果的にロロのその想いがルルーシュを再び立ち上がらせる最後の一押しになったわけですし。

ただ、彼が結局、あっさりとシャーリーを殺したことや、未遂に終わったもののナナリーを殺そうとしていたこと、世界を自分と兄だけで規定していたことについての反省やら何やらについては全部スルーされてしまったので、そこがもやもやしています。一言で言ってしまえば、ロロのエピソードを締めるのにはちょっと駆け足過ぎだったのでは?といったところでしょうか。一見綺麗に終わったようにも見えるのですけど、何だか残りの尺が足りなくなってしまったので急いで終わらせた感があるんですよね……。うーん……ここは、他の考察サイトさんで納得できるような説を披露してくれているのを期待ですかね……。

 

(※追記 記事をupした後、感想サイトやコメント欄を覗いてきて、自分なりに少しもやもやの理由が見えましたので書いておきます。

人によってはロロのこうした退場を予想されていた人もいて、そうしたコメントを私自身も目にしてはいたものの、今回改めてそうした意見を目にして気づいたのですが、「予想外な終わり方」と書いたとおり、私はロロがここで退場する展開をあまり考えていなかったのですね。何となく、何か今までの彼が裏返る展開があって最後まで残るんじゃないかな、と。だから、ここでの急な退場に「あれ?」と思ってしまった。駆け足だったと思うのは今でも変わりませんが、ロロが今までの過ちを悔悟するような描写が(ロロが気づいていたにしろいないにしろ)なかったのは、彼がここで退場だったから。つまり、物語のテーマ的には核心へと辿り着いたけど、今回のルルーシュが、彼が今までツケてきたもののしっぺ返しを一気に食らったように、ロロもまた、彼の犯してきた過ちがその身に跳ね返ってきたからこそ、そうしたものがないまま退場となったのではないかと。だから逆に、もしもロロが最後まで退場しなかったとしたら、そうした部分にも触れていたのかなと思います。……うーん、この辺、黒の騎士団幹部の踊らされっぷりを忌避して一回だけ見て終わらなければもうちょっと理解できていたかもと思うと残念です。ロロ関連だけでも見直してみれば良かったかな……)

 

◇次回「皇帝 失格」

涙を浮かべた神楽耶が何を想うのかとか(そういえば、シュナイゼルとの会談を蹴ったラクシャータはどうするんだろ?)、これからルルーシュはどうなるのかとか、いろいろ気になるところはあるのですが、一番気になったのが、ジノが槍を突きつけられているカットがあったこと。今回、フレイヤの惨状を見て何か思うところがあったような描写もありましたし、これはジノがブリタニア側から離反するなんて展開がホントに来たりするのでしょうか? スザクも今回ラストではいかにも壊れて危なそうな感じでしたし(予告映像ではセシルさんに明るく迎えられていましたけど)、ラウンズ組の動向は気になるところです。無論、カレンやC.C.に黒の騎士団はと、気になる人は沢山いますが。

冒頭でも書いたとおり、おそらくこれからは浮上パートが始まると思うので、陣営シャッフルも含めて、どう物語が展開していくのか楽しみです。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.18「第二次 東京 決戦」感想3


コードギアス 反逆のルルーシュR2 O.S.T.

まだ話数が残っているとはいえ、とことん落としパートが続いております。というか、今回のラストは落としパートで片付けていいレベルを遥かに超えているような気がしないでもないですが。この東京決戦が、黒の騎士団の勝利で終わる確率は低いだろうと思ってはいましたが、まさか本当にフレイヤ投下でどっちも被害多数な様子で終わるとは……。これでまた、次回以降の話が見えなくなってきました。ルルーシュがボロボロで、黒の騎士団が崩壊寸前だということは分かりますが……。

 

◇スザク

前回のラストでフレイヤを撃つ方向で意志が固まりそうな気配を見せてくれたときはどうなることかとひやひやしていましたが、「撃たない覚悟」を持ってランスロットで出撃してくれたのにはホッとしました。しかし、それだけにラストの展開は何とも皮肉なものになってしまったような気がしますが……。

 

スザクに掛かったギアスが解除されていないことは念頭にあるので、スザクが諦めたときにラストのこの展開(「生きろ」ギアス発動でフレイヤ使用)は読めてしまったわけですが、それが見えた瞬間はテレビの前で唸ってしまいました。未だ解除されずに残っていたそれをここでこう繋げてくるか、と。これ、ルルーシュとスザクの二人にそれこそ皮肉として返ってきたようなものかと思いますから。ルルーシュにとっては、かつて親友に生きて欲しくて掛けたギアスと、今その親友を殺せと命じたことが、最愛の妹を失う結果に。スザクにとっては、自身の想いとは正反対のこと、それも取り返しのつかないことを第三者の介入によってやってしまうという、かつて意に反して日本人虐殺命令をユフィにしてしまったときのルルーシュと同じ状況に。

取り敢えず、短絡的に「ルルーシュが掛けたギアスのせいで!」という考えにいかないことを前提になりますが、図らずもルルーシュと同じになってしまったスザクが次回以降どうなるのか、かなり気になるところです。前回のルルーシュの答えが嘘だと気づいていたスザクなので、ここから何かに気づくのか、それとも……。前回のあの展開を経て、ここでスザクをルルーシュと同じところに持ってきたからには、意図があってのものと思います氏。又、スザクの心情面以外でも、エリア11という場所としては一番守らなければならない人をその手で消してしまった責任で彼の立場がどうなるかなんて心配もありますが……。何かそう考えると、親友二人揃ってこれから更に最下層まで落ちていきそうな気配が……(汗)。ルルーシュがまだまだ落ちていきそうなので、そろそろスザクには浮上の気配を見せて欲しい気もするのですけど……シュナイゼルの様子を見ると無理な気がします。

 

◇ニーナとシュナイゼル

 このフレイヤ投下をどう受け止めるのか、個人的にこの二人は気になります。ニーナに関しては、今回も撃てと散々喚いていたことから、それが「“人”に向けて放たれた場合どういうことになるのか」を目の当たりにして、その意味がちゃんと分かったのか、とか。これで次回、「ゼロに向けて撃たなきゃ意味がない」とか言い出すようだと、本当に救いようの無いキャラになってしまいますが。

 

 シュナイゼルは、今回その様子を見ても余裕で笑みを浮かべていたのを見ると、これすらも想定内……それどころか、スザクという名誉ブリタニア人が撃ったということも含めて、彼としては「よくやってくれた」な状態なのではないかと……。味方のスザクがナナリー(総督)を殺したのがどう彼に有利に働くのか分かりませんが……ひょっとして、ゼロとスザクの繋がりを利用……でしょうか? 前回の録音があるでしょうし、後から実はスザクは黒の騎士団側の人間だったと明かして……とか。そうなると、黒の騎士団もスザクもかなりヤバイことになりそうな……。でも、シュナイゼルなので、まだもっと何かあるのかもしれませんし。何にしても、現時点では彼にとってフレイヤの使用は何の不利益にもなっていないことだけは確かなようです。

 

◇紅蓮聖天八極式

今回唯一爽快だったのが、解放されたカレンが紅蓮で出撃していったところ。ロイドとセシルさんによって改造を施されていて(自分の作品(笑)が盗まれたときの二人と、自分の作品が改造されたことを知ったときのラクシャータの怒りも面白かったところですが)大幅にポテンシャルアップしていた紅蓮、スザクぐらいしか扱えなくなっていたにも関わらず、それを颯爽と乗りこなしたカレンはかっこ良いです。しかも、ルルーシュのピンチを助けにきたり、早速ナイトオブラウンズを一人堕としたりと、カレンはホントにヒーローだなぁと思います。ルルーシュ・スザク揃って自分が何者かで揺れている中で、ぶれることなくまっすぐに立っているのもありますし。落としパート真っ只中で一人輝いているのがカレンというのは、凄く納得してしまうような。ただまあ、そんなカレンの一騎当千ぶりがフレイヤへの引き金になってしまったのもあるので、そこだけは何とも皮肉なものなのですが。

何にしても、ここでようやく復活したカレンには、次回以降いろいろ期待です。取り敢えずまずは、ナナリーを失ってどん底なルルーシュの尻を蹴飛ばしてやって欲しいところですが(頬を張り飛ばして目を覚まさせる、でも可)。続けざまに理解者を失っていたルルーシュにとっては、ようやく素顔で話せる相手となるわけですし……。問題は、ルルーシュの側にまともに会話する余裕が皆無なところですけど。

 

◇ジノとアーニャ

 この二人の動向はまだまだ読めません。今回また、かつてC.C.と戦ったときのような反応を見せたアーニャ。前回のアレはC.C.と対峙したからかと思っていましたが、今回はルルーシュ。やっぱり、アーニャの失われた記憶の中には、ルルーシュに絡んだ何かがあるということなのでしょうか。そして、ジノ。今回の彼を見ると、やはり彼の本質は戦闘狂なのかと思ってしまいそうですが、本当にそれだけなのか、隠している何かがあるのか、アーニャのような伏線めいたものがない分、余計に分かりません。やはり今後もこの二人は要注目です。

 

◇フレイヤ

 「決戦」の名が付くだけあって、大勢のキャラが退場となりました。ブリタニア側でも、登場時から退場が囁かれていた(笑)ブラッドリー卿がカレンに討ち取られ、その他も名前のあるキャラ含めてブリタニアのナイトメアが次々と堕とされていきました。最大の不穏要素だった木下も退場となったわけですが……最後っ屁とばかりに、ゼロ最大の失態を残していってくれてしまいました。彼の様子からしていつか黙っていられなくなるだろうとは思っていたものの、死ぬ間際とは。撃墜直後のあの様子から、どんな経緯があって朝比奈に証言を話すに至ったのかちょっと気になりますが、自分が死ぬことが分かったからこそ、話さなくてはと思ったのですかねぇ。

 

 ここまででも大勢死んではいましたが、最後の最後に放たれたフレイヤにより、更なる被害が。木下の最期の言葉を藤堂に届けた朝比奈も、ロロを追ったために巻き込まれることに。個人的には、朝比奈がどうこうより、木下の告白を聞いた藤堂がどうするかがかなーり気になりますが。前回のことを考えると、あのことを知ったらさすがに藤堂が動きそうで怖いんだよなぁ。ルルーシュが万全の状態なら、丸め込むにしろ真摯に対応するにしろ、何とかできる可能性があると思うけど、今のルルーシュではむしろもっとヤバイことになりそうで更に怖いんですけど。

 

 他にも、ナナリーと、それを助けに来た咲世子さんも巻き込まれてしまったわけですが……ここはどう解釈したものか悩むところです。他の人はともかく、ナナリーがここで死亡というのはあっさり過ぎる気がしますし(ただ、ここのところ立て続けにこの予測は外しているので自信はないですが)。それに、ナナリーの場合、実は閉じた目の下にギアスがあって……とか、皇帝が介入して……(実際、日本に向かってきてたし)とかの可能性もあるので、ここで退場は不自然な気がします。何より、彼女はまだその役割を果たしきっていないと思いますし。

それに、実はフレイヤ自体も疑っています。「大量“破壊”兵器」と言われていたと思うのですが、開発者自身のその認識が間違っていたら、と。感想サイトを見て回っているとき、フレイヤは「核」というより「空間消滅」の効果を持つ兵器らしいという話を見かけて、実際今回テレビで見た感じでも、建物なんかは分解されて消えていくようにも見えましたが、人に関してはそんな描写はありませんでしたし(※紅蓮によって蒸発したブラッドリー卿はわざわざ描写有り&フレイヤに巻き込まれたギルフォードは機体が消える描写はあっても本人の直接の描写はなし)、最後の消え去る瞬間はそれこそ効果範囲内の空間が圧縮されて消えたっぽいような感じに見えたわけで。なので、単純にフレイヤに巻き込まれた=死亡と確定していいのかが微妙かな、と。というのも、その「消滅」の描写が、それ以外でも当てはまるように見えたからです。

なので、個人的には、フレイヤの本当の効果は「空間消滅」ではなく「空間転移」説を推してみたいところ。そして、もし本当にその効果が「転移」だとしたら、巻き込まれた人全員が、全く違う場所に現れている可能性もあるのではと思うわけです(※出現が確認されない限り、観測者にとってこの二つは同じに見えるはず。それに、もしそうだとしたら、この後朝比奈がナナリーと会って……とかはちょっと面白いかもとも思いますし。通信が通じないのは、出現場所が通信圏外か、それこそアカシャの剣のあるような異空間、だったら一応説明はつくかな、と)。ゼロを庇ってギルフォードが巻き込まれたことをコーネリアに知られたらますますこじれそうですし、あれやこれやで黒の騎士団は崩壊寸前ですし、そんなあちこちで破滅の狼煙が上がっている状態のため、それくらいの鬱展開をひっくり返す要素が欲しいなぁという願いも含んだ妄想ではありますが、これでフレイヤに巻き込まれた人たちがギアスやアカシャの剣など、そちら側のイベントに関わってくるとしたら、それはそれで面白いと思うのですよね。ゼロに疑念を抱き、今回木下から秘密作戦の内容を聞いた朝比奈がギアスのことを知ったら……とか、彼らがそっちに関わることで皇帝の計画をひっくり返すことになったら……とか。

 

◇次回「裏切り」

 予告ナレーションがないことが、そのまま今のルルーシュの心情を表しているような……。振り返ってみれば、予告のルルーシュって、基本的に本編から連続した感情で喋っていましたしね。

 

 それはそれとして。案の定大荒れのルルーシュ。予告映像を見た感じだと、ロロは無論のこと(ロロはここでルルーシュに本気で負の感情を向けられて自分のしたことの意味を理解したりするのかな……? ナナリー、やっぱり殺すつもりだったみたいだし)、C.C.にまで当たっているような……。黒の騎士団にほとんど目に見える形でひびが入り始めている今、そんなことをしている場合じゃ……という感じではあるものの、ナナリーが消えてしまった以上、今のルルーシュには黒の騎士団を維持する理由もなくなったに等しいわけで。しかも前回ラストで、心を凍らせてナナリーのみが大事で、という一番やばい方向にギアが入った直後でしたし。

せめてもの救いになりそうなのは、というより期待できそうなのは、カレンが黒の騎士団側に帰ってきたことですかね。上にもちょっと書いたけど、ここは復活したカレンに頑張って欲しいところ。ただ、そんな期待をするには次回タイトルが不吉過ぎるのですが(しかも一瞬涙を浮かべるカレンの映像が……)。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.17「土 の 味」感想3


コードギアス 反逆のルルーシュR2 Sound Episode3

 サブタイトルは予想どおり、スザクに地面に顔を突っ込まされるルルーシュでした。

まあそれはそれとして。この局面に来て二人のわだかまりを解くこともなく、それどころか亀裂を深め、スザクがシュナイゼルにギアスの存在を教えてしまうなど、悪いほうばかりに事態が転がっている気がして、本気で終わるのかどうかが心配になってきました。いや、今回もバッドエンドなら終わると思いますけど……。展開の速いアニメなので、この盤上から更にひっくり返すことも絶対に無理とは思いませんけど、今のままだとせいぜい最後の最後にほんの一筋の希望を残して、「オレたちの戦いはこれからだ!」になるくらいしか、明るいエンドが見えない気がします。とはいえ、今回ラストでスザクがフレイヤについて逡巡しているのを見ると、それが使用されることで(ここまで来ると十中八九使う事態になりそうですし)また劇的に事態が変化しそうで、どうなるかはまだまだ予断を許さないものがあるのですが。

 

◇枢木神社での再会

 二人がどこまで腹を割って話せるかが重要だと思っていたわけですが……ルルーシュ、やっぱり何も話さなかったなぁ……。もう見事なくらい、嘘しか言わない。いや、「ゼロ」としてなら完全に嘘とは言えないわけですけど、「ルルーシュ」としては嘘。この辺、少し前のルルーシュと皇帝を思い出してしまいます。皇帝の場合、どうも彼は嘘を極端に嫌っているようなので、嘘をつくというよりは真実を話さない、というほうが正確なのですけど、その「真実を話さない」という点に関しては、呆れるくらいそっくりです、この親子。(※余談ですが、この記事を書いているとき横で放送していたドラマで面白いこと言っていました。「世の中には、ちゃんと言い訳しないといけないときがある」。あまりに今のルルーシュにドンピシャ過ぎる台詞に、耳に入ってきた瞬間にやりとしてしまいました(笑))

 

 ルルーシュが終始そんな感じなので、スザクが「ルルーシュは嘘をついている」と看破したことにちょっと期待したのですけどね。それが分かったのなら、「それは嘘だ、本当のことを言え」と更に突きつければ、本音を引き出せる可能性があると思ったものですから。ただ、そうした姿が父親と重なってしまったためか、今のスザクには嘘を暴いてまでルルーシュの真実を知る気がなかったのか、スザクが告げたのは「嘘を突き通せ」になってしまっていましたけど。……この辺、スザクの父親殺害の詳しい経緯が明かされていないので、心情の変化が読み取りにくいです。希望を与えておいて突き落とす、という裏があるようには見えなくて、むしろ邪魔が入らなければ言葉通りの意味だったのでは、という気がしないでもなく。何ていうか、許すとかそういうものからじゃなくて、自分は父の代わりに茨の道を歩くことを選んだからおまえも歩け、と言っているような? そして、最後はそれに殉じて死ね、みたいな?

 とまあ、少し考えてはみたものの、実際スザクがどう考えていたのかは分からないので判断に困るところではありますが、スザクがルルーシュに手を差し伸べ、ルルーシュがそれを取ろうとしたところ。もしもカノンたちの邪魔が入らなかったらどうなっていたのだろう、と思います。ひょっとしたここは、逆にそれを邪魔したカノン及びシュナイゼルが作中悪であることを示すところなのかもしれませんし、あるいは、今の二人ではまだそれが成就するには早いから叩き潰したとも取れなくもないですが。うーん……結局のところ、スザク・ルルーシュ二人共に秘匿があるから、何とも解釈に困ります。

 

 で、結果だけ見れば、決裂で終わってしまった今回の再会。この局面でせっかくこうした場を設けたにも関わらず、何故こんな結末になったのか、とどうしても考えてしまいます。何故このチャンスに、敢えてルルーシュに嘘しか言わせなかったのか。ひょっとしたらまだ何か転換点が訪れる予定があるため、そのための溜めということもなくはないですけど、何というか、結局のところこの再会は、シュナイゼルにギアスというカードを与えるために設けられたようにしか見えないのですよね。そういう意味では、実は裏でシュナイゼルが糸を引いていた舞台だからこそ、二人の間に隠れた真実を晒すのに相応しい(?)ものではなかった、と考えることもできるのかもしれませんが……。

しかし、今回のことで、かろうじてルルーシュからスザクへと繋がっていた糸が完全に切れてしまったため(真実を一切話さず、事前にいざというときの保険をかけておいて、裏切ったというのはどうかとも思いますけどね(笑))、こうなるともう、スザクからもう一度話をしようとするか、誰かが間を取り持つかしないと、この二人の関係って修復不可能な気がします。あとはまあ……両方とも今互いが身を置く場所に裏切られるとか放逐されるとかして、ぼろぼろの身一つの状態で偶然再会するとか? スザクがこのままフレイヤを使いかねない様子なので、そんな偶然も決してないとは言い切れないものがあるような気がしないでもないですけど……。

 

◇扇とギルフォード

 前回で気になった扇の態度とギルフォードに掛かってきた電話。どちらも今回早速明かされました。

 扇のほうは、大方の予想どおり、ヴィレッタをディートハルトに人質に取られているようで。ディートハルトが扇の価値に気づいていたことはさすがと思うものの(そして安易に粛正にならなかったことに安堵しつつも)、何やら水面下で工作している様子なのは気になるところ。藤堂のほうも、彼自身はまだゼロを信じているようではあるものの、部下二人はかなり不審になっているようで、ディートハルトの企みがそうした不穏な空気に火を点けることにならないかと不安です。ディートハルトに限らず、今の黒の騎士団はどこから瓦解してもおかしくなさそうなので、毎回はらはらしながら見ていますけど。

 

 ギルフォードに掛かってきた電話は、やはり後ろでルルーシュが糸を引いたものだったようで。スザクと会うための保険を掛けるためであり、実際シュナイゼルが罠を張っていたことからその保険を使用することになり、ギルフォードは黒の騎士団側へ。シュナイゼルがギアスのことを知ったので、ギルフォードがブリタニアに戻ることになっても何とかしてくれそうな気がしないでもないですが、現時点では非常にまずい立場になってしまったことに。ただ、コーネリアと再会できるかも、という点に関してだけは、そう悪いことでもないのかな、とも思いますが。ジェレミアがいることから今回ルルーシュが掛けたギアスは解除可能なので、うまくいけば愛しの姫様との再会も叶うのかも。……というか、そのくらいのご褒美がないと、ギルフォードが可哀想過ぎますし。これでコーネリアとギルフォードがまとめて黒の騎士団側についたら面白いような気もしますが、今回でルルーシュが誰も信じない方向に進んでしまった気がするので、また難しくなったとも思いますが。

 

◇ジノとカレン

カレンの持つ二つの姓についての選択を迫ったのは、意外にもジノでした。というか、この二人がまさかこんなふうに接近することになること自体がけっこう驚きです。前回、ジノがカレンを助ける場面はありましたが、それがまさかこんなふうに続いていくとは。生徒会のアルバムを持ってくるなど、何気にジノが生徒会に入ったことも生かされていますし。

この二人の組み合わせ、今後どうなっていくのかけっこう気になります。カレンがナナリーを守るためにブリタニア側へ行くのも、ジノが黒の騎士団側に来るのも、可能性としては囁かれていることですし。

……ふと思ったのですが、こうした話を持ちかけてきたのは、実はジノもカレンと同じくハーフで、でもカレンとは逆にブリタニア側を取った人だから、という可能性もあるかもしれません。ジノは今のところ背景がほとんど見えないキャラなので、その可能性も絶対にないとは言えないですし、もし本当にそんな設定があったら、それはそれで面白いかも。

 

◇シュナイゼル

前回でロロが別働隊として動いていたので「まさか、ね……」と思っていたのですが、ルルーシュ、ナナリー救出作戦にロロを投入するようで。ロロのギアスを考えると確かにこういう作戦には有効に思えますが、問題はロロとナナリーが接触すること自体に不安があること。そもそも作戦が成功するかどうかという問題もあるのですが、どっちにしても、ナナリーとロロが顔を合わせる展開は注目です。何となく、ここまで互いに残っている以上、即殺害なんてことにはならないと思うのですが(少なくとも、ロロがギアスを使うまでは咲世子さんも止めるでしょうし)、そんな予断を許さないのが「コードギアス」なので、本当に何が起こるのか、不安と期待が入り混じった感じです。

 

 「ギアス」というカードを知らないで戦うのはアンフェアだとか言っていたシュナイゼル。視聴者の一人としては、ルルーシュの反逆の始まりにおける力の差を考えると、むしろそれによってフェアな戦いになっていたような気がしないでもないですし、今となっても、そのカードがシュナイゼルの手元にあるとやはりアンフェアになってしまうような気がしてしまうのですが、ルルーシュがそうしたものの有る無しに関わらず彼や皇帝と対等に立つためにはそろそろそれも必要なのかなぁ、と思わなくもなく。もっとも、現在のルルーシュはひたすらやばい方向に思考が進んでいるような気がしますが。

 しかし今回、今までは敵側と分かっていても皇帝の存在から何となくどう捉えて良いのか測りかねていたシュナイゼルが、完全に敵に見えました。彼の立場の側から見れば、たぶん彼の言い分は間違っていないのでしょうし、情報を秘匿したスザクや、現体制に反発したルルーシュたちのほうが間違っているのでしょう(ギアスに関しては皇帝が関わっているので、シュナイゼルに報告しなかったことが問題とはあまり思えないというか、むしろその辺のことを知っている人は少ないように皇帝がスザクに話していたので、黙っていたことのほうが正しいような気がしますが)。だから、彼の行動自体は「悪」ではない。ただ、上でも書いたように、「作中悪」には該当するのでは、という気がします。今のところ感覚的なものなので、論理的に説明することはできないのですけど。

 

 そして、スザク。今回、彼らに利用されていたことを知り、ルルーシュとのやりとりもあって、ひょっとしたらシュナイゼル側からの離反フラグになるか?とも思ったのですが、すぐさまシュナイゼルとカノンによって丸め込まれてしまった感があるので、むしろ次回以降で悪いほうに行かないかが心配です。ホント、スザクとルルーシュが今後どうなるのか、ちっとも仲直りする方向に動かないのでさっぱり読めません(汗)。

 

◇次回「第二次 トウキョウ 決戦」

 予告映像を見る限りかなりの激戦になりそうで、どちらが勝つ結果になるとしても、甚大な被害が出るような気がして仕方ないです。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.16「超合集国決議第壱號」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01

 不穏な種をあちこちに残しつつも、ようやく鬱展開も多少は脱したようで、そういう意味では少し安心して見られるようになりました。とはいえ、あっちこっちに話が飛びつつ進んでいく展開には、相変わらず混乱せずに状況を把握しようとするのが大変なのですが。というかここの文は一回目の視聴を終えた直後に書いているので、今現在はどこをどう纏めたらといったところなのですが。……えーと、取り敢えず、カレン、ナイスパンチ!(笑) 一発じゃなくて連撃になっている辺りが、実にカレンらしくて、何だか見ていて安心してしまいました。

 

◇黒の騎士団

 表向きは合集国憲章批准など、世界を変えるために順調に進んでいる黒の騎士団ですが、その足下に点いた火種が怖いです。前回までの作戦に関して、まずは朝比奈が不審を抱き、作戦内容を洩らさないためとはいえ、ロロがまた火に油を注ぐようなことを言ってしまったわけで。本当にここの辺りから崩れていくのではないかというのが怖いです。

 又、突如姿を現した皇帝の迫力(笑)に知らず知らずのうちに後ずさりするゼロを見ていた藤堂も微妙に怖かったり。自分たちのトップが敵のトップに気圧されている様子ですからね……。朝比奈が藤堂陣営であることを考えても、その辺が何かしら繋がって離反にならないか心配です。ついでに、その台詞は死亡フラグ……な台詞を吐いていた千葉さんの今後が心配です。傍目にはもうカップル成立しているような気がしないでもないですが、それだけにもし藤堂さん側にも何かしら思うところがあったとしたら、千葉さんが戦死なんてことになったら……。

 

 前回ヴィレッタと共に崖から落ちた扇。何食わぬ顔でちゃっかりと騎士団に戻ってきておりました。もっとも、ディートハルトの何か含みのあるような態度を見ると、視聴者に示されないところで何かがあったと察するのは容易いですが。考えられることとしては、あの後咲世子さんが二人を助け、ヴィレッタはひっそりと人質に……といったところでしょうか。何となく、あの二人の態度からすると、扇一人だけ助けたようには見えなかったので。もしくは、ルルーシュのときのように咲世子さんが扇に化けているという可能性もなくはないですけど……それよりは扇がディートハルトに何か握られているというほうが、扇の様子からすると自然かなぁ、と。

 

 ところで、決議第壱號の放送時、黒の騎士団のメンバーが役職付きで字幕で紹介されていましたが、玉城のあの役職って……。字面は仰々しそうでしたが、いまいちどういう役職なのかが分からなかったのですけど。少し前に意外と使える?なところを見せてくれたものの、今回はただの酔っ払いだった彼を見ると、名前だけ凄くて中身のない役職の可能性もあり得る気がしてしまいますが……。

 

◇ナイト オブ ラウンズ

 アーニャの記憶関連の話が、とうとう物語内で語られました。写真などから彼女の記憶が不確かなのではというのは、感想サイトでは既に言われていたことですが、これで確定に。それを語った相手がスザクだったのは、これからスザクがそっち関連に関わってくるということなのでしょうか。真っ先に皇帝のギアスを疑っており、実際その可能性は高いでしょうが、今もなお混乱があるらしいのはちょっと気になるところ。アーニャ関連はまだまだ引っ張りそうです。

 

 ナイト・オブ・テンことブラッドリー卿が登場となりましたが、何だか小者っぽい雰囲気が(笑)。勝手に暴れて勝手に死にそうな予感がしてしまうのですが、そもそも何でこんな危ないのがラウンズの末席にいるのでしょうか。いやまあ、スザクも内面は危なっかしいですけど。……やっぱり殺しの能力の高さ、でしょうか?

 それはそれとして、何やらカレンと因縁がありそうなところが気になるところ。有名人だから知っているというより、個人的に何かありそうな感じでしたが……ナナリーと直前に話していた内容といい、これまで謎に包まれたままのナオト関連の話でしょうか?

 

◇特派

神虎並みに扱いにくい機体になったっぽい紅蓮が気になりつつも、やはり一番気になるのはフレイヤの存在。よりにもよってランスロットに載せようとするニーナに相変わらずの危なさを感じつつ、さすがにそれは躊躇うスザクに何となくほっとしつつ、そんな危なっかしい二人を何とか良い方向に導こうとしてくれているロイドさんにエールを送りたくなりつつ……といった感じで。スザクの場合、そんなロイドさんを始め、拳で(笑)叱ってくれるカレンに、もしも目の前でスザクが間違えようとすれば止めてくれるだろうナナリーに、さり気なくフォローを入れてくれるアーニャなど、意外と彼の周りにはいざとなれば何とかしてくれるのでは……な人がいることはいるのですが(問題は、そんな彼らが止め得る状況でスザクが暴走しないかだけど)、ニーナの場合、フレイヤを実際に使ってその威力と結果を知った後でないと自分の歪さに気づかないか、もしくはそれでも気づかない可能性もあって、非常に不安です。……まあそれ以上に、こんな話をこれから八月に入る段階で持ってきて、下手したら八月上旬に使いかねない谷口監督が大丈夫かと不安になるますけど。

 

◇コーネリア

今回はほぼ顔合わせで終わってしまったコーネリア。仇はギアスに絞っているのかと思いきや、やはりルルーシュへの感情もそう簡単には割り切れるものではないようで。彼女が最終的にどう転ぶのかは分かりませんが、仲間になるとしてもその道は険しそうです。

で、そんなふうにコーネリアが黒の騎士団の捕虜状態なことが示された後で、ギルフォードに掛かってきたジェレミアからの電話。その後のギルフォードの何か考え込んでいるような様子を見ると、おそらくコーネリア絡みのことだったのかなぁ、と。今から日本を取り返そう、というときなので、何かそのためのカードとして使った可能性が高そうですが、そうなるとギルフォードの受難はまだまだ続くということになるのでしょうか? ここまで何とかしぶとく生き残っている彼なので、是非とも最後にはコーネリアと再会して欲しいと思いますが、そこに至るまでには、これまた険しい道のりなのかも。

 

◇ルルーシュとC.C.

最初に言ったルルーシュの冗談って、やっぱり記憶を失う前のC.C.相手に向かってつい言ってしまったってことですかね。今までならここで皮肉の一つでも返ってきてそうですが、それがないのは何とも淋しいものです。……まあ、それに代わるC.C.のリアクションは十分可愛いものでしたけど(笑)。ピザを持ってきたのは記憶復活のきっかけになればかなぁとも思いますが、それはやっぱり失敗でも、物凄く美味しそうに食べるC.C.が見られたのがありましたし。あの様子を見ると、C.C.がひたすらピザばっかり食べていたのも妙に納得してしまうような。……あと、杉山に用意させたとか言っていましたが、あれって彼が作ったのでしょうか?

 

不死者であり、ルルーシュの共犯者だったC.C.がいなくなってしまったのは淋しいんですけど、ただの人間のC.C.とルルーシュが少しずつ新たな関係を築いているのを見るのは何だか楽しいです。特に最後の、皇帝の出現という予想外の事態にいつもどおりに(笑)狼狽して思考の迷路に嵌っているルルーシュを、(結果的にではありますが)今のC.C.ならではのやり方で導いているところは見ていてにやりとしてしまうものが。それと同時に、大切な人を次々と失っておそらくいつも以上に張り詰めているのではと思われるルルーシュにとっては、傍観者のC.C.よりも、こういう優しい気持ちを思い出させてくれるような相手のほうが、今はそばにいる相手としては良い影響を与えてくれるのかもとも思いました。何にしても、こうやって積み重ねていった関係が、いずれC.C.の記憶が戻ったときに(戻ります……よね?)彼女に変化を与え、死ではなく共に生きる未来を望むようなものになれば良いなぁと思います。

 

◇次回「土 の 味」

 次回タイトルから連想されるのが、スザクに殴られて地面に這い蹲るルルーシュしかないのですが……。まあ、そんな一幕も十分起こり得ることも念頭に置きつつも、何はともあれ、ルルーシュとスザクが真正面から話ができる機会ができたようなのは嬉しいところです。どういう結末を迎えるにせよ、何よりそれが、この二人にとっては必要なことだったと思いますので。

 で、枢木神社にて二人が会っている裏では、黒の騎士団による日本奪還作戦が始まりそうで、ゼロ不在で進めるのかも含めてどうなるのか。皇帝が姿を現したことでブリタニア側の士気も大いに上がっていそうなので、かなりの激戦になりそうですけど……。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.15「C の 世界」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュR2 Sound Episode1

 今回はタイトルどおりCの世界絡みが中心の話だったためか、その異質な世界にいつもよりずっと凄まじいスピードで物語が進んでいたように感じてしまいました。CMに入った瞬間、「あ、今まだAパートだったっけ?」とか思ってしまいましたし。とはいえ、そこで展開された内容自体も、Cの世界と現実世界の出来事が立て続けに入れ替わり繰り広げられる息のつけないもので、私の主観だけでなく、実際に物語自体も急激に加速していたのかもしれませんが……。

 

◇スザク

先週の展開にはもう駄目かと思われたスザクでしたが、今の自分がしていることがゼロと同じ(スザクが思うゼロ像な部分もありますが)ことに気づき、何とか自力で踏み止まりました。何となくですけど、あと一歩で間違うところでも、自力でそれに気づけて止まれたことは、誰かに止めてもらったよりも、スザクの進む先に希望が見えたような気がします。逆に言えば、当事者のカレン以外はスザクがそこまで危ないところまでいっていたことを知らないことにはなりますが、ナナリーもそろそろ本格的に動き出しそうになってきましたし、今回自分が気づいたことを見失いさえしなければ、後は良い導き手さえ得られればスザクは大丈夫そう……かな? シャーリーが最後に見た、ルルーシュを引っ張り上げるスザクに俄然期待したくなってしまうのですが……。

 

 ルルーシュ不在の状況で機情局に踏み込んだことにより、スザクがとうとう機情局の制圧、そしてそこから導き出されるルルーシュの記憶復活に、今度は自身の勘でなく辿り着いたことになるわけですが、さてこれからスザクはどう動いていくのか。次回予告を見た感じだと、ルルーシュ側もナナリー奪還に乗り出しそうな気配ですが……。妄想でなく確信を得たのなら、カレンと真正面から向き合って話して欲しいような気もするけど、とにかく今はこれ以上変な暴走をすることなく、たとえ歪でも彼自身を見失わない道を進んで欲しいものです。

 

◇ナナリー

 お飾りの総督から本当の総督へと、ナナリーも覚悟を決めて動き出した感じです。ミス・ローマイヤたち実務担当の部下には、彼女たちの勝手にさせるのではなく、ナナリー自身の目指すものを曲げないことを示すように、おそらく今までで一番強く口を挟んで、そして、スザクには、今まで彼女自身が知らずにいたことを知るためのアプローチを始めて。……もしこれで、スザクがルルーシュ=ゼロであることを喋ったりしたら、それこそナナリーとカレンによるそっち関連の話に繋がったりするのかな〜というあたりは期待してしまいますが、何にしても、ようやく物語の本筋にナナリーが絡んできそうなのは期待です。今までおとなしくしていた分、危ういところでふらふらしている兄とその親友(?)を何とかして欲しいというか、C.C.がああなってしまった以上、もう二人をびしっとやれるのはナナリーしかいないような気がするので。……今回、それこそびしっとスザクをぶん殴ってくれたカレンも、これからの展開次第ではそういう存在になる可能性もありますけど。

 

◇扇とヴィレッタ

ある意味一番面白いことになっていたのはここかも。何ていうか、他と比べて不穏なもの……というか破滅的な感じが少ないという意味で。あと、他と比べて扇が普通にかっこいいので(笑)。ヴィレッタに好きだと伝えた瞬間は、よく言った!って感じでしたし。

先週から死亡フラグが点灯しっ放しの扇ですが、ここで、ヴィレッタを庇って負傷して高所から川に向かって落下+扇を追って飛び込んだヴィレッタのコンボが来たとなると、普通に考えれば扇は助かってヴィレッタも晴れて仲間となるかなぁと思えるところ。……まあ、そんな楽観的予測が許されないのが「コードギアス」なんですけど(汗)。取り敢えず、落下予測地点にあった石に頭をぶつけるなどせず、二人揃って川の流れの中に落ちられれば、希望はあるかなぁと思いたいですけど。咲世子さんも、黒の騎士団の幹部である扇を、まさかこのまま見捨てることはしないでしょうし……。いやでも、ディートハルトからは「いざとなったら抹殺」命令受けてそうだけど。でも、扇を傷つけてしまったことはまずいと思っていそうだし、扇ではなくヴィレッタを始末しようとしたことからしても、まだ彼女の中では切り捨ててはいないと思うのですが。

 

◇シュナイゼルとニーナ

彼らが行っていた実験……やはり、核実験、でしょうか? 物凄く不穏な雰囲気というか、もしもそれを持ち出してくるのなら(戦争が変わるとか言っている時点で、持ち出してくる気満々な気がしますけど)、やはりルルーシュの最終的な倒すべき敵はシュナイゼルということになるような気がします。そもそも、今回の邂逅で、皇帝はそういう現実的に倒すべき敵とはもう何か違ってしまったように見えますし。……というか、ゼロとしての敵がシュナイゼルで、ルルーシュとしての敵(もしくは壁)が皇帝、みたいな。既に屋上花火計画が破綻してしまった以上、あのときは難しくても最終的には何とか戻ってくるのかと思えたニーナの行く末もとても安心できたものではないのですが、これでますます困難になったような。そもそも、核を持ち出してきた時点で、彼らの行く末に破滅の文字が点滅し始めている気がしてならないのですけどね……。

 

◇ルルーシュとC.C.

まさかの別格ヒロイン喪失展開にはぽかんとなってしまいました。それも、皇帝に奪われてではなく、一度は取り戻したと思ったらという、相変わらずの極悪展開です(汗)。V.V.退場、C.C.の願いと今の彼女になった経緯、皇帝に思考エレベータと、目まぐるしく進んでいく物語の裏では、ルルーシュ(ゼロ)とC.C.不在の黒の騎士団の様子も描かれ、その間の指揮を執っているのがロロであることに0番隊の不審や離反をますます感じてしまったり、バトレーに敬意を払っているジェレミアの株が相変わらず上がり続けていたりと、Cの世界で皇帝と対峙するルルーシュと合わせて、その物語の落差に驚いたり不安になったり一瞬安堵したりと、見ているこっちも大変でした。

 

Cの世界については、私の思考の許容量を超えているから詳しいことは置いておくとして(思考エレベータとかもあれだけではよく分からないし)。取り敢えず、C.C.を失うかもしれないことから、前回で箍が外れたというか間違った方向へ暴走しかけていたルルーシュが元の道に戻ってきたっぽいのは安心したいところです。……まあ、次回予告で何やら演説しているっぽいゼロを見ると、まだどうなるかは分からないですけど。

ギアスと不死者の関係については、不死者もまた元はギアス能力者であったことが明らかに。ギアス能力を(両目に発動するくらい?)高めた者には、自身にギアスを与えた不死者を殺すことが可能になり、それを実行したとき今度は自身が不死者となる、といった感じでしょうか。そして、不死者となったものはその永遠の放浪を厭い、今度は自身がギアスを与えて自分を殺してくれる資格を持つ者を作る、と。……最初に始めた奴は誰なんだろうとか思ってしまうわけですが。とにかくそういうわけで、C.C.もまたかつてはギアス能力者だったと。そしてその能力は、他人に愛される……要は「魅了」のギアスだったということですかね。C.C.の経緯が分かると、逆に皇帝とV.V.が今のようなことになった経緯が気になりますが、そこはまだ謎のまま。

 

おそらくは皇帝が不死者を殺せるだけの力を持ったことから(あと、前回でルルーシュに失望したのもあるのかも?)、ルルーシュから離れて皇帝に殺されにきたC.C.でしたが、過去のまだ普通の人間だった頃から不死者になるまでのC.C.を知って戻ってきたルルーシュの声に、直前で皇帝に殺されるのを思い止まることに。殺されに来たものの、実のところ何だかんだで揺れていたのかなぁとも思うわけですが、そんなところへ掛けられたルルーシュの言葉に何を思ったのか。彼女が最後にした操作が何だったのかも謎なので(単純に考えるなら、蜃気楼の動きを封じていたものを外したと思われますが)、あの一瞬で彼女が何を思い、何を決意したのかは分かりませんが、どんな形にしろそれまでの考えを翻したのは確かなのかなぁ、と。ただ、その後のC.C.がルルーシュの手を取ったわけではないので、彼の元に戻ることにしたわけでもないような。ただ、蜃気楼を使ってあの場所に攻撃したルルーシュを皇帝が怒っていたので、そのことが何か悪い作用を引き起こした可能性もありますが。

何にしても、最終的に残った結果は、C.C.を取り戻したものの、その彼女の記憶……具体的にはシスターと出会って以降のものが失われていた、ということ。C.C.C.C.としての記憶を失ったことで、これでギアス関連の情報やフォローを期待できなくなったこともありますが、やはり一番ショックだったのは、上記したように別格ヒロインの位置にいたC.C.がいなくなってしまったこと。前回で培われてきた関係性にヒビが入っていたので、もう魔王夫妻のあのやりとりが見られないかと思っていたら、こんな形で見られなくなってしまったわけで。……ただ、C.C.が失われてしまったのはショックではありますが、同時に一つだけ期待してしまうものもあったりします。今までのC.C.は別格ヒロインであるが故に、ゲームで言うところの攻略ヒロインとしては外れていたように見えていたのですが、記憶が失われたことで、C.C.ルートに進めるようになったように見えてしまいまして(笑)。個人的には、これから記憶の失ったC.C.と新たな関係を築いた上で、C.C.C.C.としての記憶も取り戻し、死にたいと願っていた彼女ごと救うような展開になったら嬉しいですけど。何にしても、魔王夫妻のままだと破滅しか見えなかった二人なので、これで二人の未来に光が見えたのなら良いなぁ、と。ユフィ、シャーリーは死別という絶対に取り返せない形での喪失だったので、残ったカレン、ナナリー、C.C.は、まだ生きてここのいる以上、生きて取り戻して欲しいですから。

 

◇次回「超合集国決議第壱號」

 取り敢えず、最初に映ったコーネリアとルルーシュ・ジェレミアが会した場面は期待です。二人の間で情報の共有が起こることと、コーネリアが仲間になるのかというあたりが。

 記憶を失ったC.C.との生活も気になりつつも、ゼロとしてまた大きなことをやろうとしているのが気になるところ。予告ナレーションからすると、ナナリー奪還に動きそうではありますが、前々回の内容とその前の予告ナレーションには騙されたので、安直に受け取るのは危ないかも。というか、ナナリーを奪還するならカレンもだよね?とかが気になったりも。予告映像からすると、カレンのところへ誰か来る?みたいな気がしなくもないですが……。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.14「ギアス 狩り」感想4


WORLD END

 先週の感想で、シャーリーがここで死ぬのは物語としてはどうなの?みたいなことを書いたわけですが、公式サイトで死亡が確定したのを見て、これはもしかして前提(「R2」のラストはみんなで花火とか、一期のルルーシュは全てを失って終わったので今度はそれらを全て取り戻すとか)自体が間違いだったのだろうかと考え始めていたのですが、今週の話を見たら何だかそれが当たっているような気がしてきてしまいました(汗)。話数的にも物語の折り返しとなる今回……どう見ても破滅に向かって進み始めているような気がしてなりません……。

(※いつもは内容を咀嚼するために最低二回は見て感想を書いているのですが、今回はもう一度見るには痛々しい話だった上に疲れて見直す気力もなかったので、一回のみの視聴での感想です)

 

◇破滅への足音1

シャーリーを失ったことでルルーシュが暴走しそうだなぁ……というのは、公式サイトの今回のあらすじなんかを見ていれば予想がついていたわけですが、見事に暴走しましたね(汗)。それに、感想サイトを回ったときに懸念されているのを見かけたスザクも。

全ての責任をギアスに転嫁したルルーシュと、全ての責任をルルーシュに転嫁したスザク。いやもう、見ていて「おまえらなぁ……!」とか言いたくなっちゃいましたよ。特にスザク、前回のシャーリーとの最後の会話は何だったんだと。これじゃあシャーリーが浮かばれないじゃないですか(後々ちゃんと活きてくると思いたいですが)。自分の怒りと悲しみのぶつけどころをシャーリーへの贖罪という名目でギアスに求めたルルーシュも履き違えているんだけど、スザクの場合、自分が手にしているピースを集めた結果ルルーシュに行き着いたんじゃなくて、最初にルルーシュありきで推理を進めている気がするから質が悪いというか……。しかも、カレンにリフレインまで持ち出す始末だし。あの場にナナリーがまだいたなら確実に止めてくれると思うけど、事前に断っていたからいないんだろうなぁ……。というか、ここでカレンが麻薬でどうにかなったら、ホントにルルーシュ周りのC.C.以外のヒロインがフルボッコになるような……。カレンが兄の話を持ち出して、ナナリーとの関係の進展とか、今まで名前くらいしか語られていないナオトの話がようやく出るのかと期待した直後だけに、物凄く突き落とされた気がします。そもそも、この後本当にカレンにリフレインを使用したりしたら、さすがにスザクとナナリーの関係も壊れそうなのですが……。それどころか、カレンが(隔てられての会談とはいえ)ちゃんとした格好をしていたことから、総督が捕虜でもきちんとした扱いをしていたと考えて良いなら、エリア11内でのスザクの立場も微妙になるような気もするんですけど。

 

◇破滅への足音2

 シャーリーが殺害されたときの状況がぼかされたため、誰が犯人かについてはあれこれ議論が交わされていましたが(私もコメント欄でロロ以外の犯人説もあるのを見て後からいろいろ可能性を考えてみましたし)、あっさりロロであることが明かされました。しかも本人の自己申告で。やはりロロが自分のしたことを疑っていないのを悲しく思いつつも、それに何でもない様子で労いの言葉をかけるルルーシュが怖かったです(汗)。視聴者の目には、「ああもうルルーシュの中でロロ抹殺は確定したんだな……」というのが分かり過ぎるほど分かるところでしたからね……。実際、その後の嚮団襲撃の際には、ロロをこうした戦闘に担ぎ出した時点でルルーシュの中で何かがぷっつり切れているのが分かるのに、ヴィンセントに爆弾が仕掛けられているのまで明かされましたからね……。コーネリアが参戦したことで今回は使われずに終わりましたが……文字通り爆弾が残されたような気がします。もしもそれにロロが気づくことがあったら……と考えると怖いですし、もしも気づかず“兄”に懐いたままだったとしても、それはそれでロロが間違ったまま進み続けることを意味するわけで(兄と慕ってくれていたらしい嚮団の子供もあっさり殺してしまいましたし)……どっちにしてもロロの未来が悲惨でしかないような。

 そして、ロロ以外にも黒の騎士団内に不審の種が蒔かれてしまったのも、今後黒の騎士団が瓦解しそうで怖いところです。今はまだ一部の団員でしかないですが、こういうのがいつの間にか大きくなりそうなのが怖いわけで。……ギアスという内情を知っている人からすれば、そこに強襲をかけるのはそれほどおかしい行動には映らないような気もするのですが(そういう意味では、この件をカレンがどう捉えるのか気になるかも。C.C.を見ていると皆殺しはさすがにやり過ぎなようにも思えますし……でも、ギアス能力者は下手に捕虜にしても扱いを間違えると危ないとも思うのですが)、誰かが呟いた「これじゃあブリタニアと同じ」という言葉がひどく不吉で、やっぱりこれがきっかけになっていろいろと崩れていくんじゃないかというが怖いです。ギアスのことを話すわけにはいかないとはいえ、人体実験をしているという意味では間違ってはいないけど、本当のところを秘匿して作戦を行っているのは、後々まずいことになりかねないですし。……そうなると、今回ジェレミアが助けたコーネリアの出方が重要になってくるのかなぁ。少なくとも、V.V.を倒す瞬間の二人の意志はシンクロして描かれていたっぽいので、ルルーシュがユフィの真実を話せば、案外味方になってくれたりとか……。今のところ、コーネリアは割とポジティブな側のキャラっぽいので、味方になれば心強いと思うのですが。

 

 黒の騎士団といえば、扇にも何やら不穏なフラグが……。シャーリーが退場してしまった以上、扇&ヴィレッタの二人には尚のこと幸せになって欲しいところなのですが、ヴィレッタが扇の口封じを決意したようなので。実際に顔を合わせればどうなるかは分かりませんが、もしもこれで扇がどうにかなるようなことがあったら、本気で黒の騎士団が危ないような。ゼロと扇が何だかんだで黒の騎士団の核となっているような気がしますし。リーダーとしては勿論ゼロが必要なんだけど、扇も緩衝材として必要な存在じゃないかな、と。実際、こうして今黒の騎士団が再起動できているのは、扇がいたからこそだと思いますし。

 

◇再会

V.V.を追い込んだことで、この世界の核心部分にも物語が進みそうです。

今回、V.V.がやたらと兄弟の絆について語っていたような印象があるのですが、ルルーシュとロロの関係といい、皇帝からV.V.へ向けた言葉といい、そこに誠実さがなければそんなものには何の意味もないというカウンターになっていたような気がします。皇帝の「嘘をついた」という言葉や、V.V.やロロの、相手が真に望むことを考えない自分勝手な行動は、結果的にその関係にヒビを入れただけですから。……ロロは真正直に告白し、V.V.は指摘されて開き直るという真逆の対応なのに、辿り着いた先が同じというのが何とも皮肉なものに思えますが。取り敢えず、今回のこの件で、皇帝は表向き厳しい行動を取りつつも、何だかんだでルルーシュたち子供や家族を大事に想っている人と思って良さそうです。

 

それはそれとして、あの場に皇帝が現れたことで、予期せぬところでルルーシュと再会となりました。というより、この場合はあそこで皇帝と再会したことよりも、ルルーシュがとうとうあの空間に足を踏み入れることになったことのほうが重要かもしれませんが。ギアスやC.C.など、この世界にある人の力を超えたものの片鱗には触れていても、それが本当のところ何を意味するのかなどについては全く知らないルルーシュが、ようやくこの舞台まで辿り着きました。今回は足を踏み入れたところまでで終わりでしたが、おそらく次回はそこに踏み込んでいくと思われるので、そこで明かされることと、それを知ったルルーシュがどう動いていくのかは楽しみです。

 

そういえば、これまでも幾度となく流れてきた、この「コードギアス」という物語の世界観に深く関わっているだろう映像の数々ですが、今回OPを見ていて、地球っぽい球体が上下に映る映像に妙に目が留まってしまいました。これまではあまりその意味を考えたことはないというか、取っ掛かりが見つけられなくてそこまで考えようとしなかったのですが、急にそれが何だか上下で鏡写しになった映像のように見えてしまいまして。……最近、Cの世界とのパラレルワールド説(深く考察されたものじゃなくて、可能性の一つとして挙げられただけのものですが)を目にしたせいでしょうか……?

 

◇ニーナ

ルルーシュと黒の騎士団、スザクとカレンの行方など、この先に暗雲を感じさせるものが多かった今回ですが、一つだけ光明があったとすれば、シャーリーの訃報を聞いて涙を流していたニーナでしょうか。もう完全にこの世にいなくなってしまってから、わずかでも、少なくともその死を聞いて悲しいと思うくらいにはシャーリーを大切に思っていたことに気づいたニーナ。これが、今にも最後の一線を踏み越えそうながらも危ういところで踏みとどまっているように見えるニーナが戻ってこられるきっかけになったらと思います。

 

ところで、シャーリーの葬式シーンで号泣しているのを見ていて気づいたのですが、シャーリーの母親って、夫に続いて娘も失ってしまったんですよね……。うまく説明する言葉は出てこないんですけど、何となく、これは忘れてはいけない場面のように思えました。

 

◇次回「C の 世界」

 とうとう物語の核心に踏み込んだ話になりそうです。今まで断片的には語られてきても、その全容は見えないままだったCの世界関連の話。マリアンヌ関連にも謎が多い上に、時折C.C.と話しているらしい様子を見ると、彼女がこのことに関係しているのも間違いなさそうなわけで……上にも書きましたが、この辺のことが明かされるのは楽しみです。……世界設定以外の部分が軒並み不吉なので、余計にそっちに期待してしまうというのもあるのですが。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.13「過去 から の 刺客」感想5


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 (Blu-ray Disc)

 相変わらず、いろんな意味で鬼のような脚本です。

 いつも大体予想の斜め上をいくストーリーとなっているわけですが、今回はもうほとんどがそんな感じだったような気がします。前回までの流れからネガティブに動くと思ったものがポジティブに、ポジティブに動くと思ったものがネガティブにといったように、ことごとく良い意味で裏切られていっているような……いや、ネガティブに動いてしまったものは、“良い”と言っていいのかは悩むところですが。

 (※7/7 5項目目追記)

 

◇vsギアス

 前の話で生じた疑問に次の回であっさりと答えてくれるのが最近の(?)「コードギアス」。というわけで、前回でギアスキャンセラーが登場したことによりあちこちで見かけた、ロロやマオのような範囲型のギアスは効くのか?という疑問の答えが早速出てきました。一応、一度は掛かったっぽいことを考えると、“キャンセラー”の名のとおり、取り消す効果を持つものということですかね。つまり、答えとしては「効くけど即座に解除される」。おそらく、キャンセルする部分が機械だからということだと思いますが。……とはいえ、ロロが二回目に掛けたときは詳しくは描写されなかったので、端から効かなかったのか解除したのかは分からないのですけど。

又、ルルーシュのような一度きりの回数制限のあるギアスは回数がリセットされるのか、というのも、リセットされるが正解っぽいです。かつて掛けた忘却のギアスが解けたシャーリーに再びその力を使ったとき、例のギアスが掛かったときに回路が切り替わる映像と、ギアスが掛かっているときは瞳の淵が赤くなるのが見られましたから。ただ、そのギアスが一度目と同じだけの威力を持っているかどうかはちょっと分からないですが。あのときのシャーリーは、ギアスが掛かっているにも関わらず効果が現れていないように見えたのですが、あれは、二度目なので強制力が落ちていたからなのか(※だとしたら、ギアスキャンセラーがロロの二回目のギアスに対してタイムラグがほとんどなかったっぽい理由として成立するかも。前回のルルーシュにロロのギアスが普通に効いたのは、強制解除ではなく使用者自身の解除だったからそういう効果は発生しないとか)、それとも命令自体が実行不可能なものだったからなのか、あるいは、あの瞬間、シャーリーがかつてのユフィのように抗っていたからなのか。個人的な予想としては、後者二つを推したいところですが……。ギアスを掛けられても必死に言葉を紡ぎ続けた彼女の意志がギアスに勝ったのだとしたら、ギアスキャンセラーで一度は諦めたシャーリーの自力でのギアス破りが実現したことになりますし。そして、もしその解釈で良いのなら、個人的にはギアスを破って記憶を取り戻すより、こっちのほうがずっと燃える展開ですし。

 

◇新OPED

 で、そんなシャーリーが力尽き、ルルーシュの絶叫でEDへ流れ込んだ今回。歌詞は一回目ではよく分からなかったので置いておくとしても、最初に来るのがあの絵なのは反則かと。あの流れだと、どう見てもシャーリーを失って失意の底にあるルルーシュをC.C.が受け止めているようにしか見えないですよ(汗)。前回のラストといい、一期のシャーリー関連のエピソードといい、シャーリーって、こういうシャーリー自身が精神的あるいは肉体的に悲しいことになっているときの演出でやたらと厚遇されているような……喜んでいいのかよく分からない扱いですけど(汗)。しかもED絵では、こんなことになった後に単独で登場……。一期の最初のED絵が、もう戻れない過去の絵となっていたわけですが、今回の場合は、黒の騎士団(ディートハルト込み)と中華連邦が一緒にいたり、確執のあるニーナとミレイ・ラクシャータと特派が一緒にいたり、最後がルルーシュとスザクの二人で締めだったりと、一部未来の希望的に思えてしまうような絵があることから、そういうものと解釈したいものの、でもナナリーやらシュナイゼルは一人だったり、カレンがいなくなっていたりと必ずしもそうとは言い切れないものもあるので、あれを一体どう解釈したら良いものか……。対比としては、OPED曲を歌う人たちが物語の始まりを飾ったものになったのだから、来るべき未来だと綺麗だと思いますけど……。

 

 OP映像のほうも相変わらずいろいろと意味深で。個人的に気になるのは、ED絵にはいなかったカレン。最初に出てくるときは、他に連続して出るのがジノだったりニーナだったりするので、前回のナナリーとの面談を経てブリタニア側につくことを連想させられてしまうのですが、後半では黒の騎士団として真っ先に出てくるわけで。単純に考えるなら、一時的にブリタニアにつくけどちゃんと戻ってくるよ、と捉えたくなりますけど……。あと、OP開始時にはギアスの紋章が浮かぶルルーシュの瞳が、最後では普通の瞳に戻る辺りに、いずれルルーシュがギアスを捨てるとか、ギアスから生じたしがらみから解放されるとか、そんなものを連想したくなりますが……。取り敢えず初見で特に気になったのはその二つですが、細かく見ていけばまだまだありそうです。何を意味しているのかはまだ分かりませんが、最初にスザク・ナナリー・シュナイゼル・C.C.が連続で何度も切り替わるところなんかも、どのキャラもキーキャラなだけに気になりますし。

 

◇変わったもの、変わらないもの

 前回ラストで全ての記憶を取り戻したシャーリーがどうなるのか。一期での彼女の様子からルルーシュに対する態度がどうなるのかだけを注目していましたが、よく考えてみれば、皇帝のギアスによって虚構世界に放り込まれたも同然だったのは、一話のルルーシュと同じだったわけで。あまりにも変わってしまった世界に全てが疑わしくなってしまうのも考えてみれば当然なのかも。当たり前にそこにいたはずの人たちの顔に次々と仮面が浮かび上がっていく光景は怖いものがありました。

 

予告にあった、シャーリー・ルルーシュ・スザクのカットは、別に二人のデートに何故かスザクがくっついてきたというわけではなく、シャーリーがスザクを呼び出したところに偶然ルルーシュも居合わせちゃったが正解だったようで。何にしても、緊張感のあるシーンでした。しかしここら辺の一連のシーンは、予想外の連続というか。まさかこんなところで、再びルルーシュとスザクの協力シーンが見られるとは思ってもいなかったもので。そして、自分を助けるときのルルーシュの本心からの叫びと、二人のその後のやりとりを見てシャーリーが見事吹っ切るとは。一期の頃とは違い、考える時間も、あの後に積み重ねてきた時間もあるシャーリーがそうなることは期待するところでしたが、本当にそうなってくれたのは嬉しいところ。もっとも、それだけにこの後の展開の悲惨さが際立ってしまうのですけど……。

 

シャーリーが思い出した記憶を受け入れ、ルルーシュを許したとなれば、あと気になるのは前回の感想でも書いたスザクとのこと。前回は二人がルルーシュに「相手のためにギアスを掛けた」相手だと書きましたが、今回のを見て、「大切な人をゼロに殺された」者同士でもあることに気づいて、ますますこの二人のやりとりには注目でした。スザクは許せないのではなく許したくないのだと指摘し、自分は許せたと告げたシャーリー。そして、今回ルルーシュがシャーリーに向けて叫んだ「失いたくない」という想いも聞こえていたはずのスザク。彼がいずれどんな答えを出すことになるのか。シャーリーとこんなやりとりをしたからには、いずれ彼も許すことができるようになる、と思いたいところですが……。

 

◇想いの在り処

V.V.とセットでの再登場と、ギアスキャンセラーというルルーシュのカウンターとしての能力、そして、第一期でのオレンジ疑惑に端を発するゼロへの恨み。これらのことから、今後暫くあるいは終盤までのギアス関連での敵となる可能性が高いと予想されたジェレミア卿。ただ同時に、前回の予告でルルーシュに頭を下げている映像があったこと(正確には膝をつかされただけでしたが)と、感想サイトを見ているときに、ジェレミア卿は皇子だった頃のルルーシュ一家の警護役だったらしいというのを見たことがあったことから、ひょっとしたら味方に回るかもという可能性も頭に入れており、そして今回、「忠義」という言葉が彼の口から出たことでひょっとしたらひょっとするのかと期待したら、本当にそんな展開になってしまいました。ジェレミア卿に寝返ったと見せかけてルルーシュ側として動いたヴィレッタ(そして通信越しとはいえ扇と話す展開に(笑))もいたりと、この辺の陣営シャッフルは面白いです。ヴィレッタはこれでほぼ黒の騎士団側と考えて良いですかね。ジェレミア卿も心情的にはルルーシュ側になったっぽいですが(実はそれすら演技だったとはあんまり考えたくないですし(汗))、V.V.側との繋がりが完全に断たれたわけではないと思いますし、その辺が今後どう作用してくるのかが気になるところです。嚮団に迫る手段を手に入れたというメリットもありますが、機械化されていることを考えると、彼の意思とは関わらずに何かが……という可能性もありますし。

 

◇シャーリー

 最近はすっかり飼い慣らされた子犬っぽく見えたせいか、実はまだまだ不安定だということを忘れていたロロ……シャーリーの記憶復活でその存在が揺らぐ可能性もあると分かっていたはずなのに、シャーリーが良い方向に動いたことですっかり安心してしまっていた自分が恨めしいです。

 そんなわけで、ヴィレッタ・ジェレミア卿が仲間になる方向で動いた反動のように、ロロが暴走してしまいました。シャーリーが拳銃を手にしたとき、一期のようにネガティブな状態で引き金を引くことはないだろうと考えましたが、シャーリー以外がそういう使い方をしないとは限らなかったわけで……。それまではどちらかというとシャーリーの被害妄想でしかなかった剥がれ落ちる仮面のイメージが、ここで反転して本当に剥がれ落ちる仮面となるのは怖かったです。

 

しかしこれ、どうなるのでしょう……? あの花火の回でルルーシュの辿り着くべき場所が示されたことで、そこに集う人は何があっても欠けることはないと考えていたのですけど、もうそんな予断は許されないのかも……。今回のラストと次回予告を見ると、シャーリー死亡の可能性が高そうですが……。もしも、死亡ではなく、病院での昏睡などなら、ルルーシュに協力することを決めた彼女を、気持ちはそこに持って行きたかったけど実際に黒の騎士団側として動かれると危ないから理由をつけて隔離した、というように見えなくもないような気もするけど……。

それに、ロロのことも。このままルルーシュの「ボロ雑巾計画」もなくなり、仲間になるかと思いきや、ここで思い切り不穏なフラグが立ってしまったわけで。ルルーシュの幻視にはいなくても、ミレイが声をかけたことからロロもあの辿り着くべき場所に最終的に収まるものと思っていましたが、これでまた分からなくなってきたかも。というのも、ルルーシュがロロにほだされてきていたとしても、シャーリーを撃ったのがロロだと知ったら、彼女と違って許すことができるかどうかは難しい気がしますので。シャーリーの場合は強いルルーシュへの想いがあったからこそ、許すという流れも不自然ではないのですけど、今のルルーシュに許せるほどのロロへの想いがあるかというと……。シャーリーが生きていたら、まだその芽は完全に消えていないと思えますが。(※追記)それに、おそらく現時点ではロロ自身に罪悪感も何もないだろうことがまた難しい気がします。ルルーシュは確かにシャーリーの父親を殺したけど、「目的のためには仕方なかった」とか「邪魔だったんだ」とかってふんぞり返ったり開き直ったりするのでなく、そのことを悔やんでできることなら償いたいと思っていたわけで。そんなルルーシュ自身の後悔があり、それを知っていたのもあったから、シャーリーは許せたんじゃないかなぁと思うわけですよ(そう考えると、スザクが許すためには、あのときの真相とルルーシュの苦悩や後悔を知る必要があるってことになる……?)。なので、仮にこの先ルルーシュのほうに許せるだけの想いが育ったとしても、ロロのほうにも許してもらえる余地がないと、ルルーシュがロロのしたことを許すという流れにはなりようがないような……。まだこの先の物語がどう動くか分からない以上、ロロにはまだ変わるチャンスが残されてはいますけど、果たして彼がそれを生かせるかどうかは現時点ではかなり難しい気がします。むー……ホント、どうなるのかなぁ……。

 

 ただ、物語の構造として考えると、ここでのシャーリー死亡は微妙な気がします。一期が、ナナリーのためだけに動いて、そのためにギアスの力を使って人を利用して、その果てに全てを失ってしまったルルーシュの物語だとしたら、「R2」は、その逆の物語ではないかと思っているので。ナナリー以外にも目を向けて、“想いの力”を尊重して動くことで、少なくとも黒の騎士団は良い方向に向かっていますし、ヴィレッタやジェレミア卿といった一期では敵だった人が仲間になりそうな気配を見せています。それに、今は近くにいないナナリーやカレンも、十分に取り返せる隙は残っていますし、完全に決裂していたスザクも、彼自身がいろいろ考え始めたことでわずかでも希望が残っています。そして、死亡してしまったため取り返しがつかないと思われたユフィも、コーネリアがその汚名を雪ぐために動いていることから、少なくとも「虐殺皇女」という不名誉だけは取り払うことができる可能性が出てきました。ゼロを恨んでいるニーナも、ミレイ経由で生徒会に戻ってくる可能性が残されています。つまり、以前と形は違ったとしても、一期でルルーシュが失ったものを取り返せるチャンスがあちこちにばら撒かれているのですよね。なのに、ここでそのルルーシュが失ったものの一つであるシャーリーを完全に消失させるかというと……。そうなった場合、「R2」も悲劇EDの可能性が高くなってしまう気がするのですが。まさか、シャーリーが今回、生まれ変わりがどうのと喋っていたから本当に生まれ変わってどうとかなんて超展開になるなんてことはないと思いますし……。

 ……まあ、私のこんな予想(というか希望的観測)なんて当てにならないんですけどね。「ガンダム00」でも、まさかここで死ぬことはないだろうと思っていたキャラがあっさり退場しましたし……。

 あと、CBC……シャーリーが生きるか死ぬかという重要局面でプロ野球の結果を表示するのはやめて下さい……。

 

◇次回「ギアス 狩り」

 今回のラストからして不吉なのに、次回タイトルが輪をかけて不吉過ぎます……。ちらりと映ったルルーシュの様子からすると、ナナリーを取り返せなかったとき以上に凹んでいるような気も……(それだけにシャーリーの生死の行方が怖いんですけど(汗))。他の映像からすると、ジェレミア卿の協力を得たことで、嚮団本部に強襲を掛けそうな気配ではあるのですが(そしてコーネリアと合流?)……果たして狩られるのは、どちら側なのでしょう? それ以前の問題として、どっちだとしても、ルルーシュが(憎しみに囚われてとかでなく)ちゃんと動けるのかどうかのほうが気掛かりですけど……。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.12「ラブ アタック!」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN―1― (角川スニーカー文庫 201-11)

 予想通りコメディ回ではあったのですが、ミレイの卒業や(表向き)ルルーシュとシャーリーのカップル成立など、今までの関係に決着のついた話でもありました。同時に物語の裏では、捕虜となったカレンに会いに来たナナリー(何となくこれだけで、カレンは大丈夫かなと希望を抱きたくなります……少なくとも、ナナリー自身は害することはないはず、と思いますし……)、ギアスの本拠地に侵入を果たしたコーネリア、中華連邦に次の手を打つブリタニアなど、まだまだ目を離せないところも多かったわけですが。そして、最後の最後には、とうとうV.V.とジェレミア卿が本格的に始動と、最大の爆弾が投下されました。一つ終わったと思ったら水面下で進められていた次が表に出てきて、相変わらず目の離せない番組です。

 

◇秘密会議

 前回で中華連邦での件には一段落ついたものの、今度はアッシュフォード学園のほうで問題を抱えてしまったルルーシュ。影武者咲世子さんのキスの件が報告なしでシャーリーとの関係がどうにかなるのかと思ったわけですが、それはちゃんと報告に含まれていたようで早々に解決。ルルーシュにとっては大問題ではあるものの、これで事前に何らかの対策が考えられて何とかなるのかな、と思ったら、もっととんでもないことが発覚しました(笑)。ほんの少し学園を空けていただけで、ルルーシュが物凄い女たらしに……(笑)。前回では咲世子さんを諫めるロロを見て、嫉妬してるな〜とかにやにやしていたわけですが、ここまでとなるとむしろロロの諫言のほうが正しいように思えてきてしまいました。前回からキャラ立ってきたなぁとは思ったけど、咲世子さん、ルルーシュのことを誤解しているというより、ルルーシュが言っていたとおり天然だったんですね……。くのいちならぬSPなどと何気に咲世子さんの背景が明かされていましたが、それよりも本人のその天然っぷりのほうがよっぽど気になってしまいました。

 

 そして、その咲世子さんの暴走に関して喧々諤々の三人を、ぽかんとして眺めながらどこか諦めたようにラウンズの件は後だと察したヴィレッタは、着実に仲間化が進んでいるような気が(笑)。最初は脅されて仕方なくだったのかもしれないけど、一緒にいるうちに毒され……もとい、馴染んできてしまっているような感じです。このまま自然に彼女が仲間になってくれたら、かなり良い流れだと思うのですが。

 余談ですが、ロロにまで「体力のない兄さんに……」と認識されているのには笑ってしまいました。

 

◇卒業イベント

 相変わらず、ルルーシュを追い込んでいるのか助けているのか分からないミレイ会長は素敵です(笑)。

 咲世子さんの組んだ殺人的スケジュールをこなすも早くも破綻し始め、進退窮まったルルーシュでしたが(ここでC.C.を思い浮かべるあたり、ルルーシュがそういう面においても彼女を信頼しているのが分かってにやりとしてしまうわけですが)、会長がその場で卒業イベントの決定を宣言したことで何とか窮地を脱します。……が、狙われる獲物であることには変わらず。しかも、ミレイがまたもルルーシュを餌に部費アップを宣言したため、男女問わず狙われる羽目に。もっとも、これでルルーシュ目当てでない生徒に捕まってミレイに献上されれば、それはそれで助かったような気がしないでもないですが。

予告映像の華麗な動きのルルーシュは、大方の予想通り影武者バージョンだったわけですが、咲世子さんはどう見てもノリノリです(笑)。実はこの人、密かに学園生活楽しんでるんじゃないだろーか(笑)。何にしても、次の体育の時間からはルルーシュが大変です。ルルーシュが考えていたとおりその時間だけ交代したとしても、それはそれで凄まじい運動神経の持ち主というイメージがより強固なものになるので、どっちにしても苦労は変わらないでしょうし。

 持てる身体能力を遺憾なく発揮する咲世子さんも十分暴走していたわけですが、そこに更に学園イベントにモルドレッドを持ち出してきたアーニャが加わり、そのモルドレッドが動いたことと学園が大賑わいなことから暴動を疑ったギルフォードたちが動きと、何だかとんでもないイベントになったわけですが、最後はルルーシュとシャーリーのカップル成立と予定調和な結末に。会長命令による強制的なカップル成立ではありますが(シャーリーもこれから振り向かせてみせる、と言っていましたし)、あの階段下での二人のやりとりを見ていると、ブリタニア皇子のルルーシュ・ヴィ・ブリタニアでも、黒の騎士団のトップであるゼロでもない、ただのルルーシュ・ランペルージしかいなかったとしたら、ルルーシュは普通にシャーリーのことが好きになっていたのかなぁ……というか、ルルーシュ・ランペルージはシャーリーのことが好きなんじゃないかなぁと思ってしまいました。作戦会議中の巻き込みたくない発言も、ルルーシュが気づいていないだけでそういう感情が奥底にあってもおかしくないような気がしましたし。……とはいえ、それはあくまでルルーシュ・ランペルージの話であって、三つの側面全てを含んだ《ルルーシュ》にとってのパートナーは、C.C.以外あり得ないとも思うわけですが。

 

 最後にミレイがバラしたところによれば、ミレイが最後にこんな企画を言い出したのは、じれったいルルーシュとシャーリーをくっつけるためとのこと。とはいえ、視聴者としては、咲世子さんがこっそりと告げていったこともまた真実だったのだろうと思うわけですが(ミレイも認めていたっぽいですし)。このイベントは、ミレイにとってのいろんなことへのけじめをつけるためのものだったのでしょうね。ひょっとしたら、ほとんどのことには既に決着をつけていて、最後に残っていたルルーシュへの想いを断ち切るためのものだったかもしれませんが。その後の、シャーリーを始めとして生徒みんながミレイに声をかけるシーンは、ベタながらも見ていて笑みが浮かんでくるもの。実際、こういう会長がいたら楽しいだろうなぁと思いますし。

 何にしても、これでミレイは晴れて卒業。貴族でありながらも進んだ先はお天気お姉さんというのはミレイらしいもの。このミレイの選択を知ったであろうニーナ(一瞬挿入されたので知ったような気もするし、違う映像を見ていただけでまだ知らないような気もするので現時点ではどっちかは分かりませんが、どちらにしてもいずれ知ることになるはず)がどう思うのかが今後の見所の一つですかね。ミレイのこの行動は、ニーナがぶつけた言葉への一つの回答でしょうし。そして、表面上は何事も無かったかのようにミレイとの別れを受け入れたロイドさんは……それを横目で見ていたセシルさんの表情が本当のところでしょうね……(ジノも気づいているっぽいですが)。スザクを始めとして、みんながその態度を納得してしまうロイドさんだからこそ、この後、やっぱり諦められないとミレイを追いかけても面白いかな、なんて思いました。

 

 そんな感じでミレイについては一段落ついたものの、このイベントで特別待遇だったのがアーニャ。二人のルルーシュの存在と、ヴィレッタの奇妙な発言。二つも手掛かりを手に入れてしまいました。今回ルルーシュに例の写真を見せたときの様子から、アーニャ自身はその写真もルルーシュのことも記憶に無いようですが(あの写真の入手経路が不明なので、アーニャ自身が撮ったものか人から貰ったものかでそのことに対する考えも変わってくるのですが。そしてルルーシュ自身はカマを掛けられただけとか思っていそうですが)、ここまで積み重なってくると、もう重要人物であることは疑いようが無い感じです。むしろ、その辺が解明されつつ、これらの先にアーニャとジノの仲間化を期待したくなるくらいかも。

 

◇世界の危機

 「R2」が始まってからはずっと消息不明だったコーネリアがとうとう登場。個人的には第一期よりずっとお綺麗になられて……とか思ったりするわけですが、そんなことよりも重要なのは、コーネリアが関わってきたのがギアスの本拠地だったことでしょうか。どうやら、ユフィの汚名を晴らすためにずっと影で動いてきたらしいコーネリアですが、おそらくここでバトレーたちから彼らの知った真実を知らされることで、今後どう動くことになるのか。何となく、それを知ることでもうそんなレベルでは済まない話になっていきそうな気がしますが……何にしても、まさかこんな形での再登場になるとは思わなかったので、この立ち位置でコーネリアがどう動いていくのか楽しみです。

彼女の悲願でもあるユフィの汚名返上は、もしも晴らせるなら晴らして欲しい気がしますが、そうするとゼロが泥を被ることになるわけで、それはそれで自業自得ではあるものの、そのせいで日本の独立が阻害されるようではどうかと思うわけで……この辺は難しいなぁと思います。というか、どうせその辺が公になるのなら、そうなるように仕向けた更なる諸悪の根源のことも明らかにしてどうにかして欲しいとか思ってしまうわけですが。

 

◇蘇る記憶

 裏ではあれこれ動きつつも、抱えていた問題のいくつかが解消されて、それなりにめでたしめでたしで終われそうだったのですが、やはりこの番組がそんなところで終わるはずもなく、というかむしろ、シャーリーとの和解はその後の落差を描くための溜めでしかなかったと言わんばかりに、とうとうシャーリーの記憶復活がきてしまいました。個人的には何らかのイベントの果てにシャーリーが自力でギアスを破る展開が来るかと思っていたのですが、そうはならなかったのは、やはりギアスは自力解除は不可、ということなのですかね。第一期でのユフィはほとんど破るところまでいっていますが、もしもあのとき命を取り留めていたらどうなっていたかは分からないわけで……(抗うことはできても完全に破ることはできなかったかも、とか)。ただ、何にしても、強制的な解除は、それが本来取り戻すべきものであったとしてもネガティブな行為だと思われるので、シャーリーにはそれを悲劇で終わらせないで欲しいです。ここでそういう結末を迎えるようではあまりにも彼女が可哀想過ぎるというのもありますし(何だかんだでシャーリーってやたら落とされているキャラだし)、せっかくポジティブな方向へ向かい始めた関係がそんなことで破綻させられてしまうのも見ていて悲しいですし。

 

 シャーリーとは別に、ジェレミアが発動させたギアスキャンセラーはかなり広域に渡ってかけられていたようで(一回でできる範囲がどれだけかは分かりませんが、彼らの会話から既に八回ほど同じことをやっているようでしたので)、そうなると、その範囲にいたルルーシュがこれまでにギアスを掛けた相手がどうなるのかもちょっと気になります。あんまりやばいことにならないことを祈りたいのですが……。しかしこうなると、現在の味方であるロロとヴィレッタが(ヴィレッタは脅迫によるものとはいえ)ギアスを使って引き入れたわけじゃないのは幸いなのでしょうかね。天然だけど有能な咲世子さんも、自発的な仲間なわけですし。あと、もしギアスを解除された人の中にカレンがいたらそれをどう思うかもちょっと気になるかも。

 

◇次回「過去 から の 刺客」

前回は予告ナレーションと映像のギャップに笑わせてもらったわけですが、今回はナレーションが既に可笑しかったです。ナレーションどおり、黒の騎士団の活動とシャーリーとのデートが平行で進むのかな、といったところですが、そのデートに何故かスザクがいたり、今回ラストでシャーリーが記憶を取り戻していたりと、気の抜けない話になりそうです。そもそも、次回タイトルが不吉ですからね。

というか、そのデートがルルーシュとシャーリーとスザクの三人という図になっているのが興味深いです。シャーリーとスザクって、第一期において、ルルーシュが利用するためでなく相手のためにギアスを掛けたただ二人の相手だったはずで、そしてその二人ともがそのことを知ってしまったわけで。この二人がそれらに対して何を想いどう動くのか、楽しみです。

あと個人的に、仮面が落下する映像が何だか気になります。真っ先に連想するのは被っていた仮面が剥がれてどうこうってことですが、だとすればそれが意味するのは何なのか……。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.11「想い の 力」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN―1― (角川スニーカー文庫 201-11)

 最近の「コードギアス」は情報量が凄まじくて見ているのがなかなか大変です。一回目では到底拾い切れるものではないのでどうしても二回見ることになったりするわけですが、その一回目が内容を咀嚼し切れずに、二回目ほど楽しんで見られないのがちょっと残念かな、とか。いや、面白いは面白いんですけど、事態を完全に把握できないままどんどん進んでいくので、一回目の視聴で最高潮に面白い、とまでは思えないのがなかなか……。もっと自分に理解力があればと悔しいところです。まあ、他に家族のいるリビングで見ているから集中し切れていないのもあるかもしれませんが(でもそれが一番大きくて画像の綺麗なテレビなので、生視聴できる限りは変えるつもりはないのですけど)。

 

◇影武者

 早いうちに回収されるだろうとは思っていましたが、いきなり冒頭から、アッシュフォード学園にいるもう一人のルルーシュの正体が明らかにされました。感想サイトを見て回っていたときにも名前の多かった咲世子さんが影武者、というのが正解だったようです。私も一応その可能性は考えたものの、ルルーシュと咲世子さんの身長には差があると思い込んでいたのと、リヴァルやシャーリーを前にしてそこまで騙せるものかというのが疑問だったので、一旦脇に置いたらその考えはすっかり忘れていたのですが、意外とそのままずばりでした。とはいえ、やはり違和感はあるようで、ロロがフォローして何とかなっていた、というところでしょうか。ロロとしては、フォローという名を借りた牽制に見えないこともなかったですが(笑)。必要以上に影武者が他人に接触を持とうとしたら、さり気なく邪魔して誘導、みたいな。

 しかしまあ、影武者として出てきてから、一気に咲世子さんのキャラが立ってきた気もします(笑)。少なくとも、咄嗟のピンチのときにどう対処するかの思考はちょっと見えたような。あの図書室での遭遇シーン、直前のルルーシュとシャーリーの電話でのルルーシュの朴念仁っぷりにも笑っていたのですが、秘密をバラさないために咲世子さんが咄嗟に取った行動……直接的には描かれなかったけどどう考えてもアレしかないその行動には、今回一番笑わせてもらいました。

 

◇蜃気楼

 ゼロの逆転の一手は、民自らの暴動を起こさせるという、大宦官以外の人民を味方にしてしまうことだったようで。戦闘の傍ら、ゼロと大宦官の通信が流されていたので、おそらくこれを何処かに向けて発信するんだろうなーとは思っていましたが(何せ、ゼロの台詞がどうにも理想主義の革命家っぽくなっていた上に機密事項であるだろうブリタニアとの密約もさり気なくべらべらと喋り、又、大宦官側の台詞が、いかにも一番聞かせてはならない相手に本音をこっそり聞かせて株大暴落なものになっていましたから)、中華連邦に住む人々へだったようです。敵が人民のことなど何も考えず殲滅すればいい、という大宦官のような相手だったら意味がなかったでしょうが、本音か建前かは分かりませんがそうしたものもちゃんと見据えて動くシュナイゼルが相手ならば効果は絶大だったようで。個人的には、この作戦自体もそう来たかというものでしたが、それ以上ににやりとしてしまったのが、裏で読み合いをしていたルルーシュとシュナイゼルの、互いには聞こえていないやり取りでした。前々回のチェスではシュナイゼルに一本取られた感じでしたが、今回はやり返せたかな、と(少なくとも同じ土俵には立てたかと)。あとは、皇帝ならどうしただろうか、というのが挟まれたことで、皇帝とシュナイゼルという、現時点での二大ラスボス候補もまたそれぞれ違う考え方を持って動いているというのが示されたのが面白かったですかね。

 

 さて、今回とうとうお目見えした、ゼロの新しい機体「蜃気楼」。ガウェインがC.C.との複座機だったのに対してこっちはゼロ一人というのを見て、大丈夫かと不安になったのですが、その操縦システムを見て納得。自分の腕で機体を動かす……つまりは運動能力が問われるシステムだと圧倒的にルルーシュが不利ですけど、その辺がコンピュータ制御ならむしろルルーシュに一日の長がありそうかな、と。それに、今のところ「蜃気楼」はモルドレッドなんかと似たような、防御特化でじっくりと腰を据えて重い一撃を放つような機体っぽいですし。……まあ、あくまで画面から見た印象なので、実際の「蜃気楼」がこれからどういう活躍を見せていくかなどは未知数なわけですが。

 

 見事に星刻たちの勢力をも取り込んで逆転を決めたゼロなので、カレンも無事戻ってきてめでたしめでたしとなるかと思いきや、何とカレンはブリタニア側へと捕虜へ。紅蓮可翔式ごと捕らわれているのでまた技術の盗み合いになるのかしらとの懸念から(それとも紅蓮に使われている技術くらいはとっくにブリタニア側も持っているかな?)、ゼロの正体を知っているカレンが捕まるってまずいんじゃ……という不安もあり、相変わらず気になるところを残してくれる番組です。とはいえ、ここでカレンとスザクが言葉を交わせる機会ができたというのは、それで何か(できれば良い方向に)事態が動くきっかけになるかもと思うと面白そうではあります。

 

◇アーニャ

 前回で過去のルルーシュの写真を持っていたことで、俄然注目度が上がったアーニャですが、今回はC.C.との接触によって更に重要キャラに昇格した気がします。C.C.の何かを悟ったような独白といい、感想サイトで見かける、実はアーニャの正体は○○、なんて考えは実は正解なのかも。今回ラストではアッシュフォード学園に転入してきてルルーシュとの接触の機会も増えたということで、彼女の今後の動向には注目かも。「過去」のルルーシュの写真を持っていた彼女が、「今」のルルーシュに接触した、という時点でなかなか興味深いですし。

 

◇想いの力

 タイトルにもなったシーンが、まさかこんなコミカルに進むとは思いませんでした(笑)。政治的に考えるディートハルトとゼロ、感情的に考える女性陣(+前者二人以外の男性陣)、という構図は見ていて面白かったです(ついでに、ここで玉城にその役割を回そうとするゼロがまた可笑しいわけですが。でも、いかにも玉城が好みそうな大仰な役割(ただし中身はない)ではあるような)。そして、やはりこの手のことでは女の子のほうが強い、ということで、神楽耶が中心として主張した政略結婚なんて却下の意見が通ることに。特に口は挟まなかったものの、扇らその場にいた男性陣も同意見だったので、既に数の時点で通る見込みはゼロだったわけですが。それに、シャーリーという乙女代表の意見の駄目押しを聞いて、「ナナリーのため」=「想いが大事」なことに覚醒したルルーシュもあっさり感情論を採用してしまいましたし。しかしまあ、このシャーリーとの通話シーンは凄いと思いました。さり気なくシャーリーにも出番回しているってのもありますが、実際ルルーシュにそんなふうに言えるのはシャーリーだけだろうし、そのシャーリーだからこそ、ルルーシュの朴念仁っぷりが際立つわけで(笑)。乙女心を理解していないところから始まって、大仰なゼロポーズで最終的な結論を述べるところまで、ひたすら笑いっ放しでした。

……まあ、そんな感じで天子の処遇についてはうまく収まったわけですが、ディートハルトが気になるところです。前回から撒かれ始めた種が、少しず〜つ育っているような……。やはり彼はいつか離反するのか、それとも彼自身の考え方が変わるときが来るのか……。後者なら面白いでしょうが、前者だと怖いかなぁ……。ディートハルトが冷静で冷徹な考え方を持ったまま、同時に「今」のゼロのことも理解して支持して仲間になると、かなり心強いと思うのですけど。

 

 さて、中華連邦での大仕事を終えてアッシュフォード学園に帰ってきたルルーシュ。ジノとアーニャのことは取り敢えず置いておくとして、おそらく些細なこととして報告なんてされていないだろうシャーリーとのことが気になるところです。ルルーシュの知らないところで撒かれた爆弾がどう作用するのかな〜、と。どこか深刻そうに俯くシャーリーを見たときには、まさかショックでギアスで消されたはずの記憶が蘇ったとか!?なんてことをちらりと考えてしまったりもしましたが、それ以上にまずは微妙に変化してしまったルルーシュとの関係ですかね。ルルーシュは知らないけど(笑)。次回は完全に学園編っぽいので、その辺は注目かも。あと、このことがロロにバレたら咲世子さん大丈夫かな、というのもちょっと気になりますけど……。

 ……置いておくと言ったものの、ジノとアーニャに関して一つだけ。予告を見ていてふと思ったのですが、生徒会の仲間になったということは、後々彼ら二人もルルーシュの目指す優しい世界の中に必要な人物になるのでしょうか?

 

◇次回「ラブ アタック!」

予告ナレーションのシリアス具合と、同時に流れている映像のコミカルさに笑いがこみ上げてきていたのですが、最後の最後に破壊力抜群な次回タイトル投下でもう……っ。というか、このタイトルセンスが凄いなぁとか思ってしまったわけですが。

次回は黒の騎士団を離れて、アッシュフォード学園を舞台にしてのどたばたになりそうな気配です。タイトルからすると、恋愛関連でのどたばたになりそうですが、そうなるとやっぱりシャーリーですかね。アーサーを抱いているのって誰だろうとか(何となくナナリーを連想してしまったのですが)、何か一瞬コーネリア様!?と思ってしまいそうな映像が混じっていたりもしましたが、やっぱり予告映像だけでは、アッシュフォード学園のどたばたとしか言いようがない……。まあ何にしても、久々のアッシュフォード学園での学生生活は楽しみです。こういう回にこそ、特大の爆弾が仕掛けられていそうな気もしますし。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.10「神虎 輝く 刻」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN―1― (角川スニーカー文庫 201-11)

 相変わらず黒の騎士団有利で動いていたかと思えば一転してピンチに陥るゼロでした。とはいえ、今回ばかりは相手が悪かったといったところでしょうか。何せ、これまで散々手を焼かされてきたスザク並みの戦闘能力を持ち、なおかつルルーシュなみの知略を持つ相手と、二人のおいしいとこ取りの力を持つ星刻なわけですから。そういう意味では、付け加えられた「時間だけは与えられなかった」には納得です。いきなり実は病気という設定が出てきたときは驚いたものですが、確かにそれくらいのハンデがないと物語のバランスが崩壊しそうですから。ただまあ、それだけに途中退場がほぼ確定しているのが惜しいキャラではありますが。……しかしまあ、ルルーシュ視点で物語を見ているので今は厄介な敵に見えますが、星刻視点からの物語として見ていたら、これ以上ない主人公ですよね、彼(笑)。

 

◇黒の騎士団vs中華連邦

 上記のとおり、あっという間に窮地に立たされた黒の騎士団。味方主力は敵に捕らわれ、援軍は期待できず、それどころか敵にはブリタニアの援軍がやってくるというこの上ないピンチなわけですが、そのブリタニアへの援軍要請というバカを大宦官がやってくれたおかげで、一縷でも逆転の可能性が生まれたような気がします。今は敵対している星刻たちですが、天子を黒の騎士団が確保している、という点を除けば、利害が一致していると思うのですよね。お互い、大宦官を排除して天子にトップに立って欲しいし、ブリタニアの介入も拒否したい。そして今、黒の騎士団は中華連邦とブリタニアを敵に回して窮地に立ち、星刻たちも大宦官に、それこそボロ雑巾のように使い捨てにされようとしているわけです。なので、ゼロがうまく立ち回って星刻たちを味方につけることができたら、そこが突破口になるような気がします。今の窮地も、ゼロと星刻という頭脳二人が協力すれば打開策が見つかるのではと思いますし、カレンと星刻というエース二人が協力すれば、ラウンズを相手にしても何とかなるのではないかと。この窮地を乗り切るだけでなく、星刻たちの勢力を取り込めるのは、今後のブリタニア攻略にも有益だと思いますし。今は敵対している両者ですが、天子なんかを見ていると特に、この両者が敵対したまま終わるとは思えないのですよね。約束を覚えていてくれたことを、ただそれだけでも喜んでいるような、そんな天子様ですから。どうやらゼロにはまだ何か策があるようですし(結果的にそこへうまく辿り着けただけかもしれませんが(笑))、次回はそれが実現するのを期待したいところです。

 

 まあ、それはそれとして。神虎のお披露目とか、ランスロットとわずかな時間でも渡り合った斬月とか、その他諸々見せ場はいろいろあったわけですが、個人的に今回で一番燃えたのは、捕まったカレンにルルーシュが「絶対助けてやる!」と叫んだシーンだったり(笑)。で、それを聞いてもう完全にルルーシュとして笑っているカレンがまた良いなぁ、と。こんなもの見せられたら、是非ともルルーシュにはカレンを助け出してもらいたくなります。

 その反面、一人の兵士を見捨てられずに動いたゼロをディートハルトがどう思うのかが気になるところ。他の団員はゼロのこの行動で信頼度が上がったかもしれないけど、ディートハルトはわずかでも不信が生まれていそうな気が……。次回でゼロが見事逆転を決めてみせたらまたどうなるか分かりませんが、独自の思惑で協力しているだけに、ディートハルトの動向は怖いものがあります。

 

 余談ですが。今回、神楽耶が煽って天子と星刻の間にフラグ立てていたような気がするのですが、もし仮に二人がくっつくことがあったとしても、星刻に死亡フラグが立っているため、いきなり悲恋になりそうなのが怖いところ。……なのですが、ふと思ったのですけど、ブリタニアの医学で彼の病気治せたりしないのですかね。第一期でのマオの回復力とか見ると、かなり進んでいるような印象を受けるのですが。いやまあ、怪我と病気だとまた違うのでしょうけど、もしそれが可能なら、星刻生存の可能性が出てくるのかな、なんてことを思ったので。

 

◇二人のルルーシュ

 黒の騎士団vs中華連邦の合間にちょくちょく挿入されていたその他の人たちの動向。いきなり流れをぶった切って挿入されるので、下手したら邪魔と思ってしまいそうではあるのですが、その挿入されるシーンに気になるものがあれこれ仕込まれているので、一概に邪魔で片付けることもできないのが憎いところです(笑)。ブリタニアサイドでのアーニャの記録映像では、視聴者の目にはばっちりC.C.と分かる姿がルルーシュと一緒に写っていましたし(これ、たぶんそのうち誰かが気づくのでしょうね……というか、あれを見て気づかないスザクは、彼が鈍いのか、視聴者だからこそ分かるのか……)、何故か幼い頃のルルーシュの画像もありました。アーニャの過去については(何でラウンズに入ったのかとかも含めて)何も語られていないので、幼い頃のアーニャが皇子時代のルルーシュを撮れるような立場にいたということなのか、それともあの画像には別の意味があるのかは不明ですが、心に留めておいたほうが良さそうです。

 そして、今はそれ以上に気になるのが、アッシュフォード学園でシャーリーたちと普通に過ごしていたルルーシュ。本当のルルーシュ本人が黒の騎士団と行動を共にしているのは、前回カレンの前で仮面を外していたり、そもそも出航時も咲世子さんに素顔を見せていたりしたので確定と思うのですが(まあ、可能性としては、あのときは本物だったけど今は中身は偽物で本物は学園に戻っていて、でも何らかの方法で中華連邦側の事態もリアルタイムで把握していて学園にいながら指示も出せて、挿入される心理描写だけ本物のルルーシュだった、というのも考えられなくはないですが……)、ならば学園にいるのは一体誰ということに。ロロとヴィレッタが学園に残っているので何かしら工作しているだろうとは思っていましたが……。表面的なルルーシュを真似るだけなら、整形した別人が演技をしている、という可能性もありますが、さて……。そもそも、あそこまでそっくりな人物が出てくると、V.V.側がギアスを使って何かしているのでは、なんて邪推もしてしまうというか。まあ、割と早めにどんどん伏線が回収されていくアニメなので、おそらくそう遠くないときにこの辺のからくりは明かされると思いますが。

 

◇次回「想い の 力」

今回は星刻相手に策が裏目裏目になっていたゼロですが、次回はうまく中華連邦編が解決になるかな、と期待したいところ。上記のように、ゼロ自身にも策はあるようだし、そもそも何というか、タイトルがそういう感じなので(笑)。天子を想う星刻の想い、ルルーシュを信じるカレンの想い、その他諸々のそうした想いが叶う話になる、といいなぁ……と。それに、このタイトルで主人公サイドが敗北したらそれはそれで凄い展開だろう、と。とはいえ、予告映像にはジェレミア卿もとうとう本格的な出番がありそうなものも混ざっていたりと、一筋縄ではいかなそうなところもあるわけですが。それでも、やっぱりこんなタイトルが来るからには、その“想い”に燃えられるような熱い展開が来ることを期待したいです。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.9「朱禁城 の 花嫁」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 (Blu-ray Disc)

 前回の特番は見なかったのですが、見た人の感想なんかを見た限りでは見なくて正解だったっぽいですね。何だか誰にとっても角しか立たないような内容だったようで。ただ、次回予告も見逃すことになったのは少し失敗したような気もしましたが。

 そんなわけで二週間ぶりの「コードギアス」。国外追放となった黒の騎士団のその後を、中華連邦の現状(特に天子関連)も交えつつ描くのかなぁと考えていたら、今回もまたかなりのスピードで話が進んで驚きました。まさかもう中華連邦をどうにかしようとするところまで来るとは。このスピードだと、中華連邦関連のキャラは、1クールで退場となるのかも。

 

◇蓬莱島

 中華連邦からは島を一つ与えられて一旦そこに腰を落ち着けることになった黒の騎士団。笑顔で走り回る子供たちを見ると良かったなぁと思いますが、これがいつまで続くのかが不安なところ。所詮は一時的な住まいでしょうし、実際今回のラストで早くも牙を剥くことになりましたからね。

 それはそれとして、国外追放になろうが相変わらずの玉城は、実においしいキャラだなぁと思います。見ていてああいうのが一人いるとやはり面白いですし、他の登場人物からしたらKYなところもあるでしょうけど、視聴者にとっては彼の無知はストーリーの現状を把握できる良い機会でもあります。政略結婚のくだりなんかが特にそうで、ああして彼のために懇切丁寧に説明されたことで、こちらもじっくりと事態を把握することができますから。

 

 蓬莱島に来ることで、黒の騎士団内部でもいろいろと起こっていたようで、まずは懸案だったナイトメア等の戦力強化が叶ったようです。インドが協力的ということで、中華連邦にインドと絡んでくるのを見ると、「R2」では本当に日本を飛び出して世界に切り込んでいくんだなぁという感じがしますね。ひょっとしたら、中華連邦がどうにかなったらそっちに行ったりもするのでしょうか。又、人間関係にも少し変化が生じた模様。ルルーシュとカレンの会話からすると、ディートハルトにもゼロの正体を明かしたっぽいです(よね?)。前回の咲世子さんのときの信頼とは違った意味でのことのようですが、今のところは特に問題はないようですし、今後もそのままでいて欲しいところ。ディートハルトの場合、ゼロに心酔している間は大丈夫そうですが、もしもゼロがそのカリスマを失うようなことになったらちょっと怖い気がしますからね。まあ、ゼロにとってもディートハルトは駒の位置づけにいそうなので、その辺も考えているのかもしれませんが。

 まあそうしたところが気になりつつも、個人的にはその後のルルーシュとカレンのやりとりなんかが楽しかったわけですが。二人が良い雰囲気になりかけたところでさり気なく口を開くC.C.も含めて、この三角関係は見ていて面白いです。

 

◇披露宴

 舞台を中華連邦に移したら日本にいる人たちの出番はどうなるのかなぁ、なんてこともちらりと考えていましたが、そこはシュナイゼルが政略結婚を仕掛けたことで、無事(?)みんなの出番が作られました。というか、このパーティーは主要キャラが勢ぞろいで、その人間関係を見ているだけでも面白かったです。最初のラウンズと特派とミレイ会長のやりとりの辺りは単純にその仲の良さを楽しんでいましたが、シュナイゼル登場の辺りからは目まぐるしく動いていく展開を興味深く見ていた感じで。特に気になるのはやはりシュナイゼルとニーナですかね。ニーナはユフィを神聖視し過ぎというか(故人なので余計に美化されていそうですし)、劣等感と被害妄想が強過ぎる気がしますが、ミレイでさえも手酷く跳ね除けるほど凝り固まっているのを見ると、ルルーシュが幻視した風景に戻るのがかなり困難なものに思えてきます。シュナイゼルは今回の仕掛けにしてもゼロとのチェス勝負にしても、腹の読めない侮れない人物であることを盛大に発揮していたような気がします。ラスボスがこの人だと言われたらあっさり納得してしまいそうな感じで。そういう意味では、シュナイゼル&ニーナは正しくルルーシュにとっての最大の壁なのかもしれません。

 侮れないと言えば、ゼロを伴って会場に足を踏み入れ、堂々とスザクたちと渡り合っていた神楽耶も侮れない人物に思えます。ゼロの妻発言なんかを聞いていると大丈夫かと思ってしまいそうになるときがありますが、この子はこの子で黒の騎士団に欠かせない人物なのだろうなぁと。神楽耶に限らず、カレンにしろC.C.にしろ、黒の騎士団の女性陣は欠かせない人物ばかりのような気もしますが。

 

 余談ですが、スザクがいなくなれば後の人間にはギアスを掛ければ良いようなことをルルーシュが考えていましたが、ふとシュナイゼルや第一皇子にはギアスが掛かるのかなぁというのを疑問に思いました。というか、彼らはギアスやC.C.のような存在のことをどこまで把握しているのですかね? シュナイゼルは既に何か知って画策していそうなキャラですし、第一皇子も今のところうだつの上がらない人物として描かれているので、それが逆に何かありそうな気がしてしまうのですけど。

 

◇花嫁強奪

 星刻の回想する天子との思い出は、そりゃあ忠誠を誓うのも納得というもの。命を救われたのは勿論だけど、大宦官の専横を良く思わず民のことを考える人なら、こんな人にこそ君主であって欲しいと思うのではないかな、と。その優しい心を失わないまま王としての力を身に付けたら、あるいは邪な心のない忠実で優秀な臣下の補佐を得たら、アバンで説明された中華連邦の現状も良くなるだろうと思われますから。

 しかし、なまじこんな回想が混じり、またその回想の中にあった約束を天子がしっかりと覚えていてそれを星刻に伝えるシーンまであったものだから、星刻が天子に駆け寄るときには、その目の前で天子が殺されてしまうのではないかと冷や冷やしておりました。物語的にここで天子を殺すことに意味があるのかは分かりませんが、いかにもな死亡フラグに見えたもので(汗)。もっとも、クーデターに便乗したゼロによって奪われてしまったので、星刻にとっては同じ様なものかもしれませんが。前回の奇跡とは一転、ここまで悪役の高笑いが似合う主人公もいないよなぁという哄笑を響かせるゼロですが、こんな状況に持ち込んで一体どうするつもりなのか。ルルーシュによれば侵略者としてではなく中華連邦を落とすつもりのようでしたし、そのためあるいはその結果として天子を手中に収める計画にはなっていたようですが……。

 

◇オレンジ再び

 出てくるだけで笑えるキャラというのもオイシイよなぁと思いつつ(台詞回しといい最後のイラストといい、スタッフも絶対に狙ってやっていると思いますが)、とうとうオレンジことジェレミア卿も参戦のようです。しかも、V.V.陣営。言語回路は正常になっているようでしたが、顔には余計なオプションが付いていたりと(今回登場して顔を見せたので、次回のOP映像は顔がはっきり見えるようになっていたりして(笑))、やはり何か改造されていてもおかしくなさそうな気配。シュナイゼルとは別の意味で厄介な敵になりそうです。

 

◇次回「神虎 輝く 刻」

今回ラストで天子を手中に収めた黒の騎士団がどう動くのかに注目ですかね。予告映像からするとナイトメア同士の戦闘なんかもありそうでしたが、シュナイゼルの仕掛けた政略結婚によって絶体絶命に危機に陥った黒の騎士団の逆襲がどんなものになるのか、そして、その天子の件で完全に敵対したと思われる星刻たちとはどうなるのか(次回タイトルからすると、彼らもナイトメア戦に参戦……というか、むしろ彼らが戦う相手?)。天子と神楽耶が友人同士というのもあるし、星刻たちも立ち位置的に最終的には敵対関係にはならないと思うのですけど、そうすると今回ラストの展開からどうそこへ持っていくのか。実際はどう転ぶのかは分かりませんが、とにかく次回を楽しみに待ちたいと思います。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.8「百万 の キセキ」感想4


コードギアス 反逆のルルーシュ volume01 (Blu-ray Disc)

 先週の感想でちらりと書いたとおり、今日はシフト変更で放送時間に間に合うかどうかが微妙なところで、実際かなりギリギリというか、アバンが少し始まったところでの帰宅となりました。どうやら今回はC.C.による説明で本編には入っていなかったようなのでそのまま視聴となることができましたが、やはり日曜夕方五時は微妙な時間帯ですね。土日が休日の仕事なら問題ないのでしょうけど、そうでないとこの時間に帰ってきて生で視聴するというのは間に合うか間に合わないかが微妙で難しいところです。

 ところで、そのC.C.によるナレーション。最後の一言が今のことを指しているのなら、ルルーシュにもう一度挫折が訪れそうで何だか不安がよぎってしまいました。

 

◇取引

 前回のラストで、黒の騎士団は特区日本に参加することを宣言したゼロ。当然のごとく湧き上がる騎士団内からの疑問の声には「日本人とは何だ?」という問いで返すという、相変わらずのゼロ節です(笑)。この後どういうやりとりが行われたのかは省かれましたが、後でスザクと同じ問答を交わしたときの様子を見れば、どうやって言いくるめ……もとい説得したのかは分かるような気がします。しかも、スザクが「心だ!」と自分から答えていたように、日本人はそこに辿り着くだろうなぁというか、そういう方向に話持ってこられると弱いだろうなぁというか。まあそんな感じで黒の騎士団&百万人の日本人の説得完了、と。相変わらずこの辺は見事な手際です。

 

 で、この時点ではそんなことは知らない視聴者に示されたのが、ブリタニアとの交渉。おそらく何か交換条件を出すのだろうなぁとは思っていましたが、ゼロが出してきたのはゼロのみ国外追放にしろ、というもの。ブリタニア側が解釈していたように、自分一人だけ助かろうなんてことを考えるはずがないのは、前回のルルーシュを見ていれば分かるものの、それで一体どうするつもりなのかは分かるはずもなく。取り敢えずこの時点ではゼロが何をやらかしてくれるか楽しみにしつつ次の展開を待つといったところで。

 

 余談ですが、この辺の作戦のための下準備の連絡で、久々にディートハルトと話していたわけですが、ゼロのどこまで本気か分からない賛辞の言葉の数々に、予想どおり表情をこの上なく輝かせているディートハルトには笑ってしまいました。

 

◇追悼

 恣意的に与えられた情報のみで一方的にルルーシュを恨んでいるのかと思いきや、実はいろいろと考えていたスザク。こういう面を見せられると、ちょっとスザクに対する評価が改まります。状況的に仕方がなかったとしても、一方的に勘違いで逆恨みしているキャラって、あんまり好ましくは見られませんからね。で、自分に掛けられたギアスを把握し(考えてみれば、スザクに掛けられたギアスもまだ効力が持続中なんですよね、これ)、又、かつてのルルーシュも知っているスザクとしては、それらのことを考え合わせると、ルルーシュのユフィ殺害は腑に落ちないところがある、と。実際、今回の立ち回りを見れば、スザクが考えていたとおり、ユフィを虐殺皇女になんて仕立て上げなくても何とかできただろうし、そもそもあのときのルルーシュはユフィの手を取ろうとしていたわけで。今までのスザクを振り返ると、ここまで考えられただけでも上出来なのかなぁと思いつつも、問題なのは、スザクがその先を考えられるのかどうか。ルルーシュは何故ユフィを殺したのか、と考えているだけではおそらく辿り着けないわけで、そこで発想の転換ができるかどうかでスザクの真価が試されるところなのかな、なんて考えてみたり。……難しそうな気がしますけどね。今回の話の中でも、ルールに拘る彼の悪い癖(?)が柔軟な思考を阻害していたように見えましたし。ただ、ローマイヤが日本人虐殺に踏み切ろうとしたときには、そうしたルールよりもユフィやナナリーの想いを尊重して動けたようだったので、二人と接したことでスザクもほんの少しずつでも良い方向に変わり始めているのかもと思えますが。

 

 特区日本の式典を前に、精霊流しのようなことをやっていたシーンがありましたが、あそこで流れてきたユーフェミアの名前の彫られたロウソクは、前後の展開から考えてルルーシュで間違いないでしょうね。で、そこで気になるのが、ナナリー。自分たち以外にもユフィの死を悼んでいる人がいることを聞いて浮かべた笑み。その前後でも、ナナリー自身はゼロのしたこと全てを許そうとしていたり、式典にゼロが来てくれたことを喜んだり、何かもう確実にゼロの正体に気づいているような気がして仕方がありません。少なくとも、確信には至らずとも可能性としては頭にあるだろうな、といった感じ。などと言いつつ実は全く気づいていない可能性もあるわけですが……。どっちにしても、今回の件を経て、ナナリーが次にどう動いていくかは注目です。今回のゼロの作戦をどう思ったかも含めて。

 

◇百万のゼロ

 煙が晴れたそこにいたのは、ゼロの仮面を付けた百万の日本人――映像の威力って凄いよなー……と振り返ってみると改めて思ってしまいます。いや、見ていたその瞬間は思い切り吹いたんですけどね(笑)。この視覚に訴えかける圧倒的なインパクトは、まさに映像媒体ならでは。同じことを文章媒体でやってもここまでの迫力は出ないし、それによる笑いもこみ上げてはこないでしょうし。……しかし、あの画面いっぱいに埋まったゼロ、今思い出しても笑ってしまいそうです。何かもう、いろんな意味でこれ考えた人凄いなーと思ってしまいますよ。ついでに、誰がこのゼロコスチュームを量産したのかを考えると更に笑いがこみ上げてきそうですが。

 

 ロイドと交わしたゼロの中身についての会話も含めて、このシーンは面白かったです。日本人の心を持ち続けていれば何処にいても日本人だし、中身が誰だろうとゼロとしての行動を取っていればゼロ。そして、その正体が誰だか分からないゼロだからこそ、百万もの人が同じ姿をすれば、どれが本物か分からなくなってしまう。誰もその正体を知らないから、仮面を外して素顔を晒すことにも意味はない。視聴者にとっては、ノリノリで衣装着て他の人たちを促していたのが神楽耶や玉城だってことは分かりますけどね(笑)。……そう考えると、扇を見事見抜いたヴィレッタはやっぱりちょっと特殊な位置にいるキャラなのかも。ゼロの国外追放という要求で何をしようとしていたのか分かったときの驚きも含めて、やっぱりこの一連の流れは面白かったです。

 

 あとは、今回のこの作戦で、スザクがゼロの正体……というか、ルルーシュの記憶復活に気づいたかどうか。さすがにここまでくれば気づきそうというか、そもそもゼロが日本を出て行ったということはルルーシュも出て行っているはずなのでそれで気づきそうというか(そういえば、ロロってどうしたんでしょう。今回ルルーシュとの約束を何度か確認していたことや、ヴィレッタと一蓮托生であることを考えると、残っている可能性が高そうですが。……いや、よく考えてみればアッシュフォード学園を存続させるようなことを言っていたので、ルルーシュも残っているように見せかける工作はしているのかな?)。記憶復活がバレるといろいろとやばそうである反面、ユフィ殺害の真相を考えていたスザクが知れば二人の関係が再び変化する何らかのきっかけになる可能性もあるので、この辺はどうなるのか気になるところです。

 

◇脱出

脱出用の船の上で喋りながら、一度だけ仮面を脱いで咲世子さんと顔を合わせたルルーシュ。咲世子さんが目を瞠っていたことから、おそらくあの場で初めてゼロの正体を知ったものと思うのですが、すぐに微笑んでみせたのを見ると、咲世子さんもなかなか侮れないキャラです。何だかその正体を知っただけで全てを悟ったようにも見えてしまったもので。第一期の時点でもほとんど(というか全く?)その心情が語られていない人なので、これからその辺が見えてくるのかどうかは気になるところです。

 

 で、無事日本を脱出したゼロと黒の騎士団とその他百万の日本人。どうやら次は中華連邦を舞台に移しての物語となりそうです。星刻に早速死亡フラグが立っていたりなんかしていましたが、何にしても舞台ががらりと変わって物語がどう動いていくのか、楽しみです。

 

◇次回「」

ストーリー的には一区切りついたタイミングを見計らったかのように、次回は特番で本編はお休みっぽいです。制作進行がヤバイのか、ちらほらと目にする視聴率が低いらしいことに何か関係しているのか……。何にしても、一視聴者としては「来週は見られなくて残念」としか言いようがないですが。特番を見るかどうかは微妙ですが、取り敢えずは、再来週の放送を待ちたいと思います。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.7「棄てられた 仮面」感想4


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 今回のアバンで挿入された、皇帝の演説。第一期でもあった……というより、第一期でやったものをそのまま持ってきたものと思いますが、このタイミングであれを再び出してきた理由がちょっと気になります。「R2」から見始めた人へのブリタニアという国の説明……という可能性もありますが、たとえそうだとしてもそれだけのはずはないので、今また皇帝が語ることには何らかの意味があると思うのですが……。

 

◇彷徨うルルーシュ

前回のラストがあんなのだったので予想はしていたものの、Aパートではとことん落とされまくっていたルルーシュ。電車内ではギアスで他人を遠ざけ、偶然出くわした日本人が日本人をかつあげする現場でもギアスで解決……というより憂さ晴らしというか八つ当たり。ルルーシュのギアスが軽く暴走しているかのようにも見えるシリアスなシーンのはずなのに、腕立て伏せやダンスなどの一つ一つは大したことなくても集まると珍妙極まりないあの光景には笑いがこみ上げてきてしまいました。

しかし、これらだけでも痛々しいとは思っていたものの、遂にはリフレインにまで手を出すところに至っては、早く誰かルルーシュのところに来いと切望せずにはいられないくらいに。幸い(?)、その願いが通じたかのようにカレンが登場し、ルルーシュに発破をかけていってくれたわけですが……あのタイミングばっちりの登場といい、ギリギリのラインで主人公がどん底まで落ちるのを止めたのといい、この物語のヒーローはカレンだなぁとかつくづく思ってしまいましたが(笑)。

その後のロロ登場では、実はルルーシュがうわ言でナナリーの名前を呟いていたこともあってかなりドキリとしたわけですが、ロロが告げたのは、このままゼロを捨てて平穏な学生として暮らす道。まあ、考えてみれば、ロロにとってはここでルルーシュの兄としての愛情を疑ってどうこうするより、ルルーシュがナナリーのこともゼロのことも忘れて完全に自分の兄になってくれることのほうが嬉しいわけで、実際ルルーシュにとっても甘い誘惑かと。直前にカレンに会ってなかったら、そのまま流されてしまったかも。この後はそのままロロと二人で学園に戻ったわけですから、かなりそっちのほうに心が揺れていたのではないかなーとかも思いますし。

 

◇帰る場所

 で、学園に帰ってきたルルーシュとロロが見たのが、学園をバックに上がる花火。慌てて花火の上がる場所に行ってみれば、そこにいたのは修学旅行に行ったはずの、ミレイ・リヴァル・シャーリーの生徒会メンバーたち。驚くルルーシュに、当たり前のようにみんなが揃っていなければ楽しいことにも意味はないことを語り、その言葉に、今は此処にいないスザク・ナナリー・ニーナを幻視するルルーシュ(何となく、ニーナもルルーシュの思う“みんな”の中に入っていることにホッとしたような気もします。ユフィの死後、とことん落ちるところまで落ちていそうな気配がするニーナだけど、彼女も再び生徒会メンバーとして戻ってくると考えて良いのですかね)。この一連の流れを見て、改めて“ここ”が物語の回帰点なのだと思えました。ルルーシュが、ナナリーが、スザクが、その他のみんなが、今はばらばらで目指す場所もいる場所も違っていて、だけど、この生徒会という場所こそが、原点にして回帰点。結局のところ、やり方が違っているとか、今は見えなくなっているとか、ただそれだけで、願うものは“ここ”にある。そんなふうに思いました。

 

◇迷走の裏側

 新総督としての挨拶と共に、ユフィの目指した行政特区日本の復活を語ったナナリー。日本人・ブリタニア人共に反対されそうな気配が濃厚ですが、ユフィの遺志を継ぐことをスザクは反対しないだろうし(というか、今回の様子を見る限りは喜んで協力しそう?)、ラストではその真意は明かされないもののゼロも協力を申し出たことで、今回はこのことがどう物語を動かしていくのかが気になるところです。それとは別に、自分を呼ぶ兄の声(?)に反応を示したり、今回スザクが胸中で語っていたりしたように、自分の知らないところに何かがあることには気づいている節のあるナナリー(当然、前回のルルーシュとの電話の件もありますし)。彼女がどこまで気づいているのか、そこから真実に辿り着いたときにどうするのか、まだまだナナリーからは目が離せそうにないですね。

 

 ゼロ不在の黒の騎士団で、一人ゼロの仮面を弄ぶC.C.。彼女自身が語っていたとおり、ルルーシュがゼロで在り続けるかどうかは彼女としてはどちらでも良いのでしょうが、視聴者的にはやはり彼女の会話の相手が気になります。マリアンヌという呼びかけは既に二回目なので、相手は故マリアンヌで確定なのでしょうが(そもそも“故”を付けるのが正しいのかどうかも微妙なんだよなー)、マリアンヌ関連はまだまだ謎が多い上に、Cの世界がどうとかなど、C.C.自身も謎がまだまだ残っている状態なので、この辺は見ていて興味深いところです。

 

 物語の謎とかとは関係ないところでは、セシル作のサンドイッチをうっかり食べてしまって顔を青くするロイドのシーンが、今回では唯一和めるところだったかも。当たり前のようにサンドイッチを手に取るロイドにギルフォードが何か言いたげな視線を向けたときは、人のものを勝手に食べようとしていることを咎めるものかと思ったら、実はサンドイッチ自体に問題があることへの忠告だったとは……(笑)。ロイドさんとセシルさんには、是非ともこのままでいて欲しいなぁと思いますね。それと、ギルフォード。脱出していたので大丈夫とは思っていましたが、ちゃんと生存確認もできたので良かったですかね。

 

◇再び仮面を

 ゼロを捕まえるために追跡中のスザクに見つかり、絶体絶命のピンチに追い込まれる黒の騎士団。カレンの叱咤とミレイたちとの交流によりルルーシュが立ち直ったのを知っている視聴者としては、いつゼロから救いの手が伸ばされるのかをわくわくとして待っていたところでした(笑)。連絡手段である携帯電話を自ら壊していたのでどうするのかなぁとは思っていたのですが、まあこれは他にも手がありましたね。で、その待望のゼロからの連絡から始まる逆転は、期待どおりで見ていて楽しいものでした。主人公サイドが劣勢から逆転していくのは、見ていて一番楽しい展開ですからね。

ところでこのゼロが連絡してからのシーン(あと、ゼロ不在時の黒の騎士団のシーンもでしたが)、個人的には女性陣の様子を見ているのが楽しかったです。C.C.とカレンと神楽耶の微妙な距離感というか、それぞれのゼロに対する想いと自分以外のそれに対する想いとかのそれがちょっとした言葉や仕草で垣間見えるのが、見ていてにやにやとしてしまいます。今までのC.C.とカレンのそれだけでも面白かったですが、そこに神楽耶が加わって、ますます楽しいことになったかも。妻発言だけは完全に勘違いで場違いな気がしないでもないですが、それ以外の点に関しては、神楽耶の存在も黒の騎士団にとっては重要なんだなぁと改めて感じたかな。まさに三人官女、ってことなのでしょうかね。

 

 地図を見ながらの外からの指示で見事黒の騎士団を救ったゼロですが、その直後には自ら戦場――というか、スザクの前へ。当然戦う気満々だったスザクでしたが、そこへゼロは更なる爆弾投下。上にも少し書きましたが、まさかの「行政特区に参加します」宣言。しかも、黒の騎士団へも参加するよう命令付きで。スザクらも驚いたわけですが、おそらくそれ以上に驚いただろうのが、黒の騎士団。ユフィ殺害時の真相を知らない彼らにとっては、あれはブリタニア側の裏切りでしかないわけで、実際にだからこそゼロもユフィを殺したと思っているはずなわけで。そんなものがそう簡単に承服できようはずもない彼らは、次回はゼロに対する非難囂々で始まりそうですかね。そんな彼らをゼロがどう舌先三寸で黙らせるのか、ちょっと楽しみかも(笑)。

まあそもそも、上にも書いたとおり、ゼロが何を考えてそんなことを言い出したのかは、今回の話だけでは分かりませんからね。カレンやミレイたちと話すことで、ゼロが既にナナリーのためだけのものでなくなっていることに今回ルルーシュは気づいたわけで、となれば当然カレンが言ったように、ゼロという希望を見せた責任を取らなければならないことも承知しているはず。ならば、あの宣言がただの降伏宣言であるはずもないわけで。学園の屋上シーンから黒の騎士団への連絡が入るまでの間に、ルルーシュは何か妥協点あるいは打開策を思いついたと考えるのが自然かと。行政特区に協力しながらも、黒の騎士団の意義もゼロの奇跡も消えない何かを。それが何なのか、そしてそれをみんなに納得させられるかが、次回の焦点ですかね。黒の騎士団、ゼロの信奉者も多いけど、不穏分子も同じくらいいそうだからなぁ……。となると、カレン・神楽耶・扇・藤堂の賛同を得られるかが鍵かな。C.C.はルルーシュがどうしようとついてくる……というか、それ自体はどっちでも良さそうな感じですし。とはいっても、ルルーシュが打ちのめされてただ生きているだけの状態でいるよりは、今までどおり自分の望むもののために前に進んでいるほうが嬉しいでしょうけど。

 

◇次回「百万 の キセキ」

何かもう、次回のサブタイトルからして期待させられてしまうのですが(笑)。

次回どうなるかの予想は、上の感想のほうで書いたとおりですが、これはなかなか面白いことになったと思います。次週ゼロがどう出るか、それに対して他の人たちはどうするのか、これは楽しみですね。

個人的に一つ問題があるとすれば、次週はまたシフト変更で放送時間までに帰って来られない可能性が高いことですけど……。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN.6「太平洋 奇襲 作戦」感想5


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先週の感想で日曜日のシフトについてちょっと書いていましたが、今週はバイト先で土日に100均をやっていたため忙しくて完全に放送開始に間に合わず、帰ってきてからは見ようとは思ったものの疲れのために早々に寝てしまったので、すっかり視聴が後回しになってしまいました。月曜日は仕事が終わってから「空の境界」を観に行っていましたし、火曜日は打ち上げと歓迎会と送別会を兼ねた飲み会がありましたしね。

そんなわけで、かなり遅くなりましたが、「コードギアス」の感想です。

 

◇電話越しの再会

 かなり衝撃的なところで終わった前回。予期せぬナナリーからの電話に果たしてルルーシュはどう答えるのかが注目された今回ですが、ロロのギアスによって、何とか記憶復活を知られず、又、ナナリーを完全に他人のフリをして悲しませることもなく切り抜けることができました。

ナナリーを悲しませず、記憶復活を知られずに切り抜ける方法を前回の放送が終了後にも考えていたので、最初はロロ登場でギアス発動には、それで解決しちゃうの!?と思ったのですが、よくよく考えてみれば、これによってより面白いことになった気がします。短い時間ながらもルルーシュと言葉を交わしたことで、ナナリーは兄が無事でいながらも他人のフリをしなければならない事情が、そしてルルーシュとスザクの間に何かあるらしいことに気づきました。又、今回のラストでは、ゼロ=ルルーシュを知らないためにまっすぐスザクに助けを求めましたが、最後の最後に自分を呼ぶ兄の声(とナナリーは感じたと思うのですが)を聞きました。これにより、ナナリーは何も知らないまま巻き込まれていくのではなく、ある程度情報を手にした状態で関わっていくことになりました。この、今回ナナリーが手に入れたわずかな情報がどう作用していくのか。ナナリーがゼロの行動は間違っていると思っていること、ユフィの遺志を継ぐ気でいること、そしてそのためにゼロと手を取り合いたいと考えていることが今回明かされましたが、そこにゼロ=ルルーシュや、ルルーシュとスザクの敵対、その他諸々の事情が加わることでどうなっていくのか、かなり楽しみです。

又、ロロのほうも、あの場でルルーシュとナナリーのやりとりを聞いていたというのがどう作用するのかが気になります。何故なら、ロロはあの場で、ルルーシュが“本当の妹”に対してはどういう顔を見せるのか、どういう態度を取るのかを見てしまったことになりますから。ロロはルルーシュが自分を偽りでも本当の弟同然に思ってくれていると思っているからこそ寝返ったわけで、そこに違いがあることに気づいたりしたらどうなるのかなーというのが楽しみです。

 

◇紅蓮可翔式

 たぶん↑の字で良いと思うのですが……まあとにかく、今回は紅蓮がかなりかっこ良かったです! ジノやアーニャのナイトメアが本格的にお披露目され、ランスロットも「R2」になってからはやはり本格的な参戦だったにも関わらず、全部紅蓮に持っていかれた気がします(笑)。墜落かと思えばラクシャータ登場で、飛行ユニットその他諸々が加わっての新生紅蓮は、その新ユニットの合体シーンも含めて、そしてその後の八面六臂の活躍には画面の前で最高潮に燃えました。いろいろなナイトメアやパイロットが出てくる「コードギアス」ですが、やっぱりこの紅蓮&カレンのコンビが一番好きかも。カレン自身がまっすぐで好感の持てるというか、こっちも素直に応援したくなるキャラですしね。あと、他のナイトメアに対してはほとんど無敵なナイトオブラウンズの駆る機体を、相手にまだ油断があったとはいえ蹴散らしてくれるところは見ていてかなり爽快ですし。最後にはちゃんとゼロ救出もやり遂げていますし、もうホント今回の見せ場は全て紅蓮が掻っ攫っていった気がします。今回の戦闘で、またロイドさんがいろいろと対策は立ててくると思いますが、ラクシャータが合流したので黒の騎士団側も負けていないでしょうし、今後は互いのナイトメアの性能向上合戦も楽しみかも。

 

◇合流

 今回は「R2」開始時にはばらばらになっていたメンバーが続々と再登場&合流した回でもありました。ラクシャータ登場も、これでやっと黒の騎士団側の戦力が整えられるという嬉しさがありますが、やはり一番嬉しいのはロイドさん再登場ですね。全然お変わりないようで、見ていて楽しかったです。これからもいろいろと緊迫するシーンが出てくるであろう「コードギアス」ですが、彼の登場シーンだけは和んで見られそうです(笑)。

 

◇次回「棄てられた 仮面」

敵には容赦ないルルーシュですが、大切な人に対しては(スザクのように完全に敵対していたらまた別ですが)その意思を尊重しようとするところが、ルルーシュ視点で物語を追える(&ダークヒーローながらも好感が持てる)ところかなぁと思います。ナナリーが自分の行動を否定していることを知っても、無理矢理強奪して従わせようとはせず、できるだけナナリーの思いを汲み取ろうとしていますし。……ただ、そのせいで、次回のルルーシュは悩みまくりそうですが(苦笑)。ゼロを続けるか、もうやめるのか。状況的にはもう退けないところにいるような気がしますが、ナナリーの意に沿わないならゼロを続ける意味がないわけで、意味がなければゼロを続けようにも今までのように騎士団を率いていくことはできなくなりそうな気も……。ここは、そんな感じで悩むルルーシュを、カレンやロロが引っ張り上げていくことになるのですかね……予告映像からの想像ですが。実際、ナナリー自身に夢があっても、現実はそうではないことがやはり予告映像で示されていましたし。ただゼロが消えてナナリーに後を託すだけでは、二人が望む未来は来ない気がします。今は違う立場ながらも、少しずつ考えをすり合わせていけたら、それが一番理想的なのかな……とか。次回も見逃せない展開になりそうです。

しかし、EDカードが、絵が可愛いのにその内容が切なすぎる……。

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
ef - a tale of melodies.ORIGINAL SOUNDTRACK ~elegia~



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