翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

魔法少女リリカルなのはA's/魔法少女リリカルなのはStrikerS

魔法少女リリカルなのはStrikerS 最終話「約束の空へ」感想5


魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1/アニメ

<今回のあらすじ>

 「本局の航空部隊が到着し、後は“ゆりかご”の中に残されたなのはたちが脱出するのみ

となった。“ゆりかご”の周りを守るガジェットをヴァイスが排除し、バイクに跨ったスバルと

ティアナの二人は、なのはたちを助けるためにウィングロードで中へと突っ込んでいく。

 

 同じ頃、ルーテシアの保護を終えたキャロたちはスカリエッティのアジトに取り残された

フェイトの救出に向かう。その際、二人は二手に別れ、キャロはヴォルテールと共に地上

の敵の掃討に当たり、エリオはフリードと共にアジト目掛けて飛んでいく。一方のスカリエ

ッティのアジトでは、戦闘機人を確保したシャッハがフェイトの救出に向かおうとするが、

ヴェロッサに自分が行くからと止められる。しかし、フェイトはそれを制止し、自分は自力

で脱出するから、ポッドに残された人を助けるためにも崩落を食い止めるほうを優先して

欲しいと頼む。そのために、フェイトはシャーリーに助力を求めた。

 

 又、ゼストの死を看取ったシグナムは援護に向かうことにし、気持ちを整理しきれずに

いるアギトも、ゼストが遺志を託した相手として、シグナムとユニゾンして同行することに

する。やがて現場に着いた二人は、到底一人では裁き切れない数のガジェットを次々と

沈め始めた。

 

 “ゆりかご”内に残っていたヴィータは、既にぼろぼろの身体を引きずって、合流した

他の局員の制止も聞かずにはやてたちの救出に向かおうとしていた。そこへ、爆音と

共にスバルとティアナが現れ、なのはたちを助けに行くとの言葉を残して駆け抜けて

いく。そんな二人にヴィータは一瞬ぽかんとしたものの、すぐに力強い笑みを浮かべる

とその背中を見送った。

 

 必死に解析を続けていたシャーリーは、アジトの自爆を止めるためのコードを見つけ

出し、フェイトに転送する。フェイトはすかさずそれを打ち込み、何とか崩落が収まった。

しかし、そのことに安堵した刹那、フェイトの真上の天井が崩れてくる。避ける間もない

フェイトはただ立ち尽くすことしかできなかったが、ぶつかる寸前、閃光が駆け抜ける。

おそるおそるフェイトが目を開けると、そこには自分を抱きかかえるエリオの姿があった。

 

 バイクで“ゆりかご”内を駆け抜けるティアナは、AMFによる魔力結合の難しさを実感

する。しかし、スバルは戦闘機人モードになれば問題ないと告げる。目的の場所が近

づいたところでスバルはバイクから降りて駆け抜けながら、ギンガから託されたデバイ

スを取り出す。そして、母とギンガの思いを受け取り、左手にもリボルバーナックルを

装着した。

その頃には、中に取り残されたなのはたちにもバイクの音が聞こえ始めていた。そこ

へ、壁をぶち抜いてスバルとティアナが姿を見せる。助けに来たとのスバルの言葉に、

なのはは力強く頷いた。

 

 突入していたメンバーが全て退避し終えたことを聞き、クロノは後は自分たちの仕事

と号令を出す。射程圏内にまで上昇してきた無人の“ゆりかご”に、艦隊から放たれた

光が突き刺さり、“ゆりかご”は爆散した。

 スカリエッティと戦闘機人の確保、そして“ゆりかご”の破壊を以て、後にJS事件と

呼ばれるこの事件は終わりを迎えた。

 

 地上に再び平和が戻り、事後処理も終わり隊員も全員復帰した機動六課も通常業務

に戻っていく。しかし、もともと一年間の期間限定の試験運用として始まった機動六課に

は、刻々とその終わりのときが近づいていた。

 

 そして、春が来る。隊員の新たな配属先も決まり、はやてが全員の前で解散を告げた

ことで、機動六課は終わりを迎える。思ったよりもあっさり終わってしまったことに一抹の

淋しさを覚えるスバルたちだったが、その背になのはが声をかける。

二次会の前にフォワード陣だけ集合として、一同は訓練にも使った森の中に集まる。

そこには、なのはたちの出身世界で別れと始まりの象徴の花―桜が咲き乱れていた。

整列したスバルたちになのはとヴィータはそれぞれ最後の言葉を述べる。それは、これ

まで頑張ってきた四人の努力を認める言葉だった。それを聞いて四人は涙ぐみ、つられ

たようになのはとヴィータも瞳を潤ませる。しかし、湿っぽかったのはそこまでだった。己

のデバイスを取り出したなのはたちは、ぽかんとするフェイトをよそに、次々と武装して

いく。スバルたちも同じくぽかんとしていたが、機動六課で最後の模擬戦と聞いて、俄然

やる気を出す。渋っていたフェイトも、ヴィヴィオに促され、エリオとキャロにも期待の目

を向けられて、四対四の模擬戦が開始となった。

 

 その後、部署は変わっても、みんなはそれぞれの道を進んでいた。はやてと守護騎士

たちやフェイトは元の部署に戻り、ルキノらロングアーチスタッフもそれぞれの夢を追う。

ティアナはシャーリーと共にフェイトの下で執務官補佐として学び、アルトは念願のヘリ

パイロットになり、ヴァイスはヘリパイロットを続けると同時に武装局員にも復帰していた。

キャロは元いた自然保護隊に戻り、その隣には希望して配属となったエリオもいる。そし

て、スバルはかつての自分を助けてくれたなのはのように、災害地で人命救助を行い、

なのはは昇進を断って空に留まり、今日も新たな配属先で教導を行っていた。

機動六課は解散し、ばらばらになってしまっても―みんなそれぞれの道で、己の夢を

目指して歩み続けていた」

 

 「終わりよければ全てよし」。

 そんな言葉が浮かんできそうな最終回でした。さすがにラスト二話はこれまでが嘘のような(笑)作画の良さを見せ、物語も綺麗にまとまっておりました。途中経過を振り返ってみればいろいろと消化不良な点も出てきそうですが、少なくともラスト二話に関しては満足できるものとなっておりました。特に最終話、残りの尺からもう無理かと思って諦めていたこともやってくれたのは嬉しいところで。まあとにかく、ラスト二話の手前までで感じていたもやもやも「まあいいか」と思えてしまえそうな最終話でした。

 ……ところで、最後の一枚絵に書かれた言葉が「おわり」だったところを見ると、「なのは」はもうこれで完結となるのでしょうか。個人的には四期を期待したいところではありますが。……いや、なのはがもうここまで成長してしまった以上、いっそ新シリーズ(主人公は完全新規。舞台や世界設定は同じ。なのはたちも出てくるけどあくまでメンターとして)を立ち上げてみるのも面白そうかな?と思わないこともないですけど。

 

◇最後の仕事

 

 予想通り、Aパートは事件の終結でした。ここに来て、今までなのはたちに支えられてきた新人たちが彼女たちを助けに行くことに。ある意味お約束ながら熱いシーンでもありました。

 

 スバル&ティアナ組は、トラウマを完全に吹っ切ったヴァイスの援護を受けての“ゆりかご”突入。ウィングロードを駆け抜けていく姿もなかなかのものがありますが、射撃好きとしては、ヴァイスが次々とガジェットを撃ち落としていくシーンのほうが目を輝かせていたかも(笑)。思えば最初にティアナに惹かれたのも、彼女が射撃キャラだったからというのもあったわけですし。そのティアナはさすがにもうその射撃の腕前を見せてくれることはありませんでしたが、バイクで駆け抜けていく様は、二人が災害担当だったのを初めて実感させてくれて良かったです。最終回にして、二人が元災害担当だったというのがかなり活きたような気がします。

 対するスバルは、とにもかくにもダブルリボルバーナックルに限るでしょう(笑)。おそらく多くの視聴者がいつかやってくれるのではないかと期待し、最終回一話前で完全にフラグが立ち、かつての恩人であり憧れの人を助けるためという、最大の見せ場で魅せてくれました。「StrikerS」第一話に回帰するこの展開は、十分満足させてくれるものでした。

 そして、救助のために駆け抜けていく二人を信頼して見送ったヴィータも、助けに現れた二人を当然のこととして(今の二人にはそれだけの力がある、と認めて)頷いたなのはも、しっかりと二人の成長を見届けていて、二人の成長をより地に足のついたものにしてくれたようで良かったです。

 

 エリオ&キャロ組は、スカリエッティのアジト方面へ。すっかりフリードがエリオの専用騎になっているような気がしつつ(笑)、それでも状況を見極めて適材適所へと互いの役割を振る辺りは成長を感じるところなのかも。それはそれとして、絶体絶命のピンチのフェイトを颯爽と救い上げていったエリオは、前々回の通信越しの呼びかけで二人がフェイトを救う展開は終わりと思っていたので、こうして直接的に助けに来る展開が来たのは嬉しいところでした。言葉による救いも良かったですが、個人的には今回のように、もっと直接的な形で、フェイトを守れるくらいに強くなったところを見せて欲しいと思っていましたので。……でも、フェイトを姫だっこするエリオを見たときは、どんだけ腕力があるのかと思ってしまいましたが(笑)。いや、普段の武装が重々しいから重そうに見えるだけで、あれだけ装甲を薄くすればフェイト自体はそんなに重くないということでしょうか。それでも、10歳の子供があれをやるのは難しいような気もしないでも……いやいや、そこは槍使いだから腕力はあるということなのか。……というか、そもそもそんな無粋なつっこみはなしですかね?(笑)

 

 シグナム&アギト組。これこそ一番、残りの尺からしてもう無理だろうと思っていた組み合わせなので、二人のユニゾンが本当に来たときには大喜びでした。二人がガジェットの群れを一掃した時点でもう満足してしまったくらいですよ。シグナムはゼストを殺したけれど、でもそれはゼストの想いに応えた結果で……という複雑な思いを抱えつつも協力したアギト。それでも、最後に見せた涙は、やっと求める主に出会えたことを喜ぶものと思いたいものです。

 

◇事後報告

 

さすがにスカリエッティ本人と番号の若い(つまりはスカリエッティとの付き合いも長い)ナンバーズは協力を拒んで投獄となりましたが、その他のナンバーズとルーテシアはやり直しの機会を得られたようで、良かったと思います。さり気なく仲良さそうな様子が映っていたチンクとノーヴェには、チンクがやられたことでノーヴェがかなり憤っていたこともあって、微笑ましいものがありました。ルーテシアも、レリックなんかなくても母親は助かるという救済が用意されていたのも、そしてEDではその言葉通り回復した母親と幸せそうに過ごす彼女の姿があったのも良かったと思えました(ここまで来たら、実は母親は死んでなかったのかとか、どういう経緯で母親が助かることになったのかとかはもうどうでもいいことです)。何気にあのシーンは、そんな二人を影ながら、それでいてどこか幸せそうに見守っているガリュウが一番いい味を出していたような気がしましたけど(笑)。残りのナンバーズも、ギンガと父親ゲンヤによってやり直すためのプログラムが始められたようで、こうなると、次のシリーズで、その力を活かして局員として働く彼女たちを見たくなってくるところです。

 

◇それから

 

 ラストは機動六課の解散と、隊員たちのその後。

 最後の最後に新人四人の成長ぶりを褒めたなのはとヴィータにちょっぴり感動しつつも、その後の「最後は全力全開の模擬戦で締めるよ!」というなのはの姿勢にはらしいなぁと笑ってしまいました。これでこそ「なのは」と思えてしまうのがいいのか悪いのかは分かりませんが、とにかく「らしい」締めくくりでした。一人だけ蚊帳の外でおろおろしていたフェイトも良かったですし(笑)。あれはやっぱり、事前に知らせると絶対に止められるだろうというのがあったからですかねぇ。

 

 最後はED曲と共に、六課解散後のみんなの「それから」が描かれました。思え返せば「A’s」のラストも確かこんな感じだったと思いますが、やはり曲と共にというのは破壊力が大きいです。

 はやてやフェイトは元の鞘に収まった感じ。そこにちゃっかりアギトが加わっているのは良い感じです。何かにつけて衝突しそうなリインフォース兇箸里笋蠅箸蠅鮃佑┐襪函一層賑やかになっているような気もしますが。その他のメンバーは、みんなしっかりと夢を追っているようで。個人的には、執務官になったティアナと、武装局員に復帰したヴァイスの活躍は見てみたいところです。キャロも元の鞘に戻ったのは同じですが、そこにちゃっかりエリオもくっついてきていたのは微笑ましいというか笑ってしまうというか。というか、「竜騎士」ということは、フリードは完全にエリオに移譲となったのかどうかがちょっと気になるところです。何にしても二人とも幸せそうで、これからも頑張れと影ながら声援を送りたい感じでしょうか。ヴィヴィオは魔法学校に通い始めたようで、彼女も将来的には管理局員になるのかも。今はまだ、過保護な(?)保護者とその友人たちの行動に、困惑と嬉しさを滲ませているようですけど(笑)。そして、スバル。ティアナとの別れが淋しそうな様子を六課解散時は見せていましたが、あれから時は経ち、彼女も彼女自身の夢を追いかけ続けて、そして実現させているようで。襲い来る波から女の子たちを守るところは、分かっていても瞳が潤んでしまうものがありました。あのとき憧れて目指した自分になれた彼女。きっとスバルはこれからもそうなり続けていくのだろうという姿が自然と浮かんできます。最後はなのは。偉くなることよりも空にい続けることを選んだ彼女は、相変わらずの教導の日々。六課での経験を生かしつつ、むしろ生かしたからこそよりハードな教導になっていそうで(笑)、彼女の前にずらりと並んだ隊員たちのほうにこそ声援を送りたくなるような、そんな彼女の姿でありました。

 

 ※以下は、「総評」をちょっと書いてみたわけですが、字数制限に引っ掛かったため、続きを読みたい方は「続きを読む」からどうぞ。

 

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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第25話「ファイナル・リミット」感想5


魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1/アニメ

<今回のあらすじ>

 「クアットロを除くナンバーズ及びスカリエッティの逮捕&鎮圧を終え、残すは“聖王のゆり

かご“を止めるだけとなった。しかし、”ゆりかご“の軌道ポイント到達と本局艦隊の到達に

は七分の差があり、その差は“ゆりかご”が主砲を発射するのには十分なものだった。全て

は前線で戦う魔導師たちと、内部に突入したなのはとヴィータに託されたことになる。

 

 ようやく駆動炉に辿り着いたヴィータは、ぼろぼろの身体を引きずりながらも、最後の力

を振り絞ってグラーフアイゼンを振り上げる。ヴィータとグラーフアイゼンの渾身の一撃。

しかし、駆動炉には傷一つつかず、逆に防衛機能が作動し始めてしまった。

 

 玉座の間でヴィヴィオとの戦いを繰り広げるなのは。しかし、その戦果は芳しくない。

なのはを倒しにくるヴィヴィオと違い、なのはは彼女を拘束することを第一としていたが、

拘束に成功しても長くはもたずに破られ、途端に放たれるヴィヴィオの攻撃を防ぐのに

手一杯になってしまっていたのである。しかも、一見したところ一進一退の戦いでありな

がら、術者の限界を超えた力を行使するブラスターモードは確実になのはを消耗させ、

戦闘時間が長引けば長引くほど不利になるばかりであった。だが、それでもなのはは戦

い方を変えず、何度も拘束と防御を繰り返していた。

 

 幾度となく駆動炉への攻撃を続けていたヴィータだが、正真正銘の最後の一撃も防が

れ、更にはグラーフアイゼンも砕け散ったことで完全に力尽き、みんなに謝りながら落ち

ていく。しかし、その途中で力強い腕に抱きとめられる。外の指揮は他の人に任せ、合

流したリインフォース兇肇罐縫哨鵑靴董箸罎蠅ご”内へと突入していたはやての姿がそこ

にはあった。自分の無力さを嘆くヴィータに、はやては二人の力で打ち抜けないものは

ないと言って駆動炉に視線を向ける。同じように視線を向けたヴィータの目の前で、ヴィ

ータたちが与えた最後の一撃を起点とし、駆動炉はゆっくりと砕け散っていった。

 

 “ゆりかご”の最深部から状況を見ていたクアットロは、駆動炉の破壊に慌てる。スカリ

エッティの拠点を破棄し、何とか修復しようとする彼女だが、状況を立て直す前に、戦闘

の間中、艦内を漂っていた光の玉が彼女のところへ到達し、更に追い討ちを掛けられる。

クアットロの目がヴィヴィオとの戦闘に向いている間に、なのはがクアットロの居場所を

探していたのである。玉座の間と自分のいる場所はあまりにも離れすぎている―そう言

い聞かせて自分を納得させようとするが、まっすぐに自分のいる場所に向けてレイジング

ハートを構えるなのはと、かつての空港火災でなのはが見せたディバインバスターの威

力がそんな誤魔化しを掻き消す。そして、一対一の戦いでは無意味と軽視したブラスタ

ーモードの、その威力を最大限に発揮したなのはの一撃が、幾層もの壁を突き破り、ク

アットロのいた場所ごと吹き飛ばした。

 

 クアットロが倒れたことで各地の戦況が変わり始める。ガジェットは停止し、ルーテシア

とヴィヴィオは自分を取り戻し始める。そうして、“ゆりかご”の外では決着が着き始める

が、玉座の間での戦いは終わらない。ヴィヴィオは正気を取り戻したものの力が暴走し、

又、自分の立場を理解した彼女は、自分はただの兵器の部品でしかなく、この世界には

いらない人間だと泣き叫ぶ。だが、なのははたとえ生まれが普通の人とは違っていても

ヴィヴィオはヴィヴィオで、自分にとって大切な存在だと告げる。そして、本当の気持ち

を教えて欲しいと呼びかけたなのはに、ヴィヴィオは「大好き」と「助けて」を伝えた。そ

の言葉に頷くと、なのははヴィヴィオを拘束し、レイジングハートを向ける。最大威力で

放たれたスターライトブレイカーはヴィヴィオの中に埋め込まれていたレリックを破壊し、

ヴィヴィオはようやく元の姿に戻った。それを見てなのはは駆けつけようとするが、ヴィ

ヴィオは拒む。そして、かつてはフェイトの手を借りてしか立てなかった自分を振り払う

ように、今度こそ自分一人で立ち上がってみせた。ようやく取り戻せたぬくもりに安堵す

る二人。しかし、間を置かずにアラートが鳴り響いた。

 

 戦闘を終えたスバルとティアナは合流し、状況を確認し合うが詳しいことは二人とも

分からない。そこへ、シャマルたちがヘリで合流する。そこで二人は、“ゆりかご”の上昇

はほぼ止まったものの、突入したなのはたちと連絡が取れなくなったことを聞かされる。

インドアでの救助任務だと促すヴァイスに頷くと、スバルはギンガから託されたデバイス

を握り締め、ティアナと共にヘリに乗り込んだ」

 

 さすがの主人公の当番回と言うべきか、ストーリー・作画共にクライマックス戦闘においては最高レベルのものに仕上がっておりました。作画に関しては、その労力をちょっとでいいから先週分に回してくれれば、と思ってしまうほど良い部分もあったような(笑)。特に、なのは&レイジングハートはほとんどのシーンにおいて最高の作画になっていたような気がしますし。

 

◇駆動炉

 

 死にフラグを立てまくりながらもここ数週放置されていたヴィータ。ようやくの出番となったのは、彼女に残されていた活躍の場が「駆動炉破壊」だったから、ということでしょうか。そんな彼女の最後の仕事の様は、はやての登場などは前振りがあったので予想済みであり、その顛末はある程度予想通りの流れながらも、地味に感動してしまいました。駆動炉の破壊は、力及ばず駄目なのかそれともちゃんと届いたのか、見せ場と考えれば破壊できそうながらもはやてが来てしまったために選手交代の可能性も過ぎってしまったためドキドキしながら見ていましたが、そこはちゃんとヴィータで決めてくれました。鉄槌の騎士ヴィータとその相棒のグラーフアイゼンだからこそ、はやての台詞と、最後の最後にちゃんと届いた思いがまたばっちりと決まった気がします。スバル&マッハキャリバーも熱い物語を見せてくれますが、何気にヴィータ&グラーフアイゼンも最高のコンビなんだよなぁと再確認でした。

 

◇玉座の間の戦い

 

先週ラストでなのはが思いっきりやられていたり、今週も防戦のみだったりと、序盤こそ不安を覚えた戦いでしたが(本気を出せずに一方的にやられる展開は、なのはというキャラのイメージとのズレを感じてしまう以上に、スバルvsギンガの焼き直しになってしまうのでどうかと思っていましたので)、なのはの反撃が始まった辺りからは目を輝かせながら見ていました(笑)。時折挟まる謎の光やレイジングハートの台詞に「?」とは思いつつも、拘束魔法と防御のみで戦うなのはがヴィヴィオとどう決着をつけるのかのほうに目がいってしまってスルーしていたので(この辺、思い切りクアットロと同じくなのはの策に嵌っていたわけですな(笑))、なのはが何を目的としていたのかに気づいたときは驚くと同時に、あのレイジングハートを構えて足を踏みしめるシーンには心が震えました。こういう敵の裏をかくような作戦は大好きですし、それがばっちりと決まり、そこに「これぞなのは」という豪快さが加わったら、もう期待に目を輝かせながら見届けるしかないですよ(笑)。更には、クアットロが嘲笑していたブラスターモードの欠点(?)も、そんなの関係ないと言わんばかりにひっくり返してみせたのも爽快でした。……しかし、ここまできたらなのはならやってしまうだろうと分かっていたとはいえ、本当にディバインバスターが壁を幾つも貫いてクアットロごと吹き飛ばしたところは実に圧巻でした。

 

ヴィヴィオとの決着の付け方も、まあ良かったのではないかと。助けると言った側から拘束して杖を向けるのには、ただそれだけを見たら矛盾を感じてしまいそうですが(笑)、おそらくお互いは何をどうするのが助けることに繋がるのか分かっていただろうので良いのかと。しかし、助けるためとはいえ全力のスターライトブレイカーをぶつけるなのはを見ていると、普段は優しいけど叱るときはきっちりと叱るなのはママの姿が浮かんできてしまいます(笑)。でも、見ているこっちはそれでこそなのはとか思ってしまうわけなのですが。

元に戻った後のヴィヴィオには、不覚にもちょっとやられてしまいました。最初に和解したはずなのに「来るな」と言ったときには何事かと思いましたが、まさかここでかつてのエピソードを伏線に使ってくるとは……。あのときはまさかここであのエピソードを活かしてくるとは思わなかったので、結局フェイトの手を借りて立ち上がったヴィヴィオに向ける目は決して優しいものではありませんでしたが、だからこそ余計にやられてしまった気がします。伏線の張り方やキャラ同士の関係の描き方に物足りなさというか失敗したのではと思わされた部分もありましたが、これに関してだけは完敗といったところです。

 

◇ゼストvsシグナム

 

 二人の決着を見ていると、ゼストの最後の相手はシグナムしかいかなったかなとしみじみ思いました。既に事件の決着はついていて、ここでゼストと戦う必要はどこにもないわけで。それでも、残りわずかの命を、己のけじめをつけるために使った彼と刃を交えて引導を渡せるのは、それを分かった上で相手できるのはシグナムしかいないかな、と。取り敢えず、ゼストは最期は幸せそうに逝けて良かったと思っておきたいところです。

 

◇最後の任務

 

 ほんの数時間前まで入院していた人が平然と歩いているのを見るとむしょうにつっこみたくなってくるのですが(笑)、まあそれは置いておいて。どうやら、最後の最後に、スバルのダブルリボルバーナックルが見られそうな伏線が来ました。……ギンガがあれを手渡したのは、そういうことでいいのですよね? 二人とも相当怪我していそうですが、「StrikerS」の物語の締めとして、スバルとティアナが最後にどんな活躍を見せてくれるのかは楽しみです。予告映像を見る限りでは、ヴァイスももう一活躍ありそうですし、エリオとキャロも向かっているようで、彼らが最後に見せてくれる物語を楽しみにしたいところです。

 

◇次回「約束の空へ」

 

 Aパートは事件の最後の終結、Bパートはエピローグといったところでしょうか。ナレーションからすると、機動六課は解散のようで。それでも、予告映像も最終回タイトルもナレーションも悲愴なものではなく希望が見えるもので、長かった「StrikerS」の物語がどんな終わりを迎えるのか、次回を楽しみに待ちたいと思います。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第24話「雷光」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1/アニメ

<今回のあらすじ>

 「レジアスは在りし日のことを思い出す。まだ一介の局員に過ぎなかった頃、小さな事件

にも憤り、いつか自分がのし上がってそんなものも守れるようになるとゼストと語り合ったこ

とを。だが、夢はいつしか狂ってしまった。出世し、最高評議会に認められ、地上の平和を

守るために欲した戦闘機人の力。せめてそこから親友を遠ざけようとしても時遅く、知らさ

れたのは自分の欲した力によって失ったその姿だった。そして今、再び目の前に現れた

親友はその歪みを突きつける。だが、二人がそれ以上言葉を交わすことはなかった。部

下に化けて潜り込んでいたドゥーエによってレジアスは殺され、そのドゥーエをゼストは

殺した。シグナムとアギトが駆けつけたとき、そこにはただゼスト一人が立っていた。

 

 クアットロに暴走させられたルーテシアに、キャロとエリオは呼びかけ続ける。しかし、

自分は独りだと思い込んだルーテシアは、わずかに心を揺らしながらも攻撃を続ける。

そして、遂には切り札であるハクテンオウを召喚し、ガリュウにも限界を超えた力の行使

を命じる。キャロもヴォルテールを召喚してハクテンオウの相手をさせつつ、召喚獣をそ

んなふうに使役してはいけないと告げる。血の涙を流すガリュウたちの姿にルーテシア

は心を動かすものの、それでも攻撃をやめることはなかった。彼女の願いを叶える手伝

いをするためには、まずは彼女たちを止めなければならない。エリオとキャロは頷くと、

それぞれの相手に向かっていく。そして、ヴォルテールはハクテンオウを、エリオはガリ

ュウを、キャロはフリードと共にルーテシアを止める。そのことにキャロはほっとするもの

の、ルーテシアは意識を失いながらもまだ戦うことをやめておらず、その影響を受けた

召喚獣たちもまた、再び立ち上がって攻撃を仕掛け始めた。

 

スカリエッティに捕らえられたフェイトは、ライオットフォームを解放し、檻を切り裂いて

脱出する。しかし、フェイトの精神的動揺を誘うスカリエッティの言葉に、再び拘束されて

しまう。それでも何とか反撃しようとするものの、ナンバーズを生み出した自分とエリオ

たちを引き取って育てたフェイト―自分に都合のいい道具を作ったことは同じだと言わ

れ、言葉を失くしてしまう。反論の言葉が見つからず追い詰められていくフェイトだが、

そこへその会話を聞いていたエリオとキャロが割り込む。そして、自分たちは自分で選

んで今の場所にいること、もしもフェイトが間違いを犯そうとしたら止めることを伝える。

それを聞いて、フェイトは迷いを振り払って再び力を取り戻すと、オーバードライブモー

ドを発動させ、戦闘機人二人とスカリエッティを倒し、逮捕を宣言した。

 

 その頃、スカリエッティのアジトを進んでいたヴェロッサは、ナンバーズの指揮官である

ウーノのもとへ辿り着き、シャッハはセインを破っていた。

 ヴェロッサがウーノから引き出した情報により、残るナンバーズはクアットロとノーヴェだ

けであることが分かり、ティアナはそれをノーヴェに伝えながら降伏を呼びかける。しかし、

ノーヴェは自分たちには戦うことが全てで他の生き方などできないとあくまで抵抗しようと

する。意識を取り戻したディードと共に再びティアナに向かってくるノーヴェ。しかし、ディー

ドはヴァイスの援護射撃によって倒れ、ノーヴェはティアナが止める。一人になってもまだ

足掻くノーヴェに、ティアナは戦闘機人でも人間と同じように生きられると告げる。その脳

裏には、戦闘機人でありながら誰よりも人間らしい親友の姿が浮かんでいた。

 同じ頃、その親友は、ようやく取り戻した姉の姿に涙を流していた。

 

 自分以外の全てが敗れた状況に、クアットロは侮蔑を向ける。残り一人になろうとも、

彼女に諦める気はなかった。ナンバーズやスカリエッティが敗れても、“ゆりかご”はまだ

そこにある。自分が残っている限り、スカリエッティの後継者もまたそこに在る。まだ何も

終わってはいない。そんな彼女の視線の先には、ヴィヴィオによって吹き飛ばされたな

のはの姿が映っていた」

 

◇雷光

 

 挿入歌の威力って凄いなぁと改めて思いました。先週とは打って変わって今回はライトニングチームがメインだったわけですが、先週のスバルとティアナの戦闘がかなり良かったせいか、今週はややパワー不足を感じてしまっていたのですが、挿入歌が流れた瞬間持ち直しました(笑)。OP曲のカップリング曲だった上に曲自体もかなり気に入っていたので既に100回以上聴いていたりするのですが、それでも流れ始めた瞬間は一気に盛り上がりました。主題歌同様、そのもののために作られた曲は、映像と組み合わさってこそ一番真価を発揮するということでしょうかね。フェイトがスカリエッティに精神的に追い詰められ始めたときからエリオたちの介入は期待していたわけですが、そのやりとりが「期待通り」よりも「予想通り」に近い形で収まってしまったため、どこか決定的な盛り上がりに欠けてしまっていたのですが、流れた挿入歌とそれに合わせたフェイトの復活で帳尻が合った感じでしょうか。

……ただまあ、ほとんど戦闘らしい戦闘を繰り広げた印象が残らないまま、ファイナルリミッター解除でナンバーズを圧倒してしまったので、あっけなさを感じてしまったのもありますが。正直なところを言えば、この最終決戦までにナンバーズをいくらか減らしておいたほうが、いきなり弱体化したような印象を少しは減らせたような気がします。まあ、六課側もこの最終局面で今まで以上の力を出しているので、出し惜しみしていたものを解放したと思えば、そこに差が生じてもおかしくないのですが……(でも、だったら最初からやれば良かったのに、とも思ってしまうような)。ま、ライオットフォームはかなりかっこ良かったですけどね。フェイトの武器はいろいろ形が変わるので、それだけでも見ていて楽しいですし。

 

 エリオ&キャロ組も一応決着はついたものの、その場が一旦収まっただけで、実質の決着はまだついていないような気がします。ルーテシアがまだ戦意を失っていないようなので、それはあながち間違っていないと思いますが。完全な決着がついていないという意味では、どこか不完全燃焼なものが残ったのも、彼らの戦いに盛り上がりが欠けているように感じてしまった要因かも。この組み合わせには、まだもう1ラウンド残されているのかもしれません。とはいえ、召喚対決による決着は一旦ついてしまったため、何かあるとしても違う方向からのアプローチである可能性のほうが高そうですけど。

 

◇幕切れ

 

 あっけなさを感じたと言えば、地上本部組もけっこうあっさりと終わってしまいました。一応、ゼストたちが死亡したときの状況と、彼が人造魔導師として蘇ることとなった状況は分かったものの、結局レジアスとゼストは分かり合うどころかロクに言葉を交わすこともないまま、永遠の別れとなってしまいました。

レジアスの幕を引いたのは、先週の感想を見て回っているときに予想をちらりと見かけたとおりの、部下に変装したドゥーエ。しかし、そのドゥーエも今度はゼストによって返り討ちに。これはちょっと残念でした。クアットロの並みの(笑)邪悪さを感じさせてくれていただけに、これ以外にも何かやらかしてくれることを期待していたのですが、あっさり退場となってしまいました。ここにきてばたばたとやられていくナンバーズを見ていると、もうちょっと数少なくても良かったのでは、と思ってしまいそうになりますが、それはさておき。

ここで退場かと思われたゼストが生き残ったので、これは残ったクアットロ戦に彼も参戦するようなことになるのでしょうか。ゼストが死んで残ったアギトがシグナムと、という展開を期待していたので、そちらがちょっと微妙になってしまったような気もしますが、ゼストと共闘というのもそれはそれで熱いと思うので、ちょっと期待したいかも。

 

◇幕間

 

 ウーノを見つけて彼女の脳から情報を引き出すなど、ヴェロッサの活躍がここであったのにはちょっと驚きました。それと、シャッハが実はセインと似たような能力を持っていたことも。このまま物語の裏で動いて終わりかと思っていた二人などで、簡単なものとはいえ活躍する姿が見られたのは良かったですかね。

 

 そして、ノーヴェ以外のナンバーズを倒していたティアナ。あの状況になってもノーヴェはそう簡単に降伏しないだろうなと思っていたら、案の定で。しかも、前回で完全に沈黙したかと思われたディードが一回だけ復活するという「何〜!?」と思ってしまう展開に。まあこれは、援護フラグが立っていたヴァイスがここぞとばかりに決めてくれましたけど。……でも実は、話の流れ的にギンガを倒したスバルが駆けつけたのかと最初思ってしまいましたが(すまん、ヴァイス……君の活躍は先週の狙撃で終わったと思ってた(笑))。

 

 先週の戦いで、ギンガを壊す勢いで一撃を叩き込んでいたので大丈夫かと思っていましたが、スバルのほうも無事片付いたようでした。倒しただけで正気に戻るかどうかは疑問ですが、あそこで実はまだ敵だったギンガがスバルを貫いた、なんてことになってもどうかと思うので、ここは素直に元に戻ったと思っておこうかと。

 

◇最後の一人

 

 たぶんそうだろうなとは思っていましたが、クアットロがナンバーズの中では最後まで残りました。しかもたった一人になってしまっても、彼女には負ける気は更々ないようで。スカリエッティの言葉どおりなら、彼自身が捕まってもそのコピーがナンバーズには仕込まれているそうなので(どこに仕込んでんだと見ながら心の中でつっこみを入れてしまいましたが)、自分さえ残れば何とでもなるというのもあるのでしょうね。むしろ、ディエチのように余計なことに迷うような奴ならいらないと思っていそうですし。

 そんな彼女の強気の理由の一つが、今のところ一方的になのはをボコっているっぽいヴィヴィオでしょうか。なのはならああいう状況でも手加減せずにやってくれるかと思っていたので、あの光景はちょっと残念ですが、そこは次回で挽回してくれることを期待です。

 

◇次回「ファイナル・リミット」

 

 六課の前線メンバーの戦いはほぼ片付いたので(エリオ&キャロ組はちょっと微妙ですが)、残るはスターズチームの隊長・副隊長の二人。予告映像を見る限りでは、そんな二人がメインの回となりそうです。なのはの動向も気になりますが、とんでもないところで終わったままほぼ放置されていたヴィータがどうなったのかはより気になるところです。ヴィヴィオが玉座の間でなのはを相手にしていることから、クアットロが駆動炉のほうで待ち構えていそうで怖いですが、そこはそれ、かつてクアットロの指示を受けたルーテシアにトラウマを刺激されたヴィータなので、仮に彼女がいたとしても、打ち破って欲しいところです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第23話「Stars Strike」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1/アニメ

<今回のあらすじ>

 「玉座の間へ突き進んでいくなのは。そんな彼女を狙ってディエチが不意打ちを仕掛ける

が、なのはは察知して迎え撃ち、ブラスターモードのリミッターを一つ解除して押し切り、ディ

エチの捕縛に成功する。彼女の保護は後発の増援に任せて、なのはは再び玉座の間を目

指す。やがて辿り着いた玉座の間でクアットロとヴィヴィオと対峙したなのははクアットロを

撃つが、実は幻影だったクアットロは消え、以降はモニター越しでの会話となる。クアットロ

は仲間の窮地を見せても動じず淡々と仕事を続けるなのはに対するアプローチはやめ、

聖王の完成を優先することにする。聖王の鎧を纏い、大人の姿になったヴィヴィオは、彼

女の求めるママをどうにかしてしまったのはなのはだとクアットロに吹き込まれ、なのはと

の関係を断ち切り、憎しみの目を向ける。ヴィヴィオの変貌に戸惑いつつも、なのはは二

つ目のリミッターを解除し、ヴィヴィオに向き直る。親子対決となった二人を、クアットロは

嗤いながら眺めていた。

 

スバルと築いてきた関係と、なのはから教えられたこと。それらを思い出しながら、ティ

アナは絶望的な状況ながらも抗い続ける。幻術と射撃、自分の持ちうるスキルを駆使して

身を隠しながら三人の戦闘機人を相手にしていたティアナだが、遂に居場所を特定されて

しまう。クロスミラージュによりその旨を告げられるが、魔力もカートリッジも残り少なく、足

も封じられたティアナは、その場で迎え撃つことを決める。そうして、三人に取り囲まれる

が、彼女たちの動きの弱点を見出していたティアナは、その隙を突けるチャンスを窺う。

 その頃、市街地を襲うガジェットたちの指揮をしていたオットーは、一機のヘリからの射

撃によってガジェットが次々と落とされていることに気づく。だが、それについて思案を巡ら

せる間もなく、周囲に待機させていたガジェットが何者かの攻撃によって破壊され、それに

気を取られたところで、彼女自身も捕縛されてしまう。クラールヴィントの力でオットーの居

場所を見つけ出したシャマルとザフィーラの仕業だった。一度は捕縛を解いて逃げ出そう

とするオットーだが、ザフィーラによって阻まれ、再び捕らわれの身となった。

 オットーが堕ちたことによって結界が解除されたことを悟ったウェンディたちは、ティアナ

に攻撃を仕掛ける。しかし、ティアナは最善手を見極めるとまずは向かってきたノーヴェと

ディードを牽制して陣形を崩させ、ウェンディは誘爆で、ディードの攻撃は自身で受け止め

て体勢を崩させると、跳弾によって二人を昏倒させる。そして、最後に残ったノーヴェに対

し、降伏勧告を突きつけた。

 

ギンガと戦い続けるスバルだが、本気を出せないスバルは一方的にやられるばかりだ

った。そんな彼女の脳裏を過ぎるのは、自身の力を知っているが故に他人を傷つけること

を恐れて戦うことを厭い、何もできなかった頃の自分だった。ギンガに一際高く吹き飛ばさ

れて、スバルはやはり自分は何も出来ないままと諦めかける。だが、ギンガの追撃は勝手

に動いた身体によって防がれる。驚いたスバルに語りかけたのはマッハキャリバーだった。

かつて、なのはに強くなって何をしたいのかと問われたスバルの答え―どうしようもない事

態に巻き込まれて泣いている人を助けたいという想い―を聞いていたマッハキャリバーは、

それを嘘にしないで欲しいと訴える。それを聞いてそのときの気持ちを思い出したスバルは

再び目に光を取り戻し、ギンガに向き直る。真正面から全力でぶつかった二人は互いの攻

撃を防ぎながらも尚も力をこめる。そして遂に、スバルはディバインバスターの一撃をギン

ガに叩き込んだ。

 

 ガジェットを片付けていたシグナムは、ゼストが本部に辿り着いたことを聞き、急ぎそちら

へ向かう。途中、道を塞ぐアギトに遭遇するが、シグナムは張られた壁を壊し、自分たちは

事情を聞きたいだけだと告げる。

 その頃、レジアスのもとへ辿り着いたゼストは、彼に二枚の写真を投げかけ、自分と自

分の部隊員を殺したこと、かつて語り合った正義のことについて問いかけた」

 

 反撃の狼煙が上がり始めました。前回までに溜められた分を解放し、ここからは六課メンバーの快進撃を期待したいところです。そんなわけで、今回はスターズ分隊に焦点を当てた(というか完全にスターズ分隊のみの)展開でした。約一名出番のない人もいましたが、そこは今後に何か活躍するところがあると期待するとしましょう。というか、向かっている場所が向かっている場所だけに、なのはの決着がつくときに同時に駆動炉破壊なんて展開があるのかも(と期待しておく)。

 「StS」になってキャラの数が増えたため、あちこちにカメラが切り替わって戦闘シーンが描かれることについての問題点を指摘する意見をこれまでの感想で見たことがありましたが、今回は自分もそれを少し感じてしまいました。ティアナとシャマルのところは、その戦闘に関わりがあったため、ああして連続して描かれたことで逆に面白くなっていたように思いましたが、その他のところは切れ切れに映されるため、完全にのめり込んで楽しむことはできなかった感じです。個々の戦闘は良かったのに諸手を挙げて良かったと言い切れないのは、それが原因のような気がします。

 

◇玉座の間

 

 不意打ちを仕掛けたディエチの攻撃を、止めるどころか押し返して逆に相手を倒してしまったなのは。見ながら、「さすが」とか「なのははこうでないと」みたいな感想が次々と脳裏を過ぎっておりました(笑)。相手が少々の小細工を弄しても単純な火力で押し切ってしまう――それでこそなのはと思ってしまうのは正しいのかどうなのかは分かりませんけど。早速ブラスターモードがお披露目となりましたが、周囲が懸念していたようにその威力は自身にも返ってくるようで、受ける攻撃によるものよりも、自身が使う魔法によって満身創痍になりやしないかがちょっと心配です。

 

 今週も飛ばしていたクアットロ。前回の感想で彼女に対する非難の声を沢山目にしたように思いますが、今回もまた盛大に言われてそうです(笑)。本人はその場にいないとか、仲間のピンチを見せ付けて動揺を誘うとか、ヴィヴィオを唆してなのはと戦わせるとか、嫌らしさ全開でした(ヴィヴィオの聖王としての覚醒(?)も、もういつでもできるのに、わざわざなのはが来るまで待っていたに一票、って感じですし)。

あっさりクアットロの言葉に惑わされてしまうヴィヴィオはどうなのかとは思いつつも、外見は成長しつつもおそらく心は幼いままと思われるので、それも仕方ないのかなぁとも思います。とはいえ、自分からなのはのことを「ママ」と呼んでおきながら(そう誘導したのはスバルですが)、あっさりと「おまえはママじゃない」となってしまうのは、やっぱりどうかと思ってしまいますけど。取り敢えず、成長したヴィヴィオの外見(というか髪型)がさり気なく平時のなのはと同じになっていたところに希望を見出したいところです。

で、そんなヴィヴィオと対峙したなのは。動揺はしているでしょうが、それでもしっかりと二つ目のリミッターを外して戦う気を見せていたところは個人的には好印象でした。仲間のピンチにも顔色一つ変えなかったなのはなので、スバルとギンガのような戦いとは違い、ヴィヴィオ相手でもきっちりと引導を渡して……もとい、正面からぶちのめしてヴィヴィオを諭して欲しいところです。正直なところ、なのはにスバルのような戦い方をされても萎える気がするので。

 

◇vs戦闘機人

 

 前回はスルーされてしまったティアナ。次回予告で今回はスターズのほうに焦点が当たりそうだと分かってからは、ここの戦いが一番楽しみでした。前回でヴァイスが復帰しそうなのを見て、彼が勝利への手助けをするなんて展開になったら熱いなぁと思う反面、ティアナ一人で打破して欲しいなぁという思いもあり、どうなるかとドキドキしながら見ていましたが、結果はティアナ一人での勝利となりました(シャマルらの活躍が影響した部分もあるようには思いますが)。どっちでも面白くなったようには思いますが、どっちかというと今回のこれで良かったと思います。ティアナが一人で知略を駆使して戦うからこそ、彼女の戦いは面白いのだと思いますし(跳弾を使って倒すところなんかは凄まじく自分好みでしたし)。というか、彼女の戦いに期待するのはまさにそこなのだと再確認でした。ティアナは自分を凡人と認識しているわけですが、だからこそ、なのはのような正面から火力で吹き飛ばすタイプとは違った戦いが見られて面白いと思うのですよね。圧倒的な力で敵を攻略していくのも面白いは面白いのですが、力では劣っても知略で何とかしてしまうような戦いのほうが私は好きですし。

 

 今回までは現場に姿を見せなかった面々も活躍が見られました。はっきりと示されたわけではありませんが、ヘリからガジェットを狙撃していたのはヴァイスだと思いたいところです。逆にはっきりとその姿を見せたザフィーラは、まさに「待ってました!」と叫びたいところ。機動六課襲撃時は守りきれなかったシャマル&ザフィーラのコンビの復活はそれだけでも嬉しいのに、(市街地の)敵攻撃の要と思われるオットー撃破には大満足でした。それと、上記しましたが、ここで二人がオットーを堕としたことにより、ティアナのほうの活路が開けたというのも良かったです(実際どれくらいの影響があったかは不明ですが、一人堕とされたことと結界が機能しなくなったことは、わずかでも動揺あるいは焦りをもたらすのには十分だったと思います)。

 

◇スバルvsギンガ

 

スバルの精神的な弱さが思い切り出てしまった戦いとなっておりました。そんな彼女の復活の鍵となったのは、もう一度来るかと密かに期待していたマッハキャリバーとの絆でした。というか、スバルが戦意喪失中なのに勝手に動いて何とかするってどんだけ高機能なんだと言いたくなるところですが、「練習どおり」との言葉から考えるなら、これまでの反復練習の賜物ということでしょうか。本人の気持ちは萎縮していてもそれまでの努力の日々がちゃんと成果として現れる、というのは最近の『P2!』でも見た展開なので、何となくそれで納得してしまったわけですが。それはともかく、マッハキャリバーはホントにいい味出してます。上記したようにいまいち入り込んで見られない部分もあるのですが、マッハキャリバーがスバルを叱咤するところだけはうるっときてしまいました。

 

◇本部到達

 

 とうとうゼストがレジアスのもとに到着。この二人の決着はやって欲しかったので、自分としてはこれで前回シグナムがあっさり抜かれたところも帳消しかと。

 ゼストのために必死に止めようとしたアギトに対し、冷静に対処するシグナムは良い感じでした。ああいう態度に出られては、アギトも強硬に止める理由がなくなってしまいそうです。……二人のユニゾンの可能性がまた高まりましたかね(笑)。

 

 ゼストがレジアスを訪ねた理由は、今のところはまだ復讐とかではないようで。まずは事実の確認、と。その後、レジアスの答えを聞いた彼がどうするのかは不明ですが。しかし、ゼストの取り出した写真の、彼が言うところの“レジアスに消されたかもしれない”メンバーたちの顔ぶれを見る限り、答えは是である可能性が非常に高いような。というか、クイントがゼストの部下だったことにまず驚きましたけど(スバルたちが単なる他人の空似でなく、本当に母親と同じ遺伝子情報を持っていたという事実にも驚きましたけど)。ところで、その写真の中に、ルーテシアに非常によく似た女性がいたように思うのですが、ひょっとしてルーテシアが母親と認識している女性は彼女なのでしょうか。だとしたら、この事件、まだまだいろいろと裏がありそうで。ルーテシアの母(?)がスカリエッティの実験素体となり、クイントが家族の下へ帰された、その分かれ目は何だったのか、とか。この辺、次回明かされると期待して良いのですよね?(一応、次回予告にそういう映像はありましたが)

 

 ところで、EDテロップにて、オーリスの素性がいきなり明らかになっておりました。今回のレジアスの言葉なんかも含めて考えると、彼の娘と考えて良さそうですが、ここまで伏せられていたのは、やはりスカリエッティ側のスパイかと視聴者にミスリードさせるためですかね。

 

◇次回「雷光」

 

 今回はスターズ分隊がメインだったので、次回はライトニング分隊がメインになりそうです。とはいえ、エリオ&キャロは一切映像がなかったのと、フェイトとスカリエッティが多かったのを見ると、そっちがメインで進みそうな気がしないでもないですが……そうすると、密かに期待しているエリオたちがフェイトを助けに行くという展開はないですかね。一応、ナレーションがエリオだったので、彼らのほうの展開も進むことを期待したいですけど。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第22話「Pain to Pain」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerSサウンドステージ 01/ドラマCD (田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、他)

<今回のあらすじ>

 「“聖王のゆりかご”に配置されたクアットロとディエチはヴィヴィオを見ていたが、ディエチ

がふと自分たちのしていることに疑問を洩らす。そんな彼女にクアットロはスカリエッティの

真の目的やそのための犠牲について話しながら揶揄する。それを聞き、ディエチは完全には

納得しないものの、姉妹たちを危険に晒すわけにはいかないと、与えられた任務を遂行し

に行く。

 

依然続く戦いの中、地上では住人たちの避難が行われている。そんな中、テロ事件以来

眠り続けていたヴァイスが目を覚ます。状況を知り、肝心なときに何もできずにいたことを悔

やむ彼のもとへ、彼が魔導師をやめるきっかけとなった事件の被害者であり、彼の妹でもあ

るラグナがお見舞いに来る。拙い言葉で彼を励まそうとするラグナだが、避難のため看護士

に連れて行かれ、最後まで言い切ることはできなかった。そんな妹を見送りながら、ヴァイス

は隣のザフィーラに自身の悔恨を語る。ザフィーラは黙ってそれを聞き終えると、一つだけ

助言を残し、ヴァイスが目覚めるまでの約束だったと、自身の為すべきことのために病室を

後にした。

 

一方、現場に赴いた六課の隊員たちはそれぞれの戦いの中にいた。キャロとエリオはル

ーテシアを何とか説得しようと試みて、幾度となく言葉をぶつけ合う。その結果、キャロの真

摯な言葉にルーテシアが迷いを見せ始めるが、それを察したクアットロが先手を打ち、ルー

テシアは召喚獣たちにキャロたちの殺害を命じてしまう。だが、キャロは彼女が流す涙に気

づき、一人拳を握り締めた。

一人で戦闘機人二人を相手にするフェイトは苦戦を強いられていた。この先のことを考え

ると安易に切り札を切ることもできず、打開策を見出せずにいるフェイトのところへ、追い討

ちをかけるようにスカリエッティから通信が入る。そして、スカリエッティの挑発に乗せられて

激昂したフェイトは、その隙を突かれて捕らわれてしまった。

 ギンガと対峙するスバルは何とか彼女を取り戻そうとするが、本気を出せないスバルと

違い全力で向かってくるギンガに幾度となく打ちのめされる。マッハキャリバーもブリッツキ

ャリバーに呼びかけるが応答はない。力では敵わず言葉も届かない。それでも必死にスバ

ルはギンガに呼びかけ続けるが、返ってくるのは冷たい視線だけだった。

 ヴィータと別れて一人玉座の間へと向かうなのはは、ヴィヴィオと過ごした日々を思い出

していた。ヴィヴィオの元となった人物は遠い過去の人物であり、彼女の求める母親は既

にいないこと、だからといって自分が彼女の母親になろうとは思わないとシャッハに語った

こと、沈んだ表情で空を見上げた自分をヴィヴィオが慰めてくれたこと……。過ぎる思い出

に、なのははスピードを上げ、爆散するガジェットを尻目に先を急いだ。

 

 苦戦しながらも抵抗を続ける六課メンバー。全ての戦いの様子をモニターで見つめるク

アットロは、その足掻く姿を、一人高みから眺めていた」

 

 ちょっと気になったのですが、今回のOP映像がわずかに変わっていたような気がします。最初のスバルやスカリエッティのところで「あれ? こんなのだったっけ?」と違和感を覚えて(とはいっても、ここら辺はあまり自信はないのですが)、なのはに手を伸ばすヴィヴィオの動きが明らかに減っているのを見て、やっぱりそうかも、と思った次第なのですが。

 

◇ヴァイス&ザフィーラ

 

 もう登場はないかと思っていた二人が再登場となりました。これ自体は、TB返しがてら読んでいた他の方の感想のコメント欄でネタバレしている人がいたのを見てしまったので、特に驚きはなかったのですが、むしろそのとき感じた、残り時間少ないこの局面で絡めてくるのは無理があるのでは、という予感(ヴァイスが復帰するためにはトラウマの克服が必要なものの、そのために割ける時間が最早ない)が当たってしまった気がします。今回いきなり登場したラグナ、その姿は以前のヴァイスの回想内で出ていたので、出てきた瞬間こそ「誰!?」と思ったものの、程なく例の事件の被害者だということは分かりましたが、どうにもヴァイスと親しげな様子には「?」となってしまいました。事件以前からの、相当親しかった知り合いっぽいぞ、と思っていたら、EDの名前が「ラグナ・グランセニック」……って、実の妹かよ!?と再度心の中でつっこんでしまいました。いや、お兄ちゃんと呼んでいるから、まさかなぁ……とほんのちらりと考えはしましたけども。前々回辺りにあったスカリエッティによる設定明かしは一応自分としては許容範囲内なのですが、今回のこれはさすがにどうかと思ってしまいます。終盤に来て実は妹でしたと出てくるくらいなら、唐突さは同じでも、ただの事件の被害者であったほうが良かったような。そこまで深い関係性があるのなら何らかの伏線がないと、下手したらただのご都合主義に見えてしまいますので(ひょっとしたらSSや漫画で補完されるorされているのかもしれませんが、これはちゃんとアニメでやってくれないと駄目なように思います)。

 ただまあ、この二人の復帰は(多少の無理矢理感はあるものの)嬉しいものではあります。時間的状況的にあり得ないとは思いつつも、絶体絶命と言っても過言ではないティアナをヴァイスが助けに来る展開とか来たら熱いなぁとは思っていましたので。今まで何だかんだで絡んできたので、それくらいないと消化不良感が残ってしまいますからね。まあ、まだどうなるかは分かりませんけど。……しかし、ラグナの声優が中原さんというのは、やっぱり狙ってのキャスティングですかねぇ。

 

 久々の長台詞のザフィーラは、さり気なく渋いところを見せていってくれました。このままじゃホントにいいとこなしで終わってしまうので(一応、ホテルのときにはそれなりに活躍していたような気がしますが)、彼にも最後にもう一活躍して欲しいところです。

 

◇キャロとルーテシア

 

 予想通り説得の流れへと進んだキャロとルーテシアの姿は、一期のなのはとフェイトを思い出して懐かしくなりました。位置づけとしてはスバルがなのはの後継者っぽい感じでしたが、むしろキャロのほうがそのポジションにいるのかも。最初こそ、危惧していたとおりにキャロが地雷を踏んだかと思いましたが、そこは言葉足らず故の誤解だったようで、「幸せになるためには」という点が説得の焦点になってくると、確かにルーテシアの相手はキャロを置いていないと思えてきました。

 とはいえ、言葉のやりとりだけでは終わらないのがこのアニメ。クアットロの横槍によって、ルーテシアが暴走となってしまいました。そんなのありか、と思ってしまうのはありますが、ルーテシアがスカリエッティによって蘇らせられた命ということを思い出せば、いざというときのための何らかの処置が施されているのも納得してしまうものが。もっとも、涙を流しながら、というところを見ると、ルーテシアの意識は残ったまま、表面的な部分だけが無理矢理そうさせられているようなので、ここはキャロとエリオの頑張りに期待でしょうか。あとはガリュウも、うまく立ち回れば、ルーテシアを助けるという目的のためなら手を組んでくれそうな気配があるような気はしますし、何だかんだで劣勢ながらも、ここは一番逆転の目がありそうかも。

……というか、スカリエッティの中継によってフェイトのピンチを知っていることから、二人にフェイト救出のフラグが立ったような気がするので、ルーテシアの件は早いところ片付けて、むしろ共闘するぐらいの勢いでスカリエッティのところへ向かって欲しいような気がします。

 

◇スバルvsギンガ

 

やはり本気を出せないことが響いているのか、スバルが劣勢です。対するギンガは容赦も何もないので、余計に追い込まれてしまっています。マッハキャリバーがブリッツキャリバーのほうからアプローチを試みたようですが、どうやらそっちも調整済みのようで応答なし。二人で何とかするしかないようなのですが……とうとう最後はスバルがギンガに呼びかけるしかできない状態になってしまい、かなりピンチなところで今回は終了してしまいました。密かに疑っている、実はギンガは仲間のフリをしているだけ、というのが当たっているならまだこの盤面はひっくり返る余地がありますが、本当に洗脳されているなら本気でやばいところです。……その場合は、もう一度スバルとマッハキャリバーの熱い主従関係による復活&逆転を期待するしかない、かな?

 

◇シグナムvsゼスト

 

今回はゼストの勝利となりましたが、シグナムもまだ完全に振り切られたわけではなく、先を進むゼストからはアギトにシグナムこそがアギトの求めるロードでは、というような振りがあったので、まだまだこの戦いはどう転ぶか分からないところです。一旦進行を許してしまったことを考えると、次の対決場所はレジアスのいる場所かと思いますが(というか、レジアスとの因縁は昇華して欲しいところなので、ゼストにはレジアスの場所までは辿り着いて欲しいところ)、ではそのときにどのような結末を迎えるのかは楽しみです。ゼストは先が長くなさそうなので、そこでうまいところ彼自身の決着をつけて、彼を見送った後のアギトがシグナムとユニゾン、身体の空いたリインフォース兇呂呂笋討肇罐縫哨鵑箸覆辰謄薀好肇丱肇襪妨かったりしたら、かなり熱いことになるのかも。というか、後者はともかく、前者はそれっぽい前振りがある以上、シグナムとアギトには何らかのイベントが欲しいところですが。

 

◇ナンバーズ

 

 ナンバーズも十二人いるだけあってそれぞれの個性や考え方があるのは少しずつ見えていたわけですが、今回はディエチがそうしたところを見せてくれました。正直なところ、彼女の反応にはほっとした部分があります。今までの彼女たちは全員が全員、ヴィヴィオを見ても何とも思っていなさそうだったので(今回の二人のやりとりを見ると、二人以外のメンバーは直接見てはいない可能性が高そうですが)、そういう反応の者たちばかりでは歪んだ生命を認めないのもやむなしとなるところでしたが、彼女のような正常な反応を示せる者もいるのなら、何らかの折り合いをつけられる方法もあるかもしれない、と。もっとも、これはスカリエッティの望みを認めるということではなく、既に生まれてしまった者とは共存の道を探すのもありなのでは、というようなものですけど。クアットロの台詞からすると、チンクやセインも似たような考え方を持っているようで、ナンバーズとの和解があるとすれば、この辺りが鍵となるのでしょうかね。

 逆に、どう考えても和解なんて展開があり得ないのがクアットロ。今まではひたすら嫌悪感しかなかった彼女ですが、今回のそのいっそ清々しいまでの悪役っぷりには、初めて自分の中の好感度が上がりました(笑)。と言っても、彼女のキャラが好きになったとかそういうのではなく、和解の余地がないからこそ、そのまま倒すべき敵として突き進んで欲しいという感じですが。

 

◇次回「Stars Strike

 

 タイトルと残り話数からすると、スターズ隊のほうの戦いは次回で決着がつきそうと考えても良さそう、なのですかね。なのははさすがにヴィヴィオのところへ到達しても助け出すところまではいかなそうですが、スバルとティアナはそろそろ決着がついてもおかしくないでしょうし。予告映像もスターズ隊で占められていましたしね。特に、今回は1カットのみの出番だったティアナの戦いがどうなっているのかは気になるところです。圧倒的に不利な状況にいる彼女がどう切り抜けるのか、勝利とまではいかなくても、救援が来るまで持ちこたえるくらいの活躍を見せてくれるのを期待したいと思います。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第21話「決戦」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1/アニメ

<今回のあらすじ>

 「現場へ向かう途中、クロノは無限書庫のユーノから“ゆりかご”の情報を聞く。ベルカ時代

でさえもロストロギアとされていたこと、二つの月の力を受けられる場所に到達されると非常

に危険なこと、駆動炉を止めるか聖王が止めるかしない限り止らないことなどを。クロノはす

ぐさまそれらの情報を全艦へ通達する。

“ゆりかご”と対峙するなのはたちは外から攻撃を繰り返していたが、突入口を発見したこ

とにより、なのはとヴィータは中へ、はやてはそのまま外に残って迎撃を続ける。一方、スカ

リエッティのアジトに突入したフェイトは、ヴェロッサの調査で明らかになった道をシャッハと共

に進んでいく。

 隊長たちがそれぞれの道を進む中、スバルたちも現場に到着していた。AMF相手の戦闘

経験のある魔導師が少ないことから、スバルたちは前線で数を減らす役目を請け負う。いつ

ものように四人一組で動き始めるが、ルーテシアがヘリを狙うのに気づいたキャロがそれを

止めに入ったのをきっかけに分断されてしまう。スバルはギンガと、エリオとキャロはルーテ

シアと、そしてティアナはビルの中に結界で閉じ込められ、一人で戦闘機人二人を相手にす

ることになる。又、その頃、シグナムはリインフォース兇閥Δ法▲譽献▲垢里發箸惴かうゼス

トとアギトの前に立ち塞がっていた。

 

 フェイトとシャッハは順調に先を進んでいたが、実験素体の入ったポッドを発見したところ

で、ISを使って近づいたセインに捕まったシャッハが強引に床を破壊して脱出したことから、

二手に分かれて進むことになる。シャッハと分かれたフェイトの前には、テロ事件のときの戦

闘機人が現れた。

 ルーテシアと対峙したキャロたちは、どうしてこんなことをするのかと呼びかける。悪事を

働こうとするのでなければ手助けすることができるかもしれない、というキャロの言葉に、ル

ーテシアは攻撃の手を緩める。ギンガと対峙したスバルは彼女に呼びかけようとするが、

ギンガは無言で構えを取る。助けるためには怪我させない程度にダメージを与えて止める

しかないと、スバルも覚悟を決めて構えた。ティアナは幻術を駆使して戦闘機人を相手に

していたが、場所の悪さと二体一という状況に苦戦していた。それでも増援が来るまでは

と持ちこたえようとするが、そこへ三人目が現れる。圧倒的な人数の不利と足の負傷にさ

すがに心が折れそうになるが、スバルの言葉を思い出し、まだ足掻き続けることを決める。

 “ゆりかご”に突入したなのはたちはガジェットを蹴散らしながら進んでいたが、駆動炉と

ヴィヴィオが真逆の方向にあることを知らされ、二手に分かれることにする。なのははここ

までの戦いでかなり消耗しているヴィータを心配するが、ヴィータはすぐに駆動炉を破壊し

て合流するとなのはを送り出す。だが、駆動炉に向かう途中でヴィータは敵の奇襲を受け

て重傷を負ってしまう。しかし、その相手がかつてなのはを大怪我させたモノにそっくりであ

るのを見たヴィータは、怒りを漲らせてそいつらに向かっていった」

 

 新OPが明日発売なわけですが、購入を予定していたCDショップが明日は休みということでこれは遠出するしかないかと思っていたのですが、ふと以前前日に売っていたことがあったことを思い出して覗いてみたところ、何と本当に置いてありました。というわけで、早速購入してきました。同日発売の「ひぐらし」や「DTB」の曲も一緒に購入し、早速パソコンに落として垂れ流しながらこの感想を書いております。

 

 今回のOP前の語りはヴィータ。A’s時代の話から語られると、しかもそれを語るのがヴィータとなると、この十年のヴィータの成長などを思い、何だか感慨深いものを感じてしまいました。

 本編冒頭では、生身では初めてのリンディさんに、久々の登場のユーノ、回想以外では初登場のアルフに名前だけ登場のレティ提督など、懐かしい顔が揃っておりました。ほんのわずかなものとはいえ、アルフの出番は嬉しいところです。ユーノの口から語られた、聖王が命じれば“ゆりかご”は止まるという情報は、今後ヴィヴィオが自分の意志で“ゆりかご”を止めるという燃え展開を期待しても良いものでしょうか。クロノは操られていることを懸念していましたが、仮にそうだとしても自分の意志を取り戻して止めるなど、ここはそういう展開に持っていって欲しいところです。駆動炉は何とか止めたものの“ゆりかご”は止まらず、辿り着いたなのはとのやりとりの末にヴィヴィオが……というのは、クライマックスとしては相応しいものになるのではと思うのですが。

 

◇キャロ&エリオvsルーテシア&ガリュウ

 

 OPで示唆されていたとおり、年少組同士の対決となりました。とはいえ、敵キャラの中では唯一、話の持っていき方次第では仲間になりそうなルーテシア、早くもその片鱗を見せ始めた気配です。もっとも、次回になったら何の遠慮もなく召喚術をぶっ放している可能性もなきにしもあらずではありますが。……というか、ほとんど戦わないままいきなり和解というのも考えにくいので、次週は普通に戦っている可能性のほうが高い気がしないでもないですが(個人的に、召喚術対決とか今度こそガリュウを破るエリオを見たいなぁという思いもあったり。特にエリオは、今回は善戦していたようなので期待したいところ)。とはいえ、和解という展開も持っていき方次第では面白くなるかもですし、ここはやはり、キャロとルーテシアの間でどんな言葉が交わされるかがポイントですかね。正直なところ、何を言えばルーテシアを説得できるかがあまり見えてこないというか、召喚師同士という以外で接点や共通点の見えないキャロで心に届くことが言えるのか、という不安はあるのですけど。言葉による和解のほうが相応しそうに見えるような気はするのですが、互いの最強召喚術によるぶつかり合いならそれはそれで熱くなりそうな気もしないでもなく。うーん……ここら辺は次回を待つしかないですかね。

 

◇スバルvsギンガ

 

スバルとギンガの本気の勝負、となりそうではあるのですが、実際のところ、ギンガがどっち側なのかがはっきりしないのが気になるところです。台詞は一切ないので、時折映るその表情から察しようとすることしかできないわけですが、そうやってギンガを見ていると、完全にスカリエッティに洗脳されて仲間になっているかというと、それも断言できない感じがします。とはいえ、スバルと戦おうとしている以上六課側というわけでも、今のところはなさそうで。個人的には実は仲間のフリをしているだけ、というのを期待したいところではありますが、ならば何故そんなことをしているのかが分からないわけで。この辺も、次回を待つしかないようです。

 

◇ティアナvsナンバーズ

 

 予想通り(というか、むしろ期待どおり?)逆恨みをぶつけてきたノーヴェには不快感を抱きつつも、捕獲対象でないから殺しても構わないと言われながらも実際はかなり戦力を割かれているという、ティアナが敵側にかなり危険視されている状況は見ていてにやにやしてしまいます。さすがに幻術の手口も見切られてきたか、と思いきや、それでもまだ完全にやられたとはいかないなど、たった一人で何とか持ちこたえているティアナには是非ともこのまま逆転して欲しいところ。……と思ったところで、更に敵側の援軍登場&足の負傷とピンチに陥ってしまいましたが。しかしそれで諦めかけたところを、今までのスバルの言葉を思い出して復活というのはなかなか熱い流れです。ここのところ、テロ事件で暴走して落ち込んだスバルを励ましたり、なのはに逆に励まされたとへこんだスバルを励ましたりと、スバルに対するフォロー役が多かったところで、今回は逆にそんなスバルの言葉を励みに心を奮い立たせるティアナ。漫画版の出会いを知っていると尚更、本当に良いコンビになったなぁと思います。「StS」から登場の二人ですが、なのは&フェイトの関係にも劣らず安心して見ていられるようになったと思います。

 

◇シグナムvsゼスト

 

 OPどおりでこの組み合わせが来たのは嬉しいところです。言葉よりも拳(というか武器)で語るのが最も似合いそうな二人だけに、激しい戦いが繰り広げられるのを期待したいところです。それと同時に、言葉にしなければ分からないとシグナムが言ったように、それ以外のところでのやりとりにも期待したいところではありますけど。

とはいえ、この二人の勝負はどちらかの勝利という形で終わるのかは微妙な気もしますが。今までの流れを考えると、ゼストとレジアスの対峙(というか決着)は何らかの形であるだろうと思うというかやるべきだろうと思うので、痛み分けとかになりそうかも。それはそれで、そこまでをうまく魅せてその後をうまく収めてくれるのなら問題はないと思いますし。

 

◇フェイト&シャッハvsナンバーズ

 

 大剣でガジェットを切り伏せていくフェイトもかっこ良かったですが、それ以上にシャッハの豪快さに持っていかれた気がします(笑)。まさかセインのISをあんな方法で破るとは。さすがに無傷とはいきませんでしたが、相手がいる場所ごと破壊するという手段にはセインも唖然としていたようですし。負傷している分不利ではありますが、何となくシャッハならセイン一人くらいは押し切ってしまいそうな気もしてきました。あくまでセイン一人なら、ですけど。フェイトのほうはテロ事件のときのナンバーズと再戦となりそうで、ここは是非ともあのときの台詞を覆して勝利して欲しいところです。

 

◇なのは&ヴィータ

 

 死亡フラグ立ちまくりに思えてならないヴィータに戦々恐々としつつこの二人は見ておりました。守るものが増えたのは良いことだとは思うものの、ヴィータの場合、それに囚われ過ぎているようにも見えてしまうのが不安要素なのかも。しかも守護騎士という立ち位置が、もしもこの物語の中で死亡者が出る場合、一番切り捨てやすいものであるのもその一つであるような。案の定、なのはと別れてから大ピンチに陥っているヴィータは……下手したら、駆動炉の停止と引き換えに……なんてことになりそうでかなり怖いです。これからヴィータが相手するのがまさに彼女のトラウマにどんぴしゃの相手なので、逆にそれをうまく乗り越えられたら大丈夫になりそうな気もしますけど。……しかし、たぶんそうだろうなぁとは思っていたものの、やはりなのはが負傷した事件にはスカリエッティが絡んでいたようです。

 

◇次回「Pain to Pain

 

 タイトルからすると、まだまだ苦戦は続く、といったところでしょうか。まあ、あっさり決着がついてもアレなので、最後に爽快な勝利を見せてくれるのなら溜めの回でも構いませんが。とはいえ、終始負けっぱなしではさすがにつまらないので、ちょこちょこと見せ場は欲しいところですけどね。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第20話「無限の欲望」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1/アニメ

<今回のあらすじ>

 「“聖王のゆりかご”の出現と、それと同時に地上を覆うガジェットの群れに、とうとう管理局

は全ての力を結集して事態の解決に当たることを決定する。それには当然、機動六課も含ま

れ、なのはたちは3グループに分かれて出撃することになる。

一方のスカリエッティたちも、来たるべきときに備えて陣形を整える。クアットロたちは“聖王

のゆりかご“内部へ移動し、トーレたちはアジトに戻ってスカリエッティの護衛を、ギンガを連れ

たウェンディら残りのメンバーは地上本部へと向かう。その途中、ウェンディがヴィヴィオのこと

を尋ねると、スカリエッティは嬉々として語り出す。かつて教会にいた高潔な司祭のこと。彼が

聖遺物―聖王ゆかりの品―の管理を任されていたこと。しかし、ある一人の女性のためにそれ

を持ち出し、そこに残っていた聖王の遺伝子情報を元にヴィヴィオのような存在が研究されて

いたこと。その結果生まれた成功例がヴィヴィオであること。彼女は戦闘機人たちの王となる

存在だが、それは名ばかりで実態はゆりかごの起動キーであることを。又、続いてセインが研

究の援助をしていたレジアス及び最高評議会の意に反した勝手なことをして大丈夫かと心配

するが、それについては既に手は打ってあるとの答えが返ってきた。疑問も解消して任務に戻

るナンバーズだが、セインが聞き忘れていたことを思い出す。話に出てきた司祭を惑わした女

性―彼女は一体何者だったのか、と。

呻くばかりのレジアスと違い、最高評議会はスカリエッティの裏切りに憤りを覚えながら、今

後のことを話し合っていた。既に身体はなく、脳だけでこの世に留まり世界を見守り続けてきた

彼らは、その機能の不安定さと同調するようにその思想もまた歪んでいた。そんな彼らのもと

へ、彼らのメンテナンスのために女性が一人訪れる。穏やかに彼らと言葉を交わす彼女のそ

の姿は、かつて司祭を惑わした女に瓜二つだった。

 やがて出撃のときが訪れる。なのはから最後の励ましの言葉をもらってから、空を飛べない

スバルたち4人はヘリに乗り、一足先にアースラを出る。続いて、なのはやフェイトらはその身

一つで外へと飛び出す。そんな彼女たちを見守りながら、これからの戦いのため、カリムは掛

けられていたリミッターを全て解除した。

 管理局側が“ゆりかご”に攻撃を開始した頃、スカリエッティ側も迎撃準備を整えていた。ス

カリエッティはルーテシアにも助力を頼み、ドゥーエもやがて合流すると言う。そのドゥーエは

まさにそのとき、その正体を現し、邪魔な最高評議会の始末を終えていた」

 

 ようやくこっちでも「コードギアス」が放送されたわけですが、それは後回しでいつもどおり「なのは」の感想です。「コードギアス」もそれなりに楽しみにはしていましたが、やはり最後に放送してからかなり時間が経っていることと、放送地域の中では後回しにされた上に放送時間遅いのと翌日もバイトなのとでリアルタイムで見られるわけもなくテレビで見ようがネット配信で見ようが同じなことで、何かもうモチベーションがかなり下がっている感じですし(オイ)、そうなると現在進行形で楽しみにしている番組のほうが優先されるのは当然なわけで。……ま、一度見てしまえばそんなこともなくなるのでしょうが……取り敢えず今日は見る予定はなし。今のところ「それを知ってしまったら楽しみが半減する!」というようなネタバレは踏んでいないので感想書く予定なので、そうすると「なのは」に続いて感想書くのはきついので。両方とも項目立てて長々と感想書いている作品ですからね。でも、下手に後回しにすると溜めそうなのでさっさと消化したいアニメ(録画)とか、現在ちまちま進めている「リトルバスターズ」の続きのほうが気になるので、バイトの終了時間によってはホントいつ見る気になるかが自分でも分からん……あれ? おかしいな、本放送時はかな〜り楽しみにしていたアニメだったんだけど……。やっぱり間が空きすぎたからかなぁ……。

 

◇事件の裏側

 

 今回はスカリエッティの口からいろいろと明かされました。一つは、彼らの協力者がレジアスと最高評議会であったことがスカリエッティにより語られたことで確定したことですが、もう一つは、ヴィヴィオの存在についてでした。聖王の遺伝子を元に作り出された存在とは……また何とも凄いものが出てきたものです。そこまでの経緯は、人間ってのはどうしようもないな、とか思ってしまいそうなものでしたけど。

ところで、スカリエッティによれば、“聖王の器”とはその名のとおり「器」であり、“ゆりかご”の起動キーでしかないとのこと。つまり、スイッチであり、エネルギーでしかない、ということだと受け取れるのですが、そうなると、危惧していたヴィヴィオがラスボスという展開はなさそう、と思って良いのでしょうかね。となれば、動力源であるヴィヴィオを切り離せば“ゆりかご”は止まることになり、それが管理局側の勝利条件となりそうですが……ラスボスでないとすると、ここに何か問題が出てきそうなのが怖いところ。下手したら、切り離したらヴィヴィオは死ぬみたいなえげつない設定がある可能性が……。もしそうだとすると、なのはがヴィヴィオのところへ辿り着いてからが本番ということになるのでしょうか……。

 

 とうとうその姿というか正体を現した最高評議会サイドでも、明らかになったことがいくつか。彼らが番号だけの映像だったのは、実は脳だけで生き続けていた存在だったから、というのがそもそもサプライズなのですが、この手のものの例に洩れず、既にその思考回路は正常なものではないようで。伝説の三提督の一人(名前忘れた)がクロノに語っていたとおり、かつては世界を救った英雄だったのでしょうが、やはり長く生きるとどうしても歪んでしまうということですかね……。司祭と同様、どれだけ高潔な人物であったとしても、人間である以上そう在り続けられるのは難しい、と。そんな彼らのもとへ現れた人物は、過去映像繋がりで現れた以上、司祭を誑かした女性と同一人物と考えるのは難くなく、となればそこから既に策謀は始まっていたことに。そもそも、スカリエッティをここまで育て上げたのも彼ららしいので(今回のタイトル「無限の欲望」は彼のコードネームが由来のようで)、この世界の人造魔導師とか戦闘機人とか、そうした非人道的な実験やら何やらは全て彼らが裏で糸を引いていた、と考えて良いのかも。世界の調停者たろうとした存在は、とっくの昔に壊れていたということですか。……何とも嫌な世界です。そして、かつては英雄だった彼らだからこそ、誰もが妄信してここまで狂ってしまったということですかね。

 ナンバーズ(戦闘機人)はレジアスの発注のようですが、ゼストやルーテシアらは最高評議会の発注だそうで。どうもスカリエッティに対する抑止力を期待していたようですが、ヴィヴィオを除いては成功とは言えず、そもそも元管理局員のゼストは御せるはずもなくといったところのようで。ルーテシアの安全と捜査情報を餌にしたようですが、後者はもはや意味を失っているようですし。というか、シグナムが語ったゼストの正体は、最高評議会の正体やドゥーエの登場以上に驚いたものでした。元管理局員・一度死亡したのを蘇らせた存在というのは想定範囲内であるものの、まさかレジアスの親友とは……。そりゃあ、レジアスも醜態さらすほど驚くわけですな。もっとも、彼の驚きが、死んだと思っていた親友の姿を目にしたからか、その手で葬ったはずの者が動いている姿を見たからかは現時点では不明ですが。ゼストがレジアスを狙っていることを考えると、親友であったにも関わらず秘密を知ったために消した可能性のほうが高そうではありますが、戦闘機人事件の情報を餌にされていたことを考えると、生前にそこまで辿り着いていたのかも疑問です。レジアスまでは辿り着かなくても、他の都合の悪いことに辿り着いてしまったからというのはありそうですけど。

 

◇ドゥーエ

 

残り話数わずかにして、とうとう正体不明の二番目、ドゥーエが登場となりました。はっきり姿が出てきたことで、オーリス=ドゥーエ?説(もしくは既出の誰かに化けている可能性)は消えたことに。……というか、初出の人物がドゥーエなら、変装情報は視聴者に対しては意味ないじゃん、という気がしないでもないですが。一応ラストまではその正体は謎でしたが、あの流れで出てきた以上、メンテナンス係=ドゥーエは見ていた人のほとんどが同一人物として繋げたのではないかと。司祭に対するアプローチも、最高評議会の差し金だろうがスカリエッティの差し金だろうが、どっちでも同じことである以上、ナンバーズの中にその任を与えられた者がいたとしても不思議じゃないですし。……ところで、私は見た瞬間にあの女性とメンテナンス係をイコールで結びましたけど、実は違う人物だ、というオチはないですよね? 微妙にキャラの見分けには自信がないので一抹の不安が残ってしまうのですが(でも、流れからするとどう考えても……尺も残り少ないですし)。

ちなみにこのドゥーエ、今回見た限りではけっこう気に入ったかも。あの声とあの容姿でありながら最後に浮かべられた邪悪な笑みには「それだ!」と思ってしまうようなものが。何がそれかと言えば、自分のイメージする悪役が、ですけど(笑)。まあこの辺はそのときそのときの感覚なので、必ずしも同じタイプを気に入るとは限りませんけど。スカリエッティは嫌いじゃないけどクアットロはどうにも気にくわないのが現状ですが、その違いが何かと問われても答えられませんしね。

 

最初のほうの会話などを見ていると、ウェンディやセインなどもけっこう良いキャラだなーとか思うわけですが、それでも全体を見回すと、相変わらずナンバーズに対する気持ちの悪さは拭えないものがあります。良好な姉妹関係を見せる一方で、「ママ」と呟き涙を流すヴィヴィオを見ても何とも思っていなさそうだったり、捕らえたギンガを平然と戦力として投入したり(スバルとぶつかる可能性があることは分かると思うのに!)と、その歪な彼女たちの感覚は、戦闘機人という存在が認められなかったことを、見れば見るほど納得させられるものでしかなく。OPやこれまでの因縁からするとノーヴェとスバルがぶつかるのは必至な気がしますし、これはまだまだ続きそうかも。だからこそ逆に、最終的に彼女たちがどうなるのかなぁというのはありますけど。

今回のアイキャッチはスカリエッティ&ナンバーズ(ドゥーエ除く)の犯罪者風集合写真(?)だったわけですが、こうやって全員揃うと何だか壮観だなぁと思いつつ、彼らがあの番号札を持ちながら並んでシャッターを切られる瞬間を待っていたのかと思うと、妙に笑いがこみ上げてくるものでもありました。

 

◇出撃

 

事ここに至るとさすがに意地を張っていられないと思ったのか、捜査協力を拒んでいた地上本部もとうとう助力を認めたようで、管理局員が力を合わせての作戦となりました。これがもう少し早く行われていれば、こんな事態にならなかったのではと思うと、少し遅すぎた感もありますけど。

 

 機動六課の出撃シーン。新人四人に対してのなのは教官の最後の言葉は、今までの訓練を思い出して徐々に歪んでいくみんなの表情が、その過酷さを物語っていて面白かったです。でも、なのはの言うとおり、それだけ厳しく辛い思いをしながらも頑張ってきたからこそ、それはいざというときの自信に繋がるように思います。

解散してからのなのはとスバルの会話は、スバルにしてみれば励ますつもりが励まされちゃったという感じで軽く落ち込んでいたようですが、決して彼女の行動は無駄ではなかったと思いますけどね。手ごたえは感じられなかったかもしれないけど、スバルの思いはちゃんとなのはの力になったのではないかな、と。

 

 隊長たちの出撃では、カリムがとうとう全てのリミッターを解除。これでようやくなのはたちの全力全開が見られるという期待があると同時に、戦力バランスが崩れないかという心配もあるわけですが(笑)、まあそこら辺は座して待つとしましょう。それよりも、前回のなのはに引き続いて出てきたフェイトの切り札のほうが気になりますし。なのはと同様、諸刃の剣となりそうなそれの提示は、フェイトの死亡フラグになりはしないかというのが心配なところ。なのはだと何となく使っちゃっても大丈夫なんじゃないかなと思えるのですが、フェイトだと本当に危ないことになりそうな気が……。さすがにこれだけの戦いになると、いくらメインキャラでも、最低誰か一人くらいは大変なことになってもおかしくないですし。……というか、全員無事というのはいくらなんでも奇跡過ぎるだろ、という感じになってしまうかも。圧倒的な戦力差があればそれはおかしくないのでしょうが、それだと逆に戦闘がつまらなくなっちゃうでしょうし。

 しかし、ここいらからラストまでの作中時間が短いらしいことはどこかで見ていましたが、クロノの「三時間」の言葉がそれを裏付けてくれた感じで……これはやはり、ヴァイスとザフィーラの出番はもう絶望的ですかねぇ……。

 

◇次回「決戦」

 

 今回のラストからラストバトルが始まりましたが、本当にこれで助走は終了し、次回からは一気に駆け抜けていく感じでしょうか。取り敢えず予告映像を見る限りでは、エリオ&キャロvsルーテシア、ティアナvsナンバーズはOPどおりのようで。予告にはありませんでしたが、ヴィータが“ゆりかご”のほうに行った以上、シグナムvsゼストもありそうですかね(となると、リインフォース兇魯轡哀淵爐醗貊錣覆里任靴腓Δね。シグナムとのユニゾンは見てみたいですが、最後にはやはりはやてとのユニゾンが見たいところなのですが)。スバルはやはりまずはvsギンガのようで、これが次回は一番楽しみかな。ティアナがどうナンバーズを相手するか、キャロたちがどうルーテシアと関わっていくかも楽しみですけど。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第19話「ゆりかご」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerSサウンドステージ 02/ドラマCD (田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、他)

<今回のあらすじ>

 「機動六課の再出動に向けて、隊員たちは修理の終わったアースラへと続々と集まり始め

る。ルキノは念願の操舵手として、アルトはヴァイスからヘリパイロットを引き継いで、スバル

はパワーアップしたマッハキャリバーを連れて、決意を新たに戻ってくる。地上本部が頑なに

捜査協力を拒むため、今までどおりのレリック事件の延長という名目を掲げながらも、六課は

そうして再び動き始めた。

 一方のスカリエッティたちは、彼の夢のために計画を着々と進めていた。戦闘機人たちは

アインヘリアルを破壊し、ウーノは聖王の器・ヴィヴィオを連れ、“聖王のゆりかご”と呼ばれ

る古代ベルカ式の叡智の結晶たる戦艦へと赴く。しかしそこへ、何者かの侵入が確認される。

フェイトやゲンヤの捜査情報を元に、シャッハを連れたヴェロッサがとうとうスカリエッティの

アジトの場所を突き止めたのである。すぐさまガジェットがやって来るが、シャッハが次々と

ガジェットを片付けていく。その間にヴェロッサははやてへとその情報を伝え、応援を要請

していた。

 しかしそのとき、アースラへはアインヘリアルの急襲を知らせるアラートも響き渡っていた。

そして同時に、スカリエッティからの通信も入る。夢の始まりを目前に高笑いするスカリエッ

ティと共に映し出されるのは、動き出した“聖王のゆりかご”とその動力源にされて泣き叫ぶ

ヴィヴィオ。その姿になのはは拳を握り締める。そして、彼の通信と同時に確認され、送られ

てきた映像には、再び地上本部を目指すゼストの姿と、そして、ナンバーズと行動を共にする

ギンガの姿があった」

 

 密かにヴァイスの復帰を願う期待を冒頭からへし折ってくれた(笑)第19話。ここからラストへと怒涛の展開が待っていることを示すような、まさにラストバトルの開幕を告げるようなエピソードでした。……しかし、漫画版を読んでいると、ヴァイスの後任としてヘリパイロットとなったアルトにはよかったねという思いがあるのですが、それにより彼の復帰がかなり絶望的なものになるのはかなり複雑なところです。魔導士としての復帰はまだ密かに期待していますが、ザフィーラ共々やっぱり難しいのかなぁ……。

 

◇マッハキャリバー

 

魔導士とデバイスの絆はこの作品の見所の一つだと思っていますが、久々にそれが出てきました。なのはとレイジングハート、フェイトとバルディッシュは既にA’sまでで描かれているからか、やはりここで持ってこられるのはスバルとマッハキャリバー。「怒り」という感情はない、と言うように、人間のそれとは違い、デバイス故の論理的な思考ながらも、それでもスバルにとって最善の答えへと辿り着くマッハキャリバーと、そんなマッハキャリバーの決断に涙するスバルの図は、着地点を何となく想像できていながらも、それでもこちらももらい泣きしそうになるものがあります。同時に、今度こそスバルの全力を受け止めてみせるというマッハキャリバーと二人で戦うスバルの姿が楽しみでもあります。

 

◇そのときに向けて

 

スバルとマッハキャリバー以外にも、再起に向けてのあれこれがありました。

戦線復帰のリインフォース兇箸覆里蓮ブラストモードという、ゼストのフルドライブのようなものなのかしら、というなのはの切り札が語られましたが、これに関してはあまり心配しないのが「なのは」という物語だったりします。前回のときも、エクセリオンモードの危険性が語られながらも、それが実現したことは(少なくもA’sの物語中には)ありませんでしたからね。もっとも、今までなかったからといって今回もないとは限りませんが、本当に何もなくて肩透かしになっても大丈夫という心構えはできているということで(笑)。

 

エリオはシグナムと戦闘訓練。不器用な師範も良いですが、そこから続いたフェイトとの親子関係は更に良い感じです。シグナム曰く、エリオはどんどん伸びているようですし、もういっそラストバトルではフェイトのピンチを救うくらいやってくれてもいいかも。この三人繋がりの今回のアイキャッチはエリオがかっこ良くて良かったです。

フェイトとの関係以上に気になったのは、フリードとの友情でしょうか。もうむしろキャロとよりも仲が良いのでは、というくらい懐かれている気がします。というか、普通に親友同士なのかも。数少ない男の子同士でしょうし(笑)。

 

シャマルとヴィータの会話はなかなか興味深いというか何というか。ロストロギア付属の永久機関ではなく一個の存在として確立しつつあるというのは、ヴィータが語っていたとおり、普通の人間として当たり前のことを当たり前のこととして享受できるようになるのは、彼女たちにとって喜ばしいことでしょうが、シャマルが心配していたように、誰かが欠けてしまう可能性も出てくるという不安要素でもあります。これが今後どちらに転ぶのか……それがちょっと心配です。

 

◇夢のために

 

そういえばスカリエッティの目的が何なのかはまだ明かされていないんだよなぁ、と、ウーノと語り合う彼を見ていて気づきました。地上本部へのテロのときのことを考えると、虐げられてきた科学者たちの復讐あるいは権利の確立を考えますが、今回の話を見ているとどうも違うような気がしてきてしまいます。かつての叡智を発見し、その起動のために時間を費やしてきたような様子を見ると知識の探求が脳裏を過ぎりつつも、これはこれで、これだけではないような気がしますし。

 

レジアスによって今後の強敵として立ちふさがりそうに語られていたアインヘリアル、その姿をほとんど見せることなくナンバーズに壊されてしまいました。そのあっけなさに逆に笑いがこみ上げてきそうになりますが、結局一体何のために出てきたのだか。まあ、今後余計な横槍入れられるならここで退場してくれたほうがいいかも、というのはありますけど。この場面でのウェンディはなかなか良い感じでした。ああいう普通に仲良さげな姉妹たちの関係は嫌いではないので、無反応な二人に拗ねている様は見ている分には楽しいものでした。

 

結局間に合わなかったのでは、と最後まで見ると思ってしまうわけですが、それでもスカリエッティのアジトを突き止めたヴェロッサたち。はやてやカリムと同じ古代ベルカ式のレアスキル継承者というのは前から出ていましたが、ここにきて具体的に何なのかもお披露目でした。本人が戦闘はあまり得意でないようなことを言っていたことも考えると、どちらかというと探索に特化したスキルと考えてよいのでしょうか。何にしても、結局“聖王のゆりかご”が起動してしまったとはいえ、その直前にあの場を突き止められたのは凄かったのかも。シャッハもかなり強いところを見せてくれましたし。

 

◇次回「無限の欲望」

 

 次回は早くもナンバーズたちとぶつかりそうですかね。というより、早くもvsギンガになりそうなのが驚きですが。捕まった以上、敵になって出てくるかなぁ、とは思っていましたが、まさかこんなに早いとは思っていませんでしたし。早くぶつかる分、奪還のチャンスもまた早まったとなるなら良いのですけど。あとは、ゼストも再び登場ということで、OPのシグナムとの戦いが見られるかというのは楽しみかも。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第18話「翼、ふたたび」感想5


魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1

<今回のあらすじ>

 「地上本部へのテロから数日が過ぎた。なのはやティアナら無事だった者は残務処理に追

われ、スバルら負傷者は病院での治療に専念していた。スカリエッティの宣言どおり死者は

一人も出なかったものの、六課の隊舎は破壊され、そこにいた者たちは重傷と、被害はあま

りにも大きい。又、大切な者を奪われたなのはとスバルの心に落ちた影もまた大きかった。

シグナムの好意で仕事を代わってもらったティアナは病院を訪れ、スバルに具合を尋ねた

後、彼女はキャロたちにスバルの正体を隠していたことを謝る。その後、気を利かせたキャロ

とエリオが病室を出て行くと、ティアナはなのはから聞かされた六課の任務変更の可能性を

話し、ギンガ救出も含め、今度こそ大切なものを守り抜こうとスバルを励ました。

 

 はやてを除いた六課の隊長・副隊長陣と通信越しのカリムとクロノは、ゲンヤからスバル

たちとその母親の話を聞く。亡くなったスバルの母親は戦闘機人事件を追う捜査官であり、

その際保護して連れてきた実験体がギンガとスバルだったという。二人はスバルたちを普

通の子供として育て始めるが、物心がついた頃、母親は捜査の途中で亡くなった。その理由

も何の事件だったのかもゲンヤは知らないという。ただ、妻との約束でスバルたちを育てる

傍ら、少しずつ事件のことを調べてはいたらしい。はやては戦闘機人が絡むことを予測して

自分の隊に協力を求めてきたのだろうとゲンヤは言い、合同捜査の話に切り替えた。

 

 一方、はやてはレジアスの副官オーリスに約束を取り付け、自身の考えを彼女にぶつけて

いた。人造魔導師も戦闘機人もかつてレジアスが導入を検討したものであり、彼は極秘裏

にその計画を進めるためにスカリエッティと手を結び、頃合を見計らって摘発・徴収し、まん

まと手に入れた実験体を使うつもりだったのではないかと。オーリスはそれを妄想と一蹴し、

「闇の書事件」を引き合いに出してはやてを牽制する。だが、はやてはそれを真正面から受

け止めると、自分は今の自分の仕事を果たすと宣戦布告するのだった。

 その頃、当のレジアスは、影の協力者には雲隠れされるは、自身は査問会に召集される

はで、不機嫌極まりなく部下に当り散らしていた。しかし、部下に見せられたテロ事件のとき

のアンノウンの映像が誰だか認めると、ショックのあまり胸を押さえて苦しみ始めた。

 オーリスと別れた後、はやてはヴェロッサに会いに行く。からかい混じりに励ますヴェロッ

サと共にはやてが向かった先には、六課の新たな拠点とするため、急ぎ修復中のアースラ

が停泊していた。

 

 見事テロを成し遂げたスカリエッティたちは成果を上げながらも、スバルと交戦したチンク

の負傷という被害も負っていた。彼女の様子を調べたクアットロはスバルのその性能に目を

輝かせるが、大事な姉を傷つけられたノーヴェはスバルとティアナに復讐を誓う。その後、ス

カリエッティに呼ばれたクアットロは、回収したヴィヴィオのところへ行く。彼女たちがヴィヴィ

オの身体の様子を調べ終えたところで、スカリエッティとウーノが手に入れたレリックを持って

入ってくる。それを見たヴィヴィオはより一層暴れ出す。彼女は本能的に自分がこれからどう

なるのか悟っているのだとクアットロは嗤った。

 ヴィヴィオがいなくなったことに心を痛め、心から心配するなのはをフェイトが励まし、取り

返すことを誓うが、無常にもそのとき、二人の手の届かない場所で、ヴィヴィオの悲鳴が響き

渡っていた」

 

 最後の小休止となりそうな第18話。テロ事件のその後と、六課反撃開始のための準備回、といったところでしょうか。各人の思いを固めつつも、今回も先週に引き続き伏線のいくつかが明かされた回でもあります。取り敢えず、先週の予想どおり、ティアナはスバルの正体を知っていました。その上で口止めは彼女がしていたということで、改めて今までの二人のやりとりなんかを思い出しつつ、この二人は本当に良い友達同士なんだなぁとしみじみと思ってしまいます。そんな二人を見て、さり気なく気を利かせてエリオと共に病室を出て行くキャロはgoodです。どうするのがスバルにとって一番いい薬になるのかちゃんと分かっていますね、この子は。キャロには後れを取ったものの、それとなくそれを示唆されてすぐに気づいたエリオともども、仲間のこともちゃんと見ていてそのとき自分がどうすべきかも分かっている、ホントに良い子たちです。

 

◇新OP

 

今回からとうとうOPも新しいものに変わりました。曲も映像も期待を裏切らない出来で、これは発売日が楽しみになったかも。歌詞も聴いていると、映像とマッチしているところもあり、これからの反撃が楽しみになるようなものになっているかと。

映像が一新されたことで、ナンバーズやヴィヴィオらの、旧OP映像にはいなかった面々も登場……なのですが、反面、いなくなった人たちが気がかりです。特に、ザフィーラとヴァイス……先週の感想で(エリオを除く)男性陣の出番を危惧しましたが、本編中でも特にこの二人は復帰が遅いことが示されたこともあり、OP映像にもいないとなると(特にヴァイス、ヘリパイロットの役すら取られてるし……)、これはかなーり不安です(汗)。そりゃ、なのはやスバルやヴィータなんかに比べたら因縁とか少ないですし、六課襲撃の際には矢面に立ってくれていたのもあるかもしれませんが……あれで活躍終わりはやめて欲しいところです。ギンガやヴィヴィオの奪還は早くやらなければと思うものの、早期解決により彼らの出番ないまま終わるならちょっとくらい遅れてもいいとか思ってしまいそうになるような。せめて最終決戦だけでも、遅れた分おいしいところを持っていくぐらいの勢いで参戦してもらえると嬉しいのですが。……とはいえ、今までと違って拠点が移動要塞となると、合流することそのもののが難しくなってしまう気はしますけど。あと、まだまだ出番ありそうなのに何故かOPにいないギンガがどうなっちゃうのかもちょっぴり不安ではありますが。

そんな感じで出番が危惧される二人とは違い、新人四人は今後も活躍が期待できそうです。特にティアナとエリオは2モードで、エリオは前回の雪辱戦を、ティアナはダガーモードでの接近戦が見られるのが楽しみかも(エリオはともかく、ティアナがそれをやるかは不明ですが)。前回ヴィータが敗れたゼストの相手は、より互角に戦えそうなシグナムが引き受けそうな気配でしたし、スバル&フェイトも大暴れしていてくれて(特にフェイトがかっこいい!)、二人がガジェットやナンバーズを蹴散らしてくれるのを楽しみにしたいです。なのははやはり、ヴィヴィオとの関係がメインになってきそうで、ラストはOPでは届かなかった手が届いて終わって欲しいものですね……今回のラストを見る限り、ヴィヴィオがラスボスはほぼ確定な感じですし。

 

◇被害状況

 

無事に動いているのは隊長・副隊長陣とティアナ(一応、キャロも?)なだけの状況です。襲撃を受けたロングアーチメンバー、前線で戦って撃墜されたスバルやシャマルらは軒並み重傷、と。とはいえ、みんな峠は越したようですし、大半のメンバーは意識もしっかりしているようで、回復さえすれば無事復帰できるようです。……それだけに、前述した二人の姿に涙が出そうになりますが。何だろうなぁ、この不遇っぷり、みたいな。同じく庇って倒れたリインフォース兇歪なく復帰しそうなのに。そもそも身体の作りが違うから、というのが正解なのでしょうが、この番組だとやっぱり女性陣が優遇されているようにしか見えないような。

ただ、無事だったメンバーも、精神的に負ったダメージは深そうで、なのはは特に深刻そうです。一人になってぬいぐるみを発見した途端、それまで保っていた仮面が剥がれ落ちるところなんかは、見ていて何とも痛々しいです。ギンガを奪われたスバルの落ち込みっぷりもひどいものではありましたが……。とはいえ、友情には恵まれた二人。それぞれの親友の励ましで、ちゃんと気持ちを奮い立たせることには成功しました。新OPでもクローズアップされていましたし、二大主人公として、今度こそ大切なものを守れるよう、今後の反撃を期待です。

 

管理局側の被害もひどいものですが、敵側の負ったものも軽微ではないようで。ゼストはかなり深刻そうで、彼自身も自覚していそうですが、既にカウントダウンが始まっている感じです。

ナンバーズのほうも、スバルの足止めを引き受けていたチンクは重傷のようで。それを見たノーヴェが憤ってリベンジに燃えていましたが……正直、見ていて共感はできないかなぁ。ティアナの手際に対するものはともかく、スバルのことは自業自得ですから。チンクの状態にどうこう言うなら、その前に自分らがギンガにしたことを思い出せ、と思ってしまいます。だって、自分たちがギンガをあんなにぼろぼろにしなければ、スバルが切れてチンクがやられることなんてなかったわけですから。それに、ラストのヴィヴィオに対するクアットロの態度なんかを見ると、彼女たちっていかにも身内“だけ”しか大事にしていないというか人間扱いしていないわけで、そんな人たちに見ていて理不尽としか思えない怒りをぶつけられても冷めるだけなんですよね。彼女たちが主人公サイドで、管理局が極悪非道の魔導師として描かれていたのならまた違ってくるのでしょうけど。はやてが言っていた「倫理面の問題」は主に人体実験に関することを指しているのでしょうが、そうして出来上がった者たちの倫理観を指していたとしても納得できてしまう気がします。……まあ、これについては環境とか教育次第というのはありますけど。

そういえば、ナンバーズ側の場面では、スバルのISがさり気なく明かされておりました。振動破砕とかいう、攻撃を加えた際に相手に振動を起こすもののようで、そりゃ接近戦に強いはずだと思ってしまいました。しかも、対物でも対人でも効果ありって、かなり強力です。立派な格闘魔法少女に育つわけだと納得ですな。

 

◇事件の裏側

 

 はっきりとした名前は出てきませんでしたが、レジアスの協力相手はスカリエッティだった、ということで確定でしょうか。この期に及んでまだひっくり返る真実が、というのもどうかと思うので、はやてがオーリスに語った推理が真相と考えていいですかね。もっとも、彼の筋書き通りにはいかず、見事ドクターに裏切られたっぽいですけど。……しかし、オーリスは未だ立ち位置の摑めないキャラです。好意的(というか理解がありそう)に受け取れることを述懐することもあれば、レジアスに心から賛同しているわけでもなさそうで、だけど、はやてを前にするとレジアスの腹心としての立場を貫く、みたいな。闇の書事件のことではやてを詰る辺りはとても味方とは思えないので、ここは中立と考えるのが一番でしょうかね。といっても、普段はレジアス寄りでしょうけど。ところで、このときの彼女の台詞、管理局の一部を除いては闇の書事件の真相はきちんと伝わっていないのか、それとも意図的にああいう言い方をしたのかはちょっと気になりました。たぶん前者だとは思うものの、となると、上層部ですら事実をきちんと把握していないということになってしまうのですが……大丈夫か、管理局?

 レジアスといえば、テロのときにゼストが何やらレジアスに因縁があるようなことが示されていましたが、レジアスのほうも彼のことを知っているようで、ゼストの目的は管理局ではなくレジアス本人と断定して良さそうですかね。というか、レジアスの驚きようが半端じゃないので、一体何があったのかはかなり気になるところです。ゼスト本人が一度死んだようなことを言っていたので、レジアスにとっては既に死んだ相手であった可能性は高そうですが、では人造魔導師と管理局のお偉いさんの関係とは? 素直に考えるなら、レジアスが関与していた実験体……あるいは、はやての推理に出てきた、彼の秘密を知りすぎたため消した相手ですが(というか、後者はスバルの母親も当てはまりそうなのですけど)。

 

 ナカジマ父から、今まで伏せられていたスバルたちのことが語られました。もっとも、母親の死については彼ですら何も知らないようで、そこは未だ秘されたままですが。スバルとギンガは、母親が任務中に保護した子供だったようで。似ているから実の親子では、と思わせておいて、本当に似ているだけって……とは思いつつも、母親とはともかく、スバルとギンガの二人は本当に血の繋がった姉妹である可能性も今のところは否定されてはいないわけで。そこまで偶然似ていたはさすがに出来すぎのような気もしますし、二人は本当の姉妹だったのではないかなぁ、と勝手に思っております。本人たちがそれを知っているかどうかは知りませんけど。

 ところで、ナンバーズたちの言によれば、スバルたちはスカリエッティの技術を利用してはいるものの、彼が直接の生みの親ではないそうで。これ、今後明かされるのでしょうかねぇ。今回の物語に特に関係ない理由で生み出されたのだとしたら、私としてはどっちでもいいとは思いますけど。でも、回収させたってことは気になっているということでしょうし(単に、スバルたちの性能が気になっているだけかもしれませんが……というか、ナンバーズはともかくスカリエッティはその可能性が大いにありそうですが)、これもそのうち出てくるのですかねぇ。ただ、今のところ該当者がいませんけど。

 

 「自分の母親(らしい)を目覚めさせるため、11番のレリックが必要。そしてその人が目覚めて母親になってくれたら自分の心が生まれる」

というわけで、ルーテシアの目的も判明したわけですが……こう言っちゃなんですが、どう考えてもスカリエッティに騙されているよなぁ、と。ポッドで眠る女性がルーテシアの母親であること、11番のレリックがあれば彼女が目覚めること、これらのこと自体の真偽は不明というか、どっちかというと真実かもしれません。けど、彼女が目覚めてルーテシアの母親になればルーテシアの心が生まれるってのは……詭弁にしか聞こえません。もしもルーテシアの望むものが「自身の心」なのだとしたら、それはそんな方法でなくても得られるものと思うので、これはやっぱり、スカリエッティが自分の都合の良い情報のみを与えてルーテシアを操っているようにしか見えないです。そもそも、本当にルーテシアの母親なのだとしたら、何故彼女が眠ったままなのか、というのもありますし。こういう目的だったとすると、ルーテシアとの和解の可能性は高まった、ということになるのかな。となると、ここはOPでも対決が示唆されていたキャロが鍵となるのでしょうか。もっとも、今まで描かれてきたのは召喚士としての対比だけなので、一期のなのはとフェイトのようなことになるとは思えないのですけど。

 

◇これから

 

まさかのアースラ再登場……と言いたいところですが、実はうっかりネタバレを踏んでいたのでこれ自体に驚きはなかったり。もっとも、知らなかったとしても新OPに出てきているので、それで気づいたような気はしますけど。何にしても、最後の航海がなのはたちとというのは嬉しいところです。一期から見ていた身としては馴染み深い船ですし。せっかくなので、最後くらいはクロノ君の乗るクラウディアも駆けつけて共闘となっても面白いかも。

前回まででボロボロにされた六課ですが、各々も気持ちの整理をつけて、各人の回復を待てば反撃開始といったところ。思いっきり落とされた分、そこから這い上がって今度こそ思いを貫く彼女たちの物語を楽しみにしたいと思います。

 

◇次回「ゆりかご」

 

 小休止は今回でおしまいで、次回からは早速波乱の展開になりそうです。今回で準備は整いつつあるということで、次回からは早速反撃開始、かと思いきや、その前に何やらスカリエッティ側からの一撃がありそうな気配が……。タイトルも、今回ラストのヴィヴィオのことを考えると何だか不吉ですし。何にしても、次回からはますます目の離せない展開になりそうです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第17話「その日、機動六課(後編)」感想5


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<今回のあらすじ>

 「スカリエッティによる地上本部の襲撃が始まった。なのはたちのもとへ向かう途中、戦闘

機人と遭遇したスバルたちは戦闘になるが、ティアナとキャロの幻影で敵を惑わし、撤退す

ることに成功する。その後、無事なのはたちと合流し預かっていたデバイスを返還するが、

スバルはそこでギンガと通信が繋がらなくなっていることに気づく。それを聞いて状況を確

かめようとしたフェイトは、機動六課が襲撃を受けていることを知る。緊急事態に、なのはら

スターズチームはギンガのもとへ、フェイトらライトニングチームは機動六課へ急行すること

になる。だが、状況説明のためにカリムと共に会議室に残っていたはやては、六課を守る

ために戦っていたシャマルとザフィーラが敗れたことを感じ取っていた。

 

 同じ頃、ヴィータは空でゼストと戦っていた。アギトと完全にはユニゾンできていないゼスト

と、リインフォース兇抜袷瓦箆携の取れるヴィータは互角の戦いを繰り広げる。状況を打

開するためゼストは奥の手を使おうとするが、アギトはそれではゼストの身体に負担が掛か

ると止める。やがて、管理局の足止めができなくなっていることに気づいたゼストは撤退を

決めるが、アギトはせめてヴィータたちだけでもと攻撃を仕掛けようとする。それに気づいた

リインフォース兇侶拗陲砲茲辰謄凜ータが迎撃に向かうが、アギトを守るために奥の手を解

放したゼストによって二人は敗れた。

 

 ギンガ救出のために先行したスバルは、三人の戦闘機人によって拘束された血塗れのギ

ンガを見てしまう。ギンガを取り戻すため、怒りのままに戦闘機人としての力を解放したスバ

ルは三人を圧倒するが、ギンガを連れたノーヴェとウェンディを逃がしたチンクによって阻ま

れ、更には脱出のため駆けつけたセインによって残った二人も取り逃がしてしまった。

 

 機動六課に向かう途中、トーレたちの妨害に遭ったフェイトは、その場は自分が引き受け

てエリオとキャロを先に行かせる。だが、二人が辿り着いたとき、六課は既に炎に包まれて

いた。シャマルとザフィーラは既に倒れ、その後も一人何とかガジェットを食い止めていたヴ

ァイスも、ルーテシアの姿にかつてのトラウマを刺激され倒されていた。邪魔者を全て排除し

たルーテシアがヴィヴィオを連れ去ろうとする、まさにその瞬間を目撃したエリオは、かつて

自分がクローンだからと両親の下から引き離されたときのことを思い出し、2モードを解放し

てヴィヴィオ救出に向かう。だが、六課襲撃に参加していた戦闘機人によって海に落とされ、

キャロもまたフリードごと海に落とされてしまった。

 

聖王の器確保という最優先目標を達成し、又、タイプゼロの確保と地上本部襲撃も成功

させたスカリエッティは、会議室へ向けて勝利宣言をする。なるべく血を流さないようにした

と彼は言うが、その被害はあまりにも大きい。そして、六課では更に、避難の猶予を与えな

がらも、隊舎殲滅のカウントダウンが始められていた。エリオを助けて地上に戻ったキャロ

はそれを聞き、自分たちの居場所を守るため、もう一匹の竜・ヴォルテールを召喚した」

 

 全体的に見れば敗色濃厚なため、その分のストレスは感じてしまうものの、久々に「面白い!」と手放しで言える展開でした。ううむ、やはり「なのは」はこうした戦闘の連続、それも機械相手のものではなく、人対人の思いをぶつけ合う戦いこそがその面白さ、ということでしょうか。思えば、一期からして拳ならぬ魔法で語り合うアニメですからね。もっともこれは、今まで溜めに溜めた伏線が一気に解放されたことも関係しているかもしれませんが。そういえば「なのは」って割と伏線を一気に明かしてくるアニメだったかなぁ、とふとA’sのときのことを思い出してしまいました(一話でがばっと明かされたためにまとめた記憶が……)。

 先週予想したとおり、ヴィヴィオはやはり攫われることになったわけですが、ギンガはちょっと驚きました。先週分の他の人の感想を見て、ギンガも捕獲対象となる可能性があることには気づきましたが、先週分を見た時点では、警備にはあまりギンガの姿が見られなかったこともあって、何となく外していましたからね。彼らの目的としていたのは結局、ヴィヴィオ・スバル・ギンガの三人だったということですかね。しかし、攫われたのがヴィヴィオとギンガとなると、シリーズ主人公・三期主人公共に、ラスボスは守りたいと思っている相手になってしまうのですかね……。ギンガ奪還くらいは、その前にあるかもしれませんけど。

 余談ですが、サブタイトルの「その日、機動六課」。正直なところ、何でこんなタイトルなのかなぁ、と思っていましたが、17話まで見終わってみると、何だか妙に納得できるタイトルに思えてきました。

 

◇明らかになったこと

 

 上記のとおり、今回は今まで張られてきた伏線がいくつも明かされた回でした。というわけで、個別に少しまとめてみたいと思います。

 

 <スバル・ギンガ>

 先週のノーヴェの「タイプゼロ」発言(と公式サイトの16話のストーリー概要)で予想はしていましたが、今回で二人が戦闘機人であることが確定しました。しかもスバルに関しては、彼女たちの発言だけでなく、実際に負傷して覗いた機械の腕と、デバイスによる「本体破損」の台詞付きです。少し前に出てきた定期健診は、やはり戦闘機人だからということで、これも確定ですかね。又、戦闘機人として力を奮ったスバルは、相性にもよるとは思いますが、一人で三人を相手できるくらいの強さを持っているようで。インヒーレントスキルも彼女の戦闘スタイルそのままの接近戦で効果を発揮するもののようでしたし、ノーヴェたちも逃げずに戦っていたらギンガ奪還も果たせていたかもしれません。そのときは、スバル一人では決着はつかなくても、時間を稼ぎさえすればなのはとティアナの援護を受けられていたでしょうし。

 

 とまあ、ナカジマ姉妹に関してその謎の一端が明かされたわけですが、彼女たちに関してはまだ残っている謎もいくつかあります。一つは、亡くなった母親との関係。写真を見る限り、母親とギンガはそっくりなので、実の親子である可能性は非常に高いわけですが、どういった経緯で娘二人が戦闘機人になったのかは気になるところです。単純に考えるなら、事故か何かで死に掛けたのを救うために身体を機械化した、といったところですが……。又、スバルの正体をティアナたちが知っていたのかということも気になるところです。定期健診があったので、なのはたちは上司として知っていたように思いますが、何となくティアナも知っていたのではないかという気がします。というのは、最初のナンバーズ戦で戦闘機人という存在を熟知しているような対応をしていたことと、スバルのもとへ駆けつけたことで必然的にティアナはそれを目撃したはずなのに、彼女にそれに関した動揺や、そもそもそうしたエピソードが見られなかったからなのですが。まあこれは、次回分かるとは思いますけど。あとは、定期健診に関わっていたことから、何となくマリエルが怪しげな気がする、ということ。どう考えても、管理局のどこかにスカリエッティ側のスパイがいるわけで、実際今回の冒頭でウーノが一人を除く姉妹での作戦と語っていますし。とはいえ、私はよく覚えていませんが、マリエルは以前から出ていたキャラクターのようなので、そうと確定してしまうのは早計という気がするのですけれど……。

 

 <エリオ>

 今までの台詞から、エリオはおそらく自身の出自を知っているだろうとは思っていましたが、実際に彼は自分が何者なのか知っていました。プロジェクトFによって作られた、既に死んだ本物のエリオ・モンディアルの特殊クローン。しかもそれを知ったのは、本当の両親と信じていた人たちの下から無理矢理連れて行かれるときとは……この子、下手したら登場人物中で一番精神的に強いのではと思ってしまいました。そんな経緯がありつつも、あんな良い子に育っているのですから(フェイトが保護者になったことも大きく関係しているでしょうけど)。

 そして、そんなエリオだからこそ、たとえ偽物でも今はママと慕うなのはたちの下で幸せそうに過ごしていたヴィヴィオを助けるために空を駆けた。ここで2モード披露を持ってくるのは、その性能もあって実にうまい見せ場だったかと。この2モード、個人的にはかなり好きかもしれません。形状は槍のままですが、まるで魔女の箒のように乗って飛行できるとは。ここにきてエリオが一番魔法少女っぽくなったんじゃ、とか一瞬思ってしまいました(笑)。今回は横から出てきたナンバーズによって撃墜されてしまいましたが、いずれはその性能を存分に見せ付けた戦闘を見せてもらいたいものです。

 

 <ヴァイス>

 再び魔導師としての彼の活躍が見られるのか、と期待した矢先に、早速そうした出番がきたのには驚きました。ザフィーラとシャマルだけでは保たなかった六課の防衛に彼も参戦する様子は、その狙撃手としての腕も披露してくれて、かなり嬉しいものでした(そもそも、彼が六課に戻ってきているとは思っていなかったので、ホント嬉しい誤算でした)。ガジェットを次々と撃ち抜いていく様は、エースと呼ばれていたのも頷けるもので。とはいえ、ルーテシアと遭遇したことで最後まで守り抜くことはできなくなってしまいましたが。

 先週のティアナとの会話から、何か悪いきっかけがあって魔導師をやめたのだろうな、ということは想像できましたが、何ともまあお約束な(……と言っては失礼かもしれませんが)出来事で。人質を助けるために撃った弾丸が人質に当たってしまった、と。そもそもあの状況下で何故撃つことになったのかも気になりますが……焦りか、過信か、それとも……。何にしても、それが深く彼の中に根付き、人に対して銃口を向けることができなくなってしまった、ということでしょうか。ヴィヴィオ強奪に現れたのが、まさにその人質と同じ年代のルーテシアというのも悪く働いたようで……これがナンバーズだったらまた違ったのかもしれないとは思いつつも、ルーテシアが強力な召喚士である以上、どちらにしても時間の問題だったようには思いますが。……ティアナも、あのときヴィータが守ってくれなかったら、同じ思いを抱くことになっていたかもしれなかったのですよね。まあ、仮にそうなっていたとしても、運悪く死んでさえいなければ、スバルならティアナを立ち直らせてくれたのではないかという気はしますけど。

 

 しかし、こうしてヴァイスの過去が出てきたわけですが、これで終わりそうなのがちょっと怖いところかも。エリオはかなり中核に位置するキャラなので(プロジェクトFというスカリエッティ側との関連もありますし)、今後も彼の物語はまずあるだろうと思いますが、ヴァイスは下手したらフェードアウトしかねないというか(男キャラは冷遇されがちですからねぇ、この番組……)。こうしたトラウマが出てきた以上、それを克服して復活するところは是非やって欲しいものですが。せっかくティアナと絡ませているわけですし、彼女の叱咤あるいは支えで立ち直るなり、かっこよく窮地を助けるなりして欲しいな、と。

……こうやって書いてみて気づいたけど、(六課の中では)凡人であるが故に、ティアナが意外とキーパーソンに見えてきたかも。以前の感想でも、スカリエッティの眼中になかったからこそ逆に一泡吹かせて欲しいな、なんてことを書きましたが、それもこれも実現したら本当にそうしたポジションのキャラになるような。なのはに撃墜されてからは急速に成長している様子が分かるわけですし、これはけっこう期待したいなぁ……。

 

◇vsナンバーズ

 

 先週ラストでノーヴェ&ウェンディに遭遇したのを見て、いかにもこのまま負けてスバルらの拉致が起こりそうで嫌だなぁ、と思っていたのですが、そこは見事覆してくれました。しかも、まともに戦って撃破ではなく(これをやったらそれこそ負けていたと思いますが)、幻術を使っての撤退。こうしたことを咄嗟に判断してやってのける様子を見ていると、その成長ぶりに目頭が熱くなりそうです。以前のレリック争奪戦のときもティアナとキャロのコンビでうまく敵の目を誤魔化していましたが、今回も見せてくれました。取り敢えずあれは、ティアナが幻術で自分たちの分身を沢山作り、キャロがそれにいかにも本物であるような熱量を加えた、というように解釈しましたが、何にしても良いコンビネーションです。スバルとエリオもそんな二人の陽動を活かすように、ちゃんと自分の役割を果たしていましたし。幻術系の魔法は使い勝手が悪いようなことを最初のほうで言われていたように思いますが、それでもうまく使いさえすれば十分役に立つ武器であることを証明してくれています。

 

 六課防衛に当たっていたシャマルとザフィーラ。久々の戦闘参加にザフィーラの活躍を期待したのですが、見せ場もなくやられてしまいました。一応、台詞だけはありましたけど。シャマルはザフィーラ以上に久々の出番でしたが(先週の感想を見て回っていたとき、ザフィーラはともかく、シャマルはかなり忘れられていそうでしたけど(笑))、多少は健闘したものの及ばず。やはりヴィータ・シグナムを欠いたのは痛かったのかも。シャマルたちはいかにも後衛のイメージがありますし。だからこそせめて防御に徹するなら、とも思いましたが、二人だけでは無理がありました。六課襲撃が予想外とはいえ、戦力を地上本部の警備に割きすぎた、ということですね。

 

 トーレら二人の戦闘機人に足止めを食らったフェイト。戦闘の様子はほとんど描かれませんでしたが、互いに無事であったところを見ると、互角の戦いを繰り広げていたということでしょうか。しかしこの戦い、一番気になるのは、「次に戦ったときは勝てない」という意味深な捨て台詞が残されたことですかね。単純に考えるなら、戦うたびにデータを取って、それをすぐさま組み込んで改良を続けているから、というのが浮かびますが、フェイトがプロジェクトFによって生み出された命であり、その産みの親がスカリエッティというところで、別の意味がありそうに勘繰ってしまいます。

これとは別に、フェイトと彼女らの会話は興味深いものでした。スカリエッティの下で、彼の行いを正しいものと認識し手足となって動くナンバーズと、彼の研究が基礎となって自分が生まれたことを知りながらも、悪は悪として断罪するフェイト。ここでこういう会話が出てくるということは、そのことに対して今後も衝突があるということですかね。ナンバーズはただ倒されるだけの敵かと思っていましたが(話し合いの余地があるとしたらルーテシアたちかな、と)、これは彼女たちとの和解もあるということでしょうか。

 

◇勝利宣言

 

 当初の目的のほとんどを達成したスカリエッティが地上本部へと向けて発した通信。これが今後どういう影響を与えていくのかは気になります。なるべく無血で云々言っていましたが、実際のその被害は甚大なもの。地上本部の人間がどのくらい、というのはあまり出てきていないので分かりませんが、少なくとも六課の被害は甚大です。キャロのおかげで免れたっぽいですが、六課は隊舎殲滅までされそうになっていましたし(会議の場所も被害は凄まじそうですけど)、彼の言うそれに六課は入っていないのかもしれませんが。……というか、妙に六課に対してだけは執拗というか……それが彼の意思なのか、彼の背後にいる何者かの意思なのか。六課に対する妙な悪意を感じてしまいます。

 彼が語っていた技術者に関する云々は戯言に聞こえてしまいますが(魔法文化が進んだためそれまでの質量兵器の開発に関わった者が弾圧された件に関しての言い分はともかく、それを主張するために彼が取った行動は論外なので)、その後に続けられた、兵器に関することはどうなるのか気になります。少なくともあの時点でレジアス中将は渋い顔をしていましたが、彼らのように魔法よりも質量兵器に価値を見出す者の中には、スカリエッティの提案に乗る人も出てきそうで。下手したら内部分裂する可能性も……そもそも、これ以前からきな臭い空気はあるわけですし。実現してしまった地上本部壊滅の予言……この後も実現の運びになるのかもしれません。

 

◇ヴォルテール召喚

 

以前ほのめかされていたキャロのもう一匹の竜・ヴォルテール。今呼ばずにいつ呼ぶ、というそんな瞬間にとうとう召喚されました。最初の撤退以外はことごとく負け続きだっただけに、最後の最後に全部持ってかれたくらい爽快なシーンでした。まさに呼ぶなら今しかないだろう、という期待が高まったところだっただけに、召喚陣が現れたときは「キター!!!!」と心の中で快哉を叫んだものです。このシーンだけ何度も見てしまったくらいですし。

フェイトを一人残すことを躊躇ったり、突撃していったエリオを見守ることしかできなかったりと、どこか甘さの残るキャロですが、ここぞというときにはやってくれます。フリード召喚もエリオを守るためでしたし、やはり大切な何かを守りたいという気持ちが頂点に達したときに一番力を発揮する子なのですかね。召喚されたヴォルテールは、物語が違えばラスボスとして出てきてもおかしくないような風体をしていましたが(笑)、その迫力は伊達ではなく、その圧倒的な力を見せ付けてくれました。

 

◇次回「翼、ふたたび」

 

 今回散々なことになりましたが、魂はまだ死なずというか、予告ナレーションの二人といい、映像に映った他のメンバーといい、まだまだ諦めていないようで、ここからどう復活していくかが楽しみです。サブタイトルも、それを期待させるような希望に満ちたものですし。オーリスがはやてに何やら言っているような映像が挟まっていたのが気になりますが、対するはやての顔は頼もしそうなものだったので、安心しても良いのかも。

 ほぼ落ちるところまで落ちた機動六課。ここからどう這い上がっていくのか、楽しみに次回を待ちたいと思います。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第16話「その日、機動六課(前編)」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerSサウンドステージ 02/ドラマCD (田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、他)

<今回のあらすじ>

 

 「特に何事も起きないまま公開意見陳述会の日を迎える。なのはたちフォワード陣は前日

の夜から、はやてらは当日の早朝に会場入りし、警備の任に就く。陳述会の開始時間まで

はスバルたちと共に外の警備に就いていたなのはは、デバイスの持ち込みは禁止というこ

とでレイジングハートをスバルに預け、中の警備となる。到着したはやてやフェイトらも同様

にデバイスを預けていく。

 やがて始まった陳述会は速やかに進行していき、終了時間が近づいてくる。まさにそのと

き、カリムの予言から内部犯よりも外部テロの可能性が高いだろうと話していたなのはとヴ

ィータの予想を裏付けるように、全員の配置準備を整えたスカリエッティが攻撃開始を指示

し、ナンバーズとルーテシアたちが動き出した。各々の持つ力を駆使したナンバーズたちは

まず通信を遮断して連携を断った後、次々と警備や通信を担当する者たちを無力化してい

く。突如起こった事態に会場は混乱する中、報告を受けたレジアスは犯人の拘束を指示し、

地上部隊の守りの鉄壁さに泰然としていた。しかし、敵の狙いは逃げ道を封じることであり、

それを察したはやては失策を悟る。

 スバルらはデバイスを渡すためにもなのはたちとの合流を目指し、ヴィータとリインフォー

ス兇論楸瓩垢詆埒骸圈櫂璽好箸肇▲トの相手に向かう。なのはとフェイトも、彼女たちは彼

女たちで自力の脱出を試みる。だが、そんな彼女たちを嘲笑うように、ルーテシアは次の一

手へと動き出す。狙いは未確認レリックと聖王の器――すなわち、機動六課だった」

 

 冒頭のスバルのメールからしてやばいフラグが立ちまくりな印象を受けた第16話。なのはとヴィヴィオの約束なんかもその一つに思えましたが、もしも(というかほぼ確実にという気がしますが)次回以降ヴィヴィオが攫われるような展開になったとしたら(そして敵側として再登場となるとしたら)、これはむしろ再会フラグになるのかなぁ、なんてこともちらりと考えてみたりしたわけですが……それがハッピーエンドの鍵になるのはともかくとして、このまま本当に攫われる、あるいは機動六課壊滅という過程があるのは嫌かも、なんて思ったりもしました。主要戦力が軒並み出払っているときを狙ってきたことを考えると、これはむしろ、陳述会のほうが陽動の部分もあるのかなぁ……あっちはあっちでそれなりに本命っぽい気がしないでもないですが。取り敢えず、幸いなことに唯一残っていたザフィーラに期待したいところ。あ、シャマルも一応いるのかな? あと、やっぱり娘や孫(仮)に会いたくてたまたま六課にリンディさんが訪れていたら、更に戦力アップが望めるかもしれませんけど。

 

◇ユニゾン

 

以前から話には出ていた、リインフォース兇伴藐邉鎧里離罐縫哨鵝△箸Δ箸Ε凜ータとのコンビで披露となりました。同時に、敵側もゼストとアギトのコンビで見られたわけですが。今回のアイキャッチはばっちりこれを予告していたわけですね。そして、ユニゾンなしのはやてが特に見た目の変化がなかったことから予想はしていましたが、ユニゾンしたときのみ髪や目や服の色などが変化するようで。リインフォース兇守護騎士ともユニゾンできるのは互いにはやてと繋がりがある同士だからかと思っていましたが、アギトもできるということは、特に制限はないのでしょうか。それとも、アギトが現在の主人としているのがゼストなのか……この辺は説明されないと分かりませんね。

アギトとリインフォース兇蓮▲▲トからの一方的なものとはいえ因縁めいたものが示されていたため、次回両者がどうぶつかるのかは楽しみです。ゼストの戦闘は初めてですし、見た目パワー型なのも、ヴィータとの組み合わせは楽しみなところです。

 

◇襲撃開始

 

 デバイスの持ち込み禁止には見ていてひやりとさせられました。なのはたちがあれだけの強さを誇るのはやはり魔法の力が大きいという認識があるので、いきなり戦力を大幅に削られたような感じで。とはいえ、そんな心配は、エレベーターのシャフトを使って脱出、なんて手段をなのは&フェイトが取ってくれたことで吹き飛ばされたわけですが。今までやってきたことをうまく利用してその場で最善の行動に結びつけるのはさすがというか……実に頼りになる隊長たちです。もっとも、無事合流して各々のデバイスを手にしても、この事態を収拾できるかというと不安が付きまとうわけですが。それに、こっちが何とかなったとしても、六課が危ないというのがあるわけで。タイトルがタイトルなだけに、やっぱりここで六課壊滅なんて展開も十分あり得そうなのが怖いです。でも、レリックはともかく、ヴィヴィオのことは事情を知らないと六課が襲われるなんて誰が考えるかという話になるわけで、そう考えると陳述会襲撃は見事な陽動に思えてきます。

 

◇戦闘機人

 

 クアットロの通信妨害から始まったナンバーズの一連の行動は、各々のインヒーレントスキルをうまく使った見事なものでした。個々に特化した能力があるだけに、役割分担をしっかりとさせて機能させるとこんなにもうまくはまるわけで。未だその能力が明らかになっていないナンバーズがどんな手で出てくるかと考えるとちょっと怖いかも。

 以前にも出番はあったものの、今回から本格的な参戦となったノーヴェ。ローラーブレードといい、戦い方といい、どこかスバルに似ている感じで……やはり、彼女の声がスバルと同じなのは、何らかの意味があった、ということでしょうか。しかも、彼女の台詞からするとスバルも戦闘機人(ただし旧式)のようで……。その可能性を考えなかったわけではないですが、普通に生活しているスバルからそれはさすがにないかなぁと思ったのですが、どうやらその可能性が高そうになってきました。前回のナカジマ姉妹の定期健診はそれ絡みだった、ということでしょうか。とすると、ギンガもまた……ということになってしまいますが。

 彼女たちの目的はおそらくティアナを除く三人の捕獲と思われるわけですが、これは是非とも阻止して欲しいところです。ヴィヴィオが攫われる展開が濃厚な上に、ここでも三人捕まるとなると、さすがにちょっと見ていて面白くなくなってくるというか。ヴィヴィオが無事、というならともかく、彼女が捕まるなら、こっちは三人とも無事であって欲しいです。……次回予告からすると、ティアナ負傷の可能性が一番高そうな気はするのですけど(汗)。

 

◇かつてのエース?

 

ここ数話、出番もなくその存在にも触れられることのなかったヴァイスがここでまた、ティアナとの絡みで登場となりました。ティアナとの組み合わせもそうですが、かつてはエース級の魔導師(しかも狙撃手)だったというのは気になる情報です。ヘリ用に組み込まれたものかと考えていたストームレイダーも、二人のやりとりを見ると、実は元からレイジングハートやバルディッシュのような相棒だったのでは、という印象を受けてしまいましたし。ここでそういう話が出てくるということは、今後の話で彼が再び魔導師として動くときがくる、ということでしょうか。それも、今までの彼の出番から考えると、ティアナ絡みで何かありそうな気配が濃厚ですし。ティアナを庇って死亡なんてことになりそうなのは怖いですけど、一ヘリパイロットとして機動六課にいる彼がもう一度魔導師として動くとき、というのは個人的には楽しみです。

 

◇次回「その日、機動六課(後編)」

 

 次回予告の映像がかなり不吉なことに……特に、スバルとキャロ。死亡者とまではいかなくても、負傷者は出ていそうな雰囲気です(それも、スバルがかなりキレていたっぽいことからすると……)。仮に現場にいた仲間は何とか生き延びたとしても、機動六課の壊滅を知らされるくらいはありそうかも。次回はけっこう見ていて苦しい話になりそうです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第15話「Sister’s & Daughter’s」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerSサウンドステージ 02/ドラマCD (田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、他)

<今回のあらすじ>

 

 「事件に戦闘機人の関与があることから正式にギンガが機動六課へ出向となり、いつも

の朝練はギンガも交えてのものになる。まずはスバルの成長を見るために二人の一対一

の模擬戦を行い、その後はフォワード陣対前線隊長チームとの模擬戦となる。ハードな訓

練に驚きつつも、スバルの成長を目の当たりにしたギンガはそのことを素直に喜んでいた。

ギンガと同じく108部隊で暫く六課に滞在することになったマリエルに連れられ、スバル

とギンガは定期健診に赴く。その帰り道、ギンガはスバルにこれからの戦闘機人相手の戦

闘の予感を語り、頑張ろうと励ます。

 なのはとフェイトの二人のママを得たヴィヴィオは、二人のママと六課のメンバーに見守ら

れ、楽しい日々を過ごしている。しかしそんなふうに六課では穏やかな日々が続いている裏

では、事態が着々と進んでいた。レジアスは公開意見陳述会に向け、水面下であるもの製

作を進め、スカリエッティはナンバーズの整備を進めると共に、派手な事件を起こす機会を

窺う。そして、彼らの動きに合わせるように、カリムの予言が陳述会で何かが起こることを告

げる。七日後に迫った陳述会の警備体制を話し合いつつ、なのは、フェイト、はやての三人

は決意を固めるのだった」

 

 そろそろ今日からOP&EDが変わるかな、と思っていましたが、OPは変わらないままでした。タイトルからしても今回の話は前回と対になっていそうでしたし、次回からいよいよまた事件が起こるので、それに合わせて変更、ということになるのでしょうかね。

 

◇新ED

 

一足お先にEDは新しいものに変わりました。無印&A’sタイプかStSタイプかどっちのEDが来るかと考えていましたが、1クールに引き続き落ち着いた感じの曲となっておりました。これもけっこういい曲です。映像はなのはがメインなのは相変わらずですが、小学生の頃のなのはが時折顔を見せるのが何だか良い感じです。同時に、こういう演出をされると、「なのは」の物語はStSで終わりなのかな、と思ってしまうわけですが。

 

◇二人のママ

 

 厳しいなのはと甘いフェイト、見事に対照的な子育て方針には見ていて笑ってしまいました。とはいえ、なのはは厳しいといっても、うまくいけば良い感じで自立させられるのでは、と思えましたが、フェイトはちょっと甘すぎるような印象を受けましたね。小さい子を甘やかすなというわけではありませんが、甘やかしすぎるのは良くないのではないかな、とか。エリオとキャロが良い子に育っているところを見ると、フェイトの育て方は決して悪いものではないのかな、とは思いますが。

 ……ところで、ヴィヴィオに好き嫌いを注意する二人を見て、慌てて自分も克服しようとするキャロは可愛かったです(笑)。

 

◇ギンガ出向

 

 本格的にギンガが六課に出向&マリエルも暫く滞在、とまた六課のメンバーが増えました。敵側も何だか大勢いますし、ちょっと2クールで出すには多すぎるような気がしてきましたが……ギンガの出番が増えるのは嬉しいかも。まあこれは同時に、彼女が深く物語に関わってきますよ、ということなのでしょうが。

 スバルとギンガの模擬戦は、二人とも前でぶん殴っていくタイプ同士ということで、かなり迫力のありそうなものでした。同じタイプ同士の戦いというのも、こうやって見ると面白いですね。実際の様子こそ出ませんでしたが、ティアナはヴィータ相手にいろんなパターンの戦いをやっているようで、それも面白そうですが。隊長たちとの模擬戦は、ギンガもぽかーんとなっていましたが、画面越しに見ているこちらもぽかーんとなってしまいました。いつの間にそんなハードなことをやっていたのかと。そりゃ、これだけ扱かれたら強くなるよなぁ、と改めて思ってしまいました。

 そういえば、未だティアナ以外はお披露目されていないセカンド・モード。次回からは再び戦闘になりそうなのでようやく見られるのかな、というところですが、どうやらその前に次の段階に以降するようで、いろいろ一気に見られるのか、すっ飛ばされて一番新しいものがとなるのかがちょっと気になるところです。

 

 ナカジマ姉妹の定期健診は引っ掛かるところです。以前からのもののようですが、この二人のみというのは、やはり何かあるということなのでしょうか。二人の母親が戦闘機人に殺されたという事件がまずは浮かんでしまいますが……二人の使うウイングロードは先天性の魔法らしいので、そうした特殊な魔法を使える人が受ける健診という可能性もあるのかな? だとしたら、当たり前のことのようにみんなが送り出しているのも納得できるような気もしますが。

 

◇二つの陰謀

 

 取り敢えず、機動六課に対する査察では何も出なかったようです。もっとも、まだ奥の手を隠し持っていたレジアスはそのことに対して大した感慨もなさそうでしたが。むしろ、浮かんでいた映像からするとヴェロッサが何か調べているようで、そちらのほうが重要(というか邪魔)に感じているようでしたし。で、以前に演説していた彼の思想や、今回ちらりと映った映像、そして、前回のフェイトによる魔法文化史を合わせて考えると、彼が密かに進めているのは、質量兵器の開発でしょうね。いきなり核なんてことはないと思いますが、あの大きさや何やらを考えると、魔法に対抗できるくらいの何かではありそうです……というか、こんなものを密かに作っているなんて、ひょっとしたらこの人、自らの手で予言を成就させることになるんじゃ……などと思ってしまうのですが。本当に質量兵器なら、しかもオーリスが過ぎたる力ではないかと危惧していたりもしましたので、あれが原因で地上本部が崩壊してもおかしくないような気がします。……しかし、レジアスもそうですが、彼の部下もすっかり彼の思想に同調しているようなのはやばそうだなぁ……とか思ってしまいましたが。あの中ではオーリスが一番まともな考え方を持っていそうに見えます。もっとも、彼女の立ち位置は未だ不明なので、それ以上に危険な存在である可能性も捨て切れませんが。

 着々と準備を進めているのはスカリエッティ側も同様で。ナンバーズ、姉妹であることから12人いたりして、なんて考えていたら、本当に12人いるようで。……何を理由に12人にしたのかちょっとスカリエッティに聞いてみたいところですが(汗)。取り敢えず、オーリス=ウーノ説は消えたかな、と見ながら考えていましたが、未登場のナンバーズである可能性は否定できずといったところで。既に何らかの任務についているのが二人いるようですから。そして、近々何か事件を起こそうとしているようで、その舞台に陳述会が選ばれていそうです。明言されたわけではありませんが、あそこまで重要事項のように描かれたらおそらくそれで確定でしょう。

ところで、彼のところにあったレリックと思しき物体。かなりの数がありましたが、あれが全部本物なのか、それとも手に入れた本物から複製したものも混じっているのか。レリックの総数は分かりませんが、さすがにあれだけの数あるとは思えないので、複製が混じっていると考えたほうが良いですかね? どっちにしても、あれだけあると、それを何かに使ったとき大変なことになりそうなのは確かでしょうが。

 

◇次回「その日、機動六課(前編)」

 

 対ナンバーズ戦が一段落してからは日常&伏線パートになっていたようですが、次回からは再び戦闘パートになりそうです。わざわざ前後編に分けられたところを見ると、かなり派手な事件になるのかも。……まあ、休日のときは前後編に分けつつ、実質、前中後編になっていましたけど。折り返し地点も過ぎたことですし、伏線もかなり散りばめ、キャラもかなりの数が出てきたということで、後はゴールに向かって突っ走ることになるのでしょうかね。レジアスは陳述会の前にと何か企んでいましたし、スカリエッティ側もルーテシアたちを巻き込んで何やらやらかしそうですし、彼が言っていたとおり、花火が咲くことになりそうです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第14話「Mother’s & children」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerS サウンドステージ02

<今回のあらすじ>

 

 「カリムの予言に現れた地上部隊と本局の崩壊。予言を認めない地上本局に対し、いざ

というときに、地上本局あるいは聖王教会騎士団が本格的に動くまで前線を担うための少

数精鋭部隊―それが、機動六課の創られた意義だった。

 予言に対する危機感はあるものの、今はまだあくまで予言でしかないそれに密かに対応

を進めつつ、表面的にはいつもと変わらぬ日常が過ぎていく。フォワード陣は訓練をこなし、

同時に他の仕事も進めていく。ティアナははやての勧めで彼女に同行してクラウディアに

赴き、ライトニングチームはフェイトと共に地上の捜査に向かう。副隊長は休日で、残った

フォワードメンバーのなのはとスバルは書類仕事を片付ける。ティアナがヴェロッサにはや

てと気兼ねなく付き合って欲しいと頼まれたり、なのはがヴィヴィオの母親代わり、フェイト

がその二人の後見人になったりしたが、それでもそれは日常の一部だった。

 しかし、一見平穏な日々のその裏で、事態は少しずつ動いていく。レジアス中将、ルーテ

シアら三人は静かに事態を見据え、先日の六課とナンバーズの戦闘データを解析したゲン

ヤとギンガは、母親を亡くした事件がまだ続いていることを感じていた」

 

 番組開始当初は、公式サイトに載っているにも関わらず一向に出番のないクロノ君が出てくるときを心待ちにしていたものですが、一回出てきたと思ったら割と頻繁に出てくるようになっているのが何だか可笑しい気持ちにさせる第14話でした。やはりこれからは、彼クラスの人間がしっかりと関わらねばならないほどの事件に発展していくということですかねぇ。

 そういえば、前回の次回予告で訓練風景が出ていたので期待しましたが、セカンドモードのお披露目はまだ先のようで。ティアナのは既に出ていますし、スバルとキャロのものはあまり変化がないそうですが、かなり変わったらしいエリオのセカンドモードは出てくる日が楽しみです。

 

◇クラウディアへ

 

はやてとティアナというのは、何気に初めてのペアのような気がします。今後のことでクロノと話すためにクラウディアへ出向くはやてが、執務官志望ならそういう偉い人と会っておくのもいいだろう、とティアナをお誘い。なのはがダガーモードを用意してくれていたように、はやてもティアナの夢に沿うようなるべく便宜を図ろうとしてくれているようです。

はやてとクロノの会話、あるいはフェイトとライトニングの会話で、新人たちにどこまで情報が伝えられているのかが判明しました。いきなり予言とか言われてもアレですし、そもそもなのはたちにも秘匿されていたことなので、管理局に対するテロが疑われる程度なのは納得といったところでしょうか。とにかく何らかの危険性があると分かっていれば、いざというときに少しでも対処しやすいでしょうし。レジアス中将らが信じていないように、「予言」などと言われたら、人によっては一気に信憑性が怪しくなりますからね。

それはさておき。久々にヴェロッサが登場でした。滅多に出てこない上にカリムほど明確な立場が分からず、なおかつビジュアルが妙に怪しく見えてしまうので、彼が出てくるたびにこいつはどっち陣営なのだろうと疑ってしまいます。今のところ味方っぽいけど、実は敵でしたと裏切ってもあまり驚かない気がします。はやてに対する気遣いを見る限りは良い人っぽいですけどね。彼の助言で、ティアナが一歩踏み出したわけですし。先週の決意なんかは、クロノが言うとおりまさに「生き急いでいる」感じですし、部隊長としての孤独もあるでしょうし、ああやって少しずつでも親交を深めていくのは良いことではないかと。それに、こういうことが増えていけば、以前のティアナのようなすれ違いもなくなるでしょうしね。……しかし、助言を受けてすぐにそれを実行に移してみせたりなど、なのはとの一件以降、ティアナが着実に成長している様が見られるのは嬉しいです。

ティアナといえば、はやてと同行している間、レジアス中将などと顔を合わせるような展開になったらどうなるのだろう、とちょっとドキドキしながら見ていました。どこかでそんな記述を見たからか、かつてのティアナの兄の上司は彼なのかな?というのが頭にあるのと、違ったとしてもそれに当たる人と遭遇したらと考えると、せっかくのはやてとの良い雰囲気が壊れてしまうのではないかと冷や冷やしておりました。

 

◇二人のママ

 

 OP前のなのは・ヴィヴィオ・フェイトが何だか親子に見えてしまいました。というか、なのはとフェイトが夫婦に(笑)。最後には実際に二人が暫定的なヴィヴィオの保護者になったわけで、本格的に親子ですな。朝の様子だと、なのはが父でフェイトが母でしたが、フェイトが後見人なら、フェイトが父でなのはが母かな〜……なんて思いもしますが、フェイトは何かもう六課全員のママのように見えてきたので(笑)、ここはやっぱりフェイトが母親のほうで。……って、何を書いているのだろうな、私は。

 まあとにかくそんなわけで、ヴィヴィオもひとまず落ち着いたと考えて良いのでしょうかね。今回は子守を任されたザフィーラに笑いと涙が同時にこみ上げてきそうな気分になりつつ、ヴィヴィオが楽しそうに過ごしているのは和むところです。このまま最後まで笑っていて欲しいところですが……ラスボス説をけっこう見掛けた気がするのが気になるところですな。何やら曰くありげなのは初登場時からだし、ナンバーズらが特別視していそうなのもありますし、一概に否定できないですからね。ここでなのはとの絆がしっかり描かれている分そのうち……なんてのも十分あり得ますから。

 

◇ナカジマ

 

 今回、期せずしてなのはと二人っきりになったスバル、やっぱりかなり嬉しそうに見えました。最後のほうの訓練も、口ではきついようなことを言っていましたが、その顔はもう幸せ一杯といった感じで。

 そんなスバルとは裏腹に、父・ゲンヤと姉・ギンガは難しい顔をしておりました。先日の交戦データから、ナンバーズは戦闘機人(※どういう字を書くのか分からないので取り敢えずこれで)とかいうものらしいことが判明。しかもどうやらそれは、スバルたちの母親の死に関連しているようで。故人であることは明かされていましたが、その死因が何だったのかまでは言及されていなかったのは、物語に深く関わってくるからだったようですね。もしもティアナの兄の死もそれに関係するとしたら、新人全員が何らかの関わりを持っていることになってしまいますが……スカリエッティのチェックから洩れていたことを考えると、ティアナは無関係の可能性のほうが高いかなぁ。それならそれで、以前考えたように、その件に関しては無関係だからこその活躍を期待したいところですけど。 

 とにもかくにも、これからは六課メンバーの影の部分にも焦点が当たっていきそうです。今のところそれが感じられるのはエリオとスバルですが……どちらがどうなるにしても、今まで培ってきた六課メンバーとの絆で乗り切って欲しいところです。

 

◇次回「Sister’s & Daughter’s

 

 このタイトルは今回と対になっている……と考えると、今回張られたり明かされたりした伏線に対応してくる何かが起こるのか、それとも引き続き、表面的には平穏は日々の中で胎動している事態を描かれるかのどっちかですけねぇ。単にSister’sはナカジマ姉妹に、Daughter’sはナンバーズ(スカリエッティの娘たち)に掛かってくるだけかもしれませんが。何にしても、ナカジマ姉妹が揃って訓練しているらしい映像があったので、それは楽しみです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第13話「命の理由」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerS サウンドステージ01

<今回のあらすじ>

 

 「とある組織の実験体として生きていたアギト。身体と心が壊れる日を待つのみだった彼

女を救ったのは、ルーテシアとゼストだった。久しぶりにその頃のことを夢で見て思い出し

たアギトは、先日のレリック事件で遭遇した、自分と同じ―しかし、主がいる点が決定的に

違う存在―リインフォース兇留洞舛塙佑─一人対抗意識を燃やしていた。

事件から数日。保護した少女の検査結果が出たため、なのははシグナムと共に聖王教

会付属の病院へと向かう。しかしその途中で、少女が目を離した隙にいなくなってしまった

ことを知らされる。異常な数値こそ見当たらなかったものの人造魔導師であることは間違い

ない少女。なのはが少女を見つけたのを見かけたシャッハは、その危険性から瞬時に武

装し二人の間に立ちはだかる。だが、少女は驚いて泣き出してしまい、その後、慰めたな

のはにすっかり懐いてしまった。

 近々、六課に査察が入ることをはやてから聞かされたフェイトは、自分たちにも隠されて

きた機動六課設立の本当の理由を話して欲しいと切り出す。はやては承諾し、後見人で

あるカリムとクロノとの会談にフェイトたち二人も同席して欲しい旨を告げる。話がまとまり

早速出掛けようとした二人だが、少女―ヴィヴィオを六課に引き取って帰還したなのはが、

懐かれ過ぎて離れてくれなくなり困惑しているところに出くわす。子守に慣れたフェイトが

ヴィヴィオをなだめ、エリオ&キャロに任せた後、三人はカリムのところへ向かう。

 子守を任されたライトニングの分の報告書もまとめていたスバルは、その途中、先日の

敵が明らかに普通の人間ではないことを知り表情を曇らせるが、それに気づいたティアナ

に励まされ、取り敢えずは元気を取り戻す。一方、遊び疲れて眠るヴィヴィオを眺めるエリ

オも、彼女が人造魔導師であることに複雑な思いを抱いていた。少女の存在が示唆するプ

ロジェクトFの影にエリオは暗い顔になるものの、気遣うキャロに表面的には元気を見せる。

聖王教会へ着いたなのはたちは、はやてら三人から、機動六課設立に関して秘匿され

ていたことを聞かされる。表向きの後見人の他に、伝説の三提督もバックに付いているこ

と。カリムの持つレアスキルは予言の力を持っていること。そしてその予言が、地上部隊

と管理局システムの壊滅を幾度となく示し始めたことを――。

査察の首尾を問うレジアス中将に、秘書オーリスは事前調査では特に問題点は見当

たらないこと――というより、いざとなったらいつでも切り捨てられる部隊であることを報

告する。それを聞き嘲笑するレジアス。その横で、オーリスは密かに含みのある言葉を

呟いていた。

 六課に戻ってきたなのはたちだが、その別れ際、はやてが二人にこれから六課に起こ

ることについての懸念を口にしかけるが、二人は友達だからとこれからも力を貸すこと

を笑って約束する。その後、一人隊長室に戻ったはやては、自分が様々な人のおかげ

で今生きていることを再確認しつつ、だからこそ、もう誰にも同じ思いをさせないために

自分の命を使うことを改めて誓うのだった」

 

 いろいろ物語の裏側が見え始めたお話でした。謎の少女―ヴィヴィオのこと、人造魔導師のこと、ナンバーズのこと、アギトのこと、機動六課のこと……隠されていたものが少しずつ明らかになってきたわけですが――今後もまた少しずつ明かされていくだろうそれらが気になることは気になるものの、それよりも、フェイトの「お兄ちゃん」と照れるクロノに全部持っていかれたような気がした13話でした(笑)。

 

◇アギトの過去

 

次回予告からルーテシア側の過去が語られるのかと思っていましたが、今週はまずはアギトのものだけが語られました。その大きさが示すとおり、彼女はリインフォース兇汎韻限減澆里茲Δ任后H狃が言っていたリインフォース兇砲箸辰討里呂笋討謀たる存在は、親=マイスター=ロードと考えて良いのでしょうか? でもそれだと、過去にアギトを創造した誰かがいたことになりますが……。この辺の細かいところはまだよく分からないので、詳しく語られる日を待つとしましょうかね。

しかし、アギトに対する扱いはかなりひどいものでした。本当に実験動物としか言いようがない感じで。ルーテシアとゼストが何故あの施設を襲撃したのかは分かりませんが(一番可能性が高いのはレリック絡みでしょうが)、彼女たちの思惑はともかく、アギトにとっては救世主ですね。その後管理局に任せて放っておくゼストと彼女も連れて行くことに決めたルーテシアのどちらが正しかった……というより、どちらがアギトにとってより良いことだったかは分かりませんが、少なくとも今のアギトは二人と一緒にいて、かつてに比べれば格段に幸せなのではと思うので、決して間違いではなかったのでしょう。管理局側に残ったとしても、キャロがフェイトに引き取られたように、優しい誰かに巡り会えたのなら、それはそれで幸せだったのかもしれませんが。……ちょっとそっちのパターンも見てみたかったような気がしないでもないかも。

 

◇ヴィヴィオ

 

 突出した何かがあるわけではないものの、人造魔導師であることは確定っぽいことが明らかになった謎の少女ことヴィヴィオ。今のところ普通の少女であり、検査結果も著しい何かは出てきていませんが、エリオはその異質さを感じ取っていたようです。彼の台詞からすると、どうも人造魔導師は、その素体となるものの記憶は引き継がないようで。しかし、ヴィヴィオはそれを持っている、と。この辺りが、「聖王の器」などと呼ばれていた所以でしょうか。

 ヴィヴィオのことが出てくると同時に、エリオのことも少しずつ出てきた感じです。以前も、彼は意外と自分がどういう存在か把握しているのかも、なんてことを考えましたが、やはりその辺りをちゃんと把握していそうです。しかも彼の語り口を考えると、今のところは予想でしかなかった「エリオもフェイトと同じ人工的な存在なのでは」という疑惑が濃厚になってきたような。あの言い方だと、自分も人造魔導師であり、かつ、彼は素体となった人物の記憶は持っていない、というように聞こえてしまいましたので。プロジェクトFという言葉も知っていたようですし……これからはいよいよエリオも事件の中核に関わることになっていくのかなぁ。

 親身になってくれたなのはにすっかり懐いてしまったヴィヴィオですが、懐かれ過ぎて困ってしまったなのはさん(はやての言うとおり、「いいもの見させてもらった」って感じが(笑))。それをなだめたフェイトの手腕は見事でした。甥っ子たち、使い魔、エリオとキャロ……既に五人の子供を育てたとも言えそうな彼女は、子供の扱い方をすっかり心得ているような。……なのはたち三人の中で、一番男っ気がないのになぁ(笑)。いずれ、なのはやはやてが結婚して子供産んだときに、未だ独身のフェイトに子育て相談、ってなこともあるのかも、なんて。というか、逆にフェイトに自分が産んだ子供ができたらどうなるのかが気になるかも。

 

◇予言

 

 さり気なくカリムとシャッハのデバイス(?)が披露されておりました……名前は覚えていませんが(カリムの場合はデバイスと言っていいのか分かりませんが)。そんなカリムの能力は、解読が困難で解釈も幾通りもできるため、よく当たる占い程度の「予言」だそうで。便利なのか便利じゃないのかよく分からない力ですが、クロノが言っていたように、参考意見の一つのように聞いておくのならそれなりに活用できるのかも。こういうことが起こるかもしれない、という心構えがあるだけで違ってくるでしょうし。とはいえ、その程度の予言でも、同じような内容を、しかも管理局の人間にとっては聞き逃せないことを示唆されたら、危機感を募らせないわけにはいかないようで。……思っていた以上に大きな事件になりそうな気配です。そして、そんな背景を持って作られた機動六課、レジアス中将がちょっとやそっとの横槍入れても潰れなさそうな気はしますが……はやてが言っていたように、つっこみどころがあちこちにありそうなのも事実で、さてこの辺りはどうなるのか。終盤は下手したら管理局崩壊なんて凄まじい展開にもなりかねないし、どこまで広がっていくのか楽しみかも。地上部隊壊滅なんてなったら、レジアス中将も六課に横槍入れている場合じゃなくなるよなぁ(笑)。

 

◇はやての決意

 

 前回はバリバリ敵役オーラを放ちながら登場したオーリス(それこそ、ナンバーズの誰かではなんて意見をちらほら見かけたほど)でしたが、今回の彼女の台詞を聞いて、ちょっと分からなくなったかも。レジアスの下に付きながらも、意外とはやてや六課設立に関して何か知っていそうな雰囲気があるようなないような……。スカリエッティ側か六課側か、どちらかといえば前者の可能性のほうが高いでしょうが、どっちにしても面白そうかもです。仮に六課側だとしても、カリムやクロノのような純粋な味方か、といえば、それは怪しいような気がしますので。

 相変わらずはやてを犯罪者と呼んで躊躇わないレジアス中将ですが、「闇の書事件」の詳細を知っている身としては、その呼称には激しく違和感があります。私の中で、はやては犯人というより、被害者あるいは事件の収拾者という印象のほうが強いもので。裏で事件を動かしていたのはグレアム提督だし、いくら主とはいえ、魔法のことをよく知らない小学生に勝手に動いた守護騎士の管理責任を問うのもどうかと思いますし……とはいえ、これは事件の詳細を知っているから言えることで、書類上でしか知らない人にとっては犯罪者としてしか見られないのかもしれませんが。

 最後に一人、隊長室で自分の命の使い道を決意していたはやて。彼女が思い出していたように、いろいろな人の力があってはやては今此処にいるわけで、そのことに感謝すること自体は良いと思うのですが、その後に続いた言葉には、少し危うさを感じてしまいました。開始当初からなのはに関して死亡フラグが囁かれているようなのは見かけますが、実ははやても危ないのかも……なんて。

 

◇次回「Mother’s & children

 

 久々の訓練回のようです。確か休日前にデバイスが一段階解除されていた気がするので、その辺りのお披露目も含めた、新たな訓練ですかね。引き続き物語の根幹に関わる出来事などが明かされていくことも期待しつつ、休日と緊急出動でお流れになったデバイスの新機能披露を楽しみにしたいと思います。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第12話「ナンバーズ」感想4


魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1

<今回のあらすじ>

 

 「ルーテシア、ガリュウ、アギトの三人を前にし、ティアナは三人を引きつけつつ、ヴィー

タとリインフォース兇塙舂することを考える。だが、その作戦に合格点を出しつつ、それ

が実行される前に二人は合流、ヴィータはガリュウを殴り飛ばし、リインフォース兇六弔

の二人を封じ込める。二人の活躍に感心するフォワード陣だったが、二人はすぐに逃げら

れたことを悟り、追跡に切り替える。スバルのウイングロードで地上を向かう一同。その際

ティアナはキャロにとある作戦を打ち明ける。ルーテシアらは地上に退避し、召喚魔法で

地下水路を崩そうとしていたが、その前に六課の反撃が始まり、程なくしてルーテシアと

アギトは捕らえられた。

 一方、はやては引き続き飛来するガジェトを撃破し続けていた。解析を続けるオペレー

ター陣は幻術と本物のガジェットの違いを見極めつつあり、戦況は六課に傾き始める。

 だが、水面下で動いていたナンバーズと呼ばれる存在がここで表に出てくる。クアットロ

の指示でルーテシアがフォワード陣を動揺させたところでセインがレリックを奪取し、ディエ

チはヘリを狙撃する。ヘリとの通信が途絶え、ルーテシアとアギトは逃走に成功と、絶望

的な雰囲気が漂い始めるが、程なくしてなのはからぎりぎりでヘリへの狙撃を阻んだこと

が伝えられる。又、その隙にクアットロとディエチの位置を特定したフェイトは二人のもと

へ現れる。尚も逃げようとする二人をはやての広域空間魔法が襲い、辛くも逃れたところ

で前からはフェイトに、後ろからはなのはにチェックをかけられる。そのまま昏倒させるべ

く二人は魔法を放つが、間一髪のところで現れたトーレにより逃げられてしまった。

 逮捕すべき相手は全て逃走し、レリックも奪われた。意気消沈して報告するヴィータの

背に、スバルとティアナがおずおずと声をかける。地下水路を脱出する際、ティアナがキ

ャロに囁いた作戦、それは、こっそりレリックをケースから抜き取り、キャロが隠し持って

おくというものであり、何とかレリックだけは無事回収できていたのである。

 少しだけ進展した事件は終結し、保護した少女を病院に送り届けたなのはは、彼女の

寝顔を眺めていた」

 

 今回の話は二転三転として、画面の中のなのはたちは勿論、見ているこっちも喜んだり落胆したりと忙しいお話でした。ルーテシアとアギトが捕まったところでは、まさか折り返し地点で敵側の一部が捕まるなんて展開になるのか、と期待しただけに、結局逃げられてしまったのはがっかりでしたが、ティアナの機転でレリックの回収には成功したこと、そして、隊長たちの一騎当千の活躍を見られたのは満足でした。

 

◇vsルーテシア(2)

 

 まずはヴィータたちと合流を、というところで、既に来ていた二人が天井をぶち抜いて現れたのには驚きました。そして、新人たちは苦戦していたガリューを一撃で殴り飛ばすヴィータと、あっという間にルーテシアとアギトを氷で覆ってしまったリインフォース兇粒萍にはさすがという他ありません。スバルの言うとおり、やはり彼女たちは凄いです。とはいえ、結局は逃げられてしまったので、ルーテシアたちもまだまだ侮れない相手ではありますが。

それでも、地上へ場所を移してからの戦闘は見事でした。ここまできては完全に敵と判断して容赦なく任務を果たすフォワード陣。ガリューが召喚されたままだったらまた違った結果になったのかもしれませんが、てっきり地下の時点で逃げられると予想していたルーテシアらをあそこまで追い詰めたのには、こんなところで早くもルーテシアらは六課側に捕まるのか!?と期待が高まりました。やっぱり結局は逃げられてしまったわけですが、視聴者と違って敵側の情報を把握していないスバルたちには、増援(しかも特殊能力もち)が来てしまっては仕方ないか、という感じではあります。見ているこっちはナンバーズも動いていることを知っていただけに、もどかしいところではありましたが。

 

◇ナンバーズ

 

 正直なところ、彼女たちの能力は反則ではないかと思ってしまうところが……。いやまあ、なのはたちも規格外の能力を持っているので、それに対抗するためにはあれくらいのものがないと無理なのかもしれませんが、幻術・長距離砲撃・高速移動(?)はまだしも、地面を水のように抜けていくのはさすがに「そんなのアリか!?」と。……逆陣営が主役だったら、はやての魔法やあの砲撃を単身で防いでしまったなのはも十分そんな感じですけどね(笑)。

 ナンバーズと呼ばれていましたが、今のところ女性しか出てきていないので、シスターズでも良かったのではないかという気がしないでもなく……。というか、女性ばっかりなのは、やっぱりスカリエッティの趣味なのかなぁ……そして、シスターズかと思うと、全部で12人いるのかなぁ……とか。彼女たちの名前が数字から取られていることと、Wikiを見たところ、今回出てきたディエチは「10」らしいので、10人いるのは(欠番がいない限り)確定っぽい気はしますが。

 何にしても、今のところあまり好きになれない感じかも。特にクアットロのああいうやり口は、彼女の全体的な印象も含めてあんまり好きになれない。……というか、彼女が今回ヴィータに対してあの台詞を持ってきたことで、なのは負傷事件の際の未確認体に彼女たちが、ひいてはスカリエッティが関わっていた可能性が濃厚になってきたような気がします。

 ナンバーズが大量に出てきたことで重複している声優さんが増えたわけですが、それが意味するところはまだ不明のまま。単なる兼役なのか、それとも……。以前、スカリエッティが映像を見ていたキャラの声優さんが声を当てていたら、何か関わりがあるんだ、と確信できそうですが、今回増えたのは謎の少女(あるいはユーノ)と(確か)アルト。前者はともかく後者は兼役の気がしてしょうがないですが。

 

A’sの活躍

 

 先週からはやてはその豪快な魔法で魅せてくれているわけですが、今回はなのはとフェイトも魅せてくれました。特に、なのはのヘリ防衛は、「待ってました!」と画面の前で叫びたくなるようなもの。どう見ても直撃したようにしか見えなくても、そこは颯爽と現れた味方に守ってもらいたいところ。なのはとフェイトが間に合わなさそうだったので第三者の介入を期待したくなりましたが、そこはそんなものに頼らずともなのはがきっちりやってくれました。こうでなくちゃ面白くないよな〜、と。しかもヘリの防衛だけに留まらず、すかさずクアットロたちを見つけて追い詰めた手腕はお見事(昏倒させて捕まえる、とか言っていたものの、その砲撃食らったら昏倒じゃ済まないだろ、なんてつっこみが脳裏をよぎりはしましたが(笑))。新人たちも健闘してはいたものの、どうにも後手後手に回っているように感じてしまっていたので、これはかなり爽快でした。

 しかし、そうした華々しい活躍の裏で、どろどろとしたものが動き始めていたのが気になるところ。二話くらい前にテレビで演説していた、いかにも対立しそうな気配を漂わせていた男。「闇の書事件」のことも知っているようで、今後、「対立」どころではなく「敵対」しそうな気配が濃厚です。管理局内に不穏分子がありそうなことはさり気なく示されていましたが、そちらもそろそろ火が点き始めたのかもしれません。……何か一つでも失点があったら、というのは、怖いところです。既に今回、公共施設壊しちゃっていいの?みたいなことをスバルが言っていましたし(笑)、破壊力にかけては定評のある(?)六課のメンバー、余分なものを壊してしまって……というのは大いにありそうかも。後は、今回の事件がどう取られるか。レリック・少女の保護には成功したものの、妨害者は逃がしてしまいましたからね。まあ、レリックの確保には成功しているので、それを指摘されてもプラスマイナスゼロになりそうな気はしますけど。妨害者も気にはなるけど、まずはレリックでしょうし。

 ……聖王教会を密かに疑っていましたが、管理局内に敵が出てくるとなると、そして、その相手が教会をあまり快く思っていなさそうとなると、こっちは味方と考えていいのかな……。

 

StrikerS(候補)の活躍

 

 なのはとティアナの衝突の一件があっただけに、ティアナがちゃんと成長しているのを見られるのは嬉しいところです。冷静に状況を見極めて指揮官として振舞えていることもそうですが、やはり一番は、今回ラストに明かされた、レリックに事前に施していた偽装でしょう。正直、これがなかったら、なのはたちの活躍でプラス分があっても、今回の事件に対する全体的な印象はマイナスになっていたと思いますし。やられっぱなし、というのは、後で起死回生があるのだとしても、見ていてあまり面白くないですからね。まとめて見るのならともかく、こうして毎週一話ずつ見ていくものとしては。自分の幻術の弱点を把握し、誰に持たせるのが一番奪われにくいかもちゃんと考えての作戦。立案したティアナも「よくやった!」ですが、それを知りつつ敵に悟らせずに守りきったスバルたちもよくやったと思います。この件に関しては、まだまだ頼りないかなぁ、とか思いつつ見ていてごめん、といったところです。ちゃんと成長しているんだな、みんな。最終回付近で今回のなのはたちのような活躍を見せてくれたら、その成長ぶりに感動してしまうかも。

 

◇次回「命の理由」

 

 予告映像を見る限りでは、ルーテシアやアギトらの過去話でしょうか。何かの実験体っぽかった映像とか見ると、先週話に出てきた人造魔導師関連かなー……となるとかなり期待が高まりますが。謎の少女が何者なのかも、せめて目覚めて何か喋ってくれたら良いのですが。

 「なのは」も折り返し地点に来たということで、そろそろ背景の種明かしが始まることを期待したいです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第11話「機動六課のある休日(後編)」感想4


SECRET AMBITION/水樹奈々

<今回のあらすじ>

 

 「現場に到着したシャマルたちによって謎の少女とレリックは保護された。しかし、レリッ

クはもともともう一つあったらしいことを悟った一同は、それの探索と、そのレリックを求め

て襲来したガジェットの殲滅に動き始める。フォワード陣は地下水路へ、隊長二人は空へ

向かう。更には、許可をもらったヴィータも出向から戻ってリインフォース兇塙舂し、別件

捜査中だったギンガはフォワード陣と合流を目指し、シグナムもまた現場へ向かう。

 空より飛来したガジェットは隊長二人によって次々と片付けられていく。しかし、不意に

その数が増大する。敵の魔法により、本物そっくりの幻影が混じったためだった。陽動と

推測してヘリの護衛に一人向かわせようとするが、それをはやては止める。ちょうどカリ

ムのところを訪れていたクロノに限定解除の許可をもらい、自身が出撃して広域魔法で

幻影もろとも一掃することを決めたからだった。

 地下組はギンガとも無事合流し、こちらも順調にガジェットを倒していく。そして、ついに

キャロがレリックを見つける。だが、そこへ姿を隠した何者かが攻撃を仕掛けてくる。弾き

飛ばされたキャロはレリックを手放して倒れ、更に追撃されそうになるが、それはエリオが

庇う。しかし、彼の負傷に気を取られた隙に、密かに近づいていたルーテシアによってレ

リックを奪われてしまった。たまたま迷い込んだ一般人と考えたスバルとティアナがルー

テシアにそれを渡すよう求めるが、彼女は無視する。仕方なくティアナが実力行使に出よ

うとしたところで、再び新手が現れる。それは、ルーテシアとは別行動中のアギトだった」

 

 11話まで溜められていたクロノ君の出番ですが、意外とあっさりと出てきました。あまりに出てこないので何か見せ場とか考慮した上の出番になるのかと思っていましたが、あまりそういう感じもなく……というかむしろ、はやての限定解除を出すためだけに出てきたようにしか見えないような……。同じく満を持してのアギトは、おいしいところでの出番だったのですが。しかも、この限定解除、それぞれ一回しか出せないそうで(再申請は可能だけど難しい、となると、ほぼ一回のみと考えて問題ないかと)。カリムの出番がある上でわざわざクロノ君を出して許可出されたところが気になります。後に、カリムしか出せない状況が訪れるのか、それともクロノ君というカードを先に切っておきたかったのか。聖堂教会が最終的にどっち側の組織になるのかがまだ分からないため、いろいろと疑ってしまいます。

……しかし、A’sの最後にちょろっと聞いただけでしたが、クロノ君の声には少し慣れるのに時間が掛かりそうかも。なまじ最近、古いビデオをいじっていたときに無印時代の彼の声を聞いてしまっただけに(汗)。

 

そういえば、謎の少女を運ぶとき、わざわざシャマルがなのはを指名したので、ひょっとしてなのはが触れた瞬間に何か起こるのか、と期待したのですが、特に何も起こりませんでした。むしろ逆で、スタッフが意図的にフェイトを外したほうが正解?なんてことをも考えてみたりしつつも……まあ、考えすぎだったということですかね。

 

◇生体ポッドと人造魔導師計画

 

 敵側の新キャラが出てきたりと、少しずつ敵側の様子も見え始めてきたわけですが、今回は、例の謎の少女が入っていたと思しきポッドから、ギンガとはやてにより、少女は人造魔導師計画に関わりがある子では、という見解が出てきました。これがどういうものかは読んで字の如く、彼女たちが説明していたように、人の手によって強力な魔導師を作り出そうというもののようです。ティアナが言っていたように、いろいろな面で問題ありのため、まともな人間なら手を出さないもののようでしたが。

 そんな話が交わされる中、それを聞きつつ表情を暗くしていたエリオは……彼もまたその関係者であった、というか、ピンポイントで被験者であった、と考えるのが自然ですかね。おそらくそういう出自ではないかという疑いはあったのでそのことに関しては驚きませんが、エリオ自身がそれを知ってそうなのには少し驚きました。意外と、自分がどういう立場なのかとか、きちんと把握しているのでしょうか。エリオといい、ルーテシアと絡みそうなキャロといい、ライトニングチームは仕事とは別に事件に深く関わっていきそうな気配が濃厚です。他の人の感想で目にするプロジェクトFとか、なのはの事故の際の未確認体とかも関係ありそうなので、エリオとキャロだけの話でもなさそうではありますが。

 

◇部隊長出撃

 

 短縮バージョンながらも、フォワード陣の二回目の変身シーンが来ました。短縮バージョンでも更に四人の中で一番短いエリオ……男性はとことん冷遇される番組です(笑)。その他、なのは、フェイト、ギンガは一瞬、はやてとリインフォース供▲凜ータは既に変身済み。未だ変身シーンの出てきていないはやてやギンガのそれは、まだお預けのようです。はやての変身シーンは、やはりリインフォース兇皸貊錣里箸で、ユニゾン込みでしょうか。だとしたら、ギンガはスバルと一緒に、かな。

 それはさておき。久々のはやての出撃です。彼女の限定解除に関する疑惑は上記したとおりですが、そういうのを抜きにして、久しぶりにはやてが現場で魔法を使うところは見ていて楽しいです。というか、さすが本来ならSSランク。完全限定解除でなくともあの威力、凄まじいです。次週もまだ戦闘は続きそうなので、これを逃したらまた暫くはなさそうなはやての戦闘シーンを堪能したいと思います。

 

◇vsルーテシア

 

 正確にはvsルーテシアというより、vsガリュウ、あるいはvsアギトですが。姿を消して攻撃を仕掛けてきたの、名前は今回呼ばれなかったと思いますが、流れからガリュウと考えて良いですよね。出てきた瞬間、仮面ライダーが脳裏を過ぎってしまいましたが(笑)。何か他にも、あんな感じの翅付き昆虫人間っぽいのをどこかで見たような気もしますが……ちょっと思い出せないので置いておくとして。

 おそらくキャロにとってのフリードに当たるのかと思われるガリュウ、なかなか強力そうです。少なくとも、ティアナの弾丸(さすがに殺す気はなかったと思うので威力は多少低いでしょうが)からルーテシアを守れるくらいには堅いようで……いや、甲殻っぽいものを弾き飛ばされていた気はしますが。とにかくルーテシアを守ることに関してはかなり手強い相手のように見受けられます。しかし、それ以上に厄介そうなのが、最後に出てきたアギトですね。名前からてっきり男かと思っていましたが、見た目女の子っぽいです。能力は未知数ですが、三人協力してとなればかなり強敵になりそう……特にそれが、逃亡を第一とした場合。今回は、レリックを持って逃げおおせれば勝ちですからね、彼女たちは。アギトはやる気満々でしたけど。順調にステップアップしているものの、まだまだ未熟なフォワード陣にはきつい相手になりそうです。まあ、特定のアイテムを奪い合う物語としては、ある程度敵側にも渡ったほうが面白くなるといえばなるので、持ち去られる可能性が高そうな気はしますけど。

 

 未熟といえば、純粋な戦闘力差以外にも、今回はフォワード陣の未熟さが浮き彫りになったような気がしました。レリックを巡っての攻防。スバルやティアナがルーテシアにまずは穏便にレリックを渡すよう呼びかけたのは、まあ仕方ないかな、とは思います。あの現場に魔導師っぽい格好をした人間が入り込んでレリックを持ち去ろうとしている時点で怪しいといえば怪しいですが、たまたまそういう偶然が重なったという可能性が絶対にないとは言い切れませんし、どれだけ怪しくてもいきなり実力行使はさすがに難しいかな、と。

 ただ、キャロの対応はまずかったように思います。というより、現場慣れしていない弱点がモロに出た感じで。不意を突かれてレリックを手放してしまったのまではやむを得ないとしても(それでも、ガジェットを一掃した後とはいえ、無防備すぎたような気がしないでもないですが)、何者かが攻撃を仕掛けてきたと分かった時点で、いや、それがなかったとしても、何を置いてもレリックを再び確保するべきだったのではないかと。敵の追撃をエリオに庇ってもらったのなら尚更、彼を気にかけるのではなく、まずは何を置いてもレリックに向かってダッシュするべきだったのではと。その瞬間は多少無防備になってしまうかもしれませんが、そこはエリオがフォローしてくれるのが分かっていたのですから。……まあ、キャロの性格込みで考えると難しそうですけど。

 

◇次回「ナンバーズ」

 

 ウーノやノーヴェ、そして今回出てきた女の子や予告映像に映っていた何者か。それらひっくるめて「ナンバーズ」、スカリエッティが作った(かどうかは確定ではありませんが)姉妹の登場、ということでしょうか。レリック確保のため、敵側もそろそろ新たな戦力を投入、視聴者側としては対ガジェット戦から対人型魔導師戦になって、いろいろと楽しくなりそうなところでしょうか。そういえば、今回出てきた新キャラも声はスバルと同じだったので、声が同じ=何か関わりがある?という可能性は低くなった、と考えていいのか、それとも、一人に対し複数関係のあるキャラがいるということなのか……この辺は、次回出てくるキャラを見たら更に分かるでしょうか。更に混乱しそうな気がしないでもないですが。

 次回も引き続き戦闘になりそうです。とうとう出てきた敵側の主戦力の戦い、楽しみにしたいと思います。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第10話「機動六課のある休日(前編)」感想4


SECRET AMBITION/水樹奈々

<今回のあらすじ>

 

 「ティアナとなのはが互いの想いを知って分かり合ってから二週間が過ぎた。あの事件

をきっかけに隊員同士の仲も進展し、訓練もまた順調に進んでいたスバルたちは、早朝

訓練とその後の模擬戦で第二段階合格を告げられ、その日は一日休暇をもらえることに

なった。スバルとティアナはバイクを借りて町へ、エリオとキャロはシャーリーの立てたプ

ランに沿って出掛け、久々の休日を楽しく過ごす。なのはたち待機組も、シャーリーとリ

インフォース兇呂海竜,縫妊丱ぅ垢離瓮鵐謄淵鵐垢卜紊漾▲轡哀淵爐肇凜ータは各々の

仕事のために出掛け、その他のメンバーも通常通りの業務をこなしつつも、どこかのん

びりとした時間を過ごしていた。

 しかし、このまま平穏な時間を過ごせればというみんなの思いとは裏腹に、事件は起こ

る。車両横転事故の現場に駆けつけたギンガは、そこにレリックとガジェットの痕跡を見つ

ける。同じ頃、ガジェットが当たりを引いたことに気づいたスカリエッティは、ルーテシアに

助力を要請していた。そして、街中を歩いていたエリオとキャロは、下水道から現れた謎の

少女とレリックを発見してしまう。急ぎ連絡を入れたキャロによって事態を知った六課は、

少女の保護とレリックの確保に向けて動き始めた」

 

 昨日、日参しているサイトをいつものように巡回していたら、『「ナイトウィザード」アニメ化』という情報を見つけてしまいました(※「ナイトウィザード」はF.E.A.R.社製のTRPGです)。ファンブックが出たりしていたのでそれを期待したことがなかったといえば嘘になりますが、それでもこれにはかなり驚きました。同じ部屋に家族がいたのに「え!?」とか叫んでしまったし(けっこう大きな声だったにも関わらずスルーされましたけど)。詳しいことはまだ何も分かりませんが、これは楽しみが一つ増えたかも。主要キャラは登場するものと考えていいなら、アンゼロット様やベール=ゼファーら魔王たちは是非ともドラマCDのキャストで続投して欲しいところですが。取り敢えず、今月号の「ふぃあ通」でその話題が出るのを楽しみにしたいところです。

 

 さて、今回の「なのは」ですが、タイトルからそのとおりの休日の風景を流しつつ、その裏でちょっぴり事態が進展して……という程度のものを想像していたわけですが、ちょっぴりどころか急展開だったような気がします。アギトとかクロノとか、名前は出てくるものの本人は未だ登場しないキャラがいるにも関わらず、新キャラが二人も登場してしまいましたし。どこかで何らかの事件が起こるのだろうなぁ、くらいは思っていたものの、ここまでのものとは驚きでした。丸一日かと思われた休日が、実は早朝訓練だけはやっていた、というのにも驚きましたけど(笑)。

 

 ……そういえば、先日、ようやく公式サイトでユーノ君がキャラ紹介に登場していました。このタイミングでの掲載ということは、彼本人の登場と、なのはの過去絡みで彼が何者なのかがある程度はっきりしてからということだったのでしょうか?

 

◇スターズ

 

 すっかりいつもの調子に戻ったスバルとティアナの様子には、見ているこっちもほっと一安心でした。しかしスバルは、どういう起こし方をしているのか(笑)。はやてが揉み魔だという話をどこかで見たような気がしますが、スバルもなのか? ティアナ限定かもしれませんが。ティアナといえば、なかなか起きられない彼女を見つつ、朝練はやめたっぽいものの、夜練は続けていて寝たのが遅いから起きられないのか、あの日以降なのはさんの訓練が自主練なんか必要ないよというくらいハードになってくたくたでベッドに倒れこんで寝こけているのか、なんてことを考えてみたり。まあそれはさておき。あの日以降ティアナがうまくやれているようなのは何よりです。ヴァイスの目から見ても、センターガードとして成長できているようですし。

 コミックスでスバルとティアナの出会いと仲良くなっていく過程を見ていただけに、二人の休日の様子はより楽しめた気がします。差し出されたたこ焼きをそのまま口に入れてもらうところとか、二人のその自然な関係は何かいいなぁと思ってしまうところです。さり気なくライトニングチームのことも気にかけたところなどは、スバルがギンガ宛の手紙で語っていた四人の関係の進展を垣間見たようで微笑ましいところでした。

 

◇ライトニング

 

 微笑ましいといえば、エリオとキャロの端から見たらデートにしか見えないお出掛けこそ微笑ましいものでした。さり気なくフェイトの過保護っぽりが描写されつつ(二人に手を振るフェイトを見ながら、なのはもその過保護ぶりを感じていたのではないかと(笑))、キャロのおしゃれ着を見て頬を染めるエリオは可愛かったです。その後のいざ町に繰り出した後、シャーリーの立ててくれたプランを見つつ、その意味が分かっていない二人が更に可愛かったですが。又聞きのスバルたちはちゃんとそのプランがどういう意図で立てられたものか理解していただけに余計に。全体的にほのぼのと時間が進んでいた二人の休暇ですが、この二人にはこのままでいて欲しいなぁと思ってしまいます。

 そういえば、電車の中で、キャロのもう一匹の竜についての話題が出てきていました。ボルテール(ヴォルテール?)という名前の、フリードよりも凄そうな竜のようで。よっぽどのときでないと呼び出せないようなので、これはラスト付近のバトルで登場することを期待していいのでしょうか。そのときにはおそらく今より更に成長したキャロがいるでしょうから、そのときが楽しみです。

 

◇急転

 

 前回までが機動六課のメンバーの関係がメインだったとしたら、今回からはとうとうレリック事件が動き出すということなのか、いろいろと新しいものが出てきました。以前はやてが打診していたスバル父の部隊との話も本格的に動き出したようですし、六課が情報を得る前にガジェットがレリックに辿り着いて、それを知ったスカリエッティ側も動き出しましたし、最後にはレリックと何か関係のありそうな謎の少女まで出てきて、本当にいろいろ一気に進んだような気がします。たまたまかもしれませんが、エリオ&キャロ組が謎の少女を見つけたというのも何だか意味深な気がしますし、スカリエッティの要請を請けてその現場にルーテシアが介入してきそうなのもどうなるのかが気になります。又、ノーヴェという、おそらくルーテシアたちと同じような立場というか存在というかと思われる少女も出てきて、今後も波乱の展開が続くであろうことを窺わせます。特にこのノーヴェ、キャストがスバルと同じなのが非常に気になるところです。ウーノとギンガ、謎の少女とユーノ君も同じでしたが、こっちは兼役と言われればそういうものかと思いそうですが、さすがにスバルと同じというのは……以前、スカリエッティがチェックしていた機動六課メンバーの映像の中にスバルもいたわけですし、何らかの関連があると考えたほうが自然な気がします。……まあ、全く関係ない可能性もありますけど。

 

◇次回「機動六課のある休日(後編)」

 

 休日とは名ばかりのバトル回になりそうな気配です。ルーテシアとの遭遇の確率はかなり高そうですし、予告映像ラストでははやても現場に赴くらしいことが示されていましたし(とうとうはやてとリインフォース兇諒竸肇掘璽鵑くるのでしょうか?)、事態も本格的に動き出しそうで、次回も楽しみです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第9話「たいせつなこと」感想4


SECRET AMBITION/水樹奈々

<今回のあらすじ>

 

 「模擬戦で撃墜されたティアナが目を覚ますと既に夜になっていた。そのことに驚くティ

アナに、シャマルはここ最近の疲れが出たのだろうと告げる。

夜になっても訓練場にいたなのはは、フェイトにティアナが目を覚ましたことやスバル

と二人で謝りに来たことを聞かされる。その表情は浮かないものの、明日の朝になった

らちゃんと話そうと答える。だが、二人が隊舎に戻ったところで警報が鳴り響く。再びガジ

ェットが現れたのだ。近くにレリックは存在せず、データを取るために飛ばされたガジェッ

ト。その狙いを読んだなのはたちは、スカリエッティに余計な情報を与えないために、今

までどおりの方法で撃破することを決める。

 

なのはたち三人が現場に赴き、フォワード四人とシグナムは待機となる。だが、なのは

がティアナに待機からも外れることを告げたことで、再びティアナが反発する。感じていた

劣等感と鬱屈を吐き出すティアナをシグナムが殴り飛ばし、動き始めたヘリにヴィータが

なのはを引っ張っていったことで二人の話は一旦終わりになるが、ヘリが飛び立った後、

スバルがシグナムに問いかける。強くなるために自分なりに頑張ることはいけないことな

のか、と。その問いに答えたのは、いつの間にかその場に来ていたシャーリーだった。そ

れ自体はいけないことではないが―、と告げる彼女は、一同をロビーへと誘う。そこで、な

のはのこととその教導の意味を話すから、と。

 

 当時の映像と共にシャーリーらが語った話は、スバルたちには衝撃的なものだった。魔

法も戦うことも知らなかった、たった9歳の少女。それが、ふとしたことから事件に巻き込ま

れ、無我夢中で今までは無縁だったそれらに関わっていく。親友とかつて敵対していた事

実、その際に使った年不相応の強力な魔法、間を置かずに訪れた戦いと敗北、強くなるた

めに選んだ当時はまだ安全とは言えなかったカートリッジシステムの導入と、それによって

限界を超えた力を扱うエクセリオンモード。そして最後に語られたのは、そうした無茶な魔

法の行使を続けた結果訪れた、任務からの帰還中に遭遇した未確認体との戦闘による、

魔法どころか日常生活すら支障をきたすかもしれなかった大怪我。ただただ呆然と聞いて

いることしかできないスバルたちに、シャーリーが締めくくるように告げたのは、なのははそ

のときの自分と同じ思いをさせたくないから今のような教導をしているのだということだった。

 

 ガジェットの撃破を終えて帰還したなのはは、シャーリーから自分の過去を話したことを聞

かされる。そのことに軽く文句を言いつつも、なのはは彼女からティアナの居場所を聞き、そ

こを訪れる。スバルたちがこっそり覗く中、なのはとティアナは言葉を交わし合う。ティアナの

思いを知ったなのはは、謝罪と共に、ティアナが思うほど卑屈になることはないこと、そして、

執務官志望のティアナのためにその準備はしていたことを告げる。なのはの考えを知ったテ

ィアナもまた彼女に謝り、ようやく二人の間にあったわだかまりはなくなった。

 

 そうして、翌日。元気を取り戻したティアナも含めて、いつもどおりの朝の訓練が始まった」

 

 前回の話は、ラストがラストなだけに、かなり反響が大きかったようですね。コメント欄が凄いことになっているブログもあって、その数の多さに驚くと同時に、なのはやティアナの良い点悪い点など様々な意見が書き込まれていて、自分では見落としていた点や見えなかった点など楽しく読ませてもらいました。

 

 今回の感想を書きつつ、久々に公式サイトのキャラ紹介ページを覗いてみたら、少し変化していました。スカリエッティやルーテシアなど、敵サイドの人物がちょっぴり増えたのと、スバルたちのデバイスが新しいものに切り替わっていたのとがそれなのですが……相変わらず、ユーノ君が見当たりません(笑)。一応、彼についての情報が載っていないかというのを期待して覗いたのですが……やっぱりもう出番はないのか、それとも、今のところ入れるカテゴリーがないから放っておかれているだけなのか。逆にキャラ紹介にはいるのに未だ名前以外出番のないクロノ君もいるわけですが。

 

◇デコイ

 

 倒されるまでのデータを取りたいから、という理由でガジェットを動かしたスカリエッティ。これは近々、対ガジェット戦から対人戦に切り替わるということでしょうか。以前、培養液か何かに浸かった沢山の女性が出てきましたが、あれらが全部動き出して、とか。それとは別に、レリック絡みでルーテシアたちとぶつかる可能性もありますけど。

 スカリエッティの考えを読み取って動いたなのはたちですが、何となくそれすらも彼の手のひらの上、という気がしないでもないような……。彼にとっては、どっちにしてもデータが取れるのだから良し、あるいは、以前戦闘の様子を見ていたように、彼女たちのデータが取れるなら良し、みたいな。

 ……まあ彼の企みが何かは今は置いておいて、彼と喋るルーテシアのあの淡々とした喋りがけっこうツボだなぁとか思っていたわけですが(笑)。

 

◇とある少女の話

 

 前回の次回予告で、一体どんな何があってなのははあんなことになったのか、という期待があったので、さらっと触れられて終わりだったのは肩透かしといえば肩透かしでしたが……語られたこと自体には「ああ、なるほど」と思ってしまうものがありました。シャーリーが語っていたように、ただ巻き込まれただけのなのはは当然魔法学校になど通っておらず、それはつまり、きちんとした師がいなかった、ということになるわけで。一応、ユーノ君やレイジングハートがそれに当たりはするのでしょうが、基本的なことや実践的なことは教えられても、学校の先生が教えてくれるようなことまで手が届くかというと、それは怪しいわけで。ユーノ君も一応魔導師っぽいですが、本分は考古学者のような印象がありますし。そんなわけで、なのはは大怪我するまで、無理して魔法を行使し続けることの危険性を、あまり認識していなかったのかもしれません。強力な魔法を使った後に、これは負担の大きい術だなぁ、と思うことはあっても、それがどれだけ危険なことなのかまでは本当の意味では分かっていなかったのかも。そして、なのはが魔法の素質に恵まれ、そうした無茶をしても平気な顔をしていたので、それを教えられたかもしれない人たちも見過ごしてしまった、と(まあ、私の推測なので、実際どうだったのかは分かりませんが)。

 しかし、空が飛べなくなる、あるいは歩けなくなるかも、というほどのひどい怪我だったのには驚きました。大怪我したとは言っても、治してしまえば戦線復帰できる程度のものかと思っていたので。そりゃ、フェイトもヴィータもあれだけ気を遣うわけだよなぁ……。直接言っている場面が出てきていないだけで、その他のメンバーも同じなのでしょうね。シャーリーが黙っていられなくなって出しゃばってしまったり、シグナムがティアナを殴り飛ばしてしまったりするくらいですから。

 

 ところで、なのはの過去を説明するために使われていた映像、あれ、どのくらいが本当に流されていた映像で、どのくらいが視聴者に対して示された映像なのでしょうか。管理局が介入してきてからのものは(例え、学校や家などの私生活はどう見ても盗撮にしか見えないとしても)分かるのですが、なのはが初めてユーノ君に出会ったときとか、初めての戦闘とか、フェイトがプレシアにお仕置きされているところとか、明らかに収集できない映像が混じっていたような……。まあ、かつてのなのはたちを見られたのは懐かしくもあり和むものでもありましたが(Bパートは今までで一番多く見返してしまいましたし)。そういえば、さり気にフェイトの過去も(わずかながら)暴露されていたわけですが、この辺りは今後それ関連の話が関わってきたときに、説明をスムーズにするためですかね。いや、なのはの過去を語るためには出さざるを得なかっただけかもしれませんが。

 ……そういえば、A’sではエクセリオンモードの危険性が提示されつつ何事もなく終わったわけですが、全シリーズ通してみれば、長い伏線になっていたのですかねぇ。

 

◇それぞれの想い

 

 シャーリーが言っていたように、スバルやティアナの行動は、自分なりに強くなるために頑張るという点は間違ってはいないのですよね。では何が間違っていたのかは……シャーリーが、シグナムが、なのはが語ったこと、ですね。まずは長所をしっかり伸ばすことから、というのは、いつ出動になるか分からない、ということも含めて納得なところ。まあこれは、自分でも何となく思いつくところですし。それよりも聞いていて「なるほど」と思ってしまったのは、シグナムの「無茶しても頑張らなきゃいけないときとそうでないときの違い」でした。それ自体を否定はしないが、それをするべき状況を見極めろ、というのはちょっと新鮮というか、言われてみれば納得というか。

しかし、勝手に喋ってしまったことについて、なのはやヴァイスに怒られていましたが、シャーリーのような人間は必要なのだろうなぁ、と思いました。彼女が言っていたようにみんながみんな不器用で、それ故にすれ違ってしまうのだったら、多少お節介でもそれをうまく結びつける人間がいないと、と。

最後のなのはとティアナの会話は、ホントにちょっとしたすれ違いだったんだよなぁ、と感じさせるものでした。ティアナの素質になのはは気づいていて、彼女の夢のための準備もしていた。二人の間にもう少し会話があったら、違う展開になっていたのかもしれないような。とはいえ、そのほんの少しのすれ違い、ほんの少しの会話の足りなさが、回避するのが難しいものだったのかな、と。これが現実だったら、起きてしまったことは仕方がない。むしろ、もっと大変なことになる前にここでこうしてぶつかって良かったのかも、と思うところですが。

 

◇次回「機動六課のある休日(前編)」

 

 次回とその次は閑話休題的なお話になりそうです。ただの休日で終わるか、さり気なく今後の伏線が張られたり何かちょっとした事件が起きたりするかは、蓋を開けてみるまでは分かりませんが。ここまでで一通り機動六課の中の問題は扱ったということで、ここまでは事件よりも六課のメンバーがまとまるまでを描いたというところでしょうか。そして一旦休憩を挟み、この休日が終わればいよいよ事件が本格的に動き出す、かな? 各々の抱えていたコンプレックスやら何やらがひとまず解決したものの、まだまだ(特にライトニングチームには)解決すべき問題が残されていそうですし。未だ名前だけの登場のキャラたちの登場も楽しみにしつつ、まずは任務から解放された新人たちの一時を楽しみにしましょうかね。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第8話「願い、ふたりで」感想3


SECRET AMBITION/水樹奈々

<今回のあらすじ>

 

 「ガジェット襲撃の調査と後片付けを終えた六課は撤退する。その最中、なのはと二度

と同じミスはしないと約束したティアナは、その日の夜から一人特訓を始める。その頃、

スバルはキャロたちに、なのははヴィータたちに、ティアナのことを話していた。早くに両

親を亡くし、たった一人でティアナを育ててくれた兄がいたこと、その兄も時空管理局の

魔導師だったこと、しかし任務中に亡くなってしまったこと。そして、その命を賭した任務

の結果を散々に言われたこと。兄のしたことが無意味でなかったことを証明するため、

兄の夢であった執務官になるために、ティアナはあれほど必死に強くなろうとしているの

だと。

 翌朝から、スバルもティアナの特訓に付き合い始める。短期間で今より強くなるにはど

うすればいいか、それを自分なりに考えたティアナと共に、正規の訓練をこなす裏で彼女

の考案したメニューもこなしていく。それは徐々に形になり、成功率が五割にまでなって

いた。二人はその成果を、模擬戦で示すことに決める。

模擬戦当日。なのはを相手に二人の模擬戦が始まった。特訓どおりの成果を見せる

二人だが、それを察したなのはの表情は暗かった。レイジングハートを元に戻して二人

の必殺の一撃を受け止めたなのはは、スバルを拘束し、意地になって攻撃を続けるティ

アナを撃ち抜いたのだった」

 

 てっきり前回と今回の前後編でティアナの話をやるのかと思っていたので、今回のラストには驚きました。前半で予想通り浮上し始めていただけに、まさか今回も落として終わるとは……(しかも前回以上に(汗))。これは、次回も含めての前中後編と考えていいのでしょうか。……今回の救いは、エリオとキャロが自分たちの恵まれた立場に気づき始めたことくらいでしょうかね。

 ユーノ君は先週と同じく微妙な出番でしたが……彼が本格的に活躍することは今後あるのか、それともこのままフェードアウトしてしまうのか……。キャロが妙に気にしていたのが、三期から視聴を始めた人のための説明の前振りでなければ、まだ出番はあると思いたいですが。しかし今回の「なのは」は、今回の作画担当の人の癖が前面に出ているようで、ちょっぴり奇妙な気持ちになりながらの視聴でした(下手とか崩れているとかじゃなくて、その人独特って感じでしたので……)。

 

◇二人だけの訓練

 

 前回のミスで落ち込んだティアナが、なのはの言葉で大事なことに気づき、更にはスバルの支えもあって立ち直る……という、よくあるパターンではあるけれど王道(?)ではあるストーリーだと思っていたのですが……。実際、なのはの叱責で自分のポジションがどういうものかに気づいたかに見えたのですが、ひょっとしたらこの時点から既に、彼女はその言葉の意味を取り違えていたのでしょうか?

 物語の流れが上記したようにテンプレートなものだったので、模擬戦が始まるまでは、二人がなのはたちをあっと言わせて、ティアナもちゃんと復活して終了、と思っていたのですが、そうはなりませんでした。そう思ってしまったのには、今回ティアナのバックボーンが明かされたこともあり、そういう理由があるのなら、と思ってしまったことが大きいかもしれません。他にもこういうパターンで復活した例はあったように思いますし、ティアナの特訓を知っていたヴァイスが何も言わずに見守っていたことや、訓練中のキャロやエリオとの仲良さそうな様子や、秘密特訓の成果を示そうとしたときのスバルの「なのはさんは優しい」という台詞や、それこそなのはが言っていたように、通常の訓練をきちんとこなしていたことなども挙げられるかもしれません。だから、ラストにはうまくいくのだろう、と。

 

 ただ、引っ掛かっていた部分がなかったわけでもありません。ティアナは今より強くなろうとしていました。そして、そのための方法を自分で考えて実行していました。……考えてみれば、この時点で彼女は暴走している、と気づけてもよかった気がします。というのも、もしも、ティアナが正常な思考で強くなるための方法を考えていたのだとしたら、まずはなのはやヴィータなどの、自分の上司(先輩)たちに教えを請う(あるいは、せめて相談する)という選択肢に辿り着くべきなのではないかと思っていたからです。彼女たちはティアナたちより年上であり、又、魔導師としての実績も上です。そもそも場数が違うのです。自分より年も経験も上の人に教えを請うのは、自然な流れだと私は思うのですが。勿論、何もかも聞いてばかりでなくまず自分でやってみることも大切だとは思います。ただ、ことこのことに関しては、自分一人で頑張るのは視野狭窄になってしまうのではないか、と。それに、なのはも言っていたように、彼女たちはあくまでチームとして動いているわけですから。

 

◇模擬戦

 

 ラストのティアナとなのはの言い分はどちらが正しいのか、それともどちらも正しいのか、あるいはどちらも間違っているのか。現時点では自分にはよく分かりません。今回の話ではティアナのバックボーンが明かされ、そのために頑張る彼女の姿が描かれていたため、彼女に肩入れしたくなる部分はあります。しかし同時に、次回予告を見るにその辺りは次回明かされると考えていいのか、今回は語られなかったなのはの側の事情もあります。なのはに憧れていたスバルでさえ非難の目を向けた今回のなのはの行動を、彼女がどんな思いで行っていたのかは分かりません。……もっとも、単純にそれぞれの言い分の是非を考えるのなら、各々の事情によって変化することではないのかもしれませんが。ただ、今回確執を残した彼女たちがどうなるのかは、それらが全て白日の下に出た上で決まることかな、とは思いますが。

 

 ※5/23追記

 前回からティアナの当番回かと考えていましたが、今回から同時にスバルの当番回でもあったのかな、とふと思いました。今回ラストでティアナに容赦なく魔法を撃ち込んだなのはを睨みつけたスバル……彼女の中でのなのは像が粉々に砕け散っていたとしても不思議ではありません。ただ、もしもスバルがなのはに憧れ、なのはのようになりたいと思っているのなら、逆に(うまくすれば)良いきっかけになるような気がします。憧れとは同時に幻想でもあり、それが強ければ強いほど、その人の本当の姿が見えなくなってしまう部分があり、理解からはその強さと比例するように遠ざかるものと思うので。何故なのはがあのような行動に出たのか、そうした憧れだけでない等身大のなのはの姿を見て理解したときこそ、スバルの物語は一つステップアップするのではないかな、と。

 

◇次回「たいせつなこと」

 

 予告映像の壊れたレイジングハートとなのはは、漫画版を読んでいる人の感想に出てくる、なのはが大怪我したというエピソードでしょうか。ヴィータが出てくるまでは、「まさか、なのはがティアナを庇って……!?」なんて考えてしまいましたが。このまま鬱展開が続くのもどうかと思いますし、次回でこの件には決着をつけて欲しいところです。

魔法少女リリカルなのはStrikerS 第7話「ホテル・アグスタ」感想4


SECRET AMBITION/水樹奈々

<今回のあらすじ>

 

 「オークションの出品物に反応してガジェット・ドローンが現れるかもしれない、というこ

とで、機動六課はホテル・アグスタへと警護の任務で出動した。はやてたち隊長三人は

ドレスに着替えて室内を、副隊長以下は外での警護となる。

 予想どおりにガジェットは現れ、同時に、スカリエッティと繋がりのある二人組−ゼスト

とルーテシアも姿を現していた。欲しいものがあるからとスカリエッティから協力を求めら

れたルーテシアは、召喚魔法を使ってガジェットを操り、その隙に目的のものを探す。シ

グナム、ヴィータ、ザフィーラの三人は前に出てガジェットを叩いていたが、ルーテシアの

召喚魔法によって動きの変わったガジェットは手強く、後衛への侵入を許してしまう。

前線を突破してきたガジェットに対応するべく動き始める後衛の新人チーム。その中

で、周りの凄さに圧倒されつつも、自分もやれるのだと証明するため、ティアナはスバル

と共に迎撃に出る。しかし、その気持ちが裏目に出て、ガジェットに向けて撃った弾丸の

一つがスバルに直撃しそうになってしまう。ルーテシアが目的を果たしたことと、戻ってき

たヴィータらの力もあり、ガジェットの制圧には成功するものの、ティアナはみんなから離

れて一人涙していた」

 

 ほとんど顔見せだけでしたが、ヴェロッサとユーノ君が登場となった第7話でした。ヴェロッサのほうは公式サイトのキャラ紹介に乗っているキャラなので今後も何らかの形で関わってくるのでしょうが、ユーノ君がどうなるのかが気になるところです。今回は一応「なるほど、だから此処にいたのか」と納得できる理由で出てきたわけですが、さて今後はどうなるのか。考古学者としての出番だったことを考えると、サポート魔法の役割がキャロに移った分、知識提供者としての出番になるのかもしれません。

 同時に、守護騎士たちの初めての本格的な活動回にもなっていたわけですが、まさか彼女たちにも変身シーンが、簡単なものとはいえ用意されていたのには驚きました。今回初台詞、未だ人型バージョンなし、故に当然変身シーンもなしと、ザフィーラが微妙に冷遇されている(?)のは相変わらずですが(例の、部隊の保有戦力の問題でペット扱いなのかな、とか勝手に考えていますが)。リインフォース兇諒竸肇掘璽鵑なかったのは、やはりはやてのとの同時変身が用意されているからですかね。

 

◇非凡の中の凡人

 

今回・次回はティアナの当番回になりそうな雰囲気です。というか、今回のティアナを見ていて、何だか俄然面白くなってきました。

ティアナ自身も語っていましたが、機動六課の中で、ティアナは一人だけ浮いている存在に見えます。その一つは人間関係。前回も語られていたように、機動六課のメンバーにはかなり偏りがあります。優秀さもそうですが、そのほとんどが知り合い同士というのがそれで、新人メンバーにしても、エリオとキャロはフェイトが保護者同然であり、スバルはなのはに憧れている、という繋がりがあります。しかし、ティアナはスバルとコンビを組んでいる、という以外の繋がりがありません。だからこそ、余計なフィルターを通さない視点で六課の保有戦力を「異常だ」と言い切ってしまえる彼女の立ち位置が面白いと思いました。

もう一つは、今回ティアナが強く感じていた、その各々の持つ力や素質。なのはたちは言うまでもなく、そして、なのはたちが凄すぎるので見過ごしそうになりますがエリオも年の割には優秀であり、キャロには召喚魔法というアドバンテージがあります。スバルは今のところはティアナと同じで特別な素質があるようには見えませんが、スカリエッティが注目していたところを見ると、まだ明かされていない何かがあるのかもしれません。そんな中で、ティアナは突出したものは今のところありません。彼女もまた何か明かされていない才能があるのかもしれませんが、少なくとも今の彼女はそういう点で自分は劣っていると考えています。しかし、それでも、そんな凄すぎる人たちに囲まれていながらも「自分だって負けるものか」と奮起できるのがティアナの強みで、それは見ていて好ましく感じるところです。今回は裏目に出てしまいましたが、機動六課の主要戦力で唯一スカリエッティに注目されていなかった彼女だからこそ、凡人で努力型の彼女だからこそ、一泡吹かせてやって欲しい気持ちになります。同時に、見ながら考えていたのが、彼女がクロノ君と会ったらどうなるかなぁ、ということでした。確か彼も凡人で努力型の人間だったと思うので、特別な才能でなくその努力で昇ってきた彼を見たら、ティアナにとって良い刺激になるかもしれません。……主要メンバーがほぼ出揃ってきたにも関わらず、未だに彼の出番がないのは、実はそのために溜めているとかだったら面白いなぁ、なんて。

最後に、これは視聴者としての視点ですが、彼女にだけ特定の物語がないのがちょっと引っ掛かっていました。スバルは上記したように「なのはに憧れている」という明確なものがありますし、キャロは前々回で少し前進したとはいえ、自身の強すぎる力の制御という課題がまだ残っています。フリード以外にもまだ竜がいそうなことも仄めかされていましたし。エリオはまだ表面化してきていませんが、ストーリーの流れを見る限り、出生の秘密が今後関わってきそうな気配があります。そして、この三人も含めたなのはたちは、スカリエッティが注目していたということで、任務としてだけでなく事件に深く関わることになるであろうことが予想できます。で、これに対して、ティアナは執務官を目指している、ということ以外は今のところ何もありませんし、事件に関しても敵からの特別なアプローチがありそうな気配はありません。そんなわけで、彼女だけは妙にぽつんと一人だけ浮いて見えるのですが……だからこそ、そんな彼女が今後物語の中でどういう役割を果たすかが気になるところです。一人だけ外側に位置しているからこそ、その位置からうまく絡んでいくことができれば、かなり面白いことになるのではないかなぁと思うのですが。それこそ、上記したように予想外のところから敵に一泡吹かせるような、トリックスター的な存在になったら見ていて楽しそうです。

 

◇ルーテシア

 

 前回は顔見せだけでしたが、今回から本格的に登場です。逃亡者っぽい雰囲気から、スカリエッティたちから逃げているのかと思っていましたが、どうやらそうでもないようで、同行者であるゼストとは違い、彼女自身はスカリエッティのことを嫌ってはいないとも言っていましたし、何とも不思議な立場です。今のところ分かっているのは、どうやら彼女もレリックを捜し求めているらしいことと、召喚師としての腕はキャロより幾分上だろう、ということでしょうか(幾分どころか、遥かに上、なのかもですが)。前回、召喚のデバイスでキャロと意味ありげに描かれていましたが、彼女も召喚師であるという意味だったのか、それともキャロと今後何らかの関わりを持つキャラということなのか、気になるところです。取り敢えずは、割と好感触なキャラでしたが。

 今回、ルーテシアもレリックを求める者であることが明かされたわけですが、スカリエッティが今までと違って明らかに倒されるべき敵っぽく登場したのに対し、ルーテシアは今までのような何らかの事情を抱えたものっぽい印象を受けました。中盤で仲間になる、とまではいかなくとも、最終的に和解という展開はあるかもしれません。

 

◇次回「願い、ふたりで」

 

 スバルのモノローグを聞く限り、今回落ちパートに入ったティアナの浮上回になりそうです。第一話以来のスバルとティアナのコンビ物語にもなりそうですが。何にしても、ここでもう一度この二人の物語をやってくれるのは嬉しいですし、ティアナがこれからどうしていくかは今回で俄然興味が湧いてきたので、次回どうなるのか楽しみです。

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
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