翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

リトルバスターズ!

リトルバスターズ!EX 第2話「迷宮の二人」感想5

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月一の楽しみ、リトバスEXの感想です。

ここ暫くは残業&休日出勤の連続で、せっかく手許に届いたものの、そもそもこれを観る余裕があるかどうかさえ不安な状態だったのですが、幸い視聴するだけの時間を確保できたのでやれやれです。

 

……まあ、だからといって取れる時間が少ないことには変わりないので(↑のしわ寄せでやること溜まっていますしorz)、感想はけっこう簡単なものになってしまっていますが。

 

 

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リトルバスターズ!EX 第1話「諜報員 朱鷺戸沙耶」感想5

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発売からは少し経ってしまいましたが、Blu-ray特典のEX編の感想です。まずは「朱鷺戸沙耶」ルートからスタートみたいですね。

 

 

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リトルバスターズ!〜Refrain〜 第13話(終)「リトルバスターズ」感想5

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一回観ただけだと感無量の一言で終わっても良さそうなくらいで、できれば何度か観て一度だけではたぶん見落としているだろう部分も補完してから感想を書きたいなぁ……という気持ちもあるのですが、ぶっちゃけそんな時間はないので(苦笑)、改めて見直すのはもっと時間に余裕ができてからにすることにして、まずは最終回を一度観終えたここで感想としたいと思います。

……今日は日曜日で普段ならばお休みの日なのですが、普通に仕事ですからね……(汗)。しかも八連勤の七日目ということで、これまでなら土曜日の夜に観ていたこの作品ですが、大事を取って土曜日中の視聴は諦めて早めに就寝し、早朝に早起きして観ている状態でございますよ……。そして今年は休み申請が却下されたために冬コミにも行けない……(涙)。


 まあ、それはさておき。前回の後半で鈴がようやく前を向いて進み始めたということで、今回は理樹に残された最後の問題からスタートです。

悲しいこと、辛いことから逃げるための手段となっていた、ナルコレプシー。だけど、ここでいつものようにそれに身を任せて眠ってしまってはみんなを助けることはできない。だから、理樹はそのルーツを辿り、自分の最初の悲しみと逃避に向き合い、そして……その悲しみから逃げるようにして閉じこもっているだけでは出会えないみんなのことを思い出す。

「それでもみんなに会いたいんだ!」と叫ぶ理樹の思いは、彼がようやく最後の問題を乗り越えようとしていることに対しての感慨もあるけれど、それ以上に、そんなふうに思えるくらいの仲間と出会えたこと自体が非常に羨ましいものでもありました。一時的に意識を取り戻した恭介に対して、「生きることは失うことだ」と言い続けていた理樹が、ようやく「生きることは楽しいことだ」と言えるようになったところも。

そう言えるくらいに理樹が思えるようになったことが嬉しくて……でも同時に、理樹とは違ってそんなふうにはとても言い切れない自分がちょっと悲しくなったところでもあったかもしれません(苦笑)。いつか、私もそんなふうに言える人たちと出会えればいいのですけど……。

閑話休題。話が少し逸れたので戻して。

さて、そんなふうに自らの悲しみのルーツと向き合い、みんなを助けるためにはそれじゃ駄目だ、と目覚めた理樹を受け止める(呼び覚ます?)のが鈴というのは、ベタだけど良かったですね。共に逃げ続けていた自分と向き合って、そんな自分たちの弱さに甘えるよりも、みんなを助けたい、これからもみんなと生きていきたいという気持ちのほうが勝ったからこそ、現実に戻ってきた二人。そんな二人が手を取り合い、みんなを助けるために動き出す。


……ここでようやく、数回前の、地面を這いながら必死に何処かへと向かっていた恭介の伏線も回収されて、彼のあの行為が、少しでもバスの爆発を防ぐために、漏れ出す燃料をせき止めるためのものだったことが判明。それに気づいた理樹が、本当は誰よりも真っ先に助けたいだろう恭介を後回しにしてみんなを先に助け出すのは、地味だけど理樹が成長したことが分かりやすく窺えたところでしょうか。それは、自らの身体を使ってでも事態の進行を食い止めようとした恭介と同等の判断ができたということですから。

そして、そんな場面を見ると、エピローグで語られる“奇跡”という言葉が、現場にいた人間にとってみれば奇跡でも何でもないことが分かるところでもあって。それは神様が気紛れに与えてくれたものなんかじゃなくて、その場にいた人間がその場でできる最善をした順当な結果なのだと。もしも、本当に神様が何か助けてくれたことがあるとしたら、それは、そんな彼らの賢明な姿に応えるように、爆発のその瞬間を、何とか死亡者だけは出ない瞬間まで持たせてくれたことくらいなんじゃないかな、と。


そんなこんなで、怪我人こそ出たものの、全員生存で迎えることになったエピローグ。

救出場面でもリトルバスターズのメンバーが映されていたのが、理樹たちがちゃんとみんなを助けられたのが窺えて良かったところではありますが、それ以上に、恭介によって現実世界では虚構世界のような(新女子メンバーを加えた)リトルバスターズというグループは存在しなかったことが明かされていたからこそ、元の世界に戻って来ても、夢の世界の続きを当たり前のように過ごすみんなの姿が嬉しくなったところでした。作り物だったとしても、あの世界で育んだ絆は本物で、理樹たちだけじゃなく、失われるはずだったみんなもその時間を続けたいと願っていたからこそ、あの世界と変わらない時間を過ごす彼らの姿がある。現実世界でも野球部という部室を確保(笑)していた彼らの姿は、その分かりやすい象徴だったかもしれません。

そして、そんなふうにみんなで過ごす日常を、本や日傘の代わりにすっかりカメラを手にしていることがデフォルトになっていた(笑)西園さんが切り取って形に残しているというのが地味に熱いところだなぁ、と。孤独で孤高であろうとし、誰の記憶にも残らないまま消えようとしていた彼女だからこそ、みんなとの時間を楽しく思い、それを残しておきたいと思えるようになったんだろうことが嬉しく思えるし、そんな彼女の姿も真人が代わりに撮るところも良かったですね。その記録という思い出の中には、ちゃんと西園さんもいる。


そんなふうに楽しく過ごす彼らですが、実は恭介というピースがずっと欠けていて、そこまででも十分楽しそうに見えたけれど、彼が戻って来てこそ本当の意味でリトルバスターズなんだ、という感じで笑い合う彼らで締められたのも、この上ない大団円で。締めに流れるのが一期OP(でも歌詞は最終回仕様?)なのも、お約束とはいえ……いや、お約束だからこそ素直に盛り上がったところ。

きっと彼らの過ごす日々は、こんなふうにこれからも続いていく。こんなふうにみんなで笑い合える、楽しい日常が。そんなふうに思えるラストで、ここまで観てきて、そんな彼らの姿をずっと見守ってこられて、本当に良かったと思える最終回だったでしょうか。実際には、二期ED映像にあったように、半年後には恭介の卒業という一つの別れが待ってはいるのだけれど、あの映像のみんながそれでも笑っていたように、きっとこれからの彼らはそれでどうにかなるなんてことはなく、この先、理樹たち二年生組の卒業のときが訪れたとしても、そして別々の道に進むことになったとしても、彼らの絆は変わらず続いていく。そんなふうに思えたところでもありました。



そんな感じで、大団円で終わった「リトルバスターズ」。

以前、「シュタインズゲート」がアニメ化したとき、ゲーム原作アニメでこれを超える作品は当分出てこないだろうと思ったものでしたが……それをあっさりと飛び越えてくれましたね(笑)。そもそも私が原作をプレイ済みの作品じゃないと比較対象にならないので候補が狭い話ではありますけど、それでも本当にこれを観られて良かったと思います。


ぶっちゃけ、ヒロイン個別ルートを恋愛ではなく友情メインでリファインし、だからこそ鈴の成長の側面も楽しく分かりやすく見られた本作は、個人的には原作よりも好きかもしれません。

ゲームからアニメになるに当たってイベントの取捨選択は当然行われているけれど(だから省かれたイベントを惜しむ気持ちもないわけじゃないけれど)、それをうまいことアニメの文脈に再構成していたのも本作の特徴で、個人的にはこういうメディアの違いを理解して、そのメディアに沿った形でシナリオを組んでくれる(再構成してくれる)作品は高く評価していることもあって、余計に楽しく観られたところでしょうか。中には、原作にあったエピソードを、原作とは違う形で、だけどそれは改悪などではなく、むしろアニメのシナリオ構成においてはグッジョブと言いたくなるような形で置き換えられているのもあって、それら諸々含めて、アニメはアニメとして、一つの「リトルバスターズ」という作品になっていて、だからこそ、素晴らしい作品として、最後まで楽しめたと思います。

……まだまだ書き足りないような気もしますが、そろそろ出勤時間も差し迫ってきたので、この辺で筆を置きたいと思います。


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第12話「お願いごとひとつ」感想5

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この十二話を観る前に十一話をもう一度観返していたのですが(本当はもっと早く観るつもりだったのですが、今週からはもう読書時間すら削られるほど忙しくて結局このタイミングに……(汗)。これも別に時間ができたというよりは睡眠時間を削っているのですが……しかしこのタイミングで再視聴したことで、十二話を観るに当たっての気持ちの盛り上がりは最高潮でした(笑))、改めて観ると、一度目では見落としていた(忘れていた)ところに気づいたり、他の人の感想記事を読んだことでより深く読み取れた気がするところがあったりと、二度目のはずなのに妙に新鮮な感じもあって、一度目はまた違った面白さがあった気がします。

まあ、一言で言えば、既に最高だったものが二乗されたかな、って感じなのですが(笑)。

さて、そんな感じで視聴となったラスト一歩手前の第十二話。

………。

……………………。

…………………………………………。
 

やりやがったな、アニメスタッフ〜〜〜〜!!!!!

 

ここまででも十分最高のものを観させてもらっていると思っていましたけど、何かもうそんなの軽々と飛び越えていきましたよ! 次回予告が終わった瞬間、アニメスタッフに向かって五体投地したくなるくらい、最高なんて言葉じゃもう物足りないものを観させてもらったというか。

前回の感想でも書いたとおり、今回は特に楽しみにしていたシーン(屋上で鈴が小毬さんに願い星を託されるところ)があるから、これまで以上に泣かされることをある程度覚悟してはいましたけど、もう今回はそこに辿り着く前からティッシュ握り締めながら画面観ていましたよ。

私が綺麗さっぱり忘れているのでなければ、鈴がその前に小毬さん以外のリトバス女子メンバーと順に会っていくシーンはアニメオリジナルだと思うのですけど、まさかこんなふうに演出してくるとは……っ。いや、それを言ったら、鈴のトラウマから始まる、恭介に手を引かれて外に出て、旧リトバスメンバーと出会って過ごした日々を思い返すところからしてそうなんですけど……何かもう、いろいろと反則すぎる……っ。

でも、ここまでの流れを考えれば、ある意味必然でもあって。一期の頃から、アニメでは理樹だけじゃなく鈴に関しても成長描写をしっかり描いていて、その流れからいけば、鈴がただ理樹に手を引かれて守られているだけでいいはずがない。

けどそれを、まさかこういう形で描いてくるとは。

こうなるともう、前回の虚構世界脱出の段階では、まだ鈴が全てを理解しないまま理樹に引っ張られていっているだけのように描かれていたのも、わざとだったんだろうなぁと。

それを踏まえて、前半(Aパート)のラストですよ。前回までの話で理樹は十分強くなって、現実世界に戻ってきた後には、恭介に言われたまま動いて終わるのではなく、その先に行こうとした。でも、改めてどうしようもないとしか思えない現実を見せ付けられて、再び心が折れかかってしまっている。

それは結局、理樹だけが強くなっても駄目だってことですよね。鈴だって成長しているはずだけど、この段階ではあくまで、理樹に守ってもらえば歩いていける程度の強さ。だから、事故現場からも理樹に促されるまま立ち去って、呆然と座り込んでいることしかできなかった。

だけど、それじゃあ理樹の願いは叶わない。一人だけでは限界があって、鈴も現実をきちんと理解して、そして彼女も自分自身で立ち上がって、願い、動き出さなければ、二人の願いは叶わない。恭介の叫びにみんなが応えたからこそ虚構世界を産み落とすことができたように、理樹と鈴の二人ともが立ち上がらなければ奇跡は起こせない。

そんなピースがもう見事なくらいぴたりと嵌っていて、そしてそれをそう思えるのは、これまでずっと見てきたリトルバスターズの絆があるからこそで。何より、そうして鈴も立ち上がってこそ、あれだけ絶望的な事故でも本当に奇跡が起こせるかもしれないと思わせてくれる気がするわけで。

この辺のくだり、原作とはけっこう流れを変えてきていると思うのですけど(私の記憶の中だと、確か理樹と鈴が病室で話しているくだり(つまり一度病院に搬送されている)とかあった気がするので)、個人的にはむしろ原作よりもすっきりとしたものになっているように思えるので、前述した諸々の演出含めて良改変だったなぁと思います。というより、これこそ、ゲームとアニメ、それぞれのメディアの違いをちゃんと理解した上で、その文脈に沿ったものを見せてくれていると言うべきでしょうか。

とにかくもう、そんな感じで特に後半戦。鈴視点に切り替わってからが今回は本番だったというか、鳥肌ものだったわけですが、そこから流れ出すEDが、「くそぅ、やっぱりこのスタッフはちゃんと分かっている!」と思わずにはいられないもので。ここ数週間は特殊EDでずっと別の曲が流れていたのに、この十二話ではばっちり「君とのなくしもの」ですよ。

前々回の感想で、OP(の歌詞)は恭介から理樹&鈴へ向けての歌だ、みたいなことを書いたけど、ED(の歌詞)はまさに、CDのジャケットがそもそも小毬さんと鈴の絵になっているように、小毬さんから鈴へ向けての歌になっていると思うのですよね。だから、この例の屋上での願い星のシーンをやる回のEDはこの曲以外あり得ない、この曲じゃなきゃ嘘だろう、くらいに思っていたのですが……まさか本当にこれを流してくれるとは。私が今更どうこう言うなんて本当に野暮なくらい、やっぱりちゃんとスタッフは分かりすぎるくらいに分かって全力で作っているんだということを再確認させられた感じですし、そう思えるってことは自分にもちゃんとそれが届いているのかなと思えるのがまた嬉しいかもしれないです。

……何だか言い方が回りくどくなった気がするけど、要はとにかく本当に素晴らしいものを見せてもらえて、大満足だし最高の時間を貰ったってことですね。

そんなところで、次回はとうとう最終回。この流れだと大団円以外のエンドはあり得ないだろうと思えてしまうわけですが、それが実際どんな形になるのか。ここまでを観れば不安は当然一つもなく、素直にわくわくしながら最高の最終回を楽しみに待ちたいと思います。

◇次回「リトルバスターズ」

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第11話「世界の終わり」感想5

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全ての種明かしが為され――そして、とうとう世界が終わりを告げる。


この世界とは何なのか、恭介(たち)は何を望んで動いていたのか。それらが明かされた前回に続き、今回はとうとう、では彼らがこの世界を作り、理樹たちが強くなるよう鍛えねばならないような“何”が“現実世界で”起こったのか、それが明らかになりました。


恭介たちが何らかの理由で理樹たちの前から去らねばならない――既にそのことは何度と無く示唆されてきましたが、それがそのまま死亡――事故死であることが今度こそはっきりと恭介の口から語られました。

鈴のエピソードで出てきた併設校でのバス事故の話、それが実は併設校での話なんかではなく、本当はそのまま自分たちの身に降りかかった出来事であったのだと。……視聴者視点で語るなら、何度と無くその存在がちらつかされながらもそこまで辿り着くことなく終わった修学旅行、それこそが収束点であったことが明かされた瞬間でもあります(そしてだからこそ、日付が六月へ至り季節が夏へと移り変わり始めても、理樹たちはずっと冬服のままなんですよね)。


……そういう意味では、アニメ版はホント、この修学旅行についての情報の出し方が秀逸だったなぁと思います。そう思いつつも、こうしてネタバレに繋がってしまうために、ずっと書きたくても触れられなかったのがもどかしかったくらいに(笑)。

私の見落としでなければ、原作ゲームだとその話はこうして全ての真実が明かされる段になって初めて出てきた印象があって、そういう意味ではこの“現実では何が起こったのか”……いや、そもそもあの世界が虚構世界であったことすらこうして明かされるまでは想像すらできなくて、その点では、アニメ版は親切であったとも言えるかもしれません。少なくともこうして、さり気なく強調する形で、ヒントは何度と無く出されてきたわけですから。


もう一つ。前回では恭介一人であの世界を作り上げたように聞こえる言い方をしていましたが、今回だと、やっぱり恭介一人じゃなくて、恭介の叫びに呼応するようにみんなの想いが集った結果として、みんなが願った奇跡としてあの世界が作られたのだと語られました。

実際、この点に関しては、このほうが納得できるところではある気がします。今こうして崩壊していく世界――そうなってしまった(維持できなくなってしまった)のには、何度も何度も繰り返したことによる摩耗もあるかもしれないけれど、何よりも、あの世界を形作り支えていたものたちが、その心残りを解消されて去っていったからこそ、支え切れなくなって崩れていくのだとしたほうが分かりやすいというか、必然の結果であるように思えますから。理樹たちがちゃんと辿り着けたからこその結末だと。


……とまあ、最後の種明かし部分について語ってみましたが……今回はもう、そんなごちゃごちゃしたことは置いておいて、何よりも、真人・謙吾・恭介と、最後まで残っていた彼らとの最期の楽しい瞬間(時間)と、そして別れのときを、ただただ感じて、理樹たちとおんなじように泣いて、そして崩れて行く世界の余韻に浸って……もうそれだけでいいような気がします。もう今回はそれが全てですよ。


それでも、敢えて一つだけ立ち止まって振り返るとするのなら、鈴が(今回も)思い出せそうで思い出せないまま終わった“彼女”のことでしょうか。

最後までこの部分を本当に大事に描いてくれるアニメ版が個人的には最高だと思うのですが(笑)、だからこそ、今回で十分最高潮になったようにも見えるけれど、それ以上を次回に期待してしまうところでもあります。次回のサブタイトル、この独特の言い回しと、こうして今回、恭介たちにも丁寧に退場描写がされたにも関わらず、一人だけ未だにそれが無い人物がいることを考えれば、(どれくらいの時間が割かれるかはともかく)彼女に何らかの形でスポットが当たるだろうことを期待してしまうのは、そんなにおかしなことじゃないと思いますので。

何より、個人的には一期で彼女と彼女のあのエピソードが描かれたときから楽しみにしてきたシーンでもあるので、次回も今回と同じかそれ以上に楽しみにしたいと思います。



◇次回「お願いごとひとつ」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第10話「そして俺は繰り返す」感想5

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今回はほぼ恭介による種明かしで終わった感じですかね。

これまでのことを恭介視点で振り返りながら語ることになるので、必然的に総集編っぽくなっていた部分もある気がしたし、あの世界についてはともかく、では現実では、彼らの語る「過酷」が何なのかについては、恭介の語りと平行して描かれていた映像で察しの付く人もいるかもしれませんが、しかしはっきりと明示されるのは次回に持ち越しなので、その辺も含めると、アニメが初見の人はどう感じたんだろうなぁというのが気になるところでもありますが……。

 

そんな感じで明かされた「世界の秘密」。

端的に言えば、現実世界で(理樹と鈴にとって)何か過酷な出来事が起こり、それによって恭介たちはこれまでのように二人を守ることはできなくなるため、二人を強くするために恭介はあの世界を構築し、同じように未練を抱えた人物たちを巻き込みつつ、失敗するたびに時間を巻き戻しながら、何度も二人を強くするための計画を繰り返していた、と。

 

……この辺、実をいえば、私のしていた解釈とはちょっと違ったため、私の解釈自体が間違っていたのか、アニメではそう来たかーと思うべきなのかに迷ってしまったところではあります(汗)。

アニメだと、あの世界を作ったのは恭介一人といったふうに受け取れましたが、原作ゲームと、クリア後に他の人の考察を見た感じだと、主導したのは恭介だとしても、あの世界を作り上げ、支えていたのは、理樹と鈴を除く“八人全員で”だったと思っていたので。そして、その前提があったため、新規に仲間になったメンバーも、これまでアニメ第一話から観てきたほどではなかったとしても、ある程度親交のあった、仲の良かったメンバーが協力したものかと。……まあ、追加ヒロインのうち一人のことを考えると、多少なりとも縁のある、その場に居合わせた未練のある人間を引っ張り込んだという説明のほうがしっくりくるのかもしれませんが。

 

まあ、とはいえ、ともかく大事なのは(というかアニメでの種明かしを素直に受け取るのなら)、理樹と鈴の二人を成長させるための世界であり、真人と謙吾はそれを承知の上で協力したり距離を取ったりしていて、最初は何も知らずに巻き込まれていた女子メンバーも、最終的にはみんな理解して協力してくれていた、ということでしょうか。で、小毬さんを除く四人は、自身の未練がなくなったのと、二人はもう大丈夫だと納得できたことで一足お先に去っていった、と。

 

そして、この最終ループ(?)では、これまでとは打って変わった様子を見せていた恭介。ガチで落ち込んでいるのか、そういう演技をすることで理樹が安易に恭介を頼れないようにしているのか、どっちだろうと迷うところではありましたが、今回の話から解釈すると、それどころではなかった、が正解でしょうか。

実のところ前回の失敗で心が折れかけたけれど、そこはさすが理樹が憧れ続けた存在であると言うべきか、彼はちゃんと自力で足掻き続けていて。より正確に言うなら、二つの天秤の間で揺れ動きながらも必死で諦めない方向にしがみついていたら、理樹が自力で歩き始めてくれて、それが後押しになって頑張り続けることができた、かもしれませんが。

ともあれ、そうして心は折れずにいたものの、虚構世界で腑抜けたようになっていたのは、意識の大半が現実世界のほうに割かれていたせいで、そしてそれが虚構世界の崩壊を少しでも遅らせることに繋がっていたからこそ、そうせざるを得なかった、と。……その現実世界で恭介がしようとしていたことは何なのか、そもそも何が起こったのかは、前述のとおり、次回に持ち越しですが。

 

しかし、そうして最大の種明かしの一つがされたということで、次回サブタイトルもいよいよ終わりを告げるものとなってきました。次回はハンカチを用意しておいたほうがいいのだろうか……なんてことを考えてしまうのは、提供画面にも使われていた小毬さんの絵本のイラストの影響も大きいかもしれません。個人的には恭介の血を吐くような告白よりも、ほんの数秒にも関わらず一番胸に刺さった部分なので(笑)。

とはいえ、そうして恭介による種明かしが行われた後で、特殊EDでOPが流れるのは反則だなぁ(涙)と思ってしまったところでもありましたが。恭介たちの思惑が明かされたからこそようやく言えることですが、OPの歌詞って、かなりド直球でその辺のネタバレなんですよね。しかも、恭介から理樹&鈴へ向けた気持ち(言葉)と考えるともうドンピシャというか。アニメで流れる一番の歌詞だけでもそうなんだけど、フルだとますますそうというか、その種明かし部分まで完全に含んだ別れの歌になっていて、アニメを観て楽しめている人なら是非フルで聞いてほしいと思うくらいで。

 

そんなわけで、最後の盛り上がりに向けての準備は十全といった感じで、次回がますます楽しみなところでしょうか。……その凄く楽しみな日に休日出勤が確定しているというのが気の重いところではありますが……これはむしろ、それを励みに頑張れってことですかね……(遠い目)。

 

◇次回「世界の終わり」

 


 

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第9話「親友(とも)の涙」感想5

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今回は謙吾回ということで、途中から謙吾側の心情描写もされ始めたこともあり、そのまま謙吾の事情で盛り上がったりうるっときたりする感じになるのかな……と思っていたら、野球勝負での鈴の参入に、むしろそっちに↑みたいな状態になって、あれ?謙吾回に見せかけて実は鈴回なのか?なんてことも思いかけましたが、最後はやっぱり謙吾でしたねぇ。

涙を流しながら本当の気持ちを吐露する謙吾には、前回の真人以上にうるっときて、このまま行くと、順当にいくなら次回の恭介はどうなるんだって感じになってきました。残り三回か四回ですが、右肩辺りに涙の量が増加していきそうだ……(個人的には、まだあの世界を去ったと思しき描写が無いにも関わらず、リフレインに入ってから出番の全くなかったあの人のシーンが一番やばい気がするのですけど……)

というか、今回のサブタイトルの“涙”、内容的にも普通に謙吾の涙を指すものと思っていましたが、実は恭介の涙にも掛かっていたというのがラストで判明して、何かもう最後の映像はいろいろと衝撃的でした。

最初見た瞬間は、部屋に閉じこもっていただけの恭介が、何故かそれこそ前回真人と殴り合っていた理樹のような状態になっていたのに「…!? ……?」となったところでしたが、直前に映っていたのが水溜り(これも最初に見た瞬間は、むしろその水面に光る星のほうに注目していたところなのですが)というのを考えると、「あれ? この恭介ってまさか……!?(※ネタバレになるので詳しくは省略)」というのに気づいて、何度か巻き戻して確認してしまったところ。まあ、それでもこの恭介がいるのが何処なのかは、おそらくは意図的にはっきりとは分からないようにしているものと思われるので、原作知識からたぶんそうじゃないかと推測するだけですが……。しかし、そうなると、何かもういろんな意味で「うわぁぁぁぁっ」となってしまうのですがっ。謙吾と恭介の相乗効果で余計にいろいろとこみ上げてきてしまいますよ。

それはそれとして、今回は謙吾の語りで、(アニメ初見組も既に大よそ察しは付いていたのではないかと思われますが)彼らのいるこの世界が“閉じた世界”であり、幾度も“ループ”していることが明言されました。理樹と鈴が、何処までその記憶の意味を理解しているかはともかく、かつて共にグラウンドに立っていた仲間たちのことを思い出したのも、それを補強するところでしょうか。

そんな感じで種明かしも少しずつ行われているわけですが(以前の野球勝負で恭介が何らかのズルをしたことも明言された感じかな?)、しかし個人的には、鈴がそれを思い出したのが一番衝撃的だったかも?

いや、それまでの時点でも、今回はもうすっかり瞳に光が戻っているとか、真人と普通につるめているとか(真人は真人で、謙吾が今回は必要以上に二人に対して過保護な姿勢を見せていた分、心配はしても信頼している様子が伝わってくる彼の姿がじんわりと嬉しかったところですが)、そんなふうにいつの間にか元通り……いや、元通りに見えて、何か見えないところで一歩先に進んでいる感じがしなくもない鈴の姿にどこか安心できるような気持ちもあったのですが、そんな鈴が自分から理樹の代わりを買って出たところでは、ここで鈴の成長も描いてくるのか!と驚きつつも嬉しくなったところ。

この辺、原作ではどうだったかいまいち覚えていないので余計にそう感じてしまったところですが、理樹が強くなるのに引き摺られるような形でも鈴が覚醒していく姿には、鈴自身の成長を嬉しく思う気持ちも、リトルバスターズ再結成に向けてめげずに立ち向かった理樹の頑張りも無駄じゃなかったと思えるのを嬉しく思う気持ちもあって、そこから更に、かつてのバッテリーへとピースが嵌っていくわけですから、それだけでも十分に盛り上がるところで。

というか、それでもう十分過ぎるくらいだったのに、そんな鈴の脳裏に蘇るのが小毬さんの声というのが、もう完全にノックアウトされそうになったところ(笑)。更にはそこに、これまでは幼馴染たちとしか馴染めなかった鈴が、ようやく絆を結べた新たな(女)友達たちの声が続くのですから、この時点では「あれ? 実は今回って鈴回?」とか思っちゃっても仕方ないよね!というくらいで。

とはいえ、冒頭でも書いたとおり、最後はきっちり謙吾が持っていってくれましたが。

二人を弱いものとして、だから自分が守ってやればいい、そんなふうに決めつけて、そんなふうに(理樹たちからしてみれば)身勝手に思っていた謙吾が、しかし急速に成長していく二人に追い詰められていく。そして完全に負かされた――必要以上の謙吾の庇護なんか既に必要ないことを見せ付けられたとき、そうやって覆い隠してきた彼の本音が零れ出す。

……これも、前回の真人の台詞同様、「世界の秘密」を知っているかどうかで受け取り方が違ってくる台詞と思いますが、だからこそ余計に、それを知っているとその叫びが胸に刺さるんですよね……。そして同時に、謙吾の回想で明かされた、理樹たちが疑問に思っていた「何故、恭介は謙吾ではなく、謙吾の父親に勝負を挑んだのか?」の真相を知って、謙吾の中での恭介の存在の重さにハッとさせられたところでもあったかも。

何だかんだで、これまで観てきた部分では、男三人はとにかく理樹が好きだなぁというのがまずあって(あと、いろいろと反発している部分も観てきましたし)、そういう意味では、彼らの中ではお互いよりも理樹の存在が一段重いところにあるようにも見えていたのですよね。

でも、今回の謙吾の回想を観ると、一番初めにそれまでの彼らを縛っていた世界から外へ連れ出してくれて、楽しい景色を見せてくれた恭介の存在というのは、それとは全く違う重さを持ったもので。結局のところ、謙吾にとっても、真人にとっても、恭介の存在というのは、理樹にとっての恭介と同じなんだな、って。それが分かると、これまでのシーンがまた違ってものに見せてきそうです……。

そんな感じで謙吾が再び仲間となり、残りは恭介一人。となると、サブタイトル的にも次回は恭介回でしょうが、ラストの映像を見ると、「あれ? 恭介ももう救われてしまっている?」とも思えてしまいそうで、その辺がどうなるのか気になるところかも? 今回謙吾が言っていたとおり、恭介が“ああ”なったのが、前回のループにおける失敗のせいだとするのなら、今の力強く成長した理樹と鈴を見せるだけでOKなんじゃないか?なんてことも考えられそうですが……果たして事はそう単純なものなのか。

その辺も含めて、次回も楽しみに待ちたいと思います。

◇次回「そして俺は繰り返す」



リトルバスターズ!〜Refrain〜 第8話「最強の証明」感想5

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何で前回はわざわざぼかしたんだろう?というくらい、あっさりと日付が5月15日と巻き戻って(?)いたことが明かされたことだけが若干気になりつつも、ともあれ今回は、再結成したリトルバスターズの(再)仲間集め、その最初の一人、真人回です。


ひどく大雑把に流れを見るならば、理樹がかつての恭介の立ち位置に収まることで何とかしようとするのは前回と同じ。ただし、前回は聞く耳も持たなかった真人が理樹の差し伸べた手を取る結果に至ったのは、一つ先へと進めた証でしょうか。

……まあ、個人的には、真人も指摘していたとおり、“ああなってしまっていた”鈴を、制服を着させて、理樹にひっついた状態とはいえ食堂に来させることができたことが、一番二人が先に進んでいることを示すものに思えたところでもありますが(笑)。


というのも、前回とは違う結果を得られたとはいえ、今回の理樹がやったことは、全景を見られる視聴者側の視点からすると、恭介のやったことの焼き直しに過ぎないとも言えてしまうから。


といっても、鈴から方向性は合っていることを教えてもらったとはいえ、鈴の次に仲間にするのは真人である、という点以外は“理樹自身が”考えて辿り着いたものなので、小さくとも大きな違いである、とも言えるかもしれませんが。

理樹はおそらく「恭介ならどうするだろう」と考えて、その先で同じ結論に達したわけではありますが、(理樹がループ時の記憶を心のどこかで覚えているとするなら)実際に一度見た光景をなぞるのではなく、これまでに見続けてきた恭介の背中の思い出から掻き集めたもので辿り着いたのでは、やはり意味が違うでしょうから。


この結果を、結局まだ恭介の辿った跡を歩いているだけじゃん、と観るか、ここまで来てようやく恭介と同じステージに立つことができた、と観るかで感想が変わってきそうな気がするところですが、ここは後者と考えておきたいところ。

何故なら、今回の真人、そして(ラストに前振りのように映されたことから)おそらく次回の謙吾はそれでもいいでしょうが、そうやってこれまでみんなに手を差し伸べてきた張本人である恭介だけは、それだけでは――恭介と同じことをするだけでは、救うことなんてできないから。順当に理樹が成長していっているとするのなら、むしろ今回の流れは妥当だし、だからこそ、恭介に再び手を差し伸べて、恭介が今度こそその手を取ってくれる、そのときこそが最大の山場となるはずで、むしろ今からそのときが楽しみになるところでしょうか。


そういう意味では、相変わらず理樹たちと一緒にいるレノンが何とも意味深に見えてしまったところかも? この辺、映像ならではだなぁと感心してしまったところでもありますが。

例の手紙の運搬役を担い、一度目の種明かしの際に理樹を恭介のところまで導いたとも言えるレノンは、ある意味恭介の分身とも言えると思うわけで。そんなレノンが、リトルバスターズを再興させるために悩む理樹と、それに付き合う鈴をじっと見ているというのは、恭介自身が彼らの動向を見守っているとも受け取れますからね。

そうなると、前回で部屋に引きこもってしまったことが描かれた恭介ですが、それが真実そうなのか、実はそれを装っているだけなのかというのが気になるところでもありますが……その辺は、案外今回の真人と同じ感じなのかもなぁ、と。理樹に負かされたところで、わざと理樹たちを突き放していたことが明かされた真人ですが、(どういう原理かはともかく)そんな彼自身も不可思議な幻覚を見ていたこともまた明かされましたからね。彼らもまた、そうした境界線上で綱渡りしているような状態なのかも?……みたいな。


何にしても、この展開で、再び途切れてしまった真人へ手が届いたところで流れる「Song for friends」は相変わらず反則だなぁと思いました(笑)。ここでその曲流されてうるっと来ないわけないだろというタイミングで、ばっちりそのときそのときにぴったりの曲を流してきますからね……音楽面に関しても隙がない(笑)。

とはいえ、それ以上に今回一番胸に来たのは、理樹の手を取ることを決めたときの真人のモノローグでしたけど。いや、モノローグだけじゃなくて、そのときの理樹とのやりとりも。単純にそこまでの展開から続くものとしても感動できるものではあると思うけど、でもそれ以上に、真人がどんな気持ちでそれを言ったかと思うと、もうね……。


ともあれ、そんな感じで再び真人を仲間にすることができたわけですが、基本的に協力的だった真人とは違い、おそらく次回は、前回はっきりと拒絶を示した謙吾。難易度は上がりそうですが、しかし今度は真人が仲間にいるという、そういう意味ではプラマイゼロな気がしなくもないですが……何にしても、次はいかにして謙吾を攻略(笑)するのか、楽しみにしたいと思います。


◇次回「親友(とも)の涙」



 

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第7話「5月13日」感想5

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サブタイトルが示すように、冒頭から第一期第一話を再び辿るような展開が繰り返され始めた第七話。

ただ、これが完全なリセット&ループかどうかはぼかされた感じでしょうか。

というのも、どう考えてもわざと、再び始まったこの日の日付がぼかされていたから。……個人的には、一時停止してじっと目を凝らして確認した感じだと、5月13日ではなく、6月後半の日付っぽいように見えたのですが……とはいえ、現時点ではあまりこの辺は重要ではないのかもしれません。私の見間違いで日付が巻き戻っていて、理樹が何かの拍子にそれに気づいたらそれなりに意味を持ってくるのかもしれませんが、少なくとも現時点では、日付など関係なく、理樹も鈴も直前までのバッドエンドを覚えておらず、繰り返しに見える日々にも特に気づいていない様子ですから。


 だからきっと、注目すべきなのは、その繰り返しのような日々の、しかし完全な繰り返しではない部分についてなのでしょう。

大きな変化は三つ。

理樹以外の他人を極度に怖がり、養護学級のようなところにしか通えなくなってしまっている鈴。

かつての頼もしいリーダーの影はどこにもなくなり、むしろその影に同化しようとするかのように部屋に引きこもってしまった恭介。

そして、最初は無自覚に、事態を何とかしようとし始めてからはお手本として、かつての恭介をなぞるような行動をし始めた理樹。

視聴者として見ている側には割と分かりやすいですが、どれもその根本にあるのは、おそらく前回までの鈴シナリオにおけるバッドエンド。交換留学先での失敗と、警察に強制的に保護されたことが、おそらく鈴のトラウマ。そして、鈴をそんなふうに追い詰めてしまったこと、そうならないためにやってきたはずが完全に裏目に出てしまったことが、たぶん恭介を打ちのめしてしまった原因で。

ということはつまり、日付はともかく、そうしたエピソードがあったこと自体はリセットされたということになるわけですが、リセットされてもその記憶は完全には消えない――恭介・真人・謙吾の三人はむしろ完全に保持している?――ということでもあるようで、その結果、この繰り返しのようでどこか違う世界がスタートした感じで。


 そして、そんな世界の中で唯一ポジティブな方向へ動き出していたのが理樹。

それにはおそらく、アバンで流された、第一期でのリトバス女子メンバーを助けることができて、そして強くなろうと思うまでに至った記憶と、しかし鈴は助けられず(守り切れず)、かつての強くなるという決意を果たせなかった記憶が強く作用しているのではと思われるところ。かつての弱くて誰かに――恭介に手を引いてもらわなければならなかった自分ではなく、自分自身が強くならなければならないという思いが、蓋をされてしまった記憶の中に残っていたから、真人と謙吾のケンカに飛び込めたし、いつしか変わってしまっていた幼馴染たちの絆を修復(再構築?)しようと動き出すこともできた。

……とはいえ、今話においては、どちらも一歩踏み出すことはできたものの、その目標自体は未達成のまま終わっていて。もしもそれが、まだ理樹は恭介の行動をなぞることしかできていないから――お手本があるから動けただけ(恭介と理樹は違うので、恭介のやり方そのままじゃ駄目)だとするのなら、それは納得のいく結果でもあるわけですが。

しかし、だからこそ、じゃあその先の一歩をどうするのかが今後の鍵になるわけで。

そういう意味では、謙吾&真人の行動が意味深というか、ヒントなのでしょうね。

理樹がこれまでは踏み出せなかった一歩を踏み出したとき、どこかハッとしたように、そして期待するような言動を投げておきながら、理樹が野球という答え(?)に辿り着いた途端に背を向けた謙吾。

前述のとおり、彼ら三人はおそらくバッドエンドを迎えた記憶も保持しているものと思われるので、恭介の行動をトレースしているだけだという意味でも、リトルバスターズの決定的な決裂のきっかけとなったものであるという意味でも、謙吾が嫌な顔をするのには、そういう解釈で納得できてしまう部分もあって、彼の行動だけを見るのなら、理樹は不正解を選んでしまったようにも受け取れます。


 しかし、三人と違って前回までの記憶は持たないものの、理樹(たち)が何かしらの違和感や既視感を抱えていること、そこから世界の謎を知りたいと願い、以前恭介に問われたときよりも踏み込んだところまで推理を進めることができていることを見た真人は、降りるとは言いながらも、理樹のその選択自体はちゃんと正解のルートを進んでいるのだということを仄めかしていきました。

そして、だからかどうかは分かりませんが、そうしてこれまで頼りにしてきた幼馴染全員に背を向けられても、理樹はそこで挫けることはなく、むしろ世界の謎を解き明かしてリトルバスターズを再結成するのだという決意をより強く固めることになりましたし、そうして理樹が何とか前に進もうとすることで、それこそかつての恭介のように、本当の意味で鈴を引っ張り出すところまでは達成できたのではないかと思えたところで。

ここまで来れば、あとは今度こそ本当に「世界の秘密」を解き明かすのと、バラバラになってしまったリトルバスターズを“理樹(と鈴)が”再結成するまでが描かれていくことになるのだろうと予想できて、ここまでとことん落としてきた分、次回以降が楽しみになるところです。

◇次回「最強の証明」


リトルバスターズ! 番外編「世界の斉藤は俺が守る!」感想5

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「リトルバスターズ」第一期のBlu-ray全巻購入キャンペーンの番外編が届いたので、早速観てみました。

 

 

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リトルバスターズ!〜Refrain〜 第6話「逃亡の果てに」感想5

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光と闇の演出は観ていて分かりやすいほうだと思うので、気づくことができればけっこう意識して観ているところなのですが、今回もなかなか興味深いものになっていたかと思います。

前回に引き続き、理樹がこれまでのことをあれこれと推測……というか、前回で黒幕が恭介であったことが判明したので、それを前提として、端から見る分にはやや牽強付会とも思える推測も含めて(そもそもリトルバスターズ復活を言い出したのは理樹だとか、来ヶ谷さんを始めとする女性陣の欠席までもが恭介の指示だと考えるとか、既にループの存在に薄々と気づいている視聴者側からすると「ずっと前から」発言を誤解してしまったように思える真人が最初から恭介の共犯者であったとする推理とか)、これまでの種明かしを披露してくれたわけですが、そのシーンのことごとくで、理樹がいる場所が暗いところになっているのが、理樹の思考がネガティブに傾いている、あるいは、理樹の推測はどこか間違っていることを示しているように思えるところでした。

それをより感じてしまったのが、理樹が謙吾に相談したシーン。

このとき、謙吾は光の差す場所で、理樹は影の中でと、ここでも理樹が暗い場所に置かれているわけですが、理樹から話を聞いた謙吾が、自分は最後の一人となっても(……って、こういう書き方をすると、一期のサブタイトルを思い出して、それはそれで意味深な気がしてしまうところですが)リトルバスターズだと宣言したとき、謙吾の頭の部分が影側に入るのが、台詞だけを観るなら理樹が光明を見出すシーンのはずなのに、不穏なものを感じさせてくれたところで。

そして実際、謙吾が理樹側に付いてくれての野球勝負は、彼らの敗北で終わる。しかも、何か謙吾の大切なものを抉る形で。

そしてその後も、理樹が逃亡を決めたときも、独力で鈴を守るのには限界があるのに気づいていることを心の中で吐露したときも、やっぱり彼らは影の中にいて。

……まあそもそも、一番苦しいことから逃げて、一番大好きな人と一緒にいるはずなのに、鈴の失われた元気がちっとも回復していないように見える時点で、その選択はやっぱり誤りだったのだと突きつけられているようにも思えるところですが……。

でも、だからこそふと考えてしまったのが、これがゲームなら案外そこで重要な分岐点となる選択肢が出たんじゃないかとも思えそうな、逃亡直前の校門前で、鈴が小毬さんには別れを言おうと言い出したことでしょうか。

逃亡前に見つかってしまう可能性とか、理樹が言ったとおり直接別れを言ってしまっては小毬さんに迷惑がかかってしまうとか、そういうことを考えるのなら、却下した理樹の選択は正しいのでしょうが……でももし、鈴ルートがそれ単体でハッピーエンドになる道があったとしたら、そこで「小毬さんに別れを言いに行く」を選ぶことが正解だったんじゃないかな、って。

……この辺、実際の原作ゲームでは鈴がそんなことを言い出したかどうかは全く覚えていないのですが(少なくともそんな選択肢は無かったとは思いますが……たぶん(汗))、アニメでは、今回だけでもかなり小毬さんがクローズアップされているように感じて(わざわざ屋上で祈る描写が何度も挿入されていたくらいですから)、だからそんなふうに思えてしまったのかな、と思うわけですが。

それは同時に、明らかにバッドエンドで終わっているように見える今回のラストの展開が、実のところ原作ゲームでの鈴ルートの行き着く先と同じであるから、というのもある気はしますが……。

しかしこれ、次回からはどう繋げていくのでしょうね。この鈴のエピソードも見事に今回でまとめ上げていたのは相変わらず感心するところですが、次回のサブタイトルも含めて気になるところです。

5月13日といえば、今回理樹が全ての出来事を最初から思い返したところでも出てきましたが、恭介が就職活動から帰って来た日……即ち、「リトルバスターズ」第一期第一話、この物語が始まった日付です。はっきりと描写されたところとしては、6月21日までは進んでいたこの物語。それが、今度こそはっきりとループしているのだと分かるように5月13日から再スタートするのか、それとも、違う何かを意味するのか。


 少なくとも、一つだけ確かなのは、理樹は、これまでは全て恭介の思い通りに進んでいると考えたけれど、今回の鈴の件の結末は、明らかに失敗に終わっていること。

……いやまあ、今回は警察に見つかって、おそらくは保護(というか補導?)されたところで終わっているので、その後の二人が、特に鈴がどうなったのかは現時点では分からないとも言えますが……とはいえ、あの状態の鈴がいきなり復活するとも思えないので、それで言えば現時点ではやっぱり失敗かと。

だからこそ、その結果(結末?)を目にした理樹がどうするのか……というか、どう考えるのかが気になるところです。視聴者側としては、理樹の考えは間違っている……とまでは言えないにしても、決定的な何かが足りていないことは窺えるわけで。この恭介の思い通りにはいかなかった現実を目にして、理樹は今度こそ恭介たちが仄めかしていた何かに気づけるのかどうか。

もっとも、前述のように日付そのものが巻き戻った場合、来ヶ谷さんのエピソードのときのように、そのときの記憶ごとリセットされてしまう可能性もあるので、そこら辺は次回を見てみないと分からないところではあるのですけどね……。

◇次回「5月13日」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第5話「最後の課題」感想5

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こうして改めて観ていると、鈴ルートのシナリオにはいろいろとにやりとさせられるところがある気がします。

原作ゲームだと、他のヒロインを全て攻略してからでないと一定以上先に進めない(バッドエンドになってしまう)という、そういう意味では他のヒロインを救済した経験値が必須のような、集大成的なルートにも思えるところですが、それでも最終ルート――グランドエンディングではないという、これまでの謎や伏線のいくつかが開示されるけれど、全てが明らかになるわけではなく……というより、今回ラストの展開なんかを観ると、今の理樹ではまだそこには一歩及ばない、そんな絶妙なシナリオになっているんだなぁ、と。恭介に手を引かれて走っていた理樹が、途中で躓いてその手が離れ、先を行く恭介は振り返らないまま闇の中に消えてしまう……というのもなかなか暗示的というか。

一期ラストでは恭介の代わりにリーダー役を務めるところまでいったけれど、まだまだ彼には及ばないとも取れるし、理樹は恭介の目的は鈴を独り立ちさせることだと看破したけれど、理樹もまた恭介に手を離されたらどうするのか……といった感じで。リーダー役を引き継いだとは言っても、何だかんだでこれまでの恭介は見守ってくれていたし、理樹もそれを感じていたからこそ前へ進めた部分もあるのではないかと思いますし。

そんなラストシーンだけでなく、鈴の交換留学の話が出てきたときもそう感じたところ。

というのも、鈴が行くのか行かないのか、その選択肢を結局のところ理樹が決めていたので。その後の小毬さんとのシーンを見ると、彼女の「離れていても友達だ」という言葉が後押しになった可能性もありますが、それでもやっぱり理樹が行けと言ったから行くことにした、そんなふうに受け取れてしまって。

まあ、以前の鈴なら理樹に言われたところで決して頷かなかったかもしれないから、そこでそんな理由でも行くことを選べただけでも鈴は成長しているのだと言えるのかもしれませんが……でも、(来ヶ谷さんはちょっと別としても)これまでのヒロインたちには、方向性を示すことはしても、強制(というふうに今回の理樹の行動は見えました)はしなかったので、そこはちょっと違和感というか、失敗フラグに見えてしまったところかも。

……そう考えると、鈴自身に決断させる流れにできなかったのは失敗だったとも言えるので、後の恭介の台詞はあながち嘘じゃないのかもなぁ……なんてふうにも思えるところかも? 実際のところは、彼が何を指して“失敗”と言ったのかは分からないですけれど。


 ……もっとも、その理樹が恭介を糾弾するシーンは、レノンの指令のからくりに気づけたのならもう一歩踏み込もうよ……!と画面の前でもどかしく思ってしまった部分のほうが大きかったのはありますけどね(笑)。

野球にかこつけて鈴に女友達云々のくだりは、いや実際にメンバー集めたのは理樹だよね(別に恭介は誰を仲間にしろとは一切言っていないよね)、というつっこみが心の中に浮かんでしまったところでもありますし、確かに恭介の言葉に現実のほうが沿うような展開になっていたけれど、本当にそんなことが可能なのかという疑問点はあるし(むしろ逆に、本当に可能だったのなら、何故可能だったのかを考えるべきというか)、それに、理樹は結局スルーしてしまったようだけれど、真人もちょっと怪しい発言をしていたのもありますし。

何より、恭介自身が「世界の秘密」云々は鈴の気を引くための餌“だけではない”ことを暗に教えてくれたのだから……というより、むしろそれこそを考えて、そして気づいて欲しいことを暗に伝えていたのだから、理樹には頑張って欲しいところではありますが、今回のラストを見る限り、理樹にそんな余裕は無くなってきた感じがするのが……(汗)。次回予告というか、次回のサブタイトルが既に不穏ですしね。

とはいえ、個人的な意見としては、そもそも交換留学の話自体が最初から成功確率の低いものとしか思えなかったというのもありますけど。

確かに余所から新たな風が入ってくることで何かが変わる可能性はありますけど、そんな重い事情抱えたところへ乗り込むのがたった一人という時点で無謀だろう、と。それこそ恭介レベルの人間だったらできてしまうかもしれないけれど、普通は数の多いほうに呑み込まれるというか……理樹も、少し前まで超の付く人見知りだった人間がそんな場所に一人放り込まれて新しい友達ができるとか楽観的過ぎるだろう、と。

確かに今の鈴には友達ができたし、小毬さんという親友とも呼べる存在がいるけれど、その小毬さんは彼女のほうから過剰なくらい積極的に近付いてきてくれたからだし、他のメンバーもまずはリトルバスターズという身内の輪の中に入ってきた前提があっての流れなので、よくよく考えてみれば、全く縁の無い相手に鈴のほうから近付いて……というのは無いんですよね。一応、交換留学先のみんなを元気付けて欲しいとか、理樹の新たに親しい人間ができるのは良いことだという発言だとかの、動機付けが無いことはないとも言えはしますが……。

……何か、自分で書いていて余計に不安になってきたかも(汗)。

これまでのパターンなら、おそらく次回が鈴のエピソードの最終話、即ち解決編となるわけですが……果たしてどうなるのか分からない感じです。とはいえ、直前の来ヶ谷さんのエピソードは見事に三話でまとめてくれたので、次回で終わるのか、もう一話使うのかは分かりませんが、どちらにしてもそういう意味での不安はないですけどね。とはいえ、お話自体は平穏に進むとは思えないので、そういう覚悟は必要だろうなとは思いますけど。

◇次回「逃亡の果てに」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第4話「理樹と鈴」感想5

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前回の感想で、できればアニメが初見の人は「世界の秘密」が明らかになった後に来ヶ谷さんのエピソードをもう一度観直して欲しいことを書いたわけですが、今回の恭介や小毬さんに付き合うことになったことを報告していたシーンを観ていて、これからはひょっとしたらそんなシーンが続出か?と思ったら……その後にもっと直球なシーンが出てきて、何かもういろいろと根こそぎ持っていかれたような気持ちになりました(涙)。

……いや、やっぱりアニメが初見の人には、訳が分からない部分が多いとは思いますけど。


でも、そのシーンの持つ意味を知っていると、いろいろとぶわーっとなるものがあって……理樹視点のゲームでは見られないシーンということもあり、余計にくるものがあった気がします。

今回は理樹と鈴が付き合い始めるエピソードということで、だからこそ直前のエピソードがああいうものだった来ヶ谷さんは出番なしかとも思いましたが……それ以上に、それこそ本当に、一足お先に……ということだったんだなぁ、と。そう思うと、前回ラスト/今回冒頭のシーンには改めて涙が出てきそうになるのですけど。


しかし、来ヶ谷さんのエピソードのときに、理樹が来ヶ谷さんをちょっと意識した途端に春到来かと恭介たちが騒ぎ出したことに、性急さ(あるいは煽り?)を感じたことを書いたと思うのですけど、今回を観ると余計にそれを考えてしまうところだったかも。

いやまあ、来ヶ谷さんのエピソードは結局夢の話という感じになっているので、実質あれは無かったこと扱いで、その「理樹が来ヶ谷さんを意識する(あるいは、来ヶ谷さんが理樹に告白する)」というイベントが無ければ、今回のような反応のほうが自然だったとも言えるかもしれませんが……。まあ要するに、恭介があっさり理樹と鈴の仲を認めた……というか、むしろそうなって欲しいと思っていた旨を告げたところの話なのですが。


というか、恭介に限らず、リトルバスターズメンバーの全員がそれを望んでいたようにすら描かれていて、そして、二人がそれを報告し、二人が去った後の部室では、意味深なやりとりが交わされていて。ますます何らかの作為(思惑?)があったようにも受け取れて、いよいよいろんなものが作り物めいてきたというか、核心に迫ってきたというか。

あのシーンを素直に受け取るのなら、理樹と鈴だけが知らない何かを、他の八人は知っていて、そして……ということになりますから。


そして、そこまでなら、その思惑がどういったものであれ、八人が望んでいた“何か”は果たされた、うまくいっているのだと思えて、その後に出てくるのが「世界の秘密」を知るための最後の課題となると、このまま物語は核心へと迫り、ハッピーエンドに向かうものとも考えられそうですが……その手紙を受け取ったときの空模様が正に雨が降る直前といった感じなのが、どこまでも不穏なものを感じさせてくれます(汗)。しかも、理樹が鈴と恋人同士になったことに実感を覚え始め、世界が輝いて見えた直後のことでもありますからね……。これは次回……あるいはこの先数話は、いろいろ覚悟しておいたほうがいいかもしれません。


◇次回「最後の課題」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第3話「ずっとここにいたかった」感想5

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これまで見逃していただけかもしれませんが、OP冒頭の過去から今へと移り変わって行くところの理樹の絵の、途中経過がちょっと増えていた気がしました。そのせいもあってか、いつも以上に注視していたOP映像だったのですが、これまで微妙に感じていた違和感……は言い過ぎですが、ちょっとした引っ掛かりがようやく分かった感じです。


OPのヒロインズが次々と映っていくところ、何気に各ヒロインシナリオのクライマックスの部分になっているんですよね。砂浜の上で涙を流す西園さん、土手で手紙を抱きしめる葉留佳、50ノーティカルマイルの空を見上げるクド、そして、今回を最後まで観ると分かる、白い光の中で泣き笑いを浮かべる来ヶ谷さん。

……そして、そんなヒロインたちの中で唯一、個別シナリオに全く無関係ではないけれど、そういう意味では当て嵌まらない、夜空を流れる一筋の星に祈る小毬さん。



この先の展開を知っているなら、勿論それが全く意味の無い絵でなどあるはずがないことは分かるわけですが、逆に言えば、小毬さんだけ破格の扱いというようにも受け取れるなぁなんて思ってみたり。……もっとも、それは小毬さんに限ったことでもないのですけど。

又、現時点で深読みしてみるのなら、各々の抱えていたものが実は小毬さんだけ完全解消されていない……なんて考えてみることも可能ですが、今回の結末で果たして来ヶ谷さんは本当に救われたのかがそもそも分からない感じなので何とも言えないところでしょうか。Cパートの夏服で満面の笑顔を見せてくれた来ヶ谷さんを見ると、彼女にも何らかの救いはあったのだと見ることもできそうですが……六月二十日時点でまだ冬服なのになぜか夏服、その直後に塵のように消えて行くその光景……なんてものを見ると、ちょっとしたボーナストラック、叶うことのなかった、あるいはいつか叶うこともあるかもしれない(かもしれなかった?)夢の続きだったのかなぁ、なんて。



というか、今回のエピソードは、アニメが初見の人には、「世界の秘密」が明らかになってからもう一度観て欲しいなぁと強く思ってしまったものでもありました。たぶん、それを知っているかどうかで来ヶ谷さんの台詞の持つ意味が……というか、重さがかなり違ってくるんじゃないかと。いや、今の時点でも、来ヶ谷さんの台詞から推測することも不可能ではないかもしれませんが……。

でも、それを知っている状態で観ていると、今回の来ヶ谷さんの理樹への台詞も行動も、一つ一つが凄く切なくて、もう涙なしには見られないですよ。しかも、最後に鈴のことを託して消えていくとか……(涙)。
 これまでと違って恋愛要素も出してきたシナリオだったので余計に切ない……というか、そのために来ヶ谷さんのエピソードはそういう形になったんでしょうね……。そして、彼女のエピソードがこのタイミングというか順番になったのも。物語の核心に触れる部分があるからとかだけじゃなく、2クール掛けて描いたリトルバスターズの仲間たち、そして理樹との日々や絆があったからこそ、意味を持つ……というか、ようやく描けるものだったから……。



いろいろ意味ありげな来ヶ谷さんの台詞に限らず、他にも今後の展開を示唆(暗示?)するようなものがいろいろありつつも、それに触れるとネタバレになりそうで語れないのがもどかしいところではありますが……。

でも、この来ヶ谷さんのシナリオをこういう形でまとめてきたのは画面の前で唸ってしまいそうなところでしたね。彼女の抱えていたものが明確に明かされるのは最後の来ヶ谷さん自身による自分語りなので、他のヒロインたちのように、理樹が、あるいはみんなが尽力して解決したというものではないし、だからこそ、前述のとおり、ああいう形で来ヶ谷さんが本当に救われたのかは分からない。

……いや、来ヶ谷さんがずっと求めていたものが自分の居場所だったのなら、それはもう叶っていたし、救われていたとも言えるのか。とはいえ、それを手に入れたからこそ、もっと知りたい気持ちが出来て、これからもずっとその時間が続くことを願ったわけですが……。

何にしても、来ヶ谷さんのエピソードを分かりやすい形で描きつつ、この物語全体の謎も提示して……という点ではうまい具合に見せてきたなぁと思います。



そして、その来ヶ谷さん絡みでは外からそっと放送室(?)を見つめる姿が描かれただけで、ほとんど関わってこなかった……どころか、電話も繋がらないというこれまでにも二度ほど描かれた状態で姿を見せなかった恭介という不穏の種も。

何気に二期では恭介がずっと次回予告やっているんだよなぁ……なんてことも思いつつ、その恭介のことを思い出すくだりでは、理樹がまだまだ最後のところでは恭介を頼っているし、理樹の恭介に対する信頼が絶大であることが示されて、そういう意味でも恭介はやっぱりキーパーソンなんだろうなぁというのを改めて感じたところでしょうか。



◇次回「理樹と鈴」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第2話「そのときも雨が降っていた」感想5

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前回の感想でも書いたとおり、来ヶ谷さんルートのシナリオについてはあまりしっかりと覚えていないこともあってか……というより、中途半端な記憶の断片しか無いからか、アニメ版ではどのように物語が進んで行くのか分からず、しかしそれが妙に面白いです(笑)。


今回だと、(21)……もとい、恋愛作戦会議に見せかけた(?)各人の嗜好暴露(笑)とか、途中から進まなくなる日付などは覚えている部分。花火は……こうやってがっつりイベントとしてやっている以上はあったような気がするなーというレベル?

とはいえ、それよりも何よりも、今回重要なのは、来ヶ谷さんが理樹に告白し(あれだけだと、来ヶ谷さん的にはいつものノリで好意を示して、理樹が過剰反応したようにも見えますが)、理樹がそれをきっかけに来ヶ谷さんを少し意識するようになり、そんな理樹の様子を見た恭介たちが理樹にも春が来たかと盛り上がり……的なところでしょうか。端的に言えば、これまでのヒロインにおいては全て友情に置き換えて物語を進めてきたアニメ版において、来ヶ谷さんシナリオにおいてはまさかの恋愛の可能性を入れてきたところ。



もっとも、そのまますんなり来ヶ谷さんとは彼女との恋愛を使ってシナリオを進めていくのかというと、そう簡単には行きそうもないのが、冒頭の感想に繋がってくるところなのですが。



一つは、恭介たちは盛り上がっていましたが、理樹自身はまだあまりそちらに踏み出す気が無さそうなこと。

意識しているし、期せずして花火のときは良いムードになっていましたが……今の時点では周囲の盛り上がりに流されている気配はあるし、誰か一人と恋愛関係になるということは、今の仲間たちでわいわいやることを一番に考えている理樹にとっては後者のほうを優先しかねないんじゃないかなーと思う部分もあって、今の時点では何とも言えないというか。

いやまあ、それでも、あのまま良い雰囲気が進めば、そういう方向に進んでもおかしくなさそうでしたが、その前に異常事態が発生してしまいましたからね。そういう事態になってしまったからこそ、その解決に至る過程において、吊り橋効果が発生する可能性も否定はできませんが……。



もう一つ、意外とアニメでクローズアップされていた気がするのが、鈴の反応。

本人がどこまで分かっているかは分かりませんが、やきもち……とまではいかなかったとしても、理樹が特定の女の子に特別な好意を抱くということに、どこか複雑な気持ちを抱いているようで。

花火のときも、暗い場所で一人きりで花火を見上げ、しかし他のヒロインたちのように顔をほころばせるどころか暗い様子で踵を返し、立ち去った後には波紋を投げかけるような、あるいは涙の跡のような水溜りが……という、むしろ来ヶ谷さんとのフラグが立ちかけたことで鈴のほうに変化を起こさせたかったのでは?と勘繰りたくなるくらいで。



そして、それは理樹のほうにも言えて。↑では、理樹は仲間内で馬鹿やることのほうを大切にしていることを書きましたが、少なくともこの二話においては、来ヶ谷さんを意識するようになってから、その感情に待ったを掛けるように彼の意識に引っ掛かるのは、常に鈴の存在で。

それって、今はちょっと意識してしまうようなイベントがあったから来ヶ谷さんが気になっているけど、理樹が本当にそういう意味での好意を持っているのは鈴のほう……と受け取れてしまうような。しかも理樹自身はそれを自覚している様子はないから、前述の鈴と同じように、別の相手とのフラグを立てることで自覚させようとしているみたいな……。



……こう書くと、来ヶ谷さんが理樹と鈴がそういう関係になるための当て馬にも見えてしまうのが微妙なところですが……。まあ、実際どうなるのかは、次回以降を観てみないと分からないところではありますけどね。



あと、視聴者として端から観ていて引っ掛かったのが、恭介たちが「理樹が来ヶ谷さんに惚れた(?)」として盛り上がるのが異様に早かったこと。

普段からノリの良い彼らではあるので、早とちりでそういう展開になることが絶対に無いとは言い切れませんが……見方によっては強引に理樹と来ヶ谷さんをくっ付けようとしているようにも見えるわけで、もしも本当にそんな意図があったとしたら、それは何故?と思ってしまうわけで。花火の準備に移行してからは、理樹の恋愛関係なしに盛り上がっているようにも見えたので、やっぱり普段どおりの彼らであった可能性も否定はできないのですけど。



ただ、そういう疑いを持って見ると、さらっと怪談を始めた西園さんも、理樹と来ヶ谷さんを二人きりにする方向へ誘導したように見えてしまうのがちょっと困ったところかも? さすがにこれに関しては、漫画などでも発生するちょっとだけ都合の良い展開的なアレで、そういうのとは関係なく西園さんはああいうキャラだとも思うわけですけど。



とはいえ、西園さんに関してはそうでも、ラストの繰り返す6/20はどこまでが本当なのかは疑ってしまったところかも。

一期の西園さんシナリオの例があるので、そういう不可思議なことが起こり得る世界観ではあって、実際に同じ日が繰り返されている可能性は否定できない……というか、ラジオが同じ日付を告げた以上、あの世界自体は本当に再び6/20となっている可能性はむしろ高い。……のですが、その世界で生きる彼らはどうなのか。



その現象が起こってから、理樹以外で登場したのは真人・謙吾・来ヶ谷さんの三人。そして、その三人が揃って、判を押したように同じ台詞を理樹に向かって吐いてみせる(真人に至っては理樹のしおりにコーヒーを零すということまで行動をなぞっている)。

勿論、本当に世界が同じ日を繰り返しているのなら、そしてその繰り返し(?)にみんなが取り込まれているのなら、むしろそれは普通のことなのかもしれない。でも、今のところ一つだけ明確に違うことがあって、最初の6/20に起こった、高宮(だったっけ?)たちによる嫌がらせイベントが発生していない。

単にまだそれが発覚していないだけでこれからそのイベントが起こる、という可能性もありますが……既にこの1、2話で理樹が何度となく既視感を覚えているのを見ると、果たしてそんな単純なことなのだろうかと思えてしまうような。真人や謙吾はともかく、来ヶ谷さんに関しては、これまでの彼女のキャラクターを見ていると、素知らぬ顔で同じ台詞を吐くこともさらっとやってのけそうなのも、どこか疑わしく思えてしまうところなのですが。そういう見方をすると、前半の放送室のシーンでも、理樹がそこへ疑問を抱こうとするとさり気なく話題を逸らしたようにも見えますし。



そんな感じで、一見これまでどおりに馬鹿をやっているように見えて、どことなく不穏な気配も見え隠れしていたような、そんな第2話でした。

冒頭でも書いたとおり、これまでのヒロインたちのシナリオ以上に先が見えない感じで、大筋は知っているはずなのに分からないという、なかなか味わえない、しかしアニメを楽しむという点においてはこれ以上嬉しいことはない状態で、これまでの傾向からすると次回かその次くらいで解決に至るだろう来ヶ谷さんのシナリオがどうなるのか、そしてそれが次の物語にどう繋がって行くのか楽しみです。



◇次回「ずっとここにいたかった」


2013年10月新番組感想(3)「リトルバスターズ!〜Refrain〜」 第1話 それは突然やってきた5

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今期一番楽しみにしていた番組、ということで、最速のAT-Xでの視聴です。……とはいっても、夕方の「ログ・ホライズン」と違ってこっちは時間的に生視聴は無理なので、録画ですけど(苦笑)。


それはさておき。一期の出来が良かったからこその期待の高さということで、ストーリー面に関しては全く心配していなかったわけですが、それ以外の点では二つほどちょっと心配していたことが。


一つは、一期とは違って原作ゲームからアニメ版に再編集(?)された主題歌ではなく新規のものになること。

とはいえ、実際に聴いてしまえばやっぱり杞憂だったかなぁといった感じではありますが。一期のアップテンポな曲と違い、OP・ED共にしっとりした感じになっているというか、これから物語が終息していくからか、終わりや崩壊を想起させるものになっているようにも感じて、一期のようなものを期待していると戸惑うかもしれませんが、これからの物語を思えばむしろこれで相応しいような気も。

というか、EDで珍しく謙吾や小毬さんがちゃんと制服着ているなぁと思ったら、恭介が卒業証書を持っていて、それだけで何かこう「ウワァ〜」と来るものがあったような。OP映像のほうも、深読みしようと思えばいくらでも深読みできそうで、話が進むごとにまた印象が違ってきそうなのが、毎回観るのが楽しみになるところでもあるかもしれません。


もう一つは、西園さんのキャストが変更になっていたこと(もともと一期の巽さんは産休の代役だったらしいので、元に戻ったと言うべきかもですが)。個人的にはそういう事情があったとしても、既に巽さんの声で聞き慣れているから続投で良かったようにも思えてしまいますが、もともと西園さん自体が控えめな喋り方をするキャラなこともあって、それほど大きな違和感はなかったので、まあこれはこれでアリなのかな?


さて、肝心の本編のほうは、一期ではやらなかった姉御こと来ヶ谷さんのエピソードからスタート(そういう意味では……というか、この第1話のエピソードからして、話数は仕切り直していますが実質27話みたいなものですね)。


取り敢えず、ホットケーキパーティーイベントに、そういえばこんなイベントもあったなぁと、一話を観て思い出してほっこりしてしまったところですが、ぶっちゃけ来ヶ谷さんルートのエピソードは一期で終わったヒロインたちのエピソード以上にそんなに詳しく覚えているわけじゃないので、そういう意味では今後もいろいろと楽しみなところでもあります。

降り続く雨とか、来ヶ谷さんの感情がない発言とか、最後の理樹のフラッシュバックで出た来ヶ谷さんの映像とか、断片的には記憶に残っている部分もありますが……でも、一番印象に残っているのって、理樹といちゃいちゃしているところだったりするしなぁ……(笑)。

とはいえ、アニメでも一話目から早速核心部分に関わりそうな伏線がてんこ盛りだったように、最終ルートに繋がる伏線の色が強いルートでもあったと思うので、その点でも期待は高いところでしょうか。……というか、そういうシナリオだったからこそ、原作プレイ時はいまいちよく分からなかった部分も多かった気がするので(それこそ恋愛部分が一番強烈に残っているくらいには(笑))、その辺含めてアニメではどう見せてくれるのかが楽しみですかね。

……取り敢えず、アバンの(理樹の夢の中の?)恭介の台詞と、ラストの理樹のフラッシュバックで、この物語の仕組みに既に気づいた人もいるんじゃないかという気もしますが。あと、これまでは何気に最初以外はずっとぼかしていた気がする作中の日付を、この二期第1話でははっきり示してきたのも、いろいろと気になるところではあるのですけどね。


一話目の時点で既に、一回観ただけじゃ見落としている情報がいくつもあるんじゃないかってくらい、いろいろと情報が出てきた一話だったような気もしますが……時間に余裕があればもう一度くらいは見直したいなと思いつつ、二話目以降も楽しみにしたいと思います。


◇次回「そのときも雨が降っていた」


リトルバスターズ! #26(終)「最高の仲間たち」感想5

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いきなり流れ始めたBGMに、最終回は冒頭から泣かせにきているのかと思ったら、いきなりフルスロットルの謙吾登場で一気に笑いの方向に持っていかれた気がする第二十六話(笑)。

まあ、この謙吾を見られる日を楽しみにしていた身としては、可笑しいやら嬉しいやらといった感じではありますが……しかし、まだギプスの取れていない腕をあんなに動かしまくって大丈夫なんですかね、彼は。



さておき。流れ的に最終回は野球回で、少なくともBパート丸々使うくらいは試合パートになるのかなぁと漠然と考えていましたが、蓋を開けてみればほぼ全編が、理樹がリーダーとして立つことを決めるエピソードになり、試合はEDロールが流れる中でとなるとはびっくりでした。とはいえ、不満は全くないですが。

一期最終回としては、今までずっと恭介に頼りきりだった自分を自覚し、これまでに助けた新たな仲間たちに背中を押されて理樹が決意する様子は、実に王道で相応しいものになっていたものと思いますからね。そんなヒロインたちの登場順番もまた心憎い感じでしたし。



葉留佳は、それこそ分かりやすく理樹に世界を変えてもらった女の子で。

グラウンドの使用禁止を言いに来た佳奈多の声が登場したときは、最終話まで風紀委員との対立構造を見せてくるのかなぁとひやりとしたところでしたけど、隣にいたのはあーちゃん先輩でしたし、声の調子が風紀委員長ではなく二木佳奈多として注意しに来てくれただけだと窺えて、それだけでも彼女との関係がちゃんと変化していることが分かる場面ではありましたが、何よりその後、解散して戻って行くメンバーたちの後ろ姿が映ったときに、葉留佳と佳奈多が並んで歩いていたのが、何よりも雄弁な理樹の変えた世界だったな、と。



西園さんもまた同じで。

彼女の場合は、リトルバスターズのメンバーとして、みんなと一緒にいて笑っているだけで、彼女を取り巻く世界はずっと優しく楽しいものになったのだと思えるところですが、同時に、自分はリトルバスターズのマネージャーなのだと自ら口にし、自分にできることを頑張る姿は、彼女にとっても今の居場所が本当に大事なものになったのだということを窺わせてくれる気がします。



続く小毬さんも、それまでは彼女だけの秘密の場所だった屋上に、クドと来ヶ谷さんも招いているだけでも、彼女の世界が確実に広がっていることを窺わせてくれるし、これまでにも何度か、理樹に勧められたとおりに絵本を書いている姿が描かれていたのもあって、かつて理樹が小毬さんのために付け足した絵本の続きを、更に彼女自身が、ちゃんと理樹からのメッセージを受け取って、今度は自分がお返しするとばかりに、理樹が教えてくれた世界を大切なものとして思っていることを、そこが素敵な場所になっていることを描いていたのは良かったところ。同時にそれは、いきなりリーダー役を任されて、戸惑いながらも一人で頑張ろうとしていた理樹に、キミの周りには私たちがちゃんといるんだよ、ということを告げるものでもあって。



そして、最後にはクドが、かつて彼女が理樹に掛けてもらった言葉を、今度は理樹に返す。リーダーという言葉に無理して背伸びする必要はなく、これまでの理樹を十分にみんなはリーダーと認めているのだと。

そんな彼女の言葉を、個別エピソードはまだ消化されていないものの、割と最初期からメンバーに加入してみんなを見守って来た来ヶ谷さんが、そんな彼女だからこそ言える言葉で後押しして。



……そんなふうにヒロインたちが励ましてくれる一方で、屋上のお茶会には参加しておらず、もともとのメンバーたちと共にいた鈴は、やはりまだまだ理樹に比べれば成長分は少ないのだということを示しているのだろうか……と深読みしてしまうところでしたが(冒頭のシーンでも、鈴だけは割と否定的な発言(つっこみ)が多かった気がしますし)、いざ始まった野球の試合では、まだ尻込みする彼女へ向けられたみんなの言葉に勇気を貰い、最後まで投げ切ることができたようなので、理樹以上にまだみんなの助けは必要かもしれないけれど、それでも少しでも前に進むことはできたと思って良いのかな、とも思うところでしょうか。



理樹がまだ思い悩んでいたときに、これまでに出てきたフラッシュバック映像とはまた違ったものが出てきて、やはり恭介もまた何か――世界の秘密に関わる何かを知っている?というのが示唆されていましたが、そうして影から理樹を見守っていた恭介を見ると、いきなりリーダー職を任されて戸惑う理樹に共感するよりは、そんな彼を同じく見守る視線になって見てしまうものがあったかも?(笑) もっとも、だからこそ、理樹自身の口から「強くなる」のだと宣言するのを聞くのは感慨深いものがあった気がします。それまでに、駄目押しのように、これまので理樹がいかに恭介に手を引いてもらっていたかを理樹自身が思い出し、自覚したことが描かれていただけに、むしろ恭介側に共感して嬉しく思ってしまったところかもしれません。



そうして、理樹がリーダーとして立つことを決めた後で流れるのが、主題歌がフルバージョンで流れる中でのリトルバスターズの初試合。一期の集大成と言っても過言ではないシーンだと思うので、むしろ下手にがっつり描くよりは、リトルバスターズという作品が凝縮されたような主題歌と共に流れるのが相応しい気もしてしまったところかも? 何より、原作をやったことのある人なら分かっていただろう、OP映像のラストの全員集合。ある意味、そのために今回はOPなしでここで流れたのか!と思ってしまうくらい、見事にラストを飾ってくれました。



素晴らしい最終回だった!

……と、そこまでで終わっていたらそんな感想で終わっていたかもしれませんが……そこまで描かれた後で流れた理樹のモノローグが、いつか来る別れを匂わせた恭介に対して、それでも強く歩いて行くことを宣言した後にも関わらず、みんなで共に過ごすことを願ったものだったのがちょっと引っ掛かったのですが……そこから二期予告へ繋がるのはもう反則だなと(笑)。

タイトルは、二期やるならこのタイトルしかないだろう、ってものでしたし、既に鋭意製作中ということなのか、取り敢えずいくつかシーンをピックアップして作っただけなのかは分かりませんが、この後の展開を窺わせる、それも割と不穏な気配を感じさせてくれるシーンがいくつか流れて、これで続きが楽しみにならないほうが嘘だろう!と。

放送時期が告知されなかったので、そこがちょっと不安なところではありますが(あまりに間が空きすぎるとせっかくの良い内容の記憶も薄れてしまいますし)、もしも出てきたシーンが既にそこまで製作済みというのならけっこうもう出来ているのか?と思うところでもあって、一期のBlu-rayが最終巻まで発売された辺りで二期スタートとなるとちょうど良いんじゃないかな〜とも思うところですが……。



何にしても、ここまでの二十六話と、あんな予告映像を見せられては楽しみにならないわけがないということで、二期が放送される日を心待ちにしたいと思います。

……でも、その前に。個人的には原作以上に素晴らしい作品を作ってくれたかもしれないスタッフの皆様には、最大級に感謝したいと思います。原作をやったのはもうかなり前の話で、そういう意味では新しいものに押されてしまっていたのもあったけれど、このアニメのおかげで、この作品とキャラクターたちが、更に大好きになりました。


リトルバスターズ! #25「最後のひとり」感想5

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謙吾回と見せかけて理樹……というか世界の秘密回だった気がしないでもない(笑)、ラスト一回前の第二十五話。もうすぐ終わるのに前回・今回とぐいぐい世界の秘密に関するだろうことに踏み込んでくるのを見ると、次週最終回の終了直後に第二期決定のお知らせが出ないと原作未プレイ組から暴動が起きるんじゃ……と思ってしまうくらいですが(笑)、どちらにしても、続編……というか、分割を想定したものではあるんだろうな、と。ここまで丁寧に作っているスタッフが全く想定していないとか言われたら、そっちのほうがびっくりするでしょうし。



それはそれとして、急に出てきたのに一話で一気にヒロイン枠を掻っ攫っていったような気もする(笑)、古式さんの登場です。と言っても、謙吾限定ですが。この子の存在があるから、謙吾に関してはリトバスメンバーの誰かとカップリング……という構図が浮かばないんだよなぁと改めて思いつつ、この一話で片付いたものの、古式さんもこれまでのヒロインたちと負けず劣らずの事情を抱えた女の子で。

……という書き方をすると、理樹が数話かけてやっていたことを謙吾は一話でやってしまったとも見えるわけで、そういう見方をすると謙吾の凄さが際立つところなのかも……?なんてことも思ってしまったところですが(笑)、まあ実際のところは、裏で謙吾主人公の古式さんルートの物語が進行していたということなのでしょうね。



とはいえ、古式さんの抱えた問題は、リトバスメンバーの中では西園さんと同じくらい、個人的には共感性が高いというか、分かりやすいものだったかな、とも思うところが。いや、弓道の名家生まれで才能にも恵まれた天才少女……という点を除いて見れば、これまで一つのことに打ち込んできたのを、不意のトラブルで断ち切られてしまったというのは、多かれ少なかれ誰にでも起こりうるということなので、そう考えれば私個人に限らず、自分に照らし合わせることのできる人は多いような気もしますが。



だから、そういう意味では、古式さんの気持ちのほうが分かるかもしれない気はします。

古式さんほどには打ち込んでいなかったとしても、何か頑張ってきたことがあるのなら、その道が閉ざされてしまうのは、それこそそれまでの努力は何だったんだと思ってしまいそうだし、それを見据えていたからこそ、視野狭窄になって他のことなんて目に入りにくい……いや、頑張ってきたんだという自負があるからこそ、容易には他に目を向けられないのかもしれない。たとえ違う道に進んだとしても、それまでの日々も無駄ではなかったなんて思えるのは、きっとその選択をしたずっと後になるのでしょうし。その一つに打ち込んできた自分に価値を見出せていたのなら尚更、それを否定することは、自分自身の否定にもなってしまうでしょうし。

そう考えると、古式さんが屋上へと足を運んでしまったのも分かる気がするところかも。たとえまだ本当に死ぬ気はなかったとしても、それが選択肢の一つとしてリスト入りしてしまうくらいには、これからの自分の進む先が見出せなくて、どうしたら良いのか分からなくなって迷走してしまっていたのでしょうから。



そして、だからこその謙吾なのだろうなぁと思います。いや、謙吾でなくとも、この場合は道を示してあげる人であればいいのですが、何にしても、一人ではどうしようもできないから、誰かが手を伸ばす。古式さんはリトバスメンバーではないけれど、この子のエピソードもしっかりリトルバスターズの物語なんだよなぁと改めて気づかされた感じです。



その謙吾が折れずに進むことができたのは、そんな古式さんとの交流が事前にあったからこそ……というのもある気はしますが、やはり大きい気がするのは、多少距離を置いていたとはいえ、リトルバスターズというもう一つの自分の居場所を持っていたこと。

見様によっては、謙吾はもう一つの道を始めから持っていたから折れなかったんじゃん、なんてふうにも考えられますが、そのリトルバスターズの中にいても……いや、持っていたからこそ逃避場所にもなってしまっていた序盤の鈴なんかを思えば、それはやっぱり謙吾自身の持つ強さの気がします。そもそも、これまで頑なに参加を拒んできた野球に今更参加するわけですから、それだけでも勇気がいると思いますし。

あるいは、これまでの理樹と謙吾が重なるのだとしたら、謙吾もまたかつては折れかかって、でもそれをリトルバスターズに救われた……古式さんの言い捨てた挫折をとっくに味わっていたかもしれないわけで。むしろ、謙吾もまた苦しいときに伸ばされた手に救われて、だから今度は自分が……となったのだとしたら、それこそ今の理樹に重なって、良い連鎖が続いていると言えるのかもしれません。

実際、それは理想なんだろうなぁと思います。そんなふうに、苦しいときに誰かが手を差し伸べてくれて、最初はそれを支えにしながらも最後には自分の足で立ち上がって歩き出し、いつかかつての自分と同じ誰かを見かけたときに今度は自分が手を差し伸べる……そんなふうに世界が回っていけるのなら、きっと世界はもっと優しいものになるんだろうなぁ……と。



とまあ、謙吾と古式さんのエピソードだけを観れば綺麗にまとまった物語ではありましたが、大枠ではそのイベントすらも怪しげな雰囲気に。



ここに来て発生した古式さん絡みのイベント。理樹視点では見えなかっただけで、裏で進行していたと考えるのなら順当ではあるのですが、若干駆け足に感じなかったこともないくらい、理樹(視聴者)視点で観れば、一話の間に発生して解決してしまったこの事件は、疑念を抱かせるには十分なもので。まるで未来を知っているかのような謎ミッションと、謙吾の加入を予知していたような恭介の言動に、小毬さんの絵本を見て感じた「自分は何か大事なことを忘れている」感覚も加わって、理樹が恭介に疑念を抱いた感じです。

勿論、単に恭介が謙吾の性格的にそろそろみんなと一緒に馬鹿やりたくなってきているだろう、なんて予測を立てていただけという可能性だってありますが、何にしても、理樹がこれまで全幅の信頼を置いていた恭介にそういう目を向けた、ということが、展開的には面白そうと思ってしまうところかも? これまで恭介に背中を押されてきた理樹は、逆に言えば、肝心なときには恭介に頼っていた……悪い言い方をすれば甘えていたとも言えるわけで、そんな理樹が今回ラストでは野球のリーダーにその恭介から指名されるわけですから、それを受けて理樹がどんな選択をするのか、その選択が理樹にどんな影響を及ぼすことになるのか、楽しみになるところです。



謙吾が今回ようやく加わったことで、メンバー全員集合のお祭り回でも十分楽しめそうな気もしていましたが……そういう意味では、理樹の成長物語としても、次回は最終回に相応しい一区切りのエピソードになるのかもしれませんね。個人的には、これでようやくはっちゃけた謙吾が見られそうだな〜というのが楽しみなところでもありますが(笑)。




 

リトルバスターズ! #24「鈴ちゃんが幸せならわたしも幸せだから」感想5

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クドのエピソードが終わり、再び日常へ……なのですが、理樹の目覚めから始まったのはこれまでも何度も繰り返したとおりだけれど、その理樹が何かに引っ掛かっていた様子だったのがちょっと気になるところかも……。


冒頭からそんな感じでいきなり何か仕込んできた感じでしたが、今回は全編的にそれが感じられる回でもあったかも。端的に内容を説明するなら、再びの謎課題のエピソードで、今回はそれに小毬さんが協力。それを通して鈴と小毬さんの友情と、鈴が一人で人形劇を成功させられるまでに成長していることが窺える、ほっこりとして終わって良さそうなエピソードなのですが、同時にひどく不安を掻き立てられるエピソードになっていたのが一筋縄ではいかないところで。


その最たるものが、小毬さんの絵本でしょうね。

この手の物語で、その物語オリジナルの物語が出てきた場合、その内容は核心部分に触れるような何かを暗示している……という印象が強いのですが、以前出てきた拓也さん作の「にわとりとたまご」のお話が実際そうだったことを考えると、やはり今回出てきた二つの物語もそうなのではないかと考えてしまうところ。

失敗を繰り返したペンギンが最後には星に乗って空を飛ぶお話は、今回だとそのまま鈴を示しているように思えてしまうところで。失敗しても諦めずに頑張れば最後には報われるお話、と解釈するなら、何にでも当て嵌められるお話なので、そこで鈴に結び付けてしまうのは牽強付会かもしれない……と思う部分もあるけれど、でもやっぱりこのエピソードで語られたということは、そうなのだと思ってしまうかな、と。

ただ、だからこそ、同時に何か不吉さも感じさせてくれるかも……と。前述のように解釈すれば、それはただの教訓めいたお話なのかもしれないけれど、「星に乗って空を飛ぶ」「空からみんなに手を振る」なんてのは、同時に別れを連想してしまう気がして。それはたぶん、もう一つのお話の影響が大きいのでしょうけど……。


その小毬さんの書いたもう一つの絵本。「男の子と女の子が、八人の小人さんの願いを叶え、そして、願いを叶えてもらった小人さんは『さよなら』を告げて消えてしまう」物語。

あくまで現時点では、小毬さんが考えたのはそこまでで、結末は決まっていない物語のようでしたが……素直に当て嵌めるなら、今回は課題エピソードだったこともあり、余計にその男の子と女の子は理樹と鈴を示しているように思えて。そして、OPやEDを観れば一目瞭然ですが、リトルバスターズの残りの人数は“八人”なのですよね。佳奈多も後にリトルバスターズに加入する、とかだと九人になってしまいますが、そんな今回のエピソードにおいて佳奈多は風紀委員長としての出番だったことを考えると、佳奈多は除外して考えていいというメッセージにも思えて、そうするとやっぱり小人=理樹と鈴以外のリトバスメンバーと思えてきてしまうような。

そして、そう考えるのなら。これまでにあった、西園さんと葉留佳の不自然な音信不通……二人がまさに、その時点では“願いを叶えられた者”に当たることを考えると、ますます小毬さんのその絵本の内容が彼らのことを示しているように思えてきてしまうところで。そこへ畳み掛けるように、何処にもいない小毬さんを鈴が探し回るなんて光景が描かれたら、そういうことなのか?と思ってしまいそうですが……。


とはいえ、少なくとも今回のエピソードにおいては、鈴は屋上……小毬さんの居場所と言っても良いだろうその場所で、ちゃんと小毬さんを見つけ出す。小毬さんも消えてしまったとかではなく、ちゃんとそこにいた。それが、絵本の物語はあくまで不吉な予感を感じさせるだけでそこまで大変なことではないということなのか、それとも鈴が駆けずり回って小毬さんを見つけ出したように、鈴の頑張り次第で伸ばした手は届くということなのか……その辺は現時点ではまだ分からないところですが。

何にしても、その後に交わされたのが、小毬さんがいつも付けている髪飾りの『星』のことだったのは、これはこれで意味深に感じてしまうところで。単純に考えるなら、彼女の言うお願いごとは後々重要な意味を持ってきそうにも思えるところですが、そこでもう一度思い返してしまうのが、ペンギンのお話。


星に乗って空を飛んで、空から手を振る。それは前述のとおり、地上に残された者たちと、空へと昇れた者との別れを連想させるもの。

だけど、そのペンギンの乗った星を、ただの空を飛ぶための手段ではなく、共に在るからこそ空も飛べる相棒だと捉えるのなら、もしもペンギンがそのまま空を翔けて何処かへ行ってしまうのだとしても、その旅路には少なくとも一人は共に歩む存在があるというようにも受け取れて、人形劇の成功を二人で喜べたように、少なくとも鈴の一番の友達となった小毬さんは鈴と共にいる、そんなふうにも受け取れそうな気もしてくるところですが……ただ、そのどちらの物語も描いたのはその小毬さんである、というのがまた、この先どうなるのか分からなくなってくるところでもあります。そもそも、小毬さんは何らかの意図を持ってその物語を描いたのか、それともあくまで虚構の物語として思いついただけなのかも分からないですしね……。


そんな感じで、メインとなる部分は温かなエピソードながらも、同時にこの先の不穏も示唆するような、そんな二十四話でした。個人的には、みんなで人形劇の内容を考えているときの、恭介案のときのイメージ映像で恭介と小毬さんが夫婦設定だったのが地味に嬉しかったところでもありましたが……(笑)。

次回は再び野球話というか、とうとう最後のメンバーが?という話になりそうで。日付的には次回が最終回かと勝手に思っていましたが、もしも試合までやって終わるならあと一話では無理そうな気がして、四月に突入しちゃうけど全二十六話なのかな?というのも気になるところではありますが……何にしてもそろそろ一区切りとなるだろうこの物語がどんな結末を迎えるのか、楽しみにしたいと思います。


リトルバスターズ! #23「あなたの大切なもののために」感想5

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 予想していたよりもかなりハッピーエンドで終わった気がしたクド編。
 

……それだけに、途中から涙腺決壊しっぱなしでもありました(涙)。いや、ホントに、うろ覚えのくせに失礼を承知で言わせてもらえれば、クドルートってこんなに良い話だったっけ?とか思ってしまうくらいに。

まあ、クドルートは難解なルートの一つみたいな話も見たことあるくらいなので、全ての種明かしを知った後の今のほうが多少は理解度が高まっているのもあるかもしれませんし、あとは単純に、アニメ版の構成のほうが自分好みというのもあるかもしれません。この作品自体が、やっぱり恋愛をメインに持ってくるよりも友情をメインにしたほうが映えるというのもある気がしますし、何より、途中で分岐する原作ゲームと違い、アニメは一本道なのでこれまでの積み重ねが相当効いてくるのですよね。

それが特に感じられたのが、学校に残されたリトルバスターズ+αの光景。

個人的には、特に部室のシーン。さり気に佳奈多も一緒にいるだけでも悶えてしまいそうなシーンでしたけど、そんな彼女を含めたそれぞれの立ち位置がまた絶妙だな、と。

和解はしたけどリトルバスターズに加入したわけではない佳奈多は完全に部室の外(窓越し)、リトルバスターズの仲間ではあるけど野球には参加していない謙吾も部室の外(ただし扉付近)、そしてその他のメンバーは部室の中、という、立っている場所と立場が一致していて……。でも、そんなみんなが今はクドのために集まっているし、一つの世界を作っている絵でもありましたから(恭介は外と中の境目とも取れる場所なのが地味に意味深な気もするところでしたが)。

そして、そんな光景に加えて更に畳み掛けてきたのが西園さんで。

クドがリトルバスターズという居場所を通して世界と繋がっていたこと、そのリトルバスターズという世界のほうも今となってはクドもいてこそのものになっていること。ここまで来ると誰が言ってもおかしくない、誰が言っても響く台詞だけど、でも、それを言ったのが西園さんだったというのがもう熱すぎるわけで。かつては孤高に世界に溶けることを望んだ彼女が、誰よりも先に、みんなのいる世界を――みんながいてこその世界を肯定し、だからクドはちゃんと戻って来ることを断言したのですから。

その後も、それぞれのやり方で、それぞれの場所で祈るみんなの姿が、やっぱりこれまでみんなで過ごしてきた楽しい時間があった分、どっしりと響く気がして……理樹の持っていた部品が時空を超えてクドのもとへ届き、それが決め手となって拘束されていたクドが脱出する、なんて展開になったけれど、それすらも必然の流れに見えてきてしまいそうなくらいで……。

そして、洞窟から出られたクドが見た空がもうとにかく綺麗で。ここまででも空の描写には力入れている作品だという印象はあるのですけど、その中でも一番と言い切れるくらいの空で、映像美と物語の盛り上がりが見事に共鳴し合ったシーンだったかと(一番印象的だったのは空だったけど、世界そのものもかなり綺麗で、直前のクドが出口に辿り着くまでも、まるでみんなの祈りが形になったとも受け取れる光の筋に導かれるように、みたいに映像と物語が重なり合った感じでしたしね)。

そんなふうだったからこそ、クドがその後ちゃんと戻って来られたのもやっぱり当然のものに思えるわけだけど、ちゃんとお母さんとも再会できていた、というのは、正直さすがにそれは無理かなと何となく思っていたので、びっくりはしたけど良かったな、と。……いや、クドがちゃんと逃げずに向き合ったからこそ、クドの思い込みでない母親の言葉が聞けたということなら、これもやっぱり必然なのかもしれませんが(ただ、最後の写真のところ以外はこれまでにあった、つまりは回想の映像だったような気がするので、そこはちょっと気になりましたが)。

そうしたクドとリトルバスターズの関係を見ているだけでもお腹一杯なくらいでしたけど、地味に気になったのが、鈴が理樹のもとを訪れたシーン。

ヴェルカとストレルカという大切な存在をクドに託されたことに、こんなのは初めてだと零していた鈴。猫と犬ではあるけれど、好きで世話し慣れているだろうという意味では、鈴に預けられるのはごく自然な流れにも見えてしまっていたけれど、改めてそう言われると、確かにそこにはそれだけでない意味があるよな、と。この人なら預けても大丈夫、というのは、そういう単純なできるかできないかってのもあるけど、その人自身に対する信頼だってやっぱり必要なわけで。序盤に語られていた、日直をサボる鈴や、そんな鈴は女子とは馴染めていないことを思い出せば、確かにその信頼は、鈴にとっては初めてで、だからこそ温かな重みを持ったものだったろうな、と。

そしてだからこそ、その重さは鈴にとっては大事なものだろうな、とも。

何と言うか、このエピソードで語られていたのは、世界には自分たちの力だけではどうしようもない悲しいことや辛いこともあって、それはそういうものとして受け容れる……というか認めるしかないんだけど、でも、大事なのはそれとどう向き合っていくか、ちっぽけな力でどう足掻いていくのか、みたいなことかなぁと思うのですが……そういったものとは別に、鈴は鈴で世界が広がっていたような、そんな気がします。

……いや、そうして向き合うための方法の一つが誰かと手を取り合うことだというのなら、クドが鈴に渡した信頼は、やっぱりその答えの一つなのかもしれませんが。

そうした本筋の部分も素晴らしかったですが、それとは別に、今回はクドにもフラッシュバックが起こったのはちょっと気になったところでしょうか。

鎖を壊す直前のものは、これまで問題を解決したヒロインたちの映像に見えたので、彼女たちのように自分も乗り越えるのだ……!みたいなものにも受け取れますが、その前のものはむしろこれまで理樹に二度ほど起こっているものと同種のものに思えて。

白い服を着た鈴、というのはそのこれまでの理樹のフラッシュバックにもあった気がしますが、何かにショックを受けたような、あるいは叫び声(悲鳴)を上げる直前のような理樹、というのは、理樹視点では見られないものだからこそ気になりますし、おそらくレノンと思われる白い猫を抱く恭介というのも、何だか雰囲気的にはレノンが死んでいそうで何事かと思うところだし、そんな三人の映像が続く中で挿入された紙芝居(もしくは絵本?)も、どれも一見関係なさそうに見えるものだけに、その意味するところが気になってしまいます。

それに、理樹に続いてクドも……ということで、やっぱりそれは過去に起こったことなのか?という可能性が高くなってくるような気がしてきてしまいますし(恭介の例の台詞もありますし……)、クドが最終的に叫んだのが、理樹と鈴の役に立たないと……!というものだったのは、このフラッシュバックの後に聞かされると余計に意味深ですからね……。

クドの物語としては綺麗に終わったのに、それに合わせて今後の布石も撒いていってくれるものだから、ますます今後が楽しみになってしまうじゃないですか(笑)。原作を知っているとこの辺についてはあれこれ思うところもあるわけですが、それでもここまでのアニメを観ていると、このスタッフなら大丈夫だろうと思えてしまうので、そういう意味では安心してそれらが回収されるときを楽しみにできますけどね。

次回は再び謎ミッションの話になりそうで、予告時点で小毬さんが協力を宣言しているのは楽しみになるところですが、佳奈多が風紀委員側にいる映像があったのがちょっと気になるところでしょうか。思えば、和解してから佳奈多がその辺どういうことになったのかはまだ描かれていませんでしたし、今回はクド帰還後の天体観測会に参加している様子が見られたりと、最近はリトバスメンバーといる時間が多く見えただけに、これはこれで気になるところです。

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感想

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
ef - a tale of melodies.ORIGINAL SOUNDTRACK ~elegia~



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