翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

アニメ感想(2008年10月〜)

2009年3月終了アニメ感想「鉄のラインバレル」4

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 約一ヶ月遅れになりましたが、「鉄のラインバレル」、最終回まで視聴し終わりました。

第一話では打ち切りかなぁと思ったものの、第二話で主人公の浩一の(悪い意味での)突き抜けっぷりが痛さを通り越して笑いに転じたため、もう少し様子を見ようということにしたものの、三話以降はずっと録り溜め状態で、最終回も間近に迫った三月頭辺りから時間のあるときに少しずつ消化していったのですが……最終回まで観たことから分かるように、少しずつ面白くなっていって、途中からは視聴を迷うどころか次の話を楽しみにするようになりました。……四月の新番組ラッシュを挟んだので、これだけ時間は掛かってしまいましたが。

 

 何でこんなに面白くなったのかなぁ、と考えたら、やっぱり浩一の成長かな、と思います。相当マイナスなところからスタートという主人公だったため、それがプラスに転じてからはその伸び具合が見ていてかなり分かりやすいし、気持ちよいのですよね。彼の成長のきっかけとなるイベント(矢島の死とか、JUDAの任務とはいえみんなの期待を背負って世界を守ったりとか)も分かりやすかったし、それでいて、ファクターとしても正義の味方を目指した者としても先輩である森次さんが締めるところではきちんと締めてくれたので、バランスも取れていたのではと思います。いくら成長が見られても、諫めるべきところで誰も諫めないのでは、ちょっと気持ちの悪いものが残ってしまいますからね。そして、そんなふうにぐんぐんと成長していった浩一だからこそ、彼の吐く熱い台詞に説得力があったのも良かったと思います。一歩間違えれば偽善とか綺麗事とか言われかねない台詞も、最初にいっぱい間違えて、悩み苦しんだ先にそれらを摑んだ浩一だから、ちゃんと心に響くんだろうな、と。

 

 浩一を見ているだけでも楽しめるアニメではありましたが、個人的には森次さんと加藤の存在もまた、楽しむ一因となっていたと思います。森次さんは、初登場のときからちょっと気になっていたキャラで、最後まで見れば、その立ち位置も思い切り好みのところだったんですよね(笑)。加藤も、何気ない彼の行動(城崎を攫って浩一を呼び寄せたときのホタテとか(笑))がなかなか面白いキャラだと思っていたら、この辺りの言動から彼の狙いはひょっとして……と思い始めたのがドンピシャで、やっぱり私の好きな立ち位置にいたキャラだったという。浩一のようにまっすぐに正義の味方として進んでいくキャラも見ていて楽しいですが、彼らのように一段階上の情報を手にした上で必要ならば偽悪も厭わないキャラも好きなので。もっとも、この手のキャラはその真意が明かされるまではなかなかその真の魅力に気づけないのが難点ではありますが。

 

 全体的な流れとしても、溜めた分は同じかそれ以上に爆発させるという、見ていて非常に気持ちのよい作りだったのも良かったと思います。というか、その熱い王道的な演出があったからこそ、細々としたつっこみどころも許せる感じで。例えば最終回の、ラインバレルにマキナのエネルギーを送ったらその後ファクターは死亡する、なんて設定がいきなり出てきて、でも何故かみんな無事だった、みたいなのがあっても。

そして、最初から最後まで叫び続けた「正義」あるいは「正義の味方」……その答えを、かつてはそれを目指して一度は挫折した森次さんが最後に語ってくれたのも良かったかな、と。答えを出したという意味でも、それを言ったのが森次さんだったという意味でも。又、ラストを城崎のお決まりの台詞(でも込められた想いが違う)と、土に半分埋まった浩一が作った墓(本当の意味での正義の味方の誕生という意味ではある意味あの墓も間違ってない?)で締めたのも、回帰しながらも全く同じ場所ではなく一段階上の場所に辿り着いたような感じがして、良い演出だったかと思います。あと、個人的には挿入歌の使い方もうまかったかな、と。矢島と殴り合うところも、最終決戦も。

 

 感想サイトを見ているときに、主人公の浩一の成長はしっかりと描かれていたものの、脇キャラの掘り下げが少ない……というようなのをちらりと見かけたことがあったのですが、これに関してはちょっと同感ですかね。ちらりと過去が語られたことで、CMで流れていたドラマCDの森次さんと加藤の出会いとか、本編でやって欲しかったなぁ……と思ってしまいましたので。気になるけど、じゃあCD買うかというと、買わないですからね……。山下や美海にもファクターになるに至ったエピソードを掘り下げたらもっといろいろ出てきそうだったし、双子に至ってはそういうのは何もなかったような……。加藤機関側のエピソードは、彼らの真の狙いが明かされるのが終盤である以上難しくはあるのですが、それでももうちょっと脇キャラのストーリーも見たかったかなぁ、と思います。そこだけがちょっと残念だったところですかね。

 

 とはいえ、全体的にはとても楽しめました。序盤の展開は辛いものがありましたが、そこさえ耐えればあとはほとんど上っていくだけなので(回によっての出来の良し悪しは別として)、痛いという意味でのストレスはだんだん少なくなって、むしろ熱くなっていきますし。そういう意味では、序盤で切る人が多そうなのが残念なところなのかもしれませんが……。ともあれ、アニメ版「鉄のラインバレル」は楽しんで観られたので、そのうち今度は原作のほうも読んでみたいかな、と思います。ちらりと目にしたところによると、アニメ版はオリジナルストーリーらしいので。最終回で浩一たちが目にした、自分たちと同じように男女でマキナに乗っていた二人……ひょっとして、彼らはそっちと関係があるのかな?とか。

2009年3月終了アニメ感想「CLANNAD〜AFTER STORY〜」4

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 三週間遅れですが、こちらでもようやく最終回を迎えました。

 

 原作の評価がとても高い作品ということと、一期が面白かったのとで楽しみにしていたアニメでしたが、序盤(二話以降)はその一期に比べると面白さがちょっと減っていて、やや評価が下がったのですが(あくまで一期との比較なので、単体で見ればそんなに悪くはなかったのですが)、おそらくそこからがこの物語の本番というか真髄と思われる、朋也の卒業の辺りからは一期に負けず劣らずの面白さに戻ってきました。朋也が職を見つけるまでとか、職場で認められるまでとか、出世のチャンスとその挫折とか、現実的な厳しさも描かれていたので見ていて痛いところもありましたが、それも含めて面白かったかなぁ、と。特に、汐が登場してからは良かったです。朋也と汐が少しずつ距離を縮めていって一緒に暮らし始めた頃が、一番見ていて楽しかったですかね。

 

 最終回(番外編や総集編でなく本編の最終回)の、この物語のギミックに関わってくると思われる辺りの話(幻想世界の話と、時間軸が五年前に戻って再び始まる幸せな物語)は、どうせ数週間遅れだしと、原作プレイ済みの方の最終回感想に書かれていた解説を事前に読んでいたので大よそどういうことなのか分かりましたが、もしもそれを読んでいなかったらどう思ったのかなぁというのはちょっと気になるところ。原作ファンの感想を見ていると賛否両論なので、アニメの演出等に不満を抱いた人の感想を見ていると、自分一人の解釈だと理解できなかったかなぁとも思ってしまうので。

 

 とはいえ、最終回を観終えて振り返ってみれば、面白かったかなぁと思います。原作の評価が高すぎるくらいなので、そこから想定するほどの爆発的な面白さまでは届かなかったかもしれませんが、そういうのを抜きにすれば普通に面白い作品だったと思います。そもそも、高校卒業後の話までじっくりとやっている時点で他の物語とは少し毛色が違っていて興味深いところもありましたしね。

2009年3月終了アニメ感想「スキップ・ビート!」3

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 ラストが近づくに連れて薄々感じていたことですが……やっぱり、中途半端なところで終わってしまいました。モー子さんの話を丸々削り、緒方監督のエピソードもほとんどを削ったからには、せめて「ダークムーン編」の終わりまでは進めてから締めてくれるものと思っていましたが、そこまでも尺が足りなかったですね……。キリが良い、という意味ではそこまで進めてから終わるのが一番だったと思うのですけど。

 

 前半部分については、無難に出来ていたと思います。基本的に原作どおりで、必ずしも語らなくてもいいギャグとかちょっとしたエピソードとかをちょっとずつ落としていって……といった感じだったので、原作を知っているとサプライズはないんだけど、安心して観ることはできる、みたいな。ただし、アニメということで動きが付いた分は漫画とは違う面白いところもあって、と。

 しかし、後半戦。正確にはPV編辺りからでしょうか。それまでのエピソードでは、削られた部分も「まあ、これは語らなくても……いいの、かな?」というところに収まっていたのが、「え……? そ、それ削っていいの?」という部分にまで食い込み始めて。冒頭で書いたモー子さんのエピソードとか、緒方監督のエピソードとか、その後のキョーコや蓮のエピソードを語る上では削るのはちょっと痛いものだったと思うのですよね。……まあ、緒方監督のエピソードに関しては、蓮がキョーコへの恋心を自覚したところまでで終わってしまったので、最終回まで観てしまえば無くても良かったのかなーとは思うのですけど。でも、それまでの緒方監督の台詞がいろいろちょっと軽く感じてしまったのが個人的には微妙だったかも。削られずに映像化された部分に関しては概ね良かっただけに、特に主要キャラは声優さんの演技が加わったことで漫画にはない魅力が加わったことで別の面白さがあっただけに、後半戦のシナリオ構成に関しては何だか残念でした。

 

 ラストはこれまで出てきたキャラの近況で締められていたのは、個人的には良かったと思います。原作では再登場のないキャラなんかは特に、今何をしているのかが見られて楽しかったかも。ただ、緒方監督とモー子さんは、それぞれのエピソード削ったせいで、一緒にいた相手との関係が、原作知らない人には不明瞭になってしまっているような気がしましたが。

 

 「Next stage is……」なんてテロップが最後に出たので、ひょっとして二期の可能性もあるのか?と思ってしまうところですが、正直なところ、今回終わったまま続くのだとしたら、削った伏線をうまく再構成しないことには破綻しかねないような気がしてしまうので、不安のほうが大きくなってしまうのですが……でももし、そこをうまく昇華した上で再アニメ化となるのなら、それは観てみたいと思います。この先にも、面白いエピソードは詰まっているわけですから。

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #25(終)「再生」感想4

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 とうとう終わりを迎えました、「ガンダムOO」。一期・二期合わせて全五十話の中で決着をつける……という意味では、まあ綺麗にまとまったかなー、と言えなくもないのですが、個人的にはもう少し話数が欲しかったかな、と思ってしまうところ。最後に木星を背景にテロップされた文面(たぶん、“人類の幼年期の終わり”みたいな感じかと)こそが、この物語を通して描きたかったことだというのなら、それは果たしているようには思うけど、個々のキャラクターエピソードとしては物足りない人もいて(特にグラハムさんとか……! まさか最終回の出番がたった一コマとは思わなかった……(涙))、世界全体としても、最後に沙慈が締め括ったような言葉を、一般人が言ったのなら、もっと深く響いただろうな、とか思うわけですし(※沙慈の言葉が薄っぺらく聞こえたという意味ではなく、彼らは一般人代表ではあってもセカンドシーズンでは世界の裏で行われていた戦いに直接関わっていたので、そうではない、それこそアロウズの情報操作に踊らされていたような人がそこに思い至れたら、沙慈の言う自覚やら何やらがより感じられたかな、と思ったわけで。……とはいえ、劇的な変革というより、長い戦いを通して人類は少しだけ変われた、という物語っぽいので、今は沙慈たちのような人が、そして後には他の人々も……となると考えれば、今はそれで正解なのかもしれませんが)。

 

 前半はvsリボンズ戦の決着、後半はエピローグ……と読んでいたのですが、蓋を開けてみれば、ABパートがvsリボンズ戦の決着、ED・Cパートがエピローグということになっていたわけですが。そのエピローグの駆け足加減が物足りなさを感じた一因ではあるものの、本編のほとんどを使って描かれたリボンズとの決着は見応えのあるものではあったと思います。特に、今までほとんど無敵状態だったダブルオーが苦戦する事態は、MS戦としては面白いもので。……やっぱり、バトルとしては同等の技量を持つ者同士が切磋琢磨しているような感じのほうが面白いのですかね。

 

もっとも、逆にアリオスはその活躍っぷりに心の中で歓声を上げておりましたけど(笑)。まあ、こっちはこれまでほとんど活躍なかったですからね……ハレルヤがいてこそ戦場で輝くアリオスを見ていたら、戦うこと=願いを勝ち取るための手段、とするなら、やはりハレルヤはアレルヤにとって必要な存在……というか、二人揃ってこそ一人なのだという気がして、駄目押しのハレルヤイベントを見せてもらえたかな、と少し満足できました。エピローグでは、一見アレルヤとマリーな二人が出ていましたが……たぶん、二人の中にはハレルヤもソーマも消えずに残っているのだろうな、という気がします(それはそれとして、この二人ってエピローグでは何してたんでしょうね……)。

 

セカンドシーズンは、ライルにとってはライル・ディランディがロックオン・ストラトスになるまでの物語だったのかな、と考察サイトの助けを得つつ、今では考えているのですが。そういう意味では、ライルがリヴァイヴに勝利する最後の決め手となったのが、あとわずかだけ残っていたなけなしのトランザムというのは妙に感慨深いものがありました。ファーストシーズン時の感想で、トランザムは人だからこそ使えた(起動した)力、みたいなのを見かけたことがありますし、ロックオン(ニール)は結局最後まで一度もトランザムを使わなかったらしいので、ようやくロックオンとなったライルが、人の力でイノベイターを倒す、という展開に、何だかちょっぴり熱いものを感じてしまいました。ある意味、ここで本当にライルはロックオンになった、みたいな。

 

激戦の末、両機共に大破した刹那とリボンズ。そんな彼らが最後に乗ったのは、エクシアとオーガンダム。先週、オーガンダムが出てきた割にはあっさりやられて終わっていたので、意味ありげに見えて実はただの戦力の一つというだけだったのかな?とか思ったのですが、まさかここでそれを回収してくるとは。リボンズ+オーガンダムは、まさに刹那の原点。それを、刹那の最初の機体であるエクシアで倒すというのは、刹那が最後に乗り越えるべきものを全部乗り越えたということのように思えました。

 

出番はわずかでしたが、これまで翻弄され続けたリボンズに最後に一矢報いたティエリアも良かったかと。VEDAを介してリボンズに接触して彼の敗北の一助となったのは、これまでリボンズが他の人に散々やってきたことの報いのようでもありましたし、人の中にあって成長したティエリアが、人を見下し続けたリボンズに打ち勝った瞬間のような気もしましたし。

 

 エピローグでは、それぞれのキャラのその後が語られました。

 

 やっぱり生存していて、ちゃっかりカティまでゲットしているコーラサワーは、実はこの物語一番の勝ち組なんじゃ……という気がしたり(笑)。花嫁衣裳ながらもしっかり仕事をしているカティには、「らしいなぁ」と笑ってしまったところではありますが……こんな二人なら、これからの世界も大丈夫かな、と何となく思えてしまうところです。

 

 生き残ったアンドレイは、両親の遺志を継ぐことにしたようです。すれ違いから父親を手に掛けてしまった彼の贖罪としては、彼らの目指した道を進んで、彼らがいれば助けられたであろう人の何倍も、何十倍もの人を助けることが一番相応しい、のでしょうかね。

 

 ファーストシーズンのラストと同じように、読んでいるかも分からない相手への手紙を送ったマリナ。結局彼女については大きな活躍が描かれることはなく、引っ張った割には物足りない気持ちもあるのですが、最初は押し付けられたものだったと思われる王族としての役割をしっかりと受け入れ、アザディスタンの復興を果たし、次は中東全体を……と頑張る姿は、これはこれで彼女も成長した証のような気もします。少なくとも、一度滅ぼされる前のアザディスタンの王女とは違って、今度こそ人々を導いていける立派な指導者にはなれるのではないかと。

 

 クラウス&シーリンのカタロン組も、新政権の下で世界の復興に協力していくようで。今度はテロという形ではなく世界のために関わっていくのは、彼らもあの戦いを通して少し成長できた、ということですかね。……まあ、それはそれとして。あの場に、アニュー(もしくはリヴァイヴ)によく似た人物がいたのが個人的には気になるのですけど。

 

 沙慈&ルイスは、療養中のルイスに沙慈が付き添っている様子で。ルイスがすっかり以前のルイスに戻ったのに何だか安心しつつ、今のところこの二人はただそれだけなのが、今後どうなるのか気になるところ。互いにアロウズ・CBに所属し、そして人を殺めた以上、彼らにも何らかの贖罪は求められると思うのですが……そのための、ルイスの療養と考えておくべきですかね。何かをしようにも、動けないのでは意味がないですし。たぶん、ルイスが回復したら、そのときが彼らの贖罪の始まりのときかな、と。

 

 そして、物語のラストではてっきり解体されるものと思っていたCB。意外にも、まだ活動していました。法で裁かれることもなく、カティの台詞だと必要悪として認められてさえいるようにも見えてしまいましたが……そのカティはコーラサワーと幸せになり、マリナも悲願を果たしていた姿を見た後だと、それこそが彼らに対する罰であるような気がしないでもなく。マリナが刹那へ宛てた手紙で、あなたの幸せは?と気に掛けていたように、戦い続ける限り、彼らには一般的に思い浮かべるような人並みの幸せはたぶんない。一生、世界のための抑止力であり続ける……それこそが、彼らの罰であり贖罪なのだと。

……もっとも、セカンドシーズンに入ってからはCBがそれで一つの家族っぽいので、それはそれで幸せなんじゃない?という気もするわけですが。自分たちの信念に基づいて行動し続ける、という意味では、それはむしろ幸せなことのようにも思いますし。まあそれでも、彼らが常に世界から弾き出された者たちであることに変わりはないのですが……。

 

 総評としては、冒頭でも書いたとおり、取り敢えず綺麗にまとまっていたとは思うものの、あちこちに物足りなさも感じた……というのが、最終話まで見終えた正直な感想ですかね。丁寧に伏線を回収していきながら描写されたものがある一方で、どう考えても描写不足だと感じてしまったところもあって。だから、面白かったとは思うものの、同時にそうした諸々が惜しいなーとも思います。とはいえ、楽しんだところは楽しんだところとして評価したい気持ちもありますし、「コードギアス」に続いてコメント欄での意見交換が盛んな感想サイトを読んでいるときも含めて楽しめたアニメではあるので、そういう意味ではやっぱり最後まで楽しめた番組だったと思います。

 

◇次回「2010年 映画公開」

 ある意味一番テンションが下がった……もとい、困惑した瞬間。確かに、上記のとおりに本編に描写不足や尺不足を感じた部分はあるのですが、映画公開となると、「え……やっぱり本編中には完結させられなかったの?」と思ってしまいますので。いやまあ、その映画の内容はまだ分からないので、一概に批判はできないのですけど。総集編+本編の補完だと、TV版が未完結ということになるので眉をひそめてしまいますが、人気があったから某キャラにスポットを当てたスピンオフを作ることになりました、とか、TV版はTV版で完結しているけどそれ以外の物語を映画という形で(外伝でも、視点キャラをがらりと変えたTV版のその後でも)とかだったら、それはそれで面白そうかもですし。……まあ、観に行くかどうかはその辺が明らかになるまで分からないところですが、取り敢えず気に掛けてはおこうかなー、とは思います。

2009年3月終了アニメ感想─屮謄ぅ襯此.ブ ジ アビス」4

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 全二十六話で紡がれた壮大な物語もとうとう終了となりました。テイルズシリーズはやったことはありませんでしたが、RPG&異世界ファンタジー好きとしては、そうした雰囲気を残したまま進んでいく物語はそれだけでも観ていて楽しいものでしたし、登場人物たちの掛け合いや関係性の変化や成長などを見ているのも楽しいものでした。そうした部分全部含めてゲームのほうもどれかやってみたくなるところでしたが……まあ、それは後々考えるとして。各々のキャラクターたちの過去や事情が明かされ、敵対する側の思惑も明らかになり、そうして収束へと走り始める後半戦は、毎週本当に楽しみにしていました。土曜深夜の放送ということで、視聴するのは日曜日となっていたわけですが……正直なところ、後半戦は同日視聴の「ガンダムOO」よりも楽しみにしていたかもしれません(笑)。

 

 とはいえ、そうして楽しみにするアニメの一つになるまでには、前半戦の山場を乗り越える必要があったわけで、でもその山場が唯一のこの物語に対する小さな刺となってしまっているのもあるのですが。

最終回を見終えたところでは星五つの評価を付けてもいいと思いつつも、マイナス一個したのはそれが理由で。主人公・ルークの成長の大きな転換点となったアクゼリュスのエピソードのことなのですが、それまでに散々ルークの未熟なところを描いておいて、それが溜まりに溜まって爆発するようにアクゼリュス崩壊に繋がる構成は見事だと思うのですが、その後の仲間の反応がどうしても納得できなかったのですよね。ルークが悪かったのは言うまでもないことですが、同時に彼の実年齢が七歳の子供であることが明かされたため、彼が口走った責任転嫁がその年齢の子供としてはおかしくないものに聞こえてしまい、逆に背を向けた仲間たちの反応が微妙になってしまって。攫われたりで別行動のことが多くてルークとの接触機会の少なかったイオン、ルークに近づいたのは玉の輿目当てで心はイオンにあったアニス(後にスパイだったことも判明)、居場所を奪われたという確執を持ちつつもただ一人ルークを止めようと動いていたアッシュの三人に関しては、失望して背を向けるのも納得できるのですよ(イオンはちょっと違ったかもしれませんが)。しかし、ティア・ガイ・ナタリア・ジェイドの四人に関しては、それこそ彼らのほうがルークに全責任を押し付けたように見えてしまったので。

あの事件が起こったのには、ルークの未熟な性格と、視聴者から見ても行き過ぎていることが分かるくらいのヴァンへの傾倒が根底にあると思うわけですが、ガイ・ナタリアはその当時までのルークの性格形成に深く関わった人物であるし、そもそもルークと出会ったのはヴァンが良からぬことを考えていることを知って止めに(殺しに)来たティアと、ディスト・シンクと初顔合わせしたエピソードでルークがレプリカであることを知った(と思われる)ジェイドは、二人の関係から、ヴァンがルークを何かに利用しようとしていることに気づいてもおかしくない……確信は無理でも、ちらりと疑うことくらいはしてないほうがおかしいかと。特にジェイドは、後のエピソードを考えても、その考えに辿り着いていてもおかしくないと思いますし。だから、彼らの動き次第ではあの事態は止められたかもしれず……故に、彼ら自身もそれを自覚していたかそうでないかは分かりませんが、仮にしていたとしたら敢えて目を逸らしたようにも見えてしまったというわけで。だから、その後再結集していくところも、良いなーと感じる部分がある一方で、微妙にもやもやが残ってしまいました。

 

 そんな感じで不満を感じたところもあったわけですが、その後のルークの成長には目を見張るものがあり(同時に急いで成長することを余儀なくされた子供としては痛々しいものもありましたが)、彼の成長物語としては良いものだったと思います。ティアとの、あっさりカップル成立とはならない微妙な距離感も見ていて楽しかったですしね(笑)。その他のキャラも、ルークとガイの友情とか、ガイとはまた違った感じのジェイドとの関係とか、組み合わせが違えばいろんな形の繋がりがあって、それもまた面白かったです。

 

 ラストはルークが戻ってきて終幕……といった感じではありましたが、あれは果たしてルークなのかアッシュなのか……なんてことを視聴時は考えていました。ルークがアッシュを抱えていた場面でアッシュが動いたような描写があったので、アッシュ復活もあるかな、と。ルークにあった消滅の可能性も否定されたわけではありませんでしたし。声の低さは声変わり、髪は伸びただけとすればどちらとも取れますし、台詞は一見ティアへ向けてのものですが、ナタリアへ向けてのものとしたらと考えればやはりどちらとも取れるわけで。……ルークとアッシュの統合した姿、というのが、一番しっくりくるところでしょうか? せっかく別々に自立したのに元に戻っちゃうのか?というのはありますが、片方だけではどちらも消えてしまうのなら、それもありかな、という気はしますし……。

 

 あと、本編とは別に感嘆させられたのが、ルーク&アッシュ役の鈴木さんと、イオン&シンク(&フローリアン)役の小林さん。オリジナルとレプリカということで同じ方が声を当てていたわけですが、あれだけ演じ分けられるものなんだなぁ、と。性格が違ったのはありますが、それにしてもああまで別人としてやられると、声優さんてホント凄いんだなぁと改めて思ってしまいました。又、この二人に限らず、声優さんの演技に関してはけっこう水準の高かった作品とも思いますが。ジェイド役の子安さんなんかは特に、声のトーンだけで細かい感情の変化などを表現していたように感じましたし。

 

 良かったところ不満に感じたところはありましたが、総合的には最後まで楽しめた作品でした。上にも書いたとおり、後半は特に、視聴しているアニメの中でも特に楽しみにしているものの一つになっていましたしね。そんな感じだったので、テイルズシリーズに限らず、また何か異世界ファンタジーゲームのアニメ化を、この水準以上でやってくれたら個人的には嬉しいところです。……いや、ゲームに限らず、面白い異世界ファンタジーのアニメなら歓迎しますが。

2009年3月終了アニメ感想А峭執事」4

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 本編ラストからED曲の流れだけでも何だか評価が上がりそうですが(梶浦さんの作る曲はここぞというところの本編とのシンクロ率が相変わらず凄まじいです)、最後まで観終われば、面白かったといえるかな、と思います。個人的には序盤のマダム・レッドのエピソードが頂点で、残りは良い回といまいちな回が混合していたような気がしますが、それでもラスト二話は十分良かったかと。

 

 放送途中で原作を読む機会があったので、そのせいで原作との比較が生まれてしまい、ラウやアバーラインの最期の扱いにももやもやするところがあったわけですが、特に女王の設定改変は、個人的にメディアミックスでやって欲しくないことに含まれる人格改変に当てはまってしまうので微妙だったりもしたのですが……でも、アニメを楽しみきれなかった一番の要因は、それ以上にアニメオリジナルの部分……その中でもアニメ版での中核を為す部分が自分の好みと合わなかったからかも。何せ、最初に微妙だと感じたのが、魔犬のエピソードでしたからね。悪魔や死神がいる世界観なので、天使が出てきてもおかしくはないのですが、それが全ての元凶で黒幕なのはどうなの?と思ってしまいましたし(ひょっとしたら原作でもそのうちそんな感じになるのかもしれませんが)、アンジェラのキャラがどうしても好きになれませんでしたしね。逆にアッシュは、本性を現すまではそれほどでもなく、本性を現してからは、CVの日野さんのこういう悪役は(記憶にある限りでは)初めて見るということで、その辺に注目していたので、最後まで観られた感じでしたが。

 

とはいえ、天使関連は微妙なものを感じたものの、死神たちの扱いに関してはむしろ良かったかと。グレルにしろアンダーテイカーにしろ、見ているだけで楽しいキャラたちですし(笑)。彼らに関してはアニメオリジナルの部分の中では評価が高く付けられるところですかね。

そして、ラスト。シエルとセバスチャンの契約終了が見え始めたときから、ラストをどう締めるのかは気になっていたところですが、きちんと契約を全うする形で終わったのは安心できました。これまでの展開から、安易にシエルが生存するエンドはあり得ないと思っていましたが、ラストでシエルがいろいろと揺れていましたからねぇ。でも、そうして揺れたことでシエルが自分の矜持を取り戻して、そのままの彼で最期を迎えたのは、二人の最期のやりとりも含めて良かったと思います。

2009年3月終了アニメ感想「とらドラ!」5

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 開始直後は、原作既読者の感想を見ているとどうやらかなり端折って進めているらしいことを知り、大丈夫かと思う部分もありつつ、でも未読で観ている自分は面白くて、そうしたら意外なことに端折っていても原作既読者の反応も良好で、これはひょっとしてかなり面白い作品になる……?と思っていたら、本当に傑作と呼んでもいいようなアニメになったかもしれません。少なくとも、私の中では良作・傑作のカテゴリーにリストアップされるかと。

 

竜児と大河の出会いから始まって、最初は互いの恋の協力で、だけどだんだん思いは複雑に絡み合い始めて……と、二人だけでなく、残りの三人も含めて、物語の進行と同時に変化していくそれぞれの思いや関係には目が離せず、一つ見せ方を間違えれば「結局、最初の二人がくっつくのか」となりそうなところを、それぞれの想いをきちんと昇華させて、その帰結が必然となるように動いていったことで、そんなふうに興醒めすることなく、最後まで楽しんで観られました。それに、ラブコメが中心でありながらも、それぞれの青春(恋愛、友情、進路、その他諸々含めて)が描かれていて、そうした部分にも全員に決着をつけさせているところは見事だな、と思います。特に、かなり終盤まで引っ張られたみのりん関連は、大河の気持ちが竜児に向いていることが確定した辺りから、果たしてちゃんと決着がつけられるのかと不安になった分、結果は失恋ながらもちゃんと描き切ったのは凄かったと思います。そして、恋の決着がついた後は、竜児と大河が残していた、それぞれの家族関係の問題も昇華させて。2クールでここまで描き切ったのは、ホント凄いと思います。全10巻の物語を破綻させることなくまとめた、というのも含めて。

余談ですが……凄いといえば、大河の気持ちが竜児に向いてからは、メインの女の子三人共の気持ちが竜児に向いているという、ある意味ギャルゲーちっくな構図になっていながらも、そこまでに描かれたエピソードから、それが非常に納得のいくものだったのも面白いところで。何でこんな男にみんな惚れるんだ?という物語も世の中にはあるので、これは好きになるのも分かるなーと思えてしまうような竜児のキャラも、この物語の成功の一つの鍵だったのかも。勿論、脇役含めて個性的なメンバーが揃っている物語なので、それぞれの存在があってこその面白さであることも間違いないのですけど。

 

 原作の完結とほぼ同時にアニメも終了となったので、もしも最後まで原作どおりで終わりを迎えたのなら原作は読まなくても大丈夫かなーと思いつつ、でも端折られているわけだから省略されたエピソードとかも含めて読んだら更に面白いかも?とも思いつつ(少なくとも、以前ちょっと立ち読みした一巻は面白かった。そして、原作ではどうだったのだろうと最終巻もぱらぱらと読んでみたら、基本的には同じでもやっぱり少し違っていて面白そうだった)……でも今現在はそこまで手が回らないので、そのうち機会があったら、原作にも手を出してみようかなー……と、取り敢えず頭の片隅に留めておこうかと思います。

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #24「BEYOND」感想5

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 ……いや、もう圧巻でした。

残り話数がわずかながらも未回収のあれやこれやがいろいろあったわけであり、前半部分は逆転への溜めとでも思わなければやってられないほど劣勢続きで……、でもそれが、刹那のトランザム・バーストで一気にひっくり返っていく様は。特に、ソーマとアンドレイの和解(?)、身体に爆弾を抱えたラッセとルイスの回復、前回でリボンズに殺されたリジェネの真意(?)の辺りはもう回収不可能かと思っていたので、これらをまとめて掬い上げた手腕には脱帽です。爆発的なGN粒子の散布という、ある意味力技ではあったわけですが(笑)。

実際、ほぼ全てのことがGN粒子(とダブルオーライザーの空間を越えた対話能力)によって解決してしまったので、どこまでGN粒子はチートなんだという気がしないでもないですが、そのトリガーとなったのがみんなを守りたいという刹那の感情の爆発だったことで、素直に丸め込まれてしまいたい気持ちのほうが強いかも。先に挙げた三つや、スメラギとビリーのところなんかは、それがなければ好転しそうもない状況だっただけに特に。これまでのハレルヤ出現の限定条件を考えれば、アレルヤも一応その中に入りますかね。というより、アレルヤとソーマは、互いの問題をそうやってそれぞれ片付けられたからこそ、最後に笑い合うところにいけたのでは、という気がしないでもないですし(でも個人的にはハレルヤ関連はもうちょっとやって欲しかったなーという気がしないでもなく)。

 

 ティエリアが肉体を殺されたことで精神だけがVEDAに移ったっぽいのは、そんな予想を他の感想サイトにて見かけたことがあったのでそれほど驚きはなかったですが、その展開から、内蔵されていた機体が射出されてトライアルシステム発動の流れは素直に感心しておりました。いやー……逆転の一手としては実にスカッとする見事なものだったかと。ファーストシーズンでも一度使われたシステムですが、本来の使い方はこうなんだよ、と見せ付けられた気がします。ただ敵対する機体の制御を奪うものではなく、誤った道に行こうとするものを統制するもの、みたいな? 自分で書いていてこの表現で合っているのかはよく分からないのですが。

そして、このVEDAにリンクする機体が次々とその支援を断ち切られてパワーダウンしていく中に、サーシェスも組み込まれていたのがなるほど、と。先週の感想でも書いたと思いますが、ライルvsサーシェスの一対一だと、どうしてもライルが勝つという展開には結びつかないもので。機体同士の相性もありますし、何より、これまで最凶のキャラとして君臨してきたサーシェスなので(だから、変にライルに倒されちゃうのは興醒めになるんじゃ……ってのもありましたしね)。そこでそのパワーバランスを崩すためにトライアルシステム発動、となったので、そういう突発的な不具合が生じるような展開なら(そしておそらく逆にCB側の機体はダブルオーライザーによって支援された感じではないかと思うので)、サーシェスが敗北となっても納得できるかな、と。それに、サーシェス自身はそれで終わらず、機体を脱出して次に繋ごうとしていましたしね。

最後は生身の対決となり、ライルがサーシェスを撃って終わりとなりましたが……正直、ここのシーンは考察サイト頼りかも(汗)。少なくとも、アニューの言葉で、ライルがただの復讐でサーシェスを撃ったのではない、というのは分かりますが……。分かり合うことができる、という言葉の後での出来事なので、目の前の人間は分かり合える存在じゃない、とはっきり分かっていたから排除した、というように考えることもできますが、何だかそれじゃあちょっと作中解としては違うよね?という感じなので……。

 

 前回の展開で、ルイスは沙慈の言葉に耳を傾けるかな?と思いきや、思いっきり聞く耳持たないまま戦いに突入していたわけですが、そんな二人も何とか和解にこぎつけた感じ? とはいえ、ここはちょっと消化不良な気がしないでもなく。結局ルイスは意地を張り続けていただけで(仇討ちを果たしたこととそれでも何も得られなかったことで戻れなくなっていたのもあるでしょうし)、降り注ぐGN粒子によってその頑なな部分がほぐれ、素直に沙慈の胸に飛び込めるようになった、と解釈しても良いですが……何か妙にあっさりいってしまったような。じゃあどうすれば良かったのかと問われても具体的なものは出てこないのですけど……。

 ただまあ、ルイスに関しては、沙慈のところへ帰ってきた後にもまだ課題はあると思うので、そこがどうなるかが、次回に期待ですかね。

 

 全てが解決したかと思われたところに現れたリボンズ。ただ一人VEDAの統制下にない存在として、まさにラスボスとして最後に立ち塞がったわけですが……不謹慎かもしれませんが、ひょっとしてこれは最後にグラハムが駆けつけて刹那と共闘するための布石?とか思ってしまいました(笑)。今回で雪崩のように残っていた伏線が回収されていったので、キャラクターエピソードとして大きなところで残っているのはグラハムとマリナさんくらいとすると、戦闘面では彼の出番かなぁ、と。……とはいえ、じゃあ戦後にマリナさんが何をするのかと問われても、微妙なところではあるのですが……。いや、そこは今回トランザム・バーストによる展開で驚かせてくれた脚本なので、二人のどちらについても「そ、そうくるか……!」と唸らせてくれるようなものが出てくるのを期待なのですけど。

 

◇次回「再生」

 いよいよ次回で「ガンダムOO」も最終回。リボンズとの決着はどうなるのか、何よりその決着がついた後の世界はどうなるのか、他にも細々と残った問題はどうするのか……いろいろと気になるところはあるわけですが、何はともあれ、 全50話続いた物語がどんな終幕を迎えるのか、楽しみにしたいと思います。

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 最終回とは一言もありませんでしたが、次回予告がなかったところを見ると、二十四話最終回でいいのでしょうね。話としては一区切りついたけど、本当に一区切りついただけで、次週から次の話が始まってもおかしくないくらい最終回らしくないどころか、むしろ二期への伏線張りまくりで既に二期の制作決まってんじゃないかというくらいだったのですが……そんなものは最後の告知で吹っ飛びました(笑)。いや、もし二期がやるならそれはもう十分楽しみで大歓迎なのですが、「超電磁砲」も大好きなので。

 

 序盤(原作一巻部分)は、コミックス版で話を知っていたこともあり、同時スタートだった「とらドラ!」がかなりハイペースで進みながらもうまくまとめていたこともあって、冗長だなぁという思いのほうが強かった記憶があるのですが、美琴メインの話が来てからは(まあ、この話も微妙に冗長な部分はあったわけですが)かなり楽しみにしている番組の一つになりました。特に、このエピソード終了後、主に「一方通行」がこの後ってどうなったのだろうというのが気になって原作五巻を手にとってみたところ(原作の表紙を見れば彼の出番が以降もあるのは分かりますので)、「打ち止め」含めて自分好みのキャラであることが分かり、又、ヒロインとしては美琴が一番好きなこともあって、五巻該当の話は一番楽しみに観ていましたね。

ラストエピソードも、思えば魔術サイドと科学サイドがある程度交差する話であり、インデックスが久々に出番増量&活躍な話で、最後を飾るにはちょうどいいもので面白かったかもですし。エンジェルフォールでは当麻の活躍がいまいちなまま終わってしまったこともあって、ちゃんと主人公が頭使って締めてくれたのも良かったかと思いますし、原作どおりなのかは分かりませんが(次回以降への伏線があった辺りは原作どおりな気がしますが)、ラストを当麻とインデックスの出会いに回帰した感じで締めたのも、一つの区切りとしては良かったのかな、と。美琴と黒子は完全にサービスショットだった気がしますが(笑)。

 

 どう見ても完結という終わり方でなかったのは、一つのアニメ作品としてはどうかという部分もあるのですが、それ以上に楽しんで見ていた作品だったので、個人的には満足できました。二期への期待もありますしね(笑)。

 取り敢えずは、アニメ放送が終了ということで、原作のほうに、まずは科学サイドメインの話の辺りから手を出してみようかなぁと思います。今すぐはちょっと優先して読みたい本があるので、それらが一段落してから、ということにはなりますが。

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #23「命の華」感想4

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 ここ暫く、週末の勤務時間が十時間前後ぶっ通しなのがデフォルトと化しつつあったわけですが、さすがに先週末に四捨五入で半日いきかけたのが堪えたのか、日曜日の夕方から体調を崩し、久々に風邪で倒れておりました(汗)。そんなわけで、遅くなりましたが、ようやく「ガンダムOO」視聴&感想です。

 

 とはいえ、今回は「命の華」というサブタイトルどおり、これでもかとばかりに散っていく命の最後の煌きが画面を埋め尽くしつつ、最終決戦への布陣を整えた、といった感じだったかと思うので、今回はその辺について今のところの予想っぽいものを。

 

 今回でvsアロウズは一段落し、残すはvsイノベイター+αといったところ。その最終決戦のお相手としては、

 }詁瓠沙慈 vs ルイス(+アンドレイ)

 ▲謄エリア vs (やっぱり生きてた)リボンズ

 ロックオン(ライル) vs サーシェス

 ぅ好瓮薀(クジョウ) vs ビリー

 そして、ゥ▲譽襯筺ソーマはトレミーの護衛

となった感じでしょうか。あくまで今のところなので、増えたり減ったり相手が変わったりといった展開もあり得るとは思いますが。

 

 二十三話ラストまでで一番希望が見えるかな?と思ったのは,覆里任垢、あくまでこれは、最後の沙慈の叫びにルイスが反応してくれたから。まさかそのままルイスが説得されて戦闘終了、なんて展開はまずないと思うので、あそこからどんな変遷を辿っていくのかはまだまだ予断を許さないところ。次回予告からすると、トランザムライザーが鍵を握りそうではありますが……? これまで出てきたカップルのほとんどがバッドエンドで終わっているので(今週のカティ&コーラサワーはまだ不明……ですかね? これまでのコーラサワーなら何とか生き延びていそうですが……)、今のルイスが何事もなく幸せになんてのはもう無理ですが、それでも少しでも救いのある道に行き着いて欲しいところです。

 

 逆に、一番危ないと思ったのがぁビリーがリボンズに協力しているのが明らかになった時点で、「あ、もうビリーは駄目だな」とか思ったのですが、そんなビリーと鉢合わせたことで、スメラギさんも死亡フラグにレッドランプが灯ってしまったような気が(汗)。確かにこの二人の決着はまだでしたが……良くてスメラギさんが辛くも生存、悪ければ共倒れになるような……。万が一、二人とも生き残って和解したとしても、互いに戦犯は確定で、何らかの罪を償うようなエンドにしかならないとは思いますが。……まあ、そもそも和解といっても、ビリーの一方的な逆恨みなんだよなー、って話もありますけどね。

 

 ファーストシーズンのリベンジやらキャラの成長やらも含めて、おそらくCB側が勝つかな〜と思っているのが△鉢。いや、はちょっと微妙ですけど、△呂泙坤螢椒鵐詐〕では終わらないだろうな、と。あくまでティエリア一人で何とかするのか、誰かの助けが入るのかは分かりませんが。そういう意味では、結果よりも過程のほうが気になるところですかね。今回サーシェスに撃たれたリジェネがあそこでホントに終わったのかも気になるところですし(留美やネーナのことを考えると死亡確定でもおかしくない気はしますが、だとしたらティエリアの同型だった意味って?というのが残ってしまいますし)。

は、個人的に、復讐というのだけでなく、ニールが越えられなかったものを越える意味でもライルに勝って欲しいなーと思ってしまうところなのですが、相手がサーシェスなのが難しいところで。ティエリアと違って、誰かが助けに入るかも微妙な気がしますし。刹那&沙慈組が早々にルイスとの決着をつければ、あるいはティエリアがリボンズとの決着をつけて駆けつければ、そういう展開もあるかもしれませんが。せっかくこの組み合わせになったので、ライルが早々に負けて……ということだけはないと思っていますけど、ある意味一番読めないのがここかもしれません。そういう意味では楽しみではあるのですけど。

 

 イ蓮直接的な名のある相手はいませんが、これはこの二人の戦う……というより向き合う相手は、むしろ自分の中にいるからかなー、と。アレルヤとマリー、ソーマとマリー、アレルヤとソーマはここまでである程度決着はついてきているわけですが(今回、またアレルヤが「マリー」呼びに戻ってたけど)、ハレルヤについてはまだ全然ですからね。次回予告からすると、例のダブルオー空間(仮)がまた出現しそうな気配でしたし、だとすれば、これまでそのときのみ姿を見せていたハレルヤが出てきて、彼関連に決着をつけるなら絶好の機会となりそうですし。……そういう意味では、今回のソーマ被弾は、ハレルヤ登場のフラグかと思ってしまったわけですが。

 

 とまあ、こんな感じで予想してみたわけですが、蓋を開けてみたらどうなるかは次回次第で。一応近く(宇宙)にいるマリナさんとか、個人的な一番の期待どころとしては、刹那との決着後行方不明なグラハムがどう出てくるかでも変わってくるかと思いますし。……あと、実は御大として控えているかもしれないイオリア爺とか。

 ……取り敢えず、今回大量に命の華が咲いたので、次回は控えめでお願いしますと言いたいところです。特に、何かの拍子に被弾してあっさりお亡くなりになりかねないラッセさんとかヴァスティ夫妻とか……。

 

◇次回「BEYOND」

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #22「未来のために」感想4

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 物語のラストが近づいてきたこともあり、CB、カタロン、クーデター派(でいいのかな?)が集結してアロウズ撃破に向かっていく流れは、何となく見ていて胸躍るものがあります。最初はばらばらに動いていた志を同じくする者たち(全く一緒ではないでしょうけど)が共闘する、という展開の良さもありますが、今回はまだ武力での解決ということもあり、今後の対イノベイター戦やその後では、どんなふうにこれまで作中解の一つとして提示されてきた対話が絡んでくるのかが楽しみというのもあるのかも。

 

 それはそれとして。語っていることは真面目なのに、同時に映る画面の映像がミスマッチなグラハムさんとリボンズには、こういう展開なのにも関わらず笑わせてもらいました。普通に日本邸宅にいたり滝行やってたりするグラハムさんにも吹いたけど、量産イノベイター(しかもみんな同じ顔)に囲まれたリボンズはシュール過ぎる……っ(笑)。

 

◇未来のために

 今回のサブタイトルどおり、刹那が作中でも何度も「未来」という言葉を口にしていたわけですが、CBメンバーだけで見たとしても、その言葉が連想できるキャラが、アレルヤ&ソーマ、沙慈、おまけでフェルトくらいと、少ないことに何だか複雑な気持ちになります。

 

アレルヤ&ソーマは、前回でアレルヤがソーマを認め、今回ソーマがマリーを認めたことで、最後に戦死さえしなければ、この二人はハッピーエンドで終われるんじゃないかなーと。ソーマの復讐や、ダブルオー空間のみ出てくるハレルヤの存在はありますが、二人の間にあったわだかまりが解けたからか久々に活躍していた気がするアリオスも含めて、大丈夫なんじゃないかな、と。

沙慈は、ここまでの物語でかなり精神的に成長してきて、少なくとも今の彼を見ている分には、ちゃんと乗り越えていって未来に辿り着けるんじゃないかなと思えます。ただまあ、彼にはまだ難易度Sくらいの、今の成長した彼でもクリアが厳しそうな重要イベント(一つは、言わずと知れたルイスの救済。前回で復讐を完遂し、そのせいで壊れたように見える彼女をいかにして救うのかは、彼女がアロウズでしてきたことも含めて相当難しいかと。そしてもう一つが、まさかこのままフェードアウトはないと思うので、沙慈自身の復讐心が試されるvsサーシェス。ルイス含めて沙慈の周りでは復讐関連のイベントもけっこう多かったのでおそらくやるものと思うのですが。案外ルイスの救済もこのイベントと同時進行になったり……とか考えてみたり)が残されているので、そこはまだ何とも言えないところですが。

フェルトは……生き残りそうというより、死んだら存在した意味が分からなくなりそうなキャラなので、この戦いが終わった後の世界を見続けることになるんじゃないかな、と。それに、今回彼女が刹那に花を渡した、というのが、「生」に関するポジティブな描写にも見えてしまったので。……もっとも、あのシーンはそこよりも、彼女が刹那に花を渡した真意のほうが気になってしまったのですが(笑)。何らかの想いを託せる仲間としてなのか、それとも……?

 

その他のメンバーは微妙なところで。今のライルやティエリアは「未来」を口にしても何となくモヤモヤしてしまうものがありますし(ティエリアは序盤以降彼中心のイベントないから余計に)、ヴァスティ家の三人は、幸せそうな家族の姿を見せられたのが逆に怖くて仕方ないというか(汗)。ラッセの復帰は嬉しいけど、寝たままフェードアウトのほうが生存確率高かったのでは、とか。スメラギさんは未来を見ていそうな気はするけど、彼女自身の未来があるかどうかは、彼女のポジションを考えると微妙ですし。

そして、刹那。彼が自身を変えようというところまで辿り着いたときまでは良かったのですが、リジェネの言うところの「純粋種」として覚醒した前後から、妙に彼の語る言葉が浮いて聞こえてしまうのがちょっと……。たぶん、彼が沙慈とかライルとかに私的に接しているときの人間臭いところを好意的に見ているから(ルイスのことで心配したりとか、アニューの仇としてのライルの想いを丸ごと受け止めようとしているように見えたりするところとか)、悟ったように進むべき道を語る彼の姿に違和感を覚えているんじゃないかなー……と思っているのですが。その瞬間は、他の登場人物より(革新者として、という意味で)一段上に立っているから、逆にそれが、作中解を語る役割を付与された上位者に見えてしまっているのかなー……と。何というか……真っ先に辿り着いてしまったが故に、人類を未来へと導く役割を終えたら消えそうに感じてしまうので、未来を語りつつも未来が見えないキャラになっているように感じてしまっている気がするわけで。……自分でもこの辺の感覚はうまく説明できているか分からないところなのですが、そんな感じで、最近の刹那はその成長を頼もしく思う反面、何かこうモヤモヤとするものがずっと付きまとって、「未来」という言葉とはズレを感じてしまうわけです。

 

 とまあ、CBメンバーについて書いてみたものの、個人的に「未来」という点で気になるのはグラハムさんですが。彼がこれまでも語っていた武士道精神。私はこれまで、日本の何かに感化されてそれを持ち合わせるようになったのかなー、みたいに割と軽く考えていたのですが、何だか私が考えていたよりも相当精神的に深いところで根付いているように、今回の彼を見ていて感じました。私はアニメしか見ていないので、他の媒体でのドラマは、それに触れた人が洩らしたもので断片的に知っている程度なのですが、その私の知らない部分に、そうなるような何かがあったのですかね……。「未来」に「生」きることを選び、それを叫んだ刹那に対して、あくまで「勝負」にこだわり敗北すれば「死」を想うグラハムさん。脳裏に響く刹那の言葉と、自らの信じたもの。彼が最終的に選ぶものが何なのか、見届けたいところです。

 

◇最後に立つ者

前回で留美が消え、リジェネもどこかリボンズの掌の上で動かされているように見えるところから、やはりこの物語で最後に立ち塞がるのはリボンズなのかなー……と思っていたら、まさかの展開が。リジェネの野心は見抜けても殺意(というか、そもそも拳銃持ち歩いていたこととか)は見抜けないのか?という辺りに疑問も感じてしまいますが、とにもかくにも、まさかのリジェネがリボンズを射殺する、という展開に。次回予告に一瞬リボンズっぽい人影が映っていたような気がしないでもないですが、リボンズが生きているにしろ死んだにしろ、このことでこれまで以上にどうなるか分からなくなったような気が。この場合、リジェネがティエリアの同型というのも、ティエリアがイノベイターのところへ向かっている以上、どう関わってくるのか、といったところですし(そういう意味では、実は生きていたリボンズが報復に次回あっさりリジェネを殺害、なんて展開はないと思われるわけですが)。

……取り敢えずは、やはりリボンズの生死ですかね。それでがらりと変わってきそうですし、本当にリジェネがリボンズ殺害をやってのけていたのなら、ヒリングなんかの動きも含めてどうなるのか。味方サイドの動きも目が離せませんが、敵サイドも同様になってしまいました。

 

◇次回「命の華」

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #21「革新の扉」感想5

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 Bパートラストの怒涛の展開にすっかり圧倒されてしまった今回。何だかあの辺だけで星五つの評価を付けてもいいような気になってしまいました。

 

 それはそれとして。前回の感想で、刹那がアニューを殺したことについてちょっと書いていたのですが、今回の刹那によれば、どうやら彼には裏から操る者(リボンズ)の存在を感じて……というか確信していたようで。そう説明されると、確かにあれ以外の方法は、少なくともあの場ではなかったのかなぁ……と思ってしまうところですが、ならば尚のこと、同じく今回示されたルイスがどうなるのかが問題です。アニューと違い、予めそれが分かっていることで、彼女とそうなるときまでに解決策が見つかって、今度は殺す以外の選択肢を選べることを期待したいところですが……。

 

◇革新者

 ここ最近、刹那が徐々に脳量子波を使えるようになっているっぽい描写はありましたが、今回はとうとう目が例の金色になるということが示されるという爆弾を、いきなり冒頭から食らってしまいました。しかも今のところそれを見たのが沙慈だけ、というのは何か意味があるのかな〜、とか思いつつ。次回以降はヴェーダ奪還に動きそうですが、ヴェーダ関連ならティエリアが主になるかと思っていましたが、刹那も意外と重要な役割を果たす、なんて展開にもなったりするのでしょうか?

 

これまでにもリボンズが自身で変革する者の存在を示唆したり、刹那自身が変わることを望んでいたりとありましたが、今回のリジェネによれば、刹那は本当に“本当の革新者”として覚醒したようで。正直なところ、刹那が覚醒した云々よりも、それを促進させたのがリジェネであることによって、本当に喜んでいいのかとか、そのリジェネの計画って何?ということのほうが気になってしまうところでもあり(留美が今回で退場っぽいシーンもあったので、リジェネとリボンズはどっちが上位に立っているのかも含めて)、その覚醒した刹那が語ったイオリアの本当の目的がようやく明かされたのは更に気になるところなのですが(まだ「人類を革新させること」としか明かされていないので、次週以降にもっと詳しい説明を求めたいところではありますし)。

でも、そのイオリアの真意が語られたCパートを見た感じだと、その覚醒自体はポジティブに受け取っても良さそうで、ならばその刹那の覚醒が今後どう影響していくのか気になります。ダブルオーライザーの存在や、↓のことを考えると、彼を先駆者として広がっていく、というのが一番予想しやすいものではありますが……?

 

刹那の覚醒に関連して個人的に気になるのが、その刹那が覚醒した空間にグラハムが一緒にいたこと。ファーストシーズンラストから、今回刹那が語っていたように、まさにCBの武力介入によって狂わされた者として描かれてきたように思うので、グラハムの迎える結末はどっちに転ぶか分からないというか、どっちかというとバッドエンドに転がりそうな気がしていたのですが、今回のこれで一気に分からなくなったような気も。もうあり得ないだろうと思っていた共闘展開もあり得たりするのか!?とか、ここでこの空間に居合わせたことで彼も自力の革新者になり得たりするのか?とか。相変わらずの裸演出にはちょっとうんざりしてきたのですが(汗)、だからこそ今の彼は仮面も何も付けていない素顔の状態である、というのが視覚的にも示されている気がして、この空間でのこの会話が彼にどんな影響を及ぼすのか、何だか期待してしまうところです。

 

 まあ、そういうのは抜きにしても。刹那に自分を認識してもらうためか(笑)、仮面を外して登場した時点で彼の言う「宿命」にまで昇華された彼のガンダムへの執着に何だか笑いが込み上げてきたりもしたのですが、セカンドシーズンに入ってからは初めて自分の名を名乗り、日本人よりよっぽど日本っぽい発言を連続させ、久々に素顔でのグラハム節(笑)が聞けたのは何だか嬉しかったです。

 

◇復讐の果て

無事だったことにほっとしたのも束の間、紅龍が今度こそお亡くなりに(汗)。いやまあ、モビルスーツ搭乗時には死亡通知も同然のヘルメットに亀裂が入る描写はあったものの、撃たれた場所は建物内なので、完全な死亡シーンが描かれていないという意味では生存の可能性もひょっとしたらあるのかもしれませんが……ここまでやって彼が生き残るとしたらどんな展開かよく分からないし、やっぱり退場ですかね。同じく死亡したっぽい留美も……紅龍が自分を庇って銃弾を受けるなんて展開になっても何も変わらなかったところを見ると(彼女の変革を望む理由もさらっと語られましたし)、ここで退場でも納得はしてしまいそうですが、彼女の乗っていた機体が本当に跡形も無く消えてしまったので、これはこれで生死がよく分からないところ。でもやっぱりあの状況でどうやって助かるのか、という感じなので、やっぱり死亡? ……個人的には、ここまで引っ張った留美があれで退場というのは、ちょっともやもやしてしまうのですが。

 

 ルイスが仇と狙うガンダムがスローネであること、そのスローネの、まさにハレヴィ家を虐殺した張本人であるネーナが生きていることで、この二人がいつか何らかの形で出会うことは予想していましたが、まさか今回のような形になるとは思ってもいませんでした。というか……どちらかというと、ルイスが復讐を遂げるよりも、ルイスがスローネを目の当たりにすることでCBとトリニティの違いに気づいて、沙慈との和解への何らかのステップになるんじゃないか……という方向で勝手に予想していたもので。

でも、そんなふうに考えていたからこそ、望みどおりに復讐を遂げ……そして、遂げてしまったことで、それまで自分を満たしていた憎しみが昇華されて空っぽになってしまったことに気づいて慟哭するルイスという流れには圧倒されてしまいました。うわー……こっちに持ってくるかぁ……と。復讐を遂げてしまったことでルイスが救われる可能性がぐっと減ってしまったような気もしつつ、それ以上に、今後彼女をどう動かしていくのかが気になります。復讐を目標として生きるキャラはけっこう見かけるものの、実際に復讐を遂げてしまったキャラのその後というのはあまり見たことがないような気がするので。しかもルイスの場合、主人公の一人である沙慈が助けたいと願う者であり、リボンズの操り人形という要素もありで、そこに復讐を遂げてしまったという要素も加わると、本当に今後が読めないというか……。単純に考えるなら、その心の隙を突かれて完全にリボンズの操り人形に、でしょうが……こういう展開になった以上、安易にそうなるのかもちょっと疑問でもあるわけで。

 

◇次回「未来のために」

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #20「アニュー・リターン」感想4

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 艦内でのミレイナ人質時にしても、イノベイター+ルイスとの戦闘にしても、今回はやたらとソーマが頼もしく見えてしまいました(笑)。彼女もけっこう危うい部分を抱えているはずなのに、彼女が登場した途端、何故か妙な安心感が(笑)。いやまあ実際、最近の戦闘では、アリオス&セラヴィーはあんまり活躍している印象ないですし(セラヴィーは活躍していたような気もするけど他の機体に比べると霞むというか……)、生身のCBメンバーがああいう危急の場面で頼りになるかというとちょっと不安が過ぎらないこともないので、ある意味その印象は正しいのかもしれませんが……一番新参者の女の子が一番頼もしく見えるのってどうよ?と思わなくもなく。いやまあ、見ている分にはかっこ良くて清々しいものがあって、マリーになる以前よりソーマというキャラに対する好感度が上がったような気もして、悪くはないんですけどね(笑)。でも、直前に見ていたのがリヴァイブとのやりとりだったせいか、マイスターズももっとしっかりしろよ〜とか思ってしまうのはどうなんだろうなぁ……と。

 

◇アニュー・リターン

 サブタイトルに「リターン」と付いていたにも関わらず、結局何処にも戻れないまま終わってしまったアニュー。最期の最後、心だけはライルのもとへ戻れた……と解釈できないこともないですが……残念です。別にそういう理由ではないでしょうが、ガンダムのお約束(らしい)として普通の人間と人工的な存在は結ばれないなんて縛りは守らなくてもいいよ!と監督とか脚本家とかに言いたくなってしまうような……。しかも、リボンズの介入さえなければあと一歩だったんじゃないかってところまでいっていたように見えましたからね。……しかし、最期だからか、その最期のアニューがめちゃくちゃ綺麗でしたよ、今回。最期にあんな綺麗な笑顔で逝けたことだけは幸いと思いたいところですが……。……それはそれとして、さすがにあの最後の会話シーンは、家族の前で見ないで良かったと心底思ったところでもありましたけどね(汗)。

 

 前回の話では、リヴァイブに操られているだけなのかどうなのか分からない感じでしたが、今回のアニューを見た感じだと、単に操られているだけ、というふうではなさそうでした。最後にリボンズが介入してきたときなどから考えると、目が金色になったときだけがそうだったんじゃないかなぁ……と私は解釈したわけですが。それ以外のときは、イノベイターとしてのアニューと、アニュー・リターナーとして生きてきたアニューの両方が同居していたような印象でした。アニューのまま、イノベイターの記憶を持ったような。だから、イノベイターとしては正しいと思う行動をしながらも、ライルの言葉には揺れる、みたいな状態になったんじゃないかな、と。ひょっとしたら、イノベイターとして正しいと思うことと、アニュー・リターナーとして正しいと思うことの間でも揺れていた可能性もあるかもしれませんが。

……いや、最後のライルとのやりとりを考えると、イノベイターであることを思い出してしまった以上、イノベイターとしての行動を取らなければならない、という縛りもあったのかも。自分は人間じゃなくてイノベイターだから、もうライルたちとはいられないし、だからイノベイターとしての自分に戻らないと、みたいな。だけど、そんなもの全部乗り越えて、イノベイターだって構わないとライルが手を伸ばしたから、何も邪魔が入らなければ、彼女はその手を取るところまでいったんじゃないかな、と。

 

 

 セルゲイ、アニューと、少し何かが違えば分かり合えてハッピーエンドを迎えられたかもしれないキャラたちが散っていくのを見て、ふと「ひぐらしのなく頃に」を思い出しました。セルゲイにしてもアニューにしても、ある部分ではちゃんと分かり合えたことが示され、同時に、ある部分ではハッピーエンドに至れなかった理由が示されていて(セルゲイなら、息子との対話を怠っていたこと。アニューは……リボンズという裏から操る存在、でしょうか?)、この辺りが、出題編での問題をクリアしてもハッピーエンドでは終われなかった、最終章までの「ひぐらし」の解決編に似ているかな、と。バッドエンドを重ねることで、ハッピーエンドを迎えるために必要なものを少しずつ見せていく感じが。特に、今回のライルとアニューは、途中にリボンズとルイスの会話シーン(ルイスが人類初のイノベイター云々とか、瞳の色が金色に変わった途端リボンズにあっさりと従うルイスとか)があったことで、沙慈とルイスのifであり、そのバッドエンドの形を示したものだったのかな、と。……まあ、そう考えてしまうと、沙慈とルイスのためにライルとアニューのカップルが踏み台にされたような感じがして微妙な気持ちにもなってしまいますけど。

 

◇刹那とライル

 最近の「OO」は一話の中で対比演出が盛り込まれているような気がするのですが、今回は刹那とライルの関係がそんな感じだったかと。前半では、目だけでミレイナ救出の作戦を伝え合って見事に成功させたかと思えば(作戦自体はあの場に着くまでに話し合っていた可能性もありますが)、後半ではそのライルの想い人を刹那が殺すという展開に。息の合ったところを見せられた後だけに、(前振りがあったとはいえ)この展開には圧倒されてしまうものがあります。刹那を殴って責めていたライルですが、理屈としては刹那のしたことは間違いではないとも分かっているようなので、このまま刹那に対して復讐なんてことにはならないと思いますが、どうしてもしこりは残るだろうなぁ……と。少しずつマイスターズの関係も良くなっているのかなぁという感じだったので、これは今後どうなるか気になるところですが……。

 

 人物間の関係とは別に、個人的に少し気になったのが、「刹那」が「アニュー」を殺したということ。これまでの話で、刹那が「破壊者」を脱して違う道を行こうとしていることが描かれてきたと思うのですが、それを考えると、今回のこの行動には少し首をかしげてしまうものがありまして。アニューは確かにイノベイターとして敵になってしまっていましたが、視聴者視点から見れば、現状では唯一分かり合うことができて共存することが可能だったイノベイターだと思うわけで、そのアニューを刹那が殺すのは「あれ?」と。

そこで考えたのが、上で書いたバッドエンドの話なのですが、今回のこの刹那の行動もまた、バッドエンドフラグの一つだったのかな、と。現状、CBはイノベイターを敵として行動しているわけですが、実はそれが間違いだということを示したエピソードだったのではないかと。そこでまた比較されるのがルイスなのですが、同じく敵対していても、沙慈の存在があることもあって、刹那は彼女のことは救う方向で動いているんですよね。前述したように、沙慈&ルイスの関係とライル&アニューの関係が対比として存在しているとしたら、刹那の行動を分岐させたものは何かと考えると、「イノベイター」なんじゃないかと。まあ、ルイスの場合と違い、今回はライルがかなり危険なところまで追い詰められていた、というのもありますが、それでももしアニューがイノベイターじゃなかったら、あるいは、イノベイターであることを知らずライルとの恋人関係だけを知っていたとしたら、果たして刹那は同じ行動を取ったのかな、なんてことを考えてみまして。

……もっとも、こんなふうに考えたのは、今のCBはどこか盲目的にイノベイターを敵として認定しているようにも見えてしまう部分が引っ掛かっているからなので、全然違う何かがあるのかもしれませんが……。

 

◇次回「革新の扉」

 予告映像を見た感じだと、紅龍、クラウス、シーリンと、生死が不明だったり危うかったりする人たちは、一応無事だったっぽいですね……次回どうなるかは分かりませんが。というか、今回の話がCBとイノベイターに焦点が絞られていたので、次回はそれ以外の話の続きが中心になるのですかね。個人的には、留美関連が(彼女の生死も含めて)一番気になるところなのですが……。

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #19「イノベイターの影」感想4

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 バレンタイン当日は終わったということで、今日は仕事が終わってから半額チョコを漁ってきました(笑)。定価で買ったチョコも含めると、今月はチョコだけでやたらと買い込んだような気もしますが……まあ、普段はなかなか食べられないいろいろな店の美味しいチョコを食べられる貴重な機会ということで。それに、これらのチョコがある限りは、甘いお菓子は暫く買わなくても良いかなーといったところですし。

 

 とまあ、チョコの話題はこのくらいにして。今回は久々に日曜日に「ガンダムOO」の感想です。(ギリギリ間に合って帰ってきたけど)生視聴はやめて、ちょっと睡眠を摂って疲れを回復させてから視聴&感想としたのは、ここ数回、一日で二話分の視聴&感想をこなした結果、やはりまとめて一気にやるのは良くないかな、と感じたからなわけですが。通常なら一話分で使う時間を二話分で使うと、どうしても見落としが出てくるというか。視聴時に見落としているのもありますし、後から他の人の感想読んだときに、自分の感想記事に書き忘れたことがあれこれあるのに気づくこともありまして。前回なら、Bパートラストの出撃時の、ティアリアと刹那の台詞とか。視聴時には心の中で思い切りつっこんでいた記憶があるのに、その後のCパートラストの衝撃に吹っ飛んだのか、感想書くときには頭から抜け落ちていましたからね……。

 

◇選ぶ道

 前回ラストで生死が危ぶまれたマリナですが、意外な伏兵が現れるとかではなく、クラウスが先に反撃して難を逃れることとなりました。見ていて何だかクラウスがここにきてようやく活躍したような気がしてしまったのですが(笑)、せっかくやれるときはやれるところを見せてくれたのだから、あの後あっさりやられていました、なんてことはないことを願いたいものです。というか、もしも彼がやられていたら、シーリンの死亡確率が格段に跳ね上がりそうな気がしてしまうので……。とはいえ、仮に生き延びていても、一人で偵察に向かうシーリンに不吉な影が見えてしまうのは変わらないのですけどね。セルゲイの死がソーマ覚醒のきっかけとなったように、シーリンの死がマリナの背中を押すきっかけとなる、なんて展開はやめて欲しいものですが。

 

 さて、そのマリナですが。前回ラストでは、銃を構えた子供を、その手の銃を取り下げつつ身を挺して庇い、今回はシーリンから渡された銃を拒むと、相変わらずそのスタンスを貫いております。そんなマリナにシーリンはこれまた相変わらずの苛立ちを感じていたようですが、私はむしろマリナはそれでいいような気がしてきました。これまでなら、あくまで銃を手にしないマリナの姿勢に、シーリンと同じような苛立ちを感じたかもしれませんが(理想論ばかりな感じの意味で)、前回ラストのマリナを見て、彼女のそれは、口先だけの綺麗事とかじゃなくて、彼女の本質なんじゃないかな、という気がしたので。確かに銃を持てば、万が一の場合に身を守れるかもしれないですが、沙慈が引き金を引けないように、マリナも引いちゃいけない人なんじゃないかな、と。むしろ、持たない強さこそがこの二人の武器なんじゃないかなぁ、と。だから、今回マリナがあくまで銃を手にしないことを選んだのは、十分価値があるようなことの気がします。

……まあ、目の前の危機が去ったわけではないし、マリナが明確な指標を見出せたわけでもないので、まだほんの小さな一歩を積み重ねているようにしか見えないのがもどかしいところではありますが。

 

 逆に、今回明確に意志を固めたのが沙慈。

刹那の助けを得て、ようやくルイスと話す機会が得られました。ダブルオー空間(仮)での最初の邂逅は、ただ互いの姿に驚き、一方的な疑問をぶつけ合うことしかできなかった二人ですが、今回は沙慈のほうが覚悟を決めて望み、ルイスはアンドレイの父殺しを知った直後だったこともあってか、最低限会話と呼べるものには辿り着けたのではないかな、と。会話内容だけ見れば、沙慈のほうがとにかくルイスに向かって言葉を重ねていて、これはこれで一方的に言いたいことを話しているように見えなくもないですが、ルイスが向けた銃を撃てないまま下げたことは、その言葉が彼女の心に届いたと思って良いのかな、と。実際、撤退後のルイスは、沙慈の言葉に大いに揺れているようでしたし。

 帰還後、沙慈が刹那に「ルイスを取り戻す戦いをする」ことを宣言したのは、彼が決して諦めていないこと、これからも叫び続けることを決意した、と解釈して良いかと思うのですが。今回少し話せたことで、沙慈は今のルイスのことが以前に比べれば少しは分かったと思いますし、沙慈の言葉を聞いて銃を下げたことは、確かに今回は取り戻せないまま終わったけど、それでも可能性がゼロではないことを示すのもまた分かったのではないかと。だから、沙慈は戦うことを、これから何度でもルイスに呼びかけることを決めたのではと思うし、一視聴者としても、呼びかけ続けて欲しいなぁと思いました。

 

 目の前でセルゲイの死を見たことで、一気に復讐へと傾いていたソーマですが、今回の話を見て、このままだと悲劇の繰り返しになりそうな彼女の未来が変わるかな、と少し思えました。あくまで復讐に走ろうとするソーマを止めるアレルヤと、そんな彼女たちに悲劇の連鎖を叫んだ沙慈。特に後者がソーマの心に少しでも響いたのなら――というか、復讐でも破壊でもない道を選んだ沙慈の言葉だからこそ響いて欲しいと思うのですが――、破滅ではなく、明るい未来へと繋がる道を見出すことができるかな、と。

 逆に、あくまで対話を拒み、一方的な思い込みで動くアンドレイは、ろくでもない最期を迎えそうな気配が濃厚で、ここからどう覆るのか、それとも覆らないまま終わるのかが気になるところではあるのですが。

 

 ……ところで。今回もダブルオー空間(仮)が発動中のみさり気なく登場していたハレルヤは、これから一体どう絡んでくるのでしょうかね? こうも小出しにされると、何かを溜めている最中なのかと疑ってしまうのですけど……。

 

◇イノベイターの影

 あっさりと捕まったリヴァイブを見ると、今回の作戦、イノベイターにとってはどっちでも良かったんだろうなぁと思ってしまいます。アロウズの力でCBを堕とせたのならそれで良し、駄目なら(追い込まれたなら)わざと捕まって内部から、というように。 そして、リヴァイブが捕まるのと時を同じくして、アニューがとうとうイノベイターとして覚醒。大変なことになってきました。

 

 捕まったのがリヴァイブであることは、やはり意味があるのでしょうね。CBの面々にアニューそっくりの顔を見せる、というのもあるでしょうし(ライル以外はそのことに対する描写がありませんでしたけど)、これまでアニューを通してCBの位置を“リヴァイブが”摑んでいたことを考えると、やはり同じ顔を持つ者同士は他の個体よりも特別なものがある、ということで、アニュー覚醒のスイッチを入れる役割も持っていたのかな、とか。二人がかなり近い場所にいる、ということも、干渉がよりしやすくなる、とも考えられますし。

 そして、覚醒したアニュー。本人も自身がイノベイターであると言い、予告でも覚醒したと言っていたので、今のアニューがイノベイターとして行動しているのは間違いないのでしょうが、そのアニューの今の状態がどんなものなのか気になります。これまで無意識に情報をリークしていたような、操られたような状態なのか。それとも、かつては他の個体と同じようにイノベイターとして活動していたのを、CBに潜入するためにその記憶や人格を封印して、それが解かれただけなのか。あるいは、これまでも確かにアニュー・リターナーという人間として生きてきたけど、それとは別に備わっていたイノベイターとしての人格が起動したのか。このどれかなのか、それともそれ以外なのかは分かりませんが、何にしても、もしもイノベイターと人間の二つの人格(記憶)があるのなら、そこが鍵になってくるのかなぁ、と期待したくなります。これまでCBで過ごしてきた時間、ライルと恋仲になったこと、前回ライルがみんなの前で「愛してる」と言ったこと、それらが全くの無意味であるとは思えないので、そこに何らかの逆転要素があるものと思いたいですし。それに何より、そういうイノベイターもいる、というのは面白そうだと思いますからね。ティエリアのように一人の人間としての顔も持っている、というのは(ティエリアの場合は、イノベイターとしての側面を今はまだ否定しているような気もしますが)。

 

◇暗躍

 今回はB、Cパート共に、ラストが主要キャラの生死不明状態で終了。個人的にはラッセの生死が気になるところですが、物語的には留美がどうなったのかが気になります。

 

セカンドシーズンが始まってからは、留美、リボンズ、リジェネの三人がラスボスの座を取り合っているような感じにも見えているわけなのですが、その一角が落ちるのか、というところでの引きは、一体どうなるのかと思ってしまいます。リジェネの企みをあっさり見抜いていたように、今回ではリボンズが頂点に立ったかのように見えるので、その座に付けなかった留美がここで脱落する――というようにも考えられなくはないですが、これまでの物語を振り返ると、ここで留美が退場となるのは早いような気がします。というのも、留美ってまだまだ謎の多いキャラで、彼女がとにかく世界の変革を望んでいることは示されていても、何故そう思うのかなどの背景事情はほとんど明かされていないわけで。紅龍との関係の経緯すらまだ語られていなかったように記憶していますし。となると、ここで退場されると、その語られなかった部分にもやもやが残りそうなのですよね。ここまで暗躍してきた以上、語られずに終わっていいこととはあまり思えませんし。

……世界を裏から操ってきた者が、そのために利用した者に裏切られてあっけない最期を迎える、というのは、それはそれで因果応報な結末にも思えますけどね。でも、ここはまだ何かあると思いたいところです。ここで留美が退場となると、ネーナが本当に救いようのないキャラで終わるのが確定してしまうような気もしますし。

 

◇次回「アニュー・リターン」

 サブタイトルの指す「リターン」は、CBあるいはライルのところへと戻ってくること、と思いたいところですが……。どうやらイノベイターの目的はダブルオーの奪取のようで、これはどっちに転んでも面白そうではあるものの(奪取して意気揚々とリボンズが乗り込んだら全く動かなかった、とか(笑))、CBの大幅な戦力ダウンは痛いよなぁというのもありますし、今のところ沙慈がルイスと接触するための必須アイテムでもあるので、そしてイノベイターの思惑通りに進むのも面白くないので、守り抜いて欲しいなぁと思いますが。それに何より、↑でも書きましたが、アニューの特殊な立ち位置を考えると、このままイノベイターとして敵に戻ります、というよりは、それに打ち克ってCBにいます、というほうが面白そうと思いますし。

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #17「散りゆく光の中で」・#18「交錯する思い」感想4

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 先週は健康運が最悪だったと言われれば納得してしまうそうなくらい、風邪やら何やらがあれこれと重なっていたりしたのですが、まだ微妙に完治したとは言いがたいものの、今週はだいぶいつもの調子に戻ってきました。そんなこんなでまた二週分溜まってしまいましたが、「ガンダムOO」の感想です。今回も二話まとめていきます。

 

◇散りゆく光の中で

 ネタバレを回避するために、感想サイトを覗いても極力「OO」の感想からは目を逸らしていたわけですが、それでもちらりと目に入ってきたのが、この十七話は何やら凄く良い回だったっぽいこと。実際に見てみて、それがよく分かりました。

 

十七話のほとんどを占めていた、軌道エレベーターの崩壊と、その被害を防ぐための戦い。トレミーが一丸となって破壊した一つ目のメメントモリと違い、今回はダブルオーライザー一機のみでの特攻。まさか今回はダブルオーライザーだけで破壊してしまうのか!?と驚きつつ、でも今のダブルオーライザーならと刹那の気迫やら何やらを見て思いつつ……だったのですが、さすがにそこまで甘くはありませんでした。施設そのものは、破壊……あるいは打撃を与えることには成功したと思いますが、砲撃そのものは止められず。無情にも、その死の光は放たれてしまいました。

 

 正直なところを言ってしまえば、物語開始時から顕然と聳え立っていたものが倒壊していく様は圧巻でした。でも、その後に続いた物語は、それ以上のものだったとも思います。

次々とパージされて天空より降り注ぐ破滅の塊を、その下に生きる人たちを救うために、CBが、クーデター軍が、カタロンが……そして、カティの命令でアロウズが。ただ、そこに救う人たちを、そこにある“命”を救うために、敵味方なんて関係なく、ただそれだけのために協力する。ファーストシーズン第五話を思い出させるその光景は、それぞれの叶えたいもののために抱く思いは千差万別でも、“命”という一点においては隔てるものはなく、まさに作中是はこれなんだな、と思わせるものでした。

 

 そして、その敵味方の垣根を越えた協力が熱く眩しく映ったからこそ、その後の展開が凄かったです。大勢の命を救うために集結した思いとは真逆に、たった一人だけを殺すために向けられる思い。しかもその根底には、悲しいまでのすれ違いと勘違いの積み重ねがある。見覚えのある機体だったこともあるでしょうが、おそらくはその行動をも見て、すぐさまセルゲイと見分けたマリー(この場合はソーマ?)と、声を聞いて初めて相手が誰かを知り、ただ反乱の首謀者と共にいたというだけで同じモノと断じたアンドレイ(相手の人となりを信じたスメラギ→カティもこの対比要素としてはありますかね?)。怒りと憎しみだけに突き動かされた彼は、とうとうその手で取り返しのつかないことをしてしまいました。視聴者から見たら、ハーキュリーの背を押して救援に駆けつけたセルゲイは、同じく救援に向かっていたアンドレイが思い描く理想そのままで、だからこそ、それを知ろうともしないまま憎しみの刃を向けたアンドレイが悲しかったです。そしてとうとう、彼が自らの手で退路を断ってしまったことも。

 決定的瞬間にマリー(ソーマ)を立ち会わせたことから、二人の対比も含めて、アンドレイが父親の真実(?)を知る日が来るような気もしますが、その前に、あの光景を目撃したことで、マリー(ソーマ)がどう出るかが気になるところです。憎しみに囚われて……なんてならないことを願いたいですが。それと、確かあの場にはルイスもいたと思うので、彼女の生存をルイスが知ったら……というのも気になるところですが……。

 

◇交錯する想い

 前回の事件から時間軸を進めて4ヵ月後からスタートの第十八話。激動の前回とは違い、今回は次回への布石回のようで、あれこれ水面下で物事が動きつつも、全体的には静かな印象を受けた話でした。

 

 全体を通して思うのは、そろそろこれまで秘匿されてきたあれこれというか、水面下で進行していた出来事が表に出てくるときが近づいてきた、ということでしょうか。

軌道エレベーターの崩壊は、やはりアロウズの情報統制によって反乱分子の仕業とされたようですが、前回の事件の後に姿を消したらしいカティや、ヴェーダの奪還を視野に入れて動き始めたCBなど、隠匿されてきた事実が表舞台に公表されるときが近づいてきたのかと期待したいところもありつつも、それはまだ少し先で、まずはアニューですかね。いつの間にやらライルとくっついていたことは、EDを始めとしてそんな雰囲気はあったのでまあいいとして(笑)、そのライルが気になるところ。いきなり呆けたアニューに何やら含むところのありそうな顔をしていたり、出撃直前に「愛してる」なんて言い出したりと、彼は何かに気づいているのではないか、そしてその上で何かをしようとしているのではないかという気配が感じられて。ヴェーダ奪還のため、イノベイターと接触して何かしようとしているっぽいティエリアたちもいますし(もしもライルがアニューとイノベイターが繋がっている可能性を疑っているor確信しているとしたら、それをティエリアたちは知っているのかなぁ、というのもありますし。でも刹那は知らないっぽいからやっぱり知らない?)、やはりその辺が次回以降そろそろ描かれるのかな、と期待が高まるところ。ライルとの恋人関係が描かれたこともあり、アニューは肯定的なほうへ転がるんじゃないかなーと勝手に期待していますが、どうなりますかね。

ヴェーダ奪還に関しては、リジェネが留美を通じて情報の横流しを行い、それによって起こる何かを期待しているようでもありますし、いろいろと混迷としてきましたかね。このことをリボンズはどこまで把握しているのか、というのもありますし。そろそろイノベイターサイドもキナ臭くなってきたかな、と期待してしまうところです。

 

 個人的にかなり心配していたアレルヤは、前回の事件の結果、再びソーマの人格が表に出てきたことで、むしろ安心したかも(笑)。マリーのままだと、彼がいつどう暴走するかが不安だったのですが、今回ロックオンが視聴者としてもアレルヤに言いたかったんじゃないかなぁということを言ってくれたので、ソーマ(マリー)の意志を尊重することも考え始めてくれたようですし、以前に比べれば危なっかしさが減ったかなぁ、と。まあ、だからといってアレルヤの危なっかしさがなくなったわけではないし、ソーマも危ういところはあるので、依然として行く末が気になる二人ではあるのですが。

 ソーマといえば、今回、スミルノフ親子の関係と自分を比べていたように、親殺しをしたアンドレイとの今後が気になるところ。アンドレイは綺麗に言い繕って、自分をも誤魔化しているようにも見えましたが、それらが崩壊したときがどうなるのかが見所ですかね。とはいえ、何故セルゲイがあの場にいたのかを伝えられる人は少ないというか、一番の証言者となるハーキュリーがいないので(あとはセルゲイを送り出した元上司くらいですかね)、ソーマ絡みだと(ルイスのことも含めて)むしろ今回彼女が語っていた実の親子云々が関わってきそうな気がしますが。上で、アロウズの情報統制に関してカティの名前を出しましたけど、今の彼女が何をしているか分からない以上こっちに絡んでくる可能性もあるわけで、その辺もどうなるのか楽しみなところですが。

 

 子供たちのお母さん役をしているマリナを見て、彼女の天職はこういうことなんじゃないかと思いつつ、ラストはまさかの展開で締められた今回。ここで彼女が死んだら今後の話はどうなるんだ、という感じなので、たぶん死なないとは思いますが……あの状況でどうひっくり返るのかは何とも言えないところ。それこそ雲隠れしていたカティが実は……なんて展開なら考えられますが(……って、今回カティに妙に期待しまくりですね、私(笑)。でも、アロウズから姿を消した以上、彼女なら何かやってくれそうな気がしてしまうのですよ)、撃たれたけど重傷止まりで一命は取り留めた、というほうがあり得そうですかね。それはそれで、あの状況下でそんな重傷人を連れてどう脱出するのかとか、今の段階でそんな怪我して今後の出番に支障はないかとかの問題も出てきてしまいますが。これについてはあれこれ推測するしかないので、その後が描かれるのを待つしかないのですけど。

 

◇次回「イノベイターの影」

予告ナレーションや映像からすると、ようやく沙慈とルイスが……な展開になりそうなので、最後に告げられたイノベイターが阻む恋云々は二人のことかと思いつつ、そこにはライルとアニューも含まれたりなんかするのかなぁ、なんてことを考えつつも、やっぱりようやくまともに話ができそうな気配が出てきた沙慈とルイスは楽しみです。スミルノフ親子の決別に、マイスターズのそれぞれ何か抱えている恋愛事情、生死不明で幕を閉じたマリナなど、他がことごとくアレなことになっているので、この二人くらいはすれ違いを乗り越えて手を取り合って欲しいわけで。ルイスにはアンドレイを通じて、理想のために親しい人を殺せるか、という問いが投げかけられ、沙慈は以前刹那に投げかけられた、ルイスを取り戻すための戦いの答えが出掛かっている状態なので、そういう意味でも楽しみなわけですけどね。

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #15「反抗の凱歌」・#16「悲劇への序章」感想4

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 放送から一週間以上空いてしまいましたが、ガンダムOOの感想です。十五話放送時の土日に、ちょっと体調に不安を感じたので録画番組は一切見ずに早々に就寝していたのが、見るのが遅れた最初のきっかけではありましたが、まさかここまで遅くなるとは(汗)。ガンダムという作品と、感想を書くことを考えると、どうしても構えてしまうものがあるので、何だか後回しにしてしまったわけですが。とはいえ、一度見始めてしまえば、あっという間にその世界に入り込んでいってしまうのもガンダムなわけですけどね。

十五話を見る前に十六話が放送されてしまったので、二話まとめてでいきます。

 

◇反抗の凱歌

 既に次回が放送されてしまったのもありますが、深くつっこんで書きたいこともなかったので簡単に。

 (※十六話視聴前に書いています。)

 

ティエリア

 刹那を信じると言ったり、さり気なく作業で疲れて眠るミレイナと沙慈に毛布を持っていったりしているティエリアを見ていると、頬が緩みます(笑)。

 

刹那

 マリナの呼びかけあるいは歌に戦いの手を止め、夢の中で過去の自分とロックオンに会い、マリナと再会し(ここでの子供たちの様子が地味に良かった(笑)。端から見るとラブラブなんだな、刹那たち(笑))、ようやく本格的に刹那の物語が進み始めたかな、といった感じ。前回、彼にとっての神そのものだったオーガンダム=リボンズが明かされたことで根幹が揺らいでそうですし、今回のマリナとの会話で、お互い今の自分の立場(やっていること)にはどこか無理があるようなことを喋っていましたし、刹那がこれからどう進んでいくのか楽しみです。

 

マスラオ

 (刹那がトレミーの救援に向かっていたので)何となくここでは出てきて欲しくないなぁと思いつつ、でもグラハムさんなら出てくるんだろうなぁと思っていたら、本当に出てきました(笑)。クーデター後だからそれほどでもかったですが、前だったらかなり本気でウザイと思ったと思う。……とはいえ、クーデター後だからこそ、ここでの刹那vsグラハムが後にどう繋がることになるのかは気になるところでもあるかも。↑のように、刹那の物語が進み始めたこともありますし。そういう意味では、グラハムは刹那にとってのキーキャラになるのかも? 一応、ファーストシーズンから因縁のある相手ですし。

 

GNアーチャー

 トレミーの危機に、出撃直前までいったマリー。アレルヤの反応が気になります。とはいえ、これでCBに不審を抱くとか、スメラギさんを責めるとかされると、彼の株が大暴落するので止めて欲しいところだけど……。そもそもは、彼がマリーをトレミーに乗せ続けていることと、あっさり敵の攻撃を食らってトレミーが危機に晒されたのが問題なわけですし。というか、アレルヤとマリーは、もっとその辺について腹を割って話したほうが良い気がします。今はまだ動きが見えないセルゲイさんだけど、もしも彼が窮地に陥って、そこに助けに行ける機会があったら、マリーはすっ飛んで行きそうな気がしますし。

……新EDの映像を見る限りだと、希望を持っていいのかなぁ、という感じなのですが。

 

新ED

前回のが普通に新EDだったらどうしようとちょっとびくびくしていたのですが(笑)、そんなことはなく新しい曲が流れて良かったです。良い悪いとかでなく、あれでは「Prototype」のような余韻ある素晴らしい入り方はできないと思うので。

で、曲と一緒に一新された映像ですが、旧EDの映像のその先を見せるものが混じっているのは面白いと思います。意味ありげな数々の映像のその先はこう繋がっていたんだ……と。それでいて、その先が見えてもまだそれが意味するところが把握できるわけではないところがまた良いかと。OPといいEDといい、これらが暗示するものが何なのか、楽しみなような怖いようなといったところ。ガンダムを始めとする朽ちた兵器たちの絵が、争いの終わった世界を示しているとしたら、希望が持てるところですが……。

 

◇悲劇への序章

 何だか妙にあっという間の三十分でした。EDが流れた瞬間、「あれ? もうそんなに時間経ったっけ……?」と。

 

クーデター

 スメラギさんがこの事態を見逃したイノベイターを気にしていたように、クーデターすらもアロウズ(イノベイター)の手の内……ということですかね。情報が捻じ曲げて世界に伝えられ、それでもハーキュリーが六万の人の口を塞ぐのは不可能と言った時点で、何らかの方法で全てを葬り去るのではと思っていましたが……。

再びメメントモリを持ち出してきたら事が露見しかねないのでは?と思いましたが、よく考えてみれば、メメントモリの存在って、そもそも世界には秘匿されていましたっけ? というか、公開されていたらそれで滅ぼされた国の存在がさすがに問題になっている気がするので、やっぱり世界の人は知らない……とすれば、メメントモリで都合の悪いものを全て消滅させるのは、やはりアロウズにとっては都合が良いわけですか。それすらも、クーデター軍の仕業と偽装する用意もされていそうな気がしますし。

……近くにいるカタロンやCBも気になりますが、一気に死亡フラグが現実味を帯びたセルゲイさんが心配でしょうがないです。何だか次回予告でマリーっぽい人影が何かの機体に乗っていたような気がするので、だとしたら助けにいく展開が来たりするのか?なんて期待もしてしまいますが……。今回の展開を振り返ってみると、ここでセルゲイさんが死ぬことでアンドレイの目を覚まさせるなんてこともあり得ないとは言い切れないような気がするので(今回見ていて、アンドレイは父親関連とアロウズに関しては視野狭窄な気がしたので。ついでに、ルイスは思考放棄、ハーキュリーは、理想は綺麗だし、そのためにやろうとしていることは分かったけど、彼らのような覚悟もなく犠牲側にカウントされたらたまらないかなぁ、といった感じ)、やっぱり心配です。

 

vsマスラオ

 グラハムさんが口から血を流していたのは、トランザムしたときのGに耐えられないから、でしょうか? フラッグのときも自分の体<機体の性能、だったので、ガンダムを超える機体のために自分のことなんか省みていない可能性は大いにありそうな気がします。

 新たな機体を得て戦線復帰したグラハムさんですが、今回は駆けつけたトレミーが参戦したことで撤退。そんな彼が今後何処へ行くのか、他のキャラ以上に読めなくて気になるところです。……ところで、どうでもいいことですが、他の人が喋ればギャグにしか聞こえない彼の台詞の数々が、彼の口から出るとまとも(?)に聞こえるから不思議です(笑)。

 

合流

 ラストでようやく刹那が他のメンバーと合流。ほっと一息つきつつも、夢の中のロックオンに背中を押され、世界だけでなく自分自身の変革も決意した刹那がこれからどうするのか。取り敢えずは、負傷したところが大丈夫かというのが気になるところですが(わざわざ予告映像で出てきたので……)、仲間と離れていた間に見つけたものによって、少し違う方向を向き始めるのか、新たに牽引する役になるのか。少なくとも、これまでと全く同じということはないかなと思うのですが、この辺は次回になってみないと分からないですかね。……とはいえ、次回の刹那は下手したら怪我の回復で手一杯で出番がほとんどないかもしれませんが。

 

◇次回「散りゆく光の中で」

今回のラストを思うと、十六話のタイトルどおり、まさにクーデターなんて序章に過ぎなかった事態が展開されそうで怖いところです。大量虐殺な展開とか。一番心配なのは、上で書いたとおり、セルゲイさんの安否ですが。

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最終回の放送からは少し日が過ぎてしまいましたが、「夜桜四重奏」の総評です。

結局最後まで突き抜けるものがなかったかなぁ……というのが見終えた正直な感想でしょうか。

 

第一話を見たときに惹きつけられたように、キャラクターは悪くないんですよね。むしろ、話の動かしようによっては凄く面白くなる可能性を秘めたメンバーかと。だからたぶん、単純な妖怪退治物とか、逆に妖怪との心の交流を描くハートウォーミングストーリーとか、そうでなくてもこのメンバーでの楽しい日常を描いた話とか、そういうのだったら、けっこう面白いものになっていたんじゃないかなぁ、と思うわけで。でも、「夜桜四重奏」で描かれていたのは、そのどれでもない……というよりは、それらを少しずつ摘んだ話で。要は、何か中途半端になっちゃったのかなぁと。

 

第一話こそ期待を持てたものの、その後数話に微妙さを感じてしまったのは、物語の方向性が見えなかったのが一つあるのですが、それが、上で書いたもの。人間と妖怪がいて、悪い妖怪をあの世へ送るチューニングがあって、だけど、逆に良い妖怪は町に受け入れて。そういった大まかな粗筋は分かったけど、じゃあこの物語の本筋が何処へ行こうとしているのかが見えませんでした。それこそ、どっちにも中途半端に足を突っ込んでいるように見えてしまったので。だから、一番初めに面白いと思えたのが、円陣=ギンが明かされた回だったんですよね。あれで、ラスボスになるだろう存在と、ギンを救うか救えずに終わるかという終着点が見えた。でも、じゃあその後の話が面白かったかといえば、そこはまた首を傾げてしまうところで。等身大と言えば聞こえはいいけど、登場人物……その中でも中心となる秋名とヒメが最後の最後までうじうじ悩みっぱなしで。悩むことが悪いわけじゃないけど、ラスト二話に来るまでずっとそんな調子だと、物語としての面白みにはどうしても欠けてしまうというか。せめて、そこまでの溜めを吹き飛ばすくらいのカタルシスをラストで見せてくれればまた評価は違ったのでしょうが、そこまでのものもなく。逆にその辺で光っていたのはアオだったよなぁ……とも思ってしまうわけで。

とはいえ、二人のせいだけでもないと思うのが、この物語は全体的に説明不足を感じてしまったところでしょうか。前半で感じた中途半端さも、チューニングが結局最後までよく分からない力だったとか(やっていることは分かるんだけど、何かこう……説明できないもやもやが)、鈴ちゃんに代表されるような妖怪との和解エピソードが消化不良だったとか(いきなり仲良くなってたり、とか)。それに、各キャラの掘り下げも。円陣が結局何者なのかがよく分からなかったし、だから彼の憤りもよく分からないし、ギンが憑依された経緯も語られないし、終盤になっていきなりヒメのマフラーの理由を語られても今更だったし。消化不良と感じた部分のいくつかは、別に語られなくても良いものだけど、そこが気になってしまう時点で何かが語り足りないんじゃないかな、とも思ってしまうわけで。

 

 そんな感じで、何だか惜しい作品だったなぁ……と思ってしまうわけです。やりようによってはもっと面白くなったんじゃないかなぁ、と。そういう意味では、原作を読んでみたくなるわけで、宣伝効果ならちゃんと成果を出したのか?とか思ってしまうところですが。……でも、お金と時間と相談すると、偶然連載雑誌か、立ち読み可になっている一巻を読んで引き込まれない限り、いつか読みたい本リストの中に入れて終わってしまいそうなのですけどね(汗)。いやまあ、よくある第一話だけ読める、みたいな冊子を見た感じでは、原作は面白そうだったのですけど。

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 ざんげちゃん登場時は、登場補正もあってか彼女がナギを圧倒していたので、視聴を打ち切るかどうかで悩みましたが、翌週にはパワーバランスがうまい具合に分散されていたので、打ち切ることなく最終回まで視聴となりました。

 

 終盤はシリアス展開だったせいか、序盤に比べると勢いが落ちていたかなぁ……と感じてしまいました。神を自称しても確固たるもののないナギが、己のアイデンティティを取り戻すまで、というテーマで見れば、綺麗にまとまっていて良作だったかなぁと思いますが、逆に言えば突き抜けて面白いところもなかったかなぁ、と。個々の回だけで見れば面白い話もありましたけど。ただまあこれは、ストーリーの良し悪しよりも、単に私の嗜好と合うかどうかの話という気もしますので、全体的に見れば良い作品だったのかなかぁ、と思います。

機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #14「歌が聴こえる」感想4

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 セカンドシーズン後半戦突入、な十四話。まずは復習的に前回のおさらいからか?と、前回のメメントモリ攻略戦のクライマックスから始まったときは思いましたが、その後におさらいでは終わらない爆弾が待ち構えておりました。まさかあの後に襲撃を受けていたとは……これを年末にやられていたら、次回が気になって仕方なかっただろうなぁ……と思いつつ、前回の次回予告を見たときには、無事に作戦終了したあの状況でどうして刹那ははぐれるんだと呆れたものでしたが、こういう事情なら納得です。とはいえ……ネーナの話を最後まで聞いてデータ見ていたら、ちゃんと仲間の不時着先に辿り着けたのでは……?とか思わなくもないですが。

 

◇新OP

 今回からOPが一新となりました。ガンダムのOP、というイメージで考えると、前回までの曲のほうが合っているのかな〜とか思いますが、私はこれはこれで良いのでは、と思います(まあ、私はファーストシーズンの曲も「OO」という物語の主題歌としては合っているのではと思っている人ですが)。歌詞も、まだ一度聞いただけですが、最終クールのものとしては、希望が持てそうでいいかな、とか。

 OP映像のほうは、期待と不安がごちゃ混ぜな感じでしょうか。途中にあった沙慈とルイスの穏やかなシーンなんかは、実現することを願ってしまう期待の最たるものですが、イノベイターに囲まれたティエリアには不安を煽られるところですし、ラストの刹那と誰か(推定・マリナ?)の手が重なるシーンは歩み寄りを思わせるけど、そこに重なって映るマイスターたちはみんな別々の方向へ歩いていくわけで。これは決別を意味するのか、戦いの果てにそれぞれの道(未来)を見つけることを意味するのか。取り敢えず、最初のほうで映る複数の女の子たちとマイスター+沙慈は、最終クールのキーキャラになる人たちかなぁといった感じですが。

 ……まだ一度見ただけなので、見直してみればまたいろいろ思うところが出てきそうです。

 

◇再び、動き出すもの

 冒頭からいきなりトレミーが襲撃されるなんて展開が来たので、不時着した先で目覚めたイアンのリアクションには大変和ませてもらいました(笑)。

 それはそれとして。メメントモリ攻略戦→襲撃により地球に不時着→更にイノベイターの襲撃、という流れの中で、トレミー内の人間関係がまた変化してきそうなのが面白いところです。沙慈は今回の作戦を間近で見て思うところがあったようですし、作戦にマリーの力を借りたことで、彼女の今後の扱い次第ではアレルヤがどう出るかというのも出てきましたし、アニューはライルに接近。特にアニューとライルの会話は、視聴者としては情報リークの犯人は(無自覚にしろ)アニューだろうというのがあるので、端で見ている分には何だか面白いもので。おそらく無自覚なイノベイターのアニューと、未だカタロンとの繋がりを秘匿したまま持ち続けているライル。ライルの話は引っ張られているなぁと思っていましたが、アニュー絡みで展開していくのかもしれません。あと、今回のティエリアの戦いの通信記録が残っていたら、彼のイノベイターばれも来るのかなぁとかも気になるところですが。

そういえば、セラフィムガンダムの初お披露目がありましたが、セラヴィーが敵を確保して双方膠着状態に陥ったところで、分離したセラフィムが叩く、というのはなかなか面白いなぁと思いました。……というか、たぶんそうなるだろうと思っていたとはいえ、大きなガンダムの中から小さなガンダムが出てくる様子は、作戦的にはかっこ良くても、何だか微妙に笑いの込み上げてくるものがあるような気もするのは気のせいでしょうか?(笑)

 

 一方の、一人はぐれた刹那。ノベライズを読んだ人のコメントか何かで、リボンズ=オーガンダムのパイロット&ガンダムマイスター刹那の推薦者?みたいなのを見かけたことがあったので、それ自体は明かされても特に驚きはなかったのですが、ここで刹那がそれを知ったというのは興味深いところ。刹那のガンダム馬鹿(※褒め言葉)の起源がオーガンダムにあることは、ファーストシーズンを見ていたら分かっていることですし、自分の目で世界を見て進むべき道を見出した刹那が、だからといってガンダムから完全に自立できたかどうかは確信が持てないわけで。リボンズに対してはきっぱりと拒絶の意志を示した刹那だけど、内心全く動揺がなかったとは思えないわけで。その後の対アリー戦の刹那が、何となく火事場の馬鹿力を出しているように思えてしまったので、ね(そうじゃないと、ダブルオーライザーの力があるとはいえ今の刹那がアリー相手にあそこまで戦えるのか、という先入観があるのもあるのですけど……)。

 とどめを刺す寸前までいったように見えたものの、聴こえてきた歌にその手を止めた刹那(歌というか、マリナさんの自分を呼ぶ声、かもですけど)。アリーという存在を逃してしまった、ということよりも、ここで殺さずに終わったことが彼のこれからにどんな意味を持つのか、そして、次回予告によればマリナさんと再会するようで、その再会が彼にもたらすものとは? 刹那関連の物語も、まだまだ見所は沢山ありそうで楽しみです。

 

 軍内部のクーデターという情報をリークされたかと思えば、実は目の前の相手がその張本人だった、という、こちらも目の離せない展開になっているセルゲイ。敢えてアロウズの外で動いていたセルゲイの今後として、ソーマ(マリー)がCB側へ行ったことも含めて、そういう立場へとシフトすることを考えなかったわけではないですが、それが現実味を帯びてきそうで、期待と不安が入り混じります。メメントモリ破壊を受けて、アロウズが更に暴走していきそうなのを見ると、それに危惧を覚える人たちがバシッと正してくれるような展開を期待してしまいますが、死亡フラグが立ちまくっているセルゲイが危険な方向へ行くのは怖いものもあるというか。とはいえ、クーデターが現実味を帯びてきた以上、残るほうが危険といえば危険なのかもしれませんが。……でもまあ、取り敢えず、これまでは細々と動いていた彼が表舞台(とは言えないかもしれませんが)に出てきてくれるとなると、その活躍は楽しみです。

 

◇歌が聴こえる

 シーリンには「こんなときに……」みたいなことを言われていた、マリナさんの作った歌ですが、私は、これは面白いと思いました。

確かに作中の状況で、子供たちと一緒に歌っている、なんて言うと、ひどくのん気なものにも思えてしまいますが、そうして選ばれたものが「歌」だというのは案外とんでもない爆弾になるかもな、と。歌の力って、けっこう侮れないものだと思うので。大勢の人に想いを届ける手段としては悪くないし、それが届いたのなら、返ってくる力もけっこう凄いものになるんじゃないかな、とか。

そもそも、想いが届くとかは別にしても、歌って意外と聞き手が受け取るものも大きいのではないかな、と思うわけで。今回でも、負傷して横たわっていた人とか、そっと写真を取り出して見つめていた人なんかを見ると、立ち上がるための力とか、忘れていた大切なことを思い出すきっかけとか、前へ進むために大切なものがそこにはあるんじゃないかな、と。他のアニメでも、例えば「マクロスフロンティア」では、絶望の中の一筋の光のようにシェリルが歌う場面とかありましたし、現実でも、誰かの歌に力を貰うことはあるんじゃないかな、と。少なくとも、私はそういう思い出のある歌がありますし。

このままマリナさんが世界的な歌姫になって……なんてのは安直過ぎる気がしますが、今はカタロンの支部の一つで響いている歌が、徐々にでももっと大勢の人に聴かれるようになり、やがてはそれが世界へと広がって、そしてそれが世界を変えていく……それは決して起こり得ないとは言えないことじゃないかなと思います。……それにこれなら、マリナさんの望む、武力でない戦いになるかと。

 

◇次回「反抗の凱歌」

↑にも書きましたが、刹那とマリナが再会するようなのは楽しみなところの一つです。他にも、未だ交戦が続いているトレミー側も、何がどうなるのか気になるところ。それ以上に、予告ナレーションで揺り戻しがありそうなことを言っていたので、それが何を意味するのかなんてのが更に気になるところではありますが……。

あとは、今回は特別EDっぽかったので、次回は新EDが見られるのかな、というのが楽しみなところです。

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 年が明けてになりましたが、キッズステーションにて視聴していた「カオス;ヘッド」が最終回となりました。

 

 ……うーむ、何だかコメントし辛い最終回だったかも。これで最終回には何か一味足りないけど(ちょっと駆け足気味な感じがなくもなかったですし)、かといってあと一話かけて語ることがあるとも思えず……。結局最後のあれは、崩壊した渋谷はノア兇見せた妄想ということだったのか、それとも野呂瀬を倒したことで、崩壊した渋谷をあの場にいたギガロマニアックスで妄想して復活させたということなのか。ちょうど本物の西条拓巳が死んだ直後だったことを考えると、彼が何らかの元凶だった、あるいは彼が最後の力で世界を元に戻したとかも考えてみることはできますが……。

妄想云々に関する説明が小難しいせいか、最後の最後まで説明調で(まあ、説明されないとどういう妄想バトルが繰り広げられているのか理解が追いつかないのですが)、それがラストバトルでさえいまいち盛り上がりに欠けたように感じてしまったのも、これで終わりという感覚を乏しくしてしまった要因かも(これまでのバトルでもそれなりの盛り上がりはあるものの、見ていて画面の前で唸るようなカタルシスはなかったのが残念なところで)。最後の最後にようやく主題歌が挿入歌として流れるなんて演出もあったのですけど……。物語の前半は、ニュージェネという謎と、どこからどこまでが妄想か分からない曖昧さが興味を掻き立ててくれたわけですが、その妄想と現実の曖昧さが、ラストバトルでは逆に状況を複雑化させて、カタルシスに欠けたのかな、という気も。

 

……と書くと、何だか不満ばかりのようですが、最後が何だか盛り上がりに欠けてしまったように感じたのと、微妙に説明不足なことがあれこれあるような気がすること以外は面白かったと思います。少なくとも、上記のとおり、物語前半はばら撒かれた伏線がどう集束していくのかが楽しみでしたし(妄想と現実の境目が分からない、というのは今までになくて特に面白かったかと)、その頃は自分であれこれ考えるのも楽しかったですしね。ギガロマニアックス云々が出てきた辺りからは難し過ぎて自分で考えるのは放棄してしまって、そのまま物語を追うほうにシフトしてしまいましたが、それでも、いろいろと明らかになりつつ、新たな謎が増えつつ、で進んでいく物語は面白かったです。撃たれた刑事さんのその後とか(出てこないってことはお亡くなりになったのでしょうけど)、いつの間にかあやせの電波話にみんなが普通についてきていることとか、最初に書いたラストの展開とか、投げっぱなしだったりつっこみたかったりする部分もありますが、それでも総合的に見れば楽しめた作品でした。

 

そうした細かい部分とか、おそらく原作→アニメの段階での取りこぼしもあると思うので、ゲームのほうにも手を出してみたくなるところではあるのですが、せっかく追加要素込みで発売されるらしいものの、ハードを持っていないのでできないのが残念なところ。

とはいえ、やっぱりアニメはアニメで面白かったとは思います。ラストバトルでの野呂瀬とのやりとりなんかは、今となっては少し使い古されたようなものではありますが、でもだからこそ、認識されることで存在を確立し、そして、世界がどうとかより好きな女の子のために戦うというのは悪くないですし、妄想の存在ということが明かされた時点でラストでは消えていてもおかしくなかった拓巳が、本物が死亡してしまったのは残念なものの、生き残ったみんなとハッピーエンドと考えて良さそうなラストを迎えられたのは良かったと思いますしね。

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
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