翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

アニメ感想(2009年4月〜)

「今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?6」

 「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(9月終了作品)の評価をしてみないかい?6」に参加させていただくことになりました。

 

 当ブログでは、「涼宮ハルヒの憂鬱二期」「シャングリ・ラ」「ティアーズ・トゥ・ティアラ」「咲‐Saki‐」「GA 芸術科アートデザインクラス」「07-GHOST」「宙のまにまに」「狼と香辛料?」「Pandora Hearts」「PhantomRequiem for the Phantom〜」「ハヤテのごとく!!」「CANNAN」「よくわかる現代魔法」「懺・さよなら絶望先生」「戦場のヴァルキュリア」の15作品の評価をしてみたいと思います。

 

 

 キッズステーション(※7話遅れ)で視聴していた「ティアーズ・トゥ・ティアラ」の最終回を待っての記事となったため、大変遅くなってしまった上に、既に当時の記憶が薄くなってしまった作品もありますが、まあ最終回当時と記事を書いたときでは多少感想に違いが出てきてしまっているのは前回同様ということで。

 その間には、「化物語」がリストから外れるなんてこともありましたが……個人的には、ベスト○○賞を選ぶのが少し楽になったので助かったかなぁ、と。けっこう「化物語」とどっちにするか迷っているものが多かったので(笑)。

 

 

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2009年9月終了アニメ感想「ティアーズ・トゥ・ティアラ」5

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一月半くらい遅れてとなりましたが、ようやくキッズステーションでも「ティアーズ・トゥ・ティアラ」が最終回を迎えました。

 

序盤はゆったりと進んでいたこともあり、こちらもそれと同じくゆったりと視聴していた感じでしたが、オクタヴィアが仲間になった辺りからは、毎週かなり楽しみにしていた作品でした。

キッズステーションはかなり遅れての放送開始だったため、うっかり他の人の感想を見ても(序盤は)それほどネタバレにならなかったのは、遅れて見る身としては助かったところですかね。とはいえ、アルサルがアロウンを父の仇と思って……という辺りのネタバレを踏んだときは、さすがに先が気になってしかなかったですけど(笑)。もっとも、それに限らず、面白さが跳ね上がってきてからは、動画サイトで見てしまおうかという誘惑と戦っていたときもありましたが。

 

辺境の一部族が、自分たちの暮らせる国を作るために大きな国に立ち向かい、その果てには世界を裏から支配していた存在を打ち倒し、みんなが平和に暮らせる世界へと進んでいった物語は、正に王道を行くストーリーで、見終えた後には一大叙事詩を聞き終えたような満足感がありました。

9月に終了したアニメの批評を見ているとどうしてもある程度のネタバレは踏むことになるので、ラスボスがいまいちだったみたいな話も見かけていたのですが、レクトールがどう見ても小者だったので、彼がそのままラスボスになるよりはメルカディスになって良かったのでは、と思ってしまったところ。……というか、このアニメがゲーム原作であることを考えると、むしろラスボスがああいうのなのは納得してしまうというか。S・RPGのラスボスってあんな感じのイメージがあるので(笑)。そう考えると、逆にゲームのときのラスボス戦はどんな感じだったのかなーということのほうが気になってしまうような。……うーん、そう考えるとやっぱゲームのほうもやってみたいかなぁ。そのうちPSPあたりで出してくれないものか。

少し話が逸れましたが、ラスボス戦の後にはきちんとしたエピローグもあり(アルサルが王様になる展開は世界規模に広がった物語の帰着としては相応しいと思いつつ、赤マントと王冠が似合わないなぁ(笑)と思ってしまうところでしたが)、ラストを締めたのが墓前で語らうアロウン・アルサル・リアンノンというこの物語の核となったキャラたちでもあり、それこそ一本のRPGをやり終えたような感覚を味わえました。

 

壮大なストーリーに、きっちり回収された伏線、アロウンとアルサルの時を越えた友情など、ストーリーの部分でも十分満足できたアニメでしたが、それとは別として、このアニメは戦闘シーンを見ているのが楽しかったです。

特に、集団戦。前衛で戦う剣士のアルサルやオクタヴィア、後衛で弓を撃つ(状況に応じては短剣も使う)モルガンに、魔法で攻撃&援護するリアンノンとオガム。妖精族ならでは(?)で武器攻撃と魔法攻撃を使いこなすスィールとラスティ。様々な戦闘手段を持つ者たちが、それぞれの役割を果たしながら流れるように進んでいく戦闘シーンはかなり見応えがあったかと。そこまで大人数でなくても、モルガン&オクタヴィアは良いコンビでしたし、終盤のアルサル&リアンノンや、対メルカディスで竜の背に乗り戦うアロウン&アルサルなど、コンビならではの連携が見られた戦闘もあって(落ちてくるアロウンをリアンノンが魔法で受け止めたところなんかも個人的には頬が緩む演出で)、それだけでも満足できそうなくらいでした。

 

そんな感じで、物語も戦闘シーンも含め、全体的に楽しめた作品でした。序盤がちょっとゆっくり過ぎたかなぁとも思いますが(あと、後半も敵が帝国から十二精霊に切り替わる辺りはちょっと早足だった?)、そんなものを吹き飛ばすくらい物語が加速し始めてからは面白かったということで、自分としては最後まで楽しめたアニメでした。

 

 

2009年9月終了アニメ感想「涼宮ハルヒの憂鬱」4

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 結局のところ、この物語をどう捉えるかが楽しめるかどうかのポイントだったかなぁ、という気がします。

「笹の葉ラプソディー」に「エンドレスエイト」、そして「溜息」を加え、改めて「憂鬱」から放送されていた「涼宮ハルヒの憂鬱」という物語。放送前にブログで「ハルヒ」関連について情報を上げたり語ったりしている人を見かけながら、何となく勝手に自分は「消失」をやるのかなぁ、と思っていました。自分に限らず、それを期待する人は実際多かったと思いますし。先に上げた二つのエピソードが、「消失」においての伏線になっているという考えもありましたしね(※正確には、「笹の葉〜」はシリーズ全体の伏線だと思っていて、「エンドレスエイト」のほうもそういった意見を持っている人がいるのを見かけたこともあるのですが)。

 

 だから、物議を醸した「エンドレスエイト」のループ放送、その演出をテレビ放送でやる試みは面白いと思いつつも、全体を通して見たときの評価がどうなるかは分からないな、と思っていました。というか、「エンドレスエイト」を「消失」の伏線と捉えるのなら、「消失」をテレビ放送の時点で放送しないと何の意味もないわけで。

 

だから、「消失」が放送されなかったら全体的な評価としては駄目かなぁ……と「エンドレスエイト」終了時点では思っていたのですが、その次から始まった「溜息」を見ていて考えが変わりました。……というか、自分の勘違いに気づきました。

一期で省いたエピソードを入れて再度放送されていた「涼宮ハルヒの憂鬱」という物語、これは、そのタイトルどおり、「涼宮ハルヒ」の物語だったのだと。

物語が始まったばかりの頃には鬱屈していたハルヒが、キョンと出会い、SOS団を作ることで、彼女が望んでいたような特別な事件は起こらないけれど(実際はハルヒの知らないところでは起こっていますが、あくまで彼女は知らないので)、仲間と過ごす学生時代の楽しい時間を手に入れる(そしてこの直後に、現在のハルヒを形成したエピソードを挿入)。でも、このときのハルヒはそうした現実での楽しさを受け入れつつも(あるいは受け入れたからか)、まだ独りよがりな部分が強くて、みんなの都合なんてお構いなしに野球大会参加などのイベント事にみんなを巻き込んでみたり、不満が溜まると閉鎖空間を生み出してみたりなどの迷惑をかけたりもする。それが特にひどくなったのが「エンドレスエイト」で、ピークに達したのが「溜息」なのではないかと。でも、「溜息」でキョンに本気で怒られたことで、ハルヒは自分の意見=他人の意見じゃないことに気づいて、相手のことを気遣ったり、相手の意見を尊重したりもするようになる(「ライブアライブ」や「射手座の日」)。

 

こうやって考えてみると、ハルヒは外面の良さが見られたことはあったものの、実は自分の身近な人間に対する人間関係に関してはかなり未熟だったんじゃないかなぁと思えるもので、キョンとSOS団のもみんなとの出会いを経て、そうした部分が成長していく様子を描いていたのが、「憂鬱」〜「サムデイインザレイン」の物語だったんじゃないかな、と。それだとテレビ放送版がそこで終わるのも腑に落ちるし、物語としても綺麗にまとまっていたなぁと思えるかな、と。

 

 ただ、実際「笹の葉〜」や「エンドレスエイト」から続く物語は「消失」の伏線も兼ねているので、そちらは「消失」の映画に続く、と。

……ただまあ、個人的には、「消失」はテレビでやって欲しかった気はしますけどね。今期で放送終わるのではなくそのまま続いても良かったし、上に書いたように「涼宮ハルヒ」の物語として一区切りつけるのなら、物語を忘れない程度の期間、具体的には次のクール(1月)から「消失」スタート、みたいな。……まあ、春に上映ならぎりぎり↑の期間に入るかなぁと思わなくも無いですが。何にしても上映されたら観に行くと思いますし、劇場に持ち越しになった以上、最高のものを提供してくれることを期待して春を待ちますかね。

 

 

Pandora Hearts #25(終)「否定の彼方へ」感想4

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 一週遅れの放送ということで、これまでにもネタバレ回避には苦労してきたわけですが、この時期ともなると、総評とかで普段は書いていないアニメの感想を書く人もいるわけで(私もそんな一人ですし)、他のアニメの感想目当てに感想サイト巡りをしていると、どうしても目に付いてしまうものがあります。詳細な部分はともかく、それが“良かったのか、悪かったのか”くらいは。

 

 そんなわけで、「Pandora Hearts」の最終回、見るのはかなり覚悟していました。前述のような感じでちらりと目に飛び込んでくる情報がどうにも不安を煽るものばかりで、それに加えて二十四話があんな感じだったこともあり、二十四話以上に「?」が飛び交うような、あるいは見終えた途端にがっくりと来てしまうような最終回になっているのではないかと。

 

 結果として、そんなふうにどんどん悪い方向へと思考が誘導されていたせいか、思っていたよりは悪くない最終回でした。というかむしろ、二十四話であんなことになったストーリーを何とか修正して帰着させたと考えたら、最終話の脚本担当の人はよく頑張ったと言ってもいいくらいじゃないかな、とか。

……事前の期待が高すぎると、よく出来ていてもその水準に達していないと評価が下がることがあるように、低すぎると逆に一定ラインを超えていればそれなりに評価できてしまうという、そういう感じもあるような気もしますが、少なくとも二十四話に比べれば破綻は少なかったかと。ちょっと強引だったかなーと思ったのは、グリフォンを一撃で倒したときにアリスが「オズの強さが……」とか言ったところだけで、後は一応脳内補完できたので。

 

 

 予想どおり多くの謎や伏線を残したままでの終わりですが、強引に終わらせてストーリーが破綻するくらいなら「オレたちの戦いはこれからだ」エンドのほうがまだマシだと思う私としては、それに関してはこれで良いかなと思うところ。ようやく正体の明らかになったオズの父親との決着も、チェインが破れたことで父親が一時撤退して先延ばしになって終わった感じですが、あの短いシーンで和解するとか倒して終わるとかやられたらむしろ違和感ありまくりのエンドになったと思うので、完全に敵対してのファーストコンタクトはあんなもので良いのではないかと。……まあ、それを最終回でやるのはどうなの?というのはあるかもしれませんけどね(汗)。

 

 

 前回、最終話の次回予告を見ていて、その中のアリスの台詞に「おまえは他人に認めてもらえなければ存在できないのか?」というのがあったのを見て、ふと気づいたことがあります。これまでは、主にこの物語の謎とか伏線とかそういったものに魅力を感じてその辺を中心にストーリーを追ってきたわけですが、オズただ一人に焦点を当てて見るとするなら、この物語のテーマはまさにそれなんじゃないかな、と。

“誰かに自分の存在を否定されて、自分自身もまた否定してしまっていた少年が、他者との関わりを経て、自分を肯定できるようになるまでの物語”。

これはオズだけじゃなくてアリスにも当てはまることで、チェシャ猫のエピソードが、アリスにとってのそれを克服するエピソードになっていたのではないかと。無論、それで完全に終わりではなく、その後のあれこれも彼女を支えるものになっているとは思いますが、一番大きな山はそれだったのでは、と。

そう考えるとヒロインのほうが先に克服しちゃっているけどいいのか?とか思ってしまうところもありますが、あのときアリスを救い上げたオズの言葉は心の底から出てきたものだと思うので、そんなふうにオズに救われた彼女が今度はオズを救い上げる番だとして見るなら、これはなかなかニヤニヤとできるエピソードではないかと(笑)。

 

エリオットとの出会いをきっかけに自身の欠点に気づいて前へと進み出していたオズが、自分をアヴィスへ堕とした張本人が父親だと知って落ち込むところは、また逆戻りしてしまったようにも見えるけど、父親がオズに与えていた影響を考えるとそうなるのも仕方ないかな、と思えるところ(ちなみに、グリフォンに今まで気づかなかったのかよ、というつっこみもなくはないですが、むしろあれだけでかでかと掲げられていると、気づかないのも何か納得してしまうものが。人間、当たり前にそこにあるものって、当たり前すぎて逆に目に入らなかったりするので……。むしろ個人的な一番のつっこみどころは「グリフォンなのに黒いのかよ!」だったり……どんなミスリードだよ、と)。馬車の中でオズが思い返していた過去の自分の数々を見ていると、それがよく分かるというか。ずっとオズの中では、命の価値すら自分<他人となるほどの呪いになっていたわけですから。

 

でも、そんなふうに自暴自棄にすらなりかけていたオズに、オズの存在によって救われたアリスが、オズがどんなふうに歩き出そうとしていたのかを突きつける。そして、同じ弱さを持っていた自分は今ちゃんと自分で立っていて、オズが立ち止まろうとも自分は進んでいくことも。

そんなアリスの言葉の数々は、ちゃんとオズに届いたはず。だからこそ、まだ一日の時間は要したけれど、オズは父親と向き合う覚悟を決めることができたのだと思います。無論、その道中でも沈み込むときがあったように、完全に吹っ切れたわけではないのでしょうが、少しでも前向きに考えることができるようになっていたのなら、少しずつでも前へと進もうとしていた自分を思い出すことはできたのではないかと。

 

そして、サブリエに到着して、いざその場へ向かうとき。オズは決して一人じゃなくて自分たちが側にいるのだと告げたギル。個人的には、確か第二話辺りでシャロンが言っていた台詞をフラッシュバックさせたら視覚的にはより分かりやすかったんじゃないかなーとか思いましたが、まあそれがなくても、あのときのオズの顔を見た感じだと、ギルがそう言った時点でちゃんとオズはそのことを思い出していたのではないかと。それを体現するかのように、当たり前の顔で同行するアリスとブレイクは良い感じだったなーと思います。……これ以外のところでも、アリスとブレイクの二人は、最後までホント良いキャラだったなーと思うわけですが。

 

親子の再会は父親の一方的な攻撃から始まったわけですが、これは父親が、オズが何を考え何を決意して自分の前に現れようが、自分が息子……あるいはオズ=ベザリウスを否定する気持ちは変わらないことを示していたのかな、と。そして、ここにきてビーラビットの力を自力で制御して(ビーラビット単体なら、前回の件がなくても、いつかオズが自力制御可能なことが示唆されていたので、これはぎりぎり許容範囲内かなーと思います。実際、グリムのときは火事場の馬鹿力でも成功させていたわけですし)グリフォンを倒したオズは、そんな父親の考えを理解して、その上で、たとえ父親に否定されようが、自分は自分として此処に在ることを宣言したようなものなのかな、と。ある意味、互いが互いの立場を表明したシーンだったのかも。

 

とはいえ、上でアリスの「オズの強さ」云々の台詞が引っ掛かったことを書いたように、そう宣言はしても、オズが完全に吹っ切れたかというとそうは思いません。けど、踏み出した一歩を戻すのではなく、更なる先へ歩いていこうとしているのは確かではないかと。これからも迷ったり立ち止まったりすることはあるかもしれないけれど、それでも、以前のように全てを受け入れるのではなく、時には立ち向かっていく。全二十五話の物語を通して、オズはその一歩を確かに踏み出すことができるようになったのだと思います。

 

 

 ……というわけで、これが私の最終話の一定ラインでした。

前述のとおり、謎関連が中途半端に終わるのは原作がまだ連載中であることを考えれば想定内というか、むしろ連載終了間近か完結後に二期をやってくれといった感じなので(原作準拠の二十二話までは、原作未読の状態で見ている分にはかなりの高クオリティーでしたし、原作既読後に改めて見ていても、個人的な取捨選択への不満はあっても、概ねうまく再構成されていると思いますので)、このラインをきちんと終わらせてくれるかどうかが評価の分かれ目でした。無論、それだけじゃなく、そこに至るまでのストーリーに破綻がないかどうかも重要だったわけですが、確かにつっこみどころはあったものの、その大半は自分を納得させられる理由を付けることができる程度のものだったので、大きなマイナスにはならないかと。

……まあ、やっぱり、見る前の期待を不安が相当大きく上回っていたこととか、二十四話との比較とかが評価を緩くしているような気がしないでもないですが。

 

 でも、ここまで楽しみに見てきた物語が最後に大コケして終わるよりは、ある程度納得できる終わり方をしてくれたと思えるほうが良いわけで、少なくともオズの物語に一段落つけて終わってくれたことは良かったと思います。

 

 

 

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 #26(終)「江漣」感想4

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 これまでずっと吾妻玲二の物語としてこの番組を見てきたわけですが……ひょっとしたらこれは、江漣の物語だったのかもしれません。自分の名前を奪われて人形として生きてきた少女が、名前と心を取り戻し、人間になるまでの物語。最終話を見ていて、何となくそんなふうに思いました。そう思って振り返ってみると、これまで紡がれてきた物語はちゃんと綺麗にまとまっているように思えますし。

 ……っていうか、玲二の物語だとすると、因果応報のバッドエンドにしか見えないので(汗)。

 

 前半は玲二&江漣とサイスの作った人形たちとのバトル展開。最後の銃撃戦&白兵戦だったわけですが、ここはなかなか見応えのあるシーンだったかと。玲二と江漣の連携でも玲二一人でも、校舎や礼拝堂にあるものを使って敵を誘い込んだり注意を逸らしたりしつつ各個撃破していくところは、ただ真正面からぶつかるのではない暗殺者としての戦いを楽しめましたし、最も長くサイスと過ごし、全てのオリジナルとなった存在だからこそ思考や行動パターンを読んで的確に障害を排除していった江漣は、今の彼女だからこそできる戦いをしているように見えて、何となく嬉しく思ってしまうものがありました。ずっと前から、彼女が本当の意味で自由になるためには、サイスを超える必要があるだろうと思っていましたからね。

 

 ……ただ、命令遵守のお人形ではなく、意志を持った一人の人間としてサイスを撃った江漣は、確かに彼の呪縛から解き放たれたのだろうとは思えたものの……結局のところ、サイスは一人勝ちだったような気もしてしまいます。

自分の描いたシナリオに裏切られても構わないと志賀に言っていたサイスは、まさにその展開になっても、自らの言葉を違えることなく、これはこれでと満足して逝ったようで……。そこだけが少しもやもやとしてしまうところでしょうか。まあそれは、忘れかけた頃にひょっこり出てきてちゃっかり漁夫の利を得ていったマグワイヤにも言えることですけど。

個人的には、この二人にこそ因果応報のラストを迎えて欲しかったところなのですが……。

 

 ラストはかつて交わした約束を果たすため、江漣のルーツを探す旅へ。サイスの経歴を辿り、モンゴルの草原の空の下まで辿り着いた二人。道はそこで途切れてしまったけれど、江漣はそれで満足できたようで。与えられた名前と、胸に灯る思い出と、取り戻した空と。それだけで生きていけると微笑む彼女の姿には、ああやっとここまで来られたんだなぁ……と胸が熱くなるものがありましたが、そんな彼女の知らないところでは、撃たれて一人倒れ伏す玲二の姿があったわけで……。

 

 原作でも、江漣ルートだとこんな終わり方なんだろうか……と思いつつ、そんな最後の光景は、ただただ切ないものでした。やっと幸せを手に入れて笑顔を浮かべられるようになったのに、それをくれた人が彼女の気づかないところで死んでいるのは、その後の彼女のことを思うと素直には喜べなくて。たとえ、自身が呟いたとおり、玲二亡き後も江漣が一人でこれからも生きていくとしても、だからといって彼の死を悲しまないわけはなく、玲二自身の最期としても、冒頭に書いたとおり、これまで彼が奪ってきた命や反故にしてきた約束の報いを受けて終わることしかできなかったように見えて、とても救いがあるものには見えないわけで。これならまだ、最期はキャルのほうが報われていたんじゃと思えてしまうそうなくらいで。

……というか、キャルも玲二もそんなふうに最期を迎えたからこそ、江漣もまたあの場所で終わりだったんじゃないかと思えてしまうから、江漣自身は最後は幸せだったかもしれないけど、それでもやっぱり一度闇の世界に堕ちた存在は二度と光の世界には戻れないことを示しているようで、江漣の物語としては綺麗に終わったようにも思えるからこそ、余計に哀しい終幕に感じてしまいました。

 

 

2009年9月終了アニメ感想Α嶌-Saki-」4

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やたらと詳細な全国大会の対戦相手のビジュアルや、既に大まかな脚本はできてるんじゃと思わせるED曲に合わせて流れた全国大会の映像に、スタッフは二期を既に予定しているのか……?と思ってしまうような終わり方でしたが、とにかく「咲」も終わりを迎えました。

 

 県予選決勝戦の決着がつくまでは原作準拠(一部、プールとかのアニメオリジナル回もありましたが)ということで、原作既読の自分としては、どんな感じでアニメ化されていくのかを見ているのが楽しかった感じでしょうか。百合描写が増していたり、京太郎の妄想がことあるごとに入ってきたりするのは微妙に見ていてもぞもぞするところもあったわけですが、後はまあこんなものかな、と。試合シーンは良い回と微妙な回があった気もしますが、概ね楽しめたかと。原作の進行から県予選終了で終わるかと思っていたので、そういう意味ではけっこう進行が早かったかなーと思った部分もありましたが。

 

 久と福路、桃と加治木の関係は、アニメオリジナルも交えて描かれていましたが、この辺はかなり良かったかと。久と福路のエピソードの結末は、団体戦が終了して個人戦がアニメオリジナルとして進み始めてからも、その後の合宿も含めてうまくイベントが絡めてあって良かったと思いますし、桃と加治木のほうも、二人が互いに歩み寄ると同時に二人の成長も描かれていたように思えて、こちらはこちらの良さがあったかと。

 

 個人戦〜合同合宿のアニメオリジナルエピソードは、個人戦のほうは団体戦に比べれば駆け足で進んだこともあり、試合の面では楽しめたところと微妙だったところがあった気もしますが、ラストの合宿は良かったと思います。大半が麻雀やってないシーンだったのに良かったというのは、麻雀アニメとしては良いのだろうかと思わなくもないですが(苦笑)、せっかく魅力的なキャラクターが沢山出てきている物語なので、彼女たちの日常的な部分を掘り下げて見られるああいったエピソードは面白かったです。少し前までは敵同士だった四校のメンバーたちの交流が見られるだけでも楽しかったですしね。

 

2009年9月終了アニメ感想ァ屬茲わかる現代魔法」4

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一応、最後は盛り上がって終わったかなー、といった感じだった「よくわかる現代魔法」最終回。

 

かなり初期の段階から、ギバルテスとか魔女のライブラリーとか出てきていたものの、基本的には淡々と進んでいった印象のあるアニメでした。戦闘シーンでも危機に陥ってもいまいち緊張感がなかったとも言えるというか。ホワンも最後までどう捉えていいのかよく分からない敵役でしたし。

そこら辺のことを考えても、キャラの関係を考えても、時系列通りに話を進めてくれればもっと印象が違ったかなーと思わないこともなく。いつの間にか嘉穂がこよみと一緒に現代魔法を習っている光景とか、コミック版の知識がなければ不思議でしょうがなかっただろうし、いきなり六年前の話から始まったのも、世界観設定やキャラ相関を把握してないとさっぱりだったかと。この辺は、やっぱり時系列シャッフルは、よっぽどうまくやらないと微妙になるだけだなーというのを再確認した感じだったでしょうか。

 

 だからといって、物語自体が面白くなかったわけではないのですが。

毎週のめり込んで見るようなタイプじゃないけど、軽い気持ちで眺めている分にはそれなりに楽しめるような。キャラクターたちは、それぞれ個性的で見ているだけでも楽しいものがありますし、現代魔法と古典魔法の設定は面白いなーと思いますし。……まあ、アニメの説明だけで全部理解したかというとそういうわけではないですが。

個人的には、頑なに魔法を信じようとしない聡史郎のその特殊性に関する設定が一番面白かったかも。美鎖のゴーストスクリプトが開いた異界への穴から脱出できたのは、魔法使い殺しの彼が一緒に巻き込まれたからかなー、とか。そんなの抜きにしても、魔法を信じていないのに、何だかんだでこよみたちに付き合ってあんな場面でも助けに来てくれる彼は良い人だなーというのだけでも見ていて楽しいところではありましたが。

 

 たった一つの冴えたやり方として、弓子ごとジギタリスを葬ろうとした美鎖に対し、こよみが取った方法が弓子との友情というのは、見ていて温かくなるところでした。これまで築かれてきた二人の友情がああいう形の結末に繋がったというのも良かったなーと思うところだし、何事もダメダメだけどその気持ちは貫き通したこよみは、本人が思うほど駄目なままじゃないんじゃないかなーと思わせてくれるところでもありましたから。

 

 タライで始まったこの物語の締めは、やっぱりタライで。この番組らしいし、それだからこそ、こよみたちの日々はこれからもこれまでどおり続いていくんだなーという感じで、悪くない終わり方だったと思います。

 

2009年9月終了アニメ感想ぁ07-GHOST」5

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 土曜日は一番仕事量が多くて疲れる日なので、できればそれよりは回復した状態で見たいなぁと一日遅れの視聴となりましたが……むしろ昨日見ていたら、これだけでいろいろ回復したんじゃないだろうか、なんて思ってしまうくらい、素晴らしい最終回でした。

 

 ……まあ、旅立ちENDなので、謎は残っているんですけどね(笑)。

とはいえ、放送前に既巻読破した自分としては、区切りをつけるならここ(司教試験終了)だろうと思っていたので、それについては特に不満はないです。というか、この作品をこの時点で無理矢理全部の伏線明かして締めるのは、これまで築き上げてきた物語が破綻するだけなのでこれで正解かと。「07-GHOST」に限らず、原作の連載がまだ続いている、謎とか伏線とかが魅力の一つとなっている作品の場合、無理矢理終わらせるよりはキリの良いところで一旦終了という形にしてくれたほうが良いなーというのが自分のスタンスなのもありますが。ほら、それなら二期を期待できますし(笑)。

とはいえ、早い段階からオリジナルに移行するなり何なりして、きちんと全てに筋の通ったオチをつけてくれるならそれはそれでアリだと思いますが。

 

一応、最終二話くらいはアニメオリジナルエピソードとなってはいましたが、完全なオリジナルではなく、司教試験の最終試験をかなりド派手に膨らませた感じだったので、大きな違和感もなく、むしろ二十四話はブラックホークと司教たちのバトルシーンが見られて眼福なくらいで(笑)楽しく見られたのかと。テイトの最終試験が原作よりもあっさり終わってしまったように思ったのも、こっちでちゃんと回収した感じでしたし。それに、直前に偽者が出ていたせいか、アヤナミ(本物)の迫力(いや、貫禄?)が凄まじかったかと(笑)。

ここで直接対決しちゃっていいの?と最初は思いましたが、むしろアヤナミと対峙することでテイトが一つ成長し、アヤナミも自分の目的のために何かを得たような感じで締めてくれたので、これはうまくまとめたなぁといった感じでしょうか。これまでのパターンから、いつフラウが助けに来るのかなーと思っていたらテイトが一人で(ミカエルの瞳などの手助けはあったと思いますが)解決したのも、彼が成長した一つの証だったのかな、と思うところでしたし。

 

 

 総評としては、ストーリー以外は満点付けたくなるくらいの出来でした。特に作画に関しては、トップクラスどころか、一番と言っても過言でないくらいで。崩れないし綺麗だし、しかももともと綺麗な原作の絵が、それを崩さぬままアニメ用にキャラデザされて、見ているだけで楽しいアニメだったかと。その上、各キャラのキャストがハマリ役ばかりなものだから、目と耳の保養なアニメでもありました(笑)。

 

 ストーリー以外は、と書きましたが、序盤のミカゲのエピソードを引っ張り過ぎて冗長に感じたことと、司教試験がやや駆け足で進んでしまったこと以外は概ね良かったと思います。特にハクレンが登場する前後からはかなり面白くなっていたかと(まあ、私がハクレン好きなのもありますが)。テイトが原作以上に悩んでいたとか、ウィーダとの出会いをカットされたのは惜しかったなぁとか細かい部分で残念に思った部分はあるものの、代わりにアニメオリジナルで挿入された細かい部分が良かったなんてこともあったので、そこはプラマイゼロかなぁとも思いますし。シスター三人組なんかは原作よりも出番が増えて魅力が増していたと思うし、ランセもかっこ良さが増していましたからね(逆にコミカルな部分は省かれましたが)。

そして、敵役であるアヤナミ+ブラックホーク。全体的な出番は少なめですが、ここぞというときの出番がかっこ良すぎて困るところでした(笑)。特にアヤナミは美麗な作画に速水さんボイスなものだから、出番が少ない分逆に出てきたときの存在感が半端なかったというか。しかも最後までかっこいい敵役のままで終わっているし。原作読んだときはそれほどでもなかったけど、アニメでアヤナミの評価が上がったかも。……いや、評価が上がったのはアヤナミに限りませんけどね。特にフラウ・ハクレン・カストルは原作読んだとき以上に好きなキャラになったかと(笑)。

 

 ラストをどう締めるかが評価の分かれ目の一つではありましたが、満足できる締め方をしてくれたので、終わってみれば良いアニメだったと思えるものでした。前述のとおり、全体的に高水準の作品でしたしね。そして、そんなふうに満足できたアニメだったからこそ、原作ストックが溜まったら、是非とも同じスタッフ&キャスト陣で第二期をやってくれたらいいなぁと思います。

 

 

2009年9月終了アニメ感想「ハヤテのごとく!! 2nd season」5

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 感想こそ書いていなかったものの、毎週楽しみにしていたアニメの一つである「ハヤテのごとく!!」も最終回を迎えました。

 

 一期は良かった回といまいちだった回の落差が激しかったような印象があるのですが、この二期は全般的に楽しめました。

ナギやヒナギクの過去など、キャラクターの深い部分に踏み込んだ話をやったり、ハヤテ・西沢さん・ヒナギクの恋愛周りの話や、ナギと西沢さんの友情やアルバイト、ハヤテとナギの関係など、キャラクターの心情や物語の根幹に絡む部分をしっかりやってくれたりしたことで、自分が好きになった「ハヤテのごとく!」という物語が、その魅力を損なわないままアニメになっていたからこそ、これだけ楽しめたのではと思います。序盤は少し不安を感じたこともあったし、原作を知っているとやや駆け足で進んだように感じた部分などもないことはないですが、それでもこれなら十分満足できるレベルかと。

最終回はその直前までのストーリーメインとは一転、パロディ&コメディに寄った話になっていましたが、これはこれで「ハヤテのごとく!」らしくて楽しめましたし。

 

 あと、個人的に嬉しかったのは、最終回のEDで一クール目のOP曲が流れたことですかね。自分が見ていた範囲だと、OP変更後の感想で、「やっぱり「ハヤテ」の主題歌はKOTOKOだよね」みたいな感じで、変更後のOPのほうが良いという意見ばかりが目に付いたのですが、「ハヤテ」=「KOTOKO」の意見自体には賛成するところもあるものの、ELISAさんの歌うOPもおんなじくらい好きな自分としては、ラストを締めたのがこの曲だったのは嬉しかったです。

 

 新学期が始まるところというキリの良いところで終わりを迎え、ラストに映った人物が“彼女”となると、スタッフは三期やる気満々だったりするのかなーと思ってしまいますが、この二期を作り上げたスタッフなら安心して任せられそうで、やってくれるなら大歓迎、といったところですかね。もっとも、その場合は、もう少し原作のストックが溜まってから……というより、原作で今進行中の話に区切りが付いてから、そこまでを三期としてやって欲しいなぁ、と思うところですが。

 

Pandora Hearts #24「憐れみの讃歌」感想4

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 前回ラストから起こったレベイユの炎上ですが、結局この事件の犯人(という言い方は正確ではないような気がしますが)は“アヴィスの意志”だった、ってことで良いのですかね。途中で出てきたロッティたちの台詞から考えると、彼女たちも事態の収拾に動いているようでしたし。もっとも、彼女たちの場合は人々を守るためとかではなく、あくまでそういう命令があったから、っぽいですけど。

でもまあ、とにかくバスカヴィルが点けた火でない、と。……実はオズの覚醒を促すためにバスカヴィルのリーダーが画策したことで、ロッティたちすら踊らされていただけだった、なんてオチがあったら話は別ですが。

 

 アリスやオズの台詞からすると、どうも“アヴィスの意志”の心が不安定になったことにより、現実とアヴィスとの境目が不安定になって下級チェインたちが現実世界へ流出した、ということのようで。

……理屈は分かりましたが、正直なところ、何故ここでいきなり?と思ってしまう部分も。これまでのアリス関連のエピソードとか、ブレイクの過去に絡んだ100年前(?)の“アヴィスの意志”とかに加え、今回改めてアリスが語ってくれたアヴィスという場所のことを考えると、彼女が孤独を抱えているだろうことは分かりますが、それが噴出するのが“今”だというのが脈絡なく感じられてしまったわけで。オズに振られたなんてこともありましたが、あれはそこそこ前の出来事ですし。

 ただ、契約者を得て現実世界へ来たことでアリスのほうからは“アヴィスの意志”をあまり感じられなくなったようなことを言っていたと思いますが、その逆、“アヴィスの意志”のほうは、今でもアリスの行動や感情を逐一感じ取っているとしたら……一つだけ、考えられることはあります。

 

前々回までのエピソード。あのとき、アリスはオズに自分たちは仲間だと言われ、その後、ブレイクとギルも含めてみんな仲間だ、みたいなことになっていたわけですが、あれが“アヴィスの意志”の琴線に触れたのかも。かつて、オズに向かって黒うさぎのほうを選んだことを後悔する、といった彼女。でも、後悔するどころか、二人の仲はどんどん縮まっていくし、それどころか、アリスの側にはオズ以外にも人が存在し始めている。オズに振られ、チェシャ猫を失い、どんどん拠り所を失くしていった彼女にとって、それはトドメにも等しいものだったのかも、と。

 

そして、そんなところへ、オズの声が届いた。それに伴って、破り捨てたジャックとの温かい記憶の一部も蘇った。それが、孤独で埋め尽くされた“アヴィスの意志”の心を一時でも温めたことで、彼女は心の均衡を取り戻し、今回の事件は終息した……ということなのかな、と。

 

 ……事件の起こった理由は上記のもので何となく納得できますが、終息した理由はちょっと微妙かも。そもそも、“アヴィスの意志”のほうは“アリス”が破り捨てたという記憶をどれだけ持っているのかが不明なのもありますが、オズの叫びがそういうものに聞こえなかったのがちょっと。いやまあ、オズは“アヴィスの意志”が淋しさを感じていることを察し、直前には「助けたい」と言ってはいましたが、その「助けたい」対象がアリスのように聞こえてしまったのと、叫びそのものが上位者の命令のように聞こえてしまったのが原因かと。バスカヴィルにしろブレイクにしろ、それをオズに期待するようなことを今回言っているので、余計にそっちに思考が誘導されてしまったのもある気がしますし。

それに、あれだけでオズが覚醒した、というのもちょっと微妙かなぁ……と。まあ、一時的なもの……それこそ火事場の馬鹿力のようなもので、事態が終息した後に同じことをやろうとしてもできないというオチがつきそうではありますが。

 

 少し話はズレますが、記憶のカケラの世界へ現れた白い少女。あの場に現れた少女は、かつてジャックと共に過ごした少女のように見えました(だからこそ、ジャックの記憶に触れて平静を取り戻したのかな、とか思ったわけですが)。又、今回の事件の発端が“アヴィスの意志”の孤独にあるというのなら、それがあの少女と繋がるのも何となく納得してしまうところ。

 しかし、それだけに、“アヴィスの意志”のことがまた分からなくなってきたような。ブレイクの過去で見た、どう考えても三つの人格があるように思える“アリス”。100年後の世界(現在)では、ビーラビットに尊大な少女、“アヴィスの意志”に残忍な少女の人格が見て取れるわけですが、残った無垢な少女は、やはり“アヴィスの意志”の中に存在している、ということなのでしょうか。殊勝なときのビーラビットにもその面影が見えないこともないような気もしますが、今回姿を見せた少女が一番それらしく見えましたので。

 

 

 序盤の頃に出てきたトランプやマッドベイビーといったチェインの大行進は、恐ろしいけれど壮観で、そして、そんなチェインたちをそれぞれの力で倒していくオズたちはなかなか爽快だったわけですが(特にマッドハッター)、それ以外の部分ではちょこちょこと引っ掛かることの多かった回でもありました。

前述の事件の発端と終息に関してもそうですが、それ以外でも、細かいところで台詞の繋ぎ方などで「?」が浮かぶところが(もう一度見てみたときは、内容が分かっている分、一度目よりは意味が通じて聞こえはしましたが)。妙に説明的な台詞が入るときがあったのはまあいいとしても、事件解決後のオズが感じた恐怖とか、「え? どこの話?」とか思ってしまいましたし。確かにチェインに殺されそうにはなっていましたけど、見ていて一番オズの命の危機を感じた場面って、子供の救出に入った家が火災で焼け落ちた瞬間だったので。せめてオズの言うシーンがフラッシュバックしてくれたら理解できたかもしれませんが、命の危機に遭うことで生を意識したという話がしたかったのなら、火災のほうでも良かったのでは、と。オズとブレイクのやりとり自体は悪くなかったので、そこがちょっと残念でした。

 

 あとはやはり、ここでオズがアヴィスの支配者云々の話を持ってきたのがちょっと唐突に感じました。おそらく、アニメ版を畳むに当たって最終エピソードに選ばれたのがそれだった、ということなのだと思いますが……確かにラストを飾るには、次回やりそうな父親関連も含めて相応しいエピソードだとは思いますが、ここまでが緻密に伏線が散りばめられていた作品だけに、伏線不足で繋がりが悪いように感じてしまったのではないかと。……いやまあ、私がそのための伏線をことごとく見落としていた可能性も否定はできませんけど。でも、前述の台詞などの違和感も合わせると、今回はちょっと脚本の粗さが目立った回だったような気がしてしまいます。

 

 そんなふうに違和感を覚えてしまうところもありましたが、オズとアリスのやりとりに関しては、概ね良かったですかね。「虚弱体質」とか「下僕」とか、オズを気遣ったり良いこと言ったりしているのに、ナチュラルにそんな言葉が台詞に入ってくるアリスが彼女らしくて何か可愛いな、と(笑)。そんな中でも一番可愛かったのは、オズに「アリスの過去がどんなものでも受け入れる」とストレートに言われて赤くなっているアリスでしたけど(笑)。

時に意見が対立することもありますが、それでも根っこの部分では、いざというとき互いに支え合えるこの二人の絆はちょっとやそっとでは揺らがないものになっているってことかと思うと、にやにやしながら見てしまうところです。

 

◇次回「否定の彼方へ」

 どこかで最終話までにオズの父親関連は回収されるらしい、みたいなのを見かけましたが、最後はそこに焦点が当たることになりそうです。今回のバスカヴィルの動きと意味ありげに挿入されたカットを考えると、次回予告のロッティも含めて、オズの父親に関しては一つほぼ確定していることがあるような気もしますが……それはそれで逆に、オズの父親がどこまで知っていて、何故オズを否定するような言葉を吐いたのかが気になるところで。

 次回タイトルと予告での台詞を考えると、オズ自身の問題に関してはちゃんと解決されて終わりそうかなーということで、そこがどう決着するのか楽しみにしたいと思います。

 

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 #25「決着」感想4

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 サイスの介入がもっと早い段階で行われていたら、ファントム三人の共闘という展開もあるいは……と思っていましたが、さすがにそんな都合の良い展開にはなりませんでした。サイスがそんな無粋な(?)真似をするはずがないのもあるし、江漣もまたそれを許さなかったと思われるので、何か一つ違ったことがあったとしても、この結末は変わらなかったのでしょう。そしておそらく、そうして整えられた舞台で迎えた結末が、キャルにとっては考え得る限りで最良の結末でもあったのだろう、と。

 

 でも、それでもやはり、キャルの最期は悲しいと感じてしまいます。多くの人の命を、時に遊び混じりで奪ってきた彼女がのうのうと生き延びることが許されないとしても、夢の中でしか幸せを見られず、最後に一番好きな人の手で殺されて終わることでしか救われないなんて。それは、何て理不尽で不公平な世界だろう、と。インフェルノやサイスなんていう、彼女たちのような存在を踏みつけにして栄華を手に入れている人間がいるからこそ、余計にそんなふうに感じてしまいます。彼女は確かに加害者であったけれど、同時に被害者でもあったのだからと。

 だから、迎えた結末がキャルにとっては最良であったとしても、もっと何か別の方法はなかったのかと考えてしまいます。成り立たないとしても、それでも、三人ともがファントムという呪縛から逃れて歩いていく未来を見たかったな、と。これまで殺してきた人の数には足りなくても、償いながら生きる道だって決してないわけじゃなかっただろうと。

 

 ……そんなふうに感じてしまうからこそ、サイスのラスボスとしての立ち位置が際立つという気もしますけどね。三人のファントムをその道へと突き落とした張本人が、最後にはその存在そのものを刈り取ろうと立ち塞がる。これ以上ないくらい、いやらしいラスボスです。ここまで悪役を貫いているラスボスというのも珍しい気がするので(マグワイヤとか最早空気ですし)、そういう意味では評価できるキャラではありますが、だからこそ、江漣と玲二の二人には、最初から最後まで付きまとい続けたこの壁を打ち砕いて欲しいものです。

 

◇次回「江漣」

 話数的には次回が最終回、ですかね。サブタイトルが彼女の幸せな結末を意味していることを願いつつ、この物語がどんな結末を迎えるのか楽しみにしたいと思います。

 

2009年9月終了アニメ感想 屮轡礇鵐哀蝓Ε蕁3

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 そろそろ最終回を迎えるアニメも出てきた……ということで、その一つ目。

 

 何だかんだで最終回まで見てしまいました。

 第一話はかなり面白かった記憶があるものの、回を追うごとに失速していった印象があります。それでも、そろそろ切ろうかと検討し始めると、ばらばらに動いていた主要キャラがニアミスするとか、成長に繋がりそうなエピソードが入るとかで、何となく見続けてしまったわけですが(國子の再刑務所入りのところなんかは本気で切ろうかと思いましたが、その裏で進行する草薙・美那・香凛のエピソードが気になる感じだったので継続になったという……)。

 

とはいえ、合流しても結局のところはバラバラで、成長もしているんだかしていないんだかといった感じだったので、どちらも微妙に終わった気がしてしまうのですが。唯一、美邦だけはちゃんと前へ進み出したかなぁと思えたけど、香凛のカナリヤエピソードなんかは、後から振り返ってみれば、うっかり彼女を引きこもり設定にしてしまったので、その後の展開の都合上そこから出てこさせる必要があったので挿入してみた、というようにしか見えないような。事実を知らされ、生身のチャンとクラリスが来てくれたところで、ようやく香凛は一歩踏み出せるようになったラストは、まあ良かったですけどね。國子と草薙は……結局のところ、最初から最後まで一貫したままで中途半端に終わってしまった印象のほうが強いかなぁ。というか、登場人物たちがことごとく微妙に終わってしまっていた気がします。輝いていたのはモモ子&ミー子のオカマ二人だけだったような(小夜子も一応入れてもいいかな?)。モモ子さんの國子全肯定は疑問でしたけど。

 

 あとは全体的に、伏線が張られないまま事態が進んでいくので、後半にいけばいくほどご都合主義っぽく見えてしまったのが微妙だったところかと。いきなり裏切って死んだように見せかけて最後に出てきたけどやっぱり死んだ武彦とか、いきなり裏切ったり兄弟愛を見せてくれたりした涼子の取り巻きとか、結局全ての元凶はあんたらだったよね?という凪子とタルシャンとか。ディグマ三人の正体なんかも唐突でしたし。それに、香凛がこの三人と同列扱いだったのも何でなのかよく分からないし。メデューサ絡みのエピソードに必要だったのかなぁとは思いますが、メデューサの開発者という以外での理由が見当たらないというか。彼女とメデューサが心を通わせて、後半のメデューサの暴走を止める、なんて展開だったら、まだ分かったとは思うのですが。

 

 そんな感じなので、最後まで見はしたものの、惰性だった印象が強いですね。第一話を振り返ると、料理の仕方次第ではもっと面白くなれたように思ってしまうので、どうにも残念に思えてしまう作品でした。

 

 

Pandora Hearts #23「軋む世界」感想5

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 今日(というか昨日)は何だか踏んだり蹴ったりな一日でした(涙)。

 シルバーウィークがずっと出勤だからか、今週は金曜日が休みになっていたので、久しぶりに「Pandora Hearts」が早い時間に見られる!とかなり楽しみにしていたのですが、わくわくしながら朝食を摂っている途中で電話が鳴り、今日出勤のはずの人が来ないということで、呼び出されてしまいましたorz。金曜日の仕事量を知っているので引き受けましたが、その理由が病欠とかではなく、もう今年に入って何度目か分からないシフトミスなのが納得いかないところで……。何度ぬか喜びさせられればいいのかと(涙)。それでも何とか仕事を終わらせて帰宅後すぐに視聴しようとしたら、そんなバタバタした状態でHDDレコーダーを操作していたせいか、DVDにデータが移っていなかったという……orz。又、これとは違うところでも、予定が変わったせいで取り返しのつかないことが一つ発生していたりと、何か怒りを通り越して泣けてくる一日でした。

 

 そんなこんなでいつもより遅くなりましたが、「Pandora Hearts」二十三話の感想です。

 

 

 前回までがブレイクの過去絡みの重い話だったため、コメディが前面に出ていたAパート+αは楽しかったです。張り付きすぎなオズの護衛はうっかり吹き出してしまうほどでしたし(笑)、いつもどおりブレイクにいじられているレイムさんには和むし、肉を骨ごと噛み砕いているアリスにはその豪快さに笑ってしまうところでしたし、というかアリスはそういうところも含めて可愛かったし(エイダ相手にやきもち焼いているところとかも(笑))。数話ぶりに登場してお茶を飲んでいるシャロンや、相当久しぶりに見る気がするエミリーに、堂々とアリスのケーキを横取りしていくブレイクなど、何だか懐かしい光景も見られて、それだけで妙に微笑ましい気持ちになってしまうところもありましたし。相変わらず、この番組のコメディパートは、その内容も挿入の仕方もうまいなぁ、と思ってしまったところです。

 

 さて、初心に返ってアリスの記憶探しのために違法契約者の取り締まりに参加するオズたち……とのことでしたが、ことごとく空振り。でも、振り返ってみれば、アリスの記憶に直接関係していたチェインってチェシャ猫くらいだったような気も。現世に戻ってきたばかりのときに出現したチェインもいましたが、あれはどちらかというとチェインというより懐中時計に記憶が存在していた感じでしたし。

 となると、アリスの記憶を持っているチェインは少ない、というギルの推測は当たっているかと。チェインが……というより、100年前あるいはアリスと関係のあるチェインが持っているのであって、無差別にチェインを狩るよりは、100年前に関係する場所を巡ったほうが実は効率が良いのかもしれません。

そういう意味では、再び成人の儀の屋敷を訪れたのは悪くない選択だったように思えますが、懐中時計に屋敷の庭と、既に二つも出てきているので、さすがにそれ以上はなかったようです。……というか、むしろこのシーンで大事だったのは、オズとギルの、成人の儀のやり直しだったのかもしれませんね。

 

 オズがギルを切りつけてしまったことを気にしているように、ギルのほうも約束を果たせなかったのはずっと引っ掛かっていたようで、ギルのコートという代用品でありながらも、十年越しの約束を果たせたところは、見ているこちらも何だか嬉しくなってしまいました。

 

 しかし、それだけでは終わらないのがこの番組(笑)。そこからの流れに繋げて、ごく自然に十年前のことに話を持っていったのは見事かと。

 十年前、ギルが身を挺して庇ったのは一体誰だったのか。怒涛のように新たな情報が出てくるので隅に追いやられてしまっていましたが、これも初期から出ている謎の一つなのですよね。しかも、敢えてギルが黙っているというもの。その辺の諸々を考えると、視聴者としては大よそ推測できてしまうのですが、今回やっとオズが尋ねてくれたことで再び浮上してきました。もっとも、チェインの出現によって妨げられてしまったので、また明かされないまま終わってしまいましたが。わざわざここで話題にしたということは、近々明かされるということなのかと期待したいところですが、それどころではない事態が起こったのでどうなるのかは分からないところです。とはいえ、次回はバスカヴィルが再び出てくるようなので、そこで明かされるかもしれませんが。

 

 わざわざ出てきたといえば、ヴィンセント&エコーもですね。ギルが尋ねても駄目だったので、あくまでもヴィンセントは口を割らない、ということを強調するためのエピソードかもしれませんが。……エリオット&リーオもちょっととはいえ出てきたのを見ると、最終回前にこの先出番がないキャラをここで最後に出しておこう、という意図だったりして……なんて可能性もありますが(笑)。

 

 前回の感想ではスルーしましたが、自分自身も100年前のサブリエにいたことを知ったギルの反応は気になっていたところですが、今回もそれ自体について悩んでいるところがなかったのを見ると、割と前向きに捉えている、と考えて良いのですかね。ブレイクの証言のみで記憶のないギルとしては、実感がなさ過ぎて、一人で思い悩むよりも、オズたちと一緒に真相を知ろう、という気持ちのほうが強いのかもしれませんが。何にしても、そんなふうにオズたちと一緒に進もうとしているように見えるからか、今回は妙にギルがかっこ良く見えましたねー。こそこそとナイトレイ家に忍び込んでいる姿は微妙に情けないものもありましたが(笑)。残りわずか、このままヘタレないでいてくれるといいんですけどね(笑)。

 

 ラストでは、契約者もいないのにチェインが大量発生するという異常事態が。何度かアヴィスへの道が繋がりかけているような描写が挟まれていたので、何かが起ころうとしていることは感じ取れたものの、こういう事態とは思いませんでした。ブレイクが提案していたような、アヴィスへ行って“アヴィスの意志”に直接尋ねてみようみたいな、“アヴィスの意志”と再び出会うことになるような事態に繋がるのかなぁ、と思っていたので。

現在のバスカヴィルはオズではなく他のことを優先して動いているらしいこと、次回予告でロッティたちの姿があったこと、レベイユがアヴィスのようになっているらしいことを考えると、この異常事態は彼らの仕業で、あちこちで道を繋げることで、レベイユをサブリエの二の舞にしようとしている、ということなのかも。ただ、その次回予告で、彼らだけの力でこれだけのことはできないみたいな台詞があったので、バスカヴィルの仕業というのが当たっていたとしても、彼らの背後に更に控える何者かがいるのかもしれませんが。

 

◇次回「憐れみの讃歌」

ラスト間近ということで、それに相応しい派手な展開になっていくようです。個人的には主要メンバーが揃って事態に立ち向かうっぽいのが楽しみなところですが。何だかんだで別行動が多くて、全員一緒というのはなかったですからね。とはいえ、オズとアリスの間には不穏な何かもありそうですし、アヴィスの意志も出てきそうですし、ラストに向けて、ますます目が離せない展開になりそうです。

 

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 #24「対峙」感想4

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 何というか……女の子たちが自分の心情を吐露すればするほど、玲二にしっかりしろと言いたくなってきますね。エレンの想いも、キャルの想いも、美緒の想いも、ひたすら一方通行なのが悲しくて……。玲二も彼女たちのことを決して嫌いではなく、それぞれにそれぞれの好意を持っているとは思いますが、同じだけ想っているかというと、それはないだろうなぁ……と。本人、迷いっぱなしですからね。キャルを撃つかどうかさえ、未だ決めているのかどうか分かりませんし。

 

 まあ、玲二がそんなだからこそ、彼女たちの悲痛な想いが際立つ、というのもあるかもしれませんが。エレンに真実を肯定されてもなお玲二が好きだと言える美緒は凄いなぁと思うし、自分ですら自分の感情を測り切れなくて憎しみで動くしかないキャルの抱える闇には切なくなるし、未だに自分を玲二の盾としてしか定められないエレンには悲しいものを感じてしまうし……。

 痺れを切らしたキャルが動いたことで、キャルvsエレンの構図が出来上がってしまったわけですが、ここからどうなるのかが正念場でしょうね。この二人が戦う以上、何の遠慮もない殺し合いになることは必定としか思えないので、どちらかが、あるいはどちらもが死ぬしかない結末を覆せるとしたら、サイスと玲二、残る役者がどう介入してくるかだと思いますが。

 

 機を窺っているサイスはともかく、美緒の家を訪れた玲二が何を考えてああいう行動に出たのかが不明なので、彼がどこまで動向を摑んでいるのかにもよりそうですが……。次回予告を見た感じだと、最終的には梧桐組も介入しての入り乱れての銃撃戦になりそうですし、この物語の結末がどこへ向かうのか、今から不安です。

 

◇次回「決着」

 予告映像を見ていると、結局サイスの一人勝ちになりそうなのが怖いところです。というか、前回といい今回といい、エレンもキャルも、モノローグがバッドエンドとしか思えないものなのが……。下手したらファントム全滅エンドとか、玲二一人だけ生き残りエンドとかありそうで本気で怖いのですが……物語の結末としてサイス一人勝ちだけはどうかと思うので、何とか彼に打ち勝って欲しいところ。そうでなきゃ、闇に一度堕ちた者は二度と光ある世界には戻れないってことになってしまいそうですし。

 サブタイトルからすると、どう転んでも次回で決着となるはずなので、少しでも救いのある結末を迎えることを祈りたいところです。

 

涼宮ハルヒの憂鬱 #24「涼宮ハルヒの溜息后彜響5

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 現実的な部分での問題は前回で解決し、残る非現実的な部分の問題が中心となった今回。

前回までのハルヒの横暴がフラストレーションの溜まる一番の原因だったから……というのもあるかもしれませんが、ハルヒ抜きで喫茶店に集まってあれこれ相談しているSOS団メンバーを見ながら、今回が「溜息」が始まってから一番面白いかもと思ってしまったのは、「ハルヒ」の面白さの肝はやはりここにあるのかなーと思ってしまうところ。ハルヒを中心にわいわい楽しく遊んでいる様子も見ていて楽しいですが、現実には起こりえない事態にキョンたちが走り回っている様子は、それとは違った面白さがあるわけで。

 

 とはいえ、今回の場合はどちらかというと、それぞれの抱える事情に絡んで様々な表情を見せてくれた長門・朝比奈・古泉の三人を見ているのが特に楽しかったような気がしますが。特に古泉は、いつものスマイルから疲れた表情まで見せてくれて、なおかつ語ってくれた内容も、いつものような解説だけでなく、本音の部分を洩らしたところもあったようで、そういう会話は珍しいこともあって面白かったです。基本的にスマイルが張り付いている古泉なので、「溜息」は全般的に彼のいろんな表情が見られて楽しいのもありますし。

 又、長門・朝比奈の二人がいつも以上に積極的に自分たちの陣営について……というか、何よりも、彼ら三人の関係について語ってくれたので、三組織(古泉によればそれ以上ですが)の対立関係が見えてきて、その水面下の動きも興味深いところ。表面的には協力している三人が、立場的には相容れないというのも、これまで協力してきたところを見てきたところで明かされるのがまた面白いところですし。先の展開を知っている身としては、そしてそれがこの先……と思うと、余計に面白くなってくるのもありますが。

 

 あとは単純に、視覚的にハルヒが起こす異常事態が見られるのが面白かったですね。例の異世界人とか、桜や鳩やミクルビームも。映像であることを利用して、行間にさり気なく例のガールズバンドが映っていたのも、知っていると何となくにやりとしてしまうところでしたし。

 

 ラストの喫茶店でのハルヒとキョンは、本来なら「溜息」の冒頭に入っていたエピソードをオチとして持ってきた感じですかね。これも、映像として見られたことで、ハルヒの可愛さが見られたのはちょっと嬉しいところでした。

 

 さて、今回で「溜息」は終了ということで、次回がどうなるかですね。メイキングエピソードをやったので「朝比奈ミクルの冒険」はなくてもいいような気がしますがそれを放送するのか、それとも「ライブアライブ」になるのか。どっちにしても、次回は久しぶりの旧作エピソードですかね。

 

 

Pandora Hearts #22「失意の対価」感想5

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一話丸々100年前の話になることも考えていましたが、意外と現代サイドのほうで話が進んでいきました。過去を振り返る形になったことと、それに対するオズとブレイクの語りで締められたこともあって、前回に比べればゆったりと見られたような気がしてしまいましたが、よく考えてみれば前回より分散していただけで、情報量としては変わらないのかも。

……実際、またも感想がやたら長くなった上に、書くのに相当時間掛かりましたし。途中でご飯食べたりお風呂入ったりもう一回見直したりしていたとはいえ、五時間以上掛かっているような……(汗)。

 

 取り敢えず今回分かったのは、二人のアリスの関係、アリスとそれを巡る人たち(ジャック・グレン・ヴィンセント)の関係、現実世界に戻ってくるまでのブレイクの過去と結果……ですかね。

 

◇アリスとヴィンセント

 100年前のアリスは、何らかの理由(バルマ公の推理だと“アヴィスの意志”を手に入れるのに必要だから?)でバスカヴィル家に幽閉されていた。そこへ現れたジャック(以前出てきた映像からすると、アリスと会っていること自体はグレンも承知済みと思われる)と親しくなった。前回、“アヴィスの意志”がグレンを嫌いと言い、名前は出なかったもののジャックと思われる人物を慕っていたのは、おそらくここから来ているものと思われる、と。で、同じく嫌いな人物リストに入っていたヴィンセントは、よくアリスをいじめており、チェシャ猫に両目がなかったのは彼が傷つけたからだと。

 

 ……グレンがジャックとアリスが出会うことを許した理由も不明ですが、それ以上に、ヴィンセントの立ち位置が分からないですね。いじめていた、とだけ書くと、幼い子供が意地悪していたようにも思えてしまいますが、実際に映像で見た感じだとそんなレベルじゃないというか。

 ヴィンセントのあのどこか歪んだ性格というか人格は幼い頃からのものだったっぽいので、彼にしてみればちょっとした嫌がらせでしかないものがあのレベルになったとしてもおかしくはないような気もしてしまいますが。しかし、では何故彼はアリスに意地悪するようなことをしていたのか。

 

 アヴィスでアリス(“アヴィスの意志”)と顔を合わせたとき、現実世界のアリスとの関係などがよく分かっていなかったようだったことから、アリスの正体に関しては知らなかった……と思われるので、むしろ原因はジャックかなぁと思ってしまうところ。何となく、幼いヴィンセントはジャックのことは慕っていたのでは……?ということを、「ジャックはアリスを助けようとしていたのに」という台詞から感じたのですが、そうすると、彼の行動は嫉妬から、ということなのですかね。もし本当にそうなら、ギル命のヴィンセントがそうなったのには一体何が、という辺りに興味が湧いてしまうところですが、それはさておき。もう一つ、ヴィンセントの正体……というか出自にも疑問が。

 バスカヴィル家の敷地の、しかもすぐには分からないようなところにある塔に、アリスいじめのために何度か(何度も?)来ていた様子があるので、最初は、実はバスカヴィル家の人間だったのかなぁ……と思ったのですが、ジャックと親交があったとすると、ベザリウス家関連もありそうで(ヴィンセントの人格を思えば、同じくはみだし者だったとしても納得というか)。ロッティのような例があるので、バスカヴィル家の人間でありながら親しくなった、という可能性もありますが……というか、現代のヴィンセントがロッティたちと繋がりを持っていることを考えると、むしろ同じバスカヴィルの人間だからとするとしっくりくるところではあるのですが。

子供が気軽にひょいひょい入れる場所とも思えないので、バスカヴィルの人間だとしてもそうでないとしても、かなり特殊な存在だった可能性はかなり高いのではないかと思いますが……。

 

 あと一つ気になったのは、アリスのことを死んだはずと言っていたヴィンセントは、やっぱりアリス殺害の実行犯なのか、ということ。その台詞だけなら、単に死体を見ただけとも考えられるのですが、サブリエの悲劇をアリスのせいだと叫んでいたのが気になるところで。何者かに言われてヴィンセントはアリスを殺した。その結果、サブリエの悲劇が起きた。それ故の台詞だったのかな、とか。ただ、そうなると、ヴィンセントを唆したのはジャックでもグレンでもない誰かということになるので、ますます分からなくなりますが。“アヴィスの意志”でもなさそうですし。

それとも、やっぱり実行犯は別にいて、アリスに元凶を求めただけなのかなぁ……。僕のせいじゃない、と現場で呟いていた彼を考えれば、こちらも十分有り得そうですが。

 

◇二人のアリス

 アリスと“アヴィスの意志”は双子だった……と明かされたわけですが、むしろますます分からなくなったような。母親は誰なのか(「人の腹」との言葉があったので少なくとも人間と思われるけど)、とか、100年前のアリス(ビーラビット)が人間だったのなら“アヴィスの意志”も人間なのか、とか、人間じゃないとしたら何なのか、どうしてそうなったのか、とか、二人ともアヴィスで産み落とされたのに別の世界に存在しているのは何故か、とか、“アヴィスの意志”が100年前より以前から存在しているならアリスはいつから存在しているのか、とか、そもそも“アヴィスの意志”って結局何なのか、とか。

 

 取り敢えず、ジャックが最初に出会い、これまでの回想に出てきていた可憐な少女のほうが実は“アヴィスの意志”のほうだったっぽい……というのは分かりましたが。しかし、口調が似てはいましたが、ジャックに二人のアリスの説明をしたのがアリス(ビーラビット)かといえば消去法でしかないので断定はできないような。アヴィスにてヴィンセントと顔を合わせた後の“アヴィスの意志”の様子を見ると、彼女一人だけでも二重人格のようにも見えますし、しかし、記憶の食い違いはあっても人格は同じだったようにも見えて、考えれば考えるほどこんがらがってくるような……。ブレイクの左目を抉ったり、アルブスを消したりしたときの彼女は、無垢な少女でも、尊大な少女でもない第三の人格のようにすら見えてしまいますし。それに、アリス(ビーラビット)が求める自分の記憶というのが、無垢な少女のものっぽいので、結局彼女たちはどっちがどっちでどういう関係なのかがやっぱりよく分からないです。

 

 ……そもそも、ジャックがわざわざバルマ公爵家に手記を残したのは何故なのでしょうね。手記を残しただけだったら、自分ではアリスを救えないことを悟って、それを誰かに託すためとも考えられますが……。

 

◇叶えられた願い

かつてブレイクが仕えていた家の少女。50年前ならひょっとしてまだ生きていてそのうち出てくるかもう出てきているかするのかな、と思っていましたが、何と過去が変わった結果、主君であったシンクレア家は彼女諸共潰えていたことが明らかになりました。賊に襲われる過去は変わったものの、その数年後には政敵に皆殺しにされたと(その賊も政敵の放った刺客には変わりなかったかもですが)。

 

取り敢えず感傷的なことは置いておくとして。このことからすると、“アヴィスの意志”には確かに過去を変えられる力があるようです。それがどういう手段で行われたのかは分かりませんが。それだけの力があるのなら、その力を求める者がいるのも納得……と思ってしまいそうですが、思い返してみれば、少なくともパンドラ側はその事実を把握していないでしょうし(以前ギルが過去を変えられる云々は不明と言っていたはず)、ブレイクが説明したところによれば、パンドラはチェインの兵器母体としての“アヴィスの意志”を欲しているとのことだったような。

ただ、これはあくまでパンドラの話であってバスカヴィル家ではないので、彼らの求めるものがそれ、という可能性はあるのかも。だとしても、変えたい過去があるから欲しているのか、その力を使って何かをするために欲しているのかは分かりませんが。

 

 過去を変えた結果、より悪い結末を迎えたとはいえ、確かに過去を変えてもらったブレイク。そこで一つ気になるのが、“アヴィスの意志”にそれを懇願したときのやりとり。“アヴィスの意志”は、ただの気紛れで願いを聞き届けたわけではなく、自分の望みを叶えてくれるのなら……と言って応じました。チェインに人間を捧げ続けた対価ではなく、彼女の望みを叶える対価として。

 既に崩壊が進んでいたあの空間で、ブレイクが彼女の口にした望みを最後まで聞けたのかは分かりません。しかし、自分の生きていた時代から三十年後の世界に飛ばされ(ということは、シャロンは二十代後半〜三十代前半ってことですかね。ショタ云々を考えると三十代前半の可能性が高い(笑)?)、当初は“アヴィスの意志”を恨んでいた彼が、それを叶えたとは思えません。100年前の“アヴィスの意志”の豹変具合を考えると、彼女がその取引自体を既に忘却している可能性もありますが……もしも覚えているとするのなら、その契約不履行が今後関わってこないかが気になります。

 

 そして、これだけブレイクの過去が明かされたにも関わらず、実は彼が100年前の真実を求める理由については一片も語られていません。ブレイクがあの空間での出来事やその前後のことをどこまで理解しているのか不明ですし、これまでの彼の言動を思い返してみると、それらの記憶をどの時点からどの程度覚えていたのかもよく分からないのですが(ちょっと確認したいことがあってコミックスの一部を読み返していたら、最初から全部覚えていたとも、そうでないとも取れるなぁ……と)、その理由にあの空間での出来事は関係しているのかどうか。何となく、あのとき“アヴィスの意志”が口にした願いは「ここから出して」じゃないかなぁ……というのを連想したので、それが合っていたとしたら、現時点ではブレイクはそれとは無関係に動いているように見えますが、違うとしたら何か関係があったりするのか、とか。まあ、そもそもブレイクがあのときのやりとりをどう捉えているのかにもよるので、彼が既に対価を払ったと考えていたら成立しない考えですが。

バルマ公の言っていたブレイクの語らなかった部分にその理由があるんだろうなぁ……とは思いますが、ここで語られなかったということは、アヴィスでの出来事は関係ない、ということなのか。あのときヴィンセントと“アヴィスの意志”のやりとりを聞いてはいたものの、あれだけでは弱いような気がするので、関係あるとしても、もう一つ何か強力な動機があるんじゃないかとか思うのですが……。

 

◇仲間

 コミカルなシーンも挟まってはいたものの、全体的にはシリアスだった今回。つくづく単純明快なアリスと苦労人なレイムさんの存在は癒しだなぁ……と思ってしまいました(笑)。混乱のあまり眼鏡をひたすら拭き出すレイムさんはそれだけで和んでしまうし、せっかくのドレス姿なのに足を広げて床に座り込みながら「肉」とか言い出したり、仁王立ちしたりするアリスが、どんな格好でも彼女らしくて可愛いし頼もしいしで。

 そして、自分の内面と向き合ってからのオズがどんどんかっこ良くなっていっているのがまた何だか嬉しくなってしまうところで。不器用で、だけど自分にできる精一杯で大切なものを守ろうとする姿は時に眩しく見えてしまうほどです。

 

 利用し利用される関係……それを同志と言い切るアリスは単純ながらも可愛いところでしたが、その言葉を聞いて行動で示したオズとギルもまた良かったと思うところ。ブレイクが自分の過去を話し、オズたちがそれを受け入れたことで、あの瞬間、本当の意味で仲間になったように見えました。ギルの過去もアリスの正体もまだまだ謎が多く、ブレイクもまた全てを語ったわけではありませんが、それを承知の上で大きな一歩を歩み寄ったような気がして、このメンバーならこれから困難にぶつかっても助け合って乗り越えていける、と思わせてくれるものがありました。

 

◇次回「軋む世界」

次回は久々にヴィンセント(大人)とエコーが再登場のようです。その他にも、エイダがまた出番がありそうだったり、ナイトレイ家へ養子に行った後のギルとヴィンセントの話もありそうだったりと、新たなエピソードに突入して現代サイドで動きがありそうなのが楽しみなところです。

 

 

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 #23「決断」感想4

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サブタイトルの「決断」、そろそろキャル関連の決着がつく頃かなというのもあって、玲二かキャルが何らかの決断を下すところから来ているのかと思っていましたが、今回一番そのタイトルに当てはまるのはリズィだった気がします。いつでも引き金を引けるように掛けていた指を、オルゴールの曲が終わる直前で外した。それは、キャルを撃たないことを彼女が選んだ、ということではないかと。

 

……最後に、血の付いた拳銃がサイスの部屋にあったのを見ると、あのままお亡くなりになった、ということですかね。裏社会に身を置いてはいても、この物語の良心と言ってもいいくらいのキャラだったと思うので、そんな彼女が退場となったのなら淋しいことになりますが……。でも、サイスの言葉と共に映されたのがあの拳銃だった、というのは、それを意味しているんだろうなぁ……。感情に引っ張られたが故に敗れた者の象徴として。

 

でも、その解釈で正しいとするのなら、同時にサイスに対するカウンターになっているような気もします。キャルに対する放任っぷりを見ていると、彼のファントムの理想形はまだ追求中なのかと思えましたが、志賀に対する言葉からすると、キャルは敢えて観察対象として置いているだけで、答え自体は出ているように見えました。それがたぶん、アインを更に追求した、完全に感情を排した決して揺らがない人形なのではないかと。

リズィはキャルを止めることはできませんでした。でも、彼女のその決断が無意味だとは思いません。かつて苦渋の想いでクロウディアを撃たざるを得なかった彼女が、今回はキャルを撃たないことを選んだ。それはそれで価値ある選択だったのだと。

だから、後はファントムたち次第。感情のままに動くキャル、感情的な部分と冷徹な部分を持ち合わせる玲二、感情を取り戻したことから失敗作とされたエレン。彼らが、感情に囚われて破滅することもなく、サイスの人形に負けることもなく、自分たちの道を摑み取ることができたなら、そのときようやくサイスとの決着がつくのではないかと。

 

 ……何となく、今回の話を見ていたら、「感情(自分の考え)を持って生きること」vs「感情を捨てた人形となること」みたいなのがこの物語のテーマだったりするのかなぁ……なんて考えが浮かんできて、しかもそれを、相変わらず三人共がハッピーエンドで終わることへの期待とくっつけて考えてしまったわけですが、残り話数で綺麗に決着をつけるなら、そんな感じだとうまく嵌るんじゃないかなーとも思ってみたり。……うん、まあ、都合の良い妄想だってことは分かっているのですが。でも、やっぱりファントムの誰か一人でも欠けたら、その時点でバッドエンド確定の気がして仕方ないんですよね……。

 

◇次回「対峙」

 キャル探索をエレンが引き受けたので、対峙するのはエレンとキャルなのですかね。予告ナレーションのエレンに死亡フラグを感じてしまうのがひたすら不安なのですが……。

 

 

涼宮ハルヒの憂鬱 #23「涼宮ハルヒの溜息検彜響4

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 とうとう「溜息」の山場であるハルヒとキョンの喧嘩シーンが来ました。OPカットで始まったことを考えると、アニメスタッフも自分同様ここが大事なターニングポイントだと考えているってことで良いのかなぁーなんて思いつつ、これまでハルヒの傍若無人っぷりにフラストレーションが溜まりに溜まっていた分、それが爆発して気まずくなった後に仲直りするところでは久々にすっきりとしました。

 

 ハルヒの朝比奈さんへの横暴な仕打ちに、前回でもキョンは少し怒ったわけですが、それだけではハルヒは堪えることなく、今回も池に放り込んだり、飲み物に甘酒を混ぜたり、キスシーンをけしかけたりと、やりたい放題。その間、どんどんキョンのフラストレーションが溜まっているのが見えていたわけですが、それが今回とうとう爆発しました。

キョンがキレたところだけ見ると、その時点でのハルヒは本当に朝比奈さんを心配する気持ちもあるように見えるので、朝比奈さんと古泉がキスするのが許せなくて怒ったようにも見えますが、その後の言い合いまで含めて見れば、積み重なったハルヒの所業に対するものだと思えるわけで(嫉妬心が全くなかったかどうかは分かりませんけどね)。映画撮影が始まってからのハルヒは、明らかに“やり過ぎ”ですからね。それこそ、古泉が言う“神”のように、自分は遥か高みから、下々の者のことなど考えもせずにやりたい放題振る舞っているように見える。

実際、このときのハルヒは、相手の気持ちなんか微塵も考えてもいないと思うのですよね。もしも自分が冷たくて汚い池に放り込まれるとしたら、理不尽な理由でぽこぽこ頭を叩かれるとしたら、好きでもない相手とキスさせられそうになったら……ハルヒはそれを、映画撮影だからと受け入れられるのか。もしも平気でやれるというのなら、それじゃあ嫌がる気持ちは分からないかということで仕方ないとは思いますが……。でも、売り言葉に買い言葉かもしれませんが、分かってもらおうともせずに分かってくれないことを責めるハルヒを見て、味方しようとはとても思えないわけで。映画撮影に関しては、脚本を作るなり、口頭で詳細なコンセプトを説明するなりすれば、ここまでこじれることはなかっただろうと思えますし。

 

 勢いで殴ろうとしたのとか、怒った自分自身が谷口と同列であったことに気づいたことなどを見ると、キョンの側に非が全くないとも言いませんが、「キョンだけは何をしても味方をしてくれると思っていた」ハルヒにとっては、この喧嘩は必要なことだったと思います。やり過ぎれば相手を不快にさせる、その加減というか限度があるのを知ることは、ハルヒがこれからも人間社会で生きていく上では必要なことだったと思うので。……この辺が、私が「溜息」もこの「涼宮ハルヒ」というシリーズの物語において大事な話だと思うところなわけですが。

 

 

Pandora Hearts #21「純白のくろ」感想5

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いきなりどっと増えた情報量に頭がパンクしそうです(汗)。

 

 前回の次回予告で、ブレイク関連の謎が明かされそうだなーと楽しみにはしていましたが、まさかここまで一気にあれこれと出てくるとは思いませんでした。嬉しい反面、整理が追いつかないのが困るところです。しかも、いろいろ明かされたことによってむしろまた謎が増えているし……。

 

 

 取り敢えず、オズたちの話から。

 

 ラトウィッジ校での一件で前へ進み出したオズは、今回もそのことをしっかりと見せてくれました。情報が違うとバルマ公(?)にはじたばたされていましたが、少しずつでも自分と向き合いながらもちゃんと進んでいる彼を見られるのは視聴者としては嬉しいところです。

 そして、アリスも。チェシャ猫の一件で気持ちが弱ったのかと思わせておいて、実際その件を通して記憶が戻ったときの恐怖に気づきつつも、それでも前へ進むのだと言い切る姿を見せてくれたのには、オズじゃなくても「かっこいい!」と思ってしまうところです。オズにドレス姿を褒められたり仲間だと言われて嬉しそうにしていたりした可愛いアリスも良いですが、やっぱりああいうかっこいい姿を見せられると一番アリスだなぁと思えるところかも。

一方的にアリスを賞賛したオズに、それはオズも同じだと気づかせるところなど、さり気なく互いをフォローするような姿も見られて、この二人の関係ってやっぱりいいなぁ……と改めて思わせてもらいました。

 

 前回視聴者が感じたであろうことを、今回は作中でブレイクにズバリと指摘されたギルは、むしろブレイクが言ってくれたことによって、今後の彼の成長が楽しみになったかも? オズが今のオズになったのも、きっかけはブレイクの一言だったと思いますし。今回から始まったエピソードには昔のギルも絡んできそうなので、どうなっていくのか楽しみです。……もっとも、成長した姿が見られるところまで今回のアニメ化で放送されるのかは難しい気がしますが。

 

 どうやらバルマ公に仕えているらしいレイムさん。しかし、その主人からブレイクを庇った姿を見て、この二人ってちゃんと友達なんだなぁ……と何だか嬉しくなってしまいました。ブレイクの過去が明かされた回ということもあって、余計にそう思ってしまったかも。

 

 さて、今回の本題はやはりブレイクですね。

かつてはケビンという名前であり(ということは、今の名前はシェリーさんが付けた?)、刻印が一周してアヴィスの最下層に堕とされた違法契約者だった……それだけでも驚きなのに、そこで“アヴィスの意志”に会ったとか(“アヴィスの意志”と何らかの形で遭遇していること自体は左目の件で分かっていましたが)、そのときにチェシャ猫とも会っていたとか、100年前のヴィンセントもそこに現れたとか……。ついでに、ヴィンセントに担がれたギルとも。

 

違法契約者となった経緯自体は、これまでに出てきた人たちと同じようなもので、仕えていた主人一家を、幼い娘一人を残して皆殺しにされたことから、過去を変えるために契約した。そして、多くの人を殺して生贄に捧げ続け、遂には刻印が一周してしまった。そうして、願いが叶わぬまま、アヴィスの最下層に堕とされてしまったところまでは同じではありますが、たった一つ、刻印が一周するほどの時間をチェインと共にいても自分自身を失わなかったことが、他の違法契約者とは違う道を辿ることになった分岐点だったようで。

(……余談ですが、ブレイクがオズの刻印の進み具合を感じ取っているっぽいのは、かつては彼も違法契約者だったから、なのですかね? 使役するチェインの力の性質が似ているから、かもしれませんが)

 

 最期まで願いを失わないままだった忠義の騎士……という姿を見てしまうと、100年前のアリスの記憶よりもシャロンを優先したブレイクの行動の理由が何となく分かった気がします。同時に、今までは道化という鎧で隠されていた彼の本当が少しずつ見えてきた感じがして嬉しいところなのですが……それ以上に他の情報が膨大過ぎてそれだけに浸っていられないところが……(汗)。

 

 

 以下、今回明らかになったこととそれに対する疑問については項目別に。

 

アヴィスに堕とされた人間はチェインになる?

 100年前のアリスは人間だった、というのは、このことの伏線だったのかも? アリスがかなり特殊な存在っぽいのでそのせいかと思っていましたが、死後にチェインとなった経緯自体は特別なものではなかったのかもしれません。そして、アリスがチェインになったということは、同じく堕とされたサブリエにいた人たちも……。

しかしそうすると、これまで出てきたチェイン……「元人間」が付くのはどれくらい混じっているのでしょう。アヴィスに堕とすためにはチェインの力や契約が必要っぽいので、初めからチェインという存在もいたとは思うのですが……。

 

 そして、気になるのは、もしもアリスと契約していなかったら、オズもチェインになっていたのかということ。オズも、そしておそらくブレイクも、そうなる前にアヴィスから脱出できたので今も人間なのだと思いますが、もしもそうでなかったら……。それとも、もっと長い時間アヴィスにいても、人間のままだったのか。堕とされたときのブレイクを見ていると、自我を失わない限り……というか、アヴィスの力に呑まれない限りは人間でいられるようにも見えますが……。オズに関しては存在そのものにまだ謎が多いので、この辺どうなのかが気になります。

 

“アヴィスの意志”とアリスの関係

 これまでに明かされたことから、破り捨てられたアリスの記憶の負の部分=“アヴィスの意志”、記憶を捨て去った残り滓=アリス(ビーラビット)かと考えていたのですが、どうもそんな単純なものではないようです。むしろ、そうなる前から二人は同時に存在していたようで。

 

 “アヴィスの意志”の口から(現在進行形で)グレンの名やジャックと思しき人物の話が出たことで、アリスが人間だった頃から“アヴィスの意志”はアリスという名でアヴィスに存在していたことが明らかに(あと、ギルとヴィンセントもジャック(?)と面識があり、アリスともありそうなことも明らかに)。しかもその語り口は、アリスの感情そのままを語っていたようで、どこかで分裂した存在というよりは、初めから一つの存在だったように思わせるものが。

人間のアリスは“アヴィスの意志”の現実世界における端末……と考えると一番しっくりきそうな気がしてしまうのですが、そうすると今度はチェシャ猫の存在が引っ掛かってくるわけで。チェシャ猫=アリスの飼っていた猫とすれば、彼もまた二つが同時に存在していることになるわけですが、以前のエピソードから、彼は猫の自分じゃ何もできないという想いが募ってチェシャ猫(チェイン)になったと思われるところがあるので、ますます同時に存在しているのはおかしく思えてしまうわけで……。

 

 とにかく、かつて人間であったときからアリスという存在は特殊だったんだろうな、ということは察せられますが……そもそも“アヴィスの意志”とは何なのか、ということ自体が分かっていない今、手元にあるカードだけで推測するのは無理ですかね……。思えば、生前のアリスの情報もほとんどありませんし。次回、その辺が少しでも明らかになればいいのですが……。

 

アヴィスの時間軸

 前回出てきたオズの年齢関連で、アヴィスの時間の流れについてはあれこれ考えていたのですが……ちょっと卓袱台をひっくり返したいような気持ちになりました(笑)。現実世界と同じく一定の方向へ流れていると考えること自体が間違いのようです。というか、むしろ過去・現在・未来が入り乱れている感じです。

 

 10年の時を越えたオズ、100年の時を越えたギルとヴィンセント、と来ていたので、未来へ繋がることがあるのは分かっていたのですが、ケビンの存在によって一気に混迷してきました。

バルマ公によれば、ケビンは50年前の人物。しかし、そのケビンが堕とされた場所へヴィンセントが来てしまいました。50年前と100年前が一つの場所に繋がってしまったということに……いや、それとも、ケビンのほうが50年過去の時空に引っ張り込まれたのでしょうか(だとしたら、50年遡って、その後80年くらい未来に飛ばされた(←レイムさんが最高でも三十歳代に見えることから推定)ことに……オズ以上に波乱万丈に見える(汗))。だとすれば、現実世界→アヴィスの場合は過去に、アヴィス→現実世界の場合は未来に繋がるとも言えるかもしれませんが、そうすると、今度はタイムラグなしで繋がったっぽいヴィンセントの存在がネックに。

 

これだけランダムに繋がっているにも関わらず、唯一ダイレクトに二つの世界が繋がったサブリエの悲劇はやはり物語の鍵ということなのでしょうか……? それとも、現実世界のアリスが殺されたことが関係している? でも、首都が丸ごとアヴィスに堕ちてきたことについては苦しがっていたけど、アリスが死んだことについてはスルーでしたし……。サブリエの悲劇の真相が明かされたら、こちらも何か分かるのでしょうか……?

 

サブリエの悲劇を起こしたのは誰?

 ヴィンセントの言い方だと、アヴィスへの道を開いたのはバスカヴィルではなく、何者かに唆された(?)ヴィンセントということに。しかも、サブリエがアヴィスに堕ちたのは、少なくとも彼にとっては想定外のことのようで。

 

 まあ、グレンがそれをヴィンセントに囁いたとすれば(“アヴィスの意志”の言葉からすると、面識ありそうですし)、結果も含めて筋は通りそうではありますが。しかし、「僕は悪くない」というヴィンセントの言葉を考えると、むしろ逆で、ヴィンセントが何者かに教えられたとおりにしたら、その結果グレンが変貌して悲劇が起きた……という可能性も。……もしかして、ヴィンセントって、ジャック以上にサブリエの悲劇のキーパーソンなのでしょうか? ヴィンセントを誘導したのがジャックだったというどんでん返しでも来ない限りは。

 

 もう一つ、ヴィンセントが開いた扉というのも気になるところ。

 今のところ、二つの世界が繋がるときには必ずチェインの力が使われているのですよね。この前、DVD2巻を観ていて、オズがアヴィスに堕とされたときにバスカヴィルの男が使ったのはレイヴンじゃないかということに気づいたこともあり(黒い翼で鳥型の、アヴィスへの道を繋ぐことのできるチェイン……ってまんまレイヴンですし。そして、これはこれでまたいろいろと謎が増えたところなのですが)、そうすると、養子に行ったばかりのギルをレイヴンのところまで案内したときのヴィンセントの様子なんかを思い出すと、そのものか、同じような力を持つチェインの関与を考えてしまうのですが……。現在のナイトレイ家の立場もありますし。

 ただ、レイヴンに首都丸ごとを堕とせるほど大きな道が繋げられるかは分からないですし、チェインでない何かの存在があったことも否定できないのですが。

 

◇次回「失意の対価」

 次回は再び100年前の真相に関わる話でしょうか。ジャック・アリス・ヴィンセントと、サブリエの悲劇絡みの人物が見られましたし、その前後が語られそうな気配。それと同時に、アヴィスに堕とされた後のブレイクがいかにして現代に戻ってきたか、そもそもその前に、ヴィンセントが現れた後どうなったのかも。

次回も今回に劣らぬ量の情報が出てくることを覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

 

 

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 #22「激昂」感想4

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 玲二はつくづく間の悪い男というか、言葉の選び方が何か決定的に間違っているというか……。公園でキャルと話す玲二を見て、そんなことを思ってしまいました。

 

 リズィと話しているときのキャルは、玲二に対する憎しみで塗り潰されてしまっていて、玲二が死ぬまでは止まらないようにも見えるのですが、玲二と二人きりで話しているときの彼女は、玲二の言葉次第では……それこそ、玲二が心の底からキャルを選ぶようなことがあったら、案外うまく和解する方向にいくんじゃないかと思えてしまうものが。

さすがに和解までとんとん拍子に進むことはなくても、あのときアインの名を出さなかったら、もっと違う結末になっていたのではないかと。少なくともあのときのキャルを見ていると、玲二のほうもキャルを殺すつもりで向かってきたならともかく、何の抵抗もせずにおとなしくその首を差し出した場合は、キャルは結局殺せないんじゃないかと思えてしまうわけで。

 

キャルの抱えている憎しみは、ただそれ一辺倒じゃなくて、愛憎というコインの裏表で、今は「憎」が表に出ているけど、何かのきっかけで裏返れば「愛」が表に来るんじゃないかという。それこそ、リズィが今回言っていた、玲二がついた嘘はキャルを守るためだった、というのをキャルが受け入れたら、全てが解けてしまうんじゃないかというくらいに。

……そう考えると、あの台詞を言えるリズィが補佐役についているのは、今のキャルにとって唯一の救いなんじゃないかとも思えます。リズィにとっては苦労が増えるばかりで大変でしょうが。

 

 何だかんだで、この件がどう終息するのかは、玲二に掛かっているのでしょうね。そもそもの起因は玲二の中途半端さにあって、今の状況になっても尚、それが事態を厄介な方向へ進めているようにも見えてしまうのが困るところでもありますが。

一つだけ確かなのは、今回彼が選んだ、自分が退場することでエレンを救い、キャルにけじめをつける、という方法が最悪の選択肢であることでしょうか。復讐を遂げたところで、キャルはリズィが言っていたように燃え尽きて終わるでしょうし、二年前に玲二の生存こそが生きる希望と言っていたエレンが、玲二が殺された後も一人で生きていくかというと……という感じですし。だからといって、どちらかだけを選ぶのは論外で。結局は、自分も二人も救えるような選択肢を玲二が選ぶことこそが、二人共を救える唯一の方法なんじゃないかという気がします。

……玲二がその選択肢を見つけて選ぶことが、次回のサブタイトルなのだと思いたいところですが。

 

◇次回「決断」

 決断するのは玲二かキャルか……何にしても、そろそろキャル関連の話に決着がつく頃でしょうか。予告映像を見る限り、そのごたごたに見事に巻き込まれてしまった美緒のこの先が、ある意味では一番心配な気がしますが……。

 

 

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主題歌・OST→
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「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
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