翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

化物語/偽物語/猫物語(黒)/<物語>シリーズ

2013年7月新番組感想(3)「<物語>シリーズ セカンドシーズン 『猫物語(白)』」5

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既に「化物語」「偽物語」「猫物語(黒)」とお馴染みとなった西尾維新のシリーズの最新作。特にセカンドシーズンの中では「猫物語(白)」を一番楽しみにしていたので、放送日が来るのを楽しみにしておりました。原作を読んだときは、この「(白)」を読むことで、それまではそれほどでもなかった羽川さんのことがかなり好きになったような気がしますし。

 

さて、とはいえ第一話の出来については、これまでどおりのシャフトであり、<物語>シリーズといった感じでしょうか。特に映像的な部分についてはその言葉で全てを表せるくらいに、作品の色として完成している感じで。

まあ、原作の先の展開を知っていると、ちょっとした描写やら何やらににやりとできるところもあって、その辺は今後の期待を高めてくれるところではありますが。

 

しかしまあ、第一話としては、取り敢えず羽川さんと戦場ヶ原さんのいちゃいちゃっぷり……もとい、女の子同士の友情を愛でていればいいかな、と(笑)。ラストの会話からも分かるように、一人の男を巡ってはライバル関係にもある彼女たちだけど、でも逆に彼女たちの場合、その上に成り立っている(?)関係だからこそ(少なくともガハラさんのほうはそれでも羽川さん大好きだってのが観ていてよく分かりますし(笑)、羽川さんのほうも……)、観ていて面白いものもある気がしますし。

 

ともあれ、これまでどおり順調にスタートしたように思えるセカンドシーズン第一話。羽川翼という少女の、「(黒)」を経て描かれる「(白)」の物語を暫しの間、堪能したいと思います。

 

 

猫物語(黒) つばさファミリー 感想5

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放送時間だけ見れば珍しく生で観られそうな時間ということで、当初は生視聴する気満々だったのですが、冬コミと仕事の疲労でやむなく断念し(いつもより一時間早く出勤だったにも関わらず、紅白の水樹奈々さんの出番なんか余裕で観られない時間まで仕事だった上に、放送翌日も例年通り仕事ですし)、いつもどおり録画しての早朝の視聴となりました。12時まで頑張って起きているのと、可能な限り早く寝て3時に起きるのとでは(正確には、最近は寝坊気味だったにも関わらず2時半過ぎに起きられたのですけど)大して変わらないような気もしますが……(汗)。

 

さて、そんなこんなで、何だかんだで楽しみにしていたというか、冬コミを除けばひたすら鬱になりかねない正月の唯一の清涼剤というか活力剤の「猫物語(黒)」。長丁場が若干辛いものもありましたが、相変わらずそれを補って余りある出来でした。映像面については、いつもどおりのシャフトで、いつもどおりの「物語シリーズ」のクオリティーで、で大よそ分かるかと思うので、ストーリー面について二つほど。

 

この「猫物語(黒)」を見てまず思うのは、阿良々木暦と羽川翼、二人の、掛け違っちゃった初恋の物語、でしょうか。進行していくストーリーを見て随所で思うのが、もしも何か一つでも違っていたら、この二人が恋人同士になっていてもおかしくなかったな、ってことでしたから。それこそ、翼がはっきりと言葉に出して助けを求めていたら、好きだと言っていたら……。

まあ、そうはならなかったからこそ、早急にストレートに攻めてきた戦場ヶ原さんとの良い対比にもなっているわけで、そういう意味では彼女が落ちてくるところで締められたのは良いラストでしたけど。もう一つ言えば、月火や忍野さんとの会話次第ではあるいは……というのもあったかもと思わなくもないですし。

でも、阿良々木君側がここで失恋し(失恋というか、ある意味恋愛を超越した次元に行っちゃった感じでもありましたが)、後の物語で翼側も失恋することになるこの二人の関係は、だからこそ面白いものでもありますけどね。最終的に恋愛関係にはならなかった二人だからこその、独特の友人関係は、それはそれで得難いものだとも思いますし。

 

そして、もう一つ思うのが、そんな二人の関係のこと。

羽川翼という、ある意味完璧な少女の解体物語なのが「猫物語」。「化物語」「偽物語」でも彼女の持つ、忍野の言うところの「強さ」の片鱗は見えていたけれど、それがどれだけ異常なものなのかが描かれていたのがこの物語で。それは怪異に取り憑かれても変わらず、むしろこれまで抑圧していたものを解放する形になってしまったけれど……そんな彼女を止めるために、助けるために動いた阿良々木君との対決がやっぱり印象的で。

彼女の異常さを認識した上で、それでも彼女の本来持つ良さも認めた上で……そういうのを全部ひっくるめた上で、今の翼の間違いを指摘し、苦しくてもそのまま生きていくしかないことを突きつけた阿良々木君。翼が言ったとおり、そんな彼の姿は、苦しみから颯爽と救ってくれるヒーローではないのだろうけど……でも、だからこそ、忍野がよく言う、一人で勝手に助かるってことに繋がるのかな、と。かっこ良く救ってくれるわけではないけれど……だけど、真正面から向き合ってくれて、自分のために命すら投げ出そうとしてくれて、自分の醜い面を知っても側にいてくれる。そんな人が――阿良々木君がいてくれたからこそ、全てに納得したわけではなくて、ストレスがなくなったわけでもなくて、どころか根本的な問題は何一つ解決していなくて……だけど、それでも、翼は日常に戻って、誤魔化しながらも再び生きていくことができたんじゃないかな、と。「つばさキャット」を知っていると、遠くない未来に再び破綻が訪れることは分かってしまうけれど……でも、その結末も知っていると、ここでこんな関係になった二人だからこそ、「偽物語」と、そしてその後の物語に繋がるのかな、と。

 

前述のとおり、ここ最近は正月になるとけっこう鬱な感じなので、そういう意味でも身につまされる話でもあったかもしれません(笑)。年末年始のシフトとか見ると、特に今年は、その年末年始に出勤してくれる希少なバイトを使い潰す気満々にしか思えない組み方されていますからね……。しかも、ただでさえ時間が限られているというのに、余計な仕事を頼むというか増やすというか……二度手間って普通に頼まれるより疲労度上がるんだけど……みたいな。

私には阿良々木君がいなくて、だから、私よりずっと辛い境遇にいてもそこだけは翼が羨ましかったりするところでもあるけれど……そんな彼女の物語をここで見てしまった以上、もう少しだけ踏ん張ってみようかと、ちょっとだけでも思えただけでも、頑張って早起きして見た甲斐はあったところでしょうか。

 

……それはそれとして。

翼の物語とは別に、時系列が「化物語」より前の物語なので、忍野再登場が地味に嬉しかったエピソードでした。忍野登場というか、再び阿良々木君と忍野のやりとりが見られたのが、というか。「偽物語」で彼とは違った大人たちが登場したけれど、でも、彼らが単純に阿良々木君の味方ではなかったからかもしれないけど、やっぱり忍野が出てくると、怪異物語としての安心感が違うなぁと思えてしまったのもあったかも?

ラストでは「猫物語(白)」以降の告知も入りましたし、次の放送を楽しみに待ちたいところです。忍野の登場を再び……という意味では、「傷物語」も待たれるところですけど(笑)。

 

 

偽物語 #11(終)「つきひフェニックス 其ノ肆」感想5

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影縫さんとのバトル中、途中から阿良々木君が主人公とは思えない顔になっていたのが妙に気になってしまいましたが(主人公をあそこまで崩していいのか的な意味もありますし、単純にあの手の状態は見ていて怖かったというのもありますが)、それはともかく、直接対決の結果、影縫さんが手を引くことを決めてくれたことで、月火を巡るエピソードも無事終幕となりました。

 

「偽物語」は阿良々木君の妹たち――ファイヤーシスターズの物語、という認識で、実際それも間違ってはいないのでしょうが、実は影縫さんに月火のことを教えたのは貝木だったり、「本物」と「偽物」論議の締めが貝木の説だったりといった最終回を観ると、同時に……というか、裏の物語としては、貝木の物語でもあったのかな、と思えたところでもあるのかも(笑)。

正義の味方であろうと走り続ける火憐も、(本人は無自覚ですが)阿良々木家の一員であり阿良々木君の妹で在り続けようとする月火も、そういう意味では「本物になろうとする意志があるだけ、本物以上に価値がある」という、ひょっとしたら貝木自身のことも含んでいるのかもしれないような、貝木の説にぴたりと当て嵌まる存在だし、そんな二人を阿良々木君は認めたわけだから、テーマ的にはそれが答えなのかな、と。

 

まあ、厳密には、「偽物語」のテーマとしてはそうでも、阿良々木君の答えとしては、忍野と同じ「等価値」かな、とも思いますが。妹たちの在り方を認める一方で、例えば羽川さんのように、本物は本物でその価値を認めていますからね。

忍野といえば……「偽物語」は全体的には貝木の物語というか、振り返ってみれば全編に彼の影響があったのではといった感じもありましたが、同じくらい、貝木と違って本人は全く登場していないにも関わらず、そこかしこに忍野の影も見えたような気がするのが凄いと思うところでしょうか。作中解……は言いすぎでも、この「物語」シリーズの指針はやっぱり彼にあるんだな、と改めて思ったところでもあるかも。

 

そんな感じで「偽物語」も全十一話が終了。

次回からは「Fate/Zero」の総集編(?)をやってくれるようで、当初の予定としてはBOXでセカンドシーズン開始までに復習しようかなと思っていたものの、今のところそれだけの時間を確保できそうにない自分としては、ありがたいところなのですかね。内容にもよるのでまだ何とも言い難いところですが。

取り敢えずはその「Zero」の総集編と、あとは「傷物語」の公開を楽しみに待ちたいところですかね。

 

 

偽物語 #10「つきひフェニックス 其ノ參」感想5

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前回までとは打って変わって、タイトルに偽り無く(笑)月火の出番満載だった第十話。

 

そんな第十話ですが、今回は全体的に飛ばしていたなぁという印象が。

「偽物語」では一話に一回はエロ行為をしなければならないという制約でもあるかのように(笑)、妹を脱がして拘束する阿良々木君からして凄い映像なわけですが、そんな兄の目の前で妹を粉砕する陰陽師コンビも、覚悟していたとはいえショッキングな映像で。初めてのミスドではしゃぐ忍とか、平然とミスドにいた貝木とかに笑った後であり、何よりその前に月火と普通に会話していただけにエグいシーンでしたね(汗)。

 

とまあ、そんな映像的な部分でも飛ばしていたなぁと思ったところですが、それ以上にすっ飛ばしていたのが雑談部分で。冒頭の忍とのやりとりとか、原作ではもっと長々と喋っていた気がするのですけど、省略されたおかげで阿良々木君が物分りいいというか、忍に甘い人みたいになっていたかも(笑)? ミスドに着いてからの交渉も、映像的には睨み合って終わりましたしね。

とはいえ、今回のラストであそこまで進めることを考えれば、ドーナツを巡る二人の攻防(笑)に描写を割くべきでないのは分かるところでもありますけどね。むしろそれより、その後の貝木再登場のシーンのほうが意外だったかも。

Web予告で忍がミスドについて話していたので、陰陽師コンビの情報提供も兼ねたこのシーンをやるだろうことは予想できましたが、それ以前からこのシーンは省かないだろうと思っていたのは、ガハラさんの後日談も兼ねていると思っていたからなのですが……そこは意外とバッサリと切ってきました。あれはあれで、やっぱり今改めて見たら貝木の反応とか面白そうだなーとか思っていたのですが、ガハラさんの話は「かれんビー」での区切りで終わりということで、「つきひフェニックス」では月火の話をとことん中心に回す感じなのですかね。……その割には最初の二話がかなり火憐押しでしたけど(笑)。

 

原作の話はこの辺にして、ともあれ陰陽師コンビの襲来により、阿良々木月火が本当の妹ではない、怪異であることが明かされたわけで、これで「つきひフェニックス」における“偽物”が示された感じでしょうか。

「かれんビー」においては、正義の味方を名乗るファイヤーシスターズ、その中でも火憐の正義、火憐の在り方……ひいては貝木泥舟という詐欺師の在り方を通してその思想的な部分がテーマとなっていた感じでしたが、「つきひフェニックス」においてはそれを通り越し、存在そのものが偽物の妹、偽物の家族という「かれんビー」とはまた違う部分で偽物−本物についてが浮上してきた感じで。火憐のときと違い、今度は「“本物”の“正義”」を名乗る陰陽師コンビが相手というのもなかなか興味深い気がしてくるところでしょうか。

 

怪異が本物の家族と偽って入り込んでいることを“悪”と、それを詐欺行為と呼んだ影縫さん。

それを聞いた阿良々木君がどうするのかが、次回の焦点の一つかと思えるところですが、「かれんビー」での八九寺との会話を思い出すと、怪異のことを家族に秘密にしているのも、無害認定されているとはいえ今や完全な人間とは言えないのも、その点については阿良々木君も完全に他人事とは言えない気がしてしまうところで、その辺も含めて阿良々木君がどんな答えを出すのか、再襲撃を予告していった陰陽師コンビをどうするのか、次回……というか最終回を楽しみにしたいと思います。

 

 

偽物語 #9「つきひフェニックス 其ノ貳」感想5

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相変わらず会話劇は面白いんだけど、感想には何とも困る「つきひフェニックス」二話目。

 

前半では前回に引き続き火憐とのつっこみどころ満載な(笑)やりとりを繰り広げ、後半では八九寺といつものやりとりを交わし、その合間に、火憐のときには影縫さんが、八九寺のときには余接ちゃんが意味深に登場して去っていった……で今回のあらすじが終わってしまいそうなのですが(汗)。新キャラ二人が登場した分、物語の核心には一歩近付いたかな、といった感じではあるかもしれませんが(アニメが初見ならその新キャラ二人に関してあれこれ考えることもできたかもしれませんが、原作既読だとそれもしづらい……)。

テレビで初めて見たらびっくりしていたかもしれない余接ちゃんのキャラデザも、事前に公式サイトで見ていたおかげか違和感なく見られましたしね。むしろ彼女の黒歴史……もとい、例の口癖と無表情の組み合わせのほうがよっぽど観ていて違和感を覚えるもので、前半のひたすら地面を歩かない影縫さんと合わせて、ここは新キャラ二人の異質さを見事に視覚で表していたなぁと思ったところでしょうか。BGMも彼女たちの登場に合わせてがらりと変わったことで、それを更に後押ししていたと思いますし。

 

しかしアレですね。尺的なことを考えれば、なくてもいいような雑談は省いてとっとと進めないとちゃんと終われるのだろうか……という不安が出てくるところなのですが、いざその雑談が省かれているのが分かるとそれはそれで淋しい気持ちになるという、何とも身勝手なジレンマが(苦笑)。うろ覚えの私ですらこうなのだから、事前にがっつり読み込んで覚えている人は余計にもどかしいかもなぁと思ってしまうところですが……この辺の匙加減は何とも難しいところです。

いやまあ、全体的な話数を増やせば解決した問題な気もしますけど、その辺の詳しい事情は視聴者側には分からない以上、何とも言い難いですしね……。

 

ともあれ、影縫&余接コンビも登場して、これで前フリは完了し、あとは今回の核心である月火その人の登場を待つばかりか、といった感じになって終わった第九話。今回OP以外出番のなかった月火もさすがに次回は出番あるでしょうし、となると、前回の火憐のシーンとは別の意味で衝撃的な映像が来そうなのを覚悟しておくところですかねー。次回どこまで進むかによっては、ちゃんと終われるのかどうか不安になりそうな気もしますが、ともかくまずは次回を楽しみにしたいと思います。

 

 

偽物語 #8「つきひフェニックス 其ノ壹」感想5

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今回から「つきひフェニックス」ということで、OPも早速月火Verになり、アバンもその辺についての前置きといった感じでしたが、その月火の今回の出番はそこと、部屋でいかがわしいこと(笑)をしていた兄&姉を見つけたところだけ。

とはいえ、そこだけでも、それこそ「前置き」としての情報としては十分だったと思うし、新しいエピソードに入ったときは、まずは一つ前のエピソードのヒロインと触れ合うのは「化物語」からのお約束みたいなものなので、一話目としては十分な感じでしたかね。雑談の細かい部分までは覚えていないので、ここまででどれだけ削られていたのかは分かりませんが、覚えている範囲では、ここまでは良い感じで進んでいたと思いますし。

 

というわけで、今回のメイン(笑)。

原作既読者なら九割以上の人が楽しみにしていたんじゃないかとか思ったりするわけですが、かくいう私も例外ではなく楽しみにしていた、阿良々木君と火憐による歯磨きプレイのお話。……と書くとホントにいかがわしいので、健全な言い方に変えるなら、神原を紹介するかしないかを賭けた兄妹の勝負の話。

 

勝手に妹の服を借りて、普段は履かない(下手したら人生初?の)スカートを着用し、目一杯可愛く着飾り、前回までとは打って変わって阿良々木君に従順な妹としての姿を見せる火憐。その際にいちいち行き過ぎた(無自覚な)暴力描写が混じるのがいかにも彼女らしいですが、とにかくあまりの豹変ぶりに(というかむしろスカート着用に対してでしたけど)阿良々木君がいじめを疑うほどの可愛いらしい妹の姿を見せつつ、そんな会話の流れで神原の名前が出てくれば、実は神原を紹介して欲しいという下心あっての行動であったことを明かし、断られれば暴力に訴えた辺りは、何だかんだでこの二人って仲の良い兄妹だよなーと微笑ましく見てしまったところ。というより、ここまでならよくある兄妹なのかなーといった感じでしたが(生憎、私には兄弟はいないので実際のところがどんな感じなのかは知りませんが)、それが最終的にああいうことになるわけだから、やっぱりこの兄妹はぶっ飛んでいるかも、とも思ってしまうわけですが(笑)。

 

しかしアレですね。文章で読んだだけでもエロいシーンだったわけで、だからそれを映像化したら、「偽物語」中屈指のエロいシーンになるだろうなぁとは思っていましたが……実際に映像化されたものを見たら想像以上でした(汗)。ピンクな雰囲気に、興奮する阿良々木君と喘ぐ火憐……その合間に挿入される歯磨きの映像……あれ? これってもしかしてアレの暗喩……?(汗)ということに気づいてしまったというか。

一応ここはギャグシーンでもあるとは思うので、笑いながら見ていましたが、同時に先の展開を知っている身としては、月火が乱入してくるのを今か今かと待ってしまったところだったかも。たぶんテレビ画面なんて見ていないだろうし、イヤホンしているから音声も聞こえてないけど、一応家族のいる部屋で見ていたりするのでね……(汗)。

 

そんな感じで、ちょっぴり見ていて恥ずかしい気持ちも無きにしも非ずな感じでしたが、でもアニメでカットせずにちゃんとやってくれたのには満足したところでしょうか。まあ一応、ここは次に繋げるためには外せないシーンだとは思っていたので、やってくれる可能性は高いほうだとは思っていましたが。

さておき、そんなこんなで阿良々木君と火憐の仲がちょっぴり良くなり、そんなところで次回は「つきひフェニックス」での新キャラ二人が登場ですかね(その前の雑談でそこまでいかない可能性もないことはないけど、話数的にさすがにそれはないかな?)。公式サイトを見てきたらキャラ紹介も更新されていて、余接ちゃんが思っていたよりかなり可愛くてびっくりしたところなのですが(笑)。まあ一番驚いたのは髪の色でしたけどね、てっきり黒髪かと思い込んでいたので。そういう意味では余弦さんのほうがイメージ的には近かったかも……と思いつつ、その余弦さんはそれこそイメージどおりな感じだったわけですが。

何にしても、ビジュアルが公開されたことで二人の登場がますます楽しみになりましたし、次回が楽しみです。

 

 

偽物語 #7「かれんビー 其ノ漆」感想5

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前半部分では家から抜け出した火憐との決着を、後半部分では貝木との決着を描いた、「かれんビー」最終話。

 

前半部分は案の定と言うべきか、阿良々木兄妹のバトルが凄いことになっていたな、と(笑)。

現実に道路が陥没したり立体道路が崩壊したりしたら大惨事なので、イメージ映像というか過剰演出というか、そういうものだとは分かっていても、その迫力には気圧されるものがあるし、だからこそ火憐の気持ちが伝わってくるものでもあるのかなー、と。同時に、それだけの気迫と実力を持って向かってくる火憐を、ボコボコにされながらも何度でも立ち上がり、最終的には言葉で諭してしまった阿良々木君の姿に、彼の言うところの“意志の強さ”を見るわけですが。

何だかんだでファイヤーシスターズはお兄ちゃん大好きなんだろうなーというのがよく分かるし、彼女たちのその活動が、そんな兄の背を見て育ったからなんだろうなーというのも容易に想像がつくような気がするところでもあったシーンでしたでしょうかね。

 

後半では、いよいよ貝木との決着が。約束どおり阿良々木君とガハラさんの二人で対峙したわけですが、専ら貝木とやりとりしていたのはガハラさんのほう。貝木が暴力に訴えてくるわけでもなく、「かれんビー」の半分はガハラさんの物語なのだろうことを考えれば、その決着のつけ方は妥当なところでしょうか。

……貝木との肉弾的な、あるいは超能力的なバトルを期待していた人がいたら、あっさり降伏した貝木も含めてがっかりしたかもしれないですが。とはいえ、詐欺師相手の言葉の駆け引きということで、これはこれで緊張感ある戦いではあったと思いますけどね。

 

そんな感じで本当なら貝木の嘘かホントか分からない言葉の真意を探りながら、こっちも手に汗握って見守るのが正しい見方のような気もしましたが、貝木が最後に残していった嫌がらせのような、過去のガハラさんは貝木に惚れていただろう?みたいな台詞を予め知っていると、詐欺師とその被害者の対峙というより、昔の男と今の彼氏同伴で向き合っているみたいに見えてくるからちょっと困ったところでしたが(笑)。

今のガハラさんを見て放ったつまらなくなったなんて台詞もそうだけど、てっきり妹の仇討ち的に同伴してきたのかと思っていた阿良々木君が、実はガハラさんの今の恋人だと知ったときの貝木の反応とか、脳内で妄想がぶわっと広がるところですからね(笑)。かつてガハラさんを襲おうとした男の末路とか、それこそ過去のガハラさんと自分の関係とか、敢えてそれを語っていく貝木を、そういう視点で見たほうが楽しいってのもありますけど。

そして、そんな貝木とのやりとりを見た後だからこそ余計に、そこで過去最高に(?)阿良々木君にデレるガハラさんがむちゃくちゃ可愛いわけですが(笑)。

 

貝木は町を去り、もともと瞬間催眠だった「囲い火蜂」も治り、裸で抱き合いながら眠るファイヤーシスターズなんてサービスカットを挟みつつ(笑)、元の日常に戻った阿良々木君たち。

正義の味方云々に関しては阿良々木君とあれこれあったわけですが、今日も元気に貝木の被害者のアフターケアに出掛けるファイヤーシスターズなんて姿も見られ、以前と全く同じ台詞を繰り返す彼女たちがいたわけですが、月火はともかく、火憐に関しては、前半部分での阿良々木君との兄妹バトルがあったからか、阿良々木君にその弱さを指摘されて尚、それでもそうしたいから駆けていくように見えたところかも?

 

何より大事なのは“意志の強さ”だと言った阿良々木君、二人がかりで詰め寄られてあっさり降伏した貝木(から始まる一連の会話)、そしてラストのファイヤーシスターズを見ていると、「偽物語」で語られていた“強さ”とは……というか、“強い人”というのは、自分の分を知りつつも、それでも自分の思い描く姿(理想)に近付こうとし続ける人のことをいうんじゃないかな、という気がしてきました。

まあ、それが貝木のようなベクトルになってしまうと、“強い人”というよりは“性質の悪い人”になるし(苦笑)、そうでなくても本物扱いされる羽川さんみたいな例もありますけど。でも、偽物だからこそ、ときに本物以上に本物になれる可能性を秘めている、なんて台詞回しがあったりするのは、そういうことなんじゃないかなー、と。

 

何はともあれ、これで「かれんビー」は終わり、次回からは「つきひフェニックス」。主に尺的にいろいろ不安はあったりしますが、取り敢えずは次回描かれるだろう(と信じている)阿良々木君と火憐のいちゃいちゃ(笑)を期待しつつ、次回も楽しみにしたいと思います。

 

 

偽物語 #6「かれんビー 其ノ陸」感想5

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OPが火憐Verだったので、てっきり火憐を見つけた後のシーンまでやるのかと思いましたが、その直前までだった第六話。

雑談部分とか、それなりにカットしている部分はあるんだろうけど、それでもかなりじっくりやってくれているのかなーと思うと嬉しいところではありますが、全十一話らしい話は見ているので、月火のほうのエピソードは相当圧縮展開になるんじゃないかというのが逆に心配になってきたかも(汗)。テーマ的な部分に関しては、火憐のほうでかなりしっかりやっている印象で、肝の部分は変わらないと思うので心配していないけど、それこそ雑談部分が大幅に削られるんじゃないかとか、個人的に次エピソードでの火憐との例のシーンがアニメだとどうなるのかを楽しみにしているだけにまさかカットされないよなとかが心配だったりするのですが……。

 

それはさておき。

前半では数話ぶりに八九寺が登場。セクハラをやめたら逆にがっかりされるとか、相変わらずこの手の会話のやりとりでは彼女相手が一番楽しいよなーと思わせてくれるものを見せてくれました。

ガハラさんの言いそうなことを八九寺が言うだけで威力が全然違ってくるなよなーとか(笑)、それをガハラさんには日常茶飯事で言われている阿良々木君を哀れむべきなのか、むしろガハラさんだからこそそれだけ辛辣なことを言われても阿良々木君は平気でいられるのかとか、いろいろ考えてしまうところではありますが、それはそれとして。改めて、自分はガハラさんに嫌われている、と言う八九寺を見て、ふとガハラさんが八九寺を嫌うのは、以前の神原邸でのやりとりで出てきたように、ある意味阿良々木君の中での本命が八九寺であることを本能的に察しているからでは……と思ったら、ちょっとガハラさんが可愛く思えてきたかも?(笑) 彼女の中では、八九寺は翼とは別の意味でライバルなのかも……。

 

いつものようなセクハラ……というか雑談から始まった八九寺との会話では、妹たちへの話に及んでからは、大人と子供の話に。何か個人的に耳に痛い話もあった気がしますが(汗)、ファイヤーシスターズが厄介なのは自分たちが子供だと自覚していないからだとか、相変わらず核心を突くようなことを言う少女だなぁと、まさに身体は子供、頭脳(実年齢)は大人という八九寺真宵というキャラの奥深さを見せてもらった気も。

これまでの話で、阿良々木君の、火憐の、そして月火の正義に対する考えが描かれてきて、それぞれがそれぞれの言い分をある程度認めつつも、完全に容認することはできない、という感じであるのが見えてきましたが、八九寺のした大人と子供の話は、そのズレがどこにあるのかを一番分かりやすく示してくれたものだったかも?

同時に、でも助けられる者にとっては、そうやって奔走してくれたことが救いに繋がったのだと、何気に一番重要なことを言ってくれた気もします。確かにそうでなければファイヤーシスターズと呼ばれて慕われるなんてことはなく、阿良々木君から見ればいろいろと未熟(偽物)でも、それでも確かに彼女たちに救われた存在もいるのだろうと思うと、そういう子たちのとってはちゃんと本物で、そう考えるとやっぱりこのテーマは深いなぁと改めて思うところでしょうか。むしろ、ずっと自身にそう問い続けていくのが大事なのかもしれません。

 

後半は、戦場ヶ原宅でガハラさんに貝木と会うのに同行させるよう頼み込む話。

シャフト演出というのか、新房演出というのか、鉛筆といいガハラさんの動きといい、例の独特の演出全開だなー(笑)といった感じでしたが、要約すればガハラさんはガハラさんで貝木と決着をつけたいことがあり、だから阿良々木君のためだけでなく動くのだということと、阿良々木君はその事情を知った上でも、妹のことがあるから貝木とは決着をつけたいし、ガハラさんも守りたいということ。相変わらずここぞというときの阿良々木君のかっこ良さは異常だし(あれをズバッと言えるのがホント凄い)、そんな阿良々木君だからこそ惚れているガハラさんのトキメキ(笑)がこっちにも伝わってきそうなシーンでもありました。

 

ガハラさんの話した、貝木がかつての戦場ヶ原家にしたことについては、先の展開を知っているといろいろ余計なことも考えてしまう部分もありましたが(笑)、それより大事なのは、ガハラさんが貝木と決着をつけることで前に進みたいと考えていることでしょうか。

まあ、だからこそ、「かれんビー」にも関わらず、ガハラさんVerのOPもあるんだよなーと個人的には思っていたところですが。妹たちの話と「本物・偽物」談義がメインテーマである一方で、ガハラさん関連の話の本当の決着のエピソードでもあるんだよなぁ、と。(……そう考えると、「恋物語」がああいう形になっていたのも自然な流れだったのかも。原作セカンドシーズンは基本的に「化物語」で阿良々木君に救われたヒロインたちが、助けられただけでは解決しなかった問題と改めて向き合って昇華してく物語という認識だったけど、だとすればガハラさんに関しては「偽物語」で終わっていたってことになるわけだから……。)

そのための武装として鋭く尖らせた鉛筆を大量に用意するガハラさんが相変わらずというか、映像で観るとインパクトが凄いなーという感じではありましたが、物騒なのはともかく、その気持ちは素直に応援したいところで、おそらく次回こそ「かれんビー」は終わりと思いますが、彼らが貝木とどう決着をつけるのか、楽しみにしたいと思います。

 

 

偽物語 #5「かれんビー 其ノ伍」感想5

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火憐が貝木と対峙したときの顛末と、貝木の目的が明らかになった第五話。

どこまでも金のために動いていることを憚りもせず、あまつさえそれを止めに来た火憐を返り討ちにしただけでなく有り金巻き上げて行く辺りは、とことん徹底したキャラだなぁと思うと同時に、映像で見るとえげつなさが増すなぁと思ったところでしょうか。火憐が語った被害者の末路を聞くと、彼女が義憤に駆られて動いてしまったのも納得できてしまいそうになりますし。

 

しかしまあ、こうして見てみると、今の火憐にとっての貝木はまさに天敵だなぁ、と。もしも貝木が多少なりとも罪悪感を抱いているような奴だったら、まだ火憐との議論(?)が成立したのでしょうけど、貝木は自分のやっていることが悪いことだなんて百も承知な上で、ひたすら金儲けのために動いている。子供は騙しやすいなんて言っちゃうくらい、そこには罪悪感なんてカケラもない。

この手のある意味開き直った悪をどうしてもどうにかしたいのなら、それこそ暴力で捩じ伏せるしかないわけですが、今の火憐にそれだけの強さがないことはこれまで散々阿良々木君が言っていたとおりで。火憐は武道をやっているキャラということで(しかもかなり強いっぽい)、成人男性と女子中学生という点を差し引いたとしても、ガチで殴り合ったら実際どっちが勝ったんだろうなという点に興味はあるものの、そのステージに上がらせてもらえない時点で負けなんだよなぁ、とも。

 

この辺、逆に暴力ではそれこそ勝負にならないだろうけど、口論なら案外言い負かしてしまうかもしれない……と思わせてくれる翼が貝木と対峙していたらどうだったかがちょっと気になるところでしょうか。まさに貝木のところに辿り着けてしまったのは彼女の功績でしょうし、もしも翼が先に貝木と対峙していたら、あるいは火憐が対峙するのに同席していたら、と考えると、それはそれで見てみたかった気がします。

 

今回ラストでは、妹相手にキスするなんて言い出すこれまで以上に危ない阿良々木君がいたりしたわけですが、まあ話の流れからその真意は分かっていますし、個人的にはそれよりも、その方法を教えるのを渋っていた忍に何だかにやにやとしてしまったところだったでしょうか(笑)。

何はともあれ、話数的にも次回辺りで「かれんビー」は終了かと思われるわけで、貝木との決着はどうなるのかなどなど、楽しみにしたいところです。

 

 

偽物語 #4「かれんビー 其ノ肆」感想5

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おまじないを流行らせていた犯人が本当にいたこと、その犯人こそが前回出てきた貝木その人であることが明らかになった第四話。……逆に言えば明らかになったのは、というか、話が進んだのはそれだけで、残りはまさかの幼女回でしたが(笑)。

 

前半は、前回の電話の件の種明かしも含め、その最強っぷりを見せ付けてくれた羽川翼のターンといっても過言ではない会話が続き、後半は全裸の男子高校生と幼女が風呂場で語り合うという、絵的には非常に危ないシーンで。特に後半は映像になるとその破壊力が凄いな、と(笑)。

まあ、眼福的な意味を除いても、「化物語」では台詞もなく、一度として笑顔を見せることのなかった忍が活き活きと動いて喋っているだけでも見ていて楽しいものはありましたけどね。前半で羽川さんが、他のヒロインズと妹二人では阿良々木君の見せる顔が違うことを指摘していましたが、忍もまた、妹たちとはまた違う意味で別格の存在であることが窺えて、そういう意味でも見ていてなかなか興味深いシーンでもあったかと思いますが。

 

それはそれとして、シャフト演出によってすっかり凄いことになっている(笑)阿良々木家(今回は風呂場)で繰り広げられる会話劇そのものも楽しかったところですが、今回はテーマ的な部分でもちょっと注目しておきたいところがあったかな、と。

 

羽川さんが言った、妹たちのやっていることは正しい、ということ。それについては阿良々木君も認める発言をしていて、彼女たちの「正義の心」に関しては阿良々木君も認めていることが分かったわけだけど、その上で彼は妹たちのことを「偽物」だと言う。何故なら、彼女たちにあるのはその思いだけで、現に火憐が返り討ちに遭ってしまったように、その心を押し通すだけの「力」は持っていないから。力を伴わない正義に意味はなく、故に二人のしていることは「正義の味方ごっこ」であり、「偽物」なのだと。

翻って、そんな阿良々木君が「本物」だと認めているのが羽川さん。前回ではガハラさんの阿良々木君への監禁行為を電話一本でやめさせ、今回は妹を叩こうとしたり頭ごなしに怒ろうとしたりした阿良々木君を諫めるなど、少なくともこの「偽物語」が始まってからは、彼女の思う正義を押し通している彼女。

 

これらを観ると、阿良々木君の言う「本物/偽物」観がどういうものなのかが見えてきたなーと思うところでしょうか。そして、それなら確かに火憐たちはまだまだ未熟であり、彼女たちのやっていることが「ごっこ」に過ぎないというのにも納得してしまうところかも。

同時に、この価値観を基に考えるなら、阿良々木君自身もまた「偽物」であると彼は考えていることになり、自己嫌悪という羽川さんの指摘にもまた納得してしまうところなのですが。火憐たちに比べれば本物のように見える阿良々木君だけど、「なでこスネイク」での撫子しか救えなかったことのように、願う全てを押し通せているわけではないですからね。

 

……ただまあ、これらの「本物/偽物」に関しては、あくまでも阿良々木君の価値観であり、阿良々木君の視点で観た上での評価であることもまた覚えておいたほうが良いかなという気もしますが。阿良々木君は「本物」」としている羽川さんも、じゃあ羽川さん視点で見たときにもそうなのかは分かりませんからね。まあそれでも、妹たちを「偽物」だとするのには、今回実際に敗北して帰ってきた火憐を見るとそのとおりなのかな、とも思いますが。

同時に、そんな「本物」である羽川さんも、有能すぎることへの問題があって、まだまだこの辺の考え方に関しては奥が深そうな気もしてくるところなのですが。

 

 

偽物語 #3「かれんビー 其ノ參」感想5

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ようやく時間軸が一話冒頭に繋がった第三話。

いつ何処でガハラさんと会って拉致監禁されるに至ったかが明らかに。そして、そんなふうに半分くらいはガハラさんとのシーンだったからか、OPは再び一話のものになっておりました。……「かれんビー」の間は、そんな感じでガハラさんメインのときはガハラさんの、火憐(もしくは妹二人?)メインのときは火憐の曲が流れることになるのですかね。

 

原作既読者としては「キター!」と画面の前でわくわくしてしまった、「偽物語」における新キャラ一人目の貝木の登場。公式サイトでキャラデザ見た時点で、下手したら彼のほうこそ吸血鬼に見えてしまいそうなくらい、不吉という形容詞を見事に体現したキャラだなぁというか、むしろちょっと人外レベルにデザインしすぎじゃないかというくらいだったのですが、実際にアニメで動く彼は、血のような夕焼けの中での登場ということもあり、こと「不吉」という点に関してはこの上なかったなぁ、と。そこに至るまでがヒロインズとの楽しい会話劇だったこともあり、余計に際立つものになっていたかと。

今回はちょろっと話しただけで終わりでしたが、前回で武勇伝を期待してろと去っていった火憐、阿良々木姓をつい最近聞いたという貝木、そして最後の月火からの救援要請を見れば、大よそ線が繋がる感じで、次に出てくるときがどうなるのかが楽しみになるところでしょうか。あと、それとは別に、先の展開を知っている者の特権としては、貝木の台詞を聞いていること自体が楽しくて仕方ないところが(笑)。どこまでが騙りでどこまでが本当なのか、深読みしようとすればどこまででもできそうですからね。

 

それはそれとして。今回は何気にヒロインズ同士の関係もなかなか面白いところだったかと。

阿良々木君と神原で語っていた、阿良々木君の嫁と愛人関係の話も面白いところでしたが、そんな神原が何気にヒロイン間の関係を一番把握していそうなのがなかなか興味深いところで。ラスボス(笑)のこともそうだけど、ガハラさんと羽川さんの関係も何か理解しているっぽいのが、ラストの展開を見ると面白いなぁと思ってしまうというか。

恋人としての一番はガハラさんだけど、恩人というある意味別格の位置づけにいるのが羽川さんということで、阿良々木君は「本命は八九寺」なんてことを言っていたけれど、ガハラさん的には最大のライバルとも言えそうに見えるのが羽川さんなわけで(ガハラさんが八九寺と阿良々木君がどんな掛け合いしているか知ったらまたいろいろ違ってくるかもですが(笑))。そんな羽川さんからの電話で、あっさり阿良々木君が帰るのを許しただけでなく、謝罪まで口にするガハラさんを見ると、羽川さんはどんだけ最強キャラなんだと思ってしまうところですが(笑)、この二人の関係もそれはそれで面白そうで、いつかアニメで見られたら嬉しいですかね。一応、「化物語」のキャラコメではその片鱗が見られるわけですけど。

 

さて、ようやく時間軸が冒頭に繋がり、いよいよ話が動き出すかというところで次回。満を持して羽川さん登場か、というのも楽しみですし、阿良々木君が拉致監禁されている間に(笑)妹たちには何が起こっていたのかというのもありますし、次回も楽しみです。

 

 

偽物語 #2「かれんビー 其ノ貳」感想5

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Web配信限定の次回予告を見ましたが、「化物語」のときと同じで本編とは関係のない画像に内容と、三話以降も同じような感じならテレビで流しても問題ないのでは?といった感じでしたが、だとすればむしろ尺の都合だったりするんですかね。テレビでは時間ぎりぎり一杯使って本編流したいから、みたいな。

まあ、厳密に言えば、ナレーション担当と話していた内容が微妙に次回本編にかすっていると言えばかすっているけど、ネタバレと言うほどのものじゃなかったし(いやまあ、ツイスターゲームが出てくることすら知りたくないって人にはネタバレになるのかもですが)、普通にネタとして面白かったと思うのですが。個人的に、ああいう感じならテレビで見られたら嬉しいんですけどね。

 

それはさておき。前回はOPも本編も戦場ヶ原さんでスタートしたわけですが、今回はファイヤーシスターズの紹介と、火憐のOPでスタート。

歌といい映像といい、「かれんビー」の間はこのOPで良いんじゃないかなーというくらい良かったと思いますが、さて次回以降はどうなるんですかね。毎回変わるのか、第一話だけ特殊仕様だったのか。後者だったら、戦場ヶ原さんどんだけ特別扱いなんだよって感じですが、しかし彼女の立ち位置を考えると、実際それだけの扱いを受けるだけのヒロインではあるんだよなーとも思うわけで。ここは素直に次回どうなるかを楽しみにしておくところですかね。

 

本編のほうは、前回は八九寺とのお喋りで先送りとなった撫子のお宅訪問から。

戦場ヶ原さんという唯一人選んだ相手が既にいることもあり、阿良々木君はことごとくスルーしていましたが、端から見ている分には、好きな人をあの手この手で籠絡しようとしている撫子とのやりとりは、微笑ましいような、女の本性を見ているような(笑)面白さがあるし、ついでにやっぱり原作既読の身としては、先の展開も見越した部分でもにやにやとしながら見てしまうところなのですが、単に撫子を愛でているだけでも楽しいと、一粒で何度もおいしいようなシーンでしたかね。

 

とはいえ、続く火憐とのやりとりといい、この辺は会話劇を楽しむと同時に、これから起こる事件への布石といった感じも強かったですが。

撫子によって語られた、ファイヤーシスターズが現在関わっているのは、撫子も被害に遭ったおまじない関連であることと、火憐によって告げられた、その解決のめどが立ったこと。着々とお膳立てが整っている感じで、その後更に続いた神原家へのお宅訪問で(余談ですが、神原のお祖母ちゃんがアニメではどんな感じになるのか密かに楽しみにしていたので、文字台詞のみの登場だったのはちょっと残念でした)、これで羽川さんを除いた全てのヒロインと顔合わせを終えたこともあり(電話も含めてオーケーなら羽川さんも終了ですし)、いよいよこれで前置きは終わり、次回からは核心部分が動き始めるのかと期待が高まるところでしょうか。

……ラストの神原との、ある意味自業自得な阿良々木君のやりとりを見ていると、とてもそうは思えませんけどね(笑)。でも、火憐に掛かってきた電話とその直後の台詞は、物語のタイミング的には、どう考えても何かトラブルが発生するフラグだよなぁといった感じなので、阿良々木ハーレム(笑)との触れ合いの後で、何がどうなって戦場ヶ原さんによる拉致監禁なんて展開に発展するのか(いや、これに関してはいくらでも理由ありそうだけど(笑))、事件解決に向かった火憐はどうなったのか、次回も楽しみにしたいところです。

 

……しかし、目一杯おしゃれしていた撫子といい、美しい肉体美を見せてくれた神原(+阿良々木君?)といい、内容的にはそれほど進んでいたわけじゃないのに、今回も目と耳が非常に楽しい一話でしたね(笑)。

 

 

2012年1月新番組感想(2)「偽物語」 #1 かれんビー 其ノ壹5

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「化物語」の実績もあって、今期一番の期待作と言っても過言ではない「偽物語」が満を持してスタートです。

 

冒頭から阿良々木君が恋人である戦場ヶ原さんに監禁されていたり、かと思えばそこへ至る経緯を語り始めたら八九寺との会話で終わって何故戦場ヶ原さんがそんなことをしたのかは語られないまま一話が終わったり、サブタイトルが「かれんビー」なのにむしろ会話していたのは月火ちゃんのほうで火憐ちゃん本人は登場しないまま終わったりと、一応、その月火ちゃんや八九寺との会話でこの物語の方向性とか主人公の設定なんかが語られてはいたものの、初っ端からアニメ「化物語」感満載というか、完全に「化物語」も観ていた人向けで新規視聴者置いてきぼりだろうなーといった感じでしたが(笑)、その「化物語」も観ていて原作も既読の自分としては十分楽しめたところでしょうか。

……もっとも、原作既読なために現時点での謎である戦場ヶ原さんの行動の理由は知っているし、それ以外は会話劇で終わってしまったため、面白かったけど感想を書くには困るといった事態にはなっている気がしますが(汗)。これは各話感想を書くつもりでいましたけど、「偽物語」の面白さの半分以上は八九寺を始めとしたキャラ同士の会話劇にあった気がするので、感想に困る回がちょくちょく出てくるかもしれません。ただ観ている分にはその内容も、キャラが延々と話しているだけという状況を飽きさせないよう見せてくれる演出も楽しめるのですけど。

 

そういった「化物語」から続く演出的な部分は相変わらず注目ポイントな感じですが、第一話の時点でも既に散見されるように、阿良々木君の変態的な部分がどんどん加速していくのも「偽物語」という気もするので(笑)、アニメでどこまでやるのかも微妙に楽しみなところでしょうか。八九寺を見かけて、モノローグとは裏腹に準備運動をばっちり済ませていたのには笑ってしまったところですけど、そうした八九寺とのスキンシップ始め、どこまで直接的に見せてどこまでを比喩表現でやるのかとか……(笑)。

 

あとは、原作をセカンドシーズンまで読了済みの身としては、毒舌全盛期と言っても過言ではなさそうな戦場ヶ原さんとか、アニメでは相変わらずの可愛さの撫子などに何となく注目してしまったところでしょうか。まあ、それを言ったら八九寺との掛け合いもいろいろ思いながら見てしまうし、今後神原や羽川さんが出てきたらそれはそれで何かと思うところがあるのでしょうけど。

第一話の時点では既出キャラで話が回っていましたが、今後はセカンドシーズンに繋がる新キャラも出てくるので、今からそのときが楽しみでもあります。特に「かれんビー」は原作最新巻でいろいろと面白いことが分かったあのキャラが初登場となるので、今観たらどんな感じなのかがまた楽しみなところですかね。公式サイトを見たらキャラ紹介には既に載っていましたが、あれが動いて喋ったらどうなるのか……(笑)。

 

「偽物語」はファイヤーシスターズがクローズアップされた物語ということで、「化物語」のときのような二人の次回予告がテレビで観られないのが残念ではありますが(今回は公式サイトのみで、週明けに公開予定なのでまだ観られない……)、その代わりに動くファイヤーシスターズが沢山観られるということで、次回も楽しみにしたいと思います。

 

 

化物語 第十五話(終)「つばさキャット 其ノ伍」感想5

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かなり間が空いてしまっていたため、せめて十四話くらいは復習しておいたほうがいいかなーと思いつつ、何だかんだで先延ばしにしている間に最終話の配信が始まってしまいました(笑)。

まあ原作は読みましたし、肝心な部分(羽川さんのストレスの原因が何だったのかを阿良々木君に突きつけられた辺りで終わったこととか)は覚えているので内容が理解できないことはないだろうなと思っていましたが……より物語の世界に入り込んで心を動かされるためには、やっぱり復習しておいたほうが良かったかな、とも。いや、最終話だけ見ても、十分良かったとは思えましたけどね。

……あとはアニメ版OPを見られれば本当に終了といった感じですか。

 

そんなわけで、とうとう最終回を迎えた「化物語」。カレンダーを見ると、何だかんだで一年掛かったよなぁとか思ってしまうところですが、何はともあれちゃんと締め括られたのは良かったところです。時間が掛かった分、クオリティーの高いものを見せてもらいましたしね。特に、忍のアクションシーンは凄かった(笑)。

 

メインはやはり阿良々木君とブラック羽川のやりとりで。

今回のブラック羽川降臨の原因となったストレスは、叶わなかった阿良々木君への恋心。突きつけられたその事実に動揺して、告白してきた相手(ブラック羽川が代理状態というか正確には暴露なんですけど)には言っちゃいけないようなことまで口走っているのは、いかに彼にとって羽川さんが恋愛対象外だったか(といっても興味ないほうじゃなくて、むしろ神格化し過ぎているからなんですけど)が分かるところで。

そんな彼を情け容赦なく追い詰めていくブラック羽川の言葉が正鵠を射ているからこそ、余計に阿良々木君の駄目な部分も見えてしまったところではありますが……それでも、自分にとって一番大切なものを見失わずにはっきりと告げたところは、分かっていてもかっこいいと思えるものが。恩人で大切な存在だけど、でも、恋愛対象として好きなのは戦場ヶ原。それは揺るがない。それを曲げることで恩人を助けられるかもしれなくても。

 

だけど同時に、羽川さんの気持ちが本物だと知って、そんなふうに想ってもらえたことを誇りに思えるなんてふうに思考が働くところもまた敵わないなぁと思ってしまうところで、何故この物語のヒロインたちが阿良々木君を好きになるのか分かるような気がするところでもあります。

恋愛成就が無理ならストレスの原因を排除すると、ブラック羽川に殺されそうになったときも、自分が助かりたいとかよりも、そんなことになったら戦場ヶ原が羽川さんを殺すと、そんなのはどちらも駄目だという想いで拒否し、更には忍との絆も信じて助けを求めたところなんかも。

 

まあ、その殺そうとする行動自体が、忍が阿良々木君の影の中に潜んでいたのに気づいていたからの行動ということで、寝言も含めて、羽川さん(ブラックも含めて)の人の好さを感じてしまうと同時に、ちょっと切なくなるところでもありましたが。

 

ラストは忍野が去っていったこと、阿良々木君一人でも大丈夫だと信じてブラック羽川と忍の件を任せていったこと、そして、何だかんだで忍野も阿良々木君に劣らぬお人好しだったことが語られて。そして、最後は文化祭の阿良々木君たちのクラスの出し物が「お化け屋敷」だったというオチ(笑)で終幕。

 

ここまで来るのが長かったですが、それでもこの物語の終わりまでを見られて満足できました。

とはいえ、CMによればDVDBlu-rayの発売と同時に、GWの話が収録された「猫物語」と他にも何やら出るようで。アニメ版はこれにて終わりましたが、まだもう少しは彼らの物語が楽しめそうで楽しみなところです。

 

 

化物語 第十四話「つばさキャット 其ノ肆」感想4

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「其ノ參」の配信からはだいぶ経ちましたが、ようやく「其ノ肆」が配信となりました。

 

あまりにも間が空きすぎて、「つばさキャット」になってからの、怪異絡みの伏線とかが記憶から消えているような気もしますが(「其ノ參」は一応、公式サイトに新房監督のインタビューが載った後にもう一度観たんですけどね)、まあぶっちゃけそんなものはブラック羽川の可愛さがあれば割とどうでもいいような気もしたり(笑)。それくらい、「其ノ肆」はブラック羽川が可愛かったなぁというのが一番印象に残っているところで。

ようやく流れたこのエピソードのOP曲も、これまでのものに劣らず良いものでした。まだ一回観ただけですけど、歌詞を聴いていると、羽川さんの気持ちに少し切なくなるものありますし。あとは最終回でアニメバージョンのOP映像が見られたら嬉しいところですかね?

 

とはいえ、羽川さんだけに限らず、これが最終エピソードということで、忍捜しのときにこれまでのヒロイン‘sも再登場し、それぞれの魅力を見せてくれていましたが。

相変わらず八九寺は出てくるだけで可愛いし、アニメ版の撫子は無駄にエロ可愛いし(笑)、神原はいろんな意味で予想を裏切らないし、戦場ヶ原さんは締めるところはきちっと締めてくれる感じで。一人だけ阿良々木君の要請を却下し(でもちゃんとその理由は筋が通っている……というか、阿良々木君相手にはこの上ない理由)、最後のやりとりでは戦場ヶ原さんらしいというか、この二人らしいラブラブな(笑)ところを見せてくれたところなんかは、たとえどのヒロインのエピソードだろうと、メインヒロインは彼女なのだと相変わらずはっきりと示された感じでもありました。

 

こうしたところはこれまでにも何度かありましたし、以前、八九寺に問われたときの阿良々木君の答えもある。でも、同時に誰でも助けようとする阿良々木君や、その中でも羽川さんに対しては特別な気持ちを抱いている阿良々木君に、今回ラストで明かされた羽川さんの気持ちがあって。それでも、何度なく繰り返されている戦場ヶ原さんとのことを考えれば、阿良々木君が出すだろう答えは何となく予想はつくものだけど、それでもそれらが両方示されているからこそ、最終回で出すその阿良々木君の答えが映えるんだろうなぁと思えるところでもあります。

 

又、失踪した忍、どこか挙動のおかしい忍野、そして、今回ブラック羽川から改めて突きつけられた怪異という存在についてを見ていると、このラストエピソードのヒロインは羽川なんだけど、それでもこれは阿良々木君の物語なんだなぁと思えるところです。これまでのエピソードでもそういう部分が全くなかったわけじゃないけど、でもこのエピソードが一番そういう印象を受けるというか。これまでのヒロインたちが、事件解決後にみんな少しずつ前に進み始めたように、おそらく羽川さんもそうなるのだろう、とは予想できます。でもたぶん、そのとき進むのは羽川さんだけじゃなくて、阿良々木君もなんだろうな、と。

そう考えると、最終回で阿良々木君がどんな答えを出すのか、このエピソードの終わりがどんな形になるのか、楽しみになるところです。

 

◇次回「つばさキャット 其ノ伍」

 DVD&Blu−rayの発売日に今のところ変更はなさそうなので、それまでには配信されることになるのかな……?

 

 

化物語 第十三話「つばさキャット 其ノ參」感想5

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 伸びた配信予定日が更に一日ほど伸びましたが、とにかくようやく「つばさキャット 其ノ參」が配信となりました。

 

「つばさキャット」というタイトルにも関わらず、TV版では戦場ヶ原のターンで終わった感じでしたが、怪異絡みの話が本格化したかという意味では、今回もまだ序盤といった感じだったでしょうか。最後にブラック羽川が降臨して次回でしたからね。

とはいえ、八九寺→戦場ヶ原→羽川と続いていた阿良々木君との会話シーンは楽しいものでしたので、それだけでも十分満足できましたが。

 

久々の出番な気がする八九寺との遭遇は、背後から忍び寄って抱きつく阿良々木君を見て、映像で見るとこれはもう犯罪レベルだよなぁ(笑)、と。思い切り噛み付かれたり皮肉を言われたりしてもとても文句は言えないですよね。まあ、そんなことがあった後でも普通に会話しているところを見ると、阿良々木君の名前を噛むのと同様、二人にとっては通過儀礼あるいは恒例行事、というか挨拶(?)と化しているような気がしないでもないですが。

何にしても、当たり前のように友達として喋っている姿を見られるのは楽しいです。……もっとも、その会話の中に、忍の動向とか何故羽川ではなく戦場ヶ原が彼女なのかとか、何気に重要なことが含まれている気がするのが凄い気がしてしまうところですが。八九寺……小学生なのに。

 

八九寺や羽川に比べれば登場時間の少なかった気がする戦場ヶ原は、それでもその存在感はしっかりとある辺りはさすがと言うべきなのか(笑)。短いやりとりの中でも阿良々木君への信頼が見えつつ、ちゃっかり言質も取っているし。まあ、表面上のやりとりはそんな感じでいつもの二人という印象がありつつも、本編の間に流れたCMで「ひたぎクラブ」の頃の彼女の姿を見たからか、随分とやわらかい表情をするようになったなぁ、というのが分かって、それは何だか嬉しくなるところでしたが。

 

そして、今回の本命、羽川。パジャマ姿の羽川さんは、八九寺に対する阿良々木君のセクハラとは別の意味で犯罪だよなぁ、とも(笑)。制服だといかに着やせしていたかがよく分かるというか。その上、猫耳。阿良々木君がついついお礼を言ってしまったのも何だか分かってしまうような(笑)。まあ、それは置いておいても、いつもと同じようでどこかが違う阿良々木君と羽川とのやりとりは、楽しくもあり、切なくもあり、といった感じで。

これまでの他のヒロインの担当回も含めて最初から出ていた羽川とのやりとりは安定したものでもあったので、それが揺らぐのは何だか不穏な感じがして妙にドキドキとしてしまうものです。無論それは、羽川に限らず、八九寺から単独行動をしているらしいことを聞かされた忍も、いつもとは違った出迎え方をして、時間がないと事を早く進めようとしている忍野も同じですが。この「つばさキャット」が最終エピソードということもあり、こういうのを見ると、だんだんと終わりが近づいていることを感じさせられているような気もしてきます。

 

ネット配信分は完全に羽川のターンになるということなのか、ED映像も羽川主体のものに変更されていました(それでも戦場ヶ原の存在がでかでかとあることには変わりありませんが)。となると、TV版最終回のような演出になるとしたら、「つばさキャット」の最終話はED曲がフルで流される感じになるのかなぁ……と今から予想しつつも、個人的には羽川以外でも、けっこう三人セットで描かれていた気がする阿良々木君・忍・忍野というのも気になったところでしたが。

 

◇次回「つばさキャット 其ノ肆」

 次回の配信がいつになるかは分かりませんが、その日が来るのを楽しみに待ちたいところです。

 

 

化物語 第十二話「つばさキャット 其ノ貮」感想5

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 テレビ放映分では羽川バージョンのOPが見られずに終わってしまったのは少し残念に思う部分もあるものの、今回のこの内容だとやっぱりこのOPEDしかないでしょう、といった感じで、エピソード的には途中であるものの、凄く綺麗に終わった最終回でした。

 

 千石のエピソードでは丸々出番がなかった戦場ヶ原でしたが、今回はその分どころかそれ以上に戦場ヶ原一色だった気がします。

 

 前半部分は、戦場ヶ原と阿良々木君のいつもの毒舌とつっこみの応酬のような会話を久々に楽しんだところ。昼食を摂っているときの、どこか緊張感の漂う二人のやりとりも面白かったですが、デートが始まってからの車中での会話は、そこに戦場ヶ原父という更に緊張感を増すものが加わったことで、よりドキドキしながらも楽しんでいた感じでしょうか。

文章で読んでいるときもあの空間の空気には緊張感が付き纏うからこその面白さがあった気がしますが、映像になると視覚的にもそれが伝わってくるので、そういった面白さもまた倍増していた気がします。阿良々木君には悪いけど、笑いを零れさせながら見ていましたしね(笑)。そして、アニメではすっかりお馴染みになったアホ毛による阿良々木君の感情表現も見ていて楽しかったところです。

 

 後半は、二人きりになってのデート本番。その前の阿良々木君と戦場ヶ原父との会話もしんみりするところでしたが、寝転がって星空を見上げてのやりとりは、直前に戦場ヶ原の毒舌っぷりを散々聞かされた後だけに、余計にジーンとしてしまうものがあったかと。ああいうところを見ると、何で阿良々木君が彼女のことを好きになったのかが何となく分かるような気がしてきますね。

 

 そして、そんな星空デートから繋がっていったED。ラスト数話がWeb配信という話を見たときから何となくテレビ放映版のラストはこれじゃないかと予想し、そのテレビで初めてED曲が流れたのを聞いたときから、こういう最終回を迎えることは何となく予想できていたものの……それでも、このエピソードの後で、星空をバックに流れる「君の知らない物語」(「化物語」EDver)はこれ以上ないくらいで、素晴らしい最終回だったと思います。

 

 テレビ放映分はこれで終わりましたが、残りはWeb配信されるということで、後はそのときが来るのを待ちたいと思います。……というか、Web配信ということは配信されればすぐさま見られるということで、数日遅れの放送を心待ちにしていた身としては、そう悪くないことじゃないんじゃないかなー……なんて思ってみたり。

 

 

化物語 第十一話「つばさキャット 其ノ壹」感想5

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相変わらず千石がかなり可愛いです(笑)。前回までの私服姿も可愛かったですが、今回は制服姿でまた違った可愛さがあるような。蛇の問題が解決したことでその分の影が消えたのと、阿良々木君&千石バージョンの会話が本領発揮してきたのも影響している気がしますが。

アニメの彼女の可愛さに、かなり自分の中の千石の株が上がった気がします(笑)。

 

そんな冒頭の千石とのやりとりだけでうっかり満足しそうになりましたが、むしろ今回の本領発揮はそれ以降でしょうか。

何となく「つばさキャット」の前半部分は、「“つばさ”キャット」にも関わらず戦場ヶ原の独壇場だった印象があったので、彼女の出番が全くなかったことにまず驚いたのもありますが(それでも、OPEDでしっかり存在は主張していた気がしますが(笑))、それ以上に、GWの話をがっちりとやってくれたことに驚きました。まあ、ダイジェストといえばダイジェストでもあるわけですが、原作だともっとさらっと語られて終わった印象があったので。

とはいえ、羽川の家庭の事情、猫の死骸、ブラック羽川、障り猫、忍による事態の解決と、そのさらっと語られたと記憶していたとおりのことが語られたわけなので、そこにボリュームを感じたのは、やはり映像の力が大きいでしょうか。羽川の変貌していく様子も、その凶行も、それを止めた忍も、やっぱりこういうのは、ただ地の文で語られるだけよりもずっと面白かったと思いますし。

 

 しかし、今回遂に羽川の事情が明かされたことで、ヒロイン全員の事情が分かったわけですが、その上で並べてみるとなかなか興味深いです。千石以外の四人が家庭の事情を抱え(しかも全員、母親絡みが含まれる)、その全員が千石のような完全な被害者という形でなく、加害者として怪異と関わっている。ここまで揃っていると、おそらく作者は意図的にそうしたのだろうと思われますが、どんな意図でそうしたのかがちょっと気になるところです。怪異に関わる事態となるような設定としてなのか、それとも……?

 

 GWの回想シーンがあったことで、一話目からけっこう話が進んだように感じてしまうところもありますが、実際は羽川が頭痛に苦しんでいるところが描かれただけ。いやまあ、原作を知っていると、彼女の台詞にもいちいち注目してしまうのもあるのですが、どちらにしても、まだ種が蒔かれただけの状態。次回予告によると、アニメで放送される分は次で終わりのようですが、その先もまだ続く「つばさキャット」の続きを楽しみにしたいと思います。

 

◇次回「つばさキャット 其ノ貮」

 

 

化物語 第十話「なでこスネイク 其ノ貮」感想5

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 とうとうメインヒロインが一言どころか1カットも出番がないまま終わってしまった第十話。「なでこスネイク」の後編にして解決編。

 

 「ひたぎクラブ」のように自分の想いを抱え直すとか、「まよいマイマイ」のように目的地に辿り着くとかいったようなものもなければ、「するがモンキー」のような超絶バトルが繰り広げられたなんてこともなく、それどころか、淡々と進みながらも、「人を呪わば穴二つ」の言葉どおりの、どこか後味の悪い結末を迎えたこのエピソード。しかし、それでも……あるいは、だからこそ、面白かったです。

 

 いつものような笑えるトークは、蛇の締め付けに関する阿良々木君と神原の一言二言だけでしたが、むしろ今回は、阿良々木君と忍野の真面目なトークのほうを興味深く聞いていたところで。

知ってしまえば、誰でも助けようとする阿良々木君。そんな彼の性質は、「まよいマイマイ」の時点で既に提示されていたわけですが、あのときとはまた違った意味で語られたそれが、ラストに現実として突き刺さってくるのが、実は千石を呪っていた人物は二人いて、その相手に見事に呪いが跳ね返っていったという後味の悪さ(自業自得ではありますが)と合わせて、妙に深く感じてしまうところで。

 

今回は千石仕様だったOPも、それだけ見れば大変可愛らしく女の子らしいものではあるものの、彼女の回想や現在の彼女の態度から、密かに阿良々木君に片思いしていることが分かるだけに、どこか切なく感じてしまうものも。「まよいマイマイ」のときなんかもそうですが、OPが明るく作られているだけに、その曲が別アレンジでBGMとして使われたときの破壊力が大きいし、担当エピソードが終了してから思い返して(改めて見て)みると、余計に切ないものに見えてしまうという。いつもとは違った語りが散りばめられていた今回は、それをより感じたような気がします。

 

蛇切縄と阿良々木君の戦闘シーンがあったといえばありましたが、それすらも静かなものに感じてしまうほど(比較対象が主に「するがモンキー」になってしまうのもあるかもですが)、派手な動きはなく粛々と進んでいった印象があった今回。しかし、それだけに、語られた言葉がより重みを持って感じられたように思いますし、そうした雰囲気が今回のエピソードの締めとは合っていて、そんなところが面白く感じたのではと思います。

 

◇次回「つばさキャット 其ノ壹」

 

 

化物語 第九話「なでこスネイク 其ノ壹」感想4

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公式サイトに行けば、登場前でも各ヒロイン&妹‘sのアニメ版のキャラデザが見られたわけですが、今回冒頭で登場した千石は、動きが付いたからか、それよりもかなり可愛く見えました。

……というか、今回は千石に限らず、女の子陣がとにかく可愛かったような。それでいて、羽川にしろ千石にしろ、エロいところはエロいという、何だか絵を見ているだけでも楽しい回でした(笑)。

 

 とはいえ、一番笑ったのは、阿良々木家での阿良々木君と神原のトークですが。エロトークになると、この二人の掛け合いは一段と面白さを増している気がします。前回までで神原との問題が解決したことで、お互いにその辺の遠慮がなくなっているのも影響しているとも思いますが。

 

 そんな面白トークを挟みつつも、これまでと違い、今回は「其ノ壹」から怪異方面も分かりやすく出てきている感じですね。戦場ヶ原のときもそうだったことを考えると、「なでこスネイク」は同様に二話で終了かな?

 「まよいマイマイ」のときの公園のように、こんなの普通近くにないだろ、と思ってしまうようなやたらと頂上までの道のりが長い山が出てきましたが、今回はその場所自体が儀式場も兼ねていたことを考えると、異質な空間に入り込んだという点では、むしろあれで良かったのでしょうか。神社跡に辿り着いた途端に気分を悪くした神原なんかも、あの場所の異様さを感じさせるのには分かりやすかったと思いますし。……まあ、逆に言えば、そんな場所でも平然と動いていた阿良々木君もまたおかしく見えてしまう……というのもあるですが。

 

 ラストは千石が自分に起きている異変を阿良々木君と神原に見せ、助けを求めて終了。個人的には、千石に巻きついた蛇は、それこそ神原の左手のように、もっとリアルな感じで……というか、もっと分かりやすくグロテスクに鱗痕が見える感じのものを想像していたので、目を凝らさなければ見えないような薄い痕のように表現されていたのはちょっと意外でした。中学生女子の裸というインパクトの後で蛇の鱗痕となると、そのギャップによりその異常さを感じられたかなーとも思ったわけですが。

 

 千石関連以外では、けっこう尺を取って描かれていた書店での阿良々木君と羽川のシーンが面白かったところでしょうか。原作では阿良々木君の一人称なので、どうしても阿良々木君視点で読み進めてしまうわけですが、映像になると第三者視点でも見やすくなるので、羽川側にも立って見ていると、台詞から受ける印象なんかも違ってきてまた面白いところです。

 

◇次回「なでこスネイク 其ノ貮」

 

 

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「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
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