翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

DARKER THAN BLACK‐流星の双子‐

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第十二話(終)「星の方舟」感想5

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何か一度見ただけではきちんと解釈できていない気がしてしょうがないですが……とにかく、イザナギとイザナミが出会うことで起こったのは、別の世界の創造、ということでしょうか。そして、死者(?)はその世界に送られ、その世界で生きている? ……蘇芳の母親が存在していた辺りがちょっと分からないところですが(あと、懐かしい一期のキャラとかも)。

 

そんなわけで、最終話。一つの終わりと一つの始まりといった印象を受けた最終回だったわけですが、見ていて感じたことを言語化するのが非常に難しい話でもありました。はっきりと分かるのは、一つの事件が終わり、新しい時代が始まったことだけ。黒はどういう形で銀との決着をつけたのか、黒と銀はその後どうなったのか、その辺はぼかされて分からないままなので、この辺は特に三期を希望したくなってしまうところですが……。

 

最終話になって明らかになった紫苑の願いは、銀……というかイザナミの力を借りて、新たに別の世界を完成させて、蘇芳をそこへ送ること、でしょうか。

紫苑がはっきりと語ってはくれなかったので、想像することしかできませんが、紫苑は亡くなってしまった姉をコピーという形で蘇らせてしまったものの、記憶を定着し続けられないという問題があったことで、蘇芳を蘇芳のままで生きられる世界を創ってそこで生きさせてあげたかった、ということですかね(蘇芳のコピーを作ったのが意図的なものなのかどうかが不明なので、仮にそうだったとしたら、ちょっとこの解釈は違ってきますし……意図的でなくとも、潜在的な願いが叶ってしまった形の可能性もありますが)。

そして、蘇芳だけじゃなくて、博士やジュライなど、それを望むものも銀が連れて行った。この世界で悲劇に終わった人たちがそこで幸せな未来をやり直しているのだとしたら、ニカとターニャもいたりするのかなぁ……なんて思ってみたりもしますが、とにかく、そんな感じでしょうか。

 

ただ、その世界にも欠けたものはあって。

幸せそうなパヴリチェンコ親子の中に紫苑の姿がないのは、願いが叶えられる代わりに何かを失うというゲートの性質によるものなのか、紫苑にとっての蘇芳は死んだ姉だけだからかという辺りは分かりませんが、視聴者としては淋しいところ。笑顔の蘇芳やジュライが見られたのは嬉しいところなのですが。

(……でも、そんな世界でしか当たり前の幸せな光景が見られなかった、という辺りは悲しい気もしますけどね。わざわざここで別の世界を持ち出してこなくても、自分の意志で蘇芳を選んだジュライとか、コピーだったとしてもそんな自分として過ごしてきた記憶を手放したくないと願う蘇芳を見ていると、紫苑の取った方法よりずっと時間は掛かるかもしれないし、もう取り戻せないものもあるだろうけど、それでも彼女たちなら彼女たちなりの幸せな未来を摑めたんじゃないかな、と思えますから)

そして、蘇芳の中には、黒への想いも残っていそうで。こちらはポジティブな印象を受けましたが、もしもこの後、この世界と元の世界が何かの形で繋がることがあるのなら、二人の再会が起こりそうなのかな、とか。その辺は、黒のその後が不明なので何とも言えないところですが。

 

マダムが紫苑に協力していた理由とか、双子のドールは最終的にゲートの中に消えたのか?とか、最終的に三号機関(ボスだけかどうかは不明ですが)とマダムと未咲さん(と猫)が手を組んだのはどういうわけなのかとか、葉月さんは復讐を果たせたっぽいけどその後はどうなったのかとか、その辺もやはりぼかされて終わりましたが、「組織」というかつての悪(?)の名前を与えられたものの、役割的には、他国に比べればポジティブな側の組織なのかなぁ、という未咲さんたちがこれからどんな戦いをしていくのかなど、気になるところもいろいろと残っているところ。「組織」が完全に壊滅したことで勢力図も大きく変わったようですし、その後の世界を描くだけで1クール分くらいは話が作れそうな気もしますし、紫苑がイザナミと共に作った新たな世界も、今回のラストではどこかへ消えて終わりましたが、今後また何かの鍵になってくる可能性も否定できないわけで。

上でも書いたとおり、はっきりと詳細が描かれなかった黒と銀の行方も、彼らの決着の付け方も気になりますし、やはり続きが見たいなぁと思うところ。

 

とはいえ、視聴者に考えさせる部分が多いことも含めて、こういう終わり方自体は凄くこの作品らしい気もするので、「流星の双子」自体は最後まで楽しんで見られました。銀関連がかなり不透明なまま終わってしまったのだけが残念ではありますが、そこはDVDに付いてくる外伝を期待ということで。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第十一話「水底は乾き、月は満ちる…」感想5

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二週間ぶりの放送です。正直なところ、この「DTB」が二話連続、更には新番組が三本と、せめてこの十一話を年末に放送してくれていたら……とかなり切実に思うところなのですが、まあそれはさておき。

ようやく見られたラスト手前の一話。まさにラストへ向けて最後の布石を置いていっているように、これまでバラバラに動いていた登場人物たちが一点へと集まり始めています。それに合わせて、これまではぼかされていたことも明らかになってきました。

 

一つは、パヴリチェンコ博士。やはり第一話で殺されたのはコピーのほうで、本物は生きていたとのこと。……まあ、コピーが一体出てきた時点で、その本物もコピーの可能性が消えないのですけど、そういう話は出なかったから、あれが本物、でいいのですかね。どちらにしても、娘の成長を見届けて退場となってしまいましたし。

 

そして、その博士の口から駄目押しされた、今の蘇芳は紫苑の作ったコピーであること。作れたのは、例の流星が堕ちてきた夜。あくまで博士の目から見た話なので、紫苑視点から見るとまだ何かあるのではと思ってしまう部分はあるのですが(紫苑の目には観測霊っぽいものが映っていたように思いますし)、とにかくコピーであり、五歳までの記憶は蘇芳自身のものを、それ以降のものは紫苑が創り出したものを蘇芳の中に移したのが、今の蘇芳の記憶である、と。そして、紫苑の能力は何か一つ違うところが生じるため、今の蘇芳は女の子の身体である、とも。本当にそれがその欠陥によるものなのかは、元の蘇芳も女の子であることを考えると分からないような気もしますが……。

何にしても、コピーの蘇芳を否定した蘇芳の母親と違い、博士にとっては、今の蘇芳は蘇芳とのこと。この二人の認識の違いは互いの価値観の違いでしょうし、普通の人間の感覚としては母親のほうが正しいのかなぁ……と思わなくもないですが、それでも、コピーだろうと契約者だろうと、蘇芳は蘇芳なのだと父親に言ってもらえたのは、蘇芳にとっては嬉しいことだったでしょうね。

 

蘇芳のこと以外にも、紫苑の能力がコピーであることも断言されました。そして、そのコピーは本物と何か一つ違うところがあるとも。対価はこれまで見てきたとおり、脚が動かなくなるとかそういうものなのでしょうが、だとすると、物語冒頭で払い終えた対価は何に対するものだったのか、そして、今回ラストで蘇芳が見つけた紫苑が倒れていたのは何故なのか、彼に関してはまだまだ分からないことが多いところで。これは最終回に期待するところですかね。

 

他には、鎮目さんは真面目に蘇芳と男の子と思い込んでいた(笑)とか、猫とマダムがかつて恋人同士だったらしいとか、ジュライとマダムのドールは繋がっていたとか、マダムとシュレーダー博士には繋がりがあるとか、三号機関の目的はイザナギの始末だとか、いろいろと明らかに。あとは、三鷹文書にあるとおり、イザナギとイザナミが出会うととんでもないことが起こるらしいというのも。そこに利権狙いのアメリカが絡んできたりと、そういう点でもややこしいことになってきていますが、果たしてこれらにどう決着がつくのでしょうねぇ。

時折挿入される銀も、何かやばい感じですし……。その銀のもとへ向かった黒は、葉月と戦闘になってピンチですし(まあ、あれで黒がどうこうなるとも思っていませんが)、この調子だと、最終回は黒−銀の話と、蘇芳−紫苑の話が平行で進みそうな気配ですが、それらにどう決着がつくのかも楽しみなところです。

 

内容とはあまり関係ないところとしては、一期と同じ姿に戻った後でも料理する黒の姿が見られたのと(しかも、わざわざ蘇芳の故郷の料理(笑))、さり気に半分以上のペリメリを確保する大食い黒が見られたのが嬉しかったところかと。それに、そんな黒を嬉しそうに手伝っていた蘇芳の可愛さも。この先が怒涛の展開であるだろうことを考えれば、あれが最後の息抜きシーンでもあって、余計に和んだところだったのかも。

あと、全員一緒に紫苑のもとへ向かうため、蘇芳が自分の意志で鎮目さんと対峙するシーンも良かったです。殺意に突き動かされるのでも、ただの自衛のためでもなく、守るために引き金を引いて、でも、殺さない。蘇芳の成長が一番分かりやすく見られたところだったかな、と。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第十話「偽りの街角に君の微笑を…」感想5

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パヴリチェンコ親子の過去とかそのついでに猫の過去(においといい足首といい、猫自身にスポットが当たる話は何でそっち方向に話がいくのかというつっこみどころはありますが(笑))とか、やっぱり蘇芳は本物の蘇芳じゃなかったこととかいろいろ明かされたわけですが……ぶっちゃけ一番驚いたのは、最後に出た「次の放送は1月6日」のテロップだったりします(汗)。

 

約一週遅れの放送なので、東京・大阪が年内(来週)に放送を終える場合、こちらの最終回が年明けに持ち越しになることは覚悟していましたが……これ、その二局はやっぱり年内に終わって(つまりは来週の放送アリで)こっちだけ何故かやたらと待たされることになるのだとしたら、せっかく1・2話連続放送でちょっとだけ持ち直したCBCに対する評価がまた限りなく底辺近くまで落ちていくことになってしまうのですが……。そしてこの場合気になるのは、何故DTBの放送が潰されるのか(またドラマの再放送とかだったら本放送の番組を優先しろよ!と怒り心頭になるところですが)、同日放送の「超電磁砲」の扱いはどうなるのか(まあ私はAT−Xで見ているので関係ないといえば関係ないのですが、別の番組は放送するのに何故か特定の番組だけ潰すのがCBCなので……)、という辺り。

こういう事態になると、つくづくこっちでのアニメ放送(特に楽しみにしているもの)はテレビ愛知でやって欲しいなぁと思うところですが、そのテレビ愛知は(最近は火・水曜日辺りが)受信状況が悪い&他局に比べると画像の綺麗さが落ちるという何とも微妙なところです。

 

 

ようやく黒チームが合流したという点では一段落だったものの、何か大きなことが起こり始めたっぽいという意味では次回が非常に気になるところで終わってしまったため、最初に愚痴を書いてしまいましたが、本編感想です。

 

まずは、パヴリチェンコ親子について。

双子ということで、蘇芳と紫苑の入れ替わりなども考えていましたが、これに関しては特にそういうことはなく、蘇芳は蘇芳、紫苑は紫苑ということで良さそうです。ただし、本物の蘇芳は既に死亡しており、今の蘇芳は紫苑の能力によって生み出されたコピーの可能性が高いようですが。

水族館の記憶に対して食い違いが出た時点で、母親は動転しているからすぐにその記憶に思い至らなかった可能性を考慮しつつも、まさかと思っていたら、それすらも植えつけられた偽物だったことが明らかに。これまで蘇芳にとっての原風景のように描かれてきただけに、これで本当に偽者の「蘇芳・パヴリチェンコ」は完膚なきまでにその存在を否定されてしまった気がします。

 

母親の証言もありましたし、紫苑の能力は何らかのコピー能力(ただし、具体的なところはまだ不明)で確定のようですね。そして、母親が紫苑の能力を知っていたことと、紫苑に対する態度を合わせて考えれば、あの頃から紫苑は契約者として目覚めていた、と考えて良さそうです。

となると、今のパヴリチェンコ博士……あるいは、物語冒頭で殺された博士からして偽者だった可能性は大いにありそうな気がしてきます。そもそも、実の娘ですら装置にかけようとしていたような人ですし。……まあ、それを言ったら、あの過去の博士自身がそもそも本物だったのか?という疑問も出てきますけどね。あの時点で紫苑が既に契約者であったのなら、何らかの自分の目的のために博士も……とも考えられますし。

 

博士については置いておくとしても、今の蘇芳が何らかの理由で紫苑が生み出したコピーであること、蘇芳の持つ母親との記憶は偽物であることはほぼ確定のようなので、では何故紫苑は蘇芳を作る必要があったのか、というのが最大の焦点でしょうか。

偽の記憶を与えたのは、それが偽物であったことを蘇芳が知って傷つくことまで含めてのようで、何故蘇芳が痛みを知る必要があるのか、それは蘇芳が何なのかにも繋がってくるのかと、彼の真意が気になるところ。そして、水族館の記憶はもう一つ、合流地点を示唆するものでもあったわけですが、立入禁止=ゲート内と思われるその場所には何があるのか。現在の紫苑たちはそこにいるっぽいことも含めて、何かの曰くつきの場所であることは間違いなさそうなのですが……。

 

母親のもとを飛び出した蘇芳&ジュライは、黒を探して当てもなく車を走らせていた未咲さんに拾われることに。ある意味、今までで一番良い人に拾われたような気がしてしまったのですが(確実に蘇芳たちを守れるか、という点に関しては微妙ですけど……保護先に三号機関を選びましたし)、ごはんを奢ってあげたり、親身になってくれたり、契約者も人間もコピーも気にせず接してくれたり(これは未咲さんだからできたことですよねー)した姿を見ると、ますますそう感じてしまうものが。

……まあ、その見返りは、黒と再会できたものの、いきなり拘束されて戦闘になって転がされて名前を呼んでも振り返ってももらえなくて……と、ちっとも対価として釣り合っていないように見えてしまうものでしたが(汗)。ある意味彼女らしいといえばらしい気がしないでもないですけどね……。栄養ドリンク飲む姿とか妙に似合っていましたし。でも、せっかく蘇芳たちを保護してあげていたのに、その見返りがアレというのはさすがに不憫な気もします。

とはいえ、蘇芳と関わったことで、パヴリチェンコ親子絡みや組織絡みについては情報を手に入れたので、それを活かして何か関わってきてくれることを期待したいところではあります。

 

案の定、拷問して沢崎に情報を吐かせていた黒ですが……その沢崎が殺害された状態で見つかったのはいろいろと疑問なところ。つまりは、あれは黒がやったのか?ってことですが。

個人的には、黒じゃないような気がしています。というのも、情報を引き出されていたときの沢崎の様子が、肉体的に暴力を受けて吐かされていた、というよりも、精神的に痛めつけられた末のものに見えたので(沢崎の朦朧とした様子とか、そんな彼女に光を当てて反応を引き出していた黒とか……まあ、それはそれで十分酷いんですけどね)。

で、その視聴者に提示されたシーンで、黒は必要な情報を手に入れたように描写されていました。その後、どの程度の情報を引き出したのか知られないために口封じした、という可能性は否定できないのですが、だとしたら一思いに殺せばいいだけで、発見されたときの沢崎の、かなりの肉体的暴行を受けた後のような様子とは一致しないな、と。

……まあ、ひょっとしたら映されなかっただけで、肉体的にも痛めつけていた可能性は否定できませんが、黒の動きをほぼ把握しているっぽいマダムの存在もありますので。もっとも、そのマダムは直接的にああいう行動に出る人物としては描かれていないので、ならば実行犯は誰か、というのは分からないところですが。……主要キャラの中では、鎮目さんがこの辺りで何していたのかが不明な人ですけどねー。

 

マダムといえば、彼女の連れている双子のドール……とジュライ。三号機関が大量のドールを使った情報網を持っていることが描かれた後に、彼らドールにならば(少し特殊なドールに、なのかもしれませんが)、その情報網に穴を作ることができることが描かれていたのですが、黒の行方を完全に摑めなかったのは、銀がそう動いたということなのか、マダムのドールが手を貸していたのかのどちらかですかねぇ(マダムのことを考えると、後者っぽい気がしますが)。そして、蘇芳のほうはジュライが、と。

マダムのドールのほうはともかく、ジュライのほうは完全に自分の意志で内緒にして欲しいと頼んでいる辺りが興味深いところです。その行動自体は、これまでの彼と蘇芳の関係を見れば納得できるところですが、ドールのその変化が最後にはどこに辿り着くのか、とか。

 

マダムから蘇芳はターニャを撃っていないこと、(未咲さんによって)三号機関に連れて行かれようとしていることを教えられた黒は、せっかく聞き出した銀の手掛かりを放って、蘇芳たちのところへ駆けつけました。……これ、視聴者としても、ちゃんと黒が蘇芳たちのことも気にかけていてくれたことが分かって嬉しいところですが、蘇芳としてもその事実を知ったら嬉しいことなんだろうかと思ってみたり(笑)。

まあ、それは置いていたとしても、とにかくそのことによって黒チームが再び合流したのは嬉しいところです。一応、黒が蘇芳たちを放っておいたのは、自衛のために人を殺せるようになったのなら自分がいなくても大丈夫と判断したから、ということが黒の口から語られましたが……そうでないのなら自分がまだ蘇芳たちを守ってやらなければ、と慌てて戻ってきたと考えるなら、猫同様にやにやとしたくなるところです。

そして、黒が合流したことで、蘇芳の物語も一つ前に進んだのが嬉しいところ。上で、母親との思い出が偽物であったことが明らかになり、「蘇芳・パヴリチェンコ」の存在が否定された、と書きましたが、そうして否定されたところで、今の「蘇芳」しか知らない面々の前で、黒が駄目押しのように自分は今の蘇芳しか知らないと、その存在を肯定してくれたのは、王道的な展開とはいえ、ホッとしてしまうところです。端から存在があやふやだった蘇芳なので、ジュライ・猫・黒と過ごす時間については、その時間によって獲得される、今此処にいる「蘇芳」という存在については言及している感想サイトもいくつか見かけていましたが、これに関しては、それらで予想されていたことがそのまま当たっていても素直に嬉しいと思えるところですね。

 

それ以外にも、蘇芳自身は無自覚ながらも、黒と猫は蘇芳が抱く恋心に気づいてみたり、黒が初めて蘇芳をどう見ていたのかが語られたり、その黒の口から二人とも覚悟を決めないといけないことが告げられたりと、そろそろ物語の終わりが近づいてきたことを感じさせられながらも、そうした変化が見られたのは嬉しいところで。

黒たち以外のところでも、組織と繋がりのあった博士(ということは、今の紫苑も?)とか、そんな博士の妻だったからか何かを知っていたらしい母親とか、目覚める銀とか、空に浮かんだ大きな月(マダムたちによればあれが出てきたことは何かの一つの終わりっぽい気配も……)とか、やっぱりいろいろと終息に向けて動き出していることがあって、果たしてこれからどうなるのかと次回が楽しみになるところです。

……次の放送まで三週間待ちですけどね(涙)。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第九話「出会いはある日突然に…」感想5

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冒頭の赤い顔をしながら折り紙を折っている蘇芳を見て、そういえばこの子、前回寒中水泳していたなぁ……なんてことに今更気づいたわけですが、案の定風邪を引いて倒れることに。まさかこれがキコと関わることになるきっかけになるとは……。

 

そんなわけで、久良沢&キコが二期では初登場だった第九話。ロクに蘇芳の話も聞かないまま、それでいていいように引っ掻き回してくれた二人ですが、そのことによってまた一つ物語の核心に迫った感じでしょうか。

二人の勘違い(?)から始まった、蘇芳の母親探しと、その再会。その結果もたらされたのは、蘇芳・パヴリチェンコは八年前に死亡している……という事実でした。

 

ただまあ、今回描かれただけでは、彼女の言う“蘇芳”がどちらのことかは分からないなぁ……とも思ってしまいますが。蘇芳が言ったように、男の子っぽい格好をしていたから男の紫苑と思ったのか、それとも実は紫苑が女の子のほうだったのか、は。蘇芳と紫苑の双子はもともといろいろあやふやというか、双子というとどうしても入れ替わりを考えてしまうのもあって、ここで実は蘇芳と紫苑は逆だったんだよ、なんて話が出てきても驚きませんからねぇ。

ただ、蘇芳の両親が別れたのがいつかは分かりませんが、以前回想された蘇芳の記憶が正しいのなら、八年前以降も双子が二人とも存在していたのは確かになるわけで。といっても、それはあくまで蘇芳視点での話なので、ターニャの台詞なんかを思い出してみると、片割れが本当は存在しない、というのは十分あり得る話ではありますけどね(むしろその場合、少し前に出てきたパヴリチェンコ博士が戸籍を二度改竄した形跡がある、みたいな話はそれなのかなぁとか思うところですが)。

でもその場合、蘇芳は死んだという母親と、紫苑は本当にいるのかと言ったターニャと、周囲の認識が逆転していることになるのが気になるところではあります。蘇芳は死んだ、という話が真実だったとして、何らかの事情でパヴリチェンコ博士が双子を二人とも生存しているようにする必要があったとしても、なら何故、紫苑のほうを隔離して、蘇芳のほうを表に出すことにしたのか。……この辺、その八年前に鍵がある、ということでしょうか。死亡理由にしても、離婚の理由にしても。

 

紫苑といえば、前回の狙撃絡みで二つ判明したことが。一つは、どうやら蘇芳と紫苑は利き手が逆らしい、ということ。それ自体は特別おかしなことではありませんが、二人が双子であることと、蘇芳が死んでいるかもしれないということを考えると、その対称性に意味はあるのかと気になってしまいます。

そしてもう一つは、彼の使用していた銃は消えずに残っていたこと。現場に残っていたこと自体に関しては、わざと証拠を残していったのかなぁと思うところですが(それが何故なのかは不明ですが)、そうして残せたということは、彼は蘇芳のように創り出しているのではなく、現物を現場に持ち込んだ、ということになるのかな、と。とすると、前回の紫苑は契約者の能力でどうこうした、というのではなく、父親から教わった射撃技術でやった、ということになるわけで。

しかし、狙撃直後の彼は、対価が必要になったようなことを口にしていたわけで。そうなると、じゃああれは一体何に対する対価だったのか、となってしまうわけですが。蘇芳が力を使ったから?と、これまで蘇芳が力を使っていたときの紫苑の様子が描かれていないことから考えることもできますが、それに関しては蘇芳自身が対価を払っているので何とも微妙なところ。とすると、やはり双子が二人とも存在しているほうに絡んだ何かなのでしょうか。

……何にしても、双子の片割れが八年前に死んでいたとなると、東京エクスプロージョンの夜の光景の意味がまた違った意味を持ってくると思われるので、ますますあの夜に起こったのが何だったのかが気になってくるところです。そもそも、本当に蘇芳が死んでいたというなら、あの瞬間までの二人は何だったんだ、というのもありますし。

 

ヒゲを剃って髪を切って、久々に一期の姿に戻った黒は、蘇芳たちと袂を分かって何をするのかと思えば……自分の目的にまっしぐらでした(汗)。う、うーむ……てっきり蘇芳たちと何らかの形で合流することになるのかと思っていたのに、あっさり放って銀を追いかけ始めましたよ? ……いや、今回の黒は演技以外喋っていなかった気がするので、その目的がどこにあるのか実際のところは不明なのですが。沢崎は銀のことも知っているかもしれないけど、紫苑絡みの情報を持っていないとも限らないわけですし。

しかし、攫った相手が沢崎というのは、一体どうなるのかなぁと思うところではあります。確かに攫うのも尋問するのも、他の二人に比べれば簡単そうだし、情報も持っていそうではありますけど、人格的な面でいえば、あの三人の中では一番手強そうというか、厄介そうな印象があるんですよねぇ……。同時に、一見か弱そうな女性でも容赦しない光景しか浮かばない黒が沢崎に何するかってのも、見るのが怖いところでもありますが。

 

蘇芳のほうも母親との再会で大きく動きそうだけど、黒のほうも沢崎との接触によっていろいろ動きそうですね……。アンバーのメッセージ(三鷹文書に関しては一回聞いただけじゃ意味がよく分かっていませんが)を受け取った未咲さんのこともありますし。沢崎奪還絡みで二人の道が交錯することになれば、その辺で情報交換的な何かがあるかもしれませんしねぇ……。

……個人的には、黒の姿を見て、「BK201」ではなく、とっさに「李くん!」と呼びかけた未咲さんのその行動が後々何か意味を持ってくるのかなぁ、という辺りが気になっているところだったりもしますが(笑)。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第八話「夏の日、太陽はゆれて…」感想5

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久々に、ロシアの人が唖然となるほどの黒の大食いシーンが見られたのには、吹き出すのと同時に、妙に和んでしまったところでした(笑)。

 

物語的にはターニャ退場は残念ですが、これでこれ以上彼女の能力を使うシーンを見ることがないのにはホッとしていたり(汗)。よりにもよって私の一番嫌いな虫が大量に飛び交う&追いかけてくるなんて絵は、アニメとはいえ見たくもないので。せっかくの作品なので(どこに映像的な仕掛けがあるか分からないですし)、最初から最後までしっかり見たいと思いつつも、今回ばかりはちょいちょい視線が画面の外へと泳いでおりました(汗)。

 

さて、そんなわけでロシア組の追っ手が退場となった今回。ターニャとその上司(最後まで名前覚えられなかった……)、両方ともなかなか興味深いキャラでありました。何というか、どちらも人間と契約者の狭間で揺れているようなキャラだったかと。

 

上司のほうは、(先週退場した)姪を殺した契約者・イリヤを憎む気持ちと、そんな彼を自分の所属する組織のために面倒をみなければならないという相反した状況で、その憎悪を抑え、組織のために動いていた様子。個人的な感情は置いておいて、仕事のためにどんな相手でも円滑になるようにする、というのはある意味では誰もが普通にやっていることではありますが、確かにそう指摘されてみると、その行為……というか考え方は、契約者の合理的思考そのものであると言える気がします。

蘇芳のように契約者でありながら感情が表に出ることがたびたびある存在がある一方で、人間でありながらまるで契約者のような行動を取っている者がいる、というのは面白いところであり、見ている者への皮肉(あるいは警告)とも受け取れるような気のするものでもあり。何にしても、その黒の指摘はちょっと心に留めておきたいところです。

とはいえ、そんなふうに合理性を優先して動いていた上司ですが、その憎む男が死んだことで、感情面が表に出てきた様子。あくまで任務を遂行しようとしながらも、最後の最後の瞬間に尋ねたのがイリヤを殺したのは黒なのかということであり、その答えを聞いて逝った彼は、契約者のように生きながらも、最期は人間として死んでいったように見えました。

 

ターニャのほうも、かつてあった蘇芳への友情を取り戻したわけではないけれど、その過去の記憶から波紋する何かと、契約者の狭間で揺れ動いていた様子で。蘇芳にプールの水を掛けられ、じっと自分の手を見ていた彼女が考えていたのは、冒頭で描かれた夏の日の光景だろうなぁ……と容易に浮かぶわけですが(明確なそれじゃなくて、ぼんやりと心に残っているものを手繰り寄せようとしていた、というほうが正確かもしれませんが)、たぶんそれは水を掛けられて初めてのことじゃなくて、見失った蘇芳とプールという二つが、その思い出から繋がったんだろうな……と思えるもので。

ただ単に一番可能性の高いものを弾き出したんじゃなくて、ターニャ自身にもその思い出に執着があったから、自然とその可能性が導き出された、と思いたいもの。そう考えると、列車の中でかつてターニャを殺せなかった蘇芳の話を聞き、今また銃口を下げた蘇芳を見て、ターニャの中で何かが動く……なんて展開も、ひょっとしたら訪れていたのかもしれませんが、その前にあっけなく、ターニャは撃ち殺されてしまうことに。

 

視聴者的には、映像(弾の飛んできた方向とか)としても蘇芳が撃っていないことは分かりますし、最後には紫苑が犯人だったと明かされたわけですが、そのとき使った銃が蘇芳のものと全く同じだったことで、状況的にもターニャの身体に残った弾痕にしても、蘇芳が自衛のために撃ったのだ、と蘇芳以外が解釈したというのは気になるところ。

この誤解には何か意味があるのか、だとすれば紫苑はそれを意図していたのか。そもそもターニャを撃ったのも、万が一にも蘇芳が殺されないよう先手を打ったのか、それとも蘇芳の目の前でターニャを殺すことこそが布石なのか。先週とうとう動く様子を見せた彼が真っ先にやったのがターニャ殺害、というのが何を意味するのか、そして、何故蘇芳と同じ銃を持っているのか(契約者としての能力が同じということなのか)、出てきた途端に紫苑関係の謎も増えた感じです。

 

そして、その誤解をきっかけに、別の道へと歩き始めた蘇芳と黒。何だかんだで黒が後々蘇芳を追いかけることになるのかなぁ……なんてぼんやりと思いつつも、迷わず蘇芳についていったジュライの行動は、そうプログラムされてのことなのか、彼自身の意志なのかというのも気になるところですし(列車内で猫が何かに驚いていたのも気になりますし)、その彼にくっついて猫も蘇芳についていったのは、彼の任務はまだ続行中で、黒とマダム・オレイユが決別したのもマダムの手の内の出来事だったのか……などとあれこれと考えられてしまうところ。

今回明かされた、銀には契約者を自殺させる力があるらしい、というのも気になりますし、後半戦に突入してどんどん状況が動きながらも、肝心なことはまだ何も明らかになっていないことに、それらが明らかになる瞬間が楽しみになるところです。取り敢えずは、かつてのやりとりを聞き直していた未咲さんが気づいた何かに注目でしょうか。

 

そして次回は、満を持して(?)久良沢&キコが二期では初登場の様子。次回予告で本人たちが言っていたとおり、本筋に対しては場違いな二人ではありますが、その本筋から見れば空回っているけれど、だけど彼らの世界では何もおかしくはない二人の行動は、何気に本筋のほうにも影響を与えたりするので、彼らと蘇芳が出会うことでどう物語が加速するのかは楽しみなところであります。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第七話「風花に人形は唄う…」感想5

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死んだはずのパヴリチェンコ博士が目撃されたり(しかもどれが本物かあるいは全部偽者なのかも分からない状態で)、ロシアの機関も本筋に絡んできそうだったり、それによってターニャが再登場したり、最後にはそのパヴリチェンコ博士と紫苑がそろそろ動き出す気配を見えたりと、裏で進行しているあれこれも大変気になるところではありますが、それでもやっぱり一番注目してしまうのは、黒チームの変化でしょうか。

 

前回で銀の存在が出てきたわけですが、今回は同じドールであるジュライにスポットが当たった話だったかと。

水滴が首筋に当たっても顔色一つ変えない彼でしたが、何かと自分を気遣ってくれて、言いたいことは言ってもいいのだと言った蘇芳に、最後にはそれを少し出すようになりました。攫われた自分を、ドールである自分を、ただの便利な道具じゃなくて、仲間の一人として助けてくれた後でのその変化の様子は、一期の銀を思い出してしまってニヤリとしてしまうところなのですが、これを機に一期の黒チームのような感じになっていくのだとしたら、ますます楽しみになってしまうところです。

 

その黒自身も、最初は見捨てるようなことを言いつつも、蘇芳に引っ張られるようにして結局助けに来てくれた辺りが、更にその期待を煽ってくれるところかと。

まあ、ジュライのことを抜きにしても、蘇芳と別れたままという選択肢はあり得ないので、いつ助けに来るかなぁとわくわくしながら見ていたところもあるのですが(笑)。でも、蘇芳に言った言葉を考えると、蘇芳と猫だけを連れ帰ればいい、なんて考えではなく、ジュライも含めて助けに来てくれたように思うので。それはやっぱり、ジュライが変化を見せたからなのかなぁ、と。ただのお人形さんではなく、かつての銀のように。

……ところで、一つ気になるのですが、黒はどうやって蘇芳たちを見つけたのでしょうね。本編を見ていたときは、黒の台詞から、彼もまたジュライの観測霊に導かれたのかと思ったのですが、よく考えてみれば、今の彼って確か観測霊が見えなかったような……? 猫の言うように、情報屋を使ったのでしょうか? それとも、実は黒の能力が戻りつつあるという伏線、とか? 観測霊だけは見えるようになったとか。……そんなことがあり得るのかという辺りは分からないですが、どちらにしても、それが今後の展開にどう絡んでくるのか楽しみなところですかね。

 

ジュライの変化も見ていて楽しいところではありますが、蘇芳のほうもいろいろと興味深いところです。

合理的にジュライを見捨てる選択をした黒&猫と違い、即座にジュライを追うことを選んだ蘇芳。自分たちを騙してジュライを攫った相手を執拗に攻撃したことなんかも含めて、彼女がまだ契約者になり切れていない契約者であることを示す一つだと思いますが、そんな彼女が契約者になって決定的に考え方が変わったらしいイリヤと言葉を交わした(一方的に聞かされたといったほうが正確かもしれませんが)ことで何を想うのか、とか。次回では再びターニャと出会い、今度は落ち着いた状況で言葉を交わす展開になりそうな感じもしますし、それがまたどんなことを引き起こすのか楽しみです。

成り立ての契約者、という意味では、ターニャのほうも気になるところですしね。今回も、ドールでも契約者でも気持ちの欠片は残るんだ、という蘇芳の台詞に被せて彼女の姿が映った辺りが意味深ですしねー。

 

そして、黒のほうはターニャの上司のほうと接触することになるようで。今回ラストであっさり見つかっていたところに関しては、ドール売買絡みで情報が洩れちゃったんだろうなぁ……とは思うものの、追われている身なんだから、場所が変わったらその都度変装し直せば少しは誤魔化せるんじゃないかと思わなくもないわけですが(金銭的に難くて無理なのですかね?)、そんな逃亡中の彼らが追跡者と顔を合わせてどうなるのか。予告映像では、少なくともすぐさま大捕り物なんて展開ではなさそうでしたし、黒が彼らとどんな駆け引き(あるいは取引?)をするのか、こちらも楽しみなところです。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第六話「香りは甘く、心は苦く…」感想5

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いやもう、いろんな意味で衝撃的というか、心揺さぶられる第六話でした。

 

取り敢えず、今回でこれまで曖昧だったことのいくつかが明らかになりました。

一つは、黒の能力喪失と、その引き金(?)となった例の三号機関が使った装置が、対能力者用の兵器だったこと。黒が能力を失くしたのは、あの装置と流星核、どちらが原因だったのだろうと思っていましたが、装置のほうで正解っぽいです。

もっとも、流星核があの場で反応したことも確かなので、あれもまた何かに関わっているのか、それとも、本来ならそこで失われるはずだった黒の能力を蘇芳に渡す役割をしたのか、なんて辺りはまだ分かりませんが。

 

二つ目は、黒の現在の雇い主はマダム・オレイユだったこと。もっとも、マダムが情報を伏せたまま黒に銀の殺害を依頼したことで、契約関係は今回でお終いになってしまいましたが。

そうなると、猫はどうなるのだろうと辺りが気になるところではありますが……。猫の雇い主もまたマダムである、とは断言されていませんが(それとも、そんな台詞ありましたっけ?)、そうだというのなら、彼もまた依頼主との関係を切るのか、それとも密かに依頼を受けつつ行動を共にするのか……。もし違うとしたら、それはそれで彼の依頼主の思惑が気になるところになりますし。

 

三つ目は、イザナミ=銀が確定となったこと。そもそも何故三号機関が銀の身柄を確保できたのかとか、何故銀が拘束されるような状況になっているのかとか、気になることはいろいろありますが……何にしても、銀が本編内に登場したことで、物語が加速し始めて更に面白くなったと思います。

そして、もう一つのキーワードである「イザナギ」。イザナミが銀なら、イザナギは黒かと思うところですが、蘇芳(三号機関が双子を取り違えているなら紫苑)の可能性も否定できない感じで。物語の序盤では彼らも、紫苑確保に動いていたようですし。

 

そして、四つ目は、今の銀は人を殺せる力を持っているし、自分の意志でそれを行うこともできること。……いや、後者に関しては絶対とは言い切れませんが、今回の銀と思しき観測霊の行動は、どう見ても囚われの銀がこっそり動いているようにしか見えなかったもので。そうして見えた彼女の動きが、蘇芳を助けることだったり、ひっそりと黒の側に現れることだったりするのを見ると、何かがあって黒と別れ別れになったようではあるものの、今でも彼女は黒を守り続けている、ということかなーと思うわけですが……。この辺は、これから明かされることと、DVD収録の外伝を待て、といったところですかね。

 

まあ、そんな感じであれこれと分かってきたことがありつつも、今回特に面白いと感じたのは、公園での蘇芳とノリオのシーンと、新たな隠れ家での黒チームですかね。

蘇芳が母親を殺したと思い込み、契約者は人を殺しても平気なのかと罵るノリオと、それに何も言い返せず黙って立ち去ることしかできなかった蘇芳。まるでかつての蘇芳と黒の再現であり、そのかつてのときはノリオの立場にあった彼女が、今回は黒の立場に立っているというのが何とも皮肉で、だけど見ているこっちとしては面白いところで。レバノンさんの台詞に、またすれ違うかも……みたいなのがありましたが、現在の蘇芳の黒に対する感情が変化していっているように、ノリオが再び登場してどうこうなるような展開が来たりするのかなー、というのも気になるところではありますし、それがなくても、かつて自分がぶつけた言葉が跳ね返ってきた蘇芳が何を思うのかなどは興味深いところです。

又、今回の構図があのときの再現とするなら、黒が以前CIAのエージェントに言っていた、「自分は博士を殺していない、既に死んでいた」というのも本当のことだったのだろうか……というのも浮かび上がってくるところで。だとすれば、OPでも紫苑と共に登場している博士が今度どう関わってくるのかもまた気になってしまうところです。

 

おしり掻きながら寝転がってテレビを見ている姿に、もう完全に黒チームのお父さんにしか見えない猫に吹き出してしまったわけですが(笑)、それ以外でも、蘇芳&ジュライの子供組の面倒を見ていたり、蘇芳に銀の話をしてあげたり(多分に誤解を招く言い方ではありましたが)、それでいて深く立ち入りすぎずにみんなのまとめ役に回っていたりと、本当にこのチームの大黒柱のように見えてきてしまいました。その姿だけなら、見ているだけで愛くるしい可愛い小動物なのに(笑)。そんな猫だけでなく、ジュライがすっかり可愛い弟化しているのも、見ていて楽しいところなのですが。

 

そんな感じでだんだんチームとしてまとまりつつある仲間たちという図も楽しいところなのですが、蘇芳と黒の関係が少しずつ変化していっているのも面白いところ。今回、マダム(依頼主)との縁を切ったことで、黒が蘇芳に「もう撃つな」と、これまでで一番本心に聞こえることを言ってくれたりなんてのもありましたし、前回蘇芳が雑草鍋を作った影響からか、お酒をやめて料理を作る黒なんて絵が見られたのは何とも嬉しいところでしたし。

そして蘇芳のほうも、自分を初めて名前で呼んでくれたことに反応したり、黒が銀を撃つのを止めた理由や銀との関係を気にしたり、黒に寄り添う銀がいた場所に蹴りを入れたりと、徐々に黒に惹かれていっている辺りがもうにやにやしてしまうところです。……もっとも、今の時点ではその想いが成就するとは思えないのが複雑なところでもありますけどね。

ところで、そのコンビニからの帰り道、黒が銀の観測霊に気づかなかったのは、能力を喪失しているせいでしょうか? それとも、それが見えた蘇芳のほうが特殊だという伏線? たぶん前者だと思いつつも、蘇芳の正体がまだまだ謎なので、どうしてもその辺を疑ってしまうところなのですが。まあ、何にしても、肝心の黒は気づかなくて蘇芳だけが……という展開は面白いとこではありましたけどね。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第五話「硝煙は流れ、命は流れ…」感想5

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 前回ラストで引っ張って終わった未咲さんとマダム・オレイユとの邂逅は、マダムが謎の言葉を残して終わりました。「ミタカ文書」に「イザナミ」。現時点では黒との関係を見出せない未咲さんですが、そのうち繋がってくるんでしょうねぇ。というか、「イザナミ」に関しては、今回のエピソードで道が交差しそうですし。

 

それはそれとして。マダムが願えと言っていた赤い星。わざとそれを指名したのと、その色からすると、あれが蘇芳の星なのでしょうか? 又、同じような星が別の星と二つ揃って輝いていたようなシーンもあった気がするので、そうだとするなら、それらが何を意味するのか……。一つだけ分かるのは、やはり現状で一番状況を摑んでいるのはマダムっぽい、ということくらいですかね……。

 

蘇芳が契約者だと知っても、懲りずにアタックを続けるノリオ。父親共々、蘇芳のことを受け入れられたのは、彼の母親もまた契約者となっていたからでした。とはいえ、それだけで人と契約者の垣根を超えた関係が築かれる、なんて甘い展開になるわけもないのがこの番組で。契約者となって姿を消した母親は、黒(蘇芳?)を狙うエージェントとして姿を現しました。次回予告なんかを見ると、蘇芳が彼女を撃ち殺して終わりそうで、ターニャとニカのケースと同様、悲劇になりそうな気がして仕方がないのですが……。

ただ、ニカへの未練が一切なかったように見えたターニャと違い、追ってくる息子を放置していいと言った辺り、彼女にはまだ家族への想いが残っているのかなぁ、と思うところ。今回、ホテル襲撃の後、店を訪れた彼女と家族の間に何があったのかが描かれていないので、その辺も次回関わってくるところでしょうか。悲劇で終わるとしても、今の蘇芳にとってはその辺りで何か重要なエピソードになるのかも?

 

考えたくもなかったのでスルーしていましたが、ニカを殺した虫、アレだったんですねぇ……。札幌ですらいたことにびっくりなのですが、冬のロシアにあれだけ存在したのは、ターニャが世界中から掻き集めたのか、もともといたのか……。地球温暖化が叫ばれている昨今なので、いること自体を否定できないのが何とも嫌なところですが……。

ニカを殺した云々がなくても、私だって蘇芳のように即座に葬れる何かを持っていたなら壁に穴空けてでも消滅させようとするような気がしますが、それはともかくとにかく感情的に行動している蘇芳。猫によれば、蘇芳は契約者になった時点ではまだ人間として未完成だったため、感情によって行動していることが多いとのこと。合理的判断を下そうにも、そのための材料が揃っていないから、と。

今回の、鶴を撃ち殺す理由を求めたところや、報酬と引き換えに任務を請け負うことについて語ったところなどを見ると、なるほどと納得してしまうところですが……同時に、そんな蘇芳を見ている黒の複雑な気持ちも伝わってくるのが面白いところで。報酬云々のところなんて、どう見ても、契約者としての合理的思考を身に付けていく蘇芳を快く思っていない感じでしたからね。特に、その直前に迷惑を掛けていることへの謝罪という人間らしい行動を蘇芳が見せていたので、余計にそれを感じてしまったのかも。とはいえ、ラストで家族と水族館に遊びに行ったときのことを思い出しつつ、鯨の写真を撮らなかったことに微かな後悔を見せる蘇芳は、まだまだ人間らしいところも残しているようで、それに何だか安堵してしまうと同時に、その気持ちをなくさないで欲しいなぁと願ってしまうところですが。

 

しかし、その蘇芳の作った鍋(スープ?)は、その味に顔を歪ませる黒と蘇芳という描写もあって、今回一番和んだシーンだったかもしれません。不味い料理をおかわりまでして食べてくれるという、女の子的にはポイント高そうなことを黒がやってくれていたのもありますし(笑)、そもそも黒が蘇芳の差し出した腕を受け取ったというのは、蘇芳だけでなく、黒側からの歩み寄りが少し見られたところで、見ていて何だか嬉しくなってしまったところです。こういうバラバラなところからスタートしたチームの醍醐味は、やはりその関係性を深めていくところにありますからね(笑)。

ま、それとは別として。「流星の双子」が始まってから初めて、黒がまともに食事しているところを見られたのも、ホッとしてしまったところではありましたが。

 

イザナミを巡る攻防が、札幌編の締めになりそうですかね。未咲さんが驚いていたイザナミと呼ばれる物資の中身……今回描写されなかったことで余計に、銀だったらどうしようとか思ってしまったのですが(汗)。しかも、黒たちの受けた依頼はそのイザナミの破壊にあるようなので、余計に怖いものが。

そろそろ折り返し地点が見えてくるところなので、ここらで一回銀絡みの何かが起きてもおかしくないですしね……蘇芳が黒への感情を変化させるきっかけとしても、黒の事情を知るイベントが挿入されるのはアリですし。……あ、でも、ノリオ絡みでも何かありそうだから、そこまでやったら詰め込み過ぎということでそれはないかな……? そろそろ銀に関するエピソードの進展が見たい気持ちもありつつ、今それが起きても黒が悲惨なことになって終わりかねないので怖いという、何とも複雑なものがあるのですが……。

未咲さんは黒と会えるのか、黒が能力を喪失していることが敵側にバレるのか、蘇芳は初めて人を殺してしまうのか、ノリオたちの関係はどうなってしまうのか……などなど、いろいろ気になるところを残しつつ、続きは次回です。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第四話「方舟は湖水に揺蕩う…」感想5

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早速三号機関に所属することになった未咲さんと、逃亡生活を続ける蘇芳たちの二軸に分かれての物語がスタートした感じだった第四話。これからもこんな感じで進むのか、更に別の組織もクローズアップされていくのかは分かりませんが、以前よりは黒に近づけそうな場所に身を置いた未咲さんがどう関わってくるのかは注目点の一つです。

 

いきなり偽名の名詞を渡されたり、葉月が未咲さんを狙っていそうな描写が挟まれたりと、いろんな意味で怪しげな三号機関なわけですが、昼寝していても公安の情報までもが入ってくるという辺りはさすがといったところなのでしょうか。少なくとも、紫苑に関する件については他の組織よりリードしているような気配があるので、その情報収集能力の高さは信頼できそうな気もしますが(もっとも、そのどれだけが未咲さんに開示されるかは不明ですが)。

とはいえ、彼らが実際のところどれだけを把握しているのかは、見ているだけでは分からないところもあります。蘇芳だと気づいていそうなのに紫苑の名を呼んでいたのは、敢えてそうしているのか、実は本当は気づいていないのか、とか。BK201の星が消えたことについても、その理由を知っているのかいないのか。後者なら、黒が能力を喪失した原因は、あの装置というよりは蘇芳……というか蘇芳のしているペンダントにある、と確定してよいのかな、といった感じですが。

 

その蘇芳たちは、まっすぐ目的地に向かうのではなく、まずは蘇芳を鍛えることにしたのか、一度拠点を作って滞在することに。久しぶりに外面バージョンの黒が見られたのが何だか嬉しいところでしたが、それ以外は完全に鬼教官だったような(笑)。互いの立場とか、蘇芳が契約者とかなかったら、端から見たら女の子に暴力振るう危ない男……というか、酔って暴れる駄目親父状態かと。いや、黒は全然酔ってないですけど。それこそ契約者のように合理的に考えるのなら、これからのことを思えば、蘇芳を戦えるように仕込むのは有効な気がしますが、見ていて一番感じてしまうのは、「容赦ないなぁ……黒」というのが大きかったような。

そんな感じで黒と蘇芳が殺伐とした感じなせいか、猫の存在がかなり癒しになっていたりするわけですが(笑)、それ以外でも、子供二人で行動しているときはなかなか楽しいものがあります。黒に言われたとおりに無理矢理笑顔を作るジュライなんかの行動は興味深いですし、黒がいない分警戒度が下がるのか、蘇芳も黒といるときに比べたら柔らかい感情を見せている気がしますし。

 

感情といえば、蘇芳は今回の物語の中で契約者になった存在だからか、その心の動きが描写されているのもまた興味深いところです。冒頭の鯨の写真に関するくだりからしてそうですし、黒に対する感情とか、契約者になった後でも動く標的には当てられなかったところとか。

そして、今回登場した、(名前は覚えていないけど)蘇芳に一目惚れしたらしい男。蘇芳が能力を使ったことで彼女が契約者だと知り、恐れて離れていくかと思われたわけですが、次回予告を見ると、それにも関わらず彼女に関わり続けることを選ぶようで。彼自身が恋心を抱くキャラであり、最初にその立ち位置にいたニカに似ていると蘇芳に言われていたこともあり、意外とキーパーソンになりそうな気配です。そして、やはり「恋」自体もこの物語のキーワードと考えて良さそうです。考えてみれば、「恋」ほど合理的思考と縁遠い言葉もない気がしますしね。

 

最後は、未練がましく天文台を訪れた未咲さんの前に、マダム・オレイユが登場して終了。現時点では一番何を考えて行動しているのかが分からないキャラということもあり、彼女が未咲さんに何を告げるのか、そもそもこの接触が何をもたらすのか、楽しみなところです。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第三話「氷原に消える…」感想5

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見ている間は次々と起こっていく事態をただただ見ていただけでしたが、終わってから振り返ってみると、この一話でいろんなことが進んだ気がします。

 

まずは、前回ラストで黒と蘇芳が掛けられたトラップと、未咲さんが見ていたBK201の星の消失。三号機関の人が、シュレーダー博士がどうのと言っていた時点で何とも嫌な予感がしたものですが、どうやら契約者の力を無くす……あるいは、契約者ではなくならせる効果のあるものだったようで。逃亡組の唯一の荒事担当がそうなると大丈夫なのかと心配になるところですが、そのおかげで蘇芳の(正確にはナビをしていたジュライの?)標的から外れたのだとしたら何とも皮肉なものですが。でも、もしそういう理由で外されたのだとしたら、本当に一時的な能力の喪失ではなく今の黒は人間ということになるわけですが……。

 

とっさのときに蘇芳に指示を出していた声。感想サイトを見ていたらキャストで気づいていた人も見かけましたが、ペーチャに猫が取り憑いていたことが明らかに。それがいつからなのかは不明ですが、無事で何よりというか再登場してくれたのは嬉しいし、何気に心強い仲間なのではないかと。主に人間関係を円滑に進める方向で(笑)。

 

前回で黒はCIA側かと思いきや、猫共々どうやら本当の飼い主は別にいたようで。猫が「女」と言っていたので、既出人物だとしたらマダム・オレイユ辺りを疑ってしまうところですが……。しかし、黒がCIA側でないとすると、前回の「パヴリチェンコ博士を殺したのは自分ではない」という話の信憑性がますます怪しくなってくるわけですが、その辺もどうなるのでしょうねぇ。蘇芳に対して仇であることを否定しなかったのも、彼の蘇芳に対する態度を見ていると、本当だから弁明しなかったようにも、違うけど説明しなかったようにも見えるから分からないところですし。

……まあ、取り敢えず言えるのは、助けてくれた幼い女の子に馬乗りになった挙句に縛り付けるのはどうなんだ、ってことですが(汗)。確かにあの時点では味方でも何でもないですが、ちょっと容赦なさ過ぎに見えてしまった……。

 

三号機関にオーガスト7が早速殺されるなど、新キャラでもあっさりと退場していくスピード感には妙にドキドキしてしまうというか、その呆気なさにこの物語世界の非情さを見せつけられているような感覚に陥るわけですが、今回はまさかのニカ退場、でしょうか? ターニャというキャラとの関係性を考えると、死亡フラグが立ちつつも何とか最後付近までは生き残るのでは?という甘い考えもありましたが、流れ出る血まで描かれたとなると望み薄でしょうか。かろうじて生き残っていたとしても、あの場で彼を助ける者がいたとしたら十中八九腹に一物あるわけで、喜んでいいのかも微妙になりそうですし……。

 

紫苑からのメッセージを見つけて東京に向かうことになった蘇芳ですが、ロシアを出るまでにも一筋縄ではいかず、ターニャがニカを殺した(?)光景を見て、契約者として覚醒することに。

……と言っても、本当に契約者なのかとかは微妙に怪しい気も。冒頭のシュレーダー博士の装置のところの時点で、既に普段の蘇芳とは違った様子が見られて(その後の観測霊を目撃していたのも気になるところ。あれって、普通の人間にも見えるんでしたっけ?)、感想サイトを見て回っているときに蘇芳ドール説を見かけたせいかそれが脳裏を過ぎったりもしたものですが、その辺も合わせて考えると、やっぱり本当に契約者なのかな、と。とはいえ、じゃあドールかと言えばそれも怪しいのですが。

 

状況だけ見るなら、蘇芳の能力は流星核(?)から列車砲を取り出すもので、その対価が折り紙……ということになりそうですが、その力を使ってやろうとしたことは契約者の排除。しかもこの目的、仮にあの瞬間に蘇芳が契約者として覚醒したのだとしたら、その覚醒する直前に抱いていた憎しみがそのまま続いていることになって、ターニャの様子なんかと比べるとおかしいわけで(逆にそれ以前から契約者だったとしても、それはそれでそうした感情を抱くことからしておかしいかと)。そのターニャに対しても、いざ本当にトドメを刺す段になると涙と躊躇いを見せたわけで、黒が止めるとそのまま気を失うという事態に。この辺は、「流星の双子」の中で契約者として目覚めたターニャよりも、現在連載中のコミックス版のほうが近そうな印象を受けてしまうのですが……。それに、前述したとおりの能力だとしたら、流星核(?)の存在が前提になっているのも引っ掛かるところですし。

そして、何より気になるのが、マダム・オレイユと一緒にいた双子(?)の女の子とジュライの存在。同時に何かを感じ取った様子から、女の子のほうもドールかと思ってしまいますが、その何かを感じ取ったことからしてよく分からないですし、ジュライが即座に蘇芳の味方についているのも謎なところ。最終的には黒たちについてくることにまでなりましたし……。彼らの台詞から、蘇芳の目覚めが特別なものだったことは分かりますが、それがどういうことなのか、流星核(?)との関係などはまだまだ謎だらけです。

 

……まあ、そんなことを言い出したら、蘇芳の存在自体も謎なのですが。

わざわざ自分と入れ替えるような工作をして(しかも何故か敵が狙っていると思しきものを蘇芳に持たせて)姿をくらました紫苑なんかを見ると、彼にとってそのほうが都合良い以上の何かがあるんじゃないかとか、そもそもあの流星が振ってきた直後から何らかの入れ替わりがあったんじゃないかとか。ターニャが紫苑の存在を知らなかったのも、MEで紫苑の記憶を消されただけなのか、それとも他の理由があったのかとか。

それと、折り紙。写真集に挟まれた折り紙に書かれたメッセージを見て東京行きが決まったわけですが、あれが本当に紫苑の残したものなのか、と。穿ち過ぎかもしれませんが、蘇芳の対価が折り紙というのが出来すぎていて、本当は蘇芳が書いたものなのではという疑いが過ぎってしまって。とはいえ、紫苑が何の手掛かりもないまま蘇芳を放り出しているのも何となく違和感があるので、あれは紫苑が残したもの、でいいのですかね……? まあ、何にしても目的地に着けば分かることですし、ゲートがまた絡んできそうなのも楽しみですし、そのときを待ちますかね。

 

前回のラストでちょろっと出番のあった未咲さんは、東京エクスプロージョン後に閑職に飛ばされていたことが明らかになりつつ、何と三号機関のスカウトが来ることに。BK201を相変わらず追いかけたい気持ちを抱きつつも、現状ではそれが叶わない状態だった未咲さんなので、どう考えてもその誘いは受けるとしか思えないわけですが……あの状況だと甘い言葉に誘われて深みに嵌っていくようにしか見えないのが困るところ。まあ、そうでもしないと彼女が本筋に関われないまま物語が終わってしまうので、仕方のないところではありますが……。

 

 

DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第二話「堕ちた流星…」感想5

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庇護者を無くした蘇芳を連れて行くのは黒かなぁと思いましたが、そう簡単に事が運ぶことはなく、更なる人物の介入によって、蘇芳は一旦逃げ出すことに成功。ところで、あのとき蘇芳に逃亡ルートを指示した声、割と年のいった男の人の声に聞こえたのですが……誰だったのでしょうね? 瞬間的に連想したのは猫や黄だったりしましたが、そんなわけはありませんし……。

 

まあ、それはさておき。オーガストらのMI6、黒が現在雇われているらしいCIA、そして、黒と戦った黒髪の女の所属する組織にロシア軍(?)もいるようで、勢力図はかなり複雑なことになってきたような。ラストで未咲さんが出てきたことを考えると、彼女らがどう関わってくるかもありますし。この複雑さが面白いところでもあり、理解が追いつかないところでもあるわけですが……まあ、細かい部分は追々明かされるだろうことを期待することとして。

前作を見ていた以上、どうしても黒に肩入れして見てしまう部分はあるわけで、そんな彼を早速邪魔してくれた黒髪の女には邪魔者的な思いもありましたが、その後の対価のシーンを見て一気にそれがひっくり返りました(笑)。いやぁ、あれは見ていて楽しかったです。口直しも含めて(笑)。更に、後半の黒vsオーガストのときの冷静に能力を分析していたシーンなんかも良かったですし、けっこう好きな感じのキャラかも? まだ一端を見ただけなので今後どうなるかは分かりませんが、ちょっと注目しておきたいキャラですかね。

 

 何とか逃げ延びた蘇芳が最終的に合流したのがニカだったのはなかなか面白かったところです。ターニャにやられていたおかげか記憶操作を免れたこともあり、非日常側の世界に残った彼が今後どんな動きを見せてくれるかが楽しみになったところかと。……まあ、ターニャを取り戻すために軍に侵入する気満々に見えたのが、死亡フラグに見えてしまうのが何とも不安なところではありますが。でも、わざわざ恋愛要員として出てきたキャラなわけですし、これはターニャ絡みで何らかのイベントがあるはずと期待したいところです。

 

 ニカという事情に疎い一般人と合流した蘇芳がその後どうするのかと思っていたら、貼り紙にて黒の情報を探すという作戦に。その罪状には笑ってしまったところですが、蘇芳(正確には紫苑ですが)の持つ「流星核」に用があるのに連絡先書いたら逆に蘇芳の行方を摑まれちゃうんじゃ……と思っていたら、まさにそのとおりの結果となりました(笑)。正確な目的は把握していなかったものの、殺されると思っていたのにそれに思い至らなかったのは、蘇芳は何だかんだでちょっと抜けたところのある子なのかなぁーと思いつつ、黒が蘇芳に辿り着いてからの展開は面白かったので良しということで(笑)。そうとは知らずに女の子の胸触っちゃって動揺している黒とかね(笑)。黒のやさぐれ具合が気になっていたところなので、妙にホッとしてしまったシーンでした。

 

 蘇芳の思い込みもあったこともあり、二人きりのままならどうなることかといった感じでしたが、他の勢力もその場に来たおかげでそれが緩和していったのが見ている側としては俄然楽しくなってきたところでした。CIAへの報告が嘘じゃないなら、父親を殺したのも実は黒じゃない?といった感じですし、最後には流星核の力でか、蘇芳が黒の記憶の一端を見たようで、ますます次回が楽しみになってしまいました。空白の時間の間に銀に何があったのかという、おそらく「流星の双子」の核の一つじゃないかと思われる謎も出てきてきましたし。

そして、次回予告やOPEDを見た感じだと、最終的には黒&蘇芳のコンビで落ち着きそうで、そうなるまでの経緯を第一話を見た時点で想定したよりもずっと面白い形で見せてくれましたし、この二話で一気にこの番組が、次回が一番楽しみな番組になったかもしれません。

 

 

2009年10月新番組感想「DARKER THAN BLACK−流星の双子−」 #1「黒猫は星の夢を見ない…」5

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「生徒会の一存」の第一話の感想でも書いたと思いますが、放送日がTBSMBCと同じだったなら、間違いなく今期一番の期待作だった作品。

しかし、それを何故か何週か遅れている番組の後番に組み込んでくれるのがCBCなわけで……。感想サイトでネタバレ踏むのは極力避けつつも、「ヤングガンガン」のアニメ関連ページを目にすれば結局のところネタバレを踏んでしまうという、かなり嫌な状況です(まあ感想サイトでも完全回避は無理なんですけど)。特にこの手のアニメって、ちょっとしたことでも地雷になりかねないわけですし。

とはいえ、初回放送は一話・二話連続放送としてくれたことだけは評価しても良いところでしょうか(水曜深夜は見ている番組多いのでチェックが大変だったけど(汗))。これで次回は放送休止なんてオチがつかなければですが。というか、どうせならもう一週二話連続放送にして他局に放送が追いついてくれたら一番なのですけどね……いや、それだとむしろ他局を追い越すことになるからそれはないか。

 

 

まあ、そんな前置きはそのくらいにして、本編の感想です。

 

初っ端から空一杯に流れる星という、その意味を知っていれば(そして前作ラストを知っていれば)その光景が綺麗なだけに余計に切なさ全開な始まり方をしてくれたわけですが、流星の一つが蘇芳たち親子のところへ堕ちてくるという衝撃展開を挟みつつ始まったのは、青春ラブコメでした(笑)。その前の星空のシーンも、どこかのバーで飲んでいたエイプリルのシーンも、これぞ「DTB」という雰囲気満載なものだっただけに、そのギャップには驚きました。いや、事前情報で学園物云々という話は知っていましたけども(笑)。

しかし、物語を追っていけば、実はそれすらもギミックの一つでしかなかったというのが分かるわけですが。ターニャの突然の契約者化は、あの甘酸っぱい告白シーンがあったからこそ、その異様さが際立つわけで。契約者とはどういうものなのかを、ある意味一番分かりやすい形で見せてくれたシーンだったような気がします。……そういう意味では、二期ではあるけど、初見の人にもそれなりに親切な作りになっているのかもしれませんね。蘇芳も契約者の存在やゲートのことなど、必要最低限の知識はモノローグで語ってくれたわけですし。

 

そして、ターニャの契約者化をきっかけに、一気に青春学園物的な物語はどこかに吹っ飛びました(笑)。蘇芳の家にも敵の手が伸び、紫苑は行方をくらまし、やっぱりベラに化けて潜入していたかというエイプリルはその仮面を脱ぎ捨てて本来の任務へ。襲撃犯とMI6との対立が見られた時点で、既に二つの勢力の存在があることが分かるわけですが、そこに更に「流星核」なるものを求めて黒が登場したことで、更に最低もう一つは何らかの勢力があることが分かった感じでしょうか。

 

……まあ、そんなものは取り敢えず置いておいて、東洋人の仮面の男の話が出た時点で、テンションが一気に上がったわけなのですが(笑)。いきなり蘇芳の父親を殺害なんてことをやってくれたわけですが、それでもその登場に画面の前で大いに盛り上がっていた自分がいた辺り、さすが前作主人公といったところでしょうか。……蘇芳の父親を殺すことについては、ネタバレ踏んでいたせいで特に驚くこともなかったのもあるかもしれませんけどね(苦笑)。

服装ボロボロだし髪は伸ばしっぱなしだしちらりと見えた目は荒んでいるしと、ホントに空白の時間に何があったんだといった感じの黒でしたが……だからこそむしろ余計に彼が絡んできてからの物語は楽しみになってしまうところ。事前情報だと現在は銀がそばにいないようですし、その辺含めて気になるところですからね。

 

黒の蘇芳の父親殺害については驚かなかったものの、何のネタバレも踏んでいなかったからこそ、まさかの一話目でのエイプリル退場はかなり驚きました。今のところ数少ない前作と今作を繋ぐキャラだったこともあり、暫くの間、MI6絡みは彼女を代表として進むのかと思っていましたが、むしろ今回登場していたオーガストなる人物がそうなるのですかね。個人的には、「ヤングガンガン」にて連載中の漫画版を読んでいることもあり、次回予告で花を持っていたのがかなり気になるキャラなのですが……。

 

エイプリルがいきなり死亡したことで、何とか逃げ出したものの孤立無援状態になってしまった蘇芳ですが、順当にいくなら黒についていく……というか連れて行かれることになるのでしょうか? 状況から考えて、蘇芳が紫苑に預けられたガラスのお守り=流星核な気がするので、それがバレたりしたら、殺して奪われることにでもならない限り、そうなる可能性は高そうですが……黒が一言でも喋ったら、父親を殺した犯人=黒が蘇芳の中で繋がると思われるので、彼女が素直についていくことになるとも思えず。

とはいえ、このまま彼女を一人で放置していくとなるとどうなるか分からないので、敵対勢力に渡すよりは(前作主人公補正もあって)黒と一緒のほうが視聴者的には安心できるかなぁと思ってしまうところですが……。それに、複数の勢力が入り乱れる以上、ばらばらに動かれるより一緒に行動してくれたほうが、いろいろ話が早いというのも。あとは個人的に、ターニャの告白絡みで「恋」に関する前振りがあったので、蘇芳がそうなるような相手を考えると今のところ黒くらいしかいないなぁとか思うと、そういう意味での興味もあったりするわけですが(笑)。

 

 

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感想

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
ef - a tale of melodies.ORIGINAL SOUNDTRACK ~elegia~



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