翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

とある科学の超電磁砲

2013年4月新番組感想(9)「とある科学の超電磁砲S」 #1 超電磁砲(レールガン)5

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一応少し前に映画版の「禁書目録」とか観てはいたわけですが、一期の放送からはけっこう時間が経ってしまっていることもあり、四月スタート作品の中では放送開始も遅めということで、正直自分の中ではいまいち盛り上がりに欠けていたのですが、さすがにいざ第一話が始まってみると、一気に持っていかれますね(笑)。

 

第一話は導入編ということなのか、タイトルどおりの超電磁砲をぶっ放す美琴を中心に、一期のおさらいを含めつつもライトな感じの単発エピソードにまとまっていたのも、気軽に楽しめたところかも?

とはいえ、第一話から食蜂さんが早速出てきたのを見ると、この時点から既に仕込みが始まっている気もしますが。今回も2クールやるのかは分からないけど、もしやるとしたら、やっぱり2クール目は食蜂さんが絡んでくるエピソードになるのですかね。当面はシスターズ編になるだろうから(と言っても次回予告の時点では、二話で早速そっちへ舵が切られるのか、もう少し単発エピソードをやってからやるのかは分からないところでしたが)、彼女の次の出番はけっこう先になるかなとも思うわけですが。

 

漫画版も読んでいるのでここまでのストーリーもこの先のストーリーも大よそ分かっているつもりではありましたが、アニメオリキャラの春上さんたちの存在をすっかり忘れていた辺り、程よく内容を忘れていて楽しめそうな気もしてきたところですが(笑)、そうじゃなかったとしても、第一話を観ていると、彼女たちも含めて漫画版とは細かな展開がどう変わってくるのかが楽しみになったところでもあります。第一話で彼女たちが一期アニメの後も仲良くやっている様子を見せてきたのを見ると、完全に蚊帳の外のままシスターズ編が進むとは考えにくいと思うので。

あと、漫画版を読んだ後だと、婚后さんとの絡みが地味に楽しかったところでもありました(笑)。

 

前述のとおり、代名詞でもある美琴の超電磁砲が炸裂していた第一話ということで……いや、それに限らず美琴がエレクトロマスターとしての汎用性(応用力?)の高さも見せてくれていたということで、美琴や黒子を始めとした能力バトルがやはり楽しみになるところではありますが、そんな中で相変わらず能力ではなく身体を張って春上さんを助けていた佐天さんが、個人的にはやっぱり美琴たちとは別種の期待を抱いてしまうところも。

というか、改めてやっぱり自分は佐天さん好きだなーと再確認したシーンでした(笑)。基本が能力バトルだからこそ、一期でコンプレックスを一つ乗り越えて自分にできることで動く佐天さんの行動が引き立つんですよね。そして、能力バトルもの故に無力な存在になりかねない彼女だからこそ、応援したくなるし、活躍すると嬉しくなるわけで。

強い美琴たちだけではできないことを佐天さんが引き受けて、能力のない佐天さんたちでは叶えられないことを美琴たちが掴み取る。第一話を観ていると、改めてこの作品の魅力の一つはそこなんじゃないかなーと思えたところです。

 

そんなところで流れたOPは、当然のことながら次回以降の期待を高めてくれるもので、映し出されるあれこれに目を輝かせながら観ておりました(笑)。

あと、内容が内容なだけに当麻が「超電磁砲」で本格的に参戦してくる感じなのが別の意味で楽しみになってしまったところかも。いや、考えてみれば、「超電磁砲」の物語においては、美琴はここでようやく本当の意味で当麻と出会って、そこからラブコメが始まるんだなーとか思うと、これまでの物語とはまた違った面白さが出てきそうだなー、と(笑)。まあ、それでもやっぱり基本は、美琴を中心とした、美琴・黒子・初春・佐天さんの四人の女の子の物語なんだろうなーとも思いますが。

 

とある科学の超電磁砲 #24(終)「Dear My Friends」感想5

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バトルもそれぞれの想いも最高潮に盛り上がった熱い展開を見せ、最後にはちゃんと子供たちも助かってと、最終回としてはこれ以上ないくらいのものだったかと思います。

 

細かいところを見ていけば、今回もテレスティーナのキャラ崩壊っぷりが凄いなぁとか、あんな狭いところでレールガンがぶつかってよくみんな無事だったなとか、木山先生は入院しているのに美琴たちは何でピンピンしているのかとかあるわけですが(しかも美琴なんて車の外に張り付いて振り回された挙句、空中戦まで繰り広げていたのに)、そういうのも含めて面白かったと思える最終回だったと思います。

欲を言えば、もう少しテレスティーナがあんなのになってしまった経緯が語られたら、彼女の変貌ぶりが分かりやすくなったかなぁとは思いますが。冒頭の木原幻生によってモルモットにされたときの彼女を見ると、そこが始まりだったのかなぁという推測はできますけど。

 

まあ、それはともかく。前半はとにかく縦横無尽なバトルで魅せてもらった感じでしょうか。

前回では肝心のシーンが省かれた婚后さんにも今回はちゃんと活躍シーンが描かれ、水泳部の友人二人限定では学園都市を救ったヒーローになっていましたし(笑)、佐天さんの檄で立ち上がった警備員も、圧力が掛かった上での最大限の協力をしてくれて。

そして、美琴と黒子は、OP映像のアレはこんためのものだったのか、と言わんばかりのアクションを見せてくれました。挿入歌としてセカンドOPが流れ出したときは、ここで流すのは早すぎないかとも思いましたが、フルコーラスで流れている間の攻防はそれだけの盛り上がりのあるものだったかと。

 

とはいえ、ラストバトルの真骨頂は後半戦のほうかと。映像で魅せるアクションバトルとしては前半戦も良かったですが、これまでの二十四話の集大成としては後半戦が熱かったと思います。

 

その最たるものが、やっぱり佐天さん。

思えばキャパシティーダウンなるものが出てきた時点で何でこの展開を想定できなかったんだとなってしまうところですが、無能力者ならではの強みというか、無能力者だったからこその活躍を見せてくれたのは嬉しいところ。それも、レベル6という能力者の頂点を生み出すことを目的としていたテレスティーナの思惑を、そんな彼女が能力者を封じ込めるために作った装置を、障害とさえ思ってもらえなかった人間がぶち壊す。これまでの佐天さんの葛藤を見てきただけに、余計に爽快に思えるところです。

しかもこれ、初春はわざと大声で状況を説明し、美琴はテレスティーナに時間稼ぎに話しかけてと、佐天さんの存在をちゃんと視野に入れていた二人のアシストがあり、二人の信頼を背負ってのことですから。このアニメ版「超電磁砲」の物語で一番成長した、学園都市という場所では無力な佐天さんの、友達を助けるための一撃。そりゃあ、この佐天さんの一撃と同時に主題歌が流れ出すよと納得してしまうところです。完璧に彼女は裏主人公だったなぁと思わされた瞬間です(笑)。

 

そして、そんな佐天さんからパスを受けた美琴が、彼女もまた二十四話の物語を通して得た想いを載せてレールガンをぶっ放す。美琴のデータを基にしたものだろうが、そんなものがその一撃に敵うはずもなく、テレスティーナは撃沈、と。前述したようなつっこみどころもあるけど、ここはもう大団円でいいではないかと思える一撃でした。

 

テレスティーナの持っていたファーストサンプルを手に入れたことで、子供たちも目を覚まし、木山先生と生徒たちの再会、春上さんと枝先の再会も描かれ、最後に一山乗り越えたからか、そんな彼女たちを美琴も初春も何のわだかまりもない笑顔で見ていたのがまた良かったところでしょうか。最下層との往復のため、一足遅れて再合流となった佐天さんをさり気なく労う黒子なんてのもありましたし。

最後には、美琴発案での子供たちによる木山先生へのバースデイプレゼントがあり、それを眺める美琴たち四人の姿があり、ついでにこれまで出てきたキャラのその後もちらっと映されてと、一つの事件は終わったけれど、これからもまだまだ続いていく学園都市の物語を感じさせて終了、といったところでしょうか。

 

そんなわけで、「とある科学の超電磁砲」の物語は今回で終了となりました。

つっこみどころがなかったとは言わないし、後半戦に入ってからの番外エピソードは好みによって評価が上下する部分もあったけど、それでもこうして終わってしまえば、二十四話楽しめたかなーと思います。

原作を知っている分、特に佐天さんの扱いはこう持ってくるのかーと感心するところでしたし(良い意味で一番出世したキャラかと)、そんな佐天さんとの絡みを増やし、学園都市の抱える問題を見せることで美琴を少し成長させ、更には木山先生の物語を綺麗に完結させてくれたのは良かったと思うところです。後半はアニメオリジナル展開ということで、原作コミックスとは違う道へと進んだわけですが、これはこれで良い物語になったのではないかと思います。

 

 

とある科学の超電磁砲 #23「いま、あなたの目には何が見えていますか?」感想5

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何かもう自分的には今週が最終回でもいいくらいに、後半の展開には満足してしまいました。

 

既に一番の難関はクリアしたからか、冒頭から「実は悪役です」という気配が滲み出ていたテレスティーナ。実は木原の孫であり最初の被験者であり助手であったこと、彼女の目的は木原の研究を継いで能力体結晶を完成させることであること、そのついでにキャパシティーダウンを作ったのが彼女であることも明かされました。

この一話で怒涛のようにキャラが崩壊するレベルで馬脚を露していた様には笑いしか出てこない感じでしたけど、残り一話で片付きそうな小者に見えたのはちょうど良いかなーと思うところでもあるかも(もっと大物な感じだったら、一話でやられちゃうのに違和感を覚えてしまうかもですし)。その分、厄介なおもちゃを持ってはいるけれど、逆にいえばそれさえふっ飛ばせば本人は何とでもなりそうですしね。権力を利用する辺りは周到なラスボスでしたが(だから、美琴は自分を責めていたけど、前回までの展開だと美琴の最後の判断は間違ってないんですよね。勝手に動いたことは別ですが)、だからこそ二十三話がこういう展開になったわけで、そういう意味では良い役割を果たしたことになるのかなー、と。

 

まあ、テレスティーナのことはこのくらいにして。

今回の話が非常に満足できたのは、個人的にやって欲しかった二点をクリアしてくれたのが大きいです。

 

一つは、佐天さんのこと。

アニメ版「超電磁砲」で、美琴と佐天さんが、能力者の代表と無能力者の代表といった感じで対極に配置されているのを見たときから、この二人の関係性が最終的にどうなるのかを楽しみにしていました。ぶっちゃけてしまえば、能力者としてはあまりに対極にいる二人だからこそ、対等に立つ瞬間が来るのでは、ということを期待しました。

第一話からしてこの二人に関しては原作とはエピソードを変えてまで描かれていて、その後もちょくちょく一緒のシーンがあったり、能力に対しての対極にいるからこその考え方の違いが窺えるエピソードがあったりと、二十二話を通してじっくりと描かれてきました。その中で、美琴は無能力者側の気持ちにも少しずつ触れ、佐天さんは能力者に対するコンプレックスを完全に捨てることはできないながらも少しずつ前へと進んでいました。又、同時に佐天さんに関しては、能力以外の面では非常に優秀な人物であることが随所で描かれ、風紀委員の事務所に入り浸りながらも、能力者でも風紀委員でもないことから、一歩離れた位置からみんなを見ているところもまた描かれていました。

 

そんな佐天さんが、今回美琴の前に立ち塞がったのを見たとき、正直期待で胸が震えました。

そして、その期待を裏切ることなく、暴走しかけた美琴を我に返らせ、更にはここ数話ぎくしゃくしていた四人の関係を修復してしまいました。ようやくいつもの四人に戻った光景を見られた喜びも加わり、もう本当にここだけで満足してしまったくらいです。

 

しかし、それだけでは終わりませんでした。

それが、もう一つ。この二十三話が、これまでの二十二話の集大成になっていたことです。

 

子供たちの保護の知らせを聞いた初春が最初に浮かない顔をしたのを見たとき、ひょっとして結局自分は何もしないまま事件が解決したからか?という考えが過ぎりましたが、それは早合点で、初春の心にあったのは木山先生のことでした。

美琴と木山先生の関係ばかりが印象に残っていてうっかり忘れていましたが、思えばレベルアッパー事件のとき、美琴と同じくらい木山先生と絡んでその想いを知っていたのは初春だったのですよね。その初春が木山先生と会って、春上さんと木山先生の両方の想いを知っているからこそ苦しんでいたけど、それでも初春だからこそのやり方で木山先生を励まして……という辺りが描かれたのを見たときは、何だか嬉しくなってしまったものでした。

……まあ、そんな初春の想いは見事テレスティーナに踏み躙られてしまったわけですけど。

 

でも、傷心で戻った初春を、風紀委員であることを貫き続けた黒子が立ち直らせたところは、二人の絆がちゃんと以前描かれていたこともあって、見ていて嬉しくなるところでしたし(後で黒子が初春をひっぱたいたことに罪悪感を持っている描写が入っていたのも良かったですし)、最終的には二人の間のわだかまりは、美琴も含めて、側でそんな彼女たちを見続けてきた佐天さんが解消してくれて、上記のとおり満足できたところでした。

 

テレスティーナと対峙したときの美琴には、レベルアッパー事件やビッグスパイダー事件を通して触れた、無能力者たちへの理解(?)が垣間見えた気がしたし、佐天さんに今回のサブタイトルにもなった台詞を問われてすぐにその意味に気づけたのは、これまで経験してきたことがあってこそと思えるもので、美琴は美琴で二十二話分ちゃんと成長してきたんだなぁと思えたところでした。

 

そして、春上さんと子供たちを助けるために一致団結した四人に、過去の自分にケリをつけた固法先輩が加わり、尻込みする警備員を特別講習のときの台詞を返すように佐天さんが引き入れるところは、これまでのエピソードの積み重ねに加え、これまで出てきた登場人物が集結してのラストバトルという王道の流れにも見えて、否応なく燃えてしまうところでもありました。これで次回、未だ一人で戦っている木山先生が加われば完璧かと(笑)。

あと、そんなみんなの中に、これまで無駄に(笑)出張っていた婚后さんが、出番の多さはちゃんと意味があったと言わんばかりに主人公救出なんて役目を果たしていたのも地味に良かったところかと(笑)。その割には微妙に雑なみんなからの扱いも含めて、なかなか美味しいキャラだったなぁと思います(笑)。

 

後半になってOPが変わったとき、前半の映像と違い、OPラストで美琴が一人になっていることについて指摘している感想を見たことがあって少し心配していたところもありましたが、むしろその真逆で、みんなで力を合わせてのラストバトルになりそうなのは大いに期待してしまうところです。私の記憶違いでなければ次回が最終回だったと思いますが(サブタイトルもそれっぽいですし)、今回の話を見た感じだと安心して見られそうで、楽しみにそのときを待ちたいと思います。

 

◇次回「Dear My Friends

 

 

とある科学の超電磁砲 #22「レベル6(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの)」感想4

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カエル顔の医師が出てきた瞬間、(悪意はなかったという意味で)シロだな、と思えてしまったのは、「禁書目録」も含めての彼の人徳のおかげでしょうか?

まあ、実際には予期せぬ事故ということで、ポルターガイストの原因は木山先生が教え子たちを目覚めさせようとしていたことにあったわけですが、少なくともレベルアッパー事件のように、意図的に引き起こしたものではなかった、と。

 

そんなわけで、木山先生が本格的に再登場し、ポルターガイスト事件の真相が明らかになった二十二話。とはいえ、主人公が事件を引き起こした犯人を倒してさくっと解決、なんて展開になることはなく、その結末はかなり苦いものになってしまいましたが。

 

もっとも、今回はまだ二十二話。もう一度ひっくり返る余地は十分にあるというか、テレスティーナへの疑念が拭えないままである以上、果たして保護された枝先たちが彼女の言ったとおり無事目覚めることができるのかは何とも不安なところです。

 

美琴がかつて垣間見た木山先生の記憶から得た情報をあっさり話しているのを見て、視聴者的には怪しく見えても、彼女たちにしてみたらテレスティーナはそうした事情を話して協力を仰ぐような社会的立場の人なんだよなぁと改めて示された感じで、実際、これまでの彼女の言動は、立場的には何もおかしなことは言っていないわけで。今回こっそり美琴たちを尾行してきたのも、保護を強制したのも、第三者が客観的に見れば間違ったことはしていないわけで。

当事者の気持ちになると何か納得できない、でも本来ならそれが正しい……何とももどかしいところです。

 

この辺、現在ぎくしゃくしている黒子と初春にも当てはまるところであるような気がするところで、そう考えると、初春の気持ちも何となく分かってくるかなぁと思うところです(この二人の場合だと、どっちかというと黒子視点で見ていましたので)。枝先たちが犯人かもという話をした黒子(今回は黒子が言い出したことじゃなくてテレスティーナの推測)に意固地な態度を取っていたところも、自分が何とかするんだと頑なに一人で頑張っているところも、こうして考えてみると、木山先生と重なるところですし(そして、そんな二人に面と向かってたしなめる言葉をかけたのが、佐天さんと美琴だったわけですが)。

ただ、その初春の場合は、最終的にみんなと協力することになるんだろうなぁという予想ができるけど、木山先生の場合は公的機関を信用し切れるかと言うと……という問題が浮かんできてループしてしまうところですが。いや、テレスティーナが普通に良い人のまま終わるなら、苦いものは残るけど、今回で事件解決にはなるのですけど。

 

……いや、もう一つ懸念事項はあるか。テレスティーナがシロだったとしても、消息不明の木原幻生が背後にいないとは限らないわけで。むしろここまで語られた以上、十中八九どこかでラスボス相当の登場をするだろうとか思ってしまうものがありますが(この作品の性質上、ラストバトルなしで終わるのって視聴者が肩透かしになるのでは……というのもありますし)。

ただ、テレスティーナが子供たちを保護したのがそれ以外の目的があったから、となると、苦渋の思いで木山先生を止めた美琴の想いまで裏切るようなものになってしまうので、やっぱりそこは素直に助かって欲しいなぁとも思いますが。木山先生を説得(?)した美琴の言葉はそのとおりだし、春上さんが聞いた枝先の助けを求める声がそのままの意味なら、より確かで被害の出ない方法で助けられるようにするのが、彼女たちのとっては一番なんじゃないかなぁとも思いますし。

 

◇次回「いま、あなたの目には何が見えていますか?」

 

 

とある科学の超電磁砲 #21「声」感想4

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ポルターガイスト事件の行方も気になるところではありますが、美琴たち四人の関係の行方というか彼女たちの果たす役割も気になってきました。

 

予告で美琴もちらりと語っていましたが、春上が事件の容疑者として浮上してきたことで、黒子と初春の関係がぎくしゃくとしたものに。これ、端から見ている分にはどっちが悪いとも言えないところが難しいなぁと思ってしまうところです。

一女子中学生として、友人としてなら、疑いの目を向けられたことに憤る初春の反応は当たり前と思える。でも、風紀委員としてなら、黒子の考えも間違ってはいない。春上のいる場所で起こるポルターガイスト、そのときの春上の挙動不審、容疑者となり得る能力者である、と、疑うだけの理由があってのことですし。

あと、個人的に。一歩離れたところから見ているからか、初春はちょっと春上に入れ込み過ぎに見える部分はあります。前回の時点で、初めてのルームメイトに舞い上がって、かなり意気込んで面倒を見ている初春の姿が見られたわけですが、それがそのまま過剰なまでの春上の擁護に繋がっている感じで。とはいえ、春上と一番話をしていて、彼女の抱えているものを見ている初春には、今後彼女がどうにかなったときに手を差し伸べる役になるのかなぁというフラグが立ちまくっているので、かなり感情移入してしまっているのも当然の結果とは思うわけですが。

ともあれ、序盤のほうでその絆の深さを見せてくれた黒子と初春がどうなるのか、見守りたいところです。

 

そんなふうに黒子と初春がぎくしゃくしていたため、そのフォローに回っていたのが美琴と佐天さん。初春ほどの入れ込みはなく、風紀委員という立場でもないということでのその役回りと思われますが、逆にその立ち位置になったことがどう作用するのかは楽しみなところです。

まあ、美琴のほうは、春上のロケットの写真を見たことと、木山先生を気にしていたこと、そして、予告映像とナレーションからすると、次回辺りに木山先生からの接触もありそうということで、そっち方面から事件に関わっていくことになるんだろうなぁという予想はできるところなのですが。

なので、佐天さんがどう関わってくるのかがやっぱり一番気になるところで。前回・今回と、初春とのやりとりでは、日常生活においては非常に頼れる存在であることが、テレスティーナとの会話では、能力者としては無力であることが改めて強調されていたように感じたのですが、だからこそ、そんな佐天さんであるからこその何かを期待してしまいます。

 

事件としては、次回のサブタイトルを見ると、この事件はレベル6になるための実験の一種なのか!?と思ってしまうところ。だとしたら、学園都市の上層部が絡んでいることになって、美琴たちだけでどう解決するんだろうってことも気になってきてしまいますが……。

そして、春上の受信している「声」は誰のものなのか。真っ先に思い浮かぶのは枝先だけど、春上自身はそんなことを一言も言っていないので、違う誰かの可能性もまだあるわけで。そもそも、その声が誰のものであれ、どういう意図で春上に呼びかけているのかも。誰かが仕組んだことなのか、それとは別で呼びかけているのか。前者の可能性のほうが高そうとは思いますが……。

 

◇次回「レベル6(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの)」

 

とある科学の超電磁砲 #20「乱雑開放(ポルターガイスト)」感想4

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女の子五人で花火大会に行くくらいまでは、美琴たちは日常生活を送りつつ裏では事件が進行していくという、序盤のような感じになってきたかなーと思ってわくわくしながら見ていたのですが、意外とラストで一気に話が進んだ気がする第二十話。

序盤のような感じでも面白いかなーとは思いましたが、考えてみれば残り話数も少なくなってきているわけで、ここからはさくさくと本筋が進んでいく感じですかね。

 

そんなわけで、おそらくラストエピソードのキーキャラであると思われる二人が今回は登場。

一人は鉄装のエピソードのときにちらりと出てきた女の子、そしてもう一人は、OPが変わってから、いかにもラスボスですよと言わんばかりに登場していた女性。しかもその二人が今回のラストでは早速同じ場所に登場しているわけですから、これはもうポルターガイスト事件にこの二人はばっちり関係しているぞ、と思わないほうが不思議なくらいです。

 

その女性、テレスティーナは、風紀委員と警備員の会議に登場してきたときから怪しさ全開だったわけですが、初春たち(春上だけかもしれませんが……)のピンチに都合良く現れて助けてくれた辺り、それが偶然なのかどうかがまず怪しいところでしたし、その後の様子を見たらやはり何か裏がありそうで、固法先輩が見つけた情報も合わせて考えれば、やはり黒幕と考えて良いのかな、といったところ。

もう一人の少女、春上。喋り方や雰囲気が某キャラを彷彿とさせるなーと思いつつも、初春たちと楽しくやっていたときは普通に良い子というか、初春と佐天さんの姿を見ながらロケットに手をやる辺りは、彼女の口から説明されるまでもなく、その光景を懐かしく思っていることが伝わってきて、彼女の事情に思い入れてしまいそうになる感じで。とはいえ、ラストではいきなり「何処にいるの……」と初春たちの声も聞こえていない様子でふらふらとしていたところは、事件の渦中にどっぷりと嵌まり込んでいることを窺わせるもの。そんなふうに挙動不審になったところで、あの地震があってテレスティーナ登場となると、かなり核心に近いところにいるのでは……?とも思えてしまうところですが……まあ、この辺は次回を待つところですかね。ロケットの中身が関わっていることは間違いなさそうにも思えるところですが。

 

又、はっきりと顔は見えませんでしたが、木山先生と思しき人が花火大会会場にいたのも描写され、やはり彼女も絡んでくるのかなーと思われるところ。春上がそっちに繋がっていそうなキャラっぽいですし、番外エピソードでも何度かチャイルド・エラーに関しての話が出てきたのを見ると、最終エピソードはそこら辺が中心となる感じですかね。それだけに絞られるのか、スキルアウトなどがまた絡んでくるのかは分からないところですが。例の装置の件もありますし、AIM拡散力場という木山先生絡みの情報を見つけたのが固法先輩だったというのも、彼女たちがどう絡んでくるのか気になるところですし。

 

春上がかつての自分を初春たちに重ねたり、そんな春上を昔の初春みたいだという佐天さんがいたり、そんな初春と佐天さんの昔が少し語られたりと、意外とこの二人のほうが今後の本筋にばっちり絡んできそうなことが描かれていた気がするのですが、そうなると、美琴がどう絡んでくることになるのかが気になります。

テレスティーナと思しき人物がレベルアッパー事件のときにちらりと出てきていたと思うので、初春たちは春上、美琴はテレスティーナということになるのかなぁ……とも思いますが、個人的には、今回も春上を含めた三人で遊んだりと、意外とそういう部分での接点の多い、だけどキャラ配置としては対極にいる美琴と佐天さんの関係がこの物語のラストではどうなるのかというのも気になっているところなので、完全に分けて描かれてしまうことはないと思いたいところではありますが。今回の会議のシーンのとき、まるで対比させるかのように佐天さんとテレスティーナが映されていたのも、単に噂に踊らされる学生と現実的に対処する人を描いただけなのか、それともそこでも何かイベントがあるのかというのが気になるところですし。

何にしても、ラストへ向けていよいよ話が動き出してきて、これからどうなるのか楽しみになってきました。

 

◇次回「声」

 

 

とある科学の超電磁砲 #19「盛夏祭」感想5

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今回は、美琴と黒子のいる寮で開催されたお祭「盛夏祭」のお話。

ストーリーとしてはやはり進展はありませんでしたが、こういうエピソードは見ているだけでも楽しいので、後半戦に入ってからのエピソードの中では一番楽しめたかも?

 

何故かメイド服姿で招待客のおもてなしをする寮生たちに混ざって、今回は「禁書目録」からは土御門舞夏がゲストで登場。彼女が言っていた大食い客の話を聞いたときからインデックスを思い浮かべてその瞬間まさに吹き出していたりしたのですが(笑)、顔こそ見えなかったものの、やっぱりインデックスということで、台詞はないながらも彼女も再登場。そして、おそらく彼女と一緒に招待された(というよりインデックスのほうがついてきたのかな?)当麻も再登場。第三者視点で見ればかなりちぐはぐな、それでいて会話が成立していないわけではない会話を美琴としていましたが……考えてみれば、インデックスが登場してから当麻が出てくるのはこれが初めてなわけで、美琴とのやりとりは、ちゃんと時間軸に沿ったものだったということですかねぇ。しかし、そんな状態でもちゃっかり美琴を助けている辺りはさすがといったところでしょうか(笑)。

 

まあ、ゲストキャラの話はここまでとして。

これまでにもお嬢様学校への憧れを見せていた初春が、本人がリミッター解除と言っていたとおり、普段の彼女の何倍も高いテンションで盛夏祭を楽しんでいたのが印象的というか、そのテンションに引きずられるようにしてこちらも楽しんでしまった感じです。確かに中学生が展示品にあれだけのものを出しているとなると驚きではありますが、それ以上に初春にはお嬢様フィルター(笑)が掛かっていた感じで、一緒にいる佐天さんとの温度差が見ていて楽しいというか、彼女がそれだけ楽しんでいるのが伝わってくるのが見ていて楽しかったです。生け花の展示で自身の花飾りに言及されてきょとんとしていたのは別の意味で可笑しかったところですが。……ひょっとして、初春の花飾りはある意味最大の伏線なのか?なんて思ってみたり(笑)。

浮かれすぎて違う世界へトリップしていた初春を佐天さんがいつものスカート捲りで正気に戻すくだりなどは、この二人は相変わらず良いコンビだなぁと思ったところ。そんなふうに展示品関連では佐天さんのほうが一歩引いていたのに、食事になるとむしろ初春のほうが冷めていたというか現実的だったところなんかも(笑)。

 

お祭に浮かれていた初春以外にも、今回は他のキャラもいつもとは違った面が見られたのも面白かったところかと。意外とブランド品には弱かった固法先輩や、実はヴァイオリンが弾けた美琴なんかも驚きでしたが、個人的には、そんな美琴をいつもの変態的な部分は一切なく、惚れ直すように見つめていた黒子が印象に残ったところかと。それ以前のシーンで、美琴のスカートの中にカメラを向けたり、美琴の使用済みステーショナリーを嬉々として落札したりする彼女を見ていただけに、余計にそんな黒子の様子が目に留まってしまいました。何ていうか、普段はただの変態だけど(笑)、黒子が美琴に惚れた瞬間っていうのは、こんな感じだったのかなぁ、と。

又、前回の「あすなろ園」の子供たちも、寮監が招待したということで再登場。恋は叶わなかったけれど、相変わらず子供たちの面倒を見ている寮監は良い感じだなー、と。前回は大圄先生絡みのシーンが多かったからか、猫かぶっている印象が強かったのですが、走り回る子供たちに軽く大声を出していた辺り、素の部分もけっこう出せるようになってきているのかな?とも思いましたし。……子供たちの前では、前からあんな感じだったかもしれませんけどね(笑)。

 

とはいえ、ここでチャイルド・エラーの子供たちが再登場したのは(固法先輩の台詞にもさり気なく出てきましたし)、やはりラストエピソードはその辺が絡んでくるのかなぁと深読みしてしまうところ。婚后さんや水泳部の二人、警備員の二人に固法先輩も出てきたのを見ると、番外エピソード絡みのキャラも全員集合させた、ラストエピソード前の最後の平和な日常を描いたエピソードだっただけかなぁとも思いますが。

……お祭はある意味非日常な出来事だということを考えると、次回予告を見た後だと、本当に今回のエピソードは日常と非日常を繋ぐものだったように思えてきてしまいますが……。

 

◇次回「乱雑開放(ポルターガイスト)」

最近多いと語られていた地震と次回のサブタイトル、合わせて考えると、そろそろラストエピソードの始まり、あるいはその予兆が顕在化してくるお話になりそうかな?

 

 

とある科学の超電磁砲 #18「あすなろ園」感想4

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今回は、美琴と黒子の寮監の恋物語でした。

 

まあ、この手のお話のお約束として、うまくいったと勘違い→実は他の人が好きでした→「お幸せに」、のオチがついたわけですが(笑)。

黒子たちがあれこれやっている辺りは笑って見ていられましたが、そうなるだろう結末は予想できたため、一見うまくいっているような流れになってからは、寮監が嬉しそうな分、ちょっと画面から目を逸らしたい気持ちにもなりましたけどね。これが、完全に一方的な勘違いならまだしも、大圄先生の台詞がそう取られてもおかしくないものでもあった辺りは、寮監側の視点で物語を見ている分、思わせぶりなこと言うなー!と思ってしまうところでもありましたし。

久しぶりに、美琴・黒子・初春・佐天の四人が、日常の些細なことで楽しく盛り上がっている姿が見られたのは楽しかったですけどね。

 

とまあ、これだけ見れば、またしても番外編的なエピソードだったわけですが、ここで寮監にわざわざスポットを当てたということは、今後のエピソードで彼女にも何らかの役割がある、ということですかね。OP映像でもわざわざ1カット出番があるわけですし。

もっとも、単に「あすなろ園」……というか、チャイルドエラーの児童養護施設へと美琴たちが赴く理由をつくるのにちょうど良かっただけ、という可能性もありますが。

 

レベルアッパー事件が終わってからのエピソード、どれもお話の枠組みだけ見れば割りとこてこてのエピソードをやっているようにも見えるのですが、「スキルアウト」「チャイルドエラー」と、相変わらず学園都市の暗部というか問題点を扱っているように思えるんですよね。先週のエピソードも、感想にも書きましたが、転校していった男の子に注目すれば、「レベルアッパー」や「スキルアウト」とは違う選択肢を選んだ例にも見えるわけで(そういう意味ではポジティブなエピソードだったのかも?)。

又、今回「あすなろ園」の子供たちと遊んだことで、美琴が木山のことを思い出すシーンがありましたし、前回鉄装が巡回中に出会った女の子のロケットの写真が枝先(木山の生徒の一人)だったらしいというのを他の人の感想で見ましたし、表面的にはこれまでスポットの当たらなかったキャラを取り上げたエピソードをやりつつ、裏では少しずつラストへ向けての準備が着々と進められているような気もします。完全に脇役に徹していた鉄装のエピソードはともかく、固法先輩と寮監のエピソードは、美琴に彼女の知らない世界を見せていたようにも思えますし。

 

◇次回「盛夏祭」

 

 

とある科学の超電磁砲 #17「夏休みのつづり」感想3

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今回は警備員の鉄装に焦点を当てたショートエピソード、でしょうか?

 

最近どうも仕事がうまくいかない警備員の鉄装が、いろいろと空回っていたものの、夏休みにふとしたことからゲーセンで出会った少年とのちょっとした触れ合いと、かつてハマッていた格闘ゲームでの対戦を経て、何となく抱えていたもやもやとしたものを吹っ切って、心機一転して仕事に臨めるようになった。

……まとめてみると、まあこんな話だったのかな、と。……これまで、風紀委員である黒子たちの側の視点での物語は見てきたので、警備員側の視点からの物語と考えれば、まあこれはこれで面白くはあるのですが、現時点ではやはりどうにも独立したエピソードだなぁ……といった感じ。

 

これまでのエピソードの延長線上にある(?)と思われるものを強いて挙げるなら、鉄装の出会った少年が、ゲームの専門学校(?)に転校したらしい、というところでしょうか。

彼の詳しい事情が語られていないので想像するしかないですが、学園都市にいた以上、彼も能力開発を受けていたはずで。でも、佐天さんたちのクラスメイトということは、レベル0か低レベル能力者の可能性が高いのかな、と。で、ああしてゲーセンで一人黙々と格闘ゲームに打ち込んでいたのは、彼もこれまで描かれてきたような、能力がないことに鬱屈したものを抱えてしまっている一人だからだったとしたら……。

レベルアッパーのようなものに手を出すのでもなく、スキルアウトのような集団に入るのでもなく、能力開発という道をすっぱりと諦めて、別の道を進むことを選んだキャラを描いたことになるのかな、と。

……まあ、前述のとおりそこら辺の事情に関しては何も語られていないので、ホントに想像でしかないのですけどね。

 

そうしたところ以外では、インデックスや姫神が登場するなど、やはりサービス回なのかと思わせる部分が。わざわざ姫神という辺りは、裏では当麻やインデックスの物語がそれはそれで進行しているんだよということなのかな、といった感じですが。……だから、当麻はそっちで忙しいからもう出番なし、とか?(笑)

 

一つだけ気になるのは、鉄装が巡回中に出会った少女。これまで見た記憶のないキャラですし、意味ありげにロケット(しかも中の写真がちらっとだけ見えた)なんてアイテムも持っていましたし、EDクレジットも「少女」なのに声が花澤さんだしと、ひょっとして今後のエピソードに関わってくる子だったりするのかなー?と。

……と思ったら、普通に「禁書目録」側のキャラだった、という可能性もありますけどね(笑)。

 

◇次回「あすなろ園」

 

 

とある科学の超電磁砲 #16「学園都市」感想4

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スキルアウト編、あるいはビッグスパイダー編解決、といったところでしょうか。

無能力者集団に関する問題が解決したわけではないので、後者のほうが正確かなぁ……という気はしますが。

 

とはいえ、十六話を観た感じだと、今回の話の焦点は「スキルアウト」というよりは、学園都市にいれば誰でもぶつかる壁と、自分の居場所だったっぽいですかね。

 

前回から黒妻との関係が見え隠れしていた固法先輩ですが、かつて能力の伸び悩みという壁にぶつかり、そんなときに無能力者ながらも輝いていた黒妻たちに出会い憧れ、能力者ということを隠してビッグスパイダーの一員となっていたことが明らかに。おそらく昔はビッグスパイダーにいたんだろうなぁ……ということは写真などから予想はできていましたが、その当時から既に能力者であったこと、だけどその能力の壁にぶつかったことがきっかけだったのは意外でもあり、面白いとも思ったところ。

レベルアッパー編では、無能力者や低レベル能力者の抱える問題が垣間見られたわけですが、そうした能力の壁にぶつかるのは、彼らよりもレベルの高い能力者でも変わらない、ということが新たに見えてきたわけですから。……「禁書目録」のほうのエピソードも考えれば、能力の壁とは種類が違ってきますが、高レベル能力者にもそれ故に抱えるものがあることも描かれているわけで、改めて学園都市の抱える歪みは相当根深いことが見えた感じでしょうか。

 

まあ、今回のエピソードではそこを深く突っ込むというよりは、そんなときにどう折り合いをつけるか、どう自分の居場所を見出すか、といったほうに重きが置かれていたと思いますが。

その当事者として描かれていたのが固法先輩と蛇谷であり、美琴だったのかなぁ、と(そういう意味では、居場所という言葉ですぐに初春を見た佐天さんは、ひとまずそれを乗り越えた人ということですかね)。

 

固法先輩がビッグスパイダーから去った後、何故風紀委員になったのかは語られませんでしたが(たぶん何かしら前向きな理由があったものとは思いますが。少なくとも、壁は乗り越えたからこそでしょうし)、とにかく風紀委員になったものの、黒妻との一方的な別れがしこりとなって残り、居場所を見つけられなかったときの自分と今の自分の折り合いをつけられずにいた。でも、後輩たちにビッグスパイダーであったときの自分ごと今の風紀委員である自分を肯定されて、そんな自分を黒妻にも認めてもらえて、やっとかつての自分ごと前へ進めたのかな、と。

逆に、ビッグスパイダーという場所に縋ってどこへも進めなかった蛇谷は、最後まで何も摑めないままだった。

 

明らかになった固法先輩の過去と、黒妻と再会したことで揺れる固法先輩にもやもやとしていた美琴は、やっぱりこの子は壁にぶつかっても自力で超えちゃう子だから、その壁の前で立ち止まっちゃう人の気持ちは理解できないんだよなぁ……ということを改めて見せられた感じ。こればっかりはしょうがないんだけど、見ていてもどかしいところではあります(今回の場合、そこに更に恋愛感情が絡んでいそうなのが、余計に美琴に理解できなくさせていた気はしますが)。

そういう意味では、やはり佐天さんのほうがそういうどうしようもなく揺れてしまう思いは理解していて、そんなやりとりを見ている自分はやっぱり佐天さんたちの気持ちのほうが分かるから、美琴の台詞は時にできる人の傲慢にも聞こえてしまうけれど、でも美琴は悪意があって言っているわけじゃないことも分かるから、今はどうしようもなく横たわる溝がやっぱりもどかしいなぁと思ってしまいます。その気持ちが理解できない美琴も、理解してもらえない佐天さんも。

 

でも、悩んだ末に黒子に相談して、その答えを聞いて、固法先輩の気持ちや佐天さんの言っていたことが少しは分かってきて、それがビッグスパイダーであったことごと今の風紀委員である固法先輩を肯定して後押ししたのだとしたら、美琴はまた少し、そうした人たちの気持ちに近づけたのかなぁ、と思うところ。

……そんなふうに考えてみると、何となく、この物語の着地点は、美琴と佐天さんが何のわだかまりもなく付き合えるようになることなんじゃないかなぁという気がしてきました。

 

◇次回「夏休みのつづり」

 

 

とある科学の超電磁砲 #15「スキルアウト」感想4

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OPEDも一新されて、まさに新章突入といった感じの第十五話。

とはいえ、テーマ的には続いているというか、より深く踏み込んだものになるのかなぁ……という印象も。

 

OPEDが変わるときというのは、前のものが良ければ良いほど不安もあるわけですが、この番組に関してはそんな心配微塵もいらなかったですかね。それくらい、曲も映像も良い感じだったかと。

前期OPにはいなかった人が増えているのを見ると、この人たちの出番がこれから増えるのかなぁとか(固法先輩の能力がようやく見られるのかとか(笑))、レベルアッパー事件が終わっても木山先生の姿があったのにはひょっとして再登場するのかと期待してみたりとかするわけですが、特に後者が実現したら嬉しいかも。ああいう解決の仕方をした以上、今度は完全な悪役で登場、なんてことはないでしょうし。

……何かちらりと走り抜けるインデックスが見えた気がしますが(ということは追いかけている相手は当麻? そういえば、当麻は出番無くなったなぁ……ということは彼の出番はもう無しなのでしょうか)、彼女はさすがにOP映像のみのサービスカットかな。小萌先生は分かりませんが。

 

さて、本編のほうはサブタイトルどおり「スキルアウト」と呼ばれる能力者狩り集団に焦点が当たったものになりました。レベルアッパー事件を通して、学園都市の抱える歪みが既に示されていたわけですが、手軽に能力のレベルが上げられる道具に飛びつく以外にも、独自に武器を入手して数の暴力によって鬱屈を晴らす連中がいることも明らかに。

 

今回出てきた「ビッグスパイダー」のやっていることを見ると、完全に気持ちの向け方が道を踏み外してしまっているなぁとか思うわけですが、自棄になりたい気持ちは何となく分かるという佐天さんの意見は決して疎かにしてはいけないものだよなぁ、とも思います。特に、ビッグスパイダーに襲われている能力者の様子を見ると。非能力者に能力者への僻みがあるのと同時に、能力者の非能力者に対する優越感や侮蔑もあって(無論、個人差はあるので、被害妄想から侮蔑と思い込んでしまっている例もあるでしょうが。そういう意識はなくても、持つ者は持たざる者の思いはなかなか分からないものですし)、その両方が揃って余計に歪みが広がってしまっているんだろうなぁ、と。

……もっとも、「ストレンジ」を訪れた美琴が言っていたように、そうした歪みを澱ませるような場所を放置している学園都市側にも問題はあると思いますが。もっと言えば、そうした状況を生んでいることこそが、学園都市を動かしている人たちの失策という気がしますし。……それが、意図したものだったとしたら話は別ですが。

 

物語の枠組みとしては、そんな「スキルアウト」による事件を美琴や黒子たちが調査して解決……といったこれまでどおりのもののようですが、今回はそこに、固法先輩と、「ビッグスパイダー」と何か因縁のありそうな黒妻が大きく関わってくる様子。

まず一番驚いたのは、固法先輩がメインを張りそうなエピソードっぽいことだったりしますが(笑)、それは別として、これまで黒子たちの先輩として導いてきた彼女が、「スキルアウト」やそれに関係のありそうな黒妻と知り合いである、という点も興味深いところ。

以前黒子と初春の研修時代の話が描かれたように、その頃から風紀委員として活動していた固法先輩がどういう経緯で黒妻と知り合うことになったのか。普通に「実は幼馴染」なんて事実が発覚する可能性もありますが(笑)、仮にそうだとしても、彼女の「スキルアウト」の事情への理解や携帯の写真などから、「スキルアウト」絡みで何かあったのは確実そうですし、黒子の予告ナレーションがあながち外れていなさそうな描写もあるので、その辺も含めて気になるところです。二年前の黒妻や「ビッグスパイダー」に何があったのかも重要そうですし。

 

とはいえ、「ビッグスパイダー」も所詮は前哨戦に過ぎなさそうとも思えるわけですが。

美琴が指摘した、彼らが武器を入手するルート……を斡旋した人物。たぶんその人物は、今回彼らが持ち出した「キャパシティダウン」とかいう装置にも関わっているとも思われるわけで。そしてたぶんそれは、今回から始まった事件の黒幕にも繋がるんじゃないかな、と。OP映像を見るまでもなく、レベルアッパー事件のときに、既に次の何かが胎動しているだろうことが臭わされていたわけですし。

そう考えると、学園都市自体に歪みがあるのと同時に、それを増長させようとしている何者かもまた存在しているような気がしてきてしまいます。木山先生の場合は、手段はともかく目的は教え子を助けたいというまっとうなものでしたけど、果たして今度の場合はどうなのか……。何となく悪意を感じてしまうのは、先の展開を知らないからかもしれませんが、より学園都市の暗部に踏み込むとしたら、その可能性も否定できないわけで。どう転ぶにしても、取り敢えずはこれからの展開を見守りたいところです。

 

◇次回「学園都市」

 

 

とある科学の超電磁砲 #14「特別講習」感想5

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前回の感想はお休みしてしまったので、久しぶりの「超電磁砲」の感想です。ちょうど冬コミへの出発日と放送が被っていたので、帰って来てからと思っていたら、結局十四話の放送日まで先延ばしにしてしまったもので(汗)。まあ、前回は息抜き的なエピソードだったかと思われるので、特に感想を書くこともなかったのですけど。

 

さて、十四話ですが、どこかで見たような顔が揃っているなーと思っていたら、レベルアッパー使用者を集めた特別講習という、レベルアッパー使用者のフォローエピソードでした。

 

最初のほうから、特別講習に浮かない顔の佐天さんに、乗り気でない友人たちや他の生徒と、彼女たちが相変わらずコンプレックスを抱いたままであることが描かれていたわけですが、それが最後には少しだけ前を向けるようになるお話でした。

 

今回は「禁書目録」から小萌先生が登場。となると、あの学校は当麻たちが通っている学校なのですかね? いちいち各学校の校舎なんて覚えていないので断言はできませんが。ともかく、その小萌先生と、レベルアッパー事件のときに出てきた警備員の黄泉川の二人による特別講習。

午前中の小萌先生の講習は、「パーソナルリアリティ」と以前にも出てきたもので、ここで改めてその理論を繰り返すその内容には、講習を受けている生徒たち同様、私自身も何となく気分が落ち込むものが。みんな同じ内容は既にそれぞれ授業を受けているはずで、それで分からなかったものをそのまま繰り返したところで劇的な変化が訪れるわけもないわけで、罰とまでは思わなくとも、あまり意味のあるものとは思えなかったのが正直なところ。

 

そういう意味では、まだ黄泉川先生の講習のほうが分かりやすいところだったでしょうか。視聴者として客観的に見ているからというのもあるでしょうが、限界を超えて走れ、というその内容は、自分の限界を決めて立ち止まってしまっている生徒たちに、まだまだやれるんだ、ということを悟らせるためのものかな、と。

……とはいえ、当事者だったら何も言わずともそれを悟れというのは難しいもので、不良の女生徒が怒ったのも分かってしまうところで。彼女たちの中には、レベルアッパーを使用した、ということが、それまでのコンプレックスに加えて、それが罪悪感にしろ違う何かにしろ、何らかの形で引っ掛かっているのもあったでしょうし。唯一走り続けていた男子生徒も、頭で理解はできていなかっただろうなぁ、と思いますし。

 

それが伝わっていないことが分かったからか、最後に小萌先生が黄泉川先生よりも分かりやすく説明。どうせなら最初からそれを説明して欲しいと思ってしまうところですが、先生たちからすれば、できれば言わなくても気づいて欲しい、というところなのですかね。

……というか、レベルアッパー使用者はかなりの人数がいたように思えたのですが(1万人でしたっけ?)、それなのに特別講習として集められたのがあれだけだったのは、実は使用者の中でもそれに気づけなかった人たちだったのかも?(重犯罪者は除外されているでしょうけど) 原作には、一度高レベルを体験したことでコツを摑んだ生徒や、美琴に喝を入れられて再び頑張り始めた生徒の描写がちらりとありましたし、アニメでは、それだけではすぐに歩き出せなかった人たちへのフォローが描かれた形なのかもしれません。

 

何はともあれ、小萌先生の説明によってこの特別講習の意味を理解した生徒たちは、それぞれ少しずつ前を向いて進み出した、というところでしょうか。

佐天さんなんかは特に大きなエピソードもあったわけですけど、それだけではすぐに歩き出せないというのは逆にリアルで共感が持てるところだったかもしれません。大切なことに気づく何かがあったとしても、それですぐに何もかもを吹っ切れるほど簡単じゃないですし、また立ち止まっちゃうこともあるけど、それでも少しずつ歩いていくというのは、応援したくなるし、見ているこっちも勇気付けられるところかな、と。

 

最後には、講習を終えた佐天さんを初春たちが迎えに来て、能力云々じゃなくて、佐天さん自身が必要なんだーということを改めて駄目押ししてくれた感じでしょうか。一つに落ち込むとそうじゃないことまで落ち込みかねないところはありますし、その落ち込んだ一つが浮上したところでそれを改めて示されるのは、嬉しいことだったんじゃないかなーと思うのですが。厳密に言えば、能力なんて関係ない人柄の部分で互いに力を貰い合っているというのは、講習を受けていた生徒同士でも描かれていたことで、上記のことと合わせて、テーマ的にも重要なことを含んだ、良エピソードだったのかなと思います。

 

◇次回「スキルアウト」

 

 

とある科学の超電磁砲 #12「AIMバースト」感想5

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レベルアッパー編、解決。

 

もう一話くらい使って解決編が描かれるかと思っていましたが、今回でまとめてきました。

構図としては簡単で、木山から生まれたAIM拡散力場の集合体であるAIMバーストを倒すため、初春は治療プラグラムを持って警備員と合流し、学園都市中に流す、美琴は治療プログラムが効果を現すまでの間、AIMバーストを引きつけ、その後倒す。

こうして書くとこれだけでまとまってしまうことだけど、そのために必死で戦う二人の姿はかっこよく見えました。

 

これまでに戦闘向きの能力ではないことが描かれていたものの、危険を承知で現場に駆けつけた初春。事情を知ったことで木山のことをまっすぐに信じて、攻撃を受けながらも走り続ける姿に、この子の一番強いところはその心なんだよな、と再確認した感じです。

能力の有無でいえば美琴や黒子のほうに分類されるけれど、レベルの高低ならば佐天さん側に近いと思う初春。今回のラストで、浮かない顔をする美琴に黒子がその気持ちを見抜いて語ってくれましたが、確かに美琴の感じた責任も全くないとはいえないけれど、それは彼らの気持ちに気づけなかった美琴たちだけが悪いのではなく、使ってしまったほうの弱さもあってこそのもの。何故なら、初春は絶対使わなかっただろうから。美琴や黒子のような能力の派手さはないけれど、初春のそういうところは素直にかっこいいなと思うし、見ていて気持ちの良いところでもあります。

 

今回は化物が相手ということで、レベル5の力を存分に見せてくれた美琴。

AIMバーストはレベルアッパー使用者の思念の集合体ということで、彼らの怨嗟の声が聞こえてくるところは、改めて彼らがどれだけ鬱屈を抱えていたかが伝わってきて、学園都市の歪みを感じてしまったところ。でも、そんな彼らの気持ちを知って、最終的にはそれらを全て丸ごと受け止めた上で、エールを送るようにレールガンで貫いた美琴の姿は、やっぱり彼女はかっこいいなぁと思えるものがありました。レベル5の能力者だから、じゃなくて、彼らの気持ちに気づけなかったことに悩み、それでも立ち上がって正面から向き合う彼女だからこそ、これだけ魅力的なんだよな、と。

 

事件解決後は初春と佐天さんとの再会が。

上で、レベルアッパーを使ってしまったのは、弱者の叫びに気づけなかった強者だけが悪いんじゃなくて、使ってしまった者の弱さも原因だ、と書いたけど、でも、屋上での四人を見ていると、改めてそれだけに責任を求めるのは違うよなぁと思ってしまいます。そうならないように強く在れたらいいけど、誰もがそんな理想どおりに生きられるわけじゃなくて。だから、気づけなかったことも、誘惑に勝てなかったことも、そうなってしまったことがただ悲しいというか……。敢えて言うなら、そもそも学園都市の環境そのものに問題があるわけですしね。

でも、今回はそうして間違えてしまったけれど、一度本当に大事なものを失くしかけたからこそ、佐天さんを含めたそれに気づけた人たちは大丈夫かな、とも思います。……まあ、そんなものを抜きにしても、きちんと謝罪とお礼を言って、だけど最後にはいつもの関係に戻った二人と……そして、そんな二人に美琴と黒子が加わった四人の姿が見られただけでも嬉しいものでしたけどね。

 

 

さて、冒頭でも書いたとおりレベルアッパー編が終了したわけですが、次回からはアニメオリジナル展開になりそうですかね(アニメ後半はオリジナルだという話も見かけましたし)。次回は一話完結話が再び来そうな感じですが、事件解決後の現場に意味ありげにいた女性、いかにも次に起こる事件に関わってきそうな登場でしたし。

これまでも十分アニメは楽しんでいたわけですが、未知の領域に進むとなると、これまで以上に楽しみになりそうです。

 

◇次回「ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ

 

 

とある科学の超電磁砲 #11「木山せんせい」感想5

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能力者物語としては、木山vs美琴という、様々な能力を使う相手と一つの能力を駆使して戦う相手のバトルという点でも見所はあるのですが、でもやっぱり今回はサブタイトルどおり、後半で明かされた木山の物語が一番重要なところかと思われます。

 

一つは、単純に「学園都市の暗部」について。

これまでにも、レベル差が偏見や差別を生んでいるとか、素行の悪い生徒や能力を使った犯罪に風紀委員や警備員だけでは対応し切れていないとか、学園都市の抱える問題が描かれてきましたが、そんな表面的なところだけでなく、統括委員会までもがグルで人体実験を行っているという、芯の部分からして既に腐っていることが明らかに。

今回出てきた警備員の人たち、信念を持って戦っている黒子や初春ら風紀委員、そして美琴など、そうじゃない人だっていることも描かれてきたけれど、彼らの力でどうにかできるレベルは超えている。それどころか、今回早々に動いた警備員を見て木山が言っていた言葉を考えると、知らないうちに上層部の傀儡になってしまっているようにさえ受け取れてしまうという。

 

さすがにこの物語のラストバトルの相手は学園都市そのものだ、なんて展開にはならないと思いますが(なったとしてもそれで根本的な何かが解体されて変革するところまで大きくなるとは思いませんが)、それでも、本当に戦うべきものは何なのか、というのが垣間見えたところかな、と思います。

 

そしてもう一つは、先週でも大きく描かれていた人の価値について。

木山の過去エピソードは、映像と音声が付くことで破壊力が増しているというか……タイトルコールのように今週のサブタイトルが映されるとか、先生として子供たちと接していたときの光景が、一つのエピソードを挟んで繰り返されることで、モノローグは同じでも木山の心情に変化が起こっていることをより感じさせてくれるようになっているとかの構成も含めて、原作知っているにも関わらず胸にくるものがあったわけなのですが、言ってしまえばあの光景は、物語開始前から第十話までの縮図のようなものでもあるんじゃないかな、と思います。

 

木山が受け持っていた子供たちは、お風呂で話していたように、特に何かの凄い能力を持っていたわけではなくて。それどころか、学園都市に捨てられていたような子供たちで。それこそ、上層部によって格好のモルモットと見なされてしまうような存在で。

だけど、「子供は嫌いだ」と思っていた木山に笑みを浮かべさせて、そして、学園都市全てを敵に回しても助けるんだと思わせるくらいの影響を与えたんですよね。そうして実際、彼女はそれを実行に移すところまで来た。

 

これって考えてみれば、先週の初春と佐天さんの関係に代表されるものと同じじゃないかな、と。彼女たちにとって相手が大事な存在になったのは、凄い能力者だからなんかじゃない。むしろそんなものは全然関係なくて、共に過ごした日常の中にこそ、その人の人柄そのものにこそ、自分にとってのその人たちの価値を見出している。

本当に大事なものはそれなんだと、上で書いた学園都市の暗部との対比にもなりつつ、この物語のテーマを駄目押しされたような気がします。

 

◇次回「AIMバースト」

 

 

とある科学の超電磁砲 #10「サイレント・マジョリティ」感想5

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実際にレベルアッパーを使ってしまった佐天さんたちのシーンから始まり、とうとうレベルアッパーの製作者にまで辿り着いた第十話。今回もほぼ原作通りではあるものの、内容が内容なだけに、がつんと心に響いてくるものがありました。

 

最初の佐天さんのシーンからして、ちっぽけなものでもやっと手に入れた能力に静かに打ち震える佐天さんの姿には、能力がないことに劣等感を抱く彼女の姿を見てきただけに、余計にその喜びが伝わってきて、使ってしまったことをどうこう思う以前に、その感動に共感してしまうものが。彼女の友達のように大きく歓声を上げるのでなく、一人静かにその喜びを噛み締めている辺りによりリアルなその想いを感じてしまうというか。他の人から見たら大したことじゃないかもしれないけど、それでも本人にとってはとんでもなく大きいことで。ズルなのかもしれないけど、それでも嬉しいものは嬉しいんだって。

 

でも、そんなシーンが描かれたからこそ、その後のズルの代償を知ったときのショックもまた大きく響いてくるわけですが。自分には何の能力もなくて、でも憧れは捨てられなくて、ただ羨ましかっただけなのに……その捨て切れなかった想いが、友人までも危険な目に遭わせてしまった。

視聴者視点で見ているから、これまで佐天さんが劣等感を抱くシーンを見ても、本当はそんなことはないのに、と思えたけど、もしそうじゃなかったら、自分も佐天さんと同じ状況だって考えたら、ズルでも縋りたかった気持ちも、その報いを受けて自分を全否定したくなる気持ちも分からないわけじゃないんですよね……。だからこそ、そんな佐天さんを能力なんて関係なしに肯定した初春の言葉ががつんと心に響いてくるわけですが。この辺のやりとり知っているはずなのに、二人のやりとりを聞いていたら涙が零れてきましたから……。

 

そんなふうに登場人物に感情移入しながら見ていても圧倒されてしまうシーンだったわけですが、一歩引いた場所から眺めていても、この一連のシーンは凄いなぁと思っておりました。

最初に念願の能力を手に入れて喜ぶ佐天さんたちの姿を見せて、その次に同じようにレベルアッパーを使用して気が大きくなって犯罪に走る他の人たちの姿も見せて、でもその直後に、レベルアッパーの副作用でその喜びから一気に突き落として……。

そうしてどん底まで落ち込んでしまった佐天さんを掬い上げるのが、これまで能力の有無のほうにばかり目を向けて、その大切さから目を逸らしていた人と人との繋がり(初春)だったという。いや、その前に、電話しながらずっとお守りを握り締めていたり、眠ってしまう直前に初春に電話を掛けたりといった時点で、最後に縋ったのは、これまで重視していた能力なんかじゃなくて人なんだ、ということが描かれているのですが。それらを含めて、本当に大事なものは何なのかを見事に見せてくれたところだったかと。

 

これは、その後の美琴のシーンでも見て取れるところ。

前回挿入された、レベルに関する佐天さんとの会話が活きてきたところですが、美琴にとってはレベルの高低なんて大したことじゃないけど、佐天さんのようにそうじゃない人もいるんだということに美琴が気づいて。レベル5なんて言われていても、そんなことにすら気づけない、決して万能なんじゃないってことを、美琴自身にも視聴者にも改めて突きつけて。

でも、それに気づいて反省したからこそ、美琴は黒子に協力を申し出る。これまでにも、レベル5の能力者ということで、好奇心から事件に首を突っ込む美琴の姿が何度か描かれていましたが、今回はそんなのじゃなくて、佐天さんを助けたいからという強い意志で。

……そう考えると、「超電磁砲」の第一話は、本当にこの物語のテーマが凝縮された話だったなぁ……と思うところです。ここの美琴を見ていたら、第一話で無力ながらも男の子を助けるために身体を張った佐天さんが虐げられたのを見てレールガンをぶっ放した美琴を思い出してしまいますから。

 

木山春生の目の前で彼女が犯人であったことを知ってしまった初春は連れ去られてしまいましたが……そんな状況でも、しっかりと前を見据えている初春の姿もまた静かに熱いものがあるところです。最初に彼女のもとを訪れたときは気持ちが先行している部分がありそうでしたが、ここにきてしっかり腹も据わったようで。次回は木山先生側の事情も明かされそうですし、初春の活躍にも期待するところです。

 

◇次回「木山せんせい」

 

 

とある科学の超電磁砲 #9「マジョリティ・リポート」感想5

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今回も基本的には原作準拠なので感想が書きにくいところではあるのですが、原作以上に膨らませて描かれていた気がする佐天さんのシーンは注目しておくところでしょうか。

 

アニメでは全体的に佐天さんの出番が増え、なおかつ美琴との絡みが増えています。その部分で描かれているのは、美琴と佐天さんの共通性と比較。レベル0とレベル5という能力的には絶対的な差がありながら、そんなものは関係なく危ない目に遭っている人を見かけたら助けに入ってしまう正義感。だから、美琴は佐天さんに一目置いていて……だけど、佐天さんのほうは劣等感を抱いてしまう。同じ事をしようとしても、レベル0の自分は結局何もできずに終わってしまうから。

 

そんな二人の複雑な関係を強く感じたのが、佐天さんのお守りのシーン。

幻想御手編の佐天さんのキーアイテムだと主張せんばかりに、再登場した上にその思い出が語られた例のお守り。たぶん心の中では佐天さんもそれを渡したお母さんの気持ちは分かっているとは思いますが、何の能力もない自分への無力感が強過ぎて、今はそれが塗り潰されてしまっている感じがします。

だから、同じようにそのお守りに込められた願いは、佐天さんが超能力者として目覚めることへの期待じゃなくて、そんなものはどうでもいいから佐天さんが元気にやっていればいいということが分かっている美琴がそう励ましても、今の佐天さんの心には届かない。レベル5の美琴は、佐天さんがなりたくてもなれない存在そのものだから。

視聴者的には、佐天さんはそこまで自分を卑下する必要なんてない人だってわかっているけど(見るからに危ない男たちに立ち向かっていくだけでも凄い勇気ですから。しかも彼女はレベル0なわけですから、美琴や風紀委員以上の心の強さが必要なはずですし)、今の佐天さんにとっては、美琴の言葉は力を持っている人の、上から目線の傲慢にしか聞こえないんだろうな……というのが何となく想像できてしまうのが、何とも切ないところなのですが。

 

原作では佐天さんが適当に誤魔化して帰るだけだったものを、アニメではわざわざ美琴を絡めてきたのは、そうした佐天さんの自分でも処理しきれない複雑な想いが伝わってくるものとしては良かったと思います。個人的には、更に駄目押しとして、廃ビルで黒子が戦っているときの、やっぱり何もできなくて無力感を感じるシーンを入れても良かったとは思いますが……まあ、それがなくても揺れる佐天さんの気持ちは伝わってきたので良いのかな?

何にしても、その廃ビルでの一件が最後の一押しになってしまったようで、更にはその後で運悪く(?)同じ悩みを抱える友人と顔を合わせてしまったこともあり、とうとうレベルアッパーを……という展開に。

 

本格的にレベルアッパー絡みの話が進み出してからは、大よそ原作準拠な感じに進んでいるので、アニメでもそうなるのかなぁ……とは思いつつも、上に書いたお守り絡みの佐天さんと美琴のシーンが描かれたことで、ひょっとしたらアニメでは佐天さんが果たす役割も変わってくるのかな?という期待もちょっと出てきています。というか、せっかくここまでレベル0と5という二人をうまく対比させて物語を進めてきているので、それを活かした解決編が見られたら相当燃えそうだなー、と(笑)。まあ、どっちにしても面白いことにはなりそうなので、こちらとしては期待して待つだけですが。

 

◇次回「サイレント・マジョリティ」

 

 

とある科学の超電磁砲 #8「幻想御手(レベルアッパー)」感想5

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多発する登録されたレベルと現実との食い違い、実体の摑めない幻想御手の噂と実際に幻想御手を使用した人たちの存在、昏睡状態に陥った登録データに食い違いのあった事件の犯人たち(前二つのことから幻想御手を使用した可能性大)、木山春生の再登場、そして、遂に幻想御手に辿り着いた佐天さん……。

 

これでもかとばかりに、次回へと繋がるピースがばら撒かれた感じがする第八話でした。

一応、美琴と黒子が幻想御手の情報を求めて、実際に使用したらしい人物たちに接触してはいたものの、結果としては大した情報を得られなかったということで、能力バトルの派手さとは裏腹に、ストーリー的には進展したようなしていないような……といった印象があったのが、嵐の前の静けさであったように感じられてしまったところ。特に、ラストで犯人たちの昏睡と幻想御手に辿り着いた佐天さんを畳み掛けるように持ってきたことで、余計にそれを感じてしまった気がします。木山春生の再登場も、実は美琴のことを知っていた彼女がこうして絡んでくるとなると、絶対に何かあると思ってしまうところですし。

 

しかし、こうして不穏の種がばら撒かれたことで、次回からはそれらが次々と芽を出していくかと思うと、楽しみでもあります。これまでにも張られていた伏線も含めて、ようやく核心となる事件が動き出す、ということですからね。

 

上記のような感じでこれからの事件を暗示させるあれこれが出てきたわけですが、同時に作中解とも思えそうなあれこれも出てきたのが今回だったかと。

能力レベルの格差が根本にあることを考えると、食べ比べをしている美琴と佐天さんの絵なんかは、視覚的に分かりやすいそれのように思えますし、言葉としては、初春が語っていたことがそれに当たるのではないかと。せっかく学園都市に来たのに大した能力はなかった……でも、此処に来なければ出会えなかった人たちがいる。それだけでも此処に来た意味はあった、と。

今回冒頭から説明されていた「自分だけの現実」……つまりは初春が言ったそのこと……というか、そういう考え方じゃないかな、と思います。授業では、超能力を使うために必要なことみたいな感じでやっていたと思うのですが、超能力云々以前に、自分が確固として在るために必要なこと。そう考えると、たとえレベル1でも風紀委員として、信念を持って生きている初春という存在が、凄く納得できる気がするので。

 

そんな初春とは対照的に、能力が無いことを嘆いたり、手軽にレベルが上がる方法を求めていたりと、能力絡みではネガティブ描写が続いていた佐天さん。上記の初春の台詞に全く感じるところがない、なんてことはないでしょうが、それでも幻想御手という存在をあっさり諦めることができずに探し続けていたら、遂にはそれに辿り着いてしまった彼女。

第一話ではレベル0ながらも男の子を助けたり、今回では超能力は関係ないけど初春にごはんを作ってあげたりと、能力絡み以外の面ではポジティブ描写が多いと思っているのですが、そんな彼女が求めるものを手に入れてしまってどうなるのか。今回の初春との会話を考えれば、見つけたからといってすぐにそれに手を出すとは考えにくい……ということで、彼女の心の動きにも注目しつつ、今後の彼女を見守りたいところです。

 

◇次回「マジョリティ・リポート」

予告ナレーションが早速不吉な感じに……。

 

 

とある科学の超電磁砲 #7「能力とちから」感想5

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グラビトン事件解決編。

 

ストーリーの根幹部分に関しては、原作通りに進んでいたので感想を書きづらいところなのですが、全体的な出来は満足できるものでしたし、映像で改めて見ることで気づいた伏線や登場人物たちの細かい心情などは、見ていて楽しかったところです。

 

捜査に忙しい黒子と初春の話をする美琴と佐天さんのシーンでは、第一話から描かれていた、レベル0であることに劣等感を抱く佐天さんと、その佐天さんにとっては全能者にも等しいレベル5の美琴だけど、じゃあ美琴がそれで完全無欠に幸せかというとそんなことはないというラインが再び描かれていた感じで。

軽い調子で誤魔化しつつもレベル0であることを嘆いていた佐天さんを見る美琴は、能力があることが必ずしも幸せに直結しないことを知っているからこそ、その言葉を複雑そうに聞いているようにも見えたし、これまで見てきた美琴の価値観と照らし合わせれば、佐天さんは彼女自身が思うほど、少なくとも美琴は過小評価していないわけで、それをうまく言えないもどかしさを感じているようにも見えました(あとは、苦労して今の力を手に入れたらしい美琴としては、簡単に能力のレベルが上がるなんて話を快く聞けない、というのもあったかも?)。

 

視聴者側の視点から見れば、それこそグラビトン事件の犯人(本来のレベルは低いようだけど、少なくともレベル1以上の能力者)よりも佐天さん(レベル0)のほうが人間としてどうかと問われれば間違いなく後者に軍配が上がることが分かるわけで。でも、佐天さんの立場になってみれば、レベル5の美琴や風紀委員として活躍している初春たちに囲まれて自身を卑下してしまう気持ちも分かるわけで、難しいなぁと思います。同時に、だからこそ、佐天さんの中でその劣等感が昇華されるときが来るのが楽しみにもなるのですが。

 

又、そのレベル5の美琴。上記のとおり、レベル5の能力者だから幸せかといえばそんなことはないという、彼女の抱えるものが垣間見えた話でもあったかと。

佐天さんの悩みを聞きながらも、気分転換を提案することしかできなかったのもその一つなのかもしれませんが、黒子が語っていたように美琴にもレベル1の時代があって、でも彼女は努力の末に今の力を手に入れて……という背景もあるし、そうしてレベル5に到達しても、今回の事件ではそれを活かすことができず、当麻がいなかったら大惨事になっていたという事実もある。更には、その当麻に悔し紛れに皮肉を言えば、かっこいい台詞(しかも当麻本人にそういうつもりはなし)を返されて。事件の犯人を拳で殴りつけたときの美琴の怒り様も、黒子が語ったこと以上の何かが……と思えてしまうほどの激しさがあったようにも感じましたし。

 

美琴と佐天さん、美琴と当麻のシーンは見ていてかなり楽しいのですが、美琴のいろんな顔が見られるから……というのもあるものの、今回のような話を見ていると、一番の理由は、第一話から描かれているテーマと思われる部分に直接的に関わってくるからかなぁ……と思うところです。

 

美琴と佐天さん以外でも、「セブンス・ミスト」に急行する黒子は、以前に新人研修時代のエピソードが語られたこともあって、初春を案じる気持ちが伝わってきましたし、事件の犯人のシーンでは、風紀委員の手が足りていない実情や、それ以前に学園都市やら超能力者やらと言ってもああいう輩(イジメとかカツアゲとか)はいるんだという現実、そして、佐天さんは嘆いているだけで終わっているけれど、他の低能力者が抱える鬱屈した想いの一例が見られて、いろいろと興味深いところでもありました。

 

◇次回「幻想御手(レベルアッパー)」

今回、佐天さんの口から都市伝説回にも出てきたその噂が語られていましたが、サブタイトルからすると、いよいよそっちに迫っていくことになりそうです。

 

 

とある科学の超電磁砲 #6「こういうことにはみんな積極的なんですよ」感想5

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冒頭が美琴と黒子によるグラビトン事件の話題だったので、そろそろ原作コミックス一つ目の事件が本格的に表面化してくるのかと思いきや、美琴の風紀委員一日体験記みたいな話になってほのぼのとしたところで、EDを挟んで再びグラビトン事件と、その構成にやられたーと思ってしまいました。

 

上記のとおり、現在学園都市で起こっている事件についての話題からスタートした第六話。

冒頭の時点では、黒子の話でも、実際の映像でも、爆発といっても大したことのない規模の事件でした。とはいえ、その後の初春の話で、手口が少しずつ巧妙化してきているのが語られ、それが大きな事件の前兆であることを感じさせるものでもありました。

しかし、その後に続いたのは、口やかましい黒子に反発した美琴が、ちょっとした勘違いをきっかけに風紀委員の仕事に挑戦するお話でした。

 

この美琴の風紀委員一日体験記。これに関しては上にも書いたとおり、ほのぼのと見られた感じです。美琴が子供のバッグを爆弾と勘違いしていた辺りは緊迫感のあるところだったかもしれませんが、原作既読だとオチを知っているのでそれほどでもありませんでしたし。

 

前回の黒子と初春の研修話で、風紀委員の仕事には雑用もあることが語られてはいたものの、これまで見てきたのは学園都市で起こった事件を、黒子たちが能力を駆使して解決していく姿。美琴がこれまで目にしてきたのも、おそらくはその華々しい姿か、あるいは、「もっと早く助けに来い」と文句を言われたときのように、危急のときに必ずしもすぐに駆けつけてくれるわけではない姿といったところだったと思われるわけですが、実際はそうした事件や揉め事の解決だけでなく、風紀委員の仕事はもっと多岐に渡るもの。ゴミ掃除に道案内、そして失せ物探しと、今回見ていた感じだと、駐在さんとかそんな感じが近いのかもしれません。

ゴミ掃除に関しては、風紀委員が片付けなくてはいけないのはどうかと思うものの、それ以外は地味だけど大事な仕事で、美琴にとっては良い体験になったのではと思えるものでした。無闇に能力を乱用するのは良くないなんてことも含めて(笑)。公園のときのような、大切なものを守るためならまた別なのでしょうが(もっとも、美琴は爆弾と勘違いしていたからですが)。

そんなこんなで、黒子のお小言の意味も少しは分かったようで、見直したと言った美琴でしたが……その後のオチはいつもの黒子でした(笑)。そこでそういうふうにならなければ、黒子はもっと自分が望む展開になっているかもしれないのに、何とも残念な子です。まあ、ああじゃないと黒子じゃないですけどね(笑)。

 

公園での女の子と美琴では良い話で、寮に戻ってからはオチがついてと、そんな感じで良い感じに締められたと思ったら……ED後に始まったCパートで、とうとうグラビトン事件の犠牲者が。前振りがあったとはいえ、今回の終わり方では生死さえ怪しい状態にまで一気に加速したこの事件(ああいうシーンを見せられると、美琴を関わらせまいとする黒子の気持ちが分かるところですが)、次回はそちらに本格的に焦点が当たることになりますかね。

 

◇次回「能力とちから」

次回予告で思い切り事件の犯人が暴露されているような気がしますが(映像&ナレーションででかでかと登場しておきながら無関係だったら斬新過ぎる(笑))、ここまで堂々と出されると逆に、結局これは、この事件もまた……ということなんだろうなぁ、と思ってしまうもの。原作知っていると、少しずつ伏線が張られているのも分かりますしね。

とはいえ、原作をうまくアレンジしつつ進めてくれているアニメなので、アニメ版のグラビトン事件がどういった経緯を辿ってどんな結末を迎えるのか、楽しみにしたいと思います。

 

 

とある科学の超電磁砲 #5「とある二人の新人研修」感想5

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最近コミックスの四巻が発売されたこともあり、それに合わせて既巻も読み返していたので、今回のこの話もその中に含まれていたのですが、それでも十分に楽しめました。

というか、コミックスの場合は、何かの拍子に黒子と初春がコンビを組んだ経緯が話題に上った、といった感じでしたが、アニメでは二人の喧嘩と仲直りの間に挟まれた形になったため、二人の絆の再確認の物語になっていてより良くなっていたかと。

 

冒頭から出てきた小学生時代の黒子と初春は、その可愛さにそれだけで見ていて楽しいものがありましたが(笑)、同時に今のように風紀委員として活躍する前の二人の姿というのがまた新鮮なものでもあり。自分の道に自信が持てずにいる初春と、危なっかしいと雑用ばかりで不満の溜まった黒子。そんな二人が遭遇した郵便局での強盗事件が契機となり、今の二人になった、と。

 

……まあ、この事件で反省した割には、黒子の独断専行は今でも直ってはいないようですが、うっかりそのときに交わした初春との約束を忘れていたように、折に触れて思い出すべき反省点のままということですかね。これまでの四話でちゃんと風紀委員として働いている姿が描かれていたので、ちゃんと他人を頼ることもできるようにはなっているのでしょうが、目の前で危急の事態が起こった場合は吹っ飛んでしまうといった感じかと。

そんなときに初春の忠告をちゃんと聞き入れるか、応援を呼んでいる暇はないと判断したとしても、もう少し慎重に相手の出方を窺いつつ的確に対処することができるようになれば、一人前と言っても良くなりますかね。初春のほうも、情報面にはかなり強いようですが、肉体面ではまだまだのようで、前線に立つなら、駄目なりに対処できる工夫が必要かと。

二人の得意分野を考えると、前衛−黒子、後方支援−初春というポジションはコンビとしては理想的にも思えますが、まだまだ二人合わせて一人前といった感じが強いので、二人のこれからの成長が楽しみな感じでしょうか。信念はしっかりと持っている二人なので、たぶんそう遠くない未来に約束は果たせるんじゃないかなーとも思いますけどね。

 

黒子は全く気づいていませんでしたが、初春の助けを求める声を聞いてさり気なく黒子の窮地を救ったところも、初春との仲直りに躊躇いを見せる黒子の背中に最後の一押しをするところも、出番自体は少なかったものの、今回も美琴のかっこ良さが端々に見えた話でした(笑)。

それはそれとして。今回は黒子と初春の過去話でもあったということで、個人的に、あの当時は憶測で美琴に悪印象を持っていた黒子が、いかにして今の黒子になったかの話も見てみたいところです。

 

◇次回「こういうことにはみんな積極的なんですよ」

 

 

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