翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

アニメ感想(2010年1月〜)

「今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?9」

 「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?9」に参加させていただくことになりました。

 

 当ブログでは、「化物語」「聖痕のクエイサー」「Angel Beats!」「薄桜鬼」「WORKING!!」「荒川アンダーザブリッジ」「いちばんうしろの大魔王」「閃光のナイトレイド」「デュラララ!!」「真・恋姫無双〜乙女大乱〜」の10作品の評価をしてみたいと思います。

 

 

 

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2010年6月終了アニメ感想Α崟産のクェイサー」4

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何だかんだで最後まで観ておりました、「聖痕のクエイサー」。ATXでの視聴だったので数週遅れですが、こちらでもようやく最終回を迎えました。

 

序盤は規制部分の編集が微妙で(静止画が続いたりとか音声無しが続いたりとか)そこが足を引っ張っている感じはあったものの、本編のストーリーやらキャラクターやらを大体把握してからは、バトルも盛り上がっていたのもあり、だんだん楽しめるようになりました。

まあ、規制に関しては、多少は改善されたものの、修正版だと何かをやっていることは分かるけど具体的には分からないというか、そのシーンは途切れているようなものだから全体として見るとやっぱり微妙とかはありましたが、その他の部分は楽しめたのでまあいいかと思うところ。できればそういうストレスのないDC版を見てみたいという好奇心もないことはなかったですが。

 

もっとも、楽しめたと言っても、ストーリーや真面目なバトルの部分もありますが、一番はエロアニメが突き抜けすぎてギャグになっていたところですけどね(笑)。そして最後までおっぱいアニメだったなぁという……キャラクターたちが真面目な分、余計に笑えてくるんですよね(笑)。最終回まで迷言が飛び出していたし。最終回ではまさかの鳳さんまで壊れたところが発覚したしなぁ(笑)。まさか大団円を迎えたところで落とされるとは思わなかったですよ。

 

ラストではサーシャと華が組んで女子高潜入任務?といった感じで、物語はまだまだ続いていく模様。サルイ=スーの生神女とか黄金のクエイサーとかの問題は解決したっぽいけど、敵の生き残りはいましたし、クエイサーの戦いはまだ他にもいろいろあるってところですかね。OPに意味ありげに出ていたキャラの一人、結局本編に出てきた記憶がなかったりしますし(単に私が覚えていないだけかもですが)、思えば燈が攫われていたときに出てきた女の子の件も解決していないですし。

潜入任務は、これはこれで見てみたいところですが……これは原作を読むところですかね。アニメはけっこうオリジナル要素が入っていたっぽいので、最終回を迎えたら原作も読んでみたいなぁとは思っていましたが。

 

何はともあれ、最後までおっぱいに関しては初志貫徹を貫いていたこのアニメ(笑)、その辺も含めて楽しませてもらいました。

 

 

デュラララ!! #24(終)「則天去私」感想5

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前日に二十三話をもう一度見直して復習しておくくらい楽しみにこの日を待っておりました(笑)。最終回を楽しみにしていたのは「Angel Beats!」も同じでしたが、あちらと違って終わってしまう淋しさはなく、わくわくする気持ち一色だったのは、ここに至るまでに溜まったフラストレーションが一気に解放される期待があったのと、次回予告からその終わりが一区切りであることが分かっていたからでしょうか。

 

これまでバラバラだった三人が一堂に会したところで終わった二十三話ラスト。三人(+セルティ)が揃った、というだけでも期待があったわけですが、さすがに多勢に無勢で囲まれたときは果たしてこれをどう切り抜けるのか(特に戦力的に足手まといとしか思えない帝人)と思った部分もありましたが、そこは既に潜入していた門田さんがやってくれました。しかも、彼ら以外はこの件にそういう形で関わっているとは思っていなかったダラーズの仲間も引き連れて。

いやもう、あそこは素直にかっこいい!と思えるシーンでしたね。しかも、紀田君を助けに来ただけでなく、(門田さんは帝人の正体までは知らなかったと思いますが)帝人にダラーズだからこそできること、これこそがダラーズの在り方だろ?とでも言うようなことを見せていくという……。解散宣言で揺れていてもおかしくないダラーズのメンバーがあれだけ彼についてくるのも分かるなぁと思ってしまうところであり、帝人の中でも門田さんが頼もしい兄貴として認識された瞬間だったかなぁ、とも(笑)。

 

ちゃっかりあの場を逃げ出した法螺田たちはセルティが追っかけたものの、期待どおり(笑)彼らの前に姿を現した平和島さんにより、何とも恐ろしい目に(笑)。冷静に考えると、さすがにあの標識ぶっこ抜いてくるのは他のドライバーさんたちに迷惑だよなぁとも思いますが、あの瞬間はやっぱり彼の豪快さに笑ってしまうというか、期待を裏切らない平和島さんの姿に素直に喜んだところ。さすがのセルティも、そんな彼の姿には呆れていたようですし(笑)。

そしてそんな法螺田たちには、あのセルティが合掌してとっとと逃げるような交機に捕まるという更なる悪夢が降りかかったわけですが……平和島さんと交機、果たしてどちらがよりトラウマとなるだろうなぁと思いつつ、何はともあれ彼らもちゃんととっ捕まったようで一安心ですかね。

 

罪歌の子を使って黒幕に辿り着いた杏里は、しかし逆に臨也さんに宣戦布告されて逃げられるという結果に終わりましたが、そんな彼女らの鬱憤は、サイモンが見事晴らしてくれた感じでしょうか。

初めて登場したときにその特異なキャラから好印象を持ったこともあり、未だに臨也さんのことは嫌いではないのですが、あれだけのことをしでかしておいて、彼だけ無傷というのはさすがにどうかと思いますからね。サイモンが一発入れてくれてすっきりしました。

ついでに、臨也さんの本音(?)も指摘してくれて、心身ともにやり込めてくれた感じかと。……あの町での本当の意味での最強は、露西亜寿司なんじゃないかと思ってしまうところです(笑)。平和島静雄とサイモン……どちらも臨也さんにとってのジョーカーであることに変わりはないようで、だからこそ彼は憎まれ口を叩きつつも、何だかんだで彼らのことが大好きで大嫌いなんじゃないかなぁとも思ってしまうところですが。

 

法螺田たちは捕まり、紀田君も病院に搬送され、全てが終わった後には元通りの日常が池袋の街に戻ってくるわけですが、そこには以前よりも少し距離の近付いた帝人と杏里、ちょっと大胆になった(?)セルティ、姿を消した紀田君と沙樹など、何かしら変化があった人たちもいて。

まさか紀田君がいなくなって三人一緒の光景が見られなくなるとは思っていなかったので驚きましたが、(帝人が臨也さんの裏でやっていたことに気づいたことで)さすがに以前のような形では見られなくなるかと思ったチャットルームで、ちゃんとその姿が見られたのは安心でした。

顔の見えない場所だけど、その話し方から帝人はちゃんと彼のことに気づいて、そんな帝人からの呼びかけに直接的には応えなかったけれど、帝人にだけはちゃんと分かるように答える紀田君(しかも、東京で再会したときのやりとりだし)には、帝人の感じたとおり、彼がいつか戻ってきて、再び三人が揃う光景を確信できるものがあったような。今は離れてしまったけれど、未来に希望が持てる、綺麗なラストだったかと思います。

 

そんなわけで、大団円と言っていいだろう終わりを迎えた「デュラララ!!」。

終盤はアニメオリジナル展開だったらしいとか、原作最新巻はかなり鬱な展開っぽいような話をちらりと見かけたことを考えると、アニメではそれぞれの抱える問題もすっきりと解消して、かなり綺麗に終わったということですかね。アニメが終わったら原作読もうと思っていた身としては、楽しみなような怖いようなと思ってしまうところではありますが、何にしてもアニメ版「デュラララ!!」には最後まで楽しませてもらいました。

上記のことを考えると、二期は難しいのかな?と思ってしまいますが、もしも可能なら、再び池袋の街で彼らに出会えたら嬉しいなと思います。

 

 

デュラララ!! #23「千錯万綜」感想5

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何だか最高潮に盛り上がる直前で次回へ続くとなった気がする二十三話。

大切な人たちに迫った危機という非常事態に、囚われていたものをかなぐり捨てて走り出した三人を見た時点で、彼らが再び一同に介する瞬間が非常に楽しみではあったわけですが、まさにその瞬間に辿り着いたところで終わったことで、次回がかなり楽しみになりました。

 

露西亜寿司に電話を掛けた沙樹、誰かに電話していた波江さんと、臨也さんの思惑を知っていそうな二人が密かに動いていたのも興味深いところ。波江さんに関しては臨也さんが把握している可能性が高そうではありますが、何にしても、二人が一体何をしたのか、その行動の結果がどうなるのかは楽しみなところです。波江さんの電話先は分からないものの、沙樹のほうはある意味ダークホースというか最強のジョーカーにもなりそうな露西亜寿司だけに、事態の収拾に関わる何かなのか、それとも……、と。

……案外、今回の紀田君に声をかけてきたサイモンの行動がそれかもしれませんが。

 

三勢力の行方としては、法螺田がとうとう紀田君を追放し、黄巾賊を乗っ取りに。そして、視聴者にはたぶんもう分かっていたことだけど、そのメンバーの大半が元ブルースクエアの人間に入れ替わっていたことも明らかになりました。

紀田君が法螺田に裏切りを伝えられた時点では、互いに顔を合わせていても黄巾賊はバラバラだったんだなぁ……と思ってしまったところではありましたが、紀田君についていくだろうメンバーは予め排除されていたということで、少なくとも元から黄巾賊だったメンバーについては、そこにちゃんと繋がりがあったと思って良さそうなところ。とはいえ、現在のメンバーを紀田君が結局のところ少しも見ていなかったことには変わりありませんが。

 

逆に面白いのは、母から子への一方的な命令(お願い)だった罪歌の子が、母である杏里のことを慮った行動に出たこと。目が赤くなっていたので罪歌の力が発動している状態ではあるのでしょうが、闇雲に助けたのではないこととか、彼の言葉を信じるならば、杏里にそうお願いされたから、ではなく、自分の意志でその行動に出たわけで。黄巾賊と罪歌、それぞれの関係性がここにきて裏返ったように見えて――しかも、振り返ってみればそうなるのも自然に思えることを紀田君と杏里がしてきていたことを考えると、これはなかなか面白いところです。

そして、こうなると気になるのが、残った一つのダラーズ。前回の帝人の解散宣言はそのままの意味であることが帝人の口から語られたわけですけど、それを見た彼らは今どうしているのか。門田さんたちは行動を決めかねつつも、黄巾賊絡みでは紀田君のことを知っているし、法螺田のことも渡草が思い出したっぽいので、きっかけさえあれば動きそうな気配を見せていたように思いましたが……。

 

それぞれの勢力のトップではなく個人としては、情報面では帝人がセルティから聞かされたことでようやく二人に追いつき、互いがどういう存在であったかは、法螺田が帝人襲撃を宣言したことで紀田君が二人に追いついた感じでしょうか。特に紀田君に関しては、そのたった一つでこれまで囚われていたもの、抜け出せずにいたものがあっという間に置き去りになって、ただ大切な友人二人を助けたいという想いで本当に走りたかった方向へ駆け出したように見えて熱かったところです。

そして、その紀田君が青に染まってしまった黄巾賊で孤軍奮闘しているところへ、杏里が、セルティと共に帝人が駆けつける(しかも、二人ともそれぞれに登場の仕方がかっこいい!(笑))。こんなのを見せられたら、否応なしに次回の期待が高まってしまいます。

 

しかもこれ、圧倒的に法螺田の勢力のほうが多く見えるけれど、帝人たちのほうが数に負けるとちっとも思えないのが、これまでのフラストレーションもあってわくわくしてしまうもので。

杏里は罪歌があるから(子の協力を仰ぐことができることも含めて)一人でも十分戦えそうというのもありますが(そういう意味では、男二人のほうが戦力的には非力ですね(笑))、それに加えてあの場にはセルティがいるし、治療が終わり次第殺しに行く宣言していたわけだから、追っつけ平和島さんがあの場に辿り着くだろう、ってのがあるんですよね(法螺田がすっかり殺したと思い込んでいる以上、是非とも池袋最強はあれくらいでは死なないってことを見せてやって欲しいですし(笑))。

店頭で原作本を手にとってあらすじを見た感じだと普通に続巻にもいるっぽいので、あれで退場することはないだろうとは思っていましたが、普通に新羅の家まで歩いてきたばかりか、最初は撃たれたことに気づかなかったらしいのには笑ってしまったところで。でも、だからこそ最大限に安心できる。というか、法螺田の言葉を鵜呑みにしているっぽいので、むしろ帝人と杏里とセルティがいかに彼の誤解を解いて紀田君を守るかということのほうが大変そうな気も(笑)。

 

この時点でもう戦力的には大丈夫だろうと思うけど(ひょっとしたら、杏里とセルティだけで解決してしまうかもですし)、門田さんたちも駆けつけそうなフラグは立っていると思いますし、あの場には来なかったとしても、事態の終結には何らかの役割を果たしそうかなといった感じで、これまでの門田チームを思えば何だか大丈夫そうな気がしてしまいます。これでダラーズも自分たちで良い方向へ事態が収拾するように動くとか、他にも最近は出番ないけど葛原さんとかもいたりするわけで、物語自体の終幕が近付いてきたことも含めてやっぱり大丈夫かな、と思うところです。

……まあ、警察が介入してくる事態になると、セルティとか黄巾賊のリーダーだった紀田君が逆に心配なところはありますが。

ついでに、予告映像で見えたひっくり返されたゲーム盤が、臨也さんの思惑が完全に外れたことを示しているようで、ちゃんと大団円を迎えられたのかな、と思えるもので。そんな感じで、次回が非常に楽しみです。

 

◇次回「則天去私」

 

 

デュラララ!! #22「解散宣言」感想5

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杏里を助けるために動くダラーズと、彼女を捕まえるために動く黄巾賊。どちらも携帯電話を主な連絡手段として描かれていたこともあり、現代のツールによって広がる善意も悪意もあれだけの力を持っているのだ、というのを今週もまた見せ付けられた感じでした。

その結果は杏里の救出に成功と、善意が勝ったような形であり、帝人も杏里もようやく次の一歩を踏み出せそうな気配が見られたことから、ようやくこの事態が解決する方向に向かうかと思いきや、最後はいろいろと衝撃的な展開で次回へ続くこととなりました。

 

今回のタイトル「解散宣言」。今の状況で考えるなら、ダラーズか黄巾賊のどちらか、と思うところですが、ダラーズのほうでしたね。

前回ラストから今回にかけては割とポジティブなほうに描かれている気がしたので、このまま続けていくほうに行くかと思いましたが、帝人の出した答えはダラーズ消滅のほうでしたか。とはいえ、今回のナレーション担当は杏里だったこともあり、帝人が何を考えてその結論を出したのかは不明なので、その辺は次回を待つところなのですが。杏里が二人と向き合うことを決意したこともあり、まずはセルティが帝人と話す段取りを整えてくれることになりましたしね。セルティとしても、帝人からダラーズの解散宣言の真意を聞きたいところかもしれませんし。

 

ただ、帝人以上に思惑が読めないのが臨也さんなのですが。

杏里救出のときの帝人の書き込みだけ見ていると、解散を決意したなんて考えには辿り着かないような気がするのですが、解散宣言を見てもまるで予定調和のようにその事実を口にするだけの彼を見ていると、解散が思惑通りにも思えるわけで。二つの勢力の抗争を望んでいた彼にとってそれは困らないのか……?とも思ってしまうところでしたが、考えようによっては、ダラーズが帝人の手を離れたということこそが望むとおりの結果だったとも。

そもそも杏里のこと自体が掲示板にリークしたのは彼のようですし、これまでのことで二つの組織の軋轢はリーダーがちょっと動いただけではどうにもできないレベルになっているようにも見えますし。黄巾賊側も実質今の状況を動かしているのは法螺田ですし、ダラーズのサイトでなくてもその気になれば連絡を取り合うことくらいできるのでは、と思うと、リーダーを欠いた同士がぶつかる可能性も十分にあり得るのかも。

……あるいは、ダラーズが解散しても他の何かがあるのかもしれませんが。わざわざ“池袋”ダラーズなんて言っていたのもちょっと引っ掛かりますし。

 

帝人の思惑はまだ読めないので何とも言いがたいですが(紀田君からの着信もずっと拒否しているようですし)、紀田君と対面し、又、自分のしたことの結果も知った杏里が二人と向き合うことを決めた一方で、その一人である紀田君はまだまだ闇の中にいる感じが。

とはいえ、杏里に(たぶん)一番痛いところを突かれたこともあってか、杏里と別れた後に何かを決めた可能性はありそうとも。帝人に連絡を取ろうとしているのは、彼もまた向き合う覚悟が出来たから、と取れなくもないですし。……まあ、前述のとおり帝人が拒否しているので、実際のところは分からないですが(でも、将軍=紀田君は知らないと思われる帝人が拒否しているのは何故なんでしょうね?)。

けどまあ、次回のナレーション担当は紀田君になりそうですし、彼がどうするのかは次回を待つところでしょうか。予告映像を見ていると、もっといろいろ動きそうな感じでもありますし。

 

今回OPを見ていて気づいたのですけど、帝人・杏里・紀田君がそれぞれ背を向け合っている後ろで、臨也さん・平和島さん・サイモンもまた、見ようによってはそれぞれのバックについている、あるいは対応しているかのように描かれているのですが、今回の話を見ていると、そのことにも意味があるように思えてくるところで。特に今回は、杏里救出に関して三者三様に関わっていましたし(ただ、それにしてはサイモンの関わりは他二人に比べると薄く見えますが)。

最終的に杏里を助けたのは平和島さんだったこと、その平和島さんが最後には法螺田たちに撃たれて倒れるという衝撃的な展開になったことで、余計に気になってしまうところですが、それよりも一番困るのは、銃弾に倒れた平和島静雄という事態にどういう感情を抱けばいいのか迷うところでしょうか(汗)。今回のラストだけを見ると心配だけど、刃物に対しては無敵といっても過言じゃないところをこれまで散々見せられているので、あれでも大丈夫なのかどうなのか。いや、出血量とか考えるとどう見ても危ないんですけど……。

 

取り敢えず心配は横に置いておいてその事態だけを考えると、法螺田がどうにも、彼自身も知らないところで臨也さんの思うとおりに動かされているのでは……と思えるキャラなので、紀田君に責任をなすりつけようとしているところまで含めて彼の思惑なのか、だとすればジョーカーになり得る平和島さんを事前に排除しようとしたのか……とか考えられてしまうのですが……。

……いや、一石二鳥として、ジョーカーを排除し、友人を傷つけられたセルティを渦中へ引きずり込むという思惑の可能性もあるのかも。セルティ=ダラーズというのが働けば、帝人がダラーズから離れていても大丈夫なのかも?と考えると、解散宣言にかけらも動揺していなかったのも納得なのかもですし。まあ、実際のところ、どこまで臨也さんの思惑が働いているのかは不明なので、法螺田の暴走の可能性もないとは言えませんけど。

……何にしても、とにかく次回、ですかね……。

 

◇次回「千錯万綜」

 

 

デュラララ!! #21「五里霧中」感想5

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新羅に誠二に美香と、何だか懐かしい顔ぶれも姿を見せた二十一話。

今回のナレーション担当は帝人だったわけですが、状況把握では一番後手に回った帝人の迷走っぷりが、そのタイトルどおり語られた感じです。それだけに、変わらないセルティと新羅の関係とか、昔とは違う関係になってしまったけれど杏里の異変に気づいて気にかけていた美香の存在に何となくホッとするものがありました。そして、一人きりで歩いていた帝人に声をかけて気遣ってくれた門田さんはホント良い兄貴だなぁ、と(笑)。

……それはそれとして、来良学園の制服+眼鏡+巨乳=杏里がすぐさま導き出されてしかもほぼ確信している帝人と紀田君には、杏里をどういう目で見ているんだと内心思い切り突っ込んでしまったところですが。

 

ダラーズ、黄巾賊、罪歌。組織の在り方がそもそも違うわけですが、それだけに、今回の各勢力の動きは、端で見ている分には面白いです。

 

将軍がいくら小競り合いをするなと命令しても、下っ端の暴走が止まらない黄巾賊。無論、法螺田のような積極的に拡大しようとしている奴がいるせいもあるでしょうが、頭の権威自体がなくなりつつあるのもあるのかも、とも。一度離れていた、メンバーの顔ぶれが入れ替わった、というのもあるでしょうが、少なくとも現状見えている部分では、カリスマとかよりも、昔の威光と暴力で押さえつけている感じで。でもその暴力も、平和島さんやサイモンのような、絶対に手を出すのはやめておこうと思われるようなものでもなく、もしも法螺田のような奴が、将軍を排除して自分たちが成り代わろうと考えたら……と思うと紀田君が危ないことになるような、と思えてしまうもので(もっとも、彼らとしては将軍を隠れ蓑にして好き勝手やりたいように見えますが)。

ただ、その紀田君自身が、口ではやめろと言いつつも、本気で小競り合いを止める気がなさそうとも思えるわけですが。帝人がダラーズのリーダーだと教えられたり、杏里が不審な行動を取っているらしいことを教えられたりと、紀田君も紀田君で自分のことで精一杯なのかなぁと思うところですが、端で見ていると何とも危なっかしくてもやもやします。状況を俯瞰して見ている視聴者としては、そこで思い悩むよりも法螺田たちの不審さに気づこうよ、とかも思いますし。

 

杏里が未だに内緒モードを使えないのは、彼女がそのくらい機械操作が苦手なのか、裏で臨也さんが邪魔しているのか……と疑ってしまうところですが、彼女も彼女で中途半端な情報を手にしたことで、新たに動き始めました。

とにかくまずは二つの組織の抗争を止めるためか、罪歌の子でもある黄巾賊のメンバーに、ダラーズのメンバーを襲おうとしたら止めるようにとお願いすることに。母と子という絶対命令権があるので、紀田君の場合と違って勝手に暴走されるということはありませんでしたが、逆に言えば杏里が聞かない限りは母から子への一方通行な関係であり、杏里が直接接触を持ってお願いしたことで、余計にややこしいことになってしまったとも。

この辺は、集会に潜り込んでセルティに助けを求めたことが裏目に出たときと同じ状況になってしまったとも見えますが……それでも、杏里の行動を非難する気にならないのは、彼女に今できる精一杯をやった結果と思えるから、ですかね。チャットルームで煽っていたり、密かに杏里の行動を監視していたりと、臨也さんが裏でコントロールしている部分があることもまた窺えてしまうわけですが……それでも、その行動が結果的にどちらに転がるのかは、次回次第かな、とも。

 

続く襲撃に、滝口君を始めとして、ダラーズをやめる人が続出。やめるとまでは言わなくても、何もしないリーダーを非難する声も、ダラーズのサイトで上がる状況に。それらを目にして、帝人は改めてダラーズの存在に悩むことに。一番事態を知ったのが遅かったとはいえ、日常では友人たちのことで、非日常ではダラーズのことでと、一気に表出した分余計にどう動いていいか分からなくなっているようで。

とはいえ、明確に縦のラインがあるわけではないダラーズのことを正確に把握するのは難しいし、帝人がもう少し友人たちの様子を気にかけていたら……とう部分はあるかもしれないけれど、杏里も紀田君も一人で抱え込んで周りを見ていないのは同じに思えるので、あまり帝人だけを責める気にはなりませんが。むしろ帝人としては、ようやく情報量が二人に追いついてきたところで、どう動くのかが気になるところですし。

そんな彼が、他の二人よりも光明が見えるように思えるのは、帝人を落ち込ませた非難や悪意のこもった書き込みが、互いの顔が見えないからこそ加速していったように、善意もまたふとしたきっかけで加速し始めたことでしょうか(この辺がダラーズの、そしてネット社会の面白いところだな、と思ってしまうところですが)。かつて、ダラーズの悪行に気づいて同じようにダラーズという組織の是非について悩むことになったとき、それでも何とかしたいという願いから書き込んだ一言から、善意が広がっていったように。

その中の一人が門田さんっぽいのはにやりとしてしまうところではありますが(笑)、そうすると、自分たちで改善することに賛同してくれた人の中には、他にも帝人が顔を知っている人がいるのかもしれないですね。というか、そうだとすると、最初にかつて帝人が書き込んだ言葉を思い出して言ってくれたのは誰だったんだろう、と思うところですが。

 

そんな感じで、三者三様動いていたわけですが、杏里の行動がきっかけとなり、法螺田たちが杏里に接触する展開に。

覗いていた様子を見ると、それすらも臨也さんの手のひらの上なのか……?と思えてしまうところですが、次回予告を見ると、杏里を助けるのは紀田君っぽいとか、保護された杏里は岸谷家にお邪魔することになりそうとか、気になる部分もあれこれあって(倒れ伏す平和島さんと、次回タイトルはかなり気になるところですが)、このことがどう作用するのか――臨也さんの狙いどおりになるのか、むしろそれが計算外の流れの起点となるのか、楽しみなところです。

そんな展開になるまでは、黄巾賊のダラーズ襲撃が、もはや相手が本当にダラーズかどうかが関係なくなってきてそうなのを見て、帝人が襲われるようなことになったらどうなるのかなぁ、なんてことも考えてみていましたが、杏里の窮地に(紀田君以外は無関係と思われるだろう)帝人が駆けつけるなんてのも面白そうだな、と思ってみたり。前述のように、杏里を助けるのは紀田君っぽいので、鉢合わせるのか間に合わないのかは分からないところですが。

 

◇次回「解散宣言」

 

 

デュラララ!! #20「黄天當立」感想5

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三すくみの構図が出来上がったときから分かっていることではありますが、現在の状況、帝人・杏里・紀田君の三人が、あるいはどこか一箇所だけでも互いの秘匿を明かせば好転に向かうという、非常に不安定で三人次第な状態になっているわけです。

なので、視聴者としてはそのきっかけが訪れる瞬間を楽しみにしているところではあるのですが、他の人の感想を見ていたら、だからこそ今の臨也さんはそれをこそ阻んでいる、という話を見かけて、今回はそれが非常に納得できるものでした。

 

門田さんがダラーズのリーダーを知っている奴を知っている、と言い出した時点で、たぶん臨也さんのことだろうなぁとは思いましたが(今までの描写だと、門田さんとセルティの間にはそこで名前が出てくるような繋がりはなさそうでしたし)、やはりそのとおりで、その点に関しては門田さんが知らずに悪化に一役買ってしまったなぁと思ってしまうところ。とはいえ、それが門田さんの立場からすれば十分に誠実な対応だったことは分かるし、過去に利用された挙句に酷い目に遭わされた紀田君を既に見ているため、それに懲りずにまた紀田君が良いように利用されているようにも見えてしまったわけですが。

聞いていた波江さんが絶妙なつっこみ(笑)を入れていたくらいに、相手にとって痛いだろう言葉を畳み掛けることで相手を飲み込もうとする臨也さんに対抗するところを見せたときは、紀田君もあの頃のままじゃない部分もあるのかな、と思わせてくれましたけど、その後に明かされたダラーズのリーダー=帝人という情報に惑わされてしまったように見えた辺りは、まだまだ臨也さんのほうが上手だなぁ、と。ここで偽の情報を流して混乱させる……なんて展開も考えましたが、むしろ正直に(ただし悪意をもって)情報を開示することで、紀田君を牽制してきましたからね。これで、帝人に疑念を抱いた(と思われる)紀田君は、容易に帝人と話をつけることはできなくなったとも見えますから。……臨也さんが指摘していた、平穏に過ごす帝人への嫉妬が、紀田君の中に全くなかった、とも言い切れないですしね。

 

対する帝人のほうも、ようやく紀田君の異変に気づき始めたか……?というところではありますが、チャットルームでのこと、水面下での臨也さんとの繋がりを考えると、事態を知ったのが一番遅かったこともあり、後手に回り続けて足止めされている印象が。

ただ、こちらの場合、セルティがどう出るかで大きく変わりそうな気もしますが。帝人は黒バイク=セルティを知っていますし、臨也さんがバラしたことで、セルティも前回の件がどういう影響を与えたのか知ったわけで、帝人―杏里が繋がらなくても、帝人―セルティで連携を取れたら、そこの二つは好転するかもしれない、と。

もっとも、黄巾賊はダラーズ=切り裂き魔を疑っているので、手を組めても動き方を間違えるとダラーズvs黄巾賊が更に悪化しそうではありますが。臨也さんがセルティや杏里も見ている場所でその情報を流した意図も気になりますしね。黄巾賊の将軍がダラーズのリーダーとやり合おうとしている、という話も。

 

更に問題なのは、どんどんと進行していく状況が、もはやそれぞれのリーダーが顔を合わせたところで打開しないレベルにまで拡大しつつあることでしょうか。法螺田たちの暴走(というより、意図的な拡大の気もしますが)により、とうとうダラーズの一人である滝口くんが襲われるという事態に発展し、門田さんの言っていた「ダラーズは無関係だけど、ケンカを売られたら買う」という状況になってしまったわけですから。

もっとも、その門田さんは法螺田の名前に引っ掛かりを覚えていたので、彼が法螺田の存在を思い出すことがまた違う事態の進展に繋がる可能性もあるわけですが。……でも、ダラーズは彼らだけではないわけで、一人が襲われたことで警戒したダラーズの誰かが暴走して……という展開は十分あり得そうで怖いところかと。

ダラーズは正体不明のグループではありますが、何で滝口くんがダラーズだとバレて襲われたのか、そして襲った相手は法螺田である、ということを考えると、臨也さんがその情報を流していてもおかしくないなぁと思えてしまいますし。となると、トップ同士で和解する前に、修復不可能なレベルにまで煽っておこうとして、ダラーズ側もけしかける可能性を否定できないですからね……。

 

◇次回「五里霧中」

タイトル的にはまだまだ迷走が続きそう……ではありますが、次回のナレーションが帝人っぽいのは、そろそろ帝人も本格的に動き出すのか、という期待があって楽しみなところ。あくまで帝人側の事情を掘り下げるだけで終わるかもしれませんが……。

ただ、滝口くん襲撃を知った紀田君がお見舞いに行ったので、そこで彼らがどんな会話を交わしたのか、そもそもそのこと事態を紀田君がどう捉えているのかで、まだまだどう転がるか分からないところではありますが。黄巾賊の前では誰かが暴走しちゃったら覚悟を決めるみたいなことを言っていましたが、それがダラーズと全面戦争をするということなのか、それとも……というのは分からないところですからね。

 

 

デュラララ!! #19「蒼天已死」感想5

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いつの間にか例のチャットルームに罪歌(杏里)まで参加していたのに驚きつつも、これは面白いことになっているなぁと思うところです。あの四人が顔の見えぬ場所で話している、というのもありますし、帝人―臨也、杏里―セルティは互いを知っていて四人で話しながらもお互いだけで話したいことはこっそりと内緒に情報を交換し合っている様子もまた、四人の一筋縄ではいかない関係が見えて面白いところですし。

 

前回ラストで、黄巾賊のリーダーが紀田君であることを知ってしまった杏里。今回は彼女があの場にいることに至る経緯が語られつつ、事態が泥沼へと進んでいく様子が描かれたとも。

追い詰められた杏里がセルティに助けを求めたことで、ダラーズvs黄巾賊の図が決定してしまったようですからね。少なくとも、もう紀田君だけでは止められないところまではいってしまったようで。臨也さんが言っていたように、ダラーズにも黄巾賊にも属している人もいるようなので、そういった人たちの動き次第ではまだ分からない……?とも思いますが、同時に、かつてのブルースクエアから入り込んだ人もいるわけで、加速するならどちらかと言えば、悪いほうと思っておいたほうがいいのかなとも思うところですが(杏里が情報収集していた場面を見ると、同時に「罪歌」の「子」もまた両チームに入り込んでいるのでは、というのもあるので、それがどう作用するのかにもよりそうですが)。

 

……まあ、そんな感じで今回の杏里の行動は事態の悪化に一役買ってしまったわけではありますが……個人的には、セルティ&杏里のタッグには見ていてわくわくするものがありました(笑)。人外の力を持つ女の子同士のチームですからね。今は割と孤軍奮闘状態ではありますが、単体での戦闘能力はどの勢力よりも抜き出ているでしょうし。そしてこのちっぽけなチームが今の事態の鍵を握っているのも面白いところ。「罪歌」関連のことを知られたくない杏里と、それを察したセルティが、もしもその辺を明かす覚悟を決めて帝人や紀田君に話したら、さすがにすぐさま解決とはいかなくても、それぞれ力を合わせて事態沈静の方向へ動くこともできるようになるわけですし。

……というか、前回の感想で鍵を握りそうなキャラの一人としてセルティを挙げたけど、今回で本当にそうなった感じです。三勢力のトップが誰か、そしてどんな人物かを全て把握しているのは、今のところ黒幕である臨也さんとセルティのみですから。そして、そのセルティは、帝人と杏里とは友好的な関係を築いている。いざとなれば携帯で連絡は取れるし、直接会って話をすることもできる。どう立ち回ることになるとしても、二人に関しては連携が取りやすいだろうし、彼女の動き次第では本当にどうなるのか分からないところで、楽しみなところです。

 

最初のエピソード終了後は暫く出番の少なかった帝人ですが、そろそろまた彼にもスポットが当たりそうな感じになってきました。まあ、三すくみの一角なわけですから、引っ張り出されないわけはないのですけど、今回臨也さんから、過去の黄巾賊とブルースクエアの抗争、そして現在のダラーズと黄巾賊の状態を聞かされて、情報面でようやく杏里と紀田君の二人に追いついてきた感じでしょうか。

もっとも、その情報提供者である臨也さんが、帝人から見えないところでは悪そうな笑顔を浮かべっぱなしだったので、見事に彼の良いように動かされているようにしか見えないところではありましたが。視聴者には、彼の都合の良いように編集した情報を流しているんだってことがよく分かるところで。

とはいえ、それで本当に帝人が彼の思う駒のままでいるのか、ジョーカーに化けるのかは分からないところですけどね。上にも書いたとおり、セルティが彼女の知っていることを帝人に話せば、帝人は杏里や紀田君を助ける方向で動くだろうなぁと思いますし。今のままだと(裏社会の)唯一の相談相手である臨也さんの助言に、それこそかつての紀田君のようにいつの間にか依存してしまう危険性もあるけど、紀田君と合流できたらそこの関係もまた変わってくるでしょうし。

 

もっとも、臨也さんがそれも織り込み済みで計画を立てていたり、それこそ彼が指摘した帝人の思惑を外れたダラーズメンバーが暴走したりすれば、帝人でもどうにもならないことにはなるかもしれませんが。

というか、実際のところ、臨也さんはどこまで知っていてどこまでが思惑どおりなのかは気になるところで。今回のダラーズと黄巾賊の関係の悪化も、杏里の行動の引き金を引いたのは臨也さんがチャットルームに流した情報ですし、杏里とセルティの関係くらい把握しているだろう(仮に知らなかったとしても、杏里が内緒モードを知らずに書き込んだ返信で気づいてもおかしくないかと)ことを考えると、窮地に陥った杏里がセルティにSOSを出すことまで見込んでいたのでは、なんて思えてしまいますし。とはいえ、さすがに杏里が罪歌を出さざるを得ない状況になったことまでは作り上げられないと思いますが……でも、あの状況だとそうなる可能性はかなり高いとも思えてしまうわけで。

今回の展開を見ていると、仮に帝人たちが互いに秘密を打ち明けても、そのときにはもう手遅れなように事態を動かしているのではとも思えてきてしまいますが……そうならば尚のこと、帝人たちには彼の思惑を超えて欲しいと思ってしまいます。

 

セルティとは別でもう一つ鍵を握ることになると思われるのが、門田さんチームでしょうか。セルティとは繋がりのない紀田君が頼る相手となると、彼しか浮かびませんしね。以前もダラーズのことを聞く相手に選んでいましたし。となると次回、意を決したように彼らに声をかけた紀田君が何を話すのか、まずはそこに注目するところでしょうか。そして、その後彼らがどう動くのか。

思えば、門田さんたちもなかなか面白い立ち位置にいるわけで。高校生組から見たら大人で、でも確かに池袋の住人で、そしてダラーズの一員……という点ではセルティと一緒なのに、彼女とは特に親しいような描写はない(でも臨也さんや平和島さんらのかつての同級生を間に挟んでは繋がりがないわけじゃない)。又、かつてはブルースクエアで今はダラーズと、実は紀田君とは敵対しているグループに属している。けど、だからといって紀田君の敵というわけではなく、(彼らの正義(?)に反することをしなければ)セルティや杏里や帝人の敵というわけでもないでしょう。むしろ、前回の紀田君の過去話から考えると、思想的には臨也さんと対極にいるとも思えるわけで。でも、その臨也さんとは今でもそこそこ親しくしているようにも見えるわけで、改めて考えてみると、何とも不思議なグループです。

 

これまでは他のキャラに比べると脇にいるようなイメージがありましたが、そう考えると彼らの参戦は面白くなりそうに思えてきます。そして、彼らとは違って全く無関係のところで動きながらも、絶妙のタイミングでダラーズと黄巾賊の触発を止めたサイモンが最終的にどう絡んでくるのかも(あるいは絡んでこないまま終わるかもですが)。

……これはもう暫く、各勢力がどんなメンバーでどう動いていくことになるのか、又、二つ以上の勢力に繋がりを持つ者がどんな働きをすることになるのかなどに注目しつつ、楽しむところですかね。

 

◇次回「黄天當立」

 

 

デュラララ!! #18「死生有命」感想5

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今回はほぼ丸々紀田君の過去話ということで、黄巾族時代の紀田君のこと、臨也さんとの出会い、沙樹との関係、そして、紀田君が黄巾族から抜けるまでが分かったものの、現在時制での動きはほとんどなかったのでそこが少し残念なところだったのですが、ラスト数分でそれがひっくり返りました(笑)。女が覗いている、の時点で浮かんだのは杏里でしたが、本当に杏里であり、彼女が黄巾族の溜まり場を訪れて何を知りたかったのかが分かってからは、非常に楽しくなってきてしまいました。

 

そんなわけで、紀田君の過去話。

帝人視点で見ている彼は、非常に顔の広い、いつもどこかおちゃらけている楽しい友人といった感じで、裏で動いているあれこれを知っているためか視聴者視点だとその明るさに無理が見える彼のこともいつもどおりと帝人は捉えてしまっているようでしたが、その落差を埋めることがこのエピソードにおける二人の課題の一つであり、黄巾族とダラーズの衝突を止める……あるいは、帝人が紀田君を助けるために必要なことなのかなぁ、と思うところ。そして、その二人の架け橋になるのが、杏里なのかなぁ、とも。

何にしても今回のことで分かったのは、やたら顔が広かったり実はカラーギャングのリーダーだったりしても、紀田君はやっぱり子供で、その根底にあるのは淋しさやありのままの自分を肯定してくれる存在を求める想いだってことでしょうか。それがかつての悲劇を招き、今また迷走を始めている、と。そのどちらでも裏で糸を引いているのは臨也さんという、紀田君にとっては到底許せるものではないだろう状況が進んでいるわけですが……。

 

いつものように楽しげにゲーム盤を眺めていたのが一点、急に不機嫌になった臨也さんが思い浮かべたジョーカーとは誰だったのか、それが今回の事件の鍵を握るような気がしてしまうところです。あのとき名前を挙げていた以外の誰か、それでいてセルティや平和島さん級の力を持っている人となると、サイモンくらいしか浮かばないところではありますが……それにしてはこれまであんまり絡んできていないよなぁ、というのと、だからこそ最後に大きく関わってくるのか?なんて考えも浮かんでしまいますが、何にしても今のところはよく分からないところですかね。

それよりも、臨也さんは一体いつから、そしてどこまでを企んでいたのかが気になるところでもあります。てっきり帝人が上京した辺りからかと思っていましたが、彼がダラーズに興味を持っていたことや帝人に目を付けていたことを考えると、ひょっとしたら帝人が上京することすら彼の手のひらの上だったのかも、と思えてしまうものが。だからこそ、最終的に紀田君を帝人に縋らせるために、沙樹と紀田君を引き合わせ、黄巾族とブルースクエアをぶつけて紀田君を追い詰めたのかも、と。黄巾族とブルースクエアの抗争自体彼の仕業でもおかしくないし、少なくとも沙樹誘拐は確実に絡んでいたでしょうから。

 

沙樹に関しては、これまでちらりと出てきただけでも、紀田君の彼女っぽいことと、臨也さんを心酔しているっぽいことは薄々と分かっていましたが、それが確定した感じですかね。前者は正確にはかつての彼女で(沙樹本人は今もそうだと考えているでしょうが)、後者はそのレベルがかなりのものだと分かったといったところですが。……というか、後者に関しては、彼女と臨也さんの関係がどこからどう始まったのかが語られていないので、何故あそこまで心酔するようになったのかが不明ではありますが。

 

沙樹誘拐においては、紀田君と門田さんたちの出会いも明らかに。過去や未来について、臨也さん同様に紀田君に持論を語ってくれたわけですが、言っていることが正反対なのもあるかもしれませんが、狩沢さんたちが揶揄していたように、門田さんがかなりかっこ良く見えたところでもありました(笑)。紀田君がいざというときの頼る相手に彼を選んだのもよく分かるくらいに。

そんな彼らはかつてブルースクエアにいて、沙樹誘拐をきっかけに抜けたようですが、今現在はダラーズの一員と、とことん紀田君と敵対する側にいるのは何となく面白いところです。かつてはブルースクエア側のやり口が気に入らずに紀田君側についたとも言えそうなわけですが、果たして今回はどうなるのか。彼らの動きも注目点かもしれません。

 

そして、今回のラストでは、黄巾族のアジトを偵察しに来て、「将軍」と呼ばれるリーダーが紀田君であることを知ってしまった杏里。個人的には非常に面白いと思うところです。

前回の感想でも、情報面においては三すくみの中で一番先を行っているのは杏里だと書きましたが、今回更に一つ抜きん出たわけですからね。このまま彼女が逃げおおせればそのままですし、仮に捕まって紀田君と対面したとしても、杏里=罪歌は分からないままだと思うので、やはりその面で一番優位にいることに変わりはないかと。

次回では、(臨也さん経由になりそうな気もしますが)ダラーズ側の情報も入手しそうな気配がありましたし、もし本当にそうなったらますます杏里がどう動くのかは楽しみになるところです。仮にそれぞれのリーダーと裏で動く存在の情報を握ったとしても、彼女は今のところたった一人。それらを広い視点で把握して最善の行動を選択できるか、それによって事態が泥沼と化すか、改善の方向へと向かうのかが決まってきそうです。

……次回彼女が知るらしい何かを伝えるのが臨也さんだとしたら、前者に誘導される可能性が高そうな気がしてしまいますが……予告を見ていると、帝人もそろそろ動き出すか?といった感じもありましたし、三人にとって最善の方向へと進んで欲しいところですが…………残り話数を考えると、もう少し迷走しそう、かな? そのときこそが、セルティや門田さんたちの出番、ということになるのかもですが。これまで描かれた中で、子供たちを導いてくれそうな良い大人となると、この二人が真っ先に浮かんできますしね。

 

◇次回「蒼天已死」

 

 

デュラララ!! #17「有為転変」感想5

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なるほど、そういう構図かー……というのが十七話を見終えて真っ先に思ったことでしょうか。後期OPの最初の背を向け合って立つ三人の絵は、ある意味そのものずばりを指していたってことですかね。

 

しかしまあ、起こる事件に何かしらの関わりはあっても、どちらかといえば平穏な日常の象徴、あるいは帰るべき場所的なものかと思っていた高校生組三人が、実はそれぞれの勢力のトップとして配置されることになるとは驚きです。

現時点においては、完全に統制されてはいるけどそれらは全部操り人形だから孤軍奮闘でもある杏里は、だけど事件の裏で糸を引く存在に(誰かも含めて)気づいていて、帝人も独特の信頼(?)で結ばれた駒はいるけど、セルティがたしなめていたようにちょっと迷走気味……でも、そんなセルティのような頼もしい味方もいるけど黒幕とも知らずに繋がっていて彼らの動き次第ではどう転ぶか分からず、紀田君は対面しているという意味では一番仲間と信頼関係がありそうではあるけど、一番黒幕に踊らされている、といった感じでしょうか。

 

……それでも、三人共に共通しているのは、今の三人の関係を大切にしていて、だからそれを壊そうとするものを許せないという想いで。

なので、それぞれが抱えているものを残りの二人に話せば、少なくとも三勢力(今のところはダラーズvs黄巾族の図が強いですが)の緊張は一気に解消することになるわけですが……容易にそんな状況には持ち込ませないだろうなぁとも、これまでの臨也さんを思えば想像できてしまうわけで。杏里の妖刀はそもそも一番話しにくいことですし(一応、あの街にはセルティという非現実の存在はいるわけですけど)、帝人もいきなり「自分がダラーズの創設者なんだ」なんて告白しても嘘っぽいし、紀田君は二人に比べれば現実味はあるけど本人にとっては話したくない過去でしょうし。

 

となると、やはり鍵になるのはセルティかなぁと思ってしまうところですが。あと、平和島さん? 一応、ダラーズサイドの二人ではあるのですが、同時に独立勢力であるようにも見えるので。

特にセルティは、今回杏里がかっこ良かったと語っていたように(あれがどこまで本気なのかはちょっと悩むところですが。三角関係を維持したい杏里が帝人を牽制するために必要以上に誇張して語った可能性もあるのかな、とか)、勢力の垣根を越えて関わっているわけですし。まあ、これはそう仕向けられたから、というのもあるのでしょうけど。

で、今回の話で、そんなセルティと平和島さんは、互いに何かあれば駆けつけるだろうし、たぶん助力を請えば何を置いても手を貸してくれるだろうと思える関係を見せてくれたわけで(そして、杏里が抱え込んでいたものを乗り越えた裏では、彼もまた乗り越えていたわけで……って、そう考えると、帝人とセルティ、杏里と平和島さんという表裏の存在がそれぞれ抱えていたものを乗り越えた話にもなっているのでしょうか?)、単体での戦闘能力もずば抜けているこの二人の存在はまさにジョーカーかな、と。

そういう見方をしてみると、那須島が平和島さんを殺してくれれば良かったのに、という臨也さんの台詞は、盤をひっくり返しかねない不確定要素を排除して欲しかったというように聞こえなくもないような? もっとも、彼の台詞……特に平和島さん関連のものは、どこまでをそのまま受け取っていいものか分からないのですけど。

 

前回の感想で帝人に期待するようなことを書きつつも、本当に帝人の存在が鍵となるのか、それとも杏里が一人で解決するのかは半々かなぁと思っていたわけですが(何せ、前半が嘘のようにここ最近は帝人の出番が少なかったですから……)、少なくとも帝人がキーパーソンとなることはなく解決となりました。杏里が語っていたように、セルティたちの存在があったから、本当に一人での解決、というわけでもなかったのかなぁ、とも思うところですが(杏里が最後に帝人と紀田君のことを思い出していたことを考えれば重要でなかったわけではないけど、今回の件では直接関与はしていないので)。

とはいえ、上で長々と書いたように、三勢力を作り出すことが黒幕の目的であったことを考えれば、それ自体はなるほどと思うところで。まずはそれぞれで足場を固めて、その先はこれからなんだな、と。今はその結果バランスが危うくなりかけているようにも見えますが……。

何にしても、その先がどうなるかは、次回から焦点が当たると思われる紀田君のエピソードがどう締められるかですかね。これまでの二人のように、残りの二人とは離れたまま解決となるのか、それとも、三人が向き合うことになるのか。ダラーズと黄巾族の対立の構図がほぼできかけている以上、帝人とは衝突しそうにも思えてしまいますが……。

しかし、前述のように、取り返しがつかなくなる前にそれぞれの事情を話し合うことができれば自分たちが駒でしかないことに気づくかもですし、何より、おそらくこれが最終エピソードになると思うので、そこは大団円を迎えて欲しいなぁと思うところです。

 

ところで、ここまでのエピソードで、帝人の物語と杏里の物語に一段落ついたわけですが、帝人と杏里では最後に出た結論が違うものにも見えるのが面白いところです。

帝人は非日常に憧れて足を突っ込みかけた結果、非日常もいつかは日常に変わってしまうことを臨也さんに告げられて、何だかんだで日常に戻っていった感じだったのですが、杏里は何も起こらない日々こそが非日常だと言う。帝人のエピソードの締めで、一見日常の出来事である恋愛事が非日常に負けないくらい困難であることがナレーションで語られていたことを考えると、日常の中にも非日常が内包されているようにも思えるわけで、そういうところは同じであるように思えなくもないような……という感じもするのですが、やっぱり違う気がするわけで。

何となく、この辺のことがこの物語のテーマ的な部分だったりするのかなぁ……と思っているので、違うように見えてしまうのが興味深いところではあるのですが……。私が読み取り切れていないのか、紀田君のエピソードでまた違う何かが見えてくるのかは分からないものの、何にしてもその辺もどうなるのか楽しみなところです。

 

◇次回「死生有命」

 

「今期終了アニメ(3月終了作品)の評価をしてみないかい?8」

 「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(3月終了作品)の評価をしてみないかい?8」に参加させていただくことになりました。

 

 当ブログでは、「とある科学の超電磁砲」「キディ・ガーランド」「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」「れでぃ×ばと!」「バカとテストと召喚獣」「ダンスインザヴァンパイアバンド」「ひだまりスケッチ×☆☆☆」の7作品の評価をしてみたいと思います。

 

 

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デュラララ!! #16「相思相愛」感想5

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やっぱり何だかんだで今回もあなたが黒幕ですか……といった臨也さんがいたりもしましたが、取り敢えず今は、それは置いておくとして。

 

前々回辺りで「罪歌」絡みでちょっと気まずくなったように見えたセルティと新羅でしたが、実は全く全然そんなことはなかったことをあっさりと見せてくれたのには何だかホッとしました。「罪歌」編に入ってから何度か感想にも書いているように、平和島さんとの友情も鉄板に見える彼女ですが、ふとラストの杏里を思い出しながら、そうした点がこの話ではセルティと杏里で対比になっているのかなぁと思うところです。

人間の杏里が他人を愛せないと一人で戦い、人外のセルティが人を愛し愛されて、新羅の協力を得ながら友人のために(自分のためも含まれてはいるでしょうが)奔走しているのは、何だか皮肉な話ではありますが。

 

今回の話を見て思うのは、表面的には物騒な事件なんかが起こっていたとしても、その根底にあるこの物語のテーマは「愛」であり、「自分探し」であるのかなぁ、ということ。一クール目がセルティ・帝人・張間美香辺りがそれらを獲得した人とするなら、今回の事件は杏里・平和島さんがその主役となるところでしょうか。

平和島さんに関しては今回いきなり言語化されてしまいましたが(でも思えば七話辺りでそんな伏線が張られていたような気がしないでもない)、そういう意味では杏里がどんな答えに辿り着くのかは興味深いところです。他人を愛せない杏里に恋心を抱いているという帝人は、その点ではキーパーソンになりそうなところなのですが、今回も出番なし。真打ち登場はまだ先なのか、それとも今回の件では杏里が自ら決着をつけてしまうのか……自らを寄生虫と割り切ってしまっている杏里だからこそ、それを揺さぶって欲しい気もしてしまいますが。

 

……そう考えると、今回の平和島さんの反応がヒントではあるのかなぁ、と思うところでもありますが。

端から見ると、少なくともセルティと彼の弟は、彼が化け物じみた力を持っていようとそんなの関係なく、むしろそれを含めて彼に好意を持っているように見えるわけで。臨也さんは屈折し過ぎて結局のところどうなのかはよく分からないから置いておくとしても(ムカついたからと臨也さんを殴りに行き、そんな平和島さんを待っていたかのように迎える臨也さんを見ると、狩沢さんのような妄想を炸裂されても仕方ないとか思ってしまいそうですが(笑))、門田さんたちやトムさんなんかもそれを忌まわしいものとは思っていないでしょう。新羅だって友達付き合いは続いているのでしょうし。

だから、異性に恋愛感情を抱かれるわけがない、という意味ならまたちょっと違ってきますが、単純に人間として好かれるかどうかなら、彼の抱えていた想いは杞憂であり思い込みでしかないわけで。でも、平和島さんが吹っ切ったような台詞を吐いたのは、「罪歌」の発言を聞いてから。これまでの十六話で描かれた分だけで見るなら、直接それを本人(「罪歌」本人じゃなくて子ではありましたが)に言葉という形にされて告げられたことをきっかけに、とも。

ならば、帝人が抱いている想いを杏里に面と向かって告げる……要は告白することは、自分は人を愛せないと言い切る杏里の心にも響くのではないかと思うのですが……。セルティと新羅の今の関係も、互いの想いを相手にちゃんと伝えてこそ、でしたし。そうなると、帝人頑張れ、ということになるわけですが……ここまでほぼ空気な分、そこら辺がどうなるのかは未知数な気がしてしまいます。個人的には頑張って欲しいところなのですけど。

 

でも実際、今回で「罪歌」絡みの大よその構図が見えてきて、杏里が自分が「母」である「罪歌」の現在の所持者であることを明かした以上、「罪歌」編もそろそろ終盤と思われるわけで、そうなるとやっぱり後は杏里が自分にどう決着をつけるかが焦点となるように思えるのですが……。にも関わらず、やはり今のところ、事件に帝人の絡む余地はないようにも見えるわけですけど。

とはいえ、それも現在の杏里vs春奈の決着がついてからこそという気もしますし、別の場所では平和島さんvs「罪歌」の子というものも繰り広げられているわけで。まずはそれらがどんな決着を迎えるのかを見守り、その後どうなるのかを楽しみにするところでしょうか。

 

◇次回「有為転変」

 

デュラララ!! #15「愚者一得」感想5

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前半は贄川さん視点で見る池袋の街……というかサイモンやら臨也さんやらといったこれまで語られてきたキャラたちの姿が新鮮で面白いなーと思いながら見ていて、最悪今回はこれだけだったとしてもこれはこれで面白いかなーとも思ったのですが、それだけでは終わらず、後半では切り裂き魔事件へと更に一歩踏み込んだ事態が起こり、更に面白いことになってきたと思うところです。何より、次回予告のナレーションからすると、これまでのことがまだ序章でしかなかったっぽいのがより次回以降への期待を高めてくれるところでもあるわけですが。

 

そんな感じで、杏里が事件に関してかなり根深いところで関わっていそうなこと、切り裂き魔は平和島さんに執着していること、贄川親娘もまた事件の関係者であることが明らかになった十五話。少しずつ何かが明らかになりながらじわじわと進んでいく物語が楽しいです。

 

今回まず分かったのは、杏里の両親のこと。家庭に何か抱えている子っぽいことは分かっていましたが、両親は既に亡くなっており、その死因は切り裂き魔で、杏里はそのときのただ一人の生き残りだった、と。杏里が必要以上に自身を客観視しているのは、それが原因っぽいですね。夢の中では幸せな家族の姿を見ているということは、両親が健在であったなら、杏里は普通にそれを享受して幸せに暮らしていたんだろうと思えますし(鍋からケーキが出てきた辺りは、彼女の理想像という気がしないでもないですが)。

そうなると、こうして切り裂き魔に再び関わっていくことは、彼女が今の自分と向き合うきっかけになったりするのだろうか……なんてことも思うわけですが、それだけでは足りないかもしれない、とも思うのは、帝人の存在があるからですかねぇ。今回は杏里視点での前回のシーンとチャットルームのみ登場でしたが、杏里に恋心を抱く彼が杏里に焦点が当たったこのエピソードで絡んでこないということはないだろう、と思いたいところですし。OPで帝人・紀田君・杏里の三人が別々の方向を見ているのは、最終的には向き合うためだと思いたいのもありますし。次回予告では出番を予感させるものはなかったけど、帝人には頑張ってもらいたいところです。

 

しかし、気になるのは、その切り裂き魔が杏里に反応していることですかね。杏里が両親の仇である切り裂き魔に興味を持つなら分かりますが(とはいえ、杏里にそうした点は今のところ見られませんが)、切り裂き魔のほうは……。五年前の本当の標的は杏里だったとか、生き残りだからとかは浮かびますけど、これまでの描写からするとそれらは何か違うような気がしてしまいますし。

 

そもそも、今回刺されてから、贄川さんが瞳を赤く変じさせて切り裂き魔として活動始めたのも気になるところで。妖刀なんていうくらいだから、持ち主(宿主)を次々と変えていく可能性も否定はできませんが、今回の彼を見ていると、新たな妖刀の器になったようにも、妖刀が自分の求めるものを効率よく探すための端末の一つになったようにも見えて、そもそも「罪歌」とは何なのだろうとも思ってしまうところです。

そして、その妖刀が特定の個人に反応しているのが、上記のとおりの杏里と、平和島さん。いい年したおっさんが平和島さんに向かって「愛している」とか言い出すのは見ていて気持ち悪いところではありましたが、勿論重要なのはそんなことではなく(いや、「罪歌」が平和島さんに執着しており、その「罪歌」は今贄川さんに取り憑いているということを念押しされた点では重要ですが)、何故その二人なのかということ。

今のところは、杏里は過去の事件絡みで、平和島さんは最強だから、みたいな感じに受け取れますが……そもそも、その執着を示しているのは、妖刀「罪歌」なのか、それともちらほらと話題に上る贄川さんの娘さんなのか……というのもあるのかも。

予告映像からすると、杏里と贄川さんの娘さんが対面しそうだったので、そこでその辺が明らかになるのでしょうか? そこまではいかなくとも、現時点では自分で推測するには限界があるので、何を話すのか楽しみなところですが。

 

あと、今回チャットルームで罪歌が平和島さんの名前を出したのは、他のところでも同じようなことをやっていたのか、それともあそこだけなのかもちょっと気になります。平和島さん本人を知っている三人(帝人はちょっと知っている程度ですけど)が集まったあの場所でわざわざ名前を出したのだとしたら、その意味が気になってしまいますし。

……余談ですが、今までキミらに嘘ついたことある?みたいなことをいけしゃあしゃあと書き込んでいた甘楽さんの発言には、苦笑してしまうものが(笑)。いや、確かに嘘は言っていない気がしますけど、情報を都合良く制限したり指向性を持たせたりして操作はしているよね、みたいな。

 

事件にあまり関係ないようなところでは、杏里の前では親切なおまわりさんだった人の名前が葛原さんだったことに地味に吹きました(笑)。セルティの前と杏里(というかセルティ以外の人)の前で違いすぎるというか、中身が案外まともそうな警察官だったことに驚いたというか。白バイ姿はセルティがトラウマになるほどなのに(笑)。

 

そして、首無しライダーと池袋最強の男のコンビには、見た目はヤバそうな二人にも関わらず、相変わらず妙に見ていて和んでしまいます(笑)。平和島さんなんかもの凄く物騒なことをひたすら呟いているのに。無論、その言葉の裏に、セルティを狙ったことへの怒りがあることが分かっているからでしょうけど。

やっぱり今のところはこの二人の友情が一番安心して見ていられます。セルティが今回贄川さんに語っていたことなんかを考えると、お互いに相手を人外の存在に考えつつも認め合っているような、むしろ友情の前にそんなの関係あるかって感じにも見えますし。いろんな意味で良いコンビだなぁ、と。

 

彼らとはまた別の意味で安心して見ていられるのが、ドタチン率いる四人組ですが。今回話題にしていた、遊馬崎さんの今となっては痛さ全開の自作小説(?)は本編に関係あるのか、それとも何となく出てきただけなのかも微妙に気になるところです。

 

◇次回「相思相愛」

 

 

デュラララ!! #14「物情騒然」感想5

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オチが読めた(笑)シャワーシーンから始まった岸谷親子&セルティのやりとりには、乙女なセルティを可愛いなぁと思いつつも楽しませてもらったわけですが、ある意味そこが今回の笑いどころの最後だったような気がします。

切り裂き魔を巡る物語は、臨也さんと森厳の存在が裏にありそうなことが見えてきたところで、予想以上に危険な方向へと進みそうな気がしてきました。……何より、今回は杏里が中心かと思いきや、彼女も彼女で渦中にいるとは思われるものの、本命はセルティのようになってきましたし。というか、今回の話を見て、この物語は一見帝人が主人公っぽくも見えるけど(そしてそれも間違ってはいないのかもしれないけど)、実際はタイトルどおり、セルティが主役なんだなぁというのが分かってきた気がします。

 

切り裂き魔事件の裏では、黄巾族関連の物語も着々と進行しているようで、街に溢れ返ると言ってもいいくらいに数を増やしてきたように見える彼らには、一時のダラーズのようなものなのだろうか、という考えが過ぎってしまいました。全く同じではないけど、明確な頭が見えないから好き勝手に増殖暴走しているような、あるいは、そう扇動する誰かがいて、本来のリーダーには手に負えなくなっているみたいな。……後者だと、何かもう普通に臨也さんが噛んでいそうな気がしてしまうところですが(汗)。

 

とはいえ、緊張感が高まりつつも、こちらはおそらくまだ水面下の出来事で、当面のメインは切り裂き魔かな、といったところではありますが。

今回示されたのは、切り裂き魔と呼ばれている相手はセルティと同じく人外の存在であるらしいこと、「罪歌」と呼ばれる妖刀が絡んでいそうなこと、チャットルームに現れる罪歌は事件の後に必ず(?)ネット上に現れること、でしょうか。

 

妖刀絡みでは、森厳がかつてその所有者であったことと、何よりもそれを使ってセルティの首を盗んだ……つまりは森厳がセルティの首を奪った張本人であったことがあっさり明かされたりしたわけですが……あそこまであっさりと明らかになったということは、重要なのは誰が何の目的で盗んだのかというよりも、やはりセルティ本人がそれでどうするのかということのほうなのかな、と思うもので。自分の父親のしでかしたことだから、新羅もある程度は把握していたわけで、そのことを知ったセルティとの関係がどうなるのかが気になってしまうところ。セルティが首のない自分を受け入れたのは、まずそれがあってこそ、という気がしますし。その根幹が揺らいでしまったらどうなるのか……。

 

そんな感じで新羅との関係に不安が過ぎるようなことになってきたので、その対比で一層頼もしく思えてしまったのが、平和島さんとの友人関係でしょうか。切り裂き魔事件に首を突っ込むことに消極的だったのが、セルティが既に襲われていた話を聞いた途端に俄然やる気になった辺り、言っていることは限りなく物騒なんですけど、友達を殺そうとした相手に当たり前のように怒りを露に出来る彼は、やっぱり根の部分では、この物語の多くの登場人物の中でも相当良い人だよなぁと思うところで。

彼自身も知らないところでは事件と関係ありそうなのもありますが、何はともあれこれで平和島さんの参戦も確定かなーと思えるところは、個人的には嬉しいところでもあります。

 

反面、不安が増大する一方なのは、明らかに何かを企んでいる臨也さんと森厳ですが。

お茶目な性格っぽくありつつも、腹の中は相当黒そうな森厳は、今回で首を盗んだ張本人が彼であることが明らかになったこともあり、どこまでが彼の手のひらの上なのか気になるところ。そもそも、彼の上にもセルティを狙う人間がいそうというか、首を盗んだのもその人たちの意向かもしれないわけで、森厳含め、彼らの思惑がどこにあるのか。身体のほうを調べたいなんて話を見ると、人外の存在の解明か……?とも思えてしまいますが……。首の所在を黙っている辺り、森厳の思惑は上層部とは違うものもありそうで、それがどう作用してくるのかというのもありますし。

 

又、その辺の駆け引きをしていた臨也さんとのパワーバランスも気になるところで。

いざとなったら若造一人くらいどうとでもなるものなのか、それとも……? まあ、現時点では利害が一致している(?)ようで、臨也さんが何をしようとしているのかのほうが重要なところではありそうですが。

 

何らかの紛争の真ん中にセルティの首を持ち込むことで目覚めさせようとしているらしい、ということは分かったものの(池袋に紛争を起こそうとしている、となると、今の平和島さんができるに至った経緯もその一貫か、と思えてしまうものがありますが……)、そのために何を引き起こそうとしているのか、その中心にセルティ自身を置くことで何が起こるのか。切り裂き魔事件もそうなると裏には彼がいるのかと思えてくるところですが(例のチャットルームも、前回の感想ではまた見られることを純粋に喜んでいましたけど、今回の話を見ると、臨也さんが帝人とセルティという駒を動かすためのものとしてまだ存在しているようにも見えてきましたし)、仮にそうだとしても、切り裂き魔についてはまだ分からないことも多くて、それがどう繋がっていくのかは見えないところです。

 

人外なのは妖刀であってその所有者が操られているとするなら、その所有者が一人なのかも気になるところですし。

これまでは若い女性だったので一人と思っていましたけど、妖刀の話が出てきたのと、今回ラストでそれっぽく出てきたのが以前にも出てきた記者(?)の男っぽかったのでその辺怪しくなってきましたし。今回、紀田君に例のセクハラ教師へ贄川さんの話を持ち出すシーンを入れてきたのを考えると、彼女たちが何らかのかかわりを持っているのは間違いないのかなぁと思えてしまいますが……。

 

◇次回「愚者一得」

 

 

デュラララ!! #13「急転直下」感想5

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首無しライダーが池袋に降臨してから作中時間では半年が過ぎ、時間経過と共にエピソードも新章突入となった十三話。アニメとしては1クールが終わったことで、OP&EDが一新です。

1クール目のOP映像にはいなかった人たちが名前付きで加わっていたのを見ると、これからは彼らも前面に出てくる……あるいはこれからのキーパーソンになる、ってことですかね。……そのうちの一人は、今回早速そのキャラを見せてくれましたし。

 

さて、新たに始まったエピソードは、十三話での取り上げられ方からすると、切り裂き魔&杏里のお話が進行していくことになるのかな、といったところでしょうか。

とはいえ、黄巾賊&紀田君のほうも、引き続き伏線張りつつ水面下で同時進行といった感じではありますが。池袋の街中でその姿は相変わらず見かけられ、そして、かつての紀田君が彼らのボスであったらしいことが明かされましたしね。

 

でも、今回のナレーションが杏里だったように、やはりメインは切り裂き魔&杏里な感じで。

繰り返される、何も起こらないのが彼女の日常、というモノローグに、だからこそ意味はあるのだろうと思ってはいましたが、最後のシーンを見る限りだと、そう思い込ませ続けていたことで知らずに杏里の中でフラストレーションが蓄積し、捌け口を求めて彷徨い出してしまったのが切り裂き魔と受け取れるものが。本当にそんなタイミングと状態で、切り裂き魔が出現しましたからね。切り裂き魔が杏里に似ている、という話も見かけたことはありましたが、あのシーンを見ると、セルティの影のように、杏里の影が具現化した感じで。

もっとも、セルティの首と張間美香の件がミスリードだったように、このこともまたミスリードの一つである可能性は否定できないので、本当に切り裂き魔は杏里なのか、それとも別物なのかは分からないところですが。怪しい人物なら、確かもう一人いたはずですし。

 

でも、仮に本当に杏里だった場合、そうなってしまった理由は、彼女自身と彼女以外とどちらにあるのだろう、とも思うところですが。杏里自身も自認していた彼女の在り様は、あんなふうに責め立てられるほど害悪だとは思えないというか、人間ってそういうものじゃないの?と思うところもあるわけで、誰かしら少なからずそういうところはあるような気がするものなのですけれど。杏里をいじめていた三人組も、だから“三人組”なんでしょうし。

だけどもし、杏里がそんな自分を認識しつつも、だからこそそんな自分に嫌悪を感じていたとしたら、それがああいう形で現れることになった、なんて可能性もあるのかな、と……。

 

とまあ、そんな感じでこれからのエピソードのメインは杏里になりそうなものの、今回はまだまだセルティの可愛さに悶えていた感じです(笑)。

具現化した都市伝説で、自分の影を自在に操って、時にはそれで大鎌を作って振り回しもするのに、白バイに追い回される姿が、か弱い女の子を大勢の大人の男が追い詰めているようにしか見えないのが不思議というか。見た目だけなら明らかにセルティのほうが怪しいのに、警察のほうが完全に悪役だったからなぁ(笑)。

というかそもそも、セルティが追い回される理由って何なのでしょうね。スピード違反? 無免許? それとも、首無しライダーだから? 前二つなら、それは仕方ないと思うところだけど、三つ目だと、セルティ本人を知っている視聴者としては理不尽だなぁと思ってしまうものがありますけど。……それとも、バイク関係なしに、武器の所持とか傷害とか、そっちでしょうか?

何にしても、自分の脅威が通じなくて小首を傾げたり、本気で警察に怯えたり、脅しの通じたチンピラにホッとしたりしていたセルティは可愛かったです。ついでに、新羅とラブラブな彼女が微笑ましく思える辺り、最初は微妙に抵抗のあったこのカップリングも、すっかり自分の中では馴染んだなぁと思うところですが(笑)。

 

それ以外では、まさかの新羅父が現在時間軸に登場(しかも新羅以上に変人っぽい)とか(何故か既に故人だと思い込んでいました)、時間が経過したことで帝人の紀田君の呼び方が「正臣」に変わっていたとか、波江さんはあのまま臨也さんのところに匿われているのかとか、その臨也さんは相変わらず何か企んでいそうだけど、今回は取り敢えずロシア語を話せたことにびっくりしたとか、細かい部分も面白かったところです。

それと、正体を明かしたことでもう無くなっちゃうのかなぁ……と少し淋しく思っていたチャットルームが普通にまだ続いていたことにちょっとホッとしました。視聴者にはバレているということで、それぞれの書き込みがそれぞれの声付きになっていましたが、今回のやりとりを見た感じだと、帝人と臨也さんは互いの正体を知っているけど、臨也さんはともかく、帝人はまだセットン=セルティは知らないみたいですね。それはそれで互いの正体知る日が楽しみにはなりますけど(笑)。でもとにかく、あの三人のやりとりがこれからも見られそうなのは嬉しいところですね。

 

そして、またも荒らしに来た罪歌。罪歌=切り裂き魔=杏里?とも思えそうな演出でしたけど、だとしたら罪歌は本人が直接書き込みに来ているんじゃなくて、怪奇現象の一種なんだろうかと思えるもので(時間軸は不明だけど杏里は切り裂き魔と遭遇した真っ最中っぽいとか、アク禁が通じないとか(……そういえば、あの辺の用語は半分くらい意味不明でした。まだまだその辺は不勉強です))、そもそも罪歌と切り裂き魔をイコールで考えていいのかというのもありますけど、その辺も含めて明らかになるときが楽しみではあります。

あと、切り裂き魔といえば、平和島さんを背後からじっと見つめていたような描写もあって、彼が絡んでくるのかも気になるところですね。……個人的には絡んできてくれると嬉しいところですけど。

 

◇次回「物情騒然」

 

 

2010年3月終了アニメ感想/ァ屮瀬鵐 イン ザ ヴァンパイアバンド」/「ひだまりスケッチ×☆☆☆」

金・土は忙しくて観る暇が無かったので(「Angel Beats!」は仕事行く前に早起きしての視聴でしたし……感想書いていたら時間ギリギリになっていたりしたけど)、ようやくこの二つの番組の最終回を見ることができました。見ていた時間が遅かったので感想を投稿するのは更に一日遅くなりましたが……。「ヴァンパイアバンド」のほうが一つの記事にするには短いので、二つまとめて感想です。

 

 

「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」 ★★★☆☆ 

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何だかんだで最後は綺麗にまとまったのかなぁ、というところ。

 

特別面白いわけじゃないけど、視聴を切るほどつまらくもない、ということでずっと見ていた感じですが、アキラとミナに信頼関係が出来始めてからは、そうした人間関係の部分は楽しめたかなぁと思います。ミナとユキの友情も微笑ましい感じでしたし。

最後の最後は、いろいろ迷い続けていたアキラがただ一人の存在としてミナを選んで、これで本当に二人の関係が磐石になった感じでめでたしめでたし、でしょうか。明確な敵の存在が出ていたので、これから今まで以上の困難が降りかかることは確実ですが……取り敢えず物語はここで終わりですし、ナレーションどおり、その絆は最後まで強固なままだったと思っておくところですかね。

 

 

「ひだまりスケッチ×☆☆☆」 ★★★★★ 

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三期目もこれまでに劣ることなく、最後まで素晴らしいものを見せてもらいました。

 

これまでどおりの「ひだまり」の世界を壊すことなく、それでいて、新入生二人という新しい風も入ってきて。これまでの二期でも、エピソードの時系列は行ったり来たりだったので、現在軸のエピソードと過去軸のエピソードが交互に挟まっていくような物語の進め方はすんなりと受け入れられたし、そんなふうに構成したからこそ、新入生がひだまり荘に溶け込んでいくまでの流れがまたゆっくりと染み込んでくる感じだったのかなぁ、とも。新入生二人が入ってくる前のエピソードに飛ぶときも、自然な流れで移行していましたしね。

 

その新入生二人の登場と、三期ではこれまで名前だけは出てきたヒロさんたちの先輩の話、作中でゆのが出会った有沢先輩という現三年生も出てきて、そして、これまでは後輩だったゆのたちが上級生となったことによって、世代交代……良い意味で先輩から後輩へと受け継がれていくものが描かれていたかと思います。又、新入生の一人であるなずなが普通科の生徒ということで、そのことによってこれまでとは違った視点なども見られ(それを言ったら、乃莉もひだまり荘にIT革命を起こした(笑)という意味では新たなものを呼び込んでいますけど)、先輩・後輩との関係を通して、ゆのが少しずつ成長していく様が見られたのも良かったところでしょうか。

 

勿論、これまでどおりの仲の良いひだまり荘のメンバーを見ているだけでも楽しかったですけどね(笑)。最終回なんかまさにその集大成といった感じで、日常の中の特別な一日を、これまでの話を通して絆が深まったことが描かれてきた六人で過ごす時間は、これからもこんな日々が続いていくんだろうことを窺わせてくれる、この作品らしい最終回だったと思います。

あくまでも日常の一コマで締めてくれたことで、四期が普通に楽しみになるところですしね(笑)。

 

 

2010年3月終了アニメ感想「バカとテストと召喚獣」4

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キャラクターアニメとしてはとても楽しい作品でした。特に中盤からは、スタッフもキャラクターの動かし方が分かってきたのかなという感じで面白さが上がっていた気がしましたし。特にFクラス+翔子は、キャラクター同士で掛け合いしているだけで十分楽しいものになっていたかと。

 

ストーリーのほうとしても、この学校の試験召喚戦争という特殊なシステムの意味が明かされて、それが完全に体現されるまではいっていないかもしれないけれど、その意図が形になり始めているように見えるFクラスのこれまでを思い返すと、そのシステムがようやく腑に落ちた感じです。そういう意味では、良い感じにまとまったラストだったのかな、と。

 

又、最終回としては、これまでの十二話を活かしたネタが各所に仕込まれていたのが面白かったところでしょうか。……ただ、良い話でまとめてくれるのも良かったけど、それは十二話まででやって、ラスト一話は丸々ギャグ回でも良かったかなぁ……とも個人的には思いますが。

 

そんな感じで、最後まで見ればそれなりに綺麗にまとまったかなと思えるところですが、試験召喚戦争に関しては最後までちょっともやもやしたものが残ったのが気になるところでしょうか。

上にも書いたとおり、そのシステムの意図は明かされたので、それに関しては良いと思うのですが、作中で何度か行われた試召戦争のルールが不明瞭なままだったのが、足を引っ張っていたように思うので。

 

最終回でも宣戦布告の三ヶ月ルールが言われていましたけど、FクラスができないならAクラスから仕掛けることはできないのかな、とか(その辺の説明を私が忘れているだけかもしれませんが……)、召喚獣のバトルにおいて重要なのは点数なのか操作能力なのかがよく分からないとか、そもそもその点数は現在HPに当たるのか、それとも他のパラメータにも影響しているのかとか。

Fクラスが仕掛けた何度かの試召戦争は、特に十一・十二話なんかは画面を見ていて燃えましたけど、その辺のルールがより明確に提示されていたら、ゲーム的な部分でもっと楽しめたんじゃないかと思うんですよね。点数で劣るFクラスが時に他クラスを圧倒していた理由とか、十二話の作戦がどういうふうに有効だったのかとか。

最終回まで見て、試召戦争回と日常ギャグ回のどっちが面白かったかと言われれば迷わず後者を選んでしまうけど、もしもその辺がもっと視聴者に分かる形で示されていたら、拮抗していたんじゃないかと思いますし。

 

とはいえ、冒頭でも書いたとおり、Fクラスメンバーを中心としたキャラクターアニメとしては十分面白かったと思うので、一クール楽しんで観られました。

 

デュラララ!! #12「有無相性」感想5

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セルティ編(帝人編でもあったかもですが)終了、ですかね。

 

それはそれとして、しんみりとエピローグを眺めていたところで次回放送は一週空く旨のお知らせが入ったため、時期が時期だけに、他局もそうだったのか、またCBCだけの(アニメ視聴者にとっては)悪質な番組編成の結果なのかが激しく気になるところではあります。一区切りついたところなので前者かなぁと希望的観測を抱きつつも……だったらせっかくのその機会に約一週遅れを埋めろよと思ってしまうところでもあるのですけど。

 

さて、内容としては冒頭でも書いたとおり、セルティの首を巡る物語のエピローグとなった今回。これまで散々思わせぶりに描かれていたセルティ(首)は、実は張間美香本人だったことが明かされたわけで、まんまとミスリードに引っ掛かったなぁ(笑)というところではありますが、正直に言えばホッとした部分もあります。

期待した方向とは少し違った結末ではありましたが、それ故に綺麗にまとまったような気もするし、何より本当にセルティの首と知りながら張間美香の身体にくっつけていたとしたら、新羅というキャラが許せなかったでしょうから。

その新羅とセルティは、美香の告白で真実を悟ったセルティが新羅のもとへと戻り、互いの本当の気持ちを伝え合ったことでめでたしめでたしといったところでしょうか。ある意味そのおかげでセルティは今の自分の状態を受け入れることができたのもあるから、結果オーライとも言えるところなのかも?とも思うところですが。

 

誠二と美香も、真実が明らかになったことにより、彼らなりの関係を築いていくことになりそうで。

こちらも、本当に頭はセルティ・身体は美香の状態だったら、双方がそれを受け入れていたとしても、それを見ている自分としてはその関係にもやもやしていたと思うので、殺されかけても誠二を愛している美香と、セルティを愛していることを忘れないために美香と知りつつも共にいることを決めた誠二という状態になったのは、すっきりできたかなぁと思うところ。これはこれで逆に、この二人の関係が今後どうなっていくのかという楽しみもありますしね。

 

ダラーズの創始者として活動したことで、憧れていた非日常の世界に足を踏み入れかけていた帝人も、臨也さんの言葉で再び日常の世界へ戻っていったのはちょっとホッとしたところです。

張間美香の告白によって、前回の盛り上がりが嘘のようなどこか呆気ない顛末を迎えたようにも見えて、帝人はどうなるんだろうと思ってしまったところではありますが、その帝人を日常に押し戻した臨也さんの言葉は、適度な希望と落胆を帝人に示すことで後腐れなく戻らせたようにも見えて、この二人をこういう関係に置いたことも含めて何だか感心してしまったところでもあります。臨也さんだからこそ言える台詞で、だからこそ説得力を持って帝人に突き刺さったんだろうと思えることも含めて。

そして、その臨也さんによって(セルティは映像で、でしたが)例のチャットルームの住人の正体がさり気なく示され、そちらも一段落といったところでしょうか。個人的には正体を知りつつ会話するところも見てみたいような気はしますが……それは、「甘楽」が再びあの場所を訪れるかどうかですかね。

 

そんなこんなで、転換点となるような出来事に直面しつつも、それぞれに何かを乗り越えて、再び何気ない日常に戻っていった帝人とセルティ。どちらも一連の物語のエピローグとしては綺麗にまとまったなぁと思うところで、特に帝人の、恋愛事は平凡な日常の一幕でありながらも、帝人が求めていた非日常並みの難事であることが描かれたのはちょっと可笑しかったところでもあります。紀田君、杏里のエピソードはこれから描かれるものとは思いますが、帝人が一つ大事なことを知って彼らの中に戻ったことで、それらが浮かび上がってきたときのエピソードもより楽しみになったような気がしますしね。

 

そして、そんなふうに今回の事件に関わったみんなが日常へと戻っていったことが描かれた後で明かされるのが、やはり事件の裏の主役は臨也さんであったこと(笑)。

薄々察してはいたものの、ダラーズの拡大も、美香の逃亡も、彼が一枚噛んでいた……どころではないレベルで関わっていたと。行方の知れないとされた波江さんを匿って(?)いるし、騒動の発端とも言えそうなセルティの首も彼の手の中にあることになりましたし。例のごちゃ混ぜのゲーム盤の駒を進めていたところを見ると、今回の顛末も彼にとっては布石の一つに過ぎないようにも見えて、果たしてこの人があと一体どれだけ水面下で物事を進めているのか気になるところではあります。セルティの首が彼の手元にあるということは、それ関連でいつかもう一騒動あるのかなぁと思うところでもありますし。

しかしまあ、そんなふうに裏側が明かされても、折原臨也というキャラに対する印象が変わらないというか、むしろますます好きになりそうなのが、彼がこれからも糸を引いているだろう事件を見るのが楽しみだなぁと思えてしまうところが、ある意味一番凄いことなんじゃないだろうかとも思えてしまうところではありますが。

 

何にしても、これで一つのエピソードが終わり、その終幕を綺麗にまとめてくれたこともあり、次回から動き出すと思われる物語も楽しみです。

 

◇次回「急転直下」

 

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何と言うか……見ていてつっこみどころがないわけじゃないんですよね。つっこみどころというより、うまく説明のできない引っ掛かりというか……。

でも、ただ戦争を止めたくて、タケミカズチで本来なら友軍であるはずの兵の群れの中を駆け抜けて。それでもどうしても止まらなくて……だけど、リオの届けた音を信じたカナタがアメージング・グレイスを吹き鳴らして、その音が戦場にいた兵たちの動きを止めて。そうして、意図せずして(か、どうかはフィリシアさんがどこまで考えていたか分からないので不明ですけど)稼いだ時間で講和条約が成立したことを伝える部隊とその役目を負ったリオが到着して、伝えられたその事実に戦場にいたほとんどの人たちが歓声を上げて……そんな一連のシーンを見ている間、涙が止まりませんでした。

その涙が何に由来するものなのか……戦争はもう嫌だと叫ぶ人たちの想いとそれを止めようとするカナタたちの姿に引き込まれていたのか、目の前で繰り広げられる展開に呑まれていたのか、その辺りは自分でもよく分かっていないのですけど。でも、一つだけ確かなのは、それだけの力を持った最終回だった、ということでしょうか。

 

毎週個別感想を書くかどうかはその作品自体に対する理解度にも影響してくるもので(書くこと前提で見るとやはり視点が違ってきますし、書く段階でもう一度あれこれ考えるので)、いくつかの理由から書かないことを選択したこの物語は、自分一人で見ているだけではどこまで読み取れたのかは疑問なのですけど。その分、他の人の感想を見ているのは興味深いところでもありました。

あくまで私の見ていた範囲ですけど、見事に二分されているなぁ、という印象があったのですよね。自分なりにこの作品の方向性というか描こうとしているものを見つけた人は絶賛していて、それが摑めないままの人は何を描きたいのか分からないと酷評する、そんな印象を受けました。無論、もっと細かく見ていけば、途中までは良かったという人や、このエピソードは良かったという人など、その二つだけではない感想も出てきますけど。

 

ただ、そうしたものを見て、その上でアニメを見て思ったのは、この作品の描いているものが「戦後」であることを念頭に置いていることが、この作品を楽しむ前提かなぁ、ということでした。

ラスト二話なんか顕著ですけど、この作品を「軍隊物」「戦争物」として見ていると、カナタたちの行動はつっこみどころ満載なんですよね。でも、「戦後」の世界で生きている女の子たちの物語としてみると、引っ掛かる部分がないわけじゃないけど、何か納得はできる。

 

前半部分の、何故わざわざ軍属の少女たちを主役に据えたのか、とともすれば思ってしまいそうなほどの、ちょっとだけキナ臭いものはありつつも平和でゆるい日常エピソードも、もう戦争は嫌だと身体を張ってホプキンス大佐を止めた町の人たちや、本当は戦争なんかしたくないことが窺える一般兵たちを見ていると、このためにあったんだなぁと思える。平和な日常が描かれていたからこそ、そんな時間が続いて欲しいと願う気持ち、わざわざ戦争して文明を進歩させなくても人々は楽しく生きていけるんだというのが伝わってくるような気がする。

 

砦の乙女の伝承も、第一話で語られたそれがひっくり返ることで、戦争を起こさせないためには何が必要なのかが描かれる。これを補強している(というか重ねて描かれていた?)のが、軍人としてはつっこみどころ満載だった十一話のカナタたち。軍人としては、彼女たちの行動は正しいとはいえない。でも、これから平和な世界を作っていく人たちとして見たら……敵味方関係なく窮地には手を差し伸べ、意思疎通すらまともにできない相手と何とかしてコミュニケーションを取ろうとして……そんなふうに、昔の誰かが定めた敵というフィルターを取っ払って相手を見る姿は、そう在るべきなのだろうと思える。そして、それを最後に駄目押ししたのがリオだったのだろうと思う。ローマ皇帝が話の分かる奴だった、というのは、それこそ話して見なければ分からなかったことなのだから。

 

まあ、そんな感じでテーマ的な部分は綺麗に昇華されたのかなぁ……とは思いますが。かなり実験的な試みではあるよなぁ、とも。軍属の少女たちが主役、という時点で、その情報しか持たずに見たら、どうしてもそういうものなのだと固定された状態で見ることになりますからね。それを覆さなきゃいけないのだから難しい。公式サイトとか雑誌掲載のインタビューとか、必ずしも誰もが見るわけじゃないですからね。私もそういう一人ですし。

 

あとは、見ていて全体的な構成に説明し難い引っ掛かりというか、ちぐはぐさを感じてしまったのが気になったところで。何というか、伏線の張り方のうまいところと下手なところがあるというか。

砦の乙女の伝承とか、実を言えばセイズに伝わっている話がどんなのだったか、ほとんど忘れてしまっていましたし。ローマ軍の動きとか自軍の動きとかは、そもそもこの世界の地理が分からないので危機感が伝わって来るような来ないような……といった感じでしたし、他にも妙にガタガタの縫い目で繋がったように感じたものも。

逆に、ノエルの現在と過去とか、カナタの絶対音感が照準レンズの修復に役立ったところか、綺麗にぴたっと嵌ったなぁと思えたところもあるのですけど。クラウスさんの話とか、一話で綺麗にまとまっていたなぁというエピソードもありましたし。

……両方あったから、余計にそこに引っ掛かりを覚えてしまったのかも、とも思うところですが。

 

あと、個人的に一つ気になっていたのが、このアニメの作画……というか美術。

緻密に描き込まれた綺麗な背景はこの作品の特徴の一つというか、それを最大限に利用して物語を組み立てていた印象があるのですが、これ、確かにデジタルの綺麗な画像で見るとうまく効果を出しているのですけど、逆に画像の粗いアナログで見ると、機能しない気がするんですよね。以前何度か書いていたように、我が家のテレビはテレビ愛知(デジタル)の受信状況が悪くて(幸い、最近は調子良いですけど)、そうなるとアナログ……しかも録画という最悪の画像状態で見ることになるので、面白さが半減してしまうのですよ。

デジタルも見たことある上で見ているから……というのもあるかもしれませんが(そういう意味では、終始アナログで見ていた人はどうだったのかちょっと気になるところですけど)、同日放送の「バカテス」は同じ状態でも楽しんで見られた辺り、やはりそこが足を引っ張っていたのかなぁという気がしてなりません。とはいえ、先に書いたとおり、デジタルの綺麗な画像で見れば、物語の魅力を引き出す役割を果たしているわけですから、うまくいかないなぁと思うところではありますが。

 

そんな感じで、良いところも微妙なところも内包した作品だったと思いますが、そういうところも含めて最終回は良かったと思えたし、何だかんだで楽しめたのかなぁ、と思います。

 

 

デュラララ!! #11「疾風怒濤」感想5

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まさかのアイザック&ミリアまで登場の第十一話。世界観は同じらしいとか、第一話でも誰か出ていたらしい話は見ていたので、登場そのものよりも、ダラーズの一員だったことのほうに驚いたりもしましたが(でも妙に納得もした(笑))、何にしても嬉しいサプライズですかね。あと、キャラデザが違う人でも違和感がなかったのがちょっと意外でした。

 

さて、今回はダラーズの創始者が帝人であったことがはっきりと語られました。正確には、帝人が言い出して、当時仲の良かったネット仲間数人と作り上げた、という感じでしたが。

その原点はやはり帝人の閉塞感にあったようで、パソコンを手に入れてインターネットに繋いだことで広がった世界の中で、何か特別なことをと始めたら、いつしか帝人の手を離れて拡大していったといった印象が。以前の感想で、ダラーズの勧誘はどういう基準でやっているのだろうみたいなことを書いたと思いますが、この辺は無作為だったようで、だから案の定、創始者の思惑とは違う方向へと進み始めてしまっていたようです。

始まった段階から、その頃は帝人たち初期メンバーが情報操作をやっていたわけですが、その後の思惑とは違った方向(主に悪い方向)へのシフトや、配布をやめてもパスワードが流れていた辺りは、何もなくてもそうなった可能性も否定できないものの、やはりそこには臨也さんの関与を疑ってしまうものが。今までの彼を見ていると、ダラーズの存在を知った彼が放っておくわけはないし、そこに何らかの介入をしてもおかしくないなぁと思えますからね。実際、彼はダラーズや帝人に目を付けていて、今のあの状況を楽しんでいるわけですから。

 

臨也さんの介入があったかどうかの真実はさておくとしても、ダラーズを軌道修正しようと帝人の投じた一石が、その場では一蹴されて終わりだったけれど、それでも静かにそれが波紋を広げていく様を見るのは妙にドキドキするものがありました。田舎のテレビの前で、遠い池袋の話でその様をもしかしてと感じ取っているだけでもそうだったのですから、実際にその地に足を踏み入れて、帝人にとってはネットの中にしか存在していなかったダラーズというチームの存在が確かにそこに息づいていることを感じていくところは、その比ではなかっただろうと思えるところです。それも、実際に池袋という場所で聞かされるその話は、完全に思い描いていたとおりではないかもしれないけれど、少なくとも一度なりかけた無法者の集団ではなく、好意的に、人によっては拠り所のように語られるものになっていたのですから。

そして、そうした背景が語られることで、これまでの帝人の行動の不透明さにも納得。ダラーズのことを最初から知っていたような、それでいて知らないような、そんなどっちとも取れる彼の行動は、池袋に来ることで初めて、彼の中のダラーズがリアルになったからだったんですね。

 

帝人がその実感を得ていく一連のシーンもドキドキしながら見ていましたが、池袋という街で、実際にダラーズが集結したシーンもドキドキしながら見ておりました。特に帝人がメールを送信し、その直後からあちこちで立て続けに鳴り始めるメールの着信音は、その異様さもあって、波江さん同様その空間に呑まれてしまいそうになる部分も。同時に、あの場所に集まっていた老若男女を問わない集団の全てがダラーズのメンバーということにも圧倒されました。

……その中に、知った顔がかなり混じっていたのには笑ってしまうところでしたけど。門田さんたちがダラーズなのは既に明かされていたので知っていましたけど、平和島さんやサイモンまでとは。カズターノやプラカードのお姉さんもいたし(笑)。

 

そんな感じで、今回は今のダラーズが形成されていく過程と、ダラーズが集結するところに焦点が当たっていたため、ストーリーが進んだというよりはネタ明かしの回だったわけですが、その分ラストの引きがなかなか凄いことに。

誠二に刺されそうになるところで終わった帝人がどうなるのかも非常に気になるところではありますが、同時に、ようやく自分の首と対面することで何かを吹っ切ったセルティがどうなるのかも気になるところです。矢霧製薬の黒服と戦っている最中にヘルメットを飛ばされたことで、本当に首がないことが大勢の人間の前で晒されましたし(パニックになって逃げる描写より先に、すかさず携帯で写真を撮る人が大勢映ったところはうっかり吹いてしまうところでしたけど)、自身を化物と定義した彼女がこれからどうなるのか。彼女自身も、彼女を取り巻く人々との関係も、黒バイクの都市伝説も、今回のこの騒ぎが一段落した後にどう変化するのか、それともしないのか。そして、結局首のことはどうするのかも。これに関しては、セルティ(首)が何を選ぶのか、というのも関わってきますが。

そして、今回は集団の中で静観していただけで終わった臨也さんがどう動いてくるのか、それとも最後まで観察者であるのかというところも。今は帝人の存在を大変興味深そうに見ている彼なので、誠二から帝人を助けてくれたりとか……?なんて予想もできますが、ある意味一番何するか分からない人なので、彼に関してはその動向を静かに見守るしかないかな……という気もしますが。

 

◇次回「有無相性」

予告映像に臨也さんが人間の首でも持っていそうな絵があったのですけど、セルティの首に関して、やっぱりこの人も絡んでいるのでしょうか……?

 

 

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