翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

アニメ感想(2010年4月〜)

「今期終了アニメ(9月終了作品)の評価をしてみないかい?10」

 「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(9月終了作品)の評価をしてみないかい?10」に参加させていただくことになりました。

 

……新番組ラッシュに追われて「けいおん!!」の最終回(番外編だけど)の視聴を後回しにしていたらあっという間に一ヶ月過ぎてしまい、それをようやく視聴できたと思ったら今度は仕事が忙しくなったりしてこっちにまで手が回らなくなり……と何だかんだでかなり遅くなってしまいましたが、ようやく書き上げました。

ピッコロさん、こんなに遅くなって申し訳ありませんでした(汗)。

 

 当ブログでは、「けいおん!!」「戦国BASARA弐」「黒執事Ⅱ」「学園黙示録HIGH SCHOOL OF THE DEAD」「世紀末オカルト学院」「オオカミさんと七人の仲間たち」「祝福のカンパネラ」「生徒会役員共」の8作品の評価をしてみたいと思います。

 

 

 

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「今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?9」

 「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?9」に参加させていただくことになりました。

 

 当ブログでは、「化物語」「聖痕のクエイサー」「Angel Beats!」「薄桜鬼」「WORKING!!」「荒川アンダーザブリッジ」「いちばんうしろの大魔王」「閃光のナイトレイド」「デュラララ!!」「真・恋姫無双〜乙女大乱〜」の10作品の評価をしてみたいと思います。

 

 

 

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2010年6月終了アニメ感想ァ崛光のナイトレイド」4

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特別編やDVDCMで流れた第0話の映像を見て、これを第一話でやったら最初っから楽しめたんじゃないだろうか――そんなことを私が思ってしまったのは、桜井機関の四人の日常(関係)が垣間見えた第四話でこの作品の視聴を決めたからであり、その後も楽しみな番組の一つとなっていたからでした。

そして最終話。雪菜以外の(死亡したキャラ以外の)その後が不明な終わり方に、もしもその辺を補完するエピソードがDVDに収録されるなら見たいと思ってしまうところで……そういう意味では1クールじゃ物足りなかったのかなぁと思ってしまうところです。

 

第四話でこの作品に心惹かれたのは、桜井機関の四人の関係の行方が楽しみに思えたからで、その点に関しては一応満足できるところまで描かれたかなと思うところ。

いやまあ、棗は退場してしまったし、葵と葛は生死不明なのですけど。でも、葛に戻って来いと言ったときの葵とか、棗の最期とそれが決定打で戻ってきた葛とか、核を空に飛ばす直前の葵と葛のやりとりとか、二年後に一人きりになってしまっても強く生きている雪菜とかを見ていると、四人で共に過ごした時間が、それぞれに与えたものがちゃんとあったんだなというのが見える気がするので。

 

逆に物足りなく感じてしまったのが、史実を基にしたストーリーながらも、結局は史実どおりに収まってしまったところでしょうか。まあ、歴史の裏ではこんな攻防があったんだ、みたいなところを描いた物語だったとは思うので、歴史が変わってしまうことはないだろうとは思っていましたが、もっと何か踏み込んでくれても良かったかな、と。

そういうところがあったから、観ている途中では、この物語のテーマは仲間の絆的なところなのだろうか、それとも戦争絡みに関することなのだろうかと考えてしまったところで。マクロでは戦争、ミクロでは桜井機関の四人……とも言えるかもしれませんが、ちょっとどっちつかずの印象があったかも。

 

特に(主人公の)葵は、あの時代においてけっこう現代人に近い思考を持っているキャラだったこともあって、高千穂の思想に対するカウンター的な何かを期待してしまったのもある気はしますけどね。

葵と葛という、それこそ第四話で対照的であることが描かれた二人の対比が見えたのは面白かったところですけど、それだけだった気がするので。高千穂のやろうとしていたことが、人道的にどうかという点を除けば絶対に間違っているとも思えなかったから、余計に論破して欲しかったかな、と(歴史のその後を知っている視聴者には、あれだけのことをやっても彼らの願いが少しも届かないことが分かってしまいますし)。

 

とはいえ、雪菜が高千穂に言った「何が一番正しい道かは誰にも分からない」ということ、自身の行動に迷いを見せた葵に葛が言った「裁けるのは時の流れだけ」という言葉を考えると、この物語で伝えたかったのは、日本が核を手にする側に回っていたかもしれない、という別の道の可能性を見せることで、視聴者にそれも含めて戦争というものについて考えてもらうことだったのかも、とも思いますが。

高千穂も桜井さんも、ああいう最期を迎えたけれど、どちらも国のためという信念のもとに動いていたのは同じで。それとは違うところでは、関東軍やリットン調査団など、あの時代の人の思惑が、それらがどう戦争に繋がっていったかの一端が見えたわけで。それらを見て、戦争とは何なのか、それを回避するためには、失くすためにはどうすればいいのか。そうしたことを問いかけていたのかも。

 

主人公たちが能力者という設定が、事件の解決に役立つと同時に核という理不尽な力に対応させられていたりなど、設定的に面白い部分もあったり、桜井機関が実は高千穂と繋がっていた……!?という展開には、思い返せばそういう描写があったというか、むしろもやっとしていた部分がぴったり嵌ると納得させられたりと、面白いところもいろいろあったのですが、どこか残念だったような感覚も拭えない、楽しんで観ていたからこそそうしたところが惜しいと思えてしまう作品だったと思います。

 

 

2010年6月終了アニメ感想ぁ峭喟逎▲鵐澄璽競屮螢奪検5

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最終話は良い話な部分もありつつも、荒川の日常で締めてくれたと思ったら、ラストでまさかのアマゾネス(笑)。

というわけで、二期制作が早々に決まった「荒川アンダーザブリッジ」。それが決まったからこそか、次回への伏線を張って終わった構成は、ある意味この番組らしいと思えてしまうものが。最終話でこれまで触れられなかった三人を持ってきたのも、そういう理由があったのかも?

何にしても、最後にいつものどこかシュールな荒川での日常話をやってくれたこともあり、最後まで笑わせてもらいました。

 

一応原作はずっと読んでいたわけですが、コミックスまで集めていたわけではないので、一度読んだだけでは見落としていたこの作品の魅力を気づかせてくれたのが今回のアニメ化だった気がします。たまに良い話が挿入されていることも分かっていたはずだけど、どっちかというとギャグ漫画の印象のほうが強かったのですが(何せ出てくるキャラが全員アレな方向で強烈ですし(笑))、芯の部分ではけっこうシリアスなお話だったんだな、と。

 

荒川の住人たち――とりわけニノと関わることで、大きく変わっていく主人公・リク。上辺としては成功した人生だったけど、どこか欠けていた彼の中が少しずつ埋められていく様を見ているのは楽しかったです。呪縛とも言えるレベルでリクを縛っていた父親との関係も、ほんの少しだけ歩み寄ることができて、最終話では、実は楽しかった思い出もあったんだということを思い出せましたし。

逆に、金星人発言など、どこか変わったところのあるものの意外と本質をズバリと突くニノも、リクと恋人同士という関係になったことで少しずつ良い方向に変わっているように見えるところもあって。風変わりな荒川の住人に囲まれながらも、何だかんだで楽しく過ごしている様は見ていて楽しかったです。一般常識からすればかなりズレていましたけど、最終話の遊園地など、何だかんだで互いのことを大切に思っている荒川の住人たちも、時にはその理不尽なやりように苦笑することもあったけど、そんな彼らの毎日を見ているのは楽しかったですしね。

 

そんなわけで、最後まで楽しめましたし、二期も楽しみに待ちたいと思います。

 

 

WORKING!! 13品目(終)「デートと言う名の“決戦”、小鳥遊と伊波のそれから…」5

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小鳥遊と伊波さんのデートをメインに描きつつも、その裏ではぽぷらたちが休日の買い物やら何やらを楽しむ姿や、最終話になってようやくクローズアップされた松本視点でいつもとはちょっとだけメンバーの違うワグナリアの様子が描かれてと、劇的に変化しそうなイベントが描かれつつも、同時にいつもの日常が描かれることで仮にそんな何かが起こったとしてもこれからも変わらない日々が続いていくことが感じられるような、個人的には満足できる最終話だったなぁと思います。

 

小鳥遊―伊波さんの関係は、小鳥遊が最終目標として掲げた「手を繋ぐ」という分かりやすい効果が出るまではいきませんでしたが、最初の頃に比べれば考えられないくらいに男(女装中だけど)の近くにいる伊波さんの姿が見られ、相手が小鳥遊(好きな人)だからというのもあるでしょうが、その点に関してはちゃんと成長しているのが分かるところだったかと。手を繋ごうと試みるところも、(殴るのを我慢して)向き合ってあと一歩のところまでは行けたようですし。

……まあ、そのあと一歩がかなり大きそうな気はしますが、それでも着実に進んではいるわけですし、視聴者的にはこの二人に微妙な距離感をもう少し楽しめるのは悪くないかな、と思えるところで(笑)。

 

なので、個人的にはやっぱり、このデートエピソードで重要なのは、これまでは伊波さん→小鳥遊と一方通行だった気持ちが、小鳥遊側に変化が生じたことだったかと。

最終的には犬扱いで落ち着いたようですが、小鳥遊自身がショックを受けていたように、初めて伊波さんを人間として好意的に見たわけですから(それも、彼の好みとは正反対なのにも関わらず)。それが今後恋愛感情に結びついていくのかは今の時点では分からないわけですが、それでも伊波さんにとっての希望が芽生えたことは確かだろうし、二人の関係を見守る側としても楽しくなってきたところかと(笑)。

 

そんな二人のデートの裏側では、面白そうなことに関しては結託して絶妙のコンビネーションを発揮する山田&相馬や、そんな二人に便乗して悪ノリしたように見せかけて、実はストッパー役としてついてきた佐藤さんの相変わらずの良い人っぷりや、そんな彼の策略(?)に見事乗せられるぽぷらの子供っぷり(笑)が見られたりと、何だかんだで仲の良いワグナリアのバイトメンバーの姿が見られたのは楽しかったところ。

いろいろ腹黒いことをやりつつも、(主に佐藤さんに)最終的にはやり込められる相馬さんを見ていると、ああいう人でも何だか憎めないのが面白いところでもありますし。(本当に五万円分だったのかはともかく)本当に服を買ってもらって喜んでいる山田は何だか可愛いですし。そんな二人には実力行使する佐藤さんも八千代の天然っぷりには敵わなくて、微妙に悪循環な部分はありつつも、相変わらずうまく人間関係が回っている店だなぁと思えて、そこが楽しいところで。

最終回にてようやく台詞付きでの出番が回ってきた松本も、凡人を目指しながらも、それ故に本人の希望とは裏腹に他のメンバーには変人認定されていたりと、何だかんだでワグナリアの一員であることが見えましたし(笑)。

 

日々少しずつその関係は変化しつつも、何だかんだで仲良くやっていることに変わりはない、そんなワグナリアの光景を最後まで見せてくれたのは良かったなぁと思うところ。原作を再構成するにしてもアニメオリジナル部分を入れるにしても、毎回その辺をうまく膨らませてくれていたなぁとも思いますし。

小鳥遊と伊波さんはこれからどうなるのか、今回のアニメ化ではそれほど大きな変化はなく終わってしまった佐藤さんと八千代は……他にもなずなの兄へのM疑惑やら何やらと、今回はひとまず終わりとなりましたが、彼らの関係の行く末が気になるところはいろいろありますし、また原作が溜まったら是非二期をやって欲しいなぁと思います。

 

 

Angel Beats! EPISODE:13(終)「Graduation」感想5

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これまで語られてきた物語がどう締め括られるのか楽しみで、だけど、ずっと毎週楽しみにしてきた物語だからこそ終わってしまうのが淋しくもあって、そんな気持ちでドキドキしながら放送を待っていた最終話。つっこみどころとかが全くないわけではないけれど、それでも今は余韻に浸っていたいような、そんな綺麗な終幕でした。

 

やはり大まかな物語は前回までで終わっていて、最終話で語られたのは、最後に残った五人の卒業式と、音無とかなでの別れ(ゆりとかなでの和解もあるかな?)。あの世界での物語は音無の慟哭で終わっていて、彼が旅立てた瞬間は描かれなかったけれど、ED映像でみんなと同じく最後には消えていって、無事に生まれ変われたと解釈できる最後の最後のエピローグが描かれたのを見ると、音無もあの後自分の心に整理をつけて旅立てたのかな、と思います。

 

さて、昨日は最終話を前に発売された、アニメの前日譚である「Angel Beats-Track ZERO-」の感想を書きましたけど、そこでちょっと書いたかなでについてのエピソードがここまでほとんど描かれなかった理由は、トリに取ってあったというのが正解っぽいですね。

ドナーカードの話はやはり一応伏線であったようで、音無の心臓はかなでに移植され、彼女は生き長らえることができたとのこと。といっても、あの世界にいて、あの世界で旅立っていった以上、彼女も既に死者ではあったのでしょうが。先に死んだはずの音無のほうが後であの世界に来ているというのは不思議な話ではありますが、そこはまあ、時間の概念が現世とは違うから、でしょうかね。

……かなでの未練がそこにあったことを考えると、ひょっとしたらそれこそ神様が、二人が出会えるよう手配した、なんて可能性もあるのかもしれませんが(でないとかなでが永遠に成仏できませんし)。……だとしたら、それはそれで面白い気はしますけどね。前回までで、システム上位者としての神の介入は否定されていることもありますし。

 

かなでの未練が「恩人にお礼を言えなかったから」ということだとすると、青春時代自体はまともに過ごせたのでは?と思うと同時に、ならばそういう心残りでもあの世界に来てしまうのか?という疑問も出てくるのですが、そこは今更言っても仕方ないところですかね。まあ単純に、心臓移植で生き長らえたけど、それは数年の話で結局青春時代の半ばで生涯を閉じた、とかかもですが。

でもまあ、最後にそれが明かされたことで(最後に持ってこざるを得ない理由でもあったなぁと思いつつ)、かなでがどうしてあの世界に留まり続けていられたのかは明らかになったところですかね。それでも彼女の不器用さだけでは足りないと思えてしまう彼女の説明不足っぷりは依然疑問のままなのですが……やっぱりこれも、そうなってしまったものはしょうがないと、今更追求しても仕方ないところでしょうか。

 

 

そんな感じで、最後は全員の卒業で終わった「Angel Beats!」。……そういや、タイトルの意味って、天使と呼ばれていたかなでの心臓の音(鼓動)ってことだったのかとふと思ってみたりするところですが、まあそれはさて置いても、綺麗に終わったかなと思えるところ。

生まれ変わって再会ENDはうまくいきすぎだろうという気もするけれど、ちゃんと音無も旅出てたことを示す意味があったのだろうなということと、二人の別れのシーンを思えば、まあそんなエンディングもアリかな、と思える気はします。

 

しかしまあ、途中ではもう1クールあればもっと良い感じになったのでは、なんて思うこともありましたが、最後まで見てみると、2クールは冗長になってしまったかな、とも思えるもので。早々に岩沢さんが退場したり、生徒会長が更迭されたと思ったら繰り上がった副会長はすぐさま敵対してすぐさま仲間になったり、天使が仲間になって成仏作戦がスタートした途端に影が発生したりと、立て続けにイベントが起こっているので急展開っぽくも見えますが、本筋の部分は非常にゆっくりと描かれていたと思うので。なので、基本的に最低限必要な分のことは描かれていたかと思うのですが……ただ、何ていうか全体的にもう一味が足りない気がしていたので、あと2、3話分くらい膨らませていたら、とは思ってしまうところでもあります。

人格融合時のかなでの心の中の戦いとか、NPCから人に戻ったらしい高松とか、今回残っていた五人以外の成仏の瞬間とか、その他もいろいろ、膨らませれば深みが出ると思われる部分はごっそり削られていましたからね(それこそ尺の問題かと思うところですが)。確かにそういうことがあったと語られるだけでも本筋の物語に支障はないんだけど、何か少し物足りない気がしてしまうというか。

(……単に、私が彼らの物語――それこそ戦い以外の何気ない日常をもっと見たかったというのもありますけどね。)

 

ただ、やっぱり日向×ユイの関係だけは、必要最低限にも達していなかった気がして、もう少しだけでも伏線を張っておいて欲しかったところ。ゆりも一話でいきなり悟ったっぽくも見えるけど、彼女の場合は早々に過去が語られたりと、個人的には、そうなるために必要な描写はされていたと思うので(だから、ゆりのエピソードは素直に泣けましたし、納得もできました)。まあ、それでも前日譚を読むと、もう少し戦線メンバーとの絆を思わせるものが挿入されていても良かったかなとは思いますが。……ゆりが敢えて仲間と距離を置いているキャラでもあるので、難しいところではありますけどね。

あと、音無とかなでが実は両思いだったっぽいのも、納得できないことはないけれど、博愛っぽく見えていた二人だけに、そこまでの想いになっていたのか、とちょっと意外に思ってしまったところではありました。特にかなでの側の想いは最後の最後に明かされることもあって、音無が現れて以降のかなでが何を思っていたのかは、個人的に見てみたくなってしまったところです。

 

割かれた描写の分量を考えると、主役は誰かという点では最後に残った五人の物語だったんだろうなと思うし、全体的なテーマとしては音無が主人公なんだけど、十二話・十三話を見ると、抱えていたものを乗り越える的な役割としては、ゆりとかなでが主人公だったんだろうな、と。

そういう視点で最初から見返してみたら、また違った感想が出てきそうです。演出の仕方が最善だったかはともかくとして、何だかんだでこの物語の本筋に必要なことは語られていたかなぁと思うのは上記のとおりですし。……うーん、そんなことを考えていたら、お財布と相談して見送ったDVDの購入を再検討したくなってきました(笑)。

 

最後まで見てみれば、意外とストーリーはど真ん中というか、予告どおり「死後の世界を舞台とした人生賛歌」の物語で、あれこれと考えていた身としては見事に一杯食わされたなぁ(笑)と思うところもありますが、それでも、こういう作品はそれが正解だろうとハズレだろうと、提示された情報のカケラからあれこれ考えている時間が非常に楽しいわけで、そうした時間も含めて楽しめました。ギャグパートも肌に合っていたようで、最後まで見ていて楽しかったですしね。あと、感想では触れたことなかったですけど、終盤とか特に、音楽が素晴らしくて物語をうまく盛り上げてくれていたのも楽しめた一因と思いますし。

 

死後の世界で登場人物たちが成仏するまでの物語なので、終幕を迎えたということは彼らとはもう会えないということになるので、それが他の作品以上に淋しさを感じるところではありますが、それでも1クール楽しめましたし、(もしあるなら)麻枝さんの次の作品を楽しみにしたいところです。

 

 

2010年6月終了アニメ感想「いちばんうしろの大魔王」3

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感想まで書く時間とか気力とかがなかなか揃わなかったので遅れましたが、「いちばんうしろの大魔王」の感想です。

いろんな意味で勢いのあるアニメだったので、楽しめたは楽しめたのですが、同時に胸の中にもやもやとするものも終始あった作品でした。

 

良かったのは、やっぱりキャラクター。私のこのアニメの初回感想はけっこう微妙な評価だったように、主人公の設定(というかそれに対する周囲の人の反応)が自分にはとにかく合わなくて、それだけなら即切りしていたのを引き止めたのは、魅力的なキャラクターの存在でした。

 

主人公の阿九斗が好感を持てるキャラだったのと、何よりもあまりに謎すぎるけーなが気になったから、せめて彼女がどういう子なのか分かるまでは……と思って観ていたら、そのけーなはかなり面白い子だし、初登場時は監視役ということもあってそれほど好意的には見られなかったころねが、回を重ねるごとにどんどん魅力的なキャラクターになってきて、ふと気がつけば視聴目的の半分くらいはころねと言っても過言ではないくらいに(笑)。けーなが物語の核心に関わるキャラということで別格としたら、ヒロインの中ではころねが一番好きでしたね。

 

又、主人公の唯一の男友達だったヒロシも、立場的には敵対するキャラクターなこともあってもやもやする部分もありましたが、魔王と勇者で、だから在り方も考え方も違ってラストバトルではぶつかることになったけれど、それでもやっぱり二人は友達だという関係が面白いところでした。

 

そういう感じなので、特に前〜中盤にかけてのキャラクターアニメとしては、それこそ毎週楽しみにして放送日のうちに必ず視聴するくらい楽しんでいたわけですが、後半はかなりぽかーんとしながら観ていた部分も(汗)。

まあ、ぶっちゃけ尺不足というか説明不足というか、終盤の世界というか神というシステムを巡る戦いが、何がどうしてそうなった!?といった感じで、完全に置いてけぼりを食らっておりました。

世界観の説明とか、それに加えて登場人物のそうした世界に対する考え方をもう少し描いておいてくれたら少しは違ったのかもしれませんが、何が起こっているのかがよく分からないから、登場人物たちが何を考えてその行動に至ったのかも分からなくて、ほとんど誰にも共感できない状態に(汗)。そういう意味では、ただひたすらに魔王に忠実なピーターハウゼンや先輩、まっすぐに阿九斗を慕っていたけーな、早々に自分のやるべきことを見据えて動いたころねやリリィ白石などは、素直に応援することはできたのですけどね。主人公の阿九斗でさえも自己完結で動いているように見えてしまったのは、何とも見ていて困るところでした。

最終話でようやく何となく阿九斗や大和のやろうとしていることが見えてはきましたが、見えてきたところで決着となってしまったので、やっぱり消化不良のもやもやが残った感じです。

 

あと、もう一つどうしても拭い去れなかったもやもやが、第一話からあった、「魔王」に対する世間の偏見。終盤は阿九斗も何を考えているのかいまいち分からなくなってきたのでまた印象が違ってきましたけど、中盤までは、この物語の世界の「魔王」というのは「世界一のお人好し」のことじゃないかとかなり真剣に思っていましたからね……。

 

そこが自分にとってはどうしても引っ掛かるところだったので、どうしても最後まで好きになれなかったヒロインが絢子でした。

いや、序盤はそれでも良かったんですけどね。誤解から関係に亀裂が走るヒロインなんて王道の一つでしょうし、だからそれが解消された後の彼女次第では普通に好感を持てたかもしれない。でも、私にはどうしても、彼女の中では阿九斗は「魔王」でしかなかったように見えたのですよね……。しかも、空回りでことごとく阿九斗を窮地に追い込むキャラでもあったので、余計にウザさが増してしまったというか……。

 

その辺を感じてしまったのが、林間学校のエピソード。話が進むに連れてせめて主人公周りの人間には理解が広がってきたかなぁ……と思えてきたことで、偏見に関するもやもやが薄れ始めたところで、やっぱり状況はほとんど改善されていないと再認識させられたエピソードでもあったわけですが。

あのエピソードで、ヒロシの妹が阿九斗に会いに来て、阿九斗が自分が魔王なんて嫌だからヒロシの勇者も否定して、ヒロシも妹も傷つけた……という一幕があったわけですが、凄まじく善人な阿九斗がそう考えて反省したのはともかく、絢子がそれを全面的に肯定していたのが私の中で絢子がヒロイン落ちした瞬間で。確かに阿九斗のやったことはそのとおりだから、そのことを阿九斗が反省するのはいいのですが、これ、ヒロシの妹もおんなじことをやっているんですよね。兄が勇者であって欲しいがために、阿九斗に魔王を押し付けようとした。なのに、何故か阿九斗一人が責められる。どれだけ阿九斗という人間を見ていても、絢子の中では「魔王」という偏見が前提としてあるんだな……と思ってしまったところです。

 

……まあ、絢子がそんなだったからこそ、ころねが逆に輝いていたんですけどね(笑)。

監視役という、「魔王」という視点から始まったのは同じ。でも、一番近くで阿九斗を見ていたからか、彼女はちゃんと阿九斗自身を見て、彼の本質を理解している。だからこそ、彼女は阿九斗を好きになって、最終話では命令がない状態でも彼の側を選ぶまでになったんだろうな、と素直に思えたわけで。お見合い騒動のときには、一人で勝手に勘違いして阿九斗を窮地に追い込んだ絢子に対し、敵対しているように見せかけながらも阿九斗の意志を尊重したころねなんて一幕も見られましたし。

そんなころねだったから、残念なことに終盤は出番が少なかったですけど、その少ない出番でも好感度が止まることなく上がり続けていましたからね。

 

そんな感じで、キャラアニメとしては面白かったけど、ストーリーとしてはよく分からなくてすっきりしないものが残った、というのがこのアニメを最終話まで見た正直な感想かもです。ラストバトルの結果、阿九斗=魔王の記憶が一度改変されたにも関わらず、またも最後に「魔王」と言われていた辺り、(分かっていたオチとはいえ)根本的なところが自分には合わないのかなぁとも思ってしまいますが……それでも面白いところは面白かったわけで、何だか惜しいアニメでした。

 

 

WORKING!! 12品目「なぜか!?の決戦前夜。種島の恩返し」5

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原作を知っていればタイトルからしてデートイベントの話が来るだろうことは分かっていたので、ぽぷらメインっぽく見せかけて何だかんだで伊波さん分が多くなるだろうことは分かっていたのですが(でも、久々に出番多めのぽぷらは可愛くて十分堪能させてもらいましたが(笑))、そのデート本番も今回かなぁと思っていたので、今回はあくまでタイトルどおり「前夜」にとどめて、本番は最終話に持っていったのにはなるほどなぁと思ったところで。

小鳥遊と伊波さんの関係を中心に展開してきたアニメとしては、区切りといえば一区切りな終わり方になるかもと(まだ連載中の作品なので、完全な一区切りにはならないでしょうけど)。……まあ、最終話っぽくまとめてくるのか、日常の一幕といった感じにしてくるのかはまだ分からないので、一体どういう感じになるのかは楽しみなところですが。個人的には、後者の感じにしてくれたほうがいいかなぁとは思いますが。

 

序盤は各キャラの出番が早まったりといったところ以外は、比較的時系列どおりに進んでいる印象でしたが、後半は別々のエピソードだったと記憶しているものもうまく一つのエピソードにまとめてきたりしていて、以前にも書いたとおり、まとめられた分端折られてしまうのが残念ではあるものの、その手腕には感心しながら観てしまうところです。今回だと、デート直前の伊波さんの特訓とか。その伊波さんの特訓ツアー(笑)でキッチンメンバー含め、メインキャラとほぼ絡むことになるので、最後に全員をもう一度出しておくのにちょうど良かった、というのもあるかもしれませんけどね。

 

メインとしては、ぽぷらが小鳥遊に秘密を持たれていた(信用されていなかった)ことを知って落ち込み、そこから伊波さんとのデートイベントへというお話ではあったわけですが、それに絡んでいつものワグナリアの風景が見られたのは楽しかったところです。ぽぷらと佐藤さんが休憩中(片方は就業後でしたけど)に喋っている何気ない様子とか、仕事中のスタッフの裏側とか。……まあ、そこだけクローズアップされることになるので、「仕事は……?」となる部分がないこともないですが(笑)。

 

デート前夜は、伊波さんと小鳥遊のそれぞれの反応が面白かった感じでしょうか。

デートと言いつつも男性恐怖症の克服具合を見ることがメインの小鳥遊は、それ以外は何とも思っていないからこそ、なずなにさらっと話して誤解を深めていたり(笑)、窓辺で一見楽しみにしているように見せかけながら、実は恐怖に慄いていたりとか(笑)。まあ、未だに五発とか殴っているらしいので、その上でデートで克服具合を確かめようと思える小鳥遊は凄いなぁと思ってしまうところではありますし、その恐怖は正当なものの気がしますが。

対する伊波さんは、デート前夜といえばコレと言わんばかりのお約束を連発してくれて。さり気なく伊波さんは恋愛小説をけっこう読んでいるとか、本屋の店員さん(どの時間が男性店員か)をしっかりリサーチしているとかの情報も出てきておりましたが、何にしても、好きな男の子との初めてのデートということで、赤くなりながらあれこれ悩んでいる伊波さんは可愛かったです。

……しかしまあ、発案がぽぷらだったとはいえ、デートは決まったものの、どちらもあの時点で行き先を考えていないという辺りは、二人のどこかズレている部分が見えるなぁと思ってしまうところですが(笑)。まあ、小鳥遊のほうは、伊波さんが考えてくれる(あるいは伊波さんの行きたい場所に合わせる?)と考えているみたいですけどね。

 

ともあれ、二人のデートがどんな感じになるのか、楽しみです。一応原作は知っていますけど、今回も伊波さんが服やヘアピンで悩むところとか小鳥遊がなずなと洗い物しているところとかはアニメオリジナルでしたし、そういう部分含めてどうアレンジしてきてどう締めるのかな、と。

 

◇次回「デートと言う名の“決戦”、小鳥遊と伊波のそれから…」

予告映像でネタバレしないよなぁ……ということが妙に気になりつつ観てしまっていたわけですが……そんなことより、観ている途中から、最終話にして松本さんが喋るのかということが気になってしまいました(笑)。いやまあ、アップで口動かしている映像が挿入されていたからですが……ここまで存在感あるモブキャラとして出ていたので、期待していたところではありますが、本当にそうなら楽しみなところです。

とはいえ、最終話にして彼女のキャラ紹介回とは考えにくいので、せいぜい一言二言かなぁ……と思うところですが、アニメしか知らない人にはそれはそれで気になってしまうような……? 何にしても、二人のデートと同時に、彼女についても楽しみにしておきたいところです。

 

 

2010年6月終了アニメ感想◆崘桜鬼」5

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ストーリーの進行具合からして1クール終了はないだろうと思っていましたが、分割2クールということのようで。二期予告でちらっと映った洋装の土方さんにちょっとドキドキしたりしつつ、これは秋が楽しみですかね。ストーリー的には更に鬱なものになりそうな気がしますけど(汗)。

……ただ、最後の最後に山くんがお亡くなりになってしまったのが個人的にはショックです。確かに井上さん共々、死亡フラグ立てていましたけど……出番はそれほど多くなかったとはいえ、好きなキャラの一人だったので(というか、視聴目的の半分は千鶴・斉藤さん・山くんの三人に萌えながら見ていたというのがあるので)、二期ではもう彼の姿が見られないのが残念です……。

 

山南さんなど、史実では既に死亡となるはずのキャラを羅刹にすることで生き残らせているのはなかなか面白いやり方だなぁと思う部分もあるものの、羅刹化は最終的には死亡フラグになるような気がしていたので複雑なものもあったのですが、最終話にして土方さんまで飲んでしまったことで、そうでもないのかな、と思う部分も(確か土方さんて、長生きしていた人物の一人だったと思うので)。

ただ、その飲む経緯に関しては、私が女だからかもしれませんが、軽率に見えてしまったのが別の意味で複雑なところで。確かにこれまでのことを思えば、土方さんがいろいろと腹に据えかねていただろうことは分かるし、そこへ風間が挑発したものだから、とうとう堪忍袋の尾が切れてしまったのもおかしくはないのかもしれませんが……それでも、組織を預かる者としてはやはり軽率すぎる行動だったかと。彼が羅刹になってしまったら、誰が表で指揮を執るんだって話ですし。……それに、土方さんが短気を起こさなければ山くんが死ぬことはなかったんじゃ……というのもありますしね。それでいて、風間側には損失がないのもムカつくところですし。

 

……というか、本当に新選組はどうなるんでしょうね。いやまあ、近藤さんは何とか健在のようですし、羅刹となっても山南さんたちのように一緒に戦うことはできるでしょうけど。そこら辺も二期の鍵の一つなのですかね? 思えば、千鶴の父親関連の物語は全然解決していないし、変若水を研究していた彼なら、元に戻る方法(?)とまではいかなくとも、何らかの解決法を見出しているかもですし。……まあ、その父親がそもそも何を考えているかが不明なのですけど。

 

新選組を主軸とした幕末の物語に、鬼関連のあれこれを絡めた物語はなかなか面白いものでしたが、それ以上に個人的にインパクトがあったのが、これまで自分の抱いていたものとは違う人物像で登場したキャラクターでしょうか。

近藤さんや土方さんなんかは割とイメージそのままな感じですけど、斉藤さんと沖田さんはかなりびっくりでした。特に斉藤さんは、「るろうに剣心」のイメージが強いというか、私がこれまで触れてきた作品だとそれ以外に斉藤さんを見掛けた記憶がないせいか、あのイメージで固定されていたので、よりにもよってツボのど真ん中を突くような(笑)キャラで出てくるとは、といった感じで。沖田さんも、最初はびっくりしたけど、これはこれで良いかも、と思ってみたり(笑)。当初はノーマークだったけど、鬼との因縁で出番が増え始めてからは、原田さんもなかなか良いキャラでしたしね。

 

鬼たちのほうは、立ち位置的に(特に風間とか)あまり好きにはなれないところですが、お千ちゃんと君菊さんはその中でもかなり好感の持てるキャラだったかと。単に味方側のキャラだから、というわけでなく、千鶴の友達として、心から千鶴を思い遣りつつも千鶴の意志もちゃんと尊重する子だったのが良かったかと。……二期で敵対するような展開にはならないことを祈りたいところです。まあ、今のところはそういうフラグは見られなかったと思いますけど。

千鶴と双子らしい薫は、謎の美女的存在の間はそうでもなかったけど、本音が語られた途端に小者化したように見えてしまったのがちょっと残念なところでしたかね。彼との因縁も未解消ですし、この辺も二期で解決されるところかな?

 

千鶴といえば、彼女なりにできることを頑張りつつも、一期では守られるお姫様ポジションで終始してしまった気がする彼女が二期ではどうなるのかも気になるところ。父親のこと、薫のこと、風間のこと、自身の出自のこと、彼女を取り巻くあれこれの決着は全部二期に持ち越されていますからね。彼女がそれらのこととどう向き合っていくのか、そして、これまで自分を守ってくれた新選組のみんなとの関係はどうなるのか。これまで守られてきた分、最終的には千鶴がみんなを守るくらいになってもいいんじゃないかと思ったりなんかもしますが(笑)、何にしても、彼女のこれからを見守りたいところです。

 

そんな感じで、だんだんと重苦しくなっていくストーリーには暗い気持ちになる部分はあったものの、全体的に楽しめました。折り返し地点を迎えて物語の終結へと向かっていくことになるだろう二期も、楽しみにしたいと思います。

 

 

Angel Beats! EPISODE:12「Knockin’ on heaven’s door」感想5

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敵との戦いとか世界の謎とか、そういった部分での物語としては、実質今回が最終回、ですかね……。タイトルといい予想される内容といい、本当の最終回は丸々エピローグになりそうな感じです。

 

さて、前々回ラストから起こり始めた影の出現。その犯人はまさかの新キャラだったわけですが、何か思惑を持って動いていたわけではなく、そうプログラミングされていたからそう動いたというだけの人物だったようで。そういう意味では確かに既出の人物では駄目だし、淡々とそれこそ前回NPC化した高松のように真相を語る姿は新キャラでも反則感はあまりないものでしたが。……前回不在だった松下五段は、普通にオチとして帰ってきましたしね(笑)。そういうどんでん返しも面白いとは思っていたけれど、やっぱり仲間のままだったのにはちょっとホッとしました。

まあそれはそれとして。何故彼に施されたバグ修正のプログラミングが起動したのか。その理由が明かされるゆりとの問答はちょっと一度聞いただけじゃ咀嚼し切れない難解さを感じてしまったものですが、「愛」……それもたぶん、恋愛感情のことじゃなくて、それこそ音無のような自己犠牲も厭わない他者全てへの愛が原因ということは取り敢えず分かった感じでしょうか。……というか、説明を聞く限り、まさしく音無が来たからこそこういう物語になったということのようですが。

本来ならあの世界に来るはずのなかった魂――記憶さえ戻ればあの世界で未練を晴らす必要なんてない、それは音無が記憶を取り戻したときのことを思えば分かることで、だからこその記憶喪失なのかな、とも思うところですが……そうすると、確かにそうした存在はバグというのも納得なのかな……?

 

愛を知ること=あの世界の永遠の楽園化。ゆりの台詞からすると、愛を知る=満足する=成仏する、とも聞こえましたが、永遠の楽園という言葉とはそぐわない気も。全員が成仏してしまうような事態になったらあの世界が維持できない=「エンジェルプレイヤー」の開発者の望みが叶わない?ということかとも思ったけど、やっぱり「永遠の楽園」という言葉からすると違う気もする。というか、“永遠”なんて付くということは、むしろあの世界が閉じた状態で固定されてしまうようにも思えるわけで。

……うーん、この辺はやはりいまいちよく分からない。自分が難しく考えすぎなのかどうなのか……誰かうまく説明してくれている人がいないかと、他の人の感想に期待するところかなぁ……。

 

ともかく、あの世界にゆりが想定したような“神”は存在しないことは確かなのですかね。「エンジェルプレイヤー」もまた、創り出したのは人間。原理は、ゆりたちが武器を生成していたのと同じ。

あの世界のルールというのは、だから結局は二つしかなかったのかも。土から何でも生み出せる、満足すれば成仏する――その二つだけで回っている。そんな世界を生み出した存在はいるのかもしれないけれど、生み出しただけでそれ以上の関与はしていない。全ては、そこへ辿り着いた者たちが勝手にやったこと。……ということなのかな。

 

だから、この最後のエピソードは、結局のところラスボス戦とかそういうものではなく、ゆりが納得するためのものだったのかな、という気がします。今回の話の中でも描かれていたとおり、あの世界の仕組みを理解しただけではゆりは納得しない。あの世界で過ごした日々は、普通に成仏していく人たちとは違ったとしても、ルールを知れば満足できるくらいには充足していた他のみんなとは違い(残って戦っていた野田たちも、たぶんゆりという未練を除けば納得していたんじゃないかなぁという気がするので)、生まれ変わって違う自分になって、“ゆり”であった自分の抱えていたものを失くしてしまうことを彼女は許さない。守れなかった弟妹を忘れることも、その理不尽な死を納得することもできない。

でも、この件を経て、彼女は気づいてしまった。亡くしてからは、たぶんずっと彼女の世界そのものだった弟妹と、同じくらい大切なものができてしまっていたこと。そして、彼らを守れたことで、弟妹を守れなかった後悔が果たされてしまった――あのとき守れなかったものを、今度こそ守れたことを。それはつまり、彼女の未練がなくなってしまったということ。

これでもう、戦線メンバーは全員卒業できるようになった。「エンジェルプレイヤー」によるデータ改変も、そのためのパソコンがなくなってしまったことで、少なくともすぐに何かをすることはできない。だからみんな、安心して旅立てる。

 

そして、次回のタイトルが「卒業」で、予告ナレーションも音無の卒業生代表としての挨拶。どう考えても次回は残ったメンバーによる卒業式しか浮かばないわけで。

開発者に関しては、謎の青年が言っていたとおり、もはやどうでもいいこと。というか、今更明かされてもどうしようもないというか、NPC化している以上どうにかできるとも考えにくいですし(まあ、もしかしたら最終回で何かどんでん返し的な解決が出てくる可能性も否定はできませんが)。

強いて言えば、今回のEDでようやくキャスト表記が「かなで」となったかなでの未練が何だったのかが明かされていませんが……普通に音無と同じ、つまりは彼女も生前満足して死んだのだけれど、記憶喪失で迷い込んだ存在だった可能性もあるわけで。じゃあ何でバグ修正が発生しなかったのかは、彼女の不器用さのせいで戦線メンバーとの交戦という事態が発生してプログラムが起動するまでにはならなかったから、とか……。まあ、まだ次回明かされる可能性もありますし、そこは今は置いておくとして。取り敢えず今は、今回まででようやく卒業の準備のできた彼らの旅立ちを見守る心の準備をしておくところですかね。

 

……それに、今回で電脳世界説は完全に否定されたと思うけど、卒業後の彼らがどうなるかはまだ分かりませんしね。今回の説明を聞いていると、音無は本当に死んでいそうだけど、他のメンバーはやっぱりまだ昏睡状態の可能性も捨てきれないなぁとか思ってしまうわけで。

どうなるにしても、最後がどう締め括られるのか楽しみにしたいところです。

 

◇次回「Graduation

 

 

2010年6月終了アニメ感想 嵜拭ξ姫無双〜乙女大乱〜」5

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というわけで、真っ先に最終回を迎えたのは「真・恋姫無双〜乙女大乱〜」でした。

思えば一番初めに始まったのもこれだった気がするので、真っ先に最終回となったのは妥当な順番なわけですが、最終回はまさに総力戦といった感じで、見応えもありつつ見事大団円となったと思います。ストーリー的にも、各陣営の武将たちが力を合わせて戦うなんてのは、これが最後の機会でもありそうですし。于吉という怪しげな術を使う黒幕を用意することで、本来なら討たれる側の董卓軍も味方側で戦うことになったのも熱いところでした。

 

その各陣営が手を組むことになる流れも、一期〜三期を通して、関羽たちが諸国を旅して様々な武将と知り合い親交を深めていたからこそのものですし、三期の初めに出てきた劉備の剣がまさか最後の鍵になるという展開には驚いたものの、下手すると宝の持ち腐れになりかねなかったそれが、手に入れた経緯も、彼女が持っていたことの意味も納得できるもので、各シリーズの構成は違うものだけど、シリーズ通してのストーリーもしっかり作られているように見えて、ここまで見てきた甲斐があったと思えるものです。

……最後までしっかり下ネタも入っていましたしね(笑)。意味の分かっている人と分かっていない人などそれぞれ違った反応が見られて面白かったところです。

それに、最後の最後まで孔明の策も冴えていて、轡を並べて戦うところなどなかなか見られなさそうな武将同士が共に戦っている姿を見られるのも楽しかったけれど、そうしたミクロな部分も最後まで見られたのが楽しかったところでもあります。……個人的に、諸葛孔明って作品によっては微妙なキャラなこともあるのですが、「恋姫無双」の孔明はけっこう好きなキャラでした。エロ方面に興味津々なところも含めて(笑)。

 

登場人物が多いため、メインキャラ以外は最後に集結しても分かるかどうか……と思う部分もありましたが、意外と一期のキャラも覚えているもので、そういう意味ではうまくキャラ紹介もやってきたのかなぁと思うところ。この三期では、孫権と呂蒙、魏延と馬岱のエピソードなどは、ベタだけど(むしろベタだったからこそ?)良い話だったと思いますし。

 

そんな感じで、最後まで楽しめました。さすがに四期はないかなぁと思うものの(この先は、それこれそれぞれの陣営が覇権を巡って戦うことになりそうですし)、でももしもやってくれるのなら歓迎したいところです。

 

 

WORKING!! 11品目「あの頃の二人、八千代と佐藤。と、ようこそ小鳥遊家へ」5

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それぞれのペースで進行している二組の恋愛事情ににやにやとしながら見てしまう十一話でした(笑)。

 

タイトルに付いている割にはけっこうさらっとやって終わった気がしますが、(何故か)相馬さんが撮っていた佐藤・八千代・杏子の昔の写真から、佐藤さんが八千代に惚れた経緯と、八千代の中に芽生えた想いが見られたエピソード。本人も気づいているのかどうか不明な杏子さんの言葉で、八千代は取り敢えずその問題は棚上げした感じではあるものの、佐藤さんも実は脈アリなのか?と思わせてくれた最初のエピソードなわけで、こうなってくると楽しいものです。

アニメを見ていて思ったのですけど、伊波さんが男性恐怖症という問題を小鳥遊と関わることで克服していくのがストーリーの一つとしてあるとしたら、八千代の場合は杏子からの自立というのがあるんじゃないかな、と。佐藤さんとの関係というのは、恋愛としての側面以外にも、そうしたところもあるのではと。

……とはいえまあ、アニメとしては、残りの話数を考えても、この二人の関係がこれ以上進展するかは微妙というか、あまり大きく動くことなく終わるとは思いますが……。そういう意味でも、原作でこの二人のエピソードがもっと進展……あるいは決着した辺りで二期とかやってくれたらいいなと思うわけですが。

 

小鳥遊―伊波のほうも、アニメで改めて見ていると、丁寧にフラグを昇華していっているんだなぁというのが分かって面白いところです。小鳥遊のちょっとした思惑から、好きな男の子のお宅訪問が実現しちゃったりなんかもしているわけですが(笑)、ついでにそこに山田がいたことで、そういうことには積極的な梢がちゃっかり伊波さんの味方になっているというのも面白いところで。

もっとも、何が一番重要だったかというのを考えたら、「男性恐怖症が治る→小鳥遊に構ってもらえなくなる!?」という伊波さんの誤解が解けたことでしょうが。今回の伊波さんのモノローグからすると、そのことで思考が「治さなければ小鳥遊とずっと一緒にいられる……?」という方向に向かいかけていたようですし。でも、「治せば普通に仲良くできるようになる」ことが判明して、守りに入りかけた男性恐怖症克服をまた前向きに頑張れるようになりそうです。

 

そういう言葉で語られている以外の部分でも、伊波さんが握っているマジックハンドの位置が、挟む部分の先端から付け根の部分にちょっと近付いていたり、(以前も音尾さんに遭遇したときにやっていたけど)とっさのときには小鳥遊に抱きついたり、小鳥遊と面と向かってババ抜きできたりと、絵的にも伊波さんが少しずつ近づけるようになっているのが分かるのが、アニメという媒体だからこそ感じられる気がして楽しいところです。

 

◇次回「なぜか!?の決戦前夜。種島の恩返し」

 

 

Angel Beats! EPISODE:11「Change the World」感想5

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(※6/12 20時頃 追記しました)

 

前回の話、他の人の感想を見ていたらけっこう素直に感動している人も多くて、そこまで入り込んで見られなかった自分のほうが薄情な気がして何だか複雑な気持ちになるところですが……とはいえ、今回の話とかを見ていると、やっぱり恋愛フラグ的な意味ではユイよりゆりのほうが高そうに見えるから微妙なところです。単純にお話自体は感動できそうなものだったから、あと一つでも事前に何か匂わせる描写(それこそ、今回一人で戦いに行くゆりにかけた言葉のようなもの)を入れておいてくれたら、もっと感動できたと思うのですけど……。

 

さて、前回ラストで発生した異変。残り話数も少ないのでゆりの説が正解でいいと思いますが、何者かが例の「エンジェルプレイヤー」を使ってNPCのデータを書き換えてあの影に変換し、その影に呑み込まれて地面に消えてしまうと魂が消滅し、NPCになってしまうという事態になっていることが語られました(※直井の場合は彼自身の影だったので、もしも今回やられた高松もそうだとしたら、NPCだけでなく、人間(他人)のデータにも干渉できることになりますが……)。

アホキャラでなくなったせいか、NPCになった高松のほうが前よりイケメンに見えるなぁ……なんてそれこそアホなことも考えていましたが、そんなことより重要なのは、誰が何のためにそんなことをしているのか。ゆりが言っていたような、永久プレイを阻止するための無敵モンスターなのか(その場合、犯人はそれこそ神に当たる存在と繋がっていることになりそうですが……ただ、だとすると、ゆりたち以上に長くいそうなかなでの存在がやはり引っ掛かってくるのですけど)、それとも、生徒会長代理になった直後の直井のような誰かの暴走なのか。

 

今更新キャラが犯人というのは微妙なことと(システム側のNPC(GM)ならぎりぎりアリかもですが)、侵入路と思われる場所がギルドに繋がっていたことを考えると、戦線側の誰かが犯人……という可能性が高そうな気がしてしまいますが、ギルドメンバーで名前が出てきたのってチャーとフィッシュ斉藤……ちょっと意外な展開過ぎるだろという気がしてしまうような。いや、フィッシュ斉藤は、声優的にはあり得そうですけど。

これまで表で戦ってきたキャラは、成仏するか否かで悩む姿を見ると違うような気がしますし……(ただ、松下五段が一連のシーンにいたかどうかがちょっと記憶にないのが気になりますが。←重いパソコン運ぶのなら一番の適任っぽいので。まあ、私の記憶からは抜け落ちているだけかもですが)。

※(追記)朝は時間なかったので、仕事終わってから確認しました。

そのシーンだけでなく、今回の話全編に渡って未登場でした。素直に考えるなら、前回TKが言っていた山篭りから帰ってきていないだけなのでしょうが、このタイミングでの不在はどうしても怪しく思えてしまいます。正確なところは分かりませんが、彼が山篭りという理由で姿が見えなくなったのと、影の出現時期は重なりそうですし……。そして、怪しいことを前提にこれまでのシーンを振り返ってみると、他にも怪しく思えてくる彼の行動があるようなないような……(汗)。

ただ、松下五段が怪しいとすると、最近一緒にいることの多かったTKはというのが気になるところで。ノリノリで影の迎撃に参加し、選択肢を与えられた後は一人踊っていた彼を見ると、彼は敵ではないと思えるのですが……。

 

あと、今回のことでまた分からなくなったような気がするのが、あの世界のこと。

いろいろ考えていたら、かなでの言っていた「青春時代をまともに過ごせなかった」という条件はやたら範囲が広いし(それこそ、初音やゆりの弟妹だって当て嵌まるだろうってくらいに。それに、自らその時間を放棄した音無・直井(←※ユイたちのように、物理的・環境的に無理だったわけではなく、彼ら次第ではまともに過ごすことも選べたという意味で)、途中までは謳歌していただろう日向、最初から駄目だったユイ・ゆり・岩沢さんと細かいところを見ていけば程度にも差がありますし……というか、そもそも青春時代っていつからいつまでだという疑問も)、そもそもかなでは「死後の世界」と言っていたっけ?ともありますし(成仏という言葉に異論も唱えてなかった気はしますが)。

青春時代に何らかの未練を抱えているのは確かでも「死後」かどうかは微妙……つまりは全員が死者とは限らないとも思っていたのですが、物語開始時に電脳世界説が出たときと同じ演出の影の消え方や、パソコンソフトで介入が可能らしいのを見ると、その電脳世界説がまた怪しくなってきたようにも。それこそ、あの世界のNPC以外の人間は全員現世では昏睡状態か何かで、それを回復させるためにあの世界を構築した誰かが(現実世界に)いるんじゃないかと思ってしまうものが。

……その場合、いつまで経っても目覚めないことに業を煮やして強硬手段に出たのだとしたら、今回の件の犯人は悪意でやっているわけではない、ということにはなりますが……。

 

しかし、今回の件が起こったことで、結果的に音無のやろうとしていたことが戦線メンバーに明かされ、何を選ぶかが各自に委ねられたのは良かったところでしょうか。ユイのときはたまたまうまくいったけど、次もうまくいくとは限らないし、成仏に納得しても、最後にこれまで一緒にいたみんなにお別れを言いたい、って思う人もいるかもしれないわけですし(※逆に、親しかった誰かが別れも言えないまま知らない間にに成仏させられていたってのも業腹かと。又、野田や音無のように、あの世界に来たからこその未練ができた人もいるでしょうし)。みんなが何を選ぶにしても、このほうがすっきりと見られそうです。

で、前回で窺えたとおりに、日向は開始早々に音無側に付き、同じく直井もついてくることに(笑)。これまでの忠誠っぷりを見れば納得だけど、体育館で語っていたことを聞いていると、それ以外にもちゃんと納得できそうな理由が既に描かれていたのに軽く舌を巻いてみたり。前回のユイ(ウザイくらいに元気いっぱいで空気の読めないアホの子だったのは、現実世界では寝たきりだったから)もそうだけど、こういう部分ではちゃんと伏線張ってあるんですよね……。

まあ、それはそれとして。日向、直井、そしてゆりと、音無の行動は彼をよく見ている人にとってはバレバレだったことには笑ってしまうところなのですが。でも、そういう人だからこそ、ちゃんと理解を示してくれているのは嬉しいところかも。

 

そういう意味で意外だったのがゆりでもありますけどね。ああいう事態になったからかもしれませんが、一番反対しそうな彼女があっさりとその選択肢も含めることを受け入れ、かなでが天使でも何でもないこともまたあっさりと語り(というか、これは音無が気づいてなかったことにこっちがびっくりしましたけど(汗)。だから保健室でかなで自身のことには言及しなかったんだ……という点に関しては納得ですが)、味方になってくれるならとあっさりと仲間に引き入れて。

その柔軟さはリーダーとしては良いことだと思いますが、ほとんど内面が語られていないキャラだけに、彼女の中でどういう変化があったのか、それとも、内に隠していただけで実は最初からそこまで天使を敵視していたわけではなかったのか、気になるところです。これまでのこと、そして今回一人で乗り込んでいったことから、彼女が一人で抱え込んで一人で解決しようとする人間だってことは分かりますが……。

 

◇次回「Knockin’ on heaven’s door

 

 

WORKING!! 10品目「疑惑の真相…、なずな働く」5

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予告や今回のサブタイトルで、伊波父来襲のその後の話(父親から手紙が来たことの報告と、好きになったからこそ殴らないために小鳥遊を避ける伊波さんのエピソード)と、小鳥遊と伊波さんの関係を気にしたなずながワグナリアへ偵察に来るエピソードだろうということは分かっていましたが、今回はそれに加えて他のエピソードもちょこちょこ入っていた感じでした。

 

そんな感じで、小鳥遊と伊波さんの関係を軸に、ぽぷらがことりちゃんを気に入ったこと、杏子不在(と相馬さんの入れ知恵)で佐藤さんと八千代の関係がちょっぴり進展した(?)こと、そして今回のメインの一つであるなずなが兄をMと誤解したことが描かれ、あちこちで少しずつ人間関係が動いているのが見られたのは楽しいところでした。

ただ、こうしてここでやってしまった以上、さらりと省かれてしまった部分が今後(二期(希望)とかで)尺を取って描かれることがなくなったのがちょっと淋しいところでもあります。DVDで多少は省略されたネタが補完されていたりするので、それを期待したいところですが。

 

タイトル的にはなずなですが、一番のメインが何だったかといえば、やはり前回で小鳥遊への恋心を自覚した伊波さんの揺れる乙女心でしょう。

小鳥遊のことが好きになった→でも、それはそれとして男に近付かれると殴りたくなる習性はすぐにはなくならない→そのことを正直に告白したところ、小鳥遊にこれからも治すのを手伝うと言われる→照れ隠し殴りが混じり始める(笑)→男性恐怖症が治ったら小鳥遊が離れていくのではと動揺→気長に付き合うことを改めて言われ、今はこれまでどおり一歩ずつ進んでいくことにする。

……改めて書き出してみると、一話で相当揺れ動いていることが分かります(笑)。でも、だからこそ、伊波さんが恋心を自覚したところで一気に進展するわけではない二人の関係が見ていて非常に楽しいです。伊波さんの男性恐怖症と、今のところはそういう対象としては意識していない小鳥遊、という壁がありますし(だからこそ小鳥遊は伊波さんに自覚しないままクリーンヒットな台詞を連発しているわけですし(笑))、最近はあまりクローズアップされていませんけど、小鳥遊にはミニコンもありますしね。残り話数も少なくなってきて、どこまでやるのかは不明ですが(そもそも原作はまだ続いていますし)、今後も楽しみに見守りたいところです。

 

最終目標が手を繋いで二人で何処かに行く→それってデート!?のくだりは、温泉回で既にやってんじゃねーかとも思ってしまったところですが(笑)、あれは伊波さんが自覚する前のことですし、そもそも「手を繋いで」の部分は達成されていないわけですから、いつかそんなときが見られるのは楽しみであります。

二人のこと以外でも、今回は詰め込んだ分あちこちに種が蒔かれていた感じで、それらがどこまでやるのかも楽しみですしね。次回は早速、佐藤−八千代のエピソードをやってくれそうで、これまた楽しみなところです。

 

◇次回「あの頃の二人、八千代と佐藤。と、ようこそ小鳥遊家へ」

 

 

Angel Beats! EPISODE:10「Goodbye Days」感想5

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十話の感想の前に、前回までで明らかになったことと、手元に届いた主題歌CDの歌詞を見ながら思ったことを少し。

死後の世界であること、当面の最終目標は全員を成仏させることが明らかになったものの、同時にそのためにはゆりの存在が最大の障害であることもまた判明したわけですが……それをクリアするためにはどういう展開が考えられるか、というのをちょっと考えてみました。

 

かなでの言っていた「青春時代をまともに過ごせなかった死者が来る世界」というのを考えると、ゆりの弟妹や音無の妹の初音もあの世界にいる(いた)可能性があるんじゃないか、という点も気になるので、もしもゆりの弟妹がまだいる、あるいは既に成仏していても誰かに意志が受け継がれている(ちゃんと納得して成仏したんだよ、ということだけでもいいし、実はかなでの前に天使の役割をやっていてその想いをかなでに伝えたのは彼らなんだよ、というのもアリかと)とかなら、最終的にはゆりも納得して成仏……という展開も考えられますが、前回の音無の回想で出てきたドナーカードのことを考えると、実はあの中で、ゆりだけ死者ではない可能性もあるかな、と。

 

ドナーカードの話って、この物語のラスト(エピローグ辺り)で、音無がドナーとなったおかげで生きられた人がいた(ちゃんと音無の命は誰かの役に立った=音無の存在に意味はあった)、という描写が挿入されそうだなぁ……なんてのも思いつくのですが、それよりも、その人が生きていた証を残し、この先を生きる人に受け継ぐという点のほうが重要だったとすると、あの世界での経験、あの世界で出会った人たちの想いを糧に、再び現実世界に戻って未来を生きていく、というのは、ゆりの問題をクリアするにしても、物語の締めにしても綺麗にまとまるんじゃないかな、と。……最近、ヒロインの座が完全にかなでに移ったようにも見えるので、そういうふうになれば二大ヒロインとしてうまく嵌るな、というのもありますが(笑)。

で、そんなふうに考えて歌詞カードを見ていると、OPが天使の歌というのはこれまで聞いていたとおりで、九話までを終えて見るとまさにそのとおりだなと思うのですが、逆にEDはゆりの歌なんじゃないかな、と。一人で奮闘し、泣くことも我慢して必死で走り続けてきた女の子(←戦線リーダーとしてのゆりが連想できるかと)が、その走り続けてきた日々で得た仲間の存在を支えに、いつしかみんなことを忘れてしまうかもしれないけれど、そのとき抱いた想いだけは消えずにそれを糧として頑張って生きていく……そんなふうに受け取れたので。

 

まあ、この先でゆりの死の瞬間が描かれるかもしれないし、根拠も薄い妄想ではありますが、そんな可能性も頭の片隅に置いておいてみようかな、と。

……一応、ここまでは十話視聴前に書いたことなので、十話でこれだけでは済まない展開になってきたようで早速微妙になっていますが(汗)。

 

 

……長くなりましたが、ここから十話の感想です。

 

丸々一話使ってのユイ成仏回……であると同時に、何やら新たな異変が起こり始めた回でした。

 

一話でユイ成仏を考えなかったわけではないですが、実際に消えてしまったのを見ると何だかいろいろと複雑な気持ちにはなります。これからユイが(そして日向との絡みが)見られなくなるのは淋しいなぁとか、特殊そうに見えてユイに関しては設定に関わるような秘密はなかったのかなぁ、とか。後者に関しては、ユイの成仏の後に世界そのものに異変が起きたっぽいのが気になるところではありますが……(単にこれからのシリアス展開(仮定)とユイが噛み合わないから、とかかもですが)。

明かされたユイの過去は、幼い頃に事故に遭い、それ以来ずっと寝たきりの生活だったこと。これはこれでなかなかヘビーな話で、そこはあっさりスルーでいいのか?と音無に内心つっこんでしまったところではありますが、それで変に同情されてもユイは困ったかもしれないし、そこはあまり深く突っ込まないほうがいいのかも。とはいえ、その状況での死因って何だったんだろう……?とは思うのですが、十話まで来て語られなかったということは、ストーリーにはあまり関係ないから省略されたと見るべきですかね。……あるいは、前述した妄想が当たっているとしたら、ゆり・直井のように死因と思しき話が語られていないキャラは、みんな実は本当には死んでいなかった、なんて可能性もありますが。

 

前回ラストで語られたとおり、音無&かなでによるみんなを成仏させるためのミッションがスタートしたわけですが、今回を見ると前途多難な感じでしょうか。今回のユイだけでも、想定どおりに相手が動くとは限らないとか、やたらやりたいことが多いとか、それには他者の協力が必要だとか、音無ではどうしても叶えられない望みだとか、一筋縄ではいかない要素がいろいろ出てきましたから。

音無が延々とその望みを叶えるために付き合うのも、今回はそれなりに親しいユイでしたからそれほど違和感はなかったでしょうが、そうでない相手に付き合っているのは、それを見た誰かに不審を抱かせるかもですし(まあ、音無ならそういうことをやりかねない部分もありそうですけど)、サッカーの件などは、集めたのがアホばかりだったからみんな勢いに流されたけど、冷静に考えられる誰かがいたら、やはり音無の行動に疑念を持った可能性も否定できないと思いますし。

 

というか、そのサッカーのときのメンバーとして集められた一人であった日向は、それこそ気づいているのかどうか……というのが気になるところではありますが。

あのメンバーの中では一番冷静そうでしたし、音無とは親しいから変な行動を取れば異変に気づきそうで、野球とユイが絡んでいたからかもしれないけど、今回の音無とユイのやっていることを影から見ていたようですからね。その上で、ユイの望みを叶えて見送って……そして、自分はまだ此処にいることを音無に告げた彼は、実は音無のやろうとしていることに気づいてんじゃないか、とも思えてしまうもので。

……まあ、明言されたわけじゃないですし、気づいていなくても出てきそうな台詞ではあったと思いますが……でも、気づいた誰かがいるかどうか、その上で協力・黙認・非難のどれを選ぶのか、というのは音無たちの今後の動きにも関わるので、次回以降の日向がどんな感じかは注目したいところですが。

 

それともう一つ、ある意味これが一番前途多難なところじゃないかと思うのですが、音無が成仏させるために本当に必要なことを理解しているのかどうかがちょっと疑問なのが。いやまあ、望みを叶える、というのは手っ取り早い手段ですし、実際それで満足する人もいるのでしょうが……ユイを見ると、確かにやりたいことは沢山あったけど、根っこの部分にあったのは、誰かの助けなしには生きられない自分を丸ごと受け入れてもらえることだったんじゃないかな、と。岩沢さんにしたって、例えば本当に歌いたかった歌を歌わせてあげたらそれで成仏したかというとそうではなくて、そのことによって悟った自分の人生の意味こそが重要だっただろうと思うわけで。

そう考えると、今回ラストの展開を含めても、この先が単純に誰かの望みを叶えて成仏させて……という展開にはならなそうな気が。むしろ、これまで良いコンビであることは描かれていても恋愛フラグまで立っていたとは思えなかったので、唐突に感じてしまって感情移入という点では全く入り込めなかった日向の告白なんかを見るに、その辺を説明するための回だったのかも……とも(起こりえるかもしれない未来の想像がじっくり描写されていた辺りは、本気でそれも描いていたとも取れますけど)。そもそもこのアニメはギャルゲーじゃないですけど、ヒロイン格の女の子が全員主人公に好意を……という展開でなく、自然な流れで別の男キャラと関係性を築いている辺りは、個人的には好ましかったですけどね。

 

次回タイトルからしてあの世界そのものに何かが起きそうな気配がありますが、今回ラストで発生した事態は非常に気になるところ。“影”といういかにも怪しく薄気味悪い単語、大山では対処し切れなかったらしいこと。やはりまだひっくり返る何かがあの世界には存在するようです。まさかここにきて、実は大したことではなかったんだ、なんてオチが来るとも考えにくいですし、それこそが今度こそ本当のラスボスになるのでしょうか。

……もっとも、それが“神”に当たる存在によるものなのか、それとも違う要因で起きていて、やっぱりゆりに関係があるのか、あるいは音無とかなでの行動に起因して起こったのか、などは分からないところですが。

 

◇次回「Change the World

 

 

WORKING!! 9品目「ことりちゃん登場!!」5

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タイトルどおりの、ことりちゃん登場回。

 

『伊波さんを溺愛している父親に小鳥遊(男)の存在がバレた!? 早速確かめにくる父親を誤魔化すため、小鳥遊は女装することに……』という経緯で誕生したことりちゃん(女装した小鳥遊)。原作よりも等身の高いアニメで、なおかつ全身が映っているところとか伊波さんとの身長差とかが見えていると、原作で見たときよりも男前度が上がっている気がして、ぽぷらが瞳をきらきらさせるのも何だか分かってしまったところですが(笑)、まあそれは置いておいて。

 

そのことりちゃんの登場……というか、伊波父との対面はAパートかBパートのどちらかでやって、AパートならBパートで後日談が、BパートならAパートで事情説明&小鳥遊の女装コンプレックスの再確認かなぁ……とか思っていたら、九話丸々その話でしたね。

ゆっくり丁寧にやっていた分、ギャグとしての勢いとか面白さとかは削がれていた気がしますが、そこはスタッフがこのエピソードをいつものギャグの一環ではなく、シリアス&恋愛方面を重視して描いた、ということですかね(確認してみたら原作でも数話分使って描かれたエピソードでしたし、EDも伊波さん仕様になっていた辺り、伊波さんの男性恐怖症とそれに関する小鳥遊との関係を重視しているのは確かかと)。前回の話でも伊波さんの男性恐怖症関係を持ってきていたわけですし、考えてみればそうなるのも当然だったかな、という気もしますが。

 

ただ、一つ気になったのが、伊波さんの男性恐怖症の原因を知った小鳥遊が伊波父に説教する直前の回想。これまでのエピソードの積み重ねから、そのことによる伊波さんの苦労や苦悩を知っている小鳥遊が、自分のエゴのために娘をそんなふうに育てた父親にキレた、というのは分かるのですが、その回想シーンの半分が小鳥遊が殴られている場面だったため、単に小鳥遊が殴られたくないから怒ったようにも見えてしまったというか(いやまあ、そういう気持ちも全くないわけではないでしょうが)。

……こんなふうにも思ってしまったのは私だけなのか、スタッフが意図的にそうしたのかは分からないところですが、ちょっと気になってしまいました。

 

まあ、何にしてもこれで伊波さん→小鳥遊は確定したということで、この二人の関係の今後を楽しみにしたいところです。次回は早速なずな投入みたいですし。

そして、こっちの関係が動いた以上、もう一つの佐藤―八千代のほうの進展も見たいなぁとか思ってしまうところですが、あっちはどこまでいくことになるのか。小鳥遊―伊波のほうも、現段階では伊波さんの気持ちは恋愛感情で小鳥遊に向いているけど、前回のエピソードを見れば分かるとおり、小鳥遊のほうにはそうした気持ちが一切ないことが見えるわけで、それらがこの先どうなっていくのかなど、まだまだ見所は多いですし。

 

◇次回「疑惑の真相…、なずな働く」

 

Angel Beats! EPISODE:09「In Your Memory」感想5

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七話で明らかになった音無の過去。列車事故に遭って途切れた音無の人生。しかし、やはりそれには続きがありました。

これまでに比べれば死に繋がっていそうでしたが、それでも死んだと断言するには不確かだったそれは、やはりあの事故の瞬間に死んだということはなく……むしろ、音無は(一見)無事に生き延びていました。一番怪我も少なく、医療の知識もあるということで、真っ先に助けて親しくなった五十嵐と共に乗客を助け、介抱し、何とかみんなをまとめて救助を待ち続けた。出口はなく、食料も限られたその場所で、それでも助けを待ち続けた一週間。最後には尽きかけた希望を、妹の言葉を思い出して、死んだとしても自分の命が誰かを救えればと臓器提供の意思表示をサインすることで繋いで、その音無の行動が、同じように諦めかけていた他のみんなの希望も繋ぎ――そうして、ようやく本当の光もその場所に差し込んだ。

それまでみんなの光として引っ張ってきた音無の死の直後にそれが訪れたというのは、何だか皮肉な話ではありますが。

 

そんなわけで、ようやくあの世界は死後の世界である、と確定した感じです。

死の直前の音無の様子を見ると、それでもあれで死亡ではなく、あの世界を出た後、病院のベッドの上で目を覚まして欲しい……そして、生前の音無にとっては初めて友人と呼べる存在だったのでは?と思える五十嵐君とその先の人生を生きて欲しい、と思ってしまいますが……さすがに無理ですかね。それでも奇跡的な何かを期待したくはなってしまいますが……。

 

ただ、そんなふうに思うのは、死後の世界だけでなく生きて報われて欲しい、というのもあるけど、同時に、音無の人生がどこか自己満足に見える気がする、というのもあるかも。妹が死んだときも、音無自身が死んだときも……何か致命的な部分で音無は選択を誤っているような気がしてしまうのですよね。

妹のときは、他の人の感想を見ていても、無理に連れ出さなければ死ななかったのでは、なんてつっこみを既に見ていますが、列車事故のときも、音無が自分の怪我を隠すのではなく、何らかの対処をしていれば、彼もみんなと一緒に救助が来たのを見ることができたのでは、と思ってしまうので。無論、音無の負った怪我はあの場ではどうしようもないものだったかもしれないし、音無が(五十嵐君の協力もあったけど)リーダーとして引っ張っていたからこそ、他のみんなも崩壊することなく助けが来る瞬間までを生き延びることができた、というのはあるでしょうが……。

でも、彼らが助かった後、音無が自分の怪我を押してまで動いていたことを知ったら彼らはどう思うのか、とか、死んだ後に自分の命が誰かに繋がればそれでいいのか、とか……何だか微妙に納得のいかない部分はあります。

 

死後の世界であることが確定し、かなでの目的があの世界に来た人たちの未練を晴らしてあげることだったのが明らかになり、音無とかなでの共同戦線が決定。とはいえ、ゆりはそれを望まないだろうことから、かなでは生徒会長に復帰し、密かに作戦を進めることに。

最終目標(?)が見えてきたのは、不確定なものが多かったこの物語としては分かりやすくなって良いところですが、それでも依然として、じゃあ何であんな世界があるのか、誰がそれを作ったのか、そして、いろいろ明らかになったように見えてかなで自身のことはその思惑以外はやっぱり不明なままというのは気になります(例の「エンジェルプレイヤー」もゆりの言い方だと誰でも入手可能なものっぽいですし)。

まあ、前二つに関しては、そういうものだから、でも納得できないことはないですし、かなでのことについても、語られなかっただけで、やっぱり彼女も心残りを抱えて死んだ人間の一人で、あの世界に留まっていたのは、音無が生前の記憶を全て取り戻して未練も晴れても消えずに残ったように、あの世界に残された他の人たちのことが新たな未練となってしまったから、とも考えられますが……。というか、音無は自分の過去を語るだけじゃなくて、そこでかなでの話も聞けよ、とか思ってしまうところですが(そもそも、彼のモノローグに未だに「天使」という単語が出てくるのを見ると、その感覚もまだ残っているのかとつっこみたくなってくるところなのですが。いやまあ、光に照らされたかなでは確かに天使みたいに見えますけども)。この辺、単なる尺の都合なのか、それともまだひっくり返る何かがあるのか、悩むところです。

 

そんな感じでまだ気になることもありますが、取り敢えず次回は、音無たちがどうやって戦線メンバーの過去を聞き出し、その想いを晴らしていくのかを楽しみにしていようかと思います。予告からすると、ユイの過去が明らかになりそうな気配があったので楽しみなところですし。

そして、その路線のままいくのなら、いかにしてゆりを納得させるのかが見所かと思いますし、更に何かひっくり返ることがあるのなら、それはそれで楽しみということで。

 

◇次回「Goodbye Days

 

 

WORKING!! 8品目「伊波、はじめて?のお・で・か・け!」5

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今回からはOP映像にも山田登場となっていた「WORKING!!」第八話。

店の前の工事で水道管が破裂し、週末が臨時休業となったことで、みんなで温泉に遊びに行くことになるアニメオリジナルストーリーでした。……“みんなで”と言っても、目的地に着いてからは小鳥遊・伊波、相馬・ぽぷら・山田、八千代・杏子の三組に分かれていましたし、佐藤さんは完全にオチ担当になっていましたけど……。

 

原作で免許を持っていることが描写されているのは今のところ佐藤さんだけだったと思うので、おそらく車係になるんだろうなぁと思っていましたが、まさかあんな可哀相な立ち位置になるとは……(涙)。小鳥遊もそうだけど、何だかんだでお人好しな男性陣を見ると、佐藤さんがあそこを通りかかったのは杏子さんが寝坊することまで見越してのことだったのでは……とも思ってしまいましたが、ガス欠になった辺りを見ると、DVDを返しに行く途中だったというのは本当っぽいのですかね。まあ、八千代の思わぬ行動に対する動揺っぷりなんかを見ると、前回のアレの後遺症がまだ残っていて、そのつもりだったけどうっかりしていた可能性も否定はできませんが。

 

……それはそれとして、八千代さんの天然な生殺しっぷりというか思わせぶりというかは相変わらず破壊力高いなぁとか思ってしまうところでもありましたが(笑)。

温泉回と思わせつつも、実際は足湯だけという昨今では珍しいくらいに健全なまま終わってしまったので(何せ、相馬が一時的に男一人女四人のハーレム状態になっても、とてもそうは見えないアニメですし(笑))、湯上り姿を見逃したなんてことにはならなかったのだけは幸いかなぁ……なんて思いつつも、帰り際、八千代が佐藤さんのことを気にかけていたところがあったのなんかを見ると、誤魔化したとはいえ前回の告白は、多少なりとも八千代に影響を与えたのかなぁと期待してみたいところでもあります。……まあ、八千代の場合、単純に同僚として心配しているだけの可能性も否定はできないのですけど。

 

それとは逆に、アニメでは原作以上にフラグが立っているんじゃないか!?と思ってしまったのが小鳥遊&伊波組。まあ、それも次回予告を見たら、順当なフラグという気がしないでもありませんでしたが、伊波さんの揺れる乙女心を眺めているのはにやにやできて非常に楽しいところです(笑)。八千代さんと違って、伊波さんはばっちり意識していることが窺えてしまうわけですし。

もっとも、当の小鳥遊のほうはよくできた妹のことを考えていたので、その辺が今の二人の気持ちのすれ違いっぷりを表しているのかなぁとも思ってしまいますが。何だかんだで伊波さんが心配で温泉に来た小鳥遊だけど、現在はまだまだ、伊波係としての責任感と、伊波さんの境遇への同情がほとんどを占めてしまっているんだろうなぁ、と。……まあ、だからこそ逆に、ここまで伊波さん側からのフラグが立っている以上、今後の小鳥遊の心がどう変わっていくのか、というのが楽しみになってくるところではありますけどね(笑)。

 

冒頭にも書いたとおり、今回はアニメオリジナルストーリーだったわけですが、舞台こそいつもとは違ったものの、そこにいるメンバーたちはいつもどおりで、いつもどおり楽しめました。そして繋がるのが次回の話になるわけですから、これは残りのお話も楽しみにして良さそうです。

 

◇次回「ことりちゃん登場!!」

話数的には残り少なくなってきたところですが、感覚的には早くも伊波父登場という感じで、次回が非常に楽しみです(笑)。単にことりちゃんがアニメで見られるのが楽しみなのもありますけど、やはり小鳥遊―伊波の関係としては外せないエピソードだと思いますからね。

 

 

Angel Beats! EPISODE:08「Dancer in the Dark」感想5

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分身とはいえこれまでで最大の敵となった天使に拉致され、ようやく救出できたと思ったら敵の洗脳(攻撃意志の高い天使(分身)との融合)により敵となる(まだ確定はしていませんが)……何だか本格的にかなで(今回から名前表記にします)がヒロインになってきたような気がします(笑)。

 

そんな感じで、前回ラストに出てきた赤眼の天使との攻防が描かれた第八話。

その赤眼の天使は、神によって量産された天使……というわけではなく、かなでが開発したガードスキル「ハーモニクス」(分身スキル)の暴走ということでした。……もっとも、八話まで来ても確定情報に乏しいアニメなので、その推測を鵜呑みにしていいのかは悩むところなのですが……。それに、暴走後に量産された、攻撃意志の高い分身体を一気に取り込むことでかなではどうなってしまうのか……といったラストの展開を見ると、それを見越して誰かが暴走を誘発したのでは?なんて疑いも出てきてしまいますし。

……それこそ、ゆりを黒として見るならば、以前の作戦でガードスキルのデータを入手し、今回またかなでの部屋に忍び込んでデータを書き換えていた彼女ならば不可能ではない、って見方もできますからね。とはいえ、その作業をゆり一人でやっている場面を見せられたことを考えると、あれはそのまま受け取ってもいいのかなぁ……とも思ってしまいますが。

 

でも、赤眼の天使はかなでよりもタチが悪いということで、表面上は授業を受けるフリを今回していたわけですが、これによってまたその辺の区別が曖昧になったなぁ……と思った部分も。確かにみんな真面目には聞いていないんだけど、教科書に落書きとかこっそり音楽聴くとか、現実でも普通にやっている学生っているよなぁ……とか思っちゃいますし(実際、私の高校のときのクラスメイトで、授業中にこっそりラジオを聴いていた奴を見たことがありますし)。それとも、ここはこれまでいろいろ試した結果、そこがボーダーだというのが、視聴者には曖昧なだけでちゃんと分かっているってことなのでしょうか。

この辺が、ゆりへの疑いを捨て切れないところで困るところでもあります。データを書き換える程度の技量は持っているとか、「ハウリング」の対策を思いつく程度の機転は持っているとか……。

 

かなで救出のための二話以来のギルド降下作戦は、二話とは違うものの、血生臭いギャグパートとなっていたのは同じ。とはいえ、あのときよりは笑えたと思ったのは、(直井の戦線罵倒→音無擁護のような)繰り返しギャグによる効果なのか、それぞれのキャラが見えてきた結果なのか、今回は音無含めてノリノリだったからなのか……。

前回の七話から今回の八話を見るまでの間に、ウェブで無料公開されたプレリュードコミックの一話を読んだため、どうやら戦線の最初期メンバーだったっぽい日向の動向に何となく注意を払ってみたり、無駄に最後の一歩手前まで残っていたユイの存在を相変わらず気にかけてみたりなんかもしていたわけですが、この辺はやはりよく分からないところです。特にユイの存在は、立ち位置なんかが重要そうに見えるのにいまいち中核に絡んでこないという、本当に判断に困るキャラです。本気でただのギャグ要員なのか、それともこれから真価が発揮されるのか……。残り四、五話ではありますが、一話でかなりさくさく話が進むこともあるため、油断できないところではありますが、彼女の場合、本当にギャグ要員のまま終わりかねないような気も……(汗)。

 

まあ、ユイ関連は置いておくとしても、予告を見た感じだと、次回もまた話が進みそうですかね。

まずはやはり、今回のラストで、弱ったところに多数の攻撃意志の高い分身体と融合したかなでがどうなるのかですが。これによって再び……いや、今まで以上の敵と化すのか、それとも、音無と築いた絆が勝って優しいかなでのままでいるのか。次回まるまる一話、どちらの自分が勝つかで苦しんだまま、という可能性もありますが……そこが決まらないと話が進まないような気がするので、その辺はすぐ答えが出そうな気もしつつ、逆に苦しんでいるかなでを救うために音無たちが奮闘した結果、世界の根幹に繋がる何かを見つけて……なんて展開もあるのかも?

そもそも、今回ゆりが見つけた、ガードスキルを開発するためのソフト「エンジェル・プレイヤー」自体も謎ですからね。「エンジェル」なんてわざわざ意味ありげな名前を付けられていることも、偶然か意図的かすぐには読めないように全部英語表記なことも、それ以前に、そんなスキルを開発するためのソフトが存在すること自体も。そして、何故それをかなでが持っているのか……あるいは、かなで以外も持っている人間がいるのかってことも。

 

とはいえ、次回のことで一番気になるのは、予告の最後に出てきた台詞ですが。

聞き間違いでなければ音無の声だったと思われる、「全てを思い出した」という台詞。単に前回明らかになった記憶のことを告げただけなのか、それとも、あれ以上の何かがあるのか。前回の他の人の感想を見ていたら、記憶喪失の主人公という設定の割には、世界設定に絡んだ何かがあったわけでもない過去で拍子抜けした人も多かったような印象を受けたので、あれが実はただの前振りに過ぎなかったというのは、それはそれで面白いところなのですが。何にしても、次回何が明かされるのか、楽しみです。

 

◇次回「In Your Memory

 

 

WORKING!! 7品目「久しぶりの音尾と、新しいバイト=山田(!?)」5

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山田登場回……であると同時に、前回までで進展が描かれていた小鳥遊―伊波のように、彼女の一言で佐藤さんと八千代の関係が動き始めたお話でもありました。

 

前半部分は今回のサブタイトルどおり、今回から登場した山田の紹介話。彼女が前面に出てきている分、前回まで扱いの大きかった伊波さんの出番がもの凄く少なくなっていたのが少し淋しいところでしたが、新たなトラブルメーカーの登場は、話……というかワグナリアの人間関係がぐいぐい動いていく様を見られるので、これはこれで楽しいところ。彼女の登場によって、暴力で口封じする伊波さん以外には最強だった相馬さんが振り回される姿が見られるようになりましたしね(笑)。

キャストはやっぱりドラマCD版からは変更で広橋涼さんになっていましたが、山田というキャラにはぴったりの声かな、と。第一声から違和感ありませんでしたし。

そんな感じで、新たに増えたワグナリアスタッフ。どんな子なのかは、もうこの前半パートで語り尽くされたとおりというか、それに加えて後半パートのように時折悪気なく爆弾を投げ込んでくる子と認識しておけば楽しめるところかと。……まあ、その爆弾の投げ入れ方とか、とことん仕事ができないところとか、人によってはイラっとしそうなところでもあるので、改めて好き嫌いの分かれそうな子だなぁ、とも思うところですが。

 

後半は、山田の一言によってこれまでの停滞状態(一方通行)から動き始めた佐藤さんと八千代の恋愛絡みのお話。

山田の登場でこの話が近いうちに来るだろうことは楽しみにしていたところですが、まさか今回で一気にあそこまでやってしまうとは思っていませんでした。とはいえ、小鳥遊―伊波と佐藤―八千代の関係の行方は見ていて非常に楽しいところなので、これは嬉しい誤算と言うべきところかもですが。しかも、折り返し地点でこの話をやったということは、早々に進展していたことでたぶん今回のアニメ化でやるだろうと思われる小鳥遊―伊波で起こる恋愛絡みのニヤニヤできるようなエピソードだけでなく、佐藤―八千代でのエピソードもやってくれるのかなぁという期待が出てきて、恋愛方面での期待が俄然大きくなってきました。

 

◇次回「伊波、はじめて?のお・で・か・け!」

山田登場でメンバーが取り敢えず一通り揃ったところで、次回は温泉話(?)。予告映像といい、予告ナレーションで語られたことといい、次回はアニメオリジナル話のようです。

原作既読者としては、完全新規のエピソードが見られるのが楽しみなところであり、同時に、スタッフの力量が見られる回でもありそうです。次回が面白かったら、原作準拠でもオリジナルでも安心して楽しめることになりますからね。

 

 

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
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