翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

STEINS;GATE

STEINS;GATE #24(終)「終わりと始まりのプロローグ」感想5

STEINS;GATE Vol.4【初回限定版】[購入者限定イベント応募券封入!] [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.4【初回限定版】[購入者限定イベント応募券封入!] [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-09-21
売り上げランキング : 6

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

とうとう最終回を迎えた「STEINS;GATE」。原作付きアニメ……それも膨大なテキスト量のゲーム原作アニメとしては、これ以上ないものを見せてもらった2クールだったかな、と思います。

……まあ、原作をプレイ済みのゲーム原作アニメを見た絶対数がそもそも少ないわけですけど、それでも、ある程度は尺の都合でカットされたりした部分もあったものの、アニメオリジナル展開をうまく盛り込みつつ(←この作品の場合、これがかなり上手かったかと。さすがに全部とは言い切れず、中には微妙な改変も混じってはいましたが)、最後まできっちり描き切ってくれたのは見事だったなぁ、と。

 

一度目の失敗を踏まえ、血塗れの紅莉栖を再現するための血糊として「サイリウム・セイバー」を持参し、タイムマシン論文の行方を左右するメタルうーぱも回収し、起こった過去を変えないために一度紅莉栖と出会って不審な行動を取り……と、そこまでは順調に作戦をこなしていったオカリン。

それでも、チャンスはこの残り一回であり、未来が分かっていても紅莉栖や中鉢博士の行動次第ではどうなるか分からないなど、分かっていても観ていてドキドキしてしまう部分はあったわけですが、最後の最後で血糊が凝固して使えないというトラブル発生には、ゲームプレイ時にも見ているこっちまで焦ってしまったところ。アニメの場合はそれに加え、オカリンと中鉢博士のやりとりが、リアルな表情の変化や動きという目で見て分かる部分でもじっくりと描かれたこともあり、また別の緊張感があって息を詰めて観てしまったところだったかも。オカリンのモノローグは冷静に聞こえたけれど、その震える手や緩慢な動きが実際はそんな余裕など微塵もないことを感じさせてくれましたし。

 

しかし、この血糊を己の血で代用するというくだりは、展開が分かっていても改めて凄いなぁと思ってしまったところかも。血溜まりを作るために傷口を自ら広げたことで、意図せずして自分が聞いた悲鳴も再現してしまったのも凄いところなのだけど、アニメで改めて見ていて胸に来たのは、そのオカリンの行動によって、最後の紅莉栖との再会が実現するに至ったところ。

世界に決定付けられたまゆりの死に、紅莉栖の死……アニメでは詳しく説明されませんでしたが、逆にムービーメールの時点までのオカリンの生存も世界に決定されていたわけで(だからこそ、あれだけの無茶ができた部分もあったわけですが)、どちらにしても未来が決められていたこれまでの世界。でも、そこから抜け出すための行動により、その踏み出した先で起こったのは、てっきりアメリカへ帰っていると思われた紅莉栖との再会という、予期せぬもの。「運命石の扉(シュタインズゲート)の選択」というオカリンの口癖のような言葉が、初めてこれ以上ない重みを持って響いた瞬間だったかも……と。

「リーディング・シュタイナー」なんてなくても、誰だって心のどこかで別の世界線の記憶を持っている……それが最終回でようやく明言されていたこともあり、再会時のとっさにいつものやりとりを繰り広げてしまった紅莉栖も含めて、二人の再会シーンはジーンと来てしまったところでした。

 

紅莉栖との再会とは別の意味でほろりと来たのは鈴羽との別れのシーンでしょうか。

7年後にはダルの娘として再会が約束されているわけですが(未来が不確定の世界線ってことはそこも実際どうなるかは分からない気がしますが、そこは再会できると期待したいところ)、それでも今此処で世界を変えるために行動を共にした鈴羽は何処にもいなくなってしまうわけですから。α世界線以上に自分の使命達成を感じられただろう彼女を嬉しく思うと同時に、やっぱり少し淋しいシーンでもあったかな、と。

 

前回に続き、原作EDが流れる中でのエピローグでは、完成版のラボメンバッジを渡されたラボメンたちの姿が。るかやフェイリスには、いつもの彼女たちとのやりとりに合わせた言葉で渡していたらしいオカリンににやりとしてしまうところでもありましたが、やっぱり観ていて一番嬉しく思えたのは、この世界線ではブラウン管工房のバイトとして、天王寺親子と良好な関係を築き始めた萌郁の姿が見られたことでしょうか。特に、ここでようやく手を取り合えたまゆりとのシーンは、それが叶わなかった世界線をいくつも見てきただけに一番感慨深いものがあったかもしれません。

 

そんな感じで、大団円を迎えたアニメ「STEINS;GATE」。どうしても不安が付き纏う原作付きアニメとしては、素晴らしいものを見せてくれたスタッフには感謝ですかね(笑)。

ただ、一つ気になるのは、映画化決定の報でしょうか。2クール二十四話でさえぎりぎりだったと思うので、もしもTVアニメ版の総集編的な内容だったら高確率でコケそうな気がしてしまうのですが(映画が初見という人には意味不明になりかねない的に(汗))、本編では描かれなかったあり得たかもしれない世界線が描かれているらしいFDみたいな感じの内容だったら、楽しく過ごすラボメンたちの姿が再び見られるのは嬉しいかな、と。

……何にしても、映画に関しては続報待ちなので、その内容が発表されるときを楽しみにしておくところですかね。

 

 

STEINS;GATE #23「境界面上のシュタインズゲート」感想5

Xbox360ソフト「STEINS;GATE」オープニングテーマ「スカイクラッドの観測者」 Xbox360ソフト「STEINS;GATE」オープニングテーマ「スカイクラッドの観測者」
いとうかなこ

メディアファクトリー 2009-10-28
売り上げランキング : 407

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

ゴールへ向けて、これ以上ないくらい盛り上がってきた二十三話。

ここに来てOP曲が二番に変更されただけでも鳥肌ものだったのに(※原作を最後までやっていれば、二番の歌詞がまさにラストの展開を示していると分かる)、特殊EDだった前回に続き、今回は「スカイクラッドの観測者」が流れるとか、スタッフも全力で盛り上げようとしているのが伝わってくる気がします(「シュタゲ」の曲はみんな良い曲だと思うけど、個人的にはやっぱり「スカイクラッド〜」が一番だと思いますし)。

 

とはいえ、二十三話が始まった当初は、鈴羽再登場や、β世界線ではオカリン・ダル二人共に生存で鈴羽も仲良くやっていたらしいことに何だか嬉しくなりつつも、余計な説明やら何やらは省いている分、やや駆け足気味に感じた部分も。

もっとも、一度目のタイムトラベルを敢行し、紅莉栖と遭遇した辺りからはすっかり目の前の展開に引き込まれてそんなことは忘れていた気もしますが(笑)。

 

ここら辺から、第一話での未回収だった伏線が次々と明かされていくところで。会見前に紅莉栖が出会っていたのは未来のオカリンであり、α世界線の一つで会いに行こうと約束していた青森にいる紅莉栖の父親こそが中鉢博士で、あの日紅莉栖がラジ館に来ていたのはその父親と会うためだったこと。又、紅莉栖の死体を発見するきっかけとなった悲鳴も、(感想ブログを見ていると既にその声で気づいている人も多そうですが)実は未来のオカリンの上げたものだったことが明かされるわけで。

これらだけでも原作プレイ時驚いたところですが、まゆりのメタルうーぱまでもが重要な伏線の一つだったのにはそれ以上にびっくりしたところ。アニメではそれが分かっていたからこそ、敢えて再び挿入されたガチャガチャのシーンにはにやりとしてしまったところですが(笑)。

 

そんなふうに次々と明かされていく伏線には気持ちの良いものを感じつつも、紅莉栖を助けられるチャンスをちらつかされて計画に乗ったオカリンを待っていた結末は、彼自身が紅莉栖殺害の張本人だったという悲惨なもの。この辺、これまでにも何度かあった、希望が見えたと思ったら絶望に叩き落されるパターンだなとアニメで改めて見ていると思うわけですが、そんな最大級の絶望のどん底まで落とされたからこそ、最後の最後には最大の希望が待っているという展開へと繋がるわけで。

というわけで、この時点でもまだ残されていた伏線の、ノイズだらけのムービーメールがここで出てくる、と。それこそまさに、十五年後の未来のオカリンから送られてきた最後の鍵。紅莉栖救出の顛末を知りながらも黙っていたのは、一度失敗することでこの最後の鍵を生じさせるため。これまで何度も繰り返してきた過去改変と、それらを元に戻すために犠牲にした想い。まゆりも死なず、第三次世界大戦も起きず、紅莉栖も死なない世界線「シュタインズゲート」に辿り着くためには、ここに辿り着くまでに経験したそれらの何ひとつとしてなかったことにしてはいけない。――最初の世界線移動のきっかけになった、紅莉栖の死体の発見すらも。何故ならそれこそが、鈴羽を今この瞬間へと送り出すためのエネルギーになるのだから。

 

未来のオカリンのそんな台詞を聞くまでもなく、これまで描かれてきた物語の積み重ねが意味を持つのは、この二十三話を見ているだけでも分かったところですが。

これまで何度も失敗してきたからこそ一度の失敗でオカリンは絶望したし、でもその積み重ねがあったからこそ、事情を全て把握しているわけでもないのにさり気なくオカリンの背を押すまゆりやダルが違和感なく映るし、叩いてオカリンの目を覚まさせたまゆりの言葉もしっかりと響く。そして、その試行錯誤があったからこそ、未来のオカリンからのムービーメールが告げる真の作戦が意味を持つわけで。

三十三歳にもなって厨二病全開なオカリンを見て、十八歳のオカリンも晴れて(笑)ここで「狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真」が復活。この、過酷な現実に一度は厨二病を卒業しかけるも、何だかんだで一番彼らしかったこの姿に戻って来るところも、原作プレイ時には燃えたところの一つなので、次回への引きも含めて盛り上がったところでした。

 

◇次回「終わりと始まりのプロローグ」

これまではサブタイトルが切り替わったところで原作の章タイトルが使われ、その後は「○○の〜」の部分を変えたタイトルが続いていたため、最終話も今回のサブタイトルとの組み合わせで「○○のシュタインズゲート」になると考えていたため、雑誌のアニメ情報のページで最初にこのサブタイトルを目にしたときは、そう来たかと唸らされたところでした。タイムトラベルものであり、まさに今回最初の地点に戻って来て望む未来を手に入れようとしているこの物語にとって、これほど相応しいサブタイトルはなく、ストーリーだけでなく綺麗に第一話へと円環して、それでいながら違う未来へと踏み出そうとしていることを感じさせるものですから。

何にしても、次回で最終回。一週間楽しみに待ちたいと思います。

 

 

STEINS;GATE #21「存在了解のメルト」感想5

STEINS;GATE Vol.4【初回限定版】[購入者限定イベント応募券封入!] [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.4【初回限定版】[購入者限定イベント応募券封入!] [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-09-21
売り上げランキング : 7

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

前回が丸々一話使ってオカリン・まゆり・紅莉栖の想いをじっくりと描いた回なら、今回は紅莉栖との別れとオカリンの決断を描いた回でした。

 

これまでは、β世界線へと戻るために、行き詰った状況を打開する策を見つけ出してくれていた紅莉栖でさえ、まゆりと紅莉栖のどちらも救える方法は思いつかず、ならばこれまでずっと助けようとしてきたまゆりを救うべきと背中を押すことに。紅莉栖もまたリーディング・シュタイナーによって別の世界線の記憶をおぼろげながらも持っていたのも、彼女にその選択肢を後押しさせた感じでしょうか。

とはいえ、いくら背中を押されても、即座にその案を採用するなんてことはオカリンにはできないわけで。ラボに戻り、再びタイムリープすることで、打開策が見つかるまでの時間を確保しようとしますが……それは追いついてきた紅莉栖自身に止められることに。実際、ここまで来ると考える時間の確保によって一縷の希望を見出そうとしても、それが限りなく不可能であることは見えてきていますからね。前回も見せられた、どう足掻いても変わらないまゆりの死。そして、繰り返したタイムリープの結果、摩耗し始めていたオカリンの精神……。この状況で、オカリンが壊れるより先に二人ともを助ける方法が見つかるなんて思えるわけもなく、とうとうオカリンは紅莉栖を助けることはできないことを認めることに。

 

その結論を出したことで、自分の紅莉栖への気持ちを告白するオカリンと、それを聞いて赤くなる紅莉栖は、端で見ている分には少し気恥ずかしい気もしつつも、想いが通じ合ったところで別離のときがすぐそこまで迫っていることを思うと、ようやくカップル成立したのを嬉しく思うと同時に、どうしようもなく切ないものが……。具体的な行為に及んでまで変に理屈を付ける相変わらず素直じゃない紅莉栖と、そんな彼女に初めて一矢報いるように彼女の理論を逆手に取るオカリンなんていうやりとりが見られたのは楽しいところではありましたが。

最初のDメール消去の前にアメリカへ帰ることを決めた紅莉栖との別れでは、再び彼女のほうが一枚上手な感じに戻っていましたけどね。とはいえ、その去り方といい、実に最後まで紅莉栖らしかったな、と思えるものでしたけど。

 

そんなふうにかっこよく去っていきながらも、最後の最後に戻ってきて、言えずに終わっていた本当の気持ちを告白するところも含めて、アニメで改めて観ると、この紅莉栖との別れのエピソードは凄いなぁと思ったところでしょうか。彼女が確かに存在した証のようにあった白衣のピンク色の縫い目も、分かっていてもそれが改めて消えてしまっていることを見せられると、確かに世界線は変わって、そして彼女の存在もまた消えてしまったことをまざまざと見せ付けられているように思えるところでしたし。そして、そのことを自分一人の胸にしまいこんで虚勢を張るオカリンと、事情を知らなくともそれくらいのことはあっさり見抜いて、α世界線での想いを引き継ぐように鳳凰院凶真からオカリンを解放しようとするまゆりも。

 

そんなところから雪崩れ込んだEDも、原作BGMを使用した特殊EDになっていて、それだけでも、紅莉栖を救えなかった虚脱感と、これで本当にまゆりを救えたことへの安堵(?)の狭間に揺れるような、オカリンの気持ちに同調しそうになってしまうところでしたが、だからこそ、再構築された砂時計が再び飛び散る映像と共に、ダルへと電話が掛かってきたところは、分かっていても興奮してしまったところでしょうか。メタな視点としても、まだ話数が残っている状態で、紅莉栖を救えないまま終わりだなんては思えないわけで、そこへ鈴羽再登場なわけですから、この世界線へ来てこそ逆転の一手があったのか、と期待したくなるところでもありますしね。

そんな鈴羽が告げたのは、第三次世界大戦という不穏な単語なわけですが、何はともあれ彼女が再びオカリンたちの前に現れたことで、全ては終わったかと思った事態が再び動き始めたわけで、単純に鈴羽再登場は嬉しいですし、それ以上に、そんな彼女がオカリンたちに何をもたらすのか、そしてそれが今度こそ紅莉栖救出に繋がるのか、ラスト二話を楽しみにしたいところです。

 

◇次回「境界面上のシュタインズゲート」

 

 

STEINS;GATE #21「因果律のメルト」感想5

STEINS;GATE 8bit 初回版 STEINS;GATE 8bit 初回版

GigasDrop. 2011-10-28
売り上げランキング : 3

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

相変わらず、暗い場面や逆光ではキャラの表情や行動がさっぱり分からないのが微妙にストレス溜まりますし、今回のラストも公式サイトのあらすじ見て「なるほど、紅莉栖がラジ館に向かっていたシーンだったのか」と分かった辺り(暗闇の中に光が走っているようにしか見えなかった……(汗))、次回が非常に不安だったりしますが……それ以外の部分では、オカリンの苦悩と、そんな彼を案じる二大ヒロイン二人の想いがよく描かれていたなぁと思います。

 

特にまゆりは、Dメールの取り消し作業に入ってからは、それぞれのDメールに関わるヒロインと、それを手伝う紅莉栖にスポットが当たり、彼女らに比べればやや影が薄くなっていた部分もあったと思うので、ここで一気に両天秤に載ったヒロインの一人として盛り返してきた感じも。

死のループに突入してからは、とにかく守られるヒロインだったまゆり。だけど、そんな彼女も何も考えていないわけでは決してなく、オカリンが自分のことで悲しい顔をしていることくらいとっくの昔に察していて。だけど何も話してくれないことが余計に、彼の重荷になっているのではないかと思い悩んでいて。同時に、ラボメンが増えて賑やかになった日々を楽しく思いながらも、オカリンと二人だけで過ごす時間が減ったことには一抹の淋しさも感じていて……そんな彼女を見ていたら、やっぱり何が何でも彼女の死の運命は覆されるべきだと思わせてくれるわけで。

 

だけど、これまでずっと支えて来てくれて、ようやく戻って来られた世界線でも変わらず助けてくれる紅莉栖を見れば、まゆりと引き替えに彼女を見殺しにするような選択肢が選べるわけがないとも思ってしまう。

力になりたいのだと珍しく素直に心情を吐露してくれて、β世界線への移動は自身の死に繋がることを聞かされても気丈に振る舞って、彼女自身も考える時間が欲しかったのもあったかもしれないけれど、まずは自分のことは置いておいてまゆりのもとへオカリンを送り出した彼女もまた、見捨てることなんてできるはずもない。

 

そんな二人の少女をどちらも救う選択肢を求めて、一縷の望みに縋って自分の身すら投げ出そうとしたオカリンの姿には、その苦しさが痛いほど伝わってくると思うし、だけどそんな覚悟すらも、α世界線にいる限りはまゆりの死へと収束してしまう残酷な現実がより一層の切れ味を持って突きつけられるわけで。

オカリンも、視聴者も、二人とも助かる道はないのかとどれだけ願っても、α世界線にいる限りそれは叶わないのだと――そして、α世界線でのまゆりの運命が何をしても変わらないのなら、β世界線に移動したところで、改めて手段を模索しても紅莉栖の運命は変わらないのだと見せ付けられているようで、この袋小路はどうすれば抜け出せるのかと思ってしまう。ここで、紅莉栖がいつものように、何か起死回生の策を思いついてくれたら一気に道が開けるわけですが……その辺がどうなるかは次回ということで、彼女たちの答えを一週間待ちたいところです。

 

◇次回「存在了解のメルト」

 

 

STEINS;GATE #20「怨嗟断絶のアポトーシス」感想5

STEINS;GATE Vol.3【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.3【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-08-24
売り上げランキング : 10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

FBの正体が判明し、IBN5100を手に入れた世界線に戻るまでが描かれた第二十話。

 

IBN5100の場所が判明したことで真っ先にロッカーを破壊して取り出そうとしたオカリンを紅莉栖の説得で止めたり、IBN5100を運ぶラウンダーの追跡を、時間移動した際の日付表示と、携帯の写メを利用した一枚絵で表したりした辺りは、うまく手早くまとめたなぁと思ったところ。実際、重要なのはその辺の追跡行ではなく、FBとの対峙だと思いますしね。

 

前回のオカリンとのやりとりでやはり心境の変化があったのか、IBN5100を巡る追跡行には萌郁も参加。これまで避けてきたFBとの対面を決意したところは、彼女がようやく一歩を踏み出せたようにも思えたけれど、前回ではオカリンが、そして今回改めて紅莉栖が口にしていた、世界によって確定された運命は変わらないことを示すように、FBに撃たれて死亡という結果になってしまったのは残念なところでしたが……。

 

そのFBの正体は、何とブラウン管工房の店主の天王寺。ブラウン管工房に関しては、そこにあったテレビがDメールやタイムリープに重要な役割を果たしていたということが既に明らかになっており、そのためのブラウン管工房なのかということで既に納得していたため、更にもう一つ仕掛けがあったことが明かされるこの話は、ゲームをやったときはかなり驚いたものですが、そのブラウン管絡みに詳しければ気づけたかもしれないコードネームだったというのがまた憎いところで。

同時に、そのことで更に明かされる、鈴羽との関係が切なくなるところでもありますが……。

 

個人的に今回の一番の懸念事項は、綯関連の話をやるかどうかだったりしたのですが、そこは意外にもバッサリとカット。ゼリーマンになったまゆりをやったこのスタッフならたぶんそこもばっちりやるんじゃないかと思っていたのですが、さすがにそこまでやるには尺が足りなかったですかね。まあ、ぶっちゃけ綯関連の話はやっても鬱になるだけなので、個人的にはなくても良かったりしますが(ただ、その結果、明らかに来客があった様子を見た綯のシーンが微妙に宙に浮いてしまった気はしますが)。

あと、ラウンダーになるしかなかった過去が明かされ、FBもまたSERNの駒の一つでしかなかったことが明かされたものの、綯関連の話をカットするためにいくつか改変された結果、非常に家族思いの男ではあったものの、それ以外には非情な人間として終わってしまった感じを受けたのはちょっと気になったところかも。会談場所を明るいところへ変更してくれたのは、個人的にはありがたかったのですけど(笑)、結果的にはそれが萌郁自殺の原因になるとしても、連絡を絶ったのは自分との糸を断つことで萌郁も守ろうとしていたというのがなくなってしまったのは残念だったかな、と……。まあ、この辺は、FBもまた哀れな被害者の一人であったという展開と、FBはホントに非情なエージェントだったという展開のどちらが好みかという点でも意見が分かれそうな気もしますが。

 

とまあ、多少引っ掛かった部分がなくもないですが、ラストの引きのためと思えば帳消しになるかなと思ってしまったものが。

ようやくIBN5100を手に入れた世界線に戻ることができ、いよいよあとは最初のDメールを削除すればオカリンの長い旅も終わる……というところで明かされる、紅莉栖かまゆりかという、オカリンへと突きつけられる究極にして非情な二択。

これ、ゲームやったときは本気で気づいていなかったので(汗)、愕然としつつも唸らされたところでもあります。ここまで、もう夫婦といっても過言ではない二人の関係性を散々見せられ、紅莉栖がオカリンの孤独な旅路の唯一の理解者であり助言者であったことも、それがオカリンにとってどれだけ救いになっていたかも見せられてきて、今回の、オカリンがそれに気づく直前にだって二人の良い雰囲気が描かれていて、そこにこの爆弾が落とされるわけですからね……。オカリンの気持ちを思うと相当絶望的な展開ですが、ここに来てのこの展開は、次回への引きとしてはこれ以上ないもので、視聴者としてはわくわくしてしまうのが申し訳なくなってくるところですが……それでもやはり、ここからの展開は非常に楽しみです。

 

◇次回「因果律のメルト」

 

 

STEINS;GATE #19「無限連鎖のアポトーシス」感想4

STEINS;GATE ドラマCD γ「暗黒次元のハイド」ダイバージェンス2.615074% STEINS;GATE ドラマCD γ「暗黒次元のハイド」ダイバージェンス2.615074%
ドラマ 宮野真守 後藤沙緒里 今井麻美

メディアファクトリー 2010-06-02
売り上げランキング : 271

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

前回とは打って変わって、全編に渡って暗い雰囲気だった十九話。

……そして、ある程度覚悟していたとはいえ、そのほとんどが、陽が落ちてからのシーンであり、又、電気も点いていない萌郁の部屋で彼女と揉み合っているシーンだったため、ウチの古いテレビでは画面上で何をやっているのか九割方さっぱりだったという……orz。まあ、原作やって内容は知っていたので、音声とわずかな映像だけでも、脳内補完できないことはなかったですけど……。

さすがに今回ばかりはニコ動でもう一回見直してから感想書いたほうが……とも思ったけど、最近は特に仕事が忙しくて帰宅後にそんな気力すらないことがほとんどなので、読み取れた範囲での感想です。

 

一日延ばしになるだけのまゆりの死、繰り返すタイムリープ、Dメール取り消しと引き替えに背負わされる想いと、様々なものが積み重なってきたからか、その憔悴度合いも色濃くなってきたオカリン。そんなオカリンの姿はラボメンでなくとも見ていられないものがあり、だからこそ、紅莉栖の存在が希望の象徴として、より際立つものに見えるところでもあったり。

何度タイムリープしても世界線が変わっても頼れる相談相手であり続けた彼女。それでいて、人のプリンを勝手に食べるなと頬を膨らませ、コミマの人込みにぐったりしている彼女の、いつもと変わらない様子には和む部分もあり、視聴者でさえそうなら、当事者のオカリンにとってはどれだけ救いになっているんだろうと思うところ。冒頭のオカリンがそろそろ心が折れてもおかしくない状態にも見えただけに、それでも彼が萌郁のところへ辿り着き、次々と立ち塞がる壁を乗り越えようとすることができているのは、紅莉栖がいてくれるからだよなぁ、と。

 

さて、そんなわけで最大の難関である萌郁のDメール。

ここに来て、紅莉栖との会話から、この世界線での紅莉栖は萌郁のことを知らないことがさり気なく描かれ、かつてまゆりが一度萌郁のことを知らないと言ったのはつまり、Dメール送信によってIBN5100を入手するイベントが起きたために、そもそも彼女がラボメンになることがなかったという流れが見えてくることに。同時に、再びまゆりが萌郁の存在を知るようになったのは、更なるDメールの送信により、萌郁が回収する以前に柳林神社にIBN5100が存在しなくなってしまい、その回収イベントが起きなかったからこそのものというのも見えてきて、このDメールによる過去改変の仕組みには、原作をやっていたときになるほどと唸らされたところ。

とはいえ、そんな面白さと同時に、受け取り手によって大きく左右されるというDメールの不確実性もまた再びクローズアップされたエピソードでも。確かに、これまで取り消してきたDメールと違い、萌郁の送ったものは、それを否定するようなメールが再び来たところで、それでも一応念のために確認しておくかと思われたら終わりなもので。だからこそ、そんな思考の挟まる余地もないくらいに萌郁にとって信頼性のある相手であるFBの携帯から送信するしかない、ということになってしまうわけですが。

 

それほどまでにFBという存在を信奉&依存する彼女は、とても心の弱い人間で、だからこそ強く依存する相手の言葉ならば人も殺してしまう危うい存在であったことが明らかに。

同時に、彼女がラウンダーになった経緯も描かれていたわけですが……アニメでその際のメールのやりとりも見せられると、FBの胡散臭さが爆発しているような……(汗)。とても心がこもっているとは思えないようなあんな言葉に縋らなければならないほど萌郁が精神的に追い詰められていて、冷酷非情な殺人者に見えた彼女もまた、簡単に切り捨てられる駒であり、一種の被害者であったことが分かる場面ではありますが……だからといって人を殺すことが許容できるわけもないので、女相手でも容赦なく殴ったことも、情報を引き出すためには必要なこととはいえ過剰に萌郁を追い詰めたことも、オカリンの気持ちのほうが分かる気がするし、そんな相手にも関わらず謝っちゃうオカリンが良い奴だなぁと思うわけですが。

 

……彼女がFBに依存するのはFBが彼女に居場所を与えてくれた存在だったから、というのが萌郁の口から語られるのと同時に、Dメール送信前の彼女とまゆりの映像が流れていたことで、FBよりは後だったかもしれないけれど、FBのように甘い言葉を囁きはしなかったかもしれないけれど、それでも桐生萌郁という人間に居場所を与えてくれたのはまゆりも同じだったじゃないか、というオカリンの心の声が聞こえてきそうな気がして、最初の絆に縋るばかりでその後に手に入れたものを切り捨ててしまった彼女が悲しく見えたところでもありましたしね(初めて必要としてくれた相手だからこそ切り捨てられない気持ちは分かるんですけどね……)。

 

そんな萌郁でしたが、FBに捨てられたことを心のどこかで認め始めているからか、オカリンの言葉に何らかの希望を見出したのか、FBを探すというオカリンに協力の姿勢を見せてくれました。

というわけで、次回はFB捜索が中心になる感じですかね。デッドライン確認のための紅莉栖による死亡確認の電話までしっかり描いている辺り、次回もいろいろと観るのが怖い気もする部分もありますが(笑)、ラストへ向けて怒涛のように転がり始めた物語の行く末を見守りたいところです。

 

◇次回「怨嗟断絶のアポトーシス」

 

 

STEINS;GATE #18「自己相似のアンドロギュノス」感想5

STEINS;GATE Vol.3【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.3【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-08-24
売り上げランキング : 12

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

前回同様、るかのエピソードを一話にまとめてきた十八話。

アニメで語られた話だけでは、何故るかが女の子になるとIBN5100が壊れることになるのかが分からないのではとは思ったものの、それ以外はフェイリスのエピソードと同様、うまくまとまった一話だったかなぁと思います。

 

Dメールの内容は分かっているものの、送信先のアドレスを知らないという問題があったため、フェイリスのときと同様、るかに事の次第を説明するオカリン。とはいえ、フェイリスのときとは違って肝心の内容は分かっているので、アドレスくらい適当に聞き出すことも可能なのに、敢えてそれをしないのは、既にフェイリスの想いを犠牲にしてきたオカリンなりの誠意なわけで……。一人だけ全てを覚えているオカリンにとっては、機械的にこなしていったほうが楽なはずなのに、それができないオカリンは不器用だなぁと思うし、でもだからこそ、この物語のヒロインたちが彼に惹かれていくのも分かる気がするわけで。

まあ、そんなオカリンに対し、「男に戻る前に一日だけ恋人になってくれ」と交換条件を突きつけてくるるかはるかで、彼女にとっては一世一代の勇気を振り絞ったものだったんだろうけど、強かだなぁと思えてしまうわけですが。でも、相変わらずそんなるかがこの物語で一番女子力が高いように見えてしまうのが可笑しいところでもありますが(笑)。

 

そんな感じで、るかとのデートエピソードがメインなため、るかが可愛いかったのは勿論なのですが、それに負けないくらい紅莉栖がとにかく可愛かった一話でもありました。

すっかりオタクであることを隠さなくなり、うっかりとんでもないことを口走ったかと思えば、まるでオカリンに影響されたような作戦名を挙げたりして、今回は彼女を見ているだけでも楽しかったというか、今やっているのがDメールの取り消しである以上、ラストにどうしても切ない展開が控えている分、今回のコメディ部分を担当してくれていたというか。オカリンとの掛け合いが楽しいのは勿論だけど、協力しつつも嫉妬が見え隠れしているのがにやにやとできてしまうところでしたしね(笑)。嫉妬という点では、さり気なく爆弾を落としていったフェイリスも実は……?とか考えると、更ににやりとできてしまうところですが。

 

紅莉栖のマニュアル指南によるデートは、るかからアドレスを聞き出すという点では成功したものの、るかの望みを本当に叶えられたのかという点では、端から見ているととても成功とは思えないもので……。それを暗に指摘することになったのが、オカリンとるかと親しく、二人をよく知るまゆりであったのはうまいなぁと思ったところ。そして、そんなまゆりの話を聞いて、取り消しDメールの送信準備が完了していたにも関わらず、るかとのデートの延長戦に走ったオカリンは、本来のるかが男にも関わらず惚れたのも分かるような気がするもので。その結果がるかにとってどうだったかは、まゆりの反応を見れば一目瞭然で、最後の最後にはやっぱり男に戻りたくないという本音を吐露したものの、マニュアルデートで終わるよりは、少しでも女るかにとって救いになったと思いたいところです。

 

◇次回「無限連鎖のアポトーシス」

 

 

STEINS;GATE #17「虚像歪曲のコンプレックス」感想5

STEINS;GATE Vol.3【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.3【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-08-24
売り上げランキング : 8

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

見事にフェイリスのエピソードを一話にまとめてきたなぁ……といった十七話。

 

フェイリスが好きで彼女絡みのエピソードをもっとじっくりと見たかった……となると、一話でまとめ上げられてしまったのは残念に思うかもとも思うものの、こうして見せられると、なるほどこういう改変なら肝の部分を残したまま一話にまとめることが可能か……と納得して観ていた部分もあったかも。アニメでは声だけの出演に止まった4℃も、出てきても鬱陶しいだけですし、面白いオチを残していってくれましたしね(笑)。

まあ、この辺のオカリンの心情の変化も興味深い部分ではあるので、そこら辺がカットされてしまっていたのはちょっと残念ではありますが……その分、この物語の今後を示唆するものがギュッと詰まった一話になっていたように思います。

 

取り敢えず、運命が一日延ばしになっただけであることを知り、再びタイムリープし、すぐさま紅莉栖に助けを求めたオカリンと、(単に省略されただけかもしれないけど)すぐにオカリンの言葉を信じて知恵を絞ってくれた紅莉栖のやりとりにキュンとしつつ(笑)、その紅莉栖から、まゆりの死を完全に回避するためには、鈴羽が教えてくれたことを実行するのに必要なIBN5100を手に入れるためにそれが手に入った世界線に戻る……つまりはそのために、これまで世界線を移動したDメールを全て取り消せばいいのではないかという今後の指針が与えられることに。これで、この先の物語がどういった展開になるのかが視聴者に提示された感じでしょうか。

 

で、その最初の相手が、鈴羽の尾行に関するメールの一つ前にDメールを使ったフェイリス。彼女の場合、現時点では唯一送ったDメールの内容を把握していない相手ということで、まずはその内容を思い出してもらうところから始める羽目に。無論、いきなりそんな話をされても当然フェイリスは困惑するわけですが、最終的に元メイクイーンがあった場所を訪れることで、彼女はかつての世界線の記憶を思い出すこととなりました。

これまでは、オカリン一人が持つとされていた、世界線を越えて記憶を保持する能力「リーディング・シュタイナー」。しかし、フェイリスが今回思い出したことによって、オカリン以外の人間も、きっかけがあれば思い出す可能性があることが示された感じです。まあ、Dメール取り消しによって世界戦を移動した後のフェイリスが再び別の世界線の記憶を失っていたように、一度思い出したからといってオカリンのようになるわけではなく、それがかなり奇跡的な確率であったこともまた窺えるわけですが……。

 

そんな可能性も頭の片隅に留めておきつつも、それ以上に重要なのが、これまでにもオカリン自身が、前回のまゆりが、タイムリープ直前の紅莉栖が感じていたように、Dメールの取り消しは単なる作業ではなく、それによって発生した思い出を丸ごと消し去ってしまうことでしょうか。オカリン自身は覚えているけれど、誰とも共有できないものであり、そして、オカリン以外の人間にとっては、あったことすら覚えていることを許されない記憶。……たとえそれが、覚えていられるだけでも糧になるような、どれだけ幸せなものだったとしても。

だからこそ、思い出せたのだから記憶を保持できるだろうという(たぶんオカリン自身もあまり信じていないというか、そうだったらいいと願う気持ちのほうが強いんじゃないかと思う)オカリンの言葉があったものの、今の幸せを手放してでもまゆりを助けることを選んだフェイリスは強いなと思うし、唯一覚えていられるオカリンがこれから背負っていかなければならないもののことを思うと胸が締め付けられるようなものもあるわけですが……。そもそもは気軽にDメールの実験を行っていたオカリンに跳ね返ってくることばかりで、まゆりの死だけでなく、鈴羽やフェイリスの思い出までもが圧し掛かってくるわけですから……。

 

そんなふうに、鈴羽との思い出を、フェイリスの想いを犠牲にして、再び1%に近付いた世界線……しかし、そこでも柳林神社にはIBN5100は存在せず。ただし、フェイリスの父親が元通り死亡した世界線ということで、身代金のためにIBN5100を欲する何者かに売り払うという事態は発生せず、フェイリスが神社に奉納するところまでは元に戻っていたことが判明。

この辺は、最初にIBN5100があっさり手に入ったのには、それに反していかに様々な出来事が積み重なった末の出来事だったのかが窺えてなかなか面白いところでもあります。鈴羽が無事に1975年へ跳べなければ、そもそもIBN5100を手に入れられないし、だからこそ秋葉家へも託されない。無事に託されたとしても、フェイリスの父親が死亡しなければ、柳林神社へ奉納されることはない。そこにはきちんと因果が存在していて、ならばその次には何が起こらなければならなかったのか……あるいは、Dメールの結果、本来起こってはいけないことが起こってしまったのか、その辺が、次のるかへと繋がっていくわけで、それもまた楽しみなところです。

 

◇次回「自己相似のアンドロギュノス」

 

 

STEINS;GATE #16「不可逆のネクローシス」感想5

STEINS;GATE 亡環のリベリオン(1) (ブレイドコミックス) STEINS;GATE 亡環のリベリオン(1) (ブレイドコミックス)
水田ケンジ

マッグガーデン 2010-08-10
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

鈴羽との別れと、彼女((と)の思い出)を犠牲にしての世界線変動が描かれた十六話。

タイムマシンの修理完了に、鈴羽の父親判明と、彼女の乗ってきたタイムマシンが片道切符であることを除けば、そこまでならば明るい未来が開けているように見えた彼女との別れ。それがまさかあんな結末を迎えることになるとは、ゲームをやっているときも思いもしなかったものでした。むしろそこまでがかなり盛り上がった希望に満ちた展開だっただけに、落とされた分のショックが大きかったというか……(汗)。

 

前回はネタバレになるから書けなかったけど、屋上でのオカリンと鈴羽の会話――オカリンたちと出会えたこと、短い間だったけれど共に過ごせたことを感謝する鈴羽の言葉は、この後彼女に訪れる結末を知っていただけに、かなり切ないものでした。それを今回もう一度聞かされて……その上で、今の鈴羽での再会は不可能なことを知りながらも、未来を変えてくれと言い残す鈴羽の姿には、分かっていても、どうして彼女にはあんな未来しか用意されないんだろうと、運命の残酷さを呪いたくなってしまうものが。

SERNによるディストピアとなる未来を変えるという使命。仲間と過ごした楽しい時間と、切望していた父親との再会。彼女が摑むことができるのは、そのどちらかだけ。しかも、後者に至っては、それと引き替えに絶望の死が訪れることになる。最悪の結末の後に、IBN5100の入手には成功し、自殺ではなく病死に変わった、少しはマシな結末を知らされるのには、ほんの少しだけでも救われたような気がするけれど、それでも彼女が志半ばで逝ってしまったことに変わりはなく、生きてさえいれば、三十五年越しでも新たにラボメンたちとの時間を得ることができたかもしれない可能性を思うと、何だかやり切れない気持ちになるものがあって……。

 

これまでを観ていれば、鈴羽自身は明るくて良い子なことが分かっているわけで、だからこそ、彼女にはそんな結末しか用意されていないのが悲しい。彼女の犠牲によって、8月13日の夜にラウンダーによるラボ襲撃が発生し(あるいは別の要因の可能性もあるけど)、まゆりが死亡するという未来は変わった。……けれど、彼女の遺したダイバージェンスメーターの数値は、彼女が再三告げていた1%は超えておらず、そのことが一抹の不安を残す。そんなところもまた、彼女の支払った犠牲は本当に結果に見合うものだったのだろうかという疑問がちらりと脳裏を過ぎってしまうわけで……。

 

余談ですが、鈴羽が記憶を失うことになった経緯については、鈴羽が主人公の漫画版「亡環のリベリオン」を読むと、手紙で書かれていた以上のことが分かったりもしてなかなか興味深かったりしますが(あれが公式設定なのかは分かりませんが)、それはそれで余計に切なくなるんですけどね……。もしもあのとおりだとするなら、本編では決して叶わなかった未来もあり得たんじゃないか、とか……。

 

◇次回「虚像歪曲のコンプレックス」

 

 

STEINS;GATE #15「亡環上のネクローシス」感想4

STEINS;GATE Vol.2【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.2【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-07-27
売り上げランキング : 14

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

前回ラストの告白から、鈴羽絡みのあれこれが明かされた回であり、オカリンの目指すべき道が示された回でもありました。

 

自分は2036年から来た未来人であり、@ちゃんねるに書き込んでいたジョン・タイターその人であることを明かした鈴羽。その際の、紅莉栖も自分のハンドルネームを明かし、続いたオカリンが二人揃って突っ込まれるところは、少しずつ改善されてきた鈴羽と紅莉栖の仲の進展を見るような感じもあり、その後のようやく手を取り合った二人含めて和むところだったかも。そして、警備員からの逃走のときも含めて、オカリンの厨二病が微妙に役立っているシーンでもあるのかも(笑)?

 

それはそれとして。鈴羽が何故あそこまで紅莉栖のことを敵視していたか、逆にオカリンには友好的だったかも明らかに。ちらりと映された2036年は、鈴羽視点から見れば確かにひどい世界のようで、その世界を作る手伝いをしたのが紅莉栖であり、反逆していた組織の創立メンバーの一人がオカリンだったとなれば、そんな鈴羽の態度はなるほどと思うところでしょうか。オカリンの名前を知ってはいるけど直接の面識は無い……というのも。

とはいえ、鈴羽曰く二人ともに十五年後には死亡しているとのことで、レジスタンスをやることになるらしいオカリンはともかく、紅莉栖までとなると、鈴羽の語った未来のSERNの支配方法を思えば、紅莉栖が当初鈴羽が考えていただろう人物かは怪しいところでもありますが。きっかけが例のラボ襲撃なら、拉致されての強制的な協力……と考えたほうが自然ですしね。

 

鈴羽がタイムマシンを使った理由は、1975年に跳んでIBN5100を手に入れることであり、それを使ってSERNに電話レンジ(仮)の存在を察知された最初のDメールをどうにかすることが、SERN支配の未来を変えること、それに付随してまゆりの運命が変わるかもしれないことが語られ、オカリンにも今後の行動の指針が見えたところでしょうか。

そのために不可欠なタイムマシンが何と故障してしまっていたということで、再びタイムリープし、今度はダルとまゆりにも事情を明かして(二日という期限の理由に言葉を濁していた辺り、話したのは鈴羽が未来人であることと、SERNによるディストピアとその回避方法くらいかと思われますが。……紅莉栖に対しては、どこかでこっそりラボ襲撃やまゆり死亡まで話した可能性もありますが)、残された時間をタイムマシンの修理・タイムリープマシンの完成、そして鈴羽の父親探しに当てることに。

この辺は、これまでオカリンの孤独な戦いを見てきただけに、妙に安心してしまうシーンでしたかね。ダルは相変わらず機械関係での頼りがいが半端ないし、まゆりの健気さや優しさは、今の世界線のままだと訪れる彼女の末路を知っているだけに胸にくるものがありますし。紅莉栖とのタケコプカメラーに関するやりとりなんかは、これまでに引き続いて二人の関係ににやにやしてしまうところだし、鈴羽相手に啖呵を切るオカリンは相変わらずかっこ良く、そんな彼らと過ごせた時間に想いを馳せる鈴羽にはしんみりとして切なくなるところであり、これまで緊迫した展開が続いていた分、久々のラボメンたちの時間はいろいろと楽しめたところでしょうか。まゆりの立てた鈴羽の父親探しの秘策を真に受けちゃった紅莉栖なんていう、微笑ましいシーンもありましたし(笑)。

 

ラストでは、本当に鈴羽の父親が見つかったのか!?というところで次回へ。

予告映像で妙にミスターブラウンが映っているのを見ると、この人も鈴羽の父親絡みで何か関係が!?とか思ってしまいそうな気がしますが(笑)、何はともあれ、鈴羽の父親は本当に見つかったのか、そしてタイムマシンの修理は……などなど、次回もいろいろと楽しみです。

 

◇次回「不可逆のネクローシス」

 

 

STEINS;GATE #14「形而下のネクローシス」感想5

STEINS;GATE Vol.2【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.2【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-07-27
売り上げランキング : 14

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

ここに来てかなり巻いてきたなぁという気がした第十四話。とはいえ、前回じっくりやった、何をやってもまゆりが死ぬくだりをもう一回延々とやってもくどくなるので、そこはこれでいいのかなぁとも思うところ。まゆりの死の瞬間の映像が入る分、オカリンが繰り返し見た結末は視聴者にもそのインパクトと絶望感は伝わると思いますし。

それはそれとして。「DOG DAYS」が終わったことで時間が被ることもなくなり、久々にニコ動でなくテレビ愛知で録画して視聴していたのですが、今回はやけに画面が暗かったのがちょっと気になったところだったかも。オカリンの状況的には相応しいし、だからか日の当たらない場所にいるシーンが多くなるのもおかしなことではないと思うけど、暗転したかのように何やっているのかが分からなくなるのがちょっと困ったので。

 

そんなわけで今回は、前回からまゆりを救うためにタイムリープし始めたオカリンが、独力での限界に達し、紅莉栖の助力を得ることになり、鈴羽に衝撃の告白をされるまで。

 

冒頭から、オカリンがタイムリープしてまゆりを逃がそうとするだけではどうにもならないことが、その死が萌郁による銃殺に留まらず、前回の綯のように偶発的な事故も含めて起こることが連続して見せられることで突きつけられた今回。その中に、前回はスルーされていたからさすがにグロすぎてアニメではカットされたか……とホッとしていたCGが紛れていたのには「うわ……っ(汗)」と思ってしまったところですが……そうした逃亡の末の結末だけでなく、逆に萌郁たちに事前にアプローチすることで襲撃を回避する方法もまた駄目であることが描かれ、本当に八方塞であることが、オカリンだけでなく、視聴者にも示されていた感じで。最後には、再びタイムリープしてきたものの、とうとう回避手段が思いつかず、刻限が近付いていることが分かりながらも動けなくなってしまったオカリンの姿が絶望感を誘うもので……。

そこまで打ちのめされた状況を見せられていたからこそ、ここでようやくオカリンに手を差し伸べる紅莉栖がまるで天使のようにも見えるわけですが(笑)。個人的には、オカリンのほうから助けを求める台詞がカットされてしまっていたのがちょっと残念でしたけど、オカリンに助言する紅莉栖の頼もしさと、何より可愛さが増していた気がしたのでこれはこれで良い気がしてきたかも(まあ、既に原作の細かい記憶は薄れてきているわけですが(汗))。オカリンを励ますために鳳凰院凶真の真似をする紅莉栖や、タイムリープ後のマイフォーク云々で赤くなる紅莉栖も可愛かったけど、オカリンに初めてまともに名前で呼ばれた事実がなくなることを淋しく思う紅莉栖の姿は、過去改変によって同じ記憶を共有できないオカリンの孤独をこれまで見てきただけに、切なさと可愛さのダブルパンチだったかと(笑)。

 

紅莉栖との共闘が成立した後は、そんな二人の話を立ち聞きしていた鈴羽が自分から接触してきて積極的に情報を明かしてくれたことで、世界線の仕組みや、まゆりの死に収束する今の世界線の運命を変える方法、これまで視聴者には示されていたDメールで過去改変が起こるたびに表示されていた数値についての説明がされ、最後には、おそらく多くの人が既に予想していたとおりと思われるけど、鈴羽がタイムトラベラーでありジョン・タイターであることが告白されました。

怒涛のように情報が出てきたので、細かい部分の説明は次回かなーと思うところですが、前回〜今回と絶望的な状況が続いた分、ここでその状況を打破できそうな光明が差したことは、これからの展開に期待を持てるように思えるところでしょうか。次回予告を見ると、次回はまた鈴羽にスポットが当たるのかなぁといった感じでもありましたが(サブタイトルを見ると、鈴羽主人公の漫画版から取ったのかなぁという気もしますし)、何にしても、ここから巻き返しが始まるのかといった展開には、次回が楽しみになるところです。

 

◇次回「亡環上のネクローシス」

 

 

STEINS;GATE #13「形而上のネクローシス」感想5

STEINS;GATE  蝶翼のダイバージェンス:Reverse (角川スニーカー文庫 0-110) STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverse (角川スニーカー文庫 0-110)
三輪 清宗 坂井 久太

角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-06-30
売り上げランキング : 47

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

まゆりの死を契機に後半戦へと突入した物語。何となくここを境にもっと怒涛の勢いで進んでいったような気がしたのですが、挿入されるオカリンとまゆりのどこかしんみりしたシーンもあり、今のところはむしろ、繰り返されるまゆりの死とタイムリープの連続に、形容しがたい感覚がじわじわと来ている感じがします。

 

冒頭は前回のラストから。仲間の死を前にしても、これ以上の犠牲を出さないようにすることくらいしか為す術のないオカリンたちに対し、颯爽と飛び込んできて大の男数人を瞬殺した鈴羽は素直にかっこいい!と思ってしまったところ。そんな鈴羽の暗号めいた言葉を瞬時に悟り、タイムリープするだけの時間を捻り出した紅莉栖も負けていないところで、少し前までは犬猿の仲だった二人ということもあり、ある意味今回の話の中では一番熱いところだったのかも、なんて思ってみたり。

他にも、紅莉栖はタイムリープ後のオカリンの様子からすぐに彼がタイムリープしてきたのだと気づくなど、鋭い(聡い?)ところを見せてくれて、今回だけを見るならとても抜け出せる気がしないループを抜ける鍵の一つは彼女が握っているようにも思えたところかも。

そんな彼女たちとは違って普通に乙女な反応を見せてくれていたのがるかでしたが……状況が状況だけに、何も知らずにオカリンとまゆりの二人きりの旅行に頬を染めていた様子は、今回一番和んだところだったかも(笑)。

 

まゆり死亡というショッキングな出来事を受けて、今回はひたすらまゆりを助けるために奔走していたオカリン。

ここでようやく、まゆりの「人質」発言の意味も明かされ、同時にオカリンが何故「マッドサイエンティスト」なのかも分かって、それが余計にほろりと来るというか……(涙)。オカリンとまゆりの絆の強固さを改めて見せられたのもそうだけど、オカリンの厨二発言の発端がどこにあったのかがね……。普段の言動はアレだけど、本当はかなり優しい人間だということはこれまでのエピソードで十分分かっていることなので、それがまた切なくなるし、画面の前からオカリンを応援したくなるところ。同時に、こういう前半ではイタかったり何気なかったりしたものが反転して深みを増したりするところもまた、この物語を面白いと思い、惹き込まれていった要因の一つだよなぁということをしみじみと思い出してみたり。

 

しかし、そんなふうに二人の絆が改めて語られると同時に、非情な現実もまた突きつけられていたのが今回で。

最初は萌郁に撃ち殺されたまゆり。タイムリープでやり直した二度目では、電車の運転見合わせを忘れていたことからSERNに見つかり、今度は萌郁に轢き殺されるという結果に。三度目は、二度目の失敗を活かして、停まる電車も怪しい男も避けて地下鉄まで辿り着けたものの(とはいえ、まゆりの懐中時計が止まったこともあり、この時点でもまゆりの死という運命の輪から抜け出せたとは到底思えなかったわけですが)、偶然居合わせた綯にちょっとした悪戯心で突き飛ばされたことで電車に轢かれて死ぬという結果に……。

地下鉄に辿り着けても安心できなかったのは、原作を知っているのも勿論あるけど、鈴羽の発言と、柳林神社へ向かう途中の親子の描写が、ラストの展開を暗示するものになっていたからでもあるわけですが……。そして、アニメでどれだけ可愛いところを見せられても、何となく綯を完全には好きになれないというか、もやっとしたものを感じてしまうのは、この偶然にも綯がまゆりを殺してしまうところが発端なんだよなぁ……とも。行動自体もそうだし、まゆりが轢かれた直後のアップの絵が怖いというのもありますし。

最初の二回が萌郁、その次が綯となると、まさか綯もSERN関係者……?なんて疑いを持ってしまいそうなところがありますが、「驚かせようとしただけ」という綯自身の発言と、鈴羽が何も知らない様子でその話をしていたのを見ると、本当にただの事故であると思われるわけですが……それが逆に怖いところでもあるわけで……。

 

何はともあれ、次回は引き続き、「頑張れ、オカリン!」な感じでしょうか。

ただタイムリープして少し過去に戻っただけじゃ変わらない結果を見ると、次回で容易にまゆりの死を回避できるとは思えないし、実際次回予告のオカリンは更に追い詰められているようにも見えましたが、それでも諦めるということはまゆりの死を受け入れるということなわけで、今回でも更にその絆の深さを見せてくれたオカリンがそんな選択肢をするはずがないですから。

 

◇次回「形而下のネクローシス」

 

 

STEINS;GATE #11「静止限界のドグマ」感想5

STEINS;GATE Vol.2【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.2【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-07-27
売り上げランキング : 8

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

二通の脅迫メールに、原因不明のままSERNと回線が繋がっているラボ……そんな諸々から漠然と感じていたオカリンの不安が的中するように、とうとうSERNの襲撃が現実のものとなってしまいました。しかも、まゆりが撃たれるという最悪の運命を伴って……。

 

さすがに二通目の脅迫メールは相当脅威だったのか、今回はもう冒頭からどこか様子のおかしかったオカリン。アバンの、7000万年前らしい謎の夢もまた、それを後押ししていたのかもしれませんが。……あの夢に関しては、以前のゼリーマンズレポート発見時に見た夢と同様、何を意味しているのかは分かるような分からないような……という微妙な感じではありますが、それはさておき。

そんな感じで一人不安を抱えたままのオカリンでしたが、タイムリープマシンが完成したものの、その実験は自分たちでは行わず、しかるべき機関に託すことを決めたことで、ようやく肩の荷が下りた様子。さすがに不安が即座に全て解消されはしないでしょうが、携帯電話に向かって独り言を呟いたり、紅莉栖とまゆりや今後のことについて話したりする様子は、視聴者としてもホッと一息つけたところだったかも。特に、オカリンの天然無意識な一言に照れる紅莉栖と、そんな紅莉栖の言葉にこっちも照れるオカリンの会話は、もう聞いているだけでも甘酸っぱくて、今話で一番にやにやとできてしまったところ(笑)。

 

二人きりの会話としては、気を利かせた紅莉栖の後押しもあり、ずっとオカリンの側にいたからこそのまゆりとのシーンもありましたが……数々の不安を煽る要素がなければ、ここまで辿り着いたしみじみとしたシーンになったのでしょうが、あそこまでお膳立てされていると、あの場面でのまゆりのあの台詞は死亡フラグにしか聞こえないので、しんみりしながらも聞いていて怖いという……(汗)。

実はまゆりが一番物事が見えていたんじゃないかという紅莉栖の台詞や、またも一触即発になった紅莉栖と鈴羽の仲裁とか、まゆりがラボにおいていかに潤滑油的な存在であるかもまた改めて強調されていた気がするので、それもまた漠然と不安を煽るものでしたが……。

 

まゆりのことに限らず、最後の展開を知っていたからこそかもしれないけれど、今回はオカリンの台詞にやたらと最後の展開を暗示させるようなものが多かった気がしたのも(ケーキを獲得した鈴羽に「最期の食事」みたいなことを言ったりとか。最後の展開さえなければ、いつもの厨二発言で終わるようなものだったわけですけど)、ヒロインたちとのしんみりしたシーンがありながらもどこかそのままそそれを素直に受け取れないような、ざわざわしたものを感じてしまった原因かもとも思うところですが。

 

完成したタイムリープマシン、爆破テロ予告、これまで以上にこれから起こる何かを知っていそうな様子を見せた鈴羽、とうとうSERN側の人間であることが明らかになった萌郁、そして、撃たれたまゆり……。ここから物語は折り返し地点を過ぎ、加速していくための材料は揃ったと言わんばかりの状況で、オカリンたちはかなり悲惨な状況ながらも、視聴者としては次回が更に楽しみになるところです。

 

◇次回「形而上のネクローシス」

 

 

STEINS;GATE #11「時空境界のドグマ」感想5

STEINS;GATE Vol.1【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.1【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-06-22
売り上げランキング : 16

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

紅莉栖との関係やタイムマシン実験が進展を見せる一方で、ラボに迫っている(かもしれない)危機についても緊張感を増してきました。

 

ようやく電話レンジ(仮)の全貌が明らかとなり、物理的なタイムトラベルは不可能なものの、紅莉栖が論文に書いた事柄から、記憶をデータ化して過去に転送することは可能かもしれない、ということで、Dメールに続き、タイムリープマシンの作製を始めることとなりました。

Dメールよりもコントローラブルになりそうな実験、となるとわくわくしそうなところではありますが、個人的にはそれよりも、その仕組みについて説明するオカリンとまゆりの会話が気になったところかも。

 

過去に戻って現在までをやり直し、今此処で起きたこととは別の現在を選択してしまった場合、タイムリープによって過去に戻ってやり直した人間は変える前と後を覚えているけれど、タイムリープしていない人間は、タイムリープした人間が選択した現在しか知らない。

それを確認したまゆりは、タイムリープしてしまった人間が自分しかそれらを認識できないことを淋しいと言ったけれど、思えばそれは、まさに今のオカリンなんだよなぁ……と。タイムリープじゃなくてDメールで、逆に変えてしまった現在に続く過去の記憶は持ち合わせていないけれど、それでも“変わった”ことを知っていて、それを知らない人間と想いを共有できないのは同じなわけですから。

オカリンにとっては、誰にも言えなかった(あるいは、ひょっとしたら自分でもはっきりとは気づいていなかった)今の自分の心境を言い当てられたようなものだったかもしれないし、今のオカリンがそうだとは分かっていないけれど、まゆりが自分の気持ちの一端を理解してくれたように思えてもおかしくなかったかもしれない……なんてことをふと考えてしまったかも。

 

そんなふうに考えると、前回・今回と紅莉栖とフラグ立てまくりながらも、とっさのときに電話した相手がまゆりだったのには納得してしまうかも(笑)。そこまで深くは考えてなくて、オカリンの中の一番の庇護対象がまゆりである、というだけの可能性もありますが、まゆりにも誤解されるほど息ぴったりで仲良しなところを見せ付けつつも、それでもそこはまゆりなんだなぁというのは、なかなか興味深いところでもありますけどね。

 

まあそれはそれとして。オカリンの焦燥とは裏腹に、視聴者には分かりやすく、危険なんか何もなく単にお風呂中なだけですよ、という前振りがされていた、紅莉栖&まゆりの入浴シーン。せっかくのサービスシーンだというのに、あれだけだったのはちょっと残念だったかも(笑)。別に二人の裸が見たいとかじゃなく、個人的にちょっと思い入れのあるシーンだったから、というのが大きいですけど。

直前にオカリンの携帯に届いた二度目の脅迫メール。ぶっちゃけた話、あの人形の添付画像が個人的には軽くトラウマでして。ただでさえリアル人形は苦手で、以前家に日本人形があったときには昼間でもそれが置いてある部屋には近付きたくないくらいだったのに、血塗れで首だけですからね(汗)。以前のゼリーマンズレポートに続いて、画面の該当部分を手で隠しながら観てしまっていたところなわけですが、ゲームだとこれで竦み上がったところで、まさかの二人の入浴シーンという大サービス。流れ自体はアニメと同じなんだけど、そのあまりのインパクトのおかげで夢に見るようなことはなく、苦手意識がちょっと更新されただけで済んだという(笑)。

 

ただまあ、脅迫メールの前後の話の流れを見ると、ここは視聴者にもかなり危機意識を持ってもらおうかな、というシーンにも見えるかも。

そんなメールがあった直後に、ダルから、何とラボとSERNの間では回線が繋がっている(SERNからアクセスされた形跡がある?)らしいというのが明かされますからね。これ、ゲームだとどっちが先だったか既に記憶があやふやなんですけど、どっちにしても、こういう順番で事態が進展し、オカリンが迫り来る危機に動揺している様を見せられると、画面の前で見ているこっちまでドキドキしてきてしまうところです。

それらに加え、萌郁の相変わらずの不審な挙動も、鈴羽の謎の警告も、今回はありましたしね。……もっとも、鈴羽の警告は、@ちゃんねらーであることが確定した紅莉栖を見て、オカリンはこんな分かりやすい奴がスパイのわけがないとあっさりと切って捨てていましたが。実際、タイムリープマシンを作ることで父親との確執が修復不能になることを恐れていたり、オカリンと一緒の青森行きを楽しみにしているっぽかったり、プリンのことでケンカしている彼女を見ていると、とてもそんなふうには見えないわけで、だとすれば、何故鈴羽はそんなことを言ったのか……いや、何故鈴羽はそう思っているのかのほうが重要なのかも?とも思ってしまうところですが。

 

◇次回「静止限界のドグマ」

いよいよ不穏な空気が立ち込めて来たところで、次回は話数的にそろそろ折り返し地点でしょうか。ジェットコースターに例えるならそろそろ頂上に辿り着く頃かな、と思うと、予告のいろいろ深読みできそうな映像も含めて、次回もまた楽しみなところです。

 

 

STEINS;GATE #10「相生のホメオスタシス」感想5

STEINS;GATE Vol.1【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.1【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-06-22
売り上げランキング : 10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

前回ラストでは度重なるDメールによる過去改変の結果を、秋葉原の萌えの消失という形で突きつけられたわけですが、今回はゼリーの写真が添付された謎のメールが送られてくるなど、別の部分でもキナ臭くなってきました。

 

とはいえ、未来ガジェット研究所は、それでも通常営業でしたが。

正確にいえば、謎のメールでオカリンの危機レベルは跳ね上がったけど、まゆりとの会話を経て少し落ち着いたといった感じですかね。メール着信直後のオカリンは明らかに挙動不審といえば挙動不審でしたけど、思えば普段からそんな感じなので、まゆり以外に言及する人がいなかったのを見ると、いつものことかと流されたのかとも思うところですが、それならそれで、そんなオカリンの変化にちゃんと気づいたまゆりは幼馴染ならでは、ですかね。視聴者的には何かの伏線かと思うような昔話を持ち出したりなんかもしつつ、いつもの二人の雰囲気に持っていくことで、オカリンを落ち着かせた辺りは、まゆりの魅力全開にも見えたところです(笑)。

 

もっとも、今回はまゆりに限らず、出てきたヒロインはみんなそれぞれに魅力を押し出していた感じでしたが。

紅莉栖は暗闇の中で互いの本音を吐露し、明るくなれば実はかなり間近で会話していたことが発覚するという、ラブコメとしてはお約束なところを見せてくれましたし、るかはようやく例のDメールの結果が判明して女の子になっていたことが明らかになったわけですが、それに関してはトラウマになりかねないハプニングがあったものの、その後の送迎会関連では、まゆり・紅莉栖の両ヒロインが壊滅的な料理の腕を見せる中、一番女の子らしい面を見せてくれたかと(元・男なのに(笑))。

 

そして、鈴羽は、実は行方不明の父親を探して秋葉原に来たことをオカリンに告白し、ここでラボメン入り。今回の彼女とオカリンの会話や、その後のDメール送信前後のシーンを見ていると、まゆりや紅莉栖にも負けないヒロインにも見えてしまったところかも(笑)。

そんなふうに思えてしまったのは、フェイリスのDメールによって激変してしまった秋葉原を見ながらも、それでもオカリンが鈴羽のために(半分はこんな別れは嫌だという自分のためもあったかもですが)Dメール送信を敢行したからかな、と。

そもそも、オカリンが切実に過去をやり直したいと願ってDメールを送ったのはこれが初めてなのですよね。るかのDメールまではただの実験でしたし、フェイリスの場合はIBN5100のための取引でしたし。そして、そんな彼の想いを載せたDメールによって変わった過去から繋がる現在には、短いメールのみで別れの言葉を残し、顔も見せずに姿を消した鈴羽ではなく、父親には会えなかったかもしれないけれど、ラボのみんなと笑顔で過ごし、もう少しだけ父親探しを頑張ってみると前向きな姿を見せる鈴羽がいる(オカリンは改変後の記憶を引き継げないので、ムービーを残しておいたということにしてそのときの映像を見せたのはうまいなぁと思ったところ)。

ここだけ見れば、これだけで十分一つのシナリオが作れそうなくらいでもあり、今回に限りはオカリンのしたことは間違ってなんかいない、と思えてしまうかな、と。……もっとも、既に他の人のブログでも指摘されている世界線移動後の数値は、それによって更に減少してしまっているわけで、それを考えるとやっぱりまずかったんだろうなぁとも推測できてしまうわけですが……。

 

秋葉原の街が激変し、それによってフェイリスやまゆりがバイトしていたメイド喫茶もなくなってしまったものの、出会いの過程が変化しただけで、関係性自体はこれまでの世界と変わらないことが明らかになったことを始め、前述のようなラボメンたちとの楽しい時間が描かれていただけでなく、情報面でもかなり詰め込まれていた気がした回でもありました。

取り敢えず、今回のDメールに関しては、鈴羽から話を聞いた限りだと、タイムマシンオフ会後に鈴羽を確保できたかどうかの違いだけのようにも思えますが、萌郁のDメールによって彼女に関する記憶がラボメンから消失していたときのことを思うと、本当にそれだけかはまだ何とも言えないところ。秋葉原激変も、オカリンは「秋葉原の萌え文化は自分が誘致した」というフェイリスの発言から、それをさせないようなメールを送ったものと推測していたようですが、前回のフェイリスの様子からするとそんな単純なものとも思えず(過去改変後もフェイリスは猫耳付けていたと思いますし)、そうなると、もう何が何処でどう波及しているかさっぱりかも。

他にも、個人的に注目して見てしまったところはいろいろありましたが……詳しく書くとネタバレ的に完全にアウトになりかねないので、ラボメンたちの楽しい時間を描くと同時に、何気ない会話やちょっとした映像も無駄にしないであれこれ詰め込んだ、どちらの面でも楽しめて見所満載な回でしたとだけ言っておきます。

 

◇次回「時空境界のドグマ」

 

 

STEINS;GATE #9「幻相のホメオスタシス」感想4

STEINS;GATE Vol.1【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.1【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-06-22
売り上げランキング : 10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

まゆりの制服姿が見られただけでも十分見た価値があったと思えてしまいそうな第9話でしたが(笑)、それはそれとして、Dメールによる過去改変がいよいよちょっとした実験では済まなくなってきました。

 

これまでのDメールでも、オカリン以外が実験の記憶を消失していたり、そこにあったはずのものが無くなったり別のものに変わったりといったことはありましたが、記憶については話せばみんな大よそ信じてくれたし、いなくなった萌郁はちゃんと世界に存在していたし、ちょっとした飲み物や食べ物は、一瞬前とは変化した光景にぞくっとすることはあっても言ってしまえばそれだけだった。るかの性別も、見た目が全く変わっていないから、何かが明確に変化した(?)という感覚は薄いですし。

 

しかし今回は、Dメールによる過去改変の影響を肌で感じるような出来事が立て続けに三つも起こってしまいました。

 

一つは、かつて確かに手に入れたはずのIBN5100の消失。視聴者視点だと、「なるほど。あんなにあっさり手に入ったのは失くすからだったのか(笑)」なんて画面の前でにやりと笑って終われますが、当事者のオカリンにしてみれば、最重要アイテム(?)の消失は、一体何がどうなってそういうことになった!?となるわけで。

そこへ更に、るかのDメール後は何故かまゆり(ラボメン?)の萌郁に関する記憶が復活していることが判明して、一体るかのDメールの何処にそんな要素があったのかと、紅莉栖が説明してくれたバタフライ効果を目の当たりにして薄ら寒い想いを抱いてしまうところで(……これはこれで、この辺の変化はアニメが初見だったら謎解きのし甲斐がありそうだなぁと思ってしまったところではありますが。自分のペースで進められるゲームと違って、アニメだと一定量の情報が与えられた後に一週間という考える時間が存在するわけですし)。

 

それでも、まだこの段階では、Dメールはあまり気軽に送って良いものではないかもしれない……という危惧は抱いていても、事態の打開のためにはその選択もアリかもしれない、程度の認識だったのかな、と、Dメールを送りたいというフェイリスのお願いを躊躇いながらも了承してしまったのを見ると思ってしまうわけですが。もっとも、あれはあの場にいたのが過去改変の危険性を認識しておらず、フェイリスにそれぞれの事情で肩入れしたダルとまゆりのみだったのも大きい気はするわけで(内容を秘密にすることも含めて)、もしも紅莉栖も同行していたら、せめて内容は開示させていたかも……と、萌郁のときを思い出すと思うわけですが。

Dメール使用を願い出るまでに描写されていた、フェイリスには何か過去に変えたいと思うような出来事があったと思われる様子に、オカリンは聞いていなかったのでそのままの勢いで送信してしまいましたが、直前に本当に送信するのか迷っていたフェイリスの躊躇い。この二つだけでも、(少なくともフェイリスにとっては)何か大きなことが変化してしまう内容だということが推測できるわけで。そして実際に、世界はこれまでで一番変化してしまった。彼女が送ったメールの内容は分からないから、それがそのまま反映されたかどうかは分からない。でも、それによって確かに世界は激変した。萌え文化の消えた秋葉原という光景が、それをオカリンにまざまざと見せ付けた。

 

これまではデータ収集のためと気軽に送っていたDメール。その負の側面を見せる回として、その光景をEDに被せてまで持ってきて、そこで終わらせたのは、インパクトとしてはこの上ないものだったなぁ……と画面の前で感心してしまったところでもあります。

そんな事態が進行しつつも、高層マンションから下界を見下ろして高笑いするオカリンとか、Dメール送信直前の、二人の関係を知っている者から見たら夫婦漫才(笑)のように聞こえなくもないオカリンと紅莉栖の携帯電話でのやりとりとか、冒頭でも書いた制服姿のまゆりとか、ねらー疑惑が確定に変わりつつある紅莉栖とか、いつでもどこでも変わらないダルとかの、彼らの日常での笑えるシーンがちょこちょこと挿入されていたのが落差を生み出して、余計にラストのシーンの緊張感を高めていたかとも思いましたし。

次回予告を見ると、次回も笑えるシーンと緊張感のあるシーンが用意されていそうで、さすがに秋葉原の激変以上のインパクトのある絵はそうそうないだろうとは思うものの、どんな感じになるのか楽しみです。

 

◇次回「相生のホメオスタシス」

 

 

STEINS;GATE #8「夢幻のホメオスタシス」感想5

Steins;Gate(限定版) 特典 電話レンジ(仮)マスコット付ストラップ付き Steins;Gate(限定版) 特典 電話レンジ(仮)マスコット付ストラップ付き

角川書店 2011-06-23
売り上げランキング : 9

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

原作ゲームのほうは昨日ようやくTRUEエンドまでクリアしました(ちなみに、攻略サイトでは各ヒロインの個別エンドを見たのちにTRUEエンドを見ることを推奨していたので、そのとおりに進めておりました。なので、これで全クリアです)。

 

昨日が「ハルヒ」の最新巻の発売日だったので、その前日までには終わらせようと進めていたわけですが、まさかのエピローグの途中(というかほとんど最後)で何度やっても強制終了になってしまい、泣く泣く修正パッチをダウンロードしてアップデートすることに(汗)。確かにプレイしていてちょっと重いときもあったけど、そこまでは大丈夫だったのに、何故よりにもよって最後の最後に、という事態に……orz。というのも、それをした場合、クリアデータやシステムデータは引き継げるけど、セーブデータは全部消えてしまうからで。スゴロクでゴール直前に「ふりだしに戻る」のマスに止まってしまったようなものですよ……。しかも、エピローグの中でも最高潮に盛り上がった瞬間だったから、余計に「何この生殺し状態……!」になっていましたし。

まあ、アップデートしたおかげで、どうやらそれまでは正常に機能していなかったらしいスキップ機能がまともに使えるようになったので、そのおかげで予定の一日遅れでクリアすることができたわけですが。……とはいえ、やはりあそこで中断されてしまったことで、一度目ほどは物語にどっぷりと浸かった状態で見られず、その分自分の中の盛り上がりが欠けてしまった気がしたのは残念だったところです……(だからこそ、アニメの最終回には今度こそと期待したいところですけど)。

 

そんなことがあったので、もしもこれからPC版でプレイしようとしている人でこれを読んでいたら(今からだとPSP版でやる人のほうが多そうですけど)、PCスペックに少しでも不安があるなら、予め修正パッチでアップデートしておいたほうが良いかもしれないことを忠告しておきます。私と同じ轍を踏まないように……。

 

……余談ですが、その「ハルヒ」の最新巻、amazonで予約していたわけなのですが、そんな感じでばたばたしていて読む準備が整っていない(「分裂」も再読中だった)ときに限って、発売日当日に届きました。これまで発売日当日に届いたことなんて一回あるかないかで、1〜2日遅れがデフォルトだからその想定でいたので、本来なら諸手を挙げて喜びたいところでしたが、そんな状況だったのでかなり複雑な心境になってしまいました(汗)。まあ、何とか頑張って特典の小冊子と上巻の冒頭くらいまでは辿り着けましたけど。

 

 

前置きがかなり長くなりましたが、アニメ本編の感想です。

今回は実験のためにDメールを何度か送るエピソードだったので、ストーリー自体がさくさく進んでいることもあり、前回ほど世界線移動の際のインパクトはなかった気がしましたが、前回のドクペ同様、今回もスイカという分かりやすい違いを入れてくるのはうまいなぁと思ったところ。まあ、スイカのときには、Dメールを送った萌郁自身もいなくなっていたので、視覚的にはそれだけでも分かりやすかったとは思いますが。

それとは逆に、るかの送ったDメールは、特に強調する小物もなく、るか自身も一見何の変化もなしと、確かに「リーディング・シュタイナー」が発動したはずなのに、ラボにいたメンバーの行動以外に変化がなかったとなっていたのは面白い対比だなーと思ってしまったかも。るかのDメールによって過去がどう変化したのかについては次回以降になると思われますけど、わざとこういう演出にしているんだとしたら、やっぱり面白いなーと思います。

 

面白いといえば、ロト6のお詫びにスイカを持ってくるというるかの行動自体は世界線を移動しても変わらなかったものの、萌郁のDメールによって過去が変化したことで、ドアの前でDメールについての話を立ち聞きするに変わっていたのがなるほどなーと思ってしまったところ。バタフライ効果の分かりやすい例かなーという意味でも、るかのDメールを送るためのエピソードをそうやってスムーズに繋がるように再構成してくるかーという意味でも(笑)。

これ、ゲームだとDメール送信を言い出すのも野菜云々を言い出すのも別のキャラだったけど、るか自身が言い出すことで、それだけるかが切実なんだということが伝わってくるように思いましたし、野菜ごときで変わらんだろうと思いつつも、それでるかが少しでも救われるならとOKを出す凶真の優しさ(萌郁のDメール前のスイカを持ってきたるかに対する反応を見ると、そこまで気に病まなくてもいいのにという気遣いもあるのかも?)が見えるところでもあったかなーと。

あ、あと、萌郁のDメール送信時にまゆりが窓を閉めていたことから、機密保持にも気をつけるようになったかと思ったら、何とドア越しでも聞こえてしまうというラボのセキュリティのザルさが改めて発覚したのも可笑しかったところですが(笑)。

 

エピソードの再構成に関しては、萌郁が自分もDメールを送りたいと言い出したときの状況も。紅莉栖が連続メールで送信者が萌郁だと分かるようになってしまっていたところとか、メールだけじゃなくて実は本人も来ていてヌッと出現するなど、相変わらずアニメの萌郁は怪しさ倍増で描かれているなーとか。

……萌郁が怪しく見えるのは、やっぱりどう見ても目が死んだ魚のようになっているように見えるせいの気もしますが。この辺、動きがつくことで可愛さが増している紅莉栖とは正反対だよなーとか思ってしまうところかも。るかの性別確認したときの紅莉栖とか、一体どこ触ったんだろう……とか、画面の前で吹き出しそうになってしまいましたし(笑)。

 

そういや、るかと紅莉栖絡みで思い出したけど、白衣着て並んで立っていた凶真と紅莉栖を見たときのるかの反応って、何かしら二人の関係を誤解したんですかね。少なくともあのラボ内において白衣着用しているのは二人だけなわけだから、ペアルックに見えないこともないですし。……それを二人に直接問いかけたら、双方から速攻で否定の言葉が返ってきそうですけど(笑)。

 

まあ、それはそれとして。アニメ用に再構成している部分も個人的にはここ数回は特に楽しんで観ているわけですが、いよいよ本格的にDメールによる過去改変が始まったことで、その辺のことを改めて観ているのも楽しくなってきました。

物語中で起こった出来事については、視聴者=凶真視点なので、Dメールを送った結果、過去がどう変わったのかについては、凶真がそれを知るまでは当然こちらも分からないわけですが、一度ゲームをクリアした後だと、例えば今回なら、萌郁がラボから姿を消した(Dメールを送ったことで過去四日間の行動が変わり、それによってまゆりたちとは面識そのものがなくなっている)のは、何がどう作用した結果なのかが大よそ分かってくるので、それが見えてくるのが面白いな、と。だからこそ、それを例示したるかの行動の変化が興味深かったわけですし。

……逆に言えば、ゲームプレイ時もそこにもっと着目してしっかり考えていたら、自力で解に辿り着くことができたのかなぁと思うと、原作ゲームをやらないままアニメを見ていたら自分はどう考えていたのかもまた気になってくるところかも。……うん、まあ、十中八九それでも無理だったとは思うけど(笑)。

 

◇次回「幻相のホメオスタシス」

萌郁、るかと、序盤で出番の少なかったキャラがDメール絡みでクローズアップされてきたところで、次回はフェイリスのターンのようです。アニメオリジナルっぽいところ、アニメではどう表現されるのかが気になるところ含め、次回も楽しみです。

 

 

STEINS;GATE #7「断層のダイバージェンス」感想5

TVアニメ「STEINS;GATE」エンディングテーマ「刻司ル十二ノ盟約」(ときつかさどるじゅうにのめいやく)【初回限定盤】 TVアニメ「STEINS;GATE」エンディングテーマ「刻司ル十二ノ盟約」(ときつかさどるじゅうにのめいやく)【初回限定盤】
ファンタズム(榊原ゆい)

メディアファクトリー 2011-05-25
売り上げランキング : 362

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

映像的にも情報的にもかなり濃縮されたエピソードだった気がした第七話でした。だからこそ個人的には凄く面白かったわけですが、その詳細を語ろうとするとネタバレを踏みかねないのが困るところでしょうか……(笑)。先の展開を知っているからこそ興味深い点もいろいろありましたので。

……というか、今でさえそうなのだから、まだ詳しい事情を知らない萌郁関連を知った後とかだと、更に興味深いエピソードになったりするのかなぁと思うと、ゲームを最後までクリアした後に、改めてアニメを見直したくなってくるところでもあります。

 

さて、前回に引き続き、所々に怪しさを感じさせる描写が入る鈴羽&萌郁。どちらも怪しい人物なのに、その描かれ方が対照的なのが改めて観ていると面白いなぁと思ったところでした。

 

鈴羽は基本的には明るくて(今回なんかほぼブラウン管工房の外にいたから物理的にも明るいイメージでしたし)、ラボメン(紅莉栖除く)とも仲良くやっているけれど、今回も凶真の「洗脳」という単語に過剰反応して、チップが埋め込まれていないかなんて普通はしない発想をしたように、時折あからさまに怪しい行動を取るわけですが(凶真に飛び掛った動きも常人離れしていましたし)……でも、今回のその洗脳騒ぎで何ともないことを確認した後に心底ホッとしているようにも見えたように、紅莉栖に敵意を見せる以外は、特にラボメンを敵視するとか陥れようとするとか、そういった思惑はないように受け取れると思うのですよね。勿論、それが演技でなければ、という前提は付きますけど。……とはいえ、店長のいない隙にこっそりサボったり、それをバレないように画策したけどあっさり失敗して怒られている姿なんかを見ると、どうしても親近感のほうが沸いてしまうのですけどね(笑)。

……書きながらふと思ったけど、そんなふうに感じさせる要因の一つである綯と鈴羽の仲良し描写にも意味があるとしたら、子供である綯にあんなにも懐かれている鈴羽は悪い人じゃないって伏線も兼ねていたりして。いや、けっこう子供ってその辺見抜くみたいな話があったような気がしたからなのですけど(笑)。

 

萌郁は鈴羽とは逆で、明らかにコミュニケーション下手(というレベルを超えている気がするけど)で、アニメでは更に目が死んだ魚のようになっているような気がしないでもないですが、常識外れな部分はあれど、鈴羽ほど突拍子もない行動を取るわけではないんですよね。メール(文章)だと性格変わるのも、口頭でのコミュニケーションは苦手だからメールに頼るのも、良いと思ったら写メ撮るのも、萌郁レベルまでいくかはともかく、現代ならそういう人もいるんじゃないかとは思えるわけで。

ただ、彼女の場合、その無口無表情で一体何を考えているのかがさっぱり分からないので、それとコミュニケーション下手によるズレた行動が重なると、途端に胡散臭くなってしまうわけですが。

 

だからこそ、まゆりが萌郁にラボ内を案内するシーンなんかはアニメオリジナルだったと思うのですけど、このときの萌郁がどんな気持ちでいたのかはけっこう気になったところかも。

コミュニケーション下手な自分にも屈託なく接してくれて、不安にならないように手を握ってくれて、優しく笑いかけてくれる。自分だったら、戸惑うと同時に、凄く嬉しいんじゃないかなぁとか思うわけですが、萌郁にとってはどうだったんでしょうね。その後の、やたらとラボやラボメンを写メに取り出した萌郁の行動が、まゆりの優しさや、ラボメンと過ごす時間の楽しさに触れて、純粋にその時間(思い出)を記録という形で残しておきたいと思ったからこそのものだったら嬉しいのですけど……。でも、悪いほうに考えると、写真は「思い出」だけではなく、「情報」でもあるわけで。あの場所にいても、萌郁がそんなふうにしか考えられないような人間だったとしたら、それは悲しいな、と思ってしまうわけですが……。

 

今回はとうとうDメールを使った実験が開始されたということで、世界が書き変わる瞬間が描かれたわけですけど、こういうシーンはやっぱりアニメだと映えるなぁと思ったところ。凶真視点のゲームと違って、彼自身も含めて俯瞰して観ている感じになるので、世界に何かが起こったこと、何かがおかしいことが視覚的に分かりやすいかと。……その中でも最たるものに思えてしまったのが、「ドクペ」が出現したことだったのは自分でもどうかと思いますが(笑)。

 

あと、ジョン・タイターからのメールに戸惑う(というか、慄く?)凶真も。彼が厨二病発動時は大仰ながらも、根はけっこう小心者(常識人と言ってもいいような気もしますが)なことは、ロト6の賞金に関するやりとりで分かるわけですけど、そんな彼だからこその動揺が、客観的に観るとより伝わってきた気がします。……まあ、凶真じゃなくても、いきなり「世界を導いてくれ」だの「救世主になれ」だの言われたら、誰でもドン引きしそうな気はしますけどね(笑)。

 

↑とは別に、自分一人だけ以前の世界の記憶を保持していることに気持ちが付いていけずにいた彼が、まゆりからの電話でようやくホッとした様子になったのは、見ていてこちらも頬が緩んでしまうところでしたかね。最近は紅莉栖との掛け合いが楽しい場面が多かったですけど、ここぞというところでまゆりの魅力を見せ付けられた感じでしょうか。うーん……やっぱりこの二人はどっちもそれぞれに魅力的なヒロインだよなぁ、と改めて思ってしまったところでもあったかも(笑)。

というか、ゲームだと本気で財布忘れて電話掛けてきたと思っていたダルだけど、アニメだと、凶真に言われるまま解散したものの、やっぱり心配だったまゆり・ダル・るかの三人が集合して相談して、どうでもいいような(というか普段どおりの彼ららしい)メール&電話をしてきた感じなのが、心温まるものになっていたかも。いつもどおりのメール攻勢……という意味では萌郁も同じだったけど、彼女は知り合って間もないため、今の段階ではまゆりたちと同じ意図で送られたものかどうかは分からないところですが。

 

◇次回「夢幻のホメオスタシス」

 

 

STEINS;GATE #6「蝶翼のダイバージェンス」感想5

Steins;Gate(限定版) 特典 電話レンジ(仮)マスコット付ストラップ付き Steins;Gate(限定版) 特典 電話レンジ(仮)マスコット付ストラップ付き

角川書店 2011-06-23
売り上げランキング : 6

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

ちまちま進めていた原作ゲームのほうは、ようやく鈴羽ENDとフェイリスENDまで辿り着きました。アニメの放送開始前後にプレイ済みの人の意見として目にした「中盤以降の盛り上がりが凄い」というのがよく分かるところでもあり、折り返し地点を過ぎてからはそのシナリオ構成に舌を巻きっぱなしでもあり、今のところアニメも(多少原作展開がテンポ良すぎるくらいの勢いで進んでいることを除けば)良い感じなので、アニメではこの物語を今後どう展開させていくのかが楽しみになるところであります。

まあ、同時に、これまで以上にネタバレに気をつけて感想書かないといけないのが大変そうではありますが……(汗)。逆に、そろそろ細かい部分は忘れ始めているのもありますけどね(笑)。

 

そんな感じで第六話の感想です。

凶真の厨二病っぷりが、アニメ開始時とは別の意味で痛々しく見えるのに苦笑しつつ(笑)、今回の冒頭は、久々の登場な気がする萌郁から。その後の凶真との再会シーンも含めて、相変わらず携帯依存症のような様子を見せてくれたわけですが、そんな彼女の携帯履歴は興味深いものが。

何個も連なった「Re」の文字は、萌郁がその相手と何度も(頻繁に?)連絡を取っていることが分かるものであり(しかもあれだけ連なっているということはおんなじ用件で互いに返信しまくっているのかと思うところですし)、その相手である「FB」とは一体誰なのか、彼女にとってどういう存在なのか、気になるところです――明かされなかったメール内容も含めて。一つだけ確かと思うのは、萌郁の様子から、FBが彼女にとって携帯電話にも等しい――あるいはそれ以上に拠り所となる存在なのだろう、ということでしょうか。

ただ、一つ気になるのは、萌郁はそのFBのことをどこまで知っているのだろう、ということ。ラストの「もしかしてFB?」というメール。凶真の電話の相手がFBか?という意味ならともかく(まあそれはそれで、萌郁が何でそんな発想に至ったのかということが引っ掛かりますが)、もしかして凶真=FBか?という意味なら、萌郁はFBの顔や詳しい素性を知らないということになりますから。ネット上で知り合ったメル友……ならそれもおかしくないかなぁとは思うものの、冒頭の萌郁が相当依存してそうに見えたことを考えると、何となく引っ掛かるものを感じてしまいました。

 

この冒頭の萌郁のシーンと同じく、アニメオリジナルで挿入されたのが、鈴羽との牛丼のシーン。

相変わらず牛丼を噂で聞いたことしかないなどと話したり、その後の紅莉栖に関する意味ありげな台詞を洩らしたりと、もうアニメが初見の人でも鈴羽が何者か分かるだろうというくらい鈴羽の持つ常識がどこかズレているのが強調されているような気がしますが、個人的には鈴羽が楽しそうに凶真たちとの時間を過ごしているのを見るだけでも嬉しいので、こういうオリジナルシーンは大歓迎だなぁと思ってしまうところです。

鈴羽とまゆりはアニメ版のキャラデザもかなり可愛いので、出てくるだけでも楽しいですしね。逆に紅莉栖なんかはゲームのキャラデザのほうが可愛いと思ってしまうところだけど、彼女の場合は他キャラ(主にまゆり)との絡みで可愛さが増している気がするので、それはそれで見ていて楽しいところなわけですが(電話レンジ(仮)に頭ぶつけてまゆりに撫でてもらうところとか(笑))。

 

いろいろと怪しげなところがありつつも、凶真&ダルとはすっかり馴染んだ様子の鈴羽に続いてクローズアップされ始めたのかと思われたのが、後半で再び登場の萌郁。

鈴羽もけっこう怪しさ大爆発な感じで描写されていたような気はしますが、萌郁も今のところそれに負けず劣らず……ひょっとしたらそれ以上に怪しげに演出されているような気がしてしまうのは……私が鈴羽に関しては漫画版で予め正体を知っていたからなのか、それとも紅莉栖絡み以外では明るい鈴羽とにこりともせず携帯ばかり見つめている萌郁の人柄の差なのか。今回は(意図的な演出だったのかもしれませんが)影になる部分に立っていることが多かった気がするのもそう思わせる要因の一つなのかも。

凶真の厨二病による相手なしの通話を、本当に会話しているものと素直に受け取っているっぽい辺りは可愛い気もしますが、ラボメン認定された後の何とも言えない顔といい、どうにも怪しさや読めなさが付き纏うなぁ……と思ってしまうところでしょうか。

 

というか、そんな感じで(視聴者視点では)いろいろ怪しい萌郁なのに、あっさりと機密漏洩しているラボメンが(苦笑)。まゆりは天然というか事の重大さがたぶんあんまり分かってないんだろうなぁと思えるし、紅莉栖はラボの中に部外者がいるとは思ってなかったのがあるんだろうけど、ダルと凶真は迂闊過ぎだろ、と。

特に凶真は、まゆりに研究がうまくいって良かったと言われた直後に微妙な顔になったのと、その直後の夢のことを思えば、タイムマシン研究の進展を喜ぶと同時に、SERN絡みで一抹の不安を感じていることが窺えるわけで、もうちょっと言動に用心してもいいんじゃないかと。まあ、残りのラボメンが立て続けに決定的な単語を口にしてしまっているので、誤魔化し切れなかったのも分からないでもないですけどね。

 

◇次回「断層のダイバージェンス」

 

 

STEINS;GATE #5「電荷衝突のランデヴー」感想5

STEINS;GATE Vol.1【初回限定版】 [Blu-ray] STEINS;GATE Vol.1【初回限定版】 [Blu-ray]

メディアファクトリー 2011-06-22
売り上げランキング : 72

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

木曜日は、早朝には「DOG DAYS」を、大抵は仕事なので帰ってきてからは「STEINS;GATE」を観ているわけですが、同じ日に観ているからこそ余計に、この二つの物語のギャップが凄いことになっているような気がします。今のところの物語傾向が違うのは勿論なのですが、それよりも何よりも、その二つの物語の主人公を演じるのが両方とも宮野守さんというのが(笑)。

 

片やまっすぐで爽やかな少年、片や厨二病真っ只中の大学生ですからね……。とはいえ、その言動の九割くらいはアレな発言ばっかりしている凶真……オカリンだけど、当たり前のように紅莉栖をそれ以上踏み込んだらヤバイところからは引き離そうとしたように、残り一割の部分では、実はけっこう素で良い奴というか、普通にかっこいい奴なので、そういう意味ではどちらも主人公としては割とストレートなタイプなのかなぁと思うところも。

まあ、凶真の場合はやっぱりどうしても、アレな発言しているほうに目がいってしまうんですけどね(笑)。

 

さて、今回は後半でショッキングな事実が明らかになるからか、前半戦は実に楽しい日常パートが繰り広げられていた感じです。一部、睨むどころか明らかに臨戦態勢だった鈴羽という不穏なシーンはありましたが、それ以外は観ていて非常に楽しかったです。

 

前回も書いたとおり、凶真と紅莉栖の軽快な掛け合いが楽しいのもありつつも、そんな凶真に対しては憎まれ口を叩く紅莉栖が、まゆり相手だと途端に弱くなるのがまた楽しいところで。まゆりの人柄とか、二人きりのラボメン女子というのもあるのかなーとは思うところですが、紅莉栖の天才少女設定やアメリカ留学していることなんかを考えると、単純に同じ年の女の子の友達ができたのが嬉しいのかもしれないなぁ、とも思うところ。

父親関連で何かありそうなのはこれまでもちらほらと出てきているところですし、ラボのブレインという役割としても重要なキャラではあると思いますが(今回も、英文読むのに貢献していましたし)、彼女個人としては、その辺の人間関係に注目して観ていると良いのかもしれないなぁ、と、まゆりと楽しそうに過ごしている紅莉栖を観ていて思ったところです。今回、凄んだ凶真に怯えていたのも、女の子としては普通の反応なのか、彼女だからこそなのかもちょっと気になりましたし。

 

紅莉栖に続いて、少しずつ事情が明かされてきている気がするのが鈴羽。一人きりで何やら物思いに耽っているところから始まり、紅莉栖へは訳の分からない敵意を見せたかと思えば、ヘリ(?)を爆撃機と勘違いし、花火を見たことがないと言い、初めての花火に大いにはしゃぐ。

鈴羽の不審な行動に関しては、以前ちらりと書いたように漫画版で最新号までで明かされたことは分かっているので置いておくとしても(不審な行動どころか、最新号では意外なキャラが意外な事実を解き明かして、その両方にびっくりしたりしていたわけですが)、凶真と話しているときの無邪気な感じの鈴羽や、初めての花火の感動を即行でメールしてきた辺りは可愛いなぁと思いながら観ていたところです。

 

他にも、相変わらずのまゆりの「人質」発言が一体何なんだろうなぁと明かされるときを楽しみにしつつ、紅莉栖の白衣姿に大いに興奮する(と書くと何か誤解を招きそうですが(笑))凶真のシーンは、意外とノリ良くポーズ決めるのに付き合っていた紅莉栖含めて楽しかったところです。

 

とまあ、そんな楽しいシーンが続いた後は、とうとう明らかになる「ゼリーマンズ・レポート」の詳細。その名称とゲルバナから、その内容については既に予想されているブログもいくつか見かけていましたが、まさにそのとおりのものが出てきたわけで。

……まあ、ぶっちゃけ最初のレポートに関しては、何が出てくるか予想できていたため、とっさに手で画面隠してゼリーマンを見ないようにしていたチキンな自分がいるわけですが……その後の小さな写真ですらあまり直視はしたくない感じのものなので、観なくて正解だった気はします。ゲームだと白黒だった気がするのでこれに関しては大丈夫でしたけど、アニメで解像度が上がって色が付いた状態で観るとさすがに夢に見かねない気がしてしまいますから(汗)。

そういう意味では、そんなショッキングなものを見てしまいながらも、SERNを出し抜いて自分たちが先にタイムマシンを完成させる!と息巻ける凶真の精神力は凄いなぁと思うところです。

 

◇次回「蝶翼のダイバージェンス」

 

 

Archives
Categories
「最新トラックバック」は提供を終了しました。
プロフィール

祥雲

Amazon
Recommend


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume04

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume05

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume06

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume07

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume08


感想

Blu-ray版はこちら→
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume04 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume05 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume06 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume07 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume08 (Blu-ray Disc)




ef - a tale of melodies. 1

ef - a tale of melodies. 1(初回限定版)

ef - a tale of melodies. 2

ef - a tale of melodies. 3

ef - a tale of melodies. 4

ef - a tale of melodies. 5

ef - a tale of melodies. 6


感想

Blu-ray版はこちら→
ef -a tale of melodies.Blu-Ray 1

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 1(初回限定版)

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 2

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 3

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 4

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 5

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 6


主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
ef - a tale of melodies.ORIGINAL SOUNDTRACK ~elegia~



ef a tale of memories. Blu-ray BOX (初回限定生産)
  • ライブドアブログ