翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

アニメ感想(2011年7月〜)

「今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?15」

遅くなりましたが、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(12月終了作品)の評価をしてみないかい?15」に参加させていただきます。

 

当ブログでは、「輪るピングドラム」「WORKING’!!」「C3-シーキューブ-」「Fate/Zero」「真剣で私に恋しなさい!」「境界線上のホライゾン」「たまゆら〜hitotose〜」「君と僕。」「ましろ色シンフォニー-The color of lovers-」「僕は友達が少ない」「UN-GO」の11作品の評価をしてみたいと思います。

 

 

 

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「今期終了アニメ(9月終了作品)の評価をしてみないかい?14」

遅くなりましたが、 「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(9月終了作品)の評価をしてみないかい?14」に参加させていただきます。

 

当ブログでは、「STEINS;GATE」「ロウきゅーぶ!」「神様のメモ帳」「セイクリッドセブン」「異国迷路のクロワーゼ」「夏目友人帳 参」「神様ドォルズ」「バカとテストと召喚獣にっ!」「いつか天魔の黒ウサギ」「ダンタリアンの書架」の10作品の評価をしてみたいと思います。

 

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2011年12月終了アニメ感想(5)「輪るピングドラム」5

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今期終了作品の中では、「ホライゾン」「UN-GO」と並んで、次回が楽しみな作品トップ3の一つとして終始楽しませてもらったこの作品も最終回を迎えました(「UN-GO」は最終話一話を残して年越し(三週間後)という生殺し状態ですが(苦笑))。

 

……思えば、当初から楽しみながらも感想を書くことをしなかったのは、二話くらいの時点で早くも、「面白いんだけど、今の私の語彙ではこの作品を観て感じた面白さをうまく言語化できない……!」と思ったからなのですが、最終回を観終えた今感じているのも全く同じことだという(笑)。言語化できないってことは、自分の中では理解し切れていないというか、咀嚼し切れていないってことではあるのですが、でも、それでも不思議と満足感はあるという、そんな最終回であり、そんな作品でした。

細かい部分の謎とかは結局説明されないまま終わってしまった部分もあって、そこが気になるところもあるんだけど、でも物語としては綺麗にまとまったような気もする、というか。まあ、そこは視聴者に委ねられた、と解釈しておくべきところかな、と。一応、一番肝心な部分というか、ピングドラム(運命の果実)の経緯というか、高倉三兄弟妹+苹果ちゃんの関係と結果に関しては、その辺をうまくまとめてくれている人の考察を見たので何となくは理解したというか、自分がぼんやりと察していたものを見事に言語化してくれた感じで、納得すると同時に、いかに自分が感覚的にこのアニメを観ていたかが改めて分かった感じでしたが(笑)。とはいえ、娯楽作品を楽しむ上では、感覚的に楽しめるというのは大事な要素だとは思いますけどね。

 

前半ではとにかくそのぶっ飛んだ展開(苹果ちゃんが毎回何をやらかしてくれるのかとか、それに振り回される晶馬とか、フリーダムなペンギンたちとか)がとにかく楽しくて毎回次が気になって、中盤から終盤にかけては次々と明かされていく謎と新たに提示される伏線の連続に、その手の作品が大好きな自分としてはそこにも大いにわくわくとさせてもらって。

前述のように説明されないまま終わってしまったのでよく分からなくてもやっとした部分がないわけではないし、抽象的な表現が多いのでどこまでが比喩でどこまで事実なのか分からないため、私の頭では言語化できるほどには理解し切れなかったところが残念ではありますが、それでも、ハッピーエンド……と言うにはどこか切ない、トゥルーエンドと言うほうがぴったりのような、欲しかったものを全て手に入れられたわけではないけれど、それでも登場人物のほとんどにわずかでも救いが与えられたような終わり方は、可能な限りは綺麗にまとまったように思えるし、良かったなぁとも思えるもので。

 

何にしても、2クールの間ずっと楽しませてもらい、次がとにかく気になる作品であったことは確かで、この作品をこうして観られたのは良かったなぁと思います。

 

 

2011年9月終了アニメ感想(5)「バカとテストと召喚獣にっ!」4

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最後まで観てしまえば、今期もなかなか良かったかな、と思えた作品。ただ、序盤〜中盤にかけてのマイナス印象が最後の最後まで足を引っ張っていた気がするのが勿体なかった気もします。

 

第一話の海へ遊びに行く話は、二期最初の一話だし、これ一話きりだったら楽しんで終わりだったのですが、続く合宿編で似たようなエピソードが延々と続くような形になってしまったのが良くなかったかと。明久&雄二にエロ(女の子?)絡みのイベント発生→ヒロインズ嫉妬→最終的に二人が酷い目に遭う、のコンボが何度も何度も……しかも合宿編に至っては、真犯人は不明なままで気持ち悪いし、いつまでも達成されない目的をおんなじことの繰り返しで見せられて……となっていたので、正直ここで視聴を切るかどうかをけっこう真剣に考えていた気がします。実際、一期と違って、録画データはこの時点で消してしまいましたしね。

 

そこまでいったのに何で踏み止まったかといえば、これはある意味放送日が遅い地域の利点で、合宿が終わった次のエピソード(美波が明久と友達になるまでのやつ)の出来が相当良いらしいというのを目にしたからで。合宿編の前に挟まれたぬいぐるみのエピソードもそうでしたけど、確かにその美波のエピソードも、続く翔子と雄二のエピソードも素晴らしくて、そこからちょっと認識を改めた感じで。

ただ、それらは確かに単発エピソードとしての出来は素晴らしかったのですが、それだけに合宿編などのエピソードとの落差が激しく、何だかんだで一本のストーリーとしてまとまっていた記憶のある一期と違い、二期全体のストーリーとしてはとっちらかっているような印象も強くて、楽しめ始めながらもずっともやもやとしていた部分でもありました。

 

でも、最終話を最後まで観て、二期ではそもそも主軸としていた部分が違うんだな、ということがはっきりしたので、そうして振り返ってみると、二期は二期で一本の筋は通っていたのかな、という気も。要は、ヒロインズの気持ちや、明久&雄二のヒロインズとの関係がメインで、そして同時に、常夏コンビに二人をバカにされて怒った瑞希の台詞、そして、その後の雄二の台詞に集約されるんだろうな、と。

そう考えると、二期もこれはこれで悪くなかったような気がします。ただ、やっぱり合宿編がちょっと引っ張りすぎというか、あれをもうちょっとテンポ良く終わらせていたらまた印象が違ったのではないだろうかとも思うので、そこが残念だったかな、とも思います。

 

 

ダンタリアンの書架 第13話(終)「まだ見ぬ明日の詩」感想4

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さすがGAINAXと言うべきなのか……中途半端に終わることを覚悟しての最終話視聴だったのに、見事にまとめてきてくれました。

いやまあ、最終話に限らず毎回何か一ピース欠けているような感覚もあった作品で(ダイジェストとか言われているのを見ても何か納得してしまう感じでしたし)、最終話は特に細かい部分を観ていくとつっこみどころは満載ですけど、それでも、ラスト一話までの展開を思えば、これは十分まとめたと言えるかなぁ、と。……単に、もっとひどい最終回を先に観ているからそう思ったのもあるかもですが(汗)。

 

説明不足の最たるものは、やはり謎の少女についてですけどね。彼女が何者なのか、何故あの場所に閉じ込められているのか、最終的に彼女はどうなったのか。ほとんど「考えるんじゃなくて感じてください」と言わんばかりで、何となく分かったのは、ダリアンは彼女の分身みたいなもの(外の世界で活動するための端末みたいなもの? にしては、自我は別々っぽいですが)らしいことと、今は無理でもいずれあの空間を出られるっぽいことくらいでしょうか。

まあ、そんなことは瑣末なことで、大事なのはヒューイが今でも彼女のことや彼女との約束を覚えていて、軍を去った後の彼の行動目的は彼女を助けることだったから、とにかくそこを描いて枝葉部分は切り落としたのかもですが。最終的には過去の自分やダリアンや少女本人の助力もあったとはいえ、一応その目的は果たすところまでは描かれたわけですし。

 

……ぶっちゃけ、細かいことを抜きにすれば、ヒューイは最後までとことんかっこいいキャラでしたしねぇ(笑)。前述のとおりダリアンや少女本人に助けられたり、ハルに助けられたりした部分もあったわけですが、それでもお釣りが来るくらい。幼い頃に出会った少女をずっと想い続け、助けるために奮闘するというだけでも女の子にとっての王子様としては申し分ないですが、やっぱり今回は、教授に撃たれながらも、ダリアンだけは何としてでも守り抜いて脱出するシーンがとにかくもう無茶苦茶かっこよくて(笑)、それだけでもこれまで観てきた甲斐があったと思ってしまいそうなものでしたから。

そこに、何とかヒューイが助かった後の、満面の笑みを浮かべた直後に慌てて不機嫌そうな顔を作って罵倒するダリアンといういつもの二人が見られたのがまた最高だったわけですが(ダリアンの口の周りの食べかすというオチ含めて(笑))。この作品の視聴目的がダリアンとヒューイのイチャイチャっぷり(笑)にあった私としては、最後までそんな二人の変わらない関係を見られたのは嬉しかったところです。

 

原作未読なので、謎の少女を完全には助けられずに終わるラストが原作どおりなのか、途中で終わっているのかは分からないので、そこについては評価し辛いのですが(原作は完結しているらしいという話を目にしたので、もしも途中ならちゃんとアニメでも完結させろと思ってしまいますからね。アニメ化の時点で原作が完結しているなんて稀有な例なんですから)、少なくともアニメだけを観た分では、最終回には満足できたところかも。

前述のように、全体的にどこか一欠け分惜しい作品だった気もしますが、まあ最後が何だかんだで綺麗にまとまった感じだったので、良かったかなと。大きく関わることなく終わった他の読み姫&鍵守コンビとのことも、こんなふうにたまに道が交わったときにちょっと関わる程度がこの物語世界なら、それはそれでアリかとも思いますしね。

 

 

2011年9月終了アニメ感想(4)「いつか天魔の黒ウサギ」3

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てっきり2クール作品かと思っていたら実は1クールらしい、というのが分かった時点である程度予想してはいましたが、やっぱり中途半端というか、「神様ドォルズ」以上に、これからが面白くなるところだろう、というところで終わりでしたねー……。

 

この物語の核と思われる予言云々や、そもそも各キャラの勢力図すらいまいちよく分かっていない状態ではありますが、何より途中で終わるにしても何故ここで終了なのかというのが微妙だったところかも(同作者原作の「伝勇伝」にしても、上述の「神様ドォルズ」にしても、物語こそ完結していないものの、序章終了みたいな感じのキリはあったと思うけど、これはそれすらない……(汗)。しかも最終話で初出の伏線&キャラ出してくるし……)。

一応、原作四巻くらいまでをアニメ化したらしいですが、そのアニメでのラストエピソードの盛り上がりがいまいちだったというか、ぶっちゃけバトル的な盛り上がりとしては序盤のvs日向戦が一番だったような気もするわけで(汗)、それが更に微妙だったところかと。何せ、主人公である大兎は、折れない心という点では主人公らしいところを見せてくれたものの、やっていた(というかやられていた)のはひたすらフルボッコだし、ヒメアはほぼ囚われのお姫様状態でしたし、月光&美雷もほとんど良いとこなし。わざわざ話数割いて合宿という修行イベントがあったにも関わらず、それが一切活かされないお話なんて初めて見たかも……。個人的なこのアニメの視聴目的の大部分は月光&美雷が占めていたので、彼らがバトル方面では落とされたまま終わったのもマイナス印象になってしまったのもある気はしますが。

 

又、第一話の時点で危惧していた遥の扱いも、やっぱり微妙なものになってしまっていたなぁ、と。

とはいえ、これに関しては、大兎が最終的にちゃんと結論出していれば……具体的にはちゃんと遥をフッていたら、もうちょっとマシな印象になったところなのですが……。一応、遥誘拐の前には返事することを考えていたにも関わらず、事件解決後はすっかり忘れてしまっていたのは、大兎の評価も下がってしまったところかも(単に最終話は短編エピソードを最終回用にアレンジして持って来たから繋ぎがおかしくなったのかもですが)。もともと、何だかんだでヒメア一筋な部分は好印象ながらも、いかにもラノベ主人公らしく優柔不断さや一言足りない部分があるのがもどかしいところではありましたが、少なくともアニメを見ている分には、大兎にとって恋愛感情的な意味で大切な女の子は誰かと言えばヒメアにしか見えないので、そこはきっちりして欲しかったところです。

 

とまあ、不満点ばかり書き出してみましたが、良かった点も全くなかったわけではなく(まあ、なかったらそもそも視聴切っているでしょうが)。

俺様生徒会長な月光が意外と仲間想いだったり、そんな彼のパートナーである美雷が良いムードメーカーになっていたりしたのは良かったところだし(できれば月光→美雷が実際のところどういうふうに思っているのかが知りたかったなぁというのはありますが)、大兎と月光の子供のような意地の張り合いというか、これも一つの男同士の友情なのかな、という関係は見ていて楽しかったところ。

又、ビジュアルと初登場時の印象から微妙かなと思っていた泉が、生徒会メンバーに本格的に絡み始めてからは意外と良いキャラだったのも良かったところ。特に、最強レベルの魔女ながらも恋する女の子としてはとことん気弱なヒメアの良き相談相手となっている様は、(今のところ)普通の人間ながらも臆せずヒメアと接してくれる友達と言う点も含めて、見ていて気持ちの良いシーンだったな、と。

 

……そう考えると、やっぱり惜しいところで終わってしまったアニメな気がします。ようやく役者も揃って(まだ増えるかもですが)、これからというところで終わってしまった感じで。本筋がまだほとんど始まっていない気がするという点も含めて、2クールだったらもっと面白くなったんじゃないかなと思うと、やはりどこか残念な感じが拭えないアニメだったかな、と。

 

 

夏目友人帳 参 第13話(終)「夏目遊戯帳」感想5

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三期ラストは、何だかすっかり騒がしくなってしまった夏目の日常を描いたエピソードで締めでした。

 

学校では人間の友人たちに囲まれ、家や放課後には知り合った妖たちにも囲まれてと、かつてが嘘のような賑やかさは、見ているこっちも嬉しくなってきそうなところ。同時に思ったのが、夏目はかつて自分を嘘つき呼ばわりした子供たちを思い出して、その非は全て自分にあったと思っているけれど、確かに夏目側の問題もあるにはあるのでしょうが(今以上に世渡り下手だったでしょうし)、そんな彼と付き合う側の問題も大きいよな、ということ。

田沼君やタキという、わずかでも同じ世界を共有できるからこそ理解者となってくれる人もいるけれど、藤原夫妻や西村&北本のように、全く知らなくても親しくしてくれる……夏目の多少のおかしな言動や行動を、彼らが知る夏目という人間への好意や信頼が超えてくれる人と出会えたことも、夏目にとってはこれ以上ない幸運だったんじゃないかな、と。これまでにだって夏目は妖絡みで挙動不審なところを彼らにも見せているし、今回の妖たちの宴だって、一人(正確には一人と一匹ですが)であんな場所にぽつんといることからしておかしいし、その後の行動だって妖が見えない人の視点から見れば不審がられても不思議がないもので。でも、西村も北本もそれについては触れないで流してくれている。そんな彼らだからこそ、夏目と友人になれたんだろうな、と。

 

勿論、そうなるに至ったのには、夏目自身が重ねてきた経験や成長の成果である部分もあるのだろうな、とも思いますが。何だかんだで夏目を慕ってくれる中級妖怪たちに、本来なら人間なんて格下に見て意にも介さなくてもおかしくないようなずっとずっと強い妖たちが、時には一緒に遊び、危険なときには力を貸してくれると言う。

そんな彼らとの交流や、人と妖を問わずに友人と言い切れるようになった夏目の姿は、まさにこれまで描かれてきたエピソードの集大成と思えるものがありました。同時に、今回ちらりと話題に上ったのが、彼らの進路の話。ああ、そんな話ができるようになったんだな……と感慨深くなってしまったところでもあります。現在がある程度定まっていなければ、未来のことなんてますます思い浮かばないわけで、でもそれを考える余裕が夏目にできたことが嬉しいな、と。まあ、同時にそれは今の時間の終わりを示すものでもあるので、それは少し淋しい気もしますけどね。

……しかし、田沼君はともかく、夏目の将来像で浮かぶのが名取さんや的場さんなのは地味に気になるところかと(笑)。何だかんだで妖たちと関わっていきたいという夏目の潜在意識の現われなのか、身近な思い浮かびやすい大人が彼らだからなのか……。まあ、祓い屋は妖に敵対的な人がほとんどっぽいので、夏目のようにどちらの立場にも立てる祓い屋がいたら、妖たちには重宝されそうですが(笑)。

 

そんな感じで、夏目がここまで成長してきたことを感じさせてくれるエピソードで幕となった三期でしたが、早くも四期が決定しているので、早速次を楽しみにするところでしょうか(笑)。的場さんを出してきた時点で四期はほぼ確実だろうと思っていましたが、こんなに早いのは嬉しいところ。逆にいえば、次のアニメでもその辺が完全解決するかが怪しいとも言える気はしますが、長く続いてくれたらむしろ嬉しい作品なので、そこはじっくり描いてくれて全然問題ないかな、と。

というわけで、一月からの放送を楽しみにしたいと思います。

 

 

2011年9月終了アニメ感想(3)「神様ドォルズ」4

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えーと……二期やるの?

なんてことを思ってしまうような終わり方をしてくれましたが、どうも原作ストック的に、やるとしても先のほうになりそうな感じでしょうか。そこがそれこそOP曲のタイトルどおりの「不完全燃焼」だったので、総評としては星一つマイナスな感じになってしまうかなぁ……と思うところ。十二話までなら星五つだったのですけど。

 

とはいえ、1クールアニメとしては消化不良ではあるものの、原作付き作品としては、変に改変してまとめるのではなく、そのまま進めたらしいのは良かったところなのかもですが。私はこの作品は原作未読ですけど、既読作品の場合、変にオリジナルなまとめ方をされて原作の良さを台無しにされることほど腹立つことはないですからねぇ……。

ただ、微妙なところで終わる(終わりそうな)作品が多いと、中途半端な状態で終わらざるを得ないならまだアニメ化しなければいいのに、とは思いますが。その点では、今期で既に終了した作品の中では、「ロウきゅーぶ!」が秀作だったかなと思うところでしょうか。1クールで綺麗にまとめた上で、二期への期待も持たせてくれる感じでしたから。

 

とまあ、いきなり不満点から書いてしまいましたが、基本的には終始楽しんで観ていたし、毎週楽しみにしていた作品です。緩急(コメディ・シリアス)のつけ方はうまかったと思うし、伏線張りとその消化も良い感じで回っていたと思いますし。

(一応、主人公は匡平なわけですが)群像劇として見ても面白かったと思いますしね。詩緒の成長物語としても、詩緒と桐生の複雑な姉弟関係の物語としても、閉鎖的な村のしきたりの中でもがく隻たちの物語としても、そんな彼らを見守る日々乃さんの物語としても。空守村の事情や案山子や隻のことなど知らない視聴者としては、日々乃さんという視聴者と同じ目線に立ってくれるキャラがいたのは物語に入りやすい点でも良かったと思いますし。

 

あと、匡平に関する伏線は少しずつ出しつつも、本格的に彼にスポットが当たったのはラスト二話な感じなので、群像劇として見たほうがもどかしくないかな、と(笑)。

ここに関しては評価に迷うところで、いくら何でも終盤まで主人公が何を考えどうしたい人間なのか分からな過ぎだろと思う反面、そこまで溜めに溜められたからこそ、十二話のラストで溜め込んでいた想いを爆発させ、そこから繋がるククリ起動には最高潮に盛り上がったところだったので。まあ、最終話で結局そこは、匡平が気絶したままククリ暴走で終わった感じなのが微妙に不完全燃焼だったのもありますが。

 

匡平はまあそんな感じな主人公だったわけですが、脇を固めるキャラが何だかんだで魅力的だったのも楽しめた要因の一つかと。阿幾は過去編が明かされてみればもう一人の主人公と言ってもいいくらいに背負っていたキャラだったし、勾司朗は見た目があんなのなので(笑)てっきり序盤でやられる雑魚かと思ったら何気に作中一まともな大人なんじゃ……というくらい頼れる大人だったし、桐生も登場した当初こそムカつくガキだったのが枸雅兄妹にデレてからは何だか微笑ましくなっていましたし。

又、女性陣が何だかんだでみんな魅力的だったよな、と。日々乃さん&靄子は初登場から好感度高かったわけですが、最後までその評価が揺らぐことはなく、むしろ日々乃さんの一歩離れた位置にいるからこその視点は良かったし、いきなり兄の現住居をぶっ壊してくれた詩緒は当初あまり好きにはなれませんでしたが、隻としても桐生の姉としても頑張っている彼女の姿はだんだん好感の持てるものになりましたし、まひるもいろいろトンでもないキャラではあったものの、暴走した禍津妃にも怯まなかったところは素直に凄いと思えたところで、まひるとは別の意味でトンでもなかった久羽子も終盤のその行動力には感心させられたところもあって。

そんな彼ら彼女らがそれぞれに抱えたものに悩み戦っている様はそうしたドラマだけでも面白いものがあったわけですが、それだけに結局そのほとんどに決着がつかずに終わってしまったのはやっぱり残念だったところでもあるわけですが。

 

そんな感じで、全体的には楽しめたけど、最後がちょっと消化不良だったかな、というのが最終話まで観終えて思うところでしょうか。そういう意味では原作が気になって読んでみたくなっているところではありますが……。

何はともあれ、1クール十三話、最後まで楽しませてもらいました。

 

 

ダンタリアンの書架 第12話「ラジエルの書架」感想4

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とうとうヒューイたちがラジエルたちに出くわすのか?と思っていたら、むしろ主題はそこではなく、かつて軍に所属していた頃のヒューイと、そんな彼が軍を辞めて祖父の家を訪れるまでが描かれていた第十二話。ここまでの話で何となくそうじゃないかとは思っていましたが、やはりこの番組は、最後まで一話完結を貫き通すみたいですね。

 

ただ、そうなると、明らかに暗躍している様子の赤組や、そんな彼女らを追っている白組という、シリーズ通したストーリーに組み込まれていそうな、ダリアン&ヒューイ以外の読姫と鍵守の存在を出してきているのが引っ掛かるところ。

幻書を収めた書架は一つでないこと、幻書を積極的に人に関わらせている存在がいること、幻書を処分している存在がいること、そして今回の、幻書はどうやって生まれるのかの断片を見せることで、この物語の世界がどういうものかが説明されている部分はあるし、今回のヒューイの過去についてもラジエルたちの存在失くしては語れないので、他のコンビの存在を語る必要はなかったとは言い切れないけれど、それによって全体的なバランスは欠いてしまっているような気がするのも確かで。あと一話で少年ヒューイと謎の少女の伏線が回収されるとも思えないし、一話完結モノとしては楽しめても、そこら辺はもやもやが残って終わりそうな気がします。

 

とはいえ、ヒューイとダリアンにスポットを当てて考えるなら、今回のエピソードは素晴らしかったなぁと思ってしまうわけですが。

あの素直そうな少年がどうしてこうなった、と言わんばかりの、とんがっていた空軍時代のヒューイ。アイラスという理解者……空を飛ぶことが純粋に好きであるという点では同じ気持ちを持つ者と出会えたことで、元の穏やかなヒューイを取り戻したようでしたが、アイラスが砲撃で死んでしまったことと、そんな彼の詩集……幻書を完成させるためにラジエルたちが介入したことで、苦いものの残る出会いと別れになってしまって……。

そんな彼のもとへ届いたのが、祖父からの手紙。理解者であり友人でもあっただろうアイラスがいなくなり、亡霊と化していた彼と決着をつけたこともあって、あっさりと軍を辞めてしまい、そして第一話に続く……ということなのでしょうが、空軍時代のヒューイを見せられたことで、その後に続いたダリアンとの出会いがヒューイにとってどれだけかけがえのないものだったのか、ダリアンという存在にヒューイがどれだけ救われただろうかというのが分かる気がして、今回ダリアンは一切登場していないにも関わらず、にやにやとできてしまったところ(笑)。そこに関してはブレずに描いてくれるのは、観ていて嬉しいところです。

 

◇次回「まだ見ぬ明日の詩」

 

 

神様のメモ帳 Page.12(終)「君と僕と彼女のこと」感想4

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原作既読者の中には、本来なら最初のはずのこのエピソードを何故最後に持ってきたのか、それによってスタッフが何をしようとしているのか察している人もいるようだったので、最後まで観れば自分もこの時系列シャッフルに納得できるかと期待していたのですが……結局、最後までそれについては分からないままでしたね……。

確かに、あの終わり方は綺麗だとは思うけれど、それでも、時系列を入れ替えることによるデメリットを上回るほどのものがあるようには思えませんでした。

 

さて、事件のほうは、鳴海の身体を張った協力のおかげで売人まで辿り着くことができ、大物を気取りながらもやっぱり小物だった墓見坂が自滅したことで終結した感じで。

あれだけ大仰なことを言っていたんだから待ち伏せの一つでもしているかと思ったら、そんなことは全然なかった墓見坂には拍子抜けさせられた部分もありますが、まあ大事なのは鳴海がこの事件に関わって何を考えどう動いたかのほうかなとも思うので、こんなものですかね。それだけだったら墓見坂が勝ち逃げになったかもしれないけど、アリスがきっちり報復してくれたから、後味の悪い事件ではあったけれど、視聴者的には最低限の溜飲は下がった感じですし。

 

一つ前の錬次の件、そして、今回のAF事件。ある程度脳内補完しつつ、単体エピソードとして観る分にはそれなりに面白かったかな、と思います。しかし、やはり第一話から続く一本のシナリオとして見ると、ちぐはぐだった印象が否めないかも。

錬次の事件はまだ、第二話から続く物語としては時系列どおりだったのでそれほど違和感はなかったのですが、AF事件は、「本来ならこれが最初のエピソードである」という点が頭にある部分が大きく影響していたことは否定できないけれど、どうにも微妙だったかな、と。最後に持ってきたにしては、キャラ関係が一話直後辺りにリセットされている部分が大きいように感じたし(鳴海がアリスやNEET探偵団、四代目や平坂組に一定の信頼を得ている点に関してはこれまでのエピソードがあったからこそですが)、かといって、これをこのまま二話目以降に持ってきていたとしてもそれはそれで微妙だったかと。

 

このエピソードが最後に語られたことによって成り立っていたと思う点は、前述のような鳴海が仲間たちから一定の信頼を得ている点と、これまで彩夏と過ごした時間を見せられてきたことで、彩夏やクラスメイトとの関係にある程度の説得力が感じられた点でしょうか。といっても、クラスメイトに関しては脳内補完の部分が大きいんですけどね。何せ、鳴海が学校に行っている描写自体がほとんどないし、クラスメイトとの交流なんてそれ以上になかったわけで。だから、これが二つ目のエピソードとして持って来られたら、千羽鶴の件に関してなどはさっぱりだっただろうなと思うわけで、そういう意味では、語られていなかっただけでそれなりに何かあったんだろうと勝手に補完する余地があるアニメの時系列のほうが納得できたわけなのですが……。

ただ逆に、彩夏との関係は、これまで一緒にあれこれやって来ていたので、彩夏のことで必死になる鳴海に納得できる反面、一つ前のエピソードでのアリスのデレが半端なかった分、彩夏>アリスになっているところが引っ掛かる気がするのもあったわけですが。

 

あとはやはり、前述の点を除いて、このAF事件が二話目以降に持って来られていたら……と考えると、そのほうが腑に落ちる点が大きくて。

アリスの助手になるのも、四代目が彼に一目置いているのも、この事件の後と考えると自然だし、メオの事件で感じた鳴海の唐突な心情変化に対する戸惑いも、こんな事件(彩夏の飛び降りもそうだけど、AFを呑まされても屋上を守ろうとした彼女の気持ちも)を経験した後だと思えば納得できるような気がするわけで。

そしてたぶん、一話目を観たときに自分が期待した物語は、原作時系列どおりに語られた物語だったでしょうし。そう考えると、やっぱり何でこんな構成にしちゃったのかなぁ……と思ってしまうかも。アニメがこういう感じになったからこそ、原作を読んでみたくなっている気持ちはあるのですが(とはいえ、たぶんそこまでは手が回らない気がしますが)。

 

前述のとおり、五話目以降は単発エピソードとして見ればそれなりに面白かったけど、全十二話の通した物語として見るとどうにもちぐはぐな物語だったかな、というのが、やっぱり最終的な感想になってしまいそうです。何だかんだで、やはり自分的には第一話が一番面白かったのかなぁ……。敢えて一話目を一時間SPにして魅せてきたのも、導入としてあのエピソードを持って来たのも、摑みとしては成功していたと思うんですけどね……。

 

 

2011年9月終了アニメ感想(2)「ロウきゅーぶ!」5

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ヒロインのほとんどが小学生だったり、その小学生相手に捉え方によっては危険な(大胆な?)発言を主人公がしていたり、バスケアニメなのに水着回アリ(しかもそのままの姿でバスケまで)だったりと、つっこみどころもなくはなかったですが、それでも、スポ根アニメとしては良い作品だったのではないかと思います。

 

序盤は、美星のやり方がどうにも引っ掛かって(初期のごたごたはどう見ても彼女の説明不足が原因で、それが意図的だったっぽいのが……(汗))、それで感想候補から外した作品だったりもしましたが、主人公・昴と女子バスケ部の面々との触れ合いと成長は、それはそれとして楽しめたところでしたし。

メインとなるのが小学生ということで、その年頃特有の生意気だったり身勝手だったりする言動にはイラッと来る部分もありましたが、逆にその年頃特有の素直さや適応力の高さが見ていて気持ちの良い部分もあり、総合的には楽しめたかなと思うところ。小学生ヒロインズの抱える問題にもそれぞれスポットが当てられ、それを乗り越えて成長していく様子は、彼女たちが小学生ということもあってか如実に見られるのが分かりやすく楽しめるところでしたし、そんな彼女たちの姿に昴のほうも力を貰っていたのも、コーチと教え子の関係としては理想的にも見えて、良かったなぁと思えたところだったかと。

 

葵に女バスのコーチをしていることがバレたときにはどうなることかとヒヤヒヤしましたが、変にこじれることなく理解を示してくれたばかりか、昴だけでは手が届かない部分をフォローしてくれるもう一人のコーチ的存在になったのには驚くと同時に、これまた見ていて楽しかったところ。年齢的には葵がメインヒロインになりそうなところでありながら、作品的にはどう見ても智花がメインヒロインなのが哀愁を誘うところですが、彼女が良い意味で参戦することで、バスケだけでなく、ラブコメ部分も楽しめたのも確かですからね。

葵と同じく、出てきた当初は不穏な気配のあった男バスの竹中も意外と良い奴で、男キャラがほぼ昴と彼だけだったこともあってか(笑)、真帆と和解して以降の彼は、それほど出番は多くなかったものの、良い役回りだったのではないかと思います。

 

そんな感じで、何だかんだで最後まで楽しめた作品だったかと思います。ラブコメ方面でもバスケ方面でも、まだまだ話の転がる余地はあると思うので、もしも二期があるようだったらまた観たい作品ですかね。

 

 

夏目友人帳 参 第12話「帰る場所」感想5

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話数的にもエピソード的にもキリが良さそうだったので、てっきり今回が最終回かと思っていましたが、どうやらあと一話あるようですね。次回予告を見た感じ、しんみりしたエピソードよりも、わいわいと楽しい感じのエピソードで三期は締めになる感じでしょうか。

 

それはさておき。サブタイトルがずばりと示していますが、今回は今の夏目の“帰る場所”である、藤原家へ引き取られることになったときのエピソード。

 

とはいえ、観ていてまず気になったのは、藤原家の一つ前の家の息子の存在だった気がしますが。

まずは、「何故にこんなちょい役で櫻井さん!?」という、無駄に豪華なキャスティングにびっくりしたところでしたが(笑)、その声だからか、櫻井さん起用で改変されたのか、かなり良い奴だったのには驚いたところ。視聴後に原作を確認してみたら確かにそういうキャラだったので、台詞自体は改変されたとかではなかったわけですが、少なくとも見せ方とビジュアルに関しては良い方向に修正されていたような……(笑)。夏目……というか藤原夫妻の陰口を叩く両親の会話をさらっと止めたところなど、何でこの両親からこんな良い息子が!?とか思ってしまいそうなくらいでしたし。

そんな彼の印象に引き摺られてか、あるいは彼の両親に関しても特にひどい台詞に関しては削られていたからか、アニメだけ観ていると、あのままあの家に留まり、彼と友達(年齢差が分からないので兄弟のほうが相応しいかもですが)になっていくIFのストーリーも観てみたくなったというか、面白そうかもと思ってしまったところかも。これまでに出てきた親戚って、親は勿論、子供は特に取り繕うことをしない分、夏目に冷たく当たっていた印象が強いので、今回描写された分を見る限りは藤原夫妻に負けず劣らず出来た人間……それも子供世代でいたんだなというのが新鮮でした。しかも、彼も彼の親と一緒に夏目の奇行を見ていたのにも関わらず、ですから。

 

ただ、そんなふうに一つ前の家の家族の描写がマイルドになったり良かったところがクローズアップされたりした分、押しかけてきた塔子さんがやや強引に見えてしまったのはちょっとマイナスだったかも?

最初の出会いが夜に抜け出して散歩に行く夏目だったので、塔子さんの視点で見れば、夏目が今の親戚とあまり折り合いが良くないように見えただろうし、おそらく滋さんと共にお邪魔した際も、二人が帰った後の会話を思えば彼らのそういう悪意や困惑が滲み出ていてもおかしくなかっただろうとは思うので、だったら自分たちが引き取りたいと願ったとしてもそれは当たり前なのかもしれない、とも思いますが。藤原夫妻の人柄の良さはこれまで見てきたとおりですし、子供のいない二人にとっては夏目という息子ができたことがどれだけ嬉しいことだったのかも分かりますしね。

 

とまあ、夏目を取り巻く人たちを見ているだけでもいろいろと思うところはあったわけですが、それでもやはり今回一番注目すべきは夏目自身だろうな、と思うところ。

妖との付き合い方も、そのせいで奇行に走ってしまったときの言い訳も、今以上に未熟だった夏目。だから当然、人との付き合い方だってうまいはずがない。これまでのエピソードを見ても分かるところだけれど、だからこそか、夏目は妖相手に話しているときのほうが気安いんですよね。今回も、初対面が助けてくれたのも手伝ってか、親戚よりも、一つ目の妖相手のほうが自然に喋っていたわけで。今回は相手が悪く、それが結局危険に繋がってしまったわけですが……夏目自身が学習しないと自分を評価していたけれど、それってひょっとしたらそういうところも影響しているのかもなぁ……と思ってしまったところ。人とうまく付き合えなくて、だけど独りは淋しい彼にとっては、唯一対等に話せる相手なわけですから。

 

それが如実に現れていたかな、と思ったのが、自分のもとへ来いと言った妖に対する夏目の台詞。その妖が明らかに危険だったのもあるだろうけど、彼が拒絶を口にしたその理由は、今の親戚に迷惑が掛かるから。夏目自身があの家にいたいと思ったからじゃない。それが何だか悲しいところで……でも、だからこそ、藤原家に対しては自分から「行きたい」とはっきり口にした夏目の気持ちの変化が際立つわけですが。

塔子さんが、滋さんが心から強く望んでくれて、だからこそ、夏目もそんな彼らのもとへ行きたいと強く願った。そんなふうに思えるようになったことが、後の西村&北本、田沼&タキとの出会いに繋がったと思えば、塔子さんたちと出会えたことは……いや塔子さんたちが会いに来てくれたことはと言うべきか、それは本当に夏目にとっては幸運なことだったんだろうなぁ……と。勿論、塔子さんたちにとっても、今の二人を見れば夏目が息子になってくれたことは幸せなことだったのだと分かるわけで、だからこそ、互いにとってこれ以上ない出会いだったんだろうなぁと思うと、何だか嬉しくなってしまうところなわけですが。

 

◇次回「夏目遊戯帳」

 

 

2011年9月終了アニメ感想(1)「異国迷路のクロワーゼ」/「セイクリッドセブン」

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単身パリへと奉公にやって来た少女の物語。

……となると、その少女が奉公先の人間やその周囲の人間と少しずつ触れ合いながら成長していく物語……というのを連想してしまうわけで、実際、最終回の湯音の「ギャルリの家族になれたか」という台詞なんかを見ると、湯音がギャルリの人々に受け入れられ、そこに居場所を見つける物語でもあったとは思います。

 

しかし、この物語のちょっと違ったところは、そうした側面は持ちつつも、むしろメインは湯音という異国の少女と触れ合うことで成長していくクロードの物語という側面のほうが強い気がしたところかもしれません。

湯音も確かに少しずつギャルリに馴染んで行く様や、お姉さんのことを乗り越えたなんてところもありましたが、それ以上に、湯音と接することで自身の足りないところに気づかされ、ずっとわだかまっていたお父さんのことからようやく一歩踏み出せたクロードのほうが主人公っぽく見えたし、これから彼が湯音とグラン・マガザンへ行けるようになるまでの物語が気になるところでもありますしね。

 

まあ、そんな二人が出会ったからこその物語と思えば、これはこれでW主人公だったのかも……とも思いますが。そして、二人きりでは噛み合わない二人の潤滑油的存在だったオスカーは、その年まで生きてきたからこその酸いも甘いも分かったような気の利いた台詞が素敵で、縁の下の力持ちだったなぁとしみじみと思うところ。二人が最後にあそこまで歩み寄れたのは、彼が必要なときには必要な手を差し伸べてくれたからですからね。

 

最後まで温かく素敵な物語だったと思いますので、そのうち二期があったら是非観たいと思うところです。

 

『セイクリッドセブン』  ★★★★★

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研美がラスボスだろうことは途中から薄々分かっていたとはいえ(最終的にはフェイにバトンタッチされましたけど)、終盤の展開がやや駆け足だったと感じたり、何より、アルマ−ルリの関係は非常に丁寧に描かれていたものの、ナイト&フェイサイドの物語が物足りなく感じていた部分もあったりしたので(この二人が主人公でもおかしくない立ち位置でしたし)、そうしたところも含めて1クールなのは勿体ないなぁと思った作品だったでしょうか。だからその分、「ナイトエディション」制作決定のお知らせは嬉しかったところ。

……ビジュアル的にも、ナイト&フェイコンビのほうが好みだったというのもありますが(笑)。まあ、最終回を観た感じ、性別不肖だったフェイは男の子で確定っぽかったので、ラブコメ的な期待はできない感じですけどね(いや……それでも敢えて、ツルペタな女の子であることを期待してみるべきか……?(笑))。

 

セイクリッドの力とか、悪石とのバトルとか、研美の企みとか、まあいろいろ肉付けされていた部分はあったわけですが、根本の部分で描かれていたのは、それぞれの居場所問題だったのも、最後まで観てみれば良かったなぁと思ったところ。……まあ、尺的にそれ以上大きな話はできなかったのもあるかもしれないけれど、身近な問題だけに、それが明かされれば登場人物たちに感情移入しやすいですしね。

強力な悪石の登場に街全体の危機が訪れたとき回のときは、街を守ろうとするアルマの気持ちには微妙についていけなかったこともあったけど、最終回で、ルリと出会い、鉱石部に入り、そしてみんなに受け入れられていったことを思い出しながらフェイに語りかけたアルマの言葉は、今回、ナイトとフェイが求めていたものもずっと身近にあったことが明かされたのもあって、ストンと心に届きましたしね。

 

アルマ−ルリの関係が決着し、物足りない部分はありましたがナイト−フェイの関係も収まるところに収まったところで、最後に何気に鏡さん−アオイも描かれていたのが憎いところ。鉱石部の二人とアオイが火花散らしていたのは笑ってしまったところだけど、鏡さん視点で見れば、アオイとイチャイチャ(笑)できたんだから、彼もちゃんと報われたんだなぁと思えるところで、何だか嬉しくなってしまったところですね。

 

アルマたちの問題には綺麗に決着がついてしまったわけですが(初期からずっと引っ掛かっていた、アルマって悪石状態のときのほうが変身姿かっこ良くないか?という点も、最終話ではようやく払拭されましたし(笑)。もっとも、アオイの力を得て変身したナイトが更にかっこ良かったですけど(笑))、研美のところにいた、結局最後まで正体不明だったお姉さんの存在もありますし、二期も作ろうと思えば作れそうではありますが、取り敢えずは「ナイトエディション」を楽しみにしたいところです。

……その上で、二期があって、今度はアルマとナイトが共闘するような展開、しかもナイトがアルマ−ルリのようにフェイの力を得て変身するなんてのもくっ付いてきたら相当燃えそうな気がして、そうなったらそうなったで楽しそうだなぁとも思いますけどね。

 

 

ダンタリアンの書架 第11話「幻曲」感想4

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冒頭の、それまで尊大な口を利いていたダリアンが、見知らぬ人が間近に立っているのに気づいた瞬間、すぐさまヒューイの後ろに隠れた姿が可愛すぎて、それだけで満足してしまいそうになりました(笑)。他にも、ダリアンに振り回されているところ以外は完璧超人に見えていたヒューイに音楽の才能はなさそうなところが見られるなど、意外な欠点が見られたのも面白かったし、そんな欠点が明かされたことでますますヒューイに好感を持てたところかも?

……まあ、支配人に対するヒューイの台詞が皮肉だけでなく、真実の一端も含んでいたとしたら、単純に欠点という言葉で片付けられる類にものではないのかもしれないし、彼の言う嫌な思い出には一体なにがあったのだろうというのが気になってしまうところではありますが……。

 

そんなわけで、幻書の音楽版とも言うべき「幻曲」が登場した今回。クリスタベルが人間でないだろうことは出てきた時点で分かっていましたが、ああいう結末となったのは、意外なような順当なような……といった感じで。

強いて言えば、幻曲の存在と、彼女を使って大儲けしている人物が匂わされた時点で、いろいろ黒い思惑があるだろうことは察せられましたが、その企みの崩壊が、彼女を作った青年の死が引き金となったのはちょっと意外だったかも? 以前の「調香師」の回で幻書を使って怪我を治したのを見ていたので、銃で撃たれてもそれで何とかなるんじゃ……と思ってしまったのがありましたからね(汗)。それを今回使わなかったのは、二人が拘束されている間に、既に幻書でもどうにもできない状態になってしまったから……と考えておくべきでしょうか。

実はちゃんと心を持っていた人形と、そんな彼女による最後の復讐劇は、黒幕たちに因果応報な結末を与えたことにはスッとしつつも、やはりヒューイ&ダリアンコンビに関わった人たちは(レギュラーキャラ以外は)悲劇で終わる運命なのかと悲しいものがあったかも。まあ、クリスタベルの存在があそこまで有名になってしまっていた以上、ヒューイたちに関わらなくても破滅は変わらなかったかもしれませんが……。

 

ラストでは、久々に少年ヒューイと謎の少女のシーンが。

そういえば、十一話まで来たけど、未だにこの伏線は未回収なままだよなぁ……と、あと一話か二話でどうするのかが気になってしまったところですが、そんなところで次回は、とうとう(というか、ようやく?)例の赤の読姫が登場ですかね? OPではいかにも悪役っぽいし、実際「焚書官」のときにちらりと語られたのも幻書絡みで暗躍していた様子で、それが「ダンタリアン」と「ラジエル」となると何とも皮肉な名前の組み合わせだなぁ……と思ってしまうわけですが、こちらも楽しみにしたいところです。

 

◇次回「ラジエルの書架」

 

 

神様のメモ帳 Page.11「ぼくのかけら」感想3

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前回ラストで描かれた部分だけでは自殺とは断定できない……と思って事故の可能性も一応考慮に入れてはいましたが、彩夏の落下はやはり飛び降り自殺であったことが冒頭から明らかになりました。……ただ、今回のラストからすると、今度は更に殺害の可能性も浮上してきた感じではありましたが。

場所が何処だったのかまでは不明ですが、彩夏が飛び降りた夜、彩夏がお兄さんと会ったことはほぼ確定。そのときの話の内容がエンジェル・フィックス……彩夏がお兄さんに育てさせられていた花のことだったのも(その辺の話をしてくれた先生の様子からすると、彩夏はお兄さんから種を貰えたことを本当に喜んでいたんじゃないかなぁと思えたので、その真実の残酷さをより感じてしまうところでしたが……ただ、あの先生が実際のところどれだけ生徒のことを理解しているのかは微妙な気も。アリスが疑問視していた、何故学校の屋上が選ばれたかというのは、やはり屋上のプランター撤去が理由じゃないかと今のところ思えるので)。

 

彩夏がそのとき、お兄さんを責めたのか、説明を求めたのか、とにかくまずは兄を薬漬けの状態から救い出そうとしたのかは分かりませんが、一つだけ確かなことは、その話し合い(?)は決裂しただろう、ということでしょうか。というか、そもそもまず、彩夏と兄の一対一だったのかがまず怪しいというか……隠れて様子を窺っていたのか彩夏の前に最初から姿を現していたのかはともかく、墓見坂(アリスが彼の素性を突き止めた時点で薄々そうじゃないかとは思っていましたが……案の定、選民意識の強そうな小物でしたね)もその場にいた可能性は非常に高い気がします。温室の花を処分したのが彩夏でないとしたら、彼がやった可能性が高いですし(鍵のことを考えると彩夏が処分した可能性のほうが高い気はしますが)、何より、落下時の彩夏の状態を考えると……。

前回ラストの時点で目の下のクマのようなものが気になっていましたが、今回、エンジェル・フィックスによる死亡者(?)が描かれたことで、あのときの彩夏はエンジェル・フィックスを服用させられていた可能性が高くなりましたから。つまりは、墓見坂の言う、薬の作用による羽根を得て天国の扉を見たことで、死へと誘導されたのではないかと。……ただ、もし本当にそうだった場合、病院に収容された時点でその辺のことが分からなかったのかというのが謎なのですが……。

 

まあ、そんな感じで事件の概要はぼんやりと見え始めてきたわけですが、ここに来て本来なら最初のエピソードだったものが描かれているからなのか(そしてそれが念頭にあるからか)、久々に観ていて据わりの悪さを感じてしまいました(汗)。何というか、ここまでの十話があったと思えば納得できる行動がある一方で、久々に登場人物の考えについていけない部分を感じてしまったというか……。

基本的に描写は鳴海が中心なためか、エンジェル・フィックスの被害者が実際のところどれくらいいてどんな状況になっているのかがいまいち見えていないのと、それ以上に同じく動いているはずの警察の動きも見えないことで(テツに何かの情報を渡していたのを見ると、それなりに何か摑んでいると思われるのですが)、四代目があそこまで躍起になっているのが、正当な怒りなのか暴走なのかの判別がつき辛いし、ラストエピソードでようやく出てきた彩夏兄に対するテツたちの思い入れも分からない。鳴海やアリスにしても、十一話目の台詞としては納得できるような違和感あるような……というのが混在しているように思えてしまった部分もあって(アリスの正式な助手発言とか)、そういったところがどうにももやもやとしてしまったところかも。……この辺、次回でうまく払拭してくれるといいのですが……さすがに厳しいですかねぇ……。

 

◇次回「きみとぼくと彼女のこと」

 

 

夏目友人帳 参 第11話「映すもの」感想5

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鏡探し後編。

取り憑かれている田沼君を一人にするのは心配だからと、彼の家に泊まり込む夏目の姿を見て、そういう状況だからか夏目自身は気づいていなかったっぽいけど、夏目にとっては何気に「初の友人の家にお泊りイベント」だったのでは……と思うと、画面の前で何だかにやにやとしてしまったところかも(笑)。まあ、ひょっとしたら語られていないところでそんなイベントが既に発生していて(妖絡みで不在にするときに夏目が言い訳に使うことがあるので、少なくとも塔子さん視点では既に発生済みのイベントだと思われますが(笑))、だから夏目も特にその点を気に留めていなかった可能性もあるかもですが。

 

それはさておき。前回、田沼君が妖に取り憑かれたのは夏目を庇ってのことでしたが、その妖の事情が明かされていくと、彼女が田沼君に取り憑いたのは必然だったというか、夏目を庇うというイベントが発生しなくても、側にいれば自然と田沼君のほうと引かれ合っていたんじゃ……と思うものが。それくらい、彼女と田沼君の互いの友人に対する気持ちがシンクロしていたように感じましたから。彼女が田沼君に自分の目を貸してくれたのも(あと、田沼君曰くいろいろ話をしたらしいのも)、彼女自身が悪い妖じゃないのもあったでしょうが、そんなふうに共感する部分があったからこそというのもあったのかもしれません。

 

そして、その妖の彼女の目を借りて、夏目が普段見ている世界を田沼君が垣間見たのが今回のエピソードの肝の一つかな、と思うところで。

これまでも、かなりぼんやりとしたものではあるものの、他の人に比べれば見える世界を共有できていた田沼君でしたけど、妖の目を通して見たことで、ほんのわずかな間とはいえ、かなりしっかりと共有できたわけで。それは嬉しいと同時に、同じように見えて実はあんなにも違っていたことが淋しさにも繋がらないかな、というのが少し心配なところでしたが、今回の二人を見ている限り、仮にそうした想いがわずかなりともあったとしても、大丈夫だろうと思えるところでもありましたが。

むしろ、妖の彼女を通して田沼君の抱えている想いを夏目が知ったことと、田沼君のほうも、妖絡みで駆け回ることにより夏目が普段している体験を共にしたことで、妖と関わることは危険もあるし苦労もあるけど、でも決してそれだけではないという、だからこそうまく伝えることが難しい夏目の想いを知ることができて、互いに取っては良い一歩になれたのかな、と思うところでしょうか。妖絡みで動いているとどうしても行動が不審になりがちで、とっさの言い訳は難しいというのも理解できてしまったところでしょうし(笑)。

 

田沼君ほどではないですが、タキも彼女にできることで手を貸してくれて、できればまたこの三人で、あるいは今度はタキと二人で駆け回るエピソードが見られたらいいな、とも思ったところでしょうか。

次回は再び藤原家メインのエピソードになりそうで、それはそれで温かくて良いものですが、夏目の事情を知っているからこその二人とのエピソードは、その独特の距離感が楽しくて、やっぱりこの三人が絡むエピソードが一番好きだなぁと改めて思ったところです。

 

◇次回「帰る場所」

話数的には次で最終回、ですかね。

振り返ってみると、夏目と妖の関係から、夏目と彼を取り巻く人々との関係に重点が移ってきていた気がした三期ですが、その締めとなる(と思われる)エピソードがこれとは、次回予告を見ながら大いに盛り上がると同時に、来週はハンカチを用意して見たほうがいいかしらと思ってしまったところ(笑)。何にしても、最後も素晴らしく締めてくれそうで、楽しみです。

 

 

ダンタリアンの書架 第10話「黄昏の書」感想3

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今回は冒頭からいつもと違った雰囲気(というか絵?)で始まった「ダンタリアンの書架」。

その理由はヒューイとダリアンが今回は本(物語)の中に入って、そこで物語中ではバジムと名づけられた紙魚を倒すエピソードだったからなのですが、この試みはなかなか面白いところだったでしょうか。一目でいつもとは違う世界だと分かるのは良いですし、いつもとは少し違った絵で進む物語は、いかにも違う世界(本の中の世界)で進行している物語だというのを感じさせてくれて面白かったと思いますし。

 

あと、見終わってから気づいたけど、今回は久々にハッピーエンドで終わったエピソードだったかも。

まあ、そもそもいつものように、人間が己の欲望から幻書を使ったわけでもないので(厳密に言えば、ヒューイたちが紙魚駆除の目的で使っていたと思われますが、彼らの場合はダリアンがいるので間違った使い方はしないですし)当然の結末ではあったかもですが。それに、その紙魚は物語を食べてしまうということだったので(単なる比喩なのか、そういう種類なのかはよく分からないところでしたが)、元はハッピーエンドの物語を救うための行動となれば、余程変なことをしない限りおかしなことにはならないかと。

……個人的には、ヒューイたちが一時的にでも物語世界の中で動いたことで、彼ら自身のことが物語に組み込まれていないかがちょっと気になるというか、そんなことになっていたらそれはそれで面白そうだとも思ってしまうわけですが。

 

◇次回「幻曲」

 

 

神様のメモ帳 Page.10「きみについて」感想4

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今回からようやく(?)原作一巻のエピソード、ですかね。話数的にもこれが最終エピソードかと思われますし、このエピソードをどう描くかでアニメの最終的な評価も変わってくるだろうと思うと、いろんな意味で注目のエピソードでしょうか。

 

前回ラストで、前々から少し話に出ていた彩夏のお兄さんが帰還。しかし、それは喜ばしい再会ではなく、新たな事件の幕開けだった……といったところからスタートした今回。しかも、その新たな事件とは、「エンジェル・フィックス」というドラッグに絡んだもので、初っ端からキナ臭さ満載です。

明らかに既に常習者となっている彩夏のお兄さんは下手したら売人かもしれず、又、そのドラッグ絡みで既に死人も出ているとのこと。今のところは、鳴海が彩夏のお兄さんを追いかけて見かけた眼鏡の男(ハカミザカさん?)がいかにも怪しい感じですが……。

 

事件自体のヤバさと、彩夏のお兄さんが絡んでいるということで、彩夏は勿論、鳴海も今回の事件からは外されることに。

依頼内容だけは聞いた鳴海を口止めして放流しても、普段の鳴海は隠し事には向かないだろ……とか思っていたら、案の定話の振り方を間違えたり、それを誤魔化すために変えた話題の結果、彩夏とケンカになったりと、見ていてハラハラするようなことをやらかしてくれていましたが……彩夏がもうすぐ来ると鳴海が警告していたにも関わらず、資料の片付け途中でうっかり話を立ち聞きされるテツと少佐の迂闊さもどっこいどっこいだよなぁと思ってしまうものが(汗)。そもそも、最初に鳴海が来たときも、彩夏かもと誤認したくらいですし、そんないつ彩夏が来てもおかしくない場所で資料広げて事件の話をしていること自体がどうかと思うわけで。結局バレるのは時間の問題だったような気がしてしまいます。

 

ただ、そんな二人の話を偶然聞いてしまった彩夏が何を思ったのかは、よく考えてみれば描写されていないのですが。兄がドラッグに手を出している、ただそれだけで彩夏が自殺(一応、事故の可能性もありますが)までいきなりいくかというと疑問な気もするので、彩夏はひょっとしたら既に何かに勘付いていた、あるいは何かを知っていた可能性もあるのかもなぁ……と(タイミング的には、学校側からの、突然の一方的な屋上のプランター撤去も後押しする要因となって……という可能性もありそうな気がしないでもないですけど)。それが、兄がドラッグに手を出していることなのか、それとも「エンジェル・フィックス」自体について詳しく知っているレベルなのかは分かりませんが。

……彩夏の園芸部という設定が、こうなってくるといかにも怪しいものに思えてくるんですよね。少佐が持ってきた資料はもろに芥子が載っていましたし、もしも鳴海があの資料をじっくり見ていた場合、園芸部の温室で見たことがあるとか言い出したらどうしようとヒヤヒヤしていましたから(汗)。もっとも、仮に本当に彩夏が栽培に関わっていたとしても、それを鳴海が見てしまうような場所に置くかは疑問ですが。鳴海が意外に物知りな面があるのを抜きにしても。

 

何にしても、彩夏が明らかにヤバい状態で飛び降り自殺(もしくは転落事故)したことで、これまでは蚊帳の外だった鳴海も本格的に事件に首を突っ込むことになりそうです。予告映像を見ると、彩夏のことでか落ち込んだアリスを奮い立たせることが最初の任務になりそうですが、とにかくこの事件がどう転がって行くのか注目ですね。

 

◇次回「ぼくのかけら」

 

 

夏目友人帳 参 第10話「割れた鏡」感想5

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今回は再び前後編エピソード。田沼君に取り憑いた妖怪に穏便に出て行ってもらうために、その妖怪が壊してしまった鏡を探すお話です。

 

リード付けて散歩しているのが全く違和感ない先生(猫なのに(笑))に笑ったり、思い切り女性の声だった田沼君に取り憑いた妖怪にちょっと驚いたりもしましたが(←ずっと男だと思っていた)、何はともあれ、再び夏目・田沼・タキの三人で行動している姿が見られるのが嬉しかったり。

 

夏目と田沼君の、端から見ていると恥ずかしくなりそうな友情も、二人の境遇を思えば微笑ましいような嬉しいような気持ちになるところだけど(慣れてないからこそ距離感を摑みかねているし、初めて人には言えなかった悩みも分かち合える相手だからこそ小っ恥ずかしい台詞もうっかり飛び出す(笑))、ニャンコ先生経由で自然とそんな二人に合流しているタキもなかなか面白い立ち位置だよなぁと思うものが。

実際に鏡を探し始めてからなんか特にそうだけど、二人と違ってタキは実際に割れた鏡と言動のおかしな田沼君しか見ていなくて、二人が探す鏡そのものは見つけたとしても彼女の目には映らない。でも、彼女は二人の言葉を何の疑いもなく信じているし、周囲の目なんか気にせず二人を手伝っている。勿論、タキには二人の話を信じるだけの体験が過去にあるからなわけだけど、それでもそんな彼女の姿を見ていると凄いなぁと思えるものが。特に今回は、いつものように夏目だけが見えているのではなく、取り憑かれた影響か田沼君もある程度知覚しているわけですから。

 

又、三人で鏡探しをしている姿を、まあ案の定通りすがりの生徒が不思議そうに見ているわけですが、奇妙な行動に映っても、演劇か何かかなぁと適当な理由をこじつけて納得してくれているのを見ると、一人じゃないって大事なんだなぁと思うものが。あれ、もしも夏目一人でやっていたら、もっと奇異の目で見られていたと思うんですよね。そういう点でも、理解者を得られたことはありがたいことなんだなぁと改めて思うところです。

 

普通に考えたら妖怪に取り憑かれるなんて大変なことだし、銅鏡を狙っているらしい金槌の妖怪は普通にホラー演出されているわけですが(ラストとか、構図から絶対そう来るだろうと分かっていてもちょっと怖かったですし)、ニャンコ先生をもふもふしているタキの姿が見られたり、田沼君に取り憑いている妖怪は事情を聞けば友人のために鏡を必要としていたりと、どこか柔らかく温かい雰囲気を残しているのはこの作品ならではだよなぁと。

次回も引き続き鏡探しなわけですが、展開が分かっていても、アニメではどう見せてくれるのか楽しみです。

 

◇次回「映すもの」

 

 

ダンタリアンの書架 第9話「等価の書/連理の書」感想4

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読姫、鍵守、幻書……この物語の世界の住人にとって、これらは一体どういう位置づけなんだろう?というのが改めて気になった一話(二話)だったかもしれません。

 

幻書に関しては、一部マニアやそれを扱う書店の人間が知っていてもおかしくはないかな、と思うものの、今回登場した人物のことごとくが、その扱いがどうにも軽いのが気になったところ。書店のおじさんに至っては、うっかり安売りの本に紛れて売ってしまっているわけですし。危険な書物……というよりは、何か便利な本という認識なのでしょうか? これまでの話を見る限り、貴重なものであり、誰にでも読める(扱える)わけではない、場合によっては危険な特殊な本だとは思われていそうですが、特に危険だという辺りはあまり深刻に受け止められていないのかも? 今回登場した幻書はどちらも、その危険度の割には気軽に使えるというか、扱いを間違えなければ大丈夫だろと思ってしまいそうなものに思えましたし。

まあそれよりも、書店のおじさんでさえあっさりと「読姫」と「鍵守」という単語を口にしたほうが衝撃的ではありましたが(苦笑)。単におじさんがダリアンたちと知り合いだからなのか、意外と一般に普及している言葉なのか……。別にどっちでもいいとは思うけど、おそらく一クールと思われる作品で、九話まで来てもそこが曖昧なのはちょっとどうなのかと思ってしまう部分はあるかも……。

 

それはそれとして。今回は、幻書に関わった人間に対しては意外とシビアなダリアンとヒューイの姿が見られたところだったかも?

 

一つ目の「等価の書」。ヒューイたちが回収した描写はなかったので、カミラが交換した相手がそのまま持っていると思われるわけですが、強欲と評判の人物であることと、物々交換の物の価値が交換相手の主観に依存することから、物によっては命と引き替えになってしまうことを考えれば、相手の末路は大よそ見えてしまうわけで。にも関わらず回収せずに残してきたということは(そういう相手だから交渉しても無駄と思ったか、交渉したけど駄目だったかという可能性もありますが)、それで持ち主が命を落とすことになっても構わないと判断したということになるのでは、と。

もっとも、カミラに関しては手遅れになる前に何とかしようと駆け回っていたわけですが、これは彼女が友人であるから……というより、友人だからこそその人柄を知っており、自業自得と切って捨てるような人間じゃないと思ったからかな、と。実際、彼女が「等価の書」を使って得ようとしたのは、富や名声などではなく、友人へのちょっとしたプレゼントであり(高価ではありましたが)、何よりそれを貰って喜ぶ友人の笑顔だったわけですから。

 

逆に、救済措置は残しておいたものの、アルマンに関しては見捨てるような行動を取っていたのは、彼の軽率さに、こいつは一度痛い目見たほうがいいと思ったからだろうな、と。そうじゃないとこいつはまた同じことを繰り返すぞ、みたいな。……実際は、一度痛い目を見てもちっとも懲りないようなどうしようもない、それでいてどうにも憎めない人物であることが明らかになった感じではありましたが。あと一応、そういう手段を取ることで、アルマンを「連理の書」から解放するためだったのもあるとは思いますけどね。

 

◇次回「黄昏の書」

 

 

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感想

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
ef - a tale of melodies.ORIGINAL SOUNDTRACK ~elegia~



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