翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

神様のメモ帳

神様のメモ帳 Page.12(終)「君と僕と彼女のこと」感想4

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原作既読者の中には、本来なら最初のはずのこのエピソードを何故最後に持ってきたのか、それによってスタッフが何をしようとしているのか察している人もいるようだったので、最後まで観れば自分もこの時系列シャッフルに納得できるかと期待していたのですが……結局、最後までそれについては分からないままでしたね……。

確かに、あの終わり方は綺麗だとは思うけれど、それでも、時系列を入れ替えることによるデメリットを上回るほどのものがあるようには思えませんでした。

 

さて、事件のほうは、鳴海の身体を張った協力のおかげで売人まで辿り着くことができ、大物を気取りながらもやっぱり小物だった墓見坂が自滅したことで終結した感じで。

あれだけ大仰なことを言っていたんだから待ち伏せの一つでもしているかと思ったら、そんなことは全然なかった墓見坂には拍子抜けさせられた部分もありますが、まあ大事なのは鳴海がこの事件に関わって何を考えどう動いたかのほうかなとも思うので、こんなものですかね。それだけだったら墓見坂が勝ち逃げになったかもしれないけど、アリスがきっちり報復してくれたから、後味の悪い事件ではあったけれど、視聴者的には最低限の溜飲は下がった感じですし。

 

一つ前の錬次の件、そして、今回のAF事件。ある程度脳内補完しつつ、単体エピソードとして観る分にはそれなりに面白かったかな、と思います。しかし、やはり第一話から続く一本のシナリオとして見ると、ちぐはぐだった印象が否めないかも。

錬次の事件はまだ、第二話から続く物語としては時系列どおりだったのでそれほど違和感はなかったのですが、AF事件は、「本来ならこれが最初のエピソードである」という点が頭にある部分が大きく影響していたことは否定できないけれど、どうにも微妙だったかな、と。最後に持ってきたにしては、キャラ関係が一話直後辺りにリセットされている部分が大きいように感じたし(鳴海がアリスやNEET探偵団、四代目や平坂組に一定の信頼を得ている点に関してはこれまでのエピソードがあったからこそですが)、かといって、これをこのまま二話目以降に持ってきていたとしてもそれはそれで微妙だったかと。

 

このエピソードが最後に語られたことによって成り立っていたと思う点は、前述のような鳴海が仲間たちから一定の信頼を得ている点と、これまで彩夏と過ごした時間を見せられてきたことで、彩夏やクラスメイトとの関係にある程度の説得力が感じられた点でしょうか。といっても、クラスメイトに関しては脳内補完の部分が大きいんですけどね。何せ、鳴海が学校に行っている描写自体がほとんどないし、クラスメイトとの交流なんてそれ以上になかったわけで。だから、これが二つ目のエピソードとして持って来られたら、千羽鶴の件に関してなどはさっぱりだっただろうなと思うわけで、そういう意味では、語られていなかっただけでそれなりに何かあったんだろうと勝手に補完する余地があるアニメの時系列のほうが納得できたわけなのですが……。

ただ逆に、彩夏との関係は、これまで一緒にあれこれやって来ていたので、彩夏のことで必死になる鳴海に納得できる反面、一つ前のエピソードでのアリスのデレが半端なかった分、彩夏>アリスになっているところが引っ掛かる気がするのもあったわけですが。

 

あとはやはり、前述の点を除いて、このAF事件が二話目以降に持って来られていたら……と考えると、そのほうが腑に落ちる点が大きくて。

アリスの助手になるのも、四代目が彼に一目置いているのも、この事件の後と考えると自然だし、メオの事件で感じた鳴海の唐突な心情変化に対する戸惑いも、こんな事件(彩夏の飛び降りもそうだけど、AFを呑まされても屋上を守ろうとした彼女の気持ちも)を経験した後だと思えば納得できるような気がするわけで。

そしてたぶん、一話目を観たときに自分が期待した物語は、原作時系列どおりに語られた物語だったでしょうし。そう考えると、やっぱり何でこんな構成にしちゃったのかなぁ……と思ってしまうかも。アニメがこういう感じになったからこそ、原作を読んでみたくなっている気持ちはあるのですが(とはいえ、たぶんそこまでは手が回らない気がしますが)。

 

前述のとおり、五話目以降は単発エピソードとして見ればそれなりに面白かったけど、全十二話の通した物語として見るとどうにもちぐはぐな物語だったかな、というのが、やっぱり最終的な感想になってしまいそうです。何だかんだで、やはり自分的には第一話が一番面白かったのかなぁ……。敢えて一話目を一時間SPにして魅せてきたのも、導入としてあのエピソードを持って来たのも、摑みとしては成功していたと思うんですけどね……。

 

 

神様のメモ帳 Page.11「ぼくのかけら」感想3

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前回ラストで描かれた部分だけでは自殺とは断定できない……と思って事故の可能性も一応考慮に入れてはいましたが、彩夏の落下はやはり飛び降り自殺であったことが冒頭から明らかになりました。……ただ、今回のラストからすると、今度は更に殺害の可能性も浮上してきた感じではありましたが。

場所が何処だったのかまでは不明ですが、彩夏が飛び降りた夜、彩夏がお兄さんと会ったことはほぼ確定。そのときの話の内容がエンジェル・フィックス……彩夏がお兄さんに育てさせられていた花のことだったのも(その辺の話をしてくれた先生の様子からすると、彩夏はお兄さんから種を貰えたことを本当に喜んでいたんじゃないかなぁと思えたので、その真実の残酷さをより感じてしまうところでしたが……ただ、あの先生が実際のところどれだけ生徒のことを理解しているのかは微妙な気も。アリスが疑問視していた、何故学校の屋上が選ばれたかというのは、やはり屋上のプランター撤去が理由じゃないかと今のところ思えるので)。

 

彩夏がそのとき、お兄さんを責めたのか、説明を求めたのか、とにかくまずは兄を薬漬けの状態から救い出そうとしたのかは分かりませんが、一つだけ確かなことは、その話し合い(?)は決裂しただろう、ということでしょうか。というか、そもそもまず、彩夏と兄の一対一だったのかがまず怪しいというか……隠れて様子を窺っていたのか彩夏の前に最初から姿を現していたのかはともかく、墓見坂(アリスが彼の素性を突き止めた時点で薄々そうじゃないかとは思っていましたが……案の定、選民意識の強そうな小物でしたね)もその場にいた可能性は非常に高い気がします。温室の花を処分したのが彩夏でないとしたら、彼がやった可能性が高いですし(鍵のことを考えると彩夏が処分した可能性のほうが高い気はしますが)、何より、落下時の彩夏の状態を考えると……。

前回ラストの時点で目の下のクマのようなものが気になっていましたが、今回、エンジェル・フィックスによる死亡者(?)が描かれたことで、あのときの彩夏はエンジェル・フィックスを服用させられていた可能性が高くなりましたから。つまりは、墓見坂の言う、薬の作用による羽根を得て天国の扉を見たことで、死へと誘導されたのではないかと。……ただ、もし本当にそうだった場合、病院に収容された時点でその辺のことが分からなかったのかというのが謎なのですが……。

 

まあ、そんな感じで事件の概要はぼんやりと見え始めてきたわけですが、ここに来て本来なら最初のエピソードだったものが描かれているからなのか(そしてそれが念頭にあるからか)、久々に観ていて据わりの悪さを感じてしまいました(汗)。何というか、ここまでの十話があったと思えば納得できる行動がある一方で、久々に登場人物の考えについていけない部分を感じてしまったというか……。

基本的に描写は鳴海が中心なためか、エンジェル・フィックスの被害者が実際のところどれくらいいてどんな状況になっているのかがいまいち見えていないのと、それ以上に同じく動いているはずの警察の動きも見えないことで(テツに何かの情報を渡していたのを見ると、それなりに何か摑んでいると思われるのですが)、四代目があそこまで躍起になっているのが、正当な怒りなのか暴走なのかの判別がつき辛いし、ラストエピソードでようやく出てきた彩夏兄に対するテツたちの思い入れも分からない。鳴海やアリスにしても、十一話目の台詞としては納得できるような違和感あるような……というのが混在しているように思えてしまった部分もあって(アリスの正式な助手発言とか)、そういったところがどうにももやもやとしてしまったところかも。……この辺、次回でうまく払拭してくれるといいのですが……さすがに厳しいですかねぇ……。

 

◇次回「きみとぼくと彼女のこと」

 

 

神様のメモ帳 Page.10「きみについて」感想4

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今回からようやく(?)原作一巻のエピソード、ですかね。話数的にもこれが最終エピソードかと思われますし、このエピソードをどう描くかでアニメの最終的な評価も変わってくるだろうと思うと、いろんな意味で注目のエピソードでしょうか。

 

前回ラストで、前々から少し話に出ていた彩夏のお兄さんが帰還。しかし、それは喜ばしい再会ではなく、新たな事件の幕開けだった……といったところからスタートした今回。しかも、その新たな事件とは、「エンジェル・フィックス」というドラッグに絡んだもので、初っ端からキナ臭さ満載です。

明らかに既に常習者となっている彩夏のお兄さんは下手したら売人かもしれず、又、そのドラッグ絡みで既に死人も出ているとのこと。今のところは、鳴海が彩夏のお兄さんを追いかけて見かけた眼鏡の男(ハカミザカさん?)がいかにも怪しい感じですが……。

 

事件自体のヤバさと、彩夏のお兄さんが絡んでいるということで、彩夏は勿論、鳴海も今回の事件からは外されることに。

依頼内容だけは聞いた鳴海を口止めして放流しても、普段の鳴海は隠し事には向かないだろ……とか思っていたら、案の定話の振り方を間違えたり、それを誤魔化すために変えた話題の結果、彩夏とケンカになったりと、見ていてハラハラするようなことをやらかしてくれていましたが……彩夏がもうすぐ来ると鳴海が警告していたにも関わらず、資料の片付け途中でうっかり話を立ち聞きされるテツと少佐の迂闊さもどっこいどっこいだよなぁと思ってしまうものが(汗)。そもそも、最初に鳴海が来たときも、彩夏かもと誤認したくらいですし、そんないつ彩夏が来てもおかしくない場所で資料広げて事件の話をしていること自体がどうかと思うわけで。結局バレるのは時間の問題だったような気がしてしまいます。

 

ただ、そんな二人の話を偶然聞いてしまった彩夏が何を思ったのかは、よく考えてみれば描写されていないのですが。兄がドラッグに手を出している、ただそれだけで彩夏が自殺(一応、事故の可能性もありますが)までいきなりいくかというと疑問な気もするので、彩夏はひょっとしたら既に何かに勘付いていた、あるいは何かを知っていた可能性もあるのかもなぁ……と(タイミング的には、学校側からの、突然の一方的な屋上のプランター撤去も後押しする要因となって……という可能性もありそうな気がしないでもないですけど)。それが、兄がドラッグに手を出していることなのか、それとも「エンジェル・フィックス」自体について詳しく知っているレベルなのかは分かりませんが。

……彩夏の園芸部という設定が、こうなってくるといかにも怪しいものに思えてくるんですよね。少佐が持ってきた資料はもろに芥子が載っていましたし、もしも鳴海があの資料をじっくり見ていた場合、園芸部の温室で見たことがあるとか言い出したらどうしようとヒヤヒヤしていましたから(汗)。もっとも、仮に本当に彩夏が栽培に関わっていたとしても、それを鳴海が見てしまうような場所に置くかは疑問ですが。鳴海が意外に物知りな面があるのを抜きにしても。

 

何にしても、彩夏が明らかにヤバい状態で飛び降り自殺(もしくは転落事故)したことで、これまでは蚊帳の外だった鳴海も本格的に事件に首を突っ込むことになりそうです。予告映像を見ると、彩夏のことでか落ち込んだアリスを奮い立たせることが最初の任務になりそうですが、とにかくこの事件がどう転がって行くのか注目ですね。

 

◇次回「ぼくのかけら」

 

 

神様のメモ帳 Page.8「僕は運命を信じない」感想4

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あとは錬次に鳴海たちが辿り着いた真実を話せば……といったところで起こった四代目襲撃。

 

襲撃を実行するための手際といい、それすらも布石のようなその後の罠といい、見た目はただのチンピラだけど、錬次はこういうところではかなり頭が回るんだなぁと思わせられたところではありますが、それだけに、アリスから真実を聞かされて、意外とあっさりと和解の道が開けたのかなぁと思ったところも。刺繍以外には、いくらアリスが探偵の肩書きを持つとはいえ、具体的な証拠のない憶測のようなものだったのに、疑うことも反発することもなく信じてくれましたからね。まあ、錬次の側も独自に調べていた部分があって、それが符号したのもあったのかもしれませんが。

何にしても、やっぱりヨシキさん=ヒソンで、ヒソンが生きていたことと、彼らの決裂となった事件の真相が明かされたことで、互いに殴り合う(?)という、かつて錬次自身が作ったらしい仲直りのための儀式のようなものを経て、二人はちゃんと和解できたようですね。けじめのために、錬次は結局大阪へと行ってしまったわけですが。

錬次は平坂組を潰すために集めた怖い連中を円満に解散させられたのかとか、ヒソンが男性声優が声を当てるレベルで男になっている経緯がよく分からんとかの気になる点もいくつかありますが、まあその辺はいちいち語るまでの話ではないということで、流しておくところですかね。瑣末事といえば瑣末事ですし。

 

一つだけ、最終的に錬次の手元に戻った例のTシャツの刺繍の完成が四代目(そういえば、何で“四代目”なのかの理由は謎のままでしたね……)の手によるものであることが匂わされたので、四代目がその刺繍をできてしまうのなら、アリスの語った最大の(?)根拠が崩れるのでは……と気になりましたが、ヨシキさんが病室にいたことを考えると、彼が教えたってことですかね。アリスがぬいぐるみの修復に全幅の信頼を置いているくらいですから、彼の手芸の腕は本当にそれだけ凄いのでしょうし、それなら教えてもらえさえすれば難しい刺繍でも習得できてもおかしくないでしょうから。

 

まあ、それはそれとして。今回のエピソードを経て、ようやく鳴海という人物像の更新が完了したかな、といったところ。いろいろと軽はずみにも思えるような大言も吐いている彼だけど、要は彼の武器はその口先によるハッタリなんだろうな、と。アリス曰く、頭に血が上っている場合は、意外とその勢いで最善の道に辿り着いてしまうようでもありますし。

鳴海の天然発言に危うく自爆しそうなほどのデレを見せてくれた(笑)アリスの鳴海に対する想い含め、何かそうなるだけのきっかけがあったんだろうと脳内補完している部分があるので、そこが未だに今後の展開次第ではどう評価が転ぶか分からないところではあるものの、鳴海の役回りがそういうものだと分かっていれば、また見え方が違ってくるかな、とも思うところ。

 

そんなところで次回挟まれるのが野球エピソードのようで。怪我が完治していない四代目がしっかり参加している辺り、また平坂組絡みのエピソードが続くのか?というのがちょっと気になりますが(単に鳴海が掻き集められる知り合いがそれくらいしかいないという可能性もありますが(汗)。まさかアリスは引っ張り出せないでしょうし)、何となくまた次回は単発エピソードかな、という感じもしますし、どうなるか楽しみにしたいところです。

 

◇次回「あの夏の21球」

 

 

神様のメモ帳 Page.7「僕にできるすべて」感想4

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事件の大体の構図が見えてきたかなー、といった感じの第七話。

 

錬次の口から語られた、四代目との確執。前回も名前だけは出てきたヒソンさんがやはり鍵だったようで、四代目を庇って彼女が殺され、その上、四代目はお金を受け取ったということが錬次にとっては許せないことであり、それが今回の事件の動機だったようで。

 

まあ、こういうのは大概が誤解か、あるいは真相の秘匿によるすれ違いであり、実際この物語でもそういう結論のようで。

鳴海は感情的に真相が別にあると断定していたけれど、そこを、感情を排した情報を統合しての結論でもアリスが同じところへ辿り着いてくれたのは、客観的にも正当性を証明してくれているようでもあり、何だかんだでこの二人は良いコンビなんだなぁと思ったところ。他三人に比べれば鳴海は突出した技能なんかは持っていないように見えるけど(PC関連のスキルは凄いけど、探偵業においては、それはアリスのほうが勝っているわけですし)、確かに鳴海はアリスができないことを補っていて、そんな鳴海にはできないことをアリスがやって、ホントうまくバランスが取れているんだなぁ、と。

 

アリスとヒロの集めた情報から推測される真相は、実は後藤田組の組長の愛人だったヒソンを、組長の元奥さんが殺そうとし、四代目はそれを庇って怪我したというもの。それでも最終的にヒソンは刺され、後藤田組に連れて行かれたようですが……。しかし、となると、四代目が受け取ったお金というのは、後藤田組のごたごたに巻き込んでしまった慰謝料?と思うところですが……まだこの事件には明らかになっていない真相がありそうな気が。

というか、出ている情報の断片からすると、ヒソン=ヨシキさんの可能性が非常に高いように思えてしまうわけなのですが。何度となく強調される刺繍に、ヒソンが刺されたというのと同じ場所にかつて怪我をしたっぽいヨシキさん、そして四代目との関係……。妊娠の可能性が出てきたので、実はヒソンが男だったというオチはないと思いますが、どっちにしても性別が違うのは、彼女の存在が抹消されたとか遺体も見ていないとかいう錬次の言葉からすると、それは別人としてやり直すことになったからではないかと……。声優さんに男性がキャスティングされているのを見ると、マジで性転換手術したレベルかも、とも思いますし。

で、何故その真実を錬次に告げないかは……実はヤクザの愛人だったなんて真相を告げるよりも、綺麗なイメージのままで終わらせたほうがいいと考えたから、でしょうか……? もしも本当にヒソンが生きているのなら、彼女が知られたくないと言った可能性もありますし。ただ、その結果が今の錬次だと考えると、何にしてもその判断が正しかったとは思えないわけですが……。

 

二人の男と盃を交わした存在として、まさに仲立ちをしようと奔走していた鳴海。そんな彼を見ていて、久々にこのアニメの構成が惜しいなぁと思ってしまいました。

第一話の鳴海を思い返せば、壊れてしまったように見える四代目と錬次の関係の修復に必死になる鳴海にはかなりぐっと来るものがあるのですが(誰とも深く関わらず、絆を結べずにいた人間が、あんな台詞を言えるようになるまでになるって相当凄いことだと個人的には思うわけですよ)、その鳴海がこうなるに至った一番肝心の部分がすっぽりと抜け落ちているため、何かが致命的に足りないような気がしてしまうという……(汗)。鳴海の口からあんな台詞を聞けるようになったのが嬉しかった分、やっぱりそこだけがどうにも惜しいです……。

 

今回は事件の真相解明にステップが移ったからか、アリスのデレがないのがちょっと物足りないかなぁ……とここ数回の展開で思っていたら、最後にばっちりそこは入れて来たのは良かったんですけどねぇ……(笑)。

 

◇次回「僕は運命を信じない」

 

 

神様のメモ帳 Page.6「僕は負けそうだ」感想4

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前回とは違って、絶妙のタイミングでサブタイトルが挟まれたような気がした第六話(笑)。まあ、最初の錬次とのやりとりだけでなく、今回明かされた様々なことが鳴海に圧し掛かってのサブタイトルかなぁと思うわけですが。

 

とまあ、前回のサブタイトルの意味が結局よく分からなかったことから今回妙にそこが気になってしまったわけですが、それはそれとして、今回も半分くらいはアリス絡みのことを観ているだけでも楽しめてしまった気が。

錬次との再会シーンからして、いきなり鳴海に対してカピバラみたいな顔とか言い出すのには、それだけ聞くと失礼なことを言っているように聞こえるけど、そのカピバラが好きだからと動物園に鳴海を送り出したアリスを思い出すと、一気にラブコメ展開に見えてしまうという(笑)。おまけに今回は、火災騒ぎに巻き込まれた(かもしれない)鳴海のためだけにヒロを呼び出した上にパジャマのまま現場に駆けつけたり、義兄弟の盃に対抗するかのように(というのはあくまで私の妄想ですけど(笑))ドクペを回し飲みしてみたり、鳴海の天然発言に思いっ切り動揺していたり、一緒のベッドで寝ていたり、お守り代わりに大事なぬいぐるみの一つを貸してみたり(アリスのぬいぐるみなので、いざというときのために何か付いているんじゃないかというのが気になりますが(笑))と、第三者から見たら思いっ切りデレているアリスを見ているだけで何だか眼福だったような。

前回はいつの間にアリスがそこまで鳴海へ気持ちを向けるようになったかがちょっと疑問だったような気もしたけど、そんなアリスがとことん可愛いので、もうそんな些細なことはどうでもいいような気がしてきましたよ……。というか、アリスがデレたことで、その辺の部分が一気に面白くなりましたし。

 

とはいえ、前回から始まったエピソードのメインはそこじゃないわけで。今回、錬次と四代目の関係が明かされたことで、二人の確執と友情がこのエピソードの核だと見えてきた感じですかね。

今回までだと、どちらかが約束を破ったらしいのがケンカ別れの原因っぽいとか、ヒソン(?)とかって女の人が絡んでいそうだとかいうことくらいまでしか分かりませんが。あとは、錬次の行動からすると、その約束を破ったのは四代目のほう……少なくとも錬次はそう考えている?と取れる気がすることですかね。自分が悪いと思っていたらあそこまでするかは……錬次ならやりかねないような気がするのがちょっと困るところですが(汗)、まあ普通に考えるならしないかな、と。

今回敢えて鳴海を襲撃したのも、それまでの鳴海との友達に関するやりとりを考えると、ここまでされても鳴海は自分と友達でい続けてくれるのか試していたようにも見える気がして、錬次にはそういう、敢えてわざと自分から全てを壊しに行くような部分もあるように見えるのが気になるところなのですが、だとしたら、今回彼が平坂組に仕掛けていることも、何かそういう意図があってのことなのか、それとも本当に恨んでいるからの行動なのか……。その辺がどうなるかは、やはり鳴海と、例のTシャツが鍵を握ることになる感じですかね。Tシャツ(というか刺繍?)に関しては、アリスが何か気づいたようなシーンがあった気がしますが……?

 

いろいろとキナ臭くなってきたものの、それでも首を突っ込み続けている鳴海は、ここが正念場かな、と思うところ。

かつて四代目と交わした盃も、どこか危険な感じのある部分を目撃しつつも錬次と友達になると言ったことも、割とその場の勢いとかノリとかいった部分が大きかったようにも見えていたわけですが、それでもアリスが言っていたように、きっかけはそんな感じでも鳴海が精神的な部分では彼らと対等に付き合えている人間であることには変わりなく、そんな彼らとの関係を、ここで改めてしっかりとしたものに描き直すとしたら、そうした以前描かれた部分も意味があったものになってくるのかなと思えて、このエピソードの決着がどうなるのか楽しみになるところでしょうか。次回予告で四代目の言っていた身内の問題云々も、双方と盃を交わしていることで(両方とも酒ではなかったですが……って、これで改めて酒を酌み交わすような展開が来たら、それすらも布石ということに……!というのは、さすがにないでしょうけど(笑))鳴海には十分に首突っ込む資格があるわけで、おそらく次回は二人の間に何があったのかを探る展開がメインになるのかなと思いつつ、まずは三度顔を合わせた鳴海と錬次が何を話すのかに注目ですかね。

 

◇次回「僕にできるすべて」

 

 

神様のメモ帳 Page.5「あいつは俺を知っている」感想4

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アリスと四代目の素直じゃない照れ隠しを含んだ言動に萌えているだけでも楽しめたような気がする第五話(笑)。今回からまた新しいエピソードがスタートです。

 

思えば、鳴海のアリスに対する信頼と同様、アリスから鳴海に対する気持ちも、いつの間にそこまでのものになったのだろう、という点は、アニメだけを観ている身としては疑問な部分でもあるのですよね。

とはいえ、鳴海と違ってそこにそこまで違和感を覚えないのは、アリスの心情には鳴海ほどには注目していないからか、それとも、アリスの可愛さはその程度の瑣末事なんてどうでもいいくらいのものだからか(笑)。

まあ実際、アリスがいつの間にそこまで鳴海のことをお気に入りになったのかという点は分からなくとも、そのお気に入りの助手を取られて拗ねている様子は伝わってくるわけで。助手じゃないだの、正式に雇ったわけじゃないだの言いつつも、ぶつぶつ文句を言う際にはしっかりと助手だと言っちゃっている辺りがとにかく可愛いというか。表面的にはつれない態度を取りつつも、鳴海に核心を突いた台詞を言われたら真っ赤になって大慌てしているところも。

 

四代目の手芸趣味は、登場時からそのギャップが魅力の一つだったような気もしますが、今回はアリスのぬいぐるみ修復のためにとことんこだわりを見せる四代目の姿が見られ、それと同時に、いかつい舎弟たちに慕われているときとは違う、手芸絡みだからか敬意を払っているようにすら見える彼の姿が見られたのは新鮮であり、面白かったところ。ついでに、そんなところを鳴海に目撃されて、恥ずかしさのあまり殴って記憶を消そうとするところも(笑)。

そんな四代目の可愛い一面が見られつつも、平坂組を真っ当な手段でも稼げるようにしようとしていたり、その仕事絡みで事が起これば瞬時にいつもの彼に戻っていたりしたのは、さすがといったところでしょうか。こういう人だからみんな付いてくるんだろうなぁというのも分かるところで。

ただ、鳴海に不穏な発言を残したり、予告での血を拭うようなシーンが見られたりしたのを考えると、平坂組に濡れ衣を着せるような今回の事件に、彼が見た目ほど冷静でいるかは分からないのが不安なところ。今回登場した錬次も、その名字が偽名でなければ平坂組の関係者の可能性が高いですし、その辺含めて次回どうなるのか気になるところです。

 

相変わらずそのパソコンスキルの高さ(とセンスも?)を見せてくれた鳴海。今回の彼の仕事ぶりを見ていると、広報担当に鳴海を指名した四代目の目は確かだなぁと思えるところであります。

それはそれとして。そのための仕事の一つとして、ライブハウスに写真を撮りに来たところで、錬次という青年と出会うことになった鳴海。流血沙汰になることを感じ取ったからか、咄嗟に飲み物をこぼして錬次を連れ出す機転と度胸には感心してしまったところですが、そういう鳴海だからこそ、登場時からゴロツキ相手にケンカする直前といった錬次はいかにも今回の事件を引っ掻き回す役を務めてくれそうな危険人物に見えてしまう部分があったわけで、そんな彼と鳴海が出会ったことでどうなるのかは楽しみ半分怖さ半分といったところでしょうか。

 

どういう経緯があって東京を出て、また戻ってきたのかは分からないものの、そのことによって以前の繋がりが切れてしまったことを語った錬次。それならそれでと新たな関係性を築くことに積極的な彼は、それだけでも凄いと思えてしまうところではありますが、そのことに鳴海が真っ向から反対意見をぶつけたことで、新たな関係性の象徴である鳴海と、名前からすると古い繋がりは平坂組だと考えるなら、そちらとの関係がこれからどう描かれていくのかが興味深いところ。鳴海が言うように、彼がかつて持っていたものは実際には失われていないことが描かれるのか、それとも、彼自身が今のところ爆弾みたいな男に見えるので、それで木っ端微塵にしてしまうことになるのか。

まあ、錬次については、今のところはまだ、ケンカっ早いということと、他人の奢りが好きで遠慮しないということくらいしか分かっていないので、今後どう転がるかは分からないところですが。そんな錬次に、人と人の繋がりはそう簡単に壊れたりしないことを語った鳴海は、久しぶりにその思考経路について行けてちょっとホッとしたところ。映像が差し挟まれたこともあり、それが、二話以降彼が実際に見てきた(そして視聴者もそれを共有している)、切れていなかった繋がりから出た発言だと分かりましたからね。そういう意味では、四話にミンさんの話を持ってきたのはうまい構成だったと言えるところなのでしょうか。

 

またヤクザ絡みになるのか、それとも今回は違う人物(組織)が絡んでくることになるのか分からないものの、ラストで鳴海が錬次と再会してしまったことで、やはり今回のエピソードのキーキャラは彼になりそうな予感を抱きつつ、次回のサブタイトルに早速不安を抱きながらも、今回の事件がどう転がっていくのか楽しみにしたいところです。

……そう言えば、今回のサブタイトルこそ何を指すものだったのかがちょっと気になるところ。「あいつ」と「俺」は一体誰なのか……。最初は「俺」は鳴海かと思っていたけど、よく考えれば彼の一人称は「僕」なわけで。又、「あいつら」なら今回絡まれていた錬次が浮かぶけれど、単数形なので少なくともあのシーンを指しているわけではなさそうで。この辺も、次回以降を見れば分かることですかね……。

 

◇次回「僕は負けそうだ」

 

 

神様のメモ帳 Page.4「はなまるスープ顛末記」感想3

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予想通り、番外編的な単発エピソードだった感じでしょうか。

とはいえ、一話目を除けば、前回のメオ親子のエピソードに、今回のミンさんと、父親という存在が大きく絡んでくるところを見ると、そして、確か鳴海も彩夏も父親絡みで何か抱えていそうだったっぽいことを考えると、「父親」というのは今後の物語の鍵になるものであり、そうなると、単発エピソードっぽかった今回の話も意外と重要だったりするのかもしれませんが。

 

今回は話の中心がミンさん親子ということで、前回までのような、主人公の気持ちについて行けない的な部分が薄かったのは良かったところですが(何だかんだでお世話になっているバイト先(?)の店長さんなわけですから、本当にストーカー的被害が発生していることを聞いて心配するのは自然な流れかと思いますし)、とはいえ、じゃあ凄く面白かったかと問われればちょっと困るところ。

 

スープだけ飲んでラーメンにはほとんど手を付けずに帰る謎の客が父親で(どうでもいいけど、お金を支払う以上、それに見合わないものを出されたらその反応も仕方ないのかもしれないけど、二回目以降はそれを承知でやっているわけだから余計に、食べ物を粗末にしていることにもやっとしてしまったところ)、最後にはスープの味に苦戦する娘にこっそりと助言して、今度はアイスも食べに来ると書き残す辺りは、ほっこりできるところではあったものの、ならそんなまどろっこしい真似しないでとっととちゃんと帰って来いよと思ってしまった部分も……(汗)。

結局のところ、ミンさんの父親が何故失踪したのか、今何をしているのかなどは謎のままで終わりましたからね(まあ、だからこそ、どうしても帰って来られない理由があるのかな、とも思いますが)。ミンさんが気づかないような変装(?)の理由も、ヒロが彼を見失った理由も。この辺、掘り下げる理由がないから語られなかったのか、それとも今後の事件に絡んでくるから語られなかったのかが分からないので、何とも言い難いところではありますが。

 

まあ、そんな感じで事件としてはすっきりしない部分もあったものの、コメディ回としては面白かったと言えるでしょうか。

さらし盗難の犯人が下着メーカーの男で、その熱き想い(?)を語ってくれたところとか、さらしの盗難にノリノリで首突っ込んでくるニート探偵団の面々とか。あと、風呂上りの姿を男性陣に見られても平然としていたミンさんが、さすがにさらしの匂いを嗅がれるのには抵抗があったところなんかは、ミンさんが可愛く見えたところですし(笑)。すっかり「はなまる」のバイトとして定着していて、スープの改良に徹夜で三日も付き合ってしまう辺り、鳴海は何だかんだでお人好しなのかなぁというのもありましたし(鳴海よりも先にバイトしていた彩夏ではなく鳴海を選んだのは、そういう部分を見抜いてなのか、それとも、彩夏が手伝わずに他のことをしていることこそに意味があるのかがちょっと気になったところでしたが)。

 

今後もこうしたコメディ色の強い単発エピソードのほうがアニメとしては楽しめるのかもなぁ……なんてこともちらりと思ってしまいましたが、おそらく次回からはまた本筋に戻ったエピソードになるかと思いますし、ここで息抜き回を挟んだことでこなれてきて改善されるかもしれませんし、もう少し見守ってみるところですかね。……取り敢えず次回は、今回は出番のなかった四代目が出てくるようなので、それだけでもちょっと楽しみなところですし(笑)。

 

◇次回「あいつは俺を知っている」

 

 

神様のメモ帳 Page.3「僕が二人にできること」感想3

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取り敢えず、草壁親娘が無事再会できたのは良かったです。四代目の協力が得られた辺りからは明るい結末も見えてきたような気がして、これならたぶん大丈夫じゃないかとは思っていましたが、それでもやっぱり、二人が再会できたシーンではホッとしました。

 

そんな感じで、今回はハッピーエンドで終わった草壁親娘のエピソード。その解決には鳴海の思いついた大胆な策がうまく作用するなど、それまではどちらかというとお荷物だった主人公が起死回生の一手を思いつくのはある意味お約束ではありますが、だからこそ、ヤクザ相手にハッタリをかますということをやってのけたことも含めて、それなりにわくわくしながら観られたところでしょうか。

 

……ただ、“それなり”になってしまうのは、相変わらず私が鳴海の心情について行けてないというか、かなり振り落とされそうになってきているからですが(汗)。

いや、説明されれば全く分からないわけじゃないんですけどね。今回も、いきなり盃を交わすとか言い出したときは、「は?」と画面の前でぽか〜んとなってしまったところですが、メオを狙うヤクザたちに対抗するための武力を欲した故の発言だと分かれば「ああ、そういうことね……」と思わなくもないですし、今回かなりアクティブだった彼の行動も、前回の失言の罪滅ぼしがあるだろうことを思えば少々の無茶も分からなくもないですし。

 

でも、相変わらず鳴海のアリスへの信頼の高さはよく分からないし(まあ、これはおそらくそうなるに至ったエピソードが省かれているからなのでしょうが)、メオに誠意を見せたい気持ちは分かるけど、それにしては直接的には一言もメオに謝ってないような気がするのがちょっとちぐはぐに思えてしまうところですし。エピソードが少なくとも一つは丸々抜けていることの弊害なのか、それとも物語がハイスピードで進んでいる(と思われる)ことが原因なのか……。

まあ実際、展開が速いせいかちょっと淡々と進んでいるような印象はあるわけですが、それでも四代目のことなんかは素直にかっこいいと思えたりするわけですから、やっぱり鳴海の心情描写が足りていない部分が大きいのかなぁと思ってしまうわけで。これが今後も続くようなら、ちょっと厳しいことになりそうだなぁと思ってしまうわけですが……それとも、ここは一度自分の中の鳴海像にリセットを掛けて、二話以降の鳴海が「鳴海」だとして観ていくべきなんですかね……。

 

◇次回「はなまるスープ顛末記」

 

 

神様のメモ帳 Page.2「君と旅行鞄」感想4

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ひょっとしてこの作品、家族関係の問題がけっこう中核を担うのだろうか……なんてことを思った第二話。

 

あくまで今回のエピソードではそれがメイン……という可能性もあるけど、鳴海も、彩夏も、家族に何かしら問題を抱えていそうなのが描かれていたのを見ると、特に鳴海はマイナス方向に根が深そうな感じがしたこともあり、鳴海のそれが解消されるまでは、仮に次のエピソードではその問題から離れたとしても、要所要所で関わってくるのでは……と思えるものが。

お父さんはキミを捨てて逃げたんだ、とメオに告げたときの鳴海を見ると、余計にそう思えてしまうものがあったかな、と。あの台詞は、余計な親切心とかそういうのじゃなく、鳴海自身にわだかまりがあるからこそ飛び出したものに聞こえたし、そもそも鳴海が家族というものにもっと希望を持っているのだとしたら、それはどちらかというと彩夏がアリスに言ったような、そっちよりの考え方になるんじゃないかなぁという気もするので。

 

それはそれとして。どうやら、第一話はオリジナルで、この第二話からは原作二巻のエピソードらしいというのを目にしましたが、そのせいなのか、鳴海の行動や言動にちょっと違和感があったかも。

第一話でなし崩し的に巻き込まれ、それを経てアリスらと関わることになったのは分かるけど、既に鳴海がすっかりアリスの助手というポジションに自分を置いてしまっているのが「?」となったところで。又、メオを助けたいんだと四代目に宣言したときも、第一話でも何だかんだで自分から事件に関わっていったのを見ると、根っこの部分ではそういうのを見過ごせないような、そんな人間なのかもなぁとは思うものの、鳴海がそこまで言うのにはしっくり来ないものがあって。

それこそ、関わった事件が一つすっぽりと抜けてしまっているような、一つ階段を飛ばしたようなものを感じてしまったかなぁ、と。個人的に、第一話での彼のモノローグから、アリスらと関わることで彼が何を考えどう変わっていくのかに興味を持った自分としては、その一足飛びな感じはちょっと残念だったかも。

 

アリスが草壁の残した携帯に気づき、敵も動き出したのを見ると、次回でこの事件は決着、ですかね。

第一話の結末があんな感じだっただけに、メオが無事お父さんと再会できるかがかなり不安ではありますが(実際、父親逃亡説を有力として少佐たちが語っていたときも、連絡すらないのは、既にとっ捕まってそれが不可能な状況に置かれている……最悪殺されているという可能性は考えないのだろうかというのが不思議なところでしたし)、それくらいは救いのある結末だといいなぁと思います。

 

 

2011年7月新番組感想(2)「神様のメモ帳」 #1 彼女について知っている二、三の事柄5

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新番組第二弾は、「ロウきゅーぶ!」と同じく電撃文庫発の「神様のメモ帳」。こちらも原作は未読での視聴です。

 

第一話は、転校続きでどこか一歩引いた場所でひっそりと人と関わるスキルを身に付けてしまった高校生・藤島鳴海が、自称「NEET探偵」のアリスとその仲間たちと出会い、何だかんだで仲間になる(?)まで。

 

この手の物語の導入部ではよくあることですが、主人公(キャスト順とかを見るとアリスが主人公っぽくもありますが、ここは視点人物的な意味で鳴海のこと)が未知の世界にひょんなことから関わりを持つことになった際、その無知を嘲笑うかのように、妙に上から目線でカチンとくることをあれこれ言われる展開が付随してくるわけですが、個人的にはここが一つの境目であったりします。

中には正当性のある非難や揶揄の場合もあるでしょうが、余程主人公に非があるような描き方をされてでもいない限り、基本的には主人公視点で物語を見ることになるため、個人的には非常に不愉快なシーンになるわけで。その不愉快さが臨界点に達するレベルで話を進めてしまうと、そこで視聴終了になりかねないし、そこを乗り越えても、そのキャラクターに対して後々まで遺恨を抱くことになる場合もあります。主人公が意図せず、強制的に巻き込まれた場合なんかは特に。

 

とまあ、その点に関しては例に洩れずにもやっとした感覚を抱いてしまったわけですが、それだけでは終わらなかったのが、鳴海の冒頭でのドット云々の独白だったかな、と。

何者にもなれないままの、ただの点でしかなく、そしてそのまま終わりそうだった彼へと積極的に接触してきた篠崎彩夏。そして、彼女に引っ張られて連れられた先で出会った、アリスを始めとするNEET探偵たち。彩夏が何故鳴海にああも積極的に干渉してきたのか、その真意は分からないので(単に鳴海をそれまで見てきてその生き方が気になったとか、園芸部員候補を探していたら目に留まったとかかもですが)、後々そこで何かひっくり返る可能性も否定はできませんが、現時点では、鳴海は幸運にも、彼の世界を動かしてくれる人たちと出会えたようにも見えたわけで。ならそれは、時に理不尽な彼らの言動には目を瞑る価値があるものかな、と。

 

そう思えたのには、アリスという少女の魅力も大きい気がしますけどね(笑)。NEET探偵時のどこか神秘的な雰囲気も、その語る言葉も含めて惹き込まれるものがありますが、同時に、ちょっとしたことで涙目になる、年頃の少女らしい可愛い一面もあって、そんな彼女を見ていると、「アリス可愛い」だけでも視聴を続けられそうな気がしてくるような……。

 

まあ、それも見所の一つでしょうが、第一話を観た感じだと、主軸となるのは、アリスたちや彼女らの関わる事件に触れることで、鳴海がどう変わっていくのか、何者になっていくのか、というところなのかな、と思うところです。

そうなると、探偵を自称してはいますが、「GOSICK」のように、謎解きよりも、鳴海やアリスたちとの関係性や、鳴海が何を感じてどんなふうになっていくのかのほうがメインになるのかな、と(実際、あんまり謎解き要素はなかったと思いますし)。少なくとも一話を観た感じだと、自分の興味の方向性はそっちにあるので、これから本格的にアリスたちと関わっていきそうな鳴海がどうなっていくのかを、次回以降も楽しみにしたいと思います。

 

 

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
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