翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

アニメ感想(2013年4月〜)

「今期終了アニメ(9月終了作品)の評価をしてみないかい?22」

遅くなりましたが、 「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(9月終了作品)の評価をしてみないかい?22」に参加させていただきます。

 

当ブログでは、「とある科学の超電磁砲S」「Free!」「サーバント×サービス」「恋愛ラボ」「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 THE ANIMATION」「神様のいない日曜日」「八犬伝−東方八犬異聞−(二期)」「有頂天家族」「銀の匙 Silver Spoon」「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」の10作品の評価をしてみたいと思います。

 

 

……ただまあ、さすがに9月終了作品は時間が経ちすぎていて大半がうろ覚えになってしまっているので、作品によって評価が甘くなっていたり辛くなっていたりとちょっと安定しないかもしれません(汗)。

 

あと、一月の新番組ラッシュが一段落してからこの記事を書こうと予定していたのですが、実はその矢先に体調を崩してしまっていまして。何とか仕事は一日休んだだけで復帰していましたが、無理したせいか、眠気やら吐き気やら目眩やらの微妙な体調不良がその後も暫く続いていて、その間はパソコン自体も触る気にはなれない状態で。結局、各作品に対するコメントを書くだけの時間は確保できなかったので、今回は点数のみの評価とさせていただきます。

……「神ない」などは特に、少しずつ再視聴していることもあって書きたい気持ちはあったのですけどね……。

 

 

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「今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?21」

遅くなりましたが、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」のピッコロさんにお誘いいただきまして、「今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?21」に参加させていただきます。


当ブログでは、「RDG(レッドデータガール)」「カーニヴァル」「はたらく魔王さま!」「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」「DEVIL SURVIVOR the ANIMATION」「翠星のガルガンティア」「這いよれ! ニャル子さんW」「変態王子と笑わない猫。」の8作品の評価をしてみたいと思います。


 

 

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2013年9月終了アニメ感想(3)「とある科学の超電磁砲S」/「ダンガンロンパ」/「恋愛ラボ」

 いきなり余談ですが、土曜日の公開初日に劇場版「空の境界 未来福音」を観てきました。

 初日だけあって凄い人だったわけですが(まあ、席をネット予約した時点(の席の埋まり具合)で予想はしていましたが)、あの混雑(専用グッズ売り場だけでなく、劇場に入るまでもが超長蛇の列!)にもめげずに観てきただけの価値は十分にあるものでしたね。

 

 全体的に良かったのは勿論だけど、映像になってビジュアルが付いた瓶倉ミツルが自分の好みにドストライク過ぎてちょっとどうしようかと思いました(笑)。文章だけの時点でも好きなキャラだったけど、ますます好きになってしまいましたよ。

 そして、そんな彼と未那のコンビがまたツボ過ぎて、この二人のシーンを観るためだけにもう一度劇場に足を運ぼうか真剣に悩むくらいです(笑)。できればこの二人のその後とか見てみたいなぁ……と、パンフレットに載っていた四コマとイラストを見たらますます思ってしまったところでもあります。

 あ、さすがにこの二人ほど撃ち抜かれることはなかったですけど、静音ちゃんもやっぱり元から(下手したらヒロインの中で一番くらいに)好きなキャラでしたけど、動きと声が付いて更に好きになりましたね。

 

 

 ……そんな感じで大満足な映画だったので、その後に観た以下の作品の最終回は、ひょっとしたら若干評価が厳しめになっているかもしれません(苦笑)。

 

 

『とある科学の超電磁砲S』  ★★★★☆

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「妹達編」だけなら星五つ。

「革命前夜編」だけなら星二つ〜三つ。

正直に言ってしまえば、そういう評価になるでしょうか。前半の「妹達編」が素晴らしかっただけに、後半はどうにも失速してしまった印象が強かったです。ぶっちゃけ、合間にあった勉強会(という名の鍋パーティー)みたいな日常エピソード+日常に起こるちょっとした事件を残り話数描けば一番良かった気がするのですけど。

 

とはいえ、「革命前夜編」も全てが悪かったという気はありません。「妹達編」では一人で突っ走っていた美琴が仲間を頼るようになるとか、暗部に拉致されたまま退場となった布束さんの救済とか、そういう点を描くという意味では、というかそういう点にだけ注目するのなら、悪くないシナリオだったと思います。

 

……ただ、致命的にそのシナリオのバランスが悪かったというか(汗)。

 

一つには、敵となる有富たち。暗部にも関わっている割には終始小物感が付き纏う、設定が壮大な割には器が小さい、何ともちぐはぐな印象の拭えない敵であったこと。布束さんが暗部側に連れて行かれてしまった以上、暗部を絡ませなければいけなかったのかもしれないけど、それにしては敵が矮小すぎるわ、その割にはやけに力を持っているわで、何でこんなのが野放しになっているんだろうと不思議になってくるくらいで。むしろ、学園都市の上層部が何か目的があって彼らを好きにさせていると言われたほうが納得できそうなくらいというか。

又、終盤の引きがちょっと微妙だったのもあります。美琴が有富に言われたとおりに注射を打たれちゃうとか、学究会会場の警備を美琴の仲間たちだけで固めるとか、翌週のエピソードを見たらそんなことはなかったって分かるんだけど、その回の終わりまでで観ると、「あれ? 美琴って何も学習してないの?」と思ってしまうようなことになっていて。その失望を一週間引き摺っちゃうのって、マイナス印象のほうが強く残っちゃうことになっていたなぁ、と。

あとは、私は基本的に「禁書目録」も「超電磁砲」もコミックスとアニメでしか触れていないので、細かい設定なんかはあまり把握していませんが、それでも、「え、これってアリなの?」と思うような展開がちょいちょい見られたのが変に引っ掛かってしまったところで。そこもまた足を引っ張ってしまっていた感じでしょうか。

 

そんな感じで、「妹達編」の出来が良かっただけに、余計にいまいちというか、ちぐはぐ感の付き纏うものになってしまっていて、結果としてそれが、「超電磁砲S」という作品自体の評価を下げてしまったかな、と。ホント、前述のような点は、前半を補うものとしては悪くないもののはずなのに、無駄に話を大きくするから変なことになってしまったかな、と。そういう意味では、前半が本当に良かっただけに、残念だったかと思います。


 

 

『ダンガンロンパ The Animaiton』  ★★★☆☆

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取り敢えず、1クールでゲーム原作アニメをやろうと思ったら、よっぽどスタッフ側に腕がないと駄目なんだな、というのを再確認したアニメだったでしょうか(苦笑)。まあ、2クールだったら面白かったのかどうかは分からないですけど。

 

とはいえ、個人的に致命的だったのは、ストーリーとか演出とかよりも何よりも、この物語の主人公が苗木君だったことのような気もします(汗)。何と言うか、ここまで感情移入できない主人公はなかなかいないというくらい、ちっとも彼に共感できなかったのが、絶望と希望なんてものを扱っているだけに、余計に痛かったなぁ、と。一貫して「悪いのは黒幕だ」と言い切れるのは凄いけど、彼の言う「信じる」という言葉は妙に妄信的な上にブレているから、いっそ気持ち悪いくらいで。かといって、じゃあ他に感情移入できるようなキャラがいたかというとそういうわけでもないから、また困るところだったのですけど。

学級裁判で推理していく流れは面白いところではあったけど、終盤で黒幕側がそのルールすらひっくり返してしまってくると、それがまた微妙に萎えてしまったところでもありますしね。いやまあ、それはそれでいかにも終幕が近付いている感じではあったのですけど。

 

一応最後まで観るくらいには興味を抱けるものになっていたけど(初期設定自体はむしろ好きな感じですし)、どうにも盛り上がりに欠けた作品だったかなぁ、という気がします。


 

 

『恋愛ラボ』  ★★★★☆

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予想どおりと言えば予想どおりだけど、1クールだとやっぱりリコのウソがバレるところまででしたねー……。

うーん、個人的には、この作品はこれからが本番というか、ここからが面白さが跳ね上がって行くところだと思っているのですけど。何せ「“恋愛”ラボ」なわけですから、やっぱりその恋愛研究が実践編に入ってからが、ね。

 

ただ、そういうところだけじゃなく、個人的にアニメは構成がいまいちだったなー、という気はします。平たく言えば、もっとコメディに振って良かったと思うというか。一話を始めとして、コメディ部分は素直に面白かったと思いますし。


 

といっても、シリアスを入れるなというわけではなくて。というか、そもそも原作にもシリアス要素はあるわけで(取捨選択はあれど、原作どおりアニメも進んでいたわけですし)、私はコミックスでまとめて読んでいるから、雑誌連載で読んでいたらまた違った感想になるかもしれないですけど、原作の宮原るりさんの作品って、この「恋愛ラボ」に限らず、総じてそういうコメディ的な部分とシリアスな展開が、凄く絶妙なバランスで成り立っていると思うわけですよ。基本コメディなんだけど、シリアス要素が上手い具合に作品が引き締まる感じで入るというか。

なのですが、アニメはちょっと過剰にシリアス部分を入れ過ぎというか、引っ張りすぎというか。もっとさらっと流しちゃって良いのに無駄に引っ張るから、却ってバランスが悪くなっちゃっていたなぁ、と。次回も観てもらうためには引っ張ったほうがいいのかもしれないけど、少なくともこの作品においては、そうした部分をその回の終盤に持ってきて次回に引っ張るとか、そういうのはいらなかったと思うのですよね。

 

あと、リコとマキの仲直りで終わるのは予想通りではありましたが、できればその後にナギ&ヤンのフォローも入れて欲しかったな、と。まあ、そこまで入れちゃうと、まだ続く感じになっちゃう、というのもあるかもしれませんが……でも、それがあるのと無いのとでは男子陣に対する印象もまた違ってきちゃうんじゃないかな、と。今回アニメ化された部分だけだと、ちょっと便利キャラで終わってしまったような感じもありますし。

……まあ、あれだけの出番で終わったからこそ、最終回でもマキが思い出していた嫌味を除けば、ヤンが原作の印象よりかなり好青年になっていましたけどね(笑)。いや、強烈な嫌味キャラである点を除けば、元からある意味一番まともな常識人な気はしますけど。

 

そんな感じで、アニメ化は嬉しいし(特にナギ&ヤンはアニメだと好青年度が増していて観ていて楽しかったし(笑))、面白いところは面白かったけど、ちょっとコメディとシリアスのバランス取りには失敗していた、原作の魅力を引き出すという意味では若干失敗気味だった作品だったかなー、という印象でしょうか。そこだけがちょっと残念でしたかね。

 


 

2013年6月終了アニメ感想(5)「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」5

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原作既読者の一人としては、なかなか評価の難しい作品だったなぁ、と思います。

何せ、原作六巻分を1クールで、そのうちの二巻分は一冊一話という超ハイペースというか圧縮展開で駆け抜けていったアニメ版。生半可なスタッフが作ったのでは、そしてそうして出来上がったものを観ていない時点でその話を聞かされたら、それだけで駄作決定じゃないかと思ってしまってもおかしくないわけです。

 

でもじゃあ、アニメ版「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」が駄作だったかと言えば、そんなことは全然ない。

確かに“肉”の部分は容赦なく削ぎ落としたかもしれないけど、骨の部分はしっかりと残っているから、原作を知らなければ十分良作と言っていいものに仕上がっていたのではないかと思うくらいです。むしろ、1クールの中でこの作品らしい部分まで描くことを考えるなら(八幡というキャラの本領が特に発揮されてくるのは、やはり鶴見の件辺りからが顕著だと思うので)、八幡・雪乃・結衣に焦点を絞ったような構成は正解だったのではないかと思うほどで。

 

そもそも、改めてアニメとして見ていると、この作品自体がアニメ映えするか、という問題もある気もするのですよね。

原作の面白さを支える大きな一つが八幡のモノローグという、文章媒体だからこその部分が大きいし、又、特に人間関係においては非常にリアルというかシビアというか、そういう作品なので、それぞれのエピソードのいわゆる解決編における部分において、分かりやすいカタルシスというものには欠けている作品でもあります。実際、原作既読だからこそ、そういう展開でもそういうものだとして観ていましたけど、もしも私が原作を知らずに観ていたら、やっぱりちょっとがっかりしてしまった部分はあると思うのですよね。アニメだと余計に、スカッとした展開になるのを期待してしまいますから。

もっとも、そういう部分がこの作品の持ち味というか、他作品とは一線を画している部分でもあるので、そこにこの作品ならではの楽しみを見出せたら、また違ってくるのかもしれませんが。

 

あとはまあ、原作を知っていると、お約束として削られた部分を惜しむ気持ちはあるよね、という。

材木座・戸塚辺りは大幅に出番を削られているし、そもそも登場自体を削られていたキャラもいたような……。あと、私だけかもしれないけど、意外と平塚先生が割を食っていたような気がするな、と。全部確認したわけじゃないですが、原作とは台詞が変えられている部分もあって、アニメを観たときと原作を読んでいたときでは、同じシーンでも平塚先生の印象が妙に違っているときがあったので。……どっちが良いのかはまた別の話になるかもしれませんが。

 

逆に、特に最終回や番外編を観て良い感じになっていたように思えたのが、葉山の扱いでしょうか。八幡とは別のベクトルで並び立つ存在として、相容れないけど認め合ったライバルキャラ(という言い方で合っているのかは分かりませんが)として、分かりやすく確立されていたなぁ、と。

本編が、雪乃との関係という点では見事に昇華されながらも苦さも残すラストだったので、一話完結エピソードとしてはほどほどに爽快で適度なオチの付いた番外編は、ラストを飾るエピソードとしては後味の悪くない良いものだったと思うのですけど、そう思えた一つには、密かに八幡を認めているからこそ、これまでだったら誰にも見咎められるはずのなかった八幡の前に立ち塞がった葉山という構図があったことが大きいと思いますしね(そして、八幡自身もそれを考慮に入れて二段構えの作戦を取っていたわけですし)。

 

それと、このラストエピソードでは、葉山だけでなく、雪乃と結衣も八幡の行動には気づいていた、というのも何気にミソかと。

雪乃の言うとおり、他にも見ていて気づいた人はいたかもしれないけど、視聴者の目に見える形でそれを示したのはこの三人だけ――即ち、現時点で八幡という人間に何らかの形で一目置いている人だけ、というのが、1クール掛けて描いてきた物語の締めとしても綺麗で、最後にこの番外編が描かれたことで、より上手い形でアニメ版は終わったのではないかと思います。

 

 

2013年6月終了アニメ感想(4)「カーニヴァル」/「翠星のガルガンティア」

『カーニヴァル』  ★★★★★

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何気に今期のアニメの中ではけっこう放送日を楽しみにしていた作品の一つでした。

前期の「キューティクル探偵」と同様、アニメになる前は、原作コミックスを店頭で見かけても食わず嫌いしていた感じでしたが……蓋を開けてみればなかなか自分好みの面白い作品でしたね。……こうなると、他にもそういう作品がありそうな気がしてくるところかも(笑)。

 

まあ、序盤はともかく、中盤以降は楽しみつつも、何だかちょっとエピソードを省略していないかという感じで話が飛んだように感じることもありましたが……実際、最終回の内容までをやるためか、そういう部分はあったっぽいですね。それでも十分楽しめていたからそこまで問題視してはいないし、そんな話を目にしてついつい原作コミックスに手を出し始めてしまった辺り、メディアミックスとしては十分成功しているのかもしれませんが(笑)。

 

嘉禄(本物?)の救出には成功していたり、何気に花礫にとっては一つの成長物語(という言い方でいいのかは分かりませんが)だったのかというのが最終回で判明してみたり(能力的な意味では、サーカスが超人過ぎるので花礫がそこまで引け目を感じる必要はないというか比べる相手が間違っている……といった感じではありますが、むしろ大事なのは、(一応入院費を稼ぐという目的はあったとはいえ)それまでは非合法にその日暮らしをしていた花礫が明確な目標を見つけてそのために生きることを決めたということでしょうね)と、物語的にはきちんと一区切り付けてくれたので、そこもなかなか好感が持てるところですかね。仮に最初から分割二クールが決まっていたとしても、やっぱり一度終わる段階できちんと区切りは付けて欲しいし、特に二期が決まっているわけでもなければ尚のこと、何かしらちゃんと終わらせて欲しいですから。


 

しかし同時に、敵は取り逃がして終わっているし、嘉禄(偽者?)のことを始め、まだまだ謎も残っている感じで、二期もやろうと思えばやれそうなのが、期待したくなるところでしょうか。

 

 

『翠星のガルガンティア』  ★★★★★

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どこに焦点を当てて観るかで評価が変わりそうな終わり方だったかなー、という気がします。

 

取り敢えず、序〜中盤にかけては文句なしに素晴らしかった、と言って良いものだったかと思います。異邦人(宇宙人)であるレドとチェインバーがガルガンティアに流れ着いての異文化交流が非常に丁寧に描かれていて、とても楽しんで観られました。

 

ただ、そこまでが丁寧に描かれていた分、終盤は駆け足展開に感じてしまい、そこがちょっと残念なところだったかも。特にレドたちがガルガンティアから離脱した後はガルガンティアサイドやエイミーの描写が少なく、危機を知らされて助けに行こう、となったり、最終回でエイミーが飛んできてレドにあれこれ言っていたりした辺りは、唐突感のほうが強く感じてしまったので。

 

又、とんでもない正体が発覚したヒディアーズやクーゲル船団。これらについてきっちり描いてくれることを期待した人にとっては、終盤でさらっとやって終わってしまったのは肩透かしだったかもなぁ、と。もし仮にこれらの問題についてもしっかり取り組もうとしたのだとしたら、完全に尺不足だっただろうと思いますし。

ただ、そうやって真面目に捉えると終盤にさらっとやって終われるレベルのテーマではないのですが、これらをメインではなく、メインを描くためのツールでしかなかったと考えるのなら、個人的には納得できるところでもあります。

 

それが何かと言えば、レド、あるいはレドとチェインバーの物語であり、チェインバーが導き出した結論。実際、前述した部分がそんなふうにややおざなりな感じで描かれて終わってしまったので、私はこの物語は、レドという一人の少年が、一人の“人間”として己を確立させるまでの物語だったのだ、というふうに解釈しています。そう捉えれば、ほぼ完璧に描き切ったのではないかと。

 

チェインバーの語る人間の定義は、人間全体にも当て嵌まるものではありますが、そういう物語だとして見れば、ヒディアーズ殲滅のための一兵士として自分を同定していたレドを、ただの兵器ではなくちゃんと一人の人間なのだと伝えたようにも見えますし、ガルガンティアで過ごした時間も含めてレドを肯定し、最後には、地球で生きていくには邪魔な「兵士」という鎖から解放して背中を押したように思えます。

……これらを、AIが人間の心を得たとかではなく、あくまでロボットとしての在り方・考え方でやり遂げた辺り、そこだけでも他とは一線を画す部分だったように思えます。ヒディアーズ≒人間やストライカーを論破したところなど、観ていて震えたところですし。

 

レドのほうも、ガルガンティアで過ごした時間、触れ合った人々との経験から、ただの一兵士ではない考え方や気持ちを獲得していって、エピローグではちゃんと自立した一人の人間として生き始めたところを見せてくれました。

ただ、そうした自覚を持ち始めたばかりの彼はまだ未熟だからか、そんな彼と共に在り背中を押したのが論理的に分かりやすくそうした部分を見せてくれるチェインバーだったからか、レド自身がそうなれたのはチェインバーの功績のほうがかなり大きく見えてしまったのが少し残念だったかも? もうちょっとレド自身がはっきり決断してみせるようなシーンが多くても良かったかなぁ……とか。どちらかというと、レドが自分でも自分の気持ちをはっきりとは摑めないまま口にした言葉を、チェインバーが明確に定義した印象のほうが強い気がしますからね。レドがようやく己を獲得し始めたばかりなのを考えると、そのほうが自然なのかもしれないですけど。

 

そんな感じで、レドの物語としては1クールでしっかり描き切った印象のある終幕でしたが、一つ不満があるとすれば、チェインバーが退場してしまったことですかね。

それが技術的に可能だったのかどうかは分かりませんが、観ていて途中で思ったのが、チェインバーの身体そのものはストライカーとの戦いで壊れたとしても、AIだけはあの通信機で生き残らないかな、ということ。

 

神を自称するようになってしまったストライカーを見て、使い方を誤れば自分たちのような機械・兵器の存在は危険なことを示唆していたチェインバーを見て、今の地球で今後も生き続けるならば、自分たちのようなオーバーテクノロジーはむしろ害悪だと判断して自らもまた破壊の対象として考える可能性は脳裏を過ぎったのですよね。だから、そういうことであるのなら、チェインバーが自身の身体を破壊すること自体はアリだとは思うわけです。

 

しかし、いくらレドの自立を最終的に描くためとはいえ、チェインバーそのものを殺す必要はあったのかな、とも思うわけで。

まあ、そこはあくまで人間を支援する機械であることを貫いていたチェインバーなので、レドを兵士でないと定義するのなら、彼の論理では自身そのものが必要ないという判断になってしまうのかもしれないとも思いますが……。でも、そこに何とか抜け道は無かったのかな、と。

チェインバーの論理に則るのならそういう結末になるのも必然だったのかもしれない……と今これを書きながら思えてきてしまいましたが、レドの側に立ってみるなら、それこそチェインバーは隠居状態でいいから(前述のような通信機で会話することしかできない状態なら必然的にそういうことになりそうですし)、そこにいて欲しかったんじゃないかなと思うし、レドという子供を見守り続けてきた親と定義するのなら、むしろそうするべきだったんじゃないかとも思えます。

そんなふうに思えてしまうから、そこだけはちょっと不満の残る最後でした。

 

とはいえ、前述のようにレドの物語としてはしっかり描かれていたと思うし、序〜中盤が素晴らしかったのも事実。それが終盤まで続けば……と思う気持ちもありますし、もしそうなっていたら傑作だったと思えたかな〜なんて思ったりもしますが、そこまではいかなくとも、1クールの間毎週楽しませてもらいました。

 

 

2013年6月終了アニメ感想(3)「変態王子と笑わない猫。」/「這いよれ! ニャル子さんW」

『変態王子と笑わない猫。』  ★★★★★

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終わってみれば何気に今期のダークホースだったかもしれません。

 

ここまで見事に伏線回収してくれる作品もそう無いのではというくらい、最終回では、これまでにあった、その時点では引っ掛かってしまったような部分を解消し、最高潮に盛り上げて、綺麗にまとめてくれました。

同時に、序盤を観たときに感じた、本質は真面目な物語を、主人公の変態設定を始めとしたラノベ特有のあれこれで包んでライトに見せている物語、というのも最後まで貫かれていた感じで。まあ、逆にそういう要素が鼻に付いて脱落した人もいたかもな〜と思う部分もありますが、そこはキャラデザと月子ちゃんの可愛さで、少なくとも私はカバーされていたかと(笑)。

 

ファーストエピソードはともかく、セカンドエピソード(原作二巻以降?)からは、猫神様の力が乱発され過ぎに感じる部分も少なからずあったり、エミのエピソードは正直浮いている気がしたりもしていましたが(陽人の記憶には不自然な欠落がある、というのを示すエピソードとしては、全部が全部不要とは言えないのですけど)、最後まで観ると、それらにもちゃんと意味があったんだなぁ、と。こういうのがあると、余計に最後まで観て良かったと思えるところもあるので、物語自体も素晴らしく締めてくれたこともあり、二重に嬉しい感じだったでしょうか。

 

ただまあ、個人的に一つだけ引っ掛かったままで終わってしまったのが、小豆梓の扱いですかね。正直、セカンドエピソード以降は彼女の存在を持て余しているように思えてしまうところもあったのですが(筒隠家に缶詰になったときなどは、彼女の存在が潤滑油になってくれた部分もありましたが)、その印象を最後まで完全に払拭することはできなかったなぁ、と。

それこそ完全に個人的な好みの話になってしまうかもしれませんが、あまり複数の女の子の間でふらふらしているような男主人公はあまり好きではないのですよね。特に、そういう意味での好意を抱いているわけでもないのに、あるいは本命の女の子がいるのに、それを勘違いさせるような態度を取ってしまうのとか。

陽人の場合、本人の変態的な部分と、それでいながら恋愛的な矢印が誰にも向いていないように見えるのが(月子ちゃんに対しても、一番大事な女の子ではあっても、恋愛対象として見ているかというと……という感じで。他の女の子に比べればまだそういう感情がありそうな気はしますが)、端から見ればハーレム状態でもちょっと他とは違う部分ではあるのですが。例の、猫神様の力で、思い出になった途端記憶から消えてしまうこともありますし。

しかし、だからこそというのか、それでもと言うべきなのか、ともあれ、物語の本筋として必然的に関わることになる鋼鉄の王はともかく、小豆梓がキープ状態になってしまっているのが最後まで引っ掛かってしまったなぁ、と。

 

まあ、原作はまだ続いているので、これに関しても、後のエピソードで綺麗に解消される可能性があるので、今の時点でどうこう言っても仕方ないのかもしれないですけどね。けどまあ、今回のアニメ化に関しては、そこだけが引っ掛かってしまったなぁ、と。それ以外の部分が綺麗に決着しただけに、余計に気になってしまったのもあるかもしれませんが。

 

とはいえ、冒頭で書いたとおり、前述の部分さえ除けば、十分満足できる物語でした。基本的に月子ちゃん目当てで(笑)、それほど多大な期待をしていたわけではなかったので、予想外に素晴らしい大団円を迎えてくれたのは嬉しかったし、最後まで観て良かったと思えたところです。

 

 

『這いよれ! ニャル子さんW』  ★★★★☆

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一期一話のように突き抜けて面白いと思えたエピソードというものは無かったものの、それぞれのエピソードが多少の差はあれ大体そこそこの面白さを保っていて、全体的に見れば二期のほうが面白かったかなー、と思えた「ニャル子さんW」だったかと思います。

 

一期に比べると、ニャル子たち三人が暴走して大惨事、という展開が少なかったのもそう思えた一つの要因かもしれませんが。個人的にはやはりそこが最大のネックだったと思うので。

三人だけでなく、ニャル子一人だけ見ても、今期のニャル子は落ち込んだりしおらしくしていたりと、暴走時と大人しいときとが上手くバランス取れていたのもあるかもしれませんね。前者が強すぎると観ていて辟易してしまう部分が強くなってしまうので。

 

ラブコメとしても、真尋が少しずつニャル子にデレてきたり、クー子がニャル子だけでなく真尋にもアタックし始めたりと、そうした部分が面白い方向に転がってきたのもあるのかも? 代わりにハス太が二人に比べると空気になっていることが多かったような気もしますが……三人揃って大惨事になるよりは、こっちのほうが楽しめるのでこれでいいかな、と。ハス太には悪いかもしれないけど、このくらいのほうがバランス良いように思えますし。

 

 

 

2013年6月終了アニメ感想(2)「はたらく魔王さま!」/「DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION」

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堅実に作った結果、相応の良作となった、といった印象の作品だったでしょうか。(ラノベ)原作付きアニメのお手本の一例とも言ってもいいかも?

 

ともかく、そんな感じで終始楽しめた作品でしたね。途中で今回のアニメ化分だけでなく、原作最新巻まで読破してしまったりしていましたが(笑)、その上でも、アニメはアニメで映像媒体ならではの魅力込みで楽しめたかな、と。顔芸レベルで表情豊かなキャラクターたちとか特に(笑)。

 

まあ、原作知識がある場合の常として、比較して思うところが全く無かったわけではないですが(例えば、最終話の芦屋とか。原作だと真っ当に漆原の使い込み分を稼いできて詐欺騒動には関わっていないですし、これ以外のエピソードを観ても、アニメでの彼はオチ要員としてキャラ立てしていた部分が強く、これはこれで面白いけど、そうじゃない部分の芦屋のほうが好きな人とかはどう思っていたんだろうなぁ、なんて余計な心配をしてみたり)。

でも逆に、vsサリエル戦がオルバや漆原も参戦しての、アニメではこれがラストバトルとなったので、出せるだけのキャラを出しての原作よりも派手なバトルになっていたのは、やはりアニメとしては視覚的に楽しくなっていたかなと思いますし(それでいて、原作との著しい齟齬もないと思うので、改変していても二期があっても特に支障はないかと思うので、そういう点でもアニメスタッフは上手かったな、と)、又、恵美が真奥に傘を返すエピソードを最終話Cパートに持ってきたのは、アニメとして一区切り付けるものとしてはうまく嵌っていて、そういうところでも上手かったなぁと思います。

 

基本的には、異世界の勇者と魔王が現代日本に流れ着いちゃったら……という、そのギャップも込みで楽しめる庶民派コメディ(?)なんだけど、勇者と魔王の確執というか、エンテ・イスラの教会陣営のキナ臭さというか、そういった視聴者側にもちょっと考えさせられるような、特に恵美や鈴乃が抱えていた葛藤があって、そういうのが通常のコメディに上手い具合にスパイスとなっていたと思うのですけど、そこにもちゃんと一つの答え(?)を見せてくれたかな、といった感じで。

来週も普通に続きをやってもおかしくないくらい、コメディの空気を壊さないまま、でもそういう部分もさらっとやってくれて、全体的にバランスの良い、面白い作品だったなぁと思います。

 

このクオリティでやってくれるなら、是非とも二期を期待したいところですかね。今回アニメ化されたのは原作二巻までなので、やろうと思えばストックは既にあるとも言えますが。何にしても、こういう作品に出会えたというのは嬉しいところです。

 

 

DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION  ★★★☆☆

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リセット展開は予想通りというか、最終回一歩手前までの展開からするとそれしかないよなーといった感じで、そういう意味では予定調和な最終回だったのですかね。

ただまあ、やっぱり1クールは短すぎたんだろうなぁという印象が(汗)。あんまり「P4」と比べすぎてもアレかなぁとは思うものの、その分の期待があっただけに、残念な結果になってしまった気がします。

 

最終回を観ていて何が困ったかって、大和とのラストバトルにおける響希の主張というか言葉というか、それが何一つ心に響いてこなかったことなのですよね(汗)。文字だけ見れば良いこと言っているんだろうけど、どうにも薄っぺらいというか、ただ綺麗事を並べているようにしか聞こえなかったというか。だからといって大和のほうに理があるとも別に思わないんだけど……いや、だからこそ、どっちに感情移入することもできないから、余計に微妙な気持ちになったのかも。

 

そんな感じだったから、やり直しがスタートしても、響希の奇行のほうが目に付いてしまった感じが。

新田さんが二人とすぐに打ち解けたところとか、相変わらず夫婦漫才みたいな関係になっていたアイリと純吾とか、やり直しの世界では恋人が健在なままのジョーさんとか、そういうところはほっこりできたというか、かつての七日間の経験が少しでも積み重なっているような気がしたところなのですが。

 

序〜中盤はそれなりに面白かったと思うので、キャラがバタバタと死に始めた辺りからちょっと微妙になってきちゃったかなぁ、という気も。そういう展開だからこそ描けるものもあるだろうけど、個人的な意見(というか好み?)を言わせてもらえれば、全員生存は1クールではさすがに無理だったとしても、たった二人だけが記憶を保持したリセットよりは、もうちょっとハッピーエンドな感じになって欲しかったな、と。大和と対峙するのが響希一人ではなかったら、とか、あるいは、響希一人だったとしても、彼が大和に掛ける言葉にもっと説得力があれば、とか、どうしても考えてしまう部分があるので。

 

 

2013年6月終了アニメ感想(1)「RDG レッドデータガール」4

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暫くの間休止状態になってしまっていましたが、そろそろ最終回を迎える作品も出てきたということで、少しずつ更新を再開していこうかと思います。

 

一応更新を休んでいた間の話をしておくと、おめでたい話としては、ようやく長年のフリーター生活から脱却して契約社員にジョブチェンジすることが叶いまして。ただ、その辺の諸々でちょっと感想記事とかを書く余裕がなくなってしまい、そのままモチベーションも下がったまま戻らなくて(ぶっちゃけ大半は元バイト先の上司のせいなんですけどね……もっとも、最後がそんな歴代ワーストワンと言っても過言ではない上司だったおかげで、元バイト先に対する未練は一切無いのですけど)、転職後はこれまた新しい環境に慣れるので大変ですし、そんな感じでここまで来てしまいました。

ただ、再開するとは言っても、まだまだ覚えることも多くて完全に慣れるのはまだ当分先のことになるでしょうし、この先夜勤になるときもおそらく来ると思うので、これまでと同じように更新というのはどうしても難しくなると思います。

……それでも無理してでも感想書きたい!ってくらい面白い作品が七月からの新番組の中に出てきてくれたら、それはそれで嬉しいですけどね。取り敢えず、個人的には「RDG」終了直後に流れた「神様のいない日曜日」の新番組予告にテンション上がったところでしたけど(笑)。個人的な期待作の一つなので良作になるのと期待したいところなのですが。

 

 

さて、私の観ている中では真っ先に最終回を迎えた「RDG レッドデータガール」。

事前にアニメでは原作最終巻の内容はやらない、という話を見てしまっていたので、そこだけがちょっと引っ掛かってしまうというか、記念作品を謳うなら、2クール使ってもっとガッツリこの物語の世界を描くほうが相応しいんじゃないの?とかも思ってしまうのですが(スニーカー文庫で発売分は原作を読んでいるので、見比べてみるとアニメはかなり端折っていることが分かりますし、その分も盛り込めば2クールでも尺が余るなんてことはなかったと思うのですよね)、でもそういう外側の情報を抜きにすれば、十分面白い作品だったと思います。

 

まあ、前述のとおり、細かい情報とかシーンとかいろいろと端折りまくっているので、設定部分でアニメだけではよく分からない部分や、展開にやや唐突感を感じる部分もなかったわけではありませんが、それでも、その上で「面白い」と思わせてくれたのだから(何気にアニメ作品としては重要なポイントだと思うのですよね。例えば、私の知っている中だと「境界線上のホライゾン」なんかはまさに、細かい設定は分からないけどとにかく面白い!と思える作品で、それだけの勢いを持った作品というのは、それはそれで、それが十分な強みというか)、個人的にはそれでも十分楽しめたと思います。

 

主人公の泉水子は、とにかく当初は見ていてもどかしく思うタイプの女の子でしたけど、だからこそ、少しずつ世界を広げていく彼女の姿は嬉しいような応援したくなるような、そんなものがありましたし、第一印象が最悪だったせいで一歩進んでは半歩下がるような関係を続けていた泉水子と深行が少しずつ惹かれ合っていく様子は、端で見ている分にはにやにやできるものでしたしね(笑)。そういう意味では、アニメでの最終回後の二人がどうなるのかが気になるところではあるのですけど。

 

もっとも、この二人のそうした関係性を楽しめたのには、やはりこれまでに読んだことのある荻原作品があるからこそかな、とも思う部分もありますが。

別に当初は反目し合っているカップルばかりじゃないというか、中には最初から(傍目には)両思いとか片方は既に惚れているとか、そういうカップルだっていたと思いますけど、でもそういう状況は違っても、やっぱり作品から感じ取れる空気みたいなものは「あぁ、荻原作品だなぁ」と思えてしまうものがあるというか。そしてかつての自分は、そういうのも勿論好きで読んでいたわけですからね。

 

あとは、何気に最後の提供画面が楽しい作品でした(笑)。個人的に、こういう部分で遊びがある作品は大歓迎なので、その点でもちょっと好感度の上がる作品だったかも?

 

前述のとおり、もっとガッツリ観たかった、という気持ちも片隅にはあるものの、でも全体としては終始楽しめた作品でした。アニメで足りなかった分は、スニーカー文庫版の続刊の発売を待って補完したいと思います。

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 #3「たまにラブコメの神様はいいことをする。」感想4

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ラストの展開を見ながら、名前も知らないその他大勢に支持されるのと、たった一人でも(見た目も可愛い(笑))クラスメイトの信頼を得るのと、果たしてどっちが価値あることなのだろうか、なんてことをふと考えてしまった第三話。

少なくとも八幡のようなタイプのキャラにとっては、試合に勝って勝負に負けようが、葉山たちが勝手に青春やっていようが、戸塚一人でも……いや、相手が戸塚だからこそ?彼に心からの笑顔を向けられるほうがよっぽど得難いもののような気がしてしまいますけどね。

 

そんなこんなで、前回ラストでちょろっと顔出しした戸塚の本格的な登場と、葉山らリア充組とのテニス対決エピソード。戸塚の登場回ではあるものの、実質エピソードとして重要だったのは後者のほうでしょうね。原作どおりと言えば原作どおりだったと思うけど、八幡がいちいち葉山の台詞に絡むものだから、余計に対極的な二人という構図が際立っていた気がしますし。

 

しかしまあ、アレですね。テニス対決を言い出したときの葉山が、この時点だと超上から目線に見えるのが面白いです(笑)。実際のところ、ほとんど全てのものを持っている彼には、八幡たちのような持たざる者の気持ちなんて分からない(分かりようがない)から、おそらくその点に関してはその感想で間違っていないんだろうなぁとも思いますが。

とはいえ、原作最新巻まで読んでいると、彼の提案が単なる驕りや無神経に由来するものだけではないだろうことも分かるので、八幡との対比が改めて面白いなーと思ってしまうところでもあるのですが。というか、そういうふうに考えてみると、冒頭で書いたギャラリーと戸塚の存在は、この時点から対極的な二人のキャラクターが得るもの(ここまで基本が依頼→解決(解消)のパターンであることを考えると、救えるものと言ってもいいかもですが)を示すものだったのかもしれないなぁ、と。

何にしても、この二人のこういう対比は頭に入れておきたいところというか、入れておいたほうがよりこの作品を楽しめるところでしょうね。

 

今回のエピソード単体で見ても、学生時代八幡サイドだった人間としては、ぼっちスキルを駆使(?)して勝ってしまった八幡にはちょっとスッとするところでしたしね(笑)。まあ、テニスコート使用権は守り切ったものの、青春的には負けてしまっていましたけど。

ただ、ああいう八幡を見ていると、何で材木座や戸塚が寄ってくるのかが少し分かるような気がします。いや、戸塚の場合は何で(材木座のようにぼっちというわけでもない)彼が八幡に……というのは、原作でもまだはっきりと語られたわけではないので想像でしかありませんけど。

 

何と言うか、八幡のああいう姿って、かっこ良く見えるんじゃないかなと思うのですよね。雪乃とは別種の孤高の存在みたいな?

考え方は卑屈だし、おそらくそんなに対人スキルが高いわけでもないだろう彼だけど、でも、それがポーズか本心かは分からなくとも、少なくとも外から見れば一人きりでも平然としていて、自分がぼっちであることを堂々と曝け出すくらいで、そして、葉山たちのような人間にも正面から言い返す。前回までだと、何だかんだで結衣に助け舟出そうとしていたのもありますし。

そういうところが、それができない人間にとっては、凄く眩しく見えるんだろうな、と。内心が分からないからこそ余計に、同類だけど強い人間に見えるような気がしますし。

 

……テニス(授業)の二人組作れとか言われたときの話とかね。無理して作らなくても(一人でもやれることなら)最初から一人でやればいいじゃん、みたいに割り切れるようになったの、自分は高ニ……いや、下手したら高三のときくらいだった気がするなぁ……とかうっかり思い出してしまったところでしたし(汗)。ペアとかグループとか特に言われなかったときは一人で壁打ちやっていたなぁ……というのもありますが(汗)。

逆に言えば、高一の春の時点で既にそれをぼっちスキルとして体得・実行してしまっている八幡は、その悟りに至ってしまっているということはつまり、それまでの時点で自分よりもずっと、そう悟らざるを得ないような経験をしてきたってことなのかな……と思うと、ちょっと悲しくなってくるところでもありますが。

そして、そんな八幡だからこそ、困っている人間が“今”して欲しいことを刹那的なものでも即座に与えられるというのは、何とも皮肉な話である気もしますがね……。

 

ただ、そう考えると興味深いのはゆきのんかなぁという気もします。

ほとんど全てを持っている、というのは、葉山だけでなく、ゆきのんも実は同じで。今回、体力だけは無いなんて言っていたけれど、それだって場合によっては愛すべき欠点、完璧超人に抱くちょっとした親近感みたいなものになっていたかもしれないわけで。

でも、ゆきのんは葉山とは決定的に違ってしまっている。男女問わず誰からも愛される葉山と違い、完璧過ぎて女子からは嫌われることの多かった彼女は、そのたった一つの違いだけで、八幡サイドよりの人間に……持たざる者の気持ちもある程度は理解できる存在になっている。

まあ、これまで何度も繰り返し語ってきたように、基本的に彼女は、誰かに勝ちたいのなら、できるようになりたいのなら、他者を蹴落とすのではなく「自分自身を高める努力をするべき」という思考を持っているので、そういうところは葉山(持つ者)よりなんだろうなぁと思うけど、でも、そんな彼女だからこそ、八幡という人間と出会い、触れ合うことでどうなっていくのかが楽しみになるような気がします。

 

変態王子と笑わない猫 #2「妖精さんは怒らない」感想4

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相変わらず月子ちゃんがとにかく可愛くて、彼女を愛でているだけでも十分楽しめそうな気がしてしまうところですが(笑)、楽しいデート風景から一転、最後に落としてきましたね。

 

小豆梓がバイト三昧でそのお金を使った見栄張りのお嬢様だとか、何故かデートになったりとか、この手の作品としてはテンプレ的展開の連続かなーと思うところもありますが、そんなイベントを通して、何で月子ちゃんにしろ小豆梓にしろ、割と最初から主人公に好感度マックスなのかが見えてくるような気がするのが面白いところであり、今回もまた人付き合いにおける本音と建前の意味が窺える気がするのが興味深いところでもあります。

 

月子に関して今回開示された情報は、両親は既にいないこと、そして、鋼鉄の王こと筒隠つくしが実の姉であること。そしてその姉とは、今回の月子の小豆梓みたいな人が本当のお姉さんだったら……という呟きや、思わぬところで姉に横寺といるところを見られても、慌てて隠すどころかむしろ堂々とデートだと強調するくらいの勢いで言ったところから、あんまり関係がうまくいっていないのではないか、ということが窺える感じでしょうか。

一、二話のつくしから窺えるのは、横寺の変態性に部員の中で唯一気づいていなかった辺りはちょっと抜けているというか勘違いが激しそうなところもあるけれど、それを除けばかなり厳格な人物なのでは、ということ。今回も、わざわざ部活サボって遊んでいる部員の取り締まりなんてやっているくらいでしたし。もしもそういう厳しさを、月子に対しても何らかの勘違いを発動させている状態で発していたとしたら、月子が彼女との暮らしに息苦しさを感じていてもおかしくないなぁ、と。

 

張らなくてもいい意地や見栄を張っていたり、建前を失くしたことで言わなくていい本音が駄々漏れだったりと、これはこれで問題のある先輩二人ですが、それでも、二人の月子への対応は優しく、同時に分かりやすいものでもあるんじゃないかな、と。

小豆梓は彼女がどういうことに対して虚勢を張っているのかが分かっていれば、そうでないときの彼女の優しさが本物であると分かるだろうし、横寺は煩悩が駄々漏れでも本音しか言えないと分かっているからこそ、分かりやすい形で下心があるのが分かっているし、それ以外の部分だって常に本音であると分かっているから余計な警戒や緊張を抱くこともなくて、月子にとっては安心して懐ける相手なんじゃないかな、と。姉とうまくいっていない分余計に。

そういう意味では、彼女が横寺の行動に対して見せる嫉妬心が、横寺を恋愛対象と見てのものなのか、兄的存在と見ているからなのか、現時点では判断し辛い気もしてしまいますが、どっちにしてもかなりの変態だということが分かっていながらも彼女が横寺と共にいるのは、そういうことなんじゃないかな、と。あと、やっぱり目的のためにまっすぐに行動し続けられる横寺は、そこだけ見れば頼もしい先輩に見えるんじゃないかなという気もしますし。

 

本音しか言えないことが分かっているからこそ信頼できる月子と違い、そうした事情を知らないからこそ最後に築きかけていた関係が崩れてしまったのが小豆梓。何故彼女がバイトを掛け持ちしてまでお嬢様であるフリをするのか、という点に関しては理由が明かされないままですが、少なくとも彼女が対等な友人関係というものに何らかの闇を抱えているのは分かった感じでしょうか。

それを考えると、周囲の目を省みない横寺の行動・言動は、疑念を完全に捨て切ることはできなくとも、限りなく本当に近いのではないかと思ってしまっても不思議はないなという気がしてしまうし、それが異性からのストレートな求愛となれば(実際は横寺の台詞のチョイスが間違っているせいで勘違いしてしまっている部分が多いのだけど)、その言葉を信じる方向に傾いてしまってもおかしくないのかな、と。もっとも、そうして勘違いを含んだまま信じかけてしまったからこそ、裏切られた(こちらも勘違いではありますが)と思ったときの絶望が深くなってしまったのもあるのでしょうが。

 

そんなふうにまた裏切られたのだと思い込んだ小豆梓に対して弁明しようとしたときの横寺は、案の定本音しか喋れないせいで事態を余計に悪化させてしまっていたわけですが、ではこのとき建前で適当な嘘をついて誤魔化すのが良かったかというと、そうとも言い切れないのが興味深いところで。

もしもあの場で横寺が建前を使って取り繕えていたら、あの場は関係が拗れることなく終わったかもしれない。でも、彼が彼女に嘘をついたことには変わりなく、それが後々の関係にひびを入れてくるかもしれない。でも、悪い方向に思い込んでしまった相手に本音を包み隠さず、それを一部でも肯定するような返事をしてしまうのも、その勘違いを助長してしまうわけで。

 

この辺、難しいところだなぁと思います。いくら親しい仲でも「本音」だけでは成り立たず、ある程度の「建前」が必要なのが人間関係である、ということではあるのでしょうが、じゃあその加減というのはどうすればいいのか。

極端に振り切れてしまっている彼らだからこそ、そういったところが改めて浮かび上がってくるのが面白いところであり、同時に、人間関係の難しさを改めて突きつけられているような気がしてくるところでもあるのかもしれません。

 

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 #2「きっと、誰しも等し並みに悩みを抱えている。」感想4

Hello Alone TVアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」エンディングテーマ Hello Alone TVアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」エンディングテーマ
雪ノ下雪乃(CV.早見沙織)& 由比ヶ浜結衣(CV.東山奈央)

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葉山・三浦を中心としたスクールカースト最上位組と、材木座の登場回。

そして、「本音で向き合えること」がテーマの回だったのかなぁ、とも。

 

前半は、ゆきのんと仲良くなってお昼を一緒に食べたいんだけど、元からの友人グループをなかなか抜けられない結衣の板ばさみの話。

 

なかなか来ない結衣を迎えに来た雪乃が、三浦のいかにもな一方的な友達定義をバッサリいったのは観ていてやっぱり気持ちの良いところだったけど、改めて観ていると、三浦が一方的に悪いかと言うとそうとも言い切れないのが面白いところでもあります。

なまじ三浦が女王様タイプなだけに、新しい友達(しかも三浦的には天敵っぽい)ができたからその子とお昼食べるね、と言い出し辛いのは分かるけど、結衣みたいに顔色を窺って言いたいことをきちんと言わずに適当に誤魔化して……というのが、見せられている側からしたらイラッとするのも分かる気がしますからね。……なんて言うと、自分にも返ってくるかもしれないのが怖いけど(汗)。

実際、結衣がちゃんと本音を言ったら、三浦は許してくれたわけで。……まあ、その前に雪乃が三浦の態度についてバッサリいったのも影響しているかもしれないけど、ちゃんと筋を通したのなら認めてくれる三浦は、女王様は女王様でもちゃんと臣下のことを考えているタイプの女王様なのかな、と思えて、そこまで悪い奴でもないのかなと思えるというか。……客観的に見ているから言えることではありますが。

 

……それはそれとして、雪乃の三浦に対する毒舌が八幡に対するもの以上だった気がする辺り、どんだけこの二人は天敵同士なんだって思ってしまったところかも(苦笑)。だからこそ、結衣の板ばさみっぷりが際立つわけでもありますが。

あとはまあ、(私の気のせいかもしれないけど)八幡に対する毒舌が原作よりも薄れているような気がするのは、八幡のモノローグの大半が削られている状態で雪乃が八幡に同じレベルのものを浴びせたら、聞かされるほうは不快になるかもしれないので、その辺でバランスを取っているのもあるかもしれませんけどね。

 

で、後半は、中二病な八幡の友人(自称)な材木座が奉仕部を訪れ、要はラノベ原稿を読んで欲しいというお話。

 

最終的にゆきのんの酷評でも納得していた辺り、それこそ最初に言われたとおり投稿サイトでも良いのでは?と思ってしまいそうだけど、でも個人的にはやっぱりネットと生身の人間では違うんだろうなぁという気がします。

まあ、偏見と言ってしまえばそれまでだけど、ネットで評価を貰うとなると、どこまで真剣に批評してもらえるか……というか、真剣には評価してもらえないんじゃないかという印象があるのですよね(匿名のサイトだったりすると特に)。斜め読みで茶化されたり嘲笑されたりしそうというか。材木座がああいうキャラなのと、彼の書いた小説が投稿作として人に読ませるには問題あり過ぎっぽいのもその印象に拍車を掛けるところではありますが。

 

で、今回そんな小説の読者となって批評をしてくれたのが、材木座的には友人認定している、つまりは最低限の信頼を置いていると思われる八幡と、その性格(態度)から、例え結果は酷評でも、ちゃんと真剣に読んでくれたし、ちゃんと真剣に批評してくれたことが分かる雪乃。いや、これは八幡の人柄を知っている人間からしたら八幡もそうと言えそうですが。

その出来については微妙だったとしても、自分が頑張って書いたものならやっぱりちゃんと読んでもらいたいと思うし、その評価が悪いものなら尚更、相手もちゃんと真剣に読んで評価してくれたんだっていうのが分からないと、反発のほうが強くなっちゃって受け容れることすらできないと思うんですよね。勿論、言われた瞬間はぐさぐさと心に突き刺さるんだけど(笑)。

 

だから、材木座が求める読者兼批評相手は奉仕部じゃなければ駄目だった。

生身の人間というだけなら、文芸部のようなそっち方面の部活に入ればというのもあるけど、その場合これから一から批評相手として信頼できるレベルまで人間関係を築かなきゃいけないし、その相手が八幡ほど信頼できるようになるかは分からない(むしろ材木座のキャラからすると八幡レベルで付き合ってくれる人って……(汗)って感じですし)。そもそも、材木座が平塚先生の助言に素直に従ったのって、やっぱり奉仕部には八幡がいたからってのが大きいんじゃないかな、って気もしますし。

 

そんな感じで、形は違うけれど、「ちゃんと本音で、真剣に向き合ってくれるか」、そしてそうした場合にどうなるのか、そういうのが描かれた二話だったのかな、という気がします。

 

そして、そんな感じで八幡と材木座が体育の時間に余り者同士のペアに再び収まっている光景を見つめている真・ヒロイン(笑)の戸塚登場……いや、降臨?というところで次回へ。

というか、マジで戸塚がゆきのん&結衣と同等どころかそれ以上に可愛いんですけど(笑)。ある意味スタッフ分かってる!と思うところなのかなぁ……これ(笑)。何にしても、戸塚の可愛さが拝めるだろう次回は、それだけでも期待かも?

 

◇次回「たまにラブコメの神様はいいことをする。」

 

 

2013年4月新番組感想(11)「変態王子と笑わない猫」 #1 変態さんと笑わない猫5

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この作品で、取り敢えず自分が第一話は視聴してみようと思った四月新番組は一段落、ですかね。再視聴の「刀語」を加えると、今のところ視聴本数11本……できればもう少し絞りたいところですが、それはもう少し様子見して考える感じでしょうか。

 

さておき、原作小説は読んだことないものの、月刊コミックアライブにて連載中の漫画版は既読の作品。

MF文庫作品には割とそういうものが多いのですが、そのために大抵は漫画版を読めば十分だしアニメは別にいいかなーとスルーすることも多かったのですが、この作品に限ってはアニメも観てみることにしたのは内容が良いから……ではなく、ヒロイン・月子ちゃんがとにかく可愛いから、というただ一点だったりします(笑)。

一話目を観ていたら、そういえば初対面時はちゃんと表情あったんだっけ、なんて思ってしまったくらい、彼女がどうしてそれを失くしてしまったかのストーリーについては忘れてしまっていましたが(汗)、表情豊かな彼女はそれを失くしてしまったのが惜しいくらい魅力的で……でもそれ以上に無表情な月子ちゃんが可愛いと思ってしまうのはどうなんだ自分とセルフツッコミを入れてしまうような第一話でした(笑)。

 

とまあ、そんな感じで観る前はほぼ月子ちゃん目当てだったわけですが、改めてアニメでストーリーのほうも追ってみると、漫画で読んだときよりも面白いというか、いろいろ考えさせられる内容かもしれないなぁと気づかされたところでもありました。

ついつい本音を建前で誤魔化して自らを窮地に追い込んでいた主人公の横寺と、思ったことが顔に出過ぎるのが子供っぽくて嫌だなぁと思っていた月子。そんな二人が猫像にお願い事をして……と、それを失くすくだりはファンタジーなのですが、あくまでそんなものは舞台装置に過ぎないとばかりに、失くして初めて失ったものの大きさに気づく二人の姿が描かれていた気がします。

 

失くしたものの大きさに気づいたのは、猫像のお願い事を叶えた結果が0か100かの超極端なものだったせいではありますが(苦笑)、もしもこれが猫像のお願い事を叶えるシステムがそういうものだからというのではなく、いらないと願ったものもまた生きていくには必要だということを教えるために猫像が敢えてそうしたのだとしたら、それはそれで面白いかも、なんて思うところでもありますが、ともあれ、それまでの人生においては多少不便を感じはしたものの、本当に全部失くしてしまうと困ることを、そして必要と思ったものもそれしか無いとそれはそれで困ることを突きつけられた二人……いや、三人がこれからどうなっていくのか、その決着が楽しみになるところかもしれません。

当面は「本音と建前」の話が進む感じでしょうし、彼らの出す答えとしては今のところそっちのほうが気になるところではありますが、感情豊か→無表情の月子の変化を観ていると、今度は逆に笑顔を取り戻したときの月子の破壊力は半端ないだろうなぁと思えてしまいましたから(笑)。

 

あと、一話目で既に横寺への好意が見えた気がする月子ちゃんですが、アニメで改めて観ていたら、変態王子のあだ名がぴったりの横寺が何故好かれるのか、ちょっと分かったような気がしました。

まあ、それを差し引いてもマイナスになりそうな変態度を持ち合わせた主人公ではありますけど(笑)、超常的な力で建前を奪われて社会的にちょっとヤバイことになりながらも、それでもめげずにどこか前向きに生きていて、既に変態認定された以上構わないとばかりに、周囲の反応も物ともせずに、全力で小豆梓にぶつかっていく。軽い気持ちで祈ったことが、自分ひとりではどうしようもない事態に発展してしまって困っている月子からしたら、そんな横寺の姿は頼もしく映るんじゃないかな、と。問題がとんでもない分、共有し合える相手である、というだけでも大きい気がしますし。

 

それと、メタ的に考えてみると、その横寺の度を越した変態設定は、彼らの抱える問題を分かりやすくするためのものかな、という気もします。

さすがに現実にそこまで四六時中女の子のことを考えていたいなんて思うような男子高校生はいるのか?と思ってしまうところもあるけど、そしてそれは小豆梓にも当て嵌まって、普通の高校にあそこまで言うようなお嬢様的女の子なんているのか?という疑問も出るけど、どちらも彼らの抱える建前と本音の問題をより分かりやすくするために、やや誇張気味に設定されているのかな、と。

建前が使えなくなった横寺と、建前しか使えなくなった小豆梓。一話目を観ているだけでも、それがどれだけ日常生活に支障をきたすことになるのか、極端な感じに設定されているからこそ、その問題がより浮き上がって見えるものになっていたように思いましたから。

 

 

2013年4月新番組感想(10)「ハヤテのごとく! Cuties」 #1 綾崎ハヤテ4

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※「革命機ヴァルヴレイヴ」の第一話も観てみましたが、感想を書き出してみたら思った以上に酷評記事になってしまったので(汗)、激戦区の金曜深夜の後発スタート番組としては、生き残れるような第一話ではなかったということだけ書いておきます。一応、今後面白くなるかも?と感じさせる要素も全く無かったわけじゃないのですけど、それ以上に終始もやもや感が付き纏ってしまっていた感じで……。

時間被っちゃったから一番優先度の低かった「クライムエッジ」を代わりに切ったのですけど、どっちが良かったのかは悩むところです。いや、今更どうしようもないですけど。

何にしても、個人的には、四月スタートのロボットアニメの中では今のところ「ガルガンティア」が頭一つ以上抜けた感じですかね。抜けたも何も、もうそれしか残っていないのですけど(苦笑)。

 

さて、とうとう四期目となった「ハヤテ」アニメ。三期が若干コケ気味だったこともあり、期待よりも不安のほうが少し上回ってのスタートだったりするのですが、取り敢えず一話目は悪くない滑り出しだったでしょうか。

……まあ、三期も一話目ではああいう感じになるなんて思いもしなかった気はしますが(汗)。あと、内容とは別に、調べていたらテレビ愛知の放送時間よりもニコニコ動画でのネット配信時間のほうが早そうだったのがちょっと引っ掛かるところでもありましたが。数日〜周回遅れが当たり前になっている地域とはいえ、とうとうネット配信に先越されるって……(汗)。

 

話を戻して。四期目は各話ごとにヒロインを変えたオムニバス形式、みたいな話は目にしていますが、そんな一発目は主人公ハヤテを中心としたストーリー。

直近で三期がやっていたこともあり、今更四期目から入ってくる視聴者がいるのかは分かりませんが、ハヤテのキャラを見せつつ、そんな彼が歩けば当たるが如くに現れるヒロインたち(あと不幸)を一通り顔見せするものとしては良かったのではないかと思います。舞台がアパートに戻っているので、わざわざ学校まで行かなくても複数のヒロインと接触が可能だし、学校の違う西沢さんもさらっと出せるので、そういう意味ではラブコメをやるには最適の舞台なのかもしれないなぁなんてことを改めて思ってみたりもするところでしょうか。

お話自体は原作にあるものなので(一つの話だったか別エピソードをくっ付けたものかまでは覚えていませんが)、まあこういう物語だということ以外言うことはない感じですが。

 

強いて挙げるなら、アニメでようやくまともなアーたんの出番が!というあたりは嬉しいところですかね。あれをまともと言っていいのかはちょっと悩みますし、他のキャラがこれまでの三期+映画と役にすっかり慣れているのに対し、まだそこまでの域に至れるほどにはアーたんとの付き合いが長くない分、アーたんの声だけちょっと浮いていた気もしますが(でも何気に以前ちょっとだけ出てきたアーたんも幼少期バージョンなんだよね……)。

まあ、逆にその分、アーたん回には期待!と思うところではあるのかも?

 

一話目が原作のエピソードだったので、オムニバスとは言ってもそのヒロインメインの原作エピソードを持ってくる形になるのかなぁ……なんて思いつつ、どうせならオリジナルエピソードを観たい気がしなくもないものの、一番無難なのはそれかなぁ、とも。

まあ、何にしてもまだ一話目。ヒロインの一人にスポットが当たるお話としては次回からが本番でしょうし、まずは二話目を楽しみにしたいと思います。

 

 

2013年4月新番組感想(9)「とある科学の超電磁砲S」 #1 超電磁砲(レールガン)5

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一応少し前に映画版の「禁書目録」とか観てはいたわけですが、一期の放送からはけっこう時間が経ってしまっていることもあり、四月スタート作品の中では放送開始も遅めということで、正直自分の中ではいまいち盛り上がりに欠けていたのですが、さすがにいざ第一話が始まってみると、一気に持っていかれますね(笑)。

 

第一話は導入編ということなのか、タイトルどおりの超電磁砲をぶっ放す美琴を中心に、一期のおさらいを含めつつもライトな感じの単発エピソードにまとまっていたのも、気軽に楽しめたところかも?

とはいえ、第一話から食蜂さんが早速出てきたのを見ると、この時点から既に仕込みが始まっている気もしますが。今回も2クールやるのかは分からないけど、もしやるとしたら、やっぱり2クール目は食蜂さんが絡んでくるエピソードになるのですかね。当面はシスターズ編になるだろうから(と言っても次回予告の時点では、二話で早速そっちへ舵が切られるのか、もう少し単発エピソードをやってからやるのかは分からないところでしたが)、彼女の次の出番はけっこう先になるかなとも思うわけですが。

 

漫画版も読んでいるのでここまでのストーリーもこの先のストーリーも大よそ分かっているつもりではありましたが、アニメオリキャラの春上さんたちの存在をすっかり忘れていた辺り、程よく内容を忘れていて楽しめそうな気もしてきたところですが(笑)、そうじゃなかったとしても、第一話を観ていると、彼女たちも含めて漫画版とは細かな展開がどう変わってくるのかが楽しみになったところでもあります。第一話で彼女たちが一期アニメの後も仲良くやっている様子を見せてきたのを見ると、完全に蚊帳の外のままシスターズ編が進むとは考えにくいと思うので。

あと、漫画版を読んだ後だと、婚后さんとの絡みが地味に楽しかったところでもありました(笑)。

 

前述のとおり、代名詞でもある美琴の超電磁砲が炸裂していた第一話ということで……いや、それに限らず美琴がエレクトロマスターとしての汎用性(応用力?)の高さも見せてくれていたということで、美琴や黒子を始めとした能力バトルがやはり楽しみになるところではありますが、そんな中で相変わらず能力ではなく身体を張って春上さんを助けていた佐天さんが、個人的にはやっぱり美琴たちとは別種の期待を抱いてしまうところも。

というか、改めてやっぱり自分は佐天さん好きだなーと再確認したシーンでした(笑)。基本が能力バトルだからこそ、一期でコンプレックスを一つ乗り越えて自分にできることで動く佐天さんの行動が引き立つんですよね。そして、能力バトルもの故に無力な存在になりかねない彼女だからこそ、応援したくなるし、活躍すると嬉しくなるわけで。

強い美琴たちだけではできないことを佐天さんが引き受けて、能力のない佐天さんたちでは叶えられないことを美琴たちが掴み取る。第一話を観ていると、改めてこの作品の魅力の一つはそこなんじゃないかなーと思えたところです。

 

そんなところで流れたOPは、当然のことながら次回以降の期待を高めてくれるもので、映し出されるあれこれに目を輝かせながら観ておりました(笑)。

あと、内容が内容なだけに当麻が「超電磁砲」で本格的に参戦してくる感じなのが別の意味で楽しみになってしまったところかも。いや、考えてみれば、「超電磁砲」の物語においては、美琴はここでようやく本当の意味で当麻と出会って、そこからラブコメが始まるんだなーとか思うと、これまでの物語とはまた違った面白さが出てきそうだなー、と(笑)。まあ、それでもやっぱり基本は、美琴を中心とした、美琴・黒子・初春・佐天さんの四人の女の子の物語なんだろうなーとも思いますが。

 

2013年4月新番組感想(8)「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」 #1 こうして彼らのまちがった青春が始まる。4

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安定の(苦笑)一週遅れのスタートではありますが、こちらでも始まりました。

原作は既読というか、続巻の発売をかなり楽しみにしている、大好きな作品の一つということで、アニメ化となった期待と不安は今期スタート作品の中では一番だったかもしれません。事前に良い評価と悪い評価の両方を目にしていたのもそれに拍車を掛けていたかもしれませんが。

 

まあ、逆にそれでフラットな気持ちで視聴できた部分もあるような無いような……といった感じでもありますが、第一話を観てまず思ってしまったのが、正直あまりこういう部分から言及したくはないのですが、主人公・八幡の作画というかキャラデザというか、もうちょっと何とかならなかったのかなぁ……ということ。

平塚先生に腐った魚の目なんて言われてしまうような目の腐りっぷりはむしろ原作以上に再現できていた気もするところで、そこは良かったところなのですが、その代わりに八幡のイケメン設定というか自己申告がちょっと空しいことになっていたような……(汗)。雪乃なんかはむしろアニメのキャラデザで美人度が増したくらいだったのに、八幡だけは全体的に省エネな感じがしてしまったのがね……。

いや、私だけかもしれないですけど、ちょっと本編の内容の足を引っ張りかねないレベルでちらちらと気になってしまったので(汗)。話自体は悪くなかった場合、特にこういうのって勿体ないですから。

 

まあ、作画の話はこのくらいにして肝心の本編の話をすると、なかなか面白いことになっていたかな、という感じでしょうか。

ぶっちゃけた話、原作と同じレベル、同じ方向性での面白さを求めた場合、その水準には達していない……というより、そもそも無理で。というのも、原作って一人称だから、どうしてもその八幡の語り口が面白さの一端を担うことになってしまうので、三人称に再構成されたアニメでは、その辺はどうしても物足りなくなってしまうのですよね。そういう意味では、「ハルヒ」の偉大さを改めて思い知るところではありますが……。

だから、個人的に原作を読んだときに感じる面白さの一端って、卑屈なくらいの八幡のリア充に対する毒舌(?)っぷりとかぼっち特有の感覚とかへの共感度の高さがけっこうあるのですけど、アニメではそういう部分は大幅にカットされている(と思う)分、そういう面白さはやっぱり減っちゃうよね、というのはあります。

でも、じゃあアニメが面白くなかったかというとそんなことはなくて。むしろ、一人称の原作は物語がどう展開しても八幡が中心の物語にしかならないけど、それが取っ払われたことで、また別の物語の側面が見えてきたのが新鮮だし面白いな、と。

 

というのも、一話目を観終えて思ったのが、これむしろゆきのんが中心の物語じゃないか、ということで(笑)。だってどう考えても、少なくとも第一話では、八幡よりもゆきのんのほうが着実に何かを手に入れてステップアップしかけている感じがしますもの。

 

ただ一人で世界が完結するのなら、優秀で可愛い女の子の雪乃は、人間としては完璧で。

でも、彼女にとっては残念ながら、世界はそうじゃない人で満ちている。だから、その優秀さや可愛さは容易に羨望や嫉妬の対象になって、そういう人たちに媚びない雪乃は孤立する。彼女の場合はむしろ孤高と言い替えてもいいくらいだけど、どちらにしても、端から見た場合彼女もまた、八幡とは別種のぼっちであることに変わりはない。

 

で、一話目をそんな雪乃を中心に据えて見てみると、まずは八幡を送り込み、次いで結衣を送り込んだ平塚先生は、そのままの雪乃を否定しない、理解してくれる人を見極めて彼女に接触させたようにも見えるのですよね。実際、その目論見は外れていなくて、掛ける言葉は毒舌ながらも八幡とは何だかんだである意味対等な関係として成立したとも言えそうだし、結衣はそんな雪乃の生き方をかっこいいと感じて懐いてくれた。まだ最初の一歩かもしれないけど、雪乃はここで初めて、ありのままの自分を受け容れてくれる人に出会えたと言えるわけで。

まあ、更に視点を変えるなら、得たものがあるのは雪乃だけじゃなくて、八幡は毒舌だったり直接的にキモイとか言われたりしても、それでも自分とまともに話してくれる同級生、しかも女子と出会ったことになるし、結衣も上辺だけでない、ひょっとしたら本音で語り合うことができるようになるかもしれない友達と出会えたとも見えるわけで、それはそれでまた面白いところでもあるのですが。

 

というか、これだけ見たら、人は変わる必要があるのか云々みたいな八幡と雪乃の論争には取り敢えず八幡のほうに軍配が上がったみたいにも思えて、それもまた面白いというか……。いや、結衣の場合は周囲の顔色を窺ってしまう部分を、少なくとも奉仕部二人といるときには控えるようにしたわけだから、変革を語った雪乃も間違ってはいなくて、むしろ両極端な二人が出会ってそんな化学反応を起こしたことが何より面白いのかもしれませんけどね。奉仕部二人と結衣の生き方もまた両極端とも言える気もしますし。

 

ともあれ、そんな三人が出会ってこれからどうなっていくのか。次回予告では早速次のキャラの登場が予告されていましたが、アニメではそんな彼らの物語がどんなふうに見えるようになるのか、先の展開を知っている分、意外とそこが楽しみかもしれません。

 

 

2013年4月新番組感想(7)「はたらく魔王さま!」 #1 魔王、笹塚に立つ5

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放送開始日的には新番組感想の第一弾でもおかしくなかった本作。今夜にも二話目が放送となるわけですが、その前に何とか一話を視聴できました。

 

まあ何で録画だけして後回しにしていたかといえば、原作を前から持っていたにも関わらずずっと積んだままで、アニメ化が決まってからは尚のこと読もう読もうと思いつつ、結局放送開始日が来てもそこまで手が回らないままで……。それでもそういう状況であった以上、できればアニメを観る前に原作を読んでしまいたい、ということで……取り急ぎ、アニメ第一話の該当分+αを読み終えたということで、ようやくの視聴となったのでした。

 

とはいえ、これはこれで一つの賭けではありましたけどね。これまでの経験上、やっぱり未読でアニメを観たほうが、特に原作といろいろ違っていた場合、楽しめる確率は高いですから。

ただ、結果を言うなら、今のところ今作に関しては賭けに勝った感じです。直近で原作を読んだだけに、エピソードの順番とか細かなエピソードとか、ちょこちょこと違っている部分に気づくところは多かったですが、ちょっと引っ掛かったのはちーちゃんのドジっ子設定(?)くらいで、あとは良い具合に映像媒体に落とし込んで来たなぁ、と。それに関しても、続巻を読んだらどうなっているのか分からないところなので、ひょっとしたら妥当な改変かもしれませんし。

 

冒頭のやたら気合の入った(笑)エンテ・イスラでの魔王と勇者の攻防とか、そこをしっかり描いていた分だけ、魔王とその部下が現代日本に流れ着き、片や主夫、片や鉄腕アルバイターになっているギャップが上手い具合に出ていてコメディとして面白い部分でしたし、魔力とか彼らが何でああいう生活をしているのかとか、設定説明の部分もうまく噛み砕いて、かつ映像とも合わせつつ、分かりやすくストーリーに組み込んでいたな、と。

取調べで一人だけカツ丼をしっかり食べていたアルシエルとか、最初は普通にギャグ描写的にしか受け取らなかったけど、その後の栄養不足で倒れる魔王→人間の身体だと食事が必要云々に繋がるのは上手いなぁと思ってしまいましたし。

 

第一話としては、取り敢えず「異世界エンテ・イスラを征服しようとしていた魔王とその部下が、勇者たちの攻勢に一時撤退を決意。しかし逃げ込んだ先は現代日本で……」というのと、「元の世界に戻ることは忘れていないものの、すっかり現代日本に染まっている二人。そんな二人……といか魔王の前に勇者が現れて……」という部分が分かればOKというか、その辺の過程を楽しめれば勝ちな感じだったので、そういう意味では摑みは成功なのかな、と。勇者との再会によってこれから物語がどう動いていくのかは次回を待て、といった感じでしょうし。

……まあ、次回予告を見れば、いきなりシリアス展開とかでなく、たぶん第一話のような感じで進んで行くんだろうなぁ……という予想ができてしまうような気もしますが(笑)。

 

ともあれ、一話目はなかなかの好スタートを切ったんじゃないかなという今作。引き続き原作を先行して読み進めることを目論みつつ(一応、積んでいただけで二巻までは持っているんですよね……)、今のところこれは期待しても良さそうかなということで、二話目も視聴してみたいと思います。

 

 

2013年4月新番組感想(6)「翠星のガルガンティア」 #1 漂流者5

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同日の競合作品と優先順位を検討した結果、一話目で切ったので感想は書きませんでしたが、実は今期のロボットアニメの一発目だった「マジェスティックプリンス」も視聴はしました。とはいえ、二つ目のこの「ガルガンティア」を観て改めて思うのは、やっぱり自分はこっちの作品のほうが好みかなぁ、ということでしょうか。

といっても、別にロボットでコメディやっちゃ駄目とかシリアスのほうが好きとかそういう話じゃなくて、たぶん設定とかキャラとか、細かい一つ一つが自分の好みにより合致していたのがこっちだっただけという話だとは思いますが。あと、「ガルガンティア」は同じ日に視聴する番組が他にないというだけでも実は有利ですし。

 

さて、「かつて地球から巣立った人類。銀河に繁栄した人類の子孫の一人である主人公が、何の因果かかつての人類発祥の地・地球に流れ着いてしまい……」というのは、これだけを観れば、これまでにも似たような物語はいくつもあっただろうなと思うところ。

……なのですが、今作の第一話を観終えたときの感想は、素直にただ「面白い!」というものでした。

 

序盤の主人公レドとチェインバー(?)の会話から、飛び出した人類たちは、どうやらけっこうな管理社会に生きているようであることも窺えて、この辺もこの手の物語としてはお約束な感じもするところですが、主人公のレドが現在の身分(?)としては軍人で、その管理された社会の中でも、自由なんて逆にどうしたらいいか分からない……というか、下手したらその概念自体がよく分からないから今のままでいい、とすら思っているようなのが面白いなと思ったところで。それでいながら、管理された軍人という生き方の中では、ただ唯々諾々と従っているわけではない意志を持っているところがまた面白いところというか。

何というか、彼にとっては軍人として敵と戦うことが彼にとっては当たり前の世界で、それは例えば現代日本に住む私たちからしたら当たり前とは言えない危険で悲惨で異常な世界ですらあるかもしれないんだけど、でも彼にとってはそれこそが一番落ち着ける生き方で……みたいな。前向き、というと少し違うかもしれないけど、何かそんな感じがしたのが面白い気がしてしまったのですよね。アヴァロンについて聞いているときは他人事というか、具体的なイメージが摑めない感じだったのが、目の前で命の危機に晒されている仲間を見たときには自分の意志でさっと判断して機体の能力を限定解除して助けに向かうところとか、「あぁ、この主人公にとってはこの最前線で敵と戦っている世界こそがただ一つのリアルなんだな」、っていうのが分かるような気がして。

 

そして、そんな彼が辿り着くのが、文明的には相当遅れているらしい地球。それは彼が本来なら辿り着いたかもしれないアヴァロンという管理された自由の世界ではなく、管理されていない自由の世界。

そういうふうに考えると、彼が第一話の最後で辿り着き、目にした光景が朝日に照らし出される無限の空と海というのは、何だか彼の今後を示すものとして象徴的な気がして来るところですが、何はともあれ、救援も望めないっぽいその場所で、レドがこれからどうなっていくのかが楽しみになるところです。

 

そうした物語とは別のところでは、異郷に放り込まれた主人公の唯一の相棒がロボットのAI(?)で、彼との会話が何気に好みな感じだったのも、一話目が好感触だった理由の一つかもなぁと思うところでもありますが……。

そんな感じで主人公とその相棒に関しては、今のところ好感触。あとは地球人側のキャラがどうかが鍵の一つでしょうか。そういう意味では、二話目がどうなるかでこの作品への期待度が決まることになりますかね。

 


 

2013年4月新番組感想(5)「カーニヴァル」 #1 なないろ導花線4

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原作未読。一応タイトルだけは知っていたかなぁ……という作品。

 

そんなわけで、タイトルくらいしか前情報がない状態で視聴したのですが、取り敢えず一話を観終えた段階では、それなりに続きが気になる作品かも?という印象でしょうか。

正直、无が登場しているだけの段階では、彼のキャラ・ビジュアル共にあまり好きな感じではなかったので微妙かなぁ……と思っていたのですが、次に登場した花礫が逆に好みな感じだったので、彼がもう一人の主人公格として物語が動いていくのなら観る価値はあるかもしれないなぁ、と。今のところ彼はサーカスなる組織とは無縁のキャラっぽいですし、彼の生い立ちにも何かありそうなことも含めて、どう物語に関わることになるのかは気になるところですし。

今回登場したサーカスのヒラト&ツクモのコンビも良い感じだったし、ラストで声だけ登場したキャラも、その後のゼロサムのCMの掛け合いからすると主役二人にけっこう絡んでくるキャラなのかなぁという気配があって、一話目ではそこしか出番が無かった分、逆にどんなキャラなのか気になるところでしたしね。

 

ストーリーのほうは、サーカスという組織の存在を中核に据えつつ、当面は无のカロク探しがメインになるのか?と一話目の段階では思うところですが、組織のほうにがっつり絡んでいくのか、それとも敵対することになるのか……ラストのキャラがサーカス側の人間だとすると前者の可能性のほうが高そうですが、何はともあれ、今のところはちょっと期待できそうな感じかな、と。まだしっかり方向性が見えたわけではないので、二話目以降でどう舵が切られるかにもよりますが、今のところは視聴する方向でいこうかな、と。

……幸い、月曜深夜は競合番組もないですしね(笑)。

 

2013年4月新番組感想(4)「這いよれ! ニャル子さんW」 #1 進撃の邪神3

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「ニャル子さん」の二期がスタート。

一期は一話目がピークでその後だんだん失速していったという印象だったので、仕切り直しでどうなるかが、ある意味で最大の焦点だったような気がしなくもないですが……取り敢えず一話目はまあまあと言えるものではあったかな、と。

 

というか、一期目が失速していったのはキャラが増えたせいだったのかも……なんてことがちらりと過ぎってしまいました。

相変わらずのニャル子のハイテンションとか、真尋のフォーク突っ込みとか、ニャル子ラブなクー子とか、全部は拾えないけどいくつかは分からないこともないパロネタとか、面白い要素はあるのですが、邪神三人の暴走が始まると途端に微妙……というか食傷気味になってしまうからで。「あ、これがいい加減ウザかったのかも……」ということに気づいてしまいました(汗)。

 

まあ、逆に言えば、今後の脚本においてその部分がうまくコントロールされていれば面白い作品になるかも、ということではあるのですけどね。

あとは、無理矢理なシリアス要素は入れないこと? 別にシリアス要素を一切駄目と言うつもりもないけど、基本的にこの作品はノリと勢いと笑いで突っ走ったほうが面白い気がするので。……いや、序盤のシリアスかと思ったらそうでもなかったオチはむしろこういう作品なのかと思ったような気もするし、全部が全部悪かったわけでもなかったと思うので、終盤の展開を思い出すなら、シリアス展開を深刻なレベルで引っ張りすぎるとか、前述の邪神組の暴走が変な形でそれに絡んでくるのがまずいのかもですが。

 

 

2013年4月新番組感想(3)「DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION」 #1 憂鬱の日曜日5

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うろ覚えですが、これはひょっとしてちょっとやってみたいと思いつつも、何だかんだでスルーしてしまったゲームかなぁ……なんてことを思いつつ、もしもそうならアニメで触れられるのは良い機会かも?ということで、第一話を視聴してみました。監督が「ペルソナ4」のアニメの人と同じということでは、同じ制作会社のゲームをアニメ化というのは、期待が持てそうというのもありましたし。

 

とはいえ、これもゲームに忠実に作るのかどうかは分からないところですが……第一話を観た感じだと、シーンが変わると何処の場所なのかが示される演出とか、それぞれのアプリの画面が映るところなんかは、ゲーム画面を見ているような感覚もあって、今のところはその方向で行く感じなのかなー、と。取り敢えず今のところはそれが面白いですし、特にアプリの力で悪魔を召喚して戦うとか、むしろゲーム画面のほうがわくわくするくらいな気もするので(笑)、滑り出しは期待が持てる感じかと思います。

 

ラストではいきなり主人公たちが謎の組織に拘束されることになりそうで、そこがちょっと不安要素ではありますが、OPを観た感じだと、主人公たちと同じ組織外のキャラのほうが多いのかなという気もしますし、何よりまだまだどう転がるか分からないので、ここはまず二話目を楽しみにしたいところです。

 

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主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
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