翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

アニメ感想(2013年10月〜)

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第13話(終)「リトルバスターズ」感想5

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一回観ただけだと感無量の一言で終わっても良さそうなくらいで、できれば何度か観て一度だけではたぶん見落としているだろう部分も補完してから感想を書きたいなぁ……という気持ちもあるのですが、ぶっちゃけそんな時間はないので(苦笑)、改めて見直すのはもっと時間に余裕ができてからにすることにして、まずは最終回を一度観終えたここで感想としたいと思います。

……今日は日曜日で普段ならばお休みの日なのですが、普通に仕事ですからね……(汗)。しかも八連勤の七日目ということで、これまでなら土曜日の夜に観ていたこの作品ですが、大事を取って土曜日中の視聴は諦めて早めに就寝し、早朝に早起きして観ている状態でございますよ……。そして今年は休み申請が却下されたために冬コミにも行けない……(涙)。


 まあ、それはさておき。前回の後半で鈴がようやく前を向いて進み始めたということで、今回は理樹に残された最後の問題からスタートです。

悲しいこと、辛いことから逃げるための手段となっていた、ナルコレプシー。だけど、ここでいつものようにそれに身を任せて眠ってしまってはみんなを助けることはできない。だから、理樹はそのルーツを辿り、自分の最初の悲しみと逃避に向き合い、そして……その悲しみから逃げるようにして閉じこもっているだけでは出会えないみんなのことを思い出す。

「それでもみんなに会いたいんだ!」と叫ぶ理樹の思いは、彼がようやく最後の問題を乗り越えようとしていることに対しての感慨もあるけれど、それ以上に、そんなふうに思えるくらいの仲間と出会えたこと自体が非常に羨ましいものでもありました。一時的に意識を取り戻した恭介に対して、「生きることは失うことだ」と言い続けていた理樹が、ようやく「生きることは楽しいことだ」と言えるようになったところも。

そう言えるくらいに理樹が思えるようになったことが嬉しくて……でも同時に、理樹とは違ってそんなふうにはとても言い切れない自分がちょっと悲しくなったところでもあったかもしれません(苦笑)。いつか、私もそんなふうに言える人たちと出会えればいいのですけど……。

閑話休題。話が少し逸れたので戻して。

さて、そんなふうに自らの悲しみのルーツと向き合い、みんなを助けるためにはそれじゃ駄目だ、と目覚めた理樹を受け止める(呼び覚ます?)のが鈴というのは、ベタだけど良かったですね。共に逃げ続けていた自分と向き合って、そんな自分たちの弱さに甘えるよりも、みんなを助けたい、これからもみんなと生きていきたいという気持ちのほうが勝ったからこそ、現実に戻ってきた二人。そんな二人が手を取り合い、みんなを助けるために動き出す。


……ここでようやく、数回前の、地面を這いながら必死に何処かへと向かっていた恭介の伏線も回収されて、彼のあの行為が、少しでもバスの爆発を防ぐために、漏れ出す燃料をせき止めるためのものだったことが判明。それに気づいた理樹が、本当は誰よりも真っ先に助けたいだろう恭介を後回しにしてみんなを先に助け出すのは、地味だけど理樹が成長したことが分かりやすく窺えたところでしょうか。それは、自らの身体を使ってでも事態の進行を食い止めようとした恭介と同等の判断ができたということですから。

そして、そんな場面を見ると、エピローグで語られる“奇跡”という言葉が、現場にいた人間にとってみれば奇跡でも何でもないことが分かるところでもあって。それは神様が気紛れに与えてくれたものなんかじゃなくて、その場にいた人間がその場でできる最善をした順当な結果なのだと。もしも、本当に神様が何か助けてくれたことがあるとしたら、それは、そんな彼らの賢明な姿に応えるように、爆発のその瞬間を、何とか死亡者だけは出ない瞬間まで持たせてくれたことくらいなんじゃないかな、と。


そんなこんなで、怪我人こそ出たものの、全員生存で迎えることになったエピローグ。

救出場面でもリトルバスターズのメンバーが映されていたのが、理樹たちがちゃんとみんなを助けられたのが窺えて良かったところではありますが、それ以上に、恭介によって現実世界では虚構世界のような(新女子メンバーを加えた)リトルバスターズというグループは存在しなかったことが明かされていたからこそ、元の世界に戻って来ても、夢の世界の続きを当たり前のように過ごすみんなの姿が嬉しくなったところでした。作り物だったとしても、あの世界で育んだ絆は本物で、理樹たちだけじゃなく、失われるはずだったみんなもその時間を続けたいと願っていたからこそ、あの世界と変わらない時間を過ごす彼らの姿がある。現実世界でも野球部という部室を確保(笑)していた彼らの姿は、その分かりやすい象徴だったかもしれません。

そして、そんなふうにみんなで過ごす日常を、本や日傘の代わりにすっかりカメラを手にしていることがデフォルトになっていた(笑)西園さんが切り取って形に残しているというのが地味に熱いところだなぁ、と。孤独で孤高であろうとし、誰の記憶にも残らないまま消えようとしていた彼女だからこそ、みんなとの時間を楽しく思い、それを残しておきたいと思えるようになったんだろうことが嬉しく思えるし、そんな彼女の姿も真人が代わりに撮るところも良かったですね。その記録という思い出の中には、ちゃんと西園さんもいる。


そんなふうに楽しく過ごす彼らですが、実は恭介というピースがずっと欠けていて、そこまででも十分楽しそうに見えたけれど、彼が戻って来てこそ本当の意味でリトルバスターズなんだ、という感じで笑い合う彼らで締められたのも、この上ない大団円で。締めに流れるのが一期OP(でも歌詞は最終回仕様?)なのも、お約束とはいえ……いや、お約束だからこそ素直に盛り上がったところ。

きっと彼らの過ごす日々は、こんなふうにこれからも続いていく。こんなふうにみんなで笑い合える、楽しい日常が。そんなふうに思えるラストで、ここまで観てきて、そんな彼らの姿をずっと見守ってこられて、本当に良かったと思える最終回だったでしょうか。実際には、二期ED映像にあったように、半年後には恭介の卒業という一つの別れが待ってはいるのだけれど、あの映像のみんながそれでも笑っていたように、きっとこれからの彼らはそれでどうにかなるなんてことはなく、この先、理樹たち二年生組の卒業のときが訪れたとしても、そして別々の道に進むことになったとしても、彼らの絆は変わらず続いていく。そんなふうに思えたところでもありました。



そんな感じで、大団円で終わった「リトルバスターズ」。

以前、「シュタインズゲート」がアニメ化したとき、ゲーム原作アニメでこれを超える作品は当分出てこないだろうと思ったものでしたが……それをあっさりと飛び越えてくれましたね(笑)。そもそも私が原作をプレイ済みの作品じゃないと比較対象にならないので候補が狭い話ではありますけど、それでも本当にこれを観られて良かったと思います。


ぶっちゃけ、ヒロイン個別ルートを恋愛ではなく友情メインでリファインし、だからこそ鈴の成長の側面も楽しく分かりやすく見られた本作は、個人的には原作よりも好きかもしれません。

ゲームからアニメになるに当たってイベントの取捨選択は当然行われているけれど(だから省かれたイベントを惜しむ気持ちもないわけじゃないけれど)、それをうまいことアニメの文脈に再構成していたのも本作の特徴で、個人的にはこういうメディアの違いを理解して、そのメディアに沿った形でシナリオを組んでくれる(再構成してくれる)作品は高く評価していることもあって、余計に楽しく観られたところでしょうか。中には、原作にあったエピソードを、原作とは違う形で、だけどそれは改悪などではなく、むしろアニメのシナリオ構成においてはグッジョブと言いたくなるような形で置き換えられているのもあって、それら諸々含めて、アニメはアニメとして、一つの「リトルバスターズ」という作品になっていて、だからこそ、素晴らしい作品として、最後まで楽しめたと思います。

……まだまだ書き足りないような気もしますが、そろそろ出勤時間も差し迫ってきたので、この辺で筆を置きたいと思います。


2013年12月終了アニメ感想(2)「機巧少女は傷つかない」4

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予想していたよりは綺麗に終わったかなぁ、といった印象の最終回だったでしょうか。

 

原作既読者の感想で、原作三巻までだと話が中途半端なところで終わるみたいな話を見かけていたので、もっと投げっぱなラストも考えていたのですけど、一応の一区切りとしてはそこそこまとまっていたかな、と。

もっとも、雷真の復讐も、マシンドールの話も、最終回にて本当の正体が判明したアリスにしても、中途半端と言えば中途半端というか、二期を前提としたようなところで終わった感じではありますが。マシンドール絡みに関しては、その話が出てくることで、雷真の復讐相手である天全の目的が垣間見えてくる、という意味では、ラストエピソードにて新たな話を持ち出してくることになっても語る意味はあったのかな、と思うところもあるのですけど。

 

とはいえ、全体的に尺不足は否めないというか、1クールでのアニメ化がそもそも間違っている気がしてしまうアニメ化だった気はします。原作の既刊数を考えれば当然の結果ではありますが、この手の作品は最低限2クールで作って欲しいなぁとつくづく思うというか。1クールでも本当にキリの良いところで終われるのならともかく。

 

そんなことを考えてしまうのは、二点ほどずっと気になっていたところがあるからで。

一つは、尺不足と感じてしまった一番の理由である、説明不足をずっと感じていたところでしょうか。設定説明の点でも、主人公である雷真の心情描写の点でも。

前者だと特に夜会ですかね。イベント的にはメインに据えられてもおかしくないけど、少なくとも今回アニメ化された部分においてはむしろ夜会以外の部分であれこれやっているほうが多かったわけではありますが……しかし、だからこそ余計に、夜会のシステムやら何やらをもっときっちり説明しておかないと、雷真たちの行動がよく分からないものになったんじゃないかな、と。ロキの降格とか、雷真とロキの傷病欠場とか、現れない上位対戦相手とか。少なくとも自分がある程度はわかったのは、漫画版の知識があったからで、アニメだけでは分からなかっただろうなぁと思いますし。この辺、そういう説明不足のせいで彼らの行動が意味不明と思われたら意味ないですからね……。

 

そして、雷真の心情描写が少なくないかなぁというのは、二つ目の理由にも関わってくるもので。

雷真の一番の目的は復讐であることが最初に提示されていたわけですが、今回アニメ化された部分を観ていると、人によってはブレているように見えそうだよなぁ、と。まあ、復讐を掲げた主人公がいたとしても、あくまでその目的をひたすら貫き通すのか、その過程で出会う人によって何かが変わっていくのか、その辺はどういう方向へ物語が進むのかによって違ってくるので、それが一概に悪いかと言うと何とも言い難いものもありますが。

ただ、先に漫画版を読み、そして今回のアニメを観て見えてきた(私の中の)雷真像と、セカンドエピソードでシャルの言っていた「目の前で泣いている女の子を放っておけない」というのが微妙にズレていて、それだけだといろいろ誤解を生みそうだよなぁと考えてしまったというか。

まあ、ラストエピソードにおいてはそれも間違っていないとは思うのですけど、それはあくまでシャルが既に知己を得ている相手だったからだと思うし、アンリに関しては優秀な姉(兄)を持つことでの劣等感という共感が大きかったと思いますし。

 

これはあくまで個人的な見解なので正解なのかは分かりませんが、雷真がよくあるラノベ主人公のように出会うヒロインを必要以上に首を突っ込んでまで助けるのは、前述のシャルの言ったようなことが理由ではなく(その理由が1ミリたりともないとまでは言いませんが)、むしろ彼が復讐者であるからこそではないかな、と。

雷真が復讐を目的とするのは、家族――特に妹を殺された、つまりは理不尽に家族(妹)を奪われたことが根底にあるわけで。そして、今回のアニメ化で彼が出会ったヒロインたちは、みんなやっぱり家族絡みで問題を抱えているんですよね。シャルは、かつて自分のせいで離散してしまった家族を必死に取り戻そうとしているし、フレイもかつて自分のせいで両親を亡くしてしまったからこそ、今ある新しくできた家族を必死に守ろうとしていて――でも、今またそれを、フレイの気持ちを踏み躙るような形で奪われようとしていて。アンリの場合は前述のような共感もあるけど、シャルがやっと取り戻せそうな家族というのもあるわけで。

 

三人ともが、雷真と同じように家族を失っていて――だけど、彼女たちはもう手遅れの雷真と違って、まだ間に合う、今なら守れる状態にあって。だからこそ、雷真は放っておけずにいたんじゃないかな、と。自分はもう取り戻せない、家族を殺した相手に復讐するくらいしかできることがないからこそ、今必死に足掻いて取り戻そう(守ろう)としている彼女たちを放っておけないし、端から見れば必要以上に肩入れしてしまっている。

復讐を掲げているはずなのにそれを脇に置いて無節操に助けているというよりは、そう考えたほうがしっくりくると思うのですよね。だとすれば、むしろ彼の復讐者設定は上手いなぁと思ってしまうわけで(もっとも、復讐を掲げるのなら脇目も振らずにそれだけに邁進するべきだ、という考えの人にとっては、そういう理由でも駄目だと判定されるかもですが)。

 

……問題は、前述のように雷真の心情描写が少ないので、アニメだけ観てその考えに至れるかがかなり微妙なところなのですが(ヒロインたちのほうは逆に短くてもけっこう分かりやすく描かれていた気がするのですけど)。

特にセカンドエピソードはその辺(雷真がわざわざ首を突っ込む理由)が一番分かりにくい気がするので(最初の事件は夜会の参加資格を得るためというもっと分かりやすい動機があったし、ラストエピソードは前述のとおりアンリの件がありますしね)、そのセカンドエピソードにおいてはエピローグがラストエピソードのプロローグと共有状態になってしまっていたことも含めて、もっと尺を割いて欲しかったな、と。

……まあ、それとは別に、漫画版の出来が良すぎてどうしてもアニメは見劣りしてしまったというのもある気はしますが(汗)。漫画版のこのエピソードでこの作品が一層好きになったというのもあるので、フレイ&ロキ姉弟とセカンドエピソードには思い入れが深いのもあるんですよね。

雷真とロキの端から見たら馬鹿馬鹿しいような掛け合いが増えていたのは、互いに学院に来ての初めての男友達なんじゃないかなぁというのも含めて考えると、観ていて楽しいところではありましたけど。

 

……とまあ、アニメを観ていてどうしても感じてしまっていた不満点を書き出してみましたが、説明不足・尺不足という点を除けばそれなりに楽しく観ていたのも確かで。最終回が思っていたより綺麗に終わったと思えたのも、雷真の復讐者設定は取り敢えず置いておいて、学院での雷真を中心としたチームが構築されつつある、という点では、みんな揃っての病室のシーンなんかは素直に楽しいところだったと思いますし。特に雷真とロキの掛け合いは好きなので、最後までそれが見られたのも嬉しいところでしたし。

又、アニメ化の最大の功績を挙げるとするなら、夜々がとにかく可愛かったことかな、と(笑)。動きが付いたのも勿論ですが、何より原田ひとみさんの声の破壊力が凄いというか(笑)。漫画版を読んでいるときはあまりそうは思わなかったけど、アニメを観ていると夜々がメインヒロインなのも納得だなぁと思えてしまうくらい、嫉妬深いところも含めて可愛く思えたなぁ、と。それだけでもアニメを見た甲斐はあったかな、と(笑)。

 

そんな感じで、良かった点と悪かった点が入り混じった感じのアニメ化でしたね。やっぱり1クールじゃ、原作の物語のスケールに対して短すぎる、というのが一番大きい気はしますけど、予備知識で説明不足な部分を脳内補完して観ればそれなりに楽しめたと思いますし。ただまあ、一応の一区切りはついても物語はまだまだ続く感じでの終わりだったので、この終わり方をするなら二期をやって欲しいなぁとも思ってしまいますが。

 

 

2013年12月終了アニメ感想(1)「境界の彼方」4

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「リトバスR」十二話の感想でも少し書いたとおり、今週からは特に仕事のほうが忙しくなってきてしまい(もともとデフォルトで残業一時間な会社なのですが、その残業時間が多いときには更に+1時間半とか一時間四十五分とかされるくらいだし、二週目以降は(人によっては十二月全部)土曜日が休日出勤状態(汗)。受注した仕事量に対して従業員数が足りてないんですよね……)、時間的な意味でも、体力・気力的な意味でも観る余裕がなくて、最終回の放送からは既に数日が過ぎてしまいましたが……「境界の彼方」を最後まで観た感想です。

 

異界士、妖夢、栗山家の力……などなど、題材を見ればいかにもアニメ映えしそうで、実際京都アニメーションの映像力で描かれるそうしたシーンは概ね十分に見応えのあるものになっていたかと思います。

 

そして、物語の中核は、不死身の半妖の少年と、異端の力を持つ異界士の少女という、互いに人の輪からは外れた二人のボーイ・ミーツ・ガールと王道的なもの。ラストの展開も、「え、何で栗山さん戻って来られたの?」という具体的な(野暮な?)説明を求めるのでなければ綺麗に嵌っていて、そうした本筋の部分においては綺麗に終わった物語だったのかなぁと思います。

……反面、異界士協会や名瀬家に関してはやや駆け足というか、中途半端に掘り下げて終わるくらいならいっそカットしちゃっても良かったのではと思う部分も無くはないので、そういう意味ではあくまで一巻目のエピソードという印象もあるのですけど。

 

しかし、こうして最後まで観てみれば、前述のとおり「秋人と未来の物語」としては綺麗にまとまったなぁとは思うものの、それが語られる文脈に関しては、冒頭で書いたアニメ映え云々とはずっと真逆の印象を持っていました。何というか、いかにもアニメ映えしそうな題材の物語なんだけど、その肝心のストーリー部分、その構成に関しては、いかにも小説的だなぁ、と。

 

というのも、最後まで観た人なら大よそ分かっているでしょうが、この物語、伏線が張られてからそれが消化されるまでがけっこう長いのですよね。回を跨ぐのは勿論、未来の抱えていた事情なんて物語冒頭からラスト近辺まで引っ張られていたわけで。

今回アニメ化されたのが原作一巻部分なのかなと考えると、原作は確か小説だったはずなので、それ自体は凄く納得できるものというか、一冊の本なら普通にある構成だとは思いますが、それをそのままアニメでやったというのはなかなか冒険だったんじゃないかなぁという気がします。

自分自身を振り返ってみても、そうしたこのアニメ独特の構成が分かって面白いと思い始めたのが第四話という、割と大抵の人にとっての視聴継続か否かの最終ボーダーラインになるところじゃないかなぁというところで、それこそ京アニのブランド力とか作画力が無いと、そこに辿り着くまでに切られてもおかしくないわけで。最後まで観てこそストンと嵌る物語だと、これはけっこう重要なポイントだと思うのですが。

 

個人的な見解ですが、(例えば、京アニ作品は何でも観ると決めているとか、この物語の世界観がツボに嵌ったとか、そういう確固とした理由を持っていない限りは)アニメというのは漫画や小説に比べ、そういう意味では消費者側の一番気の短いコンテンツだと思っているのですよね。小説や漫画だと「あの伏線は何だっけ」みたいなことが気になった場合、該当ページに戻ればいいけど、アニメだとそこまで気軽に確認し辛いので、スパンが長いとそもそも伏線部分を忘れてしまっていることもありますし(苦笑)。

勿論、だからといって長期的な伏線を張ってはいけないわけではなく、というよりそれが全く無い作品のほうが珍しいのでしょうけど、逆に言えばそれ自体か、あるいはそれ以外の部分でも視聴者の目を惹き付けておく要素が、そこまで観てもらうためには不可欠で。この物語の場合、それがうまく機能していたかというと……という状態だったので、余計に冒険したなぁと思ってしまうというか。

 

なので、個人的にはやっぱりそこが足を引っ張ってしまっていたんじゃないかなぁという気がします。

序盤の時点で(人によっては)あまり好印象を与えられないとか、肝心の部分に行く前に脱落してしまう人が出てしまったんじゃないかという点でも。そもそもメインヒロインである未来の最初の行動が主人公を殺しまくるという、どう考えても好意的には受け取られないもので、それの種明かしが最長ですからね。又、個人的な感想ですけど、この作品の場合、その情報が提示された時点では、回を跨いでまで引っ張るようなことかなぁと思ってしまうようなものも多かったのもその一因かという気もしますが。

 

とはいえ、その点においては厳しめの評価になってしまいますが、そう思うのは、最後まで観てみれば、前述のとおり、秋人と未来のボーイ・ミーツ・ガールの物語としてはよくできた物語だったと思うからこそでもあります。

私などでは及びも付かないような点まで読み取って考察されている方の感想記事なんかを見ると、それ以外の視点から見てもよくできた物語だったんだなぁというのが窺えたのもありますが、それを抜きにして、孤独な二つの魂が出会えた物語として見るだけでも、王道ながらも……いや、王道だからこそ、その部分は素直に心に届くような気がするし、やっぱり綺麗にまとまったなぁと思います。異界士協会や名瀬家絡みが中途半端だと前述したけど、秋人と未来の抱える一番の問題に関しては今回のアニメ化で綺麗に決着がついた分、その後の二人と、その辺の問題をより掘り下げていくことになる続きがあるなら見たいなぁと思えたところもありましたしね。

 

そんな感じで、最後まで観ればなかなか良かったんじゃないかと思えた作品でしたけど、だからこそ全体的な構成が少し残念だったかなぁというのが、今感じる正直なところでしょうか。でも、↑で書いたとおり、彼らの今後の物語を観てみたい気持ちもあって、そういう意味では、何だかんだで1クール楽しめたと言ってもいいのですかね。

 

 

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第12話「お願いごとひとつ」感想5

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この十二話を観る前に十一話をもう一度観返していたのですが(本当はもっと早く観るつもりだったのですが、今週からはもう読書時間すら削られるほど忙しくて結局このタイミングに……(汗)。これも別に時間ができたというよりは睡眠時間を削っているのですが……しかしこのタイミングで再視聴したことで、十二話を観るに当たっての気持ちの盛り上がりは最高潮でした(笑))、改めて観ると、一度目では見落としていた(忘れていた)ところに気づいたり、他の人の感想記事を読んだことでより深く読み取れた気がするところがあったりと、二度目のはずなのに妙に新鮮な感じもあって、一度目はまた違った面白さがあった気がします。

まあ、一言で言えば、既に最高だったものが二乗されたかな、って感じなのですが(笑)。

さて、そんな感じで視聴となったラスト一歩手前の第十二話。

………。

……………………。

…………………………………………。
 

やりやがったな、アニメスタッフ〜〜〜〜!!!!!

 

ここまででも十分最高のものを観させてもらっていると思っていましたけど、何かもうそんなの軽々と飛び越えていきましたよ! 次回予告が終わった瞬間、アニメスタッフに向かって五体投地したくなるくらい、最高なんて言葉じゃもう物足りないものを観させてもらったというか。

前回の感想でも書いたとおり、今回は特に楽しみにしていたシーン(屋上で鈴が小毬さんに願い星を託されるところ)があるから、これまで以上に泣かされることをある程度覚悟してはいましたけど、もう今回はそこに辿り着く前からティッシュ握り締めながら画面観ていましたよ。

私が綺麗さっぱり忘れているのでなければ、鈴がその前に小毬さん以外のリトバス女子メンバーと順に会っていくシーンはアニメオリジナルだと思うのですけど、まさかこんなふうに演出してくるとは……っ。いや、それを言ったら、鈴のトラウマから始まる、恭介に手を引かれて外に出て、旧リトバスメンバーと出会って過ごした日々を思い返すところからしてそうなんですけど……何かもう、いろいろと反則すぎる……っ。

でも、ここまでの流れを考えれば、ある意味必然でもあって。一期の頃から、アニメでは理樹だけじゃなく鈴に関しても成長描写をしっかり描いていて、その流れからいけば、鈴がただ理樹に手を引かれて守られているだけでいいはずがない。

けどそれを、まさかこういう形で描いてくるとは。

こうなるともう、前回の虚構世界脱出の段階では、まだ鈴が全てを理解しないまま理樹に引っ張られていっているだけのように描かれていたのも、わざとだったんだろうなぁと。

それを踏まえて、前半(Aパート)のラストですよ。前回までの話で理樹は十分強くなって、現実世界に戻ってきた後には、恭介に言われたまま動いて終わるのではなく、その先に行こうとした。でも、改めてどうしようもないとしか思えない現実を見せ付けられて、再び心が折れかかってしまっている。

それは結局、理樹だけが強くなっても駄目だってことですよね。鈴だって成長しているはずだけど、この段階ではあくまで、理樹に守ってもらえば歩いていける程度の強さ。だから、事故現場からも理樹に促されるまま立ち去って、呆然と座り込んでいることしかできなかった。

だけど、それじゃあ理樹の願いは叶わない。一人だけでは限界があって、鈴も現実をきちんと理解して、そして彼女も自分自身で立ち上がって、願い、動き出さなければ、二人の願いは叶わない。恭介の叫びにみんなが応えたからこそ虚構世界を産み落とすことができたように、理樹と鈴の二人ともが立ち上がらなければ奇跡は起こせない。

そんなピースがもう見事なくらいぴたりと嵌っていて、そしてそれをそう思えるのは、これまでずっと見てきたリトルバスターズの絆があるからこそで。何より、そうして鈴も立ち上がってこそ、あれだけ絶望的な事故でも本当に奇跡が起こせるかもしれないと思わせてくれる気がするわけで。

この辺のくだり、原作とはけっこう流れを変えてきていると思うのですけど(私の記憶の中だと、確か理樹と鈴が病室で話しているくだり(つまり一度病院に搬送されている)とかあった気がするので)、個人的にはむしろ原作よりもすっきりとしたものになっているように思えるので、前述した諸々の演出含めて良改変だったなぁと思います。というより、これこそ、ゲームとアニメ、それぞれのメディアの違いをちゃんと理解した上で、その文脈に沿ったものを見せてくれていると言うべきでしょうか。

とにかくもう、そんな感じで特に後半戦。鈴視点に切り替わってからが今回は本番だったというか、鳥肌ものだったわけですが、そこから流れ出すEDが、「くそぅ、やっぱりこのスタッフはちゃんと分かっている!」と思わずにはいられないもので。ここ数週間は特殊EDでずっと別の曲が流れていたのに、この十二話ではばっちり「君とのなくしもの」ですよ。

前々回の感想で、OP(の歌詞)は恭介から理樹&鈴へ向けての歌だ、みたいなことを書いたけど、ED(の歌詞)はまさに、CDのジャケットがそもそも小毬さんと鈴の絵になっているように、小毬さんから鈴へ向けての歌になっていると思うのですよね。だから、この例の屋上での願い星のシーンをやる回のEDはこの曲以外あり得ない、この曲じゃなきゃ嘘だろう、くらいに思っていたのですが……まさか本当にこれを流してくれるとは。私が今更どうこう言うなんて本当に野暮なくらい、やっぱりちゃんとスタッフは分かりすぎるくらいに分かって全力で作っているんだということを再確認させられた感じですし、そう思えるってことは自分にもちゃんとそれが届いているのかなと思えるのがまた嬉しいかもしれないです。

……何だか言い方が回りくどくなった気がするけど、要はとにかく本当に素晴らしいものを見せてもらえて、大満足だし最高の時間を貰ったってことですね。

そんなところで、次回はとうとう最終回。この流れだと大団円以外のエンドはあり得ないだろうと思えてしまうわけですが、それが実際どんな形になるのか。ここまでを観れば不安は当然一つもなく、素直にわくわくしながら最高の最終回を楽しみに待ちたいと思います。

◇次回「リトルバスターズ」

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第11話「世界の終わり」感想5

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全ての種明かしが為され――そして、とうとう世界が終わりを告げる。


この世界とは何なのか、恭介(たち)は何を望んで動いていたのか。それらが明かされた前回に続き、今回はとうとう、では彼らがこの世界を作り、理樹たちが強くなるよう鍛えねばならないような“何”が“現実世界で”起こったのか、それが明らかになりました。


恭介たちが何らかの理由で理樹たちの前から去らねばならない――既にそのことは何度と無く示唆されてきましたが、それがそのまま死亡――事故死であることが今度こそはっきりと恭介の口から語られました。

鈴のエピソードで出てきた併設校でのバス事故の話、それが実は併設校での話なんかではなく、本当はそのまま自分たちの身に降りかかった出来事であったのだと。……視聴者視点で語るなら、何度と無くその存在がちらつかされながらもそこまで辿り着くことなく終わった修学旅行、それこそが収束点であったことが明かされた瞬間でもあります(そしてだからこそ、日付が六月へ至り季節が夏へと移り変わり始めても、理樹たちはずっと冬服のままなんですよね)。


……そういう意味では、アニメ版はホント、この修学旅行についての情報の出し方が秀逸だったなぁと思います。そう思いつつも、こうしてネタバレに繋がってしまうために、ずっと書きたくても触れられなかったのがもどかしかったくらいに(笑)。

私の見落としでなければ、原作ゲームだとその話はこうして全ての真実が明かされる段になって初めて出てきた印象があって、そういう意味ではこの“現実では何が起こったのか”……いや、そもそもあの世界が虚構世界であったことすらこうして明かされるまでは想像すらできなくて、その点では、アニメ版は親切であったとも言えるかもしれません。少なくともこうして、さり気なく強調する形で、ヒントは何度と無く出されてきたわけですから。


もう一つ。前回では恭介一人であの世界を作り上げたように聞こえる言い方をしていましたが、今回だと、やっぱり恭介一人じゃなくて、恭介の叫びに呼応するようにみんなの想いが集った結果として、みんなが願った奇跡としてあの世界が作られたのだと語られました。

実際、この点に関しては、このほうが納得できるところではある気がします。今こうして崩壊していく世界――そうなってしまった(維持できなくなってしまった)のには、何度も何度も繰り返したことによる摩耗もあるかもしれないけれど、何よりも、あの世界を形作り支えていたものたちが、その心残りを解消されて去っていったからこそ、支え切れなくなって崩れていくのだとしたほうが分かりやすいというか、必然の結果であるように思えますから。理樹たちがちゃんと辿り着けたからこその結末だと。


……とまあ、最後の種明かし部分について語ってみましたが……今回はもう、そんなごちゃごちゃしたことは置いておいて、何よりも、真人・謙吾・恭介と、最後まで残っていた彼らとの最期の楽しい瞬間(時間)と、そして別れのときを、ただただ感じて、理樹たちとおんなじように泣いて、そして崩れて行く世界の余韻に浸って……もうそれだけでいいような気がします。もう今回はそれが全てですよ。


それでも、敢えて一つだけ立ち止まって振り返るとするのなら、鈴が(今回も)思い出せそうで思い出せないまま終わった“彼女”のことでしょうか。

最後までこの部分を本当に大事に描いてくれるアニメ版が個人的には最高だと思うのですが(笑)、だからこそ、今回で十分最高潮になったようにも見えるけれど、それ以上を次回に期待してしまうところでもあります。次回のサブタイトル、この独特の言い回しと、こうして今回、恭介たちにも丁寧に退場描写がされたにも関わらず、一人だけ未だにそれが無い人物がいることを考えれば、(どれくらいの時間が割かれるかはともかく)彼女に何らかの形でスポットが当たるだろうことを期待してしまうのは、そんなにおかしなことじゃないと思いますので。

何より、個人的には一期で彼女と彼女のあのエピソードが描かれたときから楽しみにしてきたシーンでもあるので、次回も今回と同じかそれ以上に楽しみにしたいと思います。



◇次回「お願いごとひとつ」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第10話「そして俺は繰り返す」感想5

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今回はほぼ恭介による種明かしで終わった感じですかね。

これまでのことを恭介視点で振り返りながら語ることになるので、必然的に総集編っぽくなっていた部分もある気がしたし、あの世界についてはともかく、では現実では、彼らの語る「過酷」が何なのかについては、恭介の語りと平行して描かれていた映像で察しの付く人もいるかもしれませんが、しかしはっきりと明示されるのは次回に持ち越しなので、その辺も含めると、アニメが初見の人はどう感じたんだろうなぁというのが気になるところでもありますが……。

 

そんな感じで明かされた「世界の秘密」。

端的に言えば、現実世界で(理樹と鈴にとって)何か過酷な出来事が起こり、それによって恭介たちはこれまでのように二人を守ることはできなくなるため、二人を強くするために恭介はあの世界を構築し、同じように未練を抱えた人物たちを巻き込みつつ、失敗するたびに時間を巻き戻しながら、何度も二人を強くするための計画を繰り返していた、と。

 

……この辺、実をいえば、私のしていた解釈とはちょっと違ったため、私の解釈自体が間違っていたのか、アニメではそう来たかーと思うべきなのかに迷ってしまったところではあります(汗)。

アニメだと、あの世界を作ったのは恭介一人といったふうに受け取れましたが、原作ゲームと、クリア後に他の人の考察を見た感じだと、主導したのは恭介だとしても、あの世界を作り上げ、支えていたのは、理樹と鈴を除く“八人全員で”だったと思っていたので。そして、その前提があったため、新規に仲間になったメンバーも、これまでアニメ第一話から観てきたほどではなかったとしても、ある程度親交のあった、仲の良かったメンバーが協力したものかと。……まあ、追加ヒロインのうち一人のことを考えると、多少なりとも縁のある、その場に居合わせた未練のある人間を引っ張り込んだという説明のほうがしっくりくるのかもしれませんが。

 

まあ、とはいえ、ともかく大事なのは(というかアニメでの種明かしを素直に受け取るのなら)、理樹と鈴の二人を成長させるための世界であり、真人と謙吾はそれを承知の上で協力したり距離を取ったりしていて、最初は何も知らずに巻き込まれていた女子メンバーも、最終的にはみんな理解して協力してくれていた、ということでしょうか。で、小毬さんを除く四人は、自身の未練がなくなったのと、二人はもう大丈夫だと納得できたことで一足お先に去っていった、と。

 

そして、この最終ループ(?)では、これまでとは打って変わった様子を見せていた恭介。ガチで落ち込んでいるのか、そういう演技をすることで理樹が安易に恭介を頼れないようにしているのか、どっちだろうと迷うところではありましたが、今回の話から解釈すると、それどころではなかった、が正解でしょうか。

実のところ前回の失敗で心が折れかけたけれど、そこはさすが理樹が憧れ続けた存在であると言うべきか、彼はちゃんと自力で足掻き続けていて。より正確に言うなら、二つの天秤の間で揺れ動きながらも必死で諦めない方向にしがみついていたら、理樹が自力で歩き始めてくれて、それが後押しになって頑張り続けることができた、かもしれませんが。

ともあれ、そうして心は折れずにいたものの、虚構世界で腑抜けたようになっていたのは、意識の大半が現実世界のほうに割かれていたせいで、そしてそれが虚構世界の崩壊を少しでも遅らせることに繋がっていたからこそ、そうせざるを得なかった、と。……その現実世界で恭介がしようとしていたことは何なのか、そもそも何が起こったのかは、前述のとおり、次回に持ち越しですが。

 

しかし、そうして最大の種明かしの一つがされたということで、次回サブタイトルもいよいよ終わりを告げるものとなってきました。次回はハンカチを用意しておいたほうがいいのだろうか……なんてことを考えてしまうのは、提供画面にも使われていた小毬さんの絵本のイラストの影響も大きいかもしれません。個人的には恭介の血を吐くような告白よりも、ほんの数秒にも関わらず一番胸に刺さった部分なので(笑)。

とはいえ、そうして恭介による種明かしが行われた後で、特殊EDでOPが流れるのは反則だなぁ(涙)と思ってしまったところでもありましたが。恭介たちの思惑が明かされたからこそようやく言えることですが、OPの歌詞って、かなりド直球でその辺のネタバレなんですよね。しかも、恭介から理樹&鈴へ向けた気持ち(言葉)と考えるともうドンピシャというか。アニメで流れる一番の歌詞だけでもそうなんだけど、フルだとますますそうというか、その種明かし部分まで完全に含んだ別れの歌になっていて、アニメを観て楽しめている人なら是非フルで聞いてほしいと思うくらいで。

 

そんなわけで、最後の盛り上がりに向けての準備は十全といった感じで、次回がますます楽しみなところでしょうか。……その凄く楽しみな日に休日出勤が確定しているというのが気の重いところではありますが……これはむしろ、それを励みに頑張れってことですかね……(遠い目)。

 

◇次回「世界の終わり」

 


 

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第9話「親友(とも)の涙」感想5

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今回は謙吾回ということで、途中から謙吾側の心情描写もされ始めたこともあり、そのまま謙吾の事情で盛り上がったりうるっときたりする感じになるのかな……と思っていたら、野球勝負での鈴の参入に、むしろそっちに↑みたいな状態になって、あれ?謙吾回に見せかけて実は鈴回なのか?なんてことも思いかけましたが、最後はやっぱり謙吾でしたねぇ。

涙を流しながら本当の気持ちを吐露する謙吾には、前回の真人以上にうるっときて、このまま行くと、順当にいくなら次回の恭介はどうなるんだって感じになってきました。残り三回か四回ですが、右肩辺りに涙の量が増加していきそうだ……(個人的には、まだあの世界を去ったと思しき描写が無いにも関わらず、リフレインに入ってから出番の全くなかったあの人のシーンが一番やばい気がするのですけど……)

というか、今回のサブタイトルの“涙”、内容的にも普通に謙吾の涙を指すものと思っていましたが、実は恭介の涙にも掛かっていたというのがラストで判明して、何かもう最後の映像はいろいろと衝撃的でした。

最初見た瞬間は、部屋に閉じこもっていただけの恭介が、何故かそれこそ前回真人と殴り合っていた理樹のような状態になっていたのに「…!? ……?」となったところでしたが、直前に映っていたのが水溜り(これも最初に見た瞬間は、むしろその水面に光る星のほうに注目していたところなのですが)というのを考えると、「あれ? この恭介ってまさか……!?(※ネタバレになるので詳しくは省略)」というのに気づいて、何度か巻き戻して確認してしまったところ。まあ、それでもこの恭介がいるのが何処なのかは、おそらくは意図的にはっきりとは分からないようにしているものと思われるので、原作知識からたぶんそうじゃないかと推測するだけですが……。しかし、そうなると、何かもういろんな意味で「うわぁぁぁぁっ」となってしまうのですがっ。謙吾と恭介の相乗効果で余計にいろいろとこみ上げてきてしまいますよ。

それはそれとして、今回は謙吾の語りで、(アニメ初見組も既に大よそ察しは付いていたのではないかと思われますが)彼らのいるこの世界が“閉じた世界”であり、幾度も“ループ”していることが明言されました。理樹と鈴が、何処までその記憶の意味を理解しているかはともかく、かつて共にグラウンドに立っていた仲間たちのことを思い出したのも、それを補強するところでしょうか。

そんな感じで種明かしも少しずつ行われているわけですが(以前の野球勝負で恭介が何らかのズルをしたことも明言された感じかな?)、しかし個人的には、鈴がそれを思い出したのが一番衝撃的だったかも?

いや、それまでの時点でも、今回はもうすっかり瞳に光が戻っているとか、真人と普通につるめているとか(真人は真人で、謙吾が今回は必要以上に二人に対して過保護な姿勢を見せていた分、心配はしても信頼している様子が伝わってくる彼の姿がじんわりと嬉しかったところですが)、そんなふうにいつの間にか元通り……いや、元通りに見えて、何か見えないところで一歩先に進んでいる感じがしなくもない鈴の姿にどこか安心できるような気持ちもあったのですが、そんな鈴が自分から理樹の代わりを買って出たところでは、ここで鈴の成長も描いてくるのか!と驚きつつも嬉しくなったところ。

この辺、原作ではどうだったかいまいち覚えていないので余計にそう感じてしまったところですが、理樹が強くなるのに引き摺られるような形でも鈴が覚醒していく姿には、鈴自身の成長を嬉しく思う気持ちも、リトルバスターズ再結成に向けてめげずに立ち向かった理樹の頑張りも無駄じゃなかったと思えるのを嬉しく思う気持ちもあって、そこから更に、かつてのバッテリーへとピースが嵌っていくわけですから、それだけでも十分に盛り上がるところで。

というか、それでもう十分過ぎるくらいだったのに、そんな鈴の脳裏に蘇るのが小毬さんの声というのが、もう完全にノックアウトされそうになったところ(笑)。更にはそこに、これまでは幼馴染たちとしか馴染めなかった鈴が、ようやく絆を結べた新たな(女)友達たちの声が続くのですから、この時点では「あれ? 実は今回って鈴回?」とか思っちゃっても仕方ないよね!というくらいで。

とはいえ、冒頭でも書いたとおり、最後はきっちり謙吾が持っていってくれましたが。

二人を弱いものとして、だから自分が守ってやればいい、そんなふうに決めつけて、そんなふうに(理樹たちからしてみれば)身勝手に思っていた謙吾が、しかし急速に成長していく二人に追い詰められていく。そして完全に負かされた――必要以上の謙吾の庇護なんか既に必要ないことを見せ付けられたとき、そうやって覆い隠してきた彼の本音が零れ出す。

……これも、前回の真人の台詞同様、「世界の秘密」を知っているかどうかで受け取り方が違ってくる台詞と思いますが、だからこそ余計に、それを知っているとその叫びが胸に刺さるんですよね……。そして同時に、謙吾の回想で明かされた、理樹たちが疑問に思っていた「何故、恭介は謙吾ではなく、謙吾の父親に勝負を挑んだのか?」の真相を知って、謙吾の中での恭介の存在の重さにハッとさせられたところでもあったかも。

何だかんだで、これまで観てきた部分では、男三人はとにかく理樹が好きだなぁというのがまずあって(あと、いろいろと反発している部分も観てきましたし)、そういう意味では、彼らの中ではお互いよりも理樹の存在が一段重いところにあるようにも見えていたのですよね。

でも、今回の謙吾の回想を観ると、一番初めにそれまでの彼らを縛っていた世界から外へ連れ出してくれて、楽しい景色を見せてくれた恭介の存在というのは、それとは全く違う重さを持ったもので。結局のところ、謙吾にとっても、真人にとっても、恭介の存在というのは、理樹にとっての恭介と同じなんだな、って。それが分かると、これまでのシーンがまた違ってものに見せてきそうです……。

そんな感じで謙吾が再び仲間となり、残りは恭介一人。となると、サブタイトル的にも次回は恭介回でしょうが、ラストの映像を見ると、「あれ? 恭介ももう救われてしまっている?」とも思えてしまいそうで、その辺がどうなるのか気になるところかも? 今回謙吾が言っていたとおり、恭介が“ああ”なったのが、前回のループにおける失敗のせいだとするのなら、今の力強く成長した理樹と鈴を見せるだけでOKなんじゃないか?なんてことも考えられそうですが……果たして事はそう単純なものなのか。

その辺も含めて、次回も楽しみに待ちたいと思います。

◇次回「そして俺は繰り返す」



リトルバスターズ!〜Refrain〜 第8話「最強の証明」感想5

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何で前回はわざわざぼかしたんだろう?というくらい、あっさりと日付が5月15日と巻き戻って(?)いたことが明かされたことだけが若干気になりつつも、ともあれ今回は、再結成したリトルバスターズの(再)仲間集め、その最初の一人、真人回です。


ひどく大雑把に流れを見るならば、理樹がかつての恭介の立ち位置に収まることで何とかしようとするのは前回と同じ。ただし、前回は聞く耳も持たなかった真人が理樹の差し伸べた手を取る結果に至ったのは、一つ先へと進めた証でしょうか。

……まあ、個人的には、真人も指摘していたとおり、“ああなってしまっていた”鈴を、制服を着させて、理樹にひっついた状態とはいえ食堂に来させることができたことが、一番二人が先に進んでいることを示すものに思えたところでもありますが(笑)。


というのも、前回とは違う結果を得られたとはいえ、今回の理樹がやったことは、全景を見られる視聴者側の視点からすると、恭介のやったことの焼き直しに過ぎないとも言えてしまうから。


といっても、鈴から方向性は合っていることを教えてもらったとはいえ、鈴の次に仲間にするのは真人である、という点以外は“理樹自身が”考えて辿り着いたものなので、小さくとも大きな違いである、とも言えるかもしれませんが。

理樹はおそらく「恭介ならどうするだろう」と考えて、その先で同じ結論に達したわけではありますが、(理樹がループ時の記憶を心のどこかで覚えているとするなら)実際に一度見た光景をなぞるのではなく、これまでに見続けてきた恭介の背中の思い出から掻き集めたもので辿り着いたのでは、やはり意味が違うでしょうから。


この結果を、結局まだ恭介の辿った跡を歩いているだけじゃん、と観るか、ここまで来てようやく恭介と同じステージに立つことができた、と観るかで感想が変わってきそうな気がするところですが、ここは後者と考えておきたいところ。

何故なら、今回の真人、そして(ラストに前振りのように映されたことから)おそらく次回の謙吾はそれでもいいでしょうが、そうやってこれまでみんなに手を差し伸べてきた張本人である恭介だけは、それだけでは――恭介と同じことをするだけでは、救うことなんてできないから。順当に理樹が成長していっているとするのなら、むしろ今回の流れは妥当だし、だからこそ、恭介に再び手を差し伸べて、恭介が今度こそその手を取ってくれる、そのときこそが最大の山場となるはずで、むしろ今からそのときが楽しみになるところでしょうか。


そういう意味では、相変わらず理樹たちと一緒にいるレノンが何とも意味深に見えてしまったところかも? この辺、映像ならではだなぁと感心してしまったところでもありますが。

例の手紙の運搬役を担い、一度目の種明かしの際に理樹を恭介のところまで導いたとも言えるレノンは、ある意味恭介の分身とも言えると思うわけで。そんなレノンが、リトルバスターズを再興させるために悩む理樹と、それに付き合う鈴をじっと見ているというのは、恭介自身が彼らの動向を見守っているとも受け取れますからね。

そうなると、前回で部屋に引きこもってしまったことが描かれた恭介ですが、それが真実そうなのか、実はそれを装っているだけなのかというのが気になるところでもありますが……その辺は、案外今回の真人と同じ感じなのかもなぁ、と。理樹に負かされたところで、わざと理樹たちを突き放していたことが明かされた真人ですが、(どういう原理かはともかく)そんな彼自身も不可思議な幻覚を見ていたこともまた明かされましたからね。彼らもまた、そうした境界線上で綱渡りしているような状態なのかも?……みたいな。


何にしても、この展開で、再び途切れてしまった真人へ手が届いたところで流れる「Song for friends」は相変わらず反則だなぁと思いました(笑)。ここでその曲流されてうるっと来ないわけないだろというタイミングで、ばっちりそのときそのときにぴったりの曲を流してきますからね……音楽面に関しても隙がない(笑)。

とはいえ、それ以上に今回一番胸に来たのは、理樹の手を取ることを決めたときの真人のモノローグでしたけど。いや、モノローグだけじゃなくて、そのときの理樹とのやりとりも。単純にそこまでの展開から続くものとしても感動できるものではあると思うけど、でもそれ以上に、真人がどんな気持ちでそれを言ったかと思うと、もうね……。


ともあれ、そんな感じで再び真人を仲間にすることができたわけですが、基本的に協力的だった真人とは違い、おそらく次回は、前回はっきりと拒絶を示した謙吾。難易度は上がりそうですが、しかし今度は真人が仲間にいるという、そういう意味ではプラマイゼロな気がしなくもないですが……何にしても、次はいかにして謙吾を攻略(笑)するのか、楽しみにしたいと思います。


◇次回「親友(とも)の涙」



 

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第7話「5月13日」感想5

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サブタイトルが示すように、冒頭から第一期第一話を再び辿るような展開が繰り返され始めた第七話。

ただ、これが完全なリセット&ループかどうかはぼかされた感じでしょうか。

というのも、どう考えてもわざと、再び始まったこの日の日付がぼかされていたから。……個人的には、一時停止してじっと目を凝らして確認した感じだと、5月13日ではなく、6月後半の日付っぽいように見えたのですが……とはいえ、現時点ではあまりこの辺は重要ではないのかもしれません。私の見間違いで日付が巻き戻っていて、理樹が何かの拍子にそれに気づいたらそれなりに意味を持ってくるのかもしれませんが、少なくとも現時点では、日付など関係なく、理樹も鈴も直前までのバッドエンドを覚えておらず、繰り返しに見える日々にも特に気づいていない様子ですから。


 だからきっと、注目すべきなのは、その繰り返しのような日々の、しかし完全な繰り返しではない部分についてなのでしょう。

大きな変化は三つ。

理樹以外の他人を極度に怖がり、養護学級のようなところにしか通えなくなってしまっている鈴。

かつての頼もしいリーダーの影はどこにもなくなり、むしろその影に同化しようとするかのように部屋に引きこもってしまった恭介。

そして、最初は無自覚に、事態を何とかしようとし始めてからはお手本として、かつての恭介をなぞるような行動をし始めた理樹。

視聴者として見ている側には割と分かりやすいですが、どれもその根本にあるのは、おそらく前回までの鈴シナリオにおけるバッドエンド。交換留学先での失敗と、警察に強制的に保護されたことが、おそらく鈴のトラウマ。そして、鈴をそんなふうに追い詰めてしまったこと、そうならないためにやってきたはずが完全に裏目に出てしまったことが、たぶん恭介を打ちのめしてしまった原因で。

ということはつまり、日付はともかく、そうしたエピソードがあったこと自体はリセットされたということになるわけですが、リセットされてもその記憶は完全には消えない――恭介・真人・謙吾の三人はむしろ完全に保持している?――ということでもあるようで、その結果、この繰り返しのようでどこか違う世界がスタートした感じで。


 そして、そんな世界の中で唯一ポジティブな方向へ動き出していたのが理樹。

それにはおそらく、アバンで流された、第一期でのリトバス女子メンバーを助けることができて、そして強くなろうと思うまでに至った記憶と、しかし鈴は助けられず(守り切れず)、かつての強くなるという決意を果たせなかった記憶が強く作用しているのではと思われるところ。かつての弱くて誰かに――恭介に手を引いてもらわなければならなかった自分ではなく、自分自身が強くならなければならないという思いが、蓋をされてしまった記憶の中に残っていたから、真人と謙吾のケンカに飛び込めたし、いつしか変わってしまっていた幼馴染たちの絆を修復(再構築?)しようと動き出すこともできた。

……とはいえ、今話においては、どちらも一歩踏み出すことはできたものの、その目標自体は未達成のまま終わっていて。もしもそれが、まだ理樹は恭介の行動をなぞることしかできていないから――お手本があるから動けただけ(恭介と理樹は違うので、恭介のやり方そのままじゃ駄目)だとするのなら、それは納得のいく結果でもあるわけですが。

しかし、だからこそ、じゃあその先の一歩をどうするのかが今後の鍵になるわけで。

そういう意味では、謙吾&真人の行動が意味深というか、ヒントなのでしょうね。

理樹がこれまでは踏み出せなかった一歩を踏み出したとき、どこかハッとしたように、そして期待するような言動を投げておきながら、理樹が野球という答え(?)に辿り着いた途端に背を向けた謙吾。

前述のとおり、彼ら三人はおそらくバッドエンドを迎えた記憶も保持しているものと思われるので、恭介の行動をトレースしているだけだという意味でも、リトルバスターズの決定的な決裂のきっかけとなったものであるという意味でも、謙吾が嫌な顔をするのには、そういう解釈で納得できてしまう部分もあって、彼の行動だけを見るのなら、理樹は不正解を選んでしまったようにも受け取れます。


 しかし、三人と違って前回までの記憶は持たないものの、理樹(たち)が何かしらの違和感や既視感を抱えていること、そこから世界の謎を知りたいと願い、以前恭介に問われたときよりも踏み込んだところまで推理を進めることができていることを見た真人は、降りるとは言いながらも、理樹のその選択自体はちゃんと正解のルートを進んでいるのだということを仄めかしていきました。

そして、だからかどうかは分かりませんが、そうしてこれまで頼りにしてきた幼馴染全員に背を向けられても、理樹はそこで挫けることはなく、むしろ世界の謎を解き明かしてリトルバスターズを再結成するのだという決意をより強く固めることになりましたし、そうして理樹が何とか前に進もうとすることで、それこそかつての恭介のように、本当の意味で鈴を引っ張り出すところまでは達成できたのではないかと思えたところで。

ここまで来れば、あとは今度こそ本当に「世界の秘密」を解き明かすのと、バラバラになってしまったリトルバスターズを“理樹(と鈴)が”再結成するまでが描かれていくことになるのだろうと予想できて、ここまでとことん落としてきた分、次回以降が楽しみになるところです。

◇次回「最強の証明」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第6話「逃亡の果てに」感想5

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光と闇の演出は観ていて分かりやすいほうだと思うので、気づくことができればけっこう意識して観ているところなのですが、今回もなかなか興味深いものになっていたかと思います。

前回に引き続き、理樹がこれまでのことをあれこれと推測……というか、前回で黒幕が恭介であったことが判明したので、それを前提として、端から見る分にはやや牽強付会とも思える推測も含めて(そもそもリトルバスターズ復活を言い出したのは理樹だとか、来ヶ谷さんを始めとする女性陣の欠席までもが恭介の指示だと考えるとか、既にループの存在に薄々と気づいている視聴者側からすると「ずっと前から」発言を誤解してしまったように思える真人が最初から恭介の共犯者であったとする推理とか)、これまでの種明かしを披露してくれたわけですが、そのシーンのことごとくで、理樹がいる場所が暗いところになっているのが、理樹の思考がネガティブに傾いている、あるいは、理樹の推測はどこか間違っていることを示しているように思えるところでした。

それをより感じてしまったのが、理樹が謙吾に相談したシーン。

このとき、謙吾は光の差す場所で、理樹は影の中でと、ここでも理樹が暗い場所に置かれているわけですが、理樹から話を聞いた謙吾が、自分は最後の一人となっても(……って、こういう書き方をすると、一期のサブタイトルを思い出して、それはそれで意味深な気がしてしまうところですが)リトルバスターズだと宣言したとき、謙吾の頭の部分が影側に入るのが、台詞だけを観るなら理樹が光明を見出すシーンのはずなのに、不穏なものを感じさせてくれたところで。

そして実際、謙吾が理樹側に付いてくれての野球勝負は、彼らの敗北で終わる。しかも、何か謙吾の大切なものを抉る形で。

そしてその後も、理樹が逃亡を決めたときも、独力で鈴を守るのには限界があるのに気づいていることを心の中で吐露したときも、やっぱり彼らは影の中にいて。

……まあそもそも、一番苦しいことから逃げて、一番大好きな人と一緒にいるはずなのに、鈴の失われた元気がちっとも回復していないように見える時点で、その選択はやっぱり誤りだったのだと突きつけられているようにも思えるところですが……。

でも、だからこそふと考えてしまったのが、これがゲームなら案外そこで重要な分岐点となる選択肢が出たんじゃないかとも思えそうな、逃亡直前の校門前で、鈴が小毬さんには別れを言おうと言い出したことでしょうか。

逃亡前に見つかってしまう可能性とか、理樹が言ったとおり直接別れを言ってしまっては小毬さんに迷惑がかかってしまうとか、そういうことを考えるのなら、却下した理樹の選択は正しいのでしょうが……でももし、鈴ルートがそれ単体でハッピーエンドになる道があったとしたら、そこで「小毬さんに別れを言いに行く」を選ぶことが正解だったんじゃないかな、って。

……この辺、実際の原作ゲームでは鈴がそんなことを言い出したかどうかは全く覚えていないのですが(少なくともそんな選択肢は無かったとは思いますが……たぶん(汗))、アニメでは、今回だけでもかなり小毬さんがクローズアップされているように感じて(わざわざ屋上で祈る描写が何度も挿入されていたくらいですから)、だからそんなふうに思えてしまったのかな、と思うわけですが。

それは同時に、明らかにバッドエンドで終わっているように見える今回のラストの展開が、実のところ原作ゲームでの鈴ルートの行き着く先と同じであるから、というのもある気はしますが……。

しかしこれ、次回からはどう繋げていくのでしょうね。この鈴のエピソードも見事に今回でまとめ上げていたのは相変わらず感心するところですが、次回のサブタイトルも含めて気になるところです。

5月13日といえば、今回理樹が全ての出来事を最初から思い返したところでも出てきましたが、恭介が就職活動から帰って来た日……即ち、「リトルバスターズ」第一期第一話、この物語が始まった日付です。はっきりと描写されたところとしては、6月21日までは進んでいたこの物語。それが、今度こそはっきりとループしているのだと分かるように5月13日から再スタートするのか、それとも、違う何かを意味するのか。


 少なくとも、一つだけ確かなのは、理樹は、これまでは全て恭介の思い通りに進んでいると考えたけれど、今回の鈴の件の結末は、明らかに失敗に終わっていること。

……いやまあ、今回は警察に見つかって、おそらくは保護(というか補導?)されたところで終わっているので、その後の二人が、特に鈴がどうなったのかは現時点では分からないとも言えますが……とはいえ、あの状態の鈴がいきなり復活するとも思えないので、それで言えば現時点ではやっぱり失敗かと。

だからこそ、その結果(結末?)を目にした理樹がどうするのか……というか、どう考えるのかが気になるところです。視聴者側としては、理樹の考えは間違っている……とまでは言えないにしても、決定的な何かが足りていないことは窺えるわけで。この恭介の思い通りにはいかなかった現実を目にして、理樹は今度こそ恭介たちが仄めかしていた何かに気づけるのかどうか。

もっとも、前述のように日付そのものが巻き戻った場合、来ヶ谷さんのエピソードのときのように、そのときの記憶ごとリセットされてしまう可能性もあるので、そこら辺は次回を見てみないと分からないところではあるのですけどね……。

◇次回「5月13日」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第5話「最後の課題」感想5

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こうして改めて観ていると、鈴ルートのシナリオにはいろいろとにやりとさせられるところがある気がします。

原作ゲームだと、他のヒロインを全て攻略してからでないと一定以上先に進めない(バッドエンドになってしまう)という、そういう意味では他のヒロインを救済した経験値が必須のような、集大成的なルートにも思えるところですが、それでも最終ルート――グランドエンディングではないという、これまでの謎や伏線のいくつかが開示されるけれど、全てが明らかになるわけではなく……というより、今回ラストの展開なんかを観ると、今の理樹ではまだそこには一歩及ばない、そんな絶妙なシナリオになっているんだなぁ、と。恭介に手を引かれて走っていた理樹が、途中で躓いてその手が離れ、先を行く恭介は振り返らないまま闇の中に消えてしまう……というのもなかなか暗示的というか。

一期ラストでは恭介の代わりにリーダー役を務めるところまでいったけれど、まだまだ彼には及ばないとも取れるし、理樹は恭介の目的は鈴を独り立ちさせることだと看破したけれど、理樹もまた恭介に手を離されたらどうするのか……といった感じで。リーダー役を引き継いだとは言っても、何だかんだでこれまでの恭介は見守ってくれていたし、理樹もそれを感じていたからこそ前へ進めた部分もあるのではないかと思いますし。

そんなラストシーンだけでなく、鈴の交換留学の話が出てきたときもそう感じたところ。

というのも、鈴が行くのか行かないのか、その選択肢を結局のところ理樹が決めていたので。その後の小毬さんとのシーンを見ると、彼女の「離れていても友達だ」という言葉が後押しになった可能性もありますが、それでもやっぱり理樹が行けと言ったから行くことにした、そんなふうに受け取れてしまって。

まあ、以前の鈴なら理樹に言われたところで決して頷かなかったかもしれないから、そこでそんな理由でも行くことを選べただけでも鈴は成長しているのだと言えるのかもしれませんが……でも、(来ヶ谷さんはちょっと別としても)これまでのヒロインたちには、方向性を示すことはしても、強制(というふうに今回の理樹の行動は見えました)はしなかったので、そこはちょっと違和感というか、失敗フラグに見えてしまったところかも。

……そう考えると、鈴自身に決断させる流れにできなかったのは失敗だったとも言えるので、後の恭介の台詞はあながち嘘じゃないのかもなぁ……なんてふうにも思えるところかも? 実際のところは、彼が何を指して“失敗”と言ったのかは分からないですけれど。


 ……もっとも、その理樹が恭介を糾弾するシーンは、レノンの指令のからくりに気づけたのならもう一歩踏み込もうよ……!と画面の前でもどかしく思ってしまった部分のほうが大きかったのはありますけどね(笑)。

野球にかこつけて鈴に女友達云々のくだりは、いや実際にメンバー集めたのは理樹だよね(別に恭介は誰を仲間にしろとは一切言っていないよね)、というつっこみが心の中に浮かんでしまったところでもありますし、確かに恭介の言葉に現実のほうが沿うような展開になっていたけれど、本当にそんなことが可能なのかという疑問点はあるし(むしろ逆に、本当に可能だったのなら、何故可能だったのかを考えるべきというか)、それに、理樹は結局スルーしてしまったようだけれど、真人もちょっと怪しい発言をしていたのもありますし。

何より、恭介自身が「世界の秘密」云々は鈴の気を引くための餌“だけではない”ことを暗に教えてくれたのだから……というより、むしろそれこそを考えて、そして気づいて欲しいことを暗に伝えていたのだから、理樹には頑張って欲しいところではありますが、今回のラストを見る限り、理樹にそんな余裕は無くなってきた感じがするのが……(汗)。次回予告というか、次回のサブタイトルが既に不穏ですしね。

とはいえ、個人的な意見としては、そもそも交換留学の話自体が最初から成功確率の低いものとしか思えなかったというのもありますけど。

確かに余所から新たな風が入ってくることで何かが変わる可能性はありますけど、そんな重い事情抱えたところへ乗り込むのがたった一人という時点で無謀だろう、と。それこそ恭介レベルの人間だったらできてしまうかもしれないけれど、普通は数の多いほうに呑み込まれるというか……理樹も、少し前まで超の付く人見知りだった人間がそんな場所に一人放り込まれて新しい友達ができるとか楽観的過ぎるだろう、と。

確かに今の鈴には友達ができたし、小毬さんという親友とも呼べる存在がいるけれど、その小毬さんは彼女のほうから過剰なくらい積極的に近付いてきてくれたからだし、他のメンバーもまずはリトルバスターズという身内の輪の中に入ってきた前提があっての流れなので、よくよく考えてみれば、全く縁の無い相手に鈴のほうから近付いて……というのは無いんですよね。一応、交換留学先のみんなを元気付けて欲しいとか、理樹の新たに親しい人間ができるのは良いことだという発言だとかの、動機付けが無いことはないとも言えはしますが……。

……何か、自分で書いていて余計に不安になってきたかも(汗)。

これまでのパターンなら、おそらく次回が鈴のエピソードの最終話、即ち解決編となるわけですが……果たしてどうなるのか分からない感じです。とはいえ、直前の来ヶ谷さんのエピソードは見事に三話でまとめてくれたので、次回で終わるのか、もう一話使うのかは分かりませんが、どちらにしてもそういう意味での不安はないですけどね。とはいえ、お話自体は平穏に進むとは思えないので、そういう覚悟は必要だろうなとは思いますけど。

◇次回「逃亡の果てに」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第4話「理樹と鈴」感想5

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前回の感想で、できればアニメが初見の人は「世界の秘密」が明らかになった後に来ヶ谷さんのエピソードをもう一度観直して欲しいことを書いたわけですが、今回の恭介や小毬さんに付き合うことになったことを報告していたシーンを観ていて、これからはひょっとしたらそんなシーンが続出か?と思ったら……その後にもっと直球なシーンが出てきて、何かもういろいろと根こそぎ持っていかれたような気持ちになりました(涙)。

……いや、やっぱりアニメが初見の人には、訳が分からない部分が多いとは思いますけど。


でも、そのシーンの持つ意味を知っていると、いろいろとぶわーっとなるものがあって……理樹視点のゲームでは見られないシーンということもあり、余計にくるものがあった気がします。

今回は理樹と鈴が付き合い始めるエピソードということで、だからこそ直前のエピソードがああいうものだった来ヶ谷さんは出番なしかとも思いましたが……それ以上に、それこそ本当に、一足お先に……ということだったんだなぁ、と。そう思うと、前回ラスト/今回冒頭のシーンには改めて涙が出てきそうになるのですけど。


しかし、来ヶ谷さんのエピソードのときに、理樹が来ヶ谷さんをちょっと意識した途端に春到来かと恭介たちが騒ぎ出したことに、性急さ(あるいは煽り?)を感じたことを書いたと思うのですけど、今回を観ると余計にそれを考えてしまうところだったかも。

いやまあ、来ヶ谷さんのエピソードは結局夢の話という感じになっているので、実質あれは無かったこと扱いで、その「理樹が来ヶ谷さんを意識する(あるいは、来ヶ谷さんが理樹に告白する)」というイベントが無ければ、今回のような反応のほうが自然だったとも言えるかもしれませんが……。まあ要するに、恭介があっさり理樹と鈴の仲を認めた……というか、むしろそうなって欲しいと思っていた旨を告げたところの話なのですが。


というか、恭介に限らず、リトルバスターズメンバーの全員がそれを望んでいたようにすら描かれていて、そして、二人がそれを報告し、二人が去った後の部室では、意味深なやりとりが交わされていて。ますます何らかの作為(思惑?)があったようにも受け取れて、いよいよいろんなものが作り物めいてきたというか、核心に迫ってきたというか。

あのシーンを素直に受け取るのなら、理樹と鈴だけが知らない何かを、他の八人は知っていて、そして……ということになりますから。


そして、そこまでなら、その思惑がどういったものであれ、八人が望んでいた“何か”は果たされた、うまくいっているのだと思えて、その後に出てくるのが「世界の秘密」を知るための最後の課題となると、このまま物語は核心へと迫り、ハッピーエンドに向かうものとも考えられそうですが……その手紙を受け取ったときの空模様が正に雨が降る直前といった感じなのが、どこまでも不穏なものを感じさせてくれます(汗)。しかも、理樹が鈴と恋人同士になったことに実感を覚え始め、世界が輝いて見えた直後のことでもありますからね……。これは次回……あるいはこの先数話は、いろいろ覚悟しておいたほうがいいかもしれません。


◇次回「最後の課題」


リトルバスターズ!〜Refrain〜 第3話「ずっとここにいたかった」感想5

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これまで見逃していただけかもしれませんが、OP冒頭の過去から今へと移り変わって行くところの理樹の絵の、途中経過がちょっと増えていた気がしました。そのせいもあってか、いつも以上に注視していたOP映像だったのですが、これまで微妙に感じていた違和感……は言い過ぎですが、ちょっとした引っ掛かりがようやく分かった感じです。


OPのヒロインズが次々と映っていくところ、何気に各ヒロインシナリオのクライマックスの部分になっているんですよね。砂浜の上で涙を流す西園さん、土手で手紙を抱きしめる葉留佳、50ノーティカルマイルの空を見上げるクド、そして、今回を最後まで観ると分かる、白い光の中で泣き笑いを浮かべる来ヶ谷さん。

……そして、そんなヒロインたちの中で唯一、個別シナリオに全く無関係ではないけれど、そういう意味では当て嵌まらない、夜空を流れる一筋の星に祈る小毬さん。



この先の展開を知っているなら、勿論それが全く意味の無い絵でなどあるはずがないことは分かるわけですが、逆に言えば、小毬さんだけ破格の扱いというようにも受け取れるなぁなんて思ってみたり。……もっとも、それは小毬さんに限ったことでもないのですけど。

又、現時点で深読みしてみるのなら、各々の抱えていたものが実は小毬さんだけ完全解消されていない……なんて考えてみることも可能ですが、今回の結末で果たして来ヶ谷さんは本当に救われたのかがそもそも分からない感じなので何とも言えないところでしょうか。Cパートの夏服で満面の笑顔を見せてくれた来ヶ谷さんを見ると、彼女にも何らかの救いはあったのだと見ることもできそうですが……六月二十日時点でまだ冬服なのになぜか夏服、その直後に塵のように消えて行くその光景……なんてものを見ると、ちょっとしたボーナストラック、叶うことのなかった、あるいはいつか叶うこともあるかもしれない(かもしれなかった?)夢の続きだったのかなぁ、なんて。



というか、今回のエピソードは、アニメが初見の人には、「世界の秘密」が明らかになってからもう一度観て欲しいなぁと強く思ってしまったものでもありました。たぶん、それを知っているかどうかで来ヶ谷さんの台詞の持つ意味が……というか、重さがかなり違ってくるんじゃないかと。いや、今の時点でも、来ヶ谷さんの台詞から推測することも不可能ではないかもしれませんが……。

でも、それを知っている状態で観ていると、今回の来ヶ谷さんの理樹への台詞も行動も、一つ一つが凄く切なくて、もう涙なしには見られないですよ。しかも、最後に鈴のことを託して消えていくとか……(涙)。
 これまでと違って恋愛要素も出してきたシナリオだったので余計に切ない……というか、そのために来ヶ谷さんのエピソードはそういう形になったんでしょうね……。そして、彼女のエピソードがこのタイミングというか順番になったのも。物語の核心に触れる部分があるからとかだけじゃなく、2クール掛けて描いたリトルバスターズの仲間たち、そして理樹との日々や絆があったからこそ、意味を持つ……というか、ようやく描けるものだったから……。



いろいろ意味ありげな来ヶ谷さんの台詞に限らず、他にも今後の展開を示唆(暗示?)するようなものがいろいろありつつも、それに触れるとネタバレになりそうで語れないのがもどかしいところではありますが……。

でも、この来ヶ谷さんのシナリオをこういう形でまとめてきたのは画面の前で唸ってしまいそうなところでしたね。彼女の抱えていたものが明確に明かされるのは最後の来ヶ谷さん自身による自分語りなので、他のヒロインたちのように、理樹が、あるいはみんなが尽力して解決したというものではないし、だからこそ、前述のとおり、ああいう形で来ヶ谷さんが本当に救われたのかは分からない。

……いや、来ヶ谷さんがずっと求めていたものが自分の居場所だったのなら、それはもう叶っていたし、救われていたとも言えるのか。とはいえ、それを手に入れたからこそ、もっと知りたい気持ちが出来て、これからもずっとその時間が続くことを願ったわけですが……。

何にしても、来ヶ谷さんのエピソードを分かりやすい形で描きつつ、この物語全体の謎も提示して……という点ではうまい具合に見せてきたなぁと思います。



そして、その来ヶ谷さん絡みでは外からそっと放送室(?)を見つめる姿が描かれただけで、ほとんど関わってこなかった……どころか、電話も繋がらないというこれまでにも二度ほど描かれた状態で姿を見せなかった恭介という不穏の種も。

何気に二期では恭介がずっと次回予告やっているんだよなぁ……なんてことも思いつつ、その恭介のことを思い出すくだりでは、理樹がまだまだ最後のところでは恭介を頼っているし、理樹の恭介に対する信頼が絶大であることが示されて、そういう意味でも恭介はやっぱりキーパーソンなんだろうなぁというのを改めて感じたところでしょうか。



◇次回「理樹と鈴」


2013年10月新番組感想(10)「蒼き鋼のアルペジオ」 #1 航路を持つ者3

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一応これが10月新番組の中で取り敢えず第一話を視聴したものとしては最後ですかね。

原作は未読。とはいえ、そのタイトル名を目にする機会が何度かあり、ちょっと気になり始めたところでのアニメ化ということで、そういう意味では良いタイミングでした。

 

もっとも、だからといってそこまで期待しての視聴ではなかったのですが……却ってそれが良かったのかどうかは分かりませんが、思ったよりは面白かったかな?といった感じの第一話だったでしょうか。

 

世界観説明と、主人公とヒロイン(?)の出会いを描いたものと思われる第一話。前者についてはまあ何となくふわっとした世界観は分かったかなーという感じだし、後者もまだまだ謎が多い感じで、彼らが何処へ行こうとしているのかもまたぼんやりとしか分からないところでしょうか。

群像とイオナ以外のクルーについては、彼らがどうやって仲間になったのか、それぞれどういうキャラなのかは次回以降でしょうし、ラストにはこれからの主な敵になるのかと思われる、イオナと同じような存在が出てきて、まだまだいろんなことがこれからという感じも強く、そういう意味では分からないことのほうが多いような気もしますが、それでも、何となく面白そうな気配を感じ取れたのは大きいですかね。

 

特殊な潜水艦らしいイオナと、それを操る群像たちがどんな戦い方を見せてくれるのか、一話ではまだまだ小手調べといった感じだったので、彼らの本領発揮が今後見られるだろうことは期待していいのかなと思うし、この物語の構図自体もまだまだ分からないことが多く、その辺が見えてきたときが視聴を続けるかの分かれ目になったりするかなーとも思いつつも、今のところはそれらに対する期待のほうが大きい感じなので、取り敢えず二話目も楽しみにしてみようかなと思うところでしょうか。

……まあ、敢えて一つだけ引っ掛かった点を挙げるなら、主人公がポケットに両手を突っ込んでいる格好が多いのがちょっと微妙でしたけどね(笑)。

 

 

リトルバスターズ!〜Refrain〜 第2話「そのときも雨が降っていた」感想5

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前回の感想でも書いたとおり、来ヶ谷さんルートのシナリオについてはあまりしっかりと覚えていないこともあってか……というより、中途半端な記憶の断片しか無いからか、アニメ版ではどのように物語が進んで行くのか分からず、しかしそれが妙に面白いです(笑)。


今回だと、(21)……もとい、恋愛作戦会議に見せかけた(?)各人の嗜好暴露(笑)とか、途中から進まなくなる日付などは覚えている部分。花火は……こうやってがっつりイベントとしてやっている以上はあったような気がするなーというレベル?

とはいえ、それよりも何よりも、今回重要なのは、来ヶ谷さんが理樹に告白し(あれだけだと、来ヶ谷さん的にはいつものノリで好意を示して、理樹が過剰反応したようにも見えますが)、理樹がそれをきっかけに来ヶ谷さんを少し意識するようになり、そんな理樹の様子を見た恭介たちが理樹にも春が来たかと盛り上がり……的なところでしょうか。端的に言えば、これまでのヒロインにおいては全て友情に置き換えて物語を進めてきたアニメ版において、来ヶ谷さんシナリオにおいてはまさかの恋愛の可能性を入れてきたところ。



もっとも、そのまますんなり来ヶ谷さんとは彼女との恋愛を使ってシナリオを進めていくのかというと、そう簡単には行きそうもないのが、冒頭の感想に繋がってくるところなのですが。



一つは、恭介たちは盛り上がっていましたが、理樹自身はまだあまりそちらに踏み出す気が無さそうなこと。

意識しているし、期せずして花火のときは良いムードになっていましたが……今の時点では周囲の盛り上がりに流されている気配はあるし、誰か一人と恋愛関係になるということは、今の仲間たちでわいわいやることを一番に考えている理樹にとっては後者のほうを優先しかねないんじゃないかなーと思う部分もあって、今の時点では何とも言えないというか。

いやまあ、それでも、あのまま良い雰囲気が進めば、そういう方向に進んでもおかしくなさそうでしたが、その前に異常事態が発生してしまいましたからね。そういう事態になってしまったからこそ、その解決に至る過程において、吊り橋効果が発生する可能性も否定はできませんが……。



もう一つ、意外とアニメでクローズアップされていた気がするのが、鈴の反応。

本人がどこまで分かっているかは分かりませんが、やきもち……とまではいかなかったとしても、理樹が特定の女の子に特別な好意を抱くということに、どこか複雑な気持ちを抱いているようで。

花火のときも、暗い場所で一人きりで花火を見上げ、しかし他のヒロインたちのように顔をほころばせるどころか暗い様子で踵を返し、立ち去った後には波紋を投げかけるような、あるいは涙の跡のような水溜りが……という、むしろ来ヶ谷さんとのフラグが立ちかけたことで鈴のほうに変化を起こさせたかったのでは?と勘繰りたくなるくらいで。



そして、それは理樹のほうにも言えて。↑では、理樹は仲間内で馬鹿やることのほうを大切にしていることを書きましたが、少なくともこの二話においては、来ヶ谷さんを意識するようになってから、その感情に待ったを掛けるように彼の意識に引っ掛かるのは、常に鈴の存在で。

それって、今はちょっと意識してしまうようなイベントがあったから来ヶ谷さんが気になっているけど、理樹が本当にそういう意味での好意を持っているのは鈴のほう……と受け取れてしまうような。しかも理樹自身はそれを自覚している様子はないから、前述の鈴と同じように、別の相手とのフラグを立てることで自覚させようとしているみたいな……。



……こう書くと、来ヶ谷さんが理樹と鈴がそういう関係になるための当て馬にも見えてしまうのが微妙なところですが……。まあ、実際どうなるのかは、次回以降を観てみないと分からないところではありますけどね。



あと、視聴者として端から観ていて引っ掛かったのが、恭介たちが「理樹が来ヶ谷さんに惚れた(?)」として盛り上がるのが異様に早かったこと。

普段からノリの良い彼らではあるので、早とちりでそういう展開になることが絶対に無いとは言い切れませんが……見方によっては強引に理樹と来ヶ谷さんをくっ付けようとしているようにも見えるわけで、もしも本当にそんな意図があったとしたら、それは何故?と思ってしまうわけで。花火の準備に移行してからは、理樹の恋愛関係なしに盛り上がっているようにも見えたので、やっぱり普段どおりの彼らであった可能性も否定はできないのですけど。



ただ、そういう疑いを持って見ると、さらっと怪談を始めた西園さんも、理樹と来ヶ谷さんを二人きりにする方向へ誘導したように見えてしまうのがちょっと困ったところかも? さすがにこれに関しては、漫画などでも発生するちょっとだけ都合の良い展開的なアレで、そういうのとは関係なく西園さんはああいうキャラだとも思うわけですけど。



とはいえ、西園さんに関してはそうでも、ラストの繰り返す6/20はどこまでが本当なのかは疑ってしまったところかも。

一期の西園さんシナリオの例があるので、そういう不可思議なことが起こり得る世界観ではあって、実際に同じ日が繰り返されている可能性は否定できない……というか、ラジオが同じ日付を告げた以上、あの世界自体は本当に再び6/20となっている可能性はむしろ高い。……のですが、その世界で生きる彼らはどうなのか。



その現象が起こってから、理樹以外で登場したのは真人・謙吾・来ヶ谷さんの三人。そして、その三人が揃って、判を押したように同じ台詞を理樹に向かって吐いてみせる(真人に至っては理樹のしおりにコーヒーを零すということまで行動をなぞっている)。

勿論、本当に世界が同じ日を繰り返しているのなら、そしてその繰り返し(?)にみんなが取り込まれているのなら、むしろそれは普通のことなのかもしれない。でも、今のところ一つだけ明確に違うことがあって、最初の6/20に起こった、高宮(だったっけ?)たちによる嫌がらせイベントが発生していない。

単にまだそれが発覚していないだけでこれからそのイベントが起こる、という可能性もありますが……既にこの1、2話で理樹が何度となく既視感を覚えているのを見ると、果たしてそんな単純なことなのだろうかと思えてしまうような。真人や謙吾はともかく、来ヶ谷さんに関しては、これまでの彼女のキャラクターを見ていると、素知らぬ顔で同じ台詞を吐くこともさらっとやってのけそうなのも、どこか疑わしく思えてしまうところなのですが。そういう見方をすると、前半の放送室のシーンでも、理樹がそこへ疑問を抱こうとするとさり気なく話題を逸らしたようにも見えますし。



そんな感じで、一見これまでどおりに馬鹿をやっているように見えて、どことなく不穏な気配も見え隠れしていたような、そんな第2話でした。

冒頭でも書いたとおり、これまでのヒロインたちのシナリオ以上に先が見えない感じで、大筋は知っているはずなのに分からないという、なかなか味わえない、しかしアニメを楽しむという点においてはこれ以上嬉しいことはない状態で、これまでの傾向からすると次回かその次くらいで解決に至るだろう来ヶ谷さんのシナリオがどうなるのか、そしてそれが次の物語にどう繋がって行くのか楽しみです。



◇次回「ずっとここにいたかった」


2013年10月新番組感想(9)「BLAZBLUE」/「ガリレイドンナ」

BLAZBLUE #1 赤き反逆者 ★★★☆☆

 

前からちょいちょいタイトルは見かけていたので気になっていた作品。

 

とはいえ、内容は全く知りませんでしたし、視聴前に見かけた、先に放送の始まった地域の人の感想では(※新番組の取捨選択の参考のため、大抵の作品は放送開始が遅い地域に住んでいることもあって、多少のネタバレは覚悟で作品によっては第一話感想を見ていることがあるわけですが)あまり芳しい様子ではなかったので、期待値としては割と低めの視聴だったのですが……それが逆に良かったのか、思ったよりは悪くなかったかな、といったところ。

前述の感想で見かけていた脚本上のマイナス点が、言うほどおかしくはないんじゃないか?と、自分の中ではストーリー上である程度は納得できるものだったのもあるかもしれませんが。もしくは、確かにおかしいな、と思う部分は、むしろ物語上の仕掛けになっているように感じたというか。ハザマや金髪吸血鬼(?)の台詞から、何度かループしている世界っぽいのが窺えるのもありますし。

 

キャラデザや世界観は今のところ好みな感じ。ストーリーのほうは……まだ何とも言えないところ? 主人公・ラグナの目的からして、ジンへの復讐なのか、冒頭で戦っていた相手に勝つことなのか、それとも他に何かあるのかよく分からないところですし、そんな彼の動向をそれぞれの思惑で眺めているっぽいハザマと金髪吸血鬼については尚更ですし。

 

というわけなので、取り敢えずは様子見でしょうか。

とはいえ、木曜深夜放送となると、朝早起きしてでも観たいレベルの作品でない限り、金曜の夜か日曜日の視聴になるわけで(これから暫く、土曜の夜はできれば「リトバス」に集中したいですし)、しかし「ストライク・ザ・ブラッド」の感想でちらりと書いたとおり、最近は金曜の夜は既に疲れていまいちアニメ観る気力が……という状態なので、早い段階でもう一段階くらい面白さが上がってくれないと厳しいことになるかも。ぶっちゃけ、既にいくつかは視聴確定or暫定視聴作品が出揃ってきている以上、そして今はちょっと読書欲のほうが上回っていることもあって、この第一話を観るかどうかも迷っていましたからね(汗)。

 

 

『ガリレイドンナ』 #1 ガリレオDNA ★★★☆☆

 

全くのノーマークだったのですが、「MEZZO」の梅津さんの作品というのを見かけたのと(詳しいストーリーはもうほとんど覚えていないけど、「MEZZO」は当時けっこう楽しみに観ていた記憶があるので)、公式サイトを見てみたら星月のキャラデザが意外と好みな感じだったので、取り敢えず第一話を視聴してみることに。

(……↑と同じ理由で観ず切りしようかも若干迷いましたけど(汗)。後発スタート作品はこの辺どうしても不利になりますよね……。)

 

……とはいえ、一話だけでは何とも判断し難いですね(苦笑)。いや、他にも一話だけではいまいちよく分からないアニメはあるけど、その中でも、今のところ今期観たアニメの中では一番というか。

 

何より困るのが、一話目から割とストレスフルな内容だったこと。女の子がいかつい男に襲われるのなんて観ていて気持ちの良いものじゃないし、その理由もかなり理不尽。今回直接襲ってきたイタリア男(?)はそのうち仲間になりそうな気がしないでもないですが、暫くはフェラーリ家が本人たちは知らないけど周りだけは知っている(というか現時点では思い込んでいるようにしか見えない)理由で襲撃され続けそうなのは鬱憤が溜まりそうかも。

まあ、そこでストレスが掛かるからこそ、いやいやそれはアリなの?って感じの星月のトンデモ発明品(?)による反撃がけっこう気持ち良くはあるのですけど(苦笑)。

 

又、そうした襲撃者たちとは別に、フェラーリ家にも不和が漂っているのがまた何とも……。いやまあ、だからこそ、困難に直面することで、今はバラバラの家族仲が修復されていく話になる可能性もありますけど……。でも、現時点では星月と父親以外はウザイというか面倒臭いというか……(汗)。

 

何にしても、二話でどうなるか、ですかね。取り敢えず、メインとなりそうな星月が可愛いのが救いではあるかも。彼女目当てで観られそうな気がしなくもない感じなので(笑)。

 

 

2013年10月新番組感想(8)「東京レイヴンズ」 #1 SHAMAN * CLAN−約束−4

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原作未読。そして、今期の「前から微妙に原作が気になってはいたけど、手を出す機会がないまま来たら、アニメ化したので良い機会だから観てみることにした」枠(笑)。

 

第一話を観た率直な感想としては、原作未読の新規作品の中では今のところ一番わくわくできた作品だった、でしょうか。……いや、今のところは何気に完全に未知の作品は「境界の彼方」くらいだったから、元から期待値の高かった「機巧少女」を除く新規作品、と言ったほうが正確かもですが。

……ともかく。一話の前半は世界観説明を兼ねた日常だし、後半では目的もよく分からないドリル女がよく分からないまま襲撃してきて……と、基本的な設定はともかく、この物語がどういう方向に進んでいくのかなどはさっぱりだったわけですが、それでも面白いと思えて、そして、アニメを観る上では何気にそれが大事な要素なわけで。まだ二話以降でどうなるかは何とも言えないですけど、少なくとも現時点での期待値は上がった感じかも?

 

キャラとしては、主人公の友人ポジションの冬児と、メインヒロインと思われる夏目が今のところ好感触。

冬児は絶妙な立ち位置にいるなぁというのもあるし、キャラ造形が今のところ好みの気配がするなぁ、と(笑)。病院通い(?)な辺りは、彼にも何か抱えているものがあるのかな、という辺りに心惹かれますし、単にキャラデザが好みなのもあるし、主人公と普通に馬鹿もやるけど、意外としっかりと友人二人を見ていて、必要以上に踏み込まず、けど必要なときには背中を押してくれるという、主人公が今のところ駄目なポジションにいる分、観ていて気持ちいいというか安心できるというか、いろいろ楽しみになるキャラです。

 

夏目はアレですね。彼女も今のところヒロインの中ではビジュアルが一番好みというのもあるし、少ない出番ながらも主人公との会話は悪くなかったし、ころころ変わる表情が可愛いなぁというのもありましたが……何よりも、正直、北斗が若干ウザいキャラだなぁと思っていたところに登場となったので、余計に可愛く見えてしまったというか(苦笑)。

北斗は特に、春虎に陰陽師になれと再三言うところがね。彼女には彼女なりの理由があるのかもしれませんが、現時点では視聴者には、ただの妄信的な何かで言っているようにしか聞こえないので、春虎の言い分を完全にスルーして自分の意見を押し付けるだけなのは何だかなぁ、と。

まあ、春虎が幼い頃の約束を何故反故にしたのか(陰陽師関連の仕事に就くことを諦めたのか?)も分かっていないので、その辺が明らかになるとまた変わってくるかもしれませんが。でも、それはそれで、春虎と夏目の関係がどうなるかのほうが楽しみなんですよねえ。

 

一話は日常描写(ラストの展開を見ると、嵐の前の静けさだったかもですが)が中心だったから、肝心の陰陽術については、ニュース映像と十二神将の一人という少女が使ったもののみでしたが、特に後者は良い具合に想定するイメージを裏切ってくれて、今後は増えてくるだろう陰陽術関連のシーンが楽しみになったところかも。

 

ともあれ、そんな感じで第一話としてはなかなか好感触だったということで、これは素直に二話目が楽しみですかね。

 

 

2013年10月新番組感想(7)「黒子のバスケ 2nd season」 #26 こんな所で会うとはな5

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思えばこの作品も「リトバス」と同様、一期の出来が非常に良かったため、二期も安心して楽しみにしていた作品でしょうか。そして、一話目からその期待に十全に応えてくれたのも(笑)。

 

というわけで、原作のほうも今現在非常に盛り上がっている感じですが、満を持して(?)アニメの二期もスタートな「黒子のバスケ」です。ストーリー的には一期からそのまま続く感じで、話数もそのまま継続。

 

とはいえ、冒頭で記者の会話という形で、簡単にではありますが、一期のおさらい(海常が桐皇に負けたってことだけだけど)+これからの注目ポイント(というか、主要キャラ紹介?)を入れてくる辺り、相変わらずアニメはこういう部分は上手いなぁと思ったところでしょうか。一期からそのまま続く物語ではあるけど、間が空いた分を上手く繋げてくれた感じで。

 

まあ、反面、氷室と再会したときにさらっと英語を話す火神にみんなが驚くシーンがカットされてしまっていたのはちょっと残念でしたけど(笑)。……他にもいくつかカットされた部分があるかな?

でも、火神と氷室の子供時代のシーンは良かったですねぇ。単純に幼い二人が可愛いっていうのもあるけど、雰囲気とかそういうのも良い感じで。……時間軸が現在に戻って、試合終了直後のコートで延々と昔話していたのかと思うと、それはそれでつっこみどころがありましたけど(笑)。

 

あと、昔話を聞いて、それは火神君が悪い、とズバッと言っちゃう黒子の姿に、ちょっと前に逆の立場で似たようなシーンが原作であったなぁというのを思い出して、それらのシーンの持つ意味が全く同じかどうかまでは分からないけど、藤巻先生はひょっとして敢えて対比するような演出していたりするんだろうか……なんてことをちらっと考えてしまいました。恒例の(?)EDカードが、一期でもこんな感じの絵が無かったかなぁと思ったら、やっぱり一期一話のものと対比するような感じになっていたみたいで、余計にそんなことを考えて、一人にやりとしてしまったのですが(笑)。

 

そして、本編以上に凄かったのがOP。この動きで本編のどれかの試合が観られたら凄いことになるよ!というくらい、凄く動きまくっていてびっくりしました。というか、OPもEDも曲も含めてかっこいい感じで、これだけでも毎週楽しめそうかも? 個人的には、EDには一期のような毎週変わる要素を期待している部分もあったりしますが……。前述のとおり、EDカードは一期の感じが継続するようなので、それはそれで楽しみなところですが。

 

そんな感じで、原作を知っていると端折られた部分がちょっと気にはなるものの、それを除けば十分満足できる第一話でした。引き続き二話以降も楽しみにしたいと思います。

 

 

2013年10月新番組感想(6)「夜桜四重奏〜ハナノウタ〜」 #1 サクラサク4

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原作は未読ですが、以前一度テレビアニメ化していたものは視聴済み。

 

そんな感じなので、主要キャラやその能力、舞台設定などは、改めて観て思い出しつつ懐かしいなぁといった感じだった第一話でした。もっとも、以前のものに比べるとキャラデザが原作絵からはちょっと離れた感じになっているので、そこは慣れるのにちょっと時間が掛かるかもしれませんが。

 

第一話は導入部なのか、それこそ舞台設定と主要キャラ紹介の要素が強いものだったかと。ヒメと秋名については一応人間らしいとは語られたものの、何やらそれだけではないっぽいことが仄めかされて、ことはとアオは正体・能力含めて語られた感じ? あと、何やら敵対勢力っぽいものがいることも。

 

そういった物語設定の説明回としては丁寧に作られていたかなーという印象の第一話でしたが、逆に言えばそれだけで、以前観ていた分の予備知識が無かったら、それ以上がどういった物語なのかさっぱり分からず、今後の視聴は躊躇うところだったかも? いやまあ、敵っぽいキャラが出てきていたということは、そして第一話の感じで進むのなら、何らかの形でバトることになるだろうなぁとか、それくらいは分かるでしょうが。

 

ある程度どんな感じで物語が進むのか分かっているのがこの先吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、取り敢えずは二話以降も視聴の方向でいきたいと思います。

 

 

2013年10月新番組感想(5)「機巧少女は傷つかない」 #1 Facing “Cannibal Candy”5

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10月新番組第五弾。「リトバス」に次いで……つまりは、新規作品の中では一番楽しみにしていた作品です。

 

……と言いつつ、MF文庫のほうの原作は実は未読。代わりに、月刊コミックアライブで連載中の高城計さんのコミカライズ版は既読(なので、原作三巻の途中までは内容知っている感じですかね)……というか、むしろそれを読んで好きになった作品です(笑)。高城計さんの画力が半端ないので、私が漫画版のほうから入ったというのもあるかもしれませんが、原作イラストのるろおさんとはまた違ったキャラデザになっていても十分楽しめるものになっているかと思います。

というか、実はアニメ化に際して一番心配だったのが、↑な感じで高城さん版のキャラデザに慣れ過ぎて、るろおさんの絵が元となったアニメのキャラデザ(特に雷真)に違和感を覚えないかどうかだったわけですが(笑)……実際に動いている姿を観たら杞憂でしたね。夜々やシャルはどっちでも可愛いと思っていたのでそういう心配はなかったけど、声と動きが付くと可愛さが増していて静止画で見ていたときよりも良かったかも。

 

反面、改めて二人のキャラを観ていると、割と典型的なウザイキャラとツンデレキャラに見える部分もあって、原作を全く知らずにアニメで初めて観て、そして一話の段階で判断するなら、またこの手のヒロインかと、人によってはそこで食傷に感じてしまわないかがちょっと心配になってしまったかも? 人によってというか、自分が未読だったらそう思ってしまいそうだったなぁというか(苦笑)。先の展開……というか、そういう部分とはまた違った一面も知っていると、また印象も違ってくるのでしょうが。

 

まあ、そんな感じでヒロインの可愛さなんかもこの作品の魅力の一つではあるでしょうが、機巧魔術に人形使い、そしてその技量を競い合う“夜会”と、バトル要素も含んでいるというか、むしろそっちがメインとなるだろうこの作品においては、そうした部分の描写がアニメではどうなるかがやはり大事だろうと思うところ。

一話においては、暴走する機関車を止める夜々、そして、シャル&シグムント(雷真&夜々)vsモブ生徒と彼らの操る人形の二つが取り敢えず描かれたわけですが、導入としては良い感じなのかなぁと観ていて思ったところ。前者は、人形(機巧魔術)の持つ破格の力と、それをどうやって操るのかの一端が見えたわけですし、後者では、夜々のような人型人形だけでなく、いろんな姿・いろんな力を持つ人形が描かれたわけですから。

 

同時に改めて感じたのは、雷真の戦闘スタイルは上手くアニメ映えするものになっているかもなぁ、ということ。

人形使いとなると、必然的に使役者は後方で指示(命令)するという戦い方が主流になるものと思われるわけですが(作中で雷真も、使役者のほうを狙うのは、本来はルール違反的なことを言っていたわけですし)、メインはあくまで夜々ではあるものの、ルール無用のガチバトルとなれば雷真も白兵戦が可能なわけで、他のキャラとの差別化という意味でも、主人公本人が戦闘中に動かないようなことにはならないという点でも、うまい設定だなぁ、と。

まあ、前述したように、人形と言っても様々なタイプがいることが示されたので、戦い方……というか見せ方次第では、それだけでも面白くなるんじゃないかとも思いますけどね。

 

この物語の舞台となる世界の描写もイメージ通りな感じで良かったですし、原作補正が入っている部分もあるかもしれませんが、個人的には十分満足できる、そして次回以降も期待できる第一話でした。ラストに流れたOPも、今後出てくるキャラの姿には普通にわくわくしていましたし、次回も楽しみに待ちたいと思います。

 

◇次回「Facing Cannibal Candy”供

 

 

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