新参者の掲載場

※このブログは日記的な使い方ではなく、自作小説+3DCG画像を掲載する場です。 Twitter: https://twitter.com/5nbe

トレジャーシュリンカー! 2日目
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※注意※
鼻水表現ありなので閲覧注意






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03

 今ならいける。走り回っている二人が二階へと上がっていく。
今キッチンにはもう一人巨人がいる。 しかし、あいつは動き回ってはいないので、食糧をさがして持って帰ることぐらいはできるだろう。あいつらは食糧も大きい。一つ持って帰られるだけでも、しばらくは暮らしていけるだろう。何としてでも持って帰りたい。
 隙を見つけてキッチンに向かって 全速力で走り始める。―それと同時ぐらいに 、後ろの方で地響きがした。
まさか、と思ったがそんなはずはない。あの2人は2階、キッチンに一人、そしてもう一人はビールを飲みふけっているのだ。今ここでキッチンに向かっていくやつなんて…

『おかあさーん、ビールもう一杯頂戴ー?』

 いた。そうだ、ビールを飲んでいたからって、いつまでもそのビールがあるわけがない。なくなったら取りに行くだろう。なんでそんな単純な事に気付けなかったのだろう。恐る恐る後ろを振り返る。
そこにあったのは肌色の天井。真上から全てをペシャンコにしてしまうような威圧感がある。
グオォォ、と音が鳴っているような錯覚さえ受ける。

06-3

ドシィィン!

07

 間一髪踏み潰されるのは避けたが、踏み下ろされた足の衝撃はすさまじかった。まるで紙屑か何かのように吹き飛ばされ、地面に転がってしまう。衝撃によるダメージが思った以上に激しく、立ち上がることができない。
倒れこんだまま見上げた景色に、只々俺は圧倒させられるだけだった。


08

 

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