トレジャーシュリンカー! 2日目
昨日は結局、衝撃のダメージが抜けきらず、1日休んでいた。
それは俺の心に焦りを生んでいた。 出来る限り早く食料を持って帰りたいのだ。

 異星人達に侵略された今でも、 地球人たちは差別というものが根付いていた。
上等種別と下等種別、この2つに分かれていた。下等種別は上等種別のために働くしかなく、働いて何とか得た食料は、 俺達下等種別にまわってくることはほとんどない。だから、こうして命の危険を冒してでも一人で、こっそりと調達する必要があるのだ。俺と、家族のみんなのために。

 そして俺は、目の前にそびえるものを見上げる。

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 異星人のうちの一人だ。彼女の足裏には、食糧が引っ付いていた。
おそらく気付かずに踏みつけていたのだろう。これを持って帰ることができれば…
しかし、直接体に触れる必要があるため、危険性はグンと高くなる。それでも俺は迷う事無くそびえる足指によじ登り始めた。 むわりとした、汗のにおいと湿気が辺りを漂う。
凄い不快感だが、ひるんでいる暇はない。おまけに、触ってみてわかったが汗のせいで、べたついている。歩くたびに、ねちょ…ねちょ…と音が鳴る。

 なんとか、食糧の位置までたどり着く。その塊は、一つだけでも抱え込まなくてはいけないぐらいの大きさがある。 それを俺は何とか足から外そうとした。しかし、重さと、汗による吸着などによって、なかなか取れない。
全身を汗まみれにしながらも、必死ではずそうとする。そうすれば、ようやく一つ取ることができた。
欠片を一つ、足から転がして地面に落とす。ここで満足すればいいものを、欲が出てしまった。
一瞬、足がモゾリと動いたのには気づいたが、次の欠片に取り掛かったのだ。
ふん、と力を込めて持ち上げる。コツはつかんだので、次は早く取ることができた。地面まで転がす。 
これならば、全てとることもできるのでは、と思い引っ付いている欠片の方を見る。
ふと、辺りが暗いことに気付いた。嫌な予感がした。見上げる。
そこにあったのは足の甲。おかしい、自分は今足の裏の上にいるのだ。それなのになぜ足の甲が見える?
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俺がパニックになっていることなどお構いなしにそれは迫ってきた。
逃げる猶予など、ありはしなかった。

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部屋の中に、 肌と肌があたった、ぺちという音が鳴った。