愚禿道化の行ったり来たり

持ち前の鈍ーい感性で四季折々森羅万象にアタックしてははね返される団塊爺の独り言

October 2020

秋です。仕事場の入り口にある朴の木の葉が色づいてきて毎日葉を落としている。

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毎朝この大きな葉を拾い集めるのがこの時季の仕事始めだ。
風がない時はいいが、風が吹くとヒラヒラとあちこち舞って脇の国道にまで行ってしまうからそれを拾うのも命がけだ。

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落葉する巨木になる木を狭い敷地に植えるのは考えものだと後悔しているこの頃なのです。
幹もかなり太くなった。かわいそうだが、そろそろ根元から伐採するようかな。


昨日の続きです。
アオリイカは障泥烏賊と書き、ひれの形と色が障泥(あおり)と呼ばれる馬用の革製鞍側面下側部位、もしくは鞍の下で胴体に巻く泥よけの馬具に似ており、またイカの脚部がちょうどその取付紐に似ることによる。(wikipediaより)
イカの中では最上級部類で、確かに刺身を始め、何にしてもおいしい。私めの一押しは天ぷらだ。

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これは胴に横のラインが入ってないから雌だろう。
日中も忘れた頃にアタリがある。しかし警戒心が強く小型のせいか暗い時よりもゲットするのが難しい。
陽が射さない時の寒さと裏腹に、ポカポカ陽気に誘われて椅子に座ってうつらうつらしていると突然ヒットセンサーが鳴るとびっくりする。

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釣り上げるとすぐに活き締めにする。急所を突いてやると瞬間に白くなって行く。初めて見た時は感動したが、今でも興味津々に見守る。
活かしていると墨を吐いて真っ黒になってしまうためすぐ締めるのだ。家のシンクを汚さないで済むようにさらにその場で捌いてしまう。

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Go To トラベル利用だろうか、月曜日にもかかわらずかなりの観光客を載せた観光船がひっきりなしに運航していたが、午後4時半頃、この日の運航は終了したらしく次々と帰港してきた。
さあ、アオリイカ釣りはこれからが本番だ。

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4時56分の夕日。間もなく日の入りだ。
この辺一帯は夕日の絶景ポイントで売っている。海に沈む夕日、確かに美しい。
新座や川口の普段ふしだらな生活をして邪な心の同級生、この夕日に心洗われた方がいいぞ。

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日の入りからしばらくして辺りは闇に包まれてきた。それからが怒涛のヒットで、センサーがピーピーと鳴ってうるさいほどだった。といっても数杯ですけどね。
やがて餌の鯵もなくなって、餌屋さんがサービスに入れてくれた小鯖をつけたら一発でヒット、どんどんリールが回り続けてなかなか止まらない。
おお、これはかなりの大物だど!思わず訛ってしまった。
一度止まったので慎重に引き寄せても途中さらに引っ張っていく。それまで何度もバラしているのでよけい慎重に引き寄せる。
頃合いを見計らって師匠にヤエンを取り付けてもらい投入!ラインがかなり出て行っているので引き寄せてはいたがなかなかヤエンがイカさんまで届かない。
そのうちイカがジェット噴射をしたらしく強烈な手ごたえがあった。ヤエンが掛かった!
こうなればラインを弛めずリールを巻き続けるだけだ。そのうち今までよりはかなり大きいイカの姿が見えてきた。
竿先を持ち上げイカを引き寄せ、やはり師匠にタモですくってもらったのが上の写真のアオリイカ。
この時期にしてはかなり大きい1.5キロぐらいはあっただろうか。いや、2キロ、ウーン、2.5キロ、3キロか、そんなバカな。
計測しなかったので分っかりませーん。まあ、持った感じで1キロオーバーは確かだと思う。

結局粘って午後8時半に納棺、じゃなかった納竿。帰りも師匠に運転してもらって、私めは助手席で疲れピークでウトウト、なにからなにまで師匠頼みでした。ありがとうございました。

いやー、茸→アオリイカ、強行軍で来て良かった良かった。



茸採りの朝は早い。しかも大体そういう時は前日の夜は満足な睡眠は取れない性分なので寝不足だ。
日曜日に茸採りに行き、その後始末にあれこれやって入浴し、仮眠の真似事をしてから午後11時にアオリイカ釣りに西伊豆に向かって出発した。翌日は無給休暇を強制取得の独自Go To Fishing
だ。
政府援助でGo To Fishing のイベントも企画してくれないかなあ。

原生林の急斜面を動き回り体力的に無理だとは思いながらもアオリイカ釣りも舞茸採りに負けず劣らず魅力がある、せっかくのお誘い、これは何が何でも行かなきゃなるまいと急遽決心して強行軍を決行したのでした。
寝不足で疲労困憊の身に助かるのは、師匠が迎えに来てくれてそのまま運転して行ってくれることだ。

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午前3時過ぎに現地に到着した頃はもちろんまだ暗く寒い。しかし休みもとらずすぐに竿を出す。
なぜそんなに朝早くから竿を出すのか?日中はほとんど釣れず、朝晩の暗いうちの方が釣れるからだ。
やっと明るくなって来た。
原生林から大海原、頭の中を切りかえるのが大変だ。しかし、歩くのは舗装で平らなので山に比べて雲泥の差、月とスッポン、全然楽チンだ。

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時間は進む。また師匠が1杯上げた。
どうやらタモ網にヤエンが絡んで外すのに往生しているらしいですねえ。メガネを取り出すところがそれほど若くはないことを物語っていますね。

『数え方の辞典』(小学館)によれば、イカの胴体も、イカ飯やイカどっくりにできるような形をしていて、漢字の「杯」のイメージにぴったりなので、「杯」で数えるようになったといいます。=NHK放送文化研究所のHPより

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私めも負けずに1杯。
こうして撮ると大きいようですが、この時季のイカは師匠がぼた餅のようだと言う通りそれほど大きくはありません。

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それぞれの釣り風景。
月曜日でも結構釣り人がいる。家族連れ、カップル、単独でリハビリを兼ねて、etc.
趣味の釣りは平和を象徴するように思えます。こういう風景がなくならないようにしなければいけませんね。

続く。



昨日の続きです。
自然の中で天然茸を発見するのはうれしいものだが、栽培物もなかなかのもので、侮れない。

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この日はまたとないような秋晴れの青空で、木漏れ日がまぶしかった。
まだ紅葉には早く、彼方の高山にはちらほら色づいているものもある程度だった。

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山の上の方でも水が湧いているのだろう、動物のヌタ場には直近に訪れたらしい生々しい足跡もあったので、思わず辺りを見回してしまった。

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山を下りて、所変わってここは杉の植林山。数年前に桜の木に滑子の種菌を植菌してここへ運んで置いといたら今年も出ていた。

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栽培物でも数本しかないホダ木からこれだけでていればうれしいものだ。
市販されている物は傘が開いていないものが多いが、このくらい開いている方が食べごたえがあっていいし、実際おいしい。

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収穫する青年、じゃなかった、おじさんたち。
同じところに置いてある平茸は出ていなかった。

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ちょっと離れたところには畑ではないのに畑占地(ハタケシメジ)が株になっていた。

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この日の収穫、楢茸の一部。

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ナメコ。

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栗茸の一部。

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ハタケシメジ。

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剥き茸。

その他でした。

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帰宅後のお楽しみ、山採り茸入り3種混合ラーメンでござい。
もうやることが大雑把で、適当にジョバッと水を入れたら多すぎて、薄味ラーメンになってしまった。
健康のためにはこれでいいのだ。

てなことで、来週は榎茸を求めて道を歩く快適ハイキングかな。







休日は飽きもせず茸採りだ。週ごとに種類の違う茸がお出でを待ってますと言うので行くことにしている。
なぜ茸採りに行くのか?そこにキノコがあるからだ、なんてね。
今回も4人だったが、先週滑落して体がまだ痛むと言っていた北区田端の聖人に代わって、茸を覚えたいという新人が初参加。

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先週と同じ場所に入山した。というのは、先週滑落した場所でメガネと帽子を落としてきたというのでそれを回収する目的もあったのだ。
しかし何せ小さいメガネなので、濡れた落葉が積もっている急斜面を数十分4人で探したが見つからなかった。
帽子と何やら小さいポシェットのようなものは発見し回収し、そこから登り始めて5分、立ち枯れの木に剥き茸発見。ある意味注目の茸だ。
近頃毎日のように報道を賑わしている毒キノコ中毒、この食べられる剥き茸に似ている毒茸が先週載せた月夜茸だ。
同じ木に同時に生えていることもあるので間違えやすいのだろう。
我々が見れば幼菌も成菌も瞬時に見分けられるが、良い子もそうでない子も、知らない・分からない茸は採らない、食べない、人にやらないようにしましょう。

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今週のハイライトはこれだ、楢茸。
この写真をラインでうちの娘に送ったら気持ち悪いと返信があった。確かに見様によっては気持ち悪いほどの群生だ。

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我々がいつも行く山では最近はこんな群生にはめったにお目にかかれない、初めて茸採りに来た新人はラッキーだった。

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小さいのは残して傘が開いた大きめのものを採取、するつもりだったのが、こう密集していては選択して採ることもできないので結果的に細かいのもかなり採ってしまった。
ナラタケの世界にコロナウイルスがあったらあっという間にクラスター感染だね。

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さらに登ると枯れ木の根元に栗茸発見。

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かたまってひょっこり顔を出しす愛らしき栗茸。

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栗茸は今が最盛期かな。

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茸の代表格、紅天狗(ベニテングタケ・毒)

続く。











この時季はどうしても茸の記事が多くなってしまうが、備忘録なので仕方がない。それに他に書くべきこともないし。

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すぐ調理できなかった舞茸をどうするかというと、洗わないで汚れを取って冷凍にすることが多い。
冷凍にするとアミノ酸が分解されて出てきておいしくなると物の本には書いてあるが、そうかなあ?というのが感想だ。やはり採りたてが一番おいしいと思うがどうだろうか。
今回は細かい舞茸が余ったので乾燥させてみた。
舞茸をさらに細かく裂き、自家製の段ボール乾燥箱の金網に乗せて、布団乾燥器をスイッチオン。
だんだん香りが強くなってくる。3時間くらいで出来上がり。
さてこれをどのように利用するか。炊き込みご飯や舞茸酒にしても香りUPでよさそうだ。

私めの同級生である義弟が近所の公園でクルミを拾ったからと持って来てくれた。

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きれいに洗ってあって、これでも拾ったうちの一部なんだそうだ。

胡桃にもいろいろあって、一般に市販されているものはペルシャグルミ、テウチグルミ、信濃胡桃のどれかなんだそうだ。
他にもお多福の面に似ているのでオタフクグルミとも呼ばれているヒメグルミや果実が小さすぎて食用にならないサワグルミなどがある。
これはオニ(鬼?)グルミだろう。
果実の呼び方も核果とも堅果とも言われていてややこしい。

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オニグルミの堅果はその名の通りものすごく堅くて、柔な胡桃割り器なんぞではとても歯が立たない。
ハンマーを、えい!とばかりに打ちおろしてやっとパカッと割れた。
その際、指を打つと痛いこと痛いこと。
こんな硬いものをリスはどうやって中身を取り出すんだ?よっぽど歯が丈夫なんだろうね。

「かたい」という漢字は、硬い、固い、堅いとあるけど、どう使い分けたらいいんだろう?

秋も深まってくると剥き茸や栗茸が出てくる。
その茸で茸キムチを作るのが恒例だ。

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滑りけのある茸の方がいいのだが、剥き茸や滑り杉茸、縁取り杖茸が少なかったので、栗茸も増量のために入れた。これはこれで美味しくなる。
それらの茸の石づきを取ってよく洗う。虫も排除する。

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煮立てる。

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大根、白菜、人参、胡瓜を切っておく。
これも茸が少ない時は増量のため多めに入れる。もっとも、野菜にキノコを入れると思えば、元々キムチは野菜なのだから多いほどいいかも。

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キムチの素を適量入れる。
今まで経験した中では桃屋のが一番合う。ただしかなり塩分が多いので好みの量で。
辛味とキムチ風味を増すようにすると塩分も多くなるのでそのへんの加減が難しい。
美味しく食べて血圧上げよう、では困るもんね。
桃屋さんにお願いです。短期間保存用の塩分少なめのキムチの素を発売してください。

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かき混ぜて出来あがり。
すぐにでも食べられるが、2日くらい冷蔵庫に寝かせてからの方が味がなじんでなお美味しい。でもたいていその前に食べちゃうんだよね。
実際の色は画像よりもっと赤くおいしそうに見えます。

次回作る時は榎茸や滑子も加わるかな。

毎年秋になると毎週茸採りに出かけているが、飽きない。
飽きないし、元気で杖一本持って山の斜面を上り下りする技術ともいうべきものもないと歩けないので、いくら好きでもそれができなくなったら茸採りもジ・エンドだ。
斜面で歩き方と杖の使い方がうまくできないと滑落したりする。
そんなメンバーがまた一人いたが、その模様はあとで。

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滑り杉茸(ヌメリスギタケ)。名の通り滑りけがあるおいしい茸。薄暗い山の中でも黄色が目立つ。

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ムラサキシメジの幼菌。土臭さが玉に瑕。

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この日私めが見つけた唯一の椎茸。下に雨の後の自重で落ちていたのもあった。
昨日載せた毒の月夜茸とよく間違えので、最近は毎日のように月夜茸の中毒記事が載っている。これが本当の椎茸ですよ、間違えないようにね。

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こんな小さい舞茸もありました。舞茸酒2回分くらいにはなるので有り難く採取させてもらった。

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てなことでこの日の舞茸。

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もう一回載せちゃおう、今年最重3.7キロの舞茸。

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栗茸。

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剝き茸、正源寺・性賢寺(ショウゲンジ)、楢茸、椎茸、滑り杉茸。
他に縁取り杖茸(フチドリツエタケ)、山伏茸等。

舞茸は終盤、いわゆる雑茸(失礼な言い方だが、実は敬語なのだよ)はまだ出始めなのでこのくらいの収穫だった。
狭い範囲だったが4人いればこのくらいは採れる。4人といっても1人は健康のための山歩きだから実質は3人ですね。
しかもその健康志向山歩きおじさんは下山最中に斜面で滑落して、全身打撲、筋肉痛、擦過傷、口内傷と散々な目にあった。
別々に歩いていたので気が付かなかったがそれらしき滑落の跡は見た。誰だろうこんな所で滑落したのは?まさか我らのメンバーが歩くのも困難なほど滑落したとは思わなかった。
昨日医者に行ってレントゲンの結果、幸い骨には異常はなかったという、よかったよかった。
そんな目にあっても、2週間は静養して再来週はまた行こうなんて言ってるんだから、この東京人、恐怖心と言うのはないのかねえ。

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さて恒例の下山祝い、のつもりだったのだが、1人負傷者がいたので快復願いと反省の宴であった。その負傷者はいつもは酒には目がないのだが、この日はさすがにつらかったと見えて断酒していた。
前日寒い日だったので、近所で評判の手打ちうどんを買って来ておいて、まず茸うどん。ちょっとおつゆが少なかったが、うどんそのものもさることながら、やはり山茸を入れると格段においしい。

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この日も採りたて舞茸の天ぷらが食べられるとは思わなかった。
天ぷらもそれぞれの舞茸の個体で味が違ってくるが(もちろん揚げ方も)、この日採ったのは水分が多いにもかかわらずおいしかった。

椅子に座ったままの負傷者を尻目にさらに宴は続く。












毎週休日に行っている山の様子から、成菌は他の人に採られていたり、幼菌の発生はないし、もう舞茸はないんじゃないかとあまり期待しないで、それより他の茸があるんじゃないかと思って昨日いつもの4人で今年初めての場所へ行ったら、なんと、今年最大の良型舞茸を発見した。

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これだから舞茸探しはやめられない。

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前日の雨を吸って重くなったのだろう、帰ってから計ったら3.7キロあった。
先日書いたように、これも雨に濡れなければ退色せずに黒舞茸だった可能性がある。

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この木には3株あったが、1株は既に朽ちていたので2株採取。

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しっかりと両手でグイッと引き抜く時の感触がたまらない。

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前日の雨の影響で朝のうちは山は煙っていた。コロナとも対人関係とも無縁の日頃と別世界に来て癒される。

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鳥が巣を作ったように見えなくもない寄生植物も私めを歓迎してくれている、のかな?

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舞茸はあまり期待しないで、こんな栗茸なんぞがあるんではないかと出かけてきた。

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他のメンバーが遭遇した栗茸の群生。

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クリタケは虫もつかず湿気もあまりない扱いやすい茸で、食味も悪くなく歯ごたえがいいので好まれる。
しかも群生しているのでこんなのに遇うと斜面を登ってきたそれまでの疲労が吹き飛ぶ。

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しかしこんなのに出遭うとがっかりだ。
上の方から見て、おお、あそこに椎茸がびっしりと生えているぞ、ウヒヒ、独り占めだ、なんて喜び勇んで行ってみると毒の月夜茸だったりして戦意喪失。
月夜茸は奥多摩では「クマベラ」なんて呼び方もする。熊のベロの意か?
夜光るというが光ったところを見たことはない。
中毒例が多い茸なので要注意だ。

続く











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