December 22, 2021 ナメコ、ムキタケの駒打ち *今日は冬至、その柚子湯用の柚子を19日に採りに行ったけれどもあまり生ってなく、作業はあっという間に終わった。この日は茸仲間の忘年会をすることになっていたのだが、早く帰って来たので、その時間まで先日確保して置いた桜の原木に駒打ちをすることにした。桜の原木はたくさんあるのだけれど、駒菌が高いしホダ木を置くところもないので、ナメコ400駒、お試しのムキタケを250駒打った。こういう作業は一人でやるとなかなか大変だが、大勢でやるとアッという間に終わる。ドリルで穴を開けるのと駒を打つのの分業だからはかどる。来年の梅雨頃まで仮伏せをし、その後本伏せしてさらに1年くらいかな、茸が出てくるのは。でも出て来ないこともあるので、そうなるとこの日の作業はくたびれもうけということになる。さあ、柚子狩りも植菌も終わったし山仲間の忘年会だ。今回は参加人数も参加者の来る時間もまちまちだし、コロナもあるのでわが家でやることにした。狭い卓にテイクアウトやら持参の料理や飲み物が並ぶ。アルコール類はモルツ、シーバスリーガル水楢、百年の孤独。氷は奥多摩の天然氷。いつもは川越から車でやって来るN氏もこの日は電車で来たから飲めるのだった。てなことで、今年の茸その他の自然の恵みに感謝し、来年も元気に山へ行けますようにと、初参加のW大教授親子も含めて総勢9人の望年会でした。
December 10, 2021 雨後の椎茸 *「雨後の筍」とは、雨の後に筍が次から次に出てくるところから、物事が相次いで現れるということで、成長が早いという例えではないようだ。筍も確かに雨後は成長は早いが、例えだとしても誤用をしてはいけない。では、成長が早い例えをどう表現しようかと考えた。そうだ、「雨後の椎茸」がいいのではないかと。乾燥していた椎茸も雨が降るとどんどん大きくなって傘が開く。だから成長が早い例えは「雨後の椎茸」でどうだ!?雨後の椎茸を狙って、ナメクジも動き出した。昨夜は2匹退治した。椎茸の右側にあるネバネバはその後だ。先日ナメクジ除けの粒剤を撒いたのにあまり効き目はないようだ。雨後といっても一昨日の雨のあと昨日一日置いて、ある程度水分が抜けてから収穫だ。今朝の収穫。右上のは裏側のヒダをナメクジに齧られていた。どうせならあちこち齧り散らかさないで、端からきれいに齧ってくれよ。ホダ木にある時は傘の裏側にいるナメクジは分からないから退治しようがない。成長が早い「雨後の椎茸」でした。
December 03, 2021 寒椎茸 *椎茸というと秋というイメージだ。栽培用の駒菌は春秋出というのがあるが、冬出るとは説明書に書いてない。ところが我が家に数本ある栽培椎茸のホダ木からは冬出てくるのがある。今まさに出始めている。この時期に出ると、憎っくきナメクジの食害がそれほどでもないのでいい。ただし成長は遅い。今までの記録を見ると、1月にも収穫している。寒い時に出てくるので、寒椎茸(カンシイタケ)と名付けた。人間には冬というこれからの季節も、椎茸のDNAには秋と記憶されているからこの時期に出てくるのかもしれない。それだけ地球が温かくなったということか。何はともあれ、ごく少数だけれど、矮鶏の卵も椎茸も生まれ出てくるのが楽しみな冬です。
November 13, 2021 巨大ヒラタケ発見! *昨日、茸仲間の某ヒマ人からラインが入った。某所にいるのだが、立ち枯れの木の手の届かない上の方に剥き茸?を多数発見した、今迎えに行くから昼休みに採りに行こうと。届かないところだというので、釣り竿を転用継ぎ柄とさらにその先にモップの柄とそれに繋げるように鎌を持参して行ったら、なるほどあるわあるわ、はるか上の方に剥き茸ではなく平茸が、しかも今まで見たこともないような巨大なものがびっしり張り付いていた。反対側にもあったのでこれも継ぎ柄を伸ばしてなんとか鎌で掻き落とす。木の上の方なので誰も気が付かなかったのだろうか。それともあまりに大きい茸が群生しているので気持ち悪くて取らなかったのだろうか。ここは全く人が通らないところではない。木は何だ?樹皮からするとケヤキのようだが。あまりにも多いので下から見て程度のよさそうなのを採取した。全て傘が完全に開き切っているので胞子はとっくに放出し終わっているだろう。来年もまた出るに違いない。私めが掻き落としたのを相棒が拾う。茸拾いだね。落下した際壊れたり土がついたり。最初はこの花弁膠茸(ハナビラニカワタケ)と木耳(キクラゲ)を採っていたのだそうだ。ふと何の気なしに上を見たら茸の塊がいっぱいあったのだという。こんなに採って来てどうするんだ?さっそく他の二人の茸仲間に連絡して取りに来てもらい、通りかかった私めの姉に渡したが、それでもまだたくさん残っている。今日はもう一人が貰いに来る予定だ。初めて見る巨大ヒラタケだが、傘を裏返してヒダの方を見ると、どれも白い粒々が付いている。何だこれは?こんなのを見るのも初めてだ。胞子の塊か?まさかね。こんな時にネットは超便利だ。調べたら、平茸白こぶ病というもので、コバエが運ぶ線虫の一種が入っているらしい。珍しいものではなく、最近はこの病害が増えていて、栽培農家は商品価値がなくなるので手を焼いているという。明確な発生原因や防除法は解明されていないらしい。これも温暖化の影響か。最近は異変があると何でも地球温暖化が原因としてしまうが、それもなんだかなあ。天然茸に虫はつきものなので、食してもなんの問題もないらしいが、何となく気持ち悪いのでこれを落としてから食べることにした。連れ合いにさっそく平茸の肉野菜バター炒めを作ってもらった。山によくある薄平茸や家での栽培物よりは噛みごたえがある。まさしく天然平茸の味だ。ちょっと育ち過ぎで、1週間前くらいが最高の状態、せめて3、4日ぐらい前だったら良かったのだが仕方がない。これだけの数だから胞子は十分飛んでいるだろうから来年もきっと出るに違いない。来年はちょうどいい頃を見計らって採りに行こう。
November 11, 2021 ナメクジ退治の季節 *もう何年か前に植菌したホダ木から今年も椎茸が出てきた。寒冷紗をめくってみると、大小さまざまだ。先日かなり雨が降ったので、下の方はかなり水っぽい。雨で巨大化したのもある。上のは下の椎茸の雨除け傘の役目のようだ。椎茸の傘。これが国家単位になると核の傘とかいう物になるのかな? 上が米で下が日本。両方とも効果不明。ナメクジは茸が大好きだ。暗くなると活動して出てくるので、仕事から帰るとナメクジ退治だ。濃い目の塩水を作ってナメクジめがけてスプレーする。塩水だから椎茸にかかっても心配ない。薬剤を使うのは抵抗があるからね。「ナメトール」とかいう安全で自然に還るという薬剤をそこらに撒いてみたが、効果があるのかないのかわからない。直接ナメちゃんにかけるのが分かりやすく一番効果的だ。本日朝の収穫。ホダ木の一番下に隠れていたのは巨大化していた。ナメちゃんが齧った痕がある。右の状態がいいのは木の上の方にあったもので、ナメ食害がなかった。ナメクジやヤモリや鼠や蛇やゴキちゃんが出てくるわが家は自然豊かと喜んでいいのかどうか考えてしまうこの頃です。もちろん猪や熊や猿は出てこない。そんなに田舎ではない。単にあばら家に荒れた庭ということかな。今夜も左手に照明、右手に塩水スプレーでナメクジ退治なのであります。
November 02, 2021 茸も政権交代も不発 *総選挙が終わった。選前の各メディアの予想は大きく外れた。またも外した原因は、事前調査では政権を批判した有権者は確かに多かったのだろうが、その批判勢力は投票に行かなかったのではないかと思う。それは相変わらずの投票率の低さに如実に表れている。やがては自民党の補完勢力になって行くであろう維新の躍進を考えれば野党は大惨敗だ。維新はコロナで大阪府知事の吉村氏がいかにもコロナ対策をやってますとペラペラと流暢に常にテレビで言葉を発していたからね。テレビの影響は大きい。絶対安定多数を確保した自民党完勝の最大の要因・功労者はガースー前首相だろう。ガースー氏が辞めていなければこういう結果にはならなかったことは容易に想像できる。有権者の政権に対する異変を感じたらさっさと辞める決断をする。そこが自民党の偉大なところで、しかも人材が豊富だ。なにしろ岸田総理はガースー氏が首相になった際には終わった人と言われていたんだからね。惨敗した野党は選挙の勝ち方を自民党に教えてもらったらいい。まあ、教えてはくれないだろうけどね。野党統一候補はそれなりに健闘したし、一概にこの戦法が失敗したとは言えない。バラバラに闘っていたらどうなったかも検証しなければいけない。日本国民には共産アレルギーが確かにあると思う。共産党と聞くと、北朝鮮や中国やロシアを即連想してしまうからだ。だから統一候補を忌避した人の票は、政権の政策に対しては是々非々で行くと表明していた維新に流れたのではないか。以前共産党の市会議員に、政策は国民の暮らし第一に訴えているんだから共産党という名称を変えたらどうか、そうすれば今より格段に躍進するのではないか、党名と国民の生活とどちらが大事なんだと聞いたことがある。共産党の議員は何としても党名を守りたいようで、明確な回答を得られなかった。芸能界だってAKB48が総選挙をやる時代だ。選挙は人気投票の面もあるから党名や個人名は大事だ。だから分かりやすく漢字名をひらがな表記にしたり、有名通称を登録したりする。芸能人が芸名を変えてブレークした例はよく聞く。たとえば古い話だが、歌手の五木ひろしは、松山まさる→一条英一→三谷謙→五木ひろしと改名して「よこはま・たそがれ」が大ヒットし今日に至っている。芸能人の芸名と党名・候補者名は全然関係ない、政治を茶化すんじゃないと言われるかもしれないが、とにかく選挙に勝って党所属の議員の数を増やさないことにはどんなに国民にとっていい政策を掲げてもどうにもならないのが現実だ。だからどんな些細なことでも選挙に勝つために必要と思われることはやるしかないのだ。*というわけで選挙のことを書いているときりがないので昨日の続きです。茸は政治とは関係なく、気候に関係しているのだろう、今年は全くの不作だ。舞茸はそれなりに採ったが、いわゆる雑茸がない。雑と称するのは茸に対して失礼だが、松茸や舞茸以外は雑茸と呼んだ方が説明がスムーズに行く。それだけの理由だから、例えば剥き茸や栗茸は好みの美味しい茸だ。でもそれらが、探してもほとんどない。上の茸は多分ブナシメジだ。傘のマーブル模様がほとんどないのが気になったが、日陰だから白いのだろう。臭いもそうだったので採取。でもたったのこれだけ。紫占地(ムラサキシメジ)か小紫占地(コムラサキシメジ)。食用だが、土臭さがある。剥き茸(ムキタケ)の幼菌。これを目当てに来たのだが、これもたったこれだけだった。まだこれから出てくるのだろうか。どうもその兆候がないが。この日の4人の全収穫。トホホだ。左にあるのは栗茸。でも茸うどんは味わえました。東北の方では滑子(ナメコ)が出てきたというし、こちらでもナメコや剥き茸が出るところはないかしら。
November 01, 2021 茸がない *相変わらず休日は茸に会いに山へ出かける。昨日は4人で行った。朝方は曇りだったが山の中で降り出した。でも大した降りではなかったので助かった。黒ブナの巨木は数あれど、この時期に舞茸はあるはずもなく、では他の茸はというとそれも全くない。結局はハーハーしながら急斜面を彷徨するのみだった。今年は茸異変だ。この辺の山は1週間前は全くと言っていいほど紅葉していなかったのが、チラホラと赤いのや黄色い葉が見られるようになった。山の晩秋の訪れは早い。茸をとらずに写真をとった。この紅葉も陽に映えるともっとずっと鮮やかに見えるだろうに、この頃には雨が降り始めていて太陽は雲にお隠れあそばしていた。ここまで登って来ても茸はほとんどなかったので、小休止して本降りにならないうちに下山することにした。雨中の下山は滑って危険なので慎重に歩みを進める。続く。
October 26, 2021 標高で茸の有無? *昨日の続きです。東北地方の舞茸が掲載されているサイトを見ると、舞茸の多く発生する標高は400~800mとあった。我々の行く山梨県の山は主に標高700~1200mくらいで、さらに高いところにも行くことがあるが、舞茸の発生は確認されている。700メートル以下では舞茸は採取してないが、出る場所を知らないので行かないだけだからかもしれない。毎週同じところに行ってもほとんど必ずあるから別の場所に行く必要がないのだ。東北地方の標高400~800mで多く発生するというのは多分に気温が関係していると思う。こちらでその標高では気温が高くて発生が少ないのではないのだろうか。それにその標高では発生木の水楢や黒ブナの木は多くないのではないかと思う。さらに標高や気温に加えて陽光、湿度、風向、土壌、発生木の樹齢等の様々な条件が合致した時にはじめて発生するのだと思う。そんなわけで一昨日行った場所はいつもよりかなり標高が高い(1300~1400mくらい)ところなので、時期的にも遅いし、気候も異常だし、舞茸はおろか他の茸もほとんどなかった。しかし、ハイキングには最適のところで、危険個所はないから、のんびりと ”茸でもあれば採るか” という気分で行けばいいところだ。11月に入れば紅葉もきれいなことでしょう。ほとんど茸がないので別の場所に移動したら、黄金茸が一本立っていた。コガネタケは群生していることが多いが、この脇に朽ちたのが一つあっただけだった。時期的にも遅いからこの一本だけ出るのが遅かったのかもしれない。来年のために胞子を沢山飛ばしてもらおうとそのままにしてきた。先日、別の場所で採ったというコガネタケをメンバーにいただいたので照り焼きにして食べたら美味しかった。この日の収穫。①榎茸。接写して撮ったのでこのエノキタケは大きく見えるが、大きくて3、4センチだ。左上は縁取り杖茸(フチドリツエタケ)。②剝き茸はたったのこれだけ。③滑り杉茸。柄に滑りがないのは滑り杉茸擬きだが、乾燥して凍っていたのでどちらかは分からない。④茶滑錘茸(チャナメツムタケ)。これも粘性のある茸なのでカラマツなどの落葉が傘に貼りついている。ツチナメコとも呼ばれ美味しい。一般に、粘性のある茸は美味しいようだ。さて調理。山採り茸の酢の物。連れ合いが調理したのでよく分からないが、茸を湯がいて醤油と酢で味付けしたのかな。酢の甘さはキノコの風味を損なわないで別次元の美味しさ。例によってキノコ汁。いくら無いといってもこれを味わうくらいはあったのでありました。来週は標高を下げて、またいつものところを探索かな。
October 25, 2021 茸がない! *場所や標高が悪いのか、時期が悪いのか、気候が悪いのか、山にキノコはほとんどなかった。秋晴れの一日、キノコにとりつかれた3人はまたしても山へ向かった。午前5時、出発時の気温は3℃、山へ着いたら0℃だった。寒い!あたりの草には霜が降って白くなっていた。茶滑錘茸(チャナメツムタケ・食)。唐松の林に生えていた。寒いはずだ。なんと、カチカチに凍っていた。冷凍茸だ。この茸の漢字表記は、滑りけがあって茶色だから茶滑というのは分かるが、錘というのはどういう意味だろうか。辞書で調べたら、錘は①つむ。糸を巻き取りながらよりをかける紡績用の道具。「紡錘」 ②おもり。ふんどう。はかりのおもり。「鉛錘」とあった。いずれにしてもオモリの意味らしく、傘の形状が紡錘形をしているからとするサイトがあったが、この茸の傘の形状は他のキノコとも特別変わってはいないが、なぜ錘の字を用いたのだろう。どなたか分かる方、教えて下さい。夜中の気温は零下だったろう、それでも生きているんだから茸はすごい。傘を持って持ち上げると凍っているのでスッポリ取れてしまう。剝き茸幼菌。表皮が剝けるのでムキタケの名があって、これはまだ幼菌だ。この茸を目的に来たのだが、ほとんどなかった。幼菌が有るには有ったがホンの少しだった。成長しすぎて既に朽ちたのもあって、他のサイトでも今年の茸はあまり良くないとあるが確かにそのようだ。これからの発生も期待できないかもしれない。清冽な流れの脇の倒木に榎茸(エノキタケ)の幼菌がへばりついていた。剥き茸と共にこの茸も目的だったのだが、まだ出始めの幼菌とすでに成長を終わった老菌が少しあるだけで、ちょうどいい個体はなかった。その点は剥き茸と同じだった。もちろん茸にも個体差があるから成長の早いのも遅いのもあるのは当然だが、数少ない中にそういう現象が見られるのはどうも納得がいかない、と言われても茸も困るでしょうがね。写真で見ると大きいようだが、これで傘の径は1~2㎝、大きくなると7、8センチになる。市販されているのはこの茸のモヤシで、形も味も全然違う。続く。
October 13, 2021 山伏茸のお吸い物はいかが *茸、昨日の続きです。仲間が採取した剝き茸。表皮が剝けるのでこの名がついたという。奥多摩では通称カワヒキ(皮引き?)。なかなかおいしい好みの茸だが、虫のアパートになっていることがよくある。これもそうで、帰ってから洗ってきれいにしたら虫のオンパレードでほとんど食べられなかった。表面は何でもないようでも中はひどい虫食い状態で、数片残して捨てるようだった。多分まだ山も気候が温かいから虫の活動も活発なのだろう。山の中では我らのメンバーが他に1人出会ったそうだが、今回は猿にも鹿にももちろん熊にも遭わなかった。そんなところから下りて来て帰路に着く途中では、緊急事態が解けてどっと繰り出した車やバイクは引きも切らずで、テレビで放送された食堂などは過疎のド田舎にもかかわらず相変わらず行列ができていた。我らはそんな行列を横目に見て、早く帰って下山祝いだ。この日の全舞茸。一つの木の周りにこれだけあった。栗茸。まだ出初めだろう、最盛期はこれからだ。山伏茸(ヤマブシタケ)。これだけ大きいのは最近では見かけない。通称シカのキン〇マ。左上にあるのは縁取り杖茸(フチドリツエタケ)。渦を巻いているのは蚊取り茸(カトリタケ)かな?!。その下は裏紅布袋占地(ウラベニホテイシメジ)。舞茸の欠けた屑を汚れをちょいと落として塩を振りかけて焼いてみた。最初はボソボソした食感だが、嚙んでいくうちに舞茸特有の旨みだ出てくる。なるほどという味。例によって採りたて舞茸の天ぷら。外サクサク、中ジューシーで、天然ならではの旨味がジュワッと口中に広がる。やっぱり舞茸は天ぷらが一番か。1年に一度くらいしか味わえない山伏茸のお吸い物。味付けは伊勢海老塩か鯛塩かノドグロ塩か。山伏茸の美味しい食べ方をいつも模索しているのだが、この白さと形状、深山幽谷の味を生かすには結局お吸い物が一番ということになってしまう。実際、一口食せばそのうまさに納得する。さて、これは何でしょう。まず普通は食さない代物だ。埃茸(ホコリタケ)の油いため柚子胡椒まぶし。古くなったのを踏み潰すとポッと茶色い煙が出るあの茸だ。狐の茶袋とか狸の茶袋とも言う。若くて中が白いものは食べられる。マッシュルームのような味なので、ただ焼いて塩味をつけただけではあまりおいしくない。やはり油に合うようだ。いろいろ茸のあんかけサラダ。よく分からないが、各種キノコを油いためにして味付けし、それにとろみを付けて生野菜の千切りの上に載せたもの。それぞれの茸の特色ある味が野菜とミックスして美味しい。え、舞茸酒?もちろん二人で堪能しましたよ。他の人は運転して帰るのでノンアルでした。さて次週はもう舞茸はないだろうなあ、栗茸かな、剝き茸の良質なのが出始めているかな。