愚禿道化のえっちらおっちら

日常のよしなしごとを鈍い感性で綴る自称末期高齢爺の独り言のページ

カテゴリ: 自然科学

この間正月だと思っていたらもう4月か、歳をとるのが早い訳だ。
季節も春が来た喜んでいたら、一転冬に逆戻り、予報通りで、冷たい雨が勢いよく落ちている。
そんな春だか冬だか分からないこの頃、季節の気まぐれに影響されたのかどうかは分からないが、庭にある山椒の木が枯れたようだ。
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長く毎年新芽や実を摘んで利用させてもらっていたのに、今年はまだ葉が出てこない。試しに枝を折ってみると水を上げていないようだ。

去年は葉も実も出るには出たが、何となく少なく元気が無いようだったので、もしかしたら枯れるかもしれないと予感はしていたのだが、春になって実際そうなると、命ある物は枯れると分かってはいても寂しいものだ。
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調べると、山椒の寿命は30年くらいというのが多かったが、それも確かではなさそうで、もっと長命とするものもある。
実際、この木ももう30年以上は生きているはずで、その樹木の種類の平均寿命はあるにしても、かなりの個体差があるのではないかと思う。

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しかし、枯れたと諦めるのはまだ早いのだ。
まだ特許は取っていないが、それがしが発見した枯れ樹木再生秘薬の登場だ。

上の画像のように、枯れた木の周辺にある勢いのいい数種類の樹木(特に同じ種類の木を主に)の葉やできれば幹の一部を採取し、それを粉々に粉砕し、これも同じ庭にある柿の実で作った柿酢と混ぜて水に薄めて数日置く(樹木栄養剤を混ぜてもいい)、それを枯れかかった樹木の根の周囲に撒くか筒を地面に刺してその中に秘薬を流し込むのだ。

こうして待つこと一年、枯れたと思えた木は見事に復活して来年はまた葉を茂らせ実を付けるに間違いなしだ。
ただし、この方法で効果があるのは枯れたばかりの木で、前年は生きていた木が対象だ。枯れて数年経って幹が完全に乾燥してしまった樹木には効果がないのは当然だ。

というわけで、今年のエイプリルフールでした。

枯れたようなのは本当なので、枯れた山椒の木の幹はイボイボを生かしてすりこぎにしようと思う。

昨日の朝からの雨は雪に変わり五語にはうっすらと雪化粧になったが、大した積雪でなったので良かった。
問題は今夜の雪だ。
夕方から降り出す雪は明朝まで降る予報で、かなりの積雪になるようだ。
雪国の豪雪に比べれば大したことはないとはいえ、この辺ではほとんど雪は降らないので、慣れていないので備えも万全ではなく、いったん降ったら大変なことになるのだ。
小雪か雨になってくれないかなあ。
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そんな今日この頃、福寿草はすっかり成長してもう花も終わりだ。これは日曜の様子だが、今朝見たら昨日の雪の重みに負けてしなっとしていた。

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弁慶草もいつもより伸びるのが遅い。
昨日載せた蕗の薹も遅いのは、降水量の関係もあるかも知れない。
今年の2月の降水量は観測始まって以来の少なさだそうだ。雨が少ないと草花も伸びるのが遅いだろう。寒さもあるが、芽吹きが遅いのはそのせいもあるかも知れない。
この雨・雪の降水で山菜も出てくるかもしれない。

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牡丹も芽吹いてきた。
相変わらず元気なのはいわゆる雑草だ。雨が降ろうが降らなかろうが鉢を占領する勢いなので駆除した。

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春蘭はやっと花芽が出て来たところ。
今夜の雪でまた縮こまっちゃうでしょうね。

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木瓜の花芽。
雪予報で開花はちょっと遅れるかな。

さて庭の草花、明日の朝は雪化粧になっているでしょうか。


甘柿でも渋柿でも糖度の高い柿を丸ごと瓶や樽に入れておくと酢になる。
柿の他には何も入れない。
柿の周りについている白っぽいものが酵母で、それと糖分が化学反応を起こして発酵し、最初アルコールになりその後酢に化学変化するらしいのだが、自然というものはうまくできているものだ。

アルコールになった時点でそれを飲んでみたいといつも思っているのだが、タイミングを逸してまだ試飲できていない。
その代わり酢になったものは無塩トマトジュースと混ぜて毎日愛飲している。
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先日の日曜日、車庫にこもって3月に続いて残りの樽の柿を搾って瓶詰めにした。
作業台は軽トラの荷台、腰に負担が掛からないでちょうどいい高さなのだ。

例によっていろいろと濾す方法を試みる。
最初、樽の上澄みをアベノマスクをばらしたガーゼで濾すまではいいが、ドロドロの状態の物はすぐガーゼが詰まってしまってなかなか下に置いてあるボールに滴下して行かない。
仕方がないので、結局強制的にガーゼを手で搾るのだが、それが大変だ。
簡単な搾り器があるにはあるが、大変でもやっぱり手作業が一番なのだ。
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完全には搾りきれないのでそれをまた別の樽の中に集めておく。
それを斜めにしておいて下の方に網を置くとそこに澄んだ酢が集まる。
糠漬けに水分が溜まるのと同じでだ。
それをさらにガーゼで濾すと割合澄んだ酢を瓶詰めできる。
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そんなこんなで、大小合わせて13本に瓶詰めできた。
この瓶って、みんな酒瓶じゃん!俺はこんなに飲んでないぞ!

今は濁っているが、その内に沈殿して上の方は澄んでくるでしょう。

懸案だった柿酢搾り瓶詰めはこうして今年の分は終わったのでした。

なお、前回3月に残した半分の樽には、蓋をして置いたにもかかわらず、どこからか小さい虫が入ってしまったので廃棄処分にした。
今回搾ったのはもちろん正常でした。

なお、不思議なことだが、3月に瓶詰した瓶の2本の栓を弛めたら勢いよく泡が出て来た。まるで振った後のシャンパンやビールのように。
まだ盛んに発酵が続いているのだろうが、なぜ2本だけで他の瓶はそのままで吹き出さないのだろう。
同じ時に詰めたのに不思議なこともあるものだ。

発酵を止めるには瓶ごと熱すればいいらしいが、それはやっていない。


健康オタク一歩手前のそれがしは、体にいいと聞けば試しているのはいろいろな葉などを煎じて飲むことだ。
効果があるか分からないが、わが家にある木や草の葉なのでもちろん無料のものだから、体に害を及ぼさなければいいのだ。
紅麹サプリのように金を出して健康を害してしまうんではたまらないからね。

今は、乾燥させた、玉葱の薄皮、平茸、桑の葉、柿の葉、ドクダミを煮出して午前午後の2回お茶の時間に飲んでいる。
今までいろいろと健康に関するものを読んだ結論は、なるべく種々雑多な物を食し飲むということなので、このいろいろミックス茶もいいのではと。
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今考えているのはビワの葉を利用したものだ。
ビワの葉は古来より薬用に利用されてきているらしい。
実より葉の方が薬効があるというので葉を取って乾燥させている。

ビワ茶とビワの葉エキスを作ってみようかと思うのだ。
茶の方は乾燥させればいいが、エキスの方は乾燥させて焼酎に漬け込むのだという。
虫刺されや殺菌に効果があるらしいが、殺菌なら焼酎そのものでも効果があるとは思うけど、まあその他にもなにかいいことがあるんだろう。

たまには副作用でも何でもいいから髪の毛に効果がないものだろうか。

日当たりがあまりよくない場所の木なので、実はまだ食べられるまで熟していない。
共存している紫陽花「墨田の花火」は咲き出している。

注意:蛇の写真があります。

山で落としたカメラの電池を受け取りに行く途中で立ち寄った山林管理小屋、たまには風を入れてやらないといけないので鍵を開けて扉を開放する。
内部の棚にふと目をやると、木片の下に縄のようなものが半分丸まって見えた。
わお!マムシか?!
いやどうもマムシと体の模様が違う。
シロマダラだった。

シロマダラはほとんど見ることがないので幻の蛇と言われている。
しかし、そんなことはない。
夜行性で、昼間は寝ているのか物陰にひそんでいるので人目に付かないだけだ。現にここでは以前にもシートをめくったらそこにいたことがあったのだ。

最近はマムシもアオダイショウもヤマカガシもシマヘビもあまり見かけないから幻といえば幻だが、シロマダラはそいつらに比べても会うことが少ない。
まあ、そう頻繁に見るものでもないから一応幻としておこう。
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どうやらここはシロマダラの潜伏地になっているらしい。
写真を撮りたいので、捕まえてまずペットボトルに入れて撮影。
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ペットボトルの中では蛇の体が鮮明に撮れない。
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一度入れたのはいいがペットボトルは口が狭いし、居心地もいいのかなかなか出てこない。
カメラをスタンバイしてペットボトルを半分に切ったら出てきた。
一目散に逃げるように動きが早いと思ったが以外に遅い。やはり夜行性だからか?
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体長は50センチくらい。成蛇?それとも幼蛇?青年の蛇かな?
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ここには載せてないが無事動画も撮って逃がしてやったのでした。

実は蛇といえばシロマダラだけではなかった。
山仕事の師匠がマムシ酒を小屋に置いて置くので取りに来てくれというので、それも取りに行ったのでした。
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ウイスキー漬けだろうか、確かにマムシ酒が置いてあったので貰って来た。
マムシ酒を飲んで元気を付けようという人も今はあまりいなくなってしまった。
でも、これってホントに効くの?何に効くのかな?

さて、この後森林館によって落とした電池を受け取り檜原回りで無事帰宅したのでした。
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帰宅後は二人で例によって下山祝い。
ウイスキーの電気ブラン・マムシ酒割りハイボールで乾杯!
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ツマミはホッケとエビ、ウインナー焼き。

蛇物語2題でした。

寒かったり暑かったりして季節は過ぎ、一年を通せば結局は帳尻を合わせて年間の平均気温は過去とそれほど変わらない気がしたのは今までで、最近は明らかに温暖化が進行して、年間平均気温はどんどん上昇しているようだ。

地球温暖化は人為的なものが原因か、あるいは地球そのものが太古から寒冷期温暖期を繰り返しているのが原因か分からないが、このところ、4月だというのに夏の暑さに見舞われてしまっては、このままいっては真夏には一体どのくらいの猛暑が待っているのかと思うと先が思いやられる。
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遅れていた山菜のコゴミもこのところの陽気を待ちかねていたように一斉に伸び始めた。
それでも例年よりは今のところはまだ周回遅れの感があるが、すぐ追いつくような勢いだ。
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山独活も例年より遅れてはいるが、このところの暑さで、遅れを取り戻そうとしているかのように土中では伸びているようだったので、少し採取してみた。
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庭の花大根は春を完全に取り戻したようだ。
右下のノラボウは毎日摘んで食卓に供している。
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玄関へ行く通路の脇には花径が三角の三角葱(ミツカドネギ)。
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十二単(ジュウニヒトエ)も咲き出して、一気に春を通り越しそうな今日この頃です。

でも油断するとまた寒くなったりするんだよね。

「うう、寒い、まだ冬じゃないの、なんでこんな時期に出てきちゃったんだろう、ちょっと早すぎたわ」なんて言ってるかどうかは分からないが、今朝出勤前にふと足元を見ると揚羽蝶が。
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石の端に下向きにじっとしていて飛ぶ気配がない。
写真を撮ろうと近づいても動かない。寒いからだろう。
なにしろ今日は雪予報も出ている関東地方だ、羽化が早すぎて、これからどうしようか悩んでいるのではないだろうか。
人間も蝶も生まれ出づる悩みはあるもんだ。
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目の前では雪柳が満開、花大根の紫も鮮やかになり、春蘭はもう旬を過ぎたというのになんという寒さだろう。


昨年の11月から12月にかけて、ジュクジュクになった甘柿を漬物樽に放り投げておいて、たまにかき回して数か月、どうなったかな?と思って蓋を開けてみた。
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二つの樽の一方は上の写真のように1月4日の時点ではまだ水分が上がって来てなかった。
それが、
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先日見たらすっかり様相が変わっていた。
指先にちょっとつけて味見したら酢になっていた。
しかし、どうもまだ酸っぱさが足りないような気がしたので、このまま蓋をして暫くほったらかしにすることにした。
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いずれ暇な時にこの二つの樽の柿酢を搾って瓶詰めにするようなのだが、それがまた大変なのだ。
もう少しこのまま寝かせて、暖かくなってからやろう。
柿100%の柿酢、どのくらいできるかな。

昨日は各地で強風大雪に見舞われたらしいが、この辺も台風並みの強風が吹いた。
家の周りの物がいろいろと飛ばされたりしたものの、まあそれほどの被害はなかった。
しかし、仕事場では悲しい被害があった。
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いつも入り口でお客さんのおいでを待ち、見送っていたワンコが風で飛ばされて破壊されてしまった。
このワンコ、いつだか誰だか思い出せないが頂いたもので、いつも70センチくらいの招き猫と一緒にちょこんと座っていたのだ。
体長20センチくらいかな。

今までもちょっとぶつかって倒れたりして、そこここが負傷していたのをその都度接着剤で治療していたのだが、ついに全身損傷で治療不可、とうとうご臨終になってしまった。
ちょっとの風で飛ばされるような軽さではないのに、昨日は風向きが悪かったのだろうか。

長い間暑い時も寒い時も雨の時も雪の時も外でごくろうさんでした。
ということですね。

昨年秋のわが家の柿の実りは半端じゃなくて、数本ある木はどれも鈴なりだった。
実が多いということはジュクジュクになるのも多いということで、それをどうするかというと、漬物樽にぶち込んで置いて柿酢になるのを待つという寸法だ。
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熟した柿の実のひどい汚れだけは取るが、ヘタも取らないでそのまま容器に入れておく。
しばらく経ってから、たまにかき混ぜるとドロドロになる。
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そしてまた放っとくと写真のように上澄みが現れてくる。
まだ完全ではないようだが、ほぼ柿酢になっている。
これにそのうち上に白い厚い膜が張るようになれば100%柿だけの柿酢の出来上がりだ。
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かき混ぜておいたもう一つの樽の方を昨日見てみた。
まだ上澄みが出てこないで、小さい穴が開いているので発酵途中のようだ。
これもそのうちに上澄みが上がってくるでしょう。

柿の実の表面についている白っぽいものが酵母だとかで、それと柿の糖分が結合して発酵し、まずアルコールになり、それから酢になるらしい。
だから実を洗ったり拭いたりしてはいけない。

いつも5月ごろに布に入れて絞る。
それが一大作業で、今年はいつもより多いから大変だ。今から思いやられる。

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