愚禿道化の備忘録

持ち前の鈍ーい感性で四季折々森羅万象を忘れないように記すグータラ記録

カテゴリ: アウトドア・釣り・山菜・料理

最近では、一般にアウトドアというと野外で行う遊びのようなこと指すが、「三省堂国語辞典広島カープ仕様」を紐解いてみると、ただ、野外、屋外とあるのみだ。だから外でする遊びはアウトドアプレイとするべきだね。・・・ダメですよ、アウトドアプレイをおかしな意味にとっちゃ。

さて、間もなくお盆がやって来るので、今年もご先祖様を迎えるにあたって、少しでも気分よく来てもらおうと思い、このところの高温降雨によってジャングル状態になっている庭の手入れを始めた。アウトドアといってもこれは遊びではなく、正真正銘のアウトドアワーク、作業だ。
日曜日にしかできないから、最初手掛けたところはお盆が来る頃には草木はもう伸びているが、まあそれは仕方がない、ご先祖様には許してもらおう。
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狭い庭にごちゃごちゃいろいろな木が植わって入るので、素人手入れは悪戦苦闘する。
昔の写真を見ると、植木屋さんがやっていたので非常にきれいな庭だったが、出費削減のために自分でやりだしてからは見るも無残な庭になってしまった。
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今年は左の奥の方から手をつけた。
上の方から剪定するので、三脚と足場板をめぐらし、ずれないように固定するのが一仕事だ。
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ご先祖様、猛暑の中、後期高齢者に突入した子孫がやる気を起こしただけでも認めて下さいな。

昨日の続きです。
この辺の気温はここ数日すっかり春らしくなっては来たが、草木の芽吹きの盛りはまだまだだ。それでも少しは山菜らしきものは採取できたので、帰宅後さっそく味わうことにした。
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竃に火を入れようとしたら、隣りの娘から洗濯物があるからと却下されたので、両面魚焼き器を持ちだして来てあらびきウインナーを焼く。これは野山で採れた山菜ではありませんよ。
山菜のゴミなど取ってきれいにしている間に焼く。プチッと裂け目が入ったところで熱々を頂く。ビールも美味い!

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これはなにかというと、仕事を終えて後から馳せ参じたいつものメンバーが持参した「蔓人参酒」。ツルニンジンという野草の根を焼酎に砂糖を入れて漬けたものだ。梅酒のようなものだ。これが滋養強精にすこぶる効果があるんだそうだ。
ツルニンジンというのを初めて知った。ツリガネニンジンというのは知っていたが、それとは違うらしい。

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さて山菜。まずは定番、蕗の薹の天ぷら。旨み、甘み、春の香りが口中に広がってナイス!

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ノビルの酢味噌和え。野蒜は我が家の庭にも生えているし、あちこちにあるので普段は採取しないが、今の時期は山菜がほとんどないので採ってきた。これを初めてのメンバーもいたので採取してきて正解でした。

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これが絶品でした。カンゾウの天ぷら。カンゾウはそれほど美味しい山菜でないと思っていたのが間違いでした。今まではほとんど湯がいたものか酢の物でしか食したことはなかったのだが、天ぷらにして大正解。生のままにはない甘みが出てなかなかおいしい。

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萱草の酢の物。これはこれでまあ春の味はする。白い茎の部分が美味しい。

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これも意外なほどの美味しさでした。蕗の薹とわかめの酢の物。フキノトウは細かく刻むのでかなり成長して展開したものでも使える。
旨みが確かに出てきていて、苦みもワカメとマッチして非常においしい。これからは大きくなったものも採取してきてこれを作ってもらおう。ぬる燗に最適!

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蕗味噌をおにぎりにトッピング。おいしいのだが、ちょっと砂糖の甘さが利きすぎていてそれがしには合わなかった。それがしはご飯に甘いものはダメだ。おはぎは絶対と言っていいほど食べない。

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おお、これは先日河口湖で釣ってきた公魚ではないか。どうしてこう酒に合うものばかり出てくるんだ。

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飲むとなるとすぐ集まるんだよねー。外で風は通るし密じゃないからいいのだ。

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やがて辺りは暗くなり、酒飲みメンバーも帰って一人取り残されたそれがしは、隣りの洗濯物も燻製になる心配もなくなったので竃に火を入れるのでした。

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火があると何か焼きたくなる。他に何もないので油揚げ。これだけでまた1週間に一度の酒が進んでしまった日曜日でした。

昨日はお日柄もよく、でもなかったが、天気は良かったのでN青年と野山の様子を見に行って来た。
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飯能市の河川公園の桜は、まだ3月の半ばだというのにもう開花しているものがあった。温暖化でやはり季節は年々早まっているのだろう。

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そんなわけだから日当たりのよい土手の蕗の薹は既に展開しているものばかり。

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本格的な山菜の時期にはまだ早いが、他の場所には野萱草(カンゾウ)だか藪萱草が出ていた。

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地中の白い茎の部分からカッターなどで切り採取する。

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似たような草がすぐ近くにあるから注意。アヤメ?は全草に毒成分がある。

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というわけで昨日の収穫。萱草、野蒜、蕗の薹。

続く。

釣りというのはタイミングが難しい。海も川も湖もそうだ。天候はどうすることもできないので、こちらのスケジュールを天気に合わせなければいけない。
で、昨日は例によって無給休暇を取って2年ぶりにワカサギ釣りに行って来た。場所は河口湖。
我ら痩せ我慢高齢者二人は今流行りの暖房完備ドーム船内でなどという軟弱な釣りはしない。ボートを繰り出して寒風を受け、波に揺られながらの釣りだ。しかし、ボートに風は大敵だ。いろいろと都合を合わせた結果、風予想はまあまあで、気温も割合高そうだったので昨日になった。
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午前7時頃出舟、霊峰富士もぼんやりしているのは春霞か、でも快晴だ。今のところはベタ凪、これが一日中続けばいいけど、そうはイカのおチンチンだ。
相棒がボートをエッチラオッチラ漕いで目的のポイントへ向かう。
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舟を借りた湖波という店の人に教えてもらった現場に到着、仕掛けをセットして釣り開始。アッという間に鯉幟ならぬ、ワカ幟だ。
この場所は河口湖大橋の下で、湖波丸他ドーム船が数隻並んでいる。この日は漁協と浅間丸というドーム船は休業だったのでそのすぐ脇にボートを繋いだ。このくらいに風と波がなければボート釣りもドーム内と遜色ないのだ。
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ここでの公魚釣りは、もう釣りといわず作業だ。なにしろ餌をつけてラインを投入すれば湖底(7~8m)に下オモリが着くか着かないうちにもう若様が食いついてきて、すぐ巻上げるという寸法だ。産卵も間近なので型も大きい。
時間が経つにつれて風も出て波が立って来た。
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相棒は生活に余裕がある上級国民なので(関係ないか?)慌てず騒がず、電動リール一本だ。それがしは困窮国民なのでなるべく多く晩飯のおかずを釣ろうと、手動リールの竿を2本出した。
わが竿は、アオリイカの師匠から授かった手繰り竿にリールを取り付けた優れ物だ。もっともここの釣りはどんな竿でも、多くを望まなければ棒切れでも何でも、竿なんかなくても釣れそうだけどね。

だんだん波がかなり立って来た。

朝からずーっとラインを落とす、掛かる、巻上げる、針に餌(紅サシ)がなければ付ける、またラインを落とす、掛かる、巻上げるの繰り返しだった。よくテレビなんかで見るが、竿先の微妙なアタリの変化を見逃さず間髪を入れずしっかり合わせる、なんていう釣りとは全く無縁の入れれば掛かる簡単な釣りだ。

しかし、例によって仕掛けの選択が悪いのか、餌がすぐ鈎(1号~2号を使用、ロングハリス等いろいろ)から取れてしまったり、釣り糸が絡んだり、鈎が指に刺さったりとなかなか釣果は伸びない。
入れ掛りの釣りは如何に手返しを早くするかが勝負だが、まあ、慌てない、慌てない、このご時世に釣りができるだけでも幸せじゃないの、と言うは易し、行いは難し、釣りの最中は結構焦ったりする。
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ボートの出舟時間は7時ー16時だが、さらに波は高くなり、ボートはドンブラドンブラ揺れ、とうとう波しぶきがボートにまでかかるようになってきた。危険なので、釣れてはいたが午後2時半頃納竿し撤収することにした。
ドーム船も揺れるのか、あるいは送迎のボートが危険と判断したのか、同じ時間に撤収した模様だ。

それがしの釣果は341尾。過去最多だった。仕掛けトラブルも多かったし、時間も短かったのでまあこんなものかな。
それに、どんどん釣れている肝心な時に電話なんかかけてくる無粋な新座のおっさんがいて、あの電話がなければきっと100尾くらい増えてたな。
現場で釣り上げるごとに数字を入れて行くカウンターなんていう文明の利器は持ってないから、帰ってから例によって割り箸で摘んで数えてみた。

ドーム船内での釣果は多い人で1000尾2000尾とかは当たり前のようだった。ヒエー!だね。入れれば掛かるから、子供連れの釣りなんかもいいかもしれない。
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さっそく帰宅後は連れ合いに天ぷらを揚げてもらった、河口湖のワカサギ、最高!

しかし、狭い2人乗りボートの上で、同じ姿勢で長時間座っていたから、腰が痛い。去年せっかく腰痛治療して良くなったばかりなのに、またぶり返したらかなわないなあ。

何事をやるにも道具ですなあ。
薪を割るのも、高齢者(に限らず)が手動ではどれだけ時間がかかるか分からないし、体力的にも大変だ。薪を割るっていうのが前時代的だが、わが家では何かと外で火を使うことが多いから、薪は必要不可欠なのだ。
去年の秋に某有名ゴルフ場から調達させてもらった桜の木の枝がそのままになっていたので、連休を利用して切り、割った。
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まずはこれもかなり時代物の電動チエンソーで7、80㎝あった丸太を半分に切断だ。いつも泥縄式だからまずはチエンを研いでからと、さあこれでよく切れるだろう。
ところがこのチエンソー、スイッチオンしたら内部で火花がパチパチ発した。ム、これはまずい、断線でショートでもしているのかと思って分解してみたら見たところは異常がなかった。しかし、内部は配線の周りもどこかしこも切り滓やゴミで汚れ放題だった。なにしろ今まで一度も分解掃除したことがなかったからね。
そこで今度はコンプレッサーを起動させ、圧縮エアーで配線周りなどの内部の汚れをすべて吹き飛ばして清掃完了、再組み立てで、幾つもあったネジは余らず無事元通りになった。
さあ、今度は火花も散らないだろうと思って始動させたらまたもや火花が。でも数回動かしているうちにそれも出なくなった。ウーン、原因は分からないが、きれいにしたから大丈夫だろうとそのまま稼働させたのであった。
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刃を研いだからよく切れる。その後も火花も飛ばず無事切断作業完了。出た切り屑はチャボサン・トリオ小屋に敷くため取って置く。

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次は切断した木を電動油圧薪割り機で割る作業だ。
地面にそのままでは屈んでやらなければいけないので腰に負担をかける。で、先日ヤモリが冬眠していた木製丸椅子に載せてやった。かなり重かったが、こんなことをしているから腰に来ちゃうんだなあと思いながらも、機の脚を片側ずつ掛けてなんとか載せた。木をセットしたり取ったりするのに腰を伸ばしてやれるのでこの方が正解だった。
薪割り機はその機能をいかんなく発揮して桜の小丸太をバリバリと小気味よく割っていく。

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昨年末にナメコと剥き茸を植菌した残りの木をすべて割ることが出来た。
チャボサン・トリオ小屋の脇に積みあげるのは、これは手動だ。まあ、このくらいは仕方がない。

てなことで文明の利器はすごい。総て電動だ。電気は偉大ですねえ。
でも、運動のために、何本かは手動で割った方がよかったかな。

毎年冬至前の日曜日に行っている山の柚子狩り、今年は5人で行って来た。今回は若手の新人とお嬢さん?も一人参加だ。
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♫廃軌道は続くよどこまでも♪
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やっとお嬢さん(かつての)が登って来ました。

急斜面の植林山の中の道なき道を登ること約15分で現場に無事到着したのはよかったが、なんと、ほとんど生っていなかった。
ウーン、どうしたことだ。他の人に既に採られてしまったのか、しかしその形跡もない。
一昨年は全くなかったが、昨年はかなり生っていて、二人で採りきれないほどあった。隣の杉の山が大きくなって日陰になってしまったせいだろうか。

柚子は植えてから何年ぐらいで生り出して、生らなくなってしまうのは何年ぐらいなんだろうか。かなり古い木であることは確かなので、寿命が来たか?
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今年も都内からやって来た75歳の老猿は得意の木登りですが、高いところにしかないので、結局採れずに諦めて降りてきました。

4本ほどある木の一本だけから、かろうじて柚子湯用になるくらいの量は採れたが、5人でわざわざ行って拍子抜けだった。なにしろ普段踏み入れたことがない山の中にあるので、行ってみなければ様子が分からないのだ。
あまりのがっかりに、全収穫を撮るのを忘れていたので、その画像は無しです。
ちなみに。下の画像は昨年のもの。
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来年に期待しよう。

最初に入ったいつもの場所では、「神田川」風に、♫二人で行ったいつもの港、一緒に釣ろうねって言ったのに、ウツボのアタリがあるだけで、アオリのアタリは俺に一回のみ♫ なのであった。
満潮になって来て、潮は我らの釣り座に及んだりする。釣れていればその程度の水はどうってことないのだが、これ以上いてもここでは釣れないだろうと判断して、最初様子を見て来た場所に移動することにした。多分あの場所ももう荒い波は収まっているだろうと。
なにしろここではアオリイカのアタリは、二人で夜から翌日の昼まで竿を出してたったの一回のみだったのだ。
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多少の荒い波は何のその、今日もスキューバダイビングの船は行ったり来たりだ。まあこの頃は波も収まってきたし、海中ではそれほど影響ないのかもしれない。

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手前の岸壁が我らの釣り座だ。すぐ沖の岩には海底に洞窟がありそこが人気のダイビングスポットになっているらしい。海中のパワーポイントなのかな。この日はここからは富士山は見えなかった。
波が収まって来ても全然アタリがないのでここから最初見た場所へ移動だ。

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案の定、最初見た場所は波も収まり竿を出せる状態だった。
そこの一投目、いきなりアオリの確かなアタリがあった。慎重に竿やリールやラインを操作し、私めは一段上の堤防に乗って竿を操作、下で師匠がヤエンを投入、竿先がより高くなった分ヤエンの落下速度が速い。ヒットだ。この時期にしてはかなりの大物だ(と思う)。先ほどのより大きそうな感じが手に伝わる。ラインの先を見ると20メートルくらい先にすでに浮いてきた獲物が見える。大物だ!逃がしてなるものかと緊張する。なにしろ久しぶりのアタリだったのだ。
師匠が下の段でギャフを手に取り待ち構える。やった!挙げた!
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多分1キロオーバーだろう。自分でいうのも何だけれど、見事な雄のアオリイカだ。
餌の鯵の頭を落とし、さあ本体を食べましょうと思っていたところを掛けられてしまって無念そうだ。
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目玉がこちらをにらんでいる。にらめっこなら俺も負けないぞ。アオリイカの目は体に比較してかなりデカい。これなら遠くにいる餌も素早く見つけられるはずだ。
この後すぐ師匠の竿にもアタリがあり難なく挙げたのであった。
いきなり来たばかりでヒット、ここへ移動してきて正解でした。

しかしその後はアタリは続かず、あるのは例によってウツボのアタリばかりだった。
まあ、このコンディションで一つでも釣れたのはラッキーでした。
なにしろ夜から翌日の午後3時過ぎまでで、二人にイカのアタリはたったの3回のみ、確保100%だからいいとしましょう。

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遥か彼方の海上には頭を雲の上に出した霊峰富士が。ピンボケでゴメンなさい。来年また来るからね。

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帰宅後は例によって新鮮そのものの刺身だ。いやー、今回は釣果が渋かっただけにこの味は格別だった。でも、ビールは一本だけ、どうでもいいけど。

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ゲソとミミと葱の即席かき揚げ。旨み、歯ごたえ最高!

70歳過ぎて師匠にアオリイカを教わり、おまけに各種ツールまで用意してもらい、同行させてもらえることに感謝感激です。
来年も釣るぞー!




師匠から、アオリイカが年末のご挨拶を待っているらしいというので、土曜日夜から急遽いつもの西伊豆へ二人で行って来た。
仕事を終えて午後7時前にわが家を出発、先日下見しておいた新たな候補地に午後10時過ぎに到着、幸いそこには誰も釣り人はいなかった。
しかし、暗い堤防に降りてみると、釣り座に波が被ってしまうような、かなりの波高だということが分かった。湾にはなっていないところなので、外海の波がまともに打ち寄せてくるようだ。
予報の波高はそれほどでもなく、風はそんなに強くは吹いていなかったから、どうも遥か南海上にある台風の余波のようだ。
これでは釣りにはならないし危険だとその場所を断念、結局先日行った我らのホームグランド(シ―?)とも言うべきいつもの港へ直行だ。ここは案の定、多少荒れてはいるが竿を出せないような波高ではなかった。
さっそく準備して竿を出した。が、一向に竿先センサーが鳴らない。たまに鳴ってもいつものウツボばかりで、その都度ラインを切られ餌の活き鯵を放出だ。
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星は出ていたけれど月明かりは無し。釣り座にランタンを置いて月のつもりでこれにイカ様が寄って来てくれないかと期待するが、この照明がイカサマだと分かっているのか、全く反応なし。
寒い岸壁でただ椅子に座って掛かるのを待っているのも意味がない、この際テントで仮眠しセンサーが鳴るのを期待しよう。こんな時、ラインが出て行くと鳴る仕組みになっているラインセンサーは便利だ。
ウトウトとして夢の中、なにかピーピー鳴っている。センサーだ。掛かったか?!二人ですぐテントから飛び出し竿を確認する。残念!憎っくきウツボに騙された。
そんな仮眠ののち午前5時、まだ暗い。師匠は先にテントから出て釣り座にいる。私めも遅ればせながらテントから外に出て再び釣りの体勢だ。
潮は大潮で、昨晩よりは波の荒さは収まったようだが、満潮時にはテントまで水が来そうだ、そそくさとテントを撤収して釣りを続ける。もうそのへんは慣れたもんだ。
でも一向にアオリイカのアタリはない。午前7時頃、ウーン、今回はボウズか?と一瞬気弱な気持ちが頭をよぎった瞬間、私めの竿のセンサーが鳴り出して、リールがグルグル回りラインが出て行く。やった!これはイカだ!と確信した私めは頃合いを見計らって竿を取り、イカの魚信を確認する。大きめのアオリイカだ。
さらに待つこと数分、慎重にヤエンを投入するがなかなかイカまで到達しない。ここで師匠はヤエンの後押しというオモリをさらにラインに掛けてくれて投入(いまだに大事なことはすべて師匠任せだ)、ヤエンの落下速度が早くなり見事ヒット!その後はこれまた慎重にイカを引き寄せる。岸まで寄せると師匠がギャフで引っ掛けてゲットだ。
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体に白いラインが入っているのがオスだという。
餌の鯵の内臓を食べ終わり、さて下半身を食べようかという時に釣り上げられてしまった哀れアオリイカ、恨めしそうにこちらを見ている目が恐い。
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鮮度を保つために活き締めを施したが、体の方は半分しか締まってない状態。
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デジタルスケールで測ると1㎏の前後を行ったり来たり。要するにこのイカの体重は1㎏ですね。

続く。


昨日の続きです。
ワイルド・ガールは素手でウツボの内臓を引き出し、サバイバルナイフで胴体をぶつ切りにし出した。
ウヒャー、すごい姉ちゃんがいるもんだと、そこまで見届けて各自の釣り座に戻った我々であった。
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ワイルド・ガールは置いといて、我々もアオリイカを上げていたら、何やら香ばしいいい匂いが漂って来た。
ム、何だこの匂いは、温泉街から夕食の魚でも焼く匂いが漂って来るのか、いや一番近い民宿でも200mくらいはある、まさかねえ。
ヘッドランプを点灯して辺りを見回したら、すぐ近くで煙が上がっている、我々のテントのすぐ脇だ。行って見ると、テントが火事、ではもちろんなく、すぐ脇であのワイルド姉ちゃんがぶつ切りにしたウツボを百均で買ったという簡易コンロで焼いていたのだ。
うーん、どこまでワイルドなんだ。しかも見たところまだ生焼けのウツボを今にも食べようとしている。「まだ焼けてないよ、生臭いからよく焼いた方がいいよ」と爺さん二人はアドバイスしたのであった。
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いい匂いは続いた。しばらくしてまた行ってみたら、「食べました。美味しかった。味付けしなかったからちょっと薄味だったけど」だってさ。いやはや恐れ入ったワイルド・ガールでした。

ウツボを引き上げた時からその模様をデジカメで撮っていたはずなのに、帰ってから再生してみたらその場面だけ全然写っていなかった。ストロボも光らせて何枚も撮ったはずなのに、またもやトホホだ。いいシーンが撮れたと思っていたのに残念だなあ。撮影モードが自然におかしな設定に動いてしまったのか?
ウーン、デジタルはわからない。私めのデジカメはウツボがよっぽど嫌いなのかもしれない。

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そんなこんなでツ抜けといううれしい釣果を達成した私めは、帰宅後さっそく連れ合いに刺身を作ってもらって、途中仁科のはんばた市場で求めた山葵で釣りたてアオリイカの味を堪能したのでした。
やっぱりアオリイカはイカの王様です。

なお、アオリイカの漢字表記は障泥烏賊で、アオリイカのヒレのヒラヒラが乗馬の際使う鞍の下に敷く泥除け(障泥=アオリ)に似ているかららしい。
烏賊と馬、変わった取り合わせだ。

烏帽子山頂を早々に降り始めた私めは、釣行の無事を祈願はしたけれど、この山の下山の無事は祈願しなかったせいか、途中で山道にある木の根に躓いて前のめりに転倒してしまった。なにしろ履いてる靴が釣り用のブカブカの長靴のような物だから山道は歩きづらいのだ。

下は崖なのでちょいと間違えば大怪我になるところだったが、山側へ倒れ、素早く手で顔をガードしたのでちょいと指に擦り傷を負っただけで済んだ。まあ、その程度で済んだのは、浅間神社様のご利益と言えなくもないか。
でもスマホを水没させたのはご利益じゃないなあ。

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水没させたスマホの今までのラインの画像やSDカードの画像はすべて消えていて復元できなかった。それが不思議なことに、代替品で開いてみると水没前に撮った足湯の画像が数枚残っていた。それをPCに送ってここに載せてみたら、これまたあら不思議、画像が変な風に処理されている。代替スマホが勝手に画像処理したんだろうか。

せっかく雪に砂糖をかけたような白い足を出して海と比較していたのに、顔がはっきりしないのはかえっていいけれど、これではイメージ写真だ。
この写真を撮った後にスマホ君は勝手にポケットから這いだして入浴したのだった。

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さて、参拝登山から戻ってくると、さすがの師匠、昼日中にもかかわらず一杯挙げていた。一杯と言っても酒の一杯ではなくイカの一杯ですからね、いつも言ってますけど。
今まさに鮮度維持のための生き締めをしているところだった。
この写真はスマホがNGなのでデジカメで撮ったものです。

その後も日中は釣れないので夜に備えて仮眠したりして過ごし、夜から朝にかけて釣果を得て、結局私めはこのアオリイカ釣りを教えてもらってから一釣行初めて12杯・ツ抜けという望外の釣果を上げたのでした。バラシがなければその1.5倍は釣っていたでしょう。釣りでも、たら・ればは禁句ですけどね。

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19日の夜から21日の朝まで2人で使った餌の活き鯵は55匹、ウツボに取られ、イカにも取られて朝になってとうとう餌がいなくなってしまった。
仕方がないので釣り道具その他を片付けて帰り支度をし、釣り座をきれいにし、さあ、最後に残った餌鯵一匹、掛かってくれよと言って投入した師匠の竿が曲がった。ウツボの曲りではなかった。本当に最後の一投で掛かったのだ。さすがは師匠だ。

掛かったのは今までにない赤黒い個体だった。イカにも個性があるのを再確認した瞬間だった。

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さて、これは釣り途中のブレイク・タイム。紅茶割りもうまいよ。

これは最後の一投のずっと前の出来事だ。我々の前をツツッとお嬢さんが長いスカートを翻らせ通り過ぎて岸壁の端の方へ行った。何やら箱の中からあれこれ取り出し始めた。どうやら釣りをするらしい。
そこはあまり釣れないからこちらでやればと指導してやることにした。見ると細いラインに小さい鈎、しかも餌は鯉の餌ときたもんだ。ウーン、ここは海だから鯉はいないと思うけどねえ。

釣ったイカのゲソを餌にしてやったら小さい魚が掛かったようだ。お嬢さんはスキューバダイビングに来ていたようで、合い間に釣りをしていたのだ。

何とそのお嬢さん、ウツボを釣って食べたいという。それならどうにかしようと、ワイヤのハリスにゴツイ鈎をつけて投入したらすぐウツボが喰いついた。それをお嬢さん、ラインを手で持ってウツボを引き上げた。今にもウツボに触れて、恋しい彼氏に頬ずりしようとするかのようだ。あ、危ない、ウツボは獰猛で歯も鋭い、触っちゃいけない。

世の中には凄い人がいるもんだ。凄いと言ってもオオターニ・サンとは異質の凄さだ。大の大人でも怖がって近づかないウツボに素手で触ってさばこうというのだ。しかもまだ生きているうちに。

危ないので師匠がウツボの頭を石で叩き息の根を止めようとするが不死身のウツボは動きをやめない。それを彼女は素手で抑え、サバイバルナイフを取り出してやおら腹を裂こうとしたがなかなか切れない。私めはと言えば、手伝ってウツボの頭を靴で抑えつけ、切れ味のよい小さい包丁を取り出して腹を裂いてやった。ウーン、気持ち悪い。

そのハラワタを彼女は素手で造作もなく引っ張りだし、血合を指で掻き出し、あのヌルヌルするウツボを抑えてブツ切りにし出した。いやはや何ともワイルドなお嬢さんだ。

さて我々はウツボを釣りに来たんじゃない、イカ釣りに来たんだと、またそれぞれの釣り座に戻ったのであった。

長いので明日に続く。

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