shinoigaku

今日の一冊は、#駒ヶ嶺朋子『死の医学』2022。哲学科を出て、医学部に入り、脳神経内科医となっている詩人。
帯にある通り、臨死体験やら何やらを医学で解き明かしていることを紹介していることはもちろん面白いのですが、幼児虐待などが解離につながることが多いことを紹介しつつ、解離が芸術性への到達に通じることも紹介し、負の体験があったとしても「それさえも力にする方法を人間の脳が持っていることをここに知らせたい」こと、相模原事件やALS嘱託殺人事件に医学界は多く沈黙したが、「今、生死とはなにか、欠点だらけの我ら人間に生きる価値があるのか迷うものたちにも、医学がたどり着いた死生学を伝えなければならない。そう思い、自分の身の丈の穴からなんとか這い出して声を上げた」という、熱い思いから生み出された一冊。
 特に前半、文章がとても美しい。