2008年10月31日

デルフィニア戦記 第4部 伝説の終焉 第06巻5

 そろそろ本のカテゴリの区分け方変えないと探しにくいな。
 こすぎさんとこで読書メーターなるものが紹介されてた。面白そうなので少し触ってみよう。

伝説の終焉〈6〉―デルフィニア戦記 第4部 (中公文庫)
伝説の終焉〈6〉―デルフィニア戦記 第4部 (中公文庫)

 2005年発行。著者は茅田砂胡。本編は全18巻。
 前回の続き。シリーズ最終巻。

 大団円ということで完結であります。オーロンの策略に疑問を感じる以外は特にケチつけられない。山場も見せ場も盛り込んで、伏線も回収ということなし。戦場ばかりなのでポーラ分が足りない人はデルフィニア戦記画集に中篇小説があるそうなのでそちらで補完を。

 7月から読み始めて4ヶ月、読んでよかったと思う。第一部だけ読むのもアリかと。
 次は何の長編小説にしようか。  

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2008年10月30日

ボックス!4

 マラドーナ監督wこれは選手はいうことを聞くしかないな。ドイツのクリンスマン監督やブラジルのドゥンガ監督じゃどうも笑いの神が降りてこないしこれはいい。人気と選手のリスペクトは相当なものだから意外と優秀なブレーンがついたらやるんじゃないか。真面目にホワイトボード使って戦術を選手に伝える姿だけは想像できないw

ボックス!
ボックス!

 2008年発行。著者は百田尚樹
 きっかけは新聞のオススメ。

 言葉にも文法にも難しいところがなく600ページ近くはすぐ読める(台詞ごとに段落かえるから文字数は少なめ)。あっと驚くフラグも仕掛けもないが、スポーツを題材にした小説やマンガの熱さや感動はやっぱりあって正統派スポーツドラマといったところ。ボクシングの説明も不足なく盛り込んであるので興味もわく。

 主人公の一人である木樽に若干の繊細な心理描写があるものの、天才:鏑矢や大きな壁である稲村そしてマネージャー視点がなく、行動を拾ってみてもその人となりが伝わってこず人物が薄っぺらい。深いところまで立ち入らずに境遇と肩書きを切り貼りされたようなのが気になった。

 とはいえわかっててもスポーツドラマにはクルものがある。エンターテインメント小説として読むのも悪くない。  
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2008年10月29日

超常現象の心理学―人はなぜオカルトにひかれるのか3

 昨日はライブドアblogのエラーで更新できんかった。それはともかく。

 アマゾンのクレジットカードが忙しく廃止になるんで「シティカードへの移行をぜひお申し込みください」との記載から審査したら弾かれた件。
 10月2日にシティカードから通知メールがきてカード更新時まで年会費無料の移行期日が10月27日。わざわざ申請したら却下。却下する気があるのなら通知時点で選別するなり「アマゾンの審査基準が甘かったので再度審査を実施し、移行できないお客様もございます」と先に断っておくべき。運営側の都合で顧客に手間とらせたあげくにフォローなく不快な気持ちにさせる姿勢は会社のスタンスですね。
 ・・・一回も遅延などトラブルないのに馬鹿にしてんのか。

超常現象の心理学―人はなぜオカルトにひかれるのか (平凡社新書)
超常現象の心理学―人はなぜオカルトにひかれるのか (平凡社新書)

 1999年発行。著者は菊池聡
 きっかけは「社会調査」のウソ

 通俗心理学でない心理学者がオカルトや占いをテーマに思考の落とし穴を指摘する。肩の力を抜いた箇所と居住まいを正して言葉の差異を説明する箇所が適度にまじっていて、読み疲れしにくい構成になっている。文章も平易。

 血液型性格診断の虚偽を「提唱者が言うような性格の差が現実に信頼できるデータとして提示されない」とし、肌の色と同じく本人には変えることのできない事象によって不当なイメージの植え付けをすることは「根拠のない人間の選別」になり、対象者への差別とは言わないまでも不快な嫌がらせ(ブラッドタイプ・ハラスメント)の意味を帯びるとする。

 臨床心理学による癒しは、目的が対象者のよりよい幸福であり、たとえ非科学的で手前勝手な責任転嫁をしても実害が他人に及ばない限り問題はない。そこで著者の持論はなかなか秀逸だと思う。(経験を絶対視し、非合理的な思考を特徴とする現代の)オカルト一般や占いとは、曰く「タバコ」のようなものである。「アヘンでないところがミソと思ってほしい」の部分も著者を尊重して付けておこう。
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2008年10月27日

社会学入門―人間と社会の未来3

社会学入門―人間と社会の未来 (岩波新書)
社会学入門―人間と社会の未来 (岩波新書)

 2006年発行。著者は見田宗介
 きっかけは社会学の参考文献だったので。

 序論は簡潔で理解しやすく有用、1章は雑談、2章は比較社会学、3章4章はエッセイ、5章6章は問題提起、補章は序章を多少煮詰めたもの。
 補章は文章がわかりづらい。誰か添削してやれよ。例えばP177。太字は追加した。
 生きること意味と歓び源泉として他者と関係のユートピアの構想の外部に、あるいは正確には、無数の関係ユートピアたち相互関係構想として、生きること相互制約と困難源泉でもある他者と、関係ルール構想という課題全域性はある。

 日本語でおk。補章以外はまともなのに。

 短歌の読解や柳田国男の著書から日本人の感覚の変容を挙げたり興味深いコラムがあって面白い。
   手向くるや むしりたがりし 赤い花 (小林一茶)
 感銘を受けた。足がかりにはいいのかな?
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2008年10月26日

キュロスの教育4

 熱はないのに鼻と喉がやられました。喉は治ったが鼻と呼吸がまだ戻らりません。3日以上経っているのに・・・。体調にはお気をつけて。

キュロスの教育 (西洋古典叢書)
キュロスの教育 (西洋古典叢書)

 2004年発行。著者はクセノポン。訳者は松本仁助。
 きっかけはギリシア恋愛小曲集に同じ。キュロス2世への興味から。

 キュロス2世の生涯に教育論、戦術論、統治論や軍事上の教訓を交えた歴史小説風の伝記。著者であるクセノポンの経験と知識から生まれたであろう、あるべき君主論の色が濃い。

 少々長いが中学生でも読める。何より対話で語られる教訓は文章がまだ洗練されていない分だけ不自然ではあるがそのかわり理解しやすい。一声勇敢になれる都合のいい言葉はなく、教育により前もって勇敢で称賛される行動をとれる習慣を身につけていなければならない、とか現代にも活きるものではないかと思う。

 「支配権を獲得するのは偉大な行為だが、獲得したものを保持し続けることははるかに偉大な行為であるからだ。支配権の獲得は、大胆さを示すだけの者によっても達成されるのはよくあるが、獲得したものを維持し続けるのは、もはや節度と自制と十分な配慮なしには不可能なのだ」。

 『パンテイアとアブラダタス』の話も入ってる。
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2008年10月25日

ギリシア恋愛小曲集3

 ブラックオーバーマンだと・・・!
 ウルドのマグネット美しすぎだろ。。。で、ペイオース様は?

ギリシア恋愛小曲集 (岩波文庫)
ギリシア恋愛小曲集 (岩波文庫)

 2004年発行。訳者は中務哲郎。
 きっかけはキュロス2世に興味→伝記はクセノポン作→同著者のものが含まれるのも読んでみよう。

 古代ギリシアの恋物語であるクセノポン『パンテイアとアブラダタス』、カッリマコス『アコンティオスとキュディッペ』、パルテニオス『恋の苦しみ』、ムーサイオス『ヘーローとレアンドロス』の4篇。

 恋の衝動を馬鹿にした男が恋に落ち、時に強引な手管で求愛し、先立たれたら純愛ゆえに後を追い・・・。激しいなぁ。道ならぬ恋を集めた『恋の苦しみ』なんかはダイジェストではあるが、近親相姦やら寝返りやら親族殺しやら同性愛やら、報復に殺害→自裁やらカニバリズムやらネクロフィリアやら生きるの頑張りすぎだろ。

 『ヘーローとレアンドロス』は男の口説きも女の態度も美しい表現に酔いしれることができてホッとした。訳も綺麗。しかしギリシア小説にあってよくもまぁこれだけハッピーエンドじゃないのを集めたものだ。
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2008年10月24日

「今のロシア」がわかる本―日本人が知っておきたいロシア経済とその世界戦略3

 朝日新聞10月23日付の素粒子が本格的に気持ち悪い件。発端 現実
 各新聞社は掲載について故意にゴーサインだしたな。局長クラスなら酒の入る会合も多いだろうに。常識を疑う。悪質。
 受け入れ拒否で妊婦死亡の悲劇。医師不足で最後の砦崩壊寸前。なのに今夜も貴方の足は高級バーに向かうのでしょうか。
   ×   ×
 吹き始めた不景気風に、一杯やらず自宅直帰の人々少なからず。なのに今夜も貴方の足は高級バーに向かうのでしょうか。
   ×   ×
 孟子様はおっしゃった。政治は「民と楽しみを同じゅうす」と。なのに今夜も貴方の足は高級バーに向かうのでしょうか。

「今のロシア」がわかる本―日本人が知っておきたいロシア経済とその世界戦略 (知的生きかた文庫 あ 30-1)
「今のロシア」がわかる本―日本人が知っておきたいロシア経済とその世界戦略 (知的生きかた文庫 あ 30-1)

 2008年発行。著者は畔蒜泰助。
 きっかけは図書館で見かけたから。

――出版社の内容紹介――
世界有数のエネルギー資源、「BRICs」の一角を担う巨大な市場、対テロ・核開発問題のカギを握る影響力――
ソ連崩壊から16年、ロシアは再び国際社会でその存在感を増している。ロシアの次の戦略とは?急成長の真相とは?プーチンは今、何を考えているのか?この国の“変貌”を追う!

 「一定の仮説に基づき、公開情報をつなぎ合わせながら、より高次の結論を導き出すインテリジェンスの手法」を用いてロシアの目線と戦略を浮かび上がらせる。
 確かに石油・天然ガス企業への強引なやり口は資金洗浄との戦いだったとか、米露共闘を阻止したいネオコンとか説得力はある。ただ悲しいかな、書いてあることへの反論する材料を持っていないことが残念だ。ほぼ間違いがないだろうと判断できる――国民の体質を考慮に入れたはずの各分野の国営企業設立や、各所でのイギリス・ドイツの関与(ユーゴスラヴィアでのセルビア人関係への報道や対応から類察)――ものもあれば、鵜呑みにするしかないもの(地政学はノータッチなのでいずれ)もある。

 興味深い内容ではあった。続編があるなら読んでみたい。ボリューム不足である。  
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2008年10月22日

デルフィニア戦記 第4部 伝説の終焉 第05巻3

 かのこんやToLOVEる、ゼロ魔も含めて、なんで地上波アニメでチキンレースしてんの?枠を破るってのは必要なことかもしれんけど、児ポ法やら中高生のモラルハザードがアニメに親しくない人の口上にもあがるときに歯止めはかからないのか。アニメが文化なら後世に伝えられるよう保護する力が働いてもよさそうなものだ。売れるから、話題になるから子供の手の届くところに置く規制促進としか映らない行為を続けて内輪だけで盛り上がる。遠くない将来にアイスランドみたいに誰かがツケを払うことになるのは嫌だな。

伝説の終焉〈5〉―デルフィニア戦記第4部 (中公文庫)
伝説の終焉〈5〉―デルフィニア戦記第4部 (中公文庫)

 2005年発行。著者は茅田砂胡。本編は全18巻。
 前回の続き。シリーズ17冊目。

 タンガ国王のデルフィニア王妃に対する策略に夫と間男がブチギレて報復・・・と思ったら見せ場はやっぱり王妃でした。戦力が整っていないところにゾラタス率いる大軍迫るが奇策で返り討ち――!

 前巻でシェラルートは一段落して今回はタンガ―デルフィニア間の戦と、リィと“相棒”との再会がメイン。一人ひとり目的がはっきりしたのでキャラクターが固まり安心して動いてるところがいい。
 舞台のほとんどが前線の話だが相棒のおかげで間が持ってる。コケティッシュ(ぉ)な相棒はボケているようで頭はキレる・・・あぁ、ウォルとキャラクターが被りそうなのか。

 5倍以上の軍勢を地形と陣形を駆使して立ち回るってどれだけ軍師は優秀なのかと。メインを二手に分けてその上遊撃部隊がいくつかで『どうやって統制を取っているのか不思議なのだが、一糸乱れぬ連携ぶりである』ってそれは読者の台詞だよ。

 次がラスト。  
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2008年10月21日

デルフィニア戦記 第4部 伝説の終焉 第04巻4

ああ、昔にもどりたい
夫に私の初体験を話しました。
 うわぁ・・・('A`)
 文脈から察するに、以前からその上司への夫の評価はいいものではなさそうだ。プライドの問題と位置づけてもいいんだけど、これはトラウマでしょう。妻の顔を見ると上司の顔を連想してしまって、嘔吐の症状は愛する妻と連想するものへのギャップから生じたもので責められることではなく、ましてベッドインどころじゃない。
 何よりの障害は怒りの捌け口がないこと。すぐにでもなんらかの対処ができる現在進行形の浮気の方がまだマシだと思う。筋違いだとしても上司を殴りにいけるくらいいい加減な性格だったらもう少し楽になれるのに。
 妙に感情移入してしまってチラシの裏してみた。

デルフィニア戦記 - 第IV部 伝説の終焉4 (中公文庫)
デルフィニア戦記 - 第IV部 伝説の終焉4 (中公文庫)

 2005年発行。著者は茅田砂胡。本編は全18巻。
 前回の続き。シリーズ16冊目。

 人質のリィ、“相棒”降臨、シェラとファロット一族との決着、タンガの策略、人質奪還に動く国王――!

 アクションには視覚に訴えるところがなくて拍子抜けなものの、シェラの活躍と台詞が光る。
 キャラクターが西に東にバランスよく登場しているのは珍しい。チョイ役でも名前が出てくると目が行き届いているんだと実感できていい。
 相棒さんは王妃の言動に慣れてしまった主要人物にとってはそう異常なものに映らないらしい。気持ちはわかる。みなさん物分りがよくて頭の回転がいいと話が通じてよろしいですな。そりゃデルフィニアが落ちないわけだよ。

 ラスト二冊。  
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2008年10月18日

湖上の美人4

痛いニュース
ドリームキャスト・ポータブル「DreamTrooper」登場
 嗚呼・・・こんなにときめいたスレタイとデザインは久しぶりです。最強すぎる。これは発売しちゃったらDSもPSPも終わったな。それにしても懐かしき駆動音だ。

湖上の美人

 2002年発行(初出は1810年)。著者はウォルター・スコット(スコットランド。1771-1832)。訳者は佐藤猛郎 。
 きっかけはもう、きみには頼まない

 スコットランド・ハイランドを舞台とした長編詩。商品の説明を読むと恋物語のように思えるが、それを期待すると青年貴族の影が薄くて肩透かしをくらう。メインは勧善懲悪と対極をなす古き世界(ロデリック)と新しき世界(ジェイムズ)との対立にある。

 詩の挿入とともに、今では必要以上に過多に思えるほどの情景描写が特徴として挙げられる。難を言えば、歴史背景の補足と地名の説明のためページ数に対して全部で150以上ある注釈のために物語に集中しづらかった。必要性は理解できるし解説は誠実なのだが読者としては付箋等注釈箇所に親しめるような工夫がほしかった。とはいえ土地の美しさが存分に感じられて、当時舞台となったカトリン湖に観光者が大挙したのも頷ける。

 フィクションを交えた歴史小説の側面がある。スコットランド(15-16世紀)の歴史を知っていればより楽しめるだろう。なお、概略はちゃんと巻末に解説されている。  
Posted by s_kuri2002 at 19:13Comments(0)TrackBack(0)

2008年10月15日

デルフィニア戦記 第4部 伝説の終焉 第03巻4

ニュース超速報!
B-CASカード廃止するけど「チップ方式」、「ソフトウェア方式」にして続けるよ(^w^)/
 ダビング10と違ってテレビで扱った記憶がないな。

アフォblog
1日50アクセスに満たないブログを毎日更新し続ける奴ってどんだけ頑張り屋なんだよ
 うるせぇやい ( ´∀`) 別にいいんだよん

デルフィニア戦記 - 第IV部 伝説の終焉3 (中公文庫)
デルフィニア戦記 - 第IV部 伝説の終焉3 (中公文庫)

 2005年発行。著者は茅田砂胡。本編は全18巻。
 前回の続き。シリーズ15冊目。

 トレニア湾が荒れる荒れる。タンガ(国王が出てこず可哀想です・・・)もスケニアもパラストもデルフィニアに迫りくる。ただ悲しいかな、相手がいつでも小物くさい。
 とはいえ戦闘前の準備や駆け引きはキャラクターがよく動いて面白い。新顔の( ゚д゚)ポカーンもおいしかったです。

 巻末、ついに真打の登場。。。  
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2008年10月13日

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ4

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)

 2000年発行。著者は谷岡一郎
 きっかけは許せないエセ科学挙げてけ

 社会調査を解読する能力(リサーチ・リテラシー)の啓蒙書。実名を挙げて批判しているので曰く、「お断りしておくが、過激な内容につき、ずさんな調査(すなわち「ゴミ」)をまき散らしている人々のうち、血圧の高い人は読まない方が無難である。」(P7)。

 調査をする方法やバイアスの利用法は本著を読むために一応必要な用語説明程度であって、メインはあくまでも「調査結果と分析が正しいか」を実例を持って判定する力を養うことにある。同時に調査とはいかに難しいかが多少なりとわかる。
 読者のリサーチ・リテラシーの向上とともに、データのあり方や大学という業界への提言という側面もあるが、「実例の例題を考える」ことが楽しいため蛇足の感あり。
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2008年10月12日

危機の構造―日本社会崩壊のモデル5

アキバblog
制服の女の子に踏まれるお店 「あきば踏みっ娘学園」

 うはwくだらねー。思うにメイドリフレクソロジーとか別に女の子は専門資格持ってないよなー。「くつしたチェンジ(1000円)」というオプションにとんでもないセンスを感じる。それなんて風ぞ(ry
 台湾だったか中国で足ツボマッサージやったけど、店によっては(もちろん普通の店ね)うつ伏せのままミニチャイナ着た女の子が踏んでするのをウリにしたところもあったぞ。あ、俺は行ってないよ(・A・)

危機の構造―日本社会崩壊のモデル (中公文庫)

 1991年(1976)発行。著者は小室直樹
 きっかけはニッポン問題 M2:2両著者のブックガイド。

 日本人の思考の特徴(構造)から生まれた組織の問題、そして構造の本質をとらえた後の提言と、政治学の本かと思えばデュルケムに代表される社会学がメインだった。クセのある文章ではあるが噛み砕いてくれているので理解はできる。

 外国からのベタ移植や机上の空論をある場所に導入したって特色を理解し検討していなければ思った効果が現れるわけないだろ。本質を見極めた上で実行しろよ。あとタコツボ化した専門職、己の業界の限界を知ってもっと外を見ろ。大体こんな感じ。
 人格と意見とを分離して考えられない思考様式ってのは身に覚えがあるなぁ。ほら、ネット上でも「こいつは本件ではいいけど○○法案賛成だから微妙」みたいな。

 身分というものがフリーになり規範がバラバラになった。人は自分に都合のいい規範のみを選択して享受する(例えば義務を放棄して権利を主張するetc)ことによって“外部の人たち”には理解しがたい“俺ルール”が蔓延し、コミュニケーションがとれなくなる。それぞれがそれぞれの規範で動くために誰も責任をとらない真空地帯が生まれる、なんてくだりはハッとさせられた。誰にでも身に覚えがあるのでは。
 川島武宜の『日本人の法意識』や丸山眞男の『日本の思想』、デュルケムの『自殺論』あたりを読んでいた方がより理解しやすい。
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2008年10月11日

スペードの女王・ベールキン物語5

翠星石のギャルゲーブログ
許せないエセ科学挙げてけ

 「疑わしき未消費」よりも「信じる消費」の方が正義なのかなと最近思ったりする。いかに疑わしかろうと、科学の敗北を受け入れて「信じることのできそうな位のかわいい嘘はなるべく信じてみることにした」方が精神衛生上も資本主義社会的にもよろしいのかと。しかし結局のところ、事実を偽った誠実でないものへの富の分配は、予算という現実とともに科学者や研究者の進歩を阻害し、例えば資金獲得のために文字数を水増しして中身の薄い著書を生み出したり、巡りめぐって国民にツケが回ってくるんだよなぁ。
 ところで、ダイエット失敗の経験がある女の子はカロリー計算できないのかね。ご飯軽く1膳とビール350mgは大体同じcal、ポテトチップス○○cal、コーラ1杯○○calとかポイントだけでも抑えておけば偏食と極度のストレスがない限りそうそう失敗しないハズなんだけど・・・。

スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫)
スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫)

 1967年発行。著者はプーシキン(ロシア。1799-1837)。訳者は神西清
 きっかけは著者繋がり

 スペードの女王(1833年)、ベールキン物語(1831年)を収録。ベールキン物語はそれぞれテーマを感じさせる5篇からなる短篇集。改版は80ページほど多いので追加されたものがあるかも。

 当時の考え方や習慣に時代を感じる。ストーリーの「転」はきっちり、ベールキン物語の『吹雪』『駅長』は読了後に妙な余韻が残るのが印象深い。訳も素晴らしい。スペードの女王はオチの視覚的ギミックが当時珍しかったのかと。枕元にどうぞ。  
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2008年10月10日

デルフィニア戦記 第4部 伝説の終焉 第02巻2

 セリーグはジャイアンツが優勝しますた。俺涙目。というより( ゚Д゚)ポカーン
∋oノノハヽ
  川*’ー’) 
  / ,   ヽ    <珍カス涙ふけやよ
 ̄_|,..i'"':, ̄ ̄ ̄ ̄
  |\`、: i'、
  \ \`_',..-i
   \.!_,..-┘

デルフィニア戦記 第四部 伝説の終焉2 (中公文庫)
デルフィニア戦記 第四部 伝説の終焉2 (中公文庫)

 2005年発行。著者は茅田砂胡。本編は全18巻。
 前回の続き。シリーズ14冊目。

 ぶっちゃけ全カットしても問題ない。戦闘の相手は小物もいいところ、家臣の結婚の話は前回の残りだし、国際情勢は動かない。リィのピンチと元の世界を垣間見せたかっただけかと。ストーリー上の見所はない。相変わらず掛け合いとウォルの器の大きさは楽しめる。  
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2008年10月07日

御宿かわせみ 第02巻 江戸の子守唄4

 東証平均1万円割れ。昨日はダウ平均1万ドル割れ。今日付けの日経が社説で高説垂れているが、成長力の強化策て難しいですよ。

江戸の子守唄―御宿かわせみ 2 (文春文庫)

 1979年発行。著者は平岩弓枝
 前回の続き。

 「江戸の子守唄」「お役者松」「迷子石」「幼なじみ」「宵節句」「ほととぎす啼く」「七夕の客」「王子の滝」の短篇8つの読みきり連作。

 「七夕の客」が一番よかった。身内の悲哀が多くて考えさせる。よくもここまで事件も人情も詰め込めるものだ。  
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2008年10月06日

2008年9月本まとめ

 いまさら感ありありですがよなよなエール試飲してみました。北海道の地ビールみたいに香りがよくてとてもいい夜になりましたよ。大分涼しくなってきたのですき焼きと共にいただきました( ̄ー ̄)ニヤリ

 9月は21冊。デルフィニア戦記だけで8冊なんで新しい発見は少なかった。星付けはやや厳しくなったかも。4つ以上が一応オススメ、5つは自分の名の下でオススメって感じ。

 プーシキン『大尉の娘』、佐藤勝彦監修『「量子論」を楽しむ本』、梯久美子『世紀のラブレター』の3つ。特に言うことはないかな。
大尉の娘 (岩波文庫)

「量子論」を楽しむ本―ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)

世紀のラブレター (新潮新書 272)
  
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2008年10月05日

モテる話術4

 清原引退。西武時代の秋山・清原・デストラーデのクリーンナップが最高でした。他に類をみない右方向へのバッティング、特に東京ドームの看板直撃ホームランが印象に残っています。お疲れ様でした。
 そしてベイスターズの負けっぷり。やる大矢スレの楽しみ方の屈折っぷりが悲しすぎるw

モテる話術

 2003年発行。著者はディビッド・コープランド、ロン・ルイス。訳者は紅葉誠一。

 「How to talk to women」が「モテる話術」ですか。違うんじゃないのと読んでみたら納得できたwでももう少し手に取りやすいタイトルにしろよ。

 声をかけるときの心積もり(恋は「確率のゲーム」だと考える。フラれるということは、リスクを負い、関係を進展させる努力をしているということetc)から警戒心を和らげる声のかけ方、異性を意識させる会話と一通りそろっている。なるほどと頷ける箇所多し。高校の教師だったら保健体育の時間、男子生徒に配りたいくらい今の日本には大事なことだとおじさんは思うぞ。前向きになれるのが一番の効用かもしれんね。

 「女性の男友達になる男性はしばしば、彼女を快適な気分にさせることがなにより大切だと思いこんでしまう」Σ(゚Д゚)
 「女性はあなたの態度を見て判断するので、自信のある態度でいれば、たいていは女性もリラックスできるのだ」Σ('A`)

 この本を手に取った「理想の女性とすばらしい関係を築くために、大きく一歩を踏み出してくれた貴方に賞賛の意を表したい」だそうだ。  
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