戦術として今のマーケットを見た場合、
世界経済の長期的成長は疑う必要がないと同時に、
景気は循環していることも認識する必要があります。
米経済はインフレリスクがくすぶっているために、現状のように景気がスローダウンするのは むしろ望ましい展開です。イラン問題などの進展しだいでは、景気がしばらく停滞する可能性も。
ただし、来年の大統領選を考えれば 米経済の長期停滞する可能性は低く、よって米国を中心とした世界経済の長期的成長は疑う必要がないのです。
年初から何度かお伝えしているように、いまや日本株は世界の中では景気循環株に過ぎません。世界経済が減速を余儀なくされる中、日本株だけが上がることはありえないと思ってください。いまだに日本が世界をリードした時代の観点から「今の日本株は割安だ」と唱える評論家の腹には 投資家利益を守るなどという視点はありません。
今はやや中立的な立場から現金枠を意識しつつ、重厚長大型から材料株へ少しずつでも意識を切り替えるところです。
(まとめ)
大きな戦略を立てる際は 複眼的な視野で臨んでください。
必ず2面的(それ以上)な見方が存在します。
同時に “信念”がなければマーケットしだいで心がぶれてしまいます。