NY市場は、朝方発表された4−6月期GDP(速報値)が1−3月
期(+3.7%)や 市場予想(+2.5%)を下回る +2.4%となった
事を嫌気して 売り優勢のスタート後、一時10,347ドル(−119)
まで下落。
売り一巡後は、7月のシカゴPMIやミシガン大学消費者信頼感指
数が市場予想を上回ったことから、急速に切り返し 引け前には
10,500ドル台を回復。結局ダウ・ナスダックともに前日終値近辺で
取引を終了。
NYダウ 10,465ドル −1、ナスダック 2,254 +3,
86.40円/ドル、112.64円/ユーロ、1.3035ユーロ/ドル
米10年債利回り 2.907% −0.072
NY原油 78.91 + 0.55、 NY金 1185.9 +12.7、
CME225(円建て) 9,535円
その他のマーケットは、米GDPがコンセンサスを下回ったことから
債券市場が大幅高(金利は低下)。金の上昇と加えると リスク回
避の動きが散見される格好に。為替は、ドル円が 懸念案件とお
伝えしていた96円/ドルを一時的に割り込んだものの、86円台半ば
まで切り返したことで 結果的には、昨日東京タイムとほぼ同水準
で終了。
■ 雑感
米GDPについては、1−3月期が速報値の+2.7%から3.7%に
大幅上方修正されたことにより、4−6月期(+2.4%)との落差を
感じさせていることや、4月末の住宅支援策終了の影響を踏まえ
れば、諸手を挙げて歓迎できないまでも 悲観すべき内容ではな
いでしょう。
GDPそのものは点で判断すべきものではありませんが、大まか
には3%=成長、5%=安定成長、10%=高度成長を目安に
した場合、下期が無難に経過すれば3%確保が視野に入ってい
ることや、何よりも設備投資が+17%と大幅な伸びを示している
ことからは、現状でこれ以上を望むのは‘無いものネダリ’とも考
えます。
株式市場もそれを理解しているからこその売り一巡後の急速な
切り返しとなっていますが、どうしても‘日米経済破綻シナリオ’
を継続させたい悲観派の方にとっては、格好のネタにもなりうる
だけに 冷静に見て行きたいところです。
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