■ 日本市場 弱気優勢
先週の日経平均は、NY株式市場の堅調さも 円高警戒が重しとなることで9,300〜9,450円の狭いレンジの推移に。週末にはドル円の年初安更新や、それに合わせて先物での散発的な仕掛け売りが下値を切り下げ、9200円を割り込む場面も。1週間では224円の下落。
■ テクニカル
9/15の大陽線の起点レベルである9,200円どころは維持しているために、「レンジを切り下げながらのボックス相場の域」がメインとなりますが、短期的には直近の下値抵抗帯である9,300円を大きく割り込んだことや、均衡表の雲を一気に下抜けたために 下値模索にバイアスがかかる格好。
上昇トレンドへの回帰には9,300円台回復がカギとなる一方、下値は9,000円どころの攻防戦が注目されます。
【主な国内イベント】
11/1(月) 決算:3861 王子製紙、3632 グリー、2432 DeNA
4503 アステラス、5101 横浜ゴム、6376 日機装、
8001 伊藤忠、8056 ユニシス
11/2(火) 10月マネタリーベース、決算:1819 太平工業、
3407 旭化成、3793 ドリコム、4062 イビデン、
6326 クボタ、6501 日立、7012 川重、7269 スズキ、
7270 富士重工、8031 三井物産、8035 東京エレク、
8591 オリックス
11/3(祝) 文化の日
11/4(木) 決算:1605 帝石、2397 ngi、2802 味の素、
3402 東レ、4208 宇部興産、4751 サイバー、
5202 日本板硝子、6302 住友重機、6665 エルピーダ、
7201 日産、7860 エイベックス、9438 MTI、
9766 コナミ、9831 ヤマダ電機
11/5(金) 日銀金融政策決定会合(11/4〜)、APEC財務省会合
決算:2121 ミクシィ、5020 JX、5232 住友大阪セメント
6205 OKK、6445 蛇の目、6768 タムラ製作所、
7203 トヨタ、7733 オリンパス、7741 HOYA
国内イベントでは、個別ではピークを迎える7−9月期決算が注目。全体相場に対しては、米FOMC直後に開催される日銀金融政策決定会合が注目されます。
また、短期的な相場見通しへの影響は限られますが、11/10からの閣僚会議、11/13からの首脳会議へと続いていくAPECは〜(略)〜・・!(こちらの状況・分析は随時行っていきます。)
□ まとめ
なにはともあれ、FOMC後の11/4早朝に発表が予定されている追加緩和策(QE2)の内容と、マーケットの反応が今週の全て。‘今週の展望・NY’でお話したように、これにより「ビッグマネーのリスク志向」に変化が起こるか否か、その象徴としてのユーロ&商品市況の動向が注目されます。
よって、週初は円高を嫌気する動き、火曜は祝日中の外部環境悪化への警戒、木曜はFOMCを受けたNYしだい、週末はその余波に加えて雇用統計への警戒と、1週間を通して外部環境に敏感な相場つきが予想されます。
先週末の先物の仕掛け売りを受けて パニック売りが続出したように、懐疑から悲観に片足を突っ込んでいる市場マインドからは、総じて弱気優勢の展開へ。
想定レンジは8,9●0円〜9,350円
※ 今週は相場予想よりも、注目ポイントと対処法を絞っての取り組みが重要になりますので、展望はあっさりめにしています。お含み下さい。
今週もよろしくお願いします!!☆
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