先週の日経平均は、好決算銘柄への単発的な買い指向は継続したものの、NYダウの続落・円高基調が逆風となり週末にかけて3日続落。1週間では299円の下落。
■ テクニカル : 弱気優位
7月中旬の抵抗帯としてきた9,900円を下抜けたことで‘下値模索色の高まりやすい’格好。連日の25日線割れ、MACD・パラボリックの陰転に加え、5日・10日線のデッドクロスも目先の下値不安を示唆。
2%台まで下落しているストキャス(13日:k)が‘売られ過ぎ感’を示すことで 一定の自律反発が期待されるものの、先週末の一段安に際しても20億株を超えてこない出来高の推移からは、現況での底打ち感は乏しい状況です。
下値は、13週線9,739円から6/29に空けた窓埋め水準である9,700円のレンジ、その下は 均衡表の雲の上限9,668円が中程度の抵抗帯として意識される一方、上値は直近の抵抗帯であった9,900円が軽め、7月高値水準の10,100円どころが強めの節目に。

■ ファンダ面・需給面 : 米債務問題しだい
4-6月期決算発表がヤマ場を迎えることで 8/1のホンダ(7267)、8/2のトヨタ(7203)にポジティブサプライズがあれば〜(略)〜可能性はありますが、あくまで方向性を支配するのは、米債務問題とNY市場の動向。
それぞれ詳細は‘今週の展望1 NY市場’でご確認いただくとして、状況そのものの悪化に加え、「米債務問題の深刻化回避」を前提に進んでいた先週前半の反動から ネガティブ要因にほどパニック的なリスク回避売りが発生しやすい脆弱な相場つきが予想されます。
また、先週76.85まで下落しているドル円もマイナス要因。米債務問題を起点にドル反発を予想する声は小さくありませんが、76.50近辺に集中しているオプショントリガーに引っ掛かり、目先での7●円割れも警戒されることに加え、絶対的なマネー供給量の差、経常益トレンドの差、国内民主党政権の市場軽視を利用したヘッジファンドによる手厚いドル売り・円買いポジションなどからは、単発的な円安が演出されても トレンドとしての円高は継続しそうです。
※ 円高基調に歯止めをかけうるイベントとして8/4,5の日銀金融政策決定会合での大幅な信用供給策、国債の直接引き受けなど‘大胆な金融緩和策’もほのかに期待されるものの(私見ではやって当たり前だと思っていますが)、国民・市場の視線が 民主党政権の迷走ぶりに集中している背景を利用(≒悪用)して、特段の策を講じないまま景気低迷懸念だけを論じて終わると予想されます。
□ まとめ
先週末に9,833円まで一段安となっていたため、金曜のNY続落に伴うCME225(9,820円)の下落はある程度織り込んでいることから、明日は9,800円前半でのこじっかりとしたスタートが予想されます。
その後、米債務問題しだいでは急反発も想定されるものの、テクニカルや市場マインドの軟化に加えて、週末の米雇用統計を見極めたいとの向きが強まることで買い一巡後の上値は重くなる反面、ネガティブ要因には過敏に反応する流れがメイン。
今週の想定レンジは、9,●50円〜10,050円
(Sラボ会員サイトより。>> ご参加概要)
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