2012年01月

◆ 日経平均(大引け) 8,802円 +9 小幅反発

本日の日経平均は、NY市場なりに小安く始まったものの、EU25か国による新財政強化策合意を好感してユーロ市況やNYダウ先物が切り返すと、押し目買いの動きが強まり4日ぶりの小幅反発で取引を終了。

東証主力株は、キャノン(7751)、富士フィルム(4901)、ソフトバンク(9984)、花王(4452)などが業績不安から軟調に推移した一方、JR東日本(9020)、アンリツ(6754)、三菱電機(6503)、アドバンテスト(6857)、グリー(3632)などが好業績を好感する向きや自律反発により買いが先行。

日経平均  8,802円  +9、 Topx  755 −1、 
225先物  8,810円 、NYダウ先物 12,620ドル 
為替 76.30円/ドル、100.50円/ユーロ、1.3172ユーロ/ドル

中小型株は、図書印刷(7913)、東京製綱(5445)、新日本科学(2395)が前日比+20%超の大幅高となった他、新日本無線(6911)、日産東京販売(8291)、共同印刷(7914)、有機合成薬品(4531)、丸紅建材(9763)など低位の一角に短期資金が集結。

その他は、GNI(2160)、トレーダーズHD(8704)、T&C(8704)、メディアグローバル(6659)、メッツ(4744)などがストップ高となり、総じて中小型物色の復調が伺える流れ。新興主力IT関連も底打ちの兆し。

■ テクニカル : 押し目形成
連日示している5日線への抵抗感が 短期的な“利食い売り優位ムード”による日柄調整、ないしは8,600円どころまでの値幅調整の可能性を残す格好。ただし、4日ぶりの出来高20億株超えが高水準の潜在的な買い勢力の存在を示唆していることから、「しかるべき調整の後に上値追い」を前提とする現在の強気戦略をサポートしています。

【気になるニュース・銘柄】
本日の主な東証1部 高値更新銘柄
1881 NIPPO、2281 プリマハム、5445 東京製綱、7520 エコス、7494 コナカ、7999 MUTOH、8185 チヨダ、9031 JR西日本、8291 東京日産販売 etc

本日の決算内容から買い対象として気になるものは今晩のメルマガで! (無料メルマガのご登録はこちら     

7267 ホンダ 
12年3月期営業益予想は、アナリスト予想の2669億円を下回る2000億円に。下方修正は想定内。全体相場の地力を計る上で、お持ちでない方も明日の反応に注目。

下方修正銘柄
6502 東芝、6702 富士通、6981 村田製作所、6762 TDK、5332 TOTO、7251 ケーヒン、4568 第一三共、9613 NTTデータ、2282 日本ハム、5702 大紀アルミ、7732 トプコン etc

本日もお疲れ様でした。

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□ 午後の展望 : 銘柄数を絞り込む!

前場の日経平均は、欧州情勢への警戒感から小安く始まったものの、EU25か国が新財政強化策に合意したことを好感してユーロ市況が切り返したことで、8,800円での底堅い推移に。キャノン(7751)、花王(4452)、東芝(6502)など業績不安銘柄に売りが先行する一方、コマツ(6301)、日立建機(6305)など機械セクターや金融株の一角が堅調に推移して指数を下支え。

中小型株は、図書印刷(7913)、日産東京販売(8291)、新日本無線(6911)、ゴールドウィン(8111)など仕手性の強い銘柄が大幅高。新興主力IT関連は総じて軟調。

□ 午後の展望 : 利確売り優位

ユーロ市況の騰勢回復が下支えとなる反面、依然不透明なギリシア債務削減交渉の行方や週末の米雇用統計を前に“利益確定売り”に傾きやすい脆弱な需給からは、8,800円±50の狭いレンジでの推移が想定されます。  

□ 午後の展望 : 銘柄数を絞り込む!
大局買いスタンスと短期調整警戒のバランスを計るべく、含み損の大きい銘柄や「もう少し上がれば売りたい」ようなストレス化している持ち株は極力外しておくことで、明日からの月替わりに柔軟に臨みたいところ。

先週木曜からお伝えしているように“中小型株相場が目先のピークを打った”可能性から、気持ち悪く感じるものはLCラインを厳しく見積もることで株価の乱高下に先手を打っていって下さい。

【気になるニュース・銘柄】
6621 高岳製作所 
先週月曜には☆Sラボ銘柄として2日で40%超えのリターンに貢献してくれましたが、1週間の調整を経て再度動意を示してきていますね。一段高の裏付けはあるだけに育むイメージを持って取り組むのが良さそうです。

6754 アンリツ 
昨日の上方修正を好感して大幅高!メガトレンド銘柄も長い目で。

7999 MUTOH 
第二の・・・!チャートを維持しているプラコー(6347)も継続注視。

☆ 4819 デジタルガレージ
今は商いだけ維持すればOK。短期戦略と中期戦略を使い分けながら、まっすぐ!

☆ 6301 コマツ 
会員サークルでは、ユーロ動向や背後マネーの流れに言及しながらのご提案。1/19からの“全体的な強気度アップ”戦略の柱とすべく取り組んでいますが、派手さはないものの着実に下値を切り上げ、期待されている役割の最低限の働きはしてくれています。

ここでも重要なのはファンダメンタルズではなく、“短期的なリスクマネーの動き”!!よって、全体戦略から逆算しながら日々の戦略を組み立てていってください。

1/19からの反騰第一波の中核がコマツなら、直近からの反騰第二波の中核は☆新・5千番台銘柄!こちらも押しは丁寧に。割り切り値幅狙いなら昨日からの“☆新スポット銘柄 〜兼松日産ルート〜”を貪欲に!!
 
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★ 本日の戦略 : 月初の特殊需給に備えながら!

NY市場は、ギリシア金融支援を巡る各国の思惑の相違が嫌気されて金融株を中心に一時130ドル超まで下落。売り一巡後はマイクロソフトなど好業績ハイテク企業が買われて、結局ほぼ前日並みの水準で取引を終了。ナスダックもアップルやデルが買われて小幅高に。

NYダウ 12,653ドル −6、ナスダック 2,811 +6  
76.30円/ドル、100.23円/ユーロ、1.3134ユーロ/ドル 
米10年債 1.847% −0.044、CME225  8,750円
NY原油 98.78 −0.78、金 1731.0 −1.2

その他のマーケットでは、米FRBの超低金利の長期化スタンスから債券市場が堅調(金利は低下)。為替はギリシア情勢の不透明感などからユーロが弱含みで推移。

□ 本日の展望 : 利益確定売り優勢
ユーロ買い一服感に呼応した円高が‘利益確定売り賛成ムード’を支援する 売り優勢の展開が想定されます。

★ 本日の戦略 : 月初の特殊需給に備えながら!

ユーロ安については直近の急反発に対する調整の範疇であり、「短期上昇トレンド継続」が本線。よって、ユーロ市況に敏感な日本株にとっても基本は強気スタンスの踏襲となりますが、NYダウがザラ場中の値動きを大きくすることで‘天井圏’を示唆する動きを垣間見せていることや、織り込み済みとはいえ主力企業の今期決算に下方修正が続いていることも重しとなりかねないこと、加えて明日からの新月度入りによる特殊需給による乱高下に備える意味でも、「ターゲットと売買条件を極端に絞った買いスタンス」で臨みたいところ。

復興・東証中核の2ルートをメインターゲットに、スマホ・ネット関連や株価重視型を第3・第4の選択肢としてポジションを組んでいく構えはそのまま。へと派生していって下さい。

【気になるニュース・銘柄】
5411 JFE、7013 IHI
造船事業の合併に合意。業界再編思惑の進展に注目。

4114 日本触媒   
約40億円を投じて中国で紙おむつなどに使われる樹脂を増産するとの報道。

2450 一休   37250円
12年3月期営業益を7.6億円から9.49億円に上方修正。

『 需給にこそ注目しながら戦略はシンプルに、堂々と! 』

では、本日もよろしくお願いします!

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プロアナリストの分析更新!

先ほどチームYの分析に、新たに2768 双日4004 昭和電工4042 東ソー4188 三菱ケミカル9305 ヤマタネを更新させていただきました。

是非ご参考にしてください。

◆ 日経平均(大引け) 8,793円 −48  3日続落

本日の日経平均は、市場予想を下回った米10−12月GDPにより反落したNYダウの流れを受けて、寄りから利益確定売りが優勢の展開。午後に入っても春節明けの上海市場の軟調さが嫌気されて 一時8,774円(−66)まで下落すると、引けにかけても8,700円台後半の狭いレンジでの推移に。

日経平均  8,793円  −48、 Topx  757 −4、 
225先物  8,800円 、NYダウ先物 12,552ドル 
為替 76.67円/ドル、101.00円/ユーロ、1.3172ユーロ/ドル

東証主力株は、個別の弱材料から三菱電機(6503)が急落した他、先物での外資勢の利益確定売りに呼応するようにソフトバンク(9984)、ファナック(6954)に加え値がさハイテク株の一角が軟調に推移。消去法的循環物色から金融株は堅調に推移。

中小型株は、すてきナイス(8089)、日産東京販売(8291)、新日本科学(2395)がストップ高まで買われ、兼松日産農林(7961)、三井住友建設(1821)、大日本塗料(4611)、MonotaRO(3064)など広義の復興関連も大幅高に。

新興市場は、「フェイスブックIPO申請への思惑」からSNS関連の一角が買われたものの、先週のサイバーA(4751)に続いてスタートT(3092)が好決算後に下落したことから盛り上がりに欠ける展開。

■ テクニカル : 目先調整優位
ストキャス(13日)が78%台の高水準でデッドクロスしていることや  10日ぶりの5日線割れが短期調整色を強める格好。 

□ 今晩のNY : 利確優位
今晩のNY市場では、日本時間の22時すぎから開催されるEU首脳会議と難航しているギリシア債務削減交渉の双方の行方に神経質な展開へ。同会議ではコンセンサス通りのドイツ主導の財政協定、ESM既定の承認による無難な通過が予想される一方、ギリシア問題については乱高下要因として警戒。

【気になるニュース・銘柄】
5012 東燃ゼネラル  
エクソンの日本事業を買収する件については、大方織り込み済みのために反応は乏しく、先週末の原油安&地合い悪なりの下げに。

7999 MUTOH  509円 +25
先は長いようですが、そろそろ一度は思いっきり篩ってきそうですね。

6962 大真空、6794 フォスター、6988 日東電工
先週注目されたアップル関連に下ブレ警戒を高めるテクニカルが増えています。

7751 キャノン   
12年12月期営業益予想はコンセンサスの4656億円を大きく下回る3900億円に。

6754 アンリツ  
12年3月期営業益予想を117億円から142億円に上方修正。メガトレンドに乗っていますね。

□ 後記
個別材料株の騰勢は続いていますが「先週木曜くらいから思ったようには売買できていない」方も増えているかと思います。現状においては東証主力株でさえ短期的な需給改善を狙ったワンチャンス狙いにすぎませんが、乱高下銘柄の傾斜による“過度のリスクテイク”を見直すには良い機会でしょう。

明日も、復興と主力、短期と中期、大型と中小型、上値追いトレンドと底這いトレンドなどのバランスを意識しながら、大局的には“ユーロ反落までは強気継続!”のイメージで堂々と攻めていって下さい。

本日もお疲れ様でした。

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■ プロの銘柄分析!(56) 9305 ヤマタネ

9305ヤマタネは、倉庫に関する事業を行う企業。他に賃貸不動産や証券業経営も行っている

9305ヤマタネは、物流関連の企業として、倉庫業を主に行っています。売上構成としましては、5割以上を占めるのが、食品関連です。こちらは、米穀卸売販売が主流となっています。そのため米価により売上げの変動が大きく9305ヤマタネの売上高は、安定していないという印象を受けてしまいます。米穀卸売業を補う形で、物流関連事業や不動産関連事業を併せて約4割で安定的な収益を稼ぎ出しています。9305ヤマタネの株価は、110円から130円の辺りを推移しており、前年度には、200円を迫る勢いもあったものの現在は小康状態といえるでしょう。そのため、市場のシグナルもどちらかというと9305ヤマタネに関しては売り優勢の意見が多くなっています。
 
9305ヤマタネの業績に関しては、倉庫物流事業に関しては、倉庫の改装により堅調に推移している模様です。また、不透明な米穀卸に至っては当期後半に限っては拡大基調にあるようです。しかしながら、その他の事業(証券や情報通信など)が足を引っ張る形で、営業増益は予想を達成するか微妙なところといった状態です。ただし、前期に多額の固定資産除却損が発生したため、当期最終利益に関しては、特別損失解消による利益増が見込まれます。9305ヤマタネに関しては、やはり物流事業の恩恵が大きく、今後も収益の牽引役として、重要な役割を担うものと思われます。
 
9305ヤマタネのトピックスとしては、米に関するTPPの動向が焦点となっています。農業に関する政策の動向が注目され、もちろん、米穀卸売市場にも大きな影響を及ぼすと考えられています。また、2012年の半ばより新ビルの営業を開始する予定をしています。こちらの新ビルは、9305ヤマタネの本社に近い場所に位置し、今後の売上げにどれだけ貢献するのかが期待されていますが、本格的に収益に絡んでくるのは、来期以降という見方もあります。主要売上以外の情報システム、金融業も今後売上げに貢献することが、成長の鍵になるかもしれません。

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※ プロアナリストによる独自の銘柄分析ですので当方の見通し・分析とのズレがあることや、執筆時と現時点で若干のタイムラグがあることはご了承ください。 
 
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■ プロの銘柄分析!(55)  4188 三菱ケミカル

4188 三菱ケミカルホールディングス

三菱系の総合化学会社であり、ホールディングスと命名されているように持ち株会社形態を採用。4188三菱ケミカルホールディングスは、三菱系の化学持ち持ち株会社として、傘下に三菱化学、田辺三菱製薬、三菱樹脂、三菱レイヨンなどを持ち、三菱系の巨大企業が集積している会社という印象を受けます。そのため4188三菱ケミカルホールディングスは、企業規模としては、最大級を誇っています。
 
4188三菱ケミカルホールディングスの株価は、直近では400円台前半ということもあり、割安感があります。一時期は600円を越える根付けをしていたために、勢いを感じられないものがあります。しかし、4188三菱ケミカルホールディングスの株式を保有するには、現在の株価は、ちょうどよい株価ではないかと思われます。

4188三菱ケミカルホールディングスの株価について、もう少し詳しく見てみますと、化成品全般に原料高を転嫁しています。しかし、主力品の市況が急激に悪化しているということと、円高による収益圧迫が誤算となり思ったような業績を上げられていないようです。また、大震災の影響は当然受けており、減産の影響なども最後まで業績に響いてしまいました。このため、一旦減益になる模様です。しかし、13年の業績は、若干の回復を見せる予想をしています。
 
4188三菱ケミカルホールディングスの現在までにわかっている今後の展開は、韓国ポスコグループなどと電炉向け電極原料で合弁を予定していたり、原料タール調達安定化も今後の課題として進めていく模様です。リチウム電池材料は、EVやHV向けに採用を目指すため、拡販戦略を実行する段階にきているといえます。
4188三菱ケミカルホールディングスは、持株会社として、様々な事業がぶら下がっているため、実体の掴みにくい銘柄であるといえます。この株式を積極的に持つメリットはないかもしれませんが、安定的に配当を行っていたり、株価は適度に上下するような周期を持っており、長期保有株として持つべき銘柄であるといえます。

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■ プロの銘柄分析!(54) 4042 東ソー

4042東ソーは、総合化学でも上位の企業。塩ビ・ウレタン原料を一貫生産が有名で、機能部材に特長を持っている。

4042東ソーは、総合化学の上位に位置する企業です。4042東ソーの株価は、ここ最近では350円をつけたあたりから、下降していく傾向にあり、株価は200円を切る一歩手前まで下がることもありました。4042東ソーの売上構成のうち3割近くを占める石油化学が堅調でありそのため業績も好調であると予想されていました。しかし、中国南陽の塩ビプラント爆発事故で主力の塩ビ事業がかなりの打撃を受け、逆に減益の結果になってしまいました。災害による特別損失は、保険金によって相殺されるため、最終的に爆発事故そのものの影響はあまりないといえます。しかし、中国南陽の塩ビプラントの通常稼動は1年ほど先になるため、塩ビ事業が業績に貢献するレベルまで戻ってくるには、相当な時間がかかります。逸失利益は保険金でまかなうことになっており、落ち込みは少ない模様です。
 
このように4042東ソーは、事業に大打撃を受けたにもかかわらず、リスクに対するマネジメントがうまくいっており、直接的に業績に影響が出ることを最小限に抑えているところが優秀な企業であるといえます。このリスクマネジメントについては、地味な割りにはお金もかかるものであり、上場企業の中でもしっかりとした対策を取っている会社だといえます。
 
4042東ソーの株価に関しても、急激な下落がないのは幸いではあります。しかし、株価水準は割安になってきているため、長期保有銘柄としては、数年後大きく復活している可能性もあります。このため4042東ソーの株式は、事故後数ヶ月経ってから、市場では買いの傾向を見せており、塩ビプラント事故の影響は限定的と見て、業績が復活する前に買いを入れていく可能性があります。ですから、現在の4042東ソー株式のホルダーは、乗換えせずにじっと待つほうがよいという結果になります。

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上記の情報は、あくまでも個人的な見解と過去の情報の比較情報であり、各企業に対する評価の正確性・信頼性等については一切保証されておらず、また将来の価格を保証するものでもありません。上記の情報を参考にして行った投資判断に起因するいかなる損害に対しても当方は一切責任を負いません。ご自分の責任においてご利用ください。(チームY)
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■ プロの銘柄分析!(54)4004 昭和電工

4004昭和電工は、古くから上場している総合化学の準大手企業。

4004昭和電工は、旧安田系の総合化学大手です。その事業のうち、ハードディスク外販やアルミそして、人造黒鉛電極などの取り扱いの幅広い企業であるといえます。特にハードディスク外販では首位を誇り、その他主要な事業でも、存在感を放っています。
4004昭和電工の株価は、130円から170円の範囲で推移しており、どちらかというと値動きが少なく面白みに欠ける部分はありますが、しかしながら、総合化学では、上位に食い込んでおり、安定感は抜群の銘柄といえます。
4004昭和電工は、石油化学、アルミニウム、電子・情報分野を主に取り扱い、バランスのよい事業を行っていますが、2008年2009年の業績は、急激に悪化したこともあり、現在は回復へ向けて緩やかに上昇していく模様です。特に石油化学事業の採算が改善したこともあり、営業利益は、改善の方向へ向かっています。タイ洪水がもたらす、ハードディスク事業への影響は限定的であり、円高についてもうまく回避できたことにより、営業増益を予想しています。来年度は、震災関連費用がすべて無くなりますが、ハードディスク事業の不調の影響が続き、営業利益はあまり増加しないと予想されています。
4004昭和電工に関して、現在わかっている情報として、ハードディスク事業については、2012年前半は、大口顧客浸水により出荷の一部停滞が見込まれ、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、アルミ工場の被災も経験し、あまり良い材料はありません。他には新規のLED関係事業もあるわけですが、主にテレビ向けということもあり、現在の状況では、大幅な売上げは望めないということです。4004昭和電工の株価も、業績そのものは悪くはなりませんが、決め手に欠けるという点においては、気になるところです。また、現在の状態を脱することはすぐには難しいため、4004昭和電工には、もっと画期的な将来の青写真を提示して欲しいところです。

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■ プロの銘柄分析!(53) 2768 双日

太陽光を新機軸に復興関連へ躍り出るか2768双日の株価

2768双日(そうじつ)は、総合商社の一角を担う企業。日商岩井とニチメンの統合により誕生。2768双日は、総合商社では6位という実績を誇る企業ですが、主に資源・自動車機械・肥料などみ強みを持っています。しかし、2768双日は他の大手総合商社と比べてここ数年は苦戦しています。そのため2768双日の株価も下落傾向を見せており、今後の動きが注目されています。

良い材料としては、新興国において自動車事業が復活の兆しを見せつつあるということです。また、資源市況の好調を受けて、2768双日も石炭事業の利益を順調に積み上げているということです。その他、化学品や素材などのアジアでの需要が増えていることもあり、営業利益ベースでの増益は堅いといえそうです。

しかしながら、会社発表の最終損益でのマイナス予想となっていますが、このネガティブ材料は投資家にとっては杞憂に終わる可能性があります。それほど深刻な落ち込みではないと予想されます。これは繰り延べ税金資産の取り崩しによる会計上のみかけの修正によるもので、業績に直接影響はないからです。しかしながら、会計に疎い投資家によっては、心理的に弱気になって手放す動きも出てしまう可能性があります。
このまま回復基調が続けば、2768双日の株価も200円を超える可能性も出てきます。2013年以降は、資源業界の活況も一段落するため、その他の事業分野の足固めが必要になってくるでしょう。
2768双日の今後の新しい動きとしましては、協同飼料とベトナムに合弁会社を設立し、2013年に生産を開始するという動きも出ています。また、ドイツにおいては、大規模太陽光発電施設が稼動します。日本においてもこの流れを受けて、東日本大震災の教訓から、太陽光発電に関しての新しい動きも出ています。福島県において太陽光発電事業を模索しているとのことです。これは、東芝・大成建設との共同での太陽光発電の可能性を調査し、被災地復興に貢献するということです。

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S教授

1972年11月生まれ(51歳) 趣味:行動心理経済学、テニス、プランターのガーデニング

信条:重要なのは‘情報’よりも‘作法’。リスクマネーとマインドの動きを重視するトップダウン戦略で周囲に差をつける!

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