8802 三菱地所 株価
8802三菱地所は、三菱グループの中核。業界では三井不動産と双璧をなす。東京丸の内の高層化では強力なリーダーシップを取る。
8802三菱地所は、三菱グループでは最も重要な企業としての役割を持ち、日本の不動産業では、中心的存在です。不動産業界でも三井不動産と双璧を成すといわれるほどの企業です。そんな8802三菱地所ですが、売上構成ではビル事業が半数を占め、住宅事業が3割を占めています。売上構成をみてもわかるように、不動産業の王道を地でいっている企業といえます。しかし、利益率はそれほどよくなく、成長性も今ひとつなのは業種によるところが大きいかもしれません。
8802三菱地所の業績は、マンション分譲事業の売上が前期より16%も減っています。ビル賃貸では、丸の内などの東京都心物件で埋め戻しが進んでいますが、全体では稼働率や賃料が下落しています。そのため、来期の8802三菱地所の営業利益も減少傾向にあります。
8802三菱地所の株価は、リーマンショック後に株価3600円から株価1000円以下まで急激に下落しました。その後の株価も今ひとつ盛り上がり欠け、株価の上がり下がりを繰り返している状況です。8802三菱地所の株価は、よほどのことがない限り現在より下がることはないようですが、現在の株価のトレンドは上昇基調にあります。
8802三菱地所では、先進環境技術の実証ビルを建設するなど、大規模開発や建て替え案件での実証データの採用に活かしていく計画です。また、2016年には大手町1-1街区の再開発に着手するなど、新しい動きも出てきています。

