2012年12月

【2013年の日本株展望・戦略】大望と適応力、選択と集中!!

2013年の日本株戦略を考察するにあたっては、いきなりセクターや個別戦略を考察する前時代的なボトムアップ戦略ではなく、マクロなマネーの流れを掴んだ上でのトップダウン戦略が重要です。よって、1 欧米金融資本の思惑2 債券・為替3 世界・日本の経済動向&景況感の3回に分けて日本株を取り巻く環境をチェックしてきました。

ここまでの結論は・・・、『2013年は、バブル経済&相場に直決する欧米での政策大転換(財政緊縮から緩和へ)への準備段階として、“起伏の激しい地合い”が繰り返される』であり、そのバブルに乗るための助走期間として対処していくことが投資家としては重要!・・・でしたよね。

この前提を念頭に置きながら、日本株の立ち位置の確認、2013年の日本株展望を経由して、2013年の戦略へと歩を進めて行きたいと思います。

■ 日本株の立ち位置 : 循環物色まで

11月に安倍政権誕生が期待され始めてから日経平均は約1,500円の上昇に。この過程で 小泉政権時代の株価V字反転との比較、業績回復による現状の割安さなどを事細かに説明した強気論が飛び交っていますが、それら「国内事情からスタートする相場展望」の全ては物語としては面白いものの、戦略の前提としては無益なものと断じざるをえません。

すなわち、日本株の6,7割の売買シェアを維持する欧米金融資本にとって、「気が向けば買う、飽きたら売る」までの循環物色対象としての地位は 残念ながら今年も続きます。

■ 2013年の日本株展望

これまでの経緯に加えて、4半期末近辺に集中する欧州信用不安国債の償還や、欧米ヘッジファンドの決算(5,11月)・国内期末要因(3,9月)などを需給要因を踏まえると・・・2013年は概ね3ヶ月サイクルの小波を繰り返すと想定されます。

細かく見た場合・・・、今年前半は『足元の強地合いは1,2月中に天井(日経の上限は12,000円)→3月は中国全人代しだいも上値は限定的→5,6月は調整局面(日経の下限は9,000円)』が想定されます。

年後半は大きく3パターン。

メインシナリオは、『年前半のレンジ相場継続』。この場合、1,2月の高値が一年の高値になるでしょう。

楽観シナリオは『欧米市場での緊縮財政緩和によるバブル相場の芽生えに、アベノミクス効果がリンクした13,000円トライ』。※ バブル本格化の際は13,000円も通過点となりますが。

悲観シナリオは、欧米大手金融機関の破綻など前回お伝えしたリスクシナリオ=“第三の衝撃”や、米ボルカールールの厳格化と実施見通しによる“リスクポジションの一斉巻き戻し”がダイレクトに外資の日本株縮小に帰結するケース。この場合再び8,000円台前半までの下落も。

■ 2013年の日本株戦略:大望と適応力、選択と集中!!

バブル経済・相場への信念を胸に留めながら、その準備段階としての乱高下に対する“適応力”も併せ持って臨みたいところ。具体的には、昨年1月、6月、7月、11月の強気度アップ戦略の最重要指針とした“ユーロ円”トレンドに逆らわない強弱策で臨むのがセオリー。

また、上記環境で日本株を複数銘柄保有したところで分散効果は限定的。10銘柄持っていたところで「上がる時は多くて6銘柄、下がる時は全滅」となるのが関の山ですので、銘柄と資金・意識の集中も成果を上げるには不可欠な条件となります。

仮に資産運用としてリスク分散を計るのであれば、スイスフラン、物価連動債、不動産などと平行して日本株を位置づけ、株式投資への投入資金2000万円以下の場合、持ち株は5銘柄以下に留めるのが正攻法。

ターゲットとすべきテーマや個別銘柄は日々のコメントでご確認頂きたいですが、少なくとも半年・1年(以上)の長期投資を実践していくには時期尚早なことはお含みください。

では、2013年もよろしくお願いいたします!

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株式情報サークル・S研究所では、当方も一参加者として 上記のようなマクロ視点から個別戦略へ落とし込むトップダウン戦略を中心にコメントさせていただいています。「2013年を飛躍の年にしたい!」とお考えの方はご参加を検討下さい。

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【2013年の日本株展望】その3:世界・国内景気動向

当シリーズは、「2013年の日本株の動向を見通す上では、(極めて一般的なアプローチである)国内政治経済やファンダメンタルズ、テクニカル分析などが奏功する余地は小さく、6〜7割の売買シェアを持つ外国人投資家、特に世界の政治を動かしうる欧米金融資本の動きを把握しながら考察することこそ重要!」を大前提にスタート。

初日の『基本原理の確認』で 欧米金融資本の短期的には起伏の激しい相場を作りながら最終的にバブル相場へと誘導したい事情をお話し、2日目の為替・債券市場の展望では その流れからは「世界的低金利の継続・長期的円高基調の継続」をメインシナリオとするのがスマートと説きました。

3日目の本日は、世界と国内景気について触れます。

ここで注意していただきたいのは『景気の上下と株価の上下は似て非なるもの』であること。

よって、2013年の投資戦略を構築する上で 「景気の上下」にこだわりすぎてしまうと「論点や主旨がズレた挙句に結論が出ない」という最悪の事態に陥りかねませんので ざっくりと早足で進めます。

■ 世界経済は低成長が続く!

先月OECDが発表した世界GDP成長率見通しは、2012年は従来の+3.4%から+2.9%へ、2013年が+4.2%から+3.4%に大幅下方修正。同じく日本経済についても2013年の実質成長率を+2.0%から+1.6%に引き下げられました。

明るい兆しとしては、東南アジアや中南米を中心とする新興国の躍進、米消費・住宅市場での改善基調に加えて、中国での公共事業投資の復活が挙げられますが、やはり「トータル消費額が大きい欧州経済での緊縮財政の長期化が及ぼす悪影響」を覆うのは困難な状況といえそうです。

■ 年内の国内景況感改善は困難!

国内においても、アベノミクスがまずは消費マインドを改善し、1,2年の日柄をかけて実体経済を上向かせる可能性を(期待も込めて)高く見ていますが、データ上の景気回復とは異なり 以下の2点から 国民が肌で感じる“景況感”が上向くには更なる時間が必要となるでしょう。

1、円安効果による国際競争力のアップも、世界経済の低成長(+2.9%)の中にあっては効果が限定的となる。

2、企業業績が良化した場合も、バランスシートの改善を建て前に社員の給与水準の改善や積極投資には向かわず(=乗数は上がらず)、配当・自社株買い・内部留保として回される可能性が高い事。※ 経営者が給与の基準の一つとしている「公務員給与」の削減ムードも給与水準の押し下げ要因。

■ ポジティブシナリオも念頭に!

最も期待されるのは『欧米での緊縮財政一辺倒から財政出動スタンスへの政策大転換』

欧州では信用不安国債が断片的なデフォルトを繰り返し、米国では11月の選挙前からの中心議題であった財政の崖問題が未だ解決していない環境だけに2013年中の実現は困難ながら、当テーマについては12年9月のIMF・世界銀行総会でも言及され、アベノミクスがその先頭を走っている事から“きっかけ”しだいでは十分に可能とみています。そして、この際には世界経済の5%成長、日本経済の4%成長も果たされるはずです。

ここでもう一度初日の“欧米金融資本の思惑”を思い出してほしいのですが、彼らのバブル創造シナリオはこの金融緩和と財政出動によるポリシーミックス実現を持ってGOサインとなります、

この時こそ「100年に1度のバブル崩壊を本格修復するためのバブル時代への突入」となりますので、30代以上の現役世代にとっては投資・起業双方において人生最大のチャンスになるでしょう。

2013年の投資戦略は次回以降にまとめますが、「自分には何か大きいことを成しえる力がある!」とお感じの方は、今は“この時”に向けてじっくりと着実に力を蓄えていってください!

ただし、上げて挙げて落とすようで申し訳ありませんが、“きっかけ”としてはリーマンショック、ギリシアショック並みの第三の衝撃・・・、欧米金融大手や韓国経済の破綻、欧州信用不安国のデフォルト、中国水増し経済の崩壊などが想定されますので、事を急ぎすぎない事も念頭に。

次回はいよいよ『2013年の日本株戦略』へ!

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【2013年の日本株展望】その2:債券・為替市場

現在のマーケットを解釈する上で、『欧米金融資本の思惑が重要』であり、彼らの動向・目線から考察をスタートするトップダウン戦略が不可欠である事は昨日お伝えさせていただいた通りです。※ 詳細は昨日のコメントを参照ください。

今日は更に一歩進んでマーケット解釈へ進んでみましょう。

もちろん、ここでも日本国内の政治経済や市場展望を検討するのは時期尚早ですので、株式市場よりも圧倒的に規模の大きい債券・為替の展望へ。

■ 債券:日米独の低金利は継続!

債券市場については、主要国の財政不安や金融緩和の弊害として金利高トレンド入りを危惧する声が高まっています。日本においては、貿易赤字のトレンド化や安倍政権と日銀による緩和際策が“ハイパーインフレ”をもたらすとの警告もチラホラと。

結論からお話すれば・・・、当面は米独で2%前後、日本でも1%前後の低金利が継続するでしょう。

上記ハイパーインフレ説を唱える方の多くに、金融緩和によりジャブジャブになったマネーに加えて、“世界GDPの3,4倍の運用資金を持つ欧米金融資本”の投機的売り攻勢が金利上昇へと導くとする論調が目立ちますが、現状把握に抜けのある本末転倒なロジックであり、不安心理を高める事のみが目的の“悪質な愉快犯”の類と見ています。

なぜならば、再三お伝えしてきたように“欧米中銀の異例の金融緩和”の目的は、欧米金融資本=世界金融システムの崩壊を防ぐ事であり、健康体への過度の栄養供与とは種類が180度異なるからです。

需給で成り立っている市場原理からは可能性としての債券暴落はありえるものの、欧米金融資本にとって『債券急落→政府の国債償還停滞→損失拡大』を避けなければならない大前提を踏まえれば、その選択肢はなく、主要国でのハイパーインフレは机上の論理と言えます。

よって、米国やドイツなどでは年後半並みの1%〜2%前後、日本でも1%割れを常態とする低金利継続がメインシナリオに。※ 参考:米10年債(チャート)ドイツ10年債(チャート)、 日本10年債(チャート

※ 真にインフレを警戒すべきタイミングとしては「欧米大手金融機関が、政府公認で隠蔽している住宅ローン関連の損失をオープンにしてきたにもかかわらず、現状の超緩和策を継続した場合」と考えます。

※ 物価面でのアプローチは今回は割愛し、金利面だけでのインフレの有無についてまとめましたが、トップダウンから見れば結論は同じと考えています。

□ 為替:長期円安トレンドではない!

直近の円安基調を受けて、円高トレンドを見誤り続けてきた一部アナリストにより親の仇を討つが如く「長期円安トレンド入り」を囃す声が聞こえてきました。もちろんこれも愉快犯の一種。

ここまでご覧頂いた方はおぼろげに見えてきたと思いますが、重要なのは「如何に日本経済のファンダ面が弱いか。安倍政権の円安への強い意思」などではなく、「どのようにして欧米金融資本は損失を埋めて長期繁栄トレンドに回帰したがっているか!」であり、欧米経済の底上げ狙いも含めれば ユーロ安・ドル安・円高こそ彼らの目的に叶う戦略となります。

昨日のコメントで、彼らが『短期的には振幅の大きい相場を作って、長期的にはバブル育成を計ってくる』とお伝えしましたが、これは為替市場にもそっくりそのまま当てはまり・・・、「短期的には投機的にユーロ買い・円売りとその巻き戻しでボラティリティを高めつつ、長期的にはユーロ安・ドル高(結果として円高)に持って行きたい」と読むのが賢明でしょう。

そもそも、「2000兆円規模の隠れ損失を内包する欧米金融機関の救済」が使命付けられている欧米中銀の緩和意欲と、痛みの少ない国内金融市場での日銀の10兆、20兆クラスの緩和意欲では あまりにレベルが違います

為替での短期は1,2年スパンで考えていますので、株式市場においては円安トレンドを前提とした戦略構築も有効ですが、長期資産運用としての(スイスフランを除く)外債買いはおススメしません。※ 

本日はここまでに!

□ 後記 : 説明不足から所々に乱暴に映るロジックもあるかと思いますが、最終的な目的は『来年の株式市場でどうやって儲けるか』であり、そのために「悩まなくて良い場面で悩まないことも重要なテクニック」と考えての事とご理解いただけると幸いです。

次回以降は、世界経済と日本経済を経由して本題の日本株の展望へと駒を進めていきたいと思います。

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【2013年の日本株展望】その1:ビッグマネーの思惑!

6連休を生かして、来年の日本株の展望・戦略をまとめたいと思います。

この手の解説のほとんど全てが「来年の日本株は、序盤は安倍政権が期待を裏切るか否か次第。焦点は7月の参議院選挙までに自公が国民が納得する結果を出せるか、それによりねじれ国会を解消して、政治の前進力が高まるかが焦点」からスタートして、「春先堅調、夏場軟調、年末堅調」といった具合かと思います。

身近なところに解を求めたい気持ちは分かりますが、『 2013年も欧米金融資本の事情と都合により日本株が上下する』が大前提となりますので、日本の政治経済の状況は最初に考察するポイントではありません!

□ 欧米金融資本の現状 : 米不動産バブルの穴埋め期

現在の世界のGDP総額が約5000兆円、欧米金融大手のデリバティブ残高はその3〜4倍の1.5京円〜2.0京円と言われており、これが実体経済がマーケットを動かすだけなく、時としてマーケットが実体経済を動かす源泉になっています。

平たく言えば、「マーケット=欧州金融資本がNOといえば好景気での株価下落」は十分にありえるのです。

同じことは為替についても言えます。一般的には日本の貿易・経常収支などを細かく分析して、その結果円安という結論を導く論法が目立ちますが、あくまでメインは欧米金融資本、そのひざもとの欧米政治・経済状況次第となりますので、日本からの目線で為替(円相場)を読み解こうとするのは非常にナンセンス

では欧米金融“機関”の表面的な業績(7−9月期)ですが・・・、ゴールドマン・サックスが増配&自社株買い、JPモルガンが過去最高の純利益、BNPパリバも前年比で2倍の利益を叩き出すなど最悪期は脱したかに見えます。しかし、これも短期的なマーケット浮上のための一つの仕掛け。

欧米金融‘機関’の本体部分から政府公認の飛ばしにより切り離された住宅ローン関連の不良債権は、(未だまともに値のつかないMBSも存在するだけに推定ですが)2000兆円に上るとも目されており、欧米金融“資本”全体で見た場合は、まだまだ窮地が続いています。

おさらいすると、欧米金融資本は、現在の世界GDPの3倍程度のマネーを動かし、世界のGDPの4割近くの不良債権を抱えている = リーマン・ショックの後遺症に苛まれている状況です。

□ 起伏の大きい相場を作りながらバブルへ!

この大ダメージを引きずっている欧米金融資本の次の行動を読むことが2013年のマーケットを解く大きな鍵になります。

彼らのマイナス面は上記の通りですので、プラス面に着目すると・・・、彼らが政治(家)を動かす力、ニュースを動かす力、マーケットを動かす力に卓越している事はご承知の通り。(FRB・ECBによる無制限の金融緩和策も 「景気テコ入れ」を建て前とした欧米金融資本の救済策。この話は長くなるので割愛します。)

「それらを右から左に動かせる」わけではありませんので、下準備に数年かけることもありますが、端的にまとめれば そのマイナスの解消+アルファを計るべく、『短期的には起伏の大きい動きを作って日銭を稼ぎ、長期的にはバブルを作って巨額のリターンを狙う』が彼らの現在のノーマルスタンスと見るのが妥当。

短期の起伏を演出するのは、自身の直接的な利害にも関わる“欧州金融システム”の不安増幅とその解消をメインに、ボルカールールの行方も乱高下要因としてケア。

2013年もギリシア・スペインを中心に、要所で悲観相場を演出してくるのは間違いありません。PIIGS国債の償還額は年々減少していく予定ですが、あくまで実体経済が現状維持できればの話。ご存知のように実際には緊縮財政&増税機運で南欧経済は炎上中。

となれば、欧米金融資本はブルマーケットを演出しながら、いつでも梯子を外すことが出来ます。

長期的なバブル相場についても、上記経緯から『幻想ではなく、現実』となるでしょう。※ 日銭稼ぎで資産は拡大しませんので。

そして、そのトリガーとなるのは本年中に何度もお話した『主要国財政スタンスの緊縮一辺倒から緩和策への移行』となるはずです。

この足がかりは9月のIMF・世界銀行総会でも示され、先進国では日本がその先頭を走ろうとしているように、つたないながらも芽が生えている状態です。

‘財政の崖’回避に1ヶ月以上も日柄を要している米国の状況を見ても、緊縮から緩和への政策変更には2,3年のスパンが必要となりそうですので、「これを持って今から積極的に投資しましょう」というわけではありませんが、“その時”がくるまで地力と意識を高めておくのが最善策となりそうです。

次回は上記を踏まえて、為替・債券・株式市場の展望に触れて行きたいと思います。

では、引き続きよい週末を!!☆

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7840 フランスベッド  『プロの銘柄分析!(303)』

7840 フランスベッド 株価

7840フランスベッド(フランスベッドホールディングス)は、フランスベッドと同じフランスベッドのメディカルサービスが統合して誕生。持ち株会社としてスタート。中高級路線を重視したブランディング。介護福祉の新分野展開に注目。

7840フランスベッドは、フランスベッドとフランスベッドメディカルサービスが統合して誕生した持ち株会社です。統合によりインテリア健康分野が4割になり代わってメディカルサービスが5割以上を占める構成に変化しています。
7840フランスベッドの業績は、急速に上昇しています。在宅向け拠点が増えたことにより介護用具の取引が拡大しています。施設向けも伸長しています。インテリア家具に関しては、マットレスの単価の引き上げと仕入れコストの削減がうまく噛み合い営業利益は続伸しています。売上高の伸びよりも営業利益や経常利益の伸びが著しいといえるでしょう。7840フランスベッドの来期は同じく介護用具が続伸し、インテリアも利益に貢献する見込みです。
7840フランスベッドの株価は、現在株価170円前後を推移しています。2009年まで当期利益も水面下に位置していましたが、そこから上昇基調になっています。同じく株価も100円以下から徐々に浮上してきました。ここ数ヶ月で株価も上昇し注目される銘柄となっています。出来高も明らかに増えていますが、長らく保有していた人や株価の安いときに買った人は、一度売り抜けたほうがよいと思われる株価です。
7840フランスベッドでは、三大都市圏に拠点を拡大中です。また、電動介護ベッドはCMなどが浸透してきています。インテリアに関しては2013には独自商品を投入する予定です。

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3659 ネクソン  『プロの銘柄分析!(302)』

3659 ネクソン 株価

3659ネクソンは、韓国で誕生したパソコンオンラインゲームの先駆け的企業。日本進出も果たす。売上は韓国が7割を占める。

3659ネクソンは、韓国で生まれたPC向けオンラインゲームの先駆者的な存在の企業です。2000年に日本に進出し、現在の日本の売上は全体の15%ほどになっていますが、未だに韓国の売上は70%を占めています。
3659ネクソンの業績は、収益基盤のPC向けオンラインゲームでは『メイプルストーリー』などが好調となっています。しかし、徐々に落ち込み傾向が鮮明になってきています。モバイルゲーム開発会社を買収したことによる費用負担が重く営業増益幅は縮小しています。ただ、売上や営業利益は通期で寄与し上乗せされます。韓国の売上は70%を占めていますが、競争激化となっていますので、他国でのユーザー増加が今後の鍵を握ります。
3659ネクソンの株価は、900円近くまで値を下げています。東証一部上場が2011年後半でしたが、一時期株価は1500円から1700円近くまで上昇していました。しかし、出来高はそれほど多くなくここへ来て株価も失速したような気がします。現在は株価も下降基調といえますので、しばらくは業績などと株価の推移をみて売り時買い時のタイミングを模索するべきでしょう。
3659ネクソンでは、買収戦略を加速しています。業界大手のクループスを2012年10月に買収しています。こちらの会社での海外展開を支援し、韓国や日本以外の市場開拓にも積極的です。また、モバイル市場に積極的に展開し、人気タイトルを大量にモバイル化して投入しています。

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3656 Klab  『プロの銘柄分析!(301)』

3656 Klab 株価

3656Klab(クラブ)は、ソフトウェアの受託開発で創業した企業だが、新規参入したソーシャルゲームで急成長した。『恋してキャバ嬢』などが代表作。

3656Klabは、『恋してキャバ嬢』などのヒット作をたくさん持つソーシャルゲームの有力企業です。2009年に参入したソーシャルゲームでヒット作を多数連発したため、3656Klabの業績は、急成長しています。現在ではソーシャル部門が売上げの9割を超える状況にまで成長しています。
3656Klabの業績は、前期のコンプガチャの影響が解消しています。また、国内で38本と海外で32本とソーシャルゲームを大量に投入します。これは前期の27本に比べても大幅に増加しています。しかし、競争激化と開発費の負担が重くなってきているのが懸念材料です。また、海外部門では日本よりも課金率が低いのも解決しなければならない問題です。
3656Klabの株価は、2012年の初頭では1000円を超えていました。その後順を追っていくと半ばごろには株価は370円台をつけ、大幅に下落しました。その後は株価600円台をキープしています。現在は若干勢いがなくなっており、株価は500円前半ですので、割安な株価になっています。
3656Klabでは、グループ企業を含めた人員を倍の1300人体制にする計画を持っています。海外向けの開発を重視するために多くの人材を投入していく見込みです。また、配当政策では投資活動を優先するため、今のところは無配を計画しています。当期に大量投入した新規ゲームがどれだけ売上に寄与するのか見極めたいところです。

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3649 PSC  『プロの銘柄分析!(300)』

3649 PSC 株価

3649PSCは、愛媛県に本部を置く医療システム企業。『クライオ』という病院、診療所向け医療用データ管理システム販売が主流。

3649PSCは、愛媛県に本社があり医療用のシステムでは急成長を遂げている企業です。特に病院、診療所向け医療用データ管理システム『クライオ』が好調で売り上げを急激に伸ばしています。また、ソフトウェアが7割以上を占めていますが、他にはハードウェアやメンテナンスなども付随する事業として展開しています。
3649PSCの業績は好調です。医療用データ管理システムは、代理店経由での販売が好調をキープしており、収益の拡大に大きく貢献しています。また、ハードウェア販売を縮小することにより採算がよくなったことも大きな要因です。従って、最高益を更新する見込みです。来期以降は、診療報酬の改定も追い風になりデータ管理システムは大病院向けに対しても大きく勢力を伸ばしています。
3649PSCの株価は、2011年のJASDAQ上場後株価500円以下が続いていましたが、2012年になって急激に株価が上昇しています。2012年5月には株価1万円に迫る勢いでしたが、現在の3649PSCの株価は、3000円台前半に落ち着いています。しかし、実態よりも株価が割高になっている可能性もあり、まだもう少し下がるのではないかとの予想もされています。株価2700円ほどが妥当ではないかとされています。
3649PSCでは、新しい展開を見せるとともに新規でウェブ・ローカル連携ツールを投入しています。院内文書作成システムと文書統合システムなどと一括して導入するなど売り込みの強化に力を入れています。

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3360 シップス  『プロの銘柄分析!(299)』

3360 シップス 株価

3360シップス(シップヘルスケアホールディングス)は、医療機器や設備を一括して販売。合わせて医療用診療材料も取り扱う。持ち株会社として調剤薬局や介護付有料老人ホームを運営。

3360シップスは、医療やヘルケアの分野で急激に業績を伸ばしています。売上高も2000億円を超える規模にまでなっています。診療材料や医療用消耗品の販売と共に、医療機関に対して医療機器と医療設備の製造販売やリースなどをメインに行っています。
3360シップスの業績は、前期に買収した有料老人ホームが増収要因となっています。しかし、利益にまでまだ貢献していないのが惜しいところです。稼ぎ頭の医療設備・機器販売は、複数の大型プロジェクト案件の取り扱いが増えたことにより業績も好調期を迎えています。来年度も医療設備・機器販売は大幅に伸びる見込みで当期純利益も更新を予想しています。
3360シップスの株価は、2000円台ですが、2011年初頭では株価1000円を行ったり来たりしていることを考えると2倍近い株価になっています。投資家にもにわかに人気が出てきており4000円を超える株価も見込めるとあって注目の銘柄になっています。株価の勢いは弱まっているもののまだ売り時は先になりそうな気配です。
3360シップスでは、新事業を積極的に展開中です。千葉県に小規模多機能施設を設置したり、デイサービスやリハビリ支援なども好調です。その他、調剤薬局の出店数もこの先どこまで伸びるか注目しておいてよいでしょう。3360シップスの成長分野への集中投資は先見の明がありそうです。

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2413 エムスリー 『プロの銘柄分析!(298)』

2413 エムスリー 株価

2413エムスリーは、医師向け情報サイトを運営し製薬会社の情報提供を支援している。マーケティングや調査、開業経営、治験サービスなど広がりを持たせた事業内容。ソニー系。

2413エムスリーは、ソニー系列の医療ポータルサイト運営を主な事業としています。近年の医療分野の注目度の高さもあり業績は右肩上がりとなっています。
2413エムスリーの業績は、主力の医療ポータル運営ではメール配信を実施したり、動画を作成したりと大手製薬会社からの活用度合いが増えています。2413エムスリーでは売上高は拡大していますが、少人数体制を守っており人件費の増大を防いでいます。そのため売上高が即利益に貢献する体質となっています。2413エムスリーでは新規分野である治験や電子カルテなどの企業を買収しており利益率は下がる傾向にあります。しかし、最高益は更新しています。
2413エムスリーの現在の株価は、14万円を超えています。しかしこの株価は実態よりもかなり割高な株価であるといえるでしょう。投資家の予想ではこのように割高であっても買いを支持しているところが多く、まだ株価が上昇する余地があるとみています。ちなみに2012年10月には株価は16万円を超えていましたので、再び急騰する可能性もあります。
2413エムスリーでは、電子カルテシステムで400件以上の導入をしているCMSを買収しました。電子カルテシステムと治験分野そして医療ポータルなどと相乗効果が発揮できると予想しています。

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1972年11月生まれ(51歳) 趣味:行動心理経済学、テニス、プランターのガーデニング

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