2013年の日本株戦略を考察するにあたっては、いきなりセクターや個別戦略を考察する前時代的なボトムアップ戦略ではなく、マクロなマネーの流れを掴んだ上でのトップダウン戦略が重要です。よって、1 欧米金融資本の思惑、2 債券・為替、3 世界・日本の経済動向&景況感の3回に分けて日本株を取り巻く環境をチェックしてきました。
ここまでの結論は・・・、『2013年は、バブル経済&相場に直決する欧米での政策大転換(財政緊縮から緩和へ)への準備段階として、“起伏の激しい地合い”が繰り返される』であり、そのバブルに乗るための助走期間として対処していくことが投資家としては重要!・・・でしたよね。
この前提を念頭に置きながら、日本株の立ち位置の確認、2013年の日本株展望を経由して、2013年の戦略へと歩を進めて行きたいと思います。
■ 日本株の立ち位置 : 循環物色まで
11月に安倍政権誕生が期待され始めてから日経平均は約1,500円の上昇に。この過程で 小泉政権時代の株価V字反転との比較、業績回復による現状の割安さなどを事細かに説明した強気論が飛び交っていますが、それら「国内事情からスタートする相場展望」の全ては物語としては面白いものの、戦略の前提としては無益なものと断じざるをえません。
すなわち、日本株の6,7割の売買シェアを維持する欧米金融資本にとって、「気が向けば買う、飽きたら売る」までの循環物色対象としての地位は 残念ながら今年も続きます。
■ 2013年の日本株展望
これまでの経緯に加えて、4半期末近辺に集中する欧州信用不安国債の償還や、欧米ヘッジファンドの決算(5,11月)・国内期末要因(3,9月)などを需給要因を踏まえると・・・2013年は概ね3ヶ月サイクルの小波を繰り返すと想定されます。
細かく見た場合・・・、今年前半は『足元の強地合いは1,2月中に天井(日経の上限は12,000円)→3月は中国全人代しだいも上値は限定的→5,6月は調整局面(日経の下限は9,000円)』が想定されます。
年後半は大きく3パターン。
メインシナリオは、『年前半のレンジ相場継続』。この場合、1,2月の高値が一年の高値になるでしょう。
楽観シナリオは『欧米市場での緊縮財政緩和によるバブル相場の芽生えに、アベノミクス効果がリンクした13,000円トライ』。※ バブル本格化の際は13,000円も通過点となりますが。
悲観シナリオは、欧米大手金融機関の破綻など前回お伝えしたリスクシナリオ=“第三の衝撃”や、米ボルカールールの厳格化と実施見通しによる“リスクポジションの一斉巻き戻し”がダイレクトに外資の日本株縮小に帰結するケース。この場合再び8,000円台前半までの下落も。
仮に資産運用としてリスク分散を計るのであれば、スイスフラン、物価連動債、不動産などと平行して日本株を位置づけ、株式投資への投入資金2000万円以下の場合、持ち株は5銘柄以下に留めるのが正攻法。
ターゲットとすべきテーマや個別銘柄は日々のコメントでご確認頂きたいですが、少なくとも半年・1年(以上)の長期投資を実践していくには時期尚早なことはお含みください。
では、2013年もよろしくお願いいたします!
良かったら1ポチよろしくです!
株式情報サークル・S研究所では、当方も一参加者として 上記のようなマクロ視点から個別戦略へ落とし込むトップダウン戦略を中心にコメントさせていただいています。「2013年を飛躍の年にしたい!」とお考えの方はご参加を検討下さい。
>> Sラボ参加概要
ここまでの結論は・・・、『2013年は、バブル経済&相場に直決する欧米での政策大転換(財政緊縮から緩和へ)への準備段階として、“起伏の激しい地合い”が繰り返される』であり、そのバブルに乗るための助走期間として対処していくことが投資家としては重要!・・・でしたよね。
この前提を念頭に置きながら、日本株の立ち位置の確認、2013年の日本株展望を経由して、2013年の戦略へと歩を進めて行きたいと思います。
■ 日本株の立ち位置 : 循環物色まで
11月に安倍政権誕生が期待され始めてから日経平均は約1,500円の上昇に。この過程で 小泉政権時代の株価V字反転との比較、業績回復による現状の割安さなどを事細かに説明した強気論が飛び交っていますが、それら「国内事情からスタートする相場展望」の全ては物語としては面白いものの、戦略の前提としては無益なものと断じざるをえません。
すなわち、日本株の6,7割の売買シェアを維持する欧米金融資本にとって、「気が向けば買う、飽きたら売る」までの循環物色対象としての地位は 残念ながら今年も続きます。
■ 2013年の日本株展望
これまでの経緯に加えて、4半期末近辺に集中する欧州信用不安国債の償還や、欧米ヘッジファンドの決算(5,11月)・国内期末要因(3,9月)などを需給要因を踏まえると・・・2013年は概ね3ヶ月サイクルの小波を繰り返すと想定されます。
細かく見た場合・・・、今年前半は『足元の強地合いは1,2月中に天井(日経の上限は12,000円)→3月は中国全人代しだいも上値は限定的→5,6月は調整局面(日経の下限は9,000円)』が想定されます。
年後半は大きく3パターン。
メインシナリオは、『年前半のレンジ相場継続』。この場合、1,2月の高値が一年の高値になるでしょう。
楽観シナリオは『欧米市場での緊縮財政緩和によるバブル相場の芽生えに、アベノミクス効果がリンクした13,000円トライ』。※ バブル本格化の際は13,000円も通過点となりますが。
悲観シナリオは、欧米大手金融機関の破綻など前回お伝えしたリスクシナリオ=“第三の衝撃”や、米ボルカールールの厳格化と実施見通しによる“リスクポジションの一斉巻き戻し”がダイレクトに外資の日本株縮小に帰結するケース。この場合再び8,000円台前半までの下落も。
■ 2013年の日本株戦略:大望と適応力、選択と集中!!
バブル経済・相場への信念を胸に留めながら、その準備段階としての乱高下に対する“適応力”も併せ持って臨みたいところ。具体的には、昨年1月、6月、7月、11月の強気度アップ戦略の最重要指針とした“ユーロ円”トレンドに逆らわない強弱策で臨むのがセオリー。
また、上記環境で日本株を複数銘柄保有したところで分散効果は限定的。10銘柄持っていたところで「上がる時は多くて6銘柄、下がる時は全滅」となるのが関の山ですので、銘柄と資金・意識の集中も成果を上げるには不可欠な条件となります。仮に資産運用としてリスク分散を計るのであれば、スイスフラン、物価連動債、不動産などと平行して日本株を位置づけ、株式投資への投入資金2000万円以下の場合、持ち株は5銘柄以下に留めるのが正攻法。
ターゲットとすべきテーマや個別銘柄は日々のコメントでご確認頂きたいですが、少なくとも半年・1年(以上)の長期投資を実践していくには時期尚早なことはお含みください。
では、2013年もよろしくお願いいたします!
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株式情報サークル・S研究所では、当方も一参加者として 上記のようなマクロ視点から個別戦略へ落とし込むトップダウン戦略を中心にコメントさせていただいています。「2013年を飛躍の年にしたい!」とお考えの方はご参加を検討下さい。
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