おはようございます。

昨日のNY株式市場は反落。注目の11月米雇用統計は非農業部門の雇用者数の増加幅(21万人)が市場予想(58.3万人)を下回り、平均時給の伸び率も鈍化したものの、FRBの金融引き締めへピッチの緩和思惑が追い風となって寄り付き直後に34,801ドル(+161)まで上昇。しかし、国内オミクロン型コロナの感染者増加に伴う経済活動の制限への警戒感から10時前に前日比マイナス圏に突入。15時過ぎに34,264ドル(−375)まで下値を切り下げた後、引けにかけて下げ幅を急速に縮小する荒い値動きに。ナスダックは テスラ、エヌビディア、AMDが売られて大幅反落。

NYダウ 34,580ドル −59、ナスダック 15,085 −295
米10年債利回り 1.357% −0.089、為替 112.83円/ドル
NY原油 66.22 −0.28、CME225 27,790円

■ テクニカル : 米10年債利回りの軟勢(米国債買い)とドルインデックスの騰勢(ドル買い)が
世界的金融資本のリスク回避志向を示唆。NYダウは木曜の大陽線と週末の長めの下ヒゲによって水曜安値34,006ドルでの底打ちムードを強めているものの、本格反騰トレンド入りへの過度の期待は避けるのが賢明。

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【主な政治経済イベント】
12/7  (火)米中11月貿易収支
12/9  (木)中国11月消費者物価、米決算:ブロードコム
12/10(金)米11月消費者物価
12/14,15:米FOMC

■ NY市場展望 : リバウンド優位も波乱含み!

11月上旬36,000ドル台半ばから11月末34,000ドル水準までの暴落に対するリバウンド基調の継続が本線。以下のリスク要因を背景とする乱高下もリアルシナリオとして注意すべきですが、翌週のFOMCを前に過度の強弱トレンドは生じにくいと判断。
想定コアレンジは34,200〜35,300ドル。

リスク要因はオミクロン型コロナ、インフレ動向とFRBの金融政策への思惑の2点。

(1)オミクロン型コロナに関しては、感染拡大ピッチとファイザー・モデルナワクチンの効用の程度が焦点。特にワクチンの効用が確認されるようなら先物での買い仕掛けにより35,000ドル台後半までの上振れも期待される反面、(先週の急落材料となった)モデルナCEOの見立て通りに効果が低い場合には世界経済の失速リスクがネックとなる34,000ドル割れに警戒。

(2)週末の11月消費者物価については、前年比での伸びが1990年以来最大となった10月CPI(前年同月比+6.2%)の流れを引き継ぐ高いインフレ率 → 弱材料化が本線。FOMC前のブラックアウト期間入りによりFRB要人からの金融政策に関する発言は停止されるため、世界的金融資本の都合や思惑先行で債券・株式需給が乱高下するシーンに要注意。

週末も応援よろしくです!☆
     


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