おはようございます。

昨日のNY株式市場は続伸。欧州タイムにドイツ銀行が信用不安で売り込まれた経緯から、売り優勢でスタートした後、10時ごろには31,805ドル(−300)まで軟化。しかし、ブラード・セントルイス連銀総裁の「金融ストレスを抑えこめる確率は8割程度」発言をはじめとするFRB要人による金融システム維持に向けた自信、信用不安解消のための利上げ打ち止め期待などが下支えとなり、引けにかけては押し目買い優位で推移。ナスダックも小幅に続伸。

NYダウ 32,237ドル +132
ナスダック 11,823 +36
米10年債利回り 3.374% −0.047 
為替 130.73円/ドル
NY原油 69.20 −0.76
日経先物(6月限) 27,130円 −50

□ テクニカル : NYダウは下落トレンドを継続中。低水準でのMACD陽転、32,000ドル・10日線付近での下値抵抗感を踏まえれば、2月以降の高値を結んだレジスタンスライン超えに際しては、あっさりと33,000ドル台を回復しそうです。ナスダックは11,000p水準からの反騰トレンドを維持。

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米10年債利回りは売り優勢の形状。直近は債券買い(金利低下)と株式売りがペアとなるケースが多いだけに、株式市場への悪影響継続に警戒。“周囲に半歩先んじた強気度アップ”を意識されている投資家さんは、リスク回避ムードの象徴となってきたドイツ銀行株の下げ一服感 → 米10年債利回りの反転 → NY株高・ドル円高 → 日本株高...シナリオを是非念頭に。

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【主な政治経済イベント】
3/27(月)独3月Ifo景況感指数
3/28(火)米3月CB消費者信頼感指数、決算:マイクロン
3/30(木)米10−12月期GDP確報値
3/31(金)米2月個人消費支出・個人所得

■ NY展望 :「リスク回避トレード」の巻き戻し優位!

ドイツ銀行や米10年債利回りの鋭角な下値切り下げが示すように、短期的には金融システムへの警戒は相応部分を織り込み済み。これらのテクニカル反発余地 、FRBの矢継ぎ早の対応、5月FOMCでの利上げ打ち止め思惑なども踏まえれば、債券買い(金利低下)株式売りのリスク回避トレードの巻き戻しによる堅調地合いが本命視されます。想定レンジは先週末終値32,237ドルに対して強めの32,000−32,800ドル。

リスクシナリオとしては、金融システム不安に絡めたネガティブサプライズ、米インフレ指標(28日の消費者信頼感指数、31日のPCBデフレータ)を経たFRBの利上げ打ち止め期待の剥落などに起因する31,000ドル台前半までの一段安をケア。

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