おはようございます。
昨日のNY株式市場は続伸にて最高値を更新。注目の7月個人消費支出物価指数(PCEデフレータ)はコア指数が市場予想の前年同月比+2.7%に対して+2.6%で着地。FRBの9月利下げ期待を高めて寄り付き早々に41,400ドル台まで上昇すると、翌日からの3連休を意識した利確売りにて41,100ドル台まで軟化。しかし、引けにかけては先物主導で騰勢を強め、一日の高値圏で取引を終了。
昨日のNY株式市場は続伸にて最高値を更新。注目の7月個人消費支出物価指数(PCEデフレータ)はコア指数が市場予想の前年同月比+2.7%に対して+2.6%で着地。FRBの9月利下げ期待を高めて寄り付き早々に41,400ドル台まで上昇すると、翌日からの3連休を意識した利確売りにて41,100ドル台まで軟化。しかし、引けにかけては先物主導で騰勢を強め、一日の高値圏で取引を終了。
ナスダックは3日ぶりに反発。アマゾン、テスラ、半導体株が指数高を牽引。
NYダウ 41,563ドル +228
ナスダック 17,713 +197
米10年債利回り 3.908% +0.043
為替 146.20円/ドル
日経先物 39,060円 +350
□ テクニカル : 米10年債利回り(長期金利)は、3.75%水準を厚めの下値抵抗帯とする低位持ち合いの継続が本線。
直近のNY株高の主要因は「米景況感の回復」と解説されるケースが増えていますが、名目金利(3.9%水準)− 期待インフレ率(BEI)2.15%水準 = 1.7%台まで低下している実質金利を踏まえれば、世界的金融資本による「米景気の先行き不安」は継続していると捉えるのがスマート。
言い換えれば、現在のNY株高は短期筋主体のマネーゲーム色が強く、景況感は改善していない → 9月序盤の米重要マクロ指標にて(かりそめの)景気回復期待が後退するなら、米長期居金利の低迷に呼応する格好でNY株が鋭角に下落するシーンが警戒されます。
反対に、マクロ指標が米経済の良化傾向を示唆する場合には、米長期金利の上昇を伴うNY株高が期待されます。※ この場合、日本株にとってはドル円高(円安)NY株高による二重の追い風効果に。
□ テクニカル : 米10年債利回り(長期金利)は、3.75%水準を厚めの下値抵抗帯とする低位持ち合いの継続が本線。
直近のNY株高の主要因は「米景況感の回復」と解説されるケースが増えていますが、名目金利(3.9%水準)− 期待インフレ率(BEI)2.15%水準 = 1.7%台まで低下している実質金利を踏まえれば、世界的金融資本による「米景気の先行き不安」は継続していると捉えるのがスマート。
言い換えれば、現在のNY株高は短期筋主体のマネーゲーム色が強く、景況感は改善していない → 9月序盤の米重要マクロ指標にて(かりそめの)景気回復期待が後退するなら、米長期居金利の低迷に呼応する格好でNY株が鋭角に下落するシーンが警戒されます。
反対に、マクロ指標が米経済の良化傾向を示唆する場合には、米長期金利の上昇を伴うNY株高が期待されます。※ この場合、日本株にとってはドル円高(円安)NY株高による二重の追い風効果に。
NYダウは、右肩上がりの10日線をサポートラインとする「上昇トレンド継続」優位の形状。ただし、8月序盤からのロングランの堅調地合いによる利確バイアスの増幅、高水準でのMACD陰転余地などを踏まえれば、目先で騰勢が一服 → 持ち合いによる日柄調整 or 高値から1,000ドル近い下落による値幅調整に移行するとみておくのがスマート。
【主な政治・経済イベント】
9/2(月)NY休場(労働感謝の日)
9/3(火)米8月ISM製造業景気指数
9/4(水)米7月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)
9/5(木)米8月ISM非製造業景気指数
9/6(金)米8月雇用統計
■ NY株展望 : 短期上昇トレンドの最終局面
PCEデフレータの無難な通過によるFRBの利下げ期待と米景況感の回復を背景(建て前)とした「短期上昇トレンドの継続」をベースとしながら、ISM指数やJOLTS、雇用統計などの重要マクロ指標を加減した推移へ。想定レンジは40,800−42,400ドル。
ただし、陰転間近のMACDが示唆するテクニカル調整余地、9月半ばのFOMC前のポジション整理需要などを踏まえれば、8月序盤以降の短期上昇トレンドは最終局面を迎えているとみるのが賢明。
マクロ指標を経て景気回復期待が剥落する場合には、債券買い(金利低下)・株式売りのリスク回避トレード進展による40,500ドル割れ...をリスクシナリオとして念頭に。