おはようございます。

昨日のNY株式市場は3日続伸。目立った買い材料が見当たらない中、翌週のFOMCでの0.5%利下げを織り込む動きが再燃し、債券買い(金利低下)株式買いが進展。昼に41,533ドル(+437)まで上昇すると、引けにかけても41,400ドルを挟んで堅調に推移。

ナスダックは5日続伸。主要銘柄は高安マチマチだったものの、マイクロン、TI、AMATなど半導体の一角が指数高を牽引。

日経先物はNY株高をドル円安が相殺し、前日比120円安で取引を終了。

NYダウ 41,393ドル +297
ナスダック 17,683 +114
米10年債利回り 3.662 −0.016
為替 140.88円/ドル
日経先物 36,170円 −120

□ テクニカル : 世界的なリスクマネーの強弱感を計る上で最も重要な米10年債利回り(長期金利)は4月以降の下落トレンドを継続。FRBの利下げを織り込む自然な流れにも映りますが、中国・欧州のみならず、米国の景気後退を見越したリスク回避の動きが継続している可能性に要注意。

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NYダウは10日線超え、5日・10日線のゴールデンクロスなどが、9/11安値(39,993ドル)での底打ち反騰トレンド入りを示唆。終値ベースでの月初からの下げ幅(約1,200ドル)の倍返しとなる、42,500-43,000ドルレンジへの上振れが視野に。

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【主な政治経済イベント】
9/16(月)米9月NY連銀製造業景気指数
9/17(火)米FOMC(〜19)、8月小売売上高
9/18(水)パウエルFRB議長会見
9/19(木)米9月FF連銀製造業景気指数、決算:フェデックス

■ NY株展望 : 上値探求トレンド ± 景況感

テクニカル良化を追い風とする上値探求トレンドをベースとしながら、FOMCでの利下げ幅と今後の金融政策への思惑、景況感などを加減した推移へ。想定コアレンジは41,000−42,000ドル。

FOMCの利下げ幅予想は0.25%と0.5%で五分五分。0.5%利下げによるハイテク主導の株高を本命視していますが、0.25%利下げの場合の失望売りの他、0.5%決着でも「大幅利下げが可能なほど米経済は弱い」との思惑にて売り仕掛けが入る可能性があるため、結果よりも反応に注目して売買戦略を組み立てるのがおススメ。

※ 中長期シナリオとしては、長期金利の軟化傾向が示す「世界的金融資本のリスク回避姿勢」に要注意。現在のように米金利動向とNY株が逆相関で推移するケースも珍しくはありませんが、最終的には金利トレンドに株価が追随する動きとなります。

よって、「米金利軟化中のNY株高は短期的な現象」と捉えるのが得策。実質的な米ハイテク大手ETFであるオルカンについてもリバウンド局面で一定数を売却 → 11月の米大統領選以降に買い増しか手仕舞いかを選択するのが賢明。

なお、トランプ氏、ハリス氏のどちらが大統領になっても(仕掛け買いによる短期的な株価上振れはあっても)米経済が長期的明るさを取り戻す可能性は低いとみておくのがスマート。

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日本株展望は明日の午前中にアップします。

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