おはようございます。

昨日のNY株式市場は急反発にて最高値を更新。朝方発表された9月生産者物価(PPI)は前月比横ばいで着地。市場予想(+0.1%)を下回った事でFRBの利下げ継続期待を高めた他、好決算のJPモルガンが金融株の追い風となって買いが先行。原油市況の騰勢一服も景気敏感セクター買いを誘発し、一日の高値水準で取引を終了。

ナスダックは小幅に反発。アマゾン、メタ、エヌビディア、マイクロンが指数高を主導した一方、テスラ株安が足かせに。

日経先物もマイルドに上昇。一時39,940円まで買われたものの、米長期金利の騰勢に反して伸びを欠いたドル円、節目の40,000円を意識した利確売りに押される展開。

NYダウ 42,863ドル +409
ナスダック 18,342 +60
米10年債利回り 4.105% +0.040
為替 149.14円/ドル
日経先物 39,760円 +150
 
□ テクニカル : NYダウは9月半ばから10月前半にかけての42,000ドル台前半をコアレンジとする持ち合いからの脱却 → 右肩上がりの10日・20日線をサポートラインとする上値模索トレンド...優位の形状。ただし、9月半ば以降MACDが高水準で推移しているため、一本の大陰線で一気に調整色を強める展開には要注意。

big (1)

米10年債利回り(長期金利)は、9月3.6%台を底値とする反騰トレンドを継続中。FRBの金融政策同様に0.25%ずつのレンジ変更が常となるため、目先は騰勢一服 → 4.00−4.25レンジの持ち合い化が本線。

なお、4月以降の米金利の下落局面で「米金利の低下は世界的金融資本による米経済への不信感を示唆」とお伝えしてきた経緯から、マイルドな米金利上昇はNY株高を予兆している側面も念頭に。

※ 米長期金利の上昇はドル円の上昇とほぼ同義。日本株にとってはNY株高・ドル円高のWの追い風効果に期待。

big (2)

【主な政治経済イベント】
10/14(火)米10月NY連銀製造業景気指数、決算:ユナイテッドヘルス、ゴールドマン
10/15(水)米決算:モルガンスタンレー、(欧)ASML
10/16(木)ECB理事会、米9月小売売上高、10月FF連銀製造業景気指数、決算:ネットフリックス、(台)TSMC
10/17(金)中国9月鉱工業生産、小売売上高、米9月住宅着工

■ NY株展望 : 上値模索トレンド ± 半導体大手の決算

FRBの利下げによる米経済の安定成長とリスクマネーの増幅(流動性回復)への期待感を背景とする上値模索トレンド継続がメインシナリオ。想定レンジは42,500−43,500ドル。

現実的なリスクシナリオとしては、米マクロ指標とASML・TSMCの決算を‘建て前’とした利確ラッシュ → 42,000ドル割れをケア。

<< 予定されているイベントと市場の反応予想 >>

△ 米7−9月期決算 : 金融・非鉄を中心に減益予想が散見されていたものの、JPモルガンが好発進しただけに、総じて中立〜買い材料化を予想。

△ 米マクロ指標 : 「マイルドな経済成長とインフレ傾向」示唆による株価の下支え効果に期待。

△ ECB理事会 : 0.25%の追加利下げと今後の段階的利下げへの言及 → 日米マーケットへの影響は限定的となる流れが本線

△▼ 半導体大手の決算 :半導体大手ASML(蘭)、TSMC(台)の決算は来週の最注目イベント。TSMCに関しては9日発表の7−9月期売上高が良好な内容で着地したものの、成長ペースの鈍化が懸念されているため、10−12月期の見通し次第の乱高下に警戒。

▼ 中東情勢 : イスラエルとテロ組織との紛争に関しては、市場想定内の悪化なら無風通過。現状で可能性は低いものの、イスラエル・イラン軍事紛争の本格化懸念に際しては日米株の鋭角な下落が視野に。

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