おはようございます。

昨日のNY株式市場は長期金利の浮沈に一喜一憂した末に続落。前日までの4日で900ドル余りの下落の反動、金利の騰勢一服感などを買い材料視し、10時過ぎに42,594ドル(+220)まで上昇したものの、長期金利が再度4.25%の節目を超えてくるとリスク回避売りが増幅。13時台に42,051ドル(−322)まで下落した後、引けにかけての戻りも限定的に。

ナスダックは続伸。前日急騰のテスラを中心に主要銘柄が全面高。

日経先物は衆議院選を前に売り方の買戻しが膨らんで38,380円(+370)まで上昇したものの、戻り売りに押されて前日比小幅高で取引を終了。

NYダウ 42,114ドル −259
ナスダック 18,518 +103
米10年債利回り 4.25% +0.028
為替 152.28円/ドル
日経先物 38,070円 +60

□ テクニカル : NYダウは高水準でのMACD陰転、10日線からの下放れなどが下落トレンド継続を示唆。下値メドは9月以降の上昇幅のフィボナッチ押し(0.382)水準となる42,100ドル台、8−10月の上昇幅のフィボナッチ押し水準となる41,500ドル台がそれぞれ強めの抵抗帯として意識されます。

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米長期金利は上昇トレンド継続が本線。もっとも、9月半ばからの過熱気味な上昇、節目の4.25%水準での下げ圧力(買い需要)を踏まえれば、持ち合いによる日柄調整 or 4.0%水準までの値幅調整も視野に。※ 現状の米金利とNY株の逆相関性(金利高 → 株安、金利低下 → 株安)も念頭に。

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【主な政治・経済イベント】
10/29(火)米9月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、8月ケース・シラー米住宅価格指数、10月CB消費者信頼感指数、決算:アルファベット、AMD、シスコ
10/30(水)米10月ADP雇用報告、7−9月期GDP速報値、決算:マイクソフト、メタ
10/31(木)米9月個人消費支出、決算:アップル、アマゾン、インテル
11/1  (金)米10月雇用統計、10月ISM製造業景気指数

■ NY株展望 : 続・利確賛成ムード± 金利動向

新政権による財政拡大や中国との関係悪化によるインフレ再燃・FRBの利下げピッチ鈍化への警戒感を“建て前”とした利確賛成ムードを引き継ぎつつ、月末月初の重要マクロ指標・主要企業決算の内容と金利動向などを加減した推移へ。想定レンジは41,500−42,600ドル。

予定されているイベントでは、火曜の雇用動態調査(JOLTS)求人件数、アルファベットの決算、水曜のADP雇用報告、マイクロソフトの決算、木曜の個人消費支出インフレ指標(PCEデフレータ)、アップル、アマゾンの決算、週末の雇用統計などが注目され、それぞれにNYダウを200ドル超上下させうる事案としてケア

もっとも、(折に触れてお伝えしているように)現在の軟勢は米大統領選前の利益確定売りが主目的であり、新政権の財政拡大のマイナス面(インフレ懸念・金利上昇)の織り込み一巡後は、プラス面(景気浮揚)への見直しによる反騰トレンド入りがメインシナリオ。

よって、来週のイベントがらみの乱高下はあくまで単発的な事象であり、大局強気スタンスを維持したままマーケットを俯瞰するのが正攻法となりそうです。

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