本日の日経平均は急反発。昨日の衆議院選における与党過半数割れによる政治混乱(第二次石破ショック)、立憲民主党の暗躍による中国支配の進展・日本経済の先行き悲壮感(立憲ショック)などを警戒した欧米系金融資本による先物売りにて寄りから37,757円(−155)まで軟化。しかし、直近2週間で約2,000円もの下落により政情不安の相応を織り込んでいた経緯や悪材料出尽くし感を背景に、先物での売り方の買戻しが増幅。NY株先物やドル円の騰勢も追い風に14時過ぎに38,740円(+826)まで上昇すると、引けにかけてもしっかりと推移。

東証主力株は値がさ・ハイテク株を中心に概ね堅調。個別では4519 中外製薬が前日比10%超の急騰となった他、4902 コニカミノルタ、6525 KOKUSAI、6146 ディスコ、6723 ルネサス、6920 レーザーテック、6857 アドバンテスト、6526 ソシオネクスト、3099 三越伊勢丹、7203 トヨタなどが前日比4%超上昇。

日経平均 380,605円 +691、Topix 2,657 +39
日経先物 38,670円、為替 153.45円/ドル
NYダウ先物 42,489ドル +168

□ テクニカル : 9−10月の上昇幅のフィボナッチ(0.382)押し水準となる38,200円から38,000円レンジでの下げ渋り後、本日の9日ぶりの終値5日線超えにより、直近安値37,700円台での底打ち気配が浮上。トレンド陽転サインとしている「3日程度の騰勢継続」には水曜までの経過を確認する必要がありますが、もう片方の現在38,700円付近に控える「10日線上抜け」は明日中の達成が視野に。※ 現状では10日線付近でのリバウンド一巡 → 売り直しによる37,000円台前半までの下振れに油断は禁物。

big (10)

中小型株は 断続的にウォッチ銘柄で取り上げてきた 3778 さくらインターネットの他、7199 プレミアG、6323 ローツェ、3696 セレス、7522 ワタミ、3350 メタプラネット、7711 助川電工、6324 ハーモニックドライブ、215A タイミー、2936 ベースフード、5580 プロディライト、5616 雨風太陽などに短期資金が流入。主役クラスは総じて堅調。

【ウォッチ銘柄】

△▼ 9158 シーユーシー
9月中間期経常益が前年同期比93.4%増の20億円で着地。通期予想進捗率は91%に。5724 アサカ理研、2288 丸大食品、6508 明電舎、3747 インタートレードなどとともに割り切り対象でケア。フルッタフルッタ(2586)も材料絡みの上振れ狙いで継続注視。

△ 4813 Access、6835 アライドテレシス
テクニカル改善後のリベンジ狙いで継続注視。旧Sラボ銘柄ではDeNA(2432)も持ち株とのキャラやチャートの重複に注意しながらスイング狙いで注目。

△ 3778 さくらインターネット
待ち伏せ買い狙いで継続注視中。本日引け後の中間決算は経常益が従来予想の9.5億円を上回る11億円で着地。先週の打診買い → 本日の動意確認後の買い増し...で対応していただいた方は、明日の上昇局面では半数を利確(→押し目買い直し)・残りをホールド対応がおススメ。

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■ 後記 : 今晩のNY市場は、東京タイムのNY株先物なりの堅調地合いをベースに、金利動向や景気・企業業績への思惑を加減した推移へ。想定レンジは42,100−42,450ドル。前日終値42,114ドル。

明日の日本市場は、立憲ショック一巡感やテクニカル底打ち気配が下支えとなる一方、日銀会合(10/30,31)、週末にかけての米リスクイベントを見極めたいとの思惑や戻り売りバイアスが重石となる38,400−38,800円レンジの推移が本線。

リスクシナリオとしてはテクニカル要因(10日線際からの売り直し)主導の38,000円台序盤までの下落、楽観シナリオとしては(直近の立憲ショック織り込み相場では軽視され続けてきた)ドル円の騰勢に対する再評価 → 39,000円トライを念頭に。

明日の売買戦略に関しては・・・、テクニカル・市場マインドともに底打ち反転気配を強めているものの、週末にかけての重要イベントラッシュを踏まえれば油断は禁物。よって、大局強気スタンスは維持しつつ、今週の主戦略である「突っ込み買い・吹き値売りによる体勢の建て直し」の優先が正攻法と判断。

では 本日もお疲れ様でした。
  
「日経レバ、さくらインターネット見てたよ、」・・・こちらも是非!☆

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★☆Sラボ戦略(抄):今週から11月半ばの決算シーズン中の個別株動向は、大まかに(1)好決算銘柄の乱高下、(2)大半の銘柄の日経なりの上下、(3)地合い不問の弱トレンド形成、(4)地合い不問の好トレンド形成...の4タイプに分かれます。

全体相場同様に個別に関しても、目先の乱高下が単発的なものかトレンド性を有するものかの判断は難解ですが、先週中に「衆議院選付近の地合い悪化は勝負どころ!」とお伝えしてきた経緯、本日のリバウンド局面での余力拡大策を踏まえ、早ければ明日にも(4)地合い不問の好トレンド形成狙いの☆★新銘柄の仕込みを開始する予定です。

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