おはようございます。

昨日のNY株式市場は反発。10月雇用統計は非農業部門の雇用増加が冴えない結果(前月比+1万人、市場予想+10万人)となったものの、ストライキやハリケーンなど一時要因の影響が大きいとの見方から景況感の悪化を回避した一方、23年7月以来の低水準にとどまった10月ISM製造業景気指数とともに翌週のFOMCでの0.25%利下げをサポートする内容と受け取られて買いが先行。

11時台に42,326ドル(+562)まで上昇すると、引けにかけては週末のポジション縮小バイアス、テクニカル要因(10日線の壁)などが重石となって上げ幅を縮小。個別では好決算のアマゾン、インテル、シェブロンなどが指数高を牽引。

ナスダックも反発。ただし、長期金利の急騰がネックとなって主要銘柄は高安マチマチの推移に。

NYダウ 42,052ドル +288
ナスダック 18,239 +144
米10年債利回り 3.383% +0.093
為替 153.02円/ドル
日経先物 38,600円 +480

□ テクニカル : 商い増加傾向が底打ち気配を漂わせているものの、右肩下がりの10日線をレジスタンスとする「10/21を起点とする下落トレンド継続」優位の形状。当面の下値は、8−10月の上昇幅のフィボナッチ押し水準となる41,500ドル台が、上値は10日線が控える42,300ドル水準から節目の42,500ドル台が抵抗帯として意識されます。

big (12)

米10年債利回り(長期金利)は4.5%トライを視野に入れた上昇トレンドを継続。10月前半4%水準までの反発は米景況感の改善を背景としていたためNY株高に直結していたものの、10月後半の上昇はFRBの利下げピッチ鈍化を背景としているため株安要因として機能中。目先に関しても株価との逆相関(金利高→株安、金利低下→株高)に要注意。

big (11)

【主な政治・経済イベント】
11/5(火)米大統領選、10月ISM非製造業景気指数
11/6(水)米FOMC(〜7日)、決算:クアルコム
11/7(木)米パウエルFRB議長会見

■ NY株展望 : 「上昇トレンド回帰」優位も油断は禁物!

10月後半の下落過程にて、(1)最高値更新後の良識的なテクニカル調整、(2)新政権によるネガティブ要因への警戒、(3)FRBの利下げピッチ鈍化などの多くを織り込んだ可能性が高いため、イベント通過による買い安心感を背景とする上昇トレンド回帰を視野に入れた堅調地合いが本命視されます。想定レンジは41,800−42,800ドル。

リスクシナリオとしては、(1)テクニカル面での10日線の壁、(2)大統領選の混乱、(3)FRBのタカ派(金融引き締め)傾斜などに起因する41,000ドル台前半までの下押しに警戒。

楽観シナリオとしては(1)10日線超えによるテクニカル改善、(2)新政権のポジティブな側面に対する見直し買い、(3)FOMCでの0.5%利下げ、長期利下げ方針の再確認などに起因する43,000ドル超えを念頭に。

 (会員サークルより >>Sラボ参加案内

週末も応援よろしくです!☆
    


『 “不透明感”を分解して個々に処理!』

日本株展望は明日の午前中の更新予定です。来週の売買戦略は明日18時配信予定のメルマガを参照ください。
    
mglogo_c3