本日の日経平均は大幅続落。決定的な売り材料が見当たらない中、先週のトランプ買いから「トランプ政策のネガティブ面を警戒したリスク回避」への相場付きの変質を背景に売りが先行。14時過ぎからは先物に大口売りが散発し、38,600円(−775)まで下値を切り下げた末、38,721円で取引を終了。155円台を回復したドル円は、米インフレ懸念に伴う米長期金利高が主要因となっていたため、教科書通りの日本株買いには至らず。

東証主力株は値がさ株を中心に売り優勢。もっとも、日経平均の下げ幅が示すほどの悲壮感が広がらず、225銘柄の2割強は前日比プラス引けに。

日経平均 38,721円 −654、Topix 2,708 −33
日経先物 38,650円、為替 155.05円/ドル
NYダウ先物 43,945ドル −129

日経平均のテクニカルは、昨日お伝えした「短期上昇波動の終焉」に続く10日線割れにより‘正念場’が到来。目先で終値39,100円超えを果たすなら持ち合い相場へ、38,500円を割り込むなら「均衡表の雲上限が控える38,000円台序盤の攻防」が焦点に。

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中小型株は 9260 西本WIS、1975 朝日工業社、7220 武蔵精密、3328 Beenos、6465 ホシザキ、4819 デジタルガレージ、262A インターメスティック、5253 カバー、269A SAPEET、4259 エクサウィザーズ、6659 メディア・リンクスなどに短期資金が流入。

【ウォッチ & Sラボ銘柄】

△▼ 7851 カワセコンピュータサプライ
25年3月期経常益予想を0.1億円から0.3億円に上方修正。9338 インフォリッチ、9416 ビジョン、3681 ブイキューブ、246A アスア、3681 ブイキューブなどとともに割り切り対象でケア。

なお、アライドテレシス(6835)も24年12月期第3四半期経常益が前年同期比18.8%増の好内容で着地。動意を示すなら即転狙いで注目。※ 明日が10●円以下で寄り付くならノータッチ。

△ 7014 名村造船
昨日引け後の通期業績の上方修正は利確要因となりましたが、10日線に抵抗感を示した下ヒゲが上昇トレンド継続を示唆。こちらが肌に合う方は終値1,700円割れを手仕舞い条件とした買い直しも妙手。

★ 8614 東洋証券
11/5 524円 → 11/13 585円 +61 11.4%上昇
国内景気の浮揚感が乏しいままの地合い良化中は、東証主力・準主力系においては金融セクターと半導体セクターとのかかわり方が重要に。後者は個別間の差異が激しく、市場の評価ほどは儲からないケースが多いだけに、金融セクターでの足場固めを継続。

直近580円台半ばまでの上昇過程で5割程度を利確した後、明日も5●0円付近までの押し目買い直しスタンスで臨む予定です。

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その他の★☆新規買い対象銘柄は、☆ 2371 カカクコム、☆ 7000番台が直近高値圏を維持、トリッキーな中小型株物色を利用した ☆ 本日からの新銘柄即日4%弱上昇!

■ 後記
: 今晩のNY市場は、朝方発表される10月消費者物価(CPI)後のインフレ動向・FRBの金融政策に対する思惑なりの推移へ。今週のNY展望でお伝えしたように、米CPIや明日の米PPIに関しては「長期的なインフレ鈍化基調を示唆」による株価の下支え効果を本命視していますが、前日からの利確賛成ムードを踏まえれば、インフレに過剰反応を示した下振れに要注意。想定レンジは43,500−44,100ドル。
明日の日本市場は(米CPI後のNY市場に異変がなければ)39,000円台回復を視野に入れたリバウンド基調が本線。ただし、本日の下押しによりテクニカルと市場マインドが悪化しているため、外部環境次第では38,000円台前半までの下落に警戒。

※ 中小型株全般に関しては、昨日のスタンダート低位株の興隆を警戒サイン(物色の末期症状の可能性)とした経緯からも、地合い良化には緩慢な反応を示す一方、地合いの悪化には‘投げ売り連鎖’を含めた過敏に反応するシーンに備えておきたいところ。

〜(略)〜

明日の売買戦略は以下の3点を意識。

(1)米CPIに異変がなければ大局強気スタンスを継続 : 今週の戦略でお伝えしたように、米物価指標が明確なインフレ再燃を示唆する場合を除けば、現況の「FRBの利下げサイクルを主要因とする長期上昇トレンド」の継続が大本線。

(2)トランプ買いからトランプ売りへの“相場の変質”への警戒 : トランプ政策に対する強弱感は、10月半ばからのネガティブ反応、先週のポジティブ反応...と経過してきましたが、今後も不定期で強弱感が入れ替わります。

今週の下値メドとしてきた38,800円水準での短期底打ち → 反騰トレンド入りが最も望ましいものの、本日の動向からは下落トレンド入りも現実味を帯びているだけに、一定の余力維持、(昨日から厳しめに修正した)手仕舞い条件の徹底、ストレス玉の縮小などによるリスク管理を丁寧にこなしながら = 脇を締めながら全体を俯瞰し、勝負どころを模索するイメージを持ってマーケットに対峙してください。

(3)流動性高めの好トレンド銘柄をポジションの軸に据えつつ、リスク許容度・相場観に応じてトリッキーな中小型株に派生!※ 現在のドル円の騰勢は、米長期金利高を背景としており、米長期金利高は米経済の停滞リスクを通じて外需系銘柄の株価圧迫要因になりやすい環境です。よって、ポートフォリオは内需系主体で形成するのが正攻法。
 
    (会員サークルより 
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では 本日もお疲れさまでした

お帰り前にこちらも是非!☆
    


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