本日の日経平均は続落。前日の米10月CPIの無風通過を好感して買い優勢で寄り付くと、9時台に39,084円(+362)まで上昇。しかし、週初からのトランプ売りへの“相場付きの変質”、テクニカル要因(10日線の上値抵抗感)などを重石に38,700円台で前場を終えると、引けにかけては先物に仕掛け色の強い大口売りが散発。結局、一日の安値で取引を終了。

ドル円は156円台まで上昇する場面があったものの、背景である米長期金利の上昇が米経済を圧迫するとの見方から、日本株にとってむしろ逆風に。

日経平均 38,535円 −185、Topix 2,701 −7
日経先物 38,570円、為替 155.83円/ドル
NYダウ先物 43,062ドル −46

日経平均のテクニカルは、昨日お伝えした‘正念場’からの軟勢アップにより「調整トレンド入り優位」の形状に。目先の上値は39,000円付近が強め、下値は一目均衡表の雲上限が控える38,000円台序盤は下値抵抗帯として意識されます。

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東証主力株は売り優勢。上記のように(ファンダメンタルズを軽視した)先物需給の売り傾斜が日経安の主要因だったため、指数寄与度の高い銘柄が売られた一方、225銘柄の3割強は前日比プラス圏で引けており、日経平均のテクニカルと比較した場合の悲観ムードは限定的。

中小型株は 8219 青山商事。2585 ライフドリンク、4053 サンアスタリスク、4221 大倉工業、6465 ホシザキ、3245 ディアライフ、3350 メタプラネット、3825 リミックスポイント、8894 Revolution、7836 アビックス、6524 湖北工業、197A タウンズ、4165 プレイド、3807 フィスコ、9338 インフォリッチ、4575 キャンバス、2986 LA、3496 アズーム、246A アスアなどに短期資金が流入。

【ウォッチ&Sラボ銘柄】

△▼ 7383 ネットプロ
25年3月期営業益予想を10.8億円から17億円に上方修正。265A Hmcomm、2340 極楽湯、3661 エムアップ、5027 エニマインド、9554 AViC、4449 ギフティなどとともに割り切り対象でケア。

■ 後記 : 今晩のNY市場は、朝方発表される10月生産者物価(PPI)を経たインフレ動向・FRBの金融政策に対する思惑なりの推移へ。昨日のCPIの結果と反応からは小波乱での通過が予想されますが、本日の日本市場での‘トランプ売り継続’を考慮すれば43,000ドル台半ばまでの下押しに要注意。上値メドは44,200ドル。前日終値43,958ドル。

明日の日本市場は、テクニカル悪化や週末のポジション整理需要が重石となる(戻り)売り優勢の展開が本線。先週末の幻のSQ(39,901円)後にほぼ一本調子で下値を切り下げてきた経緯から、一定のリバウンドも期待されるものの、本日の上ヒゲ陰線が売り方の回転(利益確定の買戻し → 売り直し)が効いている状況を示唆しているだけに、38,000円の攻防もリスクシナリオとして念頭に。

明日の売買戦略におけるキモは3点。

(1)米CPIが無難に通過 → 大局強気スタンスの継続が正攻法

(2)短期的には‘相場付きの変質’による38,000円の攻防(からの一段安)に備えるべく、2,3割程度の余力確保、通常よりも厳しめの手仕舞い条件の徹底、ストレス玉の縮小を丁寧に。

※ 余力確保に関しては、ディフェンス面ばかりでなく、直近お伝えしている「東証スダンダート低位株の騰勢が示す物色の最終局面」の次の物色トレンドへのスムーズな移行も目的。

(3)攻撃面では流動性高めの好トレンド銘柄を中心視しながら、リスク許容度に応じてハイボラ銘柄に派生するスタンスで。

では 本日もお疲れさまでした

お帰り前にこちらも是非!☆
    
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〇 3993 PKSHA 
10/30 + 11/1 ≒ 3,598円 → 11/12 3,845円 +247 6.8%上昇
会員サークルでは、基本戦略でお伝えしているように決算前の半数売却にて対応中引け後発表の24年9月期最終益は前期比525倍の21億円で着地。今期も23%増益を予想する良好な内容に。中長期ホールドに対応できるタイプの企業と判断していますが、更なる地合い悪化には要注意。

☆ 2371 カカクコム
11/8 2,500円 → 11/12 2,693円 +193 7.7%上昇
本日の調整局面を利用して買い直しが完了。テクニカル軟化が急激に悪化しているため、目先の投げ売りも毅然と対処。

★ 8614 東洋証券
11/5 524円 → 11/13 585円 +61 11.6%上昇
更なる地合い悪化に際しても、東証主力・準主力系における金融セクターの優位性は不変と判断。明日も5●0円を買い下がりメドとした強気スタンスを継続。

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明日以降の★☆Sラボ戦略(抄)
週初からの‘トランプ売り’への相場付きの変化予告( → イメージ通りの地合い悪化)による少なからぬアドバンテージ、上記銘柄群によるリターンの蓄積、‘次の物色トレンドへのスムーズな移行’狙いなどを踏まえ、来週は大胆な銘柄入れ替えも検討しています。

□ 入会のタイミングに迷ってた。

□ 西日本FHや東証証券のような売り買いがしたい。

□ 日中は忙しいので、具体的な売買メドを知りたい。

みんなで一緒に助走をつけて年末へ!

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