本日の日経平均は反落。前日の週初需給の買い傾斜を主要因、トランプ政権の経済対策への期待感を‘建て前’とする大幅高の反動、テクニカル要因(38,800円の壁)などを背景とする良識的な売り需要に加えて、トランプ氏によるSNSでの中国、カナダ、メキシコへの関税強化示唆を重石に売りが先行。10時過ぎに38,020円(−760)まで下落すると押し目買いが下支えとなり、戻り高値水準で取引を終了。
東証主力株は売り優勢。もっとも、先物主導の下ブレだったため個別への悪影響は限られ、225銘柄の3分の1にあたる75銘柄は前日比プラス引けに。
日経平均 38,442円 −338、Topix 2,689 −26
日経先物 38,490円、為替 153.85円/ドル
NYダウ先物 44,825ドル −1
□ テクニカル : 前日38,800円水準の上値抵抗感、本日38,000円水準での下値抵抗感が「持ち合い継続」を示唆。
中小型株は 6194 アトラエ、5449 大阪製鉄、7116 ダイワ通信、6836 ぷらっとホーム、4583 カイオム、4576 DWTI、2986 LAなどに短期資金が流入。主役クラスは総じて軟調。
【ウォッチ銘柄】
△ 6301 コマツ、6305 日立建機
トランプ関連として建機大手を年越しも視野に継続注視。準主力では竹内製作所(6432)をテクニカル改善後の順張りスタンスでケア。
△▼ 2586 フルッタフルッタ、3300番台
値動きを見慣れている銘柄群から、明日の即転狙いでピックアップ。マネックス(8698)もトランプ警戒で売られたところは割り切り注目。
★☆Sラボ銘柄 : 今晩のNYタイムの日経先物次第では明朝にも★☆新銘柄に派生する予定です。ただし、昨日の★ 7000番台主力株にて「本日のテクニカル良化によっても日経平均・東証主力株全般の上昇トレンド入りには疑念が残る」とお伝えした経緯や本日の中小型株全般の覇気のなさから、基本は現4銘柄での対応を予定しています。
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■ 後記 : (1)今晩のNY市場は、トランプショックに過剰反応を示した日本株と異なり、前日終値水準で経過したNY株先物なりの「直近の上昇トレンド内の上下」が本線。寄り前発表の11月CB消費者信頼感指数、10月新築住宅販売、9月ケースシラー住宅価格指数などのマクロ指標、午後に公表される11月FOMC議事録なりのブレも念頭に。想定レンジは44,500−45,000ドル。前日終値44,736ドル
明日の日本市場は、37,700−38,800円圏内の方向感の乏しい展開をベースに、不安定な外部環境と先物需給を加減した推移へ。
(2) マーケット環境と先行きイメージのすり合わせ : 2025年もFRBの利下げサイクルを追い風とする株高トレンドの継続が本線。ただし、トランプ政策によるインフレ再燃は不可避なため、利下げピッチの鈍化は不可避 → 一本調子の上昇トレンド形成ではなく、定期的なトランプ買いとトランプ警戒の入れ替わりにより乱高下をこなしながら、徐々にレンジを切り上げていく展開が本命視されます。