おはようございます。

昨日のNY株式市場は5日ぶりに反落。前日までの8日で2,500ドル強もの上昇による利確バイアスの高まりを背景に売り優勢で寄り付くと、4.6%水準での長期金利の下げ渋り、指数寄与度の高いボーイングやエヌビディアの軟勢などが重石に。

ナスダックも反落。決算を嫌気されたテキサスインスツルメンツを中心に、半導体株が指数を圧迫。

日経先物は日銀会合での(追加利上げを急がない)ハト派的な印象が買い仕掛けのトリガーとなり、一気に40,500円付近まで上昇。

NYダウ 44,397ドル −167
ナスダック 19,925 −128
米10年債利回り 4.629% −0.017
為替 155.18円/ドル
日経先物 40,480円 +540

□ テクニカル : NYダウ(週足)は26週線ワンタッチ後の13週線超えにより、昨年8−11月の上昇に対する値幅調整完了 → 42,000ドル水準を底値とする短中期上昇トレンド入り...優位の形状。上値は最高値水準の45,000ドル付近が、下値は節目の44,000ドルや43,000ドル台半ばに控える10日線付近が強めの抵抗帯として意識されます。

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フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は、先週のNY展望でボックス上限とお伝えしてきた5,400付近に上値抵抗感を示唆。短期的には騰勢一服 → ハイテク株の寄与度が高い日米株価指数も天井圏が近いとみておくのが賢明。

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米長期金利(10年債利回り)は4.8%水準からの調整トレンド継続が本線。ただし、4.5%台の底堅さも顕著なため、「金利安 → ハイテク主導の株価指数の上昇」への期待はほどほどに。

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【主な政治経済イベント】
1/27(月)米12月新築住宅販売、決算:AT&T
1/28(火)FOMC(〜29)、米1月CB消費者信頼感指数、決算:ボーイング
1/29(水)パウエルFRB議長会見、決算:ASML(蘭)、メタ、IBM、マイクロソフト、テスラ
1/30(木)ECB理事会、米決算:インテル、アップル、キャタピラー
1/31(金)米12月個人消費支出(PCE)、決算:シェブロン

■ NY株展望 : 買い優勢 ± 金利動向

12月序盤からの年初にかけてのインフレ再燃を中心とするトランプ警戒を主要因とした金利高・ハイテク主導の株安トレンドの反動に加えて、減税や規制緩和などトランプ政策のポジティブ面の評価を追い風とする1/13、42,000ドル付近を底値とする「上昇トレンド内の推移」がメインシナリオ。想定コアレンジは43,800−44,800ドル。

FOMCに関してはコンセンサスなりの「0.25%利下げの決定、追加利下げは慎重に判断」での決着 → 単発的な上下要因に留まる流れが本線。乱高下シナリオとしては、トランプ大統領のダボス会議でのFRBへの利下げ要求に忖度したハト派決着 → 45,000ドルトライ、追加利下げに慎重な姿勢を示した場合や週末の個人消費支出におけるインフレ指標(PCEデフレータ)を経た利下げピッチ鈍化思惑の高まり → 金利高・ハイテク株安の再開 → 43,000ドル台半ばまでの下押しい警戒。

その他のイベントでは、オランダ半導体大手ASML、指数寄与度の高いマイクロソフト、アップルの決算に注目。25年1−3月期の業績見通し次第では買い材料視される可能性があるものの、24年10−12月期はそれぞれ冴えない内容が予想されるため、(地合い良化要因としてよりも)下押し要因としてケア。

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