おはようございます。

昨日のNY株式市場は急騰。月初から前日までの約2週間で3,000ドル余りの下落による自律反発機運(売り方の買戻しバイアス)の高まり、14日夜に失効する米連邦政府の現行のつなぎ予算の成立見込みなどを背景に終日堅調に推移。主要銘柄は直近売られていた金融やハイテクを中心とする外需系が指数高を牽引。

ナスダックも大幅反発。以下のSOX指数が示すようにエヌビディア、マイクロン、AMATなど主要半導体株が3/11を底値圏とする反騰トレンド入り気配を強めて指数高を牽引。

日経先物はNY株高 & 米金利高に伴うドル円高が追い風となり前日比400円超の大幅高に。

NYダウ 41,488ドル +674
ナスダック 17,754 +451
米10年債利回り 4.317% +0.044
為替 148.62円/ドル
日経先物(am5:20) 37,290円 +430

□ テクニカル : NYダウは、中長期的には45,000ドル付近を天井圏とする「中長期下落トレンド継続」優位の形状。短期的には3/13に5%超まで拡大した20日線との乖離、低水準でゴールデンクロス間近のMACDなどが相応のリバウンド余地を示唆。上値は節目かつ10日線が控える42,000ドル水準から、3月前半の底値圏として機能した42,500ドル付近が厚めの抵抗帯として意識されます。

big (15)

SOX(フィラデルフィア半導体株指数)は、底打ちサインとしている「安値から3日程度の騰勢継続・終値10日線超え」クリアによりリバウンドに拍車がかかりやすい格好。上値は昨秋以降の2月下旬まで下値抵抗帯として機能していた4,800付近が分厚い壁。

big (16)

米10年債利回り(長期金利)は下方オーバーシュートとお伝えしてきた4.25%割れを転機とするトレンド陽転優位の形状。

big (14)

【主な政治経済イベント】
3/17(月) 米2月小売売上高、3月NY連銀製造業景気指数
3/18(火) 米FOMC
3/19(水) パウエルFRB議長会見
3/20(金) 米3月FF連銀製造業景気指数、決算:マイクロン

■ NY株展望 : 短期リバウンド ± トランプ関税

(1)トランプ関税による米経済の長期停滞を警戒した米債券買い(金利低下)・ハイテク株売り、(2)ドイツの財政緊縮策からの脱却思惑による米株売り・欧州株買いのペアトレードがネックとなる「2月半ば以降の下落トレンド内の上下」がメインシナリオ。

短期的にはテクニカル主導のリバウンド局面優位とみていますが、米主要品目である自動車、半導体、医薬品の関税方針が定まるまでは本格上昇トレンド入りは困難・上値は重いとみておくのがスマート。想定レンジは41,000−42,000ドル。

FOMCに関してはコンセンサス通りの「今回の利下げ見送り、今後も経済動向を確認しながら慎重に判断」 → 無風通過が本線。パウエルFRB議長が(リップサービス的に)米経済への強気見通しを示した場合の買戻しラッシュによる42,000ドル超えを楽観シナリオとして念頭に。

リスクシナリオとしては、関税を中心とするトランプ政権発のネガティブサプライズに起因する41,000ドル割れに警戒。

   (会員サークルより >>Sラボ参加案内) 

週末も応援よろしくです!☆
  
にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村

来週の日本株展望は明日午前中の更新予定です。

来週の☆★Sラボ戦略は日曜18時配信の無料メルマガをチェック!
     
mglogo_c3