おはようございます。

昨日のNY株式市場は小幅に反発。トランプ政権の関税強化に伴う米景気悪化・インフレ懸念を重石に売り先行で寄り付くと、10時過ぎに41,433ドル(−519)まで下落。しかし、トランプ大統領が「貿易相手国に同水準の関税を課す相互関税の導入と柔軟な対応」方針を示すと市場ムードが改善し、引けにかけて底堅く推移。EUによる対米報復関税の延期(4/1→4月中旬)も株価をサポート。

ナスダックも反発。債券買い(金利低下)ハイテク株売りのネガティブトレードが先行したものの、トランプ発言にて巻き戻しが入り、一日の高値圏で取引を終了。

NYダウ 41,985ドル +32
ナスダック 17,784 +92
米10年債利回り 4.255% +0.020
為替 149.33円/ドル
日経先物 37,310円 −90

□ テクニカル : NYダウは5日・10日線のゴールデンクロス、一陰介在五連陽線、低水準でのMACD陽転などにより3月安値(40,813ドル)での底打ち反騰トレンド入り期待が浮上。

ただし、年初来高値(1/30 44,882ドル)からの下落幅4,069ドルに対するリバウンド率は未だ28%程度。フィボナッチ戻し(38.2%)水準となる42,400ドル付近までの上昇を確認するまでは、下値模索トレンド再開への油断は禁物。

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SOX(フィラデルフィア半導体株指数)も3月前半での底打ち優位の形状ながら、戻りの鈍さが「下落トレンド中のアヤ戻し」を示唆している点に要注意。

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米10年債利回り(長期金利)も上下双方に振れうる不安定な形状。

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【主な政治経済イベント】
3/24(月)米3月製造業PMI
3/25(火)米3月CB消費者信頼感指数
3/27(木)米10−12月期GDP改定値
3/28(金)米2月個人消費支出

■ NY株展望 : 買い優勢も波乱含み


3月第3週のNY株は、前回のNY展望(3/15)でお伝えした「2月半ばからオーバーシュート気味に進展した米債券買い(金利低下)・米ハイテク株売り・欧州株買いの巻き戻しによるリバウンド優位の形勢」なりに経過。

3月第4週のNY株も当構図による買い優勢の展開が本線。ただし、テクニカルが示唆する巻き戻し一服感、第二次トランプ政権において最大級の関税強化が見込まれる米解放の日(4/2)に向けた米国内外の政治動向の不透明感を踏まえれば、42,500ドル付近では上値が重くなる一方、終値で41,500ドルを割り込むようなら、2月半ばからの下値模索トレンド回帰に警戒したいところ。

予定されているイベントでは、FRBが金融政策を決定するうえで最重要視しているマクロ指標である個人消費支出インフレ指標(PCEデフレータ)に注目。もっとも、先週のFOMCへの反応の乏しさが「今は金融政策よりもトランプ関税の先行きに注視」な市場環境を示しているため、乱高下の‘建て前’として利用されるシーンには注意しつつも、年初からの各データなりのマイルドなインフレ基調の示唆 → 無風通過を本命視しておくのが賢明と判断。

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