おはようございます。

昨日のNY株式市場は反発。中国政府による米輸入関税の引き上げ(84%→125%)を嫌気して売り優勢で寄り付くと、39,200ドル台では前日同様にテクニカル要因(5日線付近での押し目買い・売り方の買い戻し需要)が下支え。午後に入ると徐々に騰勢を回復し、一日の高値圏で取引を終了。

朝方発表された4月ミシガン大学消費者態度指数(50.8)は市場予想の54.6を下回った一方、1年先の予想インフレ率は3月の5.0%から6.7%に大幅に上昇。景気後退とインフレの同時進行(スタグフレーション)懸念を高めたものの、3月生産者物価(PPI)が前月比+0.2%の市場予想に反してー0.4%で着地し、マイルドな物価の変化を示した事で株価の決定的な材料とはならず。

ナスダックは急反発。主要銘柄の騰落はマチマチ。

日経先物は142.05まで下落したドル円が足かせとなったものの、NY株同様に終盤に持ち直す展開。

NYダウ 40,239ドル +645
ナスダック 16,712 +324
米10年債利回り 4.488% +0.052
為替 143.54円/ドル
日経先物 33,720円 +200

□ テクニカル : NYダウは40,100ドル付近に控える10日線を抜けきれば、4/6安値(36,611ドル)を底値とする反騰トレンド入りに厚みが増す格好。10日線に跳ね返された場合の38,000ドル割れもリスクシナリオとしてケア。

big (10)

SOX(フィラデルフィア半導体株指数) :  右肩上がりに転じた5日線をサポートラインとする反騰トレンド入り...優位の形状。

big (8)

米長期金利 : 4.0%水準を底値とする反騰トレンドを形成中。※ 株式市場への影響に関しては以下のNY展望を参照ください。

big (9)

【主な政治経済イベント】
4/14(月)米決算:ゴールドマンサックス
4/15(火)米4月NY連銀製造業景気指数、決算:バンク・オブ・アメリカ
4/16(水)中国1−3月期GDP、ASML(蘭)決算、米3月小売売上高
4/17(木)TSMC(台)決算、ECB理事会、米4月FF連銀製造業景況感指数、決算:ユナイテッドヘルス
4/18(金)NY休場(聖金曜日)

■ NY株展望 : 買い優勢も波乱含み

テクニカル良化気配に順じた堅調地合いをベースとしながら、トランプ関税を巡る環境の変化、パウエル議長を中心とするFRB要人発言の内容、テクニカル要因などを加減した波乱含みの展開へ。想定レンジは39,200−41,500ドル。

予定されているイベントでは、NY・FF連銀の4月景気指数、3月小売売上高などの米マクロ指標、半導体大手ASML・TSMCの決算などに注目。3月以降の株価クラッシュでそれぞれへの市場の期待値は低下しているため、冴えない内容 → 無風通過が予想されますが、38,000ドル割れや42,000ドルトライのような乱高下の“建て前”として利用されるシーンも念頭に。

※ 米長期金利に関しては、下方オーバーシュートとお伝えした「4.0%割れ」からの巻き戻しが顕著。米金利低下とともに加速していた米大手ハイテク株安にも歯止めがかかった可能性が大。ただし、「4.5%超え」については米経済衰退への警戒感 ≒ 米国売りの側面が強いと考えられるため、「米金利高 → 日米株高」の構図は機能しにくいとみておくのがスマート。

  (会員サークルより >>Sラボ参加案内) 

週末も応援よろしくです!☆
  
にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村

来週の日本株展望は明日更新予定です。

以上を踏まえた今週の☆★Sラボ戦略は日曜18時配信の無料メルマガをチェック!
     
mglogo_c3