おはようございます。

昨日のNY株式市場は急反落。イスラエルによるイラン核施設攻撃による地政学的リスク・原油高懸念の高まりを嫌気して債券売り(金利は上昇)株式売りが進展。15時半ごろに42,081ドル(−886)まで下値を切り下げると、引けにかけての戻りも限定的に。個別では原油高が支えとなったシェブロンが買われたは他はほぼ全面安。

ナスダックも反落。個別事情(トランプ政権とマスク氏の関係)で推移しているテスラを除いて全面安。エヌビディア、AMD、TI、クアルコムなど半導体セクター、セールスフォースの軟勢が指数を圧迫。

日経先物は小幅に反発。米長期金利の上昇に伴うドル円の下げ渋りが支えとなり、37,900円台で取引を終了。

NYダウ 42,197ドル −769
ナスダック 19,406 −25
S&P500 5,976 −68
米10年債利回り 4.405% +0.037
為替 144.13円/ドル
日経先物 38,960円 +180

□ テクニカル  : NYダウは終値10日線割れにより、5/27からの短期上昇波動終焉 → 調整トレンド入りを示唆。下値は節目の42,000ドル水準が軽め、5月後半安値の41,600ドル水準、4月後半安値(4/21 38,170ドル)から戻り高値(6/12 42,967ドル)までの上昇幅に対するフィボナッチ(0.382)押しとなる41,100ドル付近がそれぞれ強めの下値抵抗帯として意識されます。

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SOX(フィラデルフィア半導体株指数)も4月以降の中長期上昇トレンドを維持しているものの、10日ぶりの終値5日線割れにより、月初からの短期上昇波動に一服感。

米10年債利回りは4.3−4.5%台後半をコアレンジとする持ち合い優位の形状。、5月CPI・PPIを経たインフレ懸念の緩和・利下げ期待の高まりを、イスラエルのイラン攻撃による原油高・インフレ懸念の高まりが相殺。

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【主な政治経済イベント】
6/15(日) G7サミット(〜17)
6/16(月) 米6月NY連銀製造業景気指数
6/17(火) FOMC(〜18)、米5月小売売上高
6/18(水) パウエルFRB議長会見
6/19(木) NY休場(奴隷解放記念日)
6/20(金) 米6月FF連銀製造業景気指数

■ NY株展望 : 利確賛成ムード ± トランプ動向

イスラエルによるイラン攻撃を‘きっかけ’とした節目43,000ドル際からの利確賛成ムードをベースに、G7、FOMCなどのイベント、米マクロ指標、中東情勢を加減した推移へ。想定レンジは41,600−42,600ドル。

リスクシナリオとしては、G7サミットにおけるトランプ政権の関税方針の強圧化や中東情勢の悪化に起因する41,000ドル割れをケア。

FOMCに関しては金融政策と今後の見通しともに現状維持 → 無風通過が本線。冴えない内容が続く米マクロ指標も景況感の悪化をFRBの利下げ期待が相殺する格好で、株価への影響は限定的となりそうです。※ コンセンサス内で着地しながらも、利確ラッシュの建て前として利用されるシーンには要注意。

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