おはようございます。

昨日のNY株式市場は急反落。朝方発表された5月雇用統計において、非農業部門の雇用者数がコンセンサスの前月比8.5万人増を上振れる17.2万人増で着地し、3,4月分も合計で10万人近く上方修正される良好な結果に。しかし、マーケットでは労働市場 ≒ 景気の改善よりも、FRBによる利下げ見送りや利上げを警戒する動きが優勢となり、債券売り(金利は上昇)株式売りが加速。一日の安値圏で取引を終了。

ナスダックは前日比4%安の暴落。市場予想を下回った水曜のブロードコムの決算をきっかけに需給が綻びかけていたところに、金利高も逆風となって半導体セクターを中心に幅広い銘柄に現金化売りが浸透。

NYダウ 50,866ドル −695
ナスダック 25,709 −1,121
NY原油 90.19ドル −2.85 
NY金 4,353ドル −151 
米10年債利回り 4.455% −0.026
為替 159.25円/ドル
日経先物 63,820円 −2,850

■ テクニカル + アルファ : 世界的金融資本の強弱感を推し量る上で最も重要な米10年債利回り(長期金利)は中長期上昇トレンドを継続。短期的にも2月以降の安値を結んだレジスタンスラインに下値抵抗を示し、節目の4.5%台を回復した事でリバウンド基調入り → 株価の圧迫要因化が警戒される形状。

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ナスダックは、陰転間近の5日・10日線、10日線からの下放れ、パラボリック売り転換などが「戻り売り優位の相場付きへの変質」を示唆。下値は3月安値から6月高値までの上昇幅(6,299)のフィボナッチ押し(0.382)となる24,700付近、13週線(24,200台)、26週線(23,700台)など抵抗帯として意識されます。

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【主な政治経済イベント】
6/10(水) ECB理事会(〜11)、米5月消費者物価(CPI)
6/11(木) 米5月卸売物価(PPI)
6/12(金) 米6月ミシガン大学消費者信頼感指数

■ NY株展望 : AI半導体バブル終焉にも要注意

直近の好調な米マクロ指標を経てフェドウォッチの金利予想は年内利下げから一転、年内利上げ予想が7割程度にまで急上昇。テクニカルも米長期金利は短期調整完了、ナスダックが目先天井形成を示唆しているだけに、下振れリスクを抱えた軟調地合いが本命視されます。想定レンジは49,000〜51,500ドル。

リスクシナリオとしては、米イランの本格軍事紛争再開、米CPIを経たインフレ懸念の再燃に起因する(金利高を伴う)リスク回避売りの加速に加えて、ファンダメンタルズに無関係に「6月半ばのFOMCを意識したAI半導体セクターの利確売り」が進展した場合の49,000ドル割れに警戒。※ 現状で売買戦略の前提とするには弱気が過ぎますが、AI半導体バブルの終焉による鋭角かつ断続的な下落トレンド入りも頭の片隅には留め置きたいところ。

楽観シナリオとしては、米CPIが4月以降のマクロ指標が示唆する「市場の警戒ほどはインフレは進んでいない」内容を踏襲した場合の他、中東停戦協議の進展、AI半導体を巡る好材料に起因する51,000ドル台後半までの反発を軽めにケア。

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