おはようございます。

昨日のNY株式市場は反落。NYタイムズによるオープンAIの上場延期報道がエヌビディア、キャタピラーなど関連銘柄の売りを誘発し、寄り付き早々に51,614ドル(−305)まで下落。ホルムズ海峡の航行正常化(見込み)を背景とする原油市況の落ち着きがインフレ沈静化・景気良化への期待を高めて52,130ドル(+209)まで上昇する場面もあったものの、引けにかけては節目の52,000ドル、週末リスクを意識したポジション整理売り優位で推移。

ナスダックは5日続落。上記背景からAI半導体が幅広く売られて一方、アップル、マイクロソフト、テスラ、メタなど直近売り込まれていたマグニフィセントセブンの一角に買い戻しが入って指数を下支え。

NYダウ 51,876ドル −44
ナスダック 25,297 −60
NY原油 69.92ドル −2.00  
NY金 4,086ドル +38
米10年債利回り 4.372% −0.020
為替 161.79円/ドル
日経先物 69,610円 +0

□ テクニカル+アルファ : NYダウは51,400 〜 52,200ドルをコアレンジとする持ち合いによる台前半をコアレンジとする4〜6月の大幅高に対するテクニカル調整(日柄調整)継続優位の形状。

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米10年債利回り(長期金利)は5月の4.6%台後半を天井圏とする下落トレンドを継続中。インフレ率の高止まり、FRBのタカ派化、米経済の底堅さなどを踏まえれば4.3%水準は強めの下値抵抗帯として意識されるため、当面は4.3〜4.5%レンジでの推移が本線。

ナスダックは一目均衡表の雲上限割れ(6/25)が中長期上昇トレンドの鈍化を示唆。短期的にも5日・10日線のデッドクロス(6/24)が下方バイアスの高まりを示しているため、節目の25,000ポイント割れに際しての下落ピッチ加速には要警戒。下値メドとしては、(1)13週線が控える25,200ポイント台、(2)4〜6月の上昇幅に対するフィボナッチ押し(0.382)水準の24,600ポイント台、(3)節目の24,000ポイント水準がそれぞれ意識されます。

一方、本来は逆相関性の高い米長期金利の下値余地が限られつつある点を踏まえれば、テクニカル要因も加味した自律反発局面入りの可能性も十分視野に。その場合のリバウンド局面では25,800〜26,000pレンジが第一関門となりそうです。

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【主な政治経済イベント】
6/30(火) 米6月CB消費者信頼感指数、5月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
7/1 (水) 米6月ADP雇用報告、7月ISM製造業景気指数、ウォーシュFRB議長発言
7/2 (木) 米6月雇用統計
7/3 (金) 休場(米独立記念日の振替休日)

■ NY株展望 : 需給主導の波乱含み

マイクロンの好決算後も継続しているハイテク大手7社(マグニフィセントセブン)の軟調地合い、6月末の米年金基金によるリバランス売り(資産配分調整)が重石となる一方、中東での(暫定的な)停戦合意を背景とする原油安・インフレ鈍化・景気改善期待が下支えとなる持ち合い商状がメインシナリオ。ここにマクロ指標やウォーシュFRB議長の発言を受けた金利動向、下半期入りに伴う需給変化などを加味した推移へ。想定レンジは51,200〜52,500ドル。

・ 米マクロ指標に関しては、総じて「足元の景気・労働市場は底堅く推移しているものの、減速傾向も見受けられる」旨の内容で着地し、景気への安心感を高めつつFRBのタカ派化をけん制 → 株式市場は「中立〜やや買い材料」反応が本線。

・ ウォーシュFRB議長の発言 : 6月FOMC(6/16〜17)ではインフレリスクを警戒する姿勢を示し、マーケットはネガティブに反応。今回も利上げ継続に前向きな姿勢を強めるようなら、米金利上昇を通じたハイテク株安に要注意。

・ 下半期入り需給 : マグニフィセントセブン株なりの不透明感の高い状況。下半期入りによる需給良化も十分に見込める反面、ナスダックが節目の25,000pを鋭角に下抜けるようなら、バブル崩壊懸念による投げ売りラッシュ → 市場全般のムード悪化によるNYダウ50,000ドル割れも視野に。

※ 中東情勢の変化については、中長期トレンドを左右する材料というよりも、単発的な乱高下要因として冷静にケアするスタンスがスマート。

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※ 来週の日本株展望・Sラボ戦略(抄)は明日午前中の更新予定です。