日経平均の6月以降の乱高下を受けて、経済やマーケットの実情を軽視した感情論や机上の空論、アクセス稼ぎを目的とした陰湿な悲観論などが横行しています。参考にすべきものも少なくはない反面、軸がぶれていては儲かる相場で損をしてしまいます。

そこで、年末に向けて皆さんに押さえておいていただきたい「ツボ」、年末に向けての見通し・対応策のヒントなどをまとめ、ご連絡させていただきました。何らかのお役に立てれば幸いです。

(1) 年内の日経平均はボックス相場が本線

年末に向けての日経平均は以下の背景から62,000〜70,000円レンジ内を往来するボックス相場形成がメインシナリオ。

▼ ネガティブ要因 : 年前半のAI半導体バブル一服感、日米中銀による利上げ方針に起因する世界的投機マネーの積極度低下・利確バイアスの高まり。

△ ポジティブ要因 : 実質的な中国の植民地拡大による西側ルールが適応されるマーケットの縮小に加えて、高市政権に対する海外投資家の期待値の高さに加えて、業統治改革や設備投資・賃上げトレンドなど、先進国の中でも相対的に高い投資魅力。

現実味のある波乱シナリオとしては、AI半導体株需給の本格的な瓦解、米中貿易摩擦の更なる激化に起因する60,000円割れをケア。同様に、日米利上げ懸念の低下ムード入りに際しては最高値(72,831円)トライが視野に。

売買戦略上のポイント : ボックス相場を前提とした場合、日経連騰局面での飛び乗り買いや暴落過程での投げ売り、半年・一年(以上)の取り組みを視野に入れたバイ&ホールド戦略などは、効率悪化リスクに要注意 → テクニカルに注視した逆張り、個別株は数週間スパンの取り組みを中心視...を意識したいところ。

(2) 年内は個別株は循環物色が中心

8月上旬のブログにて「AI半導体セクターは6月高値を天井圏と捉える」とお伝えし、8月のリバウンド局面では「日経70,000円水準をメドに売り上がる」方針をご提案。その後、日経平均は63,000円台まで軟化。

年後半に関しても、上記のように日経平均は70,000円水準が厚めの上値抵抗帯になるとみているため、日経平均との相関性が高いAI半導体セクターについても、年初のような過度の資金配分は避け、好トレンド銘柄に絞った取り組みがおススメ。

もっとも、(上記のような)投機マネーの積極度低下を背景に、今年前半のAI半導体セクターのような活況を呈する大型テーマの誕生は期待しにくい点は念頭に。

売買戦略上のポイント : 物色の柱が定まらない循環物色を前提に、「定期的な銘柄入れ替え」を意識するスタンスが有効に。

なお、日経平均の上値が重い以上、東証主力株の集中投資は効率悪化が懸念される他、高速売買が可能な現在においてボラティリティが高い銘柄の本気買いもハイリスク。よって、「流動性の高い東証準主力・中小型株」主体で安定性と効率面の両立を図る構えが正攻法となりそうです。

(3)年内の金市況は二段階で考察!

長期的には、米中対立、中東戦争・ロシアによるウクライナ侵略など地政学的リスクの高まりを背景とする「インフレ対策、ドルから安全資産への資金シフト」を追い風とする上昇基調継続がメガトレンド。金担保型ステーブルコインの需要拡大も、潜在的な価格押し上げ要因として意識。
一方、短期的には、米金利動向に加えて、26年初の急騰と3〜7月末の急落を演出した投機筋の動向なりの不安定さを内包。

売買のポイント: 中長期的な強気スタンスは維持しつつ、短期的には(1)米金利動向を含む周辺環境、(2)テクニカル、(3)個別株との効率面での相対的な優劣を意識した対応が有効と判断。大まかには、長期対応資金と短期運用資金を分けて取り組むのがおススメ。

    (先週の会員サークルより)

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