初心者向け新定石!

2025年版・初心者向け新定石(3) “ポジショニング”のコツ

(3)2025年のポートフォリオ形成の基本

◎ 相場付き(見通し)に合わせたポジショニング : 日経高に呼応しやすい東証主力系銘柄をAタイプ、マイルドな上昇トレンド形成が期待できる東証主力株・中小型株をBタイプ、ボラティリティが高い(リスク・リターン期待値の高い)中小型株をCタイプとした場合、状況に応じて以下のイメージで対応。

(1)日経平均のボックス相場(見通し)中 : Bタイプを主軸、Aタイプを軽め、リスク許容度が高い方はCタイプ狙いを果敢に。

(2)日経平均の上値模索トレンド中 : Aタイプ・Bタイプの双方に注力。ただし、25年版新定石(1)でお伝えしたように、25年の日経高局面は日米景気の浮揚感ではなく世界的金融資本の乱高下演出の一環による先物需給の改善が主要因となる可能性が高いため、低PBR銘柄や出遅れ銘柄は基本不要。日経レバ(1570)の他、防衛関連、金融セクターにターゲットを絞った取り組みが正攻法となりそうです。

(3)日経暴落局面 : 手仕舞い条件に注意しながらのBタイプ攻勢と極端にターゲットを絞ったAタイプの買い下がりが手順。※ Aタイプのターゲットは’上記を参照。

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<< その他の注意点 >>

・ (単発的な場合を除き)景況感の浮揚による横並びの株高トレンド入りは期待できず、上昇時の利確しやすさを維持するためにも「保有銘柄数の増やしすぎ」はNG。

・ 決算に対しても正味の成長性と同様以上に、マーケット全体の需給環境に株価が左右されやすい環境は続くため、「決算目前銘柄は半数程度にポジションを縮小 → 決算後の上下に順張り対応」がおススメ。

※ 具体策については日々のブログコメントを参照ください。また、新定石(1)〜(3)は株式初心者の方や運用資産5億円以下の方をイメージしたご提案となります。ご了承ください。

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2025年版・初心者向け新定石(2) 投資スタンスの確認!

■ 2025年は逆張りスタンスが正攻法!

25年の新定石(1)でお伝えしたように、2025年はなだらかな中長期上昇トレンドの可能性は低く、乱高下を繰り返しながら上値下値を切り上げていく展開が本線。すなわち、24年前半に有効だった東証主力株のバイ&ホールドでは効率悪化が警戒されるため、「流動性高めの好トレンド東証準主力・中小型株」をポジションの中核に据えた逆張りスタンス(日経急落時の買い・大幅高局面での売り)が正攻法となります。

例外的に東証主力株を中長期スタンスで買うべき環境としては、(A)FRBの積極利下げサイクルへの回帰、(B)国内原発の本格的な再稼働(による日本経済のポテンシャル向上)...の二点のみを念頭に。

(補足)
▼ 長期投資の恐ろしさ : 投資家さんから集めた資金の囲い込みに必死な大半の証券会社は、8月の日経暴落後の巻き戻しを持って長期投資の有効性を吹聴しています。注意していただきたいのは3点。(1)バブル崩壊での大損した人のほぼ全ては、高値買いではなく、下落過程で売らなかった事が原因、(2)暴落局面での買い増しは「言うは易し・行うは難し」、(3)投資家さんに大人気のeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)は米ハイテク株への投資比率が非常に高く、AIバブルの崩壊 or 短期的なピークアウトリスクが高い現況では、24,25年の高値が今後20年間の高値と化す可能性に要警戒。

▼ 東証準主力・中小型株主体戦略のリスク : 相対的に中小型株は東証主力株よりもボラティリティが高くなるため、リターン期待値同様に下押しリスクも高まります。よって、手仕舞い条件は週1,2回程度の定期的な見直しが必須。

「あまり細かい売り買いは・・・」とお感じの方も少なくないかと思いますが、株価をチェックする回数、定期的なポートフォリオの見直し回数と実践は24年よりも多めとするのが25年の正攻法となります。

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2025年版・初心者向け新定石(1) メガトレンドの確認!

■ 2025年の日米株式市場のメガトレンド

◎ 需給要因とトランプ政策が不定期な乱高下を演出 : 米長期金利の下げ止まりを背景に、世界的金融資本の株式市場における資産拡張策の軸は、中長期上昇トレンドを利用した順張り方針から、短期的な乱高下を利用した逆張り方針に変わります。そして、昨年11月以降に散見されたように、FRBの金融政策とトランプ政策がトレンド変更の“建て前”として利用されるでしょう。

25年の日経平均は36,000−44,000円レンジの推移を予想しますが、3カ月で5,000円上昇した翌月に3,000円下落...のような「右肩上がりながら、幅広いレンジ内での乱高下」がメインシナリオに。よって、投資家さんの資金を抱え込みたい証券会社が吹聴する 長期投資、バイ&ホールドでは効率悪化リスクが非常に高いため、(世界的金融資本と同様の)乱高下局面での逆張りスタンスが25年の定石となります。
 
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(補足)
・ 左派系メディアや評論家からは「トランプ政策が世界経済を分断させる」タイプの論説が散発していますが、独裁国家(中国・ロシア)の国際ルール軽視により10年以上前から世界経済の分断は進展中。すなわち、トランプ氏が衰退させるのは世界経済ではなく、世界貿易全体の5割以下に規模が縮小している「資本主義経済圏の分断」に過ぎません。

本年中の株価乱高下に際しては、この手の煽りが横行するのは確実ですが、「トランプ政策」のみに焦点を当てた世界経済見通しは、日本国内事情のみでドル円の先行きを語るのと同等以上に無意味となります。

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■ 投資初心者さん向け・2024年中盤のセオリー

■□ 投資初心者さん向け・2024年中盤のセオリー □■

直近の乱高下でビジョンや投資スタンスに混乱をきたしている方も少なくないかと思います。年初から3月までの相場付きと4月以降の共通点・変更点についてまとめました。初心者の方向けに平易な表現としていますが、ベテランの方にも何らかの参考になれば幸いです。

※ 以下は「先週水曜」の会員サークル・メルマガにてお伝えしたものを一部加筆した内容となります。

□ 長期上昇トレンド ≒ 大局強気スタンスの有効性は継続!

昨年10月下旬以降の日経平均は、FRBの断続的な利下げによる米経済の浮揚効果とリスクマネーの躍動期待、新NISAスタートによる投資家層の裾野の広がり、半導体・AIバブルなどをきっかけとして、3月高値まで10,000円余り上昇。直近では米インフレ再燃やFRBの利下げ先送りを‘建て前’に36,700円台まで下落しましたが、お伝えしてきた「37,000円付近までは良識的な調整」を裏付けるように、今週に入ってからは急速に騰勢を回復。

年央にかけても米インフレ・金融政策に絡めた乱高下を挟みつつも長期上昇トレンドを継続する可能性が高いため、大局強気スタンスの継続が正攻法。

□ 弱テクニカル銘柄の塩漬けはハイリスク!

ただし、以下の要因により1〜3月までのような「含み損が膨らんでも根気よくひたすら我慢・・・」の効率悪化リスク・損失拡大リスクは増幅している点に要警戒。

(1)東証主力・準主力株の効率悪化リスク : 昨年10月下旬からの日経高は日本経済の成長期待ではなく、上記背景による日経先物における需給良化が主要因。すなわち、日経(先物)が上昇しなければこれらの上値は限られる可能性が高い環境です。

また、日経(先物)の3月高値超えには米インフレ懸念の沈静化とFRBの利下げ期待回復が要されること、日経(先物)上昇に際して1〜3月時とは異なるセクターが物色対象となる or 柱なき循環物色に留まる可能性などを踏まえれば、1−3月期のような「日経が上がるなら東証主力・準主力株もそのうち上がる」...対応は効率悪化が懸念されます。

(2)中小型株の損失拡大リスク : AI関連がこちらで3月半ばにテーマ相場終了を宣言して以降、未だに復活のめどが立っていないように、中小型株全般で潜在的案需給環境は悪化しています。昨年6月から年末のような「日経平均はしっかりと推移する一方で東証グロース指数が軟化し続ける」シーンに要警戒。

※ 現在の長期上昇トレンドはバブル相場の領域に達していないと判断していますが、1989年のバブル崩壊に際しての大損の大半は「高値で買ったことではなく、下落過程で売らなかった事」が原因です。当時と異なり現在の売買手数料は無調に近いだけに、損切りによるリセットも習慣づけていただくのがおススメ。

□ 長期投資は偶然に身を委ねる博打!

意地の悪い質問ですが、「イスラエル・イラン紛争は本当にピークアウトしましたか?」、「11月の米大統領選挙でトランプ氏が再選した場合、日本経済はどうなりますか?」、「日経平均は2度と30,000円を割り込みませんか?」という問いに明確な答えをお持ちの方は少ないかと思います。

年初からの新NISAスタートにあたり、業界関係者はこの辺の不確実性からは目を逸らし、バブル崩壊後のチャートを持ち出して長期投資の有益性を煽ってきました。

冒頭のリスクマネーをめぐる環境を踏まえれば、今年の1〜3月期の株高をバブルとは考えていませんが、リーマンショックやコロナ暴落のような惨事は再び起こります。上記設問のように半年先の経済・マーケット動向を的確に捉えるのも至難な中で、「数年単位の長期投資で資産形成」は偶然に身を委ねるハイリスクな手法。

見方を変えれば・・・、バイ&ホールドで3月半ばに長期投資に取り組んだ方が現在かつ当面は少なからぬストレスが不可避な一方、トレンドを活かした売買をされている方は余力を空けて本気買いのタイミングを探している事でしょう。

※ 環境の変化に応じた具体策については日々のコメントを参照ください。

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★☆Sラボ戦略・概況 ☆★

せっかくなので、現在のSラボ戦略のキモにも簡単に触れておきます。

A トップダウン戦略 : 令和の日本株は、外資系が日経先物を動かし、日経先物≒日経が個別株を動かす構図が明確。よって、考察のスタートは個別株の分析ではなく、外資系動向の分析が優先事項。

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2024年版・初心者向けマーケットの新定石(4)

(4)悩んだ時の対処法案

2024年に想定されるシーンと対応策の例を挙げました。

、現在はシステム(アルゴ)売買が主流となっていますので、「下げ材料そのものの精査は二の次」としていただくのが賢明。

A)日経平均が突然暴落 : 日経平均が高値圏にある場合の対処法は2ステップ。機械的に3割程度の余力を確保 → 個別の手仕舞い条件の徹底でリスク管理。

日経平均の安値圏からの一段安に際しては、不用意な投げ売りに注意しつつ、日経レバ(1570)を中心とする日経連動タイプに資金を集約 → 日経平均のテクニカル底打ちを確認しながら、東証主力・準主力、時価総額の大きい中小型株に派生良化 → 上昇トレンド移行なら値幅狙いにシフト。※ 昨年11月のイメージ。

※ 日経平均の高値圏・安値圏の判断はMACDの高低を基準に。緊急時にPERやPBRなどの概念を持ち出すと対応が遅れます。

※ 実戦では・・・、日経暴落が世界的金融資本の弱気スタンス傾斜の可能性に注意すべく、米長期金利やドルインデックスの異変の有無の確認が最優先(トップダウン戦略)となりますが、初心者向けではないためにここでの説明は割愛します。

B)日経はそろそろ底打ち? : 日経暴落後の底打ち判断としては、日経平均のテクニカル分析がおススメ。Sラボ流としては、今年も「安値から3日程度の騰勢維持、終値10日線超え」を軸に対応していく予定です。

C)今日の日経高は本物? : 値がさハイテク株、特にソフトバンク(9984)、ファストリ(9983)、ファナック(6954)が日経プラス寄与度上位に並んだ際は、「先物での短期筋による仕掛け買いの可能性が高い」ため、一過性のフェイク高・反動安に注意。※ 逆パターンもしかり。

その他のSラボ流判断としては、「重要イベント後のトレンドは、その直前に現れる」、「メジャーSQ週水曜午後の乱高下は、SQ後も続く可能性」なども日々のコメントで頻出するので 是非念頭にとどめ置いてください。

C)利確するか否かが悩ましい・・・ : 悩んだら持ち株の一部を利確。ただし、3章ロスカットのセオリーでもお伝えしたように、売却の優先順位は含み損銘柄が先であることは是非とも念頭に。また、「いつも100株しか買ってないから、売り場で悩む」方は、これからは全銘柄に関して最低でも200株買うようにしてください。

また、過熱気味に相場が上昇している場合には、「利益確定後にどうするか」のイメージをしっかりと持ってから売却するのが正攻法。「とりあえず利確 → 気になった銘柄に飛び乗り」...の繰り返しは利益のぶつ切りリスクと最終的な高値掴みリスクを高めます。

D)米長期金利が上がると株は下がる? : 世界的金融資本は主にドルを使用して多方面への投資を行っています。ドルの金利の上下は市場全体のリスクマネーの総量を変化させるため。低金利の方が株価も上がりやすいというのは事実です。実際に2023年11月以降の「米金利低下 → NY株高・日本株の高位安定」を踏まえれば、目先の米金利反発局面では相応の株価下落が懸念されます。

ただし、教科書通りの流れでは「景気良化 → 金利高・株高」が自然。よって、先々を見据えれば「金利高=株安」の決めつけはナンセンス。

E)国内政治の泥沼化で日本株は上がらない? : 当然ですが、海外投資家は日本国内の政治情勢に注視しており、不穏な空気に際しては一気に日本株のウェイトを落としてくるでしょう。しかし、年初から日経平均が8,000円近く上昇し、直近の自民党内の裏金問題によっても高値圏を維持しているように、マスコミが演出している岸田政権の絶対評価の低さに反して、海外から見た岸田政権への相対的評価は高い環境です。非経済・反民主主義の立憲共産党が議席数を大幅に伸ばすようケースを除けば、国内政治事情による日本株の暴落は想定しにくいといえます。

むしろ・・・、小泉政権発足後の日経8,000円時の竹中大臣による「今株を買えばみんな儲かる」発言や大相場となったアベノミクスを総バッシングし、国民の資産拡大チャンスを潰して置きながら「投資家しか儲かっていない」と言い逃れするマスコミやコメンテータの口車に乗らないように気を付けたいところ。※ 安倍政権発足時に「アベは能力はないが、株は買っておいた方が良い」と主張したマスコミや政治家はいたでしょうか?

とりとめのない話となってきましたので、ここまでとします。

上記概念は2024年中も折に触れてお伝えしつつ、相場展開を確認しながら適宜修正をかけていく予定です。

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実践したいと思うけど、自信がない・・・

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2024年版・初心者向けマーケットの新定石(3)

(3)ロスカットのセオリー!

A、株式投資における最重要課題は「大損回避」

2024年の日経平均は、東証の低PBR修正指針、バフェット買い、ドル円の騰勢などをが複合的に絡み合った23年4月からの長期上昇トレンドの継続が本線。ただし、以下の4点を考慮すれば、「ピンチの際のロスカット」を習慣づけておきたいところ。

(1)昨年6月以降の東証グロース指数の軟化が示す「日経高下での下値模索リスク」、 (2)システム(アルゴ)取引特有の短期暴落リスクに加えて、(3)日米ともに景気回復を伴わない株高 ≒ プチバブル崩壊リスク、(4)米中軍事紛争をMaxとする地政学的リスクの高まり...などに起因する長期下落トレンド入りリスク。

結論1 : 個別株の売買戦略においては、手仕舞い条件の設定と徹底を最優先。売買手数料がほぼ無料なだけに、「手仕舞い条件抵触 → 売却 → テクニカル改善を待ってリベンジ狙い or 乗り換え」を基本スタンスとして対応。

なお、ロスカット条件は値動きがマイルドなものであれば買い平均値から5%程度、値動きが荒いものは7,8%程度下値をメドとするのが一般的。

★☆Sラボ銘柄のご提案例
9166 GENDA : 10/2参戦も直後にロスカット条件に抵触 → 10/5には買い値4,5%でロスカットを提案。テクニカル改善を確認した後の11/8に再戦 → 11/21までに26%上昇。

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B、ロスカット手法は前もって決断

ロスカットの際に悩ましいのは、売却のタイミング(リバウンド待ち・現値)、売却手法(成り行き・指値)、売却数量(全玉・半数・3分の1)などの決断と実行。

結論2: 手仕舞い条件抵触後は、成り行き売りが基本作法。昨年11月にご提案したように、複数銘柄が地合いとともに形成が悪化する場合では、持ち株内で手仕舞い条件の強弱と売買手法を分散し、「横並びの安値叩き売りリスク」を回避する方針がおススメ。例:A株は売却条件を厳しめに設定し、抵触時は成り行き売り。B株も手仕舞い条件は厳しめに設定し、抵触時は半数を成り行き、残りは●%反発で売る。C株は手仕舞い条件を緩めに設定、抵触時は半数を成り行き売り、上下のブレを待って買い直し etc

C、売却の優先順位は1に含み損銘柄、2に含み益銘柄

好地合いに乗って気分良く売り買いしていたはずが、気が付いたら持ち株が含み損銘柄だらけとなり、精神的に後手に回る...経験をされた方も少なくないかと思います。

結論3、「売りたい」含み益銘柄よりも前に、「売るべき」含み損銘柄のポジション縮小を優先。当方のコメントでも常に「ストレス玉の売却を優先」とお伝えしているように、ポートフォリオをワクワクで満たすイメージで。同様のロジックにて、保有銘柄数が多い方は「何を買うかの前に何を売るかを決断」が正攻法。

(補足)株式投資は買った瞬間に損が確定するケースよりも、売らない事で損が拡大するケースの方が圧倒的に多数。長期上昇トレンドならいずれが上がるはず…ではなく、長期上昇トレンドなら乗り換え  or テクニカル改善を待ってからの買い直しでの挽回が可能!イメージで臨んでください。

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2024年版・初心者向けマーケットの新定石(2)

(2)銘柄選別は奇策を避けた正攻法で!

前章(銘柄選びよりも売買タイミングが重要!)でお伝えしたように、世界的金融資本の強気ムードを確認した後に銘柄選別にシフトするのがトップダウン戦略。

平成までと異なり情報共有率と大口資金のイニシアチブの高まりを背景に、出遅れ銘柄での穴狙いは難易度が高いため、流動性の高い(≒ 出来高の多い)好テクニカル銘柄から、ご自身のリスク許容度に合うボラティリティのものを選択・攻撃するのが令和のセオリー。

(A)好テクニカル : 右肩上がりの5日 or 10日線に下値抵抗感を示した推移...が基本パターン。※ 詳細は割愛します。週足のテクニカル分析の信頼性は平成までに比べて激減。

(B)流動性高め : 日々の売買代金が6億円以上のものから選別していただくのが得策。

(C)ボラティリティ : 個人間で最も差異の生じる項目ですが、日々の上下率、高値安値までの変化率などを念頭に、肌に合うか否かを判断するのがおススメ。
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例、ソニーとGENDA:似通ったチャートに映りますが、ボラティリティ・潜在的な変化率は全く異なります。

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※ 年末に大手海運株が仕手化したように「東証グロースは怖い、東証プライムは安心」に固執しすぎるのもリスキー。基本は個々のテクニカルで判断。

※ 「上がりそうな銘柄と儲かりそうな銘柄は似て非なるもの」です。

※ 近似テクニカル、近似テーマの複数保有にリスク分散効果は乏しく、むしろ、資金を分散してしまうことで利確タイミングを逃すなど売買難易度が上がってしまいます。大まかに、投資枠1,000万円のかたであれば5銘柄程度に集約するのがおススメ。

明日は(3)ロスカットのセオリーをアップする予定です。

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2024年版・初心者向けマーケットの新定石(1)

(1)銘柄選びよりもタイミング選びが重要!

昭和後期から平成にかけては個別銘柄の分析が有効に機能しましたが、令和に入り情報ツールの急速な発展により投資家間の情報の差異は縮小しています。「自分だけが知っている」情報が急減したため、マニュアル通りのスクリーニングによる銘柄選別が機能しにくくなりました。

「人の行く裏に道あり花の山」という有名な相場格言がありますが、令和の株式投資に裏道はなく、「王道を周囲の半歩先に行く!」が勝利の方程式。

すなわち、買いに適した環境を見極め、市場の注目度の高い銘柄をシンプルに攻めるスタンスこそが令和の正攻法です。

‘買いに適した環境’については一概にはお伝えしにくいために日々のブログコメントを参照いただきたいものの、23年11月序盤の米長期金利の5.0%を上方オーバーシュートと判断し、同時進行で下値を切り下げていた日米株への強気度アップをご提案...のように、24年も「需給環境の歪みが拡大する局面を狙う」意識が有効になると判断。

そして、当時の☆★Sラボ銘柄にて 日経レバ(1570)での土台固めの後、東証主力・準主力・時価総額の大きい中小型株などの王道銘柄へと派生し、それらが結果を残したように、大局的な買いポイントを掌握できれば、一見するとリターン期待値が大きいハイボラ銘柄や薄商い銘柄、割安銘柄などの裏道銘柄は不要となります。

※ 裏道銘柄は、地合いの閉塞感が強い環境にて出し抜け感・爽快感を探求するためのものと捉えるのがスマート。そもそも、閉塞感が強い環境で無理をする必要はありませんが。

10月下旬から11月後半までの全★☆Sラボ銘柄。
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別角度から・・・、日本市場全体における外資勢やファンド系資金の割合増加に伴い、個人投資家のイニシアチブは減少の一途。外資勢やファンド系の多くは短期間での実績で評価される雇われディーラーのために、トレンドに逆らう売買は避ける傾向にあります。

平成までと異なり、個人投資家の好みだけで株価が上昇し続ける銘柄は激減しているため、分析ツールを凝視する“ボトムアップ戦略”の有効性も低下。世界的なマネーの流れを把握し、タイミングを見極めた後に銘柄選別に移行する“トップダウン戦略”が令和の正攻法!

新定石(2)銘柄選びの定石は18時ごろの更新予定です。

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2023年版・初心者向けマーケットの新定石!(7)

昨年末にお伝えしたものを一部加筆して再アップ。

(7)ロスカットの考え方、作法

株式投資における最重要課題は「大損回避」です。
 
含み損の大きい銘柄を「底値で売ってしまうかも、売った後に上昇してしまうかも、損失額が大きい・・・」とお感じになって、ロスカットできないままホールドしている方も少なくないかもしれません。買った当初は「10%くらい上がったらすぐに売ろう」と考えていながらも、下落とともに四季報や情報サイトを眺めては好意的なコメント、配当を心の頼りとしてホールドした結果、塩漬け玉が完成する・・・。

『何を買うかではなく、何を売るかが戦略の第一歩!』

(1)ロスカットの意義・目的 
株安局面で「買い増し意欲が持てない、売るに売れない・・・」と感じている銘柄 ≒ ストレス玉は(大半の場合)既に勝負に負けています。また、塩漬けは、将来の暴落局面での大損に繋がる危険思考とお考え下さい。※ 株で大損する原因は、買った銘柄そのものよりも、売らなかった事(人災)が大半。

ロスカットによる損失額(過去)よりも、売却後の“逆襲+アルファ”戦略(未来)に焦点を当てる事で、楽しみで始めた株式投資が苦痛だらけとなることを避ける、日柄ロスリスクや周辺銘柄の上昇 ≒ 機会損失リスクを回避するイメージで臨んでください。なお、9章で触れますが、ロスカットを「純粋な期待が持てる銘柄のみでポートフォリオを構築するための手段」とお考えいただくと今後の投資への取り組み方が劇的に変わってくるはずです。

(2)ロスカットの作法
一般的にはボラティリティが低めな東証主力株の場合は買値マイナス4〜6%、ボラティリティが高めの中小型株の場合は買値マイナス6〜8%がロスカットラインとして推奨されており、当方も概ねそれに準拠しています。また、ロスカット時の売却は、成り行き売り or 逆指値の成り行き売り注文(●●●円まで下がったら、自動的に売る)が基本作法。

※ 塩漬け玉を大量にお持ちの方の共通点として、現値よりも高すぎる売却価格をイメージ → 売れずに長期保有・・・傾向にありますのでご注意ください。

※ ベテランの方は、現在のような地合い悪化局面と、今年の4−6月期のような上昇トレンド過程ではロスカット条件を微調整するのもおススメ。

(A)好地合い中 : 上昇トレンド中の短期調整にて売らされるリスクを軽減すべく、ロスカット条件を広めに設定。直近高値からの下落率で設定するのも得策。

(B)下値不安が燻る環境 : 値崩れに警戒すべく、ロスカット条件は厳しめに設定。

なお、持ち株内での売却タイミングの分散による“タレレバ回避”も有効。例:A株はザラ場中の5%安で、B株は終値5%安で売却。C株は5%安の次の日に売却、D株は買いたい銘柄が出てきたら即売却 etc

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過去の「 2023年版・初心者向けマーケットの新定石!」は、カテゴリー『初心者向けアドバイス』でご確認ください。

                     

2023年版・初心者向けマーケットの定石!(一覧)

株式投資の初心者・初級者向けに、2023年に意識していただきたいことをまとめました。日々のブログコメントでも絡んでくるエッセンスが多いので、よかったらご一読ください。

第一部 2023年は大局強気スタンスが正攻法!




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第二部 売買戦略におけるセオリーの確認





(8)やってはいけない事リスト!


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1972年11月生まれ(51歳) 趣味:行動心理経済学、テニス、プランターのガーデニング

信条:重要なのは‘情報’よりも‘作法’。リスクマネーとマインドの動きを重視するトップダウン戦略で周囲に差をつける!

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